JP4061974B2 - 熱定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱定着装置およびその熱定着装置を備える画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザプリンタなどの画像形成装置では、通常、用紙に転写されたトナー像を熱定着させるために、加熱ローラおよび加圧ローラを備える熱定着装置が設けられている。このような熱定着装置では、用紙が加熱ローラと加圧ローラとの間を通過する間に、用紙上に転写されたトナー像を熱定着させるようにしている。
【0003】
また、熱定着装置の加熱ローラは、通常、ハロゲンランプなどからなるヒータが内装されるとともに、その表面温度を検知するための温度センサが設けられている。そして、加熱ローラは、温度センサによる表面温度の検知に基づいてヒータのオン・オフが制御されることにより、所定の熱定着温度が維持されるように構成されている。
【0004】
しかるに、このような温度センサとしては、サーミスタなどの加熱ローラと接触させる接触方式の温度センサや、赤外線センサなどの加熱ローラと接触させない非接触方式の温度センサが知られている。このうち、非接触方式の温度センサは、加熱ローラの表面と接触しないので、耐久時に加熱ローラの表面に傷がつきにくいなどの利点を有しているため、近年、非接触方式の赤外線センサが装備される熱定着装置が、各種提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、熱定着装置内には、未定着のトナーなどが飛散しているため、長期使用においては、赤外線センサの受光部にトナーが付着することによって、赤外線センサの感度が低下するという不具合を生じる。
【0006】
本発明は、このような不具合に鑑みなされたもので、その目的とするところは、長期使用においても、温度検知手段の感度の低下を防止して、温度検知手段の耐久性の向上を図りつつ、精度のよい温度検知を達成することのできる、熱定着装置およびその熱定着装置を備える画像形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、定着手段の表面の温度を検知するための温度検知手段を備える熱定着装置において、前記温度検知手段は、前記定着手段の表面と非接触の状態で前記定着手段の表面の温度を検知する赤外線センサからなり、前記定着手段の表面から放射される赤外線を受ける受光部を備えており、前記定着手段の表面と前記受光部との間には、前記定着手段の表面から放射される赤外線が透過され、粉塵の通過が遮断される保護部材が、更新可能に設けられており、前記保護部材が、巻き取り可能なフィルムから構成されており、前記フィルムを巻き取ることにより、前記受光部に対して前記フィルムを更新する更新手段を備えており、前記更新手段は、前記定着手段に設けられる加熱手段が所定時間オン状態にあり、かつ、前記温度検知手段が所定の温度を検知しない時に、前記フィルムにおける前記受光部との対向部分を一度に更新することを特徴としている。
【0008】
このような構成によると、定着手段の表面と温度検知手段の受光部との間に、定着手段の表面から放射される赤外線を透過し、粉塵の通過を遮断する保護部材が更新可能に設けられるので、定着装置内において、未定着の現像剤などの粉塵が飛散しても、保護部材によって、その粉塵が受光部に付着することを防止することができる。また、この保護部材は、定着手段の表面から放射される赤外線を透過するので、温度検知手段によって、定着手段の表面の温度を感度よく検知することができる。しかも、この構成では、保護部材に粉塵が付着しても、その保護部材を更新することにより、更新後の保護部材によって再び赤外線を良好に透過しつつ、受光部を保護することができる。その結果、長期にわたって温度検知手段の感度の低下を防止して、温度検知手段の耐久性の向上を図りつつ、精度のよい温度検知を達成することができる。
また、フィルムによって粉塵の通過を遮断して、粉塵の受光部への付着を防止することができる。また、更新手段によって、フィルムを巻き取ることにより更新することができるので、簡易な構成によって、受光部を長期にわたって保護することができる。
また、定着手段に設けられる加熱手段が所定時間オン状態であるにもかかわらず、温度検知手段が所定の温度を検知しない時、すなわち、温度検知手段が正常に温度検知できていない時に、更新手段がフィルムを更新するので、少なくともフィルムに起因する温度検知手段の検知異常を画一的に排除することができる。
また、請求項2に記載の発明は、定着手段の表面の温度を検知するための温度検知手段を備える熱定着装置において、前記温度検知手段は、前記定着手段の表面と非接触の状態で前記定着手段の表面の温度を検知する赤外線センサからなり、前記定着手段の表面から放射される赤外線を受ける受光部を備えており、前記定着手段の表面と前記受光部との間には、前記定着手段の表面から放射される赤外線が透過され、粉塵の通過が遮断される保護部材が、更新可能に設けられており、前記保護部材が、巻き取り可能なフィルムから構成されており、前記フィルムを巻き取ることにより、前記受光部に対して前記フィルムを更新する更新手段を備えており、前記フィルムの除電をするための除電手段が設けられていることを特徴としている。
このような構成によると、定着手段の表面と温度検知手段の受光部との間に、定着手段の表面から放射される赤外線を透過し、粉塵の通過を遮断する保護部材が更新可能に設けられるので、定着装置内において、未定着の現像剤などの粉塵が飛散しても、保護部材によって、その粉塵が受光部に付着することを防止することができる。また、この保護部材は、定着手段の表面から放射される赤外線を透過するので、温度検知手段によって、定着手段の表面の温度を感度よく検知することができる。しかも、この構成では、保護部材に粉塵が付着しても、その保護部材を更新することにより、更新後の保護部材によって再び赤外線を良好に透過しつつ、受光部を保護することができる。その結果、長期にわたって温度検知手段の感度の低下を防止して、温度検知手段の耐久性の向上を図りつつ、精度のよい温度検知を達成することができる。
また、フィルムによって粉塵の通過を遮断して、粉塵の受光部への付着を防止することができる。また、更新手段によって、フィルムを巻き取ることにより更新することができるので、簡易な構成によって、受光部を長期にわたって保護することができる。
また、フィルムが帯電しても、除電手段によって除電することができるので、放電などによるフィルムの損傷を防止することができる。また、フィルムが静電気を帯びることによって、装置内に飛散している未定着の現像剤などを静電的に吸着してしまうことを防止することができる。
【0009】
また、請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記定着手段の表面から放射される赤外線を前記受光部に導くための導管を備えており、前記保護部材が、前記定着手段の表面と前記導管における前記定着手段側の開口部との間に設けられていることを特徴としている。
