JP4068612B2 - オルガノシリコンをベースとする中空球成分を含有するエマルション - Google Patents

オルガノシリコンをベースとする中空球成分を含有するエマルション Download PDF

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Description

本発明は、生理学的に許容される媒体中に、オルガノシリコンベースの物質からなる中空球成分を含有するエマルションの形態の組成物であって、前記の球が0.05から10μmの範囲の平均直径を有する組成物に関する。
さらに本発明は、皮膚表面の欠点を隠すための、特に、皮膚の光沢を減らし、および/または毛穴、目の下のくま、しみ、しわおよび/または小じわを隠すための化粧法に関し、この際、この方法は、前記の組成物を皮膚に局所塗布することを含む。
皮膚の表面に光が当ると、光は、2つの成分:透過成分および反射成分に分かれる。透過光それ自体も、正透過または直接透過の成分(単一の角度に)と、拡散透過の成分(全方向に)とに分かれる。反射された光も、拡散反射の成分(全方向に)と、正反射の成分(単一の角度に)とに分かれる。
そのサイズ、形および化学的性質に応じて、粉状の物質は、前記の様々な光の成分を干渉して、その結果として、皮膚の外観を変更する能力を有することは知られている。
近年では、研究は、しわの谷部分と稜部分との間の明度の差を低減することにより、しわおよび小じわ(fine line)の外観を特に目立たなくすることができる、高い拡散反射率、低い正反射率および高い拡散透過率を有する粉末に焦点を当てている。
さらに、「ソフトフォーカス」粉末として知られているこれらの粉末は、光沢のある皮膚によりマットな外観を与えることができる。
現在では、混合肌または脂っぽい肌を有する使用者は、皮膚にマット効果を得ることを強く求めていて、さらに、暑く湿度の高い気候で使用されることが意図されている化粧用組成物も求められている。この理由は、皮膚の表面上の過剰な皮脂により生じるハイライトは通常、魅力的ではないと考えられているためである。
先行技術で提案されているソフトフォーカスパウダーのうち、1.8ミクロンのグラニュロメトリー(または平均粒度)を有する、鉱物および/またはPMMAでコーティングされ、場合によってシリカミクロスフェアでコーティングされている一定の雲母、ナイロンパウダー、窒化ホウ素またはタルクを挙げることができる。
特公平15-128788号公報 特公平12-191789号公報 日本特許第2295912号明細書 米国特許第5412004号明細書 米国特許第5811487号明細書 米国特許第5412004号明細書 フランス特許出願第2838345号明細書 欧州特許第0852949号明細書 欧州特許第895779号明細書 欧州特許第524109号明細書 国際公開第99/10318号パンフレット 国際公開第99/32077号パンフレット 国際公開第99/22707号パンフレット フランス特許第2802425号明細書 フランス特許第2810548号明細書 フランス特許第2796278号明細書 フランス特許第2802420号明細書 国際公開98/18743号パンフレット 欧州特許1038519号明細書
しかしながら、皮膚表面の欠点をカムフラージュすることができる材料に対する必要性は未だに存在している。
さて、本出願人は、意外にも予期し得ず、オルガノシリコンベースの化合物を加水分解すると生じるシラノールを縮合させることにより得られる一定のシリコーン粒子は、エマルションとして処方すると、この必要性を満たしうることを見いだした。
中空球成分の形を有するこれらの粒子は既に、特公平15-128788号公報および特公平12-191789号公報に記載されている。これらの特許出願では、特に、顔用の化粧品またはメイクアップ製品で、殊にはファンデーションコンパクト粉末でこれらを使用することが提案されている。メイクアップ分野で使用する場合、これらの粒子を、水および界面活性剤の存在下に処方することができる。しかしながら、これらをエマルションの形で使用することは提案されていない。ところで、この提示形態は、特にスキンケアの分野では非常に興味深い。それというのも、これにより、脂っぽくない感触を伴う製品を得ることができ、この際、出願人により示された光学特性を、皮膚の欠点をカムフラージュするように利用することができ、他方で、スキンケア活性薬剤が、これらの欠点の原因に同時に作用しうるためである。
したがって、本発明の目的の1つは、生理学的に許容される媒体中に、オルガノシリコンベースの物質からなる中空球成分を含有するエマルションの形態の組成物であり、この際、前記の球は、0.05から10μmの範囲の平均直径を有する。
さらに本発明は、皮膚、特に、脂っぽい肌または混合肌または老化した皮膚の表面の欠点を隠すための、特に、皮膚の光沢を減らし、および/または毛穴、目の下のくま、しみ、しわおよび/または小じわを隠すための化粧方法に関し、この際、この方法は、前記の組成物を皮膚に局所塗布することを含む。
本発明では、「エマルション」との用語は、2種またはそれ以上の不混和性または部分的に混和性の液体からなる少なくとも2相を含有し、分散相を形成する一方は、連続相を形成する他方の中に、直径が5ミクロンを通常は上回らない微細な液滴の形で分散している系を意味する。
本発明による組成物中で使用される中空球成分は、その中心の空隙と通じている単一の開口部を有し、馬蹄または弓の形の横断切片を有する不完全な中空球の形であってもよい。
これらの中空球成分を構成するシリコーン材料は好ましくは、三次元構造の架橋ポリシロキサンであり;好ましくは、式(I):SiO2の単位および式(II):R1SiO1.5の単位(式中、R1は、ケイ素原子に直接結合している炭素原子を含む有機基を示す)からなる。有機基は、反応性有機基または非反応性有機基であり、好ましくは非反応性有機基である。
非反応性有機基は、C1〜C4アルキル基、特に、メチル、エチル、プロピルまたはブチル基、またはフェニル基、好ましくはメチル基であってよい。
反応性有機基は、エポキシ基、(メタ)アクリルオキシ基、アルケニル基、メルカプトアルキル、アミノアルキルまたはハロアルキル基、グリセルオキシ基、ウレイド基またはシアノ基であってよい。好ましくは、反応性有機基は、エポキシ基、(メタ)アクリルオキシ基、アルケニル基またはメルカプトアルキルまたはアミノアルキル基であってよい。反応性有機基は通常、2から6個の炭素原子、特に2から4個の炭素原子を含有する。
挙げることができるエポキシ基には、2-グリシドキシエチル基、3-グリシドキシプロピル基または2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)プロピル基が含まれる。
挙げることができる(メタ)アクリルオキシ基には、3-メタクリルオキシプロピル基または3-アクリルオキシプロピル基が含まれる。
挙げることができるアルケニル基には、ビニル、アリルまたはイソプロペニル基が含まれる。
挙げることができるメルカプトアルキル基には、メルカプトプロピルまたはメルカプトエチル基が含まれる。
挙げることができるアミノアルキル基には、3-(2-アミノエチル)アミノプロピル基、3-アミノプロピル基またはN,N-ジメチルアミノプロピル基が含まれる。
挙げることができるハロアルキル基には、3-クロロプロピル基またはトリフルオロプロピル基が含まれる。
挙げることができるグリセルオキシ基には、3-グリセルオキシプロピル基または2-グリセルオキシエチル基が含まれる。
挙げることができるウレイド基は、2-ウレイドエチル基である。
挙げることができるシアノ基には、シアノプロピルまたはシアノエチル基が含まれる。
好ましくは、R1は、メチル基を示している。
これらの中空球成分は、
(a)少なくとも1種の加水分解触媒の存在下に、さらに場合によって少なくとも1種の界面活性剤の存在下に、水性媒体中に式SiX4の化合物(I)および式RSiY3の化合物(II)(式中、XおよびYは独立に、C1〜C4アルコキシ基、C1〜C4アルコキシ基を含有するアルコキシエトキシ基、C2〜C4アシルオキシ基、C1〜C4アルキル基を含有するN,N-ジアルキルアミノ基、ヒドロキシル基、ハロゲン原子または水素原子を示し、Rは、ケイ素原子に直接結合している炭素原子を含む有機基を示し、特にR1に関して前記した意味を有する)を導入する工程と;
(b)30から85℃の温度で、工程(a)から生じた混合物と、少なくとも1種の重合触媒および場合によって少なくとも1種の界面活性剤を含有する水溶液とを少なくとも2時間接触させる工程とを含む方法により得ることができる。
工程(a)は、加水分解反応に対応し、工程(b)は、縮合反応に対応する。
化合物(I)および(II)の基XおよびYに関しては、次を使用することができる:
C1〜C4アルコキシ基として:メトキシまたはエトキシ基;
C1〜C4アルコキシ基を含有するアルコキシエトキシ基として:メトキシエトキシまたはブトキシエトキシ基;
C2〜C4アルキルオキシ基として:アセトキシまたはプロポキシ基;
C1〜C4アルキル基を含有するN,N-ジアルキルアミノ基として:ジメチルアミノまたはジエチルアミノ基;
ハロゲン原子として:塩素又は臭素原子。
好ましくは、Xおよび/またはYは、C1〜C4アルコキシ基を示す。
