JP4068437B2 - 塗布膜形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は例えば半導体ウエハ、液晶ディスプレイ用のガラス基板、またはフォトマスク用のレチクル基板といった各種基板に塗布液の供給を行い、その基板の表面に塗布液の液膜を形成する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体デバイス等の製造において所望の回路パターンを得るために行われるレジスト液の塗布工程は、いわゆるスピンコーティング法により行われていた。この方法は、被処理基板であるウエハを回転自在なスピンチャックにより水平保持し、ウエハ中央部上方に設けたノズルから塗布液の供給を行うと共にウエハを回転させ、ウエハの遠心力によりレジスト液を拡散させてウエハの表面全体に液膜(レジスト膜)を形成するものである。
【0003】
近年要求の高まる回路パターンの微細化に対応するには前記レジスト膜の薄膜化を図ることが必要であり、スピンコーティング法においてはウエハ回転数を上げることでこれに対応してきた。しかしウエハを高速回転させると、特にウエハが大型である場合にウエハ表面に乱流が発生し易く、この乱流がウエハ全体における膜厚の不均一化を招き、膜厚の均一性が低下するとパターンの微細化を図ることが難しくなる。このような理由により、発明者はスピンコーティング法によらない塗布膜形成装置を検討してきた。
【0004】
図23はスピンコーティング法によらない塗布膜形成装置において使用される、ノズルと該ノズルをX(左右)方向へ移動させる駆動機構とを一体化したノズルユニットの一例を示すものである。図中11はケース体であり、前方部12及び後方部13とで構成される。前方部12の上面及び下面の夫々にはX方向に延びるスリット14(下面側は図示せず)が形成されており、このスリット14を介して設けられる塗布液供給管15の移動方向を規制している。塗布液供給管15の先端には塗布液を下方側に向けて吐出するためのノズル部16が設けられており、これら塗布液供給管15及びノズル部16は、後方部13内に設けられるベルト駆動部17の働きにより、スリット14により規制される範囲内を往復移動できるように構成されている。
【0005】
そして塗布処理時には、上述のようにしてノズル部16をX方向に往復(スキャン)させると共に該ノズル部16の下方側に載置したウエハWをY方向に間欠送りし、更にこのY方向の間欠送りを行うたびに塗布液供給領域の幅に応じてX方向の移動幅を変化させていくことで、図24に示すようにウエハW表面に塗布液をいわば一筆書きの要領で供給することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の方法は直線状の塗布領域を横に並べていくことでウエハ全面に液膜を形成するものであるため、総所要時間を短縮するにはノズル部16の一列あたりのスキャン時間を縮めなければならない。この時間短縮のためには、ノズル部16を高速移動させることが効果的だが、このような動作を行うと例えばベルト駆動部17にて大きな振動が生じるため、その振動が伝播して塗布液供給管15内の塗布液が脈動して塗布液供給管15内の圧力に変動が生じてしまう。この塗布液供給管15内における圧力変化は例えば図25に示すようにそのままノズル部16における塗布液の吐出圧に反映されるため、結果的にノズル部16の吐出口16aからは塗布液が図26の如く不均一に供給されてしまうという問題があった。
【0007】
このような問題を解決すべく、例えば前記ベルト駆動部17にノズル部16と逆向きに且つ対称に移動する衝撃緩和用の移動体(バランサー)を設けたり、図示しないノズル部16のガイド部材の周囲に高圧空気を流してノズル部16の移動時における機械的な摩擦を抑えるなどの試みを行っている。しかしノズル部16に伝播される振動そのものを完全に無くすことは困難であり、吐出圧の変動を抑えるには不十分であった。そこで本発明者は、この原因を追求し続け、上述装置においてノズル部16を1m/秒で動かしながらウエハ表面上に一本の塗布液の線を形成し、その線の表面高と当該部位における時間との関係を計測してみたところ、当該表面には例えば200Hzのタイミングで規則的な凹凸が生じていることに気付いた。このタイミングは図27に示すベルト駆動部17におけるベルト18の表面の溝18aと歯部19の表面の歯部19aとが噛み合うタイミングと一致することから上述振動の原因の一つであるものと思われる。図示するように溝18a及び歯部19aは共に平行に形成されており、例えば一の歯部19aの先端が一の溝部18aの内面に接触するときに振動が生じ、これが繰り返されているものと推測される。
【0008】
本発明はこのような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、ノズル部を左右に移動させながら基板に塗布液を供給し、当該基板の表面に塗布膜を形成するにあたって、塗布液の吐出の安定化を図り、膜厚の面内均一性が高い塗布膜を形成できる技術を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る塗布膜形成装置は、基板にレジスト膜あるいは絶縁膜を成膜する装置において、
