JP4060254B2 - Icカードのデータ表示方法及びicカード - Google Patents

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Description

本発明は、ICカードのデータ表示方法及びICカード(IC:集積回路)に関し、詳しくは、少なくともICチップと表示部を有して1以上のアプリケーションを搭載するICカードにおいて、当該アプリケーションの処理により予め指定された所定のイベントが発生したときに、当該イベント毎に予め設定されて当該ICチップに保持された表示イベントデータに基づき当該表示部の表示領域に表示データの表示を行うためのICカードのデータ表示方法、及びその実施に直接使用するICカードに係わる。
近年、交通系、金融系、流通系、公共系、通信系などのサービス提供にあたり、ICカード、携帯電話、携帯端末等を用いた簡易な個人向けサービスの提供が行われている。
ここで、表示機能付きICカードは、上位装置からの表示内容を含む表示命令を受けて、表示を行っていた。また、この表示機能つきICカード内に保持された情報についても、上位装置からの表示命令により表示することを可能としていた。あるいは、例えば、鍵の照合成功などの所定の動作状態時に、予め設定された所定の文字やパターンの表示を行なったり、ボタンなどの入力インタフェースを有する表示機能付きICカードでは、この入力インタフェースからの入力を契機に表示内容を切替えていた。
なお、従来のICカードの詳細については、下記の非特許文献1及び2に記載されている。
「NTT R&D 2000年12月号」,vol.49 No.12, 社団法人電気通信協会発行 2000年 「NTT技術ジャーナル 2001年12月号」 社団法人電気通信協会発行 2001年
しかしながら、従来の表示機能付きICカードでは、表示内容を含む表示命令を上位装置から受けて表示を行なうと、表示内容を通信途中で改竄あるいは盗聴されたり、誤った情報を表示してしまったり、表示する情報が他人に漏れてしまうという問題があった。
また、表示機能付きICカード内の情報を上位装置から受けて表示を行なうと、上位装置が、少なくとも表示機能付きICカードの表示タイミングや表示データを管理する必要があり、複数のアプリケーションを搭載した表示機能付きICカードの場合には、上位装置が全てのアプリケーションを管理する必要があり、上位装置が複雑になってしまうという問題があった。
さらに、動作状態の変化に応じて決められた情報を表示する表示機能付きICカードにおいて、同じく複数のアプリケーションを搭載する場合に、限られた表示面を有効に活用するためには、複数のアプリケーション間で表示内容が重複したり位置が重ならないように、搭載するアプリケーション間でそれぞれ調整する必要があった。
そして、入力インタフェースを使って表示を切替える表示機能付きICカードの場合には、この表示機能付きICカードを動作させるために電源を内蔵する必要があり、コストアップとなっていた。またこのとき、小さな表示機能付きICカード上にある入力インタフェースを操作する必要があり、表示の切り替えが煩雑になってしまうという問題があった。
ここにおいて、本発明の解決すべき主要な目的は、次のとおりである。
即ち、本発明の第1の目的は、表示部を有するICカード上に表示データを表示するにあたり、上位装置からの表示命令に依らずに、当該表示データの盗聴、改竄、流出を防止して当該表示データの表示が可能なICカードのデータ表示方法及びICカードを提供せんとするものである。
本発明の第2の目的は、複数のアプリケーションを搭載するICカードにおいて、それぞれのアプリケーションからの表示データを表示するにあたり、当該アプリケーションを変更することなく、表示データや表示するタイミングを簡単に追加、変更可能なICカードのデータ表示方法及びICカードを提供せんとするものである。
本発明の第3の目的は、複数のアプリケーション提供者からそれぞれ提供されたアプリケーションを搭載するICカードおいて、他のアプリケーションからの表示領域の書き換え及び他のアプリケーションに基づくファイル内のデータの悪用を防止可能なICカードのデータ表示方法及びICカードを提供せんとするものである。
本発明の目的は、明細書、図面、特に特許請求の範囲の各請求項の記載から、自ずと明らかになろう。
まず、本発明方法においては、ICチップと表示部を有するICカードのICチップにおいて、アプリケーション所定の処理による所定のイベントの発生を検出して、当該イベントに対応する当該ICチップ内に保持された全ての表示イベントデータを検索し、検索された当該表示イベントデータ中の表示領域から特定される当該表示領域に対応する表示領域データを取得して、当該表示イベントデータと当該表示領域データとから当該表示領域へのアクセス権の獲得を行うとともに、当該表示イベントデータにて指定されたデータを読み出し、当該データから当該表示イベントデータにて指定された表示形式による表示データを生成して、表示部の当該アクセス権を獲得した当該表示領域に当該表示データを出力することにより、当該表示部の当該表示領域において、表示データを表示する、という特徴的構成手法を講じる。
一方、本発明装置においては、ICチップと表示部を有するICカードであって、当該ICチップにおいて、表示領域毎に当該表示領域条件を管理する表示領域データを有する表示領域管理ファイルと、イベント毎にそれぞれ対応して少なくとも表示データを表示するための表示領域識別子を格納する表示イベントデータを有する表示イベント管理ファイルとを保持する表示処理情報記憶手段と、所定のイベントの発生を検出する状態変化検出手段と、当該状態変化検出手段により当該イベントの発生が検出された際に、表示処理情報記憶手段にて保持する前記表示イベント管理ファイルから当該イベントに対応する前記表示イベントデータと、前記表示領域管理ファイルから当該表示イベントデータ中の表示領域識別子から特定される当該表示領域に対応する前記表示領域データとから当該表示領域へのアクセス権を獲得する表示領域アクセス権獲得手段と、当該状態変化検出手段により検出された当該イベントに対応する当該表示イベントデータを当該表示処理情報記憶手段から検索して、当該表示イベントデータにて指定されたデータを読み出すデータ読み出し手段と、当該データ読み出し手段により読み出したデータから、当該表示イベントデータにて指定された表示形式による表示データを生成するデータ変換手段と、当該データ変換手段にて生成した表示データを当該表示領域アクセス権獲得手段にて前記アクセス権を獲得した当該表示領域に出力する表示データ出力手段と、を有する、という特徴的構成手段を講じる。
さらに、具体的詳細に述べると、当該課題の解決では、本発明が次に列挙する上位概念から下位概念に亙る新規な特徴的構成手法及び手段を採用することにより、前記目的を達成するよう為される。
即ち、本発明方法の第1の特徴は、少なくともICチップと複数の表示領域からなる表示部を有して1以上のアプリケーションを搭載するICカードにおいて、当該アプリケーションの処理による所定のイベントが発生したときに、当該イベント毎に当該表示部のいずれか1つの表示領域に当該イベントに基づく表示データの表示を行うためのICカードのデータ表示方法であって、予め前記ICチップは、前記表示領域毎に当該表示領域条件を管理する表示領域データと、前記イベント毎にそれぞれ対応して表示データを表示するための情報である表示イベントデータを保持しておき、前記ICチップにおいて、前記アプリケーション所定の処理による所定のイベントの発生を検出して、当該イベントに対応する当該ICチップ内に保持された表示イベントデータを検索し、検索された当該表示イベントデータに含まれる表示領域識別子に基づき、当該表示領域識別子に対応する表示領域データを取得して、前記表示領域データ中に前記表示イベントデータ毎に事前に設定されたアクセスレベルが、当該表示イベントデータに示された当該表示領域データに対応する前記表示領域に対する表示方法種別による表示を許可するものであった場合に、当該表示領域へのアクセスを可能とする、当該アクセス権を獲得するとともに、当該表示イベントデータに含まれるデータ参照先情報で特定される位置に基づき当該ICチップ内からデータを読み出し、当該表示イベントデータに含まれる表示変換形式に基づき、前記読み出したデータから表示データを生成して、前記表示部の当該アクセス権を獲得した当該表示領域に当該表示データを出力してなる、ICカードのデータ表示方法の構成採用にある。
本発明方法の第2の特徴は、上記本発明方法の第1の特徴における前記アクセス権の獲得が、前記表示領域データ中に前記表示イベントデータ毎に事前に設定されたアクセスレベルが、当該表示イベントデータに示された当該表示領域データに対応する前記表示領域に対する表示方法種別による表示を許可するものであった場合に、当該表示領域データ中の当該表示イベントデータに対応する表示領域保護鍵と、当該表示イベントデータにて保持する表示領域アクセス鍵とを用いて当該表示領域のアクセス権獲得のための照合又は認証を行い、当該表示領域保護鍵と当該表示領域アクセス鍵とが正当なものであると判断したときに、当該表示領域へのアクセスを可能とする、当該アクセス権を獲得してなる、ICカードのデータ表示方法の構成採用にある。
