JP4062875B2 - エアゾール容器のガス抜き用キャップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はエアゾール容器のガス抜き用キャップに関し、エアゾール容器を廃棄する場合に、カバーキャップを用いて安全にかつ汚さずに残存ガス等を排出できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から化粧品、殺虫剤、塗料などのエアゾール容器では、内容物と噴射剤としてのガスとが充填されており、廃棄する場合には、残留している内容物やガスを排出することが求められており、例え内容物を使い切ったとしても、ガスが残留していると誤って加熱したり、廃棄処理にともなう加熱の際に爆発するなどの危険がある。
【0003】
そこで、使用者側でエアゾール容器に残留している内容物やガスの排出を確実に行ってもらう必要から、簡単に排出できるようにエアゾール容器のカバーキャップにガス抜きの機能を持たせたものが種々提案されており、通常時にはカバーキャップとして使用し、廃棄時などにガス抜き機能を利用して残留している内容物やガスを連続的に噴射させて排出するようにするものである。
【0004】
例えば、図4に示す実開平7−15586号公報に記載のエアゾール容器用キャップ1では、エアゾール容器AのマウンテンカップBに嵌め込まれるキャップ1の天板部分2に接続片3を介して底付き円筒状のステム押圧部材4が一体に形成され、このステム押圧部材4には、ステムCが装着されるエアゾール容器Aの中央起立部Dに係止でき、係止した状態で天板部分2でステムCを押し下げた状態にできるとともに、この天板部分2に外部との連通孔5が形成してある。
【0005】
したがって、エアゾール容器Aを廃棄する場合には、エアゾール容器Aに装着してあるキャップ1のステム押圧部材4を押し込んで接続片3から切り離し、ステム押圧部材4をエアゾール容器Aの中央起立部Dに係止した状態とし、連続噴射させて天板部分2の連通孔5から外部にガスなどを排出させるようにする。
【0006】
また、例えば図5に示す特開平11−70986号公報に記載のエアゾール容器のガス抜きキャップ6では、エアゾール容器Aの上部を覆うトップドームEに嵌め込まれるキャップ6の側壁部分7に形成した2つの凹条8を軸とし、上下が切削溝9で切り込まれて反転する反転係止板10を一体に形成しておき、反転係止板10を内側に突き出すように反転させた状態でステムに装着された吐出部材Fを介してステムを押し下げた状態にできるようにしてある。
【0007】
したがって、エアゾール容器Aを廃棄する場合には、キャップ6の反転係止板10を内側に突き出すように反転させた状態でエアゾール容器AのトップドームEに装着し、吐出部材Fを介してステムを押し込んで連続噴射させ、反転係止板10の隙間から外部にガスなどを排出させるようにする。
【0008】
さらに、例えば図6に示す特開2000−191062号公報に記載のエアゾール用キャップ11では、キャップ11の天板12に切り込みおよび薄肉部13で内側の垂直方向に折り曲げ可能な2つの折り曲げ板14を設けておき、折り曲げた状態の折り曲げ板14の先端でノズルFを押し込んだ状態にできるようにしてある。
【0009】
したがって、エアゾール容器Aを廃棄する場合には、折り曲げ板14をキャップ11の天板12の内側に垂直に折り曲げ、キャップ11をエアゾール容器Aに取り付けることで、ノズルFを押し込んで連続噴射させ、折り曲げ板14によってできた天板12の孔から外部にガスなどを排出させるようにする。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、第1のエアゾール容器用キャップ1では、ステム押圧部材4が接続片3を介して一体に形成されているため、キャップ1の天板部分2に隙間があり、本来のキャップとしての機能が損なわれるという問題があるとともに、ガス抜きの際にステム押圧部材4を上から押し込む必要があり、天板部分2の連通孔5から排出されるガスなどが上方に吹き出し危険であったり、残留内容物の飛散による汚れなどの問題もある。
【0011】
