JP4058203B2 - シート体包装装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、積層された複数のシート体を包装するシート体包装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、X線フイルム等は、ロール状に巻装された感光材料を所定長毎に切断してシート体とした後、そのシート体を複数枚積層して保護カバーを装着し、次いで、遮光袋に密封し包装体として出荷される。
【0003】
この場合、遮光袋は、例えば、積層されたシート体を囲繞するように袋状に形成された後、前端部および後端部がシールされることで密封状態となる。
【0004】
ところで、このようなシート体生産システムでは、大量の包装体をスペースを拡大することなく効率的に処理するため、例えば、マガジンに多数の包装体を積層して搬送している。従って、包装体がエアーによって膨らんだ状態になっていると、搬送中に荷崩れの生じるおそれがある。また、包装体内のエアーが適度に抜かれていないと、収納されているシート体が搬送中に動き、傷等が発生してしまうおそれがある。
【0005】
一方、密封時において包装体内のエアーが過度に抜かれてしまうと、遮光袋の前端部または後端部のシールを行う際、遮光袋がシート体に密着しているために、シート体の一部が遮光袋とともにシールされてしまい、不良品が発生する不具合が生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記の不具合を解消するためになされたものであって、積層されたシート体を包装する包装体内のエアーを好適に吸引し、得られた包装体を荷崩れすることなく効率的に搬送することができ、しかも、不良品が生じることのないシート体包装装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、本発明は、包装体供給部に搬送されたシート体を包装体によって包装する。この場合、包装体内のエアーは、搬送収納手段による包装体に対するシート体の収納前期において高速に吸引され、次いで、収納後期において低速に吸引される。このような吸引制御を行うことにより、エアーが効率的に吸引されるとともに、必要以上のエアーの吸引が回避され、シート体が包装体によって好適に密封包装されることになる。
【0008】
なお、このような吸引制御は、開口部がシート体の搬送方向下流側に開口するエアー抜きパイプによって実現することができる。また、収納後期におけるシート体の搬送速度を低速とすることにより、外部からのエアーの流入と吸引手段によるエアーの吸引とがバランスし、好適な吸引状態を実現することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、本実施形態のフイルム生産システム10(図2)によって生産されるフイルム包装体Wの生産工程の説明図である。なお、このフイルム生産システム10において製造されるフイルムFは、例えば、加熱されることで画像情報に応じて発色する熱現像感光材料を含むものとする。
【0010】
このフイルム生産システム10では、先ず、仮折り工程において、平板状で供給されるフイルムFの保護カバー12の底面部14と天面部16との間に第1折曲ライン18および第2折曲ライン20が形成されるとともに、底面部14の側面部21に第3折曲ライン22、天面部16の側面部23に第4折曲ライン24が夫々形成される。なお、側面部21には、側面部23を係合させるためのスリット25が形成されている。
【0011】
次に、仮折りされた保護カバー12は、2つの位置に分配された後、各保護カバー12の天面部16上にフイルムFが集積される。複数のフイルムFが集積されると、最上部のフイルムF上に保護カバー12の底面部14が折り込まれるとともに、側面部21と側面部23とが係合されて冊26(少なくとも一部分が保護カバー12により覆われた複数のフイルムFの積層体を、以下、「冊」という。)となり、この冊26が180゜旋回された後、反転される。この場合、フイルムFの一部を露出する天面部16が上となり、この状態において、例えば、当該フイルムFが画像記録装置に供給された際、フイルム吸着手段により露出部分からフイルムFが吸着される。
【0012】
一方、反転された冊26は、遮光袋28に収納され、その遮光袋28の前後に突出する前フィレット部30および後フィレット部32が折り込まれ、重畳する部分に製品情報の記録されたラベル34が貼着され、最終製品であるフイルム包装体Wとして箱詰めされ出荷される。
【0013】
上記のようにしてフイルム包装体Wを生産するフイルム生産システム10の構成を図2に従って説明する。なお、このフイルム生産システム10では、図1に示すフイルム包装体W(これを小サイズのフイルム包装体Wと称する。)と、大サイズのフイルム包装体とを切り替えて生産することができる。以下においては、主として小サイズのフイルム包装体Wを生産する場合について説明する。
【0014】
フイルム生産システム10は、フイルム供給装置100と、保護カバー仮折り装置200と、保護カバー分配供給装置300と、冊製造装置400Aおよび400Bと、冊反転装置500と、冊搬送装置600と、包装体製造装置700と、包装体積込装置800とから基本的に構成される。
【0015】
フイルム供給装置100は、ロールフイルム36を所定長さのフイルムFに切断して冊製造装置400Aおよび400Bに供給する。保護カバー仮折り装置200は、保護カバー12を第1折曲ライン18、第2折曲ライン20、第3折曲ライン22および第4折曲ライン24で仮折りして保護カバー分配供給装置300に供給する。なお、保護カバー仮折り装置200と保護カバー分配供給装置300との間には、保護カバー12を吸着して保護カバー分配供給装置300に搬送する保護カバー吸着搬送装置900が配置される。
【0016】
保護カバー分配供給装置300は、保護カバー12を分配して冊製造装置400Aおよび400Bに供給する。保護カバー分配供給装置300と冊製造装置400Aおよび400Bとの間には、保護カバー12を吸着して冊製造装置400Aおよび400Bに搬送する上部保護カバー吸着搬送装置950Aおよび下部保護カバー吸着搬送装置950Bが配置される。
【0017】
冊製造装置400Aおよび400Bは、保護カバー12上に複数のフイルムFを集積した後、保護カバー12を折り込むことにより冊26を製造する。冊反転装置500は、冊26の上下の反転を行う。冊搬送装置600は、冊26を冊反転装置500から包装体製造装置700に供給するもので、冊26を冊反転装置500から取り出して搬送する冊搬送台車610と、冊26を冊搬送台車610から包装体製造装置700に対して搬出する冊搬出機620とを備える。
【0018】
包装体製造装置700は、冊26を遮光袋28に収納してフイルム包装体Wを形成するもので、包装前の冊26を搬送する冊搬送部710と、冊26を遮光袋28に収納する冊収納部720と、遮光袋28の前フィレット部30および後フィレット部32を折ってラベル34を貼着することでフイルム包装体Wを形成する包装体形成部730とを備える。
【0019】
包装体積込装置800は、包装体製造装置700からフイルム包装体Wを搬出する包装体搬出機810と、包装体搬出機810によって搬出されたフイルム包装体Wをマガジン854に積み込み、次いで、マガジン854をパレット855に積み込む処理を行う包装体積込部820とを備える。
【0020】
次に、フイルム生産システム10を構成する各装置について詳細に説明する。
【0021】
フイルム供給装置100(図2参照)
フイルム供給装置100は、フイルム搬送ライン102と、フイルム搬送ライン102において搬送されるロールフイルム36を所定長毎に切断し、フイルムFとするフイルム切断部104と、フイルム搬送ライン102から分岐され、切断されたフイルムFを冊製造装置400Aおよび400Bに搬送する上部フイルム搬送ライン106Aおよび下部フイルム搬送ライン106Bとを備える。フイルム搬送ライン102には、2台の台車108にセットされたロールフイルム36が交互に切り替えられることで連続的に供給される。なお、このフイルム供給装置100では、小サイズの保護カバー12に積層されるフイルムFと、大サイズの保護カバーに積層される横幅の広いフイルムとを切り替えて供給することができる。
【0022】
保護カバー仮折り装置200(図3〜図9参照)
保護カバー仮折り装置200は、図3に示すように、第1仮折り機構202と、第2仮折り機構204と、昇降機構206とから基本的に構成される。第1仮折り機構202は、矢印方向より搬入される保護カバー12の第1折曲ライン18および第2折曲ライン20の仮折り処理を行う。第2仮折り機構204は、保護カバー12の第3折曲ライン22および第4折曲ライン24の仮折り処理を行う。昇降機構206は、仮折り処理された保護カバー12を上方向に搬送して保護カバー吸着搬送装置900に供給する。
【0023】
第1仮折り機構202には、図4および図5に示すように、基台208上に3本の搬送ベルト210a〜210cが配置される。搬送ベルト210aおよび210bは、小サイズの保護カバー12を支持搬送するためのもので、搬送ベルト210cは、搬送ベルト210a、210bとともに大サイズの保護カバーを支持搬送するためのものである。搬送ベルト210a〜210cは、駆動軸212によって連結されている。この駆動軸212は、基台208の下部に配設された搬送ベルト駆動モータ214によりベルト216を介して回転駆動される。
【0024】
搬送ベルト210aの側部には、ローラ変位シリンダ218が配設されており、このローラ変位シリンダ218には、ブラケット222が連結される。ブラケット222には、リンク部材224を介してローラ226が連結される。ローラ226は、ローラ変位シリンダ218により搬送ベルト210aに沿って変位可能であり、保護カバー12の天面部16の搬入側を搬送ベルト210aと協同して挟持する。
【0025】
また、搬送ベルト210aの側部には、ローラ旋回シリンダ228が配設されており、このローラ旋回シリンダ228には、ブラケット232の中間部分が軸支される。ブラケット232は、一端部がブラケット234を介して基台208側に軸支され、他端部には、リンク部材236を介してローラ238が連結される。ローラ238は、ローラ旋回シリンダ228により搬送ベルト210aに対して近接離間可能であり、保護カバー12の天面部16の搬出側を搬送ベルト210aと協同して挟持する。
【0026】
ローラ変位シリンダ218とローラ旋回シリンダ228との間には、天面部16の位置決めを行うための位置決め板240が配設される。この位置決め板240は、保護カバー12のサイズに応じて搬送ベルト210aと直交する方向に移動可能に構成される。