一方、本発明装置の第1の特徴は、少なくともICチップと複数の表示領域からなる表示部を有して1以上のアプリケーションを搭載し、当該アプリケーションの処理による所定のイベントが発生したときに、当該イベント毎に当該表示部のいずれか1つの表示領域に当該イベントに基づく表示データの表示を行うICカードであって、前記ICチップにおいて、前記表示領域毎に当該表示領域条件を管理する表示領域データを有する表示領域管理ファイルと、前記イベント毎にそれぞれ対応して表示データを表示するための情報である表示イベントデータを有する表示イベント管理ファイルとを保持する表示処理情報記憶手段と、前記所定のイベントの発生を検出する状態変化検出手段と、当該状態変化検出手段により当該イベントの発生が検出された際に、前記表示処理情報記憶手段にて保持する前記表示イベント管理ファイルから当該イベントに対応する表示イベントデータを検索する表示イベントデータ検索手段と、検索された当該表示イベントデータに含まれる表示領域識別子に基づき、前記表示領域管理ファイルから当該表示領域識別子に対応する表示領域データを取得する表示領域データ取得手段と、前記表示領域データ中に前記表示イベントデータ毎に事前に設定されたアクセスレベルが、当該表示イベントデータに示された当該表示領域データに対応する前記表示領域に対する表示方法種別による表示を許可するものであった場合に、当該表示領域へのアクセスを可能とし、当該アクセス権を獲得する表示領域アクセス権獲得手段と、当該表示イベントデータに含まれるデータ参照先情報で特定される位置に基づき当該ICチップ内からデータを読み出すデータ読み出し手段と、当該表示イベントデータに含まれる表示変換形式に基づき、前記読み出したデータから前記表示データを生成するデータ変換手段と、当該データ変換手段にて生成した前記表示データを当該表示領域アクセス権獲得手段にて前記アクセス権を獲得した当該表示領域に出力する表示データ出力手段と、を有してなる、ICカードの構成採用にある。
本発明装置の第2の特徴は、上記本発明装置の第1の特徴における前記アクセス権獲得手段は、前記表示領域データ中に前記表示イベントデータ毎に事前に設定されたアクセスレベルが、当該表示イベントデータに示された当該表示領域データに対応する前記表示領域に対する表示方法種別による表示を許可するものであった場合に、当該表示領域データ中の当該表示イベントデータに対応する表示領域保護鍵と、当該表示イベントデータにて保持する表示領域アクセス鍵とを用いて当該表示領域のアクセス権獲得のための照合又は認証を行い、当該表示領域保護鍵と当該表示領域アクセス鍵とが正当なものであると判断したときに、当該表示領域へのアクセスを可能とする、当該アクセス権を獲得してなる、ICカードの構成採用にある。
本発明によれば、ICチップと表示部を有するICカードにおいて、搭載するアプリケーションの処理による所定のイベントが発生して、当該イベント毎に表示部の表示領域に対して実施する表示を、上位装置からの表示命令や、カード所有者による特別な操作を必要とせずに、所望のタイミングで表示データを当該ICカード上に具備する表示領域に表示することが可能となる。
また、ICカードによりサービスを提供するサービス提供者は、ICカードに搭載するアプリケーションのプログラムを変更することなく、ICカード上に表示するデータの内容や、表示データを表示するタイミングを簡単に追加、変更することができ、ICカードによるサービス提供にあたり、開発コストの削減が可能となる他、ICカード上の表示部を用いた各種サービスの拡充が継続的に可能になる。
したがって、個人の情報や利用可能なサービス内容等のICカードに格納した情報の一部を確認可能な表示部により、ユーザが見たいときに情報を表示し、不要となったときには表示を消去し、特別な装置を必要とせず、軽くてハンディで、使用が煩雑でない携帯端末、あるいは表示機能付きICカードを用いた個人向けサービスの提供を実施可能なものとし、ユーザは高い利便性を維持しつつ安心してサービスを享受可能な環境を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態につき、添付図面を参照しつつ、その装置例及びこれに対応する方法例を順に説明する。
(装置例)
まず、図1は、本発明の装置例に係るICカードの機能構成図であり、図2は、図1に示したICカードの具体的なハードウェア構成の(a)外観図及び(b)内部構成図であり、図3は、図1に示したICチップのハードウェアブロック図である。これら図1乃至図3を用いて本装置例について説明する。
まず、図1に示すように、本装置例に係るICカードαは、少なくとも、当該ICカードαの機能構成を得るためのICチップ1と、ICチップ1から出力された表示データを表示可能な表示部2とを有して1以上のアプリケーションを搭載して、このアプリケーションの処理による所定のイベントが発生したときに、当該イベント毎に表示部2の表示領域2a,2b,2c,2dに当該イベントに基づく表示データを表示可能に構成される。
ここで、ICチップ1は、表示領域2a,2b,2c,2d毎に表示領域条件を管理する表示領域データAを有する表示領域管理ファイル3と、イベント毎にそれぞれ対応して少なくとも表示データを表示するための表示領域2a,2b,2c,2dを一意に示す表示領域識別子を格納する表示イベントデータBを有する表示イベント管理ファイル4とを保持する表示処理情報記憶手段11と、予め設定された所定のイベントの発生を検出する状態変化検出手段12とを有する。
また、ICチップ1は、状態変化検出手段12により所定のイベントの発生が検出された際に、表示処理情報記憶手段11にて保持する表示イベント管理ファイル4からこのイベントに対応する表示イベントデータBと、表示領域管理ファイル3からこの表示イベントデータB中の表示領域識別子から特定される表示領域2a,2b,2c,2dのいずれか1つまたは複数に対応する表示領域データAとから表示領域2a,2b,2c,2dへのアクセス権を獲得する表示領域アクセス権獲得手段13を有する。
さらに、ICチップ1は、状態変化検出手段11により検出された当該イベントに対応する表示イベントデータBを表示処理情報記憶手段11から検索して、この表示イベントデータBにて指定されたデータを読み出すデータ読み出し手段14と、データ読み出し手段14により読み出したデータから、表示イベントデータBにて指定された表示形式による表示データを生成するデータ変換手段15と、データ変換手段15にて生成した表示データを表示領域アクセス権獲得手段13にて特定された表示領域2a,2b,2c,2dに出力する表示データ出力手段16と、を有して構成される。
なお、図1に示したICカードαは、例えば、図2に示すハードウェアを用いて構成されるとよく、例えば、ICチップ1に接続されて、このICチップ1からの命令で文字や絵を表示可能な表示部2と、リーダライタ(図示せず)と電気的に接続されてICチップ1動作用の電力の供給を受けるとともに、リーダライタとデータを通信可能とする接触端子5と、リーダライタからの電磁波によりICチップ動作用の電力を受けるとともに、このリーダライタとデータを非接触で通信を可能とするアンテナ6を具備する。
したがってICチップ1は、接触端子5やアンテナ6を通じて図示しないリーダライタとの間で電力制御及び通信可能に構成されるほか、データ処理及び表示部2の制御も可能に構成されて、接触端子5とアンテナ6は、リーダライタとの間の処理を直接接触により実施する場合は接触端子5のみ、非接触により実施する場合はアンテナ6のみを具備するものであっても構わない。
また、ICチップ1は、図3に示すとおり、その内部に、例えば、CPU(Central Processing Unit)1aと、読み出し専用のプログラム及びデータを保持するROM(Read Only Memory)1b、読み書き可能なメモリであり電力供給が途絶えると書き込まれた情報を消去するRAM(Random Access Memory)1c、読み書き可能なメモリでありかつ電力供給が途絶えても情報を保持するNVRAM(Non Volatile RAM)1d、接触端子5を介してリーダライタ(図示せず)から電力及びクロックを受信するとともにデータを送受信する接触通信制御部1e、アンテナ6を介してリーダライタ(図示せず)が発する電磁波を受けて電力に変換するとともにデータの送受信を行なう無線通信制御部1fと、を搭載して、CPU1からの命令に従ってそれぞれ制御可能に構成されるとよい。
さらに、ICチップ1は、表示制御部1gを搭載して、CPU1aからの命令に従って表示部2に文字や絵の表示データを出力可能に構成されて、表示部2は、内部に表示部2の表示領域2a,2b,2c,2dのそれぞれに表示する内容を保持するメモリとしてVRAM(Video RAM)を搭載するとよく、本装置例においては表示部2を、4分割する表示領域2a,2b,2c,2dとして説明するものであるが、表示領域の分割数や領域の大きさは任意である。
