JP4063974B2 - ガススプリング装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はガススプリング装置に係り、特に高さ調整を行うのに適したガススプリングに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、椅子に着座したときの座り心地を良好にするためには、ガススプリング装置を介して座部を支持する構成が広く用いられており、この椅子に用いられたガススプリング装置としては、例えば特開平5−296274号公報等に記載されたものが知られている。
【0003】
また、この種のガススプリング装置が取り付けられた椅子は、ガススプリング装置内を2つのガス室に画成する画成部の通路を開いて2室を連通状態とすることにより加圧されたガスが2室を移動できるようにする。これにより、利用者の体格等に応じて椅子の座部の高さ位置が調整されるようになっている。
例えば座部の高さ位置を調整する場合には、レバー等の操作によってガススプリング装置に内蔵された弁機構を連通状態に動作させて各ガス室間を連通させることにより、座部に連結されたガススプリング装置のピストンロッドが昇降動作可能な状態となる。
【0004】
これにより、ピストンロッドが伸縮可能な状態となるから、座部に体重をかけて加圧ガスの圧力よりも大きな外力で該座部を下向きに抑圧することにより、ピストンロッドをガススプリング装置内に挿入させて座部を低くする。
一方、座部の高さ位置をより高くする場合には、上記と同様に弁機構を操作してピストンロッド及びピストンの移動を許した状態で座部への外力、すなわち腰を浮かすことにより座部にかかる体重による負荷を取除く。これにより、座部に連結されたピストンロッド及びピストンが加圧ガスの圧力によって上方に押し上げられ、ガススプリング装置の上部からのピストンロッドの突出長さが長くなり、ピストンロッドの伸長動作により座部を高くする。そして、座部の高さを調整したら弁機構の操作を解除することにより、各ガス室間を再度遮断し、この位置で座部を固定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術によるものでは、座部の高さ位置を調整する場合には、必ずレバー等によって外部から弁機構を操作しなくてはならず、座部の高さ調整時の操作が面倒である。
また、レバーによって弁機構を操作していない状態では、座部の高さ位置が固定された状態となるから、座部に人が着座していなくても前回調整された高さ位置で座部が固定されてしまうという問題がある。
【0006】
また、上記のような問題を解消するために座部に人が着座しない無負荷状態のとき、ガススプリング装置のピストンロッド及びピストンが上動して自動的に高さ調整前の原点位置に復帰させる構成とすることが考えられている。しかしながら、このような高さ方向のオートリターン機構をガススプリング装置に装着した場合、同じ人が席を立つたびに座部が原点位置に上昇してしまい、着座の際にはその都度、座部の高さ位置を調整しなればならず、その操作が面倒であるといった問題が生じる。
【0007】
また、ピストンに弁機構を設けた構成のものでは、自動復帰機能作動時のスピードコントロールバルブをメインバルブの先端に配置してたため、ピストン下室側に伸び速度調整用のオリフィス機構部が突出する構造となり、その分ガススプリング装置の基本長(全長)が長くなり、適用できる椅子が限定されていた。また。また、ピストン下室側のガス室体積が小さくなるため、座り心地が低下する要因となっていた。
【0008】
さらに、プッシュバルブの操作力が重くなるため、例えば力の弱い利用者が操作する場合には、椅子のレバーを押し切れないおそれがあった。
そこで、本発明は上記問題を解決したガススプリング装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は以下のような特徴を有する。
上記請求項1記載の発明は、内部に加圧ガスが封入されたチューブと、一端が該チューブから突出し他端が前記チューブ内に摺動可能に挿通され前記チューブの内部を2つの室に画成する隔壁部を有する中空ロッドと、該中空ロッドの中空部に挿通され前記中空ロッドの突出長さを調整する際に押圧操作されて前記チューブ内の2室を連通させる操作ピンとを有するガススプリング装置において、
前記チューブ及び前記中空ロッドに軸方向に外力が作用していない無負荷状態では前記2室間を第1流路で連通し、軸方向に外力が作用した負荷状態では前記ロッドと操作ピンの相対変位により前記2室間を遮断し、さらに前記中空ロッドの軸方向の位置を外部より調整する調整操作状態では前記操作ピンの変位により前記第1流路より大きい流路面積を有する第2流路を介して前記2室間を連通する弁機構を設けたことを特徴するものである。
【0010】
従って、上記請求項1記載の発明によれば、軸方向に外力が作用していない無負荷状態では2室間を第1流路を介して連通する弁機構を設け、第1流路が第2流路より小さな流路面積を有するため、中空ロッドへの負荷を除いてから徐々に中空ロッドが最大突出位置(調整前の原点位置)へ復帰することができる。そのため、中空ロッドへの負荷を除いた後、再度負荷が加えられた場合には、中空ロッドの突出位置があまり変化していないので、面倒な位置調整の操作を行う必要がない。そして、所定時間以上継続して負荷が中空ロッドに加えられなかったときには、中空ロッドが最大突出位置に自動的に復帰する。
【0011】
また、上記請求項2記載の発明は、上記請求項1記載のガススプリング装置であって、前記弁機構は、前記中空ロッドに形成され、前記チューブ内のロッド側の室と他側の室とを連通する通路と、該通路内に挿入され、小径部と該小径部の他側の室側に設けられた大径部とを有し、前記操作ピンと共動する弁部と、前記通路の他側の室側に設けられ前記大径部と対向した時に前記通路を遮断するシール手段と、からなり、前記無負荷状態では前記大径部が前記シール手段のロッド側の室に位置して前記通路との間に前記第1流路を形成し、負荷状態では前記大径部が前記シール手段と対向して前記通路を遮断し、調整操作状態では前記小径部が前記シール手段と対向して前記第2流路を形成するよう構成されたことを特徴するものである。
【0012】
従って、上記請求項2記載の発明によれば、操作ピンの変位により弁部の小径部が流路面積を増大し、無負荷状態のとき小さな流路面積を有する第1流路を形成することができるので、比較的簡単な構成で上記請求項1と同様な効果が得られる。
また、上記請求項3記載の発明は、上記請求項1記載のガススプリング装置であって、前記弁機構は、前記中空ロッドに形成され、前記チューブ内のロッド側の室と他側の室とを連通する通路と、該通路内に挿入され、第1の小径部と、該第1の小径部の他側の室側に設けられた大径部と、該大径部の他側の室側に設けられた第2の小径部とを有し、前記操作ピンと共動する第1の弁部と、前記第2の小径部の他側の室側に設けられオリフィス通路を有し前記通路内の摺動部を摺動する隔壁部とを有する第2の弁部と、前記通路の他側の室側に設けられ前記大径部と対向した時に前記通路を遮断するシール手段と、からなり、前記無負荷状態では前記第2の小径部が前記シール手段と対向し、前記隔壁部に設けられたオリフィス通路により前記第1流路を形成し、負荷状態では前記大径部が前記シール手段と対向して前記通路を遮断し、調整操作状態では、前記第1の小径部が前記シール手段と対向すると共に、前記隔壁部が前記通路の摺動部から離間して前記隔壁部の外周に前記第2流路を形成するよう構成されたことを特徴するものである。
