JP4064553B2 - 放送素材データ送出システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、放送素材データの送出を行なう放送素材データ送出システムに関するもので、特に、障害発生時にも放送素材データの送出を行なうことができるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、例えば文字放送素材データの送出を行なう文字放送送出システムにおいては、文字放送素材データを格納し、かつこの文字放送素材データを放送するために必要な放送進行スケジュールデータを制作するサーバ装置と、文字放送素材データを放送波として送出する送出装置とを接続するLAN(Local Area Network)等のデータ伝送線路に障害が発生した場合にも文字放送素材データの送出を行なえるような対策が採られている。この種の対策としては、第1に、システムの信頼性を高めるため、冗長系を有する2重化システムを採用する一般的な方法と、第2に、サーバ装置にて文字放送素材データをフロッピーディスク等の可搬メディアに記録し、送出装置にて可搬メディアに記録された文字放送素材データを再生する方法とがある。
【0003】
しかし、第1の対策では、システムの2重化を行なった場合に、同一の文字放送素材データ及び放送進行スケジュールデータをそれぞれの系統に入力し、または変更を行なうことは、同じ操作を2回繰り返すことになり非常に煩雑となる。
【0004】
そこで、この問題を解決するために、一方の系統をマスター系、他方の系統をスレイブ系とし、文字放送素材データ及び放送進行スケジュールデータの入力は全てマスター系に行ない、スレイブ系はマスター系よりデータを受けることでマスター系と同一の内容の文字放送素材データの送出を行なうシステムが考えられている。しかし、このシステムでは、マスター系からスレイブ系へのデータの送信前または送信中にマスター系に障害が発生し、マスター系からスレイブ系への切替が行なわれた場合に、データの欠落により両系の放送内容が一致しない場合があるという問題が生じている。
【0005】
また、第2の方法では、サーバ装置側にてある時間に放送されている全ての文字放送素材データを選択し、可搬メディアに記録することは煩雑な処理となる。さらに、サーバ装置側で素材のみを更新して可搬メディアに記録していることにより、可搬メディアから放送素材データを再生する送出装置では、自装置が認識している放送進行スケジュールデータとの間に不整合が生じ、結果として放送中止となる恐れがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来の文字放送送出システムでは、マスター系に障害が発生した場合に、スレイブ系への切替が行なわれると、データの欠落により両系の放送内容が一致しない場合があるという問題を有している。また、サーバ装置側で文字放送素材データを可搬メディアに記録し、送出装置側で可搬メディアから文字放送素材データを再生するシステムでは、サーバ装置側にてある時間に放送されている全ての文字放送素材データを選択して可搬メディアに記録することは煩雑な処理となり、さらに、サーバ装置では素材のみを更新して可搬メディアに記録しているので、送出装置では放送進行スケジュールデータとの不整合により放送中止になる恐れがあるという不都合を有している。
【0007】
この発明の目的は、放送素材データ及び放送進行スケジュールデータの入力及び管理の煩雑さと、一方の系統に障害が発生した場合に他方の系統への切替によるデータの欠落の危険とを回避し得る放送素材データ送出システムを提供することにある。また、データ伝送線路等に障害が発生した場合にも、可搬メディアへのデータ記録処理の煩雑さを軽減し、かつ放送素材データと放送進行スケジュールデータとの不整合の危険を回避し得る放送素材データ送出システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、放送される文字放送素材データを格納し、かつこの放送素材データを放送するために必要な放送進行スケジュールデータを制作するサーバ装置と、このサーバ装置で制作された放送進行スケジュールデータに基づいて、当該サーバ装置に格納された放送素材データを送出する機能を有する第1の送出装置と、この第1の送出装置に対する冗長系として機能する第2の送出装置とを備えた放送素材データ送出システムを対象にしている。
【0009】