以上のように構成されたICカードαは、CPU1aの制御により、例えば、電力が供給されたときにICチップ1が初期化を行い、リーダライタ(図示せず)からのコマンドを待機して、このリーダライタからの認証・照合や読み書きなどの様々なコマンドを受信したときには、各コマンドに応じた処理を実行して、その結果をこのリーダライタに送信するよう機能構成されるとよく、ここで、本装置例におけるICカードαは、予め指定された処理であるイベントが行なわれたときに、予め保持する表示イベントデータBを用いて表示処理可能に構成される。
次に、図4は、図1に示した表示領域管理ファイルを説明するための図である。
本装置例における表示部2は、例えば4つの分割領域2a,2b,2c,2d等の複数の領域に分割可能であるものであるが、ここで、表示処理情報記憶手段11は、それぞれの分割領域2a,2b,2c,2dを定義する、例えば、複数の表示領域データAを一括保持してなる表示領域管理ファイル3をICカードα内に1つのみ保持する。
この表示領域管理ファイル3は、図4に示すとおり、少なくとも、それぞれの表示領域2a,2b,2c,2dを一意に特定可能な表示領域識別子A1と、表示領域識別子A1にて特定する表示領域2a,2b,2c,2dの、限られた領域を有効に活用するために予め設定される例えば行単位で管理して状態変化検出手段12にて検出するイベント毎に新しい行に文字や絵を表示させる等の表示タイプ種別A2を格納する。
また、表示領域識別子A1に対応する表示領域2a,2b,2c,2dの表示部2上における表示領域座標A3と、当該表示領域2a,2b,2c,2dにアクセスを許可するICカードαに搭載するアプリケーションの属するディレクトリの情報としてこのディレクトリ毎にそれぞれ、ディレクトリ識別子A4,A4´と、アクセスを許すレベルを示すアクセスレベルA5,A5´と、アクセスを保護する表示領域保護鍵識別子A6,A6´を格納する。
ここで、本装置例における表示領域2a,2b,2c,2dのそれぞれに設定される表示タイプ種別A2は、例えば、表示イベントデータBで指定された例えば表示領域2dの最上行から下に向かって1行毎に順に、1つの表示イベントデータBに基づく表示において最低でも1行、必要に応じて複数行に亙り表示して、最下行まで表示すると、表示が上にスクロールし、空いた一番下の行に新しい文字を表示するスクロールタイプがある。
他に、表示イベントデータBで指定された例えば表示領域2cに対して、状態変化検出手段12にてイベントを検出するたびに、表示領域2cを全面消去して最上行から指定された文字や絵を表示する一覧タイプや、表示イベントデータBで指定された例えば表示領域2bに対して、最初に表示するタイミングで空いた行の中で最も上の行に、指定された文字や絵を表示して、一度表示した表示イベントデータBとその表示行をこの表示イベントデータBと共通のディレクトリを持つ他のイベントによって消去されるまで関係付けて、他のディレクトリに属するアプリケーションの処理に基づくイベントによる表示データをこの行に表示させないマークタイプがある。
さらに、表示イベントデータBで指定された例えば表示領域2aに対して、この表示領域2aに対する表示イベントデータBのアクセス履歴を保持して、状態変化検出手段1にてイベントを検出する度に、その履歴内にて多い順に表示行を並べてイベント発生頻度の高いものを上位の行に表示する履歴タイプ等があり、各表示領域2a,2b,2c,2dのそれぞれに、いずれか1つの表示タイプ種別A2を格納するとよい。
また、表示領域2a,2b,2c,2dのそれぞれへのアクセスを許可するディレクトリ毎に設定されるアクセスレベルA5,A5´は、表示タイプ種別A2のそれぞれに予め設定された複数のアクセス権のレベルを示すものであり、本装置例においては、それぞれのアクセスレベルA5,A5´を獲得するために、例えば表示領域保護鍵を用いた照合を必要として、この表示領域保護鍵の情報は表示領域データA中の各ディレクトリ毎に格納される表示領域保護鍵識別子A6,A6´にて特定可能に保持される。
続いて、図5は、図1に示した表示イベント管理ファイルを説明するための図である。
同図に示すとおり、本装置例において表示イベントデータBは、表示部2に表示するイベントの発生条件を示して表示のタイミングを示すイベント条件情報B1と、表示データの生成に用いる参照先データの情報を示すデータ参照先情報B4と、表示動作を示す表示動作情報B5を含んで構成される。
なお、表示処理情報記憶手段11内にてアプリケーションのそれぞれに対応して、表示イベント管理ファイル4とデータ参照先情報B4により特定される参照先データとを、このアプリケーション毎に管理するデータ領域にて保持する機能手段を具備するものであり、例えば、アプリケーション毎に設定された複数の表示イベントデータBを格納する表示イベント管理ファイル4をそれぞれのアプリケーションが管理するディレクトリにて保持する。よって、表示イベントデータBを複数保持する表示イベント管理ファイル4を、各ディレクトリに1つずつ保持するようにしても構わない。
ここで、イベント条件情報B1は、状態変化検出手段12にて検出するイベントそれぞれの種別を示す、例えば、ICカードαへの電力の供給の検知、ICチップ1内に保持する特定のディレクトリの選択と当該選択の解除、ICチップ1内に保持する特定のファイルの選択と当該選択の解除、アクセス権の獲得に用いる鍵の認証、当該鍵の照合、当該鍵の閉塞、ディレクトリの創成、ディレクトリの削除、ファイルの創成、ファイルの削除、ファイル内のデータの書き換え、ファイル内のデータの読み出しのうちのいずれか1つの状態変化を示すイベント種別B11と、対象となるファイル又はディレクトリをICチップ1内にて一意に特定する対象ファイル/ディレクトリ識別子B12と、対象ファイルのレコード番号B13とを有する。
一方、データ参照先情報B4は、参照先データファイルを特定する参照先データ位置情報B2と、この参照先データを参照する際のアクセス権を獲得するためのアクセス権制御情報B3を有して、参照先データ位置情報B2は、参照先データをICチップ1内から一意に特定可能とする、例えば、ICチップ1内にてそれぞれユニークな、ファイル識別子B22と、レコード番号B23とを有する。
なお、参照先データ位置情報B2は、ICチップ1内から参照先データを特定可能なものであればよく、ICチップ1内にてユニークなファイル識別子B22とタグ番号又は、ICチップ1に格納するデータオブジェクトのタグ番号等でもよく、その形態に併せて随時設定可能なものであり、さらに、ディレクトリ毎に事前に設定されてICチップ1内にてユニークなディレクトリ識別子B21と、この参照先データを参照するアプリケーションに対して事前に設定されてアプリケーション毎にユニークなアプリケーション識別子とのうち1以上を有するものであっても構わない。
また、アクセス権制御情報B3は、参照先データを含むファイルを保護するために用いる、例えば、ディレクトリ識別子B21で指定されたディレクトリに属するファイル保護鍵を一意に特定するファイル保護鍵識別子B31と、この参照先データを含むファイルにアクセスするために用いる、例えば、表示イベント管理ファイル4と同一ディレクトリに属するアクセス用鍵を一意に特定可能とするためのアクセス用鍵識別子b32を有する。
他方、表示動作情報B5は、この表示イベントデータBにより表示データを表示する表示領域2a,2b,2c,2dを特定する表示領域識別子B51と、この表示領域識別子B51により特定される表示領域2a,2b,2c,2dへのアクセス権を獲得するための表示領域アクセス鍵識別子B52と、先に示した表示領域データA中のアクセスレベルA5,A5´に対応してこの表示イベントデータBによる表示の方法を示す表示方法種別B53とを保有するとともに、表示部2に表示出力する表示データの表示形式を示す表示変換形式B54を有する。
ここで、データ読み出し手段14は、参照先データへのアクセスを、アクセス権制御情報B3中のファイル保護鍵識別子B31とアクセス用鍵識別子B32とから特定する、ファイル保護鍵とアクセス用鍵とを用いて照合又は認証を行う機能手段を具備して、ここで、アクセス権制御情報B3が正当なものであると判断したときに、参照先データ位置情報B2により特定される参照先データの読み出しを行うよう機能構成される。
さらに、データ読み出し手段14は、参照先データ位置情報B2が格納する、例えば、ファイル識別子B22により特定するファイル内のレコード番号B23にて参照先データを特定する機能手段を具備するとよく、参照先データ位置情報B2が、ICチップ内にてユニークなファイル識別子B22とタグ番号とを含むときには、このファイル識別子B22により特定するファイル内のタグ番号に基づき参照先データを特定するものであっても構わない。
さらに、データ読み出し手段14は、参照先データ位置情報B2が、参照先データを格納する位置を特定可能な、ICチップ1に格納するデータオブジェクトのタグ番号を含むときにも、同様にして、データオブジェクトのタグ番号に基づき参照先データを特定可能に構成されても当然構わないものである。
さらに、データ読み出し手段14は、参照先データを格納するディレクトリ毎に事前に設定されてICチップ1内にてユニークなディレクトリ識別子B21と、参照先データを参照するアプリケーションに対して事前に設定されてアプリケーション毎にユニークなアプリケーション識別子とのうち1以上を有するときには、これらディレクトリ識別子B21又はアプリケーション識別子を補助的に用いて参照先データの特定が可能に機能構成されるとよい。
