JP4070334B2 - 郵便受け箱 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、郵便受け箱、特に、門、門袖、塀、玄関などの取付け対象構造体に投入路部を入れ込むように備えられる郵便受け箱の改良、より具体的には、取付け対象構造体の厚幅寸法と異なる突き出し寸法の投入路部を備えた郵便受け箱を、この郵便受け箱における受け箱部と前記取付け対象構造体との間に取付け隙間を生ずることなく取付け得るようにした郵便受け箱の提供に関する。
【0002】
【従来の技術】
ブロック塀の内側に受け箱部を備えさせると共に、当該ブロック塀の外側に投入口を臨ませるようにした各種郵便受け箱が当該ブロック塀に組み込み用いられている。
【0003】
かかる郵便受け箱は、一般的に郵便物を受入れ保管する受入れ室を備えると共に、後部側に当該郵便物を該受入れ室から取り出す取出し口を備えた受け箱部と、この受け箱部の前面側上部から前方に向けて該受入れ室に連通し、しかも、先端側が郵便物の投入口とされている投入通路を備えた投入路部、所謂口金部を突き出し状態に備えた構成としてあり、この投入路部を、ブロック積みに際して積み上げたブロック上に載せ掛けると共に、この投入路部を取り囲むようにブロック積みをなすことによって、ブロック塀の内側の面に当該郵便受け箱における受け箱部の前面側を密着し、しかも、ブロック塀の外側の面に都合良く当該郵便受け箱における投入口が臨むように、ブロック塀に対して当該郵便受け箱の組込みをなすようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる郵便受け箱の組込まれるブロック塀は通例各種規格のコンクリートブロックの積込みによって各種厚幅を備えたブロック塀として構成されるものであって、構成されるブロク塀に対して、このブロック塀の外側の面に投入口部が都合よく臨み、しかも、ブロック塀の内側の面に受け箱部の前面側の面が密着するように郵便受け箱を組み込む場合、このコンクリートブロックにおける夫々の厚幅に対応した突き出し幅の投入路部を備えた郵便受け箱を夫々に用意する必要があり、郵便受け箱の製作コストが割高とされ、しかも、その在庫管理及び施工管理が煩雑となる不具合があった。
【0005】
かかる点から、ブロック塀に組込まれる郵便受け箱における投入路部の突き出し幅が、ブロック塀の厚幅よりも大きい場合、構成されるブロック塀の外側面に、この郵便受け箱における投入口部が都合良く露出するように、この郵便受け箱における受け箱部をブロック塀の内側から離した状態で、当該郵便受け箱をブロック塀に組付けると共に、このブロック塀の内側の面と、この内側の面から離して備えられた前記受け箱部との間に生ずる隙間を都合よく充足する厚さを備えた一枚の厚板材を該受け箱部の前面側の面を一連に覆うように添装止着することが試みられている。
【0006】
しかしながら、かかる一枚の厚板材によって、前記受け箱部とブロック塀との間に生ずる間隙を充足する手法にあっては、この受け箱部とブロック塀との間に生ずる間隙の大きさに対応して夫々厚さの異なる厚板材を用意する必要があり、重く、しかも、嵩張る厚い板材の手配と、この重く、且つ嵩張る厚板材を用いた施工をなす必要があり、また、かかる手法にあっては、添装厚板材の側端面が郵便受け箱を構成する受け箱部に連続して露出されることとなり、この露出厚板材の側端面が、取付け郵便受け箱における意匠性を損う不具合があった。
【0007】
また、このように受け箱部の前面側を一連に覆うように、この前面側と、ブロック塀との間に一枚の厚板材を添装して、該ブロック塀と受け箱部との間に生ずる隙間を充足する手法にあっては、この厚板材の当接されるブロック塀に凹凸のある場合、例えば、化粧用の凹凸面を備えた化粧ブロックなどによって構成されるブロック塀に対して郵便受け箱をがた無く取付けるのに難があった。
【0008】
この発明は、かかる従来の郵便受け箱における不都合を解消し、一組のスペーサーによって、取付け対象構造体における一方の面側に投入路部の先端側を都合よく露出した状態で、該取付け対象構造体における他方の面側と受け箱部との間に隙間を生ずることなく、該取付け対象構造体に対して設け得るようにした在庫管理の容易な郵便受け箱の提供を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために請求項1記載に係る発明は、郵便物の受入れ室を備えると共に該受入れ室内の郵便物の取出し口を備えた受け箱部と、この受け箱部の上部側から前方に向けて一体に突設されると共に前記受入れ室に連通し且つ先端側に投入口を備えた投入通路を有する投入路部とを有し、取付け対象構造体の一方の面側に該投入路部の下方にある前記受け箱部の面を向き合わせ、且つ、該投入路部を該投入路部の先端側が該取付け対象構造体の他方の面側に露出するように該取付け対象構造体に備えられる郵便受け箱本体と、
この郵便受け箱本体に備えられるスペーサーとを有しており
このスペーサーが、長手方向に直交する向きの断面形状を略L字状とされて該L字状屈曲位置の両側に長方形状をなし、且つ、互いに該屈曲位置からの突き出し寸法を異ならせた第1板部と第2板部とを備える構成としてあると共に、
該スペーサーが、前記投入路部の下方にある前記受け箱部における前記取付け対象構造体に向き合う面の夫々の側縁部に沿って、前記第1板部又は第2板部のいずれか一方を外側にし且つ他方を前記受け箱部の側縁部面に当接させて夫々着脱可能に備えられるようにしてあることを特徴とする郵便受け箱としてある。
【0010】
このように構成される郵便受け箱にあっては、この郵便受け箱における受け箱部と、該郵便受け箱の備えられる取付け対象構造体との間に生ずる隙間を、該受け箱部の両側縁部において一対のスペーサーによって塞ぐと共に、この受け箱部に向き合っている取付け対象構造体の面における該スペーサーの接触されていない部分にある凹凸によって何ら影響されることなく当該隙間を塞ぎ得るように機能する。
【0014】
