JP4059011B2 - 液晶表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、液晶表示装置の画質向上に関し、詳細には、インターレース方式のテレビジョン信号を表示するアクティブマトリックス型の液晶表示装置における動画品質の向上に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置(以下、LCDと記載する。)は、高精細、低消費電力、省スペースといった特徴を有しており、コンピュータモニタやテレビジョン表示装置等の様々な用途において全面的に陰極線管(以下、CRTと記載する。)に代替することが期待されている。しかし、LCDは、CRTに比べて動画表示における画質が十分でないことから、動画品質の向上が求められており、特に、テレビジョン表示装置への応用に際しては、現行のテレビジョン信号に基づく動画を高画質に表示できることが必要となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
LCDの動画表示における問題は、第1に、暗い背景の中に部分的に明るい箇所がある画像を表示する場合、周囲と比べてメリハリのある明るい点の描画を少ない電力で表示することが出来ない点と、第2に動画の精細度が悪い点である。
【0004】
まず、少ない電力で部分的な明るい点を映せないのは、描画の原理が画素毎の発光でなく、裏面の均一な明るさのバックライトから出た光のパネル透過率を画素毎に印加する電圧で変わる液晶のリタデーションで調整することに起因している。すなわち、最大輝度はバックライトの最大輝度とパネルの最大透過率で制限されてしまう。このため、輝度が面内で均一なバックライトと透過率が均一な液晶パネルを用いる従来の液晶表示装置の場合、画面の各場所の最大輝度は表示する画像によらずある値に限定されてしまう。このため、薄暗い背景に白い点がある場合、白い点の輝度を高めるためには、バックライト全体の輝度を高める必要があるため、バックライトへの投入電力が増える。
これに対し、CRTでは、薄暗い背景に白い点がある場合、白い点の輝度を高めるためには白い点を描画するタイミングのカソード電力を増大させればよいだけであるので、投入電力が少なくてすむ。
【0005】
次に動画精細度が悪い理由は以下の点にあるとされている。まず、図9の(a)に示すように、黒い背景中を白い物体50がある方向に移動する画面を表示する場合、LCDでは、図9の(b)に示すように観視者に物体50の輪郭がぼけて知覚される「動きぼけ」が発生する。また、図9の(c)に示すように移動前の物体50の残像51が知覚される「ゴースト」も発生する。なお、図中の例えば白→黒という記載は物体50の移動に伴い、画面が白から黒に変わることを示している。
【0006】
こうした動画表示上の問題は、一つには、信号に対する液晶の応答時間が長いことに起因する。現在一般に用いられているツイステッドネマチック型(以下、TN型と記載する。)やスーパ・スイステッド・ネマチック型(以下、STN型と記載する。)のLCDにおいては、液晶に電界を印加してから液晶分子の配列が変化して所望の光透過率に達するまでの電気光学応答時間が、一般的なテレビジョン信号のフィールド周期である16.7msecよりも数倍長いため、1フィールド期間内に動き部分の光学応答が完了しない。このため、液晶の光学応答の遅れが、「動きぼけ」や「ゴースト」として視認されてしまう。
【0007】
また、LCDが、次のフレームの画像情報に書き換えられるまで発光を続けるホールド型であることも、動画に対する表示品質が低い原因であるとされている。LCDとして多く用いられている薄膜トランジスタ型(以下、TFT型と記載する。)LCDは、液晶に電界を印加することにより蓄えられた電荷が次に電界を印加するまで比較的高い割合で保持される。このため、図10の(a)に示すように、LCDの各画素は次のフレームの画像情報に基づく電界印加により書き換えられるまで発光を続ける。一方、電子ビームを走査して蛍光体を発光させて表示を行うCRT型の表示装置においては、図10の(b)に示すように、各画素の発光は概ねインパルス状となる。したがって、LCDは、CRTに比べて画像表示光の時間周波数特性が低く、それに伴い空間周波数特性も低下して観視画像のぼけを生じる。
【0008】
LCDの動画表示における画質を向上するため、バックライトを分割して駆動することが、例えば特開平11−202286号公報に開示されている。図11は、その装置構成を示すブロック図である。液晶パネルの背面に配置されたバックライト54を複数の発光領域54a〜54dに分割し、対応する領域の液晶パネルの画像書きこみ操作に対して一定の時間遅延を持たせながら、各発光領域54a〜54dにある放電ランプ56を、点灯制御回路60、インバータ61によって順次発光させる。
【0009】
図12は、このような液晶表示装置における液晶の光学応答とバックライト発光タイミングの関係を示すタイミング図である。図12において、上段は液晶への書き込み電圧、中段は液晶の光学応答、下段はバックライトの発光タイミングを示す。現行のテレビジョン信号であるインターレース信号を表示する場合を例に説明する。インターレース信号を表示する場合、1フレーム(=1画面)の表示期間を偶数フィールドと奇数フィールドに分け、偶数フィールドに偶数行(2n行、nは正の整数)のみを走査し、奇数フィールドに奇数行((2n+1)行)のみを走査する。