【0027】
搬送ベルト210cの側部には、ブラケット242が基台208に固定されて配置される。このブラケット242には、大サイズの保護カバー12の底面部14を搬送ベルト210cと協同して挟持するローラ244がリンク部材246を介して連結される。また、搬送ベルト210cの側部には、大サイズの保護カバー12の底面部14を天面部16側に押圧するための押圧板248が配置される。押圧板248は、基台208の下面部に配設された押圧板変位シリンダ250によって変位可能である。
【0028】
さらに、ブラケット242には、ローラ変位シリンダ252と、押さえ板変位シリンダ254と、延ばし板変位シリンダ256とが固定される。ローラ変位シリンダ252には、リンク部材258a、258bを介してローラ260a、260bが連結される。ローラ260a、260bは、ローラ変位シリンダ252により搬送ベルト210bに対して近接離間可能であり、保護カバー12の底面部14の搬入側を搬送ベルト210bと協同して挟持する。押さえ板変位シリンダ254には、保護カバー12の底面部14における第1折曲ライン18の近傍を、基台208に固定された支持台262と協同して挟持する押さえ板264が連結される。押さえ板264は、押さえ板変位シリンダ254により支持台262に対して近接離間可能である。延ばし板変位シリンダ256には、先端部が円弧状に形成された延ばし板266が連結されており、この延ばし板266によって、折曲された保護カバー12の天面部16の延ばし作業を行う。延ばし板266は、延ばし板変位シリンダ256により保護カバー12に沿って変位可能である。
【0029】
さらにまた、ブラケット242には、押さえ板264に向かって傾斜する天面部支持板268が配設される。この天面部支持板268は、折曲された天面部16を支持する。
【0030】
搬送ベルト210bと搬送ベルト210cとの間には、小サイズの保護カバー12の底面部14を天面部16側に押圧するための押圧板270が配置される。押圧板270は、基台208の下面部に配設された押圧板変位シリンダ272によって変位可能である。
【0031】
基台208の下面部には、搬送ベルト210bによる搬送方向と直交する方向に延在するガイドレール274が配設され、このガイドレール274にブラケット276が係合する。ブラケット276は、基台208に固定されたブラケット変位シリンダ278によりガイドレール274に沿って変位可能である。ブラケット276には、垂直方向に延在するガイドレール277に沿って変位可能な取付ブラケット279を介して昇降シリンダ280が配設される。なお、取付ブラケット279は、上端部が昇降シリンダ280の上部に突出する。昇降シリンダ280には、折曲部材282が連結される。折曲部材282は、上面部に傾斜面を有し、昇降シリンダ280によって上下方向に変位可能であるとともに、ブラケット変位シリンダ278によってブラケット276とともに搬送ベルト210b方向に変位可能である。
【0032】
なお、基台208上には、保護カバー12における搬出方向の側部の位置決めを行う位置決め板284a、284bが配設される。これらの位置決め板284a、284bは、基台208に設けた図示しない昇降シリンダによって上下方向に変位可能である。
【0033】
第2仮折り機構204には、図6および図7に示すように、基台286上に3本の搬送ベルト288a〜288cが配置される。搬送ベルト288aおよび288bは、小サイズの保護カバー12を支持搬送するためのもので、搬送ベルト288cは、搬送ベルト288a、288bとともに大サイズの保護カバーを支持搬送するためのものである。搬送ベルト288a〜288cは、駆動軸290によって連結されており、基台286の下部に配設された図示しない搬送ベルト駆動モータにより回転駆動される。
【0034】
搬送ベルト288aの側部には、ブラケット291が配設され、このブラケット291には、リンク部材292を介してローラ294が連結される。ローラ294は、保護カバー12の天面部16の搬入側を搬送ベルト288aと協同して挟持する。
【0035】
また、搬送ベルト288aの側部には、ブラケット296が配設され、このブラケット296には、ローラ変位シリンダ298およびリンク部材201を介してローラ203が連結される。ローラ203は、ローラ変位シリンダ298により搬送ベルト288aに対して近接離間可能であり、保護カバー12の天面部16の搬出側を搬送ベルト288aと協同して挟持する。
【0036】
ブラケット291とブラケット296との間には、保護カバー12の天面部16の位置決めを行う位置決め板205が配設される。この位置決め板205は、保護カバー12のサイズに応じて搬送ベルト288aと直交する方向に移動可能に構成される。
【0037】
搬送ベルト288a〜288c間には、ブラケット207が橋架されており、このブラケット207には、搬送ベルト288b、288c間に配置されるブラケット209が連結される。このブラケット209には、リンク部材211a〜211dを介してローラ213a〜213dが連結される。ローラ213a、213bは、保護カバー12の底面部14を搬送ベルト288bと協同して挟持し、ローラ213c、213dは、大サイズの保護カバーのみを搬送ベルト288cと協同して挟持する。なお、ローラ213b、213dは、ローラ変位シリンダ215により搬送ベルト288b、288cに対して近接離間可能である。
【0038】
ブラケット207には、押さえ板変位シリンダ217a、217bが固定される。押さえ板変位シリンダ217a、217bには、保護カバー12の第3折曲ライン22、第4折曲ライン24の近傍を、基台286に固定された支持台219と協同して挟持する押さえ板221a、221bが連結される。また、押さえ板221a、221bには、延ばし板変位シリンダ223a、223bが固定されており、各延ばし板変位シリンダ223a、223bには、折曲された保護カバー12の側面部21、23の延ばし作業を行う延ばし板225a、225bが連結される。
【0039】
さらに、ブラケット207には、位置決め板変位シリンダ227a、227bが固定されており、各位置決め板変位シリンダ227a、227bには、側面部21、23の位置決めを行う位置決め板229a、229bが連結される。
【0040】
基台286の下面部には、搬送ベルト288a〜288cによる保護カバー12の搬送方向に延在するガイドレール231が配設され、このガイドレール231にブラケット233が係合する。ブラケット233は、基台286に固定されたブラケット変位シリンダ235によりガイドレール231に沿って変位可能である。ブラケット233には、昇降シリンダ237が配設され、この昇降シリンダ237には、折曲部材239が連結される。折曲部材239は、上面部に傾斜面を有し、昇降シリンダ237によって上下方向に変位可能であるとともに、ブラケット変位シリンダ235によってブラケット233とともに搬送ベルト288a〜288cの搬送方向に変位可能である。
【0041】
昇降機構206は、図8および図9に示すように、4本のガイドロッド241a〜241dにより支持され、昇降シリンダ243によって昇降する昇降テーブル245を有し、この昇降テーブル245の上に配設される基台247上には、3本の搬送ベルト249a〜249cが配置される。搬送ベルト249aおよび249bは、小サイズの保護カバー12を支持搬送するためのもので、搬送ベルト249cは、搬送ベルト249a、249bとともに大サイズの保護カバーを支持搬送するためのものである。
【0042】
保護カバー12の搬入側には、ブラケット251が配設されており、このブラケット251には、ローラ変位シリンダ253およびリンク部材255a、255bを介してローラ257a、257bが連結される。各ローラ257a、257bは、搬送ベルト249a〜249cと協同して保護カバー12を挟持するもので、ローラ変位シリンダ253により搬送ベルト249a〜249cに沿って変位可能に構成される。
【0043】
また、搬送ベルト249aおよび249cの側部には、先端部に保護カバー12を押さえるための略L字形状の押さえ板263a、263bが固定された押さえ機構259a、259bが配設される。これらの押さえ機構259a、259bは、シリンダ265a、265bによって搬送ベルト249a〜249cと直交する方向に移動可能に構成される。さらに、基台247上には、保護カバー12の側面部21、23側の位置決めを行う位置決め板261a、261bが配設される。
【0044】
保護カバー吸着搬送装置900(図9、図10参照)
保護カバー吸着搬送装置900は、図9に示すように、保護カバー仮折り装置200を構成する昇降機構206と保護カバー分配供給装置300との間に配設される。すなわち、保護カバー吸着搬送装置900は、支柱902a、902bおよび904a、904b間に橋架されるガイドレール906a、906bを有し、ガイドレール906a、906bには、保護カバー12を吸着搬送する吸着搬送機構908が配設される。吸着搬送機構908は、ガイドレール906a、906bの端部に配設された駆動モータ910によって駆動変位されるベルト部材912により、ガイドレール906a、906bに沿って変位可能に構成される。
【0045】
吸着搬送機構908は、図10に示すように、ガイドレール906a、906bに橋架される支持板914と、支持板914に連結されるブラケット916と、ブラケット916に固定された昇降シリンダ918と、昇降シリンダ918に連結される昇降板920とを備え、昇降板920には、保護カバー12を吸着する複数の吸着盤922が配設される。なお、ブラケット916には、支持板914に挿通される4本のガイドバー924a〜924dが設けられる。
【0046】
保護カバー分配供給装置300(図9〜図11参照)
保護カバー分配供給装置300は、図10に示すように、保護カバー仮折り装置200から離間する保護カバー吸着搬送装置900の端部側に配置されており、2本の立設されたガイドレール302a、302bと、ガイドレール302a、302b間に配設される昇降シリンダ304と、昇降シリンダ304に連結され、ガイドレール302a、302bにガイドされて昇降する昇降テーブル306と、昇降テーブル306に固定された第1ブラケット308と、第1ブラケット308に連結された保護カバー受け渡しテーブル310とを備える。保護カバー受け渡しテーブル310は、支軸312によって第1ブラケット308に軸支される。昇降テーブル306には、第2ブラケット314が固定されており、この第2ブラケット314と保護カバー受け渡しテーブル310との間に連結された偏位シリンダ316により、保護カバー受け渡しテーブル310が回動可能に構成される。