基板を保持する基板保持部と、
この基板保持部に保持された基板に対し、先端に形成される吐出口を介して塗布液の供給を行うノズル部と、
このノズル部に塗布液の供給を行う塗布液供給管と、
前記ノズル部内において、吐出口と塗布液供給管とを連通し、かつ吐出口よりも径の大きな部位を有する流路と、
この流路内を流れる塗布液に圧力損失を生じさせるために前記流路内に設けられた多孔質体からなる濾過部材と、
前記ノズル部を、歯部を有するプーリの間に掛け渡された溝部を有するタイミングベルトにより左右方向に移動させる第1の駆動部と、
この第1の駆動部において生じる振動がノズル部へ伝播することを抑えるように、第1の駆動部とノズル部との間に介設される、弾性体からなる部分が含まれる振動吸収手段と、
前記ノズル部を基板に対して前後方向に相対的に間欠移動させる第2の駆動部と、を備え、
ノズル部を左右方向に移動させることにより基板表面に塗布液を直線状に塗布し、この直線状の塗布領域が前後方向に並べられるようにノズル部を基板と相対的に間欠移動させていくことを特徴とする。
【0010】
このような構成によれば、ノズル部を左右方向に移動させる際に、第1の駆動部から発生する振動によって塗布液供給管内で脈動が生じたとしても、当該脈動をノズル部内の圧力損失部にて吸収することができるため、振動が吐出口側へ伝播することを抑えることができる。更にまた振動吸収手段が第1の駆動部にて生じた振動を吸収するため、振動がノズル部側に伝播することを抑えることができる。振動吸収手段の弾性体としては例えばゴムまたは板バネ等を用いることができる。
従って吐出口における塗布液の吐出圧が安定し、基板表面に膜厚の面内均一性の高い塗布膜を形成することができる。圧力損失部としては具体的には複数の多孔質体を層状に重ね合わせると共に一方のみが開口する筒状体として形成されたものを用いることができる。このように構成すれば、上述の効果に加え、濾過部材を通るときに塗布液から不純物を除去することができるため、基板上に純度の高い塗布膜を形成することができ、製品の歩留まりが向上する。
【0016】
また本発明は、上述したいずれの構成においてもノズル部に塗布液を供給するために塗布液を加圧する塗布液供給部と、この塗布液供給部から前記ノズル部までの流路内の塗布液の流量を測定する流量計とを設け、前記流量計が測定した塗布液の流量に応じて、前記塗布液供給部から前記ノズル部までの流量を調節するようにしてもよく、このようにすることでも吐出口における塗布液の吐出圧を一層の安定させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る塗布膜形成装置の実施の形態について、基板にレジスト膜を形成する場合を例にとり、第1の実施の形態から第3の実施の形態まで順次説明を行っていく。
【0018】
(第1の実施の形態)
先ず本実施の形態に係る塗布膜形成装置は、図1に示すように外装体をなす筐体21を備え、この外装体21の内部空間は水平な仕切り板22により上下に区画形成されている。基板である半導体ウエハ(以下ウエハと略す)Wは仕切り板22の下方側に設けられる基板保持部23により水平保持され、仕切り板22の上方に設けられるノズルユニット4に含まれるノズル部5から、仕切り板22に形成されるX方向に延びるスリット22aを介して塗布液の供給を受ける構成となっている。
【0019】
基板保持部23は上端部にてウエハWを水平保持すると共に、その下方側はY方向(前後方向)に延設されるレール24にガイドされながら移動する移動体25により支持されている。この移動体25の上には、基板保持部23及びこれに支持されるウエハWの側方を囲うと共にウエハW表面よりも若干高いレベルまで立ち上げられたマスク支持部材26が設けられており、その上端には上方側から供給されるレジスト液がウエハWの塗布膜形成領域W1(図2参照)にのみ付着するように開口したマスク部材27が着脱自在に設けられている。
【0020】
また図2に示すように、移動体25にはレール24に沿ってボールネジ28が貫通して設けられており、例えば筐体21外壁面に設けられるモータ29の働きにより移動体25を前後に移動させることができるようになっている。
これらレール24、移動体25、ボールネジ28及びモータ29は特許請求の範囲における第2の駆動部を構成するものであり、例えば筐体21外部に設けられる制御部3からモータ29の駆動制御を行うことで、ウエハWを任意の位置に移動させることができるようになっている。なお図中20は、例えばレジスト液内に含まれるものと同種類の溶剤、例えばシンナーが貯留される貯留槽である。
【0021】