一方、データ変換手段15は、ICカードαに搭載するアプリケーションのそれぞれにより共有可能な、表示変換形式B54に対応した変換規則(図示せず)を保持する機能手段を具備して、表示イベントデータBにより所定の表示変換形式B54が指定された場合に、この表示変換形式B54に対応する変換規則に基づきデータを変換して、当該表示データを生成可能に機能構成されるとよい。
ここで、データ変換規則15が保持する変換規則は、例えば、データ参照先情報B4により示された参照先データと、予め設定された固定的な文字、記号、図形等の特定の表示パターンとの組み合わせや、参照先データがバイナリ形式の数値データである場合に、この数値データの文字コードへの変換、又はこの数値データを予め設定された関数を通して別の値への変換や、さらに、参照先データが固定的な特定の値である場合に、他の値への置き換え等を予め設定される。
続いて、表示領域アクセス権獲得手段13は、表示領域データA中に表示イベントデータB毎に事前に設定されたアクセスレベルA5が、表示イベントデータB中の表示方法種別B53による表示を許可するものであった場合に、表示領域保護鍵識別子A6により特定する表示領域保護鍵と、表示領域アクセス鍵識別子B52により特定する表示領域アクセス鍵とを用いて照合又は認証を行う機能手段を有する。
ここで、表示領域保護鍵と表示領域アクセス鍵とが正当なものであると判断したときに、表示データの例えば、表示領域2aへのアクセスを可能とするアクセス権を獲得可能に機能構成されるとよい。
なお、本装置例の表示部2にて表示する表示データは、表示イベントデータB内のデータ参照先情報B4にて指定される、予め指定された文字列、又は、予め指定された参照先データファイルの内容を変換したものであるが、参照先データファイルは、同一ディレクトリに保持されたものに限定されず、他のディレクトリに属したものであっても構わない。
(方法例)
続いて、以上のように構成された装置例により実施されるICカードのデータ表示方法の具体例を説明する。
まず、図6は、本発明の方法例に適用されるICカードのデータ表示方法を示すフローチャートである。
同図に示すように、本方法例では、予めICチップ1に、表示領域2a,2b,2c,2d毎に表示領域条件を管理する表示領域データAと、状態変化検出手段12にて検出するイベント毎にそれぞれ対応して少なくとも表示データを表示するための表示領域2a,2b,2c,2dを示す表示イベントデータBを表示処理情報記憶手段11に保持しておく。
まず、ICチップ1の状態変化検出手段12において、アプリケーション所定の処理による所定のイベントの発生を検出して(ST1)、次に、データ読み出し手段14により、検出したイベントに対応する表示処理情報記憶手段11内に保持された全ての表示イベントデータBを検索し(ST2)、検索された表示イベントデータB中の表示領域識別子B51から特定される表示領域2a,2b,2c,2dに対応する表示領域データAを取得する(ST3)。
一方、表示領域アクセス権獲得手段13により、表示イベントデータBと表示領域データAとから対応する表示領域2a,2b,2c,2dへのアクセス権の獲得を行う(ST4)とともに、データ読み出し手段14は、表示イベントデータBにて指定されたデータを読み出し(ST5)、引続き、データ変換手段15により、このデータから表示イベントデータBにて指定された表示変換形式B53による表示データを生成して(ST6)、表示データ出力手段16から表示部2の、ST4にてアクセス権を獲得した表示領域2a,2b,2c,2dに表示データを出力して(ST7)、表示部2の指定された表示領域2a,2b,2c,2dにおいて、この表示データを表示する(ST8)。
ここで、ST1のイベントの発生の検出は、例えば、表示イベントデータB中のイベント条件情報B1として事前に設定された、(1)活性化:ICカードαへの電力の供給の検知、(2)選択・非選択:ICチップ1内に保持する特定のディレクトリやファイルの選択と当該選択の解除、(3)書き換え:特定のファイル内の特定の位置に保持されたデータの書き換え、(4)読み出し:特定のファイル内の特定の位置に保持されたデータの読み出し、(5)認証:アクセス権の獲得に用いる鍵の認証、当該鍵の照合、(6)認証失敗:特定の鍵を使った認証・照合が失敗し続け、この鍵が使用停止となる鍵の閉塞、(7)創成:特定のディレクトリあるいはファイルの創成、(8)削除:特定のディレクトリあるいはファイルの削除の1以上の実施をイベントとして検知するものがある。
なお、ここでは8つのイベントを検出するものとしたが、これらの分類は、さらに処理の対象が、ディレクトリやファイルや鍵などによってさらに詳細に分類設定することも可能である。
次に、図7は、図6に示す表示領域アクセス権の獲得を説明するためのフローチャートである。
同図に示すように、図6に示したST4表示領域アクセス権の獲得は、表示領域データA中に表示イベントデータB毎に事前に設定されたアクセスレベルA5が、この表示イベントデータBに示された表示領域データAに対応する表示領域2a,2b,2c,2dに対する表示方法種別B53による表示を許可するものである否かを確認する(ST41)。
次いで、アクセスレベルA5が表示方法種別B53を許すものであったときには、表示領域データA中の表示領域保護鍵識別子A6にて特定する表示領域保護鍵と、表示イベントデータB中の表示領域アクセス鍵識別子B52にて特定する表示領域アクセス鍵とを取得し(ST42)、一方、ST41の判定にてアクセスを許すものでなかったときには、処理を終了する。
ST42に続いて、取得した表示領域保護鍵と表示領域アクセス鍵とにより表示領域2a,2b,2c,2dへのアクセス権獲得のための照合又は認証を行い(ST43)、表示領域保護鍵と表示領域アクセス鍵とが正当なものであると判断したときには、表示領域2a,2b,2c,2dへのアクセス権を獲得して(ST44)処理を終了するものであるが、ST43にてアクセス権が無かったときには、そのまま終了する。
続いて、図8は、図6に示したデータの読み出しを説明するためのフローチャートである。
ここで、図6のST5に示したデータの読み出しは、予め、ICチップ1に、アプリケーションのそれぞれに対応して、読み出すデータのデータ参照先情報B4を有する表示イベントデータBと、データ参照先情報B4により特定される参照先データとを、アプリケーション毎に管理するデータ領域の、例えば、アプリケーションがそれぞれ管理する同一ディレクトリにて保持しておき、さらに、表示イベントデータB毎に、予め、データ参照先情報B4中に、参照先データを格納する位置を特定するための参照先データ位置情報B2と、参照先データにアクセスするためのアクセス権制御情報B3とを保持しておく。
同図に示すように、まず、表示イベントデータBがデータ参照先情報B4を有するか否か確認して(ST51)、データ参照先情報B4が無いときには、参照先として他のデータの読み出しをせずに終了するものであるが、データ参照先情報B4を有したときには、アクセス権制御情報B3を取得し(ST53)、このアクセス権制御情報B3を用いて参照先データへのアクセス権獲得のための照合又は認証を行い(ST53)、アクセス権制御情報B3が正当なものでないときには、参照先データを読まずに終了する。
一方、アクセス権制御情報B3が正当なものであり、アクセス権が確認できたときには、参照先データ位置情報B2を取得する(ST54)して、参照先データ位置情報B2から特定するファイル内の参照先データを読み出す(ST55)ものであるが、ここで、参照先データ位置情報B2は、ICチップ1内にてユニークなファイル識別子B22とレコード番号B23、ICチップ1内にてユニークなファイル識別子B22とタグ番号、ICチップ1に格納するデータオブジェクトのタグ番号のいずれであってもよく、さらに、ディレクトリ識別子B21又はアプリケーション識別子とにより参照先データを特定するものであっても構わない。
引続き、図9は、図6に示した表示データの生成を説明するためのフローチャートである。
図6のST6に示した表示データの生成は、予め、表示イベントデータB中に表示データの表示形式を指定する表示変換形式B54を格納しておくとともに、データ変換手段15に、この表示変換形式B54に対応するアプリケーションのそれぞれにより共有可能な変換規則(図示せず)を保持しておく。
ここで、まず、データ変換手段15は、データ読み出し手段14から表示イベントデータBの表示変換形式B54を含む表示イベントデータBを取得して(ST61)、この表示イベントデータBにより所定の表示変換形式B54が指定された場合に、この表示変換形式B54に対応する変換規則に基づき読み出したデータを変換して、当該表示データを生成して(ST62)、表示データの生成を終了するとよい。
以上、本発明の実施形態につき、その装置例及びこれに対応する方法例を挙げて説明したが、本発明は、必ずしも上述した手段及び手法にのみ限定されるものではなく、前述の効果を有する範囲内において、適宜、変更実施することが可能なものである。
続いて、本発明における装置例及び方法例も用いた具体的な実施例につき、表示領域例、ファイル構成例及びイベント例1乃至5を順に説明する。
(表示領域例)