そして、上記目的を達成するために、第1及び第2の送出装置は、1つのサーバ装置にデータ伝送線路を介して接続されてなり、各々独立して放送素材データを送出するようにしており、サーバ装置は、第1及び第2の送出装置の状態を管理し、この状態に応じて格納した放送素材データ及び放送進行スケジュールデータをデータ伝送線路を介して第1及び第2の送出装置に選択的に伝送するようにしている。
【0010】
この構成によれば、第1及び第2の送出装置は、1つのサーバ装置にデータ伝送線路を介して接続されているので、サーバ装置は、第1及び第2の送出装置とデータ伝送線路を介して通信等を行なうことにより、第1及び第2の送出装置の状態を管理することが可能となり、これら第1及び第2の送出装置の状態に応じて格納した放送素材データ及び放送進行スケジュールデータをデータ伝送線路を介して第1及び第2の送出装置に選択的に伝送するようにしている。すなわち、第1及び第2の送出装置の一方に障害が発生した際の系統切替機能をサーバ装置に持たせることが可能となる。
【0011】
このため、1つのサーバ装置が第1及び第2の送出装置の状態の管理及びデータ伝送制御を行なうので、第1及び第2の送出装置は互いに送出する放送素材データの内容を認識しなくて済み、これにより第1及び第2の送出装置における放送素材データ及び放送進行スケジュールデータの入力及び管理の煩雑さと、一方の系統に障害が発生した場合に他方の系統への切替によるデータの欠落の危険とを回避することが可能となる。
【0012】
また、この発明におけるサーバ装置は、放送素材データ及び制作した放送進行スケジュールデータを記憶したデータ記憶手段と、第1の送出装置に対し通信制御プロトコルを実行するためのプログラムを記憶した第1のプロトコル記憶手段と、第2の送出装置に対し通信制御プロトコルを実行するためのプログラムを記憶した第2のプロトコル記憶手段と、第1及び第2のプロトコル記憶手段に記憶されたプログラムに基づいて、データ記憶手段に記憶された放送素材データ及び放送進行スケジュールデータを第1及び第2の送出装置へデータ伝送する伝送制御手段とを備えるようにしている。
【0013】
この構成によれば、第1の送出装置に対し通信制御プロトコルを実行するためのプログラムを記憶した第1のプロトコル記憶手段と、第2の送出装置に対し通信制御プロトコルを実行するためのプログラムを記憶した第2のプロトコル記憶手段とを備えておくことで、第1及び第2の送出装置のうち一方に障害が発生した場合に、正常な送出装置に対応するプロトコル記憶手段に記憶されたプログラムを読み出し、読み出されたプログラムに従って放送素材データ及び放送進行スケジュールデータを正常である他方の送出装置に伝送することが可能となる。つまり、1つのサーバ装置で系統切替を行ない、データ欠落を起こすことなく伝送することが可能となる。
【0014】
さらに、サーバ装置は、第1及び第2の送出装置の状態を監視する監視手段と、この監視手段で第1及び第2の送出装置のうちの一方に障害が検出された場合に、障害が発生した送出装置との間のデータ伝送線路を開放し、他方の送出装置に切り替えて、放送素材データ及び放送進行スケジュールデータを伝送するデータ伝送変更手段とを備えることを特徴とするので、第1及び第2の送出装置のいずれかに生じる障害を自動的に検出することが可能となり、この検出結果に基づいて、障害が発生した送出装置との間のデータ伝送線路を開放し、他方の送出装置に切り替えて、放送素材データ及び放送進行スケジュールデータを伝送することが可能となり、システムとしては効率よい系統切替えを行なうことが可能となる。
【0015】
また、この発明は、放送される放送素材データを格納し、かつこの放送素材データを放送するために必要な放送進行スケジュールデータを制作するサーバ装置と、このサーバ装置に対しデータ伝送線路を介して接続され、放送進行スケジュールデータに基づいて、当該サーバ装置に格納された放送素材データを送出する機能を有する送出装置とを具備する放送素材データ送出システムを対象にしている。
【0016】
そして、上記目的を達成するために、サーバ装置は、特定された期間内に放送される予定の全ての放送素材データ及び放送進行スケジュールデータを、データの記録再生を実行するための可搬メディアに一括して記録し、送出装置は、可搬メディアに記録された放送素材データ及び放送進行スケジュールデータを再生し、この再生した放送進行スケジュールデータに従って、放送素材データの送出を実行するようにしている。