次いでノズルユニット4の説明を行う。ノズルユニット4は、既述のように仕切り板22により下方側を支持されるようにして設けられており、ノズル部5と該ノズル部5を駆動させる後述の第1の駆動部(図1及び図2では図示を省略している)とで構成されるものである。その周囲はケース体40によって囲われており、このケース体40の上面にはノズル部5に接続する塗布液供給路をなす塗布液供給管61が移動できるようにX方向(左右方向)に延びるスリット4aと、後述する2本の空気供給管62,63が移動するためのスリット4b,4cとが形成され、また下面側にもノズル部5によるレジスト液の塗布の妨げにならないように図示しないスリットが形成されている。
【0022】
図3及び図4はノズルユニット4の内部構造を、ケース体40を外して示した斜視図であり、以下これらの図を参照しながら説明を行う。第1の駆動部をなすX方向駆動部41にはX方向に伸びる長方形状の基体42と、この基体42上の両端に設けられる駆動プーリ43,従動プーリ44と、これら各プーリ43,44に掛けられるエンドレスベルト45と、が含まれ、駆動プーリ43の上部に設けられるモータMにより駆動プーリ43を回転させると、当該駆動プーリ43の正逆回転に伴ってエンドレスベルト45も回転する構成とされている。
【0023】
ここで両プーリ43,44に掛けられたエンドレスベルト45の平行な一対のベルト部分に夫々45a,45bの符号を割り当てると、一方側のベルト部分45aにはノズル支持体46を介してノズル部5が設けられており、他方側のベルト部分45bにはバランサー47を介し、ノズル部5(ノズル支持体46)側との釣り合いをとり、振動を相殺する重り48が設けられており、夫々がエンドレスベルト45の回転に伴って逆向き対称に移動する。また駆動プーリ43と従動プーリ44との間には、夫々がX方向に延びる上下に平行な2本のガイド軸49a及び49bが設けられており、ノズル支持体46及びバランサー47をX方向にガイドするように構成されている。なお図3では作図の便宜上、重り48の図示を省略している。
【0024】
ノズル支持体46及びバランサー47の内部構造は対称に向き合って設けられることを除けば同じであり、図4の縦断面図に示すようにノズル支持体46(バランサー47)はベルト部分45a(45b)に固定されており、ガイド軸49a(49b)が貫通するノズル支持体46(バランサー47)の貫通孔46a(47a)にはガイド軸49a(49b)の周囲に空気を通流させるための隙間が形成され、エアーガイド機構として構成される。貫通孔46a(47a)は流路46b(47b)を介して空気供給管62(63)と接続され、例えば本装置外部に設けられる空気供給部64から加圧空気の供給を受けるように構成される(図1,2参照)。
【0025】
次いで本実施の形態の要部であるノズル部5及びその周囲について詳細を説明する。ノズル部5は図3及び図4に示すように後方側をノズル支持体46に支持される接続部51と、この接続部51の前方側に接続し、上方側から塗布液供給管61が挿入される継手部52と、この継手部52の下方側に接続し例えば着脱自在に構成されるノズル体53とで構成されている。ノズル体53の先端には例えば塗布液供給管61の口径よりもその口径が小さい吐出口54が形成されており、継手部52及びノズル体53の内部には、塗布液供給管61先端と吐出口54とを連通する流路55が形成されている。この流路55の一部は、塗布液供給管61よりもその口径が大きく形成されており、この部位を液溜部7と呼ぶものとすると、液溜部7内には当該部位を流れる塗布液に対して圧力損失を生じさせると共に、塗布液の濾過を行うための濾過部材71が設けられており、また当該液溜部7の下端部には当該部位における側壁に埋め込むようにしてO-リング70が設けられている。
【0026】
濾過部材71の構造について図4〜図6を参照して説明すると、その外観は図5に示すように中央に開口部72を有する位置決め用の台座73と、この台座73の上方に接続され、開口部72に連通するように下方側のみ開口する筒状体74とで構成される。筒状体74は例えば各々孔径の異なる多孔質体を層状に重ねたものであり、例えば各層の多孔質体における孔径を例えば外側から内側に向かって小さくなるように三層に重ねた構成としたものである。具体的には例えば外層74aが200μm径、中層74bが50μm、内層74cが0.65μmである。また濾過部材71は、例えば図4に示すように台座73が液溜部7の下端部に嵌合し、流路55を遮るようにして設けられる。従ってこの流路55内では、塗布液供給管61から供給されてくる塗布液が、必ず筒状体74のいずれかの部位を通って吐出口54へと向かう構成となっている。
【0027】
ここで再び図1に戻り、ノズル部5への塗布液供給経路について説明すると、ノズル部5に一端側が接続されている塗布液供給管61は、他端側にて例えば筐体21外部に設けられる塗布液供給部65と接続されており、この塗布液供給部65を制御部3から制御することで塗布液供給量の調節を行うように構成されている。また、空気供給部64及びモータMについても制御部3と接続されており、例えば既述のモータ29と連動させて、これらの部位の駆動及び供給を行うことができるようになっている。
【0028】