このように構成される郵便受け箱にあっては、前記特長に併せて、前記スペーサーを、このスペーサーにおける第1板部を前記受け箱部における取付け対象構造体に面している側から該取付け対象構造体に当接するように郵便受け箱本体に装着すると共に、投入路部の先端側を該取付け対象構造体における他方の面側に都合良く露出状態として用い、また、該スペーサーを、このスペーサーにおける第2板部を前記受け箱部における取付け対象構造体に面している側から該取付け対象構造体に当接するように郵便受け箱本体に装着すると共に、投入路部の先端側を該取付け対象構造体における他方の面側に都合良く露出状態として用い、更に、該スペーサーを取り外して、郵便受け箱を取付け対象構造体の一方の面側に対して当該郵便受け箱における受け箱部の面を当接した状態で、投入路部の先端側を該取付け対象構造体における他方の面側に都合の良い露出状態として用いることによって、三態様の厚さの異なる夫々の取付け対象構造体に対して、当該郵便受け箱を備えつけることができる。
【0015】
かかる構成からなる郵便受け箱にあっては、取付け対象構造体と当該郵便受け箱における受け箱部との間に生ずる間隙を、必要最小限の塞ぎ機能を有する板部と、取付け機能を有する板部とを備えたスペーサーによって塞いだ状態で当該郵便受け箱を該取付け対象構造体に対して備えつけることが可能とされ、構成部品の軽量化、低コスト化が可能とされる。
【0016】
また、かかる構成からなる郵便受け箱にあっては、取付け対象構造体と、当該郵便受け箱における受け箱部との間に生ずる間隙を塞ぐスペーサーが、この受け箱部の両側縁部に沿って備えられると共に、該スペーサーにおける第1板部又は第2板部のいずれかの板部の先端部を該取付け対象構造体の取付け面に接するように備えられることから、当該郵便受け箱が、該スペーサーにおける板部の先端部が当接する以外の部分における取付け対象構造体面における凹凸に影響されることなく、当該取付け対象構造体に対して納まり良く備えさせることが可能とされる。
【0017】
また、前記目的を達成するために、請求項記載の発明を前記請求項記載の発明において、前記スペーサーが、このスペーサーの第1板部と第2板部の夫々の長手側縁端部を、長さ方向の断面が略L字状をなし且つ互いに交差する向きに突き出す当接片部としてあることを特徴とする郵便受け箱としてある。
【0018】
このように構成される郵便受け箱にあっては、前記の特長に併せて、取付け対象構造体に対してスペーサーの当接片部が、前記受け箱部と該取付け対象構造体との間に生ずる隙間を塞ぐように該取付け対象構造体に対して弾性的に、且つ、面的に当接される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の典型的な一実施の形態に係る郵便受け箱について詳細に説明する。
【0020】
図1〜図6は、スペーサー10を、このスペーサー10における第1板部11に備えられる第1の面Faを受け箱部21における面21aに当接状態に備え付けて構成される郵便受け箱Aを示すものであり、図1は、この典型的な実施の形態に係る郵便受け箱Aにおける郵便受け箱本体20とスペーサー10とを分離した状態を斜視図の状態で、図2は、この郵便受け箱本体20にスペーサー10を装着した郵便受け箱Aを斜視図の状態で、図3は、この郵便受け箱Aを側面から見て、更に、図4では、この郵便受け箱Aを縦方向における断面図の状態で、図5では郵便受け箱Aにおける受け箱部21の水平の向きにおける断面図の状態で、図6は、かかる郵便受け箱Aを取付け対象構造体Bに備えた状態の要部を断面することで示している。
【0021】
図7〜図12は、スペーサー10を、このスペーサー10における第2板部12に備えられる第2の面Fbを受け箱部21の面21aに当接状態に備え付けて構成される郵便受け箱Aを示しており、図7は、この典型的な実施の形態に係る郵便受け箱Aにおける郵便受け箱本体20とスペーサー10とを分離した状態を斜視図の状態で、図8は、この郵便受け箱本体20にスペーサー10を装着した郵便受け箱Aを斜視図の状態で、図9は、この郵便受け箱Aを側面から見て、更に、図10では、この郵便受け箱Aを縦方向における断面図の状態で、図11では郵便受け箱Aにおける受け箱部21の水平の向きにおける断面図の状態で、図12は、かかる郵便受け箱Aを取付け対象構造体Bに備えた状態の要部を断面することで示している。
【0022】
図13〜図18は、この受け箱本体20に備えつけれられる一方のスペーサー10を示したものであって、図13は、これをクッション材16を備えた当接片部14の側から、図14は、これを上方から、図15は、これを下方から、図16は、図13を正面とした場合における背面側から、図17は、これを一方の側面側から、図18は、これを他の側面側から見て示している。
【0023】
この典型的な一実施の形態にかかる郵便受け箱Aは、郵便物の受入れ室23を備えると共に該受入れ室23内の郵便物の取出し口25を備えた受け箱部21と、この受け箱部21の上部側から前方に向けて一体に突設されると共に前記受入れ室23に連通し且つ先端側に投入口26を備えた投入通路24を有する投入路部22とを有し、取付け対象構造体Bの一方の面Ba側に該投入路部22の下方にある前記受け箱部21の面21aを向き合わせ、且つ、該投入路部22を該投入路部22の先端側が該取付け対象構造体Bの他方の面Bb側に露出するように該取付け対象構造体Bに備えられる郵便受け箱本体Aと、前記投入路部22の下方にある前記受け箱部21における前記取付け対象構造体Bに向き合う面21aの夫々の側縁部に沿って夫々備えられるスペーサー10とを有する構成としてある。
【0024】
このように構成される郵便受け箱Aにあっては、この郵便受け箱Aにおける受け箱部21と、該郵便受け箱Aの備えられる取付け対象構造体Bとの間に生ずる隙間を、該受け箱部21の両側に備えられたスペーサー10によって塞ぐことができ、また、この受け箱部21に向き合っている取付け対象構造体Bの面における該スペーサー10の接触されない部分にある凹凸によって何ら影響されることなく該郵便受け箱Aを設けることができる。
【0025】
さらに、前記構成にかかる郵便受け箱Aにおいて、スペーサー10が、長方形状をなす縦方向に長い複数の面Fを外周面に備えていると共に、該面Fの夫々を添装面F’として、投入路部22の下方にある受け箱部21における取付け対象構造体Bに向き合う面21aの側縁部に沿って備えられる際の、前記取付け対象構造体Bに対する当接部Tと前記側縁部面21bに対する添装面F’を含む仮想面Kとを結ぶ該仮想面Kに鉛直な線分Lの長さが2種以上の異なる長さとなるように構成してあることもある。