また、第2のエアゾール容器のガス抜きキャップ6では、キャップ6の側壁部分7の反転係止板10を内側に押し込んでガス抜きを行うため、ガス抜きの際に排出されるガス等が上方に吹き出すことがないものの、残留している内容物やガスの量によってはキャップ6の外側に飛散するなどの問題がある。
【0012】
さらに、第3のエアゾール用キャップ11では、ガス抜きの前の準備として折り曲げ板14を押し込んで垂直状態にする必要があるが、この際、折り曲げ板14を押すことによって切り込みおよび薄肉部13による孔部分に指が入り縁に指が当る恐れがあるなどの問題があるとともに、排出されるガスが上方に吹き出したり、飛散による汚れが生じるなどの問題もある。
【0013】
この発明はかかる従来技術の有する課題を解決するためになされたもので、エアゾール容器の残留内容物および残留ガスを安全に抜くことができるとともに、放出された残留内容物をカバーキャップ内に溜めた状態にできるエアゾール容器のガス抜き用キャップを提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記従来技術の有する課題を解決するため、この発明の請求項1記載のエアゾール容器のガス抜き用キャップは、バルブを備えたエアゾール容器に嵌合装着されるカバーキャップの天板下面に、前記バルブに接触せずに下方に突出させて相対向する2枚のバルブ開放板をヒンジ部を介して少なくとも中心側に傾倒可能に設け、これら2枚のバルブ開放板が互いをほぼ2等辺三角形状に交差してそれぞれの先端部が僅かに突き出して傾倒交差した状態を保持する交差連結部をこれらバルブ開放板のそれぞれの下端部に形成し、交差連結させた前記バルブ開放板の交差部を、当該カバーキャップを前記エアゾール容器に嵌合装着した状態で前記バルブを開放状態に保持可能な位置に形成する一方、前記カバーキャップに外側と連通するガス抜き部を設けたことを特徴とするものである。
【0015】
このエアゾール容器のガス抜き用キャップによれば、バルブを備えたエアゾール容器に嵌合装着されるカバーキャップの天板下面に、前記バルブに接触せずに下方に突出させて相対向する2枚のバルブ開放板をヒンジ部を介して少なくとも中心側に傾倒可能に設け、これら2枚のバルブ開放板が互いをほぼ2等辺三角形状に交差してそれぞれの先端部が僅かに突き出して傾倒交差した状態を保持する交差連結部をこれらバルブ開放板のそれぞれの下端部に形成し、交差連結させた前記バルブ開放板の交差部を、当該カバーキャップを前記エアゾール容器に嵌合装着した状態で前記バルブを開放状態に保持可能な位置に形成する一方、前記カバーキャップに外側と連通するガス抜き部を設けるようにしており、カバーキャップの天板下面にヒンジ部を介して相対向して設けた2枚のバルブ開放板を交差連結部で交差させ、これら2枚のバルブ開放板が互いをほぼ2等辺三角形状に交差してそれぞれの先端部が僅かに突き出すように連結させた状態でエアゾール容器に嵌合装着することで、2枚の最も簡単な構造で必要な強度を確保したバルブ開放板の交差部でバルブを開放状態にでき、残留内容物をカバーキャップ内に溜めながらガスだけをガス抜き孔やガス抜き溝などのガス抜き部から外部に排出でき、安全かつ汚さずにガス抜きができるようになる。
【0016】
また、この発明の請求項2記載のエアゾール容器のガス抜き用キャップは、請求項1記載の構成に加え、前記2枚のバルブ開放板に、互いに交差したときに交差部が外側に広がるように交差部より先端側が交差させない状態でキャップの中心側に曲がる曲げ部を形成したことを特徴とするものである。
【0017】
このエアゾール容器のガス抜き用キャップによれば、前記2枚のバルブ開放板に、互いに交差したときに交差部より先端側が交差させない状態でキャップの中心側に曲がる曲げ部を形成してあり、交差部より先端側を曲げ部で外側に広げることで、接触面積を大きくした交差部でバルブを開放状態にでき、確実にガス抜きができるようになる。
【0018】
さらに、この発明の請求項3記載のエアゾール容器のガス抜き用キャップは、請求項1または2に記載の構成に加え、前記交差連結部を突片とこの突片が差し込まれる差込み孔とで構成したことを特徴とするものである。
【0019】
