JP4070932B2 - 電動パワーステアリングのモータの巻線シリンダ構造 - Google Patents

電動パワーステアリングのモータの巻線シリンダ構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車に搭載する電動パワーステアリングのモータの巻線シリンダ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
電動パワーステアリングのモータには、例えば、実公平3−52606号公報「電気式倍力操舵装置」に示されたものがある。この電気式倍力操舵装置は、同公報の図によれば、ラックハウジング3内に電動機(モータ)を備えたものであり、この電動機は、ロータとしてのナット7と、このナット7に一端を固定した電動機回転子11と、ステータとしての磁石16と、鉄心17とを備えたコアレスモータである。
【0003】
この電気式倍力操舵装置は、減速歯車機構を別途設ける必要がなく、且つモータを無鉄心(コアレス)型回転子としたので、装置全体をコンパクトにすることができ、周辺装置と干渉することがない。また、モータの電動機回転子11及び磁石16を長くすることによって大きなトルクを発生させることができる。
【0004】
一般的に、モータでは、高トルクの発生を目的に、磁石16と電動機回転子11との間の隙間を小さく(狭く)設定する必要がある。隙間が小さいと、永久磁石の磁界内の磁力が強く、モータの性能が向上する。つまり、隙間を小さくして、永久磁石の磁束密度を大きく保ち、隙間における有効磁束が多くなるようにすることで、モータの発生トルク(電流にも比例する)を大きくする。
逆に、隙間が大きいと、永久磁石の磁界内の磁束が少くなり、モータの発生トルクが小さくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報の「電気式倍力操舵装置」では、回転部分であるロータとしての電動機回転子11(巻線シリンダ)の一端をナット7に固定し、先端を固定しない片持ち構造のため振動、衝撃による振れ、経年変化(劣化含む)によって、先端に楕円が発生する心配がある。
【0006】
そこで、本発明の目的は、振動、衝撃による振れ、経年変化による楕円の発生を防止することができる電動パワーステアリングのモータの巻線シリンダ構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1では、車軸を、固定部材で支えたステータとしての永久磁石で囲い、この永久磁石を、ロータとしての円筒状の巻線シリンダで囲い、この巻線シリンダの回転を動力伝達部材を介して車軸に伝える形式の電動パワーステアリングにおいて、巻線シリンダは、巻線用電線を重ね合せ、先端エッジ部を鋸歯状にしたものであり、この鋸歯状のエッジ部に、鋸歯部の付いた歯付きカラーを嵌合し、この歯付きカラーで巻線用電線を整えたことを特徴とする。
【0008】
巻線シリンダの先端に巻線用電線を重ね合せた鋸歯状のエッジ部を配し、このエッジ部に歯付きカラーを嵌合する。歯付きカラーの鋸歯部によって、鋸歯状のエッジ部を矯正するとともに、巻線用電線を整える。
また、歯付きカラーで巻線シリンダの先端エッジ部を強固に確実に保持することができ、保持した状態で永久磁石を囲う。
【0009】
請求項2では、車軸を、固定部材で支えたステータとしての永久磁石で囲い、この永久磁石を、ロータとしての円筒状の巻線シリンダで囲い、この巻線シリンダの回転を動力伝達部材を介して車軸に伝える形式の電動パワーステアリングにおいて、巻線シリンダは、巻線用電線を重ね合せ、先端エッジ部を鋸歯状にした内筒巻線と、巻線用電線を重ね合せ、先端エッジ部を鋸歯状にした外筒巻線とからなる多重巻線構造とし、動力伝達部材側から延したときに先端は内筒巻線の先端より外筒巻線の先端を所定寸法延した若しくは後退させた段差構造とし、この段差構造に対応する段差部を備えるとともに、鋸歯状エッジ部に対応した鋸歯部を備えた歯付きカラーを、多重巻線構造の巻線シリンダの先端に嵌合することで、巻線用電線を整えたことを特徴とする。
【0010】
内筒巻線及び外筒巻線はともに先端に鋸歯状のエッジ部を有し、先端は段差構造とし、これらのエッジ部及び段差構造に鋸歯部及び段差部を備えた歯付きカラーを嵌合する。歯付きカラーの鋸歯部によって、内筒巻線及び外筒巻線の鋸歯状のエッジ部を同時に矯正するとともに、内外筒巻線の巻線用電線を整える。
