JP4069982B2 - Lga用ソケット - Google Patents

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Description

本発明は、LGA(Land Grid Array)のような2次元的に配された端子を有する半導体パッケージ用のソケットおよびLGAパッケージを挟み込んだインターポーザ組立体に関する。
LGAパッケージは、ソケットまたはインターポーザを介して回路基板上に取り付けられる。この際、LGAパッケージは、クランプによって上面から回路基板に押え付けられ、あるいはクランプを用いることなくヒートシンク等によって上面から押さ付けられる。
図11は、上記したソケットの一構成例を示す図である。同図に示すように、ソケット10は、表面に矩形状の凹部12が形成されたベース14と、凹部12内に2次元的に配された複数のコンタクト16とを有する。ベース14の凹部12に臨む位置に、片持ち梁状の一対のアーム20、22が形成されている。アーム20、22の先端には、凹部12内に向けて突出する円形状の突起20a、22aが形成されている。LGAパッケージ30が凹部12内に載置されるとき、LGAパッケージ30の側面30a、30bがアーム20、22の突起20a、22aと接触し、アーム20、22を外側に撓ませながら凹部12内に挿入される。凹部12内に載置されたLGAパッケージ30は、その側面30aがアーム20によりY方向に押圧され、側面30bがアーム22によりX方向に押圧される。これにより、LGAパッケージ30がベースの基準面P1、P2に向けて位置決めされるようになっている。
回路基板上に取り付けられたソケット10の上面は、図示しないクランプによって覆われる。クランプは、回路基板に固定され、回路基板との間でソケットをサンドイッチする構造になっている。これにより、LGAパッケージ30の上面がクランプによって押下され、LGAパッケージが凹部12から浮き上がるのが防止される。
コンタクト16は、図11(c)に示すように、凹部12内に形成された貫通孔18内に挿入される。コンタクト16は、C字型を有し、その端部に第1、第2の端子部16a、16bを有する。第1、第2の端子部16a、16bは、弾性変形可能であり、第1の端子部16aは、凹部12の表面から突出し、LGAパッケージ30の裏面に形成された接触パッドに所定の接圧で接触される。第2の端子部16bは、ベース14の裏面から突出し、図示しない回路基板のパッドに所定の接圧で接触される。
また、LGAパッケージと電気的接続を行うためのコンタクトの構造は、例えば特許文献1ないし4に開示されている。
特開平11−204215号 特開2000−311733号 特開2004−158430号 特開2004−14132号
上記したLGAパッケージ用のソケットには次のような課題がある。ベース14に形成されたバネ性を持ったアーム20、22の先端は、LGAパッケージ30を基準面P1、P2に片寄せする力を得るために、ベースの凹部12よりも内側に突出していなければならない。しかしながら、このような構成であると、LGAパッケージ30を凹部12内に挿入するとき、アームの先端の突起20a、22aがLGAパッケージの側面30a、30bに接触し、接触した部分が削り取られてしまう。アーム20、22がベース14と一体成形された絶縁樹脂から構成され、LGAパッケージの側面30a、30bがセラミック基板から構成されるような場合、アーム20、22の先端がより削り取られてしまう。削り取られた小片やカスは、LGAパッケージ裏面の接触パッドとコンタクト16の第1の端子部16aとの間に挟まったり、端子部16aに付着したりして、両者の電気的な接触不良を引き起こすおそれがあった。
本発明は、上記従来の課題を解決し、LGAタイプの半導体パッケージとの電気的な接続を確実に行うことができるソケットを提供することを目的とする。
さらに本発明は、LGAを精度良く位置決めし、かつ回路基板上に確実に取り付けることができるLGAインターポーザ組立体を提供することを目的とする。
