JP4064510B2 - 緩衝装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は緩衝装置に関し、特に、ロータリーダンパとバネ部材を併用した緩衝装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ロータリーダンパにバネ部材を併設することで、ロータリーダンパを単独で用いる場合よりも抵抗力(トルク)を大きくしたものが知られている。バネ部材としては渦巻きバネが用いられることが多く、その中心側端部はロータリーダンパの回転軸に形成した取付孔に、外周側端部はロータリーダンパの本体を構成するケースに突設したピン状の突起部に係合させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ここで上記した回転軸に形成される渦巻きバネの取付孔は、回転軸を軸心に沿って2分割する溝から構成されている。従って、この回転軸の強度は、2分割されることにより、そうでない場合と比較して低下することになる。閉成時に大きなトルクが加わる重量が重いもの、例えば、グランドピアノの大屋根等の閉成動作を遅動させるために用いる場合には、渦巻きバネにより発生する抵抗力を大きくするために、バネ定数のより高い渦巻きバネを使用するが、従来の2分割された回転軸を用いた場合には、この渦巻きバネの大きな抵抗力に耐えきれず、折損する可能性があった。
【0004】
本発明は上記に鑑みなされたものであり、渦巻きバネを用いているのも拘わらず、2分割されていない回転軸を使用することができ、もって回転軸の折損事故を防止できる緩衝装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の緩衝装置は、回転軸に連結される制御対象物の少なくとも一方向への回転動作を遅動させるロータリーダンパと、制御対象物を常態において他方向へ付勢するバネ部材とを有して構成される緩衝装置において、前記バネ部材が少なくとも一つの渦巻きバネからなり、前記回転軸には、該回転軸に対して回転不能に第1の係合部材が設けられ、かつ、該回転軸の各端部付近を支持するフレーム体には第2の係合部材が設けられ、前記渦巻きバネの中心側端部が第1の係合部材に、外周側端部が第2の係合部材に係合され、前記各フレーム体の内側に隣接して互いに対向するようにそれぞれロータリーダンパが配設され、該ロータリーダンパ間に複数の渦巻きバネを並列的に配設可能にするために前記第1の係合部材が複数配設されているとともに、前記第2の係合部材には、前記第1の係合部材の数量に対応する数の、前記渦巻きバネの外周側端部が係合する溝部が設けられていることを特徴とする。
請求項2記載の緩衝装置は、請求項1記載の緩衝装置であって、制御対象物に当接可能なローラを先端部付近に有すると共に、後端部付近が前記回転軸に連結されるアームを備えている
請求項3記載の緩衝装置は、請求項2記載の緩衝装置であって、前記アームが、2つの板状体からなり、一方の板状体が一方のフレーム体側の回転軸の端部に連結され、他方の板状体が他方のフレーム体側の回転軸の端部に連結され、かつ2つの板状体の中途部が接合されている
請求項4記載の緩衝装置は、請求項2又は3記載の緩衝装置であって、少なくとも一方の前記フレーム体に、前記アームが所定の回動角度に至ると当接して、回動範囲を規制するストッパ突起が設けられている
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳述する。図において、1は本実施の形態に係る緩衝装置を示し、フレーム体2a,2b、回転軸4、ロータリーダンパ5,6、バネ部材である渦巻きバネ7、アーム10等を備えて構成されている。
【0007】