【0013】
従って、上記請求項3記載の発明によれば、無負荷状態では隔壁部に設けられたオリフィス通路により第1流路を形成し、調整操作状態では、隔壁部が通路の摺動部から離間して隔壁部の外周に第2流路を形成するので、上記請求項1と同様な効果が得られると共に、隔壁部にオリフィス通路を設けるので正確な流路面積を確保することができ、最大突出位置への復帰の際の突出速度を正確に設定することが可能となる。
【0014】
また、上記請求項4記載の発明は、上記請求項1記載のガススプリング装置であって、
前記弁機構によって開閉される流路に連通された第3流路にディスク状に形成された流量調整板を設け、前記第3流路の流路面積は前記第1流路の流路面積より小さく前記流量調整板の厚さ寸法及び流量調整板の外周に形成された切欠の幅寸法により管理されることを特徴とするものである。
【0015】
従って、上記請求項4記載の発明によれば、弁機構によって開閉される流路に連通された第3流路の流路面積が前記第1流路の流路面積より小さく、また、ディスク状に形成された流量調整板の厚さ寸法及びディスク状の流量調整板の外周に形成された切欠の幅寸法により管理されるため、流路面積を高精度に形成することが可能となり、中空ロッドへの負荷を除いてから徐々に中空ロッドが最大突出位置(調整前の原点位置)へ復帰する際の復帰速度を一定にできる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明になるガススプリング装置の一実施例が椅子に装着された状態を示す縦断面図である。また、図2はガススプリング装置の内部構造を示す縦断面図である。
【0017】
図1及び図2に示されるように、ガススプリング装置11は、加圧ガスの流れを流通、遮断することにより椅子12の高さ調整操作を容易に行えるように構成されている。ガススプリング装置11は、外観的には筒状体からロッドが突出したものであり、その下端には椅子12の脚部13が嵌合される。また、ガススプリング装置11の上端には座部14が設けられている。
【0018】
22は支持筒体で、ガススプリング装置11の外周側に設けられ、底部開口が底板23に閉塞された有底円筒状に形成されている。また、底板23の中央には、後述するチューブ27が取付けられる取付穴23Aが設けられている。
24は昇降筒で、支持筒体22の上端開口から軸方向に移動可能に突出している。この昇降筒24は、後述する弁機構35の一部を構成するもので、その上端側内周には連結部材25がかしめ固定されている。また、連結部材25の中央には、後述するピストンロッド33の縮径部33Cが摺動可能に挿通する挿通穴25Aが形成されている。
【0019】
また、昇降筒24の上端開口には、連結部材25の上側に位置してプランジャ26が摺動可能に挿嵌され、プランジャ26には後述する操作ピン38のピン本体38Bが当接している。
27はチューブで、昇降筒24内に軸方向に移動可能に挿嵌されている。また、チューブ27は、ピストン32、ピストンロッド33、弁機構35等と共にガススブリング装置11を構成する主要パーツである。
【0020】
また、チューブ27の下端開口はキャップ27Aによりで閉塞されており、該キャッブ27Aの下側にはブラグ27Bが固着されている。そして、チューブ27は、ブラグ27Bが底板23の取付穴23Aに嵌合した状態で止め輪28により抜け止めされている。さらに、チューブ27内部の底部には、オイル29が充填されている。
【0021】
30はロッドガイドで、チューブ27の上端側にかしめ固定されている。また、32はピストンで、チューブ27内に軸方向に摺動可能に挿入され、チューブ27内を上側ガス室D(ロッド側の室)と下側ガス室E(他側の室)とに画成している。
33はピストンロッドで、下端側がチューブ27内でピストン32にかしめにより結合され、これらにより本願発明の中空ロッドを形成している。また、上端側がロッドガイド30を貫通して上方に突出している。
【0022】
ピストンロッド33は、中心がピン挿通穴33Aが貫通する中空軸として形成され、その上端側は段部33Bを介して縮径部33Cとなっている。また、縮径部33Cは連結部材25の挿通穴25Aに移動可能に挿通され、止め輸34によって抜止めされている。
35はピストン32に設けられた弁機構で、座部14の高さ調整をするための第1の弁機能と、座部14を自動的に上昇させるための第2の弁機能とを兼ね備えている。即ち、弁機構35は、ピストン22の中心にピストンロッド33のピン挿通穴33Aと同軸に形成された弁体挿通穴36Aと、弁体挿通穴36Aと下側ガス室Eとを連通する流体通路をなす連通孔36Bと、ピン挿通穴33A内に軸方向に移動可能に挿嵌された操作ピン38と、前述した昇降筒24とから大略構成されている。また、弁体挿通穴36Aと連通孔36Bで本願発明の通路36を構成している。
【0023】
また、操作ピン38は、連通孔36Bを連通、遮断する弁体38Aと、下端側が弁体38Aに当接し、上端側がピン挿通穴33Aから上向きに伸長してプランジャ26に当接したピン本体38Bとから構成されている。
そして、操作ピン38の上端には、プランジャ26が取り付けられており、このプランジャ26の端部には操作レバー41の一端が当接している。この操作レバー41は、座部14の下方に設けられた軸41aにより回動可能に支持されており、操作端41bが上方に持ち上げられると、反時計方向に回動してプランジャ26を下方に押し下げる。
【0024】
また、昇降筒24の内部には、ピストンロッド33が挿通されたバンプラバー43が嵌合されている。また、チューブ27の上部には、オイル溜めストッパ44が嵌合されており、オイル溜めストッパ44の内周及び外周にはOリング44a,44bが装着されている。なお、オイル溜めストッパ44は、チューブ27内壁にかしめ加工により固定されている。
【0025】
そして、オイル溜めストッパ44とロッドガイド30との間には、シール性を高めてガス漏れを防止するためのオイル45が充填されている。また、ロッドガイド30の下方には、オイル45の流出を防止するオイルシール46が嵌合されている。
さらに、ピストンロッド33の長手方向の中間位置には、ピストンロッド33が上方に移動したときのリバウンドを防止するためのリバウンドストッパ47が嵌合されている
51は回転方向のリターン機構で、支持筒体22と昇降筒24との間に設けられている。このリターン機構51は、後述する案内部材52、昇降部材53、回転部材54、ばね部材56等から大略構成されている。
【0026】
