JP4064860B2 - サブソイラ作業機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サブソイラ作業機に関し、さらに詳しくは、土との作業摩擦の減少や、土の付着を抑え、さらには、心土破砕後のれき土の排出を促進するサブソイラ作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】
圃場は、休耕や、永年使用によるトラクタの踏圧や、ロータリ耕耘機の使用による盤の形成、雨水の浸透による土の自然硬化が進行し、表面だけではなく次第に硬化した層が下方にまで成長しがちである。特に牧草地では、牛などの家畜による踏圧により硬い層が次第に成長し牧草の根の張りを阻害してしまう結果となる。
表面が硬化した圃場に対してロータリ耕耘機による表面だけの耕耘では見かけ上作土層は形成されるが、この作土層の下層には盤が形成されており、この盤は透水性が著しく悪く(透水性が劣り)、しかも、通気性も悪いことから、少しの雨でも圃場深く浸透することなく、その表面に滞水してしまい作土層の流出や、作物にとってはこの余剰水が圃場深く根を張ることができない根を腐食させたり、また、硬盤層のために根を成長させることができず、作物の十分な成育を期待することができないものになってしまうことが多い。
そこで、サブソイラ作業機を用いて硬盤層の破砕はもちろんのこと、その下側に存在する心土層をも破砕して、圃場表面の雨水などを硬盤層はもちろんのこと、さらには、心土層までにも余剰水を導き、心土層内に空気を供給することで土の活性化を図るなど排水性、透水性を向上させることが行われている。
【0003】
この作業機の目的からすると、できるだけ深い位置の心土層を破砕することが目的にかなうのであるが、深い位置での心土破砕作業ではトラクタに加わる負荷は極めて大きく、そのために大馬力のトラクタの使用が余儀なくされる。
このサブソイラ作業機は土の中をナイフ状のビームナイフを抵抗以上の力で牽引するので、土壌土質によってはその抵抗は異なるのであるが、表面作業に比較して負荷が大きい作業であることには変わりない。
そこで、できるだけその負荷を減少させるためにナイフの形状の改良などが図られてはいるが、土壌によっては、とくに、火山灰土壌ではナイフに対して丸で粘土細工のようにナイフを中心として土が付着し、さらには、この土が土を呼び、まるで土の棒状となり抵抗のみが大きくなって作業の継続を不可能にしてしまう問題があった。とくに、関東ローム層地帯での圃場では、この現象が顕著であり、サブソイラ作業機の使用が不可能になってしまうことすらあり、何らかの対策が要望されているところである。
【0004】
また、最近の圃場環境を考えるとき心土破砕のみの作業では圃場の環境改善には余り貢献できないことに気づいて来たのである。すなわち、化学肥料の過剰供給が永年継続したために、わが国の農業事情では余剰肥料の成分が永年の時間経過と共に、心土に蓄積されているのも現実である。
そこで、今までは心土を作土層に上げることは作土の疲弊になるとして嫌われていたのであるが、最近では余剰肥料成分の蓄積されている心土を作土層にまで上げて作土に混入させることで疲弊気味の作土を若返りを促進することが提案されるに至っている。言い換えると、心土層の破砕のみならず、肥料成分を多量に含んでいる心土の一部を作土層の表面まで上げて、これを作土の一部として活用することが提案されているのである。
この様な点に配慮して平成8年に本出願人が発明を提案したのが最初で、例えば、特開開9−322601号公報を挙げることができる。
その後、本出願人を初めとして数多くの発明がなされ提案されるに至っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
これらのサブソイラ作業機は掘削作業を直接行うビームナイフに対して土が付着しにくいものとすると共に、さらには、掘削されて表面に盛り上がった土が作業の妨げになることのないようにすることはできるが、土の付着が少ない材質のプラスチックスは金属に比較して当然のことながら耐摩耗性に乏しく作業寿命が短い問題を包含している。
しかも、平成8年当時は材質の改善も遅れており、摩擦に強いもので、比較的廉価に入手できるものではナイロン樹脂が存在しているに過ぎず、ナイロン樹脂の特性を無視した摩擦減少部材は考えられなかったのも現実である。
近年材料の著しい発展によりナイロン樹脂はもちろんのこと、それ以外の材料を用いて作業機を構成して作業上の摩擦を少なくすることはもちろん、土の付着が少なくして、作業抵抗を減少させ、しかも摩耗が少なく耐用命数が長い作業機を得ようとすることを目的とするものである。
また、作土層の下部に存在する硬盤層部分において掘削作業を行う作業機の掘削部材は、ナイロン樹脂の場合硬盤層部分の摩耗が著しく、作業進行方向に対面する両側が丸くなるか(蒲鉾型)、幅方向の中央部分が両側に比較して凹型に摩耗するかの問題もあった。
そこで、作業抵抗が少なく、さらには摩耗に対して強く摩耗しにくい掘削部材をもつ作業機を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