したがって、挙げることができる式(I)の化合物には、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラブトキシシラン、トリメトキシエトキシシラン、トリブトキシエトキシシラン、テトラアセトキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトラアセトキシシラン、テトラ(ジメチルアミノ)シラン、テトラ(ジエチルアミノ)シラン、シランテトラオール、クロロシラントリオール、ジクロロジシラノール、テトラクロロシラン、クロロトリヒドロゲノシランが含まれる。好ましくは、式(I)の化合物は、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシランおよびテトラブトキシシランならびにこれらの混合物から選択される。
挙げることができる非反応性有機基Rを含有する式(II)の化合物には、メチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、プロピルトリブトキシシラン、ブチルトリブトキシシラン、フェニルトリメトキシエトキシシラン、メチルトリブトキシエトキシシラン、メチルトリアセトキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、メチルトリアセトキシシラン、メチルトリ(ジメチルアミノ)シラン、メチルトリ(ジエチルアミノ)シラン、メチルシラントリオール、メチルクロロジシラノール、メチルトリクロロシランおよびメチルトリヒドロゲノシランが含まれる。
最後に、挙げることができる反応性有機基Rを含有する式(II)の化合物には、
エポキシ基を含有するシラン、例えば、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、2-(3,4-エポキシシクロヘキシルエチルトリメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、2-グリシドキシエチルメチルジメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルジメチルメトキシシランおよび2-グリシドキシエチルジメチルメトキシシラン;
(メタ)アクリルオキシ基を含有するシラン、例えば、3-メタクリルオキシプロピルトリメトキシシランおよび3-アクリルオキシプロピルトリメトキシシラン;
アルケニル基を含有するシラン、例えばビニルトリメトキシシラン、アリルトリメトキシシランおよびイソプロペニルトリメトキシシラン;
メルカプト基を含有するシラン、例えば、メルカプトプロピルトリメトキシシランおよびメルカプトエチルトリメトキシシラン;
アミノアルキル基を含有するシラン、例えば、3-アミノプロピルトリメトキシシラン、3-(2-アミノエチル)-アミノプロピルトリメトキシシラン、N,N-ジメチルアミノプロピルトリメトキシシランおよびN,N-ジメチルアミノエチルトリメトキシシラン;
ハロアルキル基を含有するシラン、例えば、3-クロロプロピルトリメトキシシランおよびトリフルオロプロピルトリメトキシシラン;
グリセルオキシ基を含有するシラン、例えば、3-グリセルオキシプロピルトリメトキシシランおよびビス(3-グリセルオキシプロピル)ジメトキシシラン;
ウレイド基を含有するシラン、例えば、3-ウレイドプロピルトリメトキシシラン、3-ウレイドプロピルメチルジメトキシシランおよび3-ウレイドプロピルジメチルメトキシシラン;
シアノ基を含有するシラン、例えば、シアノプロピルトリメトキシシラン、シアノプロピルメチルジメトキシシランおよびシアノプロピルジメチルメトキシシランが含まれる。
式(II)のこのタイプの化合物の好ましい例は、エポキシ基を含有するシラン、(メタ)アクリルオキシ基を含有するシラン、アルケニル基を含有するシラン、メルカプト基を含有するシランおよびアミノアルキル基を含有するシランから選択される。
本発明を行うために好ましい化合物(I)および(II)の例はそれぞれ、テトラエトキシシランおよびメチルトリメトキシシランである。これらの単位を重合させた後に、本発明による球成分は、SiO2単位およびR1SiO1.5からなる架橋構造を有すると有利であり、R1は好ましくは、メチル基である。
工程(a)で、化合物(I)と化合物(II)とのモル比は通常、30:70から50:50の範囲内であり、35:65から45:55の範囲内であると有利であり、好ましくは、40:60である。水と、化合物(I)および(II)の総量との重量比は好ましくは、10:90から70:30の範囲内である。化合物(I)および(II)の導入順序は通常、その加水分解速度に依存している。加水分解反応の温度は通常、0℃から40℃の範囲内であり、通常は、化合物の縮合が早く起こってしまわないようにするために、30℃を上回らない。
使用することができる加水分解および重合触媒には、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムまたはアミンなどの塩基性触媒、または酢酸またはドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどの有機酸から選択される酸性触媒、または塩酸などの無機触媒が含まれる。存在する場合、界面活性剤は好ましくは、非イオンまたは陰イオン界面活性剤またはこれら2種の混合物である。ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを、陰イオン界面活性剤として使用することができる。水不混和性生成物(I)および(II)の消失および均一な液層の生成により、加水分解の完了が示される。
縮合工程(b)は、加水分解工程と同じ触媒または前記の触媒から選択される他の触媒を使用することができる。
この方法の後に、微細なオルガノシリコンベースの粒子の水中懸濁液が得られ、次いでこれを場合によっては、その媒体から分離することができる。前記の方法には、例えば薄膜フィルタを介しての、工程(b)から生じた生成物の付加的な濾過工程、場合によってそれに続く、液体媒体から粒子を分離することを意図した濾液の遠心分離工程、次いで、粒子を乾燥する工程を含んでもよい。言うまでもなく、他の分離方法を使用することもできる。
得られた球は、0.05から10μmの範囲内の平均直径を有する。
前記の方法により得られた中空球成分の形および直径は特に、生成物を工程(b)で接触させる方法に左右される。
やや塩基性のpHおよび工程(a)で得られた混合物への重合触媒の冷導入では、丸底の「ボウル」の形の中空球成分がもたらされ、他方で、やや酸性のpHおよび温重合触媒への工程(a)で得られた混合物の滴加導入では、「馬蹄」の形の縦断面を有する中空球成分がもたらされる。
本発明の好ましい一実施形態では、「ボウル」形の中空球成分を使用する。これらは、特公平15-128788号公報の記載と同様に得られる。
添付の図面は、このタイプの球成分を縦断面で示している。
この図面から分かるように、これらの球成分は、(縦断面で見て)小さい内部アーク(11)、大きな外部アーク(21)およびそれぞれのアークの末端をつなぐ部分(31)から構成されており、小さい内部アーク(11)の2つの末端の間の幅(W1)は、平均で0.01から8μm、好ましくは0.02から6μmの範囲内であり、大きな外側アーク(21)の2つの末端の間の幅(W2)は、平均で0.05から10μmの範囲内であり、大きな外側アーク(21)の高さ(H)は、平均で0.015から8μmの範囲内である。部分(31)は好ましくは、0.05から1μm、好ましくは0.1から0.8μmの範囲内の長さ(W2-W1)/2(下記では、「粒子厚」と称する)を有する。
前記の寸法は、走査電子顕微鏡を使用して得られた画像から、選択した100個の粒子の平均直径を算出することにより得られる。
本発明の有利な一実施形態では、幅W2と厚さ(W2-W1)/2との比Raは、少なくとも3以上であり、好ましくは5を上回り、さらに好ましくは10を上回り、特に好ましくは20を上回る。特に、本出願人は、この比が高くなるほど、本発明による材料の光学特性は良くなり、所望の効果を得るために必要な材料の量は少なくなることを発見した。
本発明で使用することができる球成分として、タケモトOil & Fat社からNLKシリーズとして販売されていて、同じ会社からの架橋オルガノシリコーンTAK-110(メチルシラノール/ケイ酸塩架橋ポリマー)からなるボウル形粒子、特にNLK-506の名称で販売されている粒子を挙げることができる。
本発明の組成物中で使用される球成分の量は、組成物の全重量に対して0.1%から20%、好ましくは0.5%から15%、さらに好ましくは0.5%から10%であってよい。
本発明による組成物は好ましくは、皮膚に局所的に塗布するために適しており、通常は、生理学的に許容される媒体、即ち、皮膚と、可能な限り外皮と相性が良い媒体を含有する。好ましくは、これは、化粧品的に許容される媒体、即ち、心地よい外観、特に色、香りおよび感触を有し、使用者が組成物を除去してしまうような不快さ(赤味、刺激または突っ張り)をもたらすことのない媒体である。
本発明による組成物は、脂肪相に水性相を(W/O)、または水性相に脂肪相を(O/W)分散させることにより得られるエマルション、ミルクタイプの液体または半液体濃度、またはクリームまたはゲルタイプの軟質、半固体または固体濃度、もしくは多重エマルション(W/O/WまたはO/W/O)の形態であってよい。
本発明による組成物は、顔および/または体用のケアまたはメイクアップ製品の形態であってよく、例えば、つぼの中のクリームまたはチューブまたはポンプディスペンサーボトル中の液体の形にパッケージングすることもできる。
本発明の好ましい一実施形態では、組成物は、O/Wエマルションの形である。
本発明の組成物で使用することができるオイルの例として、