【0017】
この構成によれば、送出装置にて送出される特定期間内の放送素材データ及びこの放送素材データを放送するために必要な放送進行スケジュールデータは、サーバ装置にて可搬メディアに記録され、送出装置は、可搬メディアに記録された特定期間内の放送素材データ及び放送進行スケジュールデータを再生し、この再生した放送進行スケジュールデータに基づいて放送素材データの送出を行なえるようになる。すなわち、送出装置は、可搬メディアから再生した放送進行スケジュールデータを参照することにより、時間帯に応じて放送素材データを選択的に送出することが可能となり、さらに放送素材データが更新されても、それに伴ってサーバ装置にて放送進行スケジュールデータも更新されて可搬メディアを介して送出装置に提供されることになる。
【0018】
このため、送出装置で可搬メディアから再生した放送進行スケジュールデータに基づいて放送素材データの送出を行なうので、データ伝送線路に障害が発生した場合に、サーバ装置による可搬メディアへのデータ記録処理の煩雑さを軽減し、かつ送出装置における放送素材データと放送進行スケジュールデータとの不整合の危険を回避することが可能となる。
【0019】
また、この発明では、さらに、データ伝送線路上に、当該データ伝送線路の状態を監視する監視手段を設け、この監視手段は、データ伝送線路の障害を検出した際に、この障害を検出した旨をサーバ装置に通知し、サーバ装置は、監視手段により障害を検出した旨が通知された場合に、特定された期間内に放送される予定の全ての放送素材データ及び放送進行スケジュールデータを可搬メディアに転送して記録するようにしている。
【0020】
この構成によれば、データ伝送線路上に、当該データ伝送線路の状態を監視する監視手段を設け、データ伝送線路の障害を検出した際に、この障害を検出した旨をサーバ装置に通知することにより、サーバ装置は、データ伝送線路に障害が発生した旨を把握することができ、人の手を介することなく自動的に特定期間内の放送素材データ及び放送進行スケジュールデータを可搬メディアに記録することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0022】
図1は、この発明に係る放送素材データ送出システムの一実施の形態を示す概略構成図である。
【0023】
図1において、図中符号11はサーバ装置で、放送される文字放送素材データを格納し、かつこの文字放送素材データを放送するために必要な放送進行スケジュールデータの制作を行なっている。なお、この放送進行スケジュールデータは、上記文字放送素材データの内容の一部とその放送予定時刻情報等を含んでいる。
【0024】
また、図中符号21,22は送出装置で、サーバ装置11で制作された放送進行スケジュールデータに基づいて、上記サーバ装置11に格納された文字放送素材データを放送波として外部に送出する機能を有している。なお、従来では、送出装置22は、送出装置21に対する冗長系として機能している。
【0025】
そこで、この実施の形態では、これら送出装置21,22を1つのサーバ装置11とデータ伝送線路であるLAN31を介して接続するようにしている。このため、送出装置21,22は、各々独立して文字放送素材データを放送波として送出できるようになる。また、サーバ装置11は、送出装置21,22の状態を一元管理し、この状態に応じて格納した文字放送素材データ及び制作した放送進行スケジュールデータをLAN31を介して送出装置21,22に選択的に伝送するようにしている。
【0026】
また、LAN31には、送受信装置41及び受信装置42が接続されている。これら送受信装置41及び受信装置42には、公衆網、コンピュータ・ネットワーク、企業内ネットワーク等が接続されている。すなわち、送受信装置41及び受信装置42は、ネットワーク上の文字放送素材データの各制作会社と、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を使用することでアクセス可能となる。また、サーバ装置11も、TCP/IPプロトコルを使用することで、送受信装置41及び受信装置42を介してネットワーク上の文字放送素材データの各制作会社とアクセス可能となる。
【0027】
さらに、この実施の形態の放送素材データ送出システムは、送出制御装置43をLAN31に接続しており、サーバ装置11及び送出装置21,22について文字放送素材データ及び放送進行スケジュールデータの送出制御を行なうようなシステム管理機能を備えている。
