JP4059159B2 - 放電加工制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、放電加工において、電極と被加工物(以下ワークと記す)との間の放電状態を判定する放電加工制御装置に関する。
従来、放電加工において、電極とワークとの間の放電状態を判定し、その判定結果に応じて正常な放電にて加工できるようにフィードバック制御を行う放電分類装置が提案されている(特許文献1参照)。
上記従来技術では、放電状態は正常放電、アーク放電(異常放電)、短絡放電の3種類に分類されている。このうち、正常放電のみが正常な放電状態であって、正常な放電状態では放電加工を正常に行うことができる。また、アーク放電および短絡放電は異常な放電状態であって、異常な放電状態では放電加工を正常に行うことができない。
上記特許文献1においては、各放電状態は、放電電圧をモニタすることにより判定される。各放電状態は、この放電電圧が放電電流に換算され、この放電電流波形を用いて次のように定義されている。まず、モニタされた放電電圧は、「電圧=抵抗×電流」の関係から放電電流に換算される。そして、放電電流最高値の95%〜99%をハイレベル(以下、Hと記す)、放電電流最高値の25%〜90%をローレベル(以下、Lと示す)に設定して、放電電流波形とHまたはLとの関係によって放電状態が分類されている。各放電状態は、放電電流波形がHとLとの間にある状態を正常放電、放電電流波形がHとLとの間にあるが、放電の持続時間が正常状態よりも短いかまたは断続的に起こる状態をアーク放電、放電電流波形がHを超える状態を短絡放電とされている。
放電状態はこのように分類されており、放電加工における放電電圧がモニタされることにより放電状態が判定されている。そして、判定された各放電状態によって正常な放電が行われるようにフィードバック制御がなされるようになっている。
特開平7−1234号公報
実際に行われる放電では、上記した正常放電、アーク放電、短絡放電の3つの放電状態の他に、不完全放電と呼ばれる放電状態がある。この不完全放電とは、電極の電圧が十分に充電されずに始まった放電のことである。
しかしながら、従来の放電分類装置では、放電状態を放電電流波形のみに基づいて分類しているため、上記不完全放電を検出できない。例えば、電極の電圧が十分に充電されていない状態で放電が行われた場合、その放電が始まってすぐに終わってしまう場合には放電の持続時間が短いのでアーク放電であると判定され、その放電の持続時間が長い場合には正常放電であると判定されてしまう。
このように、従来技術では、正常放電、アーク放電、短絡放電の3つの放電状態を判定できるものの、不完全放電を検出することができない。したがって、放電加工において不完全放電が起こっていたとしても、正常放電、アーク放電、短絡放電のいずれかに判定されてしまう。そのため、フィードバック制御により、的確に正常な放電を実現することができなくなっている。
本発明は上記点に鑑みて、1回の放電における放電電圧および放電電流に基づいて、電極の充電が十分になされずに始まった不完全放電状態を検出することと、その判定に基づいて的確なフィードバック制御を行うことができる放電加工制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、放電モニタ部は、放電電圧の絶対値に対する第1のしきい値と、第1のしきい値よりも小さい第2のしきい値とに基づいて、第1のデジタル信号と第2のデジタル信号とを生成する放電電圧波形成形部(7)と、放電電流に対する第3のしきい値に基づいて、第3のデジタル信号を生成する放電電流波形成形部(8)と、第1のデジタル信号と、第2のデジタル信号と、第3のデジタル信号とに基づいて、放電状態の判定を行うための第1のデジタル信号の判定信号と、第2のデジタル信号の判定信号と、第3のデジタル信号の判定信号とを生成する判定部(9)と、判定信号に基づいて放電状態の判定を行う中央演算部(12)とを有することを特徴としている。
このような構成とすることにより、放電電圧および放電電流から、放電状態の判定に用いられる第1〜第3のデジタル信号の判定信号を生成し、これら3つの第1〜第3のデジタル信号の判定信号に基づいて放電状態を判定することができる。このように3つの判定信号を用いて判定を行うことにより、これまでに検出不可能だった不完全放電を検出することができる。さらに、より正確に放電状態の判定が行えるようになるので、異常な放電状態が検出されたとしても、正常な放電が行えるような正確なフィードバック制御を行えるようになる。
また、中央演算部は、第1のデジタル信号の判定信号と、第2のデジタル信号の判定信号と、第3のデジタル信号の判定信号との組み合わせによって放電状態の判定を行うようになっていること特徴としている。
このように、3つの判定信号の組み合わせによって放電状態の判定を行うことで、これまで検出できなかった不完全放電を検出することができる。したがって、より正確な放電状態を判定することが可能となる。
また、判定部は、第3のデジタル信号が立ち上がってからT1時間後の第2のデジタル信号と第3のデジタル信号とを、第2のデジタル信号の判定信号と第3のデジタル信号の判定信号として、第3のデジタル信号が立ち上がってからT1時間後に出力する手段(37、39、41、42)と、第3のデジタル信号が立ち上がってからT2時間前の第1のデジタル信号を第1のデジタル信号の判定信号とする手段(36、38、40)とを有することを特徴としている。