次に本実施の形態の作用について説明する。先ず図示しない搬送アームを介してウエハWが筐体21の内側に進入すると、例えば図示しないリフトピンの昇降または基板保持部23の昇降動作等によりウエハWは前記搬送アームから基板保持部23へと受け渡される。そしてウエハWはモータ29及びボールネジ28の働きにより移動体25を介してY方向に移動し、ノズル部5のX方向の移動領域がウエハWの一端に位置するように位置決めされる。一方、ノズル部5はX方向駆動部41における移動領域の一端へと移動させられ、塗布処理開始に備える。
【0029】
しかる後、制御部3では塗布液供給部65へと作動信号を送信し、ノズル部5から塗布液の吐出を開始すると共に、ウエハWを停止させた状態で当該ノズル部5を一端側から他端側に向けてX方向に移動させ、これによりウエハW表面には塗布液が線状に供給されていく。このときノズル部5の内部では、塗布液供給管61から液溜部7へと塗布液が流れるが、液溜部7内では筒状体74(濾過部材71)により塗布液が濾過されるため、ここでパーティクルの除去が行われ、浄化された塗布液のみがウエハWへと供給される。
【0030】
またノズル部5におけるレジスト液の吐出流量は、目標膜厚に応じて異なるが例えば0.3〜1.0cc/分程度であり、ノズル部5が往路のスキャンを終え、ウエハW他端側にて折り返すと共に復路にてウエハWの塗布液供給領域W1の上方に至るまでの間に、ウエハWをY方向他端側に向かって微少量例えば1mm移動させ、こうした動作を塗布液供給領域W1の幅に応じて往復範囲を変化させながら繰り返すことで、ウエハW表面には図7に示すように塗布液の薄膜(塗布膜)が形成される。
【0031】
これまで述べてきたように本実施の形態によれば、ノズル部5をX方向に往復スキャンさせながらウエハWに塗布液を供給する装置において、ノズル部5内の液溜部7に圧力損失部をなす濾過部材71を設け、塗布液供給管61を介して供給される塗布液に圧力損失を生じさせる構成としたため、駆動部側にて生じる振動及びノズル部5のスキャンに伴う塗布液供給管61の揺れ等により、塗布液供給管61内で脈動が生じても、塗布液が濾過部材71(筒状体74)を通過する間に脈動が吸収されるので、吐出口54からは塗布液が安定して吐出され、ウエハW表面には安定した吐出圧にて塗布液が供給される。
【0032】
図8(a)(b)は塗布液供給管61内の管内圧力及び吐出口54における吐出圧の変化の様子の一例を示す特性図であり、塗布液供給管61内の管内圧力変化が吐出口54では緩和されていることが分かる。なお詳細な比較検討は後述する実施例の項にて行うものとする。
【0033】
また液溜部7はその内部に塗布液が一旦貯留されるため、僅かながら圧力損失を生じさせる効果を有しており、更に濾過部材71については、上述した脈動を緩和すると共に、塗布液に含まれる不純物を筒状体74を構成する三層の多孔質にて捕捉することもできる。従って、ウエハW表面には膜厚の均一性向上に加えて、不純物の混入率が極めて低い塗布膜を形成できるため、歩留まりの向上に効果的である。
【0034】
ところでノズル部5における圧力損失部の構成は上記のものに限定されるものではなく、同様の効果を奏するものであれば他の構成とすることも可能である。図9に示す実施の形態は、上述実施の形態における流路55に吐出口54よりも径の大きな第1の液溜部100及び第2の液溜部101を下方側から順に設け、各々の間を液溜部100及び101よりも径の小さな連通流路102にて連通接続する構成としたものである。このような構成において、塗布液供給管61から流路55側へと供給される塗布液は、先ず一旦第1の液溜部100に貯留され、連通流路102を介して少量ずつ第2の液溜部101へと向かうと共にここでも一定量の貯溜が行われた上で徐々に吐出口54へと向かうため、仮に塗布液供給管61内で脈動が生じても第1及び第2の液溜部100,101において脈動の緩和がなされるため、結果として吐出圧が安定する。
【0035】
また、図10は液溜部7内に設けた濾過部材71に代え、当該液溜部7の下端部における横断面円形をなす開口部55aを塞ぐように球体103を設けたものであり、球体103には前記開口部55aとの間に僅かな隙間が生じるように表面に微小な傷或いは窪みを有するもの、又は形状にゆがみを有するものが用いられる。従って本実施の形態でも上述した2つの例と同様に、塗布液は一旦液溜部7内に貯留され、そこから細い隙間を介して吐出口54へと向かうため、塗布液供給管61内の脈動は吐出口54に至るまでの間に緩和され、吐出圧が安定する。
【0036】
(第2の実施の形態)
本実施の形態は、第1の実施の形態と異なるアプローチで塗布液の吐出圧に影響を及ぼす振動を抑制しようとするものであり、具体的には第1の実施の形態における接続部51、即ちノズル支持体46とノズル部5との間に振動吸収手段を設け、これによりX方向駆動部内にて生じる振動がノズル部5へ伝播することを抑えるものである。従って前記振動吸収手段以外の部位は第1の実施の形態と同様であるため、ここでは図示を省略する。
【0037】