案内部材52は、支持筒体22の内周側にかしめ等により固定されており、昇降筒24を軸方向と回転方向に案内する。また、案内部材52の内周側には有底状のばね収容凹部52Aが設けられている。また、案内部材52の上側には後方向に180度対向して上下方向に伸長し、昇降部材53の回転を規制する回止め溝52B,52Bが形成されている。
【0027】
昇降部材53は、案内部材52のばね収容凹部52A内に軸方向にのみ可動に設けられ、内周側で昇降筒24を回転方向と軸方向に移動可能に支持する。また、昇降部材53の外周側には回止め溝52B,52Bに係合する係合突起53A,53Aが設けられている。また、昇降部材53の上面は傾斜面53Bとなり、傾斜面53Bは後述の回転部材54の傾斜面54Aと当接、離間するように形成されている。
【0028】
回転部材54は、昇降部材53の上側に設けられ、支持筒体22の開口側に設けられたラジアル軸受55によって回転可能に支持されている。また、回転部材54は、昇降筒24に対し回転方向に固定され、昇降筒24を軸方向にのみ可動に支持している。さらに、回転部材54の下面は、昇降部材53の傾斜面53Bに当接、離間する傾斜面54Aとなっている。
【0029】
ばね部材56は、案内部材52のばね収容凹部52A内に位置して設けられ、傾斜面53Bと回転部材54の傾斜面54Aとを常時当接する方向に昇降部材53を付勢している。
このように構成されたリターン機溝51は、支持筒体22に対して昇降筒24が回転すると、昇降部材53に対して回転部材54を回転させ、各傾斜面53B,54Aを離間させる。これにより、昇降筒24を回転させていた外力を取除いたときには、ばね部材56の付勢力により上側に移動する昇降部材53の傾斜面53Bを傾斜面54Aに押付けて回転部材54を回転させる。従って、回転部材54と共に昇降筒24が回転し、昇降筒24は、昇降部材53の傾斜面53Bと回転部材54の傾斜面54Aとが当接した回転方向の原点位置に戻る。
【0030】
図3は離席時の弁機構35の構成を拡大して示す縦断面図である。また、図4は着席時の弁機構35の動作を拡大して示す縦断面図である。また、図5は上下昇降時の弁機構35の動作を拡大して示す縦断面図である。
図3に示されるように、弁体38Aは、ピストン32に挿入された下端側に第1弁部38A1(大径部)と、第2弁部38A2と、第1弁部38A1と第2弁部38A2との間に形成された括れ部38A3(小径部)とからなる。また、ピン本体38Bには、ピン本体38Bがピストンロッド33から抜けることを防止する弾性体48が介在している。
【0031】
さらに、ピストン32に挿入されたピストンロッド33の下端部に保持されたOリング49は、第1弁部38A1の外周との間をシールする。また、ピストン32の外周には、チューブ27の内壁との間をシールするOリング50が装着されている。
そして、弁体38Aの先端側に設けられた第1弁部38A1の外径D1は、第2弁部A2の外径D2よりも僅かに大径であり、且つピストン32の弁体挿通穴36Aの内径D3よりも小径である(D2<D1<D3)。
【0032】
そのため、加圧されたガスが第1弁部38A1と弁体挿通穴36Aとの間に形成された隙間Sa(第1流路)を通過する場合には、その流路面積が微小であるので、ガスの流量が絞られる。一方、加圧されたガスが第2弁部38A2と弁体挿通穴36Aとの間に形成された隙間Sb(第2流路)を通過する場合には、その流路面積が隙間Saよりも大きいので、ガスの流量が増大する。
【0033】
このように第1弁部38A1と第2弁部38A2とによって、ガス流量が変化するため、座部14の高さ調整時には第2弁部38A2によりガス流量が増大して短時間で調整操作が行えると共に、離席時には第1弁部38A1によりガス流量が絞られているので、徐々にピストン32が上動して所定時間経過した時点で座部14の高さ位置を調整前の原点位置に復帰させることができる。そのため、離席状態になった後、再び着席した場合には、まだ座部14が高さ方向に原点位置に戻っておらず、着席時に高さ調整操作が不要となる。
【0034】
また、括れ部38A3は、弁体挿通穴36Aの内径D3よりも十分に小径な小径部38A4と、第1弁部38A1と小径部38A4との間に形成された第1テーパ部38A5と、第2弁部38A2と小径部38A4との間に形成された第2テーパ部38A6とからなる。上記連通孔36Bは、離席時において、括れ部38A3により形成された空間39に連通される。
【0035】
尚、上記弁体38Aの各外径は、切削加工等により精密加工されて寸法管理できるため、第1弁部38A1の外径D1及び第2弁部A2の外径D2を任意の寸法に正確に加工してガス流量を設定できる。
これにより、弁体38Aは、ピストンロッド33からピン本体38Bが大きく突出した離席状態(無負荷状態)では、図3に示されるように、括れ部38A3が連通孔36Bに対向する位置に配置させ、連通孔36B及び第1弁部38A1と弁体挿通穴36Aとの間に形成された隙間Saを介してガス室D,E間を連通する。
【0036】
また、図4に示されるように、チューブ27に下向きの荷重が作用してピストンロッド33の段部33Bが連結部材25に当接した着席状態(負荷状態)では、第2弁部A2が連通孔36Bの下方に移動すると共に、第1弁部38A1が弁体挿通穴36Aの下端開口部に装着されたOリング40(シール手段)に嵌合してシールされる。これにより、ガス室D,E間の連通が遮断され、ピストン32及びピストンロッド33の移動が制限される。
【0037】
さらに、図5に示されるように、座部14の高さ位置を調整するため、ピストンロッド33の段部33Bを連結部材25に当接させた状態で操作レバー41を反時計方向(A方向)に回動操作したときには(上下昇降時)、第1弁部38A1が弁体挿通穴36Aの下端開口部に装着されたOリング40より下方に移動する。これにより、下側ガス室Eは、連通孔36Bと、第2弁部38A2と弁体挿通穴36Aとの間に形成された隙間Sbと、括れ部38A3の第1テーパ部A5とOリング40との間の隙間Scを介して上側ガス室Dと連通される。
【0038】
次に、本実施例によるガススブリング装置11の作動について説明する。
まず、弁機構35を自動弁機溝として用いる場合について述べる。この場合には、座部14に着座することで昇降筒24を下方に移動させると、プランジャ26に当接した操作ピン38が連結部材25とピストンロッド33の段部33Bとが当接するまで(所定範囲)ビストンロッド33内に押込まれる。
【0039】
これにより、弁体38Aの大径部38A2は、図4に示されるように、弁体挿通穴36Aの下端開口部に装着されたOリング40に嵌合してシールされるため、ガス室D,E間を遮断して昇降筒24の下方への移動をこの位置で規制する。
次に、弁機構35を高さ調整用弁機構として用いる場合について説明する。
この場合には、図5に示されるように、大径部38A2がOリング40を通過して括れ部38A3がOリング40に対向する。そのため、レバー41の回動操作によりプランジャ26を介して操作ピン38をさらに下向きに押動すると、第2弁部38A2と弁体挿通穴36Aとの間に形成された隙間Sbを介してガス室D,E間が連通するから、ガス室D,E間でガスを流通させることができる。
