JP4064200B2 - 減衰装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば免震機構や制震機構に用いる減衰装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
免震機構や制震機構に用いる減衰装置として、例えば図5に示すものが従来からある。
この従来例は、図示するように、シリンダ1内をピストン2によって第1圧力室3と第2圧力室4とに区画するとともに、これら第1圧力室3と第2圧力室4とを第1調圧弁5と第2調圧弁6とを介して連通させている。
上記第1調圧弁5は、外力の作用によってピストン2が図面中右方向に移動して、第1圧力室3内の圧力が所定の圧力に達すると開く。そして、第1圧力室3内の圧油を第2圧力室4に導く過程で流動抵抗を与えて、ピストン2の右方向の移動速度を減衰する。
一方、上記第2調圧弁6は、外力の作用によってピストン2が図面中左方向に移動して、第2圧力室4内の圧力が所定の圧力に達すると開く。そして、第2圧力室4内の圧油を第1圧力室3に導く過程で流動抵抗を与えて、ピストン2の左方向の移動速度を減衰する。
【0003】
また、上記第1圧力室3及び第2圧力室4には、それぞれチェック弁8,9とオリフィス10,11とを介してアキュムレータ7を接続している。このアキュムレータ7は、一方の圧力室3,4内の圧油が圧縮されたときに他方の圧力室4,3で生じる供給流量不足を補充するためのものである。例えば、第1圧力室3の圧油が圧縮されると、第1調圧弁5を介して第2圧力室4に供給される流量が不足するので、その不足分がアキュムレータ7からチェック弁8を介して第2圧力室4に供給される。上記と反対に、第2圧力室4の圧油が圧縮されると、第1圧力室3に供給される流量が不足するので、その不足分がアキュムレータ7からチェック弁9を介して第1圧力室3に供給される。
【0004】
上記のように不足分の圧油をアキュムレータ7から供給することによって、第1、第2圧力室3,4内に負圧が発生しないようにしている。
もし、第1、第2圧力室3,4への供給量が不足すると、これら第1、第2圧力室3,4内に負圧が発生するため、その負圧によってピストン2の動きが規制される。例えば、第1圧力室3内に負圧が生じている状態で、ピストン2が左方向に移動しようとすると、このピストン2の左方向の移動が規制される。このようにピストン2の移動が規制されると、第2調圧弁6によって設定した所定の減衰特性が得られなくなる。このような不都合を防止するために、アキュムレータ7から不足分の圧油を補充して、負圧の発生を防止している。
【0005】
なお、上記オリフィス8,9は、圧縮された圧油が元の体積に戻る際に、余剰分の圧油をアキュムレータ7に導くためのものである。
【0006】
【特許文献1】
特許第2528589号公報(第3頁〜第4頁、図2)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来の装置では、アキュムレータ7内の圧油を、チェック弁8,9を介して第1、第2圧力室3,4に供給する構成にしているが、これらチェック弁8,9は、クラッキング圧に達するまで所定の流量が流されない。つまり、クラッキング圧がある分、アキュムレータ7から第1,2圧力室3,4への圧油の供給が遅れる。そして、この遅れが原因で、設定した減衰特性が得られないという問題があった。
この発明の目的は、チェック弁8,9のクラッキング圧が原因で生じる圧油の供給遅れを防止することのできる減衰装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、シリンダ内をピストンによって第1圧力室と第2圧力室とに区画するとともに、これら第1圧力室と第2圧力室とを第1調圧弁及び第2調圧弁によってそれぞれ連通する一方、第1圧力室を作動油保持機構に接続する第1通路と、第2圧力室を作動油保持機構に接続する第2通路と、上記第1通路に設けるとともに上記作動油保持機構側から第1圧力室側への流通のみを許容する第1オペレートチェック弁と、上記第2通路に設けるとともに上記作動油保持機構側から第2圧力室側への流通のみを許容する第2オペレートチェック弁と、上記第1オペレートチェック弁の上流側と下流側とを連通する第1オリフィスと、上記第2オペレートチェック弁の上流側と下流側とを連通する第2オリフィスとを備え、上記第1オペレートチェック弁は、第2圧力室に生じる高圧によって開き、上記第2オペレートチェック弁は、第1圧力室に生じる高圧によって開く構成にした減衰装置である。
