JP4068242B2 - Ofdm受信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplex)変調方式を採用した伝送システムで使用されるOFDM受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、音声信号及び映像信号の伝送においてディジタル変調方式の開発が盛んである。特に、地上ディジタル放送においては、マルチパス妨害に強く、周波数利用効率の高いOFDM変調方式が注目されている。
【0003】
OFDM変調方式においては、マルチパス妨害による符号間干渉を防ぐために、有効シンボル期間の前にガード期間を付加する。図11にOFDMの1シンボル波形を示す。ガード期間には、有効シンボルの後端部の信号が巡回的に複写される。
【0004】
ところで、OFDM受信装置では、上記ガード期間の相関を利用してシンボル同期タイミングの検出を行い、このシンボル同期タイミングを基準にFFTウィンドウタイミング及び復調回路のタイミング信号を発生している。
【0005】
すなわち、直交検波により得られたOFDM受信ベースバンド信号は先ず相関演算回路に入力され、ここでこの受信ベースバンド信号をその有効シンボル長分遅延させた信号との相関が検出される。そして、その相関出力は移動平均回路に入力され、ここでこの相関出力をガード期間分遅延した信号との減算が行われ、さらにその出力を積分することで移動平均が求められる。また、この移動平均回路の出力は、ノイズの影響を低減するためにシンボル平均回路に入力され、この回路においてシンボル周期で規定回数平均される。そして、このシンボル平均回路の出力の振幅波形が振幅検出回路で求められ、そのピーク値の検出タイミングをもとに、同期検出回路でシンボル同期が検出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところがこのような装置は、相関演算回路において受信ベースバンド信号を有効シンボル期間分遅延させる遅延回路が必要であり、また移動平均回路においては相関出力をガード期間長遅延させる遅延回路が必要である。さらにシンボル平均回路では移動平均出力を1シンボル長遅延させる遅延回路が必要である。これらの遅延回路はいずれもメモリにより実現される。このため、装置のシンボル同期検出回路には大容量のメモリが必要となる。
【0007】
ここで、現在提案されているシステムの伝送モードでは、有効シンボル期間としては2048、4096、8192サンプルが考えられ、またガード期間も有効シンボル期間の1/4、1/8、1/16、1/32が考えられている。これらの伝送モードを受信可能な受信装置を考えると、シンボル長の最も長いモードを受信したときに使用する遅延回路(メモリ)が必要となるため、メモリは大容量となる。これは、OFDM受信装置の廉価化のためにLSI化を考慮した場合に、重要な問題となる。
【0008】
この本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、カード期間の相関を利用したシンボル同期検出のために使用するメモリの容量を削減し、LSI化の実現を容易にしたOFDM受信装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためにこの発明は、1シンボルごとに有効シンボル期間とガード期間とを有し、かつこれらの有効シンボル期間及びガード期間の少なくとも一方が異なる複数のシンボル長モードを有するOFDM信号を受信し、この受信されたOFDM信号に含まれる前記ガード期間の位置をもとにシンボル同期タイミングを検出するOFDM受信装置において、上記受信されたOFDM信号のガード期間の相関を検出する相関検出手段と、この相関検出手段の相関出力の移動平均値を検出する移動平均手段と、この移動平均手段の出力のシンボル平均を求めるシンボル平均手段と、このシンボル平均手段の出力をもとにシンボル同期タイミングを検出する同期検出手段と、上記相関検出手段の前段位置から上記シンボル平均手段の前段位置までの間の任意の位置に設けられ、入力信号を間引いて出力する信号間引き手段とを備え、さらに上記受信されたOFDM信号のシンボル長モードを検出するモード検出手段と、このモード検出手段により検出されたシンボル長モードに応じて、上記信号間引き手段の間引き率を制御する間引き率制御手段を備えるように構成したものである。
【0010】
