JP4062011B2 - 二相冷媒流用整流装置及び冷凍装置 - Google Patents

二相冷媒流用整流装置及び冷凍装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷凍装置、特に空気調和機の室内ユニット内の膨張機構の入口側に設置される二相冷媒流用整流装置及びこれを用いた冷凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の空気調和機において室内ユニット内に膨張機構を有するものがある。例えば、多室型空気調和機であって、冷媒往復用の2本の連絡配管を各室内ユニットに共用するようにしたものにあっては、室内ユニット内に膨張機構が配置されている。
【0003】
このような空気調和機においては、膨張機構の入口側の冷媒流は、設計基準の下で液冷媒のみの単相流となるように設計されている。ところが、このように設計された空気調和機であっても、据え付け条件や運転条件によって、冷媒流中に気泡が発生して膨張機構の入口側の冷媒流が気液2相流になることがある。前者の据付条件による場合の例としては、膨張機構に至る液管の冷媒流通抵抗が大きい場合、凝縮器出口の過冷却度制御における過冷却度センサの位置が不充分である場合などがある。また、後者の膨張機構に至る液管の冷媒流通抵抗が大きい場合の例としては、膨張機構に至る液管の周囲空気温度が標準設計条件より高い場合、多室型空気調和機における室内ユニットの冷房運転台数が多いなどのように凝縮器負荷が多い場合などがある。
【0004】
このような理由により膨張機構の入口側冷媒流中に気泡が発生すると、膨張機構に入る手前の流路で気泡が大きく成長し、冷媒流中に大きな気泡が断続的に存在するスラグ流やプラグ流となる。そして、スラグ流やプラグ流が膨張機構に流入すると、圧力変動が大きくなり、「ジュルジュル」或いは「チュルチュル」といった擬音で表現される冷媒通過音が発生する。また、このような冷媒通過音は耳障りであるため、使用者に不快感を与えるという問題があった。
【0005】
上記問題を解決するために、膨張機構に流入する冷媒中の気泡を微細化し、微細化された気泡と液相冷媒との混合割合を均一化することを意図した二相冷媒流用整流装置を、膨張機構の入口側配管に設けることが提案されている。このような二相冷媒流用整流装置は、膨張機構のオリフィスを液相冷媒と気泡とが交互に通過することを回避することによって、冷媒の圧力変動を防止し、冷媒の圧力変動に起因する騒音の発生を低下させるものである。
【0006】
このような二相冷媒流用整流装置の例としては、特開2001−153384号公報に記載されたものがある。この従来の二相冷媒流用整流装置では、冷媒中の気泡の微細化、混合手段として金属網からなるメッシュフィルタが用いられている。
【0007】
また、他の二相冷媒流用整流装置の例としては、特開2001−304721号公報に記載されたものがある。この従来の二相冷媒流用整流装置では、冷媒中の気泡の微細化、混合手段として焼結合金、発泡金属、発泡樹脂、セラミック等の多孔質物質を用いた冷媒透過部材が用いられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の二相冷媒流用整流装置のうち前者のものは、メッシュフィルタの目の粗さがフィルタ全域において均一であるのに対し、メッシュフィルタに流入する冷媒は、液相冷媒に含まれる気泡の量がメッシュフィルタの全域において同一ではなく偏在しているのが通常であるため、気泡を効率よく微細化して液相冷媒に均一に混合させることが困難であった。
【0009】
例えば、このような二相冷媒流用整流装置を設ける配管が水平方向に配置されている場合、メッシュフィルタに流入してくる冷媒流は、上部に気泡含有量が多くなっている。また、大きな気泡は配管内の上部のみを流れてくるのが通常である。図8は、このような状態を図示したものであって、101は二相冷媒流用整流装置を配置する膨張機構入口側の配管、102はメッシュフィルタであって、メッシュフィルタ102に流入する冷媒中に含まれる大きな気泡103は配管101の上部を流れてくる。このため、メッシュフィルタ102通過後の冷媒流においても管内上方部に気泡104が集まりやすい。