本発明に係る半導体パッケージを取り付けるためのソケットは、半導体パッケージの載置面を含む凹部を備えたベースと、載置面内に2次元的に配された複数のコンタクトと、凹部に臨む位置に設けられ、載置面内に向けて弾性変形が可能な少なくとも1つのアームと、少なくとも1つのアーム上を摺動可能なスライダとを有し、スライダが退避位置にあるとき、少なくとも1つのアームは凹部と干渉しない位置にあり、スライダが固定位置にあるとき、当該スライダが凹部内に突出した位置にある。
好ましくは、少なくとも1つのアームは、ベースと一体に成形された片持ち梁を含み、少なくとも1つのアームは、片持ち梁の基部を支点にベースに対して弾性変形可能である。また、スライダが退避位置にあるとき、半導体パッケージが凹部内の載置面上に無負荷状態で載置可能であり、スライダが固定位置にあるとき、当該スライダによって凹部内の半導体パッケージの側面が押圧され、少なくとも1つのアームが弾性変形される。
好ましくはスライダの側面に突起が形成され、当該突起が半導体パッケージの側面と接触する。またスライダの側面に逆テーパ状の傾斜が形成され、当該傾斜された側面が半導体パッケージを載置面に向けて押圧するものでもよい。
本発明に係る半導体パッケージを取り付けるためのソケットは、半導体パッケージの載置面を含む凹部を備えたベースと、載置面内に2次元的に配された複数のコンタクトと、凹部に臨む位置に設けられ、載置面内に向けて弾性変形が可能な少なくとも1つのアームと、少なくとも1つのアームと隣接する位置に形成されたレール上を摺動可能なスライダとを有し、スライダが退避位置にあるとき、少なくとも1つのアームは凹部と干渉しない位置にあり、スライダが固定位置にあるとき、当該スライダによって弾性変形された少なくとも1つのアームが凹部内に突出した位置にある。
好ましくはスライダが退避位置にあるとき、半導体パッケージが凹部内の載置面上に無負荷状態で載置可能であり、スライダが固定位置にあるとき、当該スライダによって凹部内の半導体パッケージの側面が押圧される。
さらに本発明に係る半導体パッケージを取り付けるためのソケットは、半導体パッケージの載置面を含む凹部を備えたベースと、載置面内に2次元的に配された複数のコンタクトと、凹部に臨む位置に設けられ、載置面内に向けて弾性変形が可能な少なくとも1つのアームと、ベースに対し接近もしくは離間する垂直方向に移動可能なカバーとを有し、カバーが退避位置にあるとき、少なくとも1つのアームは凹部と干渉しない位置にあり、カバーが固定位置にあるとき、当該カバーによって弾性変形された少なくとも1つのアームが凹部内に突出した位置にある。
好ましくは載置面には、複数の孔が形成され、当該複数の孔内に各コンタクトが収容され、各コンタクトは、凹部内において半導体パッケージの面に形成された接触パッドと電気的に接続される。
さらに本発明に係る組立体は、上記特徴を備えたソケットと、ソケットに取り付けられた半導体パッケージと、ソケットの複数のコンタクトと電気的に接続される回路基板と、ソケットと回路基板とを固定するクランプとを有する。例えば、半導体パッケージは、セラミック基板と、セラミック基板上にミラーアレイとを含み、クランプがミラーアレイに対応する領域に開口若しくは光透過部材を含むようなDMD(Digital Micro-Mirror Device)であっても良い。本発明において用いられる半導体パッケージは、好ましくはLGAであるが、これに限らず、一面に2次元的若しくはアレイ状に配列された端子を含むパッケージであればよい。
本発明のソケットによれば、スライダによってアームを弾性変形させるようにしたので、半導体パッケージを凹部内に載置するとき、アームを半導体パッケージと干渉しない位置に退避させることができる。これにより、半導体パッケージは、アームと接触することなく無負荷状態で載置面へ挿入することができ、その結果、アームと半導体パッケージとの接触によって生じる、アームの磨耗、および小片やチリ等の発生が抑制され、電気的な接触不良の発生が抑制される。一方、スライダを固定位置へ移動させることでスライダまたはアームが凹部内へ突出されるので、凹部内の半導体パッケージは、スライダまたはアームによって押圧され、基準面または基準点に位置決めされる。特に、LGAパッケージの場合、パッドにコンタクト接触部が確実に接触するためにパッケージが精度よく位置決めされなければならないが、本発明のソケットは、こうした要求を十分に満足することができる。