このように構成することで、信号間引き手段の後段に位置する手段に供給される信号のデータ量は削減され、これにより後段の手段が信号処理に使用するメモリの小容量化が可能となる。
また、例えばチャネルが切り替えに伴い受信OFDM信号のシンボル長モードが変更された場合に、この受信OFDM信号のシンボル長モードが検出され、この検出モードに応じて信号の間引き率が可変設定される。したがって、OFDM信号のシンボル長モードが如何なるモードの場合でも、それに応じた最適な間引き処理を行うことが可能となり、これによりS/Nを良好に保ちつつ、信号のデータ量を効果的に削減してメモリ容量の低減を図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は、この発明に係わるOFDM受信装置の第1の実施形態を示す回路ブロック図である。
【0014】
図示しないアンテナで受信されたOFDM変調信号は、チューナ101で選局されて中間周波(IF)信号に周波数変換されたのち、アナログ/ディジタル変換回路(A/D)102でディジタル信号に変換される。A/D変換回路102の出力は、直交検波回路103においてベースバンドの同相成分(I信号)と直交成分(Q信号)に変換される。これらの信号は、高速フーリエ変換回路(FFT)104でそれぞれFFT演算されることで周波数軸上のデータに変換され、しかるのち復調回路105でそれぞれ復調信号処理をされて復調デー夕として出力される。
【0015】
また、直交検波回路103から出力された受信ベースバンド信号は、ガード期間の相関を利用したシンボル同期検出にも利用される。
【0016】
すなわち、直交検波回路103から出力された受信ベースバンド信号は、先ず相関検出回路106に入力される。相関検出回路106は、受信ベースバンド信号のガード期間の相関値を検出するもので、例えば図2に示すように構成される。すなわち相関演算回路106は、遅延回路201と、複素共役回路202と、複素乗算回路203とから構成され、上記受信ベースバンド信号を遅延回路201で有効シンボル期間のサンプル分遅延させたのち、その出力の複素共役を複素共役回路202で算出する。そして、この複素共役演算後の遅延ベースバンド信号と、上記相関検出回路106から出力された受信ベースバンド信号とを複素乗算回路203で複素乗算し、これによりその相関値を出力する。
【0017】
この相関検出回路106の相関出力は、後述する間引き回路107を介して移動平均回路108に入力される。移動平均回路108は、上記相関値の移動平均を算出するもので、例えば図3に示すように構成される。すなわち、移動平均回路108は遅延回路301と、減算回路302と、積分回路303とから構成され、上記間引き回路107aから出力された相関出力を遅延回路301でガード期間サンプル分遅延し、減算回路302で上記間引き回路107aの相関出力から上記ガード期間分遅延した相関出力を減算する。そして、その減算出力を積分回路303で積分することで移動平均値を得る。
【0018】
この移動平均回路108の移動平均出力は、続いてシンボル平均回路109に入力される。シンボル平均回路109は、ノイズの影響を低減するために上記移動平均出力をシンボル周期で規定回数平均するもので、例えば図4に示すように構成される。すなわち、シンボル平均回路109は、加算回路401と遅延回路402とから構成され、上記移動平均出力と、この移動平均出力を遅延回路402で1シンボル期間のサンプル分遅延した出力とを加算器401で加算することで、シンボル周期で平均した値を得る。
【0019】
このシンボル平均回路109の出力は振幅検出回路110に入力され、この振幅検出回路110で振幅波形に変換されたのちその最大振幅値が検出される。そして、この最大振幅値の検出タイミングが同期検出回路111に入力され、同期検出回路111はこの最大振幅値の検出タイミングをもとにシンボル同期タイミングを検出する。タイミング発生回路112は、上記シンボル同期タイミングに同期して、上記FFT回路104におけるFFT演算のためのFFTウィンドウタイミング発生すると共に、復調回路105の復調処理に必要なタイミング信号を発生する。
【0020】
ところで、本実施形態のOFDM受信装置は、上記相関検出回路106と移動平均回路108との間に間引き回路107aを設け、さらにモード検出回路113と間引き制御回路114aとを備えている。
【0021】