また、図9に示すように、冷媒が上方向に流れている垂直方向に配置された配管111にメッシュフィルタ112を設置している場合、メッシュフィルタ112に流入してくる冷媒流では、中央部に気泡が多く含まれてくる。また、大きな気泡113は中央部を流れてくるのが通常である。このため、メッシュフィルタ112通過後の冷媒流においても管内中央部に気泡114が集まりやすい。
このように、前者の二相冷媒流用整流装置では、メッシュフィルタの目の粗さが均一であることによりメッシュフィルタ通過後の冷媒流において、気泡が偏在し、一端分離された気泡が再度合体するという問題があり、膨張機構における冷媒通過音を十分に低下させることが困難であった。
【0010】
また、後者の二相冷媒流用整流装置は、前者のものと比較すると、流体の通路が非常に複雑で、厚みもあることから、多孔質物質に流入した気泡はあらゆる方向に進むと考えられる。しかしながら、この多孔質物質は、この多孔質物質に流れてくる冷媒流における気泡の状態に対応して意図的に冷媒通路を設計したものではないので、多孔質物質に流入してくる冷媒の気泡分布状態を加味した冷媒通路にはなっていない。したがって、このような多孔質物質を用いた二相冷媒流用整流装置においても、多孔質物質通過後の冷媒流における気泡の偏在を回避して気泡の合体を防止するには十分ではなかった。このため、なお一層の改良が望まれていた。
【0011】
上述のごとく、従来の二相冷媒流用整流装置では、整流装置通過後の気泡の偏在が解消されていなかった、また、このように気泡の偏在が解消されていないことにより、整流装置通過後に一旦細分化された気泡が合体しやすいという問題があり、膨張機構における冷媒通過音を十分に低下させることができなかった。
【0012】
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目して成されたものである。その目的とするところは、冷媒流に含まれる気泡を微細化するとともに、気泡の偏在を解消することにより、膨張機構における冷媒通過音を低下させるようにした多孔板利用の二相冷媒流用整流装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する第1の解決手段に係る二相冷媒流用整流装置は、内部を冷媒通路とする管状ケースと、管状ケース内の冷媒通路を塞ぐように配置された複数枚の多孔板が重ね合わされてなる組合せ多孔板とを備え、組合せ多孔板を構成する各多孔板は孔の開口面積の小さい部分と孔の開口面積の大きい部分とを有し、組合せ多孔板は、多孔板を重ね合わせることにより形成される組合せ孔の開口面積が気泡含有量の多い冷媒が流通する部分では小さく気泡含有量の少ない冷媒が流通する部分では大きくなるように、形成されてなるものである。
【0014】
この明細書において、組合せ孔の開口面積とは、単位面積当たりの組合せ孔の合計開口面積をいう。したがって、組合せ孔の開口面積が小さい部分は、組合せ孔の開口面積の大きい部分に対し、個々の組合せ孔の小さい点を除いては、組合せ孔の形状、配置、個数等のパターンが同一である場合や、個々の組合せ孔の大きさは同一であるが、配置、個数等のパターンの相違により単位面積当たりの組合せ孔の開口面積が小さくなっているものなどを含む。また、組合せ孔の大きさや組合せ孔の形状、配置、個数等のパターンは、組合せ多孔板を構成する各多孔板の孔の大きさ、形状、配置、個数等のパターンを変更したり、或いは、組合せ多孔板を構成する多孔板が同一であってもその組合せ方を変えることにより、変更することが可能である。
【0015】
このように構成した第1の解決手段に係る発明によれば、気泡含有量の多い冷媒は組合せ孔の開口面積が小さい部分を通過しようとし、気泡含有量の少ない冷媒は組合せ孔の開口面積が大きい部分を通過しようとする。冷媒が組合せ多孔板を通過する孔面積の小さい組合せ孔により気泡は細分化される。また、気泡含有量の多い冷媒中の気泡は、全てが組合せ孔の開口面積が小さい部分を通過しきれないで、一部気泡は組合せ孔の開口面積が大きい部分の方へ流れる。つまり、気泡含有量の多い冷媒に含まれていた気泡の一部は、組合せ多孔板を通過するときに気泡含有量の少ない冷媒と混ざり合い、細かく砕かれながら組合せ多孔板の下流側に向かう。したがって、組合せ多孔板下流側での気泡の含有量の偏在が改善され、組合せ多孔板通過後の気泡の合体が減少する。このため、従来のものに比し、膨張機構通過時の圧力変動が減少して冷媒通過音が低下する。また、この発明のように組合せ多孔板とした場合は、多孔板1枚で構成する場合に比し孔の開口面積をよりきめ細かく目的に応じたものとすることができる。