【0009】
第1の発明は、上記減衰装置において、上記第1オペレートチェック弁及び第2オペレートチェック弁は、バルブボディと、このバルブボディ内にシート面側を対向させて組み込んだ第1ポペット及び第2ポペットと、第1ポペットに形成するとともに、第1圧力室に連通した第1パイロット室と作動油保持機構側とを連通する貫通孔と、第2ポペットに形成するとともに、第2圧力室に連通した第2パイロット室と作動油保持機構側とを連通する貫通孔と、第1ポペットの貫通孔に一方を摺動自在に挿入するとともに他方を第2ポペットの貫通孔に摺動自在に挿入したプッシュ部材とを備え、上記プッシュ部材の外周であって、第1ポペットと第2ポペットとの間に移動規制部を形成してなり、上記プッシュ部材が第1パイロット室又は第2パイロット室の圧力の作用によって移動すると、このプッシュ部材に設けた移動規制部が第2ポペット又は第1ポペットの一部にぶつかることにより、第2ポペット又は第1ポペットのシート面がバルブボディに形成したシート部から離れて、上記第2オペレートチェック弁又は上記第1オペレートチェック弁を開き、第2圧力室又は第1圧力室が作動油保持機構に連通する構成にしたことを特徴とする。
【0010】
第2の発明は、上記第1の発明において、プッシュ部材を第1ポペット側と第2ポペット側とに分割したことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1、図2を用いて、この発明の第1実施形態を説明する。なお、図1は、この第1実施形態の減衰装置を説明するための回路図であり、図2がこの発明の主要部の具体的構造を示す断面図である。
この第1実施形態は、シリンダ20内をピストン21によって第1圧力室22と第2圧力室23とに区画するとともに、これら第1圧力室22と第2圧力室23とを通路24及び通路26を介して連通させている。
上記通路24には、第1調圧弁25を設けている。この第1調圧弁25は、外力の作用によってピストン21が図面中左方向に移動して、第2圧力室23内が所定の圧力に達すると開く。そして、第2圧力室23内の圧油を第1圧力室22に導く過程で流動抵抗を与えて、ピストン21の左方向の移動速度を減衰する。
【0012】
また、上記通路26には、第2調圧弁27を設けている。この第2調圧弁27は、外力の作用によってピストン21が図面中右方向に移動して、第1圧力室22内が所定の圧力に達すると開く。そして、第1圧力室22内の圧油を第2圧力室23に導く過程で流動抵抗を与えて、ピストン21の右方向の移動速度を減衰する。
【0013】
また、上記第1圧力室22には、第1通路28を介してアキュムレータAを接続している。上記第1通路28には、アキュムレータA側から第1圧力室22側への流通のみを許容する第1オペレートチェック弁29を設けている。また、この第1オペレートチェック弁29の上流側と下流側とを第1オリフィス31によって連通している。
一方、第2圧力室23には、第2通路32を介してアキュムレータAを接続している。上記第2通路32には、アキュムレータA側から第2圧力室23側への流通のみを許容する第2オペレートチェック弁33を設けている。
【0014】
上記第1オペレートチェック弁29は、パイロットライン30を介して第2通路32に接続し、第2圧力室23内の圧力をこの第1オペレートチェック弁29に導いている。そして、第2圧力室23内の圧力が所定の圧力以上になると第1オペレートチェック弁29が開くようにしている。
上記第2オペレートチェック弁33は、パイロットライン34を介して第1通路28に接続し、第1圧力室22内の圧力をこの第2オペレートチェック弁33に導いている。そして、第1圧力室22内の圧力が所定の圧力以上になると第2オペレートチェック弁33が開くようにしている。
また、上記第1オペレートチェック弁39の前後を第1オリフィス31を介して連通し、第2オペレートチェック弁33の前後を第2オリフィス35を介して連通している。
【0015】
次に、この第1実施形態の作用を説明する。
例えば、ピストン21が図面右方向に移動して、第1圧力室22内の圧油が圧縮されると、この第1圧力室22内の圧力が上昇する。この圧力が設定圧を超えると第2調圧弁27が開き、第1圧力室22内の圧油が第2圧力室23に導かれる。そして、このように圧油を導く過程で流動抵抗を与えられて、ピストン21の右方向の動きが減衰される。
【0016】