【0010】
このような構成によると、温度検知手段は、定着手段の表面から導管を隔てて配置されるので、定着手段の表面からの熱による劣化を防止することができる。また、定着手段の表面から放射された赤外線は、保護部材を透過した後、導管内を通って温度検知手段まで導かれるので、温度検知手段が定着手段の表面から隔てて配置されていても、定着手段の表面の温度を確実に検知することができる。しかも、この構成では、保護部材が、定着手段の表面と導管における定着手段側の開口部との間に設けられているので、保護部材によって、粉塵の導管内への侵入を防止することができる。そのため、簡易な構成によって、精度のよい温度検知を達成することができる。
【0011】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の発明において、前記更新手段が、専用の駆動源によって駆動されることを特徴としている。
【0012】
このような構成によると、更新手段を専用の駆動源によって駆動させることができるので、更新が要求される所望のタイミングで駆動源を駆動させて、効率の良いフィルムの更新を実現することができる。
【0013】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の発明において、前記フィルムを、電源投入時、スリープモードからの復帰時、被定着媒体のジャムの解除時、定着手段の交換時、および、被定着媒体の所定の印刷枚数への到達時のいずれかのタイミングで更新させるための制御手段を備えていることを特徴している。
【0014】
このような構成によると、各タイミングにおいて、画一的にフィルムが更新されるので、簡易な制御によって、効率の良いフィルムの更新を実現することができる。
【0015】
また、請求項6に記載の発明は、請求項ないし5のいずれかに記載の発明において、前記更新手段は、前記フィルムにおける前記受光部との対向部分を一度に更新することを特徴としている。
【0016】
このような構成によると、更新手段によって、それまで受光部と対向していたフィルムのすべての部分が一度に更新されるので、更新後における受光部と対向するフィルムのすべての部分が新しくなり、温度検知手段においては、フィルムが更新される毎に、最も感度の良い温度検知を実現することができる。
【0017】
また、請求項に記載の発明は、請求項ないしのいずれかに記載の発明において、前記フィルムが、ポリイミドからなることを特徴としている。
【0018】
このような構成によると、フィルムが、耐熱性に優れるポリイミドからなるので、フィルムの熱劣化を低減して、受光部の良好な保護を達成することができる。
【0019】
また、請求項に記載の発明は、請求項ないしのいずれかに記載の発明において、前記定着手段が、この熱定着装置が装着される画像形成装置に対して着脱自在に装着されており、前記更新手段が、前記画像形成装置に対して、前記定着手段と一体的に着脱可能に構成されていることを特徴としている。
【0020】
このような構成によると、更新手段を、熱定着装置に対して、定着手段と一体的に交換できるので、メンテナンスの容易化を図ることができる。
【0021】
また、請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の発明において、前記温度検知手段が、サーモパイル型赤外線センサであることを特徴としている。
【0022】
赤外線センサは、測定対象物の温度変化を検知するものが多く、測定対象物の温度変化がない場合には検知出力がないため、測定対象物の実際の温度を連続的に検知することができないという不具合を有している。そのため、測定対象物の実際の温度を連続的に検知するには、たとえば、測定対象物と赤外線センサとの間に、赤外線を間欠的に遮断および通過させるシャッタなどを設ける必要があり、装置構成が複雑となる。
【0023】
しかし、サーモパイル型赤外線センサでは、測定対象物の温度を温度変化がなくても連続的に検知することができる。そのため、このようなサーモパイル型赤外線センサが温度検知手段として採用されていれば、簡易な構成により、定着手段の表面の温度を連続的に検知することができ、より一層精度のよい温度検知を達成することができる。
【0024】
また、請求項1に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の発明において、前記定着手段は、加熱手段によって加熱される加熱部材と、前記加熱部材を押圧する押圧部材とを備え、前記温度検知手段は、前記加熱部材の表面の温度を検知することを特徴とする、
このような構成によると、押圧部材と加熱部材との間で被定着媒体を挟んで搬送しつつ、加熱押圧することができ、しかも、温度検知手段は、加熱部材の表面の温度を検知しているので、その表面を確実に定着温度で維持して、良好な熱定着を達成することができる。
【0025】
また、請求項1に記載の発明は、画像形成装置であって、請求項1ないし1のいずれかに記載の熱定着装置を備えていることを特徴としている。
【0026】
このような画像形成装置は、長期使用においても、温度検知手段が定着手段の表面を損なうことなく、定着手段の表面を確実に定着温度で維持することができるので、長期にわたって、良好な画像形成を達成することができる。
【0027】
また、請求項1に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記温度検知手段が、前記画像形成装置本体に設けられていることを特徴としている。
【0028】
このような構成によると、温度検知手段を、画像形成装置本体において確実に位置決めして設けることができるので、確実な温度検知を達成することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の画像形成装置としてのレーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図である。図1において、レーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に、被定着媒体としての用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
【0030】
フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底部に、着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレイ6内に設けられた用紙押圧板7と、給紙トレイ6の一端側端部の上方に設けられる給紙ローラ8および給紙パット9と、給紙ローラ8に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられる紙粉取りローラ10および11と、紙粉取りローラ10および11に対し用紙3の搬送方向の下流側(以下、単に下流側という。)に設けられるレジストローラ12と、後述するレジストセンサ48とを備えている。
【0031】
