JP4061800B2 - 気泡浴水発生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、気泡浴水発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から浴槽の浴水を吸い込み口から吸い上げて吐出口部から浴水を吐出する際にエアを吸い込んでエア混じりの気泡浴水として吐出するようにした気泡水発生装置が知られているが、従来の気泡発生装置は主として浴槽に固定的に装着されたものであり、既存の浴槽で簡単に使用することができないという問題があった。
【0003】
そこで、ポータブルタイプのものが提案されているがこの従来例にあっては気泡混じりの浴水を吐出する場合、本体に設けた本体側吐出口部の本体に対する向きが一定であり、このため、好みの方向に気泡混じりの浴水を吐出することができないという問題があった。このため、本体側吐出口部にホースを接続したものにおいてもホースを変形するのみで吐出方向を変えていたが、ホースをあまり変形させるとホースをねじってしまったりするという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で気泡浴水発生装置において吐出方向を変えることができる気泡浴水発生装置を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る気泡浴水発生装置は、ポンプ1を駆動する電動機2と、この電動機2に電力を供給する電源部3と、電源部3と電動機2とを制御する制御部4と、ポンプ1、電動機2、電源部3、制御部4を内蔵する本体5とを備え、ポンプ1により吸い込み口6を介して浴槽の浴水を吸い上げて浴水を吐出する際にエアを吸い込んでエア混じりの気泡浴水として吐出するように構成した気泡浴水発生装置において、最下部にポンプ1を配設した本体5が、本体5の外部のケーシングを構成する外殻9と、外殻9内に内装される密閉ケース14とで構成され、密閉ケース14に上から順に制御部4、電源部3、電動機2を縦に並べて内装して本体5を縦長に構成し、外殻9は本体5の主体部を構成する本体主体部28と、内部にポンプ1を配置した下部ケーシング30とを有し、下部ケーシング30を下面部中央に吸い込み口6を有する平面視円盤状に形成して本体主体部28に対して回動自在に取付け、この平面視円盤状の下部ケーシング30の側面部に本体側吐出口部44を設けて成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、本体5を縦長に構成することでコンパクト化が図れ、また、この縦長の本体5の最下部にポンプ1を配置してあることで、浴槽内の浴水の水位が低くても浴水を吸い込んでエア混じりの気泡浴水として吐出することができ、また、下部ケーシング30を本体主体部28に対して回動することで本体側吐出口部44の本体5に対する向きを変えることができて、吐水方向を簡単に変更することができるものである。
【0006】
また、先端部に吐出口部7を有するホース27を本体側吐出口部44に接続することが好ましい。このような構成とすることで、ホース27の先端の吐出口部7からエア混じりの気泡浴水として吐出することができて、任意の位置に自由に吐出口部7を位置させて気泡浴水を吐出することができ、特に、ホース27による向きの変更だけでなく、下部ケーシング30を本体主体に対して回動することによる方向変更との両者の協同により容易に且つ広方向における吐出方向の変更ができることになる。
【0007】
また、本体5に浴槽内面部に吸着自在な吸盤10を設けることが好ましい。このような構成とすることで、本体5を吸盤10を用いて簡単に吸着して取付けることができるものであり、吸盤10で取付けた状態で下部ケーシング30を本体主体部28に対して回動することで容易に気泡浴水の吐出方向を変更できるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0009】