先ず、本発明は、作業機フレームにビームナイフを取付けて構成し、このビームナイフの前縁は側面視上下端部が作業進行方向前方向に張り出し、その下端部から上方に向かって曲線を描いて延伸していて、少なくともビームナイフの前縁に沿って土との摩擦を減じるための摩擦減少部材を取付けて構成したことを特徴とするサブソイラ作業機において、ビームナイフの下端部にはチゼルがあり、このチゼルより上端部寄り部分には摩擦減少部材が取付けられていて、この摩擦減少部材のした部分は前記ビームナイフの前縁に沿っている掘削面体部になっていて、前記掘削面体部に上端部より上端部にはビームナイフの前縁に沿って排出面体部が取付けられていて、前記掘削面体部ならびに排出面体は前記ビームナイフの作業幅より大きい幅をもち、前記排出面体部は上端部に向かって左右いずれかの方向に向かって捻りが与えられて構成されたことを特徴とするものである。
そのために、先ず、作業機の移動によりチゼルにより掘削された土はチゼル表面に沿って上昇運土され、続いて、掘削面体部の表面により掘削される土と合流してさらに上昇運土され、さらに続いて、排出面体部により上昇運土されながら作土層の表面に排出され、このとき排出される土は作業機の進行方向の側方に反転させられながら排出される。したがって、作業機の移動の抵抗になることがなく、しかも、作土層の耕運により心土と作土とが混合されることで作土の再生ができ、圃場環境の改善に大きく寄与することができる。
【0007】
また、本発明は、作業機フレームにビームナイフを取付けて構成し、ビームナイフの前縁は側面視上下端部が作業進行方向前方向に張り出し、その下端部から上方に向かって曲線を描いて延伸していて、少なくともビームナイフの前縁に沿って取付けられた土との摩擦を減じるための摩擦減少部材を取付けて構成したことを特徴とするサブソイラ作業機において、ビームナイフの前縁に沿って取付けられた摩擦減少部材は掘削面体部が金属製であり、摩擦減少部材の排出面体部はプラスチックス製あるいは金属製であって、少なくとも前記排出面体部はその上端部に向かうにつれて作業進行方向の側方に向かって捻りが与えられて反転部が構成されていることを特徴とするものである。
これにより、掘削作業における負荷の大きい部分については負荷に耐えることができる材質である金属製を用いたので耕深を深くした作業にも耐え、作業機の作業寿命を長くすることができ、しかも、掘削作業を直接的行う部分の耐用命数を長くすることができる。さらには、掘削作業を直接的に行う部分では、掘削作業に伴う土の移動があり、この移動が土の付着を抑えている。
【0008】
また、本発明は、摩擦減少部材である掘削面体部ならびに排出面体部は共にプラスチックス製であり、少なくとも掘削面体部のプラスチックス製の部分は作業進行方向正面を除く部分が金属製の補強部材で囲まれている構成にしたことを特徴とするものであるから、プラスチックス材料には土の付着を防ぐ機能で期待するだけで、背面、側面を囲んだ補強部材により保護されることになるので、この部分が作土層の下部に存在する硬盤層に置いて掘削作業を行うときに摩擦減少部材の表面がくぼんだり、あるいは両側が丸くなるなどの偏摩耗するのを防ぐことができ、付着防止に優れた機能をもちながら耐摩耗性に劣る材料でも用いることができ、機械的強度が低くても土の付着防止性に優れていれば採用することができるので材質の選択幅が広くなる。
【0009】
また、本発明は、少なくとも、掘削面体部ならびに排出面体部はビームナイフの前縁に沿って取付けられている金属製のブラケットを介してビームナイフに取付けられている構成であることを特徴とするものであるから、掘削面体部、さらには排出面体部をビームナイフに取付ける際に、ブラケットに対する取付け方次第では取付け、交換作業がきわめて簡単になり、ブラケットが補強板としての機能をもち、さらに、補強板に対して取付け、取り外しができ、組み立て、交換が可能になっている。
【0010】
また、本発明は、少なくとも、前記ブラケットは掘削面体部のビームナイフに沿った長さより長く定められ、排出面体部の一部まで延びている構成であることを特徴とするものであるから、排出面体部は必ずしも金属のように強度の大きいものばかりでなく、プラスチックス製などのように塑性のある材質を選択することができ、これにより排出面体部の排出曲面の形成を容易にすることができ、しかも、摩擦減少部材のうちプラスチックス製の部分の一部を変形させて掘削土の排出に適した形状にすることができる。
【0011】
また、本発明は、作業機フレームにビームナイフを取付けて構成し、ビームナイフの前縁は側面視上下端部が作業進行方向前方向に張り出し、その下端部から上方に向かって曲線を描いて延伸していて、少なくともビームナイフの前縁に沿って取付けられた土との摩擦を減じるための摩擦減少部材を取付けて構成したことを特徴とするサブソイラ作業機において、前記摩擦減少部材は掘削面体部が金属製であり、またはプラスチックス製であって、排出面体部はプラスチックス製であって、少なくとも前記掘削面体部と、排出面体部との間に金属製の区画突条があって、この区画突条の作業面は少なくとも前記掘削面体部の作業面に連続している面である構成であることを特徴とするものであるから、掘削作業により最も摩耗する箇所の一つである掘削面体部の上端部に区画突条を位置させ、掘削されたれき土が掘削面体部から排出面体部に移行する際の比較的大きな負荷を受ける関係から生じる摩耗に対処することができる。
【0012】
