JP4068583B2 - 車輌の盗難防止システム - Google Patents

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Description

本発明は、バックホー等の作業機その他の車輌の盗難防止システムに関する。
従来より、車輌の盗難防止装置として、不正規のエンジンキーによるエンジンの始動を不可能にする技術として、エンジンキーに組み込んだIDコードと自動車側に記録したIDコードとが一致した場合にのみ、エンジンの始動を可能にするものがあり(例えば、特許文献1〜2参照)、この場合、仮に合鍵を造っても、IDコードが不一致となるため、自動車のエンジンを始動することができなくなる。
なお、旋回作業機として例示するバックホー等の作業機(車輌)には、作業機を走行させる動力源となるエンジンを備えたものがあり、この種の作業機でも、自動車の場合と同様の盗難防止装置を組み込むこと考えられ、この場合も、正規のエンジン始動キーでエンジンを始動操作するときに、エンジンの始動を許容すると共に、不正規のエンジン始動キーを使用してエンジンを始動操作するときに、エンジンの始動を不能にすることが可能になる。また、バックホー等の作業機の場合は、自動車とは異なり、複数の作業機に対してそれらのエンジンを始動するためのエンジンキーは、共通なものが使用され、1つのエンジンキーで複数の作業機のエンジン始動できるのが一般的であり、この点からは、作業機について、IDコードによる盗難防止を図る意味は大きいといえる。
特開2001−146148号公報 特開平10−194087号公報
しかしながら、従来の盗難防止装置では、エンジン始動キーを紛失した場合、
イモビライザ制御部(盗難防止装置)を新しい物に交換して、これに対応したエンジン始動キーを購入するまでエンジンを駆動して車輌を動かすことができできないという問題があり、この場合、特に、緊急に車輌を動かす必要が生じたようなとき、不便であった。
また、キーシリンダのアンテナが故障した場合、エンジン始動キーのIDコードと自動車側のIDコードとの照合ができなくなり、この場合においても、車輌を動かすことができなかった。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、エンジン始動キーがない場合やキーシリンダのアンテナが故障した場合でも、盗難防止機能を損なわずにエンジンを始動可能にする盗難防止システムを提供するようにしたものである。
この技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、エンジン始動キーのIDコードと、イモビライザ制御部に記録したIDコードとを照合し、照合が成立したときに、そのエンジン始動キーによるエンジンの始動を許可するようにした車輌の盗難防止システムにおいて、
イモビライザ制御部は、エンジン始動用コードを記録しており、入力手段により入力した入力コードがエンジン始動用コードと一致するときにエンジンの始動を許可するコード入力によるエンジン始動機能を具備すると共に、イモビライザ制御部に記録したエンジン始動用コードから、ユーザの車輌を特定するための車両特定コードを算出できるように構成され、
ユーザの車輌を特定するための車輌特定コードを記憶するコンピュータが、業者側に設けられ、この業者側のコンピュータは、車両特定コードから該車輌特定コードが特定する車輌を始動するためのエンジン始動用コードを算出して割り出すように構成され、コンピュータに入力された車輌特定コードに対応するエンジン始動コードを表示する表示装置が、業者側に設けられ、
ユーザが業者に車輌特定コードを連絡し業者がユーザにエンジン始動コードを知らせるための通信手段が、ユーザ側と業者側とに設置されている点にある。
本発明の他の技術的手段は、エンジン始動キーのIDコードと、イモビライザ制御部に記録したIDコードとを照合し、照合が成立したときに、そのエンジン始動キーによるエンジンの始動を許可するようにした車輌の盗難防止システムにおいて、
イモビライザ制御部は、エンジン始動用コードを記録しており、入力手段により入力した入力コードがエンジン始動用コードと一致するときにエンジンの始動を許可するコード入力によるエンジン始動機能を具備すると共に、イモビライザ制御部に記録したエンジン始動用コードから、ユーザの車輌を特定するための車両特定コードを算出できるように構成され、
ユーザの車輌を特定するための車輌特定コードと前記ユーザを特定するためのユーザ特定情報とを互いに対応して記憶するコンピュータが、業者側に設けられ、この業者側のコンピュータは、車両特定コードから該車輌特定コードが特定する車輌を始動するためのエンジン始動用コードを算出して割り出すように構成され、コンピュータに入力された車輌特定コードに対応するユーザ特定情報及びエンジン始動コードを表示する表示装置が、業者側に設けられ、
ユーザが業者に車輌特定コードとユーザ特定情報とを連絡し業者がユーザにエンジン始動コードを知らせるための通信手段が、ユーザ側と業者側とに設置されている点にある。
発明の他の技術的手段は、前記ユーザ特定情報は、ユーザの住所、ユーザの生年月日、ユーザの所有する電話の電話番号である点にある。
本発明の他の技術的手段は、イモビライザ制御部は、前記エンジン始動用コードの他に算出コードを記録しており、エンジン始動用コードと算出コードとから、ユーザの車輌を特定するための車両特定コードを算出できるように構成され、業者側のコンピュータは、前記イモビライザ制御部に記録した算出コードを記憶しており、車両特定コードから算出コードを利用してエンジン始動コードを算出して割り出すように構成されている点にある。
本発明によれば、エンジン始動キーを紛失した場合やキーシリンダのアンテナが故障した場合には、エンジン始動コード又は特殊操作によってエンジンを始動させることができ、緊急時等に非常に便利である。しかも、エンジン始動コード又は特殊操作は、車輌特定コードを業者に連絡することによって業者からユーザに知らせるものであるため、車輌を購入等したユーザ以外の者は、エンジン始動コードを知ることは困難であり、この盗難防止システムの盗難防止機能が損なわれることもない。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図3は、旋回作業機であるバックホー等の作業機(車輌)に設けられた盗難防止装置1の構成を示している。図1〜図3において、2はメインスイッチ(イグニションスイッチ)で、そのキーシリンダ3の鍵穴4にエンジンキー5を挿入して、オフ位置(OFF)からオン位置(ON)、スタート位置(START)に回動操作できるように構成され、エンジンキー5を挿入してメインスイッチ2をスタート位置にセットして、エンジンキー5から手を離すと、スプリングの力でメインスイッチ2はオン位置に戻るように構成されている。また、メインスイッチ2をスタート位置にセットしたとき、図示省略のスタータがメインスイッチ2を介してバッテリーに接続されるように構成されている。
エンジンキー5のヘッド部にトランスポンダチップ9が埋め込まれている。各エンジンキー5のトランスポンダチップ9は、図2に示すように、CPU10とEEPROM11と送受信部12とを有し、エンジンキー5のEEPROM11に、IDコードが記録されている。
作業機(車輌)の車体側に、アンテナ15とアンプ16とイモビライザ制御部17と表示装置18とが設けられている。イモビライザ制御部17からエンジン始動信号Sがエンジン制御部19に出力されるようになっており、これにより、エンジン制御部19がエンジン点火装置20を点火すると共に、燃料噴射装置21から燃料をエンジン噴射させてエンジンを始動するようになっている。
イモビライザ制御部17は、図2に示すように、イモビCPU23とEEPROM24とROM25とRAM26とを有し、イモビライザ制御部17にIDコードが記録されている。
アンテナ15はキーシリンダ3に外嵌状に設けられており、メインスイッチ2のキーシリンダ3にエンジンキー5を差込んで回転させるときに、アンテナ15は、エンジンキー5のトランスポンダチップ9からのIDコードの発信信号を受信し、アンプ16は、アンテナ15で受信した信号を増幅し、アンプ16からの信号はイモビライザ制御部17に入力されるようになっている。
表示装置18は、図3に示すように、液晶等により構成された表示部29を有すると共に、押しボタン式等の第1スイッチ31と第2スイッチ32と第3スイッチ33とを有している。なお、第1スイッチ31、第2スイッチ32及び第3スイッチ33は盗難防止のための操作の他に、表示灯の点滅操作等に使用されるようになっている。
また、第1スイッチ31と第2スイッチ32と第3スイッチ33との入力手段により、コード(暗証コード)が入力可能となっている。この入力手段でコードを入力するには、図27に示すように、コード入力状態のとき(後述する「非常始動モード」の「キーレス」の制御モードのとき)、例えば、第1スイッチ31を押すと表示部29に表示されているカーソル34上のコード35が変わるようになっており、第1スイッチ31を押す毎にそのコード35が0,1,2...9と増加する、さらに、第1スイッチ31を押すと0に戻り、第1スイッチ31を押す毎にカーソル34上のコード35が0〜9まで変化するようになっている。
また、第2スイッチ32を押す毎に、カーソル34が右から左に順次切り替わり、コード35の桁が変わるようになっており、最左桁でさらに第2スイッチ32を押すと最右桁に切り替わるようになっている。
そして、第1スイッチ31と第2スイッチ32で入力するコード35を指定し、第3スイッチを押すと、入力するコード35が決定されて、このコード35がイモビライザ制御部17に入力されるようになっている。
したがって、10進数で表すことのできるコード35が入力手段により、入力できるようになっている。
なお、入力手段により、16進数で表されるコードを入力できるように構成してもよいし、その他の進数で表されるコードが入力できるようにしてもよい。当然のことであるが、入力コードが16進数で表される場合は、第1スイッチ31を押す毎にカーソル34上のコード35が0〜Fまで変化するようなる。
また、メインスイッチ2、表示装置18、イモビライザ制御部17等は作業機の運転席近傍の操縦パネル等に取付られている。
図4〜図7に示すように、前記イモビライザ制御部17及びエンジンキー5に記録されたIDコードには、エンジンキー5を特定するための暗号コードとエンジンキー5の種類を識別するための識別コードとがあり、各エンジンキー5には、図4に示すように、暗号コードと識別コードとが共にEEPROM11に記録され、イモビライザ制御部17には、図5に示すように、暗号コードがEEPRM24に記録され、図6に示すように、識別コードがROM25に記録されている。
エンジンキー5は、識別コードにより、エンジンを始動するための第1エンジン始動キー(以下、便宜上から青キーと称す)5Aと、エンジンを始動するための第2エンジン始動キー(以下、便宜上から黄キーと称す)5Bと、IDコードの書き換え又は書き込みを許可するための第1許可キー(以下、便宜上から赤キーと称す)5Cと、IDコードの書き換え又は書き込みを許可するための第2許可キー(以下、便宜上から緑キーと称す)5Dとに識別される。また、識別コードにより、第2エンジン始動キー(黄キー)5Bは、マスタキーとスレーブキーとに識別され、識別コードにより、第2許可キー(緑キー)5Dも、マスタキーとスレーブキーとに識別されている。
図4、図5、図6、図10、図11、図12、図14、図15、図17、図18、図20、図21、図23、図24に示す暗号コード又は識別コードの欄に示す〔a〕〔b〕〔c〕〔d〕〔e〕〔f〕〔g〕〔h〕〔i〕〔j〕〔k〕〔l〕〔m〕〔o〕〔p〕〔q〕〔r〕〔s〕〔t〕〔u〕〔v〕〔w〕〔x〕の符号は、1桁又は複数桁の数値であって例えば〔123〕等の数値を示し、この数値には〔0〕、〔00〕、〔01〕等の数値も含まれる。また、互いに同一の符号のもの例えば〔a〕と〔a〕とは、同一の暗号コード又は同一の識別コードであることを示し、互いに異なる符号のもの例えば〔a〕と〔b〕とは、互いに異なる暗号コード又は互いに異なる識別コードであることを示している。
なお、図6に示すように、〔o〜s〕の識別コードは、青キー5Aを示し、〔t〕の識別コードは、黄キー5Bのマスタキーを示し、〔u〕の識別コードは、黄キー5Bのスレーブキーを示し、〔v〕の識別コードは、赤キー5Cを示し、〔w〕の識別コードは、緑キー5Dのマスタキーを示し、〔x〕の識別コードは、緑キー5Dのスレーブキーを示している。