【0010】
まず、偶数フィールドにおいて、黒信号から白信号に書き換えられた2n行目の画素の液晶光学応答64は、書き換え直後のフィールド期間中に輝度が大きく増加し、その後、数フィールドをかけて完全な白表示となる。続く奇数フィールドにおいて、黒信号から白信号に書き換えられた(2n+1)行目の画素の液晶光学応答65は、1フィールド期間(約16msec)ずれて2n行目の画素と同様の挙動を示す。
【0011】
バックライトは、図11の下段に示すように、偶数フィールド及び奇数フィールドの各々において、画像信号の書き換えから一定の遅延時間が経過した後の所定期間にのみ点灯する。これにより、液晶光学応答の変化の途中経過が観視者にあまり見えず、また、各画素の発光がインパルス状に近くなるため、動画表示における画質が向上する。
【0012】
しかし、上記従来の液晶表示装置では、前述の動画表示における問題点のうち、「動画ぼけ」は改善されるものの、「ゴースト」を十分に消すことができない。図9の(c)に示すように、ゴーストが生じる原因は、黒画像から白画像に書き換えられる領域52と白画像から白画像に書き換えられる領域53との間に、液晶応答時間の違いに基づくコントラスト差が生じることにある。しかし、一般的なTN型液晶の応答時間はフィールド期間よりも数倍長いため、図12に示すように、黒画像から白画像に書き換えられる領域52に対応する液晶光学応答64と、白画像から白画像に書き換えられる領域53に対応する液晶光学応答66との間には、バックライトが点灯する期間においても輝度差が存在する。この輝度差が完全に解消するのは、書き換えを行ってから数フィールド後である。したがって、バックライトの点灯期間をいくら短く制限しても、ゴーストが残ってしまう。
【0013】
そこで、この発明は、応答速度の遅いTN型液晶等を用いてもゴーストを除去することができ、インターレース方式テレビジョン信号に基づいてメリハリのある高画質な動画表示を少ない消費電力で可能とするアクティブマトリックス型の液晶表示装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明の第1の構成による液晶表示装置は、基板上に、液晶を駆動するため上記液晶を挟んで対向するように配置された第1電極及び第2電極と、上記液晶が配置された基板の側と反対側に配置されたバックライトと、このバックライトと、上記第1電極の上記液晶と対向する側と反対側に配置された第1偏光手段と、上記基板と上記バックライトとの間に配置された第2偏光手段と、上記第1偏光手段と上記液晶との間に配置され、透過する直線偏光の向きが上記第1偏光板の透過する直線偏光の向きと平行になるよう揃えられて設けられた第1反射偏光板とを備えている。
また、この発明の第1の構成による液晶表示装置は、上記液晶と上記第1偏光手段との間にカラーフィルターを備え、該カラーフィルターと上記液晶との間に、上記第1反射偏光板を備えている。
【0016】
この発明の第2の構成による液晶表示装置は、上記バックライトと上記第2偏光板との間に、透過する直線偏光の向きが上記偏光板の直線偏光を透過する向きと平行になるよう揃えられて設けられた第2反射偏光板を備えている。
【0017】
この発明の第3の構成による液晶表示装置は、マトリックス状に配列した画素と各画素に接続したスイッチ手段とを有する画像表示部と、前記スイッチ手段を駆動しながら前記画素をラインごとに選択して一画面の走査を行う行駆動回路と、前記走査に同期して、選択されたラインの画素に、偶数フィールドと奇数フィールドからなるインターレース方式の画素信号を書き込む列駆動回路とを備え、偶数フィールドにおいて、偶数ラインの画素に画像信号を書き込む一方、奇数ラインの画素に各画素の電位を揃えるための消去信号を書き込み、奇数フィールドにおいて、奇数ラインの画素に画像信号を書き込む一方、偶数ラインの画素に消去信号を書き込むようにしている。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による液晶表示装置の液晶セル1画素の平面輝度分布と断面構造を示す模式図である。
図1の(A)は、1画素の輝度分布を示し、a、b、及びcは分割されたそれぞれのR、G、及びBの色サブ画素(以下サブ画素と記載する。)を示している。この画面では、サブ画素a、bは黒表示(透過率が0)、サブ画素cは白表示(透過率が最大)されている場合を示している。
図1の(B)において、101は表示面側となる第1偏光板(第1偏光手段)であり、第1ガラス基板102上に貼り付けられ、第1ガラス基板102の裏側にはカラーフィルター(以下ではCFと記載する。)103、第1反射偏光板104、さらに、第1透明電極105が順に配置されている。106は上記第1ガラス基板102と第2ガラス基板108とにより形成されたセルに保持された液晶である。ここで、例えば、第1反射偏光板104としては、住友スリーエム社のDBEFシートなどが使用できる。
第2ガラス基板108の液晶106と面する前面側には、CF103のサブ画素に分割されたCF103に対応して第2透明電極107a、107b、107cが形成されている。第2ガラス基板108の背面側には、第2偏光板(第2偏光手段)109、第2反射偏光板111が順次配置され、さらにその背後にはバックライト110が位置し、このバックライト110の、側面側には光源112、背面側には反射板113が配置されている。
【0019】