また、本発明は、作業機フレームにビームナイフを取付けて構成し、ビームナイフの前縁は側面視上下端部が作業進行方向前方向に張り出し、その下端部から上方に向かって曲線を描いて延伸していて、少なくともビームナイフの前縁に沿って取付けられた土との摩擦を減じるための摩擦減少部材を取付けて構成したことを特徴とするサブソイラ作業機において、前記排出面体部は作業幅方向の左右は対称形であり、排出面体部の裏側に取付けた取付け具をビームナイフに取付けることで排出面体部に左右何れかの側方に向かって捻りが与えられる構成としたことを特徴するものであるから、排出面体部に塑性、弾性に富む材質の、例えば、プラスチックス製のものを用いることで、予めの排出面体部の加工作業が必要なくなり、組み立てコストの削減に寄与することができる。
【0013】
また、本発明は、作業機フレームにビームナイフを取付けて構成し、ビームナイフの前縁は側面視上下端部が作業進行方向前方向に張り出し、その下端部から上方に向かって曲線を描いて延伸していて、少なくともビームナイフの前縁に沿って取付けられた土との摩擦を減じるための摩擦減少部材を取付けて構成したことを特徴とするサブソイラ作業機において、前記排出面体部の上端部側方には作業幅方向に張出した反転放擲部が形成されていて、排出面体部に沿って上昇するれき土を反転するように構成したことを特徴とするものであるから、れき土の反転放擲を確実に行うことができる。
【0014】
また、チゼル表面のうち先端部と左右両側の部分を除いて土の付着を防ぐ摩擦減少部材を表面に凸部ができないように取り付けて構成したものであるから、チゼルを始めとする掘削面体部、さらには排出面体部における土の付着を少なくして作業中の抵抗を減じることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1ないし、図31について説明を加える。まず、添付したこれらの図において符号10は2本爪形式のサブソイラ作業機(以下、作業機という)の全体を示し、この作業機10は作業幅方向に沿って延びる中空形のフレーム11をもち、このフレーム11の左右両端部位置には、作業進行方向、いわゆる前後方向に延びていて、前記フレーム11を上下方向から挟んでいる一対のフランジ板12が配置されていて、このフランジ板12の前端部寄りはフレーム11の前後において4本のボルト13により固定されている。そして、これらのフランジ板12の他端部は後側に延びていて、その延長部12Aを形成しており、作業機フレーム11をこの延長部12A、12Aが上下方向から挟さんだ形になっており、フランジ板12の後端部より部分には断面形状がコ型をした一対のスペーサ14があって、そのスペーサ14の縦板部分がフランジ板12に対して垂直になるような姿勢で配置され、しかも、2つのスペーサ14、14は作業進行方向に向かってその縦板部分が互いに向かい合った配置で、後で述べるナイフの厚さ(作業進行方向に直角方向の寸法、言い換えると、作業幅の方向)の寸法に対応した間隔Sを保って配置され固定されている。
【0016】
それらのスペーサ14、14の間隔Sに相当する部分における前記フランジ板12には透孔12Bが穿けられていて、後述するナイフを装通することができるようになっており、後で説明するナイフの上端部分を収容する挿通空間を形成している(図4)。
スペーサ14はそのフランジ部分が前記フランジ板12の延長部12Aに対してボルト固定されている。このスペーサ14、14には軸心が共通する窓孔14Aが穿けてあってビームナイフをピン16により固定するためにピンを装通することができるようになってビームナイフのホルダ15が形成されている。
【0017】
そして、このビームナイフのホルダ15には、これから説明するビームナイフ21の上端部21Aが収容される。これからの説明では、ビームナイフについての説明のみで、ホルダ15についての説明は省略してある。
このビームナイフ21は作業進行方向に向かって左右、言い換えると、作業幅方向には材料の厚さに相当する幅があり、作業進行方向に沿っては作業幅より長い寸法になっていて、作業進行方向に向かっての左右方向の幅寸法(作業幅)は作業進行方向に沿った長さより小さいが、材料板から形成するので従来のナイフに比較してやや厚く、従来のサブソイラビームナイフのような刃縁となっている部分は切断、せん断機能を必要としないので特別薄いものになっておらず、材料の厚さそのものの寸法になっている。作業進行方向に向かって前側の縁が前縁21Bになっている。この刃縁部分に相当する前縁21Bに沿って後で詳しく説明する摩擦減少部材220が補強機能をもつ金属製のブラケット23を介して取付けられる。
このビームナイフ21はサブソイラ作業機における通称ナイフ、あるいは、ビームスタンダードと呼ばれるもので、側面視上、上端部はほぼ直線状であり、下端部に向かうにつれて弧を描いて前方に張出す曲線の弧を描いて形状になっていて、先端部にはチゼル25がチゼルベッド25Aを介してボルト25Bにより取付けられている。
【0018】
このビームナイフ21に対して、その前縁21Bに沿って金属製板状のブラケット23が取付けられおり、このブラケット23は側面視上前縁21Bに沿った曲線状の弧を描いており、ブラケット23の作業進行方向の前面である作業面に対して、その裏側には適当な間隔で配置された取付け具24がある。この取付け具24はベース24Aに2枚一対で取付け片24Bが互いに向かい合った状態で形成されていて、これら数組の取付け片24Bをもつもの、他に、このベース24Aにこの取付け片24Bを設けて、これを起立状態に形成したものとがあり、ブラケット23あるいは、取付け片24Bが一つのものは後で説明する排出面体部226に取付けられるものである。これらの取付け片24Bはベース24Aに形成するほか、ブラケット23に直接設けたものもある(図29、図30、図31)。