これにより、放電が始まる前の第1のデジタル信号の判定信号と、放電後の第2のデジタル信号および第3のデジタル信号の判定信号とを生成することができる。これらのデジタル信号の判定信号が放電状態の判定のために用いられることになる。
また、T1時間は、放電電流が第3のしきい値を超える時点を基準として、放電電流が第3のしきい値を超えてから、放電電圧の絶対値が第2のしきい値を下回るまでの時間の10%〜60%の時間内に設定されていることを特徴としている。
このようにT1時間を設定することにより、放電後の放電電圧および放電電流の状態を知ることができる。さらに、このT1時間の時点にて放電状態の判定を行うことにより、1回の放電ごとに放電状態を判定することができる。
また、T2時間は、放電電流が第3のしきい値を超える時点を基準として、その基準よりも遡った時間を示し、正常な放電が行われる場合の放電電圧において、この放電電圧が十分に充電されて第1のしきい値を超えている、あらかじめ決められた周期をもつクロックパルスの6周期分の時間内に設定されるようになっていることを特徴としている。
このようにT2時間を設定することにより、放電が始まる前の放電電圧の状態を知ることができる。この放電前の放電電圧の状態は、T1時間の時点で放電状態の判定に用いられる。
請求項に記載の発明では、放電モニタ部には表示部(13)が備えられており、表示部は、中央演算部から入力された放電状態の判定結果を視覚表示するようになっていることを特徴としている。
このように、放電状態の判定結果を視覚的に表示することで、実際の放電状態を知ることができる。これにより、放電状態によっては、中央演算部に指令を出して正常な放電が行えるようにすることも可能になる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の一実施形態を図に基づいて説明する。図1は、本発明における放電加工制御装置のブロック構成図である。この図に示すように、放電加工制御装置は、放電加工部1と、放電モニタ部2と、駆動部3と、駆動回路部4とを備えて構成されている。
放電加工部1は、放電加工を行うための電極5を備えており、電極5とこの電極5によって加工されるワーク6との間に放電を発生させ、その放電のエネルギーによってワーク6を溶融して加工するものである。放電加工部1の電極5に印加されるパルス状の放電電圧および電極5−ワーク6間に流れるパルス状の放電電流が、放電状態を判定するためのパラメータとされ、これらは放電モニタ部2に送信される。このとき、放電電流は、例えば1Aが0.1Vになるような比率で電圧に変換されてから放電モニタ部2に送信される。
放電加工部1において、電極5の材質は、例えば銅やタングステンなどであり、ワーク6の加工に最適な材質の電極5が用いられる。また、ワーク6は、導電性の金属やセラミックスなど、加工したい材質が選択される。さらに、ワーク6の材質により、ワーク6を加工液に浸し、電極5とワーク6との間に加工液が介在する状態として加工される場合もあるが、ワーク6の材質によっては加工液を用いない場合もある。この電極5とワーク6との間の加工間隔は、ワーク6に金属材料を選択した場合において、例えば10〜300μmであるが、ワーク6の加工条件などにより変動する。
放電モニタ部2は、放電加工部1における電極5とワーク6との間に生じる放電状態の判定を行い、駆動部3に対して放電状態を基にしたフィードバック制御信号を送信するものである。放電モニタ部2には、放電加工部1からの放電電圧と電圧変換された放電電流とが入力され、放電状態の判定が1回の放電、すなわち放電電圧および放電電流の1パルスごとに行われる。そして、放電状態の判定結果によるフィードバック制御信号が駆動部3に送信される。ここでいう放電状態とは、放電加工エネルギー量が大きい順に、正常放電、短絡放電、不完全放電、異常放電の4つに分類される各状態をいう。これらの放電状態の定義については、後で説明する。
駆動部3は、放電モニタ部2から入力されたフィードバック制御信号に基づいて正常な放電加工が実現されるような演算を行い、その演算結果を駆動回路部4に送信するものである。
駆動回路部4は、放電加工部1における電極5とワーク6との間の放電状態を調整する。詳しくは電極5とワーク6との間の加工間隔を調整するものである。駆動回路部4はモータを備えており、駆動部3から入力された演算結果に基づいて、ワーク6を設置している駆動回路部4のアクチュエータによりモータを制御して、電極5とワーク6との間の加工間隔の調整を行う。なお、駆動部3および駆動回路部4は、本発明における放電状態制御部に相当する。
次に、放電状態の判定を行う放電モニタ部2について詳しく説明する。放電モニタ部2の構成は、具体的には図2に示される。図2に示されるように、放電モニタ部2は、放電電圧波形成形部7と、放電電流波形成形部8と、判定信号生成部9と、中央演算部12と、表示部13とを備えて構成されている。