図7に示すように、青キー5Aは、特定の作業機のエンジンを始動するために使用されるキーで、1つの特定の作業機に対して1つのみ設けられ、その作業機のエンジンのみを始動するために使用される。
黄キー5Bは、青キー5Aと同様にエンジンを始動するために使用されるキーで、1の黄キー5Bで、複数の作業機のエンジンを始動するために使用される。
赤キー5Cは、市販のエンジンキー5等から新たな青キー5A、黄キー5B又は緑キー5Dを作るために使用されるキーで、この赤キー5Cでは、エンジンを始動することができないようになっている。
緑キー5Dは、赤キー5Cと同様に市販のエンジンキー5等から新たな青キー5A又は黄キー5Bを作るために使用されるキーで、この緑キー5Dでは、エンジンを始動することができないようになっている。
また、エンジンキー5は、キーシリンダ3の鍵穴に挿入して、メインスイッチ2をオフ位置(OFF)からオン位置(ON)、スタート位置(START)に回動操作可能なキーであって、前記青キー5A、黄キー5B、赤キー5C、緑キー5Dを含むものである。
なお、各キーを区別するために、例えば図7に示すように、青キー5Aは、そのヘッド部が黒色とされると共に、ヘッド部にシールが貼られない。黄キー5Bのマスタキーは、そのヘッド部が黒色とされると共に、ヘッド部に黄色のシールが貼られる。黄キー5Bのスレーブキーは、そのヘッド部が黒色とされると共に、ヘッド部に黄色のシールが貼られる。赤キー5Cは、そのヘッド部が赤色とされると共に、ヘッド部にシールが貼られない。緑キー5Dのマスタキーは、そのヘッド部が黒色とされると共に、ヘッド部に緑色のシールが貼られる。緑キー5Dのスレーブキーは、そのヘッド部が黒色とされると共に、ヘッド部に緑色のシールが貼られる。
イモビライザ制御部17(又はエンジンキー5のCPU10)の制御によって、各キー5及びイモビライザ制御部17に記録されたIDコードの書き換えの可能又は不能は次のように設定されている。
即ち、図4に示すように、青キー5Aに記録された暗号コード及び識別コードは、共に書き換え可能とされている。黄キー5Bのマスタキーに記録された暗号コード及び識別コードは、共に書き換え不能とされ、黄キー5Bのスレーブキーに記録された暗号コード及び識別コードは、共に書き換え可能とされている。赤キー5Cに記録された暗号コード及び識別コードは、共に書き換え不能とされている。緑キー5Dのマスタキーに記録された暗号コード及び識別コードは共に書き換え不能とされ、緑キー5Dのスレーブキーに記録された暗号コード及び識別コードは共に書き換え可能とされている。
図5に示すように、イモビライザ制御部17に記録された青キー5Aの暗号コードは、書き換え可能とされている。イモビライザ制御部17に記録された黄キー5Bの暗号コードは、マスタキーもスレーブキーも共に書き換え可能とされている。イモビライザ制御部17に記録された赤キー5Cの暗号コードは、原則として書き換え不能とされている。ただし、イモビライザ制御部17のEEPRM24の記録を初期状態に戻したとき等の例外的な場合のみ書き換え可能とされている。イモビライザ制御部17に記録された緑キー5Dの暗号コードは、マスタキーもスレーブキーも共に書き換え可能とされている。
図6に示すように、イモビライザ制御部17のROM25に記録された識別コードは、書き換え不能とされている。
また、イモビライザ制御部17は、エンジンの始動を許可するエンジン始動許可機能の他に、後述する始動キー登録機能と許可キー登録機能と始動キー複製機能と許可キー複製機能とを具備している。
エンジン始動許可機能は、青キー5A又は黄キー5Bがキーシリンダ3に挿入されて、エンジン始動操作がおこなわれたとき、エンジンの始動を許可するか否かを決定して、不正キーによる盗難防止を図るためののもので、青キー5A又は黄キー5BのIDコードと、イモビライザ制御部17に記録したIDコードとを照合し、照合が成立したときに、その青キー5A又は黄キー5Bによるエンジンの始動を許可して、イモビライザ制御部17からエンジン制御部19にエンジン信号Sを出力し、エンジンを始動させる。また、照合が成立しなかったとき、イモビライザ制御部17からエンジン制御部19にエンジン始動信号Sを出力せず、エンジンの始動を不能にする。
また、イモビライザ制御部17は次のように制御モードを変更する。即ち、表示装置18の第3スイッチ33を押しながらキーシリンダ3にエンジンキー5を挿入して、メインスイッチ2をオフ位置(OFF)からオン位置(ON)に操作すると、図8に示すように、盗難防止のための制御モードとなり、まず、メインメニューの「各キー登録モード」になる。そして、第3スイッチ33を押す毎に、メインメニューの制御モードが、「各キー登録モード」から「各キー複製モード」「車輌転売モード」「非常始動モード」「初期化モード」に順次切り換わり、さらに第3スイッチ33を押すと、「各キー登録モード」に戻り、以下、第3スイッチ33を押す毎に、メインメニューの制御モードの切り換えを繰り返すようになっている。
そして、「各キー登録モード」のとき、第2スイッチ32を押すと、サブメニューの制御モードに切り換わり、第2スイッチ32を押す毎に、サブメニューの制御モードが、「青キー登録」「黄キー登録」「緑キー登録」に順次切り換わり、第2スイッチ32を押す毎に、同様のサブメニューの制御モードの切り換えを繰り返すようになっている。
また、「各キー複製モード」のとき、第2スイッチ32を押すと、サブメニューの制御モードに切り換わり、第2スイッチ32を押す毎に、サブメニューの制御モードが、「黄キー複製」「緑キー複製」に順次切り換わり、第2スイッチ32を押す毎に、同様のサブメニューの制御モードの切り換えを繰り返すようになっている。
また、「車輌転売モード」のとき、第2スイッチ32を押すと、サブメニューの制御モードに切り換わり、第2スイッチ32を押す毎に、サブメニューの制御モードが、「赤キー使用」「特殊操作」に順次切り換わり、第2スイッチ32を押す毎に、同様のサブメニューの制御モードの切り換えを繰り返すようになっている。
また、「非常始動モード」のとき、第2スイッチ32を押すと、サブメニューの制御モードに切り換わり、第2スイッチ32を押す毎に、サブメニューの制御モードが、「特殊操作」「キーレス」に順次切り換わり、第2スイッチ32を押す毎に、同様のサブメニューの制御モードの切り換えを繰り返すようになっている。
また、「初期化モード」のとき、第2スイッチ32を押すと、サブメニューの制御モードに切り換わり、第2スイッチ32を押す毎に、サブメニューの制御モードが、「特殊操作」「キーレス」に順次切り換わり、第2スイッチ32を押す毎に、同様のサブメニューの制御モードの切り換えを繰り返すようになっている。
前記「各キー登録モード」の「青キー登録」の制御モードは、市販のエンジンキー5から青キー5Aを作るための制御モードで、イモビライザ制御部17の具備する始動キー登録機能によってなされる。この始動キー登録機能は、赤キー5C又は緑キー5DのIDコードとイモビライザ制御部17に記録したIDコードとを照合し、照合が成立したときに、エンジンキー5が青キー5Aとして機能するように、エンジンキー5のIDコードとイモビライザ制御部17のIDコードとを対応させるものである。
より具体的には、「各キー登録モード」の「青キー登録」の制御モードのときに、赤キー5C又は緑キー5Dをキーシリンダ3に挿入した後に、エンジンキー5をキーシリンダ3に挿入することにより、イモビライザ制御部17のEEPROM24の青キー5Aの識別コードに対応する記憶領域をクリアして、ここにエンジンキー5の暗号コードを書き込むと共に、イモビライザ制御部17のROM25に記録されている青キーの識別コードを、エンジンキー5側に書き込み、これにより、エンジンキー5とイモビライザ制御部17とに、同一の暗号コードと同一の識別コードとが互いに対をなして記録された状態にし、これにより、エンジンキー5のIDコードとイモビライザ制御部17のIDコードとを対応させ、エンジンキー5を青キー5Aとして機能させるようにする。また、このとき、登録した青キー5Aの識別コードを上書き不可にすると共に、この青キー5Aが他の作業機のイモビライザ制御部に青キーとして登録することができなくなるように、青キー5Aの暗号コードを登録不可にする。
前記「各キー登録モード」の「黄キー登録」の制御モードは、エンジン始動キーとして機能するようになっていないエンジンキー5(黄キー5B)から、エンジン始動キーとしての機能を有する黄キー5Bを作るための制御モードで、イモビライザ制御部17の具備する始動キー登録機能によってなされる。この始動キー登録機能は、赤キー5C又は緑キー5DのIDコードとイモビライザ制御部17に記録したIDコードとを照合し、照合が成立したときに、エンジンキー5が黄キー5Bとして機能するように、エンジンキー5のIDコードとイモビライザ制御部17のIDコードとを対応させるものである。
より具体的には、「各キー登録モード」の「黄キー登録」の制御モードのときに、赤キー5C又は緑キー5Dをキーシリンダ3に挿入した後に、エンジンキー5(暗号コード及び識別コードが記録されているが、エンジン始動キーとして機能するようになっていない黄キー5B)を、キーシリンダ3に挿入することにより、このエンジンキー5の暗号コードを、イモビライザ制御部17のEEPROM24の黄キー5Bの識別コードに対応する記憶領域に書き込み、これにより、エンジンキー5とイモビライザ制御部17とに、同一の暗号コードと同一の識別コードとが互いに対をなして記録された状態にして、エンジンキー5のIDコードとイモビライザ制御部17のIDコードとを対応させ、エンジンキー5を黄キー5Bとして機能させるようにする。また、このとき、登録された黄キー5Bを他の作業機のイモビライザ制御部に黄キーとして登録することができるように、黄キー5Bの暗号コードを登録不可にすることなく、登録可能のままにしておく。
前記「各キー登録モード」の「緑キー登録」の制御モードは、許可キーとして機能するようになっていないエンジンキー5(緑キー5D)から、許可キーとしての機能を有する緑キー5Dを作るための制御モードで、イモビライザ制御部17の具備する許可キー登録機能によってなされる。この許可キー登録機能は、赤キー5CのIDコードとイモビライザ制御部17に記録したIDコードとを照合し、照合が成立したときに、エンジンキー5が緑キー5Dとして機能するように、エンジンキー5のIDコードとイモビライザ制御部17のIDコードとを対応させるものである。
より具体的には、「各キー登録モード」の「緑キー登録」の制御モードのときに、赤キー5Cをキーシリンダ3に挿入した後に、エンジンキー5(暗号コード及び識別コードが記録されているが、許可キーとして機能するようになっていない緑キー5D)を、キーシリンダ3に挿入することにより、このエンジンキー5の暗号コードを、イモビライザ制御部17のEEPROM24の緑キー5Dの識別コードに対応する記憶領域に書き込み、これにより、エンジンキー5とイモビライザ制御部17とに、同一の暗号コードと同一の識別コードとが互いに対をなして記録された状態にして、エンジンキー5のIDコードとイモビライザ制御部17のIDコードとを対応させ、エンジンキー5を緑キー5Dとして機能させるようにする。また、このとき、登録された緑キー5Dを他の作業機のイモビライザ制御部に緑キーとして登録することができるように、緑キー5Dの暗号コードを登録不可にすることなく、登録可能のままにしておく。
前記「各キー複製モード」の「黄キー複製」の制御モードは、黄キー5Bのマスタキーを使用して、市販のエンジンキー5(又は未登録の青キー5A)から、黄キー5Bのスレーブキーを作るための制御モードで、イモビライザ制御部17の具備する始動キー複製機能によってなされる。この始動キー複製機能は、黄キー5BのマスタキーのIDコードを、他のエンジンキー5にエンジン始動キーとして機能させるように書き込むものである。
より具体的には、「各キー複製モード」の「黄キー複製」の制御モードのときに、まず、キーシリンダ3に黄キー5Bのマスタキーを挿入すると、このマスタキーのIDコード(暗号コードのみ)を、イモビライザ制御部17のRAM26に書き込み、その後に他のエンジンキー5をキーシリンダ3に挿入すると、前記イモビライザ制御部17に書き込まれたマスタキーの暗号コードと、黄キー5Bのスレーブキーであることを示す識別コードとを、エンジンキー5のEEPROM11に書き込み、これにより、エンジンキー5とイモビライザ制御部17とを、同一の暗号コードと同一の識別コードとが互いに対をなして記録された状態にして、エンジンキー5のIDコードとイモビライザ制御部17のIDコードとを対応させ、黄キー5Bのマスタキーを、エンジンキー5に黄キー5Bのスレーブキーとして複製するのである。