この取付け具24をビームナイフ21に取付けるには、ブラケット23に対して取付け具24、詳しくは、そのベース24Aがボルト取付けされ、この取付け片24B、24B間に前記ビームナイフ21を収容し、全体としてビームナイフ21の長さ方向に沿って取付け具24が複数個用いられる。
【0019】
言い換えると、取付け片24B間でビームナイフ21の前縁21B近くを挟む状態におき、ビームナイフ21に予め穿孔してあるボルト孔と、取付け片24Bに穿孔してある共通するボルト孔にボルト24Cを通すことでブラケット23と、ビームナイフ21とを一体化している。
この取付け片24Bは間隔をあけて2枚一対のものの他、片側のみであってもよく(図29A、B)、この場合、隣合った取付け具24の取付け片24Bがビームナイフ21に対して交互に反対側にボルト取付けされていることが好ましく、全体として取付け片24Bがビームナイフ21の左右に振り分けされてブラケット23が取付けられる形式が好ましい。
【0020】
このブラケット23はビームナイフ21より左右方向に2〜3倍程度の幅があり、ビームナイフ21を中心として、その両側に張出した形状になっている。このブラケット23は後で説明する摩擦減少部材220をビームナイフ21に対して取付ける機能のほか、摩擦減少部材の裏打ち機能、言い換えると、摩擦減少部材220を補強して作業時の負荷に耐えることができるようにするものでもある。
【0021】
そして、摩擦減少部材220は前述のようにブラケット23を介してビームナイフ21の前縁21Bに沿って取付けられていて、作業面(作業進行方向における前面)は側面視上円弧曲線を描いており、土の内部においてチゼル25と共に掘削作業を行う掘削面体部221と、掘削した土を上昇移動させる運土機能をもつ排出面体部226をもち、排出面体部226は前記掘削面体部221に連続した曲面をもち、掘削したれき土を圃場表面に排出する機能に併せて反転する機能をもっている。
この掘削面体部221と、排出面体部226には位置的に厳格な境界はなく、掘削作業時において掘削心(作業深さの中心)は、掘削面体部221の上端部付近であるように設計されると共に、トラクタに対する装着姿勢も選択され、この部分が硬盤層に近い場所を掘削するように定める(図14)。
また、掘削面体部221は側面視上、円弧状であり、その上端部はわずかに曲面を描きながら、ビームナイフ21の上端部21Aに向かってわずかに弧を描いて直線に近い形状で上方に延びている。
この部分を排出面体部226と説明上一応定めてある。この排出面体部226はその上端部226Uに前記ブラケット23とともに作業進行方向の左右方向のいずれかの方向に捻りが与えられた反転部226Xがあり(図16、図17、図18、図19、図20、図21など)、かつ、この反転部226Xとは反対の排出面体部226の上端部226Uにはれき土を放擲するために大きく張り出した放擲部226Yが形成されている(図22、図23)。この放擲部226Yが長く大きいほどれき土の反転放擲位置をビームナイフ21から遠くにすることができる。前期放擲部226Yは必ずしも必要ではないが土質によっては反転放擲を確実に行うには必要な場合があり、これに対応する対応するためのものである。
【0022】
そして、この摩擦減少部材220は前述のように大きく分けて二つに分割されており、掘削面体部221に位置する部分は掘削負荷が大きいことから一般的には金属製の板材で形成されたものが用いられ、掘削運土の際の負荷に耐えることができるようになっている。また、排出面体部226には摩擦減少部材220として超高分子のポリエチレン製のものが用いられ(図7、図8)、あるいは、超高分子ポリエチレンにセラミックス粉末、粒子を含有させたもの、さらには、セラミックス製単体などの中から適当なものが選ばれて摩擦減少部材220が形成される。
【0023】
また、図8は掘削面体部221も前述の排出面体部226同様に、プラスチックス製、セラミックス製、さらには、これらとの複合材料によって摩擦減少部材220を構成したものを示し、掘削面体部221において加工性、耐摩耗性に優る材料を用いて形成することができる。プラスチックスのみでは耐久性に劣る場合には、これにセラミックスの粒状を加えることで耐久性を向上させる。
【0024】
これらは密度が高いものであるから土の付着は少ないのであるが、土との負荷、摩擦が最も大きい部分に用いられる関係から、土の負荷が直接的に加わるので破損、欠損などのおそれがあり、硬盤層において掘削作業を行う関係から摩擦減少部材であるプラスチックス部分が、とくに、両側縁の摩耗が大きく、断面形状では蒲鉾型になることや、また、プラスチックス部分の中央部分が断面形状で凹型に摩耗する傾向にあるので、これらを防ぐために、摩擦減少部材220の側面にもブラケット23とは別の金属製の側板23Xをあてがい、側板23Xとともに、ブラケット23により囲われる空間を形成して、この空間内に超高分子ポリエチレン樹脂などにより形成された摩擦減少部材220が作業面のみが露出した状態におかれて取付けられる(図19)。