【0047】
保護カバー受け渡しテーブル310の保護カバー12が載置される面には、多数の吸着孔318が形成されており、この吸着孔318による吸引作用により保護カバー12が吸着保持される。なお、吸着孔318の形成された保護カバー受け渡し面320の中央部には、保護カバー12の有無を検出するためのピット322が形成されている。昇降テーブル306には、前記ピット322に対して光を照射し、その反射光の有無に基づいて保護カバー12の有無を検知するための保護カバー検知センサ324が設けられる。
【0048】
上部保護カバー吸着搬送装置950A、下部保護カバー吸着搬送装置950B(図11、図12参照)
上部保護カバー吸着搬送装置950Aおよび下部保護カバー吸着搬送装置950Bは、図11に示すように、保護カバー分配供給装置300と冊製造装置400Aおよび400Bとの間に配置される。
【0049】
上部保護カバー吸着搬送装置950Aは、保護カバー分配供給装置300を構成するガイドレール302a、302bの上部に固定されたブラケット952a、952bに一端部が固定される一対のガイドレール954a、954bと、ガイドレール954a、954bに沿って移動する吸着搬送機構956Aとを備える。ガイドレール954a、954bの他端部は、冊製造装置400Aおよび400Bの近傍に立設されたフレーム958a、958bに固定される。
【0050】
下部保護カバー吸着搬送装置950Bは、保護カバー分配供給装置300を構成するガイドレール302a、302bの下部に固定されたブラケット960a、960bに一端部が固定される一対のガイドレール962a、962bと、ガイドレール962a、962bに沿って移動する吸着搬送機構956Bとを備える。ガイドレール962a、962bの他端部は、冊製造装置400Aおよび400Bの近傍に立設されたフレーム958a、958bに固定される。
【0051】
なお、ガイドレール954aおよび962aは、ガイドレール954b、962bよりも上部に配置されており、従って、これらによって支持される吸着搬送機構956A、956Bは、保護カバー分配供給装置300を構成する保護カバー受け渡しテーブル310の回動方向に傾斜して設定される。
【0052】
吸着搬送機構956Aは、ガイドレール954aの端部に固定された駆動モータ964によって駆動変位されるベルト部材966により、ガイドレール954a、954bに沿って変位可能に構成される。この吸着搬送機構956Aは、図12に示すように、ガイドレール954a、954bに橋架される支持板968と、支持板968に固定された昇降シリンダ970と、昇降シリンダ970に連結される昇降板972とを備える。昇降板972には、保護カバー12を吸着する複数の吸着盤974が配設される。なお、昇降板972には、支持板968に挿通される4本のガイドバー976a〜976dが設けられる。昇降板972は、昇降シリンダ970によって上下方向に変位可能である。
【0053】
また、保護カバー12の天面部16側に対応する昇降板972の側部と、保護カバー12の側面部23側に対応する昇降板972の側部とには、位置決め用爪部材978、980が装着される。位置決め用爪部材978は、中央部が昇降板972に軸支され、その上部には昇降板972に固定された回動シリンダ982が連結される。位置決め用爪部材980は、昇降板972に固定された昇降シリンダ984に連結される。
【0054】
吸着搬送機構956Bは、吸着搬送機構956Aと同一の構成からなるため、その説明は省略する。
【0055】
冊製造装置400A、400B(図13〜図22参照)
冊製造装置400Aおよび400Bは、図13および図14に示すように、基台402上に支軸404を介して旋回可能に軸支される旋回テーブル406を有する。基台402は、旋回テーブル駆動モータ408を備え、この旋回テーブル駆動モータ408の駆動軸に装着されたギア410が支軸404の外周部に形成されたギア412に噛合する。また、基台402は、フイルムFの集積性を向上させるため、図15に示すように、上面部が下流側の冊反転装置500に対して傾斜して設定されている。さらに、旋回テーブル406は、保護カバー12の搬入側がやや上となるように、上面部がわずかに傾斜して設定されている。
【0056】
旋回テーブル406の上部には、ロッドレスシリンダ414の両端部がブラケット416a、416bによって支持される。ロッドレスシリンダ414は、図示しないピストンを収納するチューブ418と、前記ピストンに連結されチューブ418に沿って変位する変位部材420とからなる。ロッドレスシリンダ414の両側部には、支持台422a〜422cが配置され、各支持台422a〜422c上には、ガイド溝424a〜424cを有するガイド部材426a〜426cが配設される。ガイド部材426a〜426cのガイド溝424a〜424cには、ガイドレール428a〜428cが摺動自在に係合する。そして、これらのガイドレール428a〜428cおよびロッドレスシリンダ414の変位部材420上には、第1スライドテーブル430が固定される。
【0057】
第1スライドテーブル430は、図16に示すように、4本のアーム部432a〜432dを有した櫛形状を呈し、各アーム部432a〜432dがガイドレール428a、変位部材420、ガイドレール428bおよび428cに固定される(図14参照)。
【0058】
第1スライドテーブル430の各アーム部432a〜432d上には、ガイド溝434a〜434dを有するガイド部材436a〜436dが配設される。ガイド部材436a〜436dのガイド溝434a〜434dには、ガイドレール438a〜438dが摺動自在に係合する。そして、これらのガイドレール438a〜438d上には、第2スライドテーブル440が固定される。
【0059】
第2スライドテーブル440は、図16に示すように、4本のアーム部442a〜442dを有した櫛形状を呈し、各アーム部442a〜442dがガイドレール438a〜438dに固定される。
【0060】
一方、第1スライドテーブル430のアーム部432bの側部には、プーリ444a、444bが軸支される。プーリ444a、444bには、スライドテーブル駆動ベルト446が掛けられる。このスライドテーブル駆動ベルト446は、旋回テーブル406の支持台422aとロッドレスシリンダ414との間に配置されたベルト固定台448に連結される。また、スライドテーブル駆動ベルト446には、第2スライドテーブル440が連結される。従って、図17に示すように、第1スライドテーブル430は、ロッドレスシリンダ414によって旋回テーブル406に対してスライドし、第2スライドテーブル440は、第1スライドテーブル430のスライドに伴うスライドテーブル駆動ベルト446の移動によって第1スライドテーブル430に対してスライドする。
【0061】
旋回テーブル406の上面の中、ロッドレスシリンダ414と支持台422bとの間、および、支持台422bと支持台422cとの間には、図14に示すように、昇降シリンダ450および452が配置される。昇降シリンダ450は、第2スライドテーブル440のアーム部442b、442c間に対して、フイルムFを支持するための固定テーブル454を出入させ、昇降シリンダ452は、第2スライドテーブル440のアーム部442c、442d間に対して、保護カバー12の天面部16および側面部23を吸着支持するための吸着テーブル456を出入させる。
【0062】
第2スライドテーブル440の上面の中、アーム部442aには、大サイズのフイルムをガイドするガイド板458aおよび458bが立設され、アーム部442bには、小サイズのフイルムFをガイドするガイド板458cが立設され、さらに、アーム部442cおよび442dを連結する部位には、大サイズおよび小サイズのフイルムFをガイドするガイド板458dが立設される。なお、大サイズのフイルムFの積層処理を行う場合には、ガイド板458cが取り外される。
【0063】
さらに、冊製造装置400Aおよび400Bは、第2スライドテーブル440と同一面となるように、アーム部442d側に2枚のガイド板460aおよび460bが配置される。ガイド板460aおよび460bの側部と、ガイド板460aおよび460b間とには、位置決めピン462a〜462fが配設される。この中、位置決めピン462a〜462dは、小サイズの保護カバー12の底面部14側の側部の位置決めを行う。また、位置決めピン462a、462b、462e、462fは、大サイズの保護カバーの位置決めを行う。なお、位置決めピン462cおよび462dは、大サイズの保護カバーに対する処理を行う場合に下降退避するように構成されている。ガイド板460aおよび460b間には、大サイズの保護カバーを用いた処理を行う際、前記保護カバーの下面を支持するための円弧状に形成された2本のガイドレール464a、464bが配設される。
【0064】
第2スライドテーブル440のアーム部442cの先端部近傍には、保護カバー12の側面部23の端部を保持する側面部保持ガイド466が配設される。側面部保持ガイド466は、一端部に側面部23に係合する係合部468を有し、中間部が支持板470に軸支される。また、側面部保持ガイド466の他端部には、支持板470に装着されたガイド駆動シリンダ472が連結される。側面部保持ガイド466は、ガイド駆動シリンダ472の駆動作用下に支持板470を中心として旋回し、係合部468を側面部23に対して近接離間可能である。
【0065】
第2スライドテーブル440のアーム部442dおよび吸着テーブル456の先端部近傍には、保護カバー12の側面部23を起こす起こしガイド474が配設される。起こしガイド474は、図18に示すように、旋回テーブル406に装着されたガイド駆動シリンダ476に一端部が連結され、中央部がブラケット478に軸支されており、その他端部側が第2スライドテーブル440の側部から上方に突出するように構成される。
【0066】
側面部保持ガイド466を駆動するガイド駆動シリンダ472の側部には、保護カバー12の底面部14を吸着保持する吸着テーブル480を旋回させる吸着テーブル旋回シリンダ482が配設される。この吸着テーブル旋回シリンダ482には、ラック484が連結されており、ラック484には、アーム部材486に設けられたピニオン488が噛合する。アーム部材486は、支持板470に装着された軸受490によって一端部が軸支され、他端部に吸着テーブル480が配設される。吸着テーブル480は、ガイド板460aの側部に配設されており、吸着テーブル旋回シリンダ482の駆動作用下に軸受490を中心として旋回し、保護カバー12の底面部14の折り込みを行う。
【0067】