【0040】
この状態で昇降筒24、ピストンロッド33を下向きに押圧すると、下側ガス室Eのガスが上側ガス室Dへ流入することで座部14の高さ位置を低くすることができる。
さらに、弁機構35を再度自動弁機構として用いる場合について述べる。
この場合には、座部14から離座して昇降筒24への外力を取除き、無負荷状態とすると、ガス室Dの圧力により弁体38Aがピストン32に対して上方に移動する。これにより、ガス室D,E間は、連通孔36B及び第1弁部38A1と弁体挿通穴36Aとの間に形成された隙間Saを介して連通する。この場合、ガスが流れる流路のなかで微小な隙間Saの流路面積が最小であるので、このときのガス流量は、隙間Saによって決まる。
【0041】
従って、着席状態から離席状態に切り替わると、微小流量のガスがガス室Dからガス室Eへ流入するため、ピストン32が徐々に上動することになる。よって、座部14が高さ方向の原点位置に復帰する速度が微速に抑えられ、離席状態となってから所定時間が経過したとき高さ方向の原点位置に達する。
その結果、ガス室Dとガス室Eとの受圧面積の差により昇降筒24及びピストンロッド33をゆっくりとした速度で徐々に上方に移動させることができる。そのため、一時的に離座して再び着席状態となったとき、すなわち離席してから所定時間が経過する前に着席した場合には、ピストン32及びピストンロッド33の上動距離が小さいので、着席したときの高さ調整操作を行う必要がない。
【0042】
また、座部14は、離席状態となってから所定時間が経過したとき高さ方向の原点位置に復帰するため、例えば飲食店あるいはパチンコ店等のようにお客が着席している間、及びお客が短時間だけ席を離れたときには、高さ調整の必要がない。そして、座部14は、上記弁機構35の離席時の動作により、例えば閉店してから翌日に開店するまでの間に自動的に高さ方向の原点位置に復帰することができるので、開店時には全席が高さ方向の原点位置に上動した状態とすることができる。よって、店員が開店前に各席の高さを原点位置に戻すといった面倒な作業が不要となり、店員の負担を軽減することができる。
【0043】
尚、上記実施の形態においては、第2弁部38Aを設け、弁体挿通穴36Aとの間の隙間Sbにより、操作レバー41を操作した際の最大流量を規制しているが、これに限らず、第2弁部38Aを設けずに、最大流量を連通孔36bによって決めても良く、また、隙間Scによって決め手も良い。
また、上記実施の形態においては、連通孔36bの弁体挿通穴36A内への開口部が無負荷時に括れ部38A3に対向して開口したものを示したが、これに限らず、第1弁部38A1(大径部)の下端より上方に開口すればよい。
【0044】
図6は本発明の変形例1を説明するための縦断面図である。尚、図6において、前述した図2と同一部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
図6に示されるように、変形例のガススプリング装置61は、弁機構62以外の構成が上記ガススプリング装置11と同様な構成となっている。
図7は変形例1の離席状態の弁機構62を説明するための縦断面図である。
【0045】
図7に示されるように、弁機構62は、ピストンロッド33の下端に取り付けられたガイドチューブ64と、ガイドチューブ64の弁体挿通穴65に挿通され本願発明の第1の弁部を構成する弁体66と、弁体66の下端に取り付けられ本願発明の第2の弁部の隔壁部を構成するピストン67とからなる。ガイドチューブ64は、チューブ27内を上側ガス室Dと下側ガス室Eとに画成している。また、ガイドチューブ64の内部には、弁体66が挿通される弁体ガイド部材68と、ピストン67が挿通されるピストンガイド部材69とが挿入されている。尚、弁体ガイド部材68及びピストンガイド部材69は、ガイドチューブ64の下端64aが内周側に折曲加工されることによりガイドチューブ64内に保持される。
【0046】
弁体ガイド部材68には、半径方向に貫通された連通孔70が形成され、さらにガイドチューブ64にも半径方向に貫通された連通孔71が形成されている。そして、連通孔70と連通孔71との間には、ガイドチューブ64及び弁体ガイド部材68により画成された環状空間72が介在している。そのため、連通孔70は弁体ガイド部材68のガイド孔68Aに連通され、連通孔71は上側ガス室Dに連通されている。尚、内側の連通孔70は、外側の連通孔71よりも小径であり、連通孔70の流路面積が小さくなっている。
【0047】
弁体66は、弁体挿通穴65に挿通される弁軸66Aと、弁軸66Aの下端に形成された小径部66B(第1の小径部)と、弁体ガイド部材68のガイド孔68Aに挿通される弁部66Cと、弁部66Cより下方に延在してピストン67の中央孔67Aを貫通するピストン支持部66Dとからなる。また、弁部66Cは、小径部66Bとの間に形成されたテーパ部66C1と、ガイド孔68Aに嵌合する大径部66C2と、大径部66C2とピストン支持部66Dとの間に形成されたテーパ部66C3(第2の小径部)とからなる。
【0048】
そして、上記弁体66の弁軸66Aの外径D5は、ガイド孔68Aの内径D6よりも小径であり、小径部66Bの外径D7よりも大径である。また、大径部66C2の外径D8は、ガイド孔68Aの内径D6よりも僅かに小径であり、且つ弁軸66Aの外径D5よりも大径である(D7<D5<D8<D6)。そのため、大径部66C2とガイド孔68Aとの間に形成される隙間Se(第1流路)は、弁軸66Aとガイド孔68Aとの間に形成される隙間Sf(第2流路)よりも小さいため、上記隙間Seの流路面積は隙間Sfの流路面積よりも絞られている。
【0049】
さらに、ガイドチューブ64と弁体ガイド部材68との間に保持されたOリング73は、弁軸66Aの外周との間をシールする。また、弁体ガイド部材68の外周に装着されたOリング74は、ガイドチューブ64との間をシールする。また、ガイドチューブ64の外周に装着されたOリング75は、チューブ27の内壁との間をシールする。
【0050】
図8は弁体66及びピストン67を拡大して示す縦断面図である。
図8に示されるように、弁体ガイド部材68とピストンガイド部材69との間に保持されたOリング76は、弁体66の大径部66C2に嵌合してガス室D,E間のガスの流通を遮断するためのシール部材である。そのため、弁体66のテーパ部66C1又はテーパ部66C3がOリング76の内側に位置するときは、ガス室D,E間が連通されている。
【0051】
尚、弁体66のテーパ部66C1又はテーパ部66C3とOリング76との間の流路面積は、弁軸66Aとガイド孔68Aとの間に形成される隙間Sfよりも十分に大きいので、座部14の高さ位置を調整する際のガスの流量は、隙間Sfの流路面積又は連通孔70の流路面積によって決まる。