用紙押圧板7は、用紙3を積層状にスタック可能とされ、給紙ローラ8に対して遠い方の端部において揺動可能に支持されることによって、近い方の端部が上下方向に移動可能とされており、また、その裏側から図示しないばねによって上方向に付勢されている。そのため、用紙押圧板7は、用紙3の積層量が増えるに従って、給紙ローラ8に対して遠い方の端部を支点として、ばねの付勢力に抗して下向きに揺動される。給紙ローラ8および給紙パット9は、互いに対向状に配設され、給紙パット9の裏側に配設されるばね13によって、給紙パット9が給紙ローラ8に向かって押圧されている。用紙押圧板7上の最上位にある用紙3は、用紙押圧板7の裏側から図示しないばねによって給紙ローラ8に向かって押圧され、その給紙ローラ8の回転によって給紙ローラ8と給紙パット9とで挟まれた後、1枚毎に給紙される。給紙された用紙3は、紙粉取りローラ10および11によって、紙粉が取り除かれた後、レジストローラ12に送られる。レジストローラ12は、1対のローラから構成されており、用紙3をレジスト後に、画像形成位置に送るようにしている。なお、画像形成位置は、用紙3に感光ドラム27上のトナー像を転写する転写位置であって、本実施形態では感光ドラム27と転写ローラ30との接触位置である。
【0032】
なお、このフィーダ部4は、さらに、マルチパーパストレイ14と、マルチパーパストレイ14上に積層される用紙3を給紙するためのマルチパーパス側給紙ローラ15およびマルチパーパス側給紙パット25とを備えており、マルチパーパス側給紙ローラ15およびマルチパーパス側給紙パット25は、互いに対向状に配設され、マルチパーパス側給紙パット25の裏側に配設されるばね25aによって、マルチパーパス側給紙パット25がマルチパーパス側給紙ローラ15に向かって押圧されている。マルチパーパストレイ14上に積層される用紙3は、マルチパーパス側給紙ローラ15の回転によってマルチパーパス側給紙ローラ15とマルチパーパス側給紙パット25とで挟まれた後、1枚毎に給紙される。
【0033】
画像形成部5は、スキャナ部16、プロセス部17、熱定着装置18などを備えている。
【0034】
スキャナ部16は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず。)、回転駆動されるポリゴンミラー19、レンズ20および21、反射鏡22、23および24などを備えている。そして、このスキャナ部16では、レーザ発光部から発光される画像データに基づくレーザビームを、鎖線で示すように、ポリゴンミラー19、レンズ20、反射鏡22および23、レンズ21、反射鏡24の順に通過あるいは反射させて、後述するプロセス部17の感光ドラム27の表面上に高速走査にて照射させている。
【0035】
プロセス部17は、スキャナ部16の下方に配設され、本体ケーシング2に対して着脱自在に装着されるドラムカートリッジ26内に、現像カートリッジ28、感光ドラム27、スコロトロン型帯電器29および転写ローラ30などを備えている。
【0036】
現像カートリッジ28は、ドラムカートリッジ26に対して着脱自在に装着されており、現像ローラ31、層厚規制ブレード32、供給ローラ33、トナーホッパ34などを備えている。
【0037】
トナーホッパ34内には、現像剤として、正帯電性の非磁性1成分のトナーが充填されている。このトナーとしては、重合性単量体、たとえば、スチレンなどのスチレン系単量体や、アクリル酸、アルキル(C1〜C4)アクリレート、アルキル(C1〜C4)メタアクリレートなどのアクリル系単量体を、懸濁重合などの公知の重合方法によって共重合させることにより得られる重合トナーが使用されている。このような重合トナーは、略球形をなし、流動性が極めて良好である。なお、このようなトナーには、カーボンブラックなどの着色剤やワックスなどが配合され、流動性を向上させるために、シリカなどの外添剤が添加されている。その粒子径は、約6〜10μm程度である。
【0038】
そして、トナーホッパ34内のトナーは、トナーホッパ34の中心に設けられる回転軸35に支持されるアジテータ36により攪拌されて、トナーホッパ34の側部に開口されたトナー供給口37から放出される。なお、トナーホッパ34の側壁には、トナーの残量検知用の窓38が設けられており、回転軸35に支持されたクリーナ39によって清掃される。
【0039】
トナー供給口37の側方位置には、供給ローラ33が回転可能に配設されており、また、この供給ローラ33に対向して、現像ローラ31が回転可能に配設されている。そして、これら供給ローラ33と現像ローラ31とは、そのそれぞれがある程度圧縮するような状態で互いに当接されている。
【0040】
供給ローラ33は、金属製のローラ軸に、導電性の発泡材料からなるローラが被覆されている。また、現像ローラ31は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラが被覆されている。より具体的には、現像ローラ31のローラ部分は、カーボン微粒子などを含む導電性のウレタンゴムまたはシリコーンゴムからなるローラ本体の表面に、フッ素が含有されているウレタンゴムまたはシリコーンゴムのコート層が被覆されている。なお、現像ローラ31には、感光ドラム27に対して、現像バイアスが印加されている。
【0041】
また、現像ローラ31の近傍には、層厚規制ブレード32が配設されている。この層厚規制ブレード32は、金属の板ばね材からなるブレード本体の先端部に、絶縁性のシリコーンゴムからなる断面半円形状の押圧部40を備えており、現像ローラ31の近くにおいて現像カートリッジ28に支持されて、押圧部40がブレード本体の弾性力によって現像ローラ31上に圧接されるように構成されている。
【0042】
そして、トナー供給口37から放出されるトナーは、供給ローラ33の回転により、現像ローラ31に供給され、この時、供給ローラ33と現像ローラ31との間で正に摩擦帯電され、さらに、現像ローラ31上に供給されたトナーは、現像ローラ31の回転に伴って、層厚規制ブレード32の押圧部40と現像ローラ31との間に進入し、一定厚さの薄層として現像ローラ31上に担持される。
【0043】
感光ドラム27は、現像ローラ31の側方位置において、その現像ローラ31と対向するような状態で回転可能に配設されている。この感光ドラム27は、ドラム本体が接地され、その表面部分がポリカーボネートなどから構成される正帯電性の感光層により形成されている。
【0044】
スコロトロン型帯電器29は、感光ドラム27の上方に、感光ドラム27に接触しないように、間隔を隔てて対向配設されている。このスコロトロン型帯電器29は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、感光ドラム27の表面を一様に正極性に帯電させるように構成されている。
【0045】
そして、感光ドラム27の表面は、その感光ドラム27の回転に伴なって、スコロトロン型帯電器29により一様に正帯電された後、スキャナ部16からのレーザビームの高速走査により露光され、画像データに基づく静電潜像が形成される。