吸着テーブル480の側部には、保護カバー12の側面部21を起こす起こしガイド492が配設される。起こしガイド492は、図19に示すように、支持板470に装着されたガイド駆動シリンダ494に一端部が当接し、中央部がアーム部材486に軸支される。また、起こしガイド492の一端部とアーム部材486の先端部との間には、起こしガイド492を上方に突出付勢するスプリング496が配設される。この場合、吸着テーブル480が横臥状態にあるとき、ガイド駆動シリンダ494を上方向に変位させることにより、起こしガイド492の他端部が第2スライドテーブル440の下方向に収納状態となる。
【0068】
第2スライドテーブル440のアーム部442bおよび442cの先端部近傍には、図20に示すように、底面部14の折り込まれた冊26の側面部21および23を押さえる冊押さえ498aおよび498bが配設される。なお、冊押さえ498aは、大小両サイズの冊26を押さえ、冊押さえ498bは、大サイズの冊を押さえる。冊押さえ498aおよび498bは、一端部が旋回テーブル406に固定される押さえ駆動シリンダ401により変位するリンク部材403の他端部に連結される。リンク部材403は、中央部が第2スライドテーブル440に軸支される。また、第2スライドテーブル440のアーム部442bおよび442cと冊押さえ498aおよび498bとは、スプリング405によって連結される。押さえ駆動シリンダ401を上方向に変位させることにより、リンク部材403が回転し、冊押さえ498aおよび498bがスプリング405の弾発力に抗して旋回し、第2スライドテーブル440の下方に変位する。
【0069】
第2スライドテーブル440のアーム部442dの側部には、吸着テーブル480によって折り込まれた保護カバー12の側面を押さえる折り込みガイド407が配設される。折り込みガイド407は、図21に示すように、アーム部442dの側部にブラケット409を介して軸支されており、アーム部442dに連結されたスプリング411によって立設方向に付勢される。ブラケット409に軸支された折り込みガイド407には、リンク部材413の一端部が連結され、リンク部材413の他端部には、旋回テーブル406に固定されたガイド駆動シリンダ415が連結される。この場合、ガイド駆動シリンダ415を水平方向に変位させることにより、リンク部材413を介して折り込みガイド407が旋回する。
【0070】
第2スライドテーブル440を挟んで冊押さえ498aおよび498bに対向する部位には、保護カバー押さえ417が配設される。保護カバー押さえ417は、図22に示すように、旋回テーブル406に固定されたロータリアクチュエータ419のリンク部材421に一端部が連結された連結ロッド423の他端部にリンク部材425を介して連結される。なお、リンク部材425は、ロータリアクチュエータ419の上部に配設されたブラケット427に軸支される。保護カバー押さえ417は、ガイド板458dの中央部に形成した溝部429を介して保護カバー12の底面部14を押さえるべく、折曲形成されている。保護カバー押さえ417は、ロータリアクチュエータ419が回転駆動されることにより、リンク部材421、連結ロッド423およびリンク部材425を介して旋回し、先端部が保護カバー12の底面部14に当接する。
【0071】
冊反転装置500(図23〜図25参照)
冊製造装置400Aおよび400Bと、冊搬送装置600との間には、図23に示すように、冊反転装置500が配置される。冊反転装置500は、図24に示すように、支柱502a、502bと、支柱502a、502bに対向する側板504と、支柱502a、502bおよび側板504の上端部間に橋架される梁部材506a、506bとを備え、支柱502a、502bおよび側板504の対向する面には、上下方向に延在するガイドレール508a〜508dが配設される。
【0072】
ガイドレール508a〜508dには、テーブル510a、510bが上下方向に変位可能に係合し、これらのテーブル510a、510b間に反転機構512が配設される。反転機構512は、図25に示すように、上部フレーム514と下部フレーム516とを有し、上部フレーム514および下部フレーム516には、冊26を挟持するための支持バー518a〜518cおよび520a〜520cが配設される。支持バー518a〜518cおよび520a〜520cは、冊製造装置400Aおよび400Bを構成する第2スライドテーブル440のアーム部442a〜442dの間隙に対応し、所定距離ずつ離間して配置されている。従って、第2スライドテーブル440のアーム部442a〜442dは、冊26の受け渡しを行う際、支持バー518a〜518cおよび520a〜520cの間に挿入されることになる。
【0073】
上部フレーム514および下部フレーム516の両側部は、ガイドレール522a〜522dを介して円盤524a、524bに上下方向に変位可能に係合する。上部フレーム514および下部フレーム516は、端部にフレーム開閉シリンダ526a、526bを有する2本の平行に配置されたラック528a、528bにより連結される。上部フレーム514および下部フレーム516は、フレーム開閉シリンダ526a、526bの駆動作用下に近接離間可能である。なお、ラック528a、528b間には、上部フレーム514および下部フレーム516の変位の同期をとるための同期用ギア530が噛合する。
【0074】
円盤524a、524bは、テーブル510a、510bに対して回転可能に軸支される。円盤524aとテーブル510aとの間には、大ギア532が配設され、この大ギア532に対して小ギア534が噛合する。小ギア534は、テーブル510aに配設されたフレーム反転モータ536に連結される。フレーム反転モータ536が駆動されることにより、小ギア534および大ギア532を介して上部フレーム514および下部フレーム516が回転する。
【0075】
一方、支柱502a、502b間には、ボールねじ538が配設されており、このボールねじ538の上端部には、反転機構変位モータ540が配設される。ボールねじ538には、ナット部材542が螺合されており、このナット部材542がテーブル510aに固定される。従って、反転機構変位モータ540が駆動されることにより、反転機構512が上下変位可能である。
【0076】
冊搬送装置600(図23、図26参照)
図26に示すように、冊搬送装置600は、冊搬送台車610と冊搬出機620とによって構成される。冊搬送台車610は、冊26を冊反転装置500から冊搬出機620の位置に搬送するもので、冊搬出機620は、冊搬送台車610に載置された冊26を包装体製造装置700の冊搬送部710に対して搬出する。
【0077】
冊反転装置500と包装体製造装置700との間には、ガイドレール602a、602bが敷設され、冊搬送台車610は、このガイドレール602a、602bに沿って移動する。冊搬送台車610は、ガイドレール602a、602b上に配設される第1基台604と、第1基台604上にガイドレール606a、606bを介して配設される第2基台608と、第2基台608にブラケット612を介して固定される昇降シリンダ614と、昇降シリンダ614によって昇降する昇降テーブル616と、昇降テーブル616に固定された変位シリンダ618と、変位シリンダ618によって水平方向に変位する冊掻き出し部材622とを備える。冊掻き出し部材622は、冊反転装置500の反転機構512に保持された冊26に係合する爪部624a、624bを有する。冊掻き出し部材622は、昇降シリンダ614によって昇降するとともに、変位シリンダ618によって水平方向に変位する。
【0078】
冊掻き出し部材622の上部には、第2基台608に固定されるブラケット626を介して冊引き込みアーム628が配設される。冊引き込みアーム628は、冊26の上面部を保持する冊押さえ板630a、630bを有し、この冊引き込みアーム628と、冊押さえ板630a、630bとの間に冊26が保持される。また、ブラケット612の側部には、ゲート開閉シリンダ632が配設される。このゲート開閉シリンダ632には、リンク部材634を介してゲート板636が連結される。冊26は、冊引き込みアーム628上に載置され、冊掻き出し部材622の爪部624a、624bおよびゲート板636によって前後方向が固定される。
【0079】
冊搬出機620は、支柱638と、支柱638上に配設される本体部640とを備え、包装体製造装置700を構成する冊搬送部710の側部に配置される。本体部640は、側部にガイドレール642a、642bを有し、このガイドレール642a、642bには、自走部644が変位可能に係合する。自走部644は、下方向に突出し、変位シリンダ645により上下動可能な冊掻き出し部材646を備える。この冊掻き出し部材646は、冊搬送台車610の冊押さえ板630a、630b間に臨入し、爪部624a、624b間を介して冊26を掻き出し、冊搬送部710に搬出する。
【0080】
包装体製造装置700(図27〜図35参照)
図27において、包装体製造装置700は、冊搬送部710と冊収納部720と包装体形成部730とから構成される。なお、包装体製造装置700の上部には、遮光袋28を供給する遮光袋供給機構702が配設される。
【0081】
冊搬送部710は、冊搬送装置600によって供給された冊26を冊収納部720に対して搬送するための2本のチェーンベルト704a、704bを有する。チェーンベルト704a、704bは、図28および図29に示すように、スプロケット706a〜706dに橋架されており、チェーン駆動モータ708によって駆動される。スプロケット706a〜706dは、側板712a、712bによって軸支されており、側板712a、712b上には、冊26の搬送方向と直交する方向に対する位置決めを行うガイド板714a、714bが配設される。また、ガイド板714a、714b間には、冊26を支持する支持板716が配設される。さらに、支持板716の両側部であってガイド板714a、714bの下部には、冊26の搬送方向に対して徐々に先細りとなる形状の遮光袋ガイド板718a、718bが配設される。この場合、包装体製造装置700の上部から遮光袋供給機構702によって供給された遮光袋28は、図示しない製袋器により形状が整えられ、冊26を包囲するようにして遮光袋ガイド板718a、718bの下部に引き込まれる(図32参照)。ガイド板714a、714bの上部には、冊26を上部から押さえるための複数のローラ722を備えた冊押さえ機構724a、724bが配設される。
【0082】
支持板716は、所定間隔で形成された複数の孔部726を有し、各孔部726からは、側板712a、712b間に配設された位置決め板728が突出する。位置決め板728は、冊26を冊搬送部710の所定位置に位置決めする。位置決め板728は、チェーンベルト704a、704bの動作に同期し、リンク部材732を介して位置決め板駆動シリンダ734により孔部726から出入可能に構成される。