間引き回路107aは、相関検出回路106から出力された相関出力を所定の間引き率で間引いて出力するもので、例えば図5に示すように構成される。すなわち、相関出力は加算器501及びラッチ回路502により区間積分され、しかるのちラッチ回路503でラッチされて出力される。このラッチ回路503のラッチクロックは分周クロック生成回路504から与えられる。分周クロック生成回路504はプログラマブル分周器からなり、後述する間引き制御回路114aから分周比として与えられる間引き率に応じた周期のラッチクロックを発生する。
【0022】
モード検出回路113は、上記振幅検出回路110の振幅出力から伝送シンボル長モードを表す情報を抽出し、この抽出した伝送シンボル長モード情報を間引き制御回路114aに与える。間引き制御回路114aには、伝送シンボル長モードに応じた有効シンボル長及びガード長と、信号の間引き率との対応関係を表すテーブルが予め記憶してある。
【0023】
図6(a),(b)はそのテーブルの構成の一例を示すもので、(a)は有効シンボル長2048,4096,8192の各サンプルに対応付けて信号間引き率をそれぞれ1/4,1/8,1/16に設定したもので、また(b)は有効シンボル長2048サンプルにおけるガード長64,128,256,512の各サンプルに対応付けて信号間引き率をそれぞれ、なし(1/1),1/2,4/1,1/8に設定したものである。
【0024】
すなわち、信号間引き率は、有効シンボル長及びガード長に対して反比例の関係となるように設定してある。移動平均回路108の移動平均出力のS/Nはガード期間のサンプル数で決まる。このため、上記したように間引き率を有効シンボル期間及びガード期間に反比例するように設定することで、移動平均回路108の移動平均出力のS/Nを一定に保つことが可能となる。
【0025】
そして、間引き制御回路114aは、上記モード検出回路113から与えられた伝送シンボル長モードを表す情報をキーとして上記テーブルをアクセスし、これにより現在受信中のOFDM信号の有効シンボル長及びガード長に応じた信号間引き率を読み出す。そして、この信号間引き率を上記間引き回路107aに与えて間引き処理を行わせる。
【0026】
このような構成であるから、任意のチャネルにおけるOFDM変調信号の受信を開始すると、モード検出回路113において上記OFDM変調信号に重畳されて伝送される伝送シンボル長モードが検出され、この検出モードが間引き制御回路114aに通知される。間引き制御回路114aは、上記伝送シンボル長モードの有効シンボル長及びガード長に応じた信号間引き率をテーブルから読み出し、この信号間引き率に応じた分周比を間引き回路107aに与える。
【0027】
したがって、以後相関検出回路106から出力された相関出力は、間引き回路107aにおいて、受信中のOFDM変調信号の有効シンボル長及びガード長に応じた信号間引き率で信号が間引かれたのち、移動平均回路108に供給される。このため、移動平均回路108では上記間引き処理後のデータ量が削減された相関出力について移動平均処理がなされ、またシンボル平均回路109でも上記間引き処理によりデータ量が削減された移動平均出力についてシンボル平均処理が行われる。このため、移動平均回路108の遅延回路301として用いられるメモリ、及びシンボル平均回路109の遅延回路402として使用されるメモリの容量はそれぞれ削減され、この結果回路規模を縮小することができる。
【0028】
しかも、上記信号間引き率は、受信OFDM変調信号の伝送シンボル長モードに応じて常に最適な値となるように、間引き制御回路114aにより可変設定される。このため、間引き後の相関出力のS/Nは、伝送シンボル長モードによらず一定に保たれる。
【0029】
また間引き回路107aを、一定期間の平均値を検出してその値を間引きする区間積分回路により構成しているため、単にダウンサンプリングを行う間引き回路を用いる場合に比べて、間引き後の相関出力のS/Nの劣化を抑えることができる。
【0030】
(第2の実施形態)
図7は、この発明に係わるOFDM受信装置の第2の実施形態を示す回路ブロック図である。なお、同図において前記図1と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0031】
この実施形態では、移動平均回路108とシンボル平均回路109との間に間引き回路107bを介挿している。この間引き回路107bは、間引き制御回路114bから分周比として与えられた間引き率で、移動平均回路108から出力された相関値の移動平均出力を間引き処理するもので、この間引き処理後の移動平均出力をシンボル平均回路109に供給する。また、上記間引き制御回路114bが間引き回路107bに与える間引き率は、モード検出回路113により検出されるOFDM変調信号の伝送シンボル長モードに応じて、常にS/Nが一定に保たれるように制御される。