【0046】
次いで、現像ローラ31の回転により、現像ローラ31上に担持されかつ正帯電されているトナーが、感光ドラム27に対向して接触する時に、感光ドラム27の表面上に形成される静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光ドラム27の表面のうち、レーザビームによって露光され電位が下がっている露光部分に供給され、選択的に担持されることによって可視像(トナー像)が形成され、これによって反転現像が達成される。
【0047】
転写ローラ30は、感光ドラム27の下方において、この感光ドラム27に接触状に対向するように配置され、ドラムカートリッジ26に回転可能に支持されている。この転写ローラ30は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラが被覆されており、転写時には、感光ドラム27に対して、転写バイアスが印加されるように構成されている。そのため、感光ドラム27の表面上に担持された可視像は、用紙3が感光ドラム27と転写ローラ30との間を通る間に用紙3に転写される。
【0048】
なお、このレーザプリンタ1では、転写ローラ30によって用紙3に転写された後に感光ドラム27の表面上に残存する残存トナーを、現像ローラ31によって回収する、いわゆるクリーナレス方式によって残存トナーを回収するようにしている。このようなクリーナレス方式によって感光ドラム27上に残存するトナーを回収すれば、トナークリーナ装置や廃トナーの貯留部が不要となり、装置構成の簡略化を図ることができる。
【0049】
熱定着装置18は、プロセス部17の側方下流側に配設され、カバー部材50内に、定着手段であって加熱部材としての加熱ローラ41、加熱ローラ41を押圧する定着手段であって押圧部材としての押圧ローラ42、および、これら加熱ローラ41および押圧ローラ42の下流側に設けられる1対の搬送ローラ43と、カバー部材50の下流側に後述する排紙センサ49とを備えている。
【0050】
カバー部材50は、用紙3の搬送経路を挟む上下にアッパカバー50aおよびロアカバー50bを分割可能に備えており、アッパカバー50aには、加熱ローラ41および上側の搬送ローラ43が、ロアカバー50bには、押圧ローラ42および下側の搬送ローラ43がそれぞれ内装されている。また、カバー部材50は、アッパカバー50aおよびロアカバー50bが組み付けられた状態で、本体ケーシング2に対して着脱自在に構成されている。これによって、熱定着装置18は、本体ケーシング2に対して着脱自在に装着されている。
【0051】
加熱ローラ41は、アルミニウムなどからなる金属素管からなる円筒状のローラ本体41aと、加熱手段としてのハロゲンランプ47とを備えており、図2に示すように、断面視コ字状のアッパカバー50aによって、その上部が軸方向にわたって覆われている。
【0052】
ハロゲンランプ47は、ローラ本体41a内に、軸方向に沿って設けられており、図示しない電源から電力が供給されることにより発熱して、それによってローラ本体41aを加熱するように構成されている。
【0053】
押圧ローラ42は、金属製のローラ軸42aに弾性体からなるローラ42bが被覆されており、加熱ローラ41のローラ本体41aを押圧するように設けられており、断面視略コ字状のロアカバー50bによって、その下部が軸方向にわたって覆われている。
【0054】
そして、熱定着装置18では、図1に示すように、プロセス部17において用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ41と押圧ローラ42との間を通過する間に熱定着させる。その後、その用紙3を搬送ローラ43によって、排紙パス44に搬送するようにしている。排紙パス44に送られた用紙3は、排紙ローラ45に送られて、その排紙ローラ45によって排紙トレイ46上に排紙される。
【0055】
そして、このレーザプリンタ1の熱定着装置18は、図2に示すように、加熱ローラ41の表面の温度を検知するための温度検知ユニット51と、温度検知ユニット51を保護するためのフィルムユニット52とを備えている。
【0056】
温度検知ユニット51は、レーザプリンタ1の本体ケーシング2に設けられており、温度検知手段としての温度センサ53と、加熱ローラ41の表面から放射される赤外線を後述する温度センサ53の受光部55に導くための導管54とを備えている。
【0057】
温度センサ53は、加熱ローラ41の表面と非接触の状態でその表面から放射される赤外線を検知することによって温度を検知する非接触方式の赤外線センサからなり、より具体的には、集積型の熱電対であるサーモパイル素子が用いられる熱起電力型であるサーモパイル型赤外線センサにより構成されている。
【0058】
たとえば、赤外線センサは、測定対象物の温度変化を検知するものが多く、測定対象物の温度変化がない場合には検知出力がないため、測定対象物の実際の温度を連続的に検知することができないという不具合を有している。そのため、加熱ローラ41の実際の温度を連続的に検知するには、たとえば、加熱ローラ41と赤外線センサとの間に、赤外線を間欠的に遮断および通過させるシャッタなどを設ける必要があり、装置構成が複雑となる。
【0059】
しかし、サーモパイル型赤外線センサでは、測定対象物の温度を温度変化がなくても連続的に検知することができる。そのため、このように、温度センサ53として、サーモパイル型赤外線センサを採用することで、簡易な構成により、加熱ローラ41の表面の温度を連続的に検知することができ、精度のよい温度検知を達成することができる。
【0060】
このサーモパイル型赤外線センサからなる温度センサ53は、より具体的には、図2に示すように、加熱ローラ41の表面から放射される赤外線を受ける受光部55と、受光部55により受けた赤外線を検知するサーモパイル素子56とを備えている。
【0061】
受光部55は、赤外線を入射するための赤外線入射口55aが形成される筒状のキャンケース55bからなり、赤外線入射口55aは、この温度センサ53における赤外線の放射を検知する視野角を所定の値に設定するようにキャンケース55bにおいて略矩形状に開口形成されている。また、この赤外線入射口55aには、波長が5μm以上の赤外線を最適に透過させる図示しない光学フィルタが設けられている。すなわち、波長が5μm未満の赤外線は、水蒸気によって吸収されるので、水蒸気の量によって赤外線の量が変化して、温度検知精度が低下することがないように、5μm未満の赤外線を光学フィルタによって透過させないようにしている。
【0062】
また、サーモパイル素子56は、略矩形板状をなし、キャンケース55b内における赤外線入射口55aと反対側に配置され、赤外線入射口55aと対向するように配置されている。
【0063】
そして、この温度センサ53は、加熱ローラ41の軸方向(用紙3の搬送方向と直交する方向)の略中央部上方において、加熱ローラ41と後述する導管54を介して所定の間隔を隔てて配置され、その赤外線入射口55aが加熱ローラ41の表面と対向するように、本体ケーシング2に設けられている。
