JP3694216B2 - Ofdm受信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、日本や欧州における地上波ディジタルTV放送のようにOFDM変調された信号の受信装置に関し、特に遅延波除去機能を有して車載用として好適なOFDM受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、地上波ディジタルTV放送に代表されるディジタルのオーディオ信号や映像信号の伝送(変調)方式としてOFDM( Orthogonal Frequency Division Multiplexing、直交周波数分割多重)によるマルチキャリア(多搬送波)変調方式が実用化されつつある。この変調方式による放送は、符号化したデータを分割して千から数千以上の搬送波に振り分け、多重化して伝送する。
図18にOFDM送信装置の構成ブロック図を、図19にOFDMによる変調過程を概念的に示す。
【0003】
図18において、OFDM変調手段191は、入力されるディジタル信号をQPSK等の変調を行う変調手段192と、変調された直列信号を並列信号に変換する直/並列変換手段(S/P)193と、変換された並列信号を逆フーリエ変換する高速逆フーリエ変換手段(IFFT)194と、逆フーリエ変換された信号を直列系列に変換し、時間信号として出力する並/直列変換手段(P/S)195と、変換された信号にガードインターバルを挿入するガードインターバル挿入手段196とから構成されている。また、197は送信手段(TX)、198はアンテナである。
【0004】
上記構成において、入力されたディジタル信号が変調手段192により所定の変調方式(例えば、QPSK変調)で情報変調されることにより得られた変調シンボルは、図19に示すように、直/並列変換手段(S/P)193により、より低速の変調シンボル列、すなわち、一定周波数間隔(Δf)で並んだN個のそれぞれ互いに直交する搬送波の変調シンボル列に変換される。この変調シンボル列は、高速逆フーリエ変換手段(IFFT)194により高速逆フーリエ変換(IFFT)され、更に、並/直列変換手段(P/S)195により波形合成され、直交する時間軸信号の同相成分(以下Iと記す。)と、直交成分(以下、Qと記す。)が生成される。
【0005】
さらに、ガードインターバル挿入手段196により所定時間(有効シンボル時間)Tsで区切られた信号の末尾の所定時間分(ガードインターバル時間)Tgを上記時間軸信号I,Qの開始部にコピーして挿入し、これをガードインターバルとする。このようにガードインターバルが挿入された時間軸信号が、ガードインターバル挿入手段66からベースバンド時系列信号として生成される。
【0006】
このガードインターバルは受信時に生じる遅延波妨害(干渉)の対策のために挿入されるもので、マルチパス環境下での信号の相対遅延による隣接シンボル干渉を吸収するシンボルである。
ここで、(Tg+Ts)時間の時間軸信号が1単位のOFDMシンボルとして扱われ、受信時の処理によってこのガードインターバルが除去されてTs時間の信号のみが有効シンボル信号として抽出され、復調されるものである。
そして、ガードインターバル挿入手段196により生成されたベースバンド時系列信号は、D/A変換手段を含む送信手段(TX)197で所定の搬送波に乗せられ、電力増幅した後アンテナ198から空間に輻射される。
【0007】
つぎに、図20に基本的なOFDM受信装置の構成を、図21にOFDMによる復調過程を概念的に示す。
図20において、OFDM受信装置は、アンテナ212と、受信手段(REC)213と、OFDM復調手段211とを有している。
また、OFDM復調手段211は、受信した信号からガードインターバルを除去して有効シンボル信号を抽出する有効シンボル抽出手段214、有効シンボル信号を並列信号に変換する直/並列変換手段(S/P)215、並列信号をフーリエ変換する高速フーリエ変換手段(FFT)216、直列信号に変換する並/直列変換手段(P/S)217および復調手段218を有している。
【0008】
図20において、アンテナ212によって捕捉された信号電波は受信手段(REC)213によって増幅、周波数変換され、ベースバンド時系列信号として出力され、OFDM復調手段211によって復調される。
OFDM復調手段211では、図21に示すように、有効シンボル抽出手段214において、受信したOFDMシンボルを参照し、Ts時間だけ離れた2つのシンボル信号をTg時間にわたり積和を計算して自己相関信号を発生し、これを基準信号とする。続いてOFDMシンボルの基準信号(自己相関信号)のピーク(最大値)を検出し、自己相関信号のピークに基づいて挿入されたガードインターバルの開始時期を検出し、このガードインターバルを除去して有効シンボルのI、Qを抽出する。
【0009】
次いで、直/並列変換手段(S/P)215により有効シンボル信号を並列信号に変換し、変換された並列信号を高速フーリエ変換手段(FFT)216により高速フーリエ変換(FFT)してΔfずつ周波数のずれたN個の搬送波の変調シンボルを取り出す。このように取り出された変調シンボルを並/直列変換手段(P/S)217により直列状の時間系列に変換してから、復調手段218により所定の方式で復調して、ディジタル信号を復号する。
【0010】
図22は、遅延信号を含むOFDM変調信号において発生するシンボル間干渉を示す説明図である。ここでは、遅延波が2波入力している例を示している。主波を基準にすると、遅延時間がガードインターバル期間より短い遅延波1は、ガードインターバル信号での干渉はあるが、有効シンボルでは干渉していない。一方、遅延時間がガードインターバル時間より長い遅延波2は、有効シンボル間での干渉が発生してしまい、復調後に誤りとなってしまい問題となる。
特に、車載型のOFDM受信装置の場合、車両の移動中の周囲環境(建物、地形など)により、遅延時間が長い信号が発生する場合があり、固定受信より復調誤りが発生しやすい状況にあるので、問題である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
先に、本発明者は、上記問題に対処するために、ガードインターバル時間より長い遅延を持った信号を等化して除去する機能を有するOFDM受信装置を提案した(特願2000−087570)。
図1は、特願2000−087570にて本発明者が提案したOFDM受信装置の構成を示すブロック図であり、本願発明の実施の形態に係るブロック図でもある。但し、遅延等化手段の具体的構成は後述するように本発明者が既に提案したOFDM受信装置とは異なる。本願に係るOFDM受信装置における遅延等化手段の具体的構成は図3乃至図10に示すものである。本願に係るOFDM受信装置(図1)を図20に示す既知のOFDM受信装置と比較すると、図1に示すOFDM受信装置では、受信手段2とOFDM復調手段5の間に、遅延等化手段31と自己相関検出手段4を設けている点が異なる。