【0032】
このような構成であるから、相関検出回路106及び移動平均回路108ではそれぞれ通常のサンプル数で相関演算処理および移動平均処理が行われるが、シンボル平均回路109へは間引き回路107bで間引き処理がなされた後の相関値の移動平均出力が供給される。このため、シンボル平均回路109では、上記間引き回路107bの間引き処理によりデータ量が削減された移動平均出力についてシンボル平均処理が行われる。このため、シンボル平均回路109の遅延回路402として用いられるメモリの容量は削減される。このとき、シンボル平均回路109の遅延回路402は1シンボル長を遅延するものであるため、大容量のメモリが必要であり、このメモリ容量を削減することだけでも回路規模を十分に縮小することができる。
【0033】
また、前記第1の実施形態と同様に、信号間引き率は受信OFDM変調信号の伝送シンボル長モードに応じて常に最適な値となるように間引き制御回路114bにより制御される。このため、間引き後の移動平均出力のS/Nは、伝送シンボル長モードによらず一定に保たれる。
【0034】
(第3の実施形態)
図8は、この発明に係わるOFDM受信装置の第3の実施形態を示す回路ブロック図である。なお、同図において前記図1及び図7と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0035】
図8において、相関検出回路106と移動平均回路108との間には間引き回路107aを介挿し、さらにこの移動平均回路108とシンボル平均回路109との間には間引き回路107bを介挿してある。間引き回路107aは、間引き制御回路114cから分周比として与えられた間引き率で、相関検出回路106の相関出力を間引き処理するもので、この間引き処理後の相関値を移動平均回路108に供給する。また、間引き回路107bは、間引き制御回路114cから分周比として与えられた間引き率で、移動平均回路108から出力された相関値の移動平均出力を間引き処理するもので、この間引き処理後の移動平均出力をシンボル平均回路109に供給する。
【0036】
さらに、上記間引き制御回路114cが間引き回路107a,107bに与える間引き率は、モード検出回路113により検出されるOFDM変調信号の伝送シンボル長モードに応じて、移動平均出力のS/Nが常に一定に保たれるように制御される。
【0037】
このような構成であるから、移動平均回路108へは間引き回路107aで間引き処理がなされた後の相関出力が供給され、またシンボル平均回路109へは間引き回路107bでさらに間引き処理がなされた後の相関値の移動平均出力が供給される。このため、移動平均回路108及びシンボル平均回路109ではそれぞれ、上記間引き回路107a,107bの間引き処理によりデータ量が段階的に削減された相関値及びその移動平均出力について移動平均処理及びシンボル平均処理が行われる。このため、移動平均回路108の遅延回路301として用いられるメモリと、シンボル平均回路109の遅延回路402として用いられるメモリの容量はそれぞれ削減され、これにより装置の回路規模を小形化することができる。
【0038】
また、前記第1及び第2の実施形態と同様に、信号間引き率は受信OFDM変調信号の伝送シンボル長モードに応じて常に最適な値となるように間引き制御回路114cにより制御される。このため、間引き後の移動平均出力のS/Nは、伝送シンボル長モードによらず一定に保たれる。
【0039】
(第4の実施形態)
図9は、この発明に係わるOFDM受信装置の第4の実施形態を示す回路ブロック図である。なお、同図において前記図1と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0040】
図9において、直交検波回路103と相関検出回路106との間には間引き回路107cが介挿してある。この間引き回路107cは、間引き制御回路114aから分周比として与えられた間引き率で、直交検波回路103から出力された受信ベースバンド信号を間引き処理するもので、この間引き処理後の受信ベースバンド信号を相関検出回路106に供給する。また、上記間引き制御回路114aが間引き回路107cに与える間引き率は、モード検出回路113により検出されるOFDM変調信号の伝送シンボル長モードに応じて、常にS/Nが一定に保たれるように制御される。