ピストン67は、ピストン支持部66Dが挿通されて保持される中央孔67Aと、ガスを流通させるための通路67Bとが軸方向に貫通され、外周にはピストンガイド部材69のガイド孔69A(摺動部)との間をシールするOリング77が装着されている。また、ピストンガイド部材69の開口部69Bは、テーパ状に形成されて下方側の開口面積が大きくなるように形成されている。そのため、ピストン67がガイド孔69A内にあるときは、ピストン67の外周とガイド孔69Aとの間がOリング77によりシールされている。
【0052】
そして、後述するように座部14の高さ位置を調整する際には、ピストン67がガイド孔69Aを通過して開口部69Bに至ると、Oリング77と開口部69Bとの隙間を介してガスが流通してピストンロッド33が摺動可能となる。また、ピストン67の上面には、複数の通路67B(第3流路)に連通する環状溝67Cの周縁部分に弁座67Dが設けられており、さらに弁座67Dに当接する弁板78(流量調整板)と、弁板78を押圧するバネ板79とが積重されている。
【0053】
図9は弁板78の形状を示す平面図である。
図9に示されるように、弁板78は、外周に切欠78Aが所定間隔毎に設けられている。尚、本実施例では、6つの切欠78Aが周方向上60°毎に形成されている。そして、各切欠78Aは、弁板78の中心に向かって延在するように放射状に形成されており、弁座67Dを横切って環状溝67Cに連通する位置まで形成されている。
【0054】
そのため、弁板78は、弁座67Dを完全に閉弁しているのではなく、各切欠78Aにより通路67Bが開放されている。この切欠78Aにより形成される流路面積は、弁板78の厚さ寸法及び切欠78Aの幅及び切欠78Aの数によって任意の大きさに設定されている。よって、ピストン67がガイド孔69Aに嵌合されてOリング77によりガイド孔69Aとの間がシールされている離席状態のときでも、ガス室D,Eのガスは弁板78の切欠78Aを介して流通することができる。
【0055】
尚、全切欠78Aによる流路面積(オリフィス)は、上記大径部66C2とガイド孔68Aとの間に形成される隙間Seよりも大きくなるように設定されている。また、上記全切欠78Aの流路面積は、連通孔70の流路面積よりも小さい。そのため、着席時のガス流量は、上記全切欠78Aの流路面積によって決まる。
【0056】
このように弁体66及びピストン67の位置によって、ガス流量が変化するため、座部14の高さ調整時にはピストン67がピストンガイド部材69のガイド孔69Aを抜けて比較的大きい流路面積でガス室D,Eが連通するので、ガス流量が増大して短時間で調整操作が行える。また、離席時(無負荷状態)では、図7に示されるように、ピストン67の弁板78に設けられた各切欠78A、大径部66C2とガイド孔68Aとの間に形成される隙間Se、連通孔70、71を介して比較的小さい流路面積でガス室D,Eが連通する。そのため、上記微小な全切欠78Aによりガス流量が絞られているので、徐々にピストンロッド33、ガイドチューブ64が上動して所定時間経過した時点で座部14の高さ位置を調整前の原点位置に復帰させることができる。そのため、離席状態になった後、再び着席した場合には、まだ座部14が高さ方向に原点位置に戻っておらず、着席時に高さ調整操作が不要となる。
【0057】
尚、全切欠78Aの流路面積は、弁板78の厚さ及び切欠78Aによって決まるので、プレス等の加工で精度良く所定の面積を得られ精密加工が不要となる。従って、着座状態から離座状態に切り替わると、微小流量のガスがガス室Dからガス室Eへ流入するため、ピストンロッド33が徐々に上動することになる。よって、座部14が高さ方向の原点位置に復帰する速度が微速に抑えられ、離座状態となってから所定時間が経過したとき高さ方向の原点位置に達する。
【0058】
その結果、ガス室Dとガス室Eとの受圧面積の差により昇降筒24及びピストンロッド33をゆっくりとした速度で徐々に上方に移動させることができる。そのため、一時的に離座して再び着座状態となったとき、すなわち離座してから所定時間が経過する前に着座した場合には、ピストン32及びピストンロッド33の上動距離が小さいので、着座したときの高さ調整操作を行う必要がない。
【0059】
図10は着席状態の弁体66及びピストン67を拡大して示す縦断面図である。
図10に示されるように、着席状態(負荷状態)では、弁体66の大径部66C2が連通孔70の下方に移動すると共に、Oリング76の内周に嵌合してシールされる。そのため、弁体66の大径部66C2と弁体挿通穴65との隙間Seが遮断されてガス室D,E間のガスの流通が閉止される。これにより、ピストンロッド33、ガイドチューブ64の移動が制限され、座部14の高さ位置がロックされる。
【0060】
図11は座部昇降時の弁体66及びピストン67を拡大して示す縦断面図である。
図11に示されるように、座部14の高さ位置を調整するため、前述した操作レバー41を反時計方向(A方向)に回動操作したときには(上下昇降時)、操作ピン38に下方へ押圧された弁体66の大径部66C2がOリング76を通過すると共に、ピストン67がピストンガイド部材69のガイド孔69Aを通過してテーパ状の開口部69Bに至る。これにより、下側ガス室Eは、ピストン67の外周と開口部69Bとの間に形成された隙間Sgと、テーパ部66C1とOリング76との隙間Shと、弁体66の弁軸66Aと弁体挿通穴65との隙間Sfと、連通孔70、71を介して上側ガス室Dと連通される。
【0061】
この場合、着席時よりもガス流量が多いので、座部14の高さ位置を短時間で且つ容易に調整できる。従って、着席時の第1の弁部と離席時の第2の弁部とを別にして夫々の流路面積比を大きくできるので、高さ調整操作時のガス流量を増大できる。そのため、座部の高さ位置を調整する際の座部の上昇動作がスムーズに行える。
【0062】
図12は本発明の変形例2を説明するための縦断面図である。尚、図12において、前述した図2と同一部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
図12に示されるように、変形例のガススプリング装置81は、弁機構82以外の構成が上記ガススプリング装置11と同様な構成となっている。
また、プランジャ26は昇降筒24の上部に取付けられたコイルバネ80のバネ力により下方に押圧されている。そのため、操作レバー41を反時計方向(A方向)に回動操作して座部14の高さ位置を調整する際は、プランジャ26がコイルバネ80のバネ力により操作方向に付勢されているので、比較的軽い操作力で操作ピン38を下方へ移動させることができる。よって、例えば女性や老人等の力の弱い利用者でも比較的容易に座部14の高さ位置を調整することができる。
【0063】
尚、コイルバネ80の反発力(Fs)は、弁機構82の反発力(Fb)がコイルバネ80の反発力と座部14の重量(W)の和より小さいと、後述する操作ピン38の弁体38Aの移動位置による自動復帰機能が作動しないことから次式に基づいて設定する必要がある。
Fb>Fs+W … (1)
従って、プランジャ26への負荷がなければ、コイルバネ80は常に密着長の状態にて弁機構82の反発力(Fb)を受けて弁機構82に作用するガス圧を緩衝する。
【0064】