【0083】
チェーンベルト704a、704bは、図29および図30に示すように、所定間隔離間して交互に配設される複数の固定爪736および可動爪738を有する。チェーンベルト704a、704bの下部には、ガイド板740a、740bが配設されており、一方のガイド板740aには、所定範囲が切り欠かれた切欠部742が形成される。
【0084】
固定爪736は、支軸761を介してチェーンベルト704a、704bに軸支され、その両側部には、ガイド板740a、740bの上面部に沿って転動するローラ744a、744bを有し、ガイド板740bが配設されている範囲において、支持板716と遮光袋ガイド板718a、718bとの間隙から上方に突出する。固定爪736同士の間隔は、フイルム包装体Wを構成する遮光袋28の長さに一致した距離L3に設定される。
【0085】
可動爪738は、支軸761を介してチェーンベルト704a、704bに軸支され、ガイド板740a側にのみローラ744aが設けられる。従って、ローラ744aがガイド板740aの上面部を転動する所定の移動範囲、すなわち、冊搬送装置600から投入された直後の冊26の後端部から距離L1の範囲においてのみ、支持板716と遮光袋ガイド板718a、718bとの間隙から上方に突出し、切欠部742に達した時点で下方に変位する。
【0086】
図31において、冊収納部720は、基台746上に配置され、冊26の搬送方向に配列される3つの搬送ベルト748a〜748cを有する。搬送ベルト748a〜748cは、前段の冊搬送部710におけるチェーンベルト704a、704bに同期し、冊26を遮光袋28の長さに対応する距離L3ずつ間欠的に搬送する。搬送ベルト748a上には、ゴムベルト750が配設されており、冊26は、搬送ベルト748aとゴムベルト750とで挟持して搬送される。また、搬送ベルト748aと冊26との間には、冊26の搬送方向に延在し、遮光袋28内のエアーを除去するエアー抜きパイプ752が配設される。エアー抜きパイプ752は、冊26が搬送される下流側にエアー抜き用の開口部754を有する。さらに、エアー抜きパイプ752の下部には、遮光袋28の合わせ面29(図32参照)を加熱溶着してシールする合わせ面シーラ756が配設される。
【0087】
搬送ベルト748aと搬送ベルト748bとの間には、遮光袋28の先端部および後端部を切断するとともに、遮光袋28の前フィレット部30近傍を加熱溶着してシールする前フィレット切断シーラ758が配設される。また、搬送ベルト748bと搬送ベルト748cとの間には、遮光袋28の後フィレット部32近傍を加熱溶着してシールする後フィレットシーラ760が配設される。なお、搬送ベルト748cは、基台746に装着された切換シリンダ762に連結される支持台764によって支持されている。この場合、支持台764は、切換シリンダ762によって昇降可能に構成されており、例えば、NG品や検査品となる冊26を包装体形成部730に設けられた収納部766(図27参照)に収納することができる。
【0088】
包装体形成部730は、後フィレット折り込み部770と、前フィレット折り込み部780とを備える。後フィレット折り込み部770は、図33に示すように、遮光袋28に収納された冊26を搬送する搬送ベルト768と、前フィレット部30を押さえる前フィレット押さえ772と、前フィレット部30側の冊26の角決めを行う前角決め板774と、冊26を後フィレット部32側に寄せる底寄せローラ776と、大サイズのフイルム包装体において後フィレット部32側の冊の角決めを行う後角決め板778と、後フィレット部32の折り込みを行う後フィレット折り込みローラ782とを備える。
【0089】
搬送ベルト768は、ベルト784を介して連結される駆動モータ786によって駆動される。前フィレット押さえ772は、搬送ベルト768の上部に配設され、ガイド788aに案内された前フィレット押さえ昇降シリンダ790により搬送ベルト768に対して変位可能に構成される。前角決め板774は、搬送ベルト768の上部に配設され、前角決め板昇降シリンダ792により前フィレット部30側の冊26の前端部に対して変位可能に構成される。底寄せローラ776は、前フィレット押さえ772と前角決め板774との間であって前フィレット部30の下部に配設され、ガイド788bに案内された底寄せローラ昇降シリンダ794により前角決め板774の直前に対して変位可能に構成される。後角決め板778は、搬送ベルト768の上部に配設され、後角決め板昇降シリンダ796により大サイズの冊の後端部に対して変位可能に構成される。後フィレット折り込みローラ782は、後フィレット部32の下部に配設され、ガイド788c、788dに案内された折り込みローラ昇降シリンダ798a、798bにより後角決め板778の直後に対して変位可能に構成されるとともに、ガイドレール701に沿って変位するロッドレスシリンダ703により遮光袋28の上面に沿って前フィレット部30側に変位可能に構成される。
【0090】
前フィレット折り込み部780は、図34および図35に示すように、遮光袋28に収納された冊26を搬送する搬送ベルト705と、前フィレット部30を押さえる袋前端押さえ707と、前フィレット部30側の冊26の角決めを行う前角決め板709と、前フィレット部30の折り込みを行う前フィレット折り込みローラ711と、後フィレット折り込み部770において折り込まれた後フィレット部32の仮押さえを行う後フィレット仮押さえ713と、後フィレット部32の本押さえを行う後フィレット押さえ715a、715bと、折り込まれた前フィレット部30を押さえる前フィレット押さえ717a、717bと、前フィレット部30および後フィレット部32間にラベル34を貼着するラベル貼り機構719とを備える。
【0091】
搬送ベルト705は、ベルト721を介して連結される駆動モータ723によって駆動される。袋前端押さえ707は、搬送ベルト705の上部に配設され、中央部が軸支されたリンク部材725を介して前フィレット押さえ旋回シリンダ727により搬送ベルト705に対して変位可能に構成される。前角決め板709は、搬送ベルト705の上部に配設され、ガイド729aに案内された前角決め板昇降シリンダ731により前フィレット部30側の冊26の前端部に対して変位可能に構成される。前フィレット折り込みローラ711は、前フィレット部30の下部に配設され、ガイド729bおよび729cに案内された折り込みローラ昇降シリンダ733a、733bにより前角決め板709の直前に対して変位可能に構成されるとともに、ガイドレール735に沿って変位するロッドレスシリンダ737により遮光袋28の上面に沿って後フィレット部32側に変位可能に構成される。後フィレット仮押さえ713は、冊26の上部に配設され、後フィレット仮押さえ昇降シリンダ739により後フィレット部32に対して変位可能に構成される。後フィレット押さえ715a、715bは、後フィレット仮押さえ713よりも上流側に配設され、ブラケット741および743を介して後フィレット押さえ昇降シリンダ745により後フィレット部32に対して変位可能に構成される。ブラケット743には、後フィレット押さえ変位シリンダ747およびガイドレール749が配設され、後フィレット押さえ変位シリンダ747によりガイドレール749を介してブラケット741を変位させることで、後フィレット押さえ715a、715bが後フィレット部32に沿って変位可能に構成される。前フィレット押さえ717a、717bは、前角決め板709近傍の冊26の上部に配設され、ブラケット751および753を介して前フィレット押さえ昇降シリンダ755により冊26に対して変位可能に構成される。ブラケット753には、前フィレット押さえ変位シリンダ757およびガイドレール759が配設され、前フィレット押さえ変位シリンダ757によりガイドレール759を介してブラケット751を変位させることで、前フィレット押さえ717a、717bが前フィレット部30に沿って変位可能に構成される。なお、前フィレット押さえ717a、717bは、図35に示すように、冊26の両側部側に離間して配設されており、ラベル貼り機構719は、ガイドレール759を介し前フィレット押さえ717a、717b間から前フィレット部30および後フィレット部32に対して変位可能に構成される。
【0092】
包装体積込装置800(図36〜図41参照)
包装体製造装置700には、搬送ベルト763を介して包装体積込装置800が連結される。包装体積込装置800は、フイルム包装体Wの積み込み処理を行うもので、図36に示すように、搬送ベルト763に近接して包装体搬出機810が配置される。
【0093】
包装体搬出機810は、図37および図38に示すように、基台802上に支軸804を介して旋回テーブル806が配設される。支軸804の外周部には、ギア808が配設され、このギア808にギア812を介して旋回テーブル駆動モータ814が連結される。旋回テーブル806上には、ガイドレール816a、816bが配設されており、このガイドレール816a、816bには、スライドテーブル818が係合する。スライドテーブル818は、ガイドレール816a、816b間に配設したロッドレスシリンダ822によりガイドレール816a、816bに沿って変位する。
【0094】
スライドテーブル818上には、ブラケット824a、824bを介して包装体保持機構826が配設される。包装体保持機構826は、ブラケット824a、824bの上端部に中間部が軸支されたフレーム828を有し、このフレーム828に3本の搬送ベルト830a〜830cが橋架される。搬送ベルト830a〜830cを支持する支軸832には、ベルト834を介して搬送ベルト駆動モータ836が連結される。また、フレーム828の後部とスライドテーブル818とは、包装体保持機構826を傾動させる包装体保持機構傾動シリンダ838によって連結される。
【0095】
フレーム828の上面部には、フイルム包装体Wを位置決めするガイド板840a〜840dが配設される。この場合、ガイド板840a、840bおよび840dは、小サイズのフイルム包装体Wを位置決めするもので、ガイド板840a、840cおよび840dは、大サイズのフイルム包装体を位置決めする。大サイズのフイルム包装体を使用する場合には、ガイド板840bは取り外すことになる。なお、フレーム828の先端部の中、ガイド板840bの近傍には、切り欠き溝842が形成されている。また、フレーム828の先端部の中、搬送ベルト830aと830bとの間には、ローラ844が配設される。
【0096】