ペルヒドロスクアレンなどの動物由来の炭化水素ベースのオイル;
4から10個の炭素原子を含有する脂肪酸の液体トリグリセリド、例えば、ヘプタン酸またはオクタン酸トリグリセリド、もしくは、例えば、ヒマワリ油、トウモロコシ油、大豆油、マロー(marrow)油、ブドウ種子油、ごま油、へーゼルナッツ油、アプリコット油、マカダミア油、アララ(arara)油、ヒマワリ油、ヒマシ油、アボカド油、カプリル酸トリグリセリド、例えば、Stearineries Dubois社により販売されているものまたはDynamit NobelによりMiglyol810、812および818の名称で販売されているもの、ホホバ油またはシアバター油などの植物由来の炭化水素ベースのオイル;
特には脂肪酸の合成エステルおよび合成エーテル、例えば、式R1COOR2およびR1OR2のオイル(式中、R1は8から29個の炭素原子を含有する脂肪酸基を表し、R2は、3から30個の炭素原子を含有する直鎖状または分枝鎖の炭化水素ベース鎖を表す)、例えば、パーセリン(purcellin)油、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、ステアリン酸2−オクチルドデシル、エルカ酸2-オクチルドデシルまたはイソステアリン酸イソステアリル;乳酸イソステアリル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、ヒドロキシステアリン酸オクチルドデシル、マレイン酸ジイソステアリル、クエン酸トリイソセチル、およびヘプタン酸、オクタン酸およびデカン酸脂肪族アルキルなどの水酸化エステル;ポリオールエステル、例えば、ジオクタン酸プロピレングリコール、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコールおよびジイソノナン酸ジエチレングリコール;およびペンタエリトリトールエステル、例えば、テトライソステアリン酸ペンタエリトリチル;
揮発性または不揮発性パラフィン油およびその誘導体、イソヘキサデカン、イソドデカン、ワセリン、ポリデセン、およびParleam(登録商標)油などの水素化ポリイソブテンなどの鉱物または合成由来の直鎖状または分枝鎖炭化水素;
天然または合成精油、例えば、ユーカリ油、ラバンジン(lavandin)油、ラベンダー油、ベチバー油、Litsea cubeba油、レモン油、ビャクダン油、ローズマリー油、カミツレ油、セイバリー油、ナツメグ油、シナモン油、ヒソップ油、キャラウェー油、オレンジ油、ゲラニオール油、カデ油およびベルガモット油;
8から26個の炭素原子を含有する脂肪族アルコール、例えば、セチルアルコール、ステアリルアルコールおよびこれらの混合物(セチルステアリルアルコール)、オクチルドデカノール、2-ブチルオクタノール、2-ヘキシルデカノール、2-ウンデシルペンタデカノール、オレイルアルコールまたはリノレイルアルコール;
部分的に炭化水素ベースおよび/または部分的にシリコーンベースのフルオロ油、例えば、日本特許第2295912号明細書に記載されているもの;
シリコーン油、例えば、直鎖状または環式シリコーン鎖を含有し、室温で液体又はペースト状である揮発性または不揮発性ポリメチルシロキサン(PDMSs)、特に、シクロヘキサシロキサンおよびシクロペンタシロキサンなどのシクロポリジメチルシロキサン(シクロメチコーン);懸垂しているか、シリコーン鎖の末端に位置しているアルキル、アルコキシまたはフェニル基を含有し、これらの基が2から24個の炭素原子を含有するポリジメチルシロキサン;フェニルシリコーン、例えば、フェニルトリメチコーン、フェニルジメチコーン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコーン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン、2-フェニルエチルトリメチルシロキシシリケートおよびポリメチルフェニルシロキサン;
これらの混合物
を挙げることができる。
前記のオイルのリストにおいて、「炭化水素ベースの油」という表現は、主に炭素および水素原子を、場合によってエステル、エーテル、フルオロ、カルボン酸および/またはアルコール基を含有するオイルを意味する。
油相中に存在してもよい他の脂肪族物質は例えば、8から30個の炭素原子を含有する脂肪酸、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸およびオレイン酸;ロウ、例えば、ラノリン、蜜ロウ、カルナウバロウまたはカンデリラロウ、パラフィンロウ、亜炭ロウまたは微結晶性ロウ、セレシンロウまたはオゾケライト、ポリエチレンロウ、Fischer-Tropschロウなどの合成ロウ;シリコーンゴム(ジメチコノール)などのゴム、トリフルオロメチル-C1-4-アルキルジメチコーンおよびトリフルオロプロピルジメチコーンなどのシリコーン樹脂;およびシリコーンエラストマー、例えば、Shin-Etsu社により「KSG」の名称で、Dow Corning社により「Trefil」、「BY29」または「EPSX」の名称で、またはGrant Industries社により「Gransil」の名称で販売されている製品である。
当技術分野の専門家であれば、これらの脂肪酸物質を、様々な方法で選択して、例えば、濃度または感触に関して所望の特性を有する組成物を調製することができる。
存在する場合、油相の量は、例えば、組成物の全重量に対して0.01重量%から50重量%、好ましくは0.1重量%から30重量%の範囲内とすることができる。
本発明の特に有利な一実施形態では、組成物は少なくとも1種の揮発性油を含有する。特に、本出願人は、このタイプのオイルが、前記のオルガノシリコンベースの開放中空球成分を含有する組成物の光学的特性を改善することを証明した。
「揮発性油」との表現は、20℃の温度で、1mbarを上回る蒸気圧を有するオイルを意味している。蒸気圧は、液体およびその蒸気が、所定の温度で平衡している圧力と定義される。挙げることができる揮発性油には特に、シクロヘキサシロキサン、ドデカメチルペンタシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、オクタメチルトリシロキサンおよびヘキサメチルジシロキサンなどの2から6個のケイ素原子を含有する環式または直鎖状シリコーンが含まれる。分枝鎖炭化水素、例えば、イソドデカン、さらに、3M社により「PF5050(登録商標)」および「PF5060(登録商標)」の名称で販売されているドデカフルオロペンタンおよびテトラデカフルオロヘキサンなどの揮発性ペルフルオロアルカンおよび、3M社により「PF5052(登録商標)」の名称で販売されている4-トリフルオロメチルペルフルオロモルホリンなどのペルフルオロモルホリン誘導体を挙げることができる。
本発明による組成物は、乳化剤;充填剤;金属イオン遮蔽剤;着色剤;香料;および増粘剤およびゲル化剤などの化粧品中で通常使用される様々な補助剤をさらに含有してもよい。これらの様々な補助剤の量および性質を選択すれば、組成物の光学特性を損なうことはないであろう。
エマルションは通常、単独で使用されるか、混合物としての両性、陰イオン、陽イオンおよび非イオン乳化剤から選択される少なくとも1種の乳化剤および場合によって補助乳化剤(co-emulsifier)を含有する。乳化剤は、得られるエマルション(W/OまたはO/W)に応じて適切に選択する。乳化剤および補助乳化剤は通常、組成物中に、例えば、組成物の全重量に対して0.3重量%から30重量%、好ましくは0.5重量%から20重量%の範囲であってよい割合で存在する。
W/Oエマルションに関して挙げることができる乳化剤の例には、Dow Corning社により「DC5225C」の名称で販売されているシクロメチコーンおよびジメチコーンコポリオールなどのジメチコーンコポリオール、Dow Corning社により「Dow Corning 5200 Formulation Aid」の名称で販売されているラウリルメチコーンコポリオールなどのアルキルジメチコーンコポリオール、Goldschmidt社によりAbil EM 90(登録商標)の名称で販売されているセチルジメチコーンコポリオールまたはGoldschmidt社によりAbil WE09(登録商標)の名称で販売されているセチルジメチコーンコポリオール、イソステアリン酸ポリグリセリル-4およびラウリル酸ヘキシルの混合物が含まれる。1種以上の補助乳化剤を加えることもでき、これらは好ましくは、ポリオールのアルキル化エステルを含む群から選択することができる。特に挙げることができるポリオールのアルキル化エステルには、グリセリンおよび/またはソルビタンエステル、例えば、Goldschmidt社によりIsolan GI34(登録商標)の名称で販売されている製品などのイソステアリン酸ポリグリセリル、ICI社によりArlacel 987の名称で販売されている製品などのイソステアリン酸ソルビタン、ICI社によりArlacel 986の名称で販売されている製品などのイソステアリン酸ソルビタングリセリルおよびこれらの混合物が含まれる。
使用することができるW/Oエマルションのための界面活性剤には、米国特許第5412004号明細書の実施例3、4および8および米国特許第5811487号明細書の実施例の手順により得られるもの、特に、米国特許第5412004号明細書の実施例3(合成例)の生成物などの少なくとも1個のオキシアルキレン基を含む架橋エラストマーの固体オルガノポリシロキサンおよびShin-Etsu社により参照番号KSG21として販売されている製品が含まれる。