ここで、第1反射偏光板104は透過する直線偏光の向きが第1偏光板101の透過する直線偏光の向きと平行になるよう揃えられて設けられており、第1偏光板101と第2偏光板109は、それぞれの透過する直線偏光の向きが直交する角度に配置されている。また、第2偏光板109と第2反射偏光板111は、それぞれの透過する直線偏光の向きが平行な角度に配置されている。
液晶106は、TN型液晶であり、画素分割された第2透明電極107a〜107cと第1透明電極105との間に印加される電界で駆動され、通常は電圧を印加した状態で液晶106のリタデーションが0になり、電圧を印加しない場合に、リタデーションが大きくなり液晶106に入射した直線偏光の角度が90度回転するように、液晶106の光学特性、厚さ、配向処理、印加電圧値が決められている。
【0020】
この場合、サブ画素aとbでは電圧が印加され透過率が低い黒表示を、そしてサブ画素cでは電圧が印加されておらず透過率が高い白表示をするよう設定されている。
このように形成された液晶表示装置において、バックライト110から出た光源112からの光は、第2反射偏光版111と第2偏光板109で直線偏光になり、液晶106に入る。ここで、サブ画素cに対応する位置の液晶セルに入った直線偏光Pは、電圧が印加されていない液晶106のリタデーションにより直線偏光の向きが90度回転して第1反射偏光板104に到達し、反射されることなくこれを通過し、CF103で余分な波長の光を吸収除去することにより着色されて、さらに、第1偏光板を通過して観察者に視認される。
これに対し、サブ画素bに対応する液晶セル106に入った直線偏光Qは、電圧を印加された液晶106のリタデーションが0であるためそのままの向きで第1反射偏光板104に到達するため第1反射偏光版104で反射され、さらに第2偏光板109を通過してバックライト110まで戻り、反射板113で反射され、再びバックライト光Rとして出光する。この時、CF103を通過していないため吸収ロスが無く、サブ画素bに対応する液晶に侵入した光の大部分が再びバックライトに戻ることになる。このため、背景が全体的に暗い場合、実効的にバックライト110の輝度は高くなり、サブ画素cの輝度を、バックライトの実効輝度に比例して高くすることができる。
【0021】
この時、バックライト110と第2偏光板109との間に第2反射偏光板111があるので、バックライト110の底面で反射して第2反射偏光板111へ向かう光Uが第2反射偏光板111で反射され、バックライト110に戻り、バックライト110の底面で反射され、反射光Vは偏光面が回転されるため、第2反射偏光板111と第2偏光板109とを透過する成分を持ち、第2反射偏光板111と第2偏光板109(これら偏光面は互いに並行になるように配置されている。)を透過してサブ画素cに対応する第2透明電極107cへ導入され、再利用される。仮に第2反射偏光板111がないときは、上記光Uは第2偏光板109に吸収される。よって、第2反射偏光板111により光の吸収がさらに減少し光の有効な再利用が盛んになるため、黒い背景に囲まれた白い点であるサブ画素cの輝度の増大効果はさらに高まる。
以上で説明した実施の形態1によれば、全体の背景が暗く局所的に明るい点がある画像で、暗い背景箇所に相当する画素で第1偏光板101により吸収されるはずの光が、CFで光を吸収される前に第1反射偏光板104でバックライト110に返され、バックライト輝度が実質的に増加するため、局所的な明るい箇所の輝度が増大する。
【0022】
実施の形態2.
図2は、この発明の実施の形態2による液晶表示装置の液晶セル1画素の平面輝度分布と断面構造を示す模式図である。
図2の(A)は、1画素の輝度分布を示し、a、b、及びcは分割されたそれぞれのサブ画素を示している。この画面では、サブ画素a、bは黒表示、サブ画素cは白表示されている場合を示している。
図2の(B)において、図1の(B)と同一の符号は、同一叉は相当部分を示す。
すなわち、第1偏光板101、第1ガラス基板102、第1透明電極104、液晶106、第2透明電極107a〜107c、第2ガラス基板108、第2偏光板109、バックライト110、光源112、反射板113は図1の(B)と同一の構成である。カラーフィルタCF103、第1反射偏光板104が図1の(B)では、第1ガラス基板102と第1透明電極105との間に配置されているのに対し、この実施の形態2では、第1偏光板101と第1ガラス基板102との間に配置され、実施の形態1における第2反射偏光板111がない点が相違している。
また、第1反射偏光板104は、透過する直線偏光の向きが第1偏光板101の直線偏光を透過する向きと平行になるよう揃えられて設けられており、第1偏光板101と第2偏光板109は、それぞれの透過する直線偏光の向きが直交する角度に配置されているのは実施の形態1と同様である。液晶106は、TN型液晶であり、サブ画素に対応するように分割された第2透明電極107a〜107cと第1透明電極105との間に印加される電界で駆動され、電圧を印加した状態で、リタデーションが0になり、電圧を印加しない場合にリタデーションが大きくなり直線偏光の角度が90度回転するよう形成されている点も実施の形態1と同様である。
【0023】