放電電圧波形成形部7は、放電加工部1から入力された放電電圧のアナログ信号をデジタル信号に変換するものであり、図3は、この放電電圧波形成形部7の具体的な回路図である。放電電圧波形成形部7は、第1分圧回路部14と、第1、第2保護回路部15、18と、バッファ回路部16と、ノイズ除去回路部17と、第1〜第4比較回路部19〜22と、フィルタ回路部23と、非反転回路部24と、反転回路部25と、第1〜第4スイッチ回路部26〜29とを備えて構成されている。
第1分圧回路部14は、第1分圧回路部14に備えられた抵抗14a〜14cにより、放電電圧波形成形部7に入力された放電電圧を分圧してその大きさを低下させるものである。これは、電極5に印加される放電電圧が、例えば500Vの高電圧であるので、放電電圧波形成形部7に備えられたICチップが破壊されないようにするためである。そこで、分圧回路部のA点を例えば±5V以内になるように、入力された放電電圧が分圧される。分圧された放電電圧は第1保護回路部15に送信される。
第1保護回路部15は、第1分圧回路部14のA点における放電電圧が±15Vを超えるような過電圧が第1保護回路部15に入力された場合、この過電圧を放電電圧波形成形部7の外部へ逃がす働きをするものである。この第1保護回路部15は、ダイオード15a、15bを備えて構成されている。なお、正電位点P1は例えば+15V、負電位点N1は−15Vに固定されている。
バッファ回路部16は、回路と回路の間に挿入され、互いの回路が影響を及ぼさないようにするものであり、オペアンプ16aを備えて構成されている。バッファ回路部16には、第1保護回路部15から放電電圧が入力され、この放電電圧をノイズ除去回路部17に送信する。
ノイズ除去回路部17は、入力された信号の高周波ノイズ除去を行うものである。ノイズ除去回路部17は、抵抗17a、17bと、コンデンサ17c、17dと、オペアンプ17eとを備えて構成されている。ノイズ除去回路部17に入力された放電電圧には、信号処理に不必要である高周波ノイズ成分が含まれているため、この高周波ノイズ成分を取り除く機能が備えられている。そして、ノイズ除去された放電電圧は、第2保護回路部18に送信される。
第2保護回路部18は、第1保護回路部15と同様に、過電圧が入力された場合にその過電圧を外部へ逃がす働きをするものである。第2保護回路部18の構成は、第1保護回路部15と同様であり、ダイオード18a、18bを備えている。なお、正電位点P2は例えば+5V、負電位点N2は例えば−5Vに固定されている。放電電圧はこの第2保護回路部18を通過して、第1〜第4比較回路部19〜22に送信される。
第1〜第4比較回路部19〜22は、入力された信号とあらかじめ設定されているしきい値とを比較して、入力された信号がしきい値よりも大きい場合にHiを出力し、入力された信号がしきい値よりも小さい場合にLowを出力するものである。放電電圧は、第1〜第4比較回路部19〜22にてアナログ信号からデジタル信号に変換される。このように比較回路部が4つ設置されているのは、放電電圧のアナログ信号に対して2つのしきい値を設定するためと、放電電圧の極性が正電位または負電位のどちらにもなり得るためである。
第1比較回路部19は、可変抵抗19aと、抵抗19bと、反転出力可能なオペアンプ19cとを備えて構成されている。この第1比較回路部19において、しきい値は可変抵抗19aの値により設定されている。第2〜第4比較回路部20〜22の構成は、第1比較回路部19と同様であり、第1比較回路部19の可変抵抗19a、抵抗19b、オペアンプ19cがそれぞれ第2〜第4比較回路部20〜22の可変抵抗20a〜22a、抵抗20b〜22b、オペアンプ20c〜22cに対応し、それぞれが第1比較回路部19と同様の機能を果たす。また、各比較回路部19〜22の可変抵抗19a〜22cは、設定させるしきい値によってそれぞれ異なる抵抗値が設定される。
第1〜第4比較回路部19〜22のうち、第1、第3比較回路部19、21は、放電前の放電電圧が十分に充電されているかを判定するためのものであり、規定の放電電圧の50〜95%を高電位しきい値として設定し、高電位デジタル信号を出力する。また、第2、第4比較回路部20、22は、放電中に電極に残っている放電電圧(このとき、放電電圧は低電位しきい値よりも大きい)を示すギャップ電圧が残っているかを判定するためのものであり、規定の放電電圧の5〜50%を低電位しきい値として設定し、低電位デジタル信号を出力する。ここで、高電位しきい値が本発明における第1のしきい値、低電位しきい値が本発明における第2のしきい値、高電位デジタル信号が本発明における第1のデジタル信号、低電位デジタル信号が本発明における第2のデジタル信号に相当する。
これら第1〜第4比較回路部19〜22のうち、電極5の極性が正の場合、放電電圧の高電位デジタル信号は第1比較回路部19、低電位デジタル信号は第2比較回路部20から反転出力される。これらのデジタル信号は各フィルタ回路部23a、23bを通過して、各スイッチ回路26、27に入力される。また、電極5の極性が負の場合、放電電圧の高電位デジタル信号は第3比較回路部21、低電位デジタル信号は第4比較回路部22から非反転出力される。これらのデジタル信号は各フィルタ回路部23c、23dを通過して、核スイッチ回路部28、29に入力される。このように、第1〜第4比較回路部19〜22から出力された各デジタル信号は、第1〜第4比較回路部19〜22にそれぞれ接続されたフィルタ回路部23a〜23dを経由して、それぞれ接続されたスイッチ回路部26〜29に送信される。