気泡水発生装置8は図1、図4に示すように、本体5にポンプ1と、ポンプ1を駆動する電動機2と、電動機2に電力を供給するための電源部3と、電源部3と電動機2とを制御する制御部4とを装備し、本体5から導出したホース27の先端部に吐出口部7を設け、本体5の下面部に設けた吸い込み口6から吸い込んだ浴槽内の浴水を吐出口部7から吐出し、この吐出口部7から浴水を吐出する際にエアを吸い込んでエア混じりの気泡浴水として吐出口部7から吐出するように構成したものである。
【0010】
本体5は、図4乃至図9に示すように、本体5の外部のケーシングを構成する外殻9と、外殻9内に内装される密閉ケース14とで構成してある。外殻9は本体5の主体部を構成する本体主体部28と、本体主体部28の上部に着脱自在に取付けられる上キャップ29と、本体主体部28の下部に回動自在に取付けた下部ケーシング30とで構成してある。
【0011】
本体5の最下部には図1、図4に示すようにポンプ1を設け、本体5の最上端部に制御部4を設け、ポンプ1と制御部4との間に電動機2と、蓄電池で構成された電源部3とを上下に並べて配置し、制御部4と蓄電池とポンプ1駆動用の電動機2とを一つの縦長の密閉ケース14内に上下に並べて収めてあり、このように、本体5内に上から下にかけて制御部4、電源部3、電動機2、ポンプ1を順に配置することで、本体5を縦長の構造としてある。このように本体5を縦長に配置することで、気泡水発生装置8を浴槽の側面部に取付けた際に気泡水発生装置8の横長が長くならず、気泡水発生装置8ができるだけ入浴の邪魔にならないようでき、また、縦長の本体5の下端部にポンプ1を設けることで、浴槽の水位が低い場合も対応できるものである。
【0012】
また、密閉ケース14内には電動機2と蓄電池との間を遮蔽する遮蔽板15が設けてあり、蓄電池より発生する水素が電動機2側に侵入するのを遮断して電動機2の火花で発火しないようになっている。図11に示すように、密閉ケース14の上端部には蓄電池より発生する水素を逃がすための水素の逃がし口16が設けてあって蓄電池より発生する水素を水素の逃がし口16から逃がすことができるようにしてある。この水素逃がし口16は気体は通すが水を通さないシート16aにより覆ってあり、このシート16aで覆った水素の逃がし口16が図11(c)のように傾斜していてシート16a上に水が付着してもシート16aが傾斜していることで水を外に落とすことができるようになっている。
【0013】
本体5の外面には本気泡水発生装置8を後述の吸盤10により浴槽の内壁に吸着して取付ける際に、浴槽の予定最大水位を表示するための水位線80(図11(b)に示す)が設けてあって、浴槽の水位をこの水位線よりも下となるように浴槽に湯水をはって使用するようになっている。そして、この水位線は本体5の上記水素逃がし口よりも下位置に施してある。
【0014】
図1、図4に示すように、本体5の外殻9の主体を構成する本体主体部28の側面部には電源部3である蓄電池を収納した部分に対向して開口部31が設けてあって、この開口部31には着脱自在な電池蓋20を密閉して取付けることができるようになっている。本体主体部28の側面部には図22に示すような水平断面略コ字状をした取付板13が着脱自在に取付けてある。この取付板13は下端部に係止部32を設け、上部にねじ挿入孔33を設けたものであって、係止部32を本体主体部28に設けた被係止部34に係止し、ねじ挿入孔33から挿入したねじ35を着脱自在に本体主体部28に螺合して取付けることができるようになっている。ここで、電池蓋20を確実に開口部31に密閉的に取付けた状態では電池蓋20の前面部の突部20aが取付板13の内面部の凹部13aに嵌め込まれ、電池蓋20に邪魔されることなく取付板13を上記のようにして本体主体部28に取付けることができるが、電池蓋20を確実に開口部31に密閉的に取付けていない状態では電池蓋20の前面部の突部20aが設計位置よりも外方に突出して位置し、このため、突部20aにより取付板13の内面部を外側に押して取付板13を本体主体部28に取付けることができないようになっている。したがって、電池蓋20を完全に密閉した状態でのみ取付板13を取付けることができる構造とでき、電池蓋20の密閉忘れが生じないようになっている。