ここで、サブ画素a、bでは電圧が印加され、透過率が低い黒表示を、サブ画素cでは電圧が印加されておらず透過率が高い白表示をするように設定されている。バックライト110から出た光源112からの光は、第2偏光板109で直線偏光になり、液晶106へ入る。ここで、サブ画素cに対応する位置の液晶セルに入った直線偏光Pは電圧が印加されていない液晶106のリタデーションにより直線偏光の向きが90度回転して第1反射偏光板104に到達し、反射せずにこれを通過し、CF103で余分な波長の光を吸収し、第1偏光板101を通過て観察者に視認される。
一方、サブ画素bに対応する液晶セルに入った直線偏光Qは、電圧を印加された液晶106のリタデーションが0であるためそのままの向きで第1反射偏光板104に到達しこの第1反射偏光板104で反射され、さらに第2偏光板109を通過しバックライト110まで戻り、反射板113で反射され、再びバックライト110から出光する。このバックライト光Rはサブ画素cに対応する第2透明電極107c、及びCF103を通過する。よって、背景が全体的に暗い場合、実効的にバックライト110の輝度は高くなり、サブ画素cの輝度を、バックライトの輝度に比例して高くすることができる。
【0024】
バックライト110と第2偏光板109の間に、実施の形態1の第2反射偏光板111を設置しておけば、実施の形態1と同様に、バックライト110と液晶セル106との間での光の吸収がさらに減少し、より高い第1反射偏光板104によるサブ画素cの輝度を増大することができる。特に、サブ画素cのように、近傍を透過率の低い黒表示が素に囲まれた白表示画素の輝度増大効果は大きい。
【0025】
ここで、実施の形態2の場合は、第1ガラス基板102と第2ガラス基板108で囲まれた液晶セルの構成は、従来の白黒LCDの構造と変わらないため、製造過程におけるセルギャップの均一化などは容易である。
ここで、カラー表示を実現する方法として、CFを使う面積混色法に対し、三源色光源とそれに対応した白黒表示フイールドで実現するフィールドシーケンシャル方式のカラー表示方法があるが、この実施の形態2は、このフィールドシーケンシャル方式のカラー表示方法にも、CFによる光の吸収がないため、有効である。なお、上記実施の形態1、下記実施の形態3、4についても同様である。
【0026】
実施の形態3.
図3はこの発明の実施の形態3による液晶セルの1画素の平面輝度分布と断面構造を示す模式図である。図2と同一符号は、同一叉は相当部分を示す。なお、バックライト110、光源112、反射板113は記載していない。
実施の形態2の液晶表示装置において、画素サイズに比べ、第1ガラス基板102の厚さが厚い場合は第2透明電極107とCF103の距離が離れてしまうため、バックライト110からでる光、すなわち図2の(B)に示す光P及びRが液晶層106に対して垂直でなく傾いている場合、図3に示すように隣のサブ画素bに入り、色滲みを引き起こす。
そこで、図3に示すように、実施の形態3では、液晶106と第2偏光板109との間にCF103の各サブ画素の中央部と液晶を挟んで向かい合う位置に狭い開口を形成するスリット115を有するスリット反射板116を配置している。このスリット反射板116は、図3の(B)では、第2ガラス基板108の液晶106側の表面に形成されている。
【0027】
図4は、画素構造による上記色にじみを抑制するためのスリット115の形状を説明するための特性図である。
図4で、サブ画素横分割とは、CF103の分割をサブ画素の形状が横長な長方形になるように横方向に1画素を3分割した構造であり、すなわち、図3の(A)を90度回転させた構造である。図4におけるBL輝度半値角度はバックライト(BL)の輝度が正面の輝度の1/2になる角度であり、ケース▲1▼〜▲6▼では左右方向で±25度、上下方向で±10度となっている。距離TとはCF103とスリット反射板116との間の距離である。必要幅とは、左右についてはスリット115の端から画素の端部までの距離W(図3に示す)、上下についてはスリット115の端から隣接するサブ画素までの距離Hである。必要間隙幅比は左右がW/T、上下がH/Tである。画素サイズはサブ画素a、b、及びcの左右と上下の長さであり、図3でM、Nで示す。スリットサイズは、左右がスリット115の横方向(長手方向)の長さU、上下がスリット115の縦方向の長さVを有する。スリット面積比はサブ画素a、b、及びcの面積とスリッ115トの面積との比である。ケース▲1▼は、距離Tが400(μm)の場合であり、左右の必要間隙幅比(W/T)は0.293、上下の必要間隙幅比(H/T)は0.116であり、左右の画素サイズMは300μm、上下の画素サイズNは100μmであり、距離Tは400μmであり、左右の必要幅Wは117.4μm、上下の必要幅Hは46.6μmであり、左右のスリットサイズUは65.2μm、上下のスリットサイズVは6.8μmであり、スリットの開口率を表すスリット面積比は0.01である。ケース▲2▼はTが200μm、ケース▲3▼はTが100μmの場合について示している。
【0028】
サブ画素縦分割とは、CF103の分割をサブ画素の形状が縦長な長方形になるように縦方向に1画素を3分割した構造であり、すなわち、図3の(A)に示すような構造である。
この場合、画素サイズの左右と上下はサブ画素横分割とは逆になり、左右は図3でV、上下はUで示すようになる。必要幅の左右と上下も同様であり、左右の必要幅はH、上下の必要幅はWとなる。さらに、左右の必要間隙幅比はH/T、上下の必要間隙幅比はW/Tである。