【0028】
次に、上記サーバ装置11について図2を参照して説明する。
【0029】
図2において、サーバ装置11は、例えばHA(High Availability )システムを構築しており、例えばOracleと称する共通ディスク装置11aと、送出装置21に対しアプリケーション層の通信制御プロトコルを実行するためのプログラムを記憶した第1の番組ファイル11bと、送出装置22に対しアプリケーション層の通信制御プロトコルを実行するためのプログラムを記憶した第2の番組ファイル11cと、各制作会社から送られてきた文字放送素材データを格納するNAB素材記憶部11dと、放送する番組等をパケットにして作成するパケット作成部11eと、放送する番組等を格納する番組記憶部11fと、TCP/IPインタフェース11gとを備えている。これら第1の番組ファイル11b、第2の番組ファイル11c、NAB素材記憶部11d、パケット作成部11e、番組記憶部11f及びTCP/IPインタフェース11gは、それぞれ共通ディスク装置11aに回線等により接続されている。
【0030】
また、共通ディスク装置11aは、パケット管理部11a1と、NAB素材管理部11a2と、文字放送スケジュール管理部11a3と、データベースとしての文字放送放送進行表11a4とを備えている。すなわち、パケット管理部11a1は、TCP/IPインタフェース11gを介して各制作会社から到来する文字放送素材データをNAB素材管理部11a2に転送する。すると、NAB素材管理部11a2は、文字放送素材データをNABフォーマットに変換して、一時的にNAB素材記憶部11dに記憶しておく。また、NAB素材管理部11a2は、パケット管理部11a1から文字放送素材データ読み出しの指令制御信号を受信すると、NAB素材記憶部11dから要求に応じた文字放送素材データを読み出し、パケット管理部11a1に送出するとともに、文字放送スケジュール管理部11a3に送出する。
【0031】
文字放送スケジュール管理部11a3は、入力された文字放送素材データと文字放送放送進行表11a4とを照合し、この照合結果を放送進行スケジュールデータとしてパケット管理部11a1に転送する。
【0032】
パケット管理部11a1は、第1及び第2の番組ファイル11b,11cに記憶されたプログラムに基づいて、NAB素材管理部11a2から到来する文字放送素材データ及び文字放送スケジュール管理部11a3から到来する放送進行スケジュールデータをパケット作成部11eにてパケット化して送出装置21,22へTCP/IPインタフェース11gを介して伝送する。また、パケット管理部11a1は、番組記憶部11fに記憶された番組等の情報をパケット作成部11eに転送し、このパケット作成部11eにて作成されたパケットデータをTCP/IPインタフェース11gを介して送出装置21,22へ伝送する。
【0033】
さらに、パケット管理部11a1は、送出装置21,22とLAN31を介して制御情報の授受を行なうことにより、送出装置21,22の状態を監視することができ、このうちの一方に障害が検出された場合に、障害が発生した送出装置との間のデータ伝送線路を開放し、他方の送出装置に切り替えて、文字放送素材データ及び放送進行スケジュールデータを伝送するようにしている。なお、この監視手段において、あたかもパケット管理部11a1内のソフトウェアで行なうように説明しているが、パケット管理部11a1とは別途に設けられた処理部のソフトウェアによって実現するようにしてもよい。
【0034】
次に、上記送出装置21,22について図3を参照して説明する。なお、ここでは、送出装置21を代表して説明する。
【0035】
図3において、送出装置21は、データベースとしての当日翌日分文字放送放送進行表21aと、と当日翌日分文字放送スケジュール管理部21bと、時刻管理部21cと、パケット番組管理部21dと、NABデータ/ページデータ変換部21eと、当日翌日パケット番組データ記憶部21fと、送出制御部21gと、TCP/IPインタフェース21hとを備えている。
【0036】
このうち、当日翌日分文字放送スケジュール管理部21bは、TCP/IPインタフェース21hを介して到来するパケットデータから放送進行スケジュールデータを抽出し、この放送進行スケジュールデータを当日翌日分文字放送放送進行表21aに記憶する。なお、文字放送素材データは、パケット番組管理部21dにて抽出され、当日翌日パケット番組データ記憶部21fに一時的に記憶される。