この側板23Xとブラケット23とは一体的のもので断面視上U型をしたもの(図20)、あるいは、側板23Xが長さ方向に連続しておらず、片状の側板23Xをブラケット23に対して部分的に一体的にしたものなどが用いられる。
また、図21に示すように、側板23Xの下側の縁23Yをブラケット23の裏側に曲げて重ね合わせてボルト固定したものが用いられる。
これにより、硬盤層が存在する圃場において掘削作業を行う場合に、掘削面体部221の上部寄り部分が摩耗しがちであるが、その両側が側板23Xで囲まれているので両側が摩耗して断面形状が蒲鉾型に摩耗することがないし、また、中央部分がくぼんで凹型の断面形状になるのを防いでいる。
【0025】
さらに、排出面体部226はビームナイフ21の上端部21Aに近い部分に位置する関係から、直接的に掘削作用は営まず、排出されるれき土を案内する機能に重点がおかれるために図13、図14、図15に示すように、摩擦減少部材220としてプラスチックス板を用いて形成し、このときブラケット23はその上端部まで延びておらず、排出面体部226の上端部より低い位置までの長さ(高さ)に定められている。
これはプラスチックス製の板だけでも十分な強度を期待することができるとともに、摩擦減少部材である排出面体部226にはプラスチックス板を用いることで、ブラケット23の剛性に左右されずに、この部分をビームナイフ21に対して取り付ける際に、左右いずれかの方向に捻りを与えて取付け片24Bに対してビームナイフ21を平行な姿勢にすることで反転部226Xを形成する場合に都合がよい。図14L、図14Rに示す例は、反転部226Xの方向が左右逆の例を示していて、比較的小型の放擲部226Yをもつ例である。
【0026】
これにより、排出面体部226の上端部226Uはブラケット23による形状の変形についての制限を受けることがないことから、プラスチックス製などの弾性をもつ材料を用いることでその上端部226Uに対して捻りを与えて変形させることを可能にしている。このような取付けには取付け具24のうち取付け片24Bが傾斜状態のものが必要であるので、これについては、図29、図30を用いて後に説明する。
この摩擦減少部材220のうち排出面体部226はもちろんのこと、掘削面体部221における摩擦減少部材220は直接ブラケット23に対して皿ボルトなどを用いて取付けられており、材質としては超高分子ポリエチレン樹脂、あるいはポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂などが用いられる。
【0027】
さらにまた、金属に対して付着が少ない土質の場合には、例えば、ステンレス製の摩擦減少部材220が用いられる。これによれば、加工が容易であり、さらには衝撃に対してもかなりの耐久性が期待できる。
この場合、ステンレス板を厚くすることで摩擦減少部材220としての厚さにすることができるが、比較的薄いステンレス板にプラスチックス板を重ね合わせて複合板として摩擦減少部材220を形成することができる。
【0028】
そして、以上は掘削面体部221が金属製の場合と、プラスチックス製の場合を説明したが、プラスチックス製の掘削面体部221の場合、図18に示す掘削面体部221の両側に加えて、図17に示すように、掘削面体部221の両側側面のみならず(図15、図17、図18)、その上端部の縁辺も金属板による側板23Uで囲い(図16)、掘削面体部221から排出面体部226に移動するれき土による摩耗の減少、ならびに亀裂の発生などを図るようにすることができる。
この場合、側板23Xや側板23Uの上縁が掘削面体部221の表面から突出しない形状にする必要がある。れき土の移動の抵抗になるのを防ぐためである。
【0029】
前記側板23Xはブラケット23に対して、その全域、あるいは、部分的に設ける場合の他、ブラケット23とは別に底板23Zを形成して、全体として断面形状をU型にして底板23Zをブラケット23に対してボルト固定することもできる(図20)。
図21は掘削面体部221の作業面を除いた3面を囲む一つである底板23Zの変形例を示す断面図であり、側板23Xの端縁23Yをブラケット側の端部をL型に曲げてその曲げられた部分をブラケット23にボルト23Lにより取付けたものである。
【0030】
掘削面体部221と、排出面体部226とがプラスチックス製である場合には、図29に示すように、摩耗状態は、掘削作業による掘削摩耗と、排出されるれき土の摩擦により摩擦減少部材220の高さ方向の中央部が最も摩耗し、この域を挟んで上下両端部が摩耗するので、最も摩耗する領域部分に、図11に示すように、区画突条27を設けて摩耗上の補強を図る。この区画突条27が存在しない場合には、摩耗状態は図28に摩耗曲線としてその概略が示されているように、高さ方向の中間部が最も大きく摩耗するのであるが、図10、図27に示すように、区画突条27設けることで、中間部の摩耗状態が緩和されて図27に示すように、区画突条27部分を中心として摩耗分布が2分割されることで摩耗が抑制されて、摩耗曲線は浅く描かれる状態におかれる。この区画突条27は焼入れ処理した鋼材や、チタン金属などが用いられ、その表面は掘削面体部221ならびに排出面体部226の表面と段差のない状態にした断面形状が正方形、あるいは、これに似た形状のものが用いられ、掘削面体部221の幅に等しく定める。