図11は本実施の形態ににおける要部を示す分解斜視図である。図中110はノズル支持体46に一端側が接続された水平な棒状部材であり、この棒状部材110は振動吸収手段をなす円柱状のゴム部材111と密に嵌合し、ノズル部5の移動時においても嵌合孔112と棒状部材110とが動かないようになっている。ゴム部材111の先端面にはノズル固定板113が設けられており、このノズル固定板113は例えば4つのネジ114にてゴム部材111に固定されると共に、ゴム部材111と反対側の前方面には、図示しない固定手段を介してノズル部5が接続される構成となっている。
【0038】
このような構成によれば、塗布処理時にノズル支持体46が高速移動することで生じる振動をゴム部材111が吸収するため、ノズル部5側に振動が伝播せず、塗布液の吐出圧が安定すると共に後述する実施例にも示すように塗布膜の膜厚が均一化する。なおゴム部材111はノズル部5の移動パターン及び振動の大きさによって適宜最適な弾性のものに交換することが好ましく、また振動吸収手段は必ずしもゴムに限定されず、他の弾性体例えばポリウレタン弾性体であってもよい。
【0039】
また本実施の形態における振動吸収手段は、上記のゴム部材111を用いた構成に限定されるものではなく、他の構成に置き換えて同様の効果を得ることもできるため、以下にその例を列挙していく。先ず図12に示す例はノズル支持体46とノズル部5の間にブロック体115を介設する構成としたものであり、ブロック体115の後面とノズル支持体46の前面との間及びノズル部5の後面とブロック体115の前面との間に夫々振動吸収手段をなす板状のゴム部材116(116a,116b)が貼着して設けられる。
【0040】
一方、図13に示す例はノズル支持体46の前面に窪み117を形成し、この窪み117に左右両側に振動吸収手段をなすゴム部材118が設けられるブロック体119を、ゴム部材118を縮退させた状態で嵌入すると共に、当該ゴム部材118の復元力で壁に押圧して固定したものであり、この構成においてノズル部5はブロック体119の前方に接続される。図12及び図13の例では、ノズル支持体46からノズル部5に至るまでの間に振動吸収手段が介在する構成とされている。従ってこれらの構成によっても振動が抑えられる。
【0041】
また、図14及び図15は図11に示した実施の形態におけるゴム部材111に代えて、他の部材を用いた例を図示したものである。図14は板バネ121を設け、当該板バネ121の強さを最適化例えば剛性を低くするように調節してノズル支持体46からノズル部5側へ振動が伝播することを抑えるものであり、図15は振動吸収手段を板バネ122及び蝶番123にて構成し、これらの調節を行うことで振動の抑制を図る構成としたものである。
【0042】
(第3の実施の形態)
本実施の形態は、X方向駆動部において生じた振動の伝播を抑えるのではなく、振動の発生そのものを抑えようとするものであり、プーリ及びベルト以外の部分は上述した2つの実施の形態と同様の構成とすることができるため、要部のみを図16に示す。図示するようにエンドレスベルト45の表面に形成される溝部131は例えば下に行く程前方側に位置するように傾斜しており、駆動プーリ43(従動プーリ44)の周面には前記溝131と噛み合うように歯部132が螺旋の一部となる軌跡に沿って形成されている。
【0043】
このような構成によれば従来のように溝131と歯部132とが噛み合うとき、各溝は下端が先ず噛み合ってその噛合部位が順次上方に移動していく。つまり駆動プーリ43の周面の垂直線上で見たとき、各噛合部位は常に点接触となる。即ち例えば図中A1に示す部位を見れば分かるように、一のX座標において溝131と歯部132とが接触するのは各列ごとに一点である(図16では計4点)。従って歯合時に生じる振動は小さく、後述する実施例でも明らかなように塗布膜の膜厚の均一性を高めることができる。
【0044】
なお、以上において第1〜第3の実施の形態は夫々組み合わせて構成することが可能であり、全て組み合わせてもよいし、任意の二つについてのみ組み合わせた構成としてもよく、このようにすることで一の実施の形態のみで塗布処理を行ったときよりも一層高い効果を上げることができる。例えば第1及び第3の実施の形態を組み合わせたならば、X方向駆動部41におけるエンドレスベルト45とプーリ43(44)とが噛み合うときに生じる規則的な振動の発生を抑え、それでも生じる僅かな振動によって塗布液供給管61内に脈動が生じたとしても、当該脈動はノズル部5内にて打ち消されるため吐出口54までは殆ど伝播することがなく、結果としてウエハW表面には安定した塗布液供給が行われる。
【0045】
更に例えばエンドレスベルト45の振動周波数がノズル支持体46又はノズル部5を共振させる場合には、例えば当該エンドレスベルト45の幅を広げたり、ノズル部5に重りを載せる、或いはノズル部5自身の重量を重くする等してエンドレスベルト45の振動周波数を共振を生じる周波数からずらすような構成としてもよい。具体例を挙げると、例えばエンドレスベルト45における振動周波数と被共振体における振動周波数とが±20%程度離れるように構成することが好ましく、このようにすることで尚一層塗布膜厚の面内均一性が向上する。なお重りを使用して共振防止を図る場合、重さの増減を図る部位はエンドレスベルト45からノズル部5までのいずれの部位であってもよい。