即ち、スペーサー10が、長方形状をなす縦方向に長い複数の面Fを外周面に備えていると共に、該面Fの一つを添装面F’として、投入路部22の下方にある受け箱部21における取付け対象構造体Bに向き合う面21aの側縁部に沿って備えられる際の、前記取付け対象構造体Bに対する当接部Tと前記側縁部面21bに対する添装面F’を含む仮想面Kとを結ぶ該仮想面Kに鉛直な線分Lの長さと、該スペーサーにおける他の少なくとも一つの面Fを添装面F’として該スペーサー10が投入路部22の下方にある受け箱部21における取付け対象構造体Bに向き合う面21aの側縁部に沿って備えられる際の、前記取付け対象構造体Bに対する当接部Tと前記側縁部面21bに対する添装面F’を含む仮想面Kとを結ぶ該仮想面Kに鉛直な線分Lの長さとが異なるように構成してあることもある。
【0026】
このように構成される郵便受け箱Aにあっては、前記の特長に併せて、該郵便受け箱Aにおける受け箱部21と、該郵便受け箱Aの備えられる取付け対象構造体Bとの間に生ずる異なる隙間に対して、これを塞いだ状態に当該郵便受け箱Aを取付け対象構造体Bに備えさせることができる。
【0027】
さらに、前記構成にかかる郵便受け箱Aにおいて、スペーサー10が、長手方向に直交する向きの断面形状を略L字状とされて該L字状屈曲位置の両側に長方形状をなし、且つ、互いに該屈曲位置からの突き出し寸法を異ならせた第1の面Faを備えた第1板部と、第2の面Fbを備えた第2板部とを備える構成としてあると共に、
該スぺーサー10が、投入路部22の下方にある受け箱部21における取付け対象構造体Bに向き合う面21aの夫々の側縁部に沿って、前記第1板部11又は第2板部12のいずれか一方を外側にして、これを前記取付け対象構造体Bに対する当接部Tとするようになし、しかも、他方を前記受け箱部21の側縁部面21bに当接させる添装面F’として、夫々着脱可能に備えられる構成としてあることもある。
【0028】
このように構成される郵便受け箱Aにあっては、前記特長に併せて、前記スペーサー10における第1板部11に備えられる第1の面Faを添装面F’として前記受け箱部21における取付け対象構造体Bに面している面21aに添装し、且つ、第2板部12の先端側を当接部Tとして前記取付け対象構造体Bに当接するように郵便受け箱本体20に該スペーサー10を装着すると共に、投入路部22の先端側を該取付け対象構造体Bにおける他方の面Bb側に都合良く露出状態として用い、また、第2板部12に備えられる第2の面Fbを添装面F’として前記受け箱部21における取付け対象構造体Bに面している面21aに添装し、且つ第1板部の先端側を当接部Tとして前記取付け対象構造体Bに当接するように郵便受け箱本体20に該スペーサー10を装着すると共に、投入路部22の先端側を該取付け対象構造体Bにおける他方の面Bb側に都合良く露出状態として用い、
更に、該スペーサー10を取り外して、当該郵便受け箱Aを取付け対象構造体Bの一方の面Ba側に対して当該郵便受け箱Aにおける受け箱部21の面21aを当接した状態で、投入路部22の先端側を該取付け対象構造体Bにおける他方の面Bb側に都合の良い露出状態として用いることによって、三態様の厚さの異なる夫々の取付け対象構造体Bに対して、当該郵便受け箱Aを備えつけることができる。
【0029】
さらに、前記構成にかかる郵便受け箱Aにおいて、スペーサー10が、このスペーサー10の第1板部11と第2板部12の夫々の長手側縁端部を、長さ方向の断面が略L字状をなし且つ互いに交差する向きに突き出す当接片部13、当接片部14としてあることもある。
【0030】
この実施の形態に係る郵便受け箱Aを構成する郵便受け箱本体20は、郵便物の受入れられる受入れ室23を有する受け箱部21の取付け前面側の上部から前方に向けて突き出す投入通路24を備えた投入路部22を有し、門、塀などの取付け対象構造体Bに対して、当該投入路部22を納め入れた状態に備えさせるようにした構成を備えたものであれば、いかなる形状、寸法からなるものであっても良く、また、いかなる材質によって構成されていても良い。
【0031】
図示に係る郵便受け箱本体20は、かかる実施の形態に係る郵便受け箱本体20の典型的な具体例であって、取付け前面側に扁平な筒状に構成される投入路部22を一連に備えるようにボックス状に受け箱部21を備えた構成としてあり、この受け箱部21と投入路部22とを、例えば、ステンレススチールなどの耐久性、耐衝撃性に優れ、しかも、錆び難く、意匠性に優れた素材によって構成する。
【0032】
かかる郵便受け箱本体20は、典型的には、郵便受け箱本体20を構成する受け箱部21の底面をなす底板部29と、この底板部29の両側縁から起立状態に備えられると共に上部側で前方に突き出す投入路部22の側板部30aとなる長方状板部を一連に備えた両側板部30と、この底板部29と側板部30aの下端に到る両側板部30の前面側との間を塞ぐ前板部31と、この前板部31の上端から前記側板部30aの下端間を塞ぐように前方に延びて投入路部22の下面を構成する下面板部32と、前記両側板部30の上端間を塞いで受け箱部21と投入路部22の上面を構成する上板部33と、この上板部33の後端から前記両側板部30の後端に沿って下方に延設されて当該受け箱部21の後面側の上部を塞ぐ上側後板部34とによって、受入れ室23と、この受入れ室23の上部側で投入口26に到るように当該受入れ室23に連通した投入通路24を構成してある。
【0033】
また、かかる構成からなる受入れ室23を構成する受け箱部21の後面側に、この受入れ室23内に前記投入口26から投入通路24を介して投入された郵便物の取り出し口25を設けてある。即ち、前記両側板部30の後端から屈曲された帯状板部35が、前記上側後板部34と面一となるように、該上側後板部34の下端側と底板部29との間の後面側の両側部分を塞ぐように設けてあると共に、これを更に受入れ室23側に向けて前記側板部30に平行に屈曲した帯状板部36とし、更に、この帯状板部36の内側端を前記側板部30の側に向けて前記帯状板部35に平行な屈曲した溝側板部37とし、この溝側板部37の先端を側板部30と平行となるように受入れ室23の内方に向けて屈曲した溝底板部38とし、更に、この溝底板部38の先端を互に近づく側に屈曲した前記帯状板部35に平行な溝側板部39とし、この溝側板部37、39と溝底板部38との間にレール材40を組付けた構成としてある。