【0031】
この区画突条27は圃場における作業深さによっても、取付ける位置を選択することで掘削面体部221を耐久性を向上させることができる。すなわち、図11に示すものは作業深さが比較的浅い場合に適している。
また、図12に示すように区画突条27を間隔をあけて上下2段に設けて、とくに、掘削面体部221の中央部に、言い換えると、掘削作業において負荷の大きい部分に相当する場所に区画突条27を取付けることで耐久性を向上させることができ、作業深さが比較的深い場合の作業機に適している。この区画突条27は掘削面体部221、排出面体部226ともにプラスチックス製の場合に有効であり、また掘削作業において、掘削面体部221の高さ方向の中央部は圃場の硬盤層に対する作業を行うことが多く、それがために、摩耗の度合いも大きいことから、区画突条27をこの部分にも配置することで摩耗を抑制して作業上の耐久性を向上させることができる。
この区画突条27の表面は掘削面体部221の表面から突出するものではなく、掘削面体部の表面と同一曲面を描くように定められている。
【0032】
また、排出面体部226において、反転部226Xを片側に形成した例、とくに、大型の放擲部226Yを形成した例(図22、図23)について説明したが、この場合、反転部226Xには予め捻り加工が施されているが、この捻り加工を省略して、図13、図13、図15L、図15Rに示すように、排出面体部226に反転部226Xを正面視上左右対称形に形成して、この排出面体部226の裏側に取付け具24を配置して、この取付け具24をビームナイフ21にボルト取付けすることで、反転部226Xに必要な捻りを与えるようにする。
この場合、取付け具24は原則的にはベース24Aに2枚一対の取付け片24Bをビームナイフ21の厚さに合わせた間隔で形成するとき、予め、取付け片24B、24Bをベース24Aに対して斜めに傾いた姿勢で形成する。即ち、図29、図30、図31に示すような取付け具24が用いられ、図29(A)に示すものは斜視図であり、図29(B)はその平面図であって、ベース24Aをブラケット23の裏側に沿って取付けることで、取付け片24Bに沿ってビームナイフ21を取付けるには、排出面体部226の上端部226Yをねじることが必要になり、ビームナイフ21に取付けることで反転部226Xが必然的に形成される。
【0033】
図30の示す取付け具24は、取付け片24Bがベース24Aに対して2枚一対の形で設けたもので、その取付け片24Bが互いに平行な状態でベース24Aに対して傾斜状態になっているものである。したがって、取付け片24B間にビームナイフ21を収容して取付け片24Bをビームナイフ21と平行な姿勢にして取付けるには、排出面体部226の上端部226Yをねじることが必要になり、ビームナイフ21に取付けることで反転部226Xが必然的に形成される。
【0034】
図31に示す取付け具24はベース24Aを用いずに、ブラケット23の裏側の面に直接取付け片24Bを設けたものである。この取付け具24は掘削面体部221や、排出面体部226の上端部226Uを除く排出面体部226のビームナイフ21に対する取付けに使用される。
【0035】
これにより、取付け片24B、24B間にビームナイフを収容させる際に、排出面体部226の上端部226Uにねじりを与えて反転部226Xを形成することができる。この反転部226Xが右側、あるいは左側に向いたものが形成されるかは、取付け具24における取付け片24Bの傾き方向により決められる。その左右を選択するためには、取付け具24の向きを天地逆転、反転させるだけで任意の方向に向いた反転部226Xを形成することができる。
【0036】
以上はビームナイフ21に取付けた摩擦減少部材220に対するれき土の付着防止対策について説明したが、チゼルに対してもれき土の付着対策を施すことができる。即ち、図24、図25、図26に示すように、チゼル25の後端部で開放されている蟻溝25Mを作業面25Uに形成して、この蟻溝25M中にプラスチックス製の摩擦減少部材25Xを収容し摩擦減少部材25Xの表面をチゼル25の本来の表面になるような厚さにする。前記蟻溝25Mはチゼル25の先端部まで到達しておらず、先端部は金属部分により形成されている。この摩擦減少部材25Xをチゼル25に取付けるための蟻溝25Mに代えて凹溝を形成することもできる。
この場合、凹溝から摩擦減少部材25Xが脱落しないようにボルトを用いて摩擦減少部材25Xをチゼル25に対して固定する必要がある。
【0037】
以上の説明では、同一または、同様な機能をもつ部分には同一の符号を付して説明を省略してあり、また、掘削面体部221ならびに、排出面体部226の作業機10に対する取付けは図1ないし図4に示すもので詳しい説明は一例に留めてある。
【0038】
【発明の効果】