【0064】
なお、視野角とは、測定対象物を正面に配置した時に赤外線入射口55aを介してサーモパイル素子56によって検知される感度に対して、その感度がおよそ50%となる角度であって、本実施形態では、たとえば、視野角±26°または視野角±60°のものが用いられる。
【0065】
また、この温度センサ53は、後述するCPU71に接続されており、その検知信号をCPU71に送信するように構成されている。
【0066】
導管54は、中空筒状をなし、その内周面が、赤外線を反射する金属からなる反射面57として形成されている。この導管54は、加熱ローラ41と温度センサ53との間において、その一端側の開口部には、温度センサ53が挿入され、その他端側の開口部、すなわち、加熱ローラ41側の開口部としての先端開口部58には、加熱ローラ41の表面が対向されるように、上下方向に沿って、温度センサ53とともに本体ケーシング2に設けられている。
【0067】
導管54の内周面の反射面57は、赤外線の反射率が80%以上であるアルミニウム、銀または金などの金属から形成されている。好ましくは、赤外線の反射率の高い金(赤外線の反射率およそ98%)により形成されている。
【0068】
そして、この温度検知ユニット51においては、加熱ローラ41の表面から放射された赤外線が、導管54内の反射面57で反射しながら温度センサ53の受光部55の赤外線入射口55aまで導かれ、サーモパイル素子56によって検知される。このように、温度検知ユニット51においては、温度センサ53が導管54を介して加熱ローラ41の表面と隔てて配置されるため、温度センサ53の耐久性の向上が図られるとともに、加熱ローラ41の表面から放射される赤外線は、導管54の反射面57によって反射され温度センサ53の受光部55まで導かれるため、温度センサ53によって加熱ローラ41の表面温度が高感度に検知される。
【0069】
フィルムユニット52は、カバー部材50のアッパカバー50aにおける加熱ローラ41の軸方向略中央部において、熱定着装置18の本体ケーシング2に対する着脱時において、このアッパカバー50aと一体的に着脱できるように、このカバー部材50と一体的に組み付けられている。このフィルムユニット52は、加熱ローラ41の軸方向における一方側にフィルム送出部61と、他方側にフィルム巻取部62とを備えている。また、これらフィルム送出部61とフィルム巻取部62との間には、温度検知ユニット51が挿入される挿入部63が設けられている。
【0070】
そして、このフィルムユニット52には、フィルム送出部61とフィルム巻取部62との間であって、導管54の先端開口部58との対向位置に、加熱ローラ41から放射される赤外線を透過し、粉塵の通過を遮断する透明なポリイミドからなる保護部材としての保護フィルム59が更新可能に設けられている。
【0071】
フィルム送出部61は、送出ケーシング76内に、送出リール64、第1テンションローラ66aおよび第2テンションローラ66bを備えている。
【0072】
送出ケーシング76には、送出リール64を収容するリール収容室77と、リール収容室77の下方において保護フィルム59を送出するための送出通路78とが形成されている。
【0073】
送出通路78は、その送出方向上流側端部がリール収容室77の下方に配置され、その送出方向下流側端部が、送出ケーシング76の下方側方であって、加熱ローラ41の表面と先端開口部58との間に臨むように開口形成されている。
【0074】
送出リール64は、未使用の保護フィルム59が巻回された状態で、リール収容室77内において回転可能に設けられている。
【0075】
第1テンションローラ66aは、送出通路78の送出方向上流側端部において、一対として設けられ、また、第2テンションローラ66bは、送出通路78の送出方向下流側端部に設けられている。
【0076】
フィルム巻取部62は、巻取ケーシング79内に、更新手段としての巻取リール65、第3テンションローラ66cおよび第4テンションローラ66dを備えている。
【0077】
巻取ケーシング79には、巻取リール65を収容するリール収容室80と、リール収容室80の下方において保護フィルム59を巻き取るための巻取通路81とが形成されている。
【0078】
巻取通路81は、その巻取方向上流側端部が、巻取ケーシング79の下方側方であって、加熱ローラ41の表面と先端開口部58との間に臨むように開口形成され、その巻取方向下流側端部が、リール収容室80の下方に配置されている。
【0079】
巻取リール65は、使用後の保護フィルム59を巻き取るように、リール収容室80内において回転可能に設けられている。
【0080】
第3テンションローラ66cは、巻取通路81の巻取方向下流側端部において、一対として設けられ、また、第4テンションローラ66dは、巻取通路81の巻取方向上流側端部に設けられている。
【0081】
また、挿入部63には、このフィルムユニット52がアッパカバー50aとともに本体ケーシング2に装着された状態において、温度検知ユニット51が挿入されるように構成されている。
【0082】
そして、送出リール64に巻回されている保護フィルム59は、第1テンションローラ66aおよび第2テンションローラ66bに掛け回された後、加熱ローラ41の表面と先端開口部58との間と通り、第4テンションローラ66dおよび第3テンションローラ66cに掛け回された後、巻取リール65により巻き取られるようにセットされている。保護フィルム59は、このようにセットされた状態では、第1テンションローラ66a、第2テンションローラ66b、第4テンションローラ66dおよび第3テンションローラ66cによって、加熱ローラ41の表面と先端開口部58との間において、所定の張力が付与された状態で、加熱ローラ41の表面と先端開口部58との対向方向に対して直交方向に移動可能とされる。
【0083】
また、巻取リール65には、図示しないギヤ列を介してこの巻取リール65を回転駆動するための専用の駆動源としてのモータ74が接続されている。
【0084】
そして、モータ74の駆動により巻取リール65が回転駆動されると、保護フィルム59が巻取リール65によって巻き取られるので、この巻き取りに従動して、送出リール64が回転される。これによって、送出リール64に巻回されている保護フィルム59が第1テンションローラ66aを介して第2テンションローラ66bから、張力が付与された状態で、加熱ローラ41の表面と先端開口部58との間に送出され、第4テンションローラ66dおよび第3テンションローラ66cを介して巻取リール65によって巻き取られる。そのため、保護フィルム59は、加熱ローラ41の表面と先端開口部58との間に対向する部分が巻取リール65の回転駆動により順次更新可能とされる。
【0085】