本発明に係るソケットは、LGAを回路基板上に取り付けるためのインターポーザにおいて適切に実施される。以下、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施例に係るソケットの平面図およびA1−A1線断面図を示している。第1の実施例に係るソケット100は、絶縁樹脂を射出成形することによって形成されたベース110を有する。ベース110には、LGAを載置するための載置面112を形成する凹部114が形成されている。載置面112は、LGAの外形に対応した矩形状の面積を有し、その面には複数の貫通孔116が形成されている。複数の貫通孔116には後述するコンタクト160が収容されている。また、凹部114のアーム120、130と対向する位置に、LGAパッケージを位置決めするための突出した基準面P1、P2が形成されている。
ベース110の直交する側部118a、118bであって、凹部114に臨む位置に一対のアーム120、130が形成されている。アーム120、130は、好ましくはベース110と一体成形であり、その基部122、132を支点に弾性変形可能な片持ち梁状に形成されている。アーム120は、基部122を支点に、その先端がY方向に変位可能であり、アーム130は、基部132を支点に、その先端がX方向に変位可能である。なお、正確には2次曲線となる。
アーム120、130上には、スライダ140、150が摺動自在に取り付けられている。スライダ140、150は、ベースと異なる材質から構成することができ、金属(例えば、ステンレス)、セラミックまたは絶縁樹脂から構成される。スライダ140、150は矩形状の外形を有し、その内部には長手方向に沿って溝142、152が形成されている(図1(c)を参照)。溝142、152内にアーム120、130が挿入され、スライダの摺動を可能にしている。また、スライダ140、150の側面144、154には、図1(d)に示すように、円形状の突起146、156が形成されている。突起146、156は、後述するようにLGAパッケージの側面と接触しこれと摺動する機能を有する。このため、形状を円形にすることで滑らかな摺動を実現する。さらに突起146、156の表面をテフロン(登録商標)などの加工により抵摩擦係数となるような処理をし、摺動性を良くするようにしてもよい。
スライダ140、150は、アーム120、130の基部122、132に当接または近接する退避位置(図2に示す位置)と、アームの先端で停止する固定位置(図3に示す位置)との間を移動することができる。スライダ140、150が退避位置にあるとき、アーム120、130の先端は、凹部114から離れた位置にある。すなわち、LGAパッケージを凹部114内の載置面112に載置するとき、アーム120、130は、LGAパッケージの挿入に干渉しない。スライダ140、150が固定位置にあるとき、スライダ140、150が凹部114内に突出できるようになっている。
載置面112に2次元的に配された貫通孔116内に、コンタクト160が挿入される。コンタクト160は、金属片をC字型の形状に加工したもので、その一方の第1の端子部162が載置面112から幾分突出し、後述するLGAパッケージの裏面の接触パッドと接触される。他方の第2の端子部164は、ベース110の裏面から幾分突出し、回路基板のパッドに接触される。
次に、LGAパッケージの取り付け動作について説明する。図2に示すように、スライダ140、150を退避位置に保持した状態から、LGAパッケージ200を凹部114内の載置面112上に載置する。このとき、アーム120、130の先端は、凹部114から離れた位置にあり、かつ、スライダ140、150は、アームの基部122、132に位置するため、LGAパッケージ200を無負荷状態で載置面112上に載置することができる。
LGAパッケージ200の載置が完了したら、スライダ140、150をそれぞれ固定位置へ向けて移動を開始させる(図3を参照)。スライダ140、150がアームに沿って移動をする途中、スライダの突起146、156がLGAパッケージの側面200a、200bと接触する。さらにスライダ140、150をS1、S2方向に移動させると、スライダ140、150の突起146、156が凹部114内に進入し、LGAパッケージの側面200a、200bがY方向およびX方向へ押圧される。LGAパッケージ200が基準面P1、P2に当接し、スライダ140、150がさらにS1、S2方向に移動すると、突起146、156がパッケージの側面200a、200bを摺動し、アーム120、130が基部122、132を支点に弾性変形する。この弾性力によってLGAパッケージ200は基準面P1、P2に押圧された状態で固定される。