図10は、本発明のICカードに搭載された表示部の表示領域分割構成図である。
同図に示すように、表示部2は、例えば、横240ドット、縦160ドットで構成されて、左上を原点とする座標で示すものとする。例えば、表示領域2aは、その表示タイプ種別A2を履歴タイプとして、位置は左上座標が(0,0)、大きさが横160ドット、縦80ドットとして、同様にして、表示領域2bは、マークタイプ、左上座標(160,0)、横80ドット、縦80ドットとして、表示領域2cは、一覧タイプ、左上座標(0,80)、横160ドット、縦80ドット、表示領域2dは、スクロールタイプ、左上座標(160,80)、横80ドット、縦80ドットとする。
なお、240×160ドットの表示が可能な表示部2において、1文字は、16×16ドットで構成して、改行時は行間スペースを空けずに詰めるものとしてもよく、表示部2又は表示領域2a,2b,2c,2dは、それぞれ行単位で管理されて、現在表示している最下行番号を保持して、表示するときには、最下行+1行目から表示を行ない、表示する文字が長いために表示が1行に収まらないときには、次の行に続けて表示するようにしてもよい。
また、最上行から下の行に向かって表示データの表示を行ない、表示限界の最下行まで表示したときには、全領域を1行分上にずらしてから、空いた最下行に新しい表示データの表示を行なうとよく、外部に備わる表示データ出力手段16からの表示データの出力を契機に表示を書き換える度に全領域を消去してから、空いた最上行に新しい情報の表示を行なう。
このとき、各行毎に表示出力したアプリケーションのアプリケーション識別子を保持しておき、表示データ出力手段16からの新規な表示データの出力により新規に表示を書き込むときは、アプリケーション識別子が保持されていない行にこの表示データの書き込みを行い、2回目以降の書き込みは、書き込むアプリケーション識別子と同じ識別子が保持された行を書き換えを行ない、行を消すときには、消去するアプリケーション識別子と同じ識別子が保持された行の消去するとともに保持されたアプリケーション識別子も初期化するとよい。
さらに、表示領域2a,2b,2c,2dに書き込みを行なった過去の表示データと表示したアプリケーション識別子の一覧を複数保持して、この一覧の中から出現回数が多い順に、同一のアプリケーション識別子の最新表示データを最上行から表示するようにするとよく、これら、アプリケーション識別子や、表示データは、例えば、NVRAM1dにて保持するとよい。
(ファイル構成例)
図11は、本発明のICカードにおけるファイル構成図であり、図12は、図11に示した表示領域管理ファイル構成図であり、図13、図14及び図15は、図11に示した表示イベント管理ファイル構成図であり、図16及び図17は、図11に示した参照先データファイル構成図である。
ここで、ICカードα内のディレクトリ構成は、例えば、ディレクトリ識別子「d1」で示されるトップのディレクトリd1と、その配下にディレクトリ識別子「d2」で示されるディレクトリd2と、ディレクトリ識別子「d3」で示されるディレクトリd3を有する。
まず、トップのディレクトリd1の配下には、例えば、識別子「101」を持つ表示領域管理ファイル3(以下、表示領域管理ファイル101)、識別子「102」を持つ表示イベント管理ファイル4(以下、表示イベント管理ファイル102)、識別子「103」を持つ参照先データファイル103、識別子「104」を持ち鍵の内容を「ABC」とする表示領域2a保護鍵104、識別子「105」を持ち鍵の内容を「DEF」とする表示領域2b保護鍵105、識別子「106」を持ち鍵の内容を「GHI」とする表示領域2c保護鍵106、識別子「107」を持ち鍵の内容を「JKL」とする表示領域2d保護鍵107を有する。
加えて、ディレクトリd1は、その配下に、識別子「108」を持ち鍵の内容を「GHI」とする表示領域2cアクセス鍵108、識別子「109」を持ち鍵の内容を「JKL」とする表示領域2dアクセス鍵109、識別子「110」を持ち鍵の内容を「MNO」とするファイル保護鍵110、識別子「111」を持ち鍵の内容を「MNO」とするアクセス用鍵111を有する。
次に、図12に示すとおり、図11に示した表示領域管理ファイル101について、例えば、表示部2がそれぞれ表示領域識別子A1を「2a」,「2b」,「2c」,「2d」とする表示領域2a,2b,2c,2dの4つに分割設定された場合を例に説明するものであるが、ここで、表示タイプ種別A2は、例えば、1:スクロールタイプ、2:一覧タイプ、3:マークタイプ、4:履歴タイプとする。
また、アクセスレベルA5は、例えば、表示タイプ種別A2にてスクロールタイプが設定されたときには、3:全面消去可能、2:スクロールアップ可能、1:書き換え可能、0:書き込み不可、の4つのレベルを有するように設定されて、例えばレベルは3が最も高いものと設定された場合、より低いレベルの動作をも含むものとする。
他に、アクセスレベルA5は、例えば、表示タイプ種別A2にて一覧タイプが設定されたときには、1:書き換え可能、0:書き換え不可の2レベルから設定されるとよく、以下、マークタイプが設定されたときには、2:消去可能、1:書き換え可能、0:書き換え不可の3レベル、履歴タイプが設定されたときには、1:書き換え可能、0:書き換え不可の2レベルのうちのひとつが設定されるものとする。
まず、表示領域識別子2aの表示領域データAである表示領域2aデータは、例えば、表示タイプ識別子A1が4:履歴タイプを示し、使用する表示領域2aの座標は、左上座標(0,0)、右下座標(159,79)で示される領域として、ディレクトリd1からのアクセスは、アクセスレベルA5に示すとおり、1:書き換え可能であり、この表示領域2aに対するアクセスに必要な鍵の内容は表示領域保護鍵104で示される。
同様にして、以下ディレクトリd2,d3についても設定されて、また、同様に各表示領域2b,2c,2dに関しても各ディレクトリd1,d2,d3毎に設定される。
続いて、図13を用いて、図11に示した表示イベント管理ファイル102について説明するものであるが、ここで、例えば、イベント種別B11は、1:活性化、2:選択、3:書き換え、4:鍵のロック、5:ディレクトリ又はファイルの創成を示すものとする。
まず、表示イベント管理ファイル102は、イベント種別B11が、1:活性化であり、活性化時のイベントであることを示す。ここで、対象ファイル/ディレクトリ識別子B12、レコード番号B13は使用しないことを示す0を保持し、参照先データは、ディレクトリd1の識別子「103」にて特定するファイル中のレコード番号「1」のデータを参照することを示すものである。
この参照先データを保護するための鍵としてファイル保護鍵識別子「110」、この参照先データにアクセスするための鍵としてアクセス用鍵識別子「111」がそれぞれ保持されて、表示領域識別子B51には、表示領域2cの一覧タイプを指定することを示し、この表示領域2cにアクセスするために、表示領域アクセス鍵識別子B52として「108」を保持して、参照先データファイル103を変換する形式として、活性化時にカード所有者の名前を表示させるため、“こんにちは%s 様”を保持する。
この表示イベント管理ファイル102には、さらにイベント種別B11が5:ディレクトリ創成を示す表示イベントデータBを保持するものであるが、この表示イベントデータBは、例えば、ディレクトリd3が創成されたときに表示をさせるため、対象ファイル/ディレクトリ識別子B12を、「d3」とし、レコード番号は使用しないため「0」が保持されて、参照先データはないので、データ参照先情報B4はいずれも「0」を保持する。
表示領域識別子B51には、4:スクロールタイプの表示領域2dを指定するものであり、この表示領域d4にアクセスするために表示領域アクセス鍵識別子B52として「109」を保持し、表示変換形式B54は、ここでは参照先データを用いずに、“サービス3が追加されました”の文字列を保持する。
また、参照先データを保持する参照先データファイル103は、図16に示すとおり、例えば、長さ20バイトのレコードを1つ保持して、このレコードには、カードの所有者の名前を保持するものとする。
次に、ディレクトリd2のファイルは、例えば、図11に示すとおり、その配下に、識別子「201」を持つ表示イベント管理ファイル4(以下、表示イベント管理ファイル201)、識別子「202」を持つ参照先データファイル202、識別子「203」を持ち鍵の内容を「ABC」とする表示領域2aアクセス鍵203、識別子「204」を持ち鍵の内容を「DEF」とする表示領域2bアクセス鍵204、識別子「205」を持ち鍵の内容を「PQR」とするファイル保護鍵205、識別子「205」を持ち鍵の内容を「PQR」とするアクセス用鍵206を有する。
ここで、表示イベント管理ファイル201は、図14に示すとおり、それぞれ表示イベント管理ファイル102と同様にして、2つのそれぞれ対応する情報を保持して2つの表示イベントデータ(それぞれイベント種別B11が、2:ディレクトリ選択、3:書き換えを示すもの)を格納し、参照先データファイル202は、図17に示すとおり、長さ2バイトのレコードを1つ保持して、このレコードには、電子マネーの残高がバイナリ形式(ここでは、2000円として、「07D0h」)で保持するものとする。