【0015】
上記のようにして取付板13が本体5の側面部に近接対向させて取付けられるのであるが、この取付板13の外面部(本体5と反対側の面)には本体5を浴槽内壁に固定することができるゴムや合成樹脂製の変形可能な材料により形成した吸盤10の背面の中央部が取付けてある。この吸盤10は遠隔操作体11を操作することで浴槽の内壁から引き剥がすことができるようになっている。遠隔操作体11は本体5側面部と取付板13との間に上下移動自在に配置してある。
【0016】
図22に示すように、遠隔操作体11は板状をしており、この板状をした遠隔操作体11の上部が取付板13の上面開口部から上方に突出しており、遠隔操作体11の上端部に指で摘んだ際の滑り止めを行うように断面T字状をした操作部12が設けてある。遠隔操作体11には図22に示すように上下に長い長孔77が設けてあり、取付板13の背面部に突設したガイド突部78が遠隔操作体11の長孔77にスライド自在にはめ込んである。遠隔操作体11の下端部には下に行くほど吸盤10方向を向くように傾斜した傾斜部18が設けてあり、吸盤10の背面部の下端部に本体5側に向けて突出する突出部10aを設けてあり、この突出部10aが図1、図4に示すように取付板13に設けた孔13bに挿入され、突出部10aの先端部が遠隔操作体11の傾斜部18の下端部に軸により回動自在に枢支してある。また、取付板13の背面部にガイド片19が突設してあり、このガイド片19が傾斜部18の吸盤10側表面に当接摺動するように構成してあり、本体5の上端部付近に位置する遠隔操作体11の操作部12を指で摘んで上方に引き上げる操作をすることで、傾斜部18のガイド片19に当たる位置が変化し、これにより吸盤10の下端部側が本体5側に引っ張られることで吸盤10を引き剥がすことができるようになっている。
【0017】
本体5の上端部には上下に回動自在なハンドル17を回動自在に取付けてあり、本体5を持ち運んだり、あるいは吸盤10を浴槽の内壁に吸着して固着する際に図6(a)に示すようにハンドル17を上方に回動して手で持つことが出来るようになっている。また、吸盤10を浴槽の内壁に吸着した場合にはハンドル17を図6(b)に示すように水平に倒すように回動することで、ハンドル17の先端部を遠隔操作体11の上端部の操作部12と本体5との間に位置させ、これにより操作部12と本体5との間に指を入れて操作部12を摘むことができにくいようにしてあり、使用中に不用意に操作部12を指で摘んで動かすことで吸盤10が剥がれないようにしてある。したがって、吸盤10を外す場合にはハンドル17を上方に回動し、操作部12と本体5との間に指を入れて操作部12を摘んで上方に引き上げることで吸盤10を引き剥がすことができるものである。
【0018】
本体主体部28の上部に着脱自在に取付けられる上キャップ29には電源部3のオン、オフ等を制御するための操作釦36が設けてあり、この操作釦36はリードスイッチのようなもので構成してあり、操作釦36を操作することで、電源部3のオン、オフ等を制御することができるようになっている。
【0019】
また、上キャップ29にはエアを供給したりエアの供給を停止したりするためのエア供給操作部40が回動自在に取付けてある。すなわち、図1、図4、図10に示すように、上キャップ29の上面部には凹部41が形成してあり、この凹部41にエア供給操作部40が回動自在にはめ込んであり、凹部41の底を上下に貫通した筒体42の上部に孔や切り欠きにより形成した通気部42aを形成し、エア供給操作部40に設けた嵌め込み筒部43を筒体42の上部に回動自在に嵌め込み、嵌め込み筒部43に設けた孔や切り欠きにより形成した通気部43aと上記通気部42aとが連通した場合に凹部41の外端部に設けた通気孔41aから通気部43a、通気部42aを経て筒体42にエアが供給されるようになっており、通気部43aと上記通気部42aとが連通しない場合には筒体42にエアが供給されないようになっている。なお、通気孔41aへは上キャップ29内のエアが供給されるが、本体主体部28の上部への上キャップ29の取付け部分等に隙間があって外部からこの上キャップ29内にエアが流入するように構成してある。