LGAパッケージ200を取り外すときは、スライダ140、150を固定位置から退避位置に移動させることで、スライダの突起146、156がLGAパッケージの側面200a、200bから離れ、LGAパッケージ200を載置面112から無負荷状態で取り出すことができる。
図4は、ソケットをクランプにより回路基板上へ固定した組立体の断面図である。同図(a)に示すように、ベース110の底面に取り付けられた突起170は、ソケットを回路基板へ位置決めするためのものであり、回路基板210に形成された孔内に挿入される。また、ベース110の上面に形成されたポスト180は、ソケットを覆うクランプと位置決めするものであり、クランプ220に形成された孔内に挿入される。
クランプ220は、脚部222を回路基板210に固定することで、図4(b)に示すように、回路基板210との間でソケットをサンドイッチする。例えば、クランプ220の中央には開口224が形成され、開口224上にヒートシンクが取り付けられる。または、クランプ220の代わりにヒートシンクを用いてLGAパッケージの上面を押え付けるようにすることも可能である。
図4(c)にコンタクトの拡大図を示す。ここでのコンタクト160は、先端を内側に折り曲げた構造となっている。コンタクト160の第1の端子部162は、LGAパッケージ200の裏面に形成された接触パッド202と所定の接圧で接触し、第2の端子部164は、回路基板210のパッド212と所定の接圧で接触する。
このように本実施例によれば、スライダ140、150の位置を可変することで、LGAパッケージ200を無負荷状態で載置するとともに基準面P1、P2に位置決め保持するようにしたので、LGAパッケージの取り付けまたは取り外しの際に、アーム120、130がLGAパッケージと接触して、アームが磨耗したり、アームから小片やゴミが発生することが抑制され、その結果、LGAパッケージの接触パッド202とコンタクト160との電気的な接続を確実に行うことができる。また、アーム120、130の磨耗が低減されるので、LGAパッケージを所定の接圧で保持し、かつソケットの寿命を改善することができる。
図5は、第1の実施例の変形例である。第1の実施例では、スライダ140、150の側面144、154に突起146、156を形成したが、図5の変形例では、スライダの側面144a、154aを逆テーパ状に傾斜させている。これにより、スライダ140、150を固定位置へ移動させLGAパッケージ200の側面200a、200bを押圧するとき、傾斜された側面144a、154aがLGAパッケージ200を載置面112に向けて上から押圧し、LGAパッケージ200が載置面112から浮かび上がるのを防止している。傾斜された側面144a、154aは、単独若しくはクランプ220と相まって、LGAパッケージを載置面に対し強固に固定することができる。
次に、本発明の第2の実施例について図6を参照して説明する。第2の実施例に係るソケット102は、スライダ140、150を摺動自在に支持するレール300、310を備えている。ベース110の直交する側部118a、118bにおいて、X方向およびY方向に延びるレール300、310が形成されている。レール300、310は、矩形状の断面を有し、好ましくはベース110と一体成形される。スライダ140、150の内部には、図6(c)に示すように、長手方向に沿った溝142a、152aが形成されている。スライダの側面には、開口152b(142b)が形成され、当該開口152b(142b)が溝142a、152aと連結されている。スライダ140、150は、開口152b(142b)を介してレール300、310に取り付けられ、レール上を摺動する。
さらにスライダ140、150に近接し、凹部114に臨む位置にアーム320、330が形成されている。アーム320、330は、ベースと一体成形により片持ち梁状に形成され、その基部322、332を支点にY方向、X方向に弾性変形が可能である。アームの先端部には、円形状の突起324、334が形成されている。突起324、334は、LGAパッケージの側面と摺動する部分である。