【0016】
また、上記課題を解決する第2の解決手段に係る二相冷媒流用整流装置は、内部を冷媒通路とする管状ケースと、管状ケース内の冷媒通路を塞ぐように配置された複数枚の多孔板が重ね合わされてなる組合せ多孔板とを備え、組合せ多孔板を構成する各多孔板は孔の開口面積の小さい部分と孔の開口面積の大きい部分とを有するものであり、また、組合せ多孔板は、通過する冷媒流を旋回させるように各多孔板を組み合わせたものとすることにより孔の開口面積の大きい部分を順次回転させてなるものである。
【0018】
このように構成した第2の解決手段に係る発明によれば、整流装置に流入してくる冷媒は、気泡が配管内において偏在しているが、多孔板を通過する毎に孔の開口面積の大きい方向に冷媒が流れることにより、この組合せ多孔板を通過する冷媒に旋回力を付与することができる。したがって、整流装置に流入する冷媒は旋回流に変換され、この旋回流により冷媒流中に含まれる気泡が砕かれ微細化されるとともに、冷媒中に均一に混在するようになる。このため、膨張機構を通過する冷媒中の気泡は微細化されるとともに均一に分布した状態となっているので、膨張機構通過時の冷媒の圧力変動が少なく、冷媒通過音が低下する。また、この発明のように組合せ多孔板とした場合は、多孔板1枚で構成する場合に比し孔の開口面積をよりきめ細かく目的に応じたものとすることができる。
【0021】
また、上記のように構成された二相冷媒流用整流装置を用いて冷凍装置を形成すると、膨張機構における冷媒通過音を小さくすることができ、静粛な冷凍運転を行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明を冷凍装置の一つであるヒートポンプ式多室型空気調和機に具体化した実施の形態を図1乃至図4に基づき詳細に説明する。なお、図1は本発明の実施の形態1に係る多室型空気調和機の冷媒回路図であり、図2は同空気調和機に用いられている二相冷媒流用整流装置の断面図であり、図3は同二相冷媒流用整流装置に用いる2枚の多孔板の説明図である。図4は、同2枚の多孔板の組合せ例を示した図である。
【0023】
本実施の形態に係るヒートポンプ式多室型空気調和機は、図1に示すように室外ユニット1に対し連絡配管3、4を使用して複数台の室内ユニット2が接続されている。
【0024】
また、図1に示されるように、室外ユニット1には、圧縮機5、室外コイル6、室外ファン7、電動膨張弁からなる暖房専用膨張機構8、四路切換弁9などが収納され冷媒配管により接続されている。また、室内ユニット2には、室内コイル10、室内ファン11、電動膨張弁からなる冷暖房用膨張機構12、二つの二相冷媒流用整流装置20、冷暖房用膨張機構12に連通する配管17、18などが収納されている。
【0025】
次に、配管17、18が水平配管であることを前提とする二相冷媒流用整流装置20の構造について、さらに以下具体的に説明する。
二つの二相冷媒流用整流装置20は、同一構造のものであり、向きを逆にして、冷暖房用膨張機構12に連通する配管17、18に設けられている。
また、二相冷媒流用整流装置20の構造は、図2の断面図に示されている。二相冷媒流用整流装置20は、一端に入口を、他端に出口を備えた管状ケース21の中に多孔板31と多孔板32とを組み合わせた組合せ多孔板30を収納したものである。
【0026】
組合せ多孔板30を構成する2種類の多孔板31、32は、図3に示すように、孔のパターンが異なっている。なお、図3において、孔としてのスリットは黒い線で表わされており、細い線はスリット幅が小さいことを意味し、太い線はスリット幅が大きいことを意味している。
したがって、多孔板31は、上約3分の2の部分に水平方向の細幅スリット31aが形成され、下約3分の1の部分に水平方向の太幅スリット31bが形成されている。一方多孔板32は、上半分弱の部分には細幅スリット32aが形成され、約下半分弱の部分には垂直方向の太幅スリット32bが形成され、中央部には細幅スリット32aと太幅スリット32bとが交互に形成されている。