【0046】
また、本実施の形態で用いられる基板は液晶ディスプレイ用のガラス基板、またはフォトマスク用のレチクル基板であってもよい。更に塗布液としてはレジスト液に限らず層間絶縁材料、低誘電体材料、強誘電体材料、配線材料、有機金属材料、金属ペースト等を用いるようにしてもよい。
【0047】
(第4の実施の形態)
図17は本実施の形態を示す模式図であり、第1の実施の形態と異なる点のみを図示している。図中65aは第1の実施の形態に示した塗布液供給部65に代えて設けられる、例えば加圧ポンプにより構成される塗布液供給部65aであり、この塗布液供給部65aからノズル部5に至る流路には該流路内の塗布液の流量を測定するための流量計201が介設されている。また塗布液供給部65aの上流側にはタンク202が接続されており、塗布液はこのタンク202から塗布液供給部65a、流量計201を経由してノズル部5から吐出される構成とされている。更に塗布液供給部65a及び流量計201は夫々制御部3と接続されており、制御部3は流量計201にて測定された塗布液の流量データに基づいて塗布液供給部65がノズル部5に向けて供給する塗布液の量を調節するようになっている。
【0048】
このような構成によれば、制御部3は塗布液の流量を監視すると共に、その結果を加圧ポンプ(塗布液供給部65a)へフィードバックすることができるため、ノズル部5における塗布液の吐出流量の変動を抑えることができる。また、ノズル部5の内部、或いはノズル部5に至る流路の内部が詰まることで塗布液の吐出流量が低下したときにも、これを流量計201にて検出し、検出結果を塗布液供給部65aにフィードバックすることで、ノズル部5における塗布液の吐出流量を概ね一定に保つことができる。更に本実施の形態では、制御部3がノズル部5が詰まることによる著しい流量の低下や、詰まりが発生する前兆と思われる流量の低下を検知した場合において、警告信号を発するようにしてもよい。このような場合において、例えば一旦装置を(正確にはウエハWの搬送を)停止してノズル部5の詰まりを回復させることで製品の歩留まりを向上させることができる。
【0049】
(第5の実施の形態)
図18は本実施の形態を示す模式図である。本実施の形態は第4の実施の形態の一部構成を変更したものであり、流量計201からノズル部5に至る流路にバルブ203を介設すると共に、制御部3を流量計201及びバルブ203と接続している点で第4の実施の形態と異なる。本実施の形態では、流量計201による測定によって得られる塗布液の流量データは制御部3に伝えられ、制御部3はこの流量データに基づいてバルブ203の開度を調節できるようになっている。
【0050】
このような構成によれば、制御部3は塗布液の流量を監視し、その結果をバルブ203へフィードバックすることで、ノズル部5における塗布液の吐出流量の変動を抑えることができる。
【0051】
(第6の実施の形態)
本実施の形態は第1の実施の形態にて説明したX方向駆動部41に代えてX方向駆動部41aを用いたものである。従ってX方向駆動部41a以外の部位については第1の実施の形態と同様とすることができるため、図示を省略する。図19はX方向駆動部41aの斜視図であり、図示するように本実施の形態では第1の駆動部としてのX方向駆動部41aがリニアモータ301及び321を有する点で、第1の実施の形態におけるX方向駆動部41と異なる。2つのリニアモータ301及び321は互いに接続されておらず、X方向に延びるレール313及び333に沿って、その上方を互いに反対方向に移動する。
【0052】
図20は前記X方向駆動部41aをノズル部5の移動方向端部側から見たときにおける縦断面図である。図示するように断面凹部型をなすレール313及びレール333は基体42上に設けられており、これらレール313及び333の上方には夫々前記凹部に嵌合する形状をなすエアスライダ311及び331が設けられている。エアスライダ311には孔部312が、エアスライダ331には孔部332が形成されており、これら孔部312及び332から気体を排出することでエアスライダ311及び331はレール313及び333から浮遊する構成とされている。
【0053】
リニアモータ301はエアスライダ311上に配置され、リニアモータ321はエアスライダ331上に配置される。リニアモータ301は、コイル302と、コイル保持部304と、磁石303と、磁石保持部305とにより構成され、リニアモータ321は、コイル322と、コイル保持部324と、磁石323と、磁石保持部325とにより構成されている。またコイル保持部304にはノズル部5が設けられており、リニアモータ301及び321はカバー351にて覆われている。
【0054】