【0020】
本体主体部28の下部に回動自在に取付けた下部ケーシング30は平面視略円盤状をしており、下部ケーシング30の下面部中央に吸い込み口6が設けてある。また、下部ケーシング30内にポンプ1が配置してあり、下部ケーシング30の側部に本体吐出口部44が設けてあり、吸い込み口6からポンプ1を配置した部分を経て本体吐出口部44に至る一連の通路が本体側通路45となっている。本体吐出口部44に先端部に吐出口部7を設けたホース27の後端部の本体側接続部48が着脱自在に接続してある。
【0021】
下部ケーシング30にはエア通路49が設けてあり、エア通路49の上流側の端部の筒部49aと前記筒体42の下端部とが変形自在なフレキシブルホースよりなる接続ホース50により連通接続してあり、接続ホース50は外殻9と密閉ケース14との間の隙間に配置してある。
【0022】
本体吐出口部44は図1、図4に示すように、下部ケーシング30の主体を構成する部分から一体に突出した外管部51内に内管部52を嵌め込み固着して構成してあり、内管部52内が本体側通路45の先端部を構成してある。内管部52と外管部51との間がエア通路49となっており、このエア通路49の下流側端部に逆止弁54が設けてあり、また、エア通路49の逆止弁54よりもやや上流側において本体側通路45に連通するために内管部52に孔が形成してあって該孔がエア吸い込み通路55となっている。本体側通路45のエア吸い込み通路55よりもやや上流側は細く絞ってある。また、内管部52の先端部が本体側吐出口44aとなっている。
【0023】
図1、図2、図13に示すように、吐出口部7は手で掴むための把手部56に内蔵してある。吐出口部7は浴水通路部57とエア通路部58とからなり、浴水通路部57の先端部が把手部56の先端部から突出した吐出口7aとなっている。吐出口部7を内蔵した把手部56の他端部にはホース27の先端部が接続してあり、この場合、ホース27は把手部56に対してホース27の軸心を中心に回動自在に接続してあってもよい。
【0024】
ホース27は屈曲変形自在なフレキシブルホースにより構成してあり、このホース27は内管59と外管60との2重構造となっており、内管59が浴水通路61となり、外管60と内管59との間がエア通路62となっている。外管60と内管59との間には図14に示すように、ホース27の軸方向に略平行な複数の仕切り壁67を設け(仕切り壁67は外管60、内管59に一体化してある)てあって、エア通路62が潰れないで確実にエアを供給できるようになっている。浴水通路61は吐出口部7の浴水通路部57の端部に連通接続してあり、また、エア通路62は吐出口部7のエア通路部58に連通接続してある。エア通路部58の先端部は浴水通路部57の先端部の吐出口7aに連通している。したがって、浴水通路部57の吐出口7aから浴水が勢い良く吐出する際に、差圧によりエア通路部58から供給されるエアが吐出口7aに吸い込まれてエア混じりの浴水として吐出口7aから吐出されるようになっている。
【0025】
ホース27の後端部には本体側接続部48が設けてある。本体側接続部48はホース27の内管59に連通接続された浴水接続筒部64と、エア通路62に連通接続されたエア接続筒部65とを有し、更に、外周部に筒状をした接続キャップ66を回転自在に取付けて構成してある。
【0026】
ホース27の本体側接続部48は本体5に設けた本体吐出口部44に着脱自在に接続するのであるが、この接続状態においては、図1、図15に示すように、浴水接続筒部64が内管部52の先端部の本体側吐出口44a内に嵌め込まれて内管部52と浴水接続筒部64とが連通接続すると共に浴水接続筒部64によりエア吸い込み通路55が閉じられるものであり、また、エア接続筒部65が外管部51に嵌め込まれてエア通路49と外管部51内とが連通するものであり、また、接続キャップ66を外管部51に被嵌して係止手段により着脱自在に係止してホース27の本体5への接続状態を保持するようになっている。
【0027】