フレーム体2a,2bは、板状部材から構成され、所定の間隔をおいて対面配置される。また、このフレーム体2a,2bは、後述のように、回転軸4と共に、ロータリーダンパ5,6、渦巻きバネ7をフレーム体2a,2b間で支持するものであり、このような位置関係をもって固定配設されていればよい。本実施の形態では、略コ字状に加工した金属板2の各側板部をフレーム体2a,2bとして利用している。なお、金属板2の底板部2cは、フレーム体2a,2b間の間隔よりも長さの長い底板3aと背板3bとを有する側面略L字状の取付板3における該底板3aの中央付近に固着される。取付板3の底板3aと背板3bには適宜数のねじ挿通孔3cが設けられており、制御対象物を回動可能に支持する本体側の適宜位置に固定可能となっている。また、フレーム体2a,2bには、その中央付近に孔部が形成されており、図5に示すように、この孔部に回転軸4を回転可能に軸支するベアリング2d,2eが装填されている。
【0008】
回転軸4は、図5に示すように、フレーム体2a,2b間の間隔よりも僅かに長い長さを有し、ベアリング2d,2eによって軸支されるよう配設した際には、各端部4a,4bがフレーム体2a,2bを突き抜け、突出する。この端部4a,4bは、後述のアーム10を構成する板状体11,12の後端部が連結され、アーム10を回転軸4の回転動作に伴って回動し得るよう、角形に加工されている。但し、ベアリング2d,2eに当接する部分4c,4dは、断面円形に形成されている。このベアリング2d,2eに当接する部分4c,4dよりも内方の部分(中間部)4eは、全て多角形に、例えば、断面6角形に形成されている。これは、後述の第1の係合部材8を回転軸4に対して回転不能とするためである。
【0009】
また、この回転軸4の中間部4eは、ロータリーダンパ5,6の可動ロータ部53,63の中央付近に、該中間部4eの断面形状と同形状に形成された軸挿通孔53a,63aに挿通される。この結果、回転軸4と可動ロータ部53,63とは一緒に回転する。
【0010】
ロータリーダンパ5,6は、図5に示すように、平面視で環状に加工された本体ケース51,61と、本体ケース51,61内に固定配設され、かつ複数の突片を備えた環状の固定ロータ52,62と、環状に形成されていると共に、固定ロータ52,62の突片と噛み合う突片を備え、その中央部付近に形成されている軸挿通孔53a,63a内に上記のように回転軸4の中間部4eが挿入される可動ロータ53,63とを有して構成されている。また、一方のロータリーダンパ5の固定ロータ52と可動ロータ53との間、他方のロータリーダンパ6の固定ロータ62と可動ロータ63との間の僅かな隙間には、それぞれ粘性液体が充填されている。
【0011】
図1及び図3〜図5に示したように、一方のロータリーダンパ5は一方のフレーム体2aの内側に隣接して、他方のロータリーダンパ6は他方のフレーム体2bの内側に隣接して、いずれも可動ロータ53,63側が対面するように配設される。また、本体ケース51,61は、それぞれ、一方のフレーム体2a,他方のフレーム体2bに図示しないねじなどにより固定される。
【0012】
ロータリーダンパ5,6は、本実施の形態では、上記のように2つ配設しているが、ロータリーダンパの備えている緩衝力が大きければ1つであってもよいし、小さければ支持用のフレーム体を増設するなどして3つ以上配設することもできる。また、本実施の形態では、ロータリーダンパ5,6として、回転軸4に連結される可動ロータ53,63が粘性液体を介して固定ロータ52,62と摺接する粘性抵抗を利用したタイプのロータリーダンパを使用しているが、これに限定されるものではなく、可動ロータにオリフィスを備えたベーン(図示せず)を有し、粘性液体がオリフィス通過時に発生する動圧抵抗を利用したロータリーダンパを用いることもできる。