エアスライダ311にはコイル保持部304が、エアスライダ331にはコイル保持部324が夫々固定されており、コイル保持部304はコイル302を、コイル保持部324はコイル322を夫々保持している。またコイル302及び322には夫々に向かい合うように磁石303及び323が設けられており、磁石303は磁石保持部305に、磁石323は磁石保持部325に夫々保持されている。そしてコイル302及び322と磁石303及び323との吸引力及び反発力により、リニアモータ301及び321を構成するコイル保持部304及び324が移動する。
【0055】
このように構成されたX方向駆動部41aを有する塗布膜形成装置では、リニアモータ301及び321を設けているため、振動の発生を大幅に抑えることができる。このためノズル部5への駆動系からの振動の影響が少なくなり、塗布液の吐出圧が安定するため、ウエハW上に形成される塗布膜の膜厚分布を改善することができる。なお、本実施の形態における図19では便宜上、図20にて示したカバー351と基体42の上部を省略した。
【0056】
次に上述の塗布膜形成装置を塗布ユニットに組み込んだパターン形成装置について図21を参照しながら簡単に説明する。図中81はカセットステーションであり、例えば25枚のウエハWを収納したカセットCを載置するカセット載置部82と、載置されたカセットCとの間でウエハWの受け渡しを行うための受け渡し手段83とが設けられている。この受け渡し手段83の奥側には筐体84にて周囲を囲まれる処理部S1が接続されている。処理部S1の中央には主搬送手段85が設けられており、これを取り囲むように例えば奥を見て右側には塗布・現像ユニットを組み合わせてなる液処理ユニット86が、左側、手前側、奥側には加熱・冷却系のユニット等を多段に積み重ねた棚ユニットU1,U2,U3が夫々配置されている。
【0057】
棚ユニットU1,U2,U3は、液処理ユニット86の前処理及び後処理を行うためのユニットなどを各種組み合わせて構成されるものであり、例えば減圧乾燥ユニット、加熱ユニット、冷却ユニット等が含まれる。なお棚ユニットU2及びU3については、ウエハWを受け渡すための受け渡し台を備えた受け渡しユニットも組み込まれる。また、上述した主搬送手段85は例えば昇降及び前後に移動自在で且つ鉛直軸周りに回転自在に構成されており、液処理ユニット86及び棚ユニットU1,U2,U3を構成する各ユニット間でウエハWの受け渡しを行うことが可能となっている。処理部S1の奥側にはインタ−フェイスユニットS2を介して露光ユニットS3が接続されている。インタ−フェイスユニットS2は例えば昇降自在、左右、前後に移動自在かつ鉛直軸まわりに回転自在に構成された受け渡し手段87により処理部S1と露光ユニットS3との間でウエハWの受け渡しを行うものである。
【0058】
【実施例】
本発明の効果を確認すべく、先ず従来技術に係る図23記載の構成による塗布膜形成装置を用いて、次いで本実施の形態に係る塗布膜形成装置を用いて、各装置毎に塗布液の吐出流量を約0.4cc/分、ノズル部の移動速度を約1000mm/秒として線状に塗布液の供給を行い、この塗布液の線における長手方向の表面中央部の高低差を測定したところ図22に示すような結果となった。
【0059】
図22(a)は従来技術に係る塗布膜形成装置を用いた場合の結果を表すものであり、塗布液の表面高低差は約2500Åであった。図からも分かるように塗布液の表面には凹凸の数が多く、表面の高低差も大きい。一方、図22(b)は第1の実施の形態のうち図1〜図6に記載の装置によるもの、図22(c)は第2の実施の形態のうち図11記載の装置によるもの、図22(d)は第1の実施の形態のうち図1〜図6記載の装置をベースに、接続部51の構成を第2の実施の形態のうち図11に記載の構成に置き換えた装置によるものであり、夫々における表面高低差は(b)が約1500Å、(c)が約1300Å、(d)が約1200Åであった。また図を見れば分かるように、本実施の形態に係る装置による夫々の結果ではいずれの場合においても(a)より凹凸の頻度及び高低差が小さい。
【0060】
以上の結果から、本発明に係る実施の形態を用いることで表面高の高低差がおよそ半分程度にまで減少し、更には凹凸の頻度についても著しく減少することが分かった。特に図22(d)に示した第1及び第2の実施の形態を組み合わせた場合には塗布膜の高低差が半分以下まで低下しており、単独で運用した場合よりも一層効果的となることがわかった。
【0061】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ノズル部を左右に移動させながら基板に塗布液を供給し、当該基板の表面に塗布膜を形成するにあたって、塗布液の吐出の安定化を図り、膜厚の面内均一性が高い塗布膜を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る塗布膜形成装置の第1の実施の形態を示す縦断面図である。
【図2】本発明に係る塗布膜形成装置の第1の実施の形態を示す平面図である。
【図3】ケース体を外した状態におけるノズル部及びX方向駆動部の構造を示す斜視図である。
【図4】X方向駆動部(第1の駆動部)の内部構造を示す縦断面図である。
【図5】濾過部材の構成を示す概略斜視図である。