包装体搬出機810に近接して、包装体積込部820が構成される。包装体積込部820は、包装体搬出機810から搬出されたフイルム包装体Wが移動可能な複数のステーションSa〜Swを有する。ステーションSs、Stと、ステーションSaと、ステーションSb、Scとには、搬送チェーン846a〜846cが配設される。中央に配設される搬送チェーン846bは、昇降可能に構成される。また、ステーションSvは、90゜旋回可能であるとともに、昇降可能に構成される。ステーションSc〜Sf、Sf、Sp〜Ss、SuおよびSvの各側部には、ガイドレール848a〜848eが配設されており、各ガイドレール848a〜848eには、フイルム包装体Wを移動させるための移動ロボット850a〜850eが配設される。移動ロボット850a〜850eは、ガイドレール848a〜848eに対して直交する方向に延在するアーム852a〜852eを有し、ガイドレール848a〜848eに沿って移動可能である。
【0097】
各ステーションSa〜Svには、必要に応じてフイルム包装体Wを積層収納するマガジン854が配設される。マガジン854は、図39に示すように、包装体搬出機810から離間する方向に対して下方向に傾斜する底面部856と、底面部856の側部に固定された第1側壁858と、第1側壁858に対して近接離間可能な第2側壁860とを有する。底面部856のコーナ部には、支持柱862が立設されており、この支持柱862と第1側壁858との間には、ガイドバー864が橋架される。ガイドバー864には、第2側壁860の背面部に設けられたブラケット866a、866bが係合しており、第2側壁860は、このガイドバー864に沿って変位可能である。
【0098】
底面部856は、図40および図41に示すように、第2側壁860の位置を固定するための固定穴868a、868bを有する。一方、第2側壁860の背面部には、第2側壁860を固定するための固定手段870が配設される。固定手段870は、第2側壁860の背面部に固定された筒状部材872にスプリング874を介して保持されたピン部材876を有する。ピン部材876は、上端部に第1フランジ部878を有し、下端部が下方向に突出して固定穴868a、868bに挿入される。なお、筒状部材872に収納されるスプリング874は、ピン部材876の下端部側に設けられた第2フランジ部880と筒状部材872の上部内壁との間に配設されることで、ピン部材876を下方向に付勢する。
【0099】
一方、包装体積込部820のステーションSsの上部には、マガジンサイズ変更ロボット882が配設される。マガジンサイズ変更ロボット882は、本体部884と、水平方向に延在し、本体部884に形成されたガイドレール886a、886bに係合するアーム部材888と、アーム部材888に沿って変位するピン部材把持ユニット890とを有する。
【0100】
図41に示すように、本体部884のガイドレール886a、886b間には、アーム部材888を上下させるエアシリンダ894のロッド892が配設される。ピン部材把持ユニット890は、固定手段870の筒状部材872をチャックする第1チャック部896と、ピン部材876をチャックする第2チャック部898とを有し、変位シリンダ809によりアーム部材888に沿って変位可能に構成される。第1チャック部896は、筒状部材872を側方向からチャックするもので、開閉する一対のチャックアーム801a、801bを備える。第2チャック部898は、ピン部材876の第1フランジ部878に係合する固定された一対のチャックアーム803a、803bを備える。チャックアーム803a、803bは、変位シリンダ805および807によって変位可能に構成され、ピン部材876の第1フランジ部878への係合およびピン部材876の上下動作を行う。また、ピン部材把持ユニット890は、ピン部材876を引き上げた状態で、変位シリンダ809によりアーム部材888に沿って変位することで、マガジン854のサイズ変更を行う。
【0101】
本実施形態のフイルム生産システム10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、それを用いたフイルム包装体Wの生産方法について説明する。
【0102】
先ず、保護カバー仮折り装置200における保護カバー12の仮折り処理につき、図42〜図50に基づいて説明する。
【0103】
平面状に形成されている保護カバー12は、第1仮折り機構202に供給され、位置決めされる。この場合、保護カバー12は、平面状であるため、保護カバー仮折り装置200に供給される前段において、多数の保護カバー12を容易に積層した状態で供給することができる。
【0104】
第1仮折り機構202に供給された保護カバー12は、搬送ベルト駆動モータ214によって駆動される搬送ベルト210aおよび210bと、ローラ226、238、260a、260bとの間に挟持されて搬送され、側面部21および23が位置決め板284a、284bに当接することで位置決めされる(図4参照)。なお、大サイズの保護カバーの場合は、搬送ベルト210cおよびローラ244がその搬送に寄与する。
【0105】
保護カバー12が位置決めされると、押さえ板変位シリンダ254が駆動されて押さえ板264が下降し、押さえ板264と支持台262とによって保護カバー12が挟持される(図42参照)。このとき、押さえ板264の直線状の先端部264a(図4参照)は、保護カバー12の第1折曲ライン18に沿って配置される。
【0106】
次に、ローラ変位シリンダ218が駆動され、ローラ226が保護カバー12の搬入方向に移動するとともに、ローラ旋回シリンダ228が駆動され、ローラ238が上方向に旋回することにより、保護カバー12の天面部16の挟持が解除される。この後、昇降シリンダ280(図5参照)が駆動され、折曲部材282が上昇することにより、天面部16が第1折曲ライン18において折り曲げられる(図43参照)。
【0107】
折曲部材282が所定量上昇した後、ブラケット変位シリンダ278(図5参照)が駆動され、折曲部材282は、ブラケット276とともに保護カバー12の底面部14側に移動する。その後、折曲部材282が下降して天面部16を底面部14側に押し下げる。このとき、昇降シリンダ280の上部に突出する取付ブラケット279が反作用によりガイドレール277に沿って上昇する(図44参照)。これにより、底面部14および天面部16が支持台262を介して折曲部材282と取付ブラケット279とにより挟持され、第1折曲ライン18における折曲動作が完了する。
【0108】
第1折曲ライン18が形成された後、ブラケット変位シリンダ278および昇降シリンダ280が駆動され、折曲部材282が基台208の下方向に退避する。次いで、延ばし板変位シリンダ256(図4参照)が駆動され、延ばし板266が搬送ベルト210a側に移動することにより、折曲された天面部16が元の状態に戻される(図45参照)。
【0109】
天面部16が元の状態に戻されると、ローラ変位シリンダ252および押さえ板変位シリンダ254が駆動され、ローラ260a、260bおよび押さえ板264が上昇し、保護カバー12から離間する。この後、押圧板変位シリンダ272(図5参照)が駆動され、第1折曲ライン18および第2折曲ライン20のライン間の距離だけ押圧板270が天面部16側に移動する(図46参照)。
【0110】
次いで、第1折曲ライン18を形成する場合と同様に、押さえ板264によって保護カバー12の底面部14を押さえた状態で折曲部材282によって天面部16側が折り込まれ、第2折曲ライン20が形成される。この場合、折曲部材282の上部には、天面部支持板268が傾斜して配設されており、折曲された天面部16がこの天面部支持板268によって支持される。
【0111】
なお、大サイズの保護カバーの折曲処理は、押圧板変位シリンダ250により駆動される押圧板248によって保護カバーの天板側への移動処理が行われる以外、小サイズの保護カバー12と略同様にして行われる。
【0112】
第1折曲ライン18および第2折曲ライン20が形成されると、ローラ変位シリンダ218およびローラ旋回シリンダ228が駆動され、保護カバー12の天面部16が搬送ベルト210aとローラ226、238とによって再び挟持されるとともに、図示しない昇降シリンダが駆動され、位置決め板284a、284bが下降する。この後、搬送ベルト210a〜210cが駆動され、保護カバー12が第2仮折り機構204に搬送される。
【0113】
第2仮折り機構204に供給された保護カバー12は、搬送ベルト288aおよび288bと、ローラ203、294、213a、213bとの間に挟持されて搬送され、側面部21および23が位置決め板229a、229bに当接することで位置決めされる(図47参照)。なお、大サイズの保護カバーの場合は、搬送ベルト288cおよびローラ213c、213dがその搬送に寄与する(図6参照)。
【0114】
保護カバー12が位置決めされると、押さえ板変位シリンダ217a、217bが駆動されて押さえ板221a、221bが下降し、押さえ板221a、221bと支持台219とによって保護カバー12が挟持される(図48参照)。このとき、押さえ板221a、221bの直線状の先端部は、保護カバー12の第3折曲ライン22および第4折曲ライン24に沿って配置される。次いで、位置決め板変位シリンダ227a、227bが駆動されることで位置決め板229a、229bが上昇するとともに、昇降シリンダ237が駆動されることで折曲部材239が上昇し、側面部21および23が第3折曲ライン22および第4折曲ライン24において折り曲げられる。
【0115】
折曲部材239が所定量上昇した後、ブラケット変位シリンダ235(図7参照)が駆動され、折曲部材239は、ブラケット233とともに保護カバー12の底面部14および天面部16側に移動する(図49参照)。この後、折曲部材239が下降し、天面部16の折り曲げ動作と同様にして、側面部21および23が確実に折曲される。
【0116】
第3折曲ライン22および第4折曲ライン24が形成された後、ブラケット変位シリンダ235および昇降シリンダ237が駆動され、折曲部材239が基台286の下方向に退避する。次いで、延ばし板変位シリンダ223a、223b(図7参照)が駆動され、延ばし板225a、225bが側面部21、23側に移動することにより、側面部21および23が元の状態に戻される(図50参照)。
【0117】
第3折曲ライン22および第4折曲ライン24が形成されると、搬送ベルト288a〜288cが駆動され、保護カバー12が図8に示す昇降機構206に搬送される。
【0118】