【0027】
そして、組合せ多孔板30は、図4に示すように、多孔板31及び多孔板32をそれぞれ図3の方向位置として組み合わせたものである。したがって、組合せ孔は、図4に示すように、上方から上部A1、中央上部B1、中央下部C1、下部D1に区分すると、上部A1では細幅スリット31aと細幅スリット32aとが組み合わされた組合せ孔30aが形成され、中央上部B1では細幅スリット31aと太幅スリット32bとが組み合わされた組合せ孔30bと上記組合せ孔30aとが混在した状態となり、中央下部C1では中央上部B1と同様に組合せ孔30bと組合せ孔30aとが混在した状態とっているが、中央上部B1に比し細幅スリット31aと太幅スリット32bとの組合せ孔30bの割合が増加した状態となっており、下部D1では太幅スリット31bと太幅スリット32bとが組み合わされた組合せ孔30cとなっている。このように複数の多孔板を組み合わせることによりより、孔の開口面積をよりきめ細かく目的に応じたものとすることができる。
【0028】
このように、この実施の形態1は、水平に配置された配管17、18に取り付けることを予定して上記のように構成されたものであって、気泡含有量の多い冷媒が流れてくる上部ほど組合せ孔の開口面積が小さくなるように設定したものである。
【0029】
上記のように構成されたヒートポンプ式多室型空気調和機は次のように運転される。
冷房運転時には、四路切換弁9は図示実線の切換位置とされ、暖房専用膨張機構8は全開とされ、冷暖房用膨張機構12は室内コイル10出口の過熱度が所定値となるように開度調整される。
この冷房運転時においては、圧縮機5から吐出された冷媒は、四路切換弁9、室外コイル6、暖房専用膨張機構8、連絡配管3、整流装置20、配管17、冷暖房用膨張機構12、配管18、整流装置20、室内コイル10、連絡配管4、四路切換弁9、圧縮機5と循環する。このとき室外コイル6が凝縮器として作用し、室内コイル10が蒸発器として作用するので、室内空気は室内コイル10で冷却減湿され冷房が行われる。
【0030】
一方、暖房運転時には、四路切換弁9は図示点線の切換位置とされ、冷暖房用膨張機構12は、冷媒が少し減圧される程度の開度とされ、暖房専用膨張機構8は、室外コイル6出口の過熱度が所定値となるように開度調整される。
この暖房運転時においては、圧縮機5から吐出された冷媒は、四路切換弁9、連絡配管4、室内コイル10、配管18、整流装置20、冷暖房用膨張機構12、整流装置20、配管17、連絡配管3、暖房専用膨張機構8、室外コイル6、四路切換弁9、圧縮機5と循環する。このとき室内コイル10が凝縮器として作用し、室外コイル6が蒸発器として作用するので、室内空気は室内コイル10で加熱され暖房が行われる。
【0031】
上記冷房又は暖房運転において、冷暖房用膨張機構12に流入する気泡を含む冷媒は、冷房運転時は配管17に設けられた整流装置20により、また、暖房運転時は配管18に設けられた整流装置20により、それぞれ整流される。
【0032】
すなわち、気泡を含む冷媒は二相冷媒流用整流装置20における組合せ多孔板30により細分化されるが、この場合において、次のように作用する。水平配管の上部には気泡を多く含んだ冷媒が流れてくるが、組合せ多孔板30の上部A1では組合せ孔30aの孔面積は小さく、この上部A1を通過する気泡は微細化されて組合せ多孔板30の下流側に流れる。しかし、この上部A1は冷媒の通過抵抗が大きいので、水平配管の上部を流れてくる気泡の全てが、組合せ多孔板30の上部A1を通過することができず、下方の中央上部B1、中央下部C1、下部D1の方へ流れこれら部分を通過するようになる。この結果、気泡通過量が組合せ多孔板30の全域を通じて平均化され、組合せ多孔板30の後流側において冷媒中の気泡が均一化される。
【0033】
したがって、この二相冷媒流用整流装置20を冷暖房用膨張機構12の入口側に配置した図1記載のヒートポンプ式多室型空気調和機では、冷暖房用膨張機構12を通過する冷媒中の気泡は微細化されるとともに均一に分布した状態となるので、冷暖房用膨張機構12通過時の冷媒の圧力変動が少なく、冷媒通過音が低下する。