上記のような構成の気泡水発生装置8は吸盤10を浴槽の内壁に吸着により固着して使用するものである。
【0028】
そして、操作釦36を操作することで電動機3を駆動してポンプ1を駆動し、本体5の下面部に設けた吸い込み口6から浴水を吸い込み、内管部52、浴水接続筒部64、浴水通路61を経て浴水通路部57に流れ、把手部56の先端部から突出した吐出口7aから浴水を吐出するのであるが、この場合、エア供給操作部40を操作して通気部42aと通気部43aとを連通させると、吐出口7a部分においてエゼクター効果が生じ、エアが接続ホース50、エア通路49、エア通路62、エア通路部58を経て吐出口7a部分を流れる浴水に吸い込まれて浴水に混入され、エア混じりの浴水が吐出口7aから吐水されるものである。このホース27を接続した状態で運転している場合には逆止弁54は吐出口7a側で生じるエゼクター効果による差圧のために開となるものである。図15、図16はホース27を接続した場合における浴水及びエアの流れを示しており、実線の矢印が浴水の流れを示し、破線の矢印がエアの流れを示している。
【0029】
ここで、把手部56を手で握って目的とする位置で目的とする方向に向けることで、エア混じりの浴水を目的とする位置で目的とする方向に吐出することができて快適な入浴ができるものである。この場合、フレキシブルなホース27により吐出口7aの向きを変えるだけでなく、本体吐出口部44を有する下部ケーシング30を本体主体部28に対して回動することによりフレキシブルなホース27を本体5に接続した部分の位置を変えることができて、ホース27をねじる等の無理な変形を行うことなく、容易に吐出口7aの位置や方向を変えることができるものである。図12(a)(b)は下部ケーシング30を回動して本体吐出口部44の方向を変えた例を示している。ここで下部ケーシング30の本体主体部28に対する回動角度は浴槽の内壁に本体5を吸盤10で吸着するものの場合、180°以下とするのが好ましいが、180°以上の回動角度であってもよいものである。
【0030】
一方、ホース27を本体吐出口部44から取り外した状態では、図17に示すようにエア吸い込み通路55が開となる。そして、操作釦36を操作することで電動機3を駆動してポンプ1を駆動し、本体5の下面部に設けた吸い込み口6から浴水を吸い込み、内管部52の先端部の本体側吐出口44aから浴水を吐出するのであるが、この場合、エア供給操作部40を操作して通気部42aと通気部43aとを連通させると、本体側吐出口44a部分においてエゼクター効果が生じ、接続ホース50、エア通路部58を流れて供給されるエアがエア吸い込み通路55から吸い込まれ、本体側吐出口44a部分を流れる浴水に吸い込まれて浴水に混入され、エア混じりの浴水が本体側吐出口44aから吐水されるものである。このホース27を接続していない状態で運転している場合には逆止弁54は本体側吐出口44a側で生じるエゼクター効果による差圧のために閉となるものである。図17はホース27が非接続の場合における浴水及びエアの流れを示しており、実線の矢印が浴水の流れを示し、破線の矢印がエアの流れを示している。
【0031】
この本体5にホース27を接続していない状態でも、本体吐出口部44を有する下部ケーシング30を本体主体部28に対して回動することにより本体側吐出口44aの向きを変えることができるものである。
【0032】
そして、ホース27を接続する場合、接続しない場合のいずれの使用形態の場合も、エア供給操作部40を操作して通気部42aと通気部43aとを非連通とすると、エアが供給されず、浴水のみを吐出することができるものである。
【0033】
ところで、ホース27の先端部に設けた吐出口部7とホース27の後端部27に設けた本体側接続部48とは着脱自在に接続できるようになっている。具体的には内管部52の先端部の吐出口7aを浴水接続筒部64に着脱自在に被嵌できるようになっており、さらにこの場合接続キャップ66により内管部52の先端部の吐出口7aを被嵌するようになっている。このようにホース27の先端部に設けた吐出口部7とホース27の後端部に設けた本体側接続部48とを着脱自在に接続することでホース27を図18(a)の状態から図18(b)のようにループ状にコンパクトにまとめることができて、収納等が便利となるものである。