また、第2テンションローラ66bと保護フィルム59を介して対向する送出ケーシング76の送出通路78の送出方向下流側端部には、保護フィルム59の除電をするための導電性のフィルムからなる除電手段としての除電フィルム69が設けられている。この除電フィルム69は、保護フィルム59の外側表面と接触するように配置され、アース配線69aによって接地されている。これによって、保護フィルム59が帯電しても、除電フィルム69によって除電することができるので、放電などによる保護フィルム59の損傷を防止することができる。また、保護フィルム59が静電気を帯びることによって、熱定着装置18内に飛散している未定着のトナーなどを静電的に吸着してしまうことを防止することができる。
【0086】
また、この除電フィルム69は、第2テンションローラ66bと対向する送出通路78の送出方向下流側端部において、保護フィルム59と接触状に設けられているため、送出ケーシング76内がカバー部材50内と画成され、これによって、未使用の保護フィルム59が収容されているフィルム送出部61へのカバー部材50内からの粉塵の侵入が有効に防止されている。
【0087】
そして、このレーザプリンタ1では、制御手段としてのCPU71によって、モータ74の駆動を制御して、所定の巻き取りタイミングによってフィルムユニット52の保護フィルム59を巻き取るように制御している。
【0088】
この制御において、CPU71には、たとえば、図2に示すように、温度センサ53、モータ74、レジストセンサ48および排紙センサ49が接続されている。
【0089】
CPU71は、このレーザプリンタ1の各部の制御を実行し、印刷処理を制御する制御プログラム(モータ74を駆動制御するための巻取制御プログラムや、ハロゲンランプ47をオン・オフ制御するための温度制御プログラムなどを含む)が格納されている。
【0090】
モータ74は、上記したように、図示しないギヤ列を介して、フィルムユニット52の巻取リール65に接続されている。そして、モータ74は、CPU71の制御によって、その駆動または停止が制御されるので、巻取リール65は、CPU71によって、後述する巻き取りタイミングにおいてその回転の駆動または停止が制御される。
【0091】
レジストセンサ48は、図1に示すように、レジストローラ12の上流側近傍に配置されており、そのアクチュエータ48aがオンされて用紙3の先端の到達を検知し、そのアクチュエータ48aがオフされて用紙3の後端の通過を検知するように構成されている。そして、この検知信号が、CPU71に入力される。なお、CPU71は、ページカウンタを備えており、レジストセンサ48のオン・オフのワンセットにより、用紙3の印刷枚数をカウントしている。また、CPU71では、レジストセンサ48がオンからオフになった時点から所定時間を計測して、用紙3への画像形成処理が終了したか否か(すなわち、用紙3の後端が感光ドラム27と転写ローラ30との接触部分を通過したか否か)を判断している。
【0092】
排紙センサ49は、排紙ローラ43の下流側近傍に配置されており、そのアクチュエータ49aがオンされて用紙3の先端の到達を検知し、そのアクチュエータ49aがオフされて用紙3の後端の通過を検知するように構成されている。そして、この検知信号が、CPU71に入力される。なお、CPU71では、排紙センサ49がオンからオフになった時に、用紙3の熱定着処理の終了(すなわち、用紙3の後端が加熱ローラ41と押圧ローラ42との接触部分を通過したか否か)を判断している。
【0093】
そして、このCPU71では、たとえば、レジストセンサ48のアクチュエータ48aがオンされた後、一定時間を経過してもレジストセンサ48のアクチュエータ48aがオフされない場合や、排紙センサ49のアクチュエータ49aがオンされた後、一定時間を経過しても排紙センサ49のアクチュエータ49aがオフされない場合、あるいは、レジストセンサ48のアクチュエータ48aのオフ後一定時間を経過しても、排紙センサ49のアクチュエータ49aがオンされない場合などにより、用紙3のジャムが検知されている。
【0094】
そして、このレーザプリンタ1では、CPU71によって、モータ74の駆動による巻取リール65の保護フィルム59の巻き取りのタイミングが制御されている。この巻き取りタイミングとしては、たとえば、ハロゲンランプ47が所定時間オン状態にあり、かつ、温度センサ53が所定の温度を検知しない時、電源投入時、スリープモードからの復帰時、用紙3のジャムの解除時、熱定着装置18の交換時、および、用紙3の所定印刷枚数への到達時などの適宜のタイミングが設定されている。
【0095】
ハロゲンランプ47が所定時間オン状態にあり、かつ、温度センサ53が所定の温度を検知しない時は、たとえば、温度制御プログラムによってハロゲンランプ47がオンされた後、一定時間経過しているにも関わらず、温度センサ53によって検知された加熱ローラ41の表面の温度が未だ定着温度に到達していないタイミングなどであって、温度センサ53が正常に温度検知していない時である。このようなタイミングによって保護フィルム59を巻き取れば、少なくとも保護フィルム59に起因する温度センサ53の検知異常を画一的に排除することができる。なお、このタイミングにおいては、CPU71の制御によってハロゲンランプ47も同時にオフされる。
【0096】
また、電源投入時は、より具体的には、電源を投入して装置を起動させたタイミングである。
【0097】
また、スリープモードからの復帰時は、より具体的には、所定の印刷処理後にスリープモードとなり、次の印刷処理をするために、そのスリープモードから復帰したタイミングである。
【0098】
また、用紙3のジャムの解除時は、たとえば、上記した用紙3のジャムの検知が解除された時、すなわち、ジャムとなった用紙3が取り除かれて、CPU71によるジャム検知が解除されたタイミングである。
【0099】
また、熱定着装置18の交換時は、たとえば、レーザプリンタ1への熱定着装置18の装着時において、その熱定着装置18のアッパカバー50aの装着が、カバー部材50および本体ケーシング2に設けられる接点などの接続によってCPU71によって検知されたタイミングである。
【0100】
また、用紙3の所定枚数印刷時は、CPU71内の巻取専用のページカウンタの累積印刷枚数値が予め設定された設定値に到達したタイミングである。なお、この累積印刷枚数値は、巻取リール65により保護フィルム59が巻き取られると、その値がリセットされ、再びカウントが開始される。
【0101】
なお、巻取専用のページカウンタを使用せず、他の部材の制御に用いられるページカウンタの値を使用する場合は、次の設定枚数(3000枚の次は6000枚など)または巻き取った際の累積枚数をメモリしておいて、累積枚数とメモリの枚数の差が所定の値になった時に、巻き取り処理を実行するようにすれば、用紙3の所定印刷枚数への到達時以外の理由で保護フィルム59が巻き取られたタイミングからも、所定間隔で巻き取りを実行することが可能である。
【0102】
そして、このような、適宜のタイミングでの巻き取りは、通常の印刷処理が行なわれる制御プログラム(メインルーチン)処理において、上記のような各タイミングが検知された時に、割り込み処理によって巻取制御プログラムが起動され、モータ74の駆動により巻取リール65が回転駆動され、次に述べる所定量の保護フィルム59が巻き取られる。
【0103】