前記「各キー複製モード」の「緑キー複製」の制御モードは、緑キー5Dのマスタキーを使用して、市販のエンジンキー5(又は未登録の青キー5A)から、緑キー5Dのスレーブキーを作るための制御モードで、イモビライザ制御部17の具備する許可キー複製機能によってなされる。この許可キー複製機能は、緑キー5DのマスタキーのIDコードを、他のエンジンキー5に許可キーとして機能させるように書き込むものである。
より具体的には、「各キー複製モード」の「緑キー複製」の制御モードのときに、まず、キーシリンダ3に緑キー5Dのマスタキーを挿入すると、このマスタキーのIDコード(暗号コードのみ)を、イモビライザ制御部17のRAM26に書き込み、その後に他のエンジンキー5をキーシリンダ3に挿入すると、前記イモビライザ制御部17に書き込まれたマスタキーの暗号コードと、緑キー5Dのスレーブキーであることを示す識別コードとを、エンジンキー5のEEPROM11に書き込み、これにより、エンジンキー5とイモビライザ制御部17とを、同一の暗号コードと同一の識別コードとが互いに対をなして記録された状態にして、エンジンキー5のIDコードとイモビライザ制御部17のIDコードとを対応させ、緑キー5Dのマスタキーを、エンジンキー5に緑キー5Dのスレーブキーとして複製するのである。
「非常始動モード」の「キーレス」制御モードは、例えば、エンジンを始動するための青キー5A、黄キー5Bを紛失した場合等に、特別にエンジン始動を可能にするもので、イモビライザ制御部17の具備されているコード入力によるエンジン始動機能によってなされる。このコード入力によるエンジン始動機能は、入力手段によって入力したコードがイモビライザ制御部17のROM25に記録されているエンジン始動用コードと一致するときに、エンジンの始動を許可するものである。
より具体的には、「非常始動モード」の「キーレス」の制御モードのとき、イモビライザ制御部17に具備されている変換機能を作動させて、イモビライザ制御部17に記録されているエンジン始動用コードを、作業機を特定するための車輌特定コード(ダミーのエンジン始動コード,車輌登録番号)に変換して表示部19に表示すると共に、コードを入力手段により入力可能な状態にする。そして、入力手段によって入力した入力コードが、車輌特定コードに対応する(車輌特定コードから割り出される)エンジン始動用コードと一致した場合に、エンジン始動を許可しようとするものである。
前記「非常始動モード」の「特殊操作」制御モードは、「非常始動モード」の「キーレス」制御モードと同様に、エンジンを始動するための青キー5A、黄キー5Bを紛失した場合等に、特別にエンジン始動を可能にするもので、イモビライザ制御部17の具備する特殊操作よるエンジン始動機能によってなされる。この特殊操作によるエンジン始動機能は、エンジンキー5をキーシリンダ3に挿入して特殊操作を行ったときに、エンジンの始動を許可するものである。
より具体的には、「非常始動モード」の「特殊操作」の制御モードのとき、エンジンキー5でイグニッションスイッチ2をON−OFF回動すると、キーシリンダ3のON−OFF回動信号をイモビライザ制御部17が受信し、エンジンキー5でイグニッションスイッチ2がオフ位置からオン位置に何回回動されたかイグニッションスイッチ2のON−OFF回動回数をイモビライザ制御部17のイモビCPU23でカウントしていき、ON−OFF回動を開始してから所定時間後のイグニッションスイッチ2のON−OFF回動回数が所定回数であるときに、エンジン始動を許可しようとするものである。
なお、この特殊操作に用いられるエンジンキーは、キーシリンダ3の鍵穴に合致してイグニッションスイッチ2を回動できるキーであればよい。
さらに、イモビライザ制御部17は、表示部29を制御し、表示部29は、始動キー登録機能をなすための操作を順次可変表示し、操作する毎に次にすべき操作を順次可変表示する。また、表示部29は、イモビライザ制御部17の制御モードを順次可変表示するように、制御される。
バックホー等の作業機を販売する場合、作業機を製造又は販売する業者側は、ユーザ(作業機のレンタル会社、個人のユーザ)対して、一台の作業機につき、図4に◎を付して示したように、1つの青キー5Aと、1つの黄キー5Bのマスタキーと、1つの赤キー5Cと、1つの緑キー5Dのマスタキーとの計4本のキーを付けて販売する。
このとき、図4に示すように、青キー5Aには、暗号コードのみが記録されていて、識別コードは記録されておらず、識別コードの記録領域はブランク状態のままである。従って、この状態では、青キー5Aはエンジン始動キーの機能を有していない。また、黄キー5B、赤キー5C及び緑キー5Dには、暗号コード及び識別コードが記録されている。
一方、作業機のイモビライザ制御部17のEEPROM24には、赤キー5Cの暗号コードのみが記録されていて、他のキーの暗号コードの記録領域は、ブランク状態のままである。また、イモビライザ制御部17のROM25には、1〜5の青キー5Aの識別コード、黄キー5Bのマスタキーの識別コード、黄キー5Bのスレーブキーの識別コード、赤キー5Cの識別コード、緑キー5Dのマスタキーの識別コード、緑キー5Dのスレーブキーの識別コードが記録されている。
次に、図9(a)及び図9(b)のフローチャートを参照して、「各キーの登録モード」における「青キーの登録」の制御モードの動作を説明する。
「各キー登録モード」の「青キー登録」の制御モードになったとき、ステップ1で、表示部29に、「各キー登録モード」の「青キー登録」の制御モードであることを表示すると共に、『赤キー又は緑キーを挿入して下さい』と表示し、ステップ2に進む。
ステップ2で、キーシリンダ3にエンジンキー5が挿入されたか否かを判別し、エンジンキー5が挿入されたと判別すれば、ステップ3に進み、エンジンキー5が挿入されていないと判別すれば、ステップ1に戻る。
従って、「青キーの登録」の制御モードになったとき、キーシリンダ3にエンジンキー5を挿入するまでは、表示部29に、「各キー登録モード」の「青キー登録」の制御モードであることを表示すると共に、『赤キー5C又は緑キー5Dを挿入して下さい』と表示し、キーシリンダ3に赤キー5C又は緑キー5Dを挿入することを促す。
ステップ3で、キーシリンダ3に挿入したエンジンキー5の識別コードが、赤キー5C又は緑キー5Dの識別コードであるか否かを判別し、赤キー5C又は緑キー5Dの識別コードであれば、ステップ5に進み、赤キー5C又は緑キー5Dの識別コードでなければ、ステップ4に進み、一定期間(数秒間)表示部29に『キーが不一致』と表示して、ステップ1に戻る。
ステップ5で、キーシリンダ3に挿入したエンジンキー5の暗号コードとイモビライザ制御部17に記録されている暗号コードとが、一致するか否かを判別し、暗号コードが一致すれば、ステップ6に進み、暗号コードが一致しなければ、ステップ4で表示部29に『キーが不一致』と表示して、ステップ1に戻る。
従って、キーシリンダ3に、登録された赤キー5C又は緑キー5D以外のエンジンキー5を挿入すれば、表示部29に『キーが不一致』が表示されて、赤キー5C又は緑キー5Dとは異なる誤ったキーがキーシリンダ3に挿入されたことを知らせた後、キーシリンダ3に赤キー5C又は緑キー5Dを挿入することを再び促すこととなる。
ステップ5で、暗号コードが一致すると判別すれば、ステップ6で、イモビライザ制御部17のEEPROM24の青キー5Aに対応する暗号コードの記録領域をクリアして(11図参照)、ステップ7に進み、ステップ7で、表示部29に『青キー5Aを挿入して下さい』と(新たなキーがキーシリンダ3に挿入されるまで)表示し、ステップ8に進む。
ステップ8で、キーシリンダ3に挿入したエンジンキー5は、登録可能であるか否かを判別する。この判別は、挿入されたエンジンキー5に暗号コードが記録されていて、かつエンジンキー5の識別コードの記憶領域がブランクになっているか又は識別コードの記憶領域に青キーの識別コードが記録されているときにのみ、登録可能であると判別し、ステップ10に進む。キーシリンダ3に挿入したエンジンキー5の識別コードが、青キー5Aの識別コード以外の、黄キー5Bのマスタキーの識別コード、黄キー5Bのスレーブキーの識別コード、緑キー5Dのマスタキーの識別コード、緑キー5Dのスレーブの識別コードが記録されている場合又はブランクキー(暗号コードが記録されていないエンジンキー5)の場合は、登録不可能と判別して、ステップ9に進み、ステップ9で、表示部29に『このキーは登録できません』と表示して、ステップ8に戻る。
従って、暗号コードが記録されかつ青キー5A以外の識別コードが記録されていないエンジンキー5のみが青キーとして登録可能とされ、これ以外のエンジンキー5は登録されないことになる。
ステップ10で、キーシリンダ3に挿入したエンジンキー5の暗号コードを、EEPROM24の青キーに対応する記録領域に書き込み、ステップ11で、挿入したエンジンキー5のEEPROM11に、青キーの識別コードを書き込んで、ステップ12で、登録したエンジンキー5(青キー5A)の識別コードを上書き不可にすると共に、暗号コードを登録不可にし、ステップ13に進む。
従って、エンジンキー5のうち暗号コードのみが記録されて識別コードが記載されていないエンジンキー5、又は暗号コードが記録されいて青キーの識別コードが記載されいるエンジンキー5(未登録の青キー5A)について、エンジンキー5のIDコードとイモビライザ制御部17のIDコードとが対応するようになり、エンジン始動キーとして機能するように、青キーの登録が行われて、新たな青キー5Aが作成され、この青キー5Aでエンジンが始動可能になる。また、このとき、青キー5Aの識別コードは上書き不可とされているため、以後この青キー5Aを黄キー5Bその他のキーに変更することできなくなる。また、青キー5Aの暗号コードは登録不可となるため、以後この青キー5Aを他の作業機のイモビライザ制御部17に青キーとして登録することができなくなり、このためこの青キー5Aは当該作業機のエンジンの始動にのみ使用できることとなる。
なお、ステップ12で、登録したエンジンキー5(青キー5A)の識別コードを上書き不可にすると共に、暗号コードを登録不可にしているが、これに代え、ステップ12で、登録したエンジンキー5(青キー5A)のIDコード(暗号コード及び識別コード)を上書き不可にすると共に、登録不可にするようにしてもよい。
ステップ13で、さらにエンジンキー5を青キー5Aとして登録するか否かを判別し、エンジンキー5を登録すると判別すれば、ステップ7に戻り、次のエンジンキー5の登録動作がなされる。この登録するか否かの判断は、例えば一定期間内に、第1スイッチ31のオン操作があったか否かにより判断し、第1スイッチ31のスイッチ操作があれば、エンジンキー5を青キーとして登録するものと判別して、ステップ7に戻り、一定期間内に第1スイッチ31のオン操作がなければ、エンジンキー5を登録しないものと判別し、青キー5Aの登録動作を終了する。従って、連続して複数個のエンジンキー5について青キーの登録をすることができる。
従って、例えば、図10の左側に示すように、イモビライザ制御部17のEEPROM24に暗号コードが記録されている場合に、図10の右側に示すような新たに購入した〔i〕の暗号コードのエンジンキー5と〔j〕の暗号コードのエンジンキー5を、青キーとして登録する場合、まず、図11に示すように、一旦、イモビライザ制御部17のEEPROM24の青キーに対応する暗号コードの記憶領域が、クリアされる(ステップ6)。
その後、図12の左側に示すように、イモビライザ制御部17のEEPROM24の青キー5Aに対応する2つの暗号コードの記憶領域に、〔i〕の暗号コードと〔j〕の暗号コードとが記録され、また、図12の右側に示すように、2つのエンジンキー5のEEPROM11の識別コードの記録領域に、〔o〕の識別コードと〔p〕の識別コードとが記録される。これにより、2つの青キー5Aが作成され、これらによって、エンジンを始動できるようになる。
次に、図13(a)及び図13(b)のフローチャートを参照して、「各キーの登録モード」における「黄キーの登録」の制御モードの動作を説明する。
「各キー登録モード」の「黄キー登録」の制御モードになったとき、ステップ21で、表示部29に、「各キー登録モード」の「黄キー登録」の制御モードであることを表示すると共に、『赤キー又は緑キーを挿入して下さい』と表示し、ステップ22に進む。