続いて、ディレクトリd3のファイルは、例えば、図11に示すとおり、その配下に、識別子「301」を持つ表示イベント管理ファイル4(以下、表示イベント管理ファイル301)、識別子「302」を持ち鍵の内容を「STU」とする照合用鍵302、識別子「303」を持ち鍵の内容を「JKL」とする表示領域2dアクセス鍵303を有する。
ここで、表示イベント管理ファイル301は、図15に示すとおり、それぞれ表示イベント管理ファイル102,201と同様にして、対応する情報をそれぞれ保持する1つの表示イベントデータ(イベント種別B11が、4:鍵の閉塞を示すもの)を格納して、照合用鍵302を用いた鍵照合が失敗したときに、この照合用鍵302が閉塞したときのイベントに適用される。
なお、図13乃至図15に示した表示変換形式B54に対応してICカードαに搭載されたアプリケーションから共有可能に構成されたデータ変換手段15の保持する変換規則として、例えば、参照先データをそのまま表示することを示す“%X.Ys”(ただし、X及びYは正の整数値)で示された場合には、参照先データの先頭からXバイト目からYバイト分を文字コードとして表示して、Xが省略された場合は、先頭からYバイト目までを表示し、Yが省略された場合は、参照先データの全てのレコードを文字コードとして表示するよう定義するものとする。
さらに変換規則として、表示変換形式B54が、例えば、数値に変換して表示することを示す“%X.Yd”(ただし、X及びYは正の整数値)で示された場合、参照先データの先頭からXバイト目からYバイト分のデータをバイナリデータとみなし、10進数字に変換して表示し、Xが省略された場合は、先頭からYバイト目までを表示し、Yが省略された場合は、参照先データの全てのデータを数字として表示するよう定義するものとする。
一方、表示変換形式B54において、例えば、置き換えて表示することを示す“%X.Y,P1:Q1,P2:Q2・・・,d”(ただし、X及びYは正の整数、iを正の整数としてPi及びQiは任意の文字列)で示された場合、参照先データの先頭からXバイト目からYバイト分のデータを文字コードとし、この文字列の中で文字列Piと一致する文字列があれば、文字列Qiに置き換えてから、この文字列を表示し、文字列Pi又はQiに「,」又は「:」を含めたい場合、それぞれ「¥,」又は「¥:」と表すものとして、Xが省略された場合は、先頭からYバイト目までを表示し、Yが省略された場合は、参照先データの全てのレコードを文字コードとして表示するよう定義するものとする。
他方、例えばこれらの予め設定されたデータ変換規則15が保持する変換規則に該当するものでない文字列が表示変換形式B54に格納された場合、そのデータをそのまま表示するもととして変換規則を構成するものであっても構わない。
(イベント例1:活性化)
図18は、活性化イベントにおける表示方法を説明するためのフローチャートである。
まず、同図に示すように、例えば、状態変化検出手段12においてICカードαへの電力の供給を検知してICチップ1の初期化処理を行った(Sa1)ときに、続いて、データ読み出し手段14により、表示処理情報記憶手段11内に保持された全ての表示イベント管理ファイル4の中から、イベント種別が、「1:活性化」である表示イベントデータBを検索する(Sa2)。
さらに、見つけた表示イベントイベントデータB内の表示領域識別子B51から表示領域2cデータを取得して(Sa3)、引続き、表示領域アクセス権獲得手段13により、カレントディレクトリであるディレクトリd1の識別子のアクセスレベルA5が、表示イベントデータB内の表示方法種別B53以上であるか確認して(Sa41)、ここでは、ディレクトリd1のアクセスレベルA5が「1」、表示方法種別B53が「1」であるので、表示可能であり、以降に続く。
引続き、データ読み出し手段14は、表示イベントデータB内の表示変換形式B54から参照先データファイルが必要であるか確認して(Sa51)、この場合、“%s”があり、他の参照先データを参照する必要があるため、参照先データを読み出すものであるが、まず、ファイル保護鍵識別子「110」に示される鍵とアクセス用鍵識別子「111」に示される鍵を取得して(Sa52)、その鍵の内容が等しいことを照合又は認証により確認し(Sa53)、この場合、ファイル保護鍵110は「MNO」であり、アクセス用鍵111の内容も「MNO」であり、正しいアクセスであるから、次に進む。
続いて、参照先データ位置情報B2内のディレクトリ識別子B21、ファイル識別子B22、レコード番号B23を取得して(Sa54)、この場合、ディレクトリd1の参照先データファイル103内のレコード1の内容である「東京太郎」を読み出して(Sa55)、データ変換手段15により、表示変換形式B54に従って表示データを生成して(Sa6)、表示データ出力手段16から表示データを表示領域2cに出力して表示領域2cに「こんにちは東京太郎様」と表示する(Sa7,Sa8)。この表示結果は、図23に示すとおりである。
(イベント例2:ディレクトリ創成)
図19は、ディレクトリ創成イベントにおける表示方法を説明するためのフローチャートである。
まず、同図に示すように、例えば、ICカードαが図示しないリーダライタからディレクトリd3の創成コマンドを受信し、ICチップ1内においてディレクトリd3を創成、リーダライタにレスポンスを返したときに、状態変化検出手段12において、ディレクトリd3の創成を検出する(Sb1)。
次に、データ読み出し手段14において、表示処理情報記憶手段11内に保持された全ての表示イベント管理ファイル4からイベント種別B11が、「5:ディレクトリ創成」であるものを検索して(Sb2)、ここで、表示イベント管理ファイル102の2番目に格納された表示イベントデータBを見つけ、続いて、表示領域識別子B51に示される表示領域データAを取得する(Sb3)。ここでは、表示領域識別子B51は、「2d」であり、表示領域管理ファイル101内の表示領域2dデータを見つける。
続いて、表示領域アクセス権獲得手段13により、Sb3にて取得した表示領域データA内にあるカレントディレクトリに対応するアクセスレベルA5が、表示イベントデータB内の表示方法種別B53以上であることを確認して(Sb4)、ここでは、カレントディレクトリはディレクトリd1で、そのアクセスレベルA5は「3」であり、表示方法種別B53は「2」であるので、表示可能であり、以降に続く。
ここで、データ読み出し手段14により、表示イベントデータB内の表示変換形式B54から、他のデータを参照する必要があるかを確認して(Sb51)、参照する参照先データがあれば参照先データを読み出す(Sb55)ものであるが、ここでは、他のデータを参照するものではなく、そのまま次に進む。
引続き、表示領域アクセス権獲得手段13により、Sb3にて見つけた表示領域データA内で、カレントディレクトリのディレクトリd1に対応する表示領域保護鍵識別子「107」で示される表示領域保護鍵107と、表示イベントデータB内の表示領域アクセス鍵識別子「109」で示される表示領域アクセス鍵109を取得して(Sb42)、その内容が等しいものかどうか照合又は認証により確認する(Sb43)ものであるが、ここでは、表示領域保護鍵107と表示領域アクセス鍵109の内容がともに「JKL」であり、両者は等しいので、正しいアクセスとみなし、処理を進める。
続いて、データ変換手段15により、表示変換形式B54に従って表示データを生成して(Sb6)、表示データ出力手段16から表示データを表示領域2dに出力して表示領域2dに「サービス3が追加されました」と表示する(Sb7,Sb8)。この表示結果は、図24に示すとおりである。
(イベント例3:ディレクトリ選択,マークタイプ)
図20は、ディレクトリ選択イベントにおける表示方法を説明するためのフローチャートであり、図25は、マークタイプのバッファの例を示す。
図25に示すとおり、図20に示す表示タイプ種別A2が「2:マークタイプ」の表示領域2bに表示を行なうためには、例えば、ICチップ1内において、行毎に一度表示したイベントを有する表示イベントデータBを有する表示イベント管理ファイル4が属するディレクトリの識別子をマークタイプ用バッファ7として保持し、消去したときには、保持する識別子を「0」としてクリアするようにするとよい。
まず、図20に示すように、例えば、ICカードαが図示しないリーダライタから識別子「d2」のディレクトリd2選択コマンドを受信し、ICチップ1内においてディレクトリd2を選択、リーダライタにレスポンスを返したときに、状態変化検出手段12において、ディレクトリd2の選択を検出する(Sc1)。
次に、データ読み出し手段14において、表示処理情報記憶手段11内の全ての表示イベント管理ファイル4からイベント種別B11が「2」であり、対象ファイル/ディレクトリ識別子B12が「d2」である表示イベントデータBを検索する(Sc2)。ここでは、表示イベント管理ファイル201の1番目の表示イベントデータBを見つける。
続いて、Sc2にて見つけた表示イベントデータBの中から表示領域識別子「2b」に示される表示領域データAを見つける(Sc3)。ここでは、表示領域管理ファイル101の表示領域2bデータを見つけて、引続き、表示領域アクセス権獲得手段13により、Sc3にて見つけた表示領域2bデータ内にあるカレントディレクトリのディレクトリd2に対応するアクセスレベルA5の「2」が、表示イベントデータB内の表示方法種別B53の「1:書き換え」以上であることを確認して(Sc41)、この場合、条件を満たすので、以降に続く。