また、前記上側後板部34の下端縁を内側の稍々上方に向けて屈曲した帯板状の上板部41としてあり、この上板部41の先端を前記レール材40の外側にある面に沿って起立した当板部42とし、更に、前記側板部30の後端部分と帯状板部35及び帯状板部36とで囲まれた両側にある底板部29b、29bを除いた底板部29の後端部側を該レール材40の外側にある面に沿うように起立した立上り板部43とし、更に、この立上り板部43の上端を受入れ室23と反対の側に突き出す受け鍔部44として構成し、郵便物の取出し口25を備える後面側を構成するようにしてある。
【0034】
また、この受け箱部21に設けられる取出し口25を構成する前記レール材40は、上下方向を向いた前後一対の溝40a、40bを備えた構成としてあり、このレール材40を対として用意し、夫々のレール材40を、夫々の帯状板部36に連続して備えられている溝状板部37と、溝底板部38及び溝状板部39との間に、互に溝の開口側を向き合うように納め入れ状態に備えた構成としてあり、外側にある溝40aの上部側に上板部41の下方にある開口部分を塞ぐようにプレート45を嵌め殺しの状態に備えると共に、奥側にある溝40bに対して摘み46を備えた蓋板27を上下動可能に備えさせて、このプレート45と前記帯状板部36及び受け鍔部44との間に構成される取出し口25を開閉し得るように構成してある。
なお、ここで、プレート45及び蓋板27は、内部を透かし視ることのできる耐衝撃性、耐久性に優れた透明なプラスチック材、例えば、ポリカーボネート板などによって構成される。
【0035】
また、前記投入路部22の先端部には、前記投入通路24に連通する投入口26を備えた口金47を備えつけてある。
この投入路部22の先端部に備えられる口金47は、例えば、アルミ、アルミ鋳物、アルミダイキャスト、ステンレスなどによって構成されており、この口金47の内側には、この投入口26を塞ぐ蓋片48をねじりコイルバネ49によって該投入口26を常時塞ぐ向きに付勢して設けてある。
即ち、該口金47の内側上部側で、軸50によって回動自在に装着された蓋片48の下部先端側が、この投入口26を構成する口金47の下部内側面に前記ねじりコイルバネ49によって常時突き当てられるように付勢された構成としてある。
【0036】
尚、前記底板部29には、切り込みによって起立された起立片29aによって複数の水抜き孔51が設けてあり、この水抜き孔51を構成する起立片29aの上端面を覆うように倒皿状をなす内底板28を載せかけ状態として、当該郵便受け箱本体20を構成する受入れ室23における底面部が郵便物の都合の良い受け部をなすように構成してある。
また、投入路部22を構成する下面板部32の上方と、前記前板部31の内方とに、前記口金47によって構成される投入口26から奥側に向けて緩やかに下降するように下面板部32に沿った後、前記前板部31に沿うように屈曲して底板部29に到る態様に内装板54を備えた構成としてある。
【0037】
かかる構成からなる郵便受け箱本体20に対して着脱自在に取付け用いられるスペーサー10は、図に示されるように、該郵便受け箱本体20の投入路部22の下方にある前記受け箱部21における前記取付け対象構造体Bに向き合う面21aの夫々の側縁部に沿って夫々備えられる一組のスペーサー10、10として構成してあり、かかる対をなす構成とすることによって、この受け箱部21の前方にある取付け対象構造体Bにおける壁面などの凹凸に影響されることなく、当該郵便受け箱Aの備えつけをなすことができる。
【0038】
かかる構成からなる郵便受け箱本体20に対して着脱自在に取付け用いられるスペーサー10は、より具体的には、長方形状をなす縦方向に長い複数の面Fを外周面に備えていると共に、該面Fの夫々を添装面F’として、投入路部22の下方にある受け箱部21における取付け対象構造体Bに向き合う面21aの側縁部に沿って備えられる際の、前記取付け対象構造体Bに対する当接部Tと前記側縁部面21bに対する添装面F’を含む仮想面Kとを結ぶ該仮想面Kに鉛直な線分Lの長さが2種以上の異なる長さとなるように構成してある。
【0039】
かかるスペーサー10の典型的な一実施の形態に係るスペーサー10は、例えば、図示されるように、直角に屈曲され、しかも夫々長方形状をなすと共に板幅を異ならせた第1板部11と第2板部12とを少なくとも備えた2個一組のものとして構成することができ、この長方形状をなす第1板部11と第2板部12とが、その長手側縁において直角の角度で屈曲状に連続された一体の、即ち断面形状がL字状のものとして構成され、しかも、当該第1板部11における板幅xと、第2板部12における板幅yとが、夫々異る板幅となるように構成したものとして示される。
【0040】
かかる構成のスペーサー10は、この第1板部11における外側の面Fが縦方向に長い第1の面Faとして、また、第2板部12における外側の面Fが縦方向に長い第2の面Fbとして構成されると共に、
この第1の面Faを添装面F’として、投入路部22の下方にある受け箱部21における取付け対象構造体Bに向き合う面21aの側縁部に沿って備えた際に、第2の板部12の先端側が該取付け対象構造体Bに対して当接される当接部Tとされ、また、第2の面Fbを添装面F’として、投入路部22の下方にある受け箱部21における取付け対象構造体Bに向き合う面21aの側縁部に沿って備えた際に、第1の板部11の先端側が該取付け対象構造体Bに対して当接される当接部Tとされる構成とされ、
この第1の面Faを添装面F’とし且つ該添装面F’を含んで構成される仮想面Kと前記第2の板部12の先端部として構成される当接部Tとを結ぶ該仮想面Kに鉛直な線分Lの長さと、前記第2の面Fbを添装面F’とし且つ該添装面F’を含んで構成される仮想面Kと前記第1の板部11の先端部として構成される当接部Tとを結ぶ該仮想面Kに鉛直な線分Lの長さとが、当該第1板部11における板幅xと、第2板部12における板幅yの差に対応して異なるように構成されている。
【0041】