フィルタ回路部23a〜23dは、入力された信号のノイズ除去を行うものである。なお、このフィルタ回路部23a〜23dは、設置させなくてもよい。このフィルタ回路部23a〜23dにてノイズ除去された各デジタル信号は、フィルタ回路部23a〜23dにそれぞれ接続された第1〜第4スイッチ回路部26〜29に送信される。
非反転回路部24は、入力されたデジタル信号をそのまま出力するものである。この非反転回路部24には、図2に示した中央演算部12から放電電圧極性切換信号(電極5が正電位の場合はLow、負電位の場合はHi)が入力される。非反転回路部24から出力された放電電圧電極切換信号は、第1、第2スイッチ回路部26、27に送信される。
反転回路部25は、入力されたデジタル信号を反転して出力するものである。この反転回路部25には、中央演算部12から放電電圧極性切換信号が入力され、Hiが入力された場合にLow、Lowが入力された場合にHiが出力される。反転回路部25にて反転された放電電圧極性切換信号は、第3、第4スイッチ回路部28、29に送信される。
第1〜第4スイッチ回路部26〜29は、中央演算部12からの放電電圧極性切換信号によって、フィルタ回路部23から入力された信号をオンまたはオフさせるものである。これらスイッチ回路部26〜29は、放電電圧極性切換信号のLowが入力されるとオンになり、各フィルタ回路部23a〜23dから入力されたデジタル信号を出力する。また、スイッチ回路部26〜29は、放電電圧極性切換信号のHiが入力されるとオフになり、フィルタ回路部23a〜23dから入力されたデジタル信号を出力しない。
つまり、電極5の極性が正の場合、第1、第2スイッチ回路部26、27がオンになり、第1、第2比較回路部19、20から送信された高電位および低電位デジタル信号が出力される。このとき、第3、第4スイッチ回路部28、29はオフになっているので、第3、第4比較回路部21、22から入力された高電位および低電位デジタル信号は出力されない。
また、電極5の極性が負の場合、第3、第4スイッチ回路部28、29がオンになり、第3、第4比較回路部21、22から送信された高電位および低電位デジタル信号が出力される。このとき、第1、第2スイッチ回路部26、27はオフになっているので、第1、第2比較回路部19、20から入力された高電位および低電位デジタル信号は出力されない。
放電電圧波形成形部7は以上のような構成となっており、この放電電圧波形成形部7にて生成された高電位および低電位デジタル信号は、判定信号生成部9のパルス良否判定部11に送信される。
放電電流波形成形部8は、放電加工部1から入力され、電圧変換された放電電流のアナログ信号をデジタル信号に変換するものである。図4は、この放電電流波形成形部8の具体的な回路図である。放電電流波形成形部8は、第2分圧回路部30と、第1、第2保護回路部31、34と、バッファ回路部32と、ノイズ除去回路部33と、第5比較回路部35と、フィルタ回路部23eとを備えて構成されている。
第2分圧回路部30、第1、第2保護回路部31、34、バッファ回路部32、ノイズ除去回路部33、第5比較回路部35の構成は放電電圧波形成形部7に備えられている各回路部と同様であり、同じ機能を果たすものである。具体的には、抵抗30a〜30cがそれぞれ抵抗14a〜14cに対応し、ダイオード31a、31bがそれぞれダイオード15a、15bに対応し、オペアンプ32aがオペアンプ16aに対応し、抵抗33a、33bが抵抗17a、17bに対応し、コンデンサ33c、33dがコンデンサ17c、17dに対応し、オペアンプ33eがオペアンプ17eに対応し、ダイオード34a、34bがダイオード18a、18bに対応し、可変抵抗35aが可変抵抗19a〜22aに対応し、抵抗35bが抵抗19b〜22bに対応し、オペアンプ35cがオペアンプ19c〜22cに対応する。
なお、第2分圧回路部30において、B点の電位が例えば±5V以内になるように放電電流が分圧される。
第5比較回路部35は、第1〜第4比較回路部19〜22と同様に、あらかじめ設定されたしきい値と入力された信号とを比較してその結果を出力するものである。第5比較回路部35には、放電電流しきい値が設定されている。具体的には、規定の放電電流の10〜50%を放電電流しきい値とし、このしきい値を超える放電電流が入力された場合にHi、超えない場合にLowの放電電流デジタル信号が出力される。ここで、放電電流しきい値が本発明における第3のしきい値、放電電流デジタル信号が本発明における第3のデジタル信号に相当する。
放電電流しきい値は、放電電圧の場合と同様に、第5比較回路部35の可変抵抗の値を変更することによってあらかじめ設定されている。そして、第5比較回路部35から送信された放電電流デジタル信号は、第5フィルタ回路部23にてノイズ除去され、放電電流波形成形部8から判定信号生成部9に送信される。詳しくは、放電電流デジタル信号は、判定信号生成部9のT1・T2時間設定部10とパルス良否判定部11とに送信される。
判定信号生成部9は、入力された放電電圧の高電位デジタル信号、低電位デジタル信号、放電電流デジタル信号に基づいて、中央演算部12が放電状態を判定するための各デジタル信号の判定信号を生成するものである。ここで、判定信号生成部9は本発明における判定部に相当する。判定信号生成部9は、T1・T2時間設定部10と、パルス良否判定部11とを備えて構成されている。