【0034】
以上の実施の形態1の説明においては、配管17、18が水平配管であることを前提とする組合せ多孔板30を用いた二相冷媒流用整流装置20について説明したが、次のような組合せ多孔板を用いれば、配管17、18が垂直配管である場合に用いることのできる二相冷媒流用整流装置とすることができる。
すなわち、配管17、18が垂直配管の場合、組合せ多孔板30を構成する多孔板31、32の孔の形状、配置、個数等のパターンを変更して、組合せ多孔板の中央部の組合せ孔の開口面積を小さなものとし、周辺部の組合せ孔の開口面積を大きくするようにしたものとする(図示省略)。
【0035】
このように構成した組合せ多孔板を用いた場合には、垂直配管においては図9に示したように気泡が配管の中央部を多く流れてくるが、組合せ多孔板の中央部の組合せ孔の開口面積が小さいので、この中央部を流れてくる気泡の一部は開口面積の大きな周辺部の方に流れる。この結果、組合せ多孔板を通過する気泡を微細化するとともに、組合せ多孔板後流側の冷媒流全体を通じて気泡の含有量を均一にすることができる。この結果、配管が垂直配管の場合において、組合せ多孔板の全域を通じて気泡通過量を平均化することができ、二相冷媒流用整流装置20の後流側において冷媒中の気泡を均一化することができる。
このようにして、配管17、18が垂直配管である場合においても、冷暖房用膨張機構12に流入する冷媒中の気泡を微細化するとともに均一に分布した状態とし、冷暖房用膨張機構12における冷媒通過音を低下させることができる。
【0036】
実施の形態2.
実施の形態1における組合せ多孔板30を構成する多孔板31及び多孔板32は、上記図3、図4に記載したものに限定されず、目的に応じ任意のものを使用することができる。実施の形態2はそのような例を示すものであって、図5は実施の形態2に係る組合せ多孔板を構成する多孔板の図面である。図6は同組合せ多孔板を形成するための多孔板の組合せ要領を示す面である。なお、実施の形態2はこの多孔板の構成を除いては実施の形態1の場合と基本的に同一である。
【0037】
実施の形態2の組合せ多孔板35に使用する多孔板36は、中央部A2の孔の開口面積を小さくし、図5における上部B2及び下部C2では孔の開口面積が大きくなるように、孔の形状及び数を変更したものである。また、このように形成された多孔板36を、適宜の間隙を隔てて複数配置するとともに、孔の開口面積の大きい部分B2、C2が少しずつ回転するように組み合わせる。図6には図5に記載された多孔板36を2枚組み合わせる場合に所定角度回転させた状態で重ね合わせることを示しているが、さらに、組合せ枚数を増やして、ここを通過する冷媒に強い旋回流を与えるように形成するものである。
【0038】
このように構成した組合せ多孔板35を用いた二相冷媒流用整流装置20では、流入してくる冷媒は、各多孔板36を通過する際に孔の面積の大きい方向に向きを変えることになるため、複数枚の多孔板36を通過しているうちに旋回流に変換される。この結果、冷媒流中に含まれる気泡は、この旋回流により砕かれ微細化されるとともに、組合せ多孔板35通過後の冷媒流中に均一に混在するようになる。
したがって、この二相冷媒流用整流装置20を冷暖房用膨張機構12の入口側に配置した図1記載のヒートポンプ式多室型空気調和機では、冷暖房用膨張機構12を通過する冷媒中の気泡は微細化されるとともに均一に分布した状態となるので、冷暖房用膨張機構12通過時の冷媒の圧力変動が少なく、冷媒通過音が低下する。また、この二相冷媒流用整流装置20は、上記のように作用するため取り付ける配管は水平配管のみに限らず垂直配管、斜行配管など配管の向きに限定されない。
【0039】
なお、以上の実施の形態2の説明においては、組合せ多孔板35を構成する多孔板36を同一構成のものとしたが、これに限定されるものではない。また、各多孔板36間に隙間を設けていたが、これに限定されるものではない。
すなわち、組合せ多孔板35を構成する多孔板の孔の大きさ、形状、配置、個数などの孔パターンを変更することにより、各多孔板の孔の開口面積の大きい部分が互いに連結されながら回転することが可能であればよく、また、各孔全部が連通している必要もない。
【0040】
実施の形態3.