ステップ22で、キーシリンダ3にエンジンキー5が挿入されたか否かを判別し、エンジンキー5が挿入されたと判別すれば、ステップ23に進み、エンジンキー5が挿入されていないと判別すれば、ステップ21に戻る。
従って、「黄キーの登録」の制御モードになったとき、キーシリンダ3にエンジンキー5を挿入するまでは、表示部29に、「各キー登録モード」の「黄キー登録」の制御モードであることを表示すると共に、『赤キー5C又は緑キー5Dを挿入して下さい』と表示し、キーシリンダ3に赤キー5C又は緑キー5Dを挿入することを促す。
ステップ23で、キーシリンダ3に挿入したエンジンキー5の識別コードが、赤キー5C又は緑キー5Dの識別コードであるか否かを判別し、赤キー5C又は緑キー5Dの識別コードであれば、ステップ25に進み、赤キー5C又は緑キー5Dの識別コードでなければ、ステップ24に進み、一定期間(数秒間)表示部29に『キーが不一致』と表示して、ステップ21に戻る。
ステップ25で、キーシリンダ3に挿入したエンジンキー5の暗号コードとイモビライザ制御部17に記録されている暗号コードとが、一致するか否かを判別し、暗号コードが一致すれば、ステップ26に進み、暗号コードが一致しなければ、ステップ24で表示部29に『キーが不一致』と表示して、ステップ21に戻る。
従って、キーシリンダ3に、登録された赤キー5C又は緑キー5D以外のエンジンキー5を挿入すれば、表示部29に『キーが不一致』が表示されて、赤キー5C又は緑キー5Dとは異なる誤ったキーがキーシリンダ3に挿入されたことを知らせた後、キーシリンダ3に赤キー5C又は緑キー5Dを挿入することを再び促すこととなる。
ステップ25で、暗号コードが一致すると判別すれば、ステップ26に進み、ステップ26で、表示部29に『黄キーを挿入して下さい』と(新たなキーがキーシリンダ3に挿入されるまで)表示し、ステップ27に進む。
ステップ27で、キーシリンダ3に挿入したエンジンキー5は、登録可能であるか否かを判別する。この判別は、挿入されたエンジンキー5が黄キーのマスタキー又はスレーブキーであること、即ち挿入されたエンジンキー5に暗号コードが記録されていて、かつエンジンキー5の識別コードの記憶領域に黄キーのマスタキーの識別コード又は黄キー5Bのスレーブキーの識別コードが記録されているときに、登録可能であると判別し、ステップ29に進む。キーシリンダ3に挿入したエンジンキー5に、黄キーのマスタキー又はスレーブキーの識別コード以外の識別コードが記録されている場合、識別コードが記録されていない場合又は暗号コードが記録されていない場合は、登録不可と判別して、ステップ28に進み、ステップ28で、表示部29に『このキーは登録できません』と表示して、ステップ26に戻る。
従って、挿入されたエンジンキー5に暗号コードが記録されていて、かつエンジンキー5の識別コードの記憶領域に黄キーのマスタキー又はスレーブキーの識別コードが記録されている場合に、そのエンジンキー5が黄キー5B(マスタキー及びスレーブキー)として登録可能とされ、これ以外のエンジンキー5は登録されないことになる。
ステップ29で、キーシリンダ3に挿入したエンジンキー5の暗号コードを、イモビライザ制御部17のEEPROM24における黄キー5Bのマスタキーに対応する記録領域に書き込み、このとき、同時に同一の暗号コードを、EEPROM24における黄キーのスレーブキーに対応する記録領域に書き込み、黄キーの登録動作を終了する。
従って、エンジンキー5のうち暗号コードが記録されかつ黄キーのマスタキー又はスレーブキーの識別コードが記載されているキーについて、エンジンキー5のIDコードとイモビライザ制御部17のIDコードとが対応するようになり、エンジン始動キーとして機能するように、黄キー(マスタキー及びスレーブキー)の登録が行われて、この黄キー5Bのマスタキー又は黄キー5Bのスレーブキーでエンジンが始動可能になる。
従って、例えば、図14の左側に示すように、イモビライザ制御部17のEEPROM24の黄キーのマスタキー及びスレーブキーの暗号コードの記憶領域がブランクになっていて、黄キー5Bが未登録の場合に、図14の右側に示すように、〔f〕の暗号コードが記録された黄キーのマスタキー又はスレーブキーがあれば、図15の左側に示すように、イモビライザ制御部17のEEPROM24の黄キーのマスタキーに対応する記憶領域と黄キーのスレーブキーに対応する記憶領域とに、〔f〕の暗号コードが記録され、これにより、黄キー5Bが登録され、黄キー5Bのマスタキー又は黄キー5Bのスレーブキーによって、エンジンを始動できるようになる。
しかも、黄キーの登録動作の場合、前記青キーの登録動作の場合とは異なり、暗号コードを登録不可にしたりすることはないため、登録された黄キー5Bを他の作業機のイモビライザ制御部17に黄キー5Bとして登録することもできる。
なお、上記「黄キーの登録」の制御モードの動作では、黄キー5Bのマスタキー又は黄キー5Bのスレーブキーの一方を登録するとき、黄キー5Bの暗号コードを、イモビライザ制御部17のEEPROM24における黄キー5Bのマスタキーに対応する記録領域に書き込むと同時に、同一の暗号コードを、黄キー5Bのスレーブキーに対応する記録領域に書き込み、黄キー5Bのマスタキーと黄キー5Bのスレーブキーの両方を登録するようにしているが、これに代え、EEPROM24における黄キー5Bのマスタキーに対応する暗号コードの記録領域と、黄キー5Bのスレーブキーに対応する暗号コードの記録領域と共通なものとし、これにより、黄キー5Bのマスタキー又は黄キー5Bのスレーブキーの一方を登録するときに、黄キー5Bのマスタキーと黄キー5Bのスレーブキーの両方を登録するようにしてもよいし、また、黄キー5Bのマスタキーと、黄キー5Bのスレーブキーとを互いに別個に登録するようにしてもよい。
次に、図16(a)及び図16(b)のフローチャートを参照して、「各キーの登録モード」における「緑キーの登録」の制御モードの動作を説明する。
「各キー登録モード」の「緑キー登録」の制御モードになったとき、ステップ41で、表示部29に、「各キー登録モード」の「緑キー登録」の制御モードであることを表示すると共に、『赤キーを挿入して下さい』と表示し、ステップ42に進む。
ステップ42で、キーシリンダ3にエンジンキー5が挿入されたか否かを判別し、エンジンキー5が挿入されたと判別すれば、ステップ43に進み、エンジンキー5が挿入されていないと判別すれば、ステップ41に戻る。
従って、「緑キーの登録」の制御モードになったとき、キーシリンダ3にエンジンキー5を挿入するまでは、表示部29に、「各キー登録モード」の「緑キー登録」の制御モードであることを表示すると共に、『赤キーを挿入して下さい』と表示し、キーシリンダ3に赤キー5Cを挿入することを促す。
ステップ43で、キーシリンダ3に挿入したエンジンキー5の識別コードが、赤キー5Cの識別コードであるか否かを判別し、赤キー5Cの識別コードであれば、ステップ45に進み、赤キー5Cの識別コードでなければ、ステップ44に進み、一定期間(数秒間)表示部29に『キーが不一致』と表示して、ステップ41に戻る。
ステップ45で、キーシリンダ3に挿入したエンジンキー5の暗号コードとイモビライザ制御部17に記録されている暗号コードとが、一致するか否かを判別し、暗号コードが一致すれば、ステップ46に進み、暗号コードが一致しなければ、ステップ44で表示部29に『キーが不一致』と表示して、ステップ41に戻る。
従って、キーシリンダ3に、登録された赤キー5C以外のエンジンキー5を挿入すれば、表示部29に『キーが不一致』が表示されて、赤キー5Cとは異なる誤ったキーがキーシリンダ3に挿入されたことを知らせた後、キーシリンダ3に赤キー5Cを挿入することを再び促すこととなる。
ステップ45で、暗号コードが一致すると判別すれば、ステップ46に進み、ステップ46で、表示部29に『緑キーを挿入して下さい』と(新たなキーがキーシリンダ3に挿入されるまで)表示し、ステップ47に進む。
ステップ47で、キーシリンダ3に挿入したエンジンキー5は、登録可能であるか否かを判別する。この判別は、挿入されたエンジンキー5が緑キーのマスタキー又はスレーブキーであること、即ち挿入されたエンジンキー5に暗号コードが記録されていて、かつエンジンキー5の識別コードの記憶領域に緑キーのマスタキーの識別コード又は緑キーのスレーブキーが記録されているときに、登録可能であると判別し、ステップ49に進む。キーシリンダ3に挿入したエンジンキー5の識別コードが、緑キーのマスタキー又はスレーブキーの識別コード以外の識別コードが記録されている場合、識別コードが記録されていない場合又は暗号コードが記録されていない場合は、登録不可能と判別して、ステップ48に進み、ステップ48で、表示部29に『このキーは登録できません』と表示して、ステップ46に戻る。
従って、挿入されたエンジンキー5に、暗号コードが記録されていてかつエンジンキー5の識別コードの記憶領域に緑キーのマスタキー又はスレーブキーの識別コードが記録されている場合に、緑キー5D(マスタキー及びスレーブキー)として登録可能とされ、これ以外のエンジンキー5は登録されないことになる。
ステップ49で、キーシリンダ3に挿入したエンジンキー5の暗号コードを、イモビライザ制御部17のEEPROM24における緑キーのマスタキーに対応する記録領域に書き込み、このとき、同時に同一の暗号コードを、EEPROM24における緑キーのスレーブキーに対応する記録領域に書き込み、緑キーの登録動作を終了する。
従って、エンジンキー5のうち暗号コードが記録されかつ緑キーのマスタキー又はスレーブキーの識別コードが記載されているキーについて、エンジンキー5のIDコードとイモビライザ制御部17のIDコードとが対応するようになり、このキーが許可キーとして機能するように、緑キーの登録が行われて、この緑キー5Dのマスタキー又は緑キー5DのスレーブキーでIDコードの書き換え又は書き込みを許可することが可能になる。
従って、例えば、図17の左側に示すように、イモビライザ制御部17のEEPROM24の緑キーのマスタキー及びスレーブキーの暗号コードの記憶領域がブランクになっていて、緑キーが未登録の場合に、緑キー5Dを登録するには、図17の右側に示すように、〔k〕の暗号コードが記録された緑キーのマスタキー又はスレーブキーがあれば、図18の左側に示すように、イモビライザ制御部17のEEPROM24の緑キーのマスタキーに対応する記憶領域と緑キーのスレーブキーに対応する記憶領域とに、〔k〕の暗号コードが記録され、これにより、緑キー5Dが登録され、緑キー5Dのマスタキー又は緑キー5Dのスレーブキーによって、赤キー5Cと同様にIDコードの書き換え又は書き込みを許可することが可能になる。
しかも、緑キーの登録動作の場合、前記青キーの登録動作の場合とは異なり、暗号コードを登録不可にしたりすることはないため、登録された緑キー5Dを他の作業機のイモビライザ制御部17に緑キー5Dとして登録することもできる。
なお、上記「緑キーの登録」の制御モードの動作では、緑キー5Dのマスタキー又は緑キー5Dのスレーブキーの一方を登録するとき、緑キー5Dの暗号コードを、イモビライザ制御部17のEEPROM24における緑キー5Dのマスタキーに対応する記録領域に書き込むと同時に、同一の暗号コードを、緑キー5Dのスレーブキーに対応する記録領域に書き込み、緑キー5Dのマスタキーと緑キー5Dのスレーブキーの両方を登録するようにしているが、これに代え、EEPROM24における黄キー5Bのマスタキーに対応する暗号コードの記録領域と、緑キー5Dのスレーブキーに対応する暗号コードの記録領域と共通なものとし、これにより、緑キー5Dのマスタキー又は緑キー5Dのスレーブキーの一方を登録するときに、緑キー5Dのマスタキーと緑キー5Dのスレーブキーの両方を登録するようにしてもよいし、また、緑キー5Dのマスタキーと、緑キー5Dのスレーブキーとを互いに別個に登録するようにしてもよい。
次に、図19(a)及び図19(b)のフローチャートを参照して、「各キーの複製モード」における「黄キーの複製」の制御モードの動作を説明する。
「各キー複製モード」の「黄キー複製」の制御モードになったとき、ステップ61で、表示部29に、「各キー複製モード」の「黄キー複製」の制御モードであることを表示すると共に、『黄マスタキーを挿入して下さい』と表示し、ステップ62に進む。