【0012】
図2は、図1における自己相関検出手段4の具体的構成を示すブロック図であり、図23は、本出願前に既に本発明者が提案した図1に示すOFDM受信装置における遅延等化手段31Aの具体的構成を示すブロック図である。なお、図23は、2つまでの遅延波を等化できる遅延等化手段の構成を示している。
図2に示す自己相関検出手段4において、受信手段2の出力であるベースバンドのOFDM変調信号を信号端子145に入力すると、まず有効シンボル時間遅延手段141で有効シンボル時間だけ遅延され、それと同時に、複素共役信号生成手段142において、入力したOFDM変調信号の複素共役をとった信号が生成される。乗算手段143において、有効シンボル時間遅延手段141と複素共役信号生成手段142の各出力を乗算し、累算手段144にて一定時間(ガードインターバル時間)だけ乗算信号を累算すると、自己相関検出信号が算出され、信号端子146から出力される。
【0013】
ここで、受信したOFDM変調信号に遅延波が含まれていない湯合(主波だけの場合)、有効シンボル時間遅延手段141からガードインターバル信号が出力されると、一方の複素共役信号生成手段142からはそのコピー元の信号が出力されるので、自己相関検出信号のピークが出力され始める。更に、ガードインターバル期間だけ時間が経過すると、自己相関検出信号がピーク値(最大値)を示す。
一方、遅延波が含まれている場合、自己相関検出信号には、主波に対応するピーク値を発生するほかに、遅延波に対応するピーク値(極大値)がその遅延時間分だけ遅れて発生する。
【0014】
このようにして得られる自己相関検出信号と、受信手段2からのOFDM変調信号が図23に示す遅延等化手段31Aに入力され、遅延等化手段31Aは遅延等化を行う。
図23に示す遅延等化手段31Aは、2系統の負帰還をする帰還手段を有し、遅延手段132と複素振幅補正手段133からなる系統により1つの信号が除去され、遅延手段134と複素振幅補正手段135からなる別の系統によりもう1つの信号が除去される。カロ算手段131において、入力するOFDM変調信号から2つの帰還手段の出力を差し引くと、2つまでの遅延波が除去され、遅延等化されたOFDM変調信号が出力される。
【0015】
ここで、最大極大自己相関探索手段136は、自己相関検出手段14から入力する自己相関検出信号を元に、最大自己相関値と、極大自己相関値、および最大自己相関値と極大自己相関値とをそれぞれ示すタイミングの時間差とを算出して、遅延時間算出手段137と複素振幅係数算出手段138へ出力する。
これを受けて、遅延時間算出手段137は遅延手段132、134での遅延時間を算出して設定し、また、複素振幅係数算出手段138は複素振幅補正手段133、135での補正に用いられる複素振幅係数を算出して設定する。
このとき、算出された遅延信号の遅延時間がガードインターバル時間より短い時には、遅延時間算出手段137は遅延手段132、134での遅延時間をゼロとして設定し、これに対応して遅延手段132、134は、その入力信号を遅延せずにゼロ信号を出力する。
【0016】
上述した遅延等化手段31Aはロジック回路で構成されるが、その回路規模が大きく、また、高速のクロックで動作させる必要があるので、その消費電力が大きくなるという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、OFDM変調信号の遅延等化をOFDM復調の前段階で実施するOFDM受信装置であって、遅延等化手段の低消費電力化を図ったOFDM受信装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明のOFDM受信装置は、OFDM変調信号の自己相関を検出する自己相関検出手段と、該自己相関検出手段の検出結果に基づいて前記OFDM変調信号のガードインターバル時間以上遅延した信号成分を除去する遅延等化手段と、該遅延等化手段の出力信号から変調時に挿入されたガードインターバル信号を取り除き、有効シンボル信号を抽出して復調するOFDM復調手段とを有するOFDM受信装置であって、前記遅延等化手段は、前記遅延信号成分のレベルが小さいときに遅延等化動作を停止させるものであることを特徴とする。
【0018】
本発明のOFDM受信装置では、自己相関検出手段によりOFDM変調信号の自己相関が検出され、前記自己相関検出手段の検出結果に基づいて遅延等化手段により前記OFDM変調信号のガードインターバル時間以上遅延した信号成分が除去される。また、OFDM復調手段により前記遅延等化手段の出力信号から変調時に挿入されたガードインターバル信号が取り除かれ、有効シンボル信号が抽出されて復調される。このOFDM受信装置において、前記遅延等化手段により、前記遅延信号成分のレベルに応じて遅延等化動作が停止される。
【0019】
また、本発明のOFDM受信装置は、前記遅延等化手段は、前記自己相関検出手段が検出した自己相関値のうち、最大自己相関値以外の極大自己相関値の前記最大自己相関値からの遅延時間と、前記極大自己相関値から算出した複素振幅係数とに基づいて前記遅延等化手段の出力信号を負帰還させる帰還手段と、前記自己相関値に基づいて遅延信号成分のレベル判定を行なう遅延信号レベル判定手段とを有することを特徴とする。
【0020】
本発明のOFDM受信装置では、前記遅延等化手段は、帰還手段により前記自己相関検出手段が検出した自己相関値のうち、最大自己相関値以外の極大自己相関値の前記最大自己相関値からの遅延時間と、前記極大自己相関値から算出した複素振幅係数とに基づいて前記遅延等化手段の出力信号を負帰還させられ、遅延信号レベル判定手段により前記自己相関値に基づいて遅延信号成分のレベル判定が行なわれる。
【0021】
また、本発明のOFDM受信装置は、前記遅延等化手段は、前記遅延信号レベル判定手段が、遅延信号成分のレベルが主信号成分のレベルに比して小と判定した場合には、前記遅延等化手段の入力を出力にバイパスさせることを特徴とする。
【0022】
本発明のOFDM受信装置では、前記遅延等化手段は、遅延信号レベル判定手段により遅延信号成分のレベルが主信号成分のレベルに比して小と判定された場合には、前記遅延等化手段の入力が出力にバイパスさせられる。
【0023】
また、本発明のOFDM受信装置は、前記遅延等化手段は、遅延信号レベル判定手段が、遅延信号成分のレベルが主信号成分のレベルに比して小と判定した場合には、前記帰還手段のすべての、または一部の出力を零とするように制御することを特徴とする。
【0024】
本発明のOFDM受信装置では、前記遅延等化手段は、遅延信号レベル判定手段により遅延信号成分のレベルが主信号成分のレベルに比して小と判定された場合には、前記帰還手段のすべての、または一部の出力が零となるように制御される。