昇降機構206に供給された保護カバー12は、搬送ベルト249a〜249cとローラ257a、257bとによって挟持されて搬送された後、押さえ機構259a、259bを構成する押さえ板263a、263bにより底面部14および天面部16が保持され、位置決め板261a、261bにより側面部21および23の方向の位置決めがなされる。保護カバー12が位置決め保持されると、図9に示す昇降シリンダ243が駆動され、保護カバー12の載置された昇降テーブル245が上方向に移動する。
【0119】
昇降機構206の上部には、保護カバー吸着搬送装置900を構成する吸着搬送機構908が待機している。昇降テーブル245が上限位置まで上昇すると、吸着搬送機構908を構成する吸着盤922(図10参照)が保護カバー12の底面部14および天面部16を吸着する。次いで、昇降機構206を構成するローラ変位シリンダ253が駆動され、ローラ257a、257bが保護カバー12の搬入側に移動するとともに、押さえ機構259a、259bを構成するシリンダ265a、265bが駆動され、押さえ板263a、263bが退避することにより、保護カバー12が解放状態となる。
【0120】
保護カバー12が解放状態となった後、吸着搬送機構908の昇降シリンダ918が駆動され、吸着盤922が保護カバー12を吸着した状態で所定量上昇する。この結果、保護カバー12が保護カバー仮折り装置200から保護カバー吸着搬送装置900に渡されることになる。保護カバー12を吸着した吸着搬送機構908は、駆動モータ910の駆動に従い、ベルト部材912によりガイドレール906a、906bに沿って保護カバー分配供給装置300まで移動する。
【0121】
保護カバー分配供給装置300まで搬送された保護カバー12は、その下部に待機している保護カバー受け渡しテーブル310に移載される。保護カバー受け渡しテーブル310は、その保護カバー受け渡し面320に複数の吸着孔318を有している。吸着搬送機構908に吸着されている保護カバー12が昇降シリンダ918の作用下に下降し、保護カバー受け渡しテーブル310の保護カバー受け渡し面320に載置されると、吸着孔318よりエアーが吸引され、保護カバー12が吸着支持される。
【0122】
なお、保護カバー吸着搬送装置900から保護カバー分配供給装置300への保護カバー12の受け渡しが確実に行われたか否かは、保護カバー受け渡しテーブル310に設けられたピット322からの反射光の有無を保護カバー検知センサ324で検知することで確認される。
【0123】
保護カバー受け渡しテーブル310は、保護カバー12を吸着支持した後、偏位シリンダ316が駆動され、保護カバー12の側面部21および23の反対側を下方向として傾斜させるように、支軸312を中心に回動する。次いで、昇降シリンダ304が駆動され、保護カバー受け渡しテーブル310がガイドレール302a、302bに沿って上部または下部の所定位置まで移動する。
【0124】
ここで、上部の所定位置には、上部保護カバー吸着搬送装置950Aを構成する吸着搬送機構956Aが待機しており、下部の所定位置には、下部保護カバー吸着搬送装置950Bを構成する吸着搬送機構956Bが待機している(図11参照)。上部保護カバー吸着搬送装置950Aは、保護カバー12を上部の冊製造装置400Aに対して搬送する。下部保護カバー吸着搬送装置950Bは、保護カバー12を下部の冊製造装置400Bに対して搬送する。
【0125】
吸着搬送機構956Aは、保護カバー受け渡しテーブル310の傾斜角度に対応し傾斜して設定されており、駆動モータ964の駆動作用下に保護カバー受け渡しテーブル310の上部に移動した後、昇降シリンダ970が駆動されることで昇降板972が下降する(図12参照)。次いで、回動シリンダ982が駆動されて位置決め用爪部材978が保護カバー12の天面部16に係合し、昇降シリンダ984が駆動されて位置決め用爪部材980が保護カバー12の側面部21および23を押さえる。その後、吸着盤974が保護カバー12を吸着する一方、保護カバー受け渡しテーブル310による吸引作用が解除されることにより、保護カバー12が上部保護カバー吸着搬送装置950A側に受け渡される。
【0126】
同様にして、保護カバー受け渡しテーブル310が下部の所定位置に配置されている場合には、下部保護カバー吸着搬送装置950Bに対する保護カバー12の受け渡し処理が行われる。
【0127】
保護カバー12を吸着保持した吸着搬送機構956Aおよび吸着搬送機構956Bは、駆動モータ964の駆動作用下にベルト部材966によってガイドレール954a、954bおよびガイドレール962a、962bに沿って移動した後、保護カバー12を冊製造装置400Aおよび400Bに供給する。
【0128】
冊製造装置400Aおよび400Bの上部に移動した吸着搬送機構956Aおよび956Bは、昇降シリンダ970を駆動することで昇降板972を下降させ、保護カバー12をガイド板460aから吸着テーブル456に至る部位に載置する(図13参照)。この場合、保護カバー12は、位置決めピン462a〜462dに側部が当接することにより位置決めされる。なお、大サイズの保護カバーの場合は、位置決めピン462cおよび462dが下方向に退避され、当該保護カバーがガイド板460bから固定テーブル454に至る部位に載置され、位置決めピン462a、462bおよび462e、462fにより位置決めされる。
【0129】
なお、冊製造装置400Aおよび400Bは、吸着搬送機構956Aおよび956Bと同様に、保護カバー12の側面部21および23の反対側と、天面部16側とが下となるように傾斜して設定されている。従って、保護カバー12は、この方向に傾斜した状態で冊製造装置400Aおよび400Bに位置決めされる。
【0130】
保護カバー12が前記のようにして位置決めされた後、図51に示すように、天面部16および側面部23が吸着テーブル456によって吸着固定され、底面部14が吸着テーブル480によって吸着固定される。なお、保護カバー12の第1折曲ライン18は、図13に示すアーム部442dと折り込みガイド407との境界部分に設定されている。
【0131】
次に、冊製造装置400Aおよび400Bに位置決めされた保護カバー12上には、フイルム供給装置100よりフイルムFが供給される。すなわち、図2において、台車108から供給されるロールフイルム36は、フイルム切断部104によって所定長毎に切断されてフイルムFとされた後、上部フイルム搬送ライン106Aおよび下部フイルム搬送ライン106Bに分配され、図52および図53に示すようにして保護カバー12上に積層される。この場合、第2スライドテーブル440は、図15に示すように、下流側に傾斜しているため、フイルムFは、ガイド板458cおよび458dに当接するようにして積層される。この場合、冊製造装置400Aおよび400Bが保護カバー12の側面部21および23の反対側で、且つ、天面部16側に傾斜して設定されているため、フイルムFは、底面部14側に積層されることなく、天面部16側の所定位置に正確に積層される。
【0132】
なお、大サイズの保護カバーに対して大サイズのフイルムを積層する場合には、ガイド板458cが除去された状態において、当該保護カバーの固定された第2スライドテーブル440が、旋回テーブル駆動モータ408(図15参照)の駆動作用によって底板側を上流側とするように90゜回転された後、第2スライドテーブル440のアーム部442a〜442dの上にフイルムが積層される。
【0133】
所定枚数のフイルムFが積層された後、冊製造装置400Aおよび400Bにおいて保護カバー12の折り込み処理が行われる。この処理につき、図54〜図60に基づいて説明する。
【0134】
保護カバー12の天面部16上に所定枚数のフイルムFが積層された後、ガイド駆動シリンダ472が駆動されると、支持板470に軸支された側面部保持ガイド466が回動し、係合部468が側面部23の上部に臨入する(図54参照)。その状態において、ガイド駆動シリンダ476(図18参照)が駆動されると、ブラケット478に軸支された起こしガイド474が回動し、第2スライドテーブル440の上部に突出する(図55参照)。このとき、側面部23は、起こしガイド474によって起こされるが、端部が係合部468に係合するため、捻れた状態に設定される。
【0135】
次に、図19に示すように、ガイド駆動シリンダ494が下降すると、起こしガイド492が旋回して吸着テーブル480の側部に突出する。これにより、保護カバー12の側面部21が起こされる(図56参照)。次いで、この状態から吸着テーブル旋回シリンダ482が駆動され、ラック484が変位すると(図13参照)、それに噛合するピニオン488が回転し、アーム部材486が軸受490を中心として旋回する。従って、アーム部材486に連結された吸着テーブル480に吸着されている底面部14が起こされる(図57参照)。
【0136】
アーム部材486が略180゜旋回されると、図58に示すようにして側面部21と23とが係合する。すなわち、側面部21のスリット25よりも天面部16側の部分が起こしガイド474によって起こされている側面部23の外側に係合し、残り部分が係合部468によって捻られている側面部23の内側に係合する。
【0137】
以上のようにして、保護カバー12の折り曲げ処理が完了し、冊26が完成する。
【0138】
次に、図20に示す押さえ駆動シリンダ401が駆動されることにより、第2スライドテーブル440のアーム部442b、442cに連結されたスプリング405によって冊押さえ498aおよび498bが起き、側面部21および23を外側より押さえる。また、図21に示すガイド駆動シリンダ415が駆動されることにより、第2スライドテーブル440のアーム部442dに連結されたスプリング411によって折り込みガイド407が起き、底面部14と天面部16との連結部分である冊26の背面を押さえる。さらに、図22に示すロータリアクチュエータ419が駆動されることにより、リンク部材421、連結ロッド423、リンク部材425を介して保護カバー押さえ417が回動し、その先端部が保護カバー12の底面部14を押さえる(図59参照)。このようにして冊26が冊製造装置400Aおよび400Bに固定される。
【0139】
冊26が固定されると、吸着テーブル480による底面部14の吸着が解除され、側面部保持ガイド466、起こしガイド474、吸着テーブル480および起こしガイド492が原位置に復帰する。次いで、旋回テーブル駆動モータ408が駆動され、ギア410、412を介して第1スライドテーブル430および第2スライドテーブル440が180゜旋回する(図60参照)。この場合、保護カバー12の側面部21および23側が冊反転装置500側に配置される。
【0140】
次に、ロッドレスシリンダ414(図16、17参照)が駆動されると、変位部材420の変位に伴い、第1スライドテーブル430が冊反転装置500(図23参照)側に移動する。また、第1スライドテーブル430の移動に伴い、スライドテーブル駆動ベルト446が動作し、冊26を載置した第2スライドテーブル440が第1スライドテーブル430よりもさらに冊反転装置500側に移動する(図61参照)。