例えば、30インチ程度のハイビジョン対応LCD―TVを考えた場合、上記画素サイズは約0.3mm程度であり、従って各サブ画素の短辺長さは約0.1mmである。液晶モニター用のバックライト110の配光分布は、輝度が正面の1/2になる出光角度であるBL輝度半値角度で表して、左右方向が±25度、上下方向が±10度程度とするのが一般的である。ここで、ガラスや光学フィルムの屈折率1.5を考慮すると、図4に示すように、CF103の分割を従来と異なりサブ画素の形状が横長な長方形になるよう横分割し、スリット反射板116とCF103の距離TをCF103の短い方向の幅である上下方向幅100μmに対して4倍の400μmの場合、色にじみを防ぐためには、スリットサイズを約65×約7μm程度に絞らねばならず、サブ画素面積に対するスリット面積の比は図4に示すように0.01すなわち1%程度にしかならない。このケース▲1▼のようなスリットの構造では明るい表示が不可能である。
【0029】
スリット反射板116とCF103の距離TをCF103の短い方向の幅である上下方向幅100μmに対して2倍の200μmにした場合は、色にじみを防ぐためのスリットサイズは約182×約53μm程度まで拡大でき、スリット面積比は0.33すなわち33%程度に増大する。これは、現行のTFTアレイ基板における画素の開口率60〜80%と比べて小さいが、スリット反射板116で反射された反射光の再利用を考慮すれば許容できる値である。
【0030】
さらに、スリット反射板116とCF103の距離TをCF103の短い方向の幅である上下方向幅100μmに対して同程度の100μmにした場合は、色にじみを防ぐためのスリットサイズは約241×約76μm程度まで拡大でき、スリット面積比は0.62すなわち62%程度に増大する。これは、現行のTFTアレイ基板の画素の開口率60〜80%と比べて遜色のない値であり。スリット115をさらに小さくして色にじみをさらに抑制することも可能になる。
【0031】
したがって、スリット反射板116とCF103との距離Tは、通常長方形をしているCF103における各サブ画素の短辺長さの2倍程度以下、もしくは同程度以下であることが望ましい。このようにスリット115を構成した場合、図3において、バックライト(図示せず)からの光Pは、相対するCFのみを通過し、隣接する他の色のCFを通過することがないので色にじみの発生を抑えることができる。光Sは、スリット反射板115により反射され他の色のCFへの到達しない。
スリット反射板115とCF103との距離を該CF103の最も狭い幅と同程度以下に構成している。この構成によれば、隣接する他の色のCF103を通過するもれ光が少なくなるため、色にじみがなくなる効果がある。
【0032】
図4の下段には、従来のような、CF103のサブ画素縦分割の場合における計算例を示している。この場合、スリット反射板116とCF103の距離TをCF103の短い方向の幅である上下方向幅100μmに対して同程度の100μmの場合(ケース▲6▼)に、スリット面積比は0.38すなわち38%程度であり、先に述べたサブ画素横分割のケース▲3▼に比べて開口率が低く、暗い画面輝度になってしまう。
以上の説明からして、色にじみを抑制するためのスリットの構成としては、サブ画素横分割の方が有利である。
【0033】
以上で説明した実施の形態3によれば、液晶106と第2の偏光板109との間にCF103の中央部と液晶を挟んで向かい合う位置に狭い開口スリット115を有するスリット反射板116を設け、スリット反射板116とCF103距離が該CF103の最も狭い幅の2倍以下、望ましくは同程度以下の距離としている。各色のCFに対応した開口スリットを通過した光が、隣接する他のCFに入る可能性を低くすることができるので、色のにじみが抑制される。このとき、正方形の1画素を構成する3原色のサブ画素が水平方向に長い長方形状に3分割された形状であれば、縦方向に比べ水平方向の配光角度の広いバックライトに対して色にじみを抑制できる。
この時、バックライトと第2偏光板109との間に、透過する直線偏光の向きが第2偏光板109を透過する直線偏光の向きと平行になるよう設けられた第2反射偏光板111(実施の形態1に示す。)を配置すれば、実施の形態1で説明したようにバックライト光の再利用効率が高まり、局所的な白輝度の増大効果がさらに高まる。
【0034】
実施の形態4.
図5は、この発明の実施の形態4に係る液晶表示装置を示すブロック図である。液晶表示装置201は、画像表示部202と、垂直駆動回路(行駆動回路)203、水平駆動回路(列駆動回路)204から成り、画像表示部202の背面に複数の放電ランプ(ランプと記載する。)A1〜A8から成るバックライトを備える。画像表示部202には、上記実施の形態1〜3に示すような画素がマトリックス状に配列され、各画素に薄膜トランジスタ(以下、TFT)等のスイッチング素子が接続されて、液晶パネルが構成されている。尚、図4において、画素及びTFTは省略しているが、この実施の形態4は、上記実施の形態1〜3のような画素構造を備えている。
【0035】
垂直駆動回路203は、各ラインのTFTゲート電極にゲート配線を介して接続したゲートドライバ205と、ゲートドライバ205、ソースドライバ206にタイミング信号A、Bを送るとともにバックライト点灯回路207に点灯信号Cを送る制御回路208を備え、外部から供給される同期信号Dに基づいて、各TFTをラインごとに駆動しながら一画面の走査を行う。水平駆動回路204は、制御回路208からタイミング信号Bを受信して駆動するソースドライバ206を備え、水平駆動回路204によって選択されたラインの画素に信号を書き込む。