レール300、310とアーム320、330との間にそれぞれ間隙340、350が形成され、スライダ140、150がその間隙340、350に進入したとき、スライダの厚みにより、アーム320、330が変形する。好ましくは、スライダ140、150のアーム320、330と接触する側面に傾斜148、158を形成し、スライダ140、150の移動を滑らかにするようにしてもよい。
スライダ140、150が、レール300、310の略中央の退避位置にあるとき(図6参照)、スライダ140、150は、アーム320、330と非接触状態または当接状態にあり、間隙340、350内に進入していない。このため、アーム320、330の先端部の突起324、334が凹部114内に突出せず、LGAパッケージの挿入と干渉することはない。従って、LGAパッケージ200は載置面112に無負荷状態で載置される。
LGAパッケージが載置された後、スライダ140、150を固定位置に移動を開始させると、図7に示すように、スライダ140、150が間隙340、350内に進入し、アーム320、330が基部322、332を支点に弾性変形し、かつ、先端部の突起324、334がLGAパッケージ200をY、X方向へ押圧し、基準面P1、P2へ位置決めする。スライダ140、150が間隙340、350の終端まで移動したとき、すなわちスライダ140、150が固定位置に到達したとき、LGAパッケージ200は、アーム320、330の弾性変形による弾性力によってX方向、Y方向に所定の圧力で押圧された状態で固定され、他方、スライダ140、150はアーム320、330の反力により固定位置にしっかりと留まる。
第2の実施例では、レール300、310上をスライダ140、150が摺動することでアーム320、330の位置を可変できるようにしたので、スライダ140、150の操作性をより改善することができる。さらに、突起324、334が滑らないので、その磨耗を低減することができる。
次に本発明の第3の実施例を図8を参照して説明する。なお、図8(a)の領域Cは、内部が良く分かるように、カバーの一部を切取った状態を示している。第3の実施例に係るソケット104は、ベース110に対して垂直方向に移動可能なカバー400を備えている。カバー400は、ベースの直交する側部118a、118bに対応するように、くの字型の形状をしている。カバー400の外縁には、フック状の突起410が形成され、当該突起410は、ベース110の側部118a、118bに形成された垂直方向の溝119に係合する。この係合によりカバー400はベース110に接近した固定位置と、ベース110から離間した退避位置との間を移動できるようにガイドされる。さらにカバー400の底面には、一対のクサビ状の突起420が形成されて、その先端はテーパ状に傾斜されている。
ベース110には、凹部114に臨む位置に間隙430、440によって隔離された片持ち梁状のアーム450、460が形成されている。アーム450、460は、第1、第2の実施例と同様に、その基部452、462を支点に弾性変形可能であり、その先端に突起454、464が形成されている。
カバー400が図8に示すような退避位置にあるとき、クサビ状の突起420が間隙430、440に当接した状態ではあるが、アーム450、460の先端は凹部114内に突入していない。この状態から、LGAパッケージ200が載置面112上に無負荷状態で載置される。
次に、図9に示すように、カバー400がベース110に接近する方向に移動すると、クサビ状の突起420が間隙430、440に挿入され、これによりアーム450、460の先端の突起454、464が凹部114へ突出するように弾性変形される。これにより、突起454、464がLGAパッケージ200をX方向、Y方向に押圧し、基準面P1、P2に位置決めする。最終的にLGAパッケージ200は、アームの弾性力によって所定の圧力を受けた状態で保持され、他方、その反力によってクサビ状の突起420が押圧され、カバー400が固定位置に留まる。
第3の実施例によれば、カバー400を押下する単一の操作で、2つのアーム450、460を同時に移動させることができ、操作性がより改善される。さらに、部品点数も削減することができる。