また、ここで用意されるスペーサー10は、前記郵便受け箱本体20における受け箱部21の前板部31として構成される当該受け箱部21の面21a、即ち、取付け対象構造体Bの面Baに向き合っている面21aの両側縁部に沿って、該スペーサー10を縦方向の向きとして、その第1板部11又は第2板部12のいずれか一方、即ち、第1の面Fa又は第2の面Fbのいずれか一方を添装面F’として、該面21aにおける両側縁部面21bに密着した状態で添装され、しかも、該第1板部11又は第2板部12における他方が夫々外側に位置づけられる態様、即ち、該第1板部11又は第2板部12の先端側を当接部Tとして前記取付け対象構造体Bの面Baに向けて突き出すように前記側板部30の面と面一の態様で備えられる構成としてある。
【0042】
この実施の形態に係るスペーサー10は、前記第1板部11の長手側縁端に、前記第2板部12と向き合う態様、即ち、追って説明する当接片部14と交差する向きに向けて当接部Tを構成する当接片部13を直角の角度で屈曲状に連続して備えた構成としてあり、この当接片部13の外側の面、即ち、第2板部12と向き合っている側と反対の側にある面にクッション材15を設けてある。
また、当該スペーサー10における第2板部12の長手側縁端に、前記第1板部11と向き合う態様、即ち、前記当接片部13と交差する向きに向けて当接部Tを構成する当接片部14を直角の角度で屈曲状に連続して備えた構成としてあり、この当接片部14の外側の面、即ち、第1板部11と向き合っている側と反対の側にある面にクッション材16を設けてある。
【0043】
かかる第1板部11、第2板部12と、当接片部13、当接片部14とを備えるスペーサー10は、各種の素材、例えば、ステンレススチール材、アルミ材、プラスチック材など、任意の素材によって構成することができ、典型的には前記郵便受け箱本体20の構成素材と同一の素材、例えば、ステンレススチール材などによって構成することができ、これによって、郵便受け箱本体20と共に一連の意匠的な外観を備えた郵便受け箱Aを構成することができる。
【0044】
尚、ここで第1板部11及び第2板部12を備えて構成されるスペーサー10は、第1板部11の下端に備えた折返えし片11aと、第2板部12の下端に備えた折返えし片12aを上方に折り返して、夫々の内側面に密着するように折り付けると共に、当接片部13の下端と当接片部14の下端とを、はすの状態にカットした面取り部13a、面取り部14aとし、この当接片部13及び当接片部14の下端縁による手指等の被傷を防ぐようにしてある。
【0045】
また、ここで、第1板部11及び第2板部12を備えて構成されるスペーサー10は、郵便受け箱本体20を構成する受け箱部21における面21aにあって、その上端を前記投入路部22の下面に当接し、且つ、下端を該受け箱部21における下端縁と一致する長さを備えたものとして用意される。
【0046】
また、前記当接片部13及び当接片部14に備えられるクッション材15、クッション材16は、郵便受け箱本体20に装着用いられるスペーサー10が取付け対象構造体Bの面Baに適宜緩衝されながら当接し得る素材であれば、いかなる素材によって構成してあってもよく、例えば、ウレタンフォーム材などのような各種プラスチックフォーム材、あるいは、セルラーラバー材など、相応の緩衝機能を備え、且つ、相応の耐久性を備えた素材を、帯状に添装接着することによって構成することができる。
【0047】
また、この実施の形態に係る郵便受け箱Aを構成するスペーサー10にあっては、このスペーサー10を郵便受け箱本体20に組付ける手段としての係止突片17を前記当接片部13の上端における先端側に該上端から一連に延設される態様で突設してあり、また、当接片部14の上端における先端側に該上端から一連に延設される態様で係止突片18を突設してあり、この係止突片17及び係止突片18の夫々挿入係止される係止孔52を前記投入路部22の下面に設けてある。
【0048】
この実施の形態に係るスペーサー10の組付けに用いられる前記係止孔52は、当該スペーサー10における第1板部11を面21aに接して取付ける際に、前記当接片部13又は当接片部14の上端の先端側に備えられる各係止突片17及び18の差し入れられる係止孔52aと、当該スペーサー10における第2板部12を面21aに接して取付ける際に前記当接片部13又は当接片部14の上端の先端側に備えられる各係止突片17及び係止突片18の差し入れらる係止孔52bとして構成用意される。
【0049】
このようにして用意されるスペーサー10は、このスペーサー10の上端に備えられている各係止突片17及び係止突片18を夫々に対応する各係止孔52に差し入れた状態とし、その下端側を金具60によって保持するようになすと共に、この金具60に挿通した止めネジ70を受け箱部21に設けた雌ネジ孔53に螺着することによって、郵便受け箱本体20に取付けられる構成としてあり、当該スペーサー10を郵便受け箱本体20の下方から、随時、随意に着脱可能に装着し得る構成としてある。
【0050】
かかる構成からなるスペーサー10は、この一対のスペーサー10を郵便受け箱本体20の面21aの縦方向にある両側縁部に沿った両側縁部面21bに夫々備えつけた際に、対称となる形状、即ち、鏡面対称の形状、具体的には、第1板部11又は第2板部12のいずれか一方を両側縁部面21bに密着して取付けた際に、他の第1板部11又は第2板部12が、当該側縁部面21bに取付けられている第1板部11又は第2板部12における外側の縁から起立して互に向き合う形態、即ち、当該側縁部面21bに取付けられている第1板部11又は第2板部12において互に離れた側にある縁から起立して、互に向き合う形態に設けられる構成としてある。
【0051】
即ち、図1〜図6に示されるように、郵便受け箱本体20の面21aの両側縁部にある側縁部面21bの一方の側縁部面21bに対して一方のスペーサー10を、このスペーサー10の第2板部12が側板部30の面と面一の状態で前方に向けて突き出すように当該スペーサー10の第1板部11における第1の面Faを添装面F’として密着して取付けると共に、該面21aの他方の側縁部面21bに対して他方のスペーサー10を、このスペーサー10の第2板部12が側板部30の面と面一の状態で前方に向けて突き出すように当該スペーサー10の第1板部11における第1の面Faを添装面F’として密着して取付けることによって、両側にある夫々の側板部30から面一の状態で、しかも、先端の当接部Tが同一の突き出し位置となるように、夫々の第2板部12が突き出し状態に設けられる構成としてある。