【0036】
水平駆動回路204には、インターレース方式の画像信号Eと、画素に保持された画像信号を消去して各画素の電位を消去するための消去信号Fが供給されている。水平駆動回路204内には、信号切換回路209が設けられており、信号切換回路209では、制御回路208からの信号Gに基づきソースドライバ206への入力を画像信号Eと消去信号Fとの間で切換えるようになっている。消去信号Fは、例えば、画像信号Eの最大電圧レベル以上の電圧レベルを有する黒表示信号とする。一般に、TN液晶の応答速度は、高い電圧を印加された場合に速いため、消去信号Fを電圧レベルの高い黒表示信号とすれば前画像の消去に有利であるからである。また、前の電圧印加の状態が黒レベルであれば、コントラストの低下も抑制されるという利点もある。
【0037】
液晶表示装置201は、外部から供給されたインターレース方式の画像信号209を表示するが、インターレース方式の画像信号209は、1フレームが偶数フィールドと奇数フィールドに分かれており、偶数フィールドの信号には偶数ラインの画素に書き込む画像情報が含まれ、奇数フィールドの信号には奇数ラインの画素に書き込む画像情報が含まれている。したがって、一般的な液晶表示装置によってインターレース方式の画像信号を表示する場合には、偶数フィールドには偶数ラインのみを走査し、奇数フィールドには奇数ラインのみを走査する飛び越し走査を行う。
【0038】
しかし、この実施の形態4による液晶表示装置201は、偶数フィールド及び奇数フィールドのいずれにおいても全てのラインを線順次に走査する順次走査を行い、1ラインごとに画像信号Eの書き込みと消去信号Fの書き込みを交互に行う。画像信号E及び消去信号Fの交互書き込みは、信号切換回路209が、1ラインごとに画像信号Eと消去信号Fの間を交互に切換えることにより行うことができる。
【0039】
図6は、液晶表示装置201の動作の概略を示すタイミング図である。図6の上段に示すように、偶数フィールドにおいては、偶数(=2n)ラインが選択された時は画像信号Eを書き込む一方、奇数(=2n+1)ラインが選択された時は消去信号Fを書き込む。また、奇数フィールドにおいては、奇数ラインが選択された時は画像信号Eを書き込む一方、偶数ラインが選択された時は消去信号Fを書き込む。
【0040】
このようなタイミングで画像信号E及び消去信号Fを書き込むことにより、液晶の光学応答は図6の中段に示すようになる。2n行目にある偶数ラインの液晶光学応答4は、偶数フィールドにおいて書き込まれた画像信号Eに応じて階調が変化し、続く奇数フィールドにおいて書きこまれた画像信号Eが消去されて黒表示となり、この動作をフィールド毎に交互に繰り返す。一方、(2n+1)行目にある奇数ラインの液晶光学応答5は、これとは逆に、偶数フィールドにおいて前の消去信号Fが消去されて黒表示となり、続く奇数フィールドにおいて書き込まれた画像信号Eに応じて階調が変化する。
【0041】
このように、画像信号Eの書き込みを行う前に、画像情報を消去して均一な黒表示とするため、各画素の光学応答時間を前フレームの表示画像に依らず均一化することができる。例えば、前フレームで黒表示を行っていた画素と白表示を行っていた画素を同時に別の階調に書き換えた場合であっても、いずれの画素も一旦黒表示となった後に、次の階調信号が書き込まれるため、液晶応答の相違による輝度差をほとんど生じない。したがって、「ゴースト」をほとんどなくすことができる。このとき、実施の形態1〜3に示すように第1反射偏光板104が設けられているため、消去信号が黒信号の場合でも、消去信号が書き込まれたゲート線上の画素に入射したバックライト光は、CF103や第1偏光板101で吸収されることがなく、第1反射偏光板104で反射されてバックライトに戻り、バックライト輝度が高まるため、平均画面輝度の低下を抑えることができる。
【0042】
また、この実施の形態4においては、さらに「ゴースト」を抑制し、また「動きぼけ」をも併せて抑制するため、図5の下段に示すように、点灯信号Cにより、各フィールドにおいて画像信号Eの書き込みから一定の遅延時間t(図6)が経過した後にバックライトの点灯を行う。
【0043】
図4に示すように、画像表示部202は画素のライン方向に8つの表示ブロックB1〜B8に分割されており、各表示領域ごとにランプA1〜A8が並列して配置されている。ランプA1〜A8は、制御回路208から送られるタイミング信号Cに従い、バックライト点灯回路207によって順次点灯される。また、図7に示すように、バックライト110の中に配置されたランプA1〜A8は、トン利の表示ブロックに光が漏れないように、遮光壁210によって互いに隔てられている。なお、ランプA1〜A8は表示ブロック毎に複数本、この実施の形態4では8本設置して輝度を向上させている。
【0044】
図8は、ランプA1〜A8を備えたバックライトの点灯タイミングを示す波形図である。
図8に従い、偶数フィールドを例に説明する。偶数フィールドにおいては、奇数ラインに消去信号Fを書き込み、偶数ラインに画像信号Eを書き込みながら、画像表示部202の1行目から線順次に走査される。画像表示部202をライン方向に8つの表示ブロックB1〜B8に分けると、1つの表示ブロックは1フィールド期間の1/8である約2msecをかけて走査される。
【0045】