【0037】
当日翌日分文字放送スケジュール管理部21bは、当日翌日分文字放送放送進行表21aに記憶された放送進行スケジュールデータと時刻管理部21cから出力される時間情報とを照合し、時間帯に応じて放送進行スケジュールデータをパケット番組管理部21dに転送する。
【0038】
パケット番組管理部21dは、放送進行スケジュールデータに基づいて、該当する文字放送素材データを当日翌日パケット番組データ記憶部21fから読み出す。この読み出された文字放送素材データは、NABデータ/ページデータ変換部21eでNABフォーマットからページデータに変換されて後、送出制御部21gにより放送波として外部に送出される。
【0039】
以上のように、上記実施の形態によれば、送出装置21,22は、1つのサーバ装置11にLAN31を介して接続されているので、サーバ装置11は、送出装置21,22とLAN31を介して通信等を行なうことにより、送出装置21,22の状態を管理することが可能となり、これら送出装置21,22の状態に応じてNAB素材記憶部11dに記憶した文字放送素材データ及びこの文字放送素材データを放送するために必要な放送進行スケジュールデータをLAN31を介して送出装置21,22に選択的に伝送するようにしている。すなわち、送出装置21,22の一方に障害が発生した際の系統切替機能をサーバ装置11に持たせることが可能となる。
【0040】
このため、1つのサーバ装置11が送出装置21,22の状態の管理及びデータ伝送制御を行なうので、送出装置21,22は互いに送出する文字放送素材データの内容を認識しなくて済み、これにより送出装置21,22における文字放送素材データ及び放送進行スケジュールデータの入力及び管理の煩雑さと、一方の系統に障害が発生した場合に他方の系統への切替によるデータの欠落の危険とを回避することが可能となる。
【0041】
また、サーバ装置11は、送出装置21に対し通信制御プロトコルを実行するためのプログラムを記憶した第1の番組ファイル11bと、送出装置22に対し通信制御プロトコルを実行するためのプログラムを記憶した第2の番組ファイル11cとを備えておくことで、送出装置21,22のうち一方に障害が発生した場合に、正常な送出装置に対応するファイルに記憶されたプログラムを読み出し、読み出されたプログラムに従って文字放送素材データ及び放送進行スケジュールデータを正常である他方の送出装置に伝送することが可能となる。つまり、1つのサーバ装置11で系統切替を行ない、データ欠落を起こすことなく伝送することが可能となる。
【0042】
なお、上記実施の形態においては、2つの送出装置21,22を用いて説明しているが、2つ以上の複数の送出装置をLAN31に接続して用いるようにしても実施可能である。
【0043】
次に、この発明に係る放送素材データ送出システムの第2の実施の形態について図4〜図6を参照して説明する。
【0044】
なお、図4は、放送素材データ送出システムの構成概略図であり、先の図1と同一部分には同一符号を付し、異なる部分のみ説明する。すなわち、サーバ装置11は、特定された期間内に放送される予定の全ての文字放送素材データ及び放送進行スケジュールデータを、データの記録再生を実行するフロッピーディスク、光ディスク等を記録媒体とした可搬メディア51に一括して記録する機能を有している。そして、送出装置21は、可搬メディア51に記録された文字放送素材データ及び放送進行スケジュールデータを再生し、この再生した放送進行スケジュールデータに従って、文字放送素材データの送出を実行する機能を有している。
【0045】
次に、図5は、サーバ装置11の内部構成を示しており、共通ディスク装置11aのパケット管理部11a1に、可搬メディア51の収容部等の可搬メディアアクセス装置11hを接続している。すなわち、パケット管理部11a1は、外部からの入力操作により、当日及び翌日、つまり特定された期間内に放送される予定の全ての文字放送素材データ及び放送進行スケジュールデータを、可搬メディアアクセス装置11hに転送する。すると、可搬メディアアクセス装置11hは、転送された文字放送素材データ及び放送進行スケジュールデータを可搬メディア51に記録する。
【0046】