T1・T2時間設定部10は、中央演算部12から入力されたT1・T2時間設定信号群と放電電流波形成形部8から入力された放電電流デジタル信号とに基づいて、放電電流デジタル信号の立ち上がりを基準にしたT1およびT2時間の設定を行うものである。これらT1およびT2時間は、放電状態の判定に用いられる。図5は、T1・T2時間設定部10のブロック構成図である。このT1・T2時間設定部10には、例えば東芝社製の74HC161、74HC541、74AC521が用いられる。
T1時間およびT2時間は、以下のように定義される。まず、T1時間は、放電電流デジタル信号の立ち上がりを基準にして、この放電電流デジタル信号が立ち上がってから経過した時間を示し、このT1時間の時点にて放電状態が判定される。正常な放電において、放電電流が放電電流しきい値を超えてから、放電電圧が低電位しきい値を下回るまでの時間を放電時間とする。この放電時間が放電が行われる持続時間であり、放電加工部1によって設定されている。したがって、T1時間はこの設定時間内に収まるように設定されている。
具体的には、T1時間は、放電時間の10%〜60%の時間内に設定される。放電時間の下限を10%としているのは、正常な放電が行わなかった場合、放電時間の10%の時間で放電電流がしきい値を下回ってしまうためである。また、放電時間の上限を60%としているのは、この時間を超えると安定した放電が行われているからである。好ましくは、T1時間は放電時間の30%に設定される。
T2時間は、放電電流デジタル信号の立ち上がりを基準にして、その基準よりも遡った時間を示す。具体的には、T2時間は、正常な放電が行われる場合において、放電電圧が十分に充電されて高電位しきい値を超えている状態から放電電流デジタル信号の立ち上がりの基準に至るまでの時間に設定される。このT2時間は、任意の周期(例えば1μs)をもつクロックパルスの6周期分の時間とされ、中央演算部12からの指令により、T1・T2時間設定部10にて設定される。
T1・T2時間設定部10には、中央演算部12からのT1・T2時間設定信号群と、放電電圧波形成形部7からの放電電流デジタル信号とが入力される。T1・T2時間設定信号群は、T1ラッチ信号と、T1・T2時間信号と、T1・T2OE信号と、T1・T2時間基準信号とを含んでおり、これらの信号は、T1時間およびT2時間の設定に用いられる。T1・T2時間設定部10にて設定されたT1およびT2時間は、T1およびT2時間設定信号としてパルス良否判定部11に送信される。
パルス良否判定部11は、放電電圧波形成形部7および放電電流波形成形部8から入力された放電電圧の高電位デジタル信号、低電位デジタル信号、そして放電電流の放電電流デジタル信号に基づいて、放電電流デジタル信号が立ち上がってからT1時間後の各デジタル信号のHiまたはLowを判定信号として出力するものである。
図6は、パルス良否判定部11の回路図である。このパルス良否判定部11は、遅延回路部36と、T1時間発振器37と、T2時間発振器38と、第1〜第4信号保持部39〜42とを備えて構成されている。
遅延回路部36は、入力された信号を、時間を遅延させて出力するものである。遅延回路部36は、6個のDフリップフロップ(以下DFFと記す)を備えて構成されており、例えば東芝社製の74HC574を用いて構成されている。この遅延回路部36には、放電電圧波形成形部7から送信された高電位デジタル信号と、T1・T2時間設定部10から送信されたT2時間設定信号とが入力される。
高電位デジタル信号が遅延回路部36に入力され、遅延回路部36に備えられたDFFにクロックパルスが入力されると、高電位デジタル信号は以下のように遅延され出力される。まず、高電位デジタル信号が1つめのDFFに入力され、クロックパルスが1つめのDFFに入力されると1つめのDFFから高電位デジタル信号が出力され、2つめのDFFに入力される。そして、2つめのDFFに入力された高電位デジタル信号は、2つめのクロックパルスが2つめのDFFに入力されると高電位デジタル信号が出力され、3つめのDFFに入力される。このようにして、6個のDFFを通過した高電位デジタル信号は、クロックパルス6周期分だけ遅延されて出力されることになる。このクロックパルス6周期分の時間がT2時間となっている。そして、遅延回路部36に入力された高電位デジタル信号は、この遅延回路部36にてT2時間遅延されて出力され、第2信号保持部40に送信される。
T1時間発振器37は、T1・T2時間設定部10から送信されたT1時間設定信号に基づいて、入力された信号をT1時間だけ遅延させて出力するものである。具体的には、第1信号保持部39から、放電電流デジタル信号の立ち上がりパルスが入力され、この放電電流デジタル信号が立ち上がってからT1時間後にパルスを出力する。このパルスは、第3、第4信号保持部41、42に送信される。
T2時間発振器38は、C点のパルスの周期が、任意の周期のパルスの6周期分になるよう設定するものである。つまり、任意のパルスの6周期分がT2時間となる。T2時間発振器38には、T1・T2時間設定部10からT2時間設定信号が入力され、任意の周期のパルスが遅延回路部36に送信される。