また、第1圧力室22内の圧力が上昇すると、その圧力によって第2オペレートチェック弁33が開くように設定している。第2オペレートチェック弁33が開くと、第2圧力室23とアクチュエータAとが第2通路32を介して連通するため、第1圧力室22内の圧油が圧縮されることによって、第2圧力室23側で流量不足が生じた場合でも、その不足分の流量が、アキュムレータAから第2パイロットチェック弁33を介して第2圧力室23に供給される。したがって、第1圧力室22内の圧油が圧縮されたとしても、第2圧力室23が負圧になることはない。
【0017】
一方、ピストン21が図面左方向に移動して、第2圧力室23内の圧油が圧縮されると、この第2圧力室23内の圧力が上昇する。この圧力が設定圧を超えると、第1調圧弁25が開き、第2圧力室23内の圧油が第1圧力室22に導かれる。そして、このように圧油を導く過程で流動抵抗が与えられて、ピストン21の右方向の移動速度が減衰される。
【0018】
また、第2圧力室23内の圧力が上昇すると、その圧力によって第1オペレートチェック弁29が開くように設定している。第1オペレートチェック弁29が開くと、第1圧力室22とアクチュエータAとが第1通路28を介して連通する。そのため、第1圧力室22内で供給流量不足が生じた場合には、その不足分の流量が、アキュムレータAから第1パイロットチェック弁29を介して第1圧力室22に供給される。したがって、第2圧力室23内の圧油が圧縮されたとしても、第1圧力室22が負圧になることはない。
【0019】
以上のように、この第1実施形態によれば、第1圧力室22又は第2圧力室23内の圧力が上昇した時点で、第2オペレートチェック弁29又は第1オペレートチェック弁33が開くようにしているので、クラッキング圧に達するまでチェック弁が開かなかった前記従来例に比べて、第1、第2圧力室22、23に圧油を素早く供給することができる。そのため、第1,第2圧力室内に負圧が生じることがない。
このように負圧の発生を防止できるので、第1,第2調圧弁25,27によって設定した所定の減衰特性を得ることができる。
なお、オリフィス33は、第1圧力室22内で圧縮された圧油が元の体積に戻る際に、余剰分の圧油をアキュムレータ7に戻すためのものであり、オリフィス35は、第2圧力室23内で圧縮された圧油が元の体積に戻る際に、余剰分の圧油をアキュムレータAに戻すためのものである。また、これらオリフィス33,35は、油温に応じて生じる圧油の体積変化も吸収する機能も有している。
【0020】
図2は、図1において一点鎖線Bで囲んだ部分の具体的構造を断面図で示したものである。したがって、以下では、図1と同じ構成要素については同じ符号を付して説明する。
図示するように、バルブボディ40には、組み付け穴41,42を形成するとともに、一方の組み付け穴41に第1ポペット43を摺動自在に組み込み、他方の組み付け穴42に第2ポペット44を摺動自在に組み込んでいる。
上記組み付け穴41に、スプリング49を組み込むとともに、このスプリング49の弾性力によって、第1ポペット43のシート面43aをバルブボディ40に形成したシート部45に押し付けている。このように第1ポペット43をシート部45に押し付けることによって、第1組み付け穴41内に第1パイロット室61を形成している。そして、このパイロット室61は、第1ポペット43に形成した連通孔47とバルブボディ40に形成したシリンダポート36とを介してシリンダ20の第1圧力室22に連通させている。
【0021】
また、上記組み付け穴42に、スプリング50を組み込むとともに、このスプリング50の弾性力によって、第2ポペット44のシート面44aをバルブボディ40に形成したシート部46に押し付けている。このように第2ポペット44をシート部46に押し付けることによって、第2組み付け穴42内に第2パイロット室62を形成している。そして、このパイロット室62は、第2ポペット44に形成した連通孔48とバルブボディ40に形成したシリンダポート37とを介してシリンダ20の第2圧力室23に連通させている。
【0022】
上記バルブボディ40には、第1組み付け穴41と第2組み付け穴42とを連通する連絡通路67を形成するとともに、この連絡通路67を給排ポート38に連通させている。そして、この給排ポート38に、上記アキュムレータAを接続している。
また、上記第1ポペット43には、貫通孔43bを形成するとともに、この貫通孔43bにプッシュ部材51を摺動自在に挿入している。
一方、上記第2ポペット44にも、貫通孔44bを形成し、この貫通孔44bにプッシュ部材54を摺動自在に挿入している。
【0023】