O/Wエマルションのために挙げることができる乳化剤の例には、非イオン界面活性剤、特に、例えば、8から24個の炭素原子、好ましくは12から22個の炭素原子を含有する飽和または不飽和鎖を有するポリオールと脂肪酸とのエステルおよびそのオキシアルキル化誘導体、即ち、C8〜C24脂肪酸のグリセリルエステルなどのオキシエチレン化および/またはオキシプロピレン化単位を含有する誘導体およびそのオキシアルキレン化誘導体;C8〜C24脂肪酸のポリエチレングリコールエステルおよびそのオキシアルキレン化誘導体;C8〜C24脂肪酸のソルビトールエステルおよびそのオキシアルキレン化誘導体;C8〜C24脂肪酸の糖(スクロース、グルコースまたはアルキルグルコース)エステルおよびそのオキシアルキレン化誘導体;脂肪族アルコールのエーテル;C8〜C24脂肪族アルコールの糖エーテルおよびこれらの混合物が含まれる。
特に挙げることができる脂肪酸のグリセリルエステルには、ステアリン酸グリセリル(モノ-、ジ-および/またはトリステアリン酸グリセリル)(CTFA名称:ステアリン酸グリセリル)またはリシノール酸グリセリルおよびこれらの混合物が含まれる。
特に挙げることができる脂肪酸のポリエチレングリコールエステルには、ステアリン酸ポリエチレングリコール(モノ-、ジ-および/またはトリステアリン酸ポリエチレングリコール)、特には、モノステアリン酸ポリエチレングリコール50OE(CTFA名称:ステアリン酸PEG-50)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール100OE(CTFA名称:ステアリン酸PEG-100)およびこれらの混合物が含まれる。
これらの界面活性剤の混合物、例えば、Uniqema社によりArlacel 165の名称で販売されているステアリン酸グリセリルおよびステアリン酸PEG-100を含有する製品およびGldschmidt社によりTeginの名称で販売されているステアリン酸グリセリル(モノ〜ジステアリン酸グリセリル)およびステアリン酸カリウムを含有する製品(CTFA名称:ステアリン酸グリセリルSE)を使用することもできる。
挙げることができるグルコースまたはアルキルグルコースの脂肪酸エステルには特に、パルミチン酸グルコース、セスキステアリン酸アルキルグルコース、例えば、セスキステアリン酸メチルグルコース、パルミチン酸アルキルグルコース、例えば、パルミチン酸メチルグルコースまたはパルミチン酸エチルグルコース、メチルグルコシドの脂肪族エステル、特に、メチルグルコシドおよびオレイン酸のジエステル(CTFA名称:ジオレイン酸メチルグルコース);メチルグルコシドおよびオレイン酸/ヒドロキシステアリン酸混合物の混合エステル(CTFA名称:ジオレイン酸/ヒドロキシステアリン酸メチルグルコース);メチルグルコシドおよびイソステアリン酸のエステル(CTFA名称:イソステアリン酸メチルグルコース);メチルグルコシドおよびラウリン酸のエステル(CTFA名称:ラウリルメチルグルコース);メチルグルコシドおよびイソステアリン酸のモノエステルおよびジエステルの混合物(CTFA名称:セスキイソステアリン酸メチルグルコース);メチルグルコシドおよびステアリン酸のモノエステルおよびジエステルの混合物(CTFA名称:セスキステアリン酸メチルグルコース)、特に、Amerchol社によりGlucate SSの名称で販売されている製品、およびこれらの混合物が含まれる。
挙げることができる脂肪酸およびグルコースまたはアルキルグルコースのオキシエチレン化エーテルの例には、脂肪酸およびメチルグルコースのオキシエチレン化エーテル、特に、Amerchol社によりジステアリン酸Glucam E-20の名称で販売されている製品などの酸化エチレン約20モルを含有するメチルグルコースのジエステルおよびステアリン酸のポリエチレングリコールエーテル(CTFA名称:PEG-20ジステアリン酸メチルグルコース);酸化エチレン約20モルを含有するメチルグルコースのモノエステルおよびジエステルの混合物およびステアリン酸のポリエチレングリコールエーテル(CTFA名称:PEG-20セスキステアリン酸メチルグルコース)、特に、Amerchol社によりGlucamate SSE-20の名称で販売されている製品およびGoldschmidt社によりGrillocose PSE-20の名称で販売されている製品およびこれらの混合物が含まれる。
挙げることができるスクロースエステルの例には、パルミトステアリン酸スクロース、ステアリン酸スクロースおよびモノラウリン酸スクロースが含まれる。
挙げることができる脂肪族アルコールのエーテルの例には、セチルアルコール、ステアリルアルコールまたはケテアリール(cetearyl)アルコール(セチルおよびステアリルアルコールの混合物)のポリエチレングリコールエーテルなどの、8から30個の炭素原子、特に10から22個の炭素原子を含有する脂肪族アルコールのポリエチレングリコールエーテルが含まれる。挙げることができる例には、CTFA名称Ceteareth-20およびCeteareth-30のものなど、1から200個、好ましくは2から100個のオキシエチレン基を有するエーテルおよびこれらの混合物が含まれる。
特に挙げることができる糖エーテルは、アルキルポリグルコシド、例えば、デシルグルコシド、例えば、Kao Chemicals社によりMydol 10の名称で販売されている製品、Henkel社によりPlantaren 2000の名称で販売されている製品およびSEPPIC社によりOramix NS10の名称で販売されている製品;カプリリル/カプリルグルコシド、例えば、SEPPIC社によりOramix CG 110の名称で、またはBASF社によりLutensol GD70の名称で販売されている製品;ラウリルグルコシド、例えば、Henkel社によりPlantaren1200NおよびPlantacare1200の名称で販売されている製品;ココグルコシド(cocoglucoside)、例えば、Henkel社によりPlantacare 818/UPの名称で販売されている製品;例えば、SEPPIC社によりMontanov68の名称で、Goldschmidt社によりTego-Care CG90の名称で、およびHenkel社によりEmulgade KE3302の名称で販売されている、場合によってセトステアリルアルコールとの混合物としてのセトステアリルグルコシド;例えば、SEPPIC社によりMontanov 202の名称で販売されているアラキジルアルコールおよびベヘニルアルコールおよびアラキジルグルコシドの混合物の形態のアラキジルグルコシド;例えば、SEPPIC社によりMontanov 82の名称で販売されているセチルおよびステアリルアルコールとの混合物(35/65)の形態のココイルエチルグルコシドである。
前記のように、得たい組成物の流動性に応じて、1種以上のゲル化剤、特に、親水性ゲル化剤、即ち、水溶性または水分散性ゲル化剤を、組成物に導入することができる。
挙げることができる親水性ゲル化剤には特に、水溶性または水分散性の増粘性ポリマーが含まれる。これらのポリマーは特に、Goodrich社によりCarbopol(CTFA名称:カルボマー)およびPemulen(CTFA名称:アクリレート/C10-30のアクリル酸アルキル)の名称で販売されている製品などの改質または改質されていないカルボキシビニルポリマー;Guardian社によりLubrajelおよびNorgelの名称で、またはHispano Chimica社によりHispagelの名称で販売されている製品などのポリアクリレートおよびポリメタクリレート;ポリアクリルアミド;場合によって架橋されていて、および/または中和されている2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸ポリマーおよびコポリマー、例えば、「Hostacerin AMPS」(CTFA名称:アンモニウムポリアクリルジメチルタウル(taur)アミド)の名称でClariant社により販売されているポリ(2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸);Sepigel 305(CTFA名称:ポリアクリルアミド/C13-14イソパラフィン/ラウレス-7)の名称で、Simulgel 600(CTFA名称:アクリルアミド/アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウムコポリマー/イソヘキサデカン/ポリソルベート80)の名称でSEPPIC社により販売されているものなどの、W/Oエマルションの形であるアクリルアミドおよびAMPSの架橋陰イオン性コポリマー;多糖類バイオポリマー、例えば、キサンタンガム、グアールガム、カロブ(carob)ゴム、アカシア・ゴム、スクレログルカン(scleroglucan)、キチンおよびキトサン誘導体、カラギナン、ゲラン(gellans)、アルギネート、微結晶性セルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロースおよびヒドロキシプロピルセルロースなどのセルロース;これらの混合物から選択することができる。
挙げることができる親油性ゲル化剤の例には、改質されているケイ酸マグネシウム(RheoxからのBentone Gel VS38)またはRheox社によりBentone38 CEの名称で販売されている塩化ジステアリルジメチルアンモニウムで改質されているヘクトライト(CTFA名称:Disteardimoniumヘクトライト)などの改質されているクレイが含まれる。