【0025】
また、本発明のOFDM受信装置は、前記遅延等化手段は、遅延信号レベル判定手段が、遅延信号成分のレベルが主信号成分のレベルに比して小と判定した場合には、前記帰還手段の動作を停止させることを特徴とする。
【0026】
本発明のOFDM受信装置では、前記遅延等化手段は、遅延信号レベル判定手段により遅延信号成分のレベルが主信号成分のレベルに比して小と判定された場合には、前記帰還手段の動作が停止させられる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。本発明の実施の形態について説明するに先立ち、本発明に係るOFDM受信装置の特徴部分である、シンボル間干渉を生ずる遅延波の除去を行なう遅延等化手段の制御動作について説明する。図11は自己相関検出手段4(図1)が出力する自己相関検出信号の一例を示す波形図であり、2通りの遅延信号レベルに対応した波形を示している。図11に示すように、自己相関検出信号が与える自己相関値は、その極大値(または最大値)が入力する信号のレベルに対応しており、主波のレベルを基準にすると図11において(a)にて示される波形では遅延波のレベルが大きいが、(b)にて示される波形では遅延波のレベルがかなり小さい。
【0028】
図12は、主波と遅延波のそれぞれに対応したOFDM変調信号を個別に受信した場合に、OFDM復調手段5(図1)が出力する出力データの一例を示す波形図であり、また、図13は、それらの合成波を入力した場含にOFDM復調手段5が出力する出力データの一例を示す波形図である。いずれも、遅延等化手段31(図1)の入出力端子をバイパスしたときの波形図である。図13では、先の図11と同様に、2通りの遅延信号レベルに対応した波形を示している。なお、ここでは、情報変調にはQPSKを用いている。
【0029】
上述した主波と遅延波のそれぞれの信号に対応した出力データシンボルの位相軌跡について図12を参照して説明する。まず、主波に対応する自己相関検出信号のピーク値を基準として、主波だけのOFDM変調信号をOFDM復調手段5にて復調すると、その復調シンボルはI−Q平面の4格子点に分布する。
一方、主波より時間的に遅延している遅延波については、主波と同様に、主波に対応する自己相関検出信号のピーク値を基準として、遅延波だけのOFDM変調信号を主波に対応する自己相関検出信号のピーク値を基準として復調すると、その復調シンボルはI−Q平面の原点を中心に回転する分布となる。ここで、格子点の大きさ(原点からの距離)や回転半径は、主波や遅延波のレベルに比例する。
【0030】
このような主波と遅延波が同時に含まれているOFDM変調信号を復調すると、OFDM復調手段5の出力で見た復調シンボルは、図13に示すように、主波の4格子点を中心として、遅延波のシンボルが回転するような分布を示す。このとき、図11において(a)に示されるような自己相関検出信号が得られ、遅延信号のレベルが大きいとされる場合には、図13(a)に示すように、遅延波のシンボルの回転半径が大きくなるので、シンボル間干渉が発生し、ビット誤りが多く発生する。従って、この場合には、遅延等化手段31を用いて遅延信号を等化して除去する必要がある。
【0031】
一方、図18において(b)に示されるような自己相関検出信号が得られ、遅延信号のレベルが小さいとされる場合には、図13(b)に示すように、シンボル間干渉が発生しないので、遅延波を除去しなくても正確にシンボルが判別でき、そのままビット誤りとはならない。従って、この場合には遅延等化手段31を用いる必要がない。
以上のようなOFDM変調信号の性質を利用して、遅延信号成分のレベルが小であるときに遅延等化手段31の遅延等化動作を停止させれば、ビット誤りを発生せずに遅延等化手段31の消費電力を低減させることができる。本発明は、上述した知見に基づいてなされたものである。
【0032】
本発明の第1の実施の形態に係るOFDM受信装置の構成を図1に示す。同図において、本実施の形態に係るOFDM受信装置は、OFDM変調された信号を捕捉するアンテナ1と、受信手段2と、受信手段2の出力信号の自己相関を検出する自己相関検出手段4と、自己相関検出手段4の検出結果に基づいて受信手段2の出力信号から所定時間以上、遅延した信号成分を除去する遅延等化手段31と、OFDM復調手段5とを有している。
【0033】
上記構成において、アンテナ1により受信した信号は、受信手段2で増幅、周波数変換されてベースバンド信号に変換された後、遅延等化手段31及び自己相関検出手段に入力される。
次いで遅延等化手段31では、自己相関検出手段4の検出結果に基づいて受信手段2の出力信号から所定時間以上、具体的にはOFDM変調信号のガードインターバル時間以上遅延した信号成分が除去される。遅延等化手段31の出力信号は、OFDM復調手段5において、フーリエ変換され、変調時に挿入されたガードインターバルが取り除かれ、有効シンボルが抽出されて復調される。
【0034】
次に、図1における自己相関検出手段4の具体的構成を図2に示す。図2において、自己相関検出手段4は、自己相関検出手段4に供給される信号を有効シンボル時間だけ遅延させた遅延信号を出力する有効シンボル時間遅延手段141と、自己相関検出手段4に供給される信号から複素共役信号を生成して出力する複素共役信号生成手段142と、前記遅延信号と前記複素共役信号とを乗算する乗算手段143と、乗算手段143の乗算結果を所定時間だけ累算する累算手段144とを有している。
【0035】
上記構成において、自己相関検出手段4では、有効シンボル時間遅延手段141により入力端子145より自己相関検出手段に供給される信号が有効シンボル時間だけ遅延させられた遅延信号が出力され、また、複素共役信号生成手段142により入力端子145より供給される信号から複素共役信号が生成され出力される。前記遅延信号と前記複素共役信号とが乗算手段143により乗算され、乗算手段143の乗算結果が累算手段144により所定時間(ガードインターバル時間)だけ累算される。さらに、累算手段144の累算結果である自己相関値が出力端子146より遅延等化手段31に出力される。
【0036】
次に、図1における遅延等化手段31の具体的構成を図3に示す。遅延等化手段31が、本願出願前に既に本発明者が提案したOFDM受信装置の遅延等化手段31A(図23に図示)と構成上、異なる点は、最大極大自己相関検出手段46の出力側に遅延信号レベル判定手段49が接続され、更に、複素振幅補正手段43、45の出力側に、遅延信号レベル判定手段49から出力される制御信号Cによって制御されるスイッチ手段50、51が接続され、スイッチ手段50、51を介して加算手段41の入力側に接続されるようにした点にある。
【0037】