図10は、コンタクトの一例を示す図である。同図(a)に示すように、コンタクト160は、第1の端子部162と第2の端子部164を有し、それらが基部166に接続されている。さらに基部166からほぼ90度に折り曲げられた爪168aと、基部166から水平に延びる爪168bが形成されている。第1、第2の端子部162、164は、その先端部が略90度に折り曲げられ、この折り曲げられた部分によって接点162a、164aが形成されている。
図10(b)は、ベースを上面側から見たときの貫通孔116を示し、図10(c)はベースの底面側から見たときの貫通孔116を示し、図10(d)はそのA8−A8線断面図である。図10(e)に示すように、ベース110の底面側からコンタクト160が貫通孔116内に挿入される。このとき、貫通孔116には、爪168a、168bに対応する空洞が形成されており、また、コンタクト160を係止するためのストッパー116aが形成されている。コンタクト160が貫通孔116内に取り付けられたとき、10(d)に示すように、第12の端子部162の接点162aは載置面112から突出しているが、先端が貫通孔116内に収容されている。このため、載置面112上にLGAパッケージ200を載置するとき、コンタクトとの引っかかりを防止することができる。同様に、第2の端子部164についても、接点164aが底面から突出しているが、先端が貫通孔116内に収容されているため、回路基板との引っかかりを防止することができる。また、コンタクト160は、非対称の爪168a、168bにより方向性を有しているため、貫通孔116への挿入を容易に行うことができるという利点もある。
以上本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。上記実施例では、ベースの直交する側部に2つのアームを形成するようにしたが、これに限らず、1つのアームを形成するものであっても良い。
本発明に係るソケットは、LGAタイプのように2次元的に接触パッドが配された半導体パッケージを高精度に位置決めし、かつ回路基板等と電気的接続を行うインターポーザおよびその組立体において好適に利用される。
図1(a)は、本発明の第1の実施例のソケットの平面図、図1(b)はそのA1−A1線断面図、図1(c)は図1(b)に示すスライダの一部拡大図、図1(d)は図1(a)に示すスライダの拡大図である。 図2(a)は、スライダを退避位置に移動させた状態でLGAパッケージを載置するときの平面図、図2(b)はそのA2−A2線断面図である。 図3(a)は、スライダを固定位置へ移動させた状態でLGAパッケージが固定されたときの平面図、図3(b)はそのA3−A3線断面図である。 図4(a)は、ソケットの断面図、図4(b)はソケットをクランプにより回路基板上へ固定したときの組立体の断面図、図4(c)はコンタクトの拡大図である。 第1の実施例のソケットの変形例を示す図であり、図5(a)はスライダが退避位置にあるときの断面図、図5(b)はスライダが固定位置にあるときの断面図である。 図6(a)は、第2の実施例のソケットであってスライダが退避位置にあるときの平面図、図6(b)はそのA4−A4線断面図、図6(c)はスライダの拡大図である。 図7(a)は、スライダが固定位置にあるときの平面図、図7(b)はそのA5−A5線断面図である。 図8(a)は、第3の実施例のソケットであってカバーが退避位置にあるときの平面図、図8(b)はそのA6−A6線断面図、図8(c)はカバーの拡大図である。 図9(a)は、カバーが固定位置にあるときの平面図、図9(b)はそのA7−A7線断面図である。 図10(a)は、コンタクトの斜視図、図10(b)は、コンタクトを含む貫通孔の上面図、図10(c)は貫通孔の底面図、図10(d)は、A8−A8線断面図、10(e)は、コンタクトの貫通孔への挿入を示す図である。 図11(a)は、従来のLGAパッケージ用のソケットを示す平面図、図11(b)はそのD1−D1線断面図、図11(c)はコンタクトの拡大図である。
符号の説明
100:ソケット 110:ベース
112:載置面 114:凹部
116:貫通孔 118a、118b:側部
120、130:アーム 122、132:基部
140、150:スライダ 142、152:溝
144、154:スライダの側面 146、156:突起
200:LGAパッケージ 210:回路基板