図13は変形例2の離席状態の弁機構82を説明するための縦断面図である。図13及び図12に示されるように、弁機構82は、昇降筒24と、ピストンロッド33の下端に結合されチューブ27内を摺動するピストン83と、ピストン83の下端開口に挿入されたガイド部材84と、ピストン83及びガイド部材84の内部に挿通された操作ピン38の弁体38Aと、ピストン83の上部外周に嵌合された環状のBピストン85と、Bピストン85の下端とピストン83の外周に形成された段部83aとの間に挿入された流量調整部86とから大略構成されている。
【0065】
ピストン83は、上部にピストンロッド33が嵌合固定されており、ピストンロッド33と一体的に昇降動作する。このピストン83は、中空状に形成され、操作ピン38の第2弁部38A2が挿通される挿通孔83bと、ガイド部材84が挿入されるガイド挿入孔83cとを有する。また、挿通孔83bとガイド挿入孔83cとの間には、操作ピン38の第2弁部38A2の外周を液密にシールするOリング87が装着されている。
【0066】
ガイド部材84は、操作ピン38の弁体38Aが挿入されるガイド孔84aが軸方向に貫通しており、ガイド孔84aの下端溝84bには弁体38Aの外周をシールするOリング88が装着されている。後述するように、操作ピン38の弁体38Aは、操作レバー41の回動操作に応じて軸方向に変位し、Oリング88に対する相対位置が変更されることによりチューブ27内に充填されたガスの流れを切り替えることができる。
【0067】
尚、Oリング88が装着される下端溝84bは、ピストン83の下端部分のかしめ部83dに固定されたバックアップリング89により形成されており、ガイド部材84はバックアップリング89に当接して下方への抜けが防止される。
また、ガイド部材84には、半径方向に延在する連通孔90が設けられている。この連通孔90は、ガイド部材84の外周に形成された段部84cとピストン83のガイド挿入孔83cとの間に形成された環状流路91に連通している。また、環状流路91の外周側には、ピストン83を半径方向に貫通する連通孔92が連通している。
【0068】
ガイド部材84の外周には、ガイド挿入孔83cとの間をシールするOリング93が装着されており、環状流路91は上記Oリング87とOリング93とにより軸方向の隙間が液密にシールされている。そのため、弁体38Aが挿入されるガイド孔84aは、連通孔90、環状流路91、連通孔92を介してピストン83の外周とチューブ27との間に形成された環状流路94と連通される。
【0069】
また、環状流路94(第3流路)は、下部がピストン83の下端外周に装着されたOリング95により液密にシールされ、上部にBピストン85及び流量調整部86が設けられている。
流量調整部86は、ピストン83の外周に形成された段部83aに嵌合されたリング状ガイド96と、リング状ガイド96の傾斜面96aとピストン83の外周との間をシールするOリング97と、Oリング96を押さえるリング状のディスクリテーナ98と、ディスクリテーナ98の上面に載置されたリング状の流量調整板99とからなる。流量調整板99は、図9に示す弁板78と同様な形状とされており、外周に複数の切欠99aが所定間隔毎に設けられている。この切欠99aにより形成される流路面積は、流量調整板99の厚さ寸法及び切欠99aの幅及び切欠99aの数によって任意の大きさに設定されている。
【0070】
よって、流量調整部86を流通するガス流量は、流量調整板99の厚さ寸法及び切欠99aの幅及び切欠99aの数によって決まるため、例えば流量調整板99の厚さ寸法、切欠99aの幅、切欠99aの数の何れかを変更することにより任意の流量に調整することができる。また、流量調整部86は、流量調整板99をプレス加工により形成できるので、切欠99aの幅及び数を高精度に管理することができ、ドリル等で孔加工する場合よりも流量調整の精度の安定化を図ることができる。このように、流量調整板99の外周に切欠99aを設けることにより流路面積を高精度に形成することが可能となり、ピストンロッド33への負荷を除いてから徐々にピストンロッド33が最大突出位置(調整前の原点位置)へ復帰する際の復帰速度を一定にできる。
【0071】
尚、全切欠99aによる流路面積(オリフィス)は、他の部分の流路面積よりも小さい。そのため、着席時のガス流量は、上記全切欠99aの流路面積によって決まる。
Bピストン85は、ピストン83の外周に嵌合した状態で流量調整板99の上面に当接する当接部85aが環状に突出しており、上端はさらバネ100、ワッシャ101、ピストン83の外周に係止された止め輪102によって係止される。さらバネ100は、環状の板バネよりなり、無荷重のときはテーパ状に傾斜した状態であり、Bピストン85をバネ力により下方に押圧している。
【0072】
そのため、Bピストン85は、常に当接部85aを流量調整板98に押圧した状態に保持されている。そして、伸び方向に高さ調整する際、さらバネ100は後述するように荷重増大により水平状態に変形する。
また、Bピストン85の外周には、チューブ27との間を液密にシールするOリング103が装着されている。そして、Bピストン85の内周には、当接部85aと流量調整板98との間に形成された隙間104に連通する流路105が軸方向に形成されており、且つBピストン85の上部には、流路104と上側ガス室Dとを連通する連通孔106が半径方向に形成されている。
【0073】
尚、Bピストン85は、さらバネ100の伸縮可能な僅かな距離だけ軸方向に移動することができ、操作ピン38の弁体38Aが軸方向に移動して下側ガス室Eのガスを上側ガス室Dへ移動させる際のショックを緩和することができる。
また、上記のようにBピストン85及び流量調整部86が、ピストン83の外周に設けられているので、その分ガイド部材84の下端から下方に突出する部分がなくなって下側ガス室Eの容積を大きくしてガス容量を増大させることができると共に、下側ガス室Eの突出寸法を小さくできるので、基本全長が短くなり、取付スペースの小さい椅子にも装着することができる。
【0074】
ここで、上記のように構成された弁機構82の動作について説明する。
また、弁体38Aは、前述したようにピストン32に挿入された下端側に第1弁部38A1(大径部)と、第2弁部38A2と、第1弁部38A1と第2弁部38A2との間に形成された括れ部38A3(小径部)とからなる。
そして、弁体38Aの先端側に設けられた第1弁部38A1の外径D1は、第2弁部38A2の外径D2よりも僅かに大径であり、且つガイド部材84のガイド孔84aの内径D3よりも小径である(D2<D1<D3)。
【0075】
そのため、加圧されたガスが第1弁部38A1とガイド孔84aとの間に形成された隙間Saを通過する場合には、その流路面積が微小であるので、ガスの流量が絞られる。一方、加圧されたガスが第2弁部38A2とガイド孔84aとの間に形成された隙間Sbを通過する場合には、その流路面積が隙間Saよりも大きいので、ガスの流量が増大する。
【0076】