いずれのタイプでも、本発明では適用可能であるが、動圧抵抗を利用するタイプであって制御対象物の閉成時にのみ大きな動圧抵抗を発揮できる、オリフィスのほかに弁機構を備えた一方向性のロータリーダンパの場合に、弁機構が閉弁動作するに当たっては所定以上の負荷が必要である。従って、制御対象物を僅かに開放しただけで閉じる場合には、弁機構を閉弁動作させるための負荷が足りず、動圧抵抗が働かない遊びが生じる。もちろん、本発明では、渦巻きバネ7を有しているため、このような場合でも渦巻きバネ7の抵抗力は作用する。しかしながら、グランドピアノの大屋根等のような重量物の場合には、ロータリーダンパ5,6の抵抗力も確実に働くよう、本実施の形態のように粘性抵抗を利用したタイプを用いることが好ましい。また、本実施の形態で用いたロータリーダンパ5,6は、固定ロータ52,62と可動ロータ53,63とに複数の突片が形成されており、摺接面積が大きいので、小型であっても大きな抵抗力を発揮できるというメリットもある。
【0013】
ロータリーダンパ5,6間には、渦巻きバネ7が3つ互いに並列的に配設される。渦巻きバネ7は、鋼帯を渦状に巻いたバネであり、その中央空間部を上記した回転軸4が通過している。回転軸4の中間部4eには、側面コ字状の第1の係合部材8が回転軸4に沿って縦列に配置され、かつ回転軸4に対しては空転しないよう、すなわち回転軸4に対して回転不能に取り付けられる(図5,図6参照)。具体的には、図7に示すように、第1の係合部材8の各側面部8a,8bには、回転軸4の中間部4eに嵌合する多角形、本実施の形態では断面6角形の軸挿通孔8c,8dが形成されており、3個配設される第1の係合部材8の各軸挿通孔8c,8dの全てに回転軸4の中間部4eが挿通され、これにより、第1の係合部材8は、回転軸4に対して回転不能に取り付けられている。第1の係合部材8の底面部8eには、渦巻きバネ7の中心側端部7aが係合される。従って、図6に示したように、軸挿通孔8c,8dに回転軸4を挿通して渦巻きバネ7の中心側端部7aを係合したときに、第1の係合部材8の底面部8eが渦巻きバネ7と接触しないよう、側面部8a,8bの長さを設定する必要がある。また、底面部8eの長さ(側面部8a,8b間の距離)は、渦巻きバネ7の幅よりも僅かに大きい程度で設定される。
【0014】
一方、フレーム体2a,2b間であって、渦巻きバネ7よりも外方に、板体からなる第2の係合部材9が掛け渡し配設されている(図1,図4及び図6参照)。第2の係合部材9の一側縁には渦巻きバネ7の配設位置に対応するよう、間隔をおいて3つの溝部9a,9b,9cが形成されている。そして、この溝部9a,9b,9cには、渦巻きバネ7の外周側端部7bが係合される。
【0015】
なお、渦巻きバネ7は、制御対象物の閉止位置か、開放位置のいずれか一方において、開放方向か又は閉止方向に弾発力が機能するように、制御対象物の閉止状態又は開放状態において中心側端部7aを巻き込んだ状態で配設される。本実施の形態のように、回転軸4にアーム10が連結される場合には、渦巻きバネ7の弾発力が全く働かないフリーの状態に対し、アーム10を所定角度回動して制御対象物に当接させれば、アーム10の回動に伴い回転軸4も回動するため、回転軸4に対して回転不能に連結される第1の係合部材8に係合している中心側端部7aが巻き込まれることになる。
【0016】
アーム10は、図1及び図2に示すように、所定の長さを有する2つの板状体11,12から構成される。板状体11,12は、いずれも後端部11a,12aに嵌合孔(図示せず)が形成されており、一方の板状体11は、回転軸4の一方の端部4aに該嵌合孔を嵌合させて連結固定され、他方の板状体12は、回転軸4の他方の端部4bに該嵌合孔を嵌合させて連結固定される。後端部11a,12aの外面には、抜け止め防止板13,14がそれぞれ配設される。
【0017】
板状体11,12は、平板状のものとして、回転軸4の各端部4a,4bに連結した後、そのまま平行状態で延在させる構成でもよいが、制御対象物が重量物である場合には、板状体11,12にかかる負荷が大きくなるため、単に平行状態で配設しただけでは、板状体11,12が撓むなどの弊害が生じるおそれがある。従って、板状体11,12を平行状態で設けた場合には、両者間に補強板(図示せず)を掛け渡し配設することが好ましい。
【0018】