上記各プッシュ部材51,54には、それぞれ拡径部51a,54aを形成し、これら拡径部51a,54a同士を互いに突き合わせるようにしている。
また、各プッシュ部材51,54には、通路52,55を形成するとともに、これら通路52,55にオリフィス33,35を形成している。これらオリフィス33,35を設けた通路52,55は、シリンダ20の第1,第2圧力室23,23内の圧油が、温度変化によって膨張したときに、その膨張した分の圧油をアキュムレータA側に逃がすためのものである。
なお、上記通路52,55の拡径部51a,54a側の端面を拡大して拡大部59,60として、組み付け時に芯ずれなどが生じても、両通路52,55が連通するようにしている。
【0024】
上記のようにしたプッシュ部材51、54は、第1圧力室22に発生した高圧が、シリンダポート36→連通孔47→第1パイロット室61に導かれると、その圧力作用によって一方のプッシュ部材51が図面左方向に移動する。このようにプッシュ部材51が移動すると、他方のプッシュ部材54が押される。そして、このプッシュ部材54の拡径部54aが第2ポペット44の先端に当接することによって、第2ポペット44に図面左方向の推力が与えられる。このようにして第2ポペット44に付与された推力が、スプリング50の弾性力を上回ると、第2ポペット44が左方向に移動して、シート面44aがシート部46から離れる。
【0025】
このように第2ポペット44のシート面44aがシート部46から離れると、第2圧力室23が通路32→シリンダポート37→第2組み付け穴42→連絡通路67→給排ポート38を介してアキュムレータAに連通する。つまり、第2オペレートチェック弁33が開いた状態になる。このように第2オペレートチェック弁33が開いているので、第2圧力室23に供給流量不足が生じた場合には、アキュムレータA内の圧油が素早く第2圧力室23に供給される。したがって、第2圧力室23内が負圧になることを防止できる。
【0026】
一方、第2圧力室23に高圧が発生した場合には、その高圧がシリンダポート37→連通孔48→第2パイロット室62に導かれる。そして、この第2パイロット室62に導いた圧力の作用によってプッシュ部材54が図面右方向に移動する。プッシュ部材54が右方向に移動すると、プッシュ部材51が押される。そして、このプッシュ部材51の拡径部51aが第1ポペット43の先端に当接することによって、第1ポペット43に図面右方向の推力が与えられる。この推力がスプリング49の弾性力を上回ると、第1ポペット43が右方向に移動して、シート面43aがシート部45から離れる。
【0027】
このように第1ポペット43のシート面43aがシート部45から離れると、第1圧力室22が通路28→シリンダポート36→第1組み付け穴41→連絡通路67→給排ポート38を介してアキュムレータAに連通する。そのため、第1圧力室22に供給流量不足が生じた場合には、アキュムレータA内の圧油が第1圧力室22に素早く供給される。したがって、第1圧力室22が負圧になることを防止できる。
【0028】
上記第1実施形態では、プッシュ部材51,54にオリフィス31,35を設けているが、図3に示す第2実施形態のように、第1ポペット43に形成した通路63にオリフィス31を設けて、第2ポペット44に形成した通路64にオリフィス35を設けてもよい。
また、図4に示す第3実施形態のように、バルブボディ40に形成した通路65にオリフィス31を設け、バルブボディ40に形成した通路66にオリフィス35を設けてもよい。
つまり、第1パイロット室61と連絡通路67とを連通する過程にオリフィス31を設けて、第2パイロット室62と連絡通路67とを連通する過程にオリフィス35を設けてあればよい。したがって、第1パイロット室61と連絡通路67とを連通する外部の通路にオリフィス31を設けて、第2パイロット室62と連絡通路67とを連通する外部の通路にオリフィス35を設けてもよい。
【0029】
なお、上記第1〜第3実施形態では、この発明の作動油保持機構としてアキュムレータAを用いているが、アキュムレータAの代わりにタンクを用いてもよい。すなわち、作動油保持機構は、シリンダ20の第1,第2圧力室22,23の負圧を防止するために、不足分の圧油を供給できる機能を有していればよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、第1プッシュ部材51と第2プッシュ部材54とを別体にしているが、これら両部材は一体ものでもよい。ただし、これら第1プッシュ部材51と第2プッシュ部材54とを第1ポペット43側と第2ポペット44側とで別体にした方が、第1ポペット51と第2ポペット54との中心がずれていても、そのずれを接触面によって吸収できる。