このエアゾール容器のガス抜き用キャップによれば、前記交差連結部を突片とこの突片が差し込まれる差込み孔とで構成するようにしており、交差連結部の突片を差込み孔に差し込んで連結した三角形状の交差部で、バルブを開放状態にするために必要な強度を確保できるようにしている。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明のエアゾール容器のガス抜き用キャップの一実施の形態について図面に基づき詳細に説明する。
図1〜図3はこの発明のエアゾール容器のガス抜き用キャップの一実施の形態にかかリ、図1は縦断面図および底面図、図2は図1(a)のA−A断面図及びB−B断面図、図3はガス抜き状態のキャップのみの縦断面図およびエアゾール容器とともに示す縦断面図である。
【0021】
このエアゾール容器のガス抜き用キャップ20は、エアゾール容器Aの円筒状の缶胴の上部を覆うトップドームEの外周に係止される底付きの円筒状でプラスチック製のカバーキャップ本体21を備えており、通常はカバーキャップ本体21の底部分を天面とし、開口部を下にしてエアゾール容器AのトップドームEに被せるように取り付けて使用され、取付状態を保持するため、開口部内周に内側に突出した係止部22が円周等間隔に複数個一体に形成してある。
【0022】
このガス抜き用キャップ20のカバーキャップ本体21には、天板23の下面に下方に突き出してバルブ開放板24が複数枚、この実施の形態では2枚のバルブ開放板24がカバーキャップ本体21の中心側に傾けることができるようにヒンジ部25を介して一体に形成され、これらバルブ開放板24がエアゾール容器AのトップドームEやバルブを構成するステムCおよびステムCに取り付けられるノズルを備えたボタンF等と接触しないようにしてあり、ここではほぼ垂直下方に突き出すようにし、しかもマウンテンカップBの外径よりわずかに広い間隔で中心軸を挾んで相対向するように形成してある。
【0023】
これら2枚のバルブ開放板24の下端部には、互いをほぼ2等辺三角形状に交差してそれぞれの先端部がわずかに突き出すように連結する交差連結部26が設けてあり、交差部27の下側がバルブを開放状態にするバルブ接触面となり、この実施の形態ではステムCを直接押して噴射状態にすることから交差部27がステム接触面となる。
【0024】
したがって、バルブ開放板24の交差部27の位置が、ガス抜き用キャップ20をエアゾール容器AのトップドームEに嵌合装着したとき、ステムCを押し下げて連続噴射できるように寸法が調整してある。
【0025】
2枚のバルブ開放板24の交差連結部26は、一方のバルブ開放板24の下端部に差し込み孔28が形成され、他方のバルブ開放板24の下端部に差し込み孔28に入る突片29を形成することで構成されている。
【0026】
また、2枚のバルブ開放板24の交差部27を広くしてステムCとの接触面積を大きくするため交差部27より先端側が交差させない状態で中心側に曲げてあり、差し込み孔28を形成したバルブ開放板24では差し込み孔28の幅に相当する部分にのみ曲げ部30が形成してあり、突片29を形成したバルブ開放板24では突片29の幅全体に曲げ部30が形成され、互いを交差させると曲げ部30の分だけ交差部27が外側に広がるようにしてある。
【0027】
また、このガス抜き用キャップ20では、図1および図2に示す通常のカバーキャップとしての使用状態で、カバーキャップ本体21のエアゾール容器AのトップドームEに嵌合装着状態のキャップ内空間の最も下側、図3に示すガス抜き状態の倒立状態のカバーキャップ本体21のキャップ内空間の最も上側に、カバーキャップ本体21の側壁部を貫通するガス抜き孔31がガス抜き部として形成してあり、ここでは、小径のガス抜き孔31を円周等間隔に4個形成してある。なお、ガス抜き部としては、ガス抜き孔31で構成する場合に限らず、ガバーキャップ本体21のエアゾール容器AのトップドームEの外周との間に溝を形成してガス抜き溝で構成するようにしても良く、キャップ内空間の一層高い位置としてガス抜きを行うことができる。
【0028】
このように構成したエアゾール容器のガス抜き用キャップ20では、通常状態では、エアゾール容器AのトップドームEの外周にカバーキャップ本体21を嵌合装着して係止部22で係止するようにし、カバーキャップとして機能させる。このガス抜き用キャップ20をカバーキャップとして使用する場合には、バルブ開放板24の間隔がエアゾール容器Aの各部と接触しないようにしてあるので、何等支障なくカバーキャップとして使用できるとともに、ガス抜き孔31が小径でキャップ内空間の最も下側であることから大きな隙間が形成されることもなく、キャップとしての機能が損なわれることもない。