次に図6は、送出装置21の内部構成を示しており、当日翌日分文字放送スケジュール管理部21b及びパケット番組管理部21dに、可搬メディア51の収容部等の可搬メディアアクセス装置21iを接続している。すなわち、可搬メディアアクセス装置21iは、可搬メディア51から再生した文字放送素材データをパケット番組管理部21dに転送し、放送進行スケジュールデータを当日翌日分文字放送スケジュール管理部21bに転送する。
【0047】
このため、パケット番組管理部21dは、可搬メディア51から再生された放送進行スケジュールデータを参照することにより、放送予定時刻に応じた文字放送素材データを当日翌日パケット番組データ記憶部21fから選択的に読み出すことができ、この文字放送素材データをNABデータ/ページデータ変換部21e及び送出制御部21gを介して放送波として送出することが可能となる。
【0048】
したがって、この第2の実施の形態によれば、送出装置21にて送出される特定期間内の文字放送素材データ及びこの文字放送素材データを放送するために必要な放送進行スケジュールデータは、サーバ装置11にて可搬メディア51に記録される。そして、送出装置21は、可搬メディア51に記録された特定期間内の文字放送素材データ及び放送進行スケジュールデータを再生し、この再生した放送進行スケジュールデータに基づいて文字放送素材データの送出を行なえるようになる。すなわち、送出装置21は、可搬メディア51から再生した放送進行スケジュールデータを参照することにより、時間帯に応じて文字放送素材データを選択的に送出することが可能となり、さらに文字放送素材データが更新されても、それに伴ってサーバ装置11にて放送進行スケジュールデータも更新されて可搬メディア51を介して送出装置21に提供されることになる。
【0049】
このため、送出装置21で可搬メディア51から再生した放送進行スケジュールデータに基づいて文字放送素材データの送出を行なうので、LAN31に障害が発生した場合に、サーバ装置11による可搬メディア51へのデータ記録処理の煩雑さを軽減し、かつ送出装置21における文字放送素材データと放送進行スケジュールデータとの不整合の危険を回避することが可能となる。
【0050】
また、この第2の実施の形態において、図4に示す如く、LAN31上に、LAN31の状態を監視する監視装置61が接続されている。この監視装置61は、LAN31の障害を検出した際に、この障害を検出した旨をサーバ装置11に通知する。すると、サーバ装置11は、監視装置61により障害を検出した旨が通知された場合に、特定された期間内に放送される予定の全ての文字放送素材データ及び放送進行スケジュールデータを可搬メディア51に転送して記録する。
【0051】
この構成によれば、LAN31上に、LAN31の状態を監視する監視装置61を接続し、この監視装置61にてLAN31の障害を検出した際に、この障害を検出した旨をサーバ装置11に通知することにより、サーバ装置11は、LAN31に障害が発生した旨を把握することができ、そして、人の手を介することなく自動的に特定期間内の文字放送素材データ及び放送進行スケジュールデータを可搬メディアに記録することが可能となる。なお、この監視装置61による通知手段としては、LAN31とは別回線を用いてサーバ装置11に通知するようにしてもよく、また、最寄りの監視者に通知する手段をとるようにしてもよい。
【0052】
なお、上記各実施の形態では、データ伝送線路としてLAN31を例に説明しているが、この他にもシリアル回線等を用いるようにしてもよい。また、上記各実施の形態では、文字放送素材データ及び放送進行スケジュールデータをパケット化してLAN31に伝送する際に、文字放送素材データ及び放送進行スケジュールデータを送出装置21,22にて識別できるようなフラグ情報を付加するようにしている。また、上記各実施の形態では、文字放送素材データを例に説明しているが、この文字放送素材データ以外の放送素材データであっても適用できることはもちろんのことである。
【0053】
なお、この発明は、上記実施の形態の範囲に必ずしも限定されるものではなく、その他この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できることはもちろんのことである。