さらに、弁体38Aが挿入されるガイド孔84aは、連通孔90、環状流路91、連通孔92を介してピストン83の外周とチューブ27との間に形成された環状流路94と連通されており、環状流路94にはBピストン85及び流量調整部86が設けられている。そのため、環状流路94に流入したガスは、流量調整部86を流通する際に任意の流量に調整される。すなわち、下側ガス室Eから上側ガス室Dへ移動するガス流量は、流量調整板99の厚さ寸法及び切欠99aの幅及び切欠99aの数によって高精度に設定される。
【0077】
このように離席時には流量調整部86によりガス流量が絞られているので、徐々にピストン32が上動して所定時間経過した時点で座部14の高さ位置を調整前の原点位置に復帰させることができる。そのため、離席状態になった後、再び着席した場合には、まだ座部14が高さ方向に原点位置に戻っておらず、着席時に高さ調整操作が不要となる。
【0078】
また、括れ部38A3は、弁体挿通穴36Aの内径D3よりも十分に小径な小径部38A4と、第1弁部38A1と小径部38A4との間に形成された第1テーパ部38A5と、第2弁部38A2と小径部38A4との間に形成された第2テーパ部38A6とからなる。上記連通孔90は、離席時において、括れ部38A3により形成された空間107に連通される。
【0079】
これにより、弁体38Aは、ピストンロッド33からピン本体38Bが大きく突出した離席状態(無負荷状態)では、図13に示されるように、括れ部38A3が連通孔90に対向する位置に配置させ、上記隙間Sa、連通孔90、環状流路91、連通孔92、環状流路94、流量調整部86、流路104,105、連通孔106を介してガス室D,E間が連通される。
【0080】
図14は着席時の弁機構82の動作を拡大して示す縦断面図である。
図14に示されるように、着席状態(負荷状態)では、昇降筒24に下向きの荷重が作用して弁体38Aが下方に移動すると共に、第1弁部38A1がガイド孔84aの下端開口部に装着されたOリング88に嵌合してシールされる。これにより、ガス室D,E間の連通が遮断され、ピストン83及びピストンロッド33の移動が制限される。
【0081】
図15は上下昇降時の弁機構82の動作を拡大して示す縦断面図である。
図15に示されるように、座部14の高さ位置を調整するため、ピストンロッド33の段部33Bを連結部材25に当接させた状態で操作レバー41を反時計方向(A方向)に回動操作すると、第1弁部38A1がガイド孔84aの下端開口部に装着されたOリング88より下方に移動する。これにより、下側ガス室Eは、括れ部38A3の第1テーパ部A5とOリング88との間の隙間Scと、第2弁部38A2とガイド孔84aとの間に形成された隙間Sbと、上記連通孔90と、環状流路91、連通孔92、環状流路94、流量調整部86、流路104,105、連通孔106を介して上側ガス室Dと連通される。
【0082】
従って、上記隙間Sc及び隙間Sbによりガス流量が増大し、短時間で座部14の高さ調整操作が行える。
ここで、弁機構82を高さ調整用弁機構として用いる場合について説明する。この場合には、図15に示されるように、弁体38Aの大径部38A2がOリング88を通過して括れ部38A3がOリング88に対向する。そのため、レバー41の回動操作によりプランジャ26を介して操作ピン38をさらに下向きに押動すると、第2弁部38A2と弁体挿通穴36Aとの間に形成された隙間Sbを介してガス室D,E間が連通するから、ガス室D,E間でガスを流通させることができる。
【0083】
この状態で例えば座部14に体重を掛けて昇降筒24、ピストンロッド33を下向きに押圧すると、下側ガス室Eのガスが上側ガス室Dへ流入することで座部14の高さ位置を低くすることができる。その際、Bピストン85は、さらバネ100を圧縮して僅かな距離だけ軸方向に移動するため、当接部85aが流量調整板98から僅かに離間して流量調整板98の流路面積を拡大させてガス流量を増大させる。これにより、座部14の高さ位置調整時間が短縮される。
【0084】
さらに、弁機構82を自動弁機構として用いる場合について述べる。
この場合には、座部14から離座して昇降筒24への外力を取除き、無負荷状態とすると、ガス室Dの圧力により弁体38Aがピストン32に対して上方に移動する。これにより、ガス室D,E間は、上記のように連通孔90、環状流路91、連通孔92、環状流路94、流量調整部86、流路104,105、連通孔106を介して連通される。この場合、ガスが流れる流路のなかで流量調整部86の流量調整板99の切欠99aにより形成される流路面積が最小であるので、このときのガス流量は、流量調整板99の厚さ寸法及び切欠99aの幅及び切欠99aの数によって決まる。
【0085】
従って、着席状態から離席状態に切り替わると、微小流量のガスがガス室Dからガス室Eへ流入するため、ピストン32が徐々に上動することになる。よって、座部14が高さ方向の原点位置に復帰する速度が微速に抑えられ、離席状態となってから所定時間が経過したとき高さ方向の原点位置に達する。
その結果、流量調整板99の流路面積によりガスの流量を調整して昇降筒24及びピストンロッド33をゆっくりとした速度で徐々に上方に移動させることができる。そのため、一時的に離座して再び着席状態となったとき、すなわち離席してから所定時間が経過する前に着席した場合には、ピストン32及びピストンロッド33の上動距離が小さいので、着席したときの高さ調整操作を行う必要がない。
【0086】
尚、上記実施の形態では、ガススプリング装置が椅子の高さ調整用に装着された場合を一例として説明したが、これに限らず、他のものにも適用できるのは勿論である。
また、上記実施の形態では、上記離席状態のときの全切欠78Aの流路面積を微小にしてガス流量を絞る構成を一例として説明したが、これに限らず、例えば弁板78を無くし、ピストン67の通路67Bにより通路面積を絞ることにより上記のような高さ方向の自動復帰動作が行える。この場合、ドリルの径により流路面積を設定でき、容易な加工で高精度を得られる。
【0087】
また、上記各実施の形態では、チューブ内にガスを封入し、各弁機構にガスが流通する例を示したが、これに限らず、チューブ27の下端よりに摺動可能なフリーピストンを摺動可能に設け、このフリーピストンの下側に加圧ガスを封入し、上側には油を封入する様にして、弁機構に油が流通するようにしても良い。この場合、ガスが流入する場合に比べ、大きな抵抗を得ることができ、よりゆっくりと最大長に復帰させる場合に有利である。
【0088】
【発明の効果】
上述の如く、上記請求項1記載の発明によれば、軸方向に外力が作用していない無負荷状態では2室間を第1流路を介して連通する弁機構を設け、第1流路が第2流路より小さな流路面積を有するため、中空ロッドへの負荷を除いてから徐々に中空ロッドが最大突出位置(調整前の原点位置)へ復帰することができる。そのため、中空ロッドへの負荷を除いた後、短時間の間に再度負荷が加えられた場合には、中空ロッドの突出位置があまり変化していないので、面倒な位置調整の操作を行う必要がない。そして、所定時間以上継続して負荷が中空ロッドに加えられなかったときには、中空ロッドが最大突出位置に自動的に復帰する。