【0052】
また、これとは逆に、図7〜図12に示されるように、郵便受け箱本体20の面21aの両側縁部にある両側縁部面21bの一方の側縁部面21bに対して一方のスペーサー10を、このスペーサー10の第1板部11が側板部30の面と面一の状態で前方に向けて突き出すように当該スペーサー10の第2板部12における第2の面Fbを添装面F’として密着して取付けると共に、該面21aの他方の側縁部面21bに対して他方のスペーサー10を、このスペーサー10の第1板部11が側板部30の面と面一状態で前方に向けて突き出すように当該スペーサー10の第2板部12における第2の面Fbを添装面F’として密着して取付けることによって、両側にある夫々の側板部30から面一の状態で、しかも、先端の当接部Tが同一の突き出し位置となるように、夫々の第1板部11が突き出し状態に設けられる構成としてある。
【0053】
また、かかる第1板部11と第2板部12とを備えた構成からなるスペーサー10は、例えば、一対のスペーサー10を、夫々の第1板部11を面21aの夫々の側縁部面21bに密着し、且つ、夫々の第2板部12を夫々の側板部30の延長面にあるように用いた後、この一対のスペーサー10を、互いに他の側にある側縁部面21bの側に移動し、この移動したスペーサー10における夫々の第2板部12を当該側にある側縁部面21bに密着させ、且つ、夫々の第1板部11を夫々の側板部30の延長面にあるようにして用いることができる。
【0054】
ここでスペーサー10の取付けに用いられる金具60は、前記第1板部11に密着し、且つ、この第1板部11の幅内に納まる幅とされた第1取付け片部61と、この第1取付け片部61よりも幅が狭く、しかも、該第1取付け片部61の側縁に一方の側縁を面一の状態に揃えるように該第1取付け片部61から直角の角度で屈曲状に延設され、且つ、前記第2板部12に密着し、且つ、この第2板部12の幅内に納まる幅とされた第2取付け片部62とを備えた構成としてあると共に、この第1取付け片部61と第2取付け片部62とに取付け孔63と取付け孔64とを、前記の互いに揃えられた側縁に平行となる同一の線分上に位置するように設けてある。
【0055】
かかるスペーサー10の取付けに用いられる一対の金具60は、当該一対のスペーサー10と同様に面21aの両側縁部面21bの夫々に対して、夫々、当該金具60を用いて該一対のスペーサー10を取付けた際に、当該一対の金具60が対称となる形状、即ち、鏡面対称となる形状に構成してある。
【0056】
即ち、一対の金具60を用いて夫々のスペーサー10を取付けるに際して、当該金具60における第1取付け片部61をスペーサー10における第1板部11の面に接するように押しつけた際に、これに連続されている第2取付け片部62が外側、即ち、側板部30の側に、その側縁を夫々揃える態様に構成してあり、また、当該金具60における第2取付け片部62をスペーサー10における第2板部12の面に接するように押しつけた際に、これに連続されている第1取付け片部61が外側、即ち、側板部30の側に、その側縁を夫々揃える態様に構成してあり、この第1取付け片部61によってスペーサー10を押しつけた場合における第2取付け片部62における取付け孔64と、第2取付け片部62によってスペーサー10を押しつけた場合における第1取付け片部61における取付け孔63とが、受け箱部21の底板部29における同一の雌ネジ孔53位置とされる構成としてある。
【0057】
かかる一対の対称形状とされる金具60は、これを左右に入れ替えることによって、該一組の金具60を用いて前記一対のスペーサー10を、当該夫々のスペーサー10における第1板部11を側縁部面21bに接した態様と、当該一対のスペーサー10における夫々の第2板部12を側縁部面21bに接した態様のいずれにおいても、これを郵便受け箱本体20に対して止め付けるように用いることができる。
【0058】
かかる構成からなる郵便受け箱Aは、これを、取付け対象構造体Bの構成の過程において、当該取付け対象構造体Bに対して一体に設けることができる。
また、既に構成されている取付け対象構造体Bに対して、当該郵便受け箱Aを組み込むようにして設けることができる。
かかる郵便受け箱Aの備えられる取付け対象構造体Bは、当該取付け対象構造体Bにおける一方の側に受け箱部21を、該受け箱部21における面21aを該取付け対象構造体Bにおける一方の側の面Baに向き合わせ且つ該郵便受け箱本体20における投入路部22の先端側を当該取付け対象構造体Bにおける他方の側の面Bbに露出するように組み込み可能な構造体であれば、門、門袖、塀、玄関の壁、家屋における壁などの各種の構造体など、いかなる構造体であっても当該郵便受け箱Aを備えさせ得る取付け対象構造体Bとすることができる。
【0059】
かかる郵便受け箱Aを取付け対象構造体Bに設ける場合、例えば、取付け対象構造体Bがブロック塀である場合にあっては、所要の高さまで積み込まれたコンクリートブロック80上に、目地モルタル81を介して当該郵便受け箱Aを構成する郵便受け箱本体20における投入路部22部分を載せかけると共に、この郵便受け箱本体20における投入路部22の先端側を、この構成される取付け対象構造体Bにおける外側にある面Bbから所期の形態、例えば、口金47部分が露出するように調整する。
【0060】
かかる郵便受け箱本体20の取付け対象構造体Bに対する備えつけに際して、この備えつけられる取付け対象構造体Bにおける内側にある面Baと、この面Baに向き合っている郵便受け箱本体20を構成する受け箱部21の面21aとの間に隙間を生ずる場合、この受け箱部21における面21aの両側縁部に沿って、当該隙間の態様に合わせて、前記スペーサー10における第1板部11における第1の面Fa又は第2板部12における第2の面Fbのいずれかの面Fを添装面F’として、当該面21aにおける側縁部面21bに添装し、且つ、このスペーサー10における突片17、及び突片18を、夫々掛止孔52a、52bに差し込むと共に、このスペーサー10の下端部に前記金具60を添装し、且つ、これを受け箱部21の雌ネジ孔53に螺着される止めネジ70によって止め付けることによって、郵便受け箱本体20にスペーサー10を備え付け、前記取付け対象構造体Bと郵便受け箱本体20との間に生ずる隙間を当該受け箱部21の両側部において塞ぐようになす。