ステップ62で、キーシリンダ3にエンジンキー5が挿入されたか否かを判別し、エンジンキー5が挿入されたと判別すれば、ステップ63に進み、エンジンキー5が挿入されていないと判別すれば、ステップ61に戻る。
従って、「黄キーの複製」の制御モードになったとき、キーシリンダ3にエンジンキー5を挿入するまでは、表示部29に、「各キー複製モード」の「黄キー複製」の制御モードであることを表示すると共に、『黄マスタキーを挿入して下さい』と表示し、キーシリンダ3に黄キー5Bのマスタキーを挿入することを促す。
ステップ63で、キーシリンダ3に黄キー5Bのマスタキーが挿入されたこと、即ちキーシリンダ3に挿入したエンジンキー5のIDコード(暗号コード及び識別コード)が、黄キー5Bのマスタキーであるか否かを判別し、黄キー5Bのマスタキーが挿入されたと判別すれば、ステップ65に進む。黄キー5Bのマスタキーが挿入されていないと判別すれば、ステップ64に進み、一定期間(数秒間)表示部29に『キーが不一致』と表示して、ステップ61に戻る。
従って、キーシリンダ3に黄キー5Bのマスタキー以外のエンジンキー5を挿入すれば、表示部29に『キーが不一致』が表示されて、黄キー5Bのマスタキーとは異なる誤ったキーがキーシリンダ3に挿入されたことを知らせた後、キーシリンダ3に黄キー5Bのマスタキーを挿入することを再び促すこととなる。
ステップ63からステップ65に進むと、ステップ65で、黄キー5Bのマスタキーの暗号コードを、イモビライザ制御部17のRAM26に書き込み、ステップ66で、表示部29に『複写するキーを挿入して下さい』と(新たなキーがキーシリンダ3に挿入されるまで)表示して、ステップ67に進む。
ステップ67で、挿入されたキーが書き込み可能か否かを判別する。この判別は、挿入されたエンジンキー5の識別コードの記憶領域に、赤キー5Cの識別コード、黄キー5Bのマスタキーの識別コード又は緑キー5Dのマスタキーの識別コードが記録されていない場合、即ち暗号コード及び識別コードの記憶領域がブランクになっている(ブランクキー)か又は暗号コードが記録され識別コードの記憶領域がブランクになっているときに、登録可能であると判別し、ステップ69に進む。キーシリンダ3に挿入したエンジンキー5の識別コードが、赤キー5Cの識別コード、黄キー5Bのマスタキーの識別コード又は緑キー5Dのマスタキーの識別コードが記録されている場合は、登録不可能と判別して、ステップ68に進み、ステップ68で、表示部29に『このキーは複製できません』と一定期間(数秒間)表示して、ステップ66に戻る。ただし、上記の挿入されたキーが書き込み可能か否かは、青キー5Aについては、イモビライザ制御部17に登録済みの青キー5Aは書き込み不能であるが、未登録の青キー5Aは書き込み可能とされる。
従って、キーシリンダ3に書き換え又は書き込みできないエンジンキー5を挿入すれば、表示部29に『このキーは複製できません』が表示されて、書き換え不可能な赤キー5C、黄キー5Bのマスタキー、緑キー5Dのマスタキー又は登録済みの青キー5Aが誤ってキーシリンダ3に挿入されたことを知らせた後、キーシリンダ3に複製するキーを挿入することを再び促すこととなる。
ステップ67で、挿入されたキーが書き込み可能なキーであると判別されると、ステップ69に進み、ステップ69で、複製するエンジンキー5のEEPROM11に、黄キーのスレーブキーの識別コードと、黄キー5Bのマスタキーの暗号コードと同一の暗号コードとを書き込み、又は複製するエンジンキー5のEEPROM11の記録を、黄キーのスレーブキーの識別コードと、黄キー5Bのマスタキーの暗号コードと同一の暗号コードとに書き換え、これにより、エンジンキー5が黄キー5Bのスレーブキーとして機能するように、エンジンキー5のIDコードとイモビライザ制御部17のIDコードとを対応させ、その結果、エンジンキー5に黄キー5Bのマスタキーが複製されて、黄キー5Bのスレーブキーが作成される。
ステップ70で、さらに黄キーの複製をするか否かを判別し、黄キーの複製をすると判別すれば、ステップ66に戻り、次の黄キーの複製動作がなされる。この黄キーの複製をするか否かの判断は、例えば一定期間内に、第1スイッチ31のオン操作があったか否かにより判断し、第1スイッチ31のスイッチ操作があれば、黄キー5Bの複製をするものと判別して、ステップ66に戻り、一定期間内に第1スイッチ31のオン操作がなければ、黄キーの複製をしないものと判別し、黄キー5Bの複製動作を終了する。従って、連続して複数個のエンジンキー5について黄キーの複製をすることができる。
従って、例えば、図20の上段左側に示すように、〔f〕の暗号コードと〔t〕識別コードが記載された黄キー5Bのマスタキー(複製する元)を、図20の上段右側に示すように、暗号コード及び識別コードが記録されていないブランクキー(複製する先)に複製する場合、図20の下段右側に示すように、エンジンキー5のEEPROM11の記録領域に、〔f〕の暗号コードと〔u〕の識別コードとが記録される。これにより、ブランクキーから黄キー5Bのスレーブキーが作成され、これらよって、エンジンを始動できるようになる。
また、例えば、図21の上段左側に示すように〔f〕の暗号コードと〔t〕の識別コードとが記録された黄キー5Bのマスタキー(複製する元)を、図21の上段右側に示すように、〔l〕の暗号コードが記録され識別コードが記録されていないエンジンキー5(複製する先)に複製する場合、図21の下段右側に示すように、エンジンキー5のEEPROM11の暗号コードの記録領域に、〔f〕の暗号コードが書き換えて記録されると共に、エンジンキー5のEEPROM11の識別コードの記録領域に、〔u〕の識別コードが書き込まれて記録され、これにより、暗号コードが記録されたエンジンキー5から黄キー5Bのスレーブキーが作成され、これらよって、エンジンを始動できるようになる。
次に、図22(a)及び図22(b)のフローチャートを参照して、「各キーの複製モード」における「緑キーの複製」の制御モードの動作を説明する。
「各キー複製モード」の「緑キー複製」の制御モードになったとき、ステップ81で、表示部29に、「各キー複製モード」の「緑キー複製」の制御モードであることを表示すると共に、『緑マスタキーを挿入して下さい』と表示し、ステップ82に進む。
ステップ82で、キーシリンダ3にエンジンキー5が挿入されたか否かを判別し、エンジンキー5が挿入されたと判別すれば、ステップ83に進み、エンジンキー5が挿入されていないと判別すれば、ステップ81に戻る。
従って、「緑キーの複製」の制御モードになったとき、キーシリンダ3にエンジンキー5を挿入するまでは、表示部29に、「各キー複製モード」の「緑キー登録」の制御モードであることを表示すると共に、『緑マスタキーを挿入して下さい』と表示し、キーシリンダ3に緑キー5Dのマスタキーを挿入することを促す。
ステップ83で、キーシリンダ3に緑キー5Dのマスタキーが挿入されたこと、即ちキーシリンダ3に挿入したエンジンキー5のIDコード(暗号コード及び識別コード)が、緑キー5Dのマスタキーであるか否かを判別し、緑キー5Dのマスタキーが挿入されたと判別すれば、ステップ85に進む。緑キー5Dのマスタキーが挿入されていないと判別すれば、ステップ84に進み、一定期間(数秒間)表示部29に『キーが不一致』と表示して、ステップ81に戻る。
従って、キーシリンダ3に緑キー5Dのマスタキー以外のエンジンキー5を挿入すれば、表示部29に『キーが不一致』が表示されて、緑キー5Dのマスタキーとは異なる誤ったキーがキーシリンダ3に挿入されたことを知らせた後、キーシリンダ3に緑キー5Dのマスタキーを挿入することを再び促すこととなる。
ステップ83からステップ85に進むと、ステップ85で、緑キー5Dのマスタキーの暗号コードを、イモビライザ制御部17のRAM26に書き込み、ステップ86で、表示部29に『複写するキーを挿入して下さい』と(新たなキーがキーシリンダ3に挿入されるまで)表示して、ステップ87に進む。
ステップ87で、挿入されたキーが書き込み可能か否かを判別する。この判別は、挿入されたエンジンキー5の識別コードの記憶領域に、赤キー5Cの識別コード、黄キー5Bのマスタキーの識別コード又は緑キー5Dのマスタキーの識別コードが記録されていない場合、即ち暗号コード及び識別コードの記憶領域がブランクになっている(ブランクキー)か又は暗号コードが記録され識別コードの記憶領域がブランクになっているときに、書き込み可能であると判別し、ステップ89に進む。キーシリンダ3に挿入したエンジンキー5の識別コードが、赤キー5Cの識別コード、黄キー5Bのマスタキーの識別コード又は緑キー5Dのマスタキーの識別コードが記録されている場合は、書き込み不可能と判別して、ステップ88に進み、ステップ88で、表示部29に『このキーは複製できません』と一定期間(数秒間)表示して、ステップ86に戻る。ただし、上記の挿入されたキーが書き込み可能か否かは、青キー5Aについては、イモビライザ制御部17に登録済みの青キー5Aは書き込み不能であるが、未登録の青キー5Aは書き込み可能とされる。
従って、キーシリンダ3に書き換え又は書き込みできないエンジンキー5を挿入すれば、表示部29に『このキーは複製できません』が表示されて、書き換え不可能な赤キー5C、黄キー5Bのマスタキー、緑キー5Dのマスタキー又は登録済みの青キー5Aが誤ってキーシリンダ3に挿入されたことを知らせた後、キーシリンダ3に複製するキーを挿入することを再び促すこととなる。
ステップ87で、挿入されたキーが書き込み可能なキーであると判別されると、ステップ89に進み、ステップ89で、複製するエンジンキー5のEEPROM11に、緑キー5Dのスレーブキーの識別コードと、緑キー5Dのマスタキーの暗号コードと同一の暗号コードとを書き込み、又は複製するエンジンキー5のEEPROM11の記録を、緑キー5Dのスレーブキーの識別コードと、緑キー5Dのマスタキーの暗号コードと同一の暗号コードとに書き換え、これにより、エンジンキー5が緑キー5Dのスレーブキーとして機能するように、エンジンキー5のIDコードとイモビライザ制御部17のIDコードとを対応させ、その結果、エンジンキー5に緑キー5Dのマスタキーが複製されて、緑キー5Dのスレーブキーが作成される。
ステップ90で、さらに緑キーの複製をするか否かを判別し、緑キーの複製をすると判別すれば、ステップ86に戻り、次の緑キーの複製動作がなされる。この緑キーの複製をするか否かの判断は、例えば一定期間内に、第1スイッチ31のオン操作があったか否かにより判断し、第1スイッチ31のスイッチ操作があれば、緑キーの複製をするものと判別して、ステップ66に戻り、一定期間内に第1スイッチ31のオン操作がなければ、緑キーの複製をしないものと判別し、緑キーの複製動作を終了する。従って、連続して複数個のエンジンキー5について緑キーの複製をすることができる。
従って、例えば、図23の上段左側に示すように、〔k〕の暗号コードと〔w〕の識別コードとが記録された緑キー5Dのマスタキー(複製する元)を、図23の上段右側に示すように、暗号コード及び識別コードが記録されていないブランクキー(複製する先)に複製する場合、図23の下段右側に示すように、エンジンキー5のEEPROM11に、〔k〕の暗号コードと〔x〕の識別コードとが記録される。これにより、ブランクキーから緑キー5Dのスレーブキーが作成され、これらよって、エンジンを始動できるようになる。
また、例えば、図24の上段左側に示すように、〔k〕の暗号コードと〔w〕の識別コードとが記録された緑キー5Dのマスタキー(複製する元)を、図24の上段右側に示すように、〔l〕の暗号コードが記録され識別コードが記録されていないエンジンキー5(複製する先)に複製する場合、図24の下段右側に示すように、エンジンキー5のEEPROM11の暗号コードの記録領域に、〔k〕の暗号コードが書き換えて記録されると共に、エンジンキー5のEEPROM11の識別コードの記録領域に、〔x〕の識別コードが書き込まれて記録され、これにより、暗号コードが記録されたエンジンキー5から緑キー5Dのスレーブキーが作成され、これらよって、エンジンを始動できるようになる。
なお、「車輌転売モード」、「初期化モード」の制御動作は、本願発明とは直接関係がないため、省略する。
次に、図25(a)及び図25(b)のフローチャートを参照して、青キー5A又は黄キー5B(マスタキーとスレーブキーの両方を含む)によるエンジン始動の動作を説明する。