実施の形態1では、複数の多孔板31、32が重ね合わされた組合せ多孔板30が用いられていたが、この実施の形態3は、図2において組合せ多孔板30を1枚の多孔板にしたものであって、他の構成は実施の形態1と同様とする。また、この1枚の多孔板としては前述の多孔板31、32を用いてもよいが、他の孔形状のものや他の孔配置のものとしてもよい。
例えば、冷暖房用膨張機構12に連通されている配管17、18が垂直配管の場合には、多孔板の中央部の孔の開口面積を小さなものとし、周辺部の孔の開口面積を大きくするようにしたものとする。
【0041】
このように構成した多孔板を用いた場合には、垂直配管においては図9に示したように気泡が配管の中央部を多く流れてくるが、多孔板の中央部の孔の開口面積が小さいので、この中央部を流れてくる気泡の一部は開口面積の大きな周辺部の方に流れる。この結果、多孔板を通過する気泡を微細化するとともに、多孔板後流側の冷媒流全体を通じて気泡の含有量が均一化される。
【0042】
実施の形態4.
本発明は、上記実施の形態1〜3では冷凍装置の一つであるヒートポンプ式多室型空気調和機に具体化されているが、このような冷凍装置ばかりではなく、他の冷凍装置にも適用可能であり、実施の形態4はその一例を示す。なお、図7は本発明の実施の形態4に係る冷房、暖房及び除湿運転可能な空気調和機の冷媒回路図である。
【0043】
本実施の形態4に係る冷房、暖房及び除湿運転可能な空気調和機は、図7に示すように室外ユニット40に対し連絡配管43、44を使用して1台の室内ユニット50が接続されている。
【0044】
また、図7に示されるように、室外ユニット40には、圧縮機45、室外コイル46、室外ファン47、電動膨張弁からなる冷暖房用膨張機構48、四路切換弁49などが収納され、冷媒配管により接続されている。また、室内ユニット50には、第1室内コイル51、第2室内コイル52、室内ファン53、電動膨張弁からなる除湿用膨張機構54、1個の二相冷媒流用整流装置20などが収納されている。
【0045】
なお、二相冷媒流用整流装置20は、上記実施の形態1〜3の何れかのものである。また、この二相冷媒流用整流装置20は、除湿用膨張機構54が冷暖房時に開放され、除湿時にのみ開度調整して使用されるので、除湿時に作用するように、除湿運転時における除湿用膨張機構54の入口側のみに配置されている。
【0046】
上記のように構成されたこの空気調和機は、次のように運転される。
冷房運転時には、四路切換弁49は図示実線の切換位置とされ、冷暖房用膨張機構48は圧縮機吸入ガスの過熱度が所定値となるように開度調整され、除湿用膨張機構54は全開とされる。
この冷房運転時においては、圧縮機45から吐出された冷媒は、四路切換弁49、室外コイル46、冷暖房用膨張機構48、連絡配管43、第1室内コイル51.二相冷媒流用整流装置20、除湿用膨張機構54、第2室内コイル52、連絡配管44、四路切換弁49、圧縮機45と循環する。このとき室外コイル46が凝縮器として作用し、第1及び第2室内コイル51、52が蒸発器として作用するので、室内空気は室内コイル51、52で冷却減湿され冷房が行われる。
【0047】
また、暖房運転時には、四路切換弁49は図示点線の切換位置とされ、冷暖房用膨張機構48は、室外コイル46出口の過熱度が所定値となるように開度調整され、除湿用膨張機構54は全開とされる。