すなわち、このような保護フィルム59の巻取量は、保護フィルム59の受光部55と対向している部分のすべて、より具体的には、保護フィルム59における第2テンションローラ66bと第4テンションローラ66dとの間に位置する部分に相当する長さが、一度に巻取リール65側に巻き取られ、巻き取り後には、第2テンションローラ66bと第4テンションローラ66dとの間のすべてにわたって、未使用の保護フィルム59が現われるように設定されている。
【0104】
このように、各タイミングにおいて、保護フィルム59における受光部55との対向部分を一度の巻き取りにより更新すれば、それまで受光部55と対向していた保護フィルム59のすべての部分が一度に更新されるので、更新後における受光部55と対向する保護フィルム59のすべての部分が新しい未使用の保護フィルム59となり、温度センサ53においては、保護フィルム59が更新される毎に、最も感度の良い温度検知を実現することができる。
【0105】
このように、この熱定着装置18では、加熱ローラ41の表面と温度センサ53の受光部55の先端開口部58との間に、加熱ローラ41の表面から放射される赤外線を透過し、粉塵の通過を遮断する保護フィルム59が更新可能に設けられるので、熱定着装置18内において、未定着のトナーなどの粉塵が飛散しても、保護フィルム59によって、その粉塵が受光部55に付着することを防止することができる。
【0106】
また、この保護フィルム59は、加熱ローラ41の表面から放射される赤外線を透過するので、温度センサ53によって、加熱ローラ41の表面の温度を感度よく検知することができる。しかも、保護フィルム59に粉塵が付着しても、その保護フィルム59を巻取リール65による巻き取りにより更新することができるので、更新後の保護フィルム59によって再び赤外線を良好に透過しつつ、受光部55を保護することができる。その結果、長期にわたって温度センサ53の感度の低下を防止して、温度センサ53の耐久性の向上を図りつつ、精度のよい温度検知を達成することができる。
【0107】
また、この保護フィルム59は、耐熱性に優れるポリイミドからなるので、保護フィルム59の熱劣化が低減され受光部55の良好な保護が達成できる。
【0108】
また、この熱定着装置18では、温度センサ53は、加熱ローラ41の表面から導管54を隔てて配置されるので、加熱ローラ41の表面からの熱による劣化を防止することができる。また、加熱ローラ41の表面から放射された赤外線は、保護フィルム59を透過した後、導管54内を通って温度センサ53まで導かれるので、温度センサ53が加熱ローラ41の表面を隔てて配置されていても、加熱ローラ41の表面の温度を確実に検知することができる。しかも、保護フィルム59が、加熱ローラ41の表面と導管54の先端開口部58との間に設けられているので、保護フィルム59によって、粉塵の導管54内への侵入も防止することができる。そのため、簡易な構成によって、精度のよい温度検知を達成することができる。
【0109】
また、保護フィルム59は、巻取リール65による巻き取りによって更新されるので、保護フィルム59によって粉塵の通過を遮断して、粉塵の受光部55への付着を防止しつつ、簡易な構成によって更新することができ、受光部55を長期にわたって保護することができる。
【0110】
しかも、巻取リール65は、専用のモータ74によって駆動され、CPU71により保護フィルム59の更新が要求される、上記した所望の各タイミングにおいて回転駆動されるので、簡易な制御によって、画一的に保護フィルム59を更新することができ、効率の良い保護フィルム59の更新を実現することができる。
【0111】
また、このレーザプリンタ1では、フィルムユニット52が、カバー部材50のアッパカバー50aに一体的に組み付けられており、熱定着装置18の本体ケーシング2に対する着脱時において熱定着装置18と一体的に着脱されるので、フィルムユニット52を、本体ケーシング2に対して熱定着装置18と一体的に交換できるので、メンテナンスの容易化を図ることができる。
【0112】
一方、温度センサ53を備える温度検知ユニット51は、本体ケーシング2に設けられているので、温度センサ53を、本体ケーシング2において確実に位置決めして取り付けることができ、確実な温度検知を達成することができる。
【0113】
また、この熱定着装置18では、加熱ローラ41と押圧ローラ42との間で用紙3を挟んで搬送しつつ、加熱押圧することができ、しかも、温度センサ53は、加熱ローラ41の表面の温度を検知しているので、その表面を確実に定着温度で維持して、良好な熱定着を達成することができる。
【0114】
そして、このレーザプリンタ1では、このような熱定着装置18を備えているため、長期使用においても、温度センサ53が加熱ローラ41の表面を損なうことなく、加熱ローラ41の表面を確実に定着温度で維持することができ、長期にわたって、良好な画像形成を達成することができる。
【0115】
なお、上記の説明においては、保護フィルム59の更新方法として、上記した各タイミングにおいて、保護フィルム59における受光部55との対向部分を一度に更新するように設定しているが、保護フィルム59の更新方法としては、これに限定されず、たとえば、常時、一定の速度において、モータ74によって巻取リール65を回転駆動させて、保護フィルム59を徐々に巻き取るように設定してもよい。また、常時、一定の速度で巻き取りながら、上記した各タイミングが検知された時には、巻取量を多くするように設定してもよい。
【0116】
また、上記の説明においては、除電手段として、除電フィルム69を用いたが、保護フィルム59の除電は、何らこれに限定されず、たとえば、導電性ブラシなどを用いてもよく、また、除電針を用いてもよい。
【0117】
また、上記の説明においては、フィルムユニット52をカバー部材50に対して一体的に着脱可能としたが、その組み付け方法は、これに限定されず、フィルムユニット52をカバー部材50と別々に着脱および交換できるように構成してもよく、また、フィルムユニット52を本体ケーシング2に組み付けてもよい。
【0118】
また、上記の説明においては、保護部材として保護フィルム59を用いたが、保護部材としては、たとえば、導管54の先端開口部58に着脱自在に設けられる交換式のカバーであってもよく、また、先端開口部58にフィルムを貼り付けて、ワイパーによってその表面を拭き取るように構成してもよい。
【0119】
また、上記の説明においては、駆動源として、巻取リール65を回転駆動させるための専用のモータ74を設けたが、たとえば、レーザプリンタ1の各部を駆動させるメインモータを、巻取リール65に接続して、メインモータによって巻取リール65を回転駆動させてもよい。