ステップ101で、キーシリンダ3に挿入したエンジンキー5が青キー5A又は黄キー5Bであるか否か、即ち、エンジンキー5に記録されている識別コードと、イモビライザ制御部17のROM25に記録されている青キー5A又は黄キー5Bの識別コードと一致するか否かを判別し、青キー5A又は黄キー5Bが挿入されたと判別すれば、ステップ103に進み、青キー5A又は黄キー5Bが挿入されていないと判別すれば、ステップ102に進み、ステップ102で表示部29に『キーが不一致』と表示して、ステップ101に戻る。
従って、キーシリンダ3に挿入したエンジンキー5の識別コードが、イモビライザ制御部17に記録されている青キー5A又は黄キー5Bの識別コードと一致しなければ、表示部29に『キーが不一致』が表示されて、エンジンの始動は不許可になる。
ステップ103で、キーシリンダ3に挿入したエンジンキー5の暗号コードと、イモビライザ制御部17の暗号コードが一致するか否か、即ち、エンジンキー5のEEPROM11に記録されている暗号コードと、イモビライザ制御部17のEEPROM24の青キー5A又は黄キー5Bの識別コードに対応する記録領域に記録されている暗号コードとが一致するか否かを判別し、一致すれば、ステップ104に進む。一致しなければ、ステップ102に進み、ステップ102で表示部29に『キーが不一致』と表示して、ステップ101に戻る。
従って、キーシリンダ3に挿入したエンジンキー5の暗号コードが、イモビライザ制御部17に記録されている暗号コードと一致しなければ、表示部29に『キーが不一致』が表示されて、エンジンの始動は不許可になる。
ステップ104で、イモビライザ制御部17から挿入されたエンジンキー5に乱数を送信し、ステップ105で、エンジンキー5が乱数を受信し、その乱数とエンジンキー5の暗号コードと排他的論理和を算出し、その算出値をイモビライザ制御部17のイモビCPU23に送信する。例えば、乱数が1234(16進数)で、暗号コードが5678(16進数)の場合、その排他的論理和は444C(16進数)となるので、444CをイモビCPU23に送信することになる。
ステップ106で、エンジンキー5からの算出値(444C)と送信した乱数(1234)との排他的論理和をイモビCPU23が算出し、ステップ107で、イモビライザ制御部17のイモビCPU23の算出値と暗号コードとが一致するか否かを判別し、一致すれば、ステップ108に進み、一致しなければ、ステップ102に戻る。上記の例で説明すると、算出値が444C(16進数)となり、乱数が1234(16進数)であるから、その排他的論理和の算出値は5678(16進数)となる。
ステップ108で、イモビライザ制御部17からエンジン制御部19にエンジ始動信号Sを出力し、これによりエンジンを始動させる。従って、キーシリンダ3に挿入したエンジンキー5(青キー5A又は黄キー5B)のIDコードと、イモビライザ制御部17に記録したIDコードとが照合し、照合が成立したときに、そのエンジンキー5(青キー5A又は黄キー5B)によるエンジンの始動を許可することなる。この照合の際に、排他的論理和による計算を介在させているため、照合が誤動作によって成立し、不正なキーによって誤ってエンジンが始動するのをより確実に防止することができる。
図28のフローチャートを参照して、「非常始動モード」における「キーレス」の制御モードの動作について説明する。
「非常始動モード」の「キーレス」の制御モードになったとき、ステップ220で、表示部29に、「非常始動モード」の「キーレス」の制御モードであることを表示すると共に、イモビライザ制御部17のイモビCPU23は、ROM25に記録されているエンジン始動用コードと、算出コードを読み込む。
ステップ221で、イモビライザ制御部17のイモビCPU23は、エンジン始動用コードと算出コードの排他的論理和(XOR)を計算して、エンジン始動用コードを、車輌特定コードに変換する。
ステップ222で、表示部29に車輌特定コードを表示すると共に、『暗証コードを入力してください』と表示し、入力手段によりコードを入力できる状態して、ステップ223に進む。
ステップ223で、入力手段(第1スイッチ31と第2スイッチ32と第3スイッチ33)でコードが入力完了したか否かを判別し、即ち、入力状態において第3スイッチが押されたか否かを判別し、コードが入力完了となればステップ224に進み、そうでなければ、ステップ222に戻る。
ステップ224で、入力手段により入力された入力コードが、エンジン始動用コードと一致していれば、ステップ226に進み、一致しなければ、ステップ225に進み、表示部29に『暗証コードが一致しません』と一定時間表示し、ステップ222に戻る。
ステップ226で、イモビライザ制御部17のイモビCPU23は、エンジン始動信号Sをエンジン制御部19に出力するようになっている。
したがって、エンジン始動用コードと入力コードとが一致するとき、エンジン始動を許可し、エンジン始動用コードと入力コードとが一致しなかったとき、エンジン始動を許可しないようになっており、イモビライザ制御部17に記録したエンジン始動用コード(暗証コード)を知ることによって、エンジン始動することが可能となっている。
しかしながら、この「非常始動モード」の「キーレス」の制御モードでは、エンジン始動用コードを変換機能を用いて車輌特定コードに変換しているので(ステップ220、ステップ221)、直接、エンジン始動するためのエンジン始動用コード(暗証コード)を知ることはできないようになっており、その代わりに、車輌特定コード(ダミーエンジン始動用コード)を表示手段29により(ステップ222)で知ることができるようになっている。
そして、車輌特定コードからエンジン始動用コードを算出する方法、即ち、イモビライザ制御部17に具備されている変換機能について分かれば、車輌特定コードからエンジン始動用コードを算出できるものとなっている。
即ち、車輌特定コードは、ステップ221から分かるようにエンジン始動用コードと算出コードとの排他的論理和を計算した値であるので、車輌特定コードと算出コードとの排他的論理和を計算するとその値はエンジン始動用コード(暗証コード)に復元される。
例えば、イモビライザ制御部17のROM25に記録されているエンジン始動用コードを5678(16進数)、イモビライザ制御部17のROM25に記録されている算出コードを1234(16進数)とすると、エンジン始動用コードと算出コードとの排他的論理和、即ち、車輌特定コードは444C(16進数)となり、この車輌特定コード444Cと算出コード1234(16進数)との排他的論理和を計算すると、その値は5678(16進数)となり、この値は、エンジン始動用コード5678(16進数)と同じである。
しかしながら、エンジン始動用コード、算出コード、エンジン始動用コードと車輌特定コードとの関係などは、イモビライザ制御部17に予め制御プログラムとして記録されているものであるので、通常、車輌特定コードを知っただけでは、エンジン始動用コードとの関係が分からないので、車輌特定コードからエンジン始動用コード(暗証コード)を割り出すことはできないものとなっている。
したがって、後述するように作業機を所有するユーザ等が車輌特定コードを管理する作業機(盗難防止装置1)を製造又販売する業者側に問い合わせてエンジン始動用コード(暗証コード)を業者から教えてもらうか、作業機を有するユーザ等が車輌特定コードからエンジン始動用コードを割り出す方法を作業機製造業者等から教えてもらわない限り、エンジン始動用コードを知ることができないものとなっている。
次に、車輌特定コードからエンジン始動用コード(暗証コード)を割り出す方法について説明する。
例えば、レンタル会社等が所有している作業機は、図26に示すように、各支店に配置しており、この各支店にある各作業機の車輌特定コードは、作業機(盗難防止装置1)を製造又は販売等する業者側で管理されている。
そして、図30に示すように、業者では、車輌特定コードからエンジン始動用コードを割り出すことができるように、車輌特定コード及びエンジン始動用コードは、業者側に設置されたパソコン(コンピュータ)40等の記憶媒体に記録され、その車輌特定コード及びエンジン始動用コードが業者から外部へと漏れないように管理がなされている。
「非常始動モード」の「キーレス」の制御モードにより、車輌特定コードが分かると例えば、レンタル会社の各支店の作業機を所有するユーザは、レンタル会社の各支店に設置している電話41等(通信手段)を使用して、車輌特定コードを管理している業者のサービスセンタ43等に電話をかける。業者側は、ユーザからの電話連絡を業者側に設置してある電話44で受け、ユーザから電話回線を介して伝えられた車輌特定コードを業者側の車輌特定コードとエンジン始動用コードとを記憶しているパソコン40等に入力し、車輌特定コードの作業機におけるユーザ特定情報をパソコン40等の表示装置45(モニタ)により表示させる。
このとき、車輌特定コードを管理している業者は、ユーザの氏名、電話番号、生年月日等のユーザ特定情報を聞き出し、ユーザから聞き出した情報と、パソコン40等のモニタ45に表示された車輌特定コードの作業機におけるユーザ特定情報とを照合し、電話を掛けてきたユーザから聞き出したユーザ特定情報が、モニタ45に表示されたユーザ特定情報と一致していれば、電話をかけてきたユーザは、正当であると判断する。
なお、業者が作業機(盗難防止装置1)をレンタル会社又は個人ユーザ(ユーザ)に販売したとき、販売した作業機の車輌特定コードとユーザとを結びつけるユーザ特定情報(ユーザの住所、ユーザの生年月日、ユーザの所有する電話の電話番号、作業機購入時に業者等に申告した暗証番号)を予め業者側のパソコン40等に登録して、車輌特定コードを入力したときその作業機のユーザ特定情報をモニタ45等により表示できるようにしておけば、上記のように、車輌特定コードに対するユーザ特定情報と電話で聞き出したユーザ特定情報とを照合することによって、電話を掛けてきた者が正当なユーザであるかを的確に判別することができる。
そして、正当なユーザであると判別すると、業者側のパソコン40等で車輌特定コードからエンジン始動用コードを算出し、業者側は、算出されたエンジン始動用コードを、電話45及び電話回線を介してユーザに知らせる。
このとき、車輌特定コードを管理している業者側のパソコン40の動作は、次のようになる。
即ち、図31のフローチャートに示すように、ステップ280で車輌特定コードを入力完了か否かを判断する、入力完了であればステップ281に進む。
ステップ281で、車輌特定コードの作業機を所有するユーザ名、電話番号、生年月日、作業機購入時に業者等に申告した暗証番号等のユーザ特定情報をパソコン40の画面に表示する。
ステップ282で、パソコン40の記録媒体に記録されている算出コードを読み込む。この算出コードは、車輌特定コードの作業機のイモビライザ制御部17に記録されている算出コードと同じ番号となる。
ステップ283で、車輌特定コードとパソコン40の記憶媒体に記録されている算出コードとの排他的論理和(XOR)を算出する。
ステップ284で、ステップ283で算出した算出値をエンジン始動コードとしてパソコン40の画面に表示する。
したがって、車輌特定コードを管理している業者のパソコン40等に記録されている算出コード及び計算方法と、車輌特定コードを表示した作業機(盗難防止装置1)に記録されている算出コード及び計算方法とが一致するようになっているので、車輌特定コードからエンジン始動用コードを割り出すことができる。
例えば、イモビライザ制御部17に記録されているエンジン始動用コードを5678(16進数)、イモビライザ制御部17及び業者のパソコン40側に記録されている算出コードを1234(16進数)とすると、作業機側に表示される車輌特定コードは444C(16進数)となり、この車輌特定コードを業者のパソコン40に入力すると、車輌特定コード444Cからエンジン始動用コード5678を割り出すことができる。
したがって、このような手続きを踏まない限り、エンジン始動用コードは分からないようになっている。また、車輌特定コードを業者に伝えることによって、暗証コードを割り出すことができるということは、通常、作業機を所有するユーザ及び業者等しか分からないことであり、例えば、盗難しようとする者が車輌特定コードを知り得ても、上記のような手続きをして暗証コードを聞き出さなければいけないということを、知ることは困難である。
仮に、盗難しようとする者が車輌特定コードを業者に伝えることによって、暗証コードを割り出すことができるということを知り得たとしても、業者側で正規のユーザであるか否かをユーザ特定情報により判別するようにしているので、盗難しようとする者が業者に電話等を掛けて、車輌特定コードから暗証コードを知ることは困難である。