この暖房運転時においては、圧縮機45から吐出された冷媒は、四路切換弁49、連絡配管44、第2室内コイル52、除湿用膨張機構54、二相冷媒流用整流装置20、第1室内コイル51、連絡配管43、冷暖房用膨張機構48、室外コイル46、四路切換弁49、圧縮機45と循環する。このとき室内コイル51、52が凝縮器として作用し、室外コイル46が蒸発器として作用するので、室内空気は第1室内コイル51及び第2室内コイル52で加熱され暖房が行われる。
【0048】
また、除湿運転時には、四路切換弁49は図示実線の切換位置とされ、冷暖房用膨張機構48は全開とされ、除湿用膨張機構54は室内コイル52出口の過熱度が所定値となるように開度調整される。
この除湿運転時においては、圧縮機45から吐出された冷媒は、四路切換弁49、室外コイル46、冷暖房用膨張機構48、連絡配管43、第1室内コイル51.二相冷媒流用整流装置20、除湿用膨張機構54、第2室内コイル52、連絡配管44、四路切換弁49、圧縮機45と循環する。このとき室外コイル46及び第1室内コイル51が凝縮器として作用し、第2室内コイル52が蒸発器として作用するので、室内空気は第2室内コイル52で冷却減湿され、第1室内コイルで再熱されて、室内空気の除湿が行われる。
【0049】
以上のごとく構成された実施の形態4の冷房、暖房及び除湿運転可能な空気調和機では、室内ユニット50に収納されている除湿用膨張機構54は除湿運転時のみ膨張機構として作用するので、除湿運転時の冷媒通過音が問題となるが、前述のように除湿用膨張機構54の入口側に二相冷媒流用整流装置20が設けられているので、この整流装置の整流作用により除湿用膨張機構54を通過する冷媒音が小さくなる。
【0050】
(変形例)
上記実施の形態1〜3は、二つの二相冷媒流用整流装置20を同一のものとしているが、これら二相冷媒流用整流装置20は必ずしも同一である必要はない。例えば、一方を、実施の形態1の組合せ多孔板30を用いた二相冷媒流用整流装置20とし、他方を実施の形態2の組合せ多孔板35を用いた二相冷媒流用整流装置20とするなど、適宜変更することは可能である。
また、配管17、18は何れもが水平配管であったり、垂直配管であったりする必要はなく、一方が垂直配管であり、他方が水平配管であるものでもよい。この場合、水平配管には、水平配管に向いた構造の二相冷媒流用整流装置20を用い、垂直配管には、垂直配管に向いた構造の二相冷媒流用整流装置20を用いればよい。
【0051】
【発明の効果】
本発明に係る請求項1記載の二相冷媒流用整流装置によれば、内部を冷媒通路とする管状ケースと、管状ケース内の冷媒通路を塞ぐように配置された複数枚の多孔板が重ね合わされてなる組合せ多孔板とを備え、組合せ多孔板を構成する各多孔板は孔の開口面積の小さい部分と孔の開口面積の大きい部分とを有し、組合せ多孔板は、多孔板を重ね合わせることにより形成される組合せ孔の開口面積が気泡含有量の多い冷媒が流通する部分では小さく気泡含有量の少ない冷媒が流通する部分では大きくなるように、形成されてなるので、組合せ多孔板下流側での気泡の含有量の偏在が改善され、組合せ多孔板通過後の気泡の合体が減少し、膨張機構通過時の圧力変動が減少して冷媒通過音が低下する。また、多孔板1枚で構成する場合に比し孔の開口面積をよりきめ細かく目的に応じたものとすることができる。
【0052】