前記のように、本発明による組成物は、本発明による球成分の効果を増強しうるマット化効果を場合によっては有する充填剤をさらに含有してもよい。
挙げることができる充填剤の例には、ポリアミド(ナイロン)粒子、特に、Atochem社によりOrganosolの名称で販売されているミクロビーズまたはナイロン繊維;ポリエチレンパウダー;Polytrapの名称でDow Corning社により販売されているジメタクリル酸エチレングリコール/メタクリル酸ラウリルコポリマーからなるものなどの、アクリル酸コポリマーをベースとするミクロスフェア;マツモト社によりMicrosphere M-100の名称で、またはWackherr社によりCovabead LH85の名称で販売されているポリメタクリル酸メチルミクロスフェア;メラミン-ホルムアルデヒドまたは尿素ホルムアルデヒド樹脂粒子;ポリ(テトラフルオロエチレン)粒子;エチレン-アクリレートコポリマーパウダー、例えば、スミトモセイカケミカルズ社によりFlobeadの名称で販売されているもの;中空ミクロスフェア、特に塩化ビニリデン、アクリロニトリルおよびメタクリレートのターポリマーから生じ、整理番号551 DE 12(約12μmの粒度および40kg/m3の単位体積質量)、551 DE 20(約30μmの粒度および65kg/m3の単位体積質量)および551 DE 50(約40μmの粒度)でKemanord Plast社によりExpancelの名称で販売されているミクロスフェアまたはマツモト社によりMicropearl F 80 EDの名称で販売されているポリアクリロニトリルミクロスフェアなどの発泡粉末;特に、架橋または非架橋のトウモロコシ、コムギまたはコメデンプンのデンプン粉末などの天然有機物質のパウダー、例えば、National Starch社によりDry-Floの名称で販売されている無水オクテニルコハク酸で架橋されているデンプン粉末またはセルロースマイクロビーズ;トウシバシリコーン社によりTospearlの名称で販売されているものなどのシリコーン樹脂マイクロビーズ、特にTospearl 240;およびこれらの混合物の粉末が含まれる。
本発明による組成物中で使用することができるマット化剤の他の例は、フランス特許出願第2838345号明細書に記載されているようなLCSTを有する単位を含有するポリマー;ビニルピロリドンおよび1-トリアコンテン(triacontene)のコポリマーおよびクレイである。
本発明による組成物の効果を増強するために、変法として、これは、シリコーンベースの中空球成分を使用して得られる効果を補足する1種以上の活性剤を含有してもよい。
特に、脂性肌をケアまたはメイクアップする際に用いるためには、本発明による組成物は、剥離剤、抗脂漏剤、抗菌剤および鎮静剤から選択される少なくとも1種の活性剤を含有してもよい。
老化した皮膚をケアまたはメイクアップする際に用いるためには、本発明による組成物は、剥離剤または保湿剤;脱色または抗着色剤;抗グリコ化(glycation)剤;抗NO剤;真皮または表皮高分子の合成を刺激するための、および/またはその分解を防止するための薬剤;線維芽細胞またはケラチノサイト増殖および/またはケラチノサイト分化を刺激するための薬剤;筋弛緩薬または皮膚脱収縮剤(dermo-decontracting agent);遊離基捕捉剤または汚染防止剤;テンショニング剤;および毛細血管循環に作用する薬剤から選択される少なくとも1種の活性剤を含有してもよい。
次に、このような活性剤の例を示す。
1.剥離剤および保湿剤
「剥離剤」との用語は、
β-ヒドロキシ酸、特にサリチル酸およびその誘導体(5-n-オクタノイルサリチル酸を含む);グリコール酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸またはマンデル酸などのα-ヒドロキシ酸;尿素;ゲンチシン酸;オリゴフコース;ケイ皮酸;Saphora japonicaの抽出物;レスベラトロール(resveratrol)および一定のジャスモン酸誘導体などの落屑を促進することにより剥離に直接に作用しうる化合物、または
コルネオデスモソーム(corneodesmosome)の剥離または分解に関与する酵素、グリコシダーゼ、角質層キモトリプティック(chymotryptic)酵素(SCCE)または他のプロテアーゼ(トリプシン、キモトリプシン様)に作用しうる化合物を意味する。キレート化無機塩:EDTA;N-アシル-N,N',N'-エチレンジアミントリ酢酸;アミノスルホン化合物、特に(N-2-ヒドロキシエチルピペラジン-N-2-エタン)スルホン酸(HEPES);2-オキソチアゾリジン-4-カルボン酸(プロシステイン)誘導体;グリシンなどのタイプのα-アミノ酸誘導体(欧州特許第0852949号明細書に記載されているようなものおよび商品名Trilon MでBASFにより販売されているメチルグリシン二酢酸ナトリウム);蜂蜜;O-オクタノイル-6-D-マルトースおよびN-アセチルグルコサミンなどの糖誘導体を挙げることができる。
「保湿剤」との用語は、
バリア機能に作用して、角質層を湿潤に保つように作用する化合物または閉鎖性化合物を意味している。セラミド、スフィンゴイド(sphingoid)ベースの化合物、レシチン、グリコスフィンゴリピド、リン脂質、コレステロールおよびその誘導体、フィトステロール(スチグマステロール、β-シトステロールまたはカンペステロール)、必須脂肪酸、1,2-ジアシルグリセリン、4-クロマノン、ウルソール酸などの五環式トリテルペン、ワセリンおよびラノリン;または
トレハロースおよびその誘導体、ヒアルロン酸およびその誘導体、グリセリン、ペンタンジオール、ピドル酸(pidolate)ナトリウム、セリン、キシリトール、乳酸ナトリウム、アクリル酸ポリグリセリル、エクトイン(ectoin)およびその誘導体、キトサン、オリゴ糖および多糖、環式カルボネート、N-ラウロイルピロリドンカルボン酸およびN-α-ベンゾイル-L-アルギニンなどの角質層の水分を直接的に上昇させる化合物;または
ステロイド誘導体(DHEA、その7-オキシドおよび/または17-アルキル誘導体およびサポゲニンを含む)、ジヒドロジャスモン酸メチルおよびビタミンDおよびその誘導体などの脂腺を活性化する化合物を挙げることができる。
2.脱色、抗着色または着色除去(pro-pigmenting)剤
本発明による組成物に導入することができる脱色剤または抗着色剤は例えば、次の化合物:コウジ酸;エラグ酸;欧州特許第895779号明細書および欧州特許第524109号明細書に記載されているものなどのアルブチンおよびその誘導体;ヒドロキノン;国際公開第99/10318号パンフレットおよび国際公開第99/32077号パンフレットに記載されているものなどのアミノフェノール誘導体、特に、N-コレステリルオキシカルボニル-パラ-アミノフェノールおよびN-エチルオキシカルボニル-パラ-アミノフェノール;イミノフェノール誘導体、特に、国際公開第99/22707号パンフレットに記載されているもの;L-2-オキソチアゾリジン-4-カルボン酸またはプロシステイン、さらにその塩およびエステル;D-パンテタイン(pantheteine)スルホン酸カルシウム;アスコルビン酸およびその誘導体、特に、アスコルビルグルコシド;植物抽出物、特にリコリス、クワ、タツナミソウおよびBacopa monnieriの抽出物を含むが、このリストは限定的ではない。
挙げることができる着色除去剤には、マルゼン社により販売されているワレモコウ(Sanguisorba officinalis)の抽出物およびキク(Chrysanthemum morifolium)の抽出物が含まれる。
3.抗グリコ化剤
「抗グリコ化剤」との用語は、皮膚タンパク質、特にコラーゲンなどの真皮タンパク質のグリコ化を阻止および/または低減する化合物を意味する。
抗グリコ化剤の例は、ブルーベリー(Vaccinium angustifolium)などのツツジ科の植物抽出物;エルゴチオネインおよびその誘導体;およびレスベラトロール(resveratrol)および3,3',5,5'-テトラヒドロキシスチルベンなどのヒドロキシスチルベンおよびその誘導体である。これらの抗グリコ化剤は、それぞれフランス特許第2802425号明細書、フランス特許第2810548号明細書、フランス特許第2796278号明細書およびフランス特許第2802420号明細書に記載されている。本発明で使用するためには、レスベラトロールが特に好ましい。
4.抗NO剤
本発明で使用するために適しているNO-合成阻害剤の例には特に、Euromed社により「Leucocyanidines de raisins extra」の名称で、またはIndena社により「Leucoselect(登録商標)」の名称で販売されているか、最後に、Hansen社により「Extrait de marc de raisin」の名称で販売されているVitis vinifera種の植物抽出物;好ましくは、オリーブの木の葉から得られ、特に、Vinyals社により乾燥抽出物の形で、またはBiologia & Technologia社により商品名Eurol BTで販売されているOlea europaea種の植物抽出物;およびBeaufour社により商品名「Gingko biloba extrait standard」で販売されている植物の乾燥水性抽出物であるGingko biloba種の植物抽出が含まれる。
5.抗脂漏剤
本発明による組成物が、5α-レダクターゼ阻害剤などの抗脂漏剤を含有する場合、この薬剤は、特に、
レチノイド、特にレチノール;
イオウおよびイオウ誘導体;