また、歯付きカラーで内筒巻線及び外筒巻線の先端エッジ部を強固に確実に保持し、保持した状態で永久磁石を囲うようにする。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る電動パワーステアリングの一例の概念図であり、電動パワーステアリング10は、運転者11の操舵力Fを補助するものであり、運転者11の操舵力Fを検知するトルクセンサ12と、このトルクセンサ12の信号に基づいて、補助力の大きさ及びモータの回転方向の制御を行うコントローラ13(ECU)と、このコントローラ13の信号によって操舵補助力を出力する電動モータ14とを備えたものである。15はバッテリ、16はステアリングホイール、17はステアリングギヤである。
【0012】
図2は本発明に係る電動パワーステアリングの要部断面図であり、ステアリングギヤ17に動力伝達部材であるボールねじ21を介して電動モータ14を取付け、この電動モータ14の回転によって直線運動の操舵補助力を与える電動パワーステアリング10を示す。
【0013】
ステアリングギヤ17は、ギヤケースハウジング22内にラック&ピニオンを収納し、ラックを形成した車軸23をモータハウジング24内にまで通し、車軸23の両端にボールジョイント25,25を介してタイロッド26,26を取付けたものであり、ステアリングホイールの回転を車軸23の直線運動に変換するものである。
【0014】
図3は本発明に係る電動モータの断面図である。
電動モータ14は、コアレスモータ30であり(以下、電動モータ14をコアレスモータ30と呼称する。)、ギヤケースハウジング22並びにモータハウジング24に固定した固定部分であるステータ31と、ギヤケースハウジング22並びにモータハウジング24側に回転可能に支持した回転部分であるロータ32とからなる。ロータ32にボールねじ21を接続することで、ロータ32の回転を車軸23の直線運動に変換することができる。
【0015】
ボールねじ21は、ねじ軸33(車軸23)とナット34がボール35・・・(・・・は複数を示す。以下同様。)を介して作動する部品である。36はケーブルを接続するコネクタである。
【0016】
ステータ31は、モータハウジング24に取付けた固定部材41と、この固定部材41で支持し、車軸23を囲った永久磁石42と、ギヤケースハウジング22に取付けたブラシホルダ43と、このブラシホルダ43に取付けたブラシ44と、ギヤケースハウジング22に嵌合したころがり軸受45とからなる。46は固定部材41に嵌合した軸受を示す。
【0017】
ロータ32は、永久磁石42を囲った円筒状の巻線シリンダ47と、この巻線シリンダ47に取付けた整流子48と、中央のシヤフト49とからなり、巻線シリンダ47の一端を動力伝達ディスク51に固定し、巻線シリンダ47の先端の内周面側に軸受46を沿わせ、この軸受46を介して先端を固定部材41に回転可能に保持させたものである。53は巻線シリンダ47の先端に嵌合した歯付きカラーである。なお、モータハウジング24はヨーク(継鉄)を兼ねるものであり、巻線シリンダ47から発生する磁束を有効に導くための固定磁性体でもある。
【0018】
また、コアレスモータ30では、ヨーク(モータハウジング24)の内径より僅かに小さく巻線シリンダ47の外径を設定し、所定の隙間S1を形成する。一方、永久磁石42の外径より僅かに大きく巻線シリンダ47の内径を設定し、所定の隙間S2を形成する。これらの隙間S1,S2は小さく(狭く)することが望ましい。隙間S1,S2が小さいと、永久磁石42の磁束を多く維持すことができ、モータの発生トルクを大きくすることができる。
次に、より詳細にステータ並びにロータを説明する。
【0019】
図4は本発明に係るコアレスモータのステータの要部断面斜視図であり、永久磁石42並びに軸受46を固定部材41に取付けたことを示す。
固定部材41は、磁石取付け部61並びに軸受取付け部62を同軸に旋削したものである。磁石取付け部61並びに軸受取付け部62を同軸に旋削したので、固定部材41に永久磁石42並びに軸受46を取付けると、永久磁石42の中心軸線C1と軸受46の中心軸線C2とを同軸に組合せることができる。
【0020】