表示ブロックB1に注目して説明する。表示ブロックB1を照明する放電ランプA1は、表示ブロックB1が走査期間t1中に走査された後、5ブロック分の走査期間に等しい遅延期間t2をおいて、2ブロック分の走査期間に等しい点灯期間t3の間点灯する。表示ブロックB2〜B8を照明するランプA2〜A8は、1ブロック分の走査期間ずつ遅延しながら同様の動作を行う。また、奇数フィールドにおいても、偶数ラインに消去信号Fを書き込み、奇数ラインに画像信号Eを書き込む。この書き込み動作以外は、偶数フィールドと同様の動作となる。
【0046】
このようにして駆動される液晶表示装置においては、画像信号Eの書き込み前に全画素の電位が消去信号Fの電位に揃えられ、画像信号Eの書き込み後の液晶の応答がある程度安定した期間にのみバックライトが点灯するため、「ゴースト」がさらに抑制される。また、バックライトの点灯期間が制限されている結果インパルス型の発光状態となっているため、「動きぼけ」のないシャープな画像が得られる。
【0047】
尚、この実施の形態4において、各表示ブロックのバックライトの点灯時間は約4msecであり、バックライトの点灯時間比率は約1/4である。バックライトの点灯時間比率は、上記遅延期間t2を変化させることによって調節することができ、動画表示と画面輝度のバランスを考慮して適宜設定すれば良い。動画表示の観点からは、液晶の光学応答が安定してから発光するように点灯時間比率を小さく設定する方が好ましい一方、画面輝度の観点からは点灯時間比率を大きく設定する方が好ましい。
【0048】
また、「ゴースト」の消去の観点からは、消去信号は黒信号であることが好ましく、その電圧はできるだけ高い方が好ましい。一般的なノーマリホワイト駆動のTN型液晶表示素子の場合、白階調から黒階調への変化の方がその逆の変化に比べて液晶の応答速度が速く、また、液晶表示素子では、一般に印加電圧が高い方が応答速度は速くなるためである。液晶の応答が速い程、消去信号を書き込んだ時に液晶の状態が素早く安定する。この場合、従来のLCDでは、消去信号Fを書き込んだ画素に入射した光は、出射側の第1偏光板101により吸収されるため、黒表示されるが、上記実施の形態1〜3による画素構成であれば、消去信号Fを書き込んだ画素に入射した光を、第1反射偏光板104によりロスなくバックライト10に返すことができ、その光が隣接する画像信号Eを書き込んだ画素に再利用できるため、画面の平均輝度の低下を抑制するという効果がある。
また、液晶中の不純物による焼きつき対策として、各画素に印加される消去信号Fの極性はフレーム毎に反転させることが好ましい。
また、この実施の形態4では、各画素に書き込む消去信号は、黒階調信号であることが好ましい。一般的なノーマリホワイト駆動のTN型液晶表示素子の場合、白階調から黒階調への変化の方が、その逆の変化よりも液晶の応答速度が速くなるためである。液晶の応答が速い程、消去信号を書き込んだ時に液晶の状態が早く安定する。
【0049】
また、さらに動画品質を向上するため、前記画像表示部の背面に、前記画像表示部を行方向に複数の表示領域に分割して照明可能な光源を備え、前記光源が、偶数フィールド及び奇数フィールドの各々において、分割された各表示領域の走査終了から遅延した所定期間だけ該表示領域を照明することを特徴とする。
【0050】
画像信号の書き込み前に全画素の電位が消去信号の電位に揃えられ、画像信号の書き込み後の液晶の応答がある程度安定した期間にのみ照明が行われるため、「ゴースト」がさらに抑制される。また、照明期間が制限されている結果インパルス型の発光状態となっているため、「動きぼけ」のないシャープな画像を得ることができる。
【0051】
この実施の形態4においては、信号切換回路209によって画像信号Eと消去信号Fをライン毎に切換えることにより消去信号Fの書き込みを行ったが、消去信号Fの書き込み方法はこれに限られない。例えば、画像信号Eをソースドライバに供給する前に適当なプログラムによりデータ処理したり、フレーム数ずつメモリに蓄積するなどして、消去信号Fを合成した後にソースドライバ206に供給することにより、消去信号Fの書き込みを行っても良い。
例えば、液晶テレビに、この実施の形態4の液晶表示装置を用いる場合を考える。TVの画像信号は、インターレース方式が一般的であり、画像信号Eが偶数番目の走査線についてのみ送られ奇数番目の走査線に画像信号Eがない偶数フィールドの場合、奇数番目の走査線に相当する液晶表示装置のゲート線上の画素には、等しい消去信号Fを割り当てるようにしてプログレッシブ画像データを作成し、また、奇数フィールドの場合は遇数番目の走査線に相当する液晶表示装置のゲート線上の画素には、等しい消去信号を割り当てるようにしてプログレッシブ画像データを作成し、1ペアの偶数奇数ゲートラインの画像データをラインメモリに一旦蓄え、順次、プログレッシブ画像データとして液晶表示装置に送り表示する。
このような表示によれば、前フィールドの画像データを記憶するフレームメモリーが不要になり、低コスト化が可能となる。また、プログレッシブ画像の作成に伴う、輪郭ボケやフリッカーの問題もなくなるという画質向上の効果がある。
【0052】
【発明の効果】
この発明の第1の構成による液晶表示装置は、基板上に、液晶を駆動するため上記液晶を挟んで対向するように配置された第1電極及び第2電極と、上記液晶が配置された基板の側と反対側に配置されたバックライトと、このバックライトと、上記第1電極の上記液晶と対向する側と反対側に配置された第1偏光手段と、上記基板と上記バックライトとの間に配置された第2偏光手段と、上記第1偏光手段と上記液晶との間に配置され、透過する直線偏光の向きが上記第1偏光板の透過する直線偏光の向きと平行になるよう揃えられて設けられた第1反射偏光板とを備えたことにより、液晶表示画面の表示品質を向上させることができる。