【0034】
なお、吐出口7a、本体側吐出口44aを軟質材により形成しておくと、ホース27の本体側接続部48の浴水接続筒部64と容易に接続することができるものである。また、吐出口7aや本体側吐出口44aは把手部56や外管部53から突出していて人体が当たる場合があるが、この場合も軟質材で形成してあることで、人体が痛くないものである。
【0035】
浴槽の掃除などのために気泡水発生装置8を浴槽から取り外す場合には、ハンドル17を上方に向けて回動し、遠隔操作体11の操作部12と本体5との間に指を入れて操作部12を摘んで上方に引き上げることで、遠隔操作体11の傾斜部18のガイド片19に当たる位置が変化して吸盤10の下端部側が本体5側に引っ張られることで吸盤10を引き剥がすものである。
【0036】
ところで、気泡発生装置8は取り外した状態で充電スタンド21により電源部3を構成する蓄電池に充電できるように構成してある。
【0037】
すなわち、充電スタンド21は図20に示すように上面部に水受け皿22を形成した受け部68の一側部に上方に向けて立ち上がり部69を突出して構成してあり、立ち上がり部69の上部に受け段部70を設けて、この受け段部70上面に充電器側端子24が設けてある。充電スタンド21の内部には充電回路部25が内蔵してあり、また、充電スタンド21内には充電スタンド21に内蔵された充電回路部25に本体充電端子部23に付着した水滴が付着しないように充電器側端子24と充電回路部25とを仕切る仕切板26が設けてある。一方、気泡発生装置8の本体5には外殻主体27の下部の段部71部分に本体充電端子部23が設けてある。本体充電端子部23は外殻主体27に対して水密的に取付けてある。
【0038】
しかして、充電する場合には図19に示すように充電スタンド21の水受け皿22に本体5の下端面部の吸い込み口6部分を載置しかつ段部71を段部70に載置すると共に、図21に示すように、本体充電端子部23を充電器側端子24に電気的に接続した状態で充電を行うものである。
【0039】
この場合、本体5の吸い込み口6部分に付着していた水滴は水受け皿22に受けられて周囲に流れ出したり、あるいは充電スタンド21の内部に浸入しないようになっており、また、充電器側端子24に水滴が付着してこれが仮に充電スタンド21側に浸入することがあっても、仕切板26の存在により充電回路部25側に水が浸入しないようにしてある。
【0040】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、本体の最下部にポンプを配設し、上から順に制御部、電源部、電動機を縦に並べて内装した密閉ケースを本体内のポンプ上方に配置して本体を縦長に構成してあるので、本体が縦長でコンパクトとなり、また、この縦長の本体の最下部にポンプを配置してあることで、浴槽内の浴水の水位が低くても浴水を吸い込んでエア混じりの気泡浴水として吐出することができるものであり、しかも、側面部に本体側吐出口部を設けるとともに下面部中央に吸い込み口を有する平面視円盤状の下部ケーシングを本体の最下端部において本体主体部に対して回動自在に取付けてあるので下部ケーシングを本体主体部に対して回動することで本体側吐出口部の本体に対する向きを変えることができて、吐水方向を簡単に変更することができて、使い勝手が向上するものである。
【0041】
また、請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、先端部に吐出口部を有するホースを本体側吐出口部に接続してあるので、ホースの先端の吐出口部からエア混じりの気泡浴水として吐出することができて、ホースを動かして任意の位置に自由に吐出口部を位置させて気泡浴水を吐出することができ、特に、ホースによる向きの変更だけでなく、下部ケーシングを本体主体に対して回動することによる方向変更との両者の協同により容易に且つ広方向における吐出方向の変更ができ、この結果、よりいっそう使い勝手が良くなるものである。