【0041】
このような構成であるから、相関検出回路106へは間引き回路107cで間引き処理がなされた後の受信ベースバンド信号が供給される。このため、相関検出回路106、移動平均回路108及びシンボル平均回路109では、上記間引き回路107cの間引き処理によりデータ量が削減された信号について、それぞれ相関演算処理、移動平均処理及びシンボル平均処理が行われる。このため、相関検出回路106、移動平均回路108及びシンボル平均回路109の遅延回路201,301,402としてそれぞれ用いられるメモリの容量はいずれも削減される。
【0042】
すなわち、相関検出回路106、移動平均回路108及びシンボル平均回路109の全てのメモリ容量が削減されることになり、これにより受信装置の回路規模を大幅に縮小することができる。
【0043】
(その他の実施形態)
前記各実施形態では、間引き回路として区間積分回路を使用した場合を例にとって説明したが、入力信号を単にダウンサンプルする回路を使用することもできる。
【0044】
また前記各実施形態では、図6(a),(b)に示したように、信号間引き率を全ての有効シンボル長及びガード長に対し反比例の関係となるように設定した場合を例にとって説明した。しかし、例えば遅延回路として用いるメモリに汎用のメモリを使用する場合のように、メモリ容量が既に決まっている場合には、データ量がこのメモリ容量よりも大幅に少なくなるように信号間引き率を設定することは無意味である。
【0045】
そこでこのような場合には、メモリ容量に対応する有効シンボル期間長以下の有効シンボル期間長又は所定のガード期間長以下のガード期間長に対しては間引き率1/1を設定し、上記有効シンボル期間長を超える有効シンボル期間長又は上記所定のガード期間長を超えるガード期間長に対して反比例の関係となるように間引き率を設定する。
【0046】
図10(a),(b)はその設定例を示すものである。(a)に示す例では、メモリ容量に対応する有効シンボル長4096サンプル以下の各有効シンボル長、つまり4096,2048に対しては信号間引き率なし(1/1)を設定し、それ以上の有効シンボル長8192サンプルに対してのみ信号間引き率1/2を設定している。また(b)に示す例では、メモリ容量に対応するガード長128サンプル以下の各ガード長、つまり128,64に対しては信号間引き率なし(1/1)を設定し、それ以上の各ガード長256,512サンプルに対してそれぞれ信号間引き率1/2,1/4を設定している。
【0047】
このように構成すると、既存のメモリ容量を有効に利用して無駄のない効果的な信号間引きを行うことができる。
【0048】
さらに、前記各実施形態では伝送シンボル長モードに応じて信号間引き率を可変設定する場合を例にとって説明したが、伝送シンボル長モードが固定されている場合には、間引き回路に対し間引き率を固定的に設定しておけばよい。
【0049】
さらに、前記各実施形態ではシンボル平均回路109を備えた装置を例にとって説明したが、シンボル平均回路109はノイズの影響を低減するためのものであり、ノイズレベルが十分に低い場合にはシンボル平均回路109は不要である。従ってこのような装置では、間引き回路を、図9又は図1に示したように相関検出回路106の前段又は移動平均回路108の前段に配置する。このようにすることで、相関検出回路106及び移動平均回路108のメモリ容量を削減できる。
【0050】
その他、間引き回路の回路構成や、各有効シンボル長及びガード長に対し設定する信号間引き率の値、伝送シンボル長モードに応じた信号間引き率の設定制御手段等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0051】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明では、シンボル同期検出部を構成する相関検出手段の前段位置から上記シンボル平均手段の前段位置までの間の任意の位置に、入力信号を間引いて出力する信号間引き手段を介在配置し、さらに間引き率制御手段を備える。そして、この間引き率制御手段により、上記受信されたOFDM信号のシンボル長モードを検出し、この検出されたシンボル長モードに応じて上記信号間引き手段の間引き率を制御するようにしている。
【0052】
従ってこの発明によれば、カード期間の相関を利用したシンボル同期検出のために使用するメモリの容量を削減することができ、これによりLSI化の実現を容易にしたOFDM受信装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係わるOFDM受信装置の第1の実施形態を示す回路ブロック図。