図3において、遅延等化手段31は、加算手段41と、加算手段41の出力を所定時間、遅延させる遅延手段42、44と、遅延手段42、44の出力信号の複素振幅をそれぞれ補正する複素振幅補正手段43、45と、遅延手段42、44における遅延時間を算出する遅延時間算出手段47と、複素振幅補正手段43、45における振幅補正量である複素振幅係数を算出する複素振幅係数算出手段48と、供給された自己相関検出信号の中から最大値と極大値を探索する最大極大自己相関探索手段46と、複素振幅補正手段43、45の出力側と加算手段41の入力側との間に設けられたスイッチ手段50、51と、遅延波の信号レベルを判定し、遅延波のレベルがシンボル間干渉を生じない程度に小さいときに加算手段の−側入力を一定の値に固定するための制御信号Cをスイッチ手段50、51に出力する遅延信号レベル判定手段49とを有している。
【0038】
ここで、スイッチ50、51は本実施の形態では、通常、すなわち、遅延信号レベル判定手段49より制御信号Cが入力されない限り、出力端Xは入力端A側に接続された状態にあるものとする。また、遅延手段42と、複素振幅補正手段43とにより構成される信号の負帰還手段により、一の遅延信号成分が除去され、また、遅延手段44と、複素振幅補正手段45とにより構成される信号の負帰還手段により、もう1つの遅延信号成分が除去される。
【0039】
図3において、まず、受信手段2より加算手段41に入力される遅延波のレベルがシンボル間干渉を生じない程度に小さいとき、すなわち遅延信号レベル判定手段49より制御信号Cがスイッチ手段50、51に出力されない状態下における動作について説明する。
最大極大自己相関探索手段46は、自己相関検出手段4から自己相関検出信号が供給されると、それらの中から自己相関の最大値と極大値とを探索し、自己相関の最大値と極大値に関する制御信号を遅延時間算出手段47と、複素振幅係数算出手段48に送出する。
【0040】
最大極大自己相関探索手段46からの制御信号を受けて、遅延時間算出手段47は前記の最大自己相関値を基準として、最大自己相関値以外の極大自己相関値の中で、除去すべき2つの遅延信号に対応する極大自己相関値が検出された時点までの時間を算出して、これを遅延時間としてそれぞれ遅延手段42,44に送出する。
ここで、算出された遅延時間が所定時間、具体的にはOFDM変調信号に含まれるガードインターバル時間より短い時には、送出する遅延時間を零とする。
また、複素振幅係数算出手段48は、最大極大自己相関探索手段46からの制御信号を受けると、最大自己相関値を基準として、最大自己相関値以外の極大自己相関値の中で除去すべき2つの遅延信号に対応する極大自己相関値との比をそれぞれ算出して、これを複素振幅係数としてそれぞれ複素振幅補正手段43、45に送出する。
【0041】
ここで、遅延時間算出手段47と複素振幅係数算出手段48においては、自己相関検出手段4から供給される自己相関検出信号を参照して、遅延時間と複素振幅補正係数を算出する。
遅延手段42、44は遅延時間算出手段47により与えられる遅延時間に基づいて入力信号を遅延させる。ここで、与えられる遅延時間が零のときは、遅延信号の遅延時間がOFDM変調信号のガードインターバル時間以下であり、除去する必要がないので、入力信号を遅延させずに、振幅が零の信号を出力する。
複素振幅補正手段43、45は、複素振幅係数算出手段48により与えられる複素振幅係数に基づいて振幅補正を行う。
【0042】
このように遅延手段42(44)及び複素振幅補正手段43(45)からなる負帰還手段を経て加算手段91の出力が負帰還され、同じ加算手段41の入力に供給される。
図3に示す構成において、受信手段2の出力信号は、加算手段41に与えられ、加算手段41の出力は、遅延時間算出手段47及び複素振幅係数算出手段48により与えられた遅延時間及び複素振幅係数に基づいて遅延手段42、44及び複素振幅補正手段43、45により、遅延時間調整及び振幅調整が行われ、この遅延時間調整及び振幅補正が行われた信号が逆極性で加算手段41において加算される。この結果、受信手段2の出力信号からシンボル間干渉を生ずるOFDM変調信号のガードインターバル時間以上遅延した信号成分が除去され、この不要波が除去された信号がOFDM復調手段5に出力される。
【0043】
ここで、図14に遅延信号レベル判定手段49の具体的構成を示す。遅延信号レベル判定手段49は、最大極大自己相関探索手段46の出力から自己相関値の最大値を抽出して出カする最大値抽出手段491と、自己相関値の極大値を抽出して出力する極大値抽出手段492と、自己相関値の最大値と極大値を比較して制御信号Cを出力する比較手段493とからなる。
次に、遅延信号レベル判定手段49が制御信号Cを出力するまでの過程を、図15乃至図17を参照して説明する。図15に、自己相関検出手段4が出力する自己相関検出信号の一例を示す。また、図16に比較手段493における自己相関値のレベル差と制御信号Cとの関係を示し、図17に図16で使用されるマージンレベルとOFDM復調シンボルとの関係を示す。なお、ここでも遅延波の数は1つとし、情報変調にはQPSKを用いるものとして説明する。
【0044】
図15に示される自己相関検出信号を入力して、最大極大自己相関探索手段46は、自己相関値の最大値(この場合は主波のレベル)と極大値(同、遅延波のレベル)を探索して、それぞれA0,A1として出力する。併せて、主波と遅延波の間の珊延時間も出力される。なお、遅延時間がが―ドインターバル時間以下であれは、遅延時間はゼロとして、A1は出力されない。
このようにして最大極大自己相関探索手段46から出力される信号を受けて、遅延信号レベル判定率段49では、まず、最大値抽出手段491がA0を抽出し、極大値抽出手段492がA1を抽出する。
【0045】
比較手段493は、A0とA1を入力してレベル差ΔA=A0/√2−A1を算出し、図16に従ってΔAと所定のマージンレベル:(M/α(但し、α:比例定数)とを比較する。ここで、ΔA<ΔM/αであるとき、図17に示す復調シンボルでは隣接したQPSKのシンボル間での干渉余裕量ΔB=B0/√2−B1が所定のマージンΔMよりも小さくなっている。即ち、主波と遅延波が同じレベルか、または遅延波のレベルがやや小さいので、OFDM復調手段5の出力にて復調シンボルが干渉しているか、干渉の恐れがあることを示している。このとき、制御信号Cには、遅延波のレベルが大きいことを示す“1”を出力する。
【0046】
反対に、ΔA>ΔM/αとなるとき、図17に示す復調シンボルではQPSKの隣接シンボル間での干渉余裕量ΔBがマージンΔMよりも大きくなっている。即ち、主波のレベルより遅延波のレベルが小さいので、OFDM復調手段5の出力にて復調シンボルが干渉していないことを示している。このとき、制御信号Cには、遅延波のレベルが小さいことを示す“0”を出力する。ここで、ΔMは、図17に示すように、OFDM復調手段5の出力における復調シンボルで干渉を起さないためのマージンであり、既知の値である。
【0047】