さらに、上記第1〜第3実施形態では、拡径部51a,54aによって移動規制部を構成しているが、凸部によって移動規制部を構成してもよい。
【0030】
【発明の効果】
第1の発明によれば、第1パイロット室又は第2パイロット室に導いた圧力の作用によってプッシュ部材が移動すると、このプッシュ部材に設けた移動規制部が第2ポペット又は第1ポペットの一部にぶつかって、第2ポペット又は第1ポペットのシート面がバルブボディに形成したシート部から離れて、第2圧力室又は第1圧力室が作動油保持機構に連通する構成にしたので、クラッキング圧に達するまでチェック弁が開かなかった前記従来例に比べて、作動油保持機構から圧油を第1、第2圧力室に素早く供給することができる。
したがって、第1,第2圧力室内に負圧が生じることがなく、第1,第2調圧弁によって設定した所定の減衰特性を得ることができる。
【0032】
第2の発明によれば、プッシュ部材を第1ポペット側と第2ポペット側とに分割したので、第1ポペットと第2ポペットの軸芯がずれていても、プッシュ部材を各ポペットに形成した貫通孔に組み付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の回路図である。
【図2】図1におけるBの部分の具体的構造を示す断面図である。
【図3】第2実施形態の断面図である。
【図4】第3実施形態の断面図である。
【図5】従来例の回路図である。
【符号の説明】
A この発明の作動油保持機構に相当するアキュムレータ
20 シリンダ
21 ピストン
22 第1圧力室
23 第2圧力室
25 第1調圧弁
27 第2調圧弁
28 第1通路
29 第1オペレートチェック弁
31 第1オリフィス
32 第2通路
33 第2オペレートチェック弁
35 第2オリフィス
40 バルブボディ
43a、44a シート面
43 第1ポペット
44 第2ポペット
45、46 シート部
43b,44b 貫通孔
51,54 プッシュ部材
61 第1パイロット室
62 第2パイロット室
Claims (2)
- シリンダ内をピストンによって第1圧力室と第2圧力室とに区画するとともに、これら第1圧力室と第2圧力室とを第1調圧弁及び第2調圧弁によってそれぞれ連通する一方、第1圧力室を作動油保持機構に接続する第1通路と、第2圧力室を作動油保持機構に接続する第2通路と、上記第1通路に設けるとともに上記作動油保持機構側から第1圧力室側への流通のみを許容する第1オペレートチェック弁と、上記第2通路に設けるとともに上記作動油保持機構側から第2圧力室側への流通のみを許容する第2オペレートチェック弁と、上記第1オペレートチェック弁の上流側と下流側とを連通する第1オリフィスと、上記第2オペレートチェック弁の上流側と下流側とを連通する第2オリフィスとを備え、上記第1オペレートチェック弁は、第2圧力室に生じる高圧によって開き、上記第2オペレートチェック弁は、第1圧力室に生じる高圧によって開く構成にした減衰装置において、上記第1オペレートチェック弁及び第2オペレートチェック弁は、バルブボディと、このバルブボディ内にシート面側を対向させて組み込んだ第1ポペット及び第2ポペットと、第1ポペットに形成するとともに、第1圧力室に連通した第1パイロット室と作動油保持機構側とを連通する貫通孔と、第2ポペットに形成するとともに、第2圧力室に連通した第2パイロット室と作動油保持機構側とを連通する貫通孔と、第1ポペットの貫通孔に一方を摺動自在に挿入するとともに他方を第2ポペットの貫通孔に摺動自在に挿入したプッシュ部材とを備え、上記プッシュ部材の外周であって、第1ポペットと第2ポペットとの間に移動規制部を形成してなり、上記プッシュ部材が第1パイロット室又は第2パイロット室の圧力作用によって移動すると、このプッシュ部材に設けた移動規制部が第2ポペット又は第1ポペットの一部にぶつかることにより、第2ポペット又は第1ポペットのシート面がバルブボディに形成したシート部から離れて、上記第2オペレートチェック弁又は上記第1オペレートチェック弁を開き、第2圧力室又は第1圧力室が作動油保持機構に連通する構成にしたことを特徴とする減衰装置。
- 上記プッシュ部材を、第1ポペット側と第2ポペット側とに分割したことを特徴とする請求項1記載の減衰装置。
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