乳酸、グルコン酸、ピドル酸(pidolate)、カルボン酸、サリチル酸および/またはシステイン酸亜鉛などの亜鉛塩;
塩化セレン;
ビタミンB6またはピリドキシン;
特に、SEPPIC社によりSepicontrol A5(登録商標)の商品名で販売されているカプリロイルグリシン、サルコシンおよびCinnamomum zeylanicumの抽出物からなる混合物;
SECMA社によりPhlorogine(登録商標)の商品名で販売されているLaminaria saccharinaの抽出物;
Silab社により、Sebonormine(登録商標)の商品名で販売されているSpiraea ulmariaの抽出物;
全て、例えば、Maruzen社により販売されているArnica montana、Cinchona succirubra、Eugenia caryophyllata、Humulus 1upulus、Hypericum perforatum、Mentha piperita、Rosmarinus officinalis、Salvia oficinalisおよびThymus vulgarisからの植物抽出物;
特にはEuromed社により販売されているSerenoa repensの抽出物;
Silybum属の植物抽出物;
サポゲニンを含有する植物抽出物、特に、ジオスゲニンが豊富な、またはヘコゲニン(hecogenin)が豊富なioscorea plantsの抽出物;および
オイゲノールまたはオイゲニルグルコシドを含有するEugenia caryophyllataの抽出物
から選択することができる。
6.真皮または表皮高分子の合成を刺激するための、および/またはその分解を防止するための薬剤
真皮高分子を刺激するか、その分解を防止するための活性薬剤のうち、作用する次のもの:
コラーゲン合成では、Centella asiaticaの抽出物;アシアチコシド(asiaticosides)および誘導体;アスコルビン酸またはビタミンCまたはその誘導体;Sederma社により販売されているiamin、biopeptide CLまたはpalmitoyloligopeptideなどの合成ペプチド;Coletica社によりPhytokine(登録商標)の商品名で販売されている大豆加水分解産物などの植物から抽出されたペプチド;およびオーキシンなどの植物ホルモンなど;
またはエラスチン合成では、LSN社によりCytovitin(登録商標)の商品名で販売されているSaccharomyces cerivisiaeの抽出物;およびSECMA社によりKelpadelie(登録商標)の商品名で販売されている藻類Macrocystis pyriferaの抽出物;
またはグリコサミノグリカンの合成では、Brooks社によりBiomin yogourth(登録商標)の商品名で販売されているLactobacillus vulgarisでの牛乳の発酵製品;Alban Muller社によりHSP3(登録商標)の商品名で販売されている褐藻のPadina pavonicaの抽出物;および特に、Silab社からFirmalift(登録商標)の商品名で、またはLSN社からCytovitinの名称で入手することができるSaccharomyces cerevisiaeの抽出物など;
またはフィブロネクチン合成では、Seporga社によりGP4Gの商品名で販売されている動物プランクトンSalinaの抽出物など;
特に、Alban Muller社からDrielineo(登録商標)の商品名で入手することができる酵母抽出物およびSederma社によりMatrixilの商品名で販売されているパルミトイルペンタペプチド;
またはメタロプロテアーゼ(MMP)の阻害では、特に、MMP1、2、3または9などを挙げることができる。レチノイドおよび誘導体、オリゴペプチドおよびリポペプチド、リポアミノ酸、Coletica社によりCollalift(登録商標)の商品名で販売されている麦芽抽出物;ブルーベリーまたはローズマリーの抽出物;リコピン;イソフラボン、その誘導体またはそれを含有する植物抽出物、特に、大豆(例えば、Ichimaru Pharcos社によりFlavosterone SB(登録商標)の商品名で販売されている)、アカツメクサ、亜麻、葛根またはセージの抽出物;
またはセリンプロテーゼの阻害では、白血球エラスターゼまたはカテプシンGなどを挙げることができる。LSN社によりParelastyl(登録商標)の商品名で販売されているLeguminosa種(Pisum sativum)のペプチド抽出物;および{2-[アセチル(3-トリフルオロメチルフェニル)アミノ]-3-メチルブチリルアミノ}酢酸などのヘパリノイドおよびプソイドジペプチドを挙げることができる。
フィラグリン(fillagrin)およびケラチンなどの表皮高分子を刺激する活性薬剤のうち、特に、Silab社によりStructurine(登録商標)の商品名で販売されているルピナスの抽出物;Gattefosse社によりGatuline(登録商標)の商品名で販売されているブナFagus sylvaticaの芽の抽出物;およびSeporga社によりGP4G(登録商標)の商品名で販売されている動物プランクトンSalinaの抽出物を挙げることができる。
7.線維芽細胞またはケラチノサイト増殖および/またはケラチノサイト分化を刺激するための薬剤
本発明による組成物中で使用することができる線維芽細胞増殖を刺激する薬剤は、例えば、特に、大豆から抽出される植物タンパク質またはポリペプチド(例えば、LSN社によりEleseryl SH-VEG 8(登録商標)の名称で販売されているか、Silab社によりRaffermine(登録商標)の商品名で販売されている大豆の抽出物);およびギベレリン(giberrellins)およびサイトカイニンなどの植物ホルモンから選択することができる。
本発明による組成物中で使用することができるケラチノサイト増殖を刺激する薬剤には特に、パルミチン酸レチニルを含むレチノールおよびそのエステルなどのレチノイド;フロログルシノール;Gattefosse社により販売されているクルミケークの抽出物;およびSederma社により販売されているSolanum tuberosumの抽出物が含まれる。
ケラチノサイト分化を刺激する薬剤には例えば、カルシウムなどのミネラル;Silab社によりPhotopreventine(登録商標)の商品名で販売されているルピナスの抽出物;Seporga社によりPhytocohesine(登録商標)の商品名で販売されているβ-シトステアリル硫酸ナトリウム;およびSolabia社によりPhytovityl(登録商標)の商品名で販売されているトウモロコシ抽出物;およびセコイソラリシレシノール(secoisolariciresinol)などのリグナンが含まれる。
8.筋弛緩薬または皮膚脱収縮剤
本発明による組成物中で使用することができる筋弛緩薬または皮膚脱収縮剤には、アルベリンおよびその塩、グルコン酸マンガン、ジアゼパム、Lipotec社により販売されているArgireline hexapeptide R、特定の2級および3級カルボニルアミン、アデノシン、サポゲニンおよび特に、野生のヤマノイモの天然抽出物、これらを含有するもの、さらにBoswellia serrataの抽出物が含まれる。
9.抗菌剤
本発明による組成物中で使用することができる抗菌剤は特に、2,4,4’-トリクロロ-2’-ヒドロキシ-ジフェニルエーテル(またはトリクロサン)、3,4,4'-トリクロロバニリド(banilide)、フェノキシエタノール、フェノキシプロパノール、フェノキシイソプロパノール、イセチオン酸ヘキサミジン、メトロニダゾールおよびその塩、ミクロナゾールおよびその塩、イトラコナゾール、テルコナゾール(terconazole)、エコナゾール、ケトコナゾール、サペルコナゾール(saperconazole)、フルコナゾール、クロトリマゾール、ブトコナゾール(butoconazole)、オキシコナゾール、スルファコナゾール(sulfaconazole)、スルコナゾール、テルビナフィン(terbinafine)、シクロピロックス、シクロピロックスオラミン、ウンデシレン酸およびその塩、過酸化ベンゾイル、3-ヒドロキシ安息香酸、4-ヒドロキシ安息香酸、フィチン酸、N-セチル-L-システイン酸、リポ酸、アゼライン酸およびその塩、アラキドン酸、レソルシノール、2,4,4'-トリクロロ-2'-ヒドロキシジフェニルエーテル、3,4,4'-トリクロロカルバナリド、オクトピロックス(octopirox)、オクトキシグリセリン、オクタノイルグリシン、カプリリルグリコール、10-ヒドロキシ-2-デカン酸、国際公開93/18743号パンフレットに記載されているジクロロフェニルイミダゾールジオキソランおよびその誘導体、ファルネソールおよびフィトスフィンゴシンおよびこれらの混合物から選択することができる。
好ましい抗菌剤は、トリクロサン、フェノキシエタノール、オクトキシグリセリン、オクタノイルグリシン、10-ヒドロキシ-2-デカン酸、カプリリルグリコール、ファルネソールおよびアゼライン酸である。
10.テンショニング剤
「テンショニング剤」との用語は、皮膚に張力をもたらすことができる化合物を意味し、その効果は、しわおよび小じわなどの皮膚表面のでこぼこを一時的に消すことである。
本発明による組成物中で使用することができるテンショニング剤のうち特に、