このように、制御信号Cが出力されると、スイッチ手段50、51は次のように動作する。制御信号Cを参照して、遅延波のレベルが大であるときは、入力端Aの信号が出力端Xに出力され、反対に遅延波のレベルが小であるときは、入力端Bの信号が出力端Xに出力される。即ち、遅延波のレベルが大であってシンボル干渉が発生しているときには、遅延等化手段31における2系統の帰還手段の出力が加算手段41に出力され、本願出願前に本発明者が提案したOFDM受信装置と同様に、遅延等化の動作が実行される。
【0048】
一方、遅延波のレベルが小であってシンボル干渉が発生していないときには、ゼロレベルの信号が加算手段41に出力され、結果として遅延等化手段31の入力信号が出力側にバイパスされ、遅延等化動作が実行されない。
この実施例の場合、遅延波のレベルが小のときには加算手段41の2つの入力が零に固定され変化しないので、それに応じて加算手段41での消費電力が低減される。
【0049】
以上に説明したように、本発明の第1の実施の形態に係るOFDM受信装置によれば、OFDM変調信号の自己相関を検出する自己相関検出手段と、該自己相関検出手段の検出結果に基づいて前記OFDM変調信号のガードインターバル時間以上遅延した信号成分を除去する遅延等化手段と、該遅延等化手段の出力信号から変調時に挿入されたガードインターバル信号を取り除き、有効シンボル信号を抽出して復調するOFDM復調手段とを有するOFDM受信装置であって、前記遅延等化手段は、前記遅延信号成分のレベルに応じて遅延等化動作を停止させるので、OFDM変調信号の遅延等化をOFDM復調の前段階で実施するOFDM受信装置において、遅延等化手段の低消費電力化を図ったOFDM受信装置が得られる。
【0050】
すなわち、本実施の形態では、遅延信号のレベルが小であってシンボル干渉が発生していないときは、遅延信号レベル判定手段49より制御信号Cがスイッチ手段50、51に出力され、加算手段41の−側入力が零に固定されるので、加算手段41は実質的に加算動作を行なわないのと等価な状態になり、加算手段41における消費電力の低減が図れる。
【0051】
次に本発明の第2の実施の形態に係るOFDM受信装置について説明する。本実施の形態に係るOFDM受信装置の構成は、遅延等化手段の具体的構成を除き、全体構成は図1に示したものと同一であるので、重複する説明は省略する。後述する第3乃至第8の実施の形態についても同様に、遅延等化手段の具体的構成以外は図1に示したものと同一であるので、これらの実施の形態についても遅延等化手段についてのみ説明することとする。
【0052】
本実施の形態に係るOFDM受信装置における遅延等化手段の構成を図4に示す。本実施の形態に係るOFDM受信装置における遅延等化手段が第1の実施の形態に係るOFDM受信装置における遅延等化手段(図3に図示)と構成上、異なるのは、複素振幅補正手段41、45の出力側に接続されていたスイッチ手段を除去し、新たに、スイッチ手段52を、加算手段41の出力側と遅延手段42、44の入力側との間に接続した点にあり、その他の構成は同様であるので、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0053】
本実施の形態に係るOFDM受信装置における遅延等化手段32は、加算手段41と、加算手段41の出力を所定時間、遅延させる遅延手段42、44と、遅延手段42、44の出力信号の複素振幅をそれぞれ、補正する複素振幅補正手段43、45と、遅延手段42、44における遅延時間を算出する遅延時間算出手段47と、複素振幅補正手段43、45における振幅補正量である複素振幅係数を算出する複素振幅係数算出手段48と、供給された自己相関検出信号の中から最大値と極大値を探索する最大極大自己相関探索手段46と、加算手段41の出力側と遅延手段42、44の入力側との間に接続されたスイッチ手段52と、遅延波の信号レベルを判定し、遅延波のレベルがシンボル間干渉を生じない程度に小さいときに制御信号Cをスイッチ手段52に出力する遅延信号レベル判定手段49とを有している。
【0054】
ここで、スイッチ手段52は、制御信号Cが遅延信号レベル判定手段49より入力されない状態、すなわち、遅延波のレベルが大であってシンボル干渉が発生している状態下では入力端子Aと出力端子Xとが接続され、制御信号Cが入力された場合、すなわち遅延波のレベルが小であってシンボル干渉が発生していない状態下では、入力端子Bと出力端子Xとが接続され遅延手段の入力信号を零レベルに固定するように切り換えられる。
【0055】
上記構成において、遅延信号レベル判定手段49は、最大極大自己相関探索手段46の出力信号に基づいて遅延波のレベルが小であってシンボル干渉が発生していないと判定したときには、制御信号Cをスイッチ手段52に出力し、この結果、スイッチ手段52では、入力端子Bと出力端子Xとが接続され、遅延手段の入力信号を零レベルに固定するように切り換えられる。したがって、零レベルの信号が遅延手段42、44に出力される。
結局、2系統の帰還手段の出力が零となるので、遅延等化手段32の入力信号が出力にバイパスされ、遅延等化動作が実行されないこととなる。
本実施の形態の場合、遅延信号のレベルが小のときには遅延手段42、44以降において信号が変化しないので、遅延手段42、44、複素振幅補正手段41、45、および加算手段41での消費電力が低減される。
【0056】
本発明の第2の実施の形態に係るOFDM受信装置によれば、OFDM変調信号の自己相関を検出する自己相関検出手段と、該自己相関検出手段の検出結果に基づいて前記OFDM変調信号のガードインターバル時間以上遅延した信号成分を除去する遅延等化手段と、該遅延等化手段の出力信号から変調時に挿入されたガードインターバル信号を取り除き、有効シンボル信号を抽出して復調するOFDM復調手段とを有するOFDM受信装置であって、前記遅延等化手段は、遅延信号成分のレベルが主信号成分のレベルに比して小と判定した場合には、前記制御手段により前記帰還手段の出力を零とするように制御するようにしたので、帰還信号が零となる以降の回路において、信号変化が少なくなり、それに応じて消費電力が低減されるという効果が有る。
【0057】
次に、本発明の第3の実施の形態に係るOFDM受信装置における遅延等化手段の具体的構成を図5に示す。本実施の形態に係るOFDM受信装置における遅延等化手段が図3に示した第1の実施の形態に係るOFDM受信装置における遅延等化手段と構成上、異なる点は、複素振幅補正手段43、45の出力側に接続されていたスイッチ手段を除去し、新たに、スイッチ手段53、54を、加算手段41のOFDM変調信号の入力端に接続し、更にスイッチ手段55、59を加算手段41の出力側に接続した点にある。ここで、スイッチ手段53、54、55、59は遅延信号レベル判定手段49の制御信号Cにより切換制御されるようになっており、スイッチ手段53、55は、受信手段2の出力信号を遅延等化手段を介してOFDM復調手段5に出力するか、あるいは遅延等化手段33をバイパスさせるかを切り換えるスイッチ手段である。また、スイッチ手段54は上述したバイパス時に加算手段41の+側の入力信号のレベルを零レベルに固定するためのスイッチ手段であり、スイッチ手段59は、加算手段41の出力信号のレベルを零に固定するためのスイッチ手段である。