【0054】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明によれば、放送素材データ及び放送進行スケジュールデータの入力及び管理の煩雑さと、一方の系統に障害が発生した場合に他方の系統への切替によるデータの欠落の危険とを回避し得る放送素材データ送出システムを提供することができる。また、データ伝送線路等に障害が発生した場合にも、可搬メディアへのデータ記録処理の煩雑さを軽減し、かつ放送素材データと放送進行スケジュールデータとの不整合の危険を回避し得る放送素材データ送出システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る放送素材データ送出システムの一実施の形態を示す概略構成図。
【図2】同実施の形態におけるサーバ装置の内部構成を示すブロック構成図。
【図3】同実施の形態における送出装置の内部構成を示すブロック構成図。
【図4】この発明に係る放送素材データ送出システムの第2の実施の形態を示す概略構成図。
【図5】同第2の実施の形態におけるサーバ装置の内部構成を示すブロック構成図。
【図6】同第2の実施の形態における送出装置の内部構成を示すブロック構成図。
【符号の説明】
11…サーバ装置、
11a…共通ディスク装置、
11a1…パケット管理部、
11a2…NAB素材管理部、
11a3…文字放送スケジュール管理部、
11a4…文字放送放送進行表、
11b…第1の番組ファイル、
11c…第2の番組ファイル、
11d…NAB素材記憶部、
11e…パケット作成部、
11f…番組記憶部、
11h…可搬メディアアクセス装置、
21,22…送出装置、
21i…可搬メディアアクセス装置、
31…LAN、
51…可搬メディア、
61…監視装置。
Claims (5)
- 放送される放送素材データを格納し、かつこの放送素材データを放送するために必要な放送進行スケジュールデータを制作するサーバ装置と、このサーバ装置に対しデータ伝送線路を介して接続され、前記放送進行スケジュールデータに基づいて、当該サーバ装置に格納された前記放送素材データを送出する機能を有する送出装置とを具備する放送素材データ送出システムにおいて、
前記サーバ装置は、特定された期間内に放送される予定の全ての放送素材データ及び放送進行スケジュールデータを、データの記録再生を実行するための可搬メディアに一括して記録する手段を備え、
前記送出装置は、前記可搬メディアに記録された前記特定された期間内の放送素材データ及び放送進行スケジュールデータを再生し、前記特定された期間の放送素材データを前記可搬メディアとは異なる記憶部に記憶し、前記再生した放送進行スケジュールデータに従って、前記記憶部から放送予定時刻の放送素材データを選択的に読み出して送出する手段を備えてなることを特徴とする放送素材データ送出システム。 - さらに、前記データ伝送線路上には、当該データ伝送線路の状態を監視する監視手段を設け、
この監視手段は、前記データ伝送線路の障害を検出した際に、この障害を検出した旨を前記サーバ装置に通知する手段を有し、
前記サーバ装置は、前記監視手段により障害を検出した旨が通知された場合に、特定された期間内に放送される予定の全ての放送素材データ及び放送進行スケジュールデータを前記可搬メディアに転送して記録する手段を有してなることを特徴とする請求項1記載の放送素材データ送出システム。 - 前記データ伝送線路は、ローカルエリアネットワークであることを特徴とする請求項1記載の放送素材データ送出システム。
- 前記放送素材データは、文字放送素材データであることを特徴する請求項1記載の放送素材データ送出システム。
- 放送される放送素材データと、この放送素材データを放送するために必要な放送進行スケジュールデータを格納するサーバ装置と、このサーバ装置に対しデータ伝送線路を介して接続され、前記放送進行スケジュールデータに基づいて、当該サーバ装置に格納された前記放送素材データを送出する機能を有する送出装置とを具備する放送素材データ送出システムにおいて、
前記サーバ装置は、特定された期間内に放送される予定の全ての放送素材データ及び放送進行スケジュールデータを、データの記録再生を実行するための可搬メディアに一括して記録する手段を備え、
前記送出装置は、前記可搬メディアに記録された前記特定された期間内の放送素材データ及び放送進行スケジュールデータを再生し、特定された期間の放送素材データを前記可搬メディアとは異なる記憶部に記憶し、前記再生した放送進行スケジュールデータに従って、前記記憶部から放送予定時刻の放送素材データを選択的に読み出して送出する手段を備えてなることを特徴とする放送素材データ送出システム。
Priority Applications (1)
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