ここで、データ読み出し手段14により、表示イベントデータB内の表示変換形式B54から、他のデータを参照する必要があるかを確認して(Sc51)、参照する参照先データがあれば参照先データを読み出す(Sc55)ものであるが、ここでは、他のデータを参照するものではなく、そのまま次に進む。
引続き、表示領域アクセス権獲得手段13により、Sc3にて見つけた表示領域2bデータ内で、カレントディレクトリのディレクトリd2に対応する表示領域保護鍵識別子「105」と、表示イベントデータB内の表示領域アクセス鍵識別子「204」で示される表示領域保護鍵105と表示領域アクセス鍵204とを取得して(Sc42)、表示領域保護鍵105と表示領域アクセス鍵204との示す内容を照合又は認証等により確認する(Sc43)。
ここでは、表示領域保護鍵105と表示領域アクセス鍵204と内容がともに「DEF」であり、両者等しいので、正しいアクセスとみなし、処理を進め、データ変換手段15により、表示変換形式B54に従って表示データを生成する(Sc6)ものであるが、この場合、「○×鉄道」となる。
次いで、表示データ出力手段16から表示データを表示領域2bに出力する(Sc7)ものであるが、表示領域2bの表示タイプ種別がマークタイプであるので、図25に示したマークタイプ用バッファ7からどの行が使われているのか確認し、書き換える行を選択して、ここでは、2行目のディレクトリ識別子が「0」であるので、2行目に出力し、表示領域2bに表示する(Sc8)。この表示結果は、図26に示すとおりである。
(イベント例4:データ書き換え、履歴タイプ)
図21は、データ書き換えイベントにおける表示方法を説明するためのフローチャートであり、図27は、履歴タイプのバッファの例を示す。
図27に示すとおり、図21に示す表示タイプ種別A2が「4:履歴タイプ」の表示領域2aに表示を行なうためには、例えば、ICチップ1内において、過去に発生したイベントに対応する表示イベントデータBと表示イベント管理ファイル4が属するディレクトリの識別子を保持する履歴タイプ用バッファ8を保持して、この履歴タイプ用バッファ8のデータ領域が一杯になったときには、古いイベントのものから順に削除するとよく、例えば、不揮発性メモリのNVRAM1dにて保持するようにすることで、電力がなってもそのデータ内容を保持可能となる。
まず、図21に示すように、例えば、ICカードαが、カレントディレクトリとして例えばディレクトリd2において、図示しないリーダライタから参照先データファイル202のレコード番号「1」に対する書き換えコマンドを受信し、ICチップ1内において、例えば、2000円を示す「07D0h」とする書き換え処理を行い、リーダライタにレスポンスを返したときに、状態変化検出手段12において、データ書き換えを検出する(Sd1)。
次に、データ読み出し手段14において、表示処理情報記憶手段11内の全ての表示イベント管理ファイル4からイベント種別B11が「3」であり、対象ファイル/ディレクトリ識別子B12が「202」、レコード番号B23が「1」である表示イベントデータBを検索する(Sd2)。ここでは、表示イベント管理ファイル201の2番目の表示イベントデータBを見つける。
続いて、Sd2にて見つけた表示イベントデータBの中から表示領域識別子「2a」に示される表示領域データAを見つける(Sd3)。ここでは、表示領域管理ファイル101の表示領域2aデータを見つけて、引続き、表示領域アクセス権獲得手段13により、Sd3にて見つけた表示領域2aデータ内にあるカレントディレクトリのディレクトリd2に対応するアクセスレベルA5の「1」が、表示イベントデータB内の表示方法種別B53の「1:書き換え」以上であることを確認して(Sd41)、この場合、条件を満たすので、以降に続く。
引続き、データ読み出し手段14は、表示イベントデータB内の表示変換形式B54から他の参照先データを参照する必要があるか否か確認して(Sd51)、この場合、“%1.2d”があり、参照先データを読む必要があり、ファイル保護鍵識別子「205」とアクセス用鍵識別子「206」とで示されるファイル保護鍵205とアクセス用鍵206を取得する(Sd52)。
続いて、ファイル保護鍵205とアクセス用鍵206との鍵の内容が等しいことを照合又は認証等により確認して(Sd53)、ここでは、ファイル保護鍵205とアクセス用鍵206との内容がともに「PQR」であり、正しいアクセスであるから、次の処理に進む。
Sd53の後、データ読み出し手段14は、参照先データ位置情報B2内のディレクトリ識別子「d2」で示されるディレクトリd2にある、ファイル識別子「202」、レコード番号「1」を取得して(Sd54)、特定されたレコードの「07D0h」を参照先データとして読み出し(Sd55)、データ変換手段15は、表示変換形式B54の「“○×残高:%1.2d円”」に従い表示データを生成する(Sd6)。
次いで、表示データ出力手段16は、Sd6にて生成した表示データを出力して表示する(Sd7,Sd8)ものであるが、生成した表示データを、表示イベント管理ファイルの属するディレクトリd2の識別子「d2」とともに、履歴タイプ用バッファ8に最新の表示データとして追加する。
この場合は、図27に示すように、ディレクトリ識別子「d2」と文字列“○×残高2000円”が登録されて、図27は、履歴タイプ用バッファ8の更新前(a)と更新後(b)の様子を示し、同図(b)では、ディレクトリ識別子「d2」が3件と最も多いため、最上行に最新の表示データを追加したものである。また、この表示結果は、図28に示すとおりであり、図27と同様にして更新前(a)と更新後(b)の様子を示すものである。
(イベント例5:鍵の閉塞、スクロールタイプ)
図22は、鍵の閉塞イベントにおける表示方法を説明するためのフローチャートである。
まず、同図に示すように、例えば、ICカードαが、カレントディレクトリの例えばディレクトリd3において、図示しないリーダライタから照合用鍵302に対する照合コマンドを受信し、ICチップ1内において照合処理を行い、リーダライタにレスポンスを返すものであるが、このとき、指定された鍵の内容が間違っており、照合用鍵302が閉塞してしまったときに、状態変化検出手段12において、鍵の閉塞を検出する(Se1)。
次に、データ読み出し手段14において、表示処理情報記憶手段11内の全ての表示イベント管理ファイル4からイベント種別B11が「4」であり、対象ファイル/ディレクトリ識別子B12が「302」である表示イベントデータBを検索する(Se2)。ここでは、表示イベント管理ファイル301の表示イベントデータBを見つける。
続いて、Se2にて見つけた表示イベントデータBの中から表示領域識別子「2d」に示される表示領域データAを見つける(Se3)。ここでは、表示領域管理ファイル101の表示領域2dデータを見つけて、引続き、表示領域アクセス権獲得手段13により、Se3にて見つけた表示領域2dデータ内にあるカレントディレクトリのディレクトリd3に対応するアクセスレベルA5の「3」が、表示イベントデータB内の表示方法種別B53の「1:書き換え」以上であることを確認して(Se41)、この場合、条件を満たすので、以降に続く。
ここで、データ読み出し手段14により、表示イベントデータB内の表示変換形式B54から、他のデータを参照する必要があるかを確認して(Se51)、参照する参照先データがあれば参照先データを読み出す(Se55)ものであるが、ここでは、他のデータを参照するものではなく、そのまま次に進む。
引続き、表示領域アクセス権獲得手段13により、Se3にて見つけた表示領域2dデータ内で、カレントディレクトリのディレクトリd3に対応する表示領域保護鍵識別子「107」と、表示イベントデータB内の表示領域アクセス鍵識別子「303」で示される表示領域保護鍵107と表示領域アクセス鍵303とを取得して(Se42)、表示領域保護鍵107と表示領域アクセス鍵303との示す内容を照合又は認証等により確認する(Se43)。
ここでは、表示領域保護鍵107と表示領域アクセス鍵303と内容がともに「JKL」であり、両者等しいので、正しいアクセスとみなし、処理を進め、データ変換手段15により、表示変換形式B54に従って表示データを生成する(Se6)して、表示データ出力手段16から表示データを表示領域2dに出力して表示領域2dに、「この暗証番号は使えません。窓口にお越しください。」と表示する(Se7,Se8)。この表示結果は、図29に示すとおりである。
以上、本発明の具体的な実施例を異なるイベント例を挙げて説明したが、本発明は、ICカードαに複数のアプリケーションを搭載して、このアプリケーションに基づくアプリケーションデータ(参照先データ)が異なるディレクトリにて保持することを想定し、他のアプリケーション提供者が表示部2の各表示領域2a,2b,2c,2dを書き換えたり、他のディレクトリに属するファイル内のデータを悪用することを防ぐため、例えば鍵照合によるアクセス権制御を行なうものであり、参照先データファイル103,202を読み出すためのアクセス権制御と、表示領域2a,2b,2c,2dを書き換えるためのアクセス権制御とを有する。