【0061】
また、かかる取付け対象構造体Bに対する郵便受け箱Aの取付けにおいて、取付け対象構造体Bの面Baと、郵便受け箱本体20における受け箱部21の面21aとの間に隙間を生じない場合にあっては、当該スペーサー10を取り外した状態で、当該郵便受け箱本体20を取付け対象構造体Bに備えるようになす。
【0062】
かかる郵便受け箱本体20の備え付けと共に、更に、目地モルタル81を介して左右及び上方に向けてコンクリートブロック80を積み込み、郵便受け箱Aを備えた取付け対象構造体Bを構成する。
【0063】
かかる郵便受け箱Aを構成するスペーサー10は、このスペーサー10を構成する第1板部11の板幅xを30mm〜50mmとし、第2板部12の板幅yを10mm〜30mmとして用意することによって、厚さが100mm〜150mmのコンクリートブロック80によって構成される取付け対象構造体Bに対して、郵便受け箱Aを、その受け箱部21の面21aと取付け対象構造体Bの面Baとの間に隙間を生ずることなく設けることが可能である。即ち、厚さが100mmのコンクリートブロック80からなる取付け対象構造体Bに対して郵便受け箱Aを、50mmの板幅xを備えた第1板部11を当該取付け対象構造体Bにおける面Baに向き合っている受け箱部21の面21aに備えさせて対応させ、また、150mmのコンクリートブロック80からなる取付け対象構造体Bに対して、当該スペーサー10を取り除いた状態で郵便受け箱本体20を備えさせることによって対応させることが可能とされる。
【0064】
また、かかる郵便受け箱Aを構成するスペーサー10にあっては、前記受け箱部21と取付け対象構造体Bとの間に生ずる隙間を前記態様において塞ぐと共に、このスペーサー10の当接片部13と当接片部14とに備えられているクッション材15、クッション材16を、当該スペーサー10の使用に際して、取付け対象構造体Bに対して弾性的に当接される構成とすることによって、該郵便受け箱Aにおける受け箱部21の面21aと取付け対象構造体B間に生ずる前記隙間よりも稍大きい隙間に対して、これを効果的に塞ぎ得るように用いることができる。
また、かかるクッション材15及び16を各当接片部13、当接片部14から取り外して用いることによって、該クッション材15及び16を備えて用いられるスペーサー10よりも稍小さい隙間に対して、これを効果的にを塞ぎ得るように用いることができる。
【0065】
かかる郵便受け箱Aを構成するスペーサー10は、より具体的には、このスペーサー10を構成する第1板部11の幅を30mm、第2板部12の幅を20mmのものとして用意することによって、現在流通しているコンクリートブロック80を用いて構成される各取付け対象構造体Bに対して、この郵便受け箱Aを構成する郵便受け箱本体20を、当該郵便受け箱本体20における受け箱部21の面21aと、取付け対象構造体Bの面Baとの間に隙間を生じないように備え付けることが可能とされる。
【0066】
即ち、現在、流通しているコンクリートブロック80は、通例、幅が略150mm、幅が略130mm、幅が略120mmとしてあり、幅が150mmのコンクリートブロック80を用いた取付け対象構造体Bに対して、当該スペーサー10を取り外した状態で、投入路部22の先端側が取付け対象構造体Bの面Bb側に都合よく露出し、しかも、受け箱部21の面21aが取付け対象構造体Bの面Baに密着するように備え付け可能な形態となるように、当該郵便受け箱本体20における投入路部22の突き出し幅を設定することによって、前記構成からなるスペーサー10を用いて、現在流通されている各種幅のコンクリートブロック80による各取付け対象構造体Bに対して当該郵便受け箱Aを確実に備え付け得る。即ち、幅が130mmのコンクリートブロック80を用いた取付け対象構造体Bにあっては、前記スペーサー10における20mmの幅yを備えた第2板部12をもって該取付け対象構造体Bとの間の隙間を塞ぐように該受け箱部21の面21aにスペーサー10の第1板部11を添装状態に止着可能とし、また、幅が120mmのコンクリートブロック80を用いた取付け対象構造体Bにあっては、前記スペーサー10における30mmの幅xを備えた第1板部11をもって該取付け対象構造体Bとの間の隙間を塞ぐように該受け箱部21の面21aにスペーサー10の第2板部12を添装状態に止着可能とし、更に、幅が150mmのコンクリートブロック80を用いた取付け対象構造体Bにあっては、当該スペーサー10を取り外した状態で郵便受け箱本体20を取付け対象構造体Bに備え付け対応可能とされる。
【0067】
尚、ここで用いられるスペーサー10は、長方形状をなす縦方向に長い複数の面Fを外周面に備え、しかも、該面Fの夫々を添装面F’として、投入路部22の下方にある受け箱部21における取付け対象構造体Bに向き合う面21aの側縁部に沿って備えられる際の、前記取付け対象構造体Bに対する当接部Tと前記側縁部面21bに対する添装面F’を含む仮想面Kとを結ぶ該仮想面Kに鉛直な線分Lの長さが2種以上の異なる長さとなるように構成してあれば、いかなる構成からなるものであっても良く、前記図示例のように第1板部11と第2板部12を備えたスペーサーの形状に対して、更に第3の板部、第4の板部など複数の板部を備えたフレーム形状としてあっても良く、更に、例えば、前記の所謂フレーム状でない構成、例えば、少なくとも一辺の長さの異なる三角形状の断面を有する桿材、断面が長方形状をなす桿材、更に辺数の多い多角形の断面形状を備えた桿材などによって構成することができる。
【0068】
【発明の効果】
この発明に係る郵便受け箱Aは、郵便物の受入れ室を備えると共に該受入れ室内の郵便物の取出し口を備えた受け箱部と、この受け箱部の上部側から前方に向けて一体に突設されると共に前記受入れ室に連通し且つ先端側に投入口を備えた投入通路を有する投入路部とを有し、取付け対象構造体の一方の面側に該投入路部の下方にある前記受け箱部の面を向き合わせ、且つ、該投入路部を該投入路部の先端側が該取付け対象構造体の他方の面側に露出するように該取付け対象構造体に備えられる郵便受け箱本体と、前記投入路部の下方にある前記受け箱部における前記取付け対象構造体に向き合う面の夫々の側縁部に沿って夫々備えられるスペーサーとを有する構成としてあることから、この郵便受け箱における受け箱部と、該郵便受け箱の備えられる取付け対象構造体との間に生ずる隙間を、該受け箱部に向き合っている取付け対象構造体における面の凹凸によって影響されることなく塞ぐように該郵便受け箱を取付け対象構造体に対して設け得る特長を有している。