先ず、本発明は、作業機フレームにビームナイフを取付けて構成し、このビームナイフの前縁は側面視上、下端部が作業進行方向前方向に張り出し、その下端部から上方に向かって曲線を描いて延伸していて、少なくともビームナイフの前縁に沿って土との摩擦を減じるための摩擦減少部材を取付けて構成したことを特徴とするサブソイラ作業機において、ビームナイフの下端部にはチゼルがあり、このチゼルより上端部寄り部分には摩擦減少部材が取付けられていて、この摩擦現象部材のした部分は前記ビームナイフの前縁に沿っている掘削面体部になっていて、前記掘削面体部に上端部より上端部にはビームナイフの前縁に沿って排出面体部が取付けられていて、前記掘削面体部ならびに排出面体は前記ビームナイフの作業幅より大きい幅をもち、前記排出面体部は上端部に向かって左右いずれかの方向に向かって捻りが与えられ構成されたことを特徴とするものであるから、作業機の作業移動によりチゼルにより掘削された土はチゼル表面に沿って上昇運土され、続いて、掘削面体部の表面により掘削される土と一体的になって、さらに上昇運土され、引き続いて、排出面体部により上昇運土されながら作土層の表面に排出され、このとき排出される土は作業機の進行方向の側方に反転させられながら排出される。
したがって、作業機の移動の抵抗になることがなく、しかも、作土層に対する耕運作業により心土と作土とが混合されることで作土の再生ができ、圃場環境の改善に大きく寄与することができる。
【0039】
また、本発明は、作業機フレームにビームナイフを取付けて構成し、ビームナイフの前縁は側面視上下端部が作業進行方向前方向に張り出し、その下端部から上方に向かって曲線を描いて延伸していて、少なくともビームナイフの前縁に沿って取付けられた土との摩擦を減じるための摩擦減少部材を取付けて構成したことを特徴とするサブソイラ作業機において、ビームナイフの前縁に沿って取付けられた摩擦減少部材は掘削面体部が金属製であり、摩擦減少部材の排出面体部はプラスチックス製あるいは金属製であって、少なくとも前記排出面体部はその上端部に向かうにつれて作業進行方向の側方に向かって捻りが与えられて反転部が構成されていることを特徴とするものである。
これにより、掘削作業における負荷の大きい部分については負荷に耐えることができる材質である金属製を用いたので耕深を深くした作業にも耐え、作業機の作業寿命を長くすることができ、しかも、掘削作業を直接的行う部分の耐用命数を長くすることができる。
さらには、掘削作業を直接的に行う部分では、掘削作業に伴うれき土の移動があり、この移動が土の付着を抑えている。
【0040】
また、本発明は、摩擦減少部材である掘削面体部ならびに排出面体部は共にプラスチックス製であり、少なくとも掘削面体部のプラスチックス製の部分は作業進行方向正面を除く部分が金属製の補強部材で囲まれている構成にしたことを特徴とするものであるから、プラスチックス材料には土の付着を防ぐ機能で期待するだけで、背面、側面を囲んだ補強部材により保護されることになるので、この部分が作土層の下部に存在する硬盤層に置いて掘削作業を行うときに摩擦減少部材の表面が凹んだり、あるいは両側縁が蒲鉾型に丸くなるなどの偏摩耗を防ぐことができ、付着防止に優れた機能をもちながら耐摩耗性に劣る材料でも用いることができ、機械的強度が低くても土の付着防止性に優れていれば採用することができるので材料の選択幅が広くなる。
【0041】
また、本発明は、少なくとも、掘削面体部ならびに排出面体部はビームナイフの前縁に沿って取付けられている金属製のブラケットを介してビームナイフに取付けられている構成であることを特徴とするものであるから、掘削面体部、さらには排出面体部をビームナイフに取付ける際に、ブラケットに対する取付け方次第では取付け、交換作業がきわめて簡単になり、ブラケットが補強板としての機能をもち、さらに、補強板に対して取付け、取り外しができ、組み立て、交換が可能になっている。
【0042】
また、本発明は、少なくとも、前記ブラケットは掘削面体部のビームナイフに沿った長さより長く定められ、排出面体部の一部まで延びている構成であることを特徴とするものであるから、排出面体部は必ずしも金属のように強度の大きいものばかりでなく、プラスチックス製などのように弾性のある材質を選択することができ、これにより排出面体部の排出曲面の反転、放擲のための形状の形成を容易にすることができ、しかも、摩擦減少部材のうちプラスチックス製の排出面体部のプラスチックス部分の一部を変形させて掘削土の排出に適した形状にすることができる。
【0043】
また、本発明は、作業機フレームにビームナイフを取付けて構成し、ビームナイフの前縁は側面視上下端部が作業進行方向前方向に張り出し、その下端部から上方に向かって曲線を描いて延伸していて、少なくともビームナイフの前縁に沿って取付けられた土との摩擦を減じるための摩擦減少部材を取付けて構成したことを特徴とするサブソイラ作業機において、前記摩擦減少部材は掘削面体部が金属製であり、排出面体部はプラスチックス製であって、少なくとも前記掘削面体部と、排出面体部との間に金属製の区画突条があって、この区画突条の作業面は少なくとも前記掘削面体部の作業面に連続している面である構成であることを特徴とするものであるから、掘削作業により最も摩耗する箇所の一つである掘削面体部の上端部に区画突条を位置させ、掘削されたれき土が掘削面体部から排出面体部に移行する際の比較的大きな負荷を受ける関係から生じる摩耗に対処することができる。
【0044】