第1〜第4信号保持部39〜42は、入力された信号を保持し、クロックが入力されると保持している信号を出力するものである。第1〜第4信号保持部39〜42は、それぞれDFFを備えて構成されている。第2信号保持部40から高電位デジタル信号の判定信号が出力され、第3信号保持部41から低電位デジタル信号の判定信号が出力され、第4信号保持部42から放電電流デジタル信号の判定信号が出力される。そして、これらの判定信号は中央演算部12に送信される。
中央演算部12は、判定信号生成部9から入力された高電位デジタル信号、低電位デジタル信号、放電電流デジタル信号の各判定信号に基づいて放電状態を判定するものである。図7は、中央演算部12のブロック構成図である。中央演算部12は、放電状態の判定を行うだけではなく、外部装置への放電データの送信、外部装置からの指令受信、放電電圧波形成形部7への放電電圧極性切換信号の送信、判定信号生成部9へのT1・T2時間設定信号群の送信、表示部13への放電状態の表示指示、を行う機能も有する。この中央演算部12部には、例えばルネサステクノロジ社製のH8/3337が用いられる。
なお、外部装置には、例えばパーソナルコンピュータが用いられる。これにより、放電のデータを送信したり、外部から指令を受信することが容易にできるようになっている。
中央演算部12にて判定される放電状態は、放電加工エネルギー量が大きい順に、正常放電、短絡放電、不完全放電、異常放電となるように分類される。以下に、各放電状態とその定義について説明する。各放電状態は以下のように定義され、各デジタル信号のHiとLowの組み合わせによって判定される。
図8に、正常放電の波形を示す。この図に示す放電波形では、放電電圧がA点にて高電位しきい値よりも高く、B点にて低電位しきい値よりも高く高電位しきい値よりも低くなっている。さらに、放電電流がC点にて放電電流しきい値よりも高くなっている。このような放電状態が正常放電であり、電極5とワーク6との間のギャップが正常な大きさとなっている。
正常放電では、図9に示すように、放電電流デジタル信号が立ち上がってからT1時間後において、放電電圧が低電位しきい値と高電位しきい値との間の大きさであり、放電電流が放電電流しきい値よりも大きくなっており、さらに、放電電流デジタル信号が立ち上がってからT2時間前の放電電圧が高電位しきい値よりも大きくなっている。つまり、高電位デジタル信号がHi、低電位デジタル信号がHi、放電電流デジタル信号がHiの場合を正常放電として、このようなデジタル信号の組み合わせの場合には、正常放電であると判定される。
図10に、短絡放電の波形を示す。この図に示す放電波形では、放電電圧がA点にて高電位しきい値よりも高く、B点にて低電位しきい値よりも低くなっている。さらに、放電電流がC点にて放電電流しきい値よりも高くなっている。このような放電状態が短絡放電であり、電極5とワーク6との間の加工間隔が狭くなっている。
短絡放電では、図11に示すように、放電電流デジタル信号が立ち上がってからT1時間後において、放電電圧が低電位しきい値よりも小さく、放電電流が放電電流しきい値よりも大きくなっており、さらに、放電電流デジタル信号が立ち上がってからT2時間前の放電電圧が高電位しきい値よりも大きくなっている。つまり、高電位デジタル信号がHi、低電位デジタル信号がLow、放電電流デジタル信号がHiである場合を短絡放電として、このようなデジタル信号の組み合わせの場合には、短絡放電であると判定される。
図12に、不完全放電の波形を示す。この図に示す放電波形では、放電電圧がA点にて低電位しきい値よりも高く高電位しきい値よりも低くなっており、B点にて低電位しきい値よりも高く高電位しきい値よりも低くなっている。このとき、A点のほうがB点よりも電圧が高く、A点とB点との間では、放電電圧波形は、高電位しきい値に達せずに上に凸の形状になっている。さらに、放電電流がC点にて放電電流しきい値よりも低くなっている。このような放電状態が不完全放電であり、放電開始前に電極5に印加される電圧が十分でないまま始まった放電である。
不完全放電では、図13に示すように、放電電流デジタル信号が立ち上がってからT1時間後において、放電電圧が低電位しきい値よりも高く、放電電流が放電電流しきい値よりも高くなっており、さらに、放電電流デジタル信号が立ち上がってからT2時間前の放電電圧が低電位しきい値と高電位しきい値との間の大きさであり、上に凸の波形になっている。つまり、高電位デジタル信号がLow、低電位デジタル信号がHi、放電電流デジタル信号がHiの場合を不完全放電として、このようなデジタル信号の組み合わせの場合には、不完全放電であると判定される。
図14に、異常放電の波形を示す。この図に示す放電波形では、放電電圧がA点にて高電位しきい値よりも高く、放電電流がC点にて放電電流しきい値よりも低くなっている。このような放電状態が異常放電であり、電極5とワーク6との間のギャップが正常放電の場合に比べて大きく、電極5とワーク6との間に存在する加工くずなどを介して起こる放電である。
異常放電では、図15に示すように、放電電流デジタル信号が立ち上がってからT1時間後において、放電電流が放電電流しきい値よりも小さくなっている。つまり、放電電流デジタル信号がLowの場合を異常放電として、このようなデジタル信号の場合には、異常放電であると判定される。