【0120】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明によれば、長期にわたって温度検知手段の感度の低下を防止して、温度検知手段の耐久性の向上を図りつつ、精度のよい温度検知を達成することができる。また、簡易な構成によって、受光部を長期にわたって保護することができる。また、フィルムに起因する温度検知手段の検知異常を画一的に排除することができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、長期にわたって温度検知手段の感度の低下を防止して、温度検知手段の耐久性の向上を図りつつ、精度のよい温度検知を達成することができる。また、簡易な構成によって、受光部を長期にわたって保護することができる。また、放電などによるフィルムの損傷を防止することができる。また、フィルムが静電気を帯びることによって、装置内に飛散している未定着の現像剤などを静電的に吸着してしまうことを防止することができる。
【0121】
請求項に記載の発明によれば、定着手段の表面からの熱による劣化を防止しつつ、定着手段の表面の温度を確実に検知することができる。しかも、保護部材によって、粉塵の導管内への侵入を防止することができ、簡易な構成によって、精度のよい温度検知を達成することができる。
【0122】
請求項4によれば、更新が要求される所望のタイミングで駆動源を駆動させて、効率の良いフィルムの更新を実現することができる。
【0123】
請求項5に記載の発明によれば、簡易な制御によって、効率の良いフィルムの更新を実現することができる。
【0124】
請求項6に記載の発明によれば、フィルムが更新される毎に、最も感度の良い温度検知を実現することができる。
【0125】
請求項に記載の発明によれば、フィルムの熱劣化を低減して、受光部の良好な保護を達成することができる。
【0126】
請求項に記載の発明によれば、更新手段を、熱定着装置に対して、定着手段と一体的に交換できるので、メンテナンスの容易化を図ることができる。
【0127】
請求項に記載の発明によれば、簡易な構成により、定着手段の表面の温度を連続的に検知することができ、より一層精度のよい温度検知を達成することができる。
【0128】
請求項1に記載の発明によれば、押圧部材と加熱部材との間で被定着媒体を挟んで搬送しつつ、加熱押圧することができ、しかも、加熱部材の表面を確実に定着温度で維持して、良好な熱定着を達成することができる。
【0129】
請求項1に記載の発明によれば、長期にわたって、良好な画像形成を達成することができる。
【0130】
請求項1に記載の発明によれば、確実な温度検知を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置としての、レーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図である。
【図2】図1に示すレーザプリンタの温度検知ユニットおよび保護フィルムユニットの要部断面図である。
【符号の説明】
1 レーザプリンタ
3 用紙
18 熱定着装置
41 加熱ローラ
42 押圧ローラ
47 ハロゲンランプ
53 温度センサ
54 導管
55 受光部
58 先端開口部
59 保護フィルム
65 巻取リール
69 除電フィルム
71 CPU
74 モータ

Claims (12)

  1. 定着手段の表面の温度を検知するための温度検知手段を備える熱定着装置において、
    前記温度検知手段は、前記定着手段の表面と非接触の状態で前記定着手段の表面の温度を検知する赤外線センサからなり、前記定着手段の表面から放射される赤外線を受ける受光部を備えており、
    前記定着手段の表面と前記受光部との間には、前記定着手段の表面から放射される赤外線が透過され、粉塵の通過が遮断される保護部材が、更新可能に設けられており、
    前記保護部材が、巻き取り可能なフィルムから構成されており、
    前記フィルムを巻き取ることにより、前記受光部に対して前記フィルムを更新する更新手段を備えており、
    前記更新手段は、前記定着手段に設けられる加熱手段が所定時間オン状態にあり、かつ、前記温度検知手段が所定の温度を検知しない時に、前記フィルムにおける前記受光部との対向部分を一度に更新することを特徴とする、熱定着装置。
  2. 定着手段の表面の温度を検知するための温度検知手段を備える熱定着装置において、
    前記温度検知手段は、前記定着手段の表面と非接触の状態で前記定着手段の表面の温度を検知する赤外線センサからなり、前記定着手段の表面から放射される赤外線を受ける受光部を備えており、
    前記定着手段の表面と前記受光部との間には、前記定着手段の表面から放射される赤外線が透過され、粉塵の通過が遮断される保護部材が、更新可能に設けられており、
    前記保護部材が、巻き取り可能なフィルムから構成されており、
    前記フィルムを巻き取ることにより、前記受光部に対して前記フィルムを更新する更新手段を備えており、
    前記フィルムの除電をするための除電手段が設けられていることを特徴とする、熱定着装置。
  3. 前記定着手段の表面から放射される赤外線を前記受光部に導くための導管を備えており、
    前記保護部材が、前記定着手段の表面と前記導管における前記定着手段側の開口部との間に設けられていることを特徴とする、請求項1または2に記載の熱定着装置。
  4. 前記更新手段が、専用の駆動源によって駆動されることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の熱定着装置。
  5. 前記フィルムを、電源投入時、スリープモードからの復帰時、被定着媒体のジャムの解除時、定着手段の交換時、および、被定着媒体の所定の印刷枚数への到達時のいずれかのタイミングで更新させるための制御手段を備えていることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の熱定着装置。
  6. 前記更新手段は、前記フィルムにおける前記受光部との対向部分を一度に更新することを特徴とする、請求項ないし5のいずれかに記載の熱定着装置。
  7. 前記フィルムが、ポリイミドからなることを特徴とする、請求項ないしのいずれかに記載の熱定着装置。
  8. 前記定着手段が、この熱定着装置が装着される画像形成装置に対して着脱自在に装着されており、
    前記更新手段が、前記画像形成装置に対して、前記定着手段と一体的に着脱可能に構成されていることを特徴とする、請求項ないしのいずれかに記載の熱定着装置。
  9. 前記温度検知手段が、サーモパイル型赤外線センサであることを特徴とする、請求項1ないしのいずれかに記載の熱定着装置。
  10. 前記定着手段は、加熱手段によって加熱される加熱部材と、前記加熱部材を押圧する押圧部材とを備え、
    前記温度検知手段は、前記加熱部材の表面の温度を検知することを特徴とする、請求項1ないしのいずれかに記載の熱定着装置。
  11. 請求項1ないし1のいずれかに記載の熱定着装置を備えていることを特徴とする、画像形成装置。
  12. 前記温度検知手段が、前記画像形成装置本体に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
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