【0058】
上記構成において、遅延波のレベルが大であってシンボル干渉が発生しているときには、遅延信号レベル判定手段49から各スイッチ手段53乃至55、及び59には制御信号Cは出力されず、スイッチ手段53乃至55、及び59において、A端子−X端子がそれぞれ接続され、この結果、遅延等化手段33では、本願出願前に本発明者が別出願で提案したOFDM受信装置と同様に、遅延等化の動作が実行される。
【0059】
一方、遅延波のレベルが小であってシンボル干渉が発生していないときには、遅延信号レベル判定手段49から各スイッチ手段53乃至55、及び59に制御信号Cが出力され、スイッチ手段53において、A端子−Y端子が接続され、更に、スイッチ手段54、55、59においてB端子−X端子がそれぞれ接続される。これにより、遅延等化手段33の入力信号が出力にバイパスされるので、遅延等化動作が実行されないこととなる。
本実施の形態では、加算手段41のOFDM変調信号が入力される+側の入力端にはスイッチ手段54を介してゼロ信号が入力され、更にスイッチ手段59を介して加算手段41の出力がゼロとなるように出力されるので、これ以降の遅延手段42、44、および複素振幅補正手段43、45での信号もゼロとなり、信号変化がない。結局、遅延手段42、44、複素振幅補正手段43、45、および加算手段41での消費電力が低減される。
【0060】
本発明の第3の実施の形態に係るOFDM受信装置によれば、OFDM変調信号の自己相関を検出する自己相関検出手段と、該自己相関検出手段の検出結果に基づいて前記OFDM変調信号のガードインターバル時間以上遅延した信号成分を除去する遅延等化手段と、該遅延等化手段の出力信号から変調時に挿入されたガードインターバル信号を取り除き、有効シンボル信号を抽出して復調するOFDM復調手段とを有するOFDM受信装置であって、前記遅延等化手段は、前記遅延信号レベル判定手段が、遅延信号成分のレベルが主信号成分のレベルに比して小と判定した場合には、前記制御手段により前記遅延等化手段の入力信号を出力側にバイパスさせるようにしたので、遅延等化手段の動作が停止状態になり、帰還手段には信号が入力されないので、帰還手段で信号変化が少なくなり、それに応じて消費電力が低減される効果が有る。
【0061】
次に、本発明の第4の実施の形態に係るOFDM受信装置における遅延等化手段34の具体的構成を図6に示す。本実施の形態に係るOFDM受信装置における遅延等化手段34が図3に示した第1の実施の形態に係るOFDM受信装置における遅延等化手段31と構成上、異なるのは、スイッチ手段50、51を設けずに遅延信号レベル判定手段49から出力される制御信号Cにより遅延時間算出手段を制御するようにした点にあり、その他の構成は同一である。
【0062】
上記構成において、遅延波のレベルが大であってシンボル干渉が発生しているときには、遅延信号レベル判定手段49より遅延時間算出手段56には制御信号Cは出力されず、遅延等化手段34では、遅延等化の動作が実行される。
一方、遅延波のレベルが小であってシンボル干渉が発生していないときには、遅延信号レベル判定手段49より制御信号Cが遅延時間算出手段56に出力され、遅延時間算出手段56は、制御信号Cを受けて、遅延手段42、44における遅延時間を零に設定する。このとき、遅延手段42、44は、零信号を複素振幅補正手段43、45にそれぞれ出力する。この結果、加算手段41における帰還手段の入力端にはゼロが設定されるので、遅延等化が実行されないこととなる。本実施の形態では、遅延手段42、44以降の回路の信号が変化しないので、複素振幅補正手段41、45、および加算手段41での消費電力が低減される。
【0063】
本発明の第4の実施の形態に係るOFDM受信装置によれば、OFDM変調信号の自己相関を検出する自己相関検出手段と、該自己相関検出手段の検出結果に基づいて前記OFDM変調信号のガードインターバル時間以上遅延した信号成分を除去する遅延等化手段と、該遅延等化手段の出力信号から変調時に挿入されたガードインターバル信号を取り除き、有効シンボル信号を抽出して復調するOFDM復調手段とを有するOFDM受信装置であって、前記遅延等化手段は、遅延信号成分のレベルが主信号成分のレベルに比して小と判定した場合には、前記制御手段により前記帰還手段の出力を零とするように制御するようにしたので、帰還信号が零となる以降の回路において、信号変化が少なくなり、それに応じて消費電力が低減されるという効果が有る。
【0064】
次に、本発明の第5の実施の形態に係るOFDM受信装置における遅延等化手段35の具体的構成を図7に示す。本実施の形態に係るOFDM受信装置における遅延等化手段34が図6に示した第4の実施の形態に係るOFDM受信装置における遅延等化手段34と構成上、異なるのは、遅延信号レベル判定手段49の制御信号Cにより、遅延時間算出手段47ではなく、複素振幅係数算出手段57を制御するようにした点にあり、その他の構成は同一である。
【0065】
上記構成において、遅延波のレベルが大であってシンボル干渉が発生しているときには、遅延信号レベル判定手段49から複素振幅係数算出手段57に制御信号Cは出力されず、遅延等化手段35では遅延等化の動作が実行される。
一方、遅延波のレベルが小であってシンボル干渉が発生していないときには、遅延信号レベル判定手段49は制御信号Cを複素振幅係数算出手段57に出力し、複素振幅係数算出手段57は、制御信号Cを受けて、複素振幅補正手段43、45における振幅係数を零に設定する。このとき、複素振幅補正手段43、45は、零信号を加算手段41における帰還手段の入力端に出力するので、遅延等化が実行されないこととなる。
本実施の形態では、加算手段41における帰還手段の入力端の信号が変化しないので、加算手段41での消費電力が低減される。
【0066】
本発明の第5の実施の形態に係るOFDM受信装置によれば、OFDM変調信号の自己相関を検出する自己相関検出手段と、該自己相関検出手段の検出結果に基づいて前記OFDM変調信号のガードインターバル時間以上遅延した信号成分を除去する遅延等化手段と、該遅延等化手段の出力信号から変調時に挿入されたガードインターバル信号を取り除き、有効シンボル信号を抽出して復調するOFDM復調手段とを有するOFDM受信装置であって、前記遅延等化手段は、遅延信号成分のレベルが主信号成分のレベルに比して小と判定した場合には、前記制御手段により前記帰還手段の出力を零とするように制御するようにしたので、帰還信号が零となる以降の回路において、信号変化が少なくなり、それに応じて消費電力が低減されるという効果が有る。