【図6】濾過部材の構成を示す部分縦断面図である。
【図7】第1の実施の形態における作用を示す作用説明図である。
【図8】第1の実施の形態における作用を示す特性図である。
【図9】第1の実施の形態における圧力損失部の他の例を示す概略縦断面図である。
【図10】第1の実施の形態における圧力損失部の更に他の例を示す概略縦断面図である。
【図11】第2の実施の形態の要部を示す分解斜視図である。
【図12】第2の実施の形態の他の例を示す縦断面図である。
【図13】第2の実施の形態の更に他の例を示す概略斜視図である。
【図14】第2の実施の形態の更に他の例を示す説明図である。
【図15】第2の実施の形態の更に他の例を示す説明図である。
【図16】第3の実施の形態における要部を示す概略斜視図である。
【図17】第4の実施の形態を示す模式図である。
【図18】第5の実施の形態を示す模式図である。
【図19】第6の実施の形態におけるX方向駆動部を示す概略斜視図である。
【図20】第6の実施の形態におけるX方向駆動部を示す縦断面図である。
【図21】前記塗布膜形成装置を組み込んだパターン形成装置の一例を示す平面図である。
【図22】実施例を説明するための説明図である。
【図23】従来発明に係る塗布膜形成装置に設けられるノズルユニットを示す概略斜視図である。
【図24】従来発明に係る塗布膜形成装置における塗布処理の様子を示す説明図である。
【図25】従来技術における振動の発生状況を示す特性図である。
【図26】従来技術における塗布液の供給状況を示す説明図である。
【図27】従来発明に係る塗布膜形成装置に設けられるベルト駆動部の構造を示す概略説明図である。
【符号の説明】
W 半導体ウエハ
23 基板保持部
24 レール
25 移動体
28 ボールネジ
29 モータ
3 制御部
4 ノズルユニット
41 X方向駆動部
M モータ
45 エンドレスベルト
46 ノズル支持体
5 ノズル部
54 吐出口
55 流路
61 塗布液供給管
7 液溜部
71 濾過部材
111 ゴム部材
112 ノズル固定板
131 溝
132 歯部

Claims (7)

  1. 基板にレジスト膜あるいは絶縁膜を成膜する装置において、
    基板を保持する基板保持部と、
    この基板保持部に保持された基板に対し、先端に形成される吐出口を介して塗布液の供給を行うノズル部と、
    このノズル部に塗布液の供給を行う塗布液供給管と、
    前記ノズル部内において、吐出口と塗布液供給管とを連通し、かつ吐出口よりも径の大きな部位を有する流路と、
    この流路内を流れる塗布液に圧力損失を生じさせるために前記流路内に設けられた多孔質体からなる濾過部材と、
    前記ノズル部を、歯部を有するプーリの間に掛け渡された溝部を有するタイミングベルトにより左右方向に移動させる第1の駆動部と、
    この第1の駆動部において生じる振動がノズル部へ伝播することを抑えるように、前記タイミングベルトとノズル部との間に介設される、弾性体からなる部分が含まれる振動吸収手段と、
    前記ノズル部を基板に対して前後方向に相対的に間欠移動させる第2の駆動部と、を備え、
    ノズル部を左右方向に移動させることにより基板表面に塗布液を直線状に塗布し、この直線状の塗布領域が前後方向に並べられるようにノズル部を基板と相対的に間欠移動させていくことを特徴とする塗布膜形成装置。
  2. 濾過部材は一端側にのみ開口部を有する筒状体であることを特徴とする請求項1記載の塗布膜形成装置。
  3. 濾過部材は複数の多孔質体を層状に重ね合わせたものであり、各多孔質体は流路側から吐出口側に向かうに連れて孔径が小さくなるように設けられることを特徴とする請求項1または2記載の塗布膜形成装置。
  4. 流路の途中には、吐出口の上端及び塗布液供給路の先端のいずれよりも径の大きな液溜部が形成されることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の塗布膜形成装置。
  5. 弾性体にはゴムまたは板バネが含まれることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一つに記載の塗布膜形成装置。
  6. 振動吸収手段は、第1の駆動部からノズル部に至るまでの間に蝶番からなる部分が含まれるものであることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一つに記載の塗布膜形成装置。
  7. ノズル部に塗布液を供給するために塗布液を加圧する塗布液供給部と、この塗布液供給部から前記ノズル部までの流路内の塗布液の流量を測定する流量計とを備え、前記流量計が測定した塗布液の流量に応じて、前記塗布液供給部から前記ノズル部までの流量が調節されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一つに記載の塗布膜形成装置。
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