【0042】
また、請求項3記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、本体に浴槽内面部に吸着自在な吸盤を設けてあるので、本体を吸盤を用いて簡単に吸着して取付けることができるものであり、吸盤で取付けた状態で下部ケーシングを本体主体に対して回動することで容易に気泡浴水の吐出方向を変更できて、使い勝手が良くなるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホースを接続した状態を示す気泡浴水発生装置の断面図である。
【図2】同上の側面図である。
【図3】同上の分解斜視図である。
【図4】同上のホースを外した状態の本体の断面図である。
【図5】同上の正面図である。
【図6】(a)はハンドルを上方に回動した状態の側面図であり、(b)は水平に倒した状態の断面図である。
【図7】同上の背面図である。
【図8】同上の平面図である。
【図9】同上の底面図である。
【図10】同上のエア供給操作部の断面図である。
【図11】同上の本体の上部を示し、(a)は平面図であり、(b)は断面図であり、(c)は水素の逃がし口の断面図である。
【図12】(a)(b)は同上の下部ケーシングを回動して本体側吐出口部の向きを変える例を示す断面図である。
【図13】同上の先端部に吐出口部を接続すると共に後端部に本体側接続部を接続したホースの断面図である。
【図14】同上のホースの軸方向と直交する方向の断面図である。
【図15】同上のホースを接続した場合におけるホースの本体側接続部と本体の本体側吐出口部との接続部分における浴水及びエアの流れを示す断面図である。
【図16】同上の吐出口部における浴水及びエアの流れを示す断面図である。
【図17】同上のホースを接続しない場合における本体側吐出口部における浴水及びエアの流れを示す説明図である。
【図18】(a)はホースの両端部の吐出口部と本体側接続部とを接続しない状態の斜視図であり、(b)は吐出口部と本体側接続部とを接続している状態の斜視図である。
【図19】同上の充電スタンドに保持して充電している状態の断面図である。
【図20】同上の充電スタンドの断面図である。
【図21】同上の本体充電端子部と充電器側端子とを電気的に接続した状態の断面図である。
【図22】同上に用いる吸盤を取付けた取付板を示し、(a)は正面図であり、(b)は断面図であり、(c)は背面図である。
【符号の説明】
1 ポンプ
2 電動機
3 電源部
4 制御部
5 本体
6 吸い込み口
7 吐出口部
8 気泡水発生装置
10 吸盤
14 密閉ケース
27 ホース
28 本体主体部
30 下部ケーシング
44 本体吐出口部
Claims (3)
- ポンプを駆動する電動機と、この電動機に電力を供給する電源部と、電源部と電動機とを制御する制御部と、ポンプ、電動機、電源部、制御部を内蔵する本体とを備え、ポンプにより吸い込み口を介して浴槽の浴水を吸い上げて浴水を吐出する際にエアを吸い込んでエア混じりの気泡浴水として吐出するように構成した気泡浴水発生装置において、最下部にポンプを配設した本体が、本体の外部のケーシングを構成する外殻と、外殻内に内装される密閉ケースとで構成され、密閉ケースに上から順に制御部、電源部、電動機を縦に並べて内装して本体を縦長に構成し、外殻は本体の主体部を構成する本体主体部と、内部にポンプを配設した下部ケーシングとを有し、下部ケーシングを下面部中央に吸い込み口を有する平面視円盤状に形成して本体主体部に対して回動自在に取付け、この平面視円盤状の下部ケーシングの側面部に本体側吐出口部を設けて成ることを特徴とする気泡浴水発生装置。
- 先端部に吐出口部を有するホースを本体側吐出口部に接続して成ることを特徴とする請求項1記載の気泡浴水発生装置。
- 本体に浴槽内面部に吸着自在な吸盤を設けて成ることを特徴とする請求項1記載の気泡浴水発生装置。
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