(1)ポリウレタンラテックスまたはアクリル酸-シリコーンラテックスなどの合成ポリマー、特に、プロピルチオ(ポリアクリル酸メチル)、プロピルチオ(ポリメタクリル酸メチル)およびプロピルチオ(ポリメタクリル酸)グラフトされているポリジメチルシロキサン、もしくは、プロピルチオ(ポリメタクリル酸イソブチル)およびプロピルチオ(ポリメタクリル酸)グラフトされているポリジメチルシロキサンなどの欧州特許1038519号明細書に記載されているものを挙げることができる。このようなグラフトされているシリコーンポリマーは、特に、3M社により、VS 80、VS 70またはLO21の商品名で販売されている。
(2)天然由来のポリマー、特に(a)ポリホロシド(polyholoside)、例えば、(i)特に、コメ、トウモロコシ、ジャガイモ、キャッサバ、エンドウ、Triticum aestivum wheat、オーツなどの形または(ii)カラギナン、アルギン酸塩、寒天、ゲラン(gelan)、セルロースベースのポリマーおよびペクチンの形、好ましくは、ゲル微粒子の水性分散液としておよび(b)シェラック樹脂、サンダラックゴム、ダンマル樹脂、エレミゴム、コーパル樹脂およびセルロースベースの誘導体およびこれらの混合物、
(3)特に、トウモロコシ、ライムギ、Triticum aestivum wheat、ソバ、ゴマ、スペルトコムギ、エンドウ、豆、レンズマメ、大豆およびルピナスからの植物タンパク質およびタンパク質加水分解産物、
(3)混合ケイ酸塩、特に層状ケイ酸塩、特にラポナイト(Laponite)、
(4)例えば、カルナウバろう、カンデリラろうおよびアルファルファろうから選択されるろう微粒子、
(5)例えば、シリカ、シリカ-アルミナ複合材、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、アルミナ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、酸化亜鉛および二酸化チタンから選択される、数平均直径0.1から100nm、好ましくは3から30nmを有する無機充填剤のコロイド粒子を挙げることができる。
11.汚染防止剤または遊離基捕捉剤
「汚染防止剤」との用語は、オゾン、単環式またはベンゾピレンなどの多環式芳香族化合物および/またはコバルト、水銀、カドミウムおよび/またはニッケルなどの重金属を捕捉しうる化合物を意味する。「遊離基捕捉剤」との用語は、遊離基を捕捉しうる化合物を意味する。
本発明による組成物中で使用することができるオゾン捕捉剤として、特に、ビタミンCおよびアスコルビルグルコシドを含むその誘導体;フェノールおよびポリフェノール、特に、タンニン、エラグ酸、タンニン酸;エピガロカテキン(epigallocatechin)およびそれを含有する天然抽出物;オリーブの木の葉の抽出物;茶、特に緑茶の抽出物;アントシアン;ローズマリーの抽出物;フェノール酸、特にコロゲン酸(chorogenic acid);スチルベン、特にレスベラトロール(resveratrol);イオウ含有アミノ酸誘導体、特に、S-カルボキシメチルシステイン;エルゴチオネイン;N-アセチルシステイン;キレート剤、例えば、N,N'-ビス(3,4,5-トリメトキシベンジル)エチレンジアミンまたはその塩、金属錯体またはエステルのうち一つ;クロセチンなどのカロテノイド;および様々な出発物質、例えば、Laboratoires SerobiologiquesによりCPP LS 2633-12F(登録商標)の名称で販売されているアルギニン、リボ核酸ヒスチジン、マンニトール、アデノシン三リン酸、ピリドキシン、フェニルアラニン、チロシンおよび加水分解RNAの混合物、Solabia社によりPhytovityl(登録商標)の商品名で販売されているトウモロコシの水溶性フラクション、Unicotrozon C-49(登録商標)の名称でInduchem社により販売されているカラクサケマンの抽出物とレモンの抽出物との混合物およびProvital社によりPronalen Bioprotectの商品名で販売されているニンジン、リンゴ、モモ、コムギおよびオオムギの抽出物の混合物を挙げることができる。
本発明による組成物中で使用することができる単環式または多環式芳香族化合物を捕捉する薬剤として、特に、エラグ酸などのタンニン;インドール誘導体、特に3-インドールカルビノール;茶、特に緑茶の抽出物、水ヒヤシンスまたはEichhornia crassipesの抽出物;およびSolabia社によりPhytovityl(登録商標)の商品名で販売されているトウモロコシの水溶性フラクションを挙げることができる。
最後に、本発明による組成物中で使用することができる重金属捕捉剤として、特に、EDTA、エチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸の五ナトリウム塩およびN,N'-ビス(3,4,5-トリメトキシベンジル)エチレンジアミンまたはこれらの塩、金属錯体またはエステルなどのキレート剤;フィチン酸;キトサン誘導体;茶、特に緑茶の抽出物;エラグ酸などのタンニン;システインなどのイオウ含有アミノ酸;水ヒヤシンス(Eichhornia crassipes)の抽出物;およびSolabia社によりPhytovityl(登録商標)の商品名で販売されているトウモロコシの水溶性フラクションを挙げることができる。
本発明による組成物中で使用することができる遊離基捕捉剤には、前記の一定の汚染防止剤の他に、酢酸トコフェリルなどのビタミンEおよびその誘導体;ビオフラボノイド;コエンザイムQ10またはユビキノン;一定の酵素、例えば、カタラーゼ、スーパーオキシドジスムターゼ、ラクトペルオキシダーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼおよびキノンレダクターゼ;グルタチオン;ベンジリデンカンフル;ベンジルシクラノン(cyclanone);置換ナフタレノン;ピドレート(pidolate);フィタネトリオール(phytanetriol);ガンマオリザノール;リグナン;およびメラトニンが含まれる。
12.鎮静薬
本発明による組成物中で使用することができる鎮静薬として、五環式トリテルペンおよびそれを含有する植物(例えば:Glycyrrhiza glabra)の抽出物、例えば、β-グリチルレチン酸およびその塩および/または誘導体(グリチルレチン酸モノグルコロニド、グリチルレチン酸ステアリルまたは3-ステアロイルオキシグリチルレチン酸)、ウルソール酸およびその塩、オレアノール酸およびその塩、ベツリン酸およびその塩、Paeonia suffruticosaおよび/またはlactifloraの抽出物、サリチル酸塩、特にサリチル酸亜鉛、Codif社からのフィコサッカリド(phycosaccharide)、Laminaria saccharinaの抽出物、キャノーラ油、ビサボロールおよびカモマイル抽出物、アラントイン、SEPPICからのSepivital EPC(ビタミンEおよびCのリン酸ジエステル)、マスクローズ油、ブラックカラント油、エチウム油、魚油などのオメガ-3不飽和油、プランクトン抽出物、カプリロイルグリシン、SEPPICからのSeppicalm VG(ナトリウムパルミトイルプロリンおよびNymphea alba)、Pygeumの抽出物、Boswellia serrataの抽出物、Centipeda cunnighamiの抽出物、Helianthus annuusの抽出物、Linum usitatissimumの抽出物、トコトリエノール、Cola nitidaの抽出物、ピペロナール、クローブの抽出物、Epilobium angustifoliumの抽出物、アロエベラの抽出物、Bacopa monieraの抽出物、フィトステロール、コルチゾン、ヒドロコルチゾン、インドメタシンおよびベタメタゾンを挙げることができる。
13.毛細血管循環に作用する薬剤
毛細血管循環に作用する活性薬剤(血管保護または血管拡張薬)は、フラボノイド、ルスコゲニン(ruscogenin)、エスクロシド、一般的なセイヨウトチノキから抽出されるエスシン(escin)、ニコチン酸塩、ヘペリジン(heperidine)メチルカルコン、ラベンダーまたはローズマリーの精油およびAmmi visnagaの抽出物を挙げることができる。
次いで、本発明を、後記の非限定的な実施例により詳述する。これらの実施例では、量を、重量パーセンテージとして示す。
(実施例1)
実施例1:化粧品組成物
Figure 0004068612
攪拌しながら、65℃に加熱されている油相を温かい水性相に加えることにより、当技術分野の専門家に慣用の方法で、これらの組成物を調製する。
(実施例2)
実施例2:光学特性のin vitro評価
本発明による組成物BからDで、さらに比較例として得られた組成物Aを用いて得られるマット効果を、Erichsen社により販売されているコントラストカード(Prufkarte 24/5〜250cm2型)を使用して測定した。機械的なフィルムスプレッダーを使用して、組成物を2mg/cm2の速度で広げた。次いで、組成物を温度37℃で一晩乾燥させ、次いで、反射を、ゴニオ反射率計を使用して測定した。得られた結果は、正反射と拡散反射との比Rである。Rの値が小さくなるにつれて、マット化効果は大きくなる。
Figure 0004068612
これらのin vitro結果により、オルガノポリシロキサンの半球粒子を5%(活性物質)濃度で用いて得られるマット結果は、オルガノシリコンベースの球粒子を含有する比較処方物を用いて得られるマット結果に比べて非常に優れていることが示された。
(実施例3)
実施例3:in vivo評価