中央演算部12は、放電状態を以上の4種類に分類して各デジタル信号の組み合わせにより、放電状態の判定を行う。特に、本発明の放電加工制御装置では、従来にはない不完全放電の放電状態を定義していることにより、放電状態をより細かく分類することが可能になっている。
表示部13は、中央演算部12から送信された表示信号を基に、発光ダイオード(LED)を用いて放電状態を視覚的に表示するものである。各放電状態は、例えば3色(緑、赤、黄)LEDのいずれかによって表示され、例えば正常放電は緑、短絡放電は赤、異常放電は赤、不完全放電は黄のLEDにて表示されるようになっている。
このように、放電状態の判定のためのパラメータとして、放電電圧および放電電流の双方を用いている。そして、高電位デジタル信号、低電位デジタル信号、放電電流デジタル信号の3つの判定信号の組み合わせにより、放電状態を判定することができる。これにより、正常放電、アーク放電、短絡放電だけでなく、不完全放電も検出可能になっている。
このような構成を有する放電モニタ部2において、放電状態の判定信号は以下のように生成される。
まず、放電加工部1において、電極5に印加される繰り返しパルス状の放電電圧と、放電による放電電流とが、放電モニタ部2に送信される。このとき、放電電流は電圧変換されてから放電モニタ部2に送信される。
そして、放電モニタ部2に入力された放電電圧は放電電圧波形成形部7に、放電電流は放電電流波形成形部8に入力される。放電電圧波形成形部7において、放電電圧の高電位および低電位デジタル信号が生成され、パルス良否判定部11に送信される。また、放電電流波形成形部8において、放電電流デジタル信号が生成され、判定信号生成部9のT1・T2時間設定部10およびパルス良否判定部11に送信される。
また、中央演算部12はT1・T2時間設定信号をT1・T2時間設定部10に送信する。これにより、T1・T2時間設定部10において、放電電流デジタル信号の立ち上がりを基準にしたT1およびT2時間が設定され、これらT1およびT2時間の設定信号がパルス良否判定部11に送信される。このとき、T1時間設定信号はパルス良否判定部11のT1時間発振器37に送信され、T2時間設定信号はパルス良否判定部11のT2時間発振器38に送信される。
この時点で、パルス良否判定部11には、高電位デジタル信号が遅延回路部36に、低電位デジタル信号が第3信号保持部41に、T1時間設定信号がT1時間発振器37に、T2時間設定信号がT2時間発振器38に、放電電流デジタル信号が第4信号保持部42に入力されている。
T2時間設定信号が入力されたT2時間発振器では、図6のC点におけるパルスの周期が、任意の周期をもつパルスの6周期分となるように、任意の周期のパルスが設定され、遅延回路部36に送信される。
遅延回路部36に入力された高電位デジタル信号は、T2時間発振器から入力されたパルスをクロックとして遅延回路部36に備えられたDFFを6回通ったあと出力される。したがって、T2時間前の高電位デジタル信号が第2信号保持部40に送信され、保持される。このように、高電位デジタル信号において、T2時間におけるデジタル信号を出力させるのは、放電が始まる前の放電電圧の状態を知るためである。
一方、放電電流デジタル信号が第1信号保持部39に入力されると、その放電電流デジタル信号の立ち上がりと同時にパルス信号が出力される。このパルス信号は、放電電流デジタル信号の立ち上がりのタイミングを示すものである。このパルス信号は第2信号保持部40とT1時間発振器37とに送信される。第2信号保持部40にパルス信号が入力されると、このパルス信号の立ち上がりと同時に、第2信号保持部40に保持されているT2時間遅延された高電位デジタル信号の判定信号が出力される。
また、T1時間発振器37に第1信号保持部39からのパルス信号が入力されると、このパルス信号はT1時間遅延されて出力され、第3、第4信号保持部41、42に入力される。第3信号保持部41には低電圧デジタル信号が、第4信号保持部42には放電電流デジタル信号が入力されており、第3、第4信号保持部41、42にT1時間遅延されたパルス信号が入力されると、放電電流デジタル信号が立ち上がってからT1時間後の低電位デジタル信号と放電電流デジタル信号が出力されることになる。したがって、第3信号保持部41からT1時間における低電位デジタル信号の判定信号が出力され、第4信号保持部42からT1時間における放電電流デジタル信号の判定信号が出力される。
このようにして、第2〜第4信号保持部40〜42から出力された各判定信号は、中央演算部12に送信され、放電電流デジタル信号が立ち上がってからT1時間後の各判定信号のHiとLowの組み合わせにより、放電状態が判定される。このようにして、1回の放電における放電電圧および放電電流から、放電状態を判定することができる。
中央演算部12にて放電状態の判定が行われると、判定リセット信号が中央演算部12からパルス良否判定部11の第1〜第4信号保持部39〜42に送信され、第1〜第4信号保持部39〜42がリセットされる。また、判定結果は中央演算部12にて単位時間カウントされ、その単位時間あたりの放電状態の比率によって最終的な放電状態を判定する。この最終的な放電状態に基づいて、最適な放電加工条件がフィードバック制御信号として駆動部3に送信され、また、放電状態の判定結果が表示部13に送信され、放電状態によって異なる色のLED表示がなされる。