また、請求項2記載の二相冷媒流用整流装置によれば、内部を冷媒通路とする管状ケースと、管状ケース内の冷媒通路を塞ぐように配置された複数枚の多孔板が重ね合わされてなる組合せ多孔板とを備え、組合せ多孔板を構成する各多孔板は孔の開口面積の小さい部分と孔の開口面積の大きい部分とを有するものであり、また、組合せ多孔板は、通過する冷媒流を旋回させるように各多孔板を組み合わせたものとすることにより孔の開口面積の大きい部分を順次回転させてなるので、組合せ多孔板を通過することにより旋回流に変換され、この旋回流により冷媒流中に含まれる気泡が砕かれ微細化されるとともに、冷媒中に均一に混在するようになる。このため、膨張機構を通過する冷媒中の気泡は微細化されるとともに液冷媒中に均一に分布した状態となっているので、膨張機構通過時の冷媒の圧力変動が少なく、冷媒通過音が低下する。また、多孔板1枚で構成する場合に比し孔の開口面積をよりきめ細かく目的に応じたものとすることができる。
【0054】
また、請求項記載の冷凍装置によれば、請求項1または請求項2に記載された二相冷媒流用整流装置を膨張機構の入口側に設けているので、膨張機構における冷媒通過音を小さくすることができ、静粛な冷凍運転を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る多室型空気調和機の冷媒回路図である。
【図2】同空気調和機に用いられている二相冷媒流用整流装置の断面図である。
【図3】同二相冷媒流用整流装置に用いる2枚の多孔板の説明図である。
【図4】同2枚の多孔板の組合せ例を示した図である。
【図5】実施の形態2に係る組合せ多孔板を構成する多孔板の図面である。
【図6】同組合せ多孔板を形成するための多孔板の組合せ要領を示す図面である。
【図7】本発明の実施の形態4に係る冷房、暖房、除湿用空気調和機の冷媒回路図である。
【図8】従来のメッシュフィルタを水平配管に設けた場合の気泡の流動状態説明図である。
【図9】従来のメッシュフィルタを垂直配管に設けた場合の気泡の流動状態説明図である。
【符号の説明】
20 二相冷媒流用整流装置
30 多孔板
30a 組合せ孔
30b 組合せ孔
30c 組合せ孔
31 多孔板
31a 細幅スリット
31b 太幅スリット
32 多孔板
32a 細幅スリット
32b 太幅スリット
A1 上部
B1 中央上部
C1 中央下部
D1 下部
A2 中央部
B2 上部
C2 下部

Claims (3)

  1. 内部を冷媒通路とする管状ケースと、管状ケース内の冷媒通路を塞ぐように配置された複数枚の多孔板が重ね合わされてなる組合せ多孔板とを備え、組合せ多孔板を構成する各多孔板は孔の開口面積の小さい部分と孔の開口面積の大きい部分とを有し、組合せ多孔板は、多孔板を重ね合わせることにより形成される組合せ孔の開口面積が気泡含有量の多い冷媒が流通する部分では小さく気泡含有量の少ない冷媒が流通する部分では大きくなるように、形成されてなる二相冷媒流用整流装置。
  2. 内部を冷媒通路とする管状ケースと、管状ケース内の冷媒通路を塞ぐように配置された複数枚の多孔板が重ね合わされてなる組合せ多孔板とを備え、組合せ多孔板を構成する各多孔板は孔の開口面積の小さい部分と孔の開口面積の大きい部分とを有するものであり、また、組合せ多孔板は、通過する冷媒流を旋回させるように各多孔板間を組み合わせたものとすることにより孔の開口面積の大きい部分を順次回転させてなる二相冷媒流用整流装置。
  3. 膨張機構入口側の配管に請求項1または請求項2に記載の二相冷媒流用整流装置を設けた冷凍装置。
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