【0069】
さらに、前記構成にかかる郵便受け箱Aにおいて、スペーサーが、長方形状をなす縦方向に長い複数の面を外周面に備えていると共に、該面の夫々を添装面として、投入路部の下方にある受け箱部における取付け対象構造体に向き合う面の側縁部に沿って備えられる際の、前記取付け対象構造体に対する当接部と前記側縁部面に対する添装面を含む仮想面とを結ぶ該仮想面に鉛直な線分の長さが2種以上の異なる長さとなるように構成することによって、該郵便受け箱における受け箱部と、該郵便受け箱の備えられる取付け対象構造体との間に生ずる異なる幅の隙間を塞いだ状態で当該郵便受け箱を取付け対象構造体に設け得る特長を有している。
【0070】
さらに、前記構成にかかる郵便受け箱Aにおいて、スペーサーが、長手方向に直交する向きの断面形状を略L字状とされて該L字状屈曲位置の両側に長方形状をなし、且つ、互いに該屈曲位置からの突き出し寸法を異ならせた第1板部と第2板部とを備える構成としてあると共に、該スぺーサーが、投入路部の下方にある受け箱部における取付け対象構造体に向き合う面の夫々の側縁部に沿って、前記第1板部又は第2板部のいずれか一方を外側にし且つ他方を前記受け箱部の側縁部面に当接させて夫々着脱可能に備えられる構成としてあることによって、前記スペーサーにおける第1板部を前記受け箱部における取付け対象構造体に面している側から該取付け対象構造体に当接するように郵便受け箱本体に該スペーサーを装着すると共に、投入路部の先端側を該取付け対象構造体における他方の面側に都合良く露出状態として用い、また、該スペーサーにおける第2板部を前記受け箱部における取付け対象構造体に面している側から該取付け対象構造体に当接するように郵便受け箱本体に該スペーサーを装着すると共に、投入路部の先端側を該取付け対象構造体における他方の面側に都合良く露出状態として用い、更に、該スペーサーを取り外して、郵便受け箱を門、塀などの取付け対象構造体の一方の面側に対して当該郵便受け箱における受け箱部の面を当接した状態で、投入路部の先端側を該取付け対象構造体における他方の面側に都合の良い露出状態として用いることによって、三態様の厚さの異なる夫々の取付け対象構造体に対して、当該郵便受け箱を設け得る特長を有している。
【0071】
また、かかる構成からなる郵便受け箱にあっては、取付け対象構造体と当該郵便受け箱における受け箱部との間に生ずる間隙を、必要最小限の塞ぎ機能を有する板部と、取付け機能を有する板部とを備えたスペーサーによって塞いだ状態で当該郵便受け箱を該取付け対象構造体に対して備えつけることができ、また、構成部品の軽量化と、低コスト化を図ることができる特長を有している。
【0072】
さらに、前記構成にかかる郵便受け箱Aにおいて、スペーサーが、このスペーサーの第1板部と第2板部の夫々の長手側縁端部を、長さ方向の断面が略L字状をなし且つ互いに交差する向きに突き出す当接片部とすることによって、取付け対象構造体に対してスペーサーの当接片部が、前記受け箱部と該取付け対象構造体との間に生ずる隙間を塞ぐように該取付け対象構造体に対して弾性的に当接される特長を有し、しかも、面的に当接される当接される特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】スペーサーの第1の備え付け態様において示される郵便受け箱の構成部品の分離斜視図
【図2】同郵便受け箱の斜視図
【図3】同側面図
【図4】同縦断面図
【図5】同平断面図
【図6】同取付け状態を示す要部断面図
【図7】スペーサーの第2の備え付け態様において示される郵便受け箱の構成部品の分離斜視図
【図8】同郵便受け箱の斜視図
【図9】同側面図
【図10】同縦断面図
【図11】同平断面図
【図12】同取付け状態を示す要部断面図
【図13】郵便受け箱を構成する一方のスペーサーの正面図
【図14】同平面図
【図15】同底面図
【図16】同背面図
【図17】同右側面図
【図18】同左側面図
【符号の説明】
10 スペーサー
11 第1板部
12 第2板部
20 郵便受け箱本体
21 受け箱部
22 投入路部
23 受入れ室
24 投入通路
25 取出し口
26 投入口
A 郵便受け箱
B 取付け対象構造体
F 面
F’ 添装面
Fa 第1の面
Fb 第2の面
K 仮想面
L 線分
T 当接部

Claims (2)

  1. 郵便物の受入れ室を備えると共に該受入れ室内の郵便物の取出し口を備えた受け箱部と、この受け箱部の上部側から前方に向けて一体に突設されると共に前記受入れ室に連通し且つ先端側に投入口を備えた投入通路を有する投入路部とを有し、取付け対象構造体の一方の面側に該投入路部の下方にある前記受け箱部の面を向き合わせ、且つ、該投入路部を該投入路部の先端側が該取付け対象構造体の他方の面側に露出するように該取付け対象構造体に備えられる郵便受け箱本体と、
    この郵便受け箱本体に備えられるスペーサーとを有しており
    このスペーサーが、長手方向に直交する向きの断面形状を略L字状とされて該L字状屈曲位置の両側に長方形状をなし、且つ、互いに該屈曲位置からの突き出し寸法を異ならせた第1板部と第2板部とを備える構成としてあると共に、
    該スペーサーが、前記投入路部の下方にある前記受け箱部における前記取付け対象構造体に向き合う面の夫々の側縁部に沿って、前記第1板部又は第2板部のいずれか一方を外側にし且つ他方を前記受け箱部の側縁部面に当接させて夫々着脱可能に備えられるようにしてあることを特徴とする郵便受け箱。
  2. 前記スペーサーが、このスペーサーの第1板部と第2板部の夫々の長手側縁端部を、長さ方向の断面が略L字状をなし且つ互いに交差する向きに突き出す当接片部としてあることを特徴とする請求項1に記載の郵便受け箱。
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