但し、補強板を配設する場合には、部品点数が多くなるため、本実施の形態では、図1に示したように、板状体11,12を中途で内側に折り曲げた後、再び、略直角に外側へ折り曲げて中途部11c,12cの内面同士を合わせ、中途部11c,12cをリベット(図示せず)などで接合し、補強している。そして、先端部11b,12bは、一端外側に折り曲げた後、内側へ略直角に折り曲げ、先端部11b,12b同士が間隔をおいてほぼ平行となるように形成している。先端部11b,12b間には、制御対象物に直接当接するローラ15を回転自由に配設する。
【0019】
なお、本実施の形態では、図2に示したように、アーム10を側面からみた際に、略く字状に折れ曲がった形状をしているが、これに限定されるものではないことはもちろんである。
【0020】
また、フレーム体2a,2bの上部には、図2、図3、図5及び図6に示すように、補助フレーム21,22が設けられており、この補助フレーム21,22を貫通し、端部16a,16bが補助フレーム21,22外方に突出しているピン部材16が配設されている。これにより、図2に示したように、アーム10が所定の角度回動すると、ピン部材16の端部16a,16bに当接して回動範囲が規制される。すなわち、このピン部材16の端部16a,16bは、本発明のストッパ突起として機能する。ストッパ突起としては、かかる機能を果たすものであればよく、本実施の形態のようにピン部材16を使用したものに限られないことはもちろんである。但し、アーム10を回動させて渦巻きバネ7の中心側端部7aを巻き込んで取り付けるため、その際邪魔とならないよう、本実施の形態のように取り外し可能なストッパ突起とすることが好ましい。
【0021】
本実施の形態にかかる緩衝装置1の作用について、図8に示したようにグランドピアノ100に用いた場合を例にとり説明する。まず、グランドピアノ100の所定位置に配設する前に、ストッパ突起として機能する端部16a,16bを取り外した状態で、アーム10を図2の矢印X方向へ回動させる。これにより、回転軸4が回転して渦巻きバネ7の中心側端部7aを巻き込む。かかる状態で、ピン部材16を補助フレーム21,22の貫通孔に挿通する。かかる状態ではアーム10に制御対象物である大屋根102の負荷が加わっていないため、支えていた手等を離すと、渦巻きバネ7の弾発力により、アーム10は矢印Y方向に回動するが、ストッパ突起であるピン部材16の端部16a,16bに当接して止まる。
【0022】
このような状態で、大屋根102を支えて開放しておき、図8に示したように、グランドピアノ100の本体101内に、その上面開口部から緩衝装置1を挿入し、取付板3のねじ挿通孔3cにねじを挿通して固定する。この際、アーム10のローラ15が大屋根102の裏面に当接するよう配設する。
【0023】
この状態で、大屋根102を閉じると、ローラ15が該大屋根102の裏面に沿って転動しつつ、大屋根102の自重により渦巻きバネ7の弾発力に抗して、図2及び図8上、矢印X方向にアーム10が回動する。このとき、大屋根102は、渦巻きバネ7の抵抗力と回転ダンパ5,6の粘性抵抗の両方の抵抗を受けるため、ゆっくりと閉成動作する。大屋根102はかなりの重量物であるため、バネ定数の高い渦巻きバネ7を使用し、しかも、本実施の形態では3個も配設しているが、渦巻きバネ7の中心側端部7aは第1の係合部材8に係合され、回転軸4自体は2分割されてない棒状の部材であるため、大きな抵抗力が加わっても、回転軸4として2分割されたものを用いた場合と比較すれば、折損等の可能性が低い。
【0024】
一方、大屋根102を開放する際は、手等で持ち上げるが、このとき、渦巻きバネ7が大屋根102を開放方向に付勢しているため、その弾発力により容易に開放することができる。
【0025】
なお、バネ定数の異なる渦巻きバネに変更するのではなく、同じ渦巻きバネ7を用いながら、制御対象物である大屋根102の閉成時に開放方向に対する付勢力をより大きくし、持ち上げやすくするためには、本実施の形態では、第1の係合部材8が嵌合される回転軸4の中間部4eが断面角形であることから、第1の係合部材8の軸挿通孔8c,8dの内面と、回転軸4の中間部4eの外面との接合面を渦巻きバネ7の中心側端部7aを巻き込む方向にずらせば、容易に調整することができる。