220:クランプ 300、310:レール
320、330:アーム 340、350:間隙
400:カバー 420突起
P1、P2:基準面

Claims (12)

  1. 半導体パッケージを取り付けるためのソケットであって、
    半導体パッケージの載置面を含む凹部を備えたベースと、
    載置面内に2次元的に配された複数のコンタクトと、
    凹部に臨む位置に設けられ、載置面内に向けて弾性変形が可能な少なくとも1つのアームと、
    少なくとも1つのアーム上を摺動可能なスライダとを有し、
    スライダが退避位置にあるとき、少なくとも1つのアームは凹部と干渉しない位置にあり、スライダが固定位置にあるとき、当該スライダが凹部内に突出した位置にある、ソケット。
  2. 少なくとも1つのアームは、ベースと一体に成形された片持ち梁を含み、少なくとも1つのアームは、片持ち梁の基部を支点にベースに対して弾性変形可能である、請求項1に記載のソケット。
  3. スライダが退避位置にあるとき、半導体パッケージが凹部内の載置面上に無負荷状態で載置可能であり、スライダが固定位置にあるとき、当該スライダによって凹部内の半導体パッケージの側面が押圧され、少なくとも1つのアームが弾性変形される、請求項1または2に記載のソケット。
  4. 前記スライダの側面に突起が形成され、当該突起が半導体パッケージの側面と接触する、請求項3に記載のソケット。
  5. 前記スライダの側面に逆テーパ状の傾斜が形成され、当該傾斜された側面が半導体パッケージを載置面に向けて押圧する、請求項1ないし3いずれか1つに記載のソケット。
  6. 半導体パッケージを取り付けるためのソケットであって、
    半導体パッケージの載置面を含む凹部を備えたベースと、
    載置面内に2次元的に配された複数のコンタクトと、
    凹部に臨む位置に設けられ、載置面内に向けて弾性変形が可能な少なくとも1つのアームと、
    少なくとも1つのアームと隣接する位置に形成されたレール上を摺動可能なスライダとを有し、
    スライダが退避位置にあるとき、少なくとも1つのアームは凹部と干渉しない位置にあり、スライダが固定位置にあるとき、当該スライダによって弾性変形された少なくとも1つのアームが凹部内に突出した位置にある、ソケット。
  7. スライダが退避位置にあるとき、半導体パッケージが凹部内の載置面上に無負荷状態で載置可能であり、スライダが固定位置にあるとき、当該スライダによって凹部内の半導体パッケージの側面が押圧される、請求項6に記載のソケット。
  8. 半導体パッケージを取り付けるためのソケットであって、
    半導体パッケージの載置面を含む凹部を備えたベースと、
    載置面内に2次元的に配された複数のコンタクトと、
    凹部に臨む位置に設けられ、載置面内に向けて弾性変形が可能な少なくとも1つのアームと、
    ベースに対し接近もしくは離間する垂直方向に移動可能なカバーとを有し、
    カバーが退避位置にあるとき、少なくとも1つのアームは凹部と干渉しない位置にあり、カバーが固定位置にあるとき、当該カバーによって弾性変形された少なくとも1つのアームが凹部内に突出した位置にある、ソケット。
  9. 載置面には、複数の孔が形成され、当該複数の孔内に各コンタクトが収容され、各コンタクトは、凹部内において半導体パッケージの面に形成された接触パッドと電気的に接続される、請求項1ないし8いずれか1つに記載のソケット。
  10. 各コンタクトは、第1、第2の端子部を含み、少なくとも第1の端子部の先端が載置面から突出することなく孔内に収容されている、請求項1ないし9いずれか1つに記載のソケット。
  11. 請求項1ないし10いずれか1つのソケットと、
    ソケットに取り付けられた半導体パッケージと、
    ソケットの複数のコンタクトと電気的に接続される回路基板と、
    ソケットと回路基板とを固定するクランプとを有する、組立体。
  12. 半導体パッケージは、セラミック基板と、セラミック基板上にミラーアレイとを含み、クランプは、ミラーアレイに対応する領域に開口若しくは光透過部材を含む、請求項1ないし11いずれか1つに記載のソケット。
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