また、この発明の第1の構成による液晶表示装置は、上記構成において、上記液晶と上記第1偏光手段との間にカラーフィルターを備え、該カラーフィルターと上記液晶との間に、上記第1反射偏光板を備えたことにより、液晶表示画面の表示品質を向上させることができる。
【0054】
この発明の第2の構成による液晶表示装置は、上記第1の構成において、上記バックライトと上記第2偏光板との間に、透過する直線偏光の向きが上記偏光板の直線偏光を透過する向きと平行になるよう揃えられて設けられた第2反射偏光板を備えたことにより、液晶表示画面の表示品質を向上させることができる。
【0055】
この発明の第3の構成による液晶表示装置は、上記第1の構成において、マトリックス状に配列した画素と各画素に接続したスイッチ手段とを有する画像表示部と、前記スイッチ手段を駆動しながら前記画素をラインごとに選択して一画面の走査を行う行駆動回路と、前記走査に同期して、選択されたラインの画素に、偶数フィールドと奇数フィールドからなるインターレース方式の画素信号を書き込む列駆動回路とを備え、偶数フィールドにおいて、偶数ラインの画素に画像信号を書き込む一方、奇数ラインの画素に各画素の電位を揃えるための消去信号を書き込み、奇数フィールドにおいて、奇数ラインの画素に画像信号を書き込む一方、偶数ラインの画素に消去信号を書き込むようにしたことにより、第1反射偏光板で黒表示画素に入射した光をロス無くバックライトに返すことができ、再利用するため、消去信号の書き込みによる画面の平均輝度の低下を抑制かることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、この発明の実施の形態1による液晶表示装置の液晶セル断面構造を示す模式図である。
【図2】 図2は、この発明の実施の形態2による液晶表示装置の液晶セル断面構造を示す模式図である。
【図3】 図3は、この発明の実施の形態3による液晶表示装置の液晶セル断面構造を示す模式図である。
【図4】 図4は、この発明の実施の形態3による液晶表示装置において、画素構造による色にじみを抑制するためのスリットの形状を説明するための特性図である。
【図5】 図5は、この発明の実施の形態4による液晶表示装置の駆動回路を示すブロック図である。
【図6】 図6は、この発明の実施の形態4による液晶表示装置の動作の概略を示すタイミング図である。
【図7】 図7は、この発明の実施の形態4による液晶表示装置を構成かるバックライトの構造を示す側面図である。
【図8】 図8は、この発明の実施の形態4による液晶表示装置のバックライトの点灯タイミングを説明するための波形図である。
【図9】 図9は従来の動画表示における画質異常の様子を示す模式図である。
【図10】 図10は、従来におけるTFT−LCD及びCRTの発光信号を示す模式図である。
【図11】 図11は、従来の液晶表示装置の構成を示す概略図である。
【図12】 図12は、従来の液晶表示装置の動作を示すタイミング図である。
【符号の説明】
101 第1偏光板、103 CF、104 第1反射偏光板、105 第1透明電極、106 液晶、107 第2透明電極、108 第2ガラス基板、109 第2偏光板、110 バックライト、111 第2反射偏光板、116 スリット反射板、202 画像表示部、203 垂直駆動回路、204 水平駆動回路、205 ゲートドライバ、206 ソースドライバ、207 バックライト点灯回路、208 制御回路。
Claims (3)
- 基板上に、液晶を駆動するため上記液晶を挟んで対向するように配置された第1電極及び第2電極と、上記液晶が配置された基板の側と反対側に配置されたバックライトと、このバックライトと、上記第1電極の上記液晶と対向する側と反対側に配置された第1偏光手段と、上記基板と上記バックライトとの間に配置された第2偏光手段と、上記第1偏光手段と上記液晶との間に配置され、透過する直線偏光の向きが上記第1偏光板の透過する直線偏光の向きと平行になるよう揃えられて設けられた第1反射偏光板とを備え、
上記液晶と上記第1偏光手段との間にカラーフィルターを備え、該カラーフィルターと上記液晶との間に、上記第1反射偏光板を備えた液晶表示装置。 - 上記バックライトと上記第2偏光板との間に、透過する直線偏光の向きが上記偏光板の直線偏光を透過する向きと平行になるよう揃えられて設けられた第2反射偏光板を備えた請求項1記載の液晶表示装置。
- マトリックス状に配列した画素と各画素に接続したスイッチ手段とを有する画像表示部と、前記スイッチ手段を駆動しながら前記画素をラインごとに選択して一画面の走査を行う行駆動回路と、前記走査に同期して、選択されたラインの画素に、偶数フィールドと奇数フィールドからなるインターレース方式の画素信号を書き込む列駆動回路とを備え、偶数フィールドにおいて、偶数ラインの画素に画像信号を書き込む一方、奇数ラインの画素に各画素の電位を揃えるための消去信号を書き込み、奇数フィールドにおいて、奇数ラインの画素に画像信号を書き込む一方、偶数ラインの画素に消去信号を書き込むようにした請求項1記載の液晶表示装置。
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