【図2】 図1に示した装置の相関検出回路の構成を示す回路ブロック図。
【図3】 図1に示した装置の移動平均回路の構成を示す回路ブロック図。
【図4】 図1に示した装置のシンボル平均回路の構成を示す回路ブロック図。
【図5】 図1に示した装置の間引き制御回路の構成を示す回路ブロック図。
【図6】 有効シンボル長及びガード長と信号間引き率との関係の一例を示す図。
【図7】 この発明に係わるOFDM受信装置の第2の実施形態を示す回路ブロック図。
【図8】 この発明に係わるOFDM受信装置の第3の実施形態を示す回路ブロック図。
【図9】 この発明に係わるOFDM受信装置の第4の実施形態を示す回路ブロック図。
【図10】 有効シンボル長及びガード長と信号間引き率との関係の他の例を示す図。
【図11】 OFDM信号の波形の一例を示す信号波形図。
【符号の説明】
106…相関検出回路、107a,107b,107c,107d…間引き回路、108…移動平均回路、109…シンボル平均回路、113…モード検出回路、114a,114b,114c…間引き制御回路、201,301,402…遅延回路、202…複素共役回路、203…複素乗算回路、302…減算回路、303…積分回路、401…加算回路、501…加算器、502,503…ラッチ回路、504…分周クロック生成回路。
Claims (4)
- 1シンボルごとに有効シンボル期間とガード期間とを有し、かつこれらの有効シンボル期間及びガード期間の少なくとも一方が異なる複数のシンボル長モードを有するOFDM信号を受信し、この受信されたOFDM信号に含まれる前記ガード期間の位置をもとにシンボル同期タイミングを検出するOFDM受信装置において、
前記受信されたOFDM信号のガード期間の相関を検出する相関検出手段と、
この相関検出手段の相関出力の移動平均値を検出する移動平均手段と、
この移動平均手段の出力のシンボル平均を求めるシンボル平均手段と、
このシンボル平均手段の出力をもとにシンボル同期タイミングを検出する同期検出手段と、
前記相関検出手段の前段位置から前記シンボル平均手段の前段位置までの間の任意の位置に設けられ、入力信号を間引いて出力する信号間引き手段と、
前記受信されたOFDM信号のシンボル長モードを検出するモード検出手段と、
このモード検出手段により検出されたシンボル長モードに応じて、前記信号間引き手段の間引き率を制御する間引き率制御手段と
を具備したことを特徴とするOFDM受信装置。 - 前記間引き率制御手段は、有効シンボル期間長及びガード期間長の少なくとも一方に対して反比例の関係を有する間引き率を前記信号間引き手段に設定することを特徴とする請求項1記載のOFDM受信装置。
- 前記間引き率制御手段は、所定の有効シンボル期間長以下の有効シンボル期間長又は所定のガード期間長以下のガード期間長に対しては間引きを行わせず、前記所定の有効シンボル期間長を超える有効シンボル期間長又は前記所定のガード期間長を超えるガード期間長に対し反比例の関係を有する間引き率を設定することを特徴とする請求項1記載のOFDM受信装置。
- 1シンボルごとに有効シンボル期間とガード期間とを有し、かつこれらの有効シンボル期間及びガード期間の少なくとも一方が異なる複数のシンボル長モードを有するOFDM信号を受信するチューナ部と、
前記チューナ部により受信されたOFDM信号に含まれる前記ガード期間の位置をもとにシンボル同期タイミングを検出するシンボル同期検出部と
を具備し、
前記シンボル同期検出部は、
前記チューナ部により受信されたOFDM信号のガード期間の相関を検出する相関検出手段と、
この相関検出手段の相関出力の移動平均値を検出する移動平均手段と、
この移動平均手段の出力のシンボル平均を求めるシンボル平均手段と、
このシンボル平均手段の出力をもとにシンボル同期タイミングを検出する同期検出手段と、
前記相関検出手段の前段位置から前記シンボル平均手段の前段位置までの間の任意の位置に設けられ、入力信号を間引いて出力する信号間引き手段と、
前記受信されたOFDM信号のシンボル長モードを検出するモード検出手段と、
このモード検出手段により検出されたシンボル長モードに応じて、前記信号間引き手段の間引き率を制御する間引き率制御手段と
を備えたことを特徴とするOFDM受信装置。
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