【0067】
次に、本発明の第6の実施の形態に係るOFDM受信装置における遅延等化手段36の具体的構成を図8に示す。本実施の形態に係るOFDM受信装置における遅延等化手段36は、図3に示した第1の実施の形態に係るOFDM受信装置における遅延等化手段31の変形例であり、遅延信号レベル判定手段49から出力される制御信号Cによりクロック供給/停止を切り替えるスイッチ手段58を新たに設けた点が異なり、他の構成は同一である。
なお、図3においては、全ての回路が1つの共通のクロックで動作するとしでいたのでクロックとその入出力端子を図示しなかったが、図8ではスイッチ手段58の動作を明確にするために、白抜きの矢印でクロックの流れを示し、また各種手段におけるクロックの入出力端子も明示している。
【0068】
ここで、クロックCK1は回路部に常時、供給される入力クロック信号であり、クロックCK2は遅延信号レベル判定手段49から出力される制御信号Cにより入力クロックと固定レベル(例えば、零レベル)とに切り替え制御される信号である。本実施の形態では、複素振幅補正手段43、45と、複素振幅係数算出手段48へのクロック入力端子にクロックCK2が供給され、それ以外の各種手段にはクロックCK1が供給される。
【0069】
上記構成において、遅延波のレベルが大であってシンボル干渉が発生しているときには、遅延信号レベル判定手段49より各スイッチ手段には制御信号は出力されず、このためスイッチ手段50、51のA端子−X端子が接続され、加算手段41の2つの負帰還入力端子には、複素振幅補正手段43、45の出力がそれぞれ供給される。
また、スイッチ手段58のA端子−X端子も接続され、入力クロックがクロックCK2に供給される。このように接続されると、第1実施の形態に係るOFDM受信装置における遅延等化手段31と同様に、遅延等化手段36は遅延等化の動作を行う。
【0070】
一方、遅延波のレベルが小であってシンボル干渉が発生していないときには、遅延信号レベル判定手段49より各スイッチ手段には制御信号Cが出力され、遅延等化手段31(図3)と同様に、スイッチ手段50、51のB端子−X靖子をそれぞれ接続し、加算手段41における帰還手段の入力端子を2系統ともに零レベルに固定する。本実施の形態では更に、スイッチ手段58のB端子−X端子も接続され、クロックCK2は零レベル信号とする。これにより、複素振幅補正手段43、45、および複素振幅係数算出手段48へのクロックの供給が停止する。
この結果、遅延等化手段31(図3)と同様に、遅延等化が実行されないこととなる。これにより、複素振幅補正手段43、45、および複素振幅係数算出手段48の動作が停止する分だけ、消費電力の低減が図れる。
【0071】
本発明の第6の実施の形態に係るOFDM受信装置によれば、OFDM変調信号の自己相関を検出する自己相関検出手段と、該自己相関検出手段の検出結果に基づいて前記OFDM変調信号のガードインターバル時間以上遅延した信号成分を除去する遅延等化手段と、該遅延等化手段の出力信号から変調時に挿入されたガードインターバル信号を取り除き、有効シンボル信号を抽出して復調するOFDM復調手段とを有するOFDM受信装置であって、前記遅延等化手段は、遅延信号レベル判定手段が、遅延信号成分のレベルが主信号成分のレベルに比して小と判定した場合には、前記制御手段により前記帰還手段の動作を停止させるようしたので、帰還手段での信号変化が無くなり、消費電力が更に低減されるという効果が有る。
【0072】
次に、本発明の第7の実施の形態に係るOFDM受信装置における遅延等化手段37の具体的構成を図9に示す。本実施の形態係るOFDM受信装置における遅延等化手段37が第6の実施の形態に係るOFDM受信装置における遅延等化手段36(図8)と異なるのは、遅延手段42、44、および遅延時間算出手段47のそれぞれのクロック入力端子にもCK2が供給されるように構成した点にあり、他の構成は同一である。
【0073】
上記構成において、遅延信号のレベルが小であってシンボル干渉が発生していないときには、遅延等化手段36(図8)と同様の動作となるとともに、遅延手段42、44、および遅延時間算出手段47においてそれぞれの動作が停止する。
この結果、第6の実施の形態における遅延等化手段36(図8)と同様に遅延等化が実行されないこととなる。本実施の形態では、遅延手段42、44、および遅延時間算出手段47の動作が停止する分だけ、第6の実施の形態に比して消費電力の低減効果が更に大きくなる。
【0074】
本発明の第7の実施の形態に係るOFDM受信装置によれば、OFDM変調信号の自己相関を検出する自己相関検出手段と、該自己相関検出手段の検出結果に基づいて前記OFDM変調信号のガードインターバル時間以上遅延した信号成分を除去する遅延等化手段と、該遅延等化手段の出力信号から変調時に挿入されたガードインターバル信号を取り除き、有効シンボル信号を抽出して復調するOFDM復調手段とを有するOFDM受信装置であって、前記遅延等化手段は、遅延信号レベル判定手段が、遅延信号成分のレベルが主信号成分のレベルに比して小と判定した場合には、前記制御手段により前記帰還手段の動作を停止させるようしたので、帰還手段での信号変化が無くなり、消費電力が更に低減されるという効果が有る。
【0075】
次に、本発明の第8の実施の形態に係るOFDM受信装置における遅延等化手段38の具体的構成を図10に示す。本実施の形態に係るOFDM受信装置における遅延等化手段38は、第1の実施の形態と第3の実施の形態に係るOFDM受信装置における遅延等化手段31(図1)、33(図5)の変形例であり、クロックの供給/停止を切り替えるスイッチ手段58を新たに設け、スイッチ手段59を除去している。また、加算手段41、遅延手段42、44、遅延時間算出手段47、複素振幅補正手段43、45、複素振幅係数算出手段48のそれぞれのクロック入力端子に遅延信号のレベルに応じて入力クロックと固定レベル(本実施の形態では零レベル)と切り換えられる信号であるクロックCK2が供給され、それ以外の最大極大自己相関探索手段46と遅延信号レベル判定手段49のクロック入力端子に常時、供給されるクロックCK1が供給されている。
【0076】
上記構成において、遅延波のレベルが小であってシンボル干渉が発生していないときには、遅延信号レベル判定手段49より、各スイッチ手段50、51、53〜55、58に制御信号Cが出力され、スイッチ手段53において,A端子−Y端子が接続され、更に、スイッチ手段54、55においてB端子−X端子がそれぞれ接続される。これにより、遅延等化手段38の入力信号が出力にバイパスされるので、遅延等化動作が実行されない。