永久磁石42は、フェライト磁石である。フェライト磁石を用いることで、生産コストの低減及び軽量化を図ることができる。なお、永久磁石としては、他に希土類磁石を用いてもよい。
【0021】
軸受46は滑り軸受であり、非導電体を用いたものである。非導電体を用いると、磁力線は流れに影響を受けないので、モータは損失を無視することができ、モータ効率の向上を図ることができる。非導電体の一例としては、樹脂、複合材料(FRP(繊維強化プラスチック)、セラミックス、多孔質材料を挙げることができる。
なお、軸受46は滑り軸受に限定するものではなく、転がり軸受でもよい。
【0022】
図5は本発明に係るコアレスモータのロータの斜視図であり、円筒状の巻線シリンダ47の先端に歯付きカラー53を嵌合し、一端に整流子48を設け、この整流子48をシヤフト49に取付けた状態を示す。63は巻線用電線であり、C3は巻線シリンダ47の中心軸線を示す。
整流子48は、整流子片65・・・を所定の数だけ備えたものである。整流子片65・・・のライザ66・・・に巻線用電線63・・・を接続する。
【0023】
図6は本発明に係るコアレスモータのロータの分解斜視図である。
巻線シリンダ47は、内筒巻線71と、この内筒巻線71に被せた外筒巻線72とからなる多重巻線構造であり、動力伝達部材(ボールねじ)側から、つまり、動力伝達ディスク51側から延したときに先端は内筒巻線71の先端より外筒巻線72の先端を所定寸法L1だけ延した段差構造としたものである。なお、仮想線で示すように、先端は内筒巻線71の先端より外筒巻線72の先端を所定寸法L2だけ後退させた段差構造としてもよい。
【0024】
内筒巻線71は、第1巻線体73・・・を複数配列し、一体的に円筒状に形成したものであり、第1巻線体73は、所定の線径、長さの巻線用電線63を幅広の六角形状に巻き回したコイルである。
【0025】
外筒巻線72は、第2巻線体74・・・を複数配列し、一体的に円筒状に形成したものである。第2巻線体74は第1巻線体73と同様であるが、第1巻線体73に対し、幅広の全長が寸法L1だけ長いものである。
歯付きカラー53は、内側の軸受嵌合部75と、外側の段差部76と、外周部77とを備えたものである。次図で歯付きカラー53を詳細に説明する。
【0026】
図7(a),(b)は本発明に係る歯付きカラーの詳細図であり、(a)は側面図、(b)は(a)のb矢視図である。
(a)において、歯付きカラー53の段差部76の小径端面81に第1鋸歯部82を形成し、大径端面83に第2鋸歯部84を形成する。第1鋸歯部82は、所定寸法rの円弧部85・・・を形成したものである。また、第2鋸歯部84は、第1鋸歯部82と同様に所定寸法rの円弧部86・・・を形成したものである。dは円弧の深さを示す。
【0027】
(b)において、円弧部85・・・を所定のピッチP1で形成し、同じく、円弧部86・・・を所定のピッチP1で形成した。ピッチP1は、例えば、360゜を26等配した値である。
【0028】
図8(a),(b)は本発明に係る巻線体の詳細図であり、(a)は外筒巻線72を示し、(b)は第1巻線体73及び第2巻線体74を示す。
(a)において、第2巻線体74・・・を所定のピッチP2で配列し、外筒巻線72を形成し、同時に、第2巻線体74・・・の曲部91・・・で先端エッジ部92を鋸歯状にした。ピッチP2は、P2=P1(カラー53のピッチ)である。
【0029】
(b)において、第1巻線体73を所定のピッチP3で配列し、第1巻線体73の曲部94・・・で内筒巻線の先端エッジ部95を鋸歯状にする。ピッチP3は、P3=P1(カラー53のピッチ)である。なお、第1巻線体73は、巻線用電線63を幅広の六角形状に巻き回したコイルであり、また、第2巻線体74は同様に六角形状のコイルであり、所定寸法L1だけ延したものである。
なお、第1、第2巻線体73,74は六角形状のコイルに限定するものではなく、菱形に巻き回したコイルでもよい。
【0030】
以上に述べた電動パワーステアリングのモータの巻線シリンダ構造の作用を次に説明する。
図9(a),(b)は本発明に係るモータの巻線シリンダ構造の第1作用図である。
【0031】
(a)において、第2巻線体74・・・を所定のピッチP2で配列して、外筒巻線72を形成するが、場合によっては、第2巻線体74のピッチが変化し、ピッチがe1、e2となる。このピッチが変化した外筒巻線72の先端エッジ部92を歯付きカラー53に矢印▲1▼の如く嵌合すると、歯付きカラー53の第2鋸歯部84が曲部91,91を案内するので、ピッチe1、e2を矯正することができる。