【0029】
一方、エアゾール容器Aを廃棄する場合には、まず、図3(a)に示すように、ガス抜き用キャップ20をエアゾール容器Aから取り外し、カバーキャップ本体21の内側に突き出している2枚のバルブ開放板24,24を中心側に傾けるようにして交差連結部26の突片29を差し込み孔28に入れ、交差連結状態としてカバーキャップ本体21の中心軸上に交差部27が位置し、しかもカバーキャップ本体21をエアゾール容器Aに装着したときステムCを押し下げることができるようにする。
【0030】
この後、図3(b)に示すように、ガス抜き用キャップ20の天板23を下にした倒立状態として開口部を上に向け、エアゾール容器AのステムCを下にして嵌合装着する。
【0031】
そして、エアゾール容器AのトップドームEの外周がガス抜き用キャップ20に嵌合装着されると、ステムCがバルブ開放板24の交差部27で自動的に押し下げられて連続噴射状態となり、カバーキャップ本体21の空間内に残留している内容物とガスが排出され、残留ガスが多い場合には上方のガス抜き孔31から外部に排出される。
【0032】
したがって、倒立状態のガス抜き用キャップ20に、エアゾール容器AのトップドームEの外周を嵌合装着するようにするだけで、自動的に残留ガスのガス抜きを行うことができ、ガス抜き操作が極めて簡単である。
【0033】
さらに、エアゾール容器A内に残留しているガスをカバーキャップ本体21内に噴射させた後、小径のガス抜き孔31から外部に排出するので、安全にエアゾール容器A内からガスを排出することができる。
【0034】
また、エアゾール容器A内にガスとともに残留している内容物があってもカバーキャップ本体21内に溜めることができ、安全にエアゾール容器A内から排出することができるとともに、内容物がガスとともに飛散することもなく周囲を汚すこともない。
【0035】
さらに、このガス抜き用キャップ20では、カバーキャップ本体21の天板23にヒンジ部25を介してバルブ開放板24を一体に形成してあるので、わずかな力で内側に傾けるように倒して交差させて連結交差部26で連結することができ、従来の天板部分の折り曲げ板を押し込むようにする場合のような切り込みとの接触の危険もなく、しかも、天板部分の直径やステム先端までの距離などによって折り曲げ板の長さが足りず、ステムを押せなくなるような設計上の制約もない。
【0036】
また、2枚のバルブ開放板24,24を内側に倒して二等辺三角形状にすることで、ステムCを押し込むために必要な力を均等に分散して十分な強度を確保することができる。
【0037】
さらに、このガス抜き用キャップ20は合成樹脂によるワンピース構造として一体成形できるので、製造が容易で安価である。
【0038】
また、ガス抜きを行った状態では、バブル開放板24,24が連結交差した状態のままとなっているので、カバーキャップ本体21をエアゾール容器Aから外すことで、ガス抜きが完了しているか否かを簡単に知ることができる。
【0039】
なお、上記実施の形態では、バルブ開放板でステムを直接押し下げる場合を例に説明したが、ステムに取り付けられる種々の形状のボタン等を介してステムを押し下げるようにする場合であっても良く、エアゾール容器のバルブを開放して連続噴射状態にできるものであれば良い。
【0040】
また、バブル開放板は相対向する2枚で構成し、これらを交差連結する交差連結部を突片と差し込み孔で構成する場合に限らず、嵌め合わせ式など他の連結構造としても良い。
【0041】
さらに、上記実施の形態の説明でも明らかなように、この発明でいうガス抜きには、残留ガスを抜くことだけでなく、残留ガスおよび残留内容物を抜くことも含むものである。
【0042】
【発明の効果】