実施例1の組成物Bに対応するが、5%に代わって8%のオルガノポリシロキサンの半球粒子を含有する処方物のマット化効果および化粧態様を、脂性肌を有する7人の女性パネルが評価した。この組成物は、皮膚をマットにし、良好なきめを与え、毛穴の開きを小さく見せ、顔色をさらに統一させたと判定された。欠点へのソフトフォーカス効果が観察された。
(実施例4)
実施例4:in vivo評価
実施例1の組成物Bに対応するが、タケモトOil & Fat社から商品名NLK-506で得られる架橋されたオルガノポリシロキサンの半球粒子8重量%を含有する組成物の皮膚での光学効果を、脂性肌を有し、微小起伏の乱れを有する6人の女性パネルで評価した。
試験組成物は、即座に皮膚表面のハイライトをマットにし、皮膚のきめを微細にすることにより、微小起伏の可視性を低減し、毛穴の開きを小さく見せることが、観察された。
ボウル形の球成分の縦断面を示す図である。
符号の説明
11 内部アーク
21 外部アーク
31 アークの末端をつなぐ部分
W1 内部アーク(11)の2つの末端の間の幅
W2 外側アーク(21)の2つの末端の間の幅
H 外側アーク(21)の高さ

Claims (32)

  1. 生理学的に許容される媒体中に、オルガノシリコーンの物質からなる中空球成分を含有するエマルションの形態の組成物であって、前記の球が、縦断面で見て、小さい内部アーク(11)、大きな外部アーク(21)およびそれぞれのアークの末端をつなぐ部分(31)から構成されており、小さい内部アーク(11)の2つの末端の間の幅(W1)は、平均で0.01から8μmの範囲内であり、前記球の直径となる、大きな外側アーク(21)の2つの末端の間の幅(W2)は、平均で0.05から10μmの範囲内であり、大きな外側アーク(21)の高さ(H)は、平均で0.015から8μmの範囲内であり、幅W2と厚さ(W2-W1)/2との比Raが5を上回ることを特徴とする、皮膚適用用化粧品組成物。
  2. 前記の球が
    (a)加水分解触媒の存在下に、水性媒体中に式SiX4の化合物(I)および式RSiY3の化合物(II)(式中、XおよびYは独立に、C1〜C4アルコキシ基、C1〜C4アルコキシ基を含有するアルコキシエトキシ基、C2〜C4アシルオキシ基、C1〜C4アルキル基を含有するN,N-ジアルキルアミノ基、ヒドロキシル基、ハロゲン原子または水素原子を示し、Rは、ケイ素原子に直接結合している炭素原子を含む有機基を示す)を導入する工程と;
    (b)30から85℃の温度で、工程(a)から生じた混合物と、少なくとも1種の重合触媒を含有する水溶液とを少なくとも2時間接触させる工程と
    を含む方法に従って得られることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記工程(a)が、加水分解触媒に加えて界面活性剤の存在下に行われ、および/または、前記工程(b)において、水溶液が、少なくとも1種の重合触媒に加えて、少なくとも1種の界面活性剤を含有することを特徴とする、請求項2に記載の組成物。
  4. 式(I)の化合物が、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラブトキシシラン、トリメトキシエトキシシラン、トリブトキシエトキシシラン、テトラアセトキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトラアセトキシシラン、テトラ(ジメチルアミノ)シラン、テトラ(ジエチルアミノ)シラン、シランテトラオール、クロロシラントリオール、ジクロロジシラノール、テトラクロロシラン、クロロトリヒドロゲノシランから選択されることを特徴とする、請求項2または3に記載の組成物。
  5. 式(II)の化合物が、非反応性の有機基Rを含み、メチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、プロピルトリブトキシシラン、ブチルトリブトキシシラン、フェニルトリメトキシエトキシシラン、メチルトリブトキシエトキシシラン、メチルトリアセトキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、メチルトリアセトキシシラン、メチルトリ(ジメチルアミノ)シラン、メチルトリ(ジエチルアミノ)シラン、メチルシラントリオール、メチルクロロジシラノール、メチルトリクロロシランおよびメチルトリヒドロゲノシランから選択されることを特徴とする、請求項2ないし4のいずれか1項に記載の組成物。
  6. 式(II)の化合物が、反応性有機基Rを含み、エポキシ基を含むシラン;(メタ)アクリルオキシ基を含むシラン;アルケニル基を含むシラン;メルカプト基を含むシラン;アミノアルキル基を含むシラン;ハロアルキル基を含むシラン;グリセルオキシ基を含むシラン;ウレイド基を含むシラン;シアノ基を含むシランから選択されることを特徴とする、請求項2ないし4のいずれか1項に記載の組成物。
  7. Xおよび/またはYがC1〜C4アルコキシ基を示すことを特徴とする、請求項2から6までのいずれか一項に記載の組成物。
  8. 化合物(I)が、テトラエトキシシランであることを特徴とする、請求項2、3、および7のいずれか1項に記載の組成物。
  9. 化合物(II)が、メチルトリメトキシシランであることを特徴とする、請求項2、3、および7のいずれか1項に記載の組成物。
  10. 工程(a)で、化合物(I)と化合物(II)とのモル比が、30:70から50:50の範囲内であることを特徴とする、請求項2から6までのいずれか一項に記載の組成物。
  11. 化合物(I)と化合物(II)とのモル比が、35:65から45:55の範囲内であることを特徴とする、請求項10に記載の組成物。
  12. 化合物(I)と化合物(II)とのモル比が、40:60であることを特徴とする、請求項9に記載の組成物。
  13. 工程(a)で、水と化合物(I)および(II)の総量との重量比が、10:90から70:30の範囲内であることを特徴とする、請求項2から12までのいずれか一項に記載の組成物。
  14. 加水分解触媒および重合触媒が、独立に、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、酢酸、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムおよび塩酸から選択されることを特徴とする、請求項2から13までのいずれか一項に記載の組成物。
  15. 界面活性剤が、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムであることを特徴とする、請求項2から14までのいずれか一項に記載の組成物。
  16. 中空球成分を構成するシリコーン物質が、式(I):SiO2の単位および式(II):R1SiO1.5の単位(式中、R1は、ケイ素原子に直接結合している炭素原子を含む有機基を示す)を含む三次元構造の架橋ポリシロキサンであることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  17. R1が、メチル、エチル、プロピル、ブチル基またはフェニル基から選択される非反応性有機基であることを特徴とする、請求項16に記載の組成物。
  18. R1が、2から6個の炭素原子を含むエポキシ基、(メタ)アクリルオキシ基、アルケニル基、メルカプトアルキル、アミノアルキルまたはハロアルキル基、グリセルオキシ基、ウレイド基またはシアノ基から選択される反応性有機基であることを特徴とする、請求項16に記載の組成物。
  19. R1が、メチル基を示すことを特徴とする、請求項17に記載の組成物。
  20. 部分(31)が、0.05から1μmの範囲内の長さ(W2-W1)/2を有することを特徴とする、請求項1ないし19のいずれか1項に記載の組成物。
  21. 幅W2と厚さ(W2-W1)/2との比Raが、10を上回ることを特徴とする、請求項1ないし20のいずれか1項に記載の組成物。
  22. 幅W2と厚さ(W2-W1)/2との比Raが、20を上回ることを特徴とする、請求項2に記載の組成物。
  23. 球成分の量が、組成物の全重量に対して0.5から10%であることを特徴とする、請求項1から2までのいずれか一項に記載の組成物。
  24. O/Wエマルションの形であることを特徴とする、請求項1から2までのいずれか一項に記載の組成物。
  25. 少なくとも1種の揮発性油を含有することを特徴とする、請求項1から2までのいずれか一項に記載の組成物。
  26. 前記の揮発性油が、2から6個のケイ素原子を含有する環式または直鎖状シリコーン、分枝鎖炭化水素、揮発性ペルフルオロアルカンおよびペルフルオロモルホリン誘導体から選択されることを特徴とする、請求項2に記載の組成物。
  27. 請求項1から2までのいずれか一項に記載の組成物を皮膚に局所的に塗布することを含む、皮膚の表面上の欠点を隠す化粧法。
  28. 皮膚の光沢を低減し、および/または毛穴を隠すことを意図していることを特徴とする、請求項27に記載の方法。
  29. 前記の皮膚が、脂性肌または混合肌であることを特徴とする、請求項27または28に記載の方法。
  30. 組成物が、剥離剤、抗脂漏剤、抗菌剤および鎮静剤から選択される少なくとも1種の活性剤をさらに含有することを特徴とする、請求項28または29に記載の方法。
  31. 目の下のくま、しみ、しわおよび/または小じわを隠すことを意図していることを特徴とする、請求項27に記載の方法。
  32. 前記の皮膚が、老化肌であることを特徴とする、請求項27または3に記載の方法。
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