また、スイッチ手段58において、B端子−X端子が接続され、クロックCK2は零レベルに固定される。これにより、加算手段41、遅延手段42、44、遅延時間算出手段47、複素振幅補正手段43、45、複素振幅係数算出手段48へのクロックの供給が停止されるので、その分だけ消費電力が低減する。
なお、本実施の形態に係るOFDM受信装置の遅延等化手段における消費電力低減効果は他の実施例と比較してもっとも高い。
【0077】
本発明の第8の実施の形態に係るOFDM受信装置によれば、OFDM変調信号の自己相関を検出する自己相関検出手段と、該自己相関検出手段の検出結果に基づいて前記OFDM変調信号のガードインターバル時間以上遅延した信号成分を除去する遅延等化手段と、該遅延等化手段の出力信号から変調時に挿入されたガードインターバル信号を取り除き、有効シンボル信号を抽出して復調するOFDM復調手段とを有するOFDM受信装置であって、前記遅延等化手段は、遅延信号レベル判定手段が、遅延信号成分のレベルが主信号成分のレベルに比して小と判定した場合には、前記帰還手段の動作を停止させるようしたので、帰還手段での信号変化が無くなり、消費電力が更に低減されるという効果が有る。
【0078】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、OFDM変調信号の自己相関を検出する自己相関検出手段と、該自己相関検出手段の検出結果に基づいて前記OFDM変調信号のガードインターバル時間以上遅延した信号成分を除去する遅延等化手段と、該遅延等化手段の出力信号から変調時に挿入されたガードインターバル信号を取り除き、有効シンボル信号を抽出して復調するOFDM復調手段とを有するOFDM受信装置であって、前記遅延等化手段は、前記遅延信号成分のレベルが小さいときに遅延等化動作を停止させるので、OFDM変調信号の遅延等化をOFDM復調の前段階で実施するOFDM受信装置において、遅延等化手段の低消費電力化を図ったOFDM受信装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係るOFDM受信装置の構成を示すブロック図。
【図2】 図1に示した自己相関検出手段の具体的構成を示すブロック図。
【図3】 図1に示した遅延等化手段の具体的構成を示すブロック図。
【図4】 本発明の第2の実施の形態に係るOFDM受信装置における遅延等化手段の具体的構成を示すブロック図。
【図5】 本発明の第3の実施の形態に係るOFDM受信装置における遅延等化手段の具体的構成を示すブロック図。
である。
【図6】 本発明の第4の実施の形態に係るOFDM受信装置における遅延等化手段の具体的構成を示すブロック図。
【図7】 本発明の第5の実施の形態に係るOFDM受信装置における遅延等化手段の具体的構成を示すブロック図。
【図8】 本発明の第6の実施の形態に係るOFDM受信装置における遅延等化手段の具体的構成を示すブロック図。
【図9】 本発明の第7の実施の形態に係るOFDM受信装置における遅延等化手段の具体的構成を示すブロック図。
【図10】 本発明の第8の実施の形態に係るOFDM受信装置における遅延等化手段の具体的構成を示すブロック図。
【図11】 自己相関検出手段が出力する自己相関検出信号の一例を示す波形図。
【図12】 図1に示す遅延等化手段の入出力端子をバイパスした場合に、主波と遅延波のOFDM変調信号のそれぞれに対してOFDM復調手段が出力する出カデータの一例を示す波形図。
【図13】 図1に示す遅延等化手段の入出力端子をバイパスした場合に、主波と遅延波とを含むOFDM変調信号に対してOFDM復調手段15が出力する出力データの一例を示す波形図。
【図14】 図3における遅延信号レベル判定手段の具体的構成を示すブロック図。
【図15】 図1における自己相関検出手段が出力する自己相関検出信号の一例を示す波形図。
【図16】 図21における比較手段が判定するときに使用する、自己相関値のレベル差と制御信号Cとの関係を示す特性図。
【図17】 図23で使用されるマージンレベルとOFDM復調シンボルとの関係を示す説明図。
【図18】 OFDM送信装置の構成を示すブロック図。
【図19】 OFDMによる変調過程を概念的に示した説明図。
【図20】 OFDM受信装置の構成を示すブロック図。
【図21】 OFDMによる復調過程を概念的に示した説明図。
【図22】 遅延信号を含むOFDM変調信号におけるシンボル間干渉を示す説明図。
【図23】 本出願前に本発明者が提案した図1に示すOFDM受信装置における遅延等化手段の具体的構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1 アンテナ
2 受信手段(REC)
4 自己相関検出手段
31〜38 遅延等化手段
5 OFDM復調手段
41 加算手段
42、44 遅延手段
43、45 複素振幅補正手段
46 最大極大自己相関探索手段
47 遅延時間算出手段
48 複素振幅係数算出手段
49 遅延信号レベル判定手段
50〜55、58、59 スイッチ手段
Claims (4)
- OFDM変調信号の自己相関を検出する自己相関検出手段と、
該自己相関検出手段の検出結果に基づいて前記OFDM変調信号のガードインターバル時間以上遅延した信号成分を除去する遅延等化手段と、 該遅延等化手段の出力信号から変調時に挿入されたガードインターバル信号を取り除き、有効シンボル信号を抽出して復調するOFDM復調手段とを有するOFDM受信装置であって、
前記遅延等化手段は、 前記自己相関検出手段が検出した自己相関値のうち、最大自己相関値以外の極大自己相関値の前記最大自己相関値からの遅延時間と、前記極大自己相関値から算出した複素振幅係数とに基づいて前記遅延等化手段の出力信号を負帰還させる帰還手段と、 前記自己相関値に基づいて遅延信号成分のレベル判定を行なう遅延信号レベル判定手段とを有し、
前記遅延等化手段は、遅延信号レベル判定手段が前記遅延信号成分のレベルが小さいと判定した場合には、遅延等化動作を停止させるものであることを特徴とするOFDM受信装置。 - 前記遅延等化手段は、
前記遅延信号レベル判定手段が、遅延信号成分のレベルが主信号成分のレベルに比して小と判定した場合には、前記遅延等化手段の入力を出力にバイパスさせることを特徴とする請求項1に記載のOFDM受信装置。 - 前記遅延等化手段は、
遅延信号レベル判定手段が、遅延信号成分のレベルが主信号成分のレベルに比して小と判定した場合には、前記帰還手段のすべての、または一部の出力を零とするように制御することを特徴とする請求項1に記載のOFDM受信装置。 - 前記遅延等化手段は、
遅延信号レベル判定手段が、遅延信号成分のレベルが主信号成分のレベルに比して小と判定した場合には、前記帰還手段の動作を停止させることを特徴とする請求項2または3のいずれかに記載のOFDM受信装置。
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