以上一実施の形態とともに具体的に説明したように、この発明の請求項1記載のエアゾール容器のガス抜き用キャップによれば、バルブを備えたエアゾール容器に嵌合装着されるカバーキャップの天板下面に、前記バルブに接触せずに下方に突出させて相対向する2枚のバルブ開放板をヒンジ部を介して少なくとも中心側に傾倒可能に設け、これら2枚のバルブ開放板が互いをほぼ2等辺三角形状に交差してそれぞれの先端部が僅かに突き出して傾倒交差した状態を保持する交差連結部をこれらバルブ開放板のそれぞれの下端部に形成し、交差連結させた前記バルブ開放板の交差部を、当該カバーキャップを前記エアゾール容器に嵌合装着した状態で前記バルブを開放状態に保持可能な位置に形成する一方、前記カバーキャップに外側と連通するガス抜き部を設けるようにしたので、カバーキャップの天板下面にヒンジ部を介して相対向して設けた2枚のバルブ開放板を交差連結部で交差させ、これら2枚のバルブ開放板が互いをほぼ2等辺三角形状に交差してそれぞれの先端部が僅かに突き出すように連結させた状態でエアゾール容器に嵌合装着することで、2枚の最も簡単な構造で必要な強度を確保したバルブ開放板の交差部でバルブを自動的に開放状態にでき、残留内容物をカバーキャップ内に溜めながらガスだけをガス抜き孔やガス抜き溝などのガス抜き部から外部に排出でき、安全かつ汚さずにガス抜きを行うことができる。
【0043】
また、この発明の請求項2記載のエアゾール容器のガス抜き用キャップによれば、前記2枚のバルブ開放板に、互いに交差したときに交差部が外側に広がるように交差部より先端側が交差させない状態でキャップの中心側に曲がる曲げ部を形成したので、交差部より先端側を曲げ部で外側に広げることができ、バルブ開放板の交差部のバルブとの接触面積を大きくすることができ、確実にバルブを開放状態にしてガス抜きを行うことができる。
【0044】
さらに、この発明の請求項3記載のエアゾール容器のガス抜き用キャップによれば、前記交差連結部を突片とこの突片が差し込まれる差込み孔とで構成するようにしたので、交差連結部の突片を差込み孔に差し込んで連結した三角形状の交差部で、バルブを開放状態にするために必要な強度を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のエアゾール容器のガス抜き用キャップの一実施の形態にかかる縦断面図および底面図である。
【図2】この発明のエアゾール容器のガス抜き用キャップの一実施の形態にかかる図1(a)のA−A断面図及びB−B断面図である。
【図3】この発明のエアゾール容器のガス抜き用キャップの一実施の形態にかかるガス抜き状態のキャップのみの縦断面図およびエアゾール容器とともに示す縦断面図である。
【図4】従来のエアゾール容器用キャップの外観斜視図およびガス抜き状態の縦断面図である。
【図5】従来のエアゾール容器のガス抜きキャップの外観斜視図およびガス抜き状態の縦断面図である。
【図6】従来のエアゾール用キャップの外観斜視図およびガス抜き状態の縦断面図である。
【符号の説明】
A エアゾール容器
C ステム
E トップドーム
F ボタン
20 エアゾール容器のガス抜き用キャップ
21 キャップ本体
22 係止部
23 天板
24 バルブ開放板
25 ヒンジ部
26 交差連結部 27 交差部
28 差し込み孔
29 突片
30 曲げ部
31 ガス抜き孔(ガス抜き部)
Claims (3)
- バルブを備えたエアゾール容器に嵌合装着されるカバーキャップの天板下面に、前記バルブに接触せずに下方に突出させて相対向する2枚のバルブ開放板をヒンジ部を介して少なくとも中心側に傾倒可能に設け、これら2枚のバルブ開放板が互いをほぼ2等辺三角形状に交差してそれぞれの先端部が僅かに突き出して傾倒交差した状態を保持する交差連結部をこれらバルブ開放板のそれぞれの下端部に形成し、交差連結させた前記バルブ開放板の交差部を、当該カバーキャップを前記エアゾール容器に嵌合装着した状態で前記バルブを開放状態に保持可能な位置に形成する一方、前記カバーキャップに外側と連通するガス抜き部を設けたことを特徴とするエアゾール容器のガス抜き用キャップ。
- 前記2枚のバルブ開放板に、互いに交差したときに交差部が外側に広がるように交差部より先端側が交差させない状態でキャップの中心側に曲がる曲げ部を形成したことを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器のガス抜き用キャップ。
- 前記交差連結部を突片とこの突片が差し込まれる差込み孔とで構成したことを特徴とする請求項1または2に記載のエアゾール容器のガス抜き用キャップ。
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