【0032】
(b)において、曲部91,91が第2鋸歯部84の円弧部86・・・に嵌合すると、円弧部86・・・は曲部91,91を所定のピッチP1(P1=P2(第2巻線体74のピッチ))になるように位置決めするとともに、巻線用電線63を整える。その結果、歯付きカラー53によって巻線シリンダ47の外筒巻線72の先端エッジ部92を正確に保持することができるとともに、曲部91を保持した状態で巻線シリンダ47を組み込むことができる。
同時に、歯付きカラー53によって先端エッジ部92を保持するので、振動、衝撃による振れ、経年変化による楕円の発生を防止することができる。
【0033】
また、図9(a)に示す歯付きカラー53の第1鋸歯部82に内筒巻線71(図6参照)の先端エッジ部95を嵌め込むと、円弧部85・・・に曲部94・・・(図8(b))が嵌合するので、曲部94を所定のピッチP1(P1=P3(第1巻線体73のピッチ))に位置決めすることができるとともに、巻線用電線63を整えることができる。その結果、歯付きカラー53によって巻線シリンダ47の内筒巻線71の先端エッジ部95を正確に保持することができるとともに、曲部94を保持した状態で巻線シリンダ47を組み込むことができる。
同時に、歯付きカラー53によって先端エッジ部95を保持するので、振動、衝撃による振れ、経年変化による楕円の発生を防止することができる。
【0034】
次に、本発明に係るモータの巻線シリンダ構造の別実施例を示す。
図10(a),(b)は図7の別実施例図であり、上記図7に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。(b)は(a)のb矢視図である。
【0035】
(a)において、歯付きカラー53Bは、内側の軸受嵌合部75と、外側の外周部77と、段差円筒96とを備えたものであり、端面に第3鋸歯部97を形成したものである。第3鋸歯部97は、所定寸法rの円弧部98・・・を形成したものである。段差円筒96を形成することで、段差円筒96がガイドとなり、巻線シリンダの真円度を向上させることができるとともに、巻線シリンダの中心軸線に歯付きカラー53Bの心を手間をかけずに合せることができる。
【0036】
(b)において、円弧部98・・・を所定のピッチP1で形成した。この円弧部98・・・に嵌合する巻線シリンダは、一重巻線構造である。
なお、歯付きカラー53Bには、段差円筒96を形成したが、段差円筒96を設けずに省いてもよい。次図で歯付きカラー53Bを嵌合する巻線シリンダを説明する。
【0037】
図11は図8の別実施例図であり、上記図8に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
巻線シリンダ47Bは、第2巻線体74を重ね合せ、先端エッジ部92を鋸歯状にしたものであり、一重巻線構造としたものである。
【0038】
一重巻線構造の巻線シリンダ47Bに歯付きカラー53B(図10参照)を嵌合することで、曲部91,91を所定のピッチP1(P1=P2(第2巻線体74のピッチ))に位置決めすとともに、巻線用電線63を整える。その結果、一重巻線構造の巻線シリンダ47Bの先端エッジ部92を正確に保持することができるとともに、曲部91を保持した状態で巻線シリンダ47Bを組み込むことができる。
同時に、歯付きカラー53Bによって先端エッジ部92を保持するので、振動、衝撃による振れ、経年変化による楕円の発生を防止することができる。
【0039】
尚、本発明の実施の形態に示した図7の円弧部85の円弧形状をV形状に替えることも可能である。
また、歯付きカラー53の鋸歯部に倣って巻線体を並べていくことによって、巻線体で円筒状の巻線シリンダを形成することも可能である。
【0040】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1では、巻線シリンダは、巻線用電線を重ね合せ、先端エッジ部を鋸歯状にしたものであり、この鋸歯状のエッジ部に、鋸歯部の付いた歯付きカラーを嵌合するので、歯付きカラーの鋸歯部でエッジ部の巻線用電線を整えることができるとともに、鋸歯状のエッジ部を強固に保持することができる。