【0026】
また、上記実施の形態では、アーム10を回転軸4に連結しているが、アーム10を有していない構成として回転軸4を制御対象物の回転基部に設けられている軸や軸受けに直接連結することも可能である。
【0027】
【発明の効果】
本発明に係る緩衝装置によれば、回転軸に対して回転不能に第1の係合部材が設けられ、渦巻きバネの中心側端部をこの第1の係合部材に係合させた構成であるため、従来のように2分割された回転軸を使用しなくても渦巻きバネを使用することができ、回転軸の強度も2分割された回転軸を用いた場合と比較して大きい。従って、回転軸の折損事故等が従来のものよりも少なくなる。
【0028】
また、ロータリーダンパと渦巻きバネのうち、少なくともいずれか一方を複数備えた構成とすれば、より大きな抵抗力を発揮させることができ、重量物の制御に適している。
【0029】
制御対象物に当接可能なローラを先端部付近に有すると共に、後端部付近が回転軸に連結されるアームを備えた構成とすれば、グランドピアノの大屋根の緩衝装置として好適である。この場合、アームを所定の回動角度に至ると当接して、回動範囲を規制するストッパ突起を設けておけば、取付時の作業性が良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の緩衝装置の一の実施の形態を示す平面図である。
【図2】上記実施の形態を示す側面図である。
【図3】上記実施の形態の背面図である。
【図4】上記実施の形態で用いたロータリーダンパ、渦巻きバネ、フレーム体の詳細を示す平面図である。
【図5】図4のA−A線に沿った断面図である。
【図6】図4のB−B線に沿った断面図である。
【図7】第1の係合部材の斜視図である。
【図8】上記実施の形態の緩衝装置をグランドピアノに適用した場合の主要部分の概略図である。
【符号の説明】
1 緩衝装置
2a フレーム体
2b フレーム体
3 取付板
4 回転軸
5 ロータリーダンパ
6 ロータリーダンパ
7 渦巻きバネ
8 第1の係合部材
9 第2の係合部材
10 アーム
11 板状体
12 板状体
15 ローラ

Claims (4)

  1. 回転軸に連結される制御対象物の少なくとも一方向への回転動作を遅動させるロータリーダンパと、制御対象物を常態において他方向へ付勢するバネ部材とを有して構成される緩衝装置において、前記バネ部材が少なくとも一つの渦巻きバネからなり、前記回転軸には、該回転軸に対して回転不能に第1の係合部材が設けられ、かつ、該回転軸の各端部付近を支持するフレーム体には第2の係合部材が設けられ、前記渦巻きバネの中心側端部が第1の係合部材に、外周側端部が第2の係合部材に係合され、前記各フレーム体の内側に隣接して互いに対向するようにそれぞれロータリーダンパが配設され、該ロータリーダンパ間に複数の渦巻きバネを並列的に配設可能にするために前記第1の係合部材が複数配設されているとともに、前記第2の係合部材には、前記第1の係合部材の数量に対応する数の、前記渦巻きバネの外周側端部が係合する溝部が設けられていることを特徴とする緩衝装置。
  2. 制御対象物に当接可能なローラを先端部付近に有すると共に、後端部付近が前記回転軸に連結されるアームを備えている請求項記載の緩衝装置。
  3. 前記アームが、2つの板状体からなり、一方の板状体が一方のフレーム体側の回転軸の端部に連結され、他方の板状体が他方のフレーム体側の回転軸の端部に連結され、かつ2つの板状体の中途部が接合されている請求項記載の緩衝装置。
  4. 少なくとも一方の前記フレーム体に、前記アームが所定の回動角度に至ると当接して、回動範囲を規制するストッパ突起が設けられている請求項又は記載の緩衝装置。
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