【0089】
従って、ガススプリング装置が椅子の高さ調整機構に用いられた場合には、椅子の座部から立ち上がってもすぐには座部が上昇せず、ガスの微小な流れによって徐々に座部を上昇させることができる。そのため、椅子の座部から立ち上がった後、再び着座しても面倒な高さ調整の操作を行う必要がなく、操作性を改善できる。また、所定時間以上着座しなかったときには、その間にガスが流通して座部を元の高さ位置に自動的に復帰させることができる。
【0090】
また、請求項2記載の発明によれば、操作ピンの変位により弁部の小径部が流路面積を増大し、無負荷状態のとき小さな流路面積を有する第1流路を形成することができるので、比較的簡単な構成で上記請求項1と同様な効果が得られる。
また、請求項3記載の発明によれば、無負荷状態では隔壁部に設けられたオリフィス通路により第1流路を形成し、調整操作状態では、隔壁部が通路の摺動部から離間して隔壁部の外周に大きな流路面積を有する第2流路を形成するので、上記請求項1と同様な効果が得られると共に、隔壁部にオリフィス通路を設けるので正確な流路面積を確保することができ、最大突出位置への復帰の際の突出速度を正確に設定することが可能となる。
【0091】
また、上記請求項4記載の発明によれば、弁機構によって開閉される流路に連通された第3流路の流路面積が前記第1流路の流路面積より小さくディスク状に形成された流量調整板の厚さ寸法及びディスク状の流量調整板の外周に形成された切欠の幅寸法により管理されるため、流路面積を高精度に形成することが可能となり、中空ロッドへの負荷を除いてから徐々に中空ロッドが最大突出位置(調整前の原点位置)へ復帰する際の復帰速度を一定にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるガススプリング装置の一実施例が椅子に装着された状態を示す縦断面図である。
【図2】ガススプリング装置の内部構造を示す縦断面図である。
【図3】離席時の弁機構35の構成を拡大して示す縦断面図である。
【図4】着席時の弁機構35の動作を拡大して示す縦断面図である。
【図5】上下昇降時の弁機構35の動作を拡大して示す縦断面図である。
【図6】本発明の変形例1を説明するための縦断面図である。
【図7】変形例1の離席状態の弁機構62を説明するための縦断面図である。
【図8】弁体66及びピストン67を拡大して示す縦断面図である。
【図9】弁板78の形状を示す平面図である。
【図10】着席状態の弁体66及びピストン67を拡大して示す縦断面図である。
【図11】座部昇降時の弁体66及びピストン67を拡大して示す縦断面図である。
【図12】本発明の変形例2を説明するための縦断面図である。
【図13】変形例2の離席状態の弁機構82を説明するための縦断面図である。
【図14】着席時の弁機構82の動作を拡大して示す縦断面図である。
【図15】上下昇降時の弁機構82の動作を拡大して示す縦断面図である。
【符号の説明】
11,61,81 ガススプリング装置
12 椅子
14 座部
22 支持筒体
24 昇降筒
26 プランジャ
27 チューブ
30 ロッドガイド
32 ピストン
33 ピストンロッド
35,62,82 弁機構
36,65 弁体挿通穴
36 通路
36A 弁体挿通穴
36B 連通孔
38 操作ピン
38A 弁体
38B ピン本体
41 操作レバー
51 リターン機構
52 案内部材
53 昇降部材
54 回転部材
56 ばね部材
64 ガイドチューブ
65 弁体挿通穴
66 弁体
67 ピストン
68 弁体ガイド部材
69 ピストンガイド部材
70,71 連通孔
78 弁板
79 バネ板
83 ピストン
84 ガイド部材
85 Bピストン
86 流量調整部
90,92 連通孔
91 環状流路
99 流量調整板
100 さらバネ
Claims (4)
- 内部に加圧ガスが封入されたチューブと、一端が該チューブから突出し他端が前記チューブ内に摺動可能に挿通され前記チューブの内部を2つの室に画成する隔壁部を有する中空ロッドと、該中空ロッドの中空部に挿通され前記中空ロッドの突出長さを調整する際に押圧操作されて前記チューブ内の2室を連通させる操作ピンとを有するガススプリング装置において、
前記チューブ及び前記中空ロッドに軸方向に外力が作用していない無負荷状態では前記2室間を第1流路で連通し、軸方向に外力が作用した負荷状態では前記ロッドと操作ピンの相対変位により前記2室間を遮断し、さらに前記中空ロッドの軸方向の位置を外部より調整する調整操作状態では前記操作ピンの変位により前記第1流路より大きい流路面積を有する第2流路を介して前記2室間を連通する弁機構を設けたことを特徴とするガススプリング装置。 - 上記請求項1記載のガススプリング装置であって、
前記弁機構は、
前記中空ロッドに形成され、前記チューブ内のロッド側の室と他側の室とを連通する通路と、
該通路内に挿入され、小径部と該小径部の他側の室側に設けられた大径部とを有し、前記操作ピンと共動する弁部と、
前記通路の他側の室側に設けられ前記大径部と対向した時に前記通路を遮断するシール手段と、からなり、
前記無負荷状態では前記大径部が前記シール手段のロッド側の室に位置して前記通路との間に前記第1流路を形成し、負荷状態では前記大径部が前記シール手段と対向して前記通路を遮断し、調整操作状態では前記小径部が前記シール手段と対向して前記第2流路を形成するよう構成されたことを特徴とするガススプリング装置。 - 上記請求項1記載のガススプリング装置であって、
前記弁機構は、前記中空ロッドに形成され、前記チューブ内のロッド側の室と他側の室とを連通する通路と、該通路内に挿入され、第1の小径部と、該第1の小径部の他側の室側に設けられた大径部と、該大径部の他側の室側に設けられた第2の小径部とを有し、前記操作ピンと共動する第1の弁部と、前記第2の小径部の他側の室側に設けられオリフィス通路を有し前記通路内の摺動部を摺動する隔壁部とを有する第2の弁部と、前記通路の他側の室側に設けられ前記大径部と対向した時に前記通路を遮断するシール手段と、からなり、
前記無負荷状態では前記第2の小径部が前記シール手段と対向し、前記隔壁部に設けられたオリフィス通路により前記第1流路を形成し、負荷状態では前記大径部が前記シール手段と対向して前記通路を遮断し、調整操作状態では、前記第1の小径部が前記シール手段と対向すると共に、前記隔壁部が前記通路の摺動部から離間して前記隔壁部の外周に前記第2流路を形成するよう構成されたことを特徴とするガススプリング装置。 - 上記請求項1記載のガススプリング装置であって、
前記弁機構によって開閉される流路に連通された第3流路にディスク状に形成された流量調整板を設け、前記第3流路の流路面積は前記第1流路の流路面積より小さく前記流量調整板の厚さ寸法及び流量調整板の外周に形成された切欠の幅寸法により管理されることを特徴とするガススプリング装置。
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