また、本発明は、作業機フレームにビームナイフを取付けて構成し、ビームナイフの前縁は側面視上下端部が作業進行方向前方向に張り出し、その下端部から上方に向かって曲線を描いて延伸していて、少なくともビームナイフの前縁に沿って取付けられた土との摩擦を減じるための摩擦減少部材を取付けて構成したことを特徴とするサブソイラ作業機において、排出面体部は作業幅方向の上端部は左右対称形であり、排出面体部の裏側に取付けた捻りを与えるための取付け具をビームナイフに取付けることで排出面体部に左右何れかの側方に向かって捻りが与えられる構成としたことを特徴するものであるから、排出面体部に塑性、弾性に富む材質の、例えば、プラスチックス製のものを用いることで、予めの排出面体部の加工作業が必要なくなり、組み立てコストの削減に寄与することができる。
【0045】
また、本発明は、作業機フレームにビームナイフを取付けて構成し、ビームナイフの前縁は側面視上下端部が作業進行方向前方向に張り出し、その下端部から上方に向かって曲線を描いて延伸していて、少なくともビームナイフの前縁に沿って取付けられた土との摩擦を減じるための摩擦減少部材を取付けて構成したことを特徴とするサブソイラ作業機において、排出面体部の上端部側方には作業幅方向に張出した反転放擲部が形成されていて、排出面体部に沿って上昇するれき土を反転するように構成したことを特徴とするものであるから、れき土の反転放擲を確実に行うことができる。
【0046】
また、チゼル表面のうち先端部と左右両側の部分を除いて土の付着を防ぐ摩擦減少部材を表面に凸部ができないように取付けて構成したものであるから、チゼルを始めとする掘削面体部、さらには排出面体部における土の付着を少なくして作業中の抵抗を減じることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のサブソイラ作業機の側面図である。
【図2】 本発明のサブソイラ作業機の平面図である。
【図3】 本発明のサブソイラ作業機のビームナイフ部分の斜面図である。
【図4】 図1における5部分の部分拡大斜面図である。
【図5】 ビームナイフと摩擦減少部材の前側から見た斜視図である。
【図6】 ビームナイフと摩擦減少部材の後側から見た斜視図である。
【図7】 本発明作業機に用いるビームナイフとこれに取り付けた摩擦減少部材の正面図である。
【図8】 本発明作業機に用いるビームナイフとこれに取り付けた摩擦減少部材の側面図である。
【図9】 掘削面体部と排出面体部とをプラスチックス製にした実施例と摩耗状態を併せ示す正面図である。
【図10】 掘削面体部と排出面体部とをプラスチックス製にした他の実施例の側面図である。
【図11】 同じく正面図である。
【図12】 同じく変形例を示す正面図である。
【図13】 さらに、他の実施例を示す正面図である。
【図14】 同じく側面図である。
【図15】 排出面体部の上端部分の2例を示す斜視図である。
【図16】 さらに、他の実施例を示す側面図である。
【図17】 さらに、他の実施例を示す正面図である。
【図18】 さらに、他の実施例を示す正面図である。
【図19】 ブラケットと摩擦減少部材との取付け状態を示す断面図である。
【図20】 ブラケットと摩擦減少部材との他の取付け状態を示す断面図である。
【図21】 ブラケットと摩擦減少部材との他の取付け状態を示す断面図である。
【図22】 さらに、他の実施例を示す側面図である。
【図23】 同じく、正面図である。
【図24】 チゼル部分の側面図である。
【図25】 同じくチゼル部分を示す正面図である。
【図26】 図25における26−26部分の断面図である。
【図27】 区画突条を設けたときの摩耗状態を示す説明図である。
【図28】 区画突条を備えていないときの摩耗状態を示す説明図である。
【図29】 排出面体部を変形するための取付け具を示す斜視図と平面図である。
【図30】 排出面体部を変形するための他の取付け具を示す斜視図と平面図である。
【図31】 取付け具とブラケットの関係を示す説明断面図である。
【符号の説明】
10 サブソイラ作業機
11 フレーム
12 フランジ板
13 ボルト
14 スペーサ
21 ビームナイフ
21A 上端部
21B 前縁
23 ブラケット
23X 側板
24 取付け具
24A 取付け片
24B ベース
220 摩擦減少部材
221 掘削面体部
226 排出面体部
226X 反転部
226Y 放擲部
25 チゼル
25U 作業面
25M 蟻溝
25X 摩擦減少部材

Claims (1)

  1. 作業機フレームにビームナイフを取付けて構成し、このビームナイフの前縁は側面視上下端部が作業進行方向前方向に張り出し、その下端部から上方に向かって曲線を描いて延伸していて、ビームナイフの下端部にはチゼルを取り付け、該チゼルより上端部寄り部分には前記ビームナイフの前縁に沿って、金属製板状のブラケットを介して土との摩擦を減じるための摩擦減少部材を取付けて構成したサブソイラ作業機において、
    前記摩擦減少部材は、前記ビームナイフの前縁に沿って、下部のプラスチックス製の掘削面体部と上部のプラスチックス製の排出面体部とを有し、前記排出面体部は上端部に向かって左右いずれかの方向に向かって捻りが与えられて構成されており、
    前記掘削面体部と排出面体部の間には、焼き入れ処理した鋼材又はチタン金属から成る区画突条が設けられており、該区画突条は、前記ブラケットの表面よりも突出し、該区画突条の表面は、前記掘削面体部及び排出面体部の表面と作業面に連続している面である構成を特徴とするサブソイラ作業機。
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