図29(a)及び図29(b)のフローチャートを参照して、「非常始動モード」における「特殊操作」の制御モードの動作について説明する。
「非常始動モード」の「特殊操作」の制御モードになったとき、ステップ230で、表示部29に、「非常始動モード」の「特殊操作」の制御モードで表示すると共に、『キーを挿入してください』と表示し、ステップ231に進む。
ステップ231で、エンジンキー5がキーシリンダ3に挿入されたか否かを判別し、エンジンキー5が挿入されたと判別すれば、ステップ232に進む。エンジンキー3が挿入されていないと判別すれば、ステップ230に戻る。
従って、「非常始動モード」の「特殊操作」の制御モードになったとき、キーシリンダ3にエンジンキー5を挿入するまでは、表示部29に、「非常始動モード」の「特殊操作」の制御モードであることを表示すると共に、『キーを挿入してください』と表示し、キーシリンダ3にエンジンキー5を挿入することを促す。
ステップ232で、イモビライザ制御部17のイモビCPU23に内蔵されている内部タイマを作動させる。
ステップ233で、イモビライザ制御部17のイモビCPU23は、キーシリンダ5の信号により、イモビライザ制御部17のイモビCPU23の内部タイマが作動してから(キーシリンダ3にエンジンキー5が挿入されてから)エンジンキー5でイグニッションスイッチ2がオフ位置からオン位置に何回されたか(ON−OFF回動回数)をカウントしていき、イモビライザ制御部17のイモビCPU23の内部タイマが作動してから所定時間T1後のイグニッションスイッチ2のON−OFF回動回数がN回であるか否かを判定する。所定時間T1後のイグニッションスイッチ2のON−OFF回動回数がN回であれば、イモビライザ制御部17のイモビCPU23の内部タイマをクリアにして、次のステップ235に進み、ON−OFF回動回数がN回でなければ、ステップ234に進み、一定時間(数秒間)表示部29に『エンジンを始動することができません』と表示して、ステップ230に戻る。
例えば、所定時間T1を10秒とし、ON−OFF回動回数Nを10回すると、ステップ233で、イグニッションスイッチ2がOFF位置からON位置になるたびに1カウントしていき、所定時間10秒後のON−OFF回動回数が10回であれば、ステップ235に進み、所定時間10秒後のON−OFF回動回数が10回以外(例えば7回、12回)であれば、ステップ234に進むようになる。
ステップ235で、表示部29に『次の操作をしてください』と表示し、ステップ236に進む。ステップ236で、キーシリンダ3にエンジンキー5が挿入されたか否かを判別し、エンジンキー5が挿入されたと判別すれば、ステップ237に進む。エンジンキー3が挿入されていないと判別すれば、ステップ235に戻る。
ステップ237で、イモビライザ制御部17のイモビCPU23に内蔵されている内部タイマを作動させる。
ステップ238で、上記同様に、イモビライザ制御部17のイモビCPU23は、イモビライザ制御部17のイモビCPU23の内部タイマが作動してから(キーシリンダ3にエンジンキー5が挿入されてから)エンジンキー5でイグニッションスイッチ2がオフ位置からオン位置に何回されたか(ON−OFF回動回数)をカウントしていき、所定時間T2後のイグニッションスイッチ2のON−OFF回動回数がL回であるか否かを判定する。所定時間T2後のイグニッションスイッチ2のON−OFF回動回数がL回であれば、イモビライザ制御部17のイモビCPU23の内部タイマをクリアにして、ステップ239に進み、そうでなければ、不正な回数であると判断しステップ234に進む。ステップ234で、表示部29に『エンジンを始動することはできません』と一定時間表示し、ステップ230に進む。
ステップ239で、イモビライザ制御部17のイモビCPU23は、エンジン始動信号Sをエンジン制御部19に出力するようになっている。
したがって、「非常始動モード」の「特殊操作」の制御モードによれば、エンジンキー5(イグニッションスイッチ2をオフ位置からオン位置に回動操作可能なキー)を使用して、エンジン始動時とは異なる特殊操作(所定時間内に連続的にイグニッションスイッチ2をオフ位置からオン位置に回動操作する)をすることによりエンジン始動が可能となる。
そして、エンジンキー5の所定時間におけるON−OFF回動回数N,Lは、イモビライザ制御部17のイモビCPU23に記録されているものであり、また、所定時間T1,T2もイモビライザ制御部17のイモビCPU23に記録されているものであるので、通常、ON−OFF回動回数N,L、所定時間T1,T2は、作業機を所有するユーザでも分からないもであり、作業機を所有するユーザがON−OFF回動回数N,L、所定時間T1,T2を業者に問い合わせて業者から教えてもらうか、作業機購入時等に、特殊操作方法など業者から予め教えてもらわない限り、エンジン始動はできないものとなっている。
例えば、ユーザがON−OFF回動回数N,L、所定時間T1,T2を知らない場合には、上記のエンジン始動キーを問い合わせた場合と同様に、作業機のユーザは、業者等に電話をかけて、ユーザ特定情報(作業機を所有するユーザ名、電話番号、生年月日、作業機購入時に業者等に申告した暗証番号等)により正規のユーザであることを業者に対して示し、その作業機に対する特殊操作方法を業者から教えてもらうことにより、ON−OFF回動回数N,L、所定時間T1,T2を知ることができるようになり、これにより、正規のユーザのみがエンジン始動をすることができる。
また、作業機のユーザは、車輌購入時等にも業者からON−OFF回動回数N,L、所定時間T1,T2を教えてもらうことができるので、この特殊操作方法は、ユーザのみが知ることとなる。
以上のことにより、このような特殊操作は、エンジン始動時とは異なり複雑であるので、盗難しようとする者が同じような操作をすることは、困難であり、盗難防止機能を損なうことなくエンジン始動キー5A、5Bを紛失した場合でも、ユーザのみがエンジン始動可能することができる。
また、ステップ233やステップ235のように、特殊操作を2パターン設けることにより、盗難防止機能は向上する。なお、ステップ233やステップ235にあるような特殊操作を増加させることによって、特殊操作が複雑になるので、盗難防止機能を向上させることができる。
さらに、キーシリンダ3に設けられたアンテナ15が故障して、エンジンキー5とイモビライザ制御部17とのIDコードの照合ができなくなった場合でも、この特殊操作により、エンジン始動することができる。
上記実施の形態によれば、「各キーの登録モード」における「青キーの登録」の制御モードの動作によって、赤キー5C又は緑キー5D(マスタキーとスレーブキーの両方を含む)があれば、これらにより市販等のエンジンキー5から新たな青キー5A又は黄キー5Bを作成することができるため、ユーザが、青キー5Aを紛失した場合等には、盗難防止装置1全体を交換しなくても、市販のエンジンキーを用いて、簡単にその作業機(車輌)のエンジンを始動可能にするための青キー5Aを新たに作ることができ、盗難防止装置1をそのまま使用して経済的でかつ便利にエンジンを始動できるようになる。しかも、新たな青キー5A又は黄キー5Bを作成するためには、赤キー5C又は緑キー5Dが必要であるため、作業機の所有者等以外の者は、エンジンを始動するための青キー5Aを作成することは困難であり、この盗難防止システムの盗難防止機能が不測に損なわれることもない。
また、エンジンを始動するための青キー5A又は黄キー5Bと、IDコードの書き換え又は書き込みを許可するための赤キー5C又は緑キー5Dとは別個のキーとなっているため、キーの管理がし易くなり、便利である。
また、登録した青キー5Aは、他の作業機のイモビライザ制御部17に青キーとして登録することができなくなり、このため登録した青キー5Aは当該作業機のエンジンの始動にのみ使用できることとなり、青キー5Aを1の作業機のみに対応するエンジン始動キーとして便利に使用することができるし、この青キー5Aは複製することができないため、青キー5Aの複製による盗難を防止することもできる。
また、「各キーの登録モード」における「黄キーの登録」の制御モードの動作によって、赤キー5C又は緑キー5D(マスタキーとスレーブキーの両方を含む)があれば、黄キー5B(マスタキーとスレーブキーの両方を含む)を作業機のイモビライザ制御部17にエンジン始動キーとして登録することができ、しかもこの登録された黄キー5Bを他の作業機のイモビライザ制御部17にエンジン始動キーとして登録することもできるので、黄キー5Bを他の作業機のイモビライザ制御部17にも登録することによって、1つの黄キー5Bのマスタキー又はスレーブキーによって、複数の作業機のエンジンを始動することができるようになる。
従って、例えば、複数台の作業機を有するレンタル会社のオーナ等が、自分の所有する複数台の作業機を点検する場合等に、黄キー5Bがなければ、各作業機のエンジンを始動させるために、それぞれ異なるエンジンキー5(青キー5A)を使用する必要があるし、また、点検等の際に、複数のキーの中から各作業機に合致するキーを探し出す必要もあり、点検等の作業が非常に煩雑になるが、上記の如く黄キー5Bを複数の作業機のイモビライザ制御部17に登録することによって、1つの黄キー5Bのマスタキー又はスレーブキーによって、複数の作業機のエンジンを始動することができるようになり、このため、レンタル会社のオーナは予備キーとして、黄キー5Bのマスタキー(又はスレーブキー)を1本所有しておけばよく、点検等の作業の際に非常に便利である。
また、「各キーの登録モード」における「緑キーの登録」の制御モードの動作によって、赤キー5Cがあれば、緑キー5D(マスタキーとスレーブキーの両方を含む)を作業機のイモビライザ制御部17に許可キーとして登録することができ、しかもこの登録された緑キー5Dを他の作業機のイモビライザ制御部17に許可キーとして登録することもできるので、緑キー5Dを他の作業機のイモビライザ制御部17にも登録することによって、1つの緑キー5Dのマスタキー又はスレーブキーによって、複数の作業機についてIDコードの書き換え又は書き込みを許可することができるようになる。
従って、例えば、複数台の作業機を有するレンタル会社のオーナ等が、自分の所有する作業機の青キー5Aを紛失した場合に、緑キー5Dがなければ、その作業機のエンジンを始動させるために、その作業機に対応する赤キー5Cを使用して青キー5Aを作成する必要があるし、また、青キー5Aを作成する際に、複数のキーの中からその作業機の合致する赤キー5Cを探し出す必要もあり、新たな青キー5Aを作成する作業が非常に煩雑になるが、上記の如く緑キー5Dを複数の作業機のイモビライザ制御部17にも登録することによって、1つの緑キー5Dのマスタキー又はスレーブキーによって、複数の作業機のエンジンを始動するるための青キー5Aを作成することができるようになり、このため、レンタル会社のオーナは青キー5Aを作成するためのキーとして、緑キー5Dのマスタキー(又はスレーブキー)を1本所有しておけばよく、青キー5Aの作成等の作業の際に非常に便利である。
また、「各キーの複製モード」における「黄キーの複製」の制御モードの動作によって、黄キー5Bのマスタキーから黄キー5Bのスレーブキーを複製できるので、例えば、図26に示すように、作業機のレンタル会社は、作業機をレンタルする際に、黄キー5Bのマスタキーを保管すると共に、黄キー5Bのスレーブキーを付けて作業機を個人等にレンタルした場合、作業機をレンタル会社に駐車した際に、個人等は青キー5Aや黄キー5Bのスレーブキーを返却しなくても、レンタル会社は、その作業機を黄キー5Bのマスタキーでエンジンを始動することができ、便利である。また、この場合に、レンタル会社の作業機の駐車場所が複数あるときでも、各駐車場所毎に複製した黄キー5Bのスレーブキーを保管しておけば、各駐車場所で黄キー5Bのスレーブキーにより、作業機のエンジンを始動することができ、便利である。
また、「各キーの複製モード」における「緑キーの複製」の制御モードの動作によって、緑キー5Dのマスタキーから緑キー5Dのスレーブキーを複製できるので、1つの作業機に対してIDコードの書き換え又は書き込みを許可するための緑キー5D(1のマスタキーと1又は複数スレーブキー)を複数作成できるようになる。