本発明の装置例に係るICカードの機能構成図である。 図1に示したICカードの具体的なハードウェア構成の(a)外観図及び(b)内部構成図である。 同上したICチップのハードウェアブロック図である。 同上した表示領域管理ファイルを説明するための図である。 同上した表示イベント管理ファイルを説明するための図である。 本発明の方法例に適用されるICカードのデータ表示方法を示すフローチャートである。 同上した表示領域アクセス権の獲得を説明するためのフローチャートである。 同上したデータの読み出しを説明するためのフローチャートである。 同上した表示データの生成を説明するためのフローチャートである。 本発明のICカードに搭載された表示部の表示領域分割構成図である。 本発明のICカードにおけるファイル構成図である。 同上した表示領域管理ファイル101構成図である。 同上した表示イベント管理ファイル102構成図である。 同上した表示イベント管理ファイル201構成図である。 同上した表示イベント管理ファイル301構成図である。 同上した参照先データファイル103構成図である。 同上した参照先データファイル202構成図である。 イベント例1を説明するためのフローチャートである。 イベント例2を説明するためのフローチャートである。 イベント例3を説明するためのフローチャートである。 イベント例4を説明するためのフローチャートである。 イベント例5を説明するためのフローチャートである。 イベント例1における表示結果を示す図である。 イベント例2における表示結果を示す図である。 マークタイプ用バッファを示す図である。 イベント例3における表示結果を示す図である。 (a)更新前(b)更新後の履歴タイプ用バッファを示す図である。 (a)更新前(b)更新後のイベント例4における表示結果を示す図である。 イベント例5における表示結果を示す図である。
符号の説明
α…ICカード
1…ICチップ
11…表示処理情報記憶手段
12…状態変化検出手段
13…表示領域アクセス権獲得手段
14…データ読み出し手段
15…データ変換手段
16…表示データ出力手段
1a…CPU
1b…ROM
1c…RAM
1d…NVRAM
1e…接触通信制御部
1f…無線通信制御部
1g…表示制御部
2…表示部
2a,2b,2c,2d…表示領域
21…VRAM
3,101…表示領域管理ファイル
4,102,201,301…表示イベント管理ファイル
5…接触端子
6…アンテナ
A…表示領域データ
A1…表示領域識別子
A2…表示タイプ種別
A3…表示領域座標
A4,A4´…ディレクトリ識別子
A5,A5´…アクセスレベル
A6,A6´…表示領域保護鍵識別子
B…表示イベントデータ
B1…イベント条件情報
B11…イベント種別
B12…対象ファイル/ディレクトリ識別子
B13…レコード番号
B2…参照先データ位置情報
B21…ディレクトリ識別子
B22…ファイル識別子
B23…レコード番号
B3…アクセス権制御情報
B31…ファイル保護鍵識別子
B32…アクセス用鍵識別子
B4…データ参照先情報
B5…表示動作情報
B51…表示領域識別子
B52…表示領域アクセス鍵識別子
B53…表示方法種別
B54…表示変換形式
d1,d2,d3…ディレクトリ
103,202…参照先データファイル
104,105,106,107…表示領域保護鍵
108,109,203,204,303…表示領域アクセス鍵
110,205…ファイル保護鍵
111,206…アクセス用鍵
302…照合用鍵
7…マークタイプ用バッファ
8…履歴タイプ用バッファ

Claims (4)

  1. 少なくともICチップと複数の表示領域からなる表示部を有して1以上のアプリケーションを搭載するICカードにおいて、当該アプリケーションの処理による所定のイベントが発生したときに、当該イベント毎に当該表示部のいずれか1つの表示領域に当該イベントに基づく表示データの表示を行うためのICカードのデータ表示方法であって、
    予め前記ICチップは、前記表示領域毎に当該表示領域条件を管理する表示領域データと、前記イベント毎にそれぞれ対応して表示データを表示するための情報である表示イベントデータを保持しておき、
    前記ICチップにおいて、
    前記アプリケーション所定の処理による所定のイベントの発生を検出して、
    当該イベントに対応する当該ICチップ内に保持された表示イベントデータを検索し、
    検索された当該表示イベントデータに含まれる表示領域識別子に基づき、当該表示領域識別子に対応する表示領域データを取得して、
    前記表示領域データ中に前記表示イベントデータ毎に事前に設定されたアクセスレベルが、当該表示イベントデータに示された当該表示領域データに対応する前記表示領域に対する表示方法種別による表示を許可するものであった場合に、当該表示領域へのアクセスを可能とする、当該アクセス権を獲得するとともに、
    当該表示イベントデータに含まれるデータ参照先情報で特定される位置に基づき当該ICチップ内からデータを読み出し、
    当該表示イベントデータに含まれる表示変換形式に基づき、前記読み出したデータから表示データを生成して、
    前記表示部の当該アクセス権を獲得した当該表示領域に当該表示データを出力する、
    ことを特徴とするICカードのデータ表示方法。
  2. 前記アクセス権の獲得は、
    前記表示領域データ中に前記表示イベントデータ毎に事前に設定されたアクセスレベルが、当該表示イベントデータに示された当該表示領域データに対応する前記表示領域に対する表示方法種別による表示を許可するものであった場合に、当該表示領域データ中の当該表示イベントデータに対応する表示領域保護鍵と、当該表示イベントデータにて保持する表示領域アクセス鍵とを用いて当該表示領域のアクセス権獲得のための照合又は認証を行い、当該表示領域保護鍵と当該表示領域アクセス鍵とが正当なものであると判断したときに、当該表示領域へのアクセスを可能とする、当該アクセス権を獲得する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のICカードのデータ表示方法。
  3. 少なくともICチップと複数の表示領域からなる表示部を有して1以上のアプリケーションを搭載し、当該アプリケーションの処理による所定のイベントが発生したときに、当該イベント毎に当該表示部のいずれか1つの表示領域に当該イベントに基づく表示データの表示を行うICカードであって、
    前記ICチップにおいて、
    前記表示領域毎に当該表示領域条件を管理する表示領域データを有する表示領域管理ファイルと、前記イベント毎にそれぞれ対応して表示データを表示するための情報である表示イベントデータを有する表示イベント管理ファイルとを保持する表示処理情報記憶手段と、
    前記所定のイベントの発生を検出する状態変化検出手段と、
    当該状態変化検出手段により当該イベントの発生が検出された際に、前記表示処理情報記憶手段にて保持する前記表示イベント管理ファイルから当該イベントに対応する表示イベントデータを検索する表示イベントデータ検索手段と、
    検索された当該表示イベントデータに含まれる表示領域識別子に基づき、前記表示領域管理ファイルから当該表示領域識別子に対応する表示領域データを取得する表示領域データ取得手段と、
    前記表示領域データ中に前記表示イベントデータ毎に事前に設定されたアクセスレベルが、当該表示イベントデータに示された当該表示領域データに対応する前記表示領域に対する表示方法種別による表示を許可するものであった場合に、当該表示領域へのアクセスを可能とし、当該アクセス権を獲得する表示領域アクセス権獲得手段と、
    当該表示イベントデータに含まれるデータ参照先情報で特定される位置に基づき当該ICチップ内からデータを読み出すデータ読み出し手段と、
    当該表示イベントデータに含まれる表示変換形式に基づき、前記読み出したデータから前記表示データを生成するデータ変換手段と、
    当該データ変換手段にて生成した前記表示データを当該表示領域アクセス権獲得手段にて前記アクセス権を獲得した当該表示領域に出力する表示データ出力手段と、を有する、
    ことを特徴とするICカード。
  4. 前記アクセス権獲得手段は、
    前記表示領域データ中に前記表示イベントデータ毎に事前に設定されたアクセスレベルが、当該表示イベントデータに示された当該表示領域データに対応する前記表示領域に対する表示方法種別による表示を許可するものであった場合に、当該表示領域データ中の当該表示イベントデータに対応する表示領域保護鍵と、当該表示イベントデータにて保持する表示領域アクセス鍵とを用いて当該表示領域のアクセス権獲得のための照合又は認証を行い、当該表示領域保護鍵と当該表示領域アクセス鍵とが正当なものであると判断したときに、当該表示領域へのアクセスを可能とする、当該アクセス権を獲得する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のICカード。
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