また、歯付きカラーの鋸歯部で鋸歯状のエッジ部を強固に保持した状態で巻線シリンダを組み込むことができる。
同時に、歯付きカラーによって先端エッジ部を保持して歯付きカラーを軸受を介して固定部材に回転可能に保持させたので、振動、衝撃による振れ、経年変化による楕円の発生を防止することができる。
【0041】
請求項2では、巻線シリンダは、巻線用電線を重ね合せ、先端エッジ部を鋸歯状にした内筒巻線に、同様に先端エッジ部を鋸歯状にした外筒巻線を重ねた多重巻線構造とし、先端は内筒巻線の先端より外筒巻線の先端を所定寸法延した若しくは後退させた段差構造とし、この段差構造に対応する段差部を備えるとともに、鋸歯状エッジ部に対応した鋸歯部を備えた歯付きカラーを、多重巻線構造の巻線シリンダの先端に嵌合するので、内筒対応の鋸歯部が内筒巻線の鋸歯状エッジ部の巻線用電線を整えるとともに、エッジ部を強固に保持することができる。同時に、外筒対応の鋸歯部が外筒巻線の鋸歯状エッジ部の巻線用電線を整えるとともに、エッジ部を強固に保持することができる。
また、段差構造に対応する歯付きカラーの鋸歯部によって鋸歯状のエッジ部を強固に保持した状態で多重巻線構造の巻線シリンダを組み込むことができる。
同時に、歯付きカラーによって多重巻線構造の先端エッジ部を保持して歯付きカラーを軸受を介して固定部材に回転可能に保持させたので、振動、衝撃による振れ、経年変化による楕円の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動パワーステアリングの一例の概念図
【図2】本発明に係る電動パワーステアリングの要部断面図
【図3】本発明に係る電動モータの断面図
【図4】本発明に係るコアレスモータのステータの要部断面斜視図
【図5】本発明に係るコアレスモータのロータの斜視図
【図6】本発明に係るコアレスモータのロータの分解斜視図
【図7】本発明に係る歯付きカラーの詳細図
【図8】本発明に係る巻線体の詳細図
【図9】本発明に係るモータの巻線シリンダ構造の第1作用図
【図10】図7の別実施例図
【図11】図8の別実施例図
【符号の説明】
10…電動パワーステアリング、21…動力伝達部材(ボールねじ)、23…車軸、30…コアレスモータ、31…ステータ、32…ロータ、41…固定部材、42…永久磁石、47,47B…巻線シリンダ、51…動力伝達ディスク、53,53B…歯付きカラー、63…巻線用電線、71…内筒巻線、72…外筒巻線、76…段差部、82…第1鋸歯部、84…第2鋸歯部、92,95…先端エッジ部、97…第3鋸歯部、L1,L2…所定寸法。

Claims (2)

  1. 車軸を、固定部材で支えたステータとしての永久磁石で囲い、この永久磁石を、ロータとしての円筒状の巻線シリンダで囲い、この巻線シリンダの回転を動力伝達部材を介して車軸に伝える形式の電動パワーステアリングにおいて、
    前記巻線シリンダは、巻線用電線を重ね合せ、先端エッジ部を鋸歯状にしたものであり、この鋸歯状のエッジ部に、鋸歯部の付いた歯付きカラーを嵌合し、この歯付きカラーで巻線用電線を整え
    前記歯付きカラーを軸受を介して前記固定部材に回転可能に保持させたものであることを特徴とする電動パワーステアリングのモータの巻線シリンダ構造。
  2. 車軸を、固定部材で支えたステータとしての永久磁石で囲い、この永久磁石を、ロータとしての円筒状の巻線シリンダで囲い、この巻線シリンダの回転を動力伝達部材を介して車軸に伝える形式の電動パワーステアリングにおいて、
    巻線シリンダは、巻線用電線を重ね合せ、先端エッジ部を鋸歯状にした内筒巻線と、巻線用電線を重ね合せ、先端エッジ部を鋸歯状にした外筒巻線とからなる多重巻線構造とし、前記動力伝達部材側から延したときに先端は内筒巻線の先端より外筒巻線の先端を所定寸法延した若しくは後退させた段差構造とし、この段差構造に対応する段差部を備えるとともに、前記鋸歯状エッジ部に対応した鋸歯部を備えた歯付きカラーを、前記多重巻線構造の巻線シリンダの先端に嵌合することで、巻線用電線を整え
    前記歯付きカラーを軸受を介して前記固定部材に回転可能に保持させたものであることを特徴とする電動パワーステアリングのモータの巻線シリンダ構造。
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