従って、例えば、複数台の作業機を有する複数の支店を有する全国区の大手レンタル会社等では、ある支店の作業機が他の支店に移動されることとなるので、単に赤キー5Cで新たな青キー5Aを作ることができるようになっているだけでは、他の支店に移動した作業機の青キー5Aを紛失した場合、作業機の赤キー5Cは1つの作業機に対応して1つしかないため、赤キー5Cは作業機の所有元の支店に保管されているのが通常であるから、作業機の所有元の支店から赤キー5Cを取り寄せる必要があり、不便であるが、図26に示すように、作業機を所有している支店に緑キー5Dのマスタキーを保管すると共に、他の支店に緑キー5Dのスレーブを保管しておくことにより、他の支店で作業機の青キー5Aを紛失したとき、作業機の所有元の支店から赤キー5Cをわざわざ取り寄せることなく、その支店の緑キー5Dのスレーブキーで、赤キー5Cと同様に新たな青キー5Aを作ることができて、この青キー5Aで作業機のエンジンを始動することができるようになり、非常に便利である。
その他、青キー5Aの登録、黄キー5Bの複製、緑キー5Dの複製等による作用効果は、図26に示す通りである。
また、盗難防止のための操作を可変表示する表示部29は、始動キー(青キー5A、黄キー5B)の登録なすための操作、許可キー(緑キー5D)の登録をなすための操作、キー(黄キー5B、緑キー5D)の複製をなすための操作を、順次可変表示するように、イモビライザ制御部17により制御されているので、青キー5A、黄キー5B及び緑キー5Dの登録をなす際や黄キー5B、緑キー5Dの複製をなす際に、それらの操作を表示部29に順次表示するので、キーの登録及びキー複製のための操作を間違うことなくスムーズかつ確実に行うことができるようになる。
また、表示部29は、操作する毎に次にすべき操作を順次可変表示するので、盗難防止のための操作として次になすべき操作を誤りなく簡単かつ確実に知ることができ、盗難防止のための操作をより一層スムーズかつ簡単に行うことができる。また、表示部29は、イモビライザ制御部17の制御モードを順次可変表示するので、操作の現時点での制御モードが何かを確実に知ることができ、盗難防止のための各制御モードの操作をスムーズになすことができるようになる。
「非常始動モード」における「キーレス」又は「特殊操作」の制御モードの動作によって、エンジン始動キー5A、5Bを紛失した場合や許可キー5C,5Dを紛失した場合でも、盗難防止機能を低下させることなく、エンジン始動が可能となるので、例えば、図26に示すように、レンタル会社AのC支店にある作業機(C−2)がレンタルされて、D支店に移動したときに、作業機(C−2)の青キー5A紛失して、且つ、D支店にある作業機(C−2)に対応する緑キー5Dを紛失した場合、即ち、新しい青キー5Aを緑キー5Dで作成できなくなった場合、作業機(C−2)の赤キー5CをC支店から取り寄せしなくても、作業機(C−2)を動かすことが可能となり、便利である。
また、キーシリンダ3に設けられたアンテナ15が故障して、エンジンキー5とイモビライザ制御部17とのIDコードの照合ができなくなった場合でも、盗難防止機能を低下させることなくエンジン始動が可能になる。
なお、前記実施の形態では、エンジン始動キーとして、青キー5Aと黄キー5Bとの2種類のエンジン始動キーを設けているが、これに代え、黄キー5Bを省略して、エンジン始動キーとして青キー5Aのみを設けるようにしてもよいし、青キー5Aを省略して、エンジン始動キーとして黄キー5Bのみを設けるようにしてもよい。
また、前記実施の形態では、IDコードの書き換え又は書き込みを許可するための許可キーとして、赤キー5Cと緑キー5Dとの2種類の許可キーを設けているが、これに代え、緑キー5Dを省略して、許可キーとして赤キー5Cのみを設けるようにしてもよいし、赤キー5C省略して、許可キーとして緑キー5Dのみを設けるようにしてもよい。
また、前記実施の形態では、IDコードの書き換え又は書き込みを許可するための許可具として、キーシリンダ3に挿入可能なエンジンキー5により構成した許可キー5C,5Dを使用しているが、許可具は、エンジン始動できないものであるため、キーシリンダ3に挿入可能なエンジンキー5により構成する必要はなく、従って、IDコードの書き換え又は書き込みを許可するための許可具を、例えばトランスポンダチップ9が埋め込まれたエンジンキーのヘッド部に相当するものだけを有して、キーシリンダ3に挿入されるキー部分のない部材により構成するようにしてもよい。
また、前記実施の形態では、エンジンキー及びイモビライザ制御部17のIDコードとして、暗号コードと識別コードとを区別し使用しているが、これに代え、IDコードを1種類の暗号コード等のみで構成するようにしてもよい。
また、前記実施の形態では、黄キー5B及び緑キー5Dを、それぞれ識別コードにより、マスタキーとスレーブキーとに識別するようにしているが、これに代え、黄キー5Bのマスタキーとスレーブキーとを同一の識別コードとして、マスタキーとスレーブキーとを区別しないようにしてもよいし、緑キー5Dのマスタキーとスレーブキーとを同一の識別コードとして、マスタキーとスレーブキーとを区別しないようにしてもよい。
また、前記実施の形態では、車輌特定コードから計算によってエンジン始動コードを割り出すようにしているが、これに代え、パソコン40等に、単に、車輌特定コードとエンジン始動コードとを対応させて記録しておき、パソコン40等に車輌特定コードを入力することにより、これに対応するエンジン始動コードをパソコン等の画面に表示するようにしてもよいし、車輌特定コードとエンジン始動コードとを対応させて対応表を業者側で作成しておき、ユーザ側が、車輌を特定するための車輌特定コードを業者に連絡すると、その車輌のエンジンを始動するためのエンジン始動コードをユーザに知らせるようにしてもよい。
また、前記実施の形態では、バックホー等の作業機に本願発明の盗難防止システムを適用実施しているが、本願発明の盗難防止システムが適用される車輌は、バックホー等の作業機に限定されず、乗用車その他の車輌にも適用実施される。
本発明は、バックホー等の作業機その他の車輌の盗難防止に利用できる。
本発明の一実施の形態を示す盗難防止装置のブロック図である。 同盗難防止装置のブロック図である。 同表示装置及びメインスイッチ等の構成図である。 同各キーのEEPROMに記録された情報(初期情報)を示す模式図である。 同イモビライザ制御部のEEPROMに記録された情報(初期情報)を示す模式図である。 同イモビライザ制御部のROMに記録された情報を示す模式図である。 同各キーの種類とその役割を示す説明図である。 同制御モードの流れを示すフローチャートである。 同第1始動キーの登録の動作を示すフローチャートである。 同第1始動キーの登録の動作を示すフローチャートである。 同第1始動キーの登録動作説明用のROM等の記録状態を示す模式図である。 同第1始動キーの登録動作説明用のROM等の記録状態を示す模式図である。 同第1始動キーの登録動作説明用のROM等の記録状態を示す模式図である。 同第2始動キーの登録の動作を示すフローチャートである。 同第2始動キーの登録の動作を示すフローチャートである。 同第2始動キーの登録動作説明用のROM等の記録状態を示す模式図である。 同第2始動キーの登録動作説明用のROM等の記録状態を示す模式図である。 同第2許可キーの登録の動作を示すフローチャートである。 同第2許可キーの登録の動作を示すフローチャートである。 同第2許可キーの登録動作説明用のROM等の記録状態を示す模式図である。 同第2許可キーの登録動作説明用のROM等の記録状態を示す模式図である。 同第2始動キーの複製の動作を示すフローチャートである。 同第2始動キーの複製の動作を示すフローチャートである。 同第2始動キーの複製動作説明用のROM等の記録状態を示す模式図である。 同第2始動キーの複製動作説明用のROM等の記録状態を示す模式図である。 同第2許可キーの複製の動作を示すフローチャートである。 同第2許可キーの複製の動作を示すフローチャートである。 同第2許可キーの複製動作説明用のROM等の記録状態を示す模式図である。 同第2許可キーの複製動作説明用のROM等の記録状態を示す模式図である。 同エンジンの始動動作を示すフローチャートである。 同エンジンの始動動作を示すフローチャートである。 同作用効果説明用の説明図である。 同入力手段によるコード入力方法の説明図である。 同非常始動モードの特殊操作の動作を示すフローチャートである。 同非常始動モードのキーレスの動作を示すフローチャートである。 同非常始動モードのキーレスの動作を示すフローチャートである。 同エンジン始動用コードを業者に問い合わせる説明図である。 同業者側のサービスセンタのパソコンの動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 盗難防止装置
3 キーシリンダ
5 エンジンキー
5A 第1エンジン始動キー(青キー)
5B 第2エンジン始動キー(黄キー)
5C 第1許可キー(赤キー、第1許可具)
5D 第2許可キー(緑キー、第2許可具)
17 イモビライザ制御部
29 表示部

Claims (4)

  1. エンジン始動キー(5A,5B)のIDコードと、イモビライザ制御部(17)に記録したIDコードとを照合し、照合が成立したときに、そのエンジン始動キー(5A,5B)によるエンジンの始動を許可するようにした車輌の盗難防止システムにおいて、
    イモビライザ制御部(17)は、エンジン始動用コードを記録しており、入力手段により入力した入力コードがエンジン始動用コードと一致するときにエンジンの始動を許可するコード入力によるエンジン始動機能を具備すると共に、イモビライザ制御部(17)に記録したエンジン始動用コードから、ユーザの車輌を特定するための車両特定コードを算出できるように構成され、
    ユーザの車輌を特定するための車輌特定コードを記憶するコンピュータ(40)が、業者側に設けられ、この業者側のコンピュータ(40)は、車両特定コードから該車輌特定コードが特定する車輌を始動するためのエンジン始動用コードを算出して割り出すように構成され、コンピュータ(40)に入力された車輌特定コードに対応するエンジン始動コードを表示する表示装置(45)が、業者側に設けられ、
    ユーザが業者に車輌特定コードを連絡し業者がユーザにエンジン始動コードを知らせるための通信手段が、ユーザ側と業者側とに設置されていることを特徴とする車輌の盗難防止システム。
  2. エンジン始動キー(5A,5B)のIDコードと、イモビライザ制御部(17)に記録したIDコードとを照合し、照合が成立したときに、そのエンジン始動キー(5A,5B)によるエンジンの始動を許可するようにした車輌の盗難防止システムにおいて、
    イモビライザ制御部(17)は、エンジン始動用コードを記録しており、入力手段により入力した入力コードがエンジン始動用コードと一致するときにエンジンの始動を許可するコード入力によるエンジン始動機能を具備すると共に、イモビライザ制御部(17)に記録したエンジン始動用コードから、ユーザの車輌を特定するための車両特定コードを算出できるように構成され、
    ユーザの車輌を特定するための車輌特定コードと前記ユーザを特定するためのユーザ特定情報とを互いに対応して記憶するコンピュータ(40)が、業者側に設けられ、この業者側のコンピュータ(40)は、車両特定コードから該車輌特定コードが特定する車輌を始動するためのエンジン始動用コードを算出して割り出すように構成され、コンピュータ(40)に入力された車輌特定コードに対応するユーザ特定情報及びエンジン始動コードを表示する表示装置(45)が、業者側に設けられ、
    ユーザが業者に車輌特定コードとユーザ特定情報とを連絡し業者がユーザにエンジン始動コードを知らせるための通信手段が、ユーザ側と業者側とに設置されていることを特徴とする車輌の盗難防止システム。
  3. 前記ユーザ特定情報は、ユーザの住所、ユーザの生年月日、ユーザの所有する電話の電話番号であることを特徴とする請求項2に記載の車輌の盗難防止システム。
  4. イモビライザ制御部(17)は、前記エンジン始動用コードの他に算出コードを記録しており、エンジン始動用コードと算出コードとから、ユーザの車輌を特定するための車両特定コードを算出できるように構成され、業者側のコンピュータ(40)は、前記イモビライザ制御部(17)に記録した算出コードを記憶しており、車両特定コードから算出コードを利用してエンジン始動コードを算出して割り出すように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車輌の盗難防止システム。
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