このように、放電電圧および放電電流に基づいて、1回の放電における放電状態の判定を行うことができ、さらに不完全放電の判定も行うことができる。また、数回の放電状態の判定からフィードバック制御を行っているので、正常な放電状態を実現することができ、加工時間の短縮も可能になる。
(他の実施形態)
また、フィードバック制御信号を放電加工部1にも送信するようにしてもよい。これにより、放電加工部1の電極5に印加させる電圧や電極5とワーク6の間隔の制御が可能になり、より正確な放電加工を実現することができる。
本発明の第1実施形態における放電加工制御装置のブロック構成図である。 図1に示す放電加工制御装置の放電モニタ部のブロック構成図である。 図2に示す放電モニタ部の放電電圧波形成形部の回路図である。 図2に示す放電モニタ部の放電電流波形成形部の回路図である。 図2に示す放電モニタ部の判定信号生成部におけるT1・T2時間設定部の回路図である。 図2に示す放電モニタ部における判定信号生成部のパルス良否判定部の回路図である。 図2に示す放電モニタ部における中央演算部のブロック構成図である。 正常放電における放電電圧および放電電流波形を示した図である。 図6に示すパルス良否判定部にて生成された正常放電の判定信号を示すタイミングチャートである。 短絡放電における放電電圧および放電電流波形を示した図である。 図6に示すパルス良否判定部にて生成された短絡放電の判定信号を示すタイミングチャートである。 不完全放電における放電電圧および放電電流波形を示した図である。 図6に示すパルス良否判定部にて生成された不完全放電の判定信号を示すタイミングチャートである。 異常放電における放電電圧および放電電流波形を示した図である。 図6に示すパルス良否判定部にて生成された異常放電の判定信号を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1…放電加工部、2…放電モニタ部、3…駆動部、4…駆動回路部、5…電極、
6…ワーク、7…放電電圧波形成形部、8…放電電流波形成形部、9…判定信号生成部、
10…T1・T2時間設定部、11…パルス良否判定部、12…中央演算部、
13…表示部。

Claims (2)

  1. 被加工物(6)に対して放電加工を行うための電極(5)を備えている放電加工部(1)と、
    1回の放電における放電電圧および放電電流に基づいて、放電状態の判定を行う放電モニタ部(2)と、
    前記電極と前記被加工物との間に正常な放電が行われるように、前記電極と前記被加工物との間の放電状態の制御を行う放電状態制御部(3、4)とを備えて構成される放電加工制御装置において、
    前記放電モニタ部は、
    前記放電電圧の絶対値に対する第1のしきい値と、前記第1のしきい値よりも小さい第2のしきい値とに基づいて、第1のデジタル信号と第2のデジタル信号とを生成する放電電圧波形成形部(7)と、
    前記放電電流に対する第3のしきい値に基づいて、第3のデジタル信号を生成する放電電流波形成形部(8)と、
    前記第1のデジタル信号と、前記第2のデジタル信号と、前記第3のデジタル信号とに基づいて、前記放電状態の判定を行うための前記第1のデジタル信号の判定信号と、前記第2のデジタル信号の判定信号と、前記第3のデジタル信号の判定信号とを生成する判定部(9)と、
    前記判定信号に基づいて前記放電状態の判定を行う中央演算部(12)とを有し、
    前記中央演算部は、前記第1のデジタル信号の判定信号と、前記第2のデジタル信号の判定信号と、前記第3のデジタル信号の判定信号との組み合わせによって前記放電状態の判定を行うようになっており、
    前記判定部は、
    前記第3のデジタル信号が立ち上がってからT1時間後の前記第2のデジタル信号と前記第3のデジタル信号とを、前記第2のデジタル信号の判定信号と前記第3のデジタル信号の判定信号として、前記第3のデジタル信号が立ち上がってからT1時間後に出力する手段(37、39、41、42)と、
    前記第3のデジタル信号が立ち上がってからT2時間前の前記第1のデジタル信号を前記第1のデジタル信号の判定信号とする手段(36、38、40)とを有し、
    前記T1時間は、前記放電電流が前記第3のしきい値を超える時点を基準として、前記放電電流が前記第3のしきい値を超えてから、前記放電電圧の絶対値が前記第2のしきい値を下回るまでの時間の10%〜60%の時間内に設定されており、
    前記T2時間は、前記放電電流が前記第3のしきい値を超える時点を基準として、その基準から遡る時間を示し、前記正常な放電が行われる場合において前記放電電圧が前記第1のしきい値を超えるように十分に充電されている状態から前記基準に至るまでの、あらかじめ決められた周期をもつクロックパルスの6周期分の時間に設定されるようになっていることを特徴とする放電加工制御装置。
  2. 前記放電モニタ部には表示部(13)が備えられており、
    前記表示部は、前記中央演算部から入力された前記放電状態の判定結果を視覚表示する
    ようになっていることを特徴とする請求項1に記載の放電加工制御装置。
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