【0141】
冊製造装置400Aおよび400Bの下流側には、図25および図62に示すように、冊反転装置500を構成する反転機構512が待機しており、冊26は、この反転機構512に供給される。なお、反転機構512は、図23に示すように、冊製造装置400Aから冊26の供給を受けるときには、上部の所定位置に待機しており、冊製造装置400Bから冊26の供給を受けるときには、下部の所定位置に待機している。
【0142】
冊製造装置400Aおよび400Bを構成する第2スライドテーブル440は、アーム部442b〜442dが反転機構512の支持バー518a〜518cおよび支持バー520a〜520cの間に挿入される(図63参照)。
【0143】
冊26が第2スライドテーブル440とともに反転機構512に挿入されると、フレーム開閉シリンダ526a、526b(図25参照)が駆動され、ラック528a、528bを介して支持バー518a〜518cおよび支持バー520a〜520cがガイドレール522a〜522dに沿って接近することにより、冊26が挟持される。
【0144】
冊26が挟持された後、冊製造装置400Aおよび400Bを構成する第1スライドテーブル430および第2スライドテーブル440は、原位置に復帰する(図64参照)。なお、第2スライドテーブル440の原位置復帰に際し、反転機構512を所定量だけ上昇させることにより、冊押さえ498aおよび498bを冊26より離間させ、第2スライドテーブル440と冊26との干渉を回避することができる。
【0145】
次に、フレーム反転モータ536が駆動され、小ギア534および大ギア532(図25参照)を介して冊26を挟持する反転機構512が反転し、保護カバー12の天面部16が上となるようにして冊26が水平状態に設定される(図65参照)。
【0146】
冊26を反転させた後、反転機構512は、反転機構変位モータ540(図24参照)の駆動作用下にボールねじ538を回転させ、テーブル510a、510bを介して、下流側に待機する冊搬送装置600を構成する冊搬送台車610に対応する位置まで上昇し、あるいは、下降する。
【0147】
この場合、比較的重量物からなる冊26は、上部フレーム514および下部フレーム516によって挟持された状態で反転されるため、ばらけることがなく、容易且つ確実に反転される。また、保護カバー12の折り込み処理を冊製造装置400Aおよび400Bにおいて行う一方、冊26の反転処理を冊反転装置500で行うことにより、これらの処理を1つの装置で実現する場合に比較して、装置の小型化を容易に達成することができる。
【0148】
次に、冊26は、冊反転装置500から冊搬送装置600によって包装体製造装置700を構成する冊搬送部710に搬送される。この動作について、図66〜図69に従って説明する。
【0149】
冊反転装置500の反転機構512が冊26を保持した状態で所定位置に配置された後、フレーム開閉シリンダ526a、526bが駆動され、上部フレーム514および下部フレーム516が離間する(図66参照)。次いで、冊搬送装置600を構成する冊搬送台車610の冊引き込みアーム628が変位シリンダ618(図26参照)の駆動作用下に反転機構512の下部に進入する。
【0150】
次に、昇降シリンダ614が駆動されることにより、冊引き込みアーム628が上昇し、反転機構512を構成する支持バー518a〜518c間より冊26の底面部14に当接する。また、上流側に位置する冊26の側部に対して冊引き込みアーム628に固定された爪部624a、624bが係合する(図67参照)。
【0151】
爪部624a、624bが係合した後、変位シリンダ618が駆動され、冊引き込みアーム628が変位すると、冊26は、爪部624a、624bによって反転機構512から掻き出され、冊搬送台車610上に移載されることになる。この場合、図26に示すように、冊搬送台車610の下流側には、ゲート板636が配置されており、冊26は、このゲート板636と爪部624a、624bと上部に配置された冊押さえ板630a、630bとによって冊搬送台車610に保持される。
【0152】
冊26を保持した冊搬送台車610は、ガイドレール602a、602bに沿って冊搬出機620の下部まで移動した後、ゲート開閉シリンダ632を駆動し、ゲート板636を倒すことで、冊26の取り出しを可能な状態とする。次に、冊搬出機620は、変位シリンダ645を駆動して冊掻き出し部材646を下降させ、冊押さえ板630a、630b間より冊掻き出し部材646を臨入させた後(図68参照)、自走部644を駆動してガイドレール642a、642bに沿って冊搬送部710側に移動する。これにより、冊26は、冊搬送台車610から掻き出され、冊搬送部710を構成する支持板716(図28参照)上に載置される(図69参照)。
【0153】
次に、包装体製造装置700を構成する冊搬送部710における冊26の搬送処理につき、図70〜図75に基づいて説明する。
【0154】
冊搬出機620が冊26を冊搬送部710の下流方向に移動させると、支持板716の孔部726から上方向に突出する位置決め板728に冊26の先端部が当接し、冊26が位置決めされる(図70参照)。この場合、冊搬送部710のチェーンベルト704a、704bは、停止状態となっている。次いで、チェーンベルト704a、704bが駆動を開始すると同時に、位置決め板駆動シリンダ734が駆動され、位置決め板728が支持板716の下方に退避する(図71参照)。
【0155】
チェーンベルト704a、704bが駆動され、可動爪738のローラ744aがガイド板740a上において転動を開始すると、前記可動爪738が上方に突出状態となる(図29、図30参照)。チェーンベルト704a、704bは、その速度が徐々に上昇し、遅い速度v1に到達した後、一旦一定速度となる。この速度v1となっている間の時刻t1において、チェーンベルト704a、704bに連結された可動爪738が冊26の後端部に当接し、冊26の搬送が開始される(図72参照)。この場合、冊26には、遅い速度v1で可動爪738が当接するため、保護カバー12に積層されたフイルムFが搬送方向に突出するような事態の生じることはない。なお、図75の実線は、チェーンベルト704a、704bの移動速度を示し、一点鎖線は、冊26の搬送速度を示す。
【0156】
可動爪738による冊26の搬送が開始された後、チェーンベルト704a、704bは速度を上昇させ、速度v1よりも速い速度v2に到達した後、一定速度となる。なお、冊26に収納されているフイルムFは、加速度が小さいため、速度が上昇しても冊26から飛び出すことがない。
【0157】
次いで、チェーンベルト704a、704bの移動が減速され、遅い速度v1となった状態で、冊26を搬送している可動爪738が下方に退避する。すなわち、チェーンベルト704a、704bの下面部には、図29および図30に示すように、所定範囲に切欠部742が形成されたガイド板740aが配設されており、冊26が可動爪738によって距離L1だけ搬送され、切欠部742に可動爪738のローラ744aが到達したとき、ローラ744aがガイド板740aから外れて可動爪738が下方に退避する。この結果、冊26の搬送が時刻t2において一旦停止される(図73参照)。
【0158】
一方、固定爪736は、両側部にローラ744a、744bを備えているため、ガイド板740aの切欠部742を通過しても上部に突出した状態を維持している。この場合、チェーンベルト704a、704bは、移動を継続しており、時刻t3において固定爪736が冊26の後端部に当接することにより、冊26が遅い速度v1で距離L2だけ再び搬送され(図29、図74参照)、時刻t4において、チェーンベルト704a、704bの停止とともに冊26の搬送が停止される。この場合においても、固定爪736が遅い速度v1で冊26に当接するため、フイルムFが飛び出す事態が生じることはない。
【0159】
ここで、冊26は、その後端部に固定爪736が当接した状態で、図29に示すように、冊搬出機620による最初の冊26の投入位置から一定の距離(L1+L2)だけ搬送された位置に一旦停止する。従って、チェーンベルト704a、704bが再び駆動されると、位置決め板728が下方に退避するとともに、冊26が遅い速度v1以下で一定の位置から固定爪736によって距離L3だけ搬送された後、停止する動作が繰り返され、フイルムFが飛び出すことなく冊26が次段の冊収納部720に供給される。なお、この距離L3は、遮光袋28の長さに対応して設定されている。また、冊26の搬送速度および停止位置は、可動爪738の後ろに配置された固定爪736によって決定されるため、冊26の搬送速度を低下させずにサイクルタイムを長くすることなく冊26を効率的に搬送することができる。
【0160】
一方、冊収納部720では、搬送ベルト748a〜748cが冊搬送部710のチェーンベルト704a、704bと同期して駆動されており、上部から供給される遮光袋28に対して冊26が収納される。すなわち、図31に示すように、冊26は、搬送ベルト748aとゴムベルト750とによって挟持された状態で搬送されており、その搬送中において、図32に示すように、上部から供給される遮光袋28に徐々に収納されていく。この場合、搬送ベルト748aの下部には、合わせ面シーラ756が配置されており、下面部において重畳された遮光袋28が加熱溶着される。また、遮光袋28の先端部は、前フィレット部30の部分を残して前フィレット切断シーラ758により切断されるとともに、冊26の先端部近傍が加熱溶着される。
【0161】
ここで、冊26と搬送ベルト748aとの間には、エアー抜きパイプ752が挿入されており、冊26の搬送中において、先端部および下面部の合わせ面が加熱溶着された遮光袋28内のエアーが開口部754から吸引される。この場合、エアーの吸引開始当初(図76参照)においては、図78に示すように、エアー抜きパイプ752に連通される2つのバルブAおよびBを同時にオンとすることで高速にエアー抜きを行う。次いで、冊26が所定量搬送され(図77参照)、その搬送速度が遅い速度v1となった時点において、バルブBのみをオフとすることにより、低速でエアー抜きを行う。このようにしてエアー抜きを行うことにより、遮光袋28が冊26に適度に密着してフイルムFが固定され、最終的に得られるフイルム包装体Wの輸送時における荷崩れ等の不具合の発生を回避することができる。また、エアーの抜き過ぎを回避できることにより、遮光袋28の収縮による後段でのシール位置のずれの発生を回避することができる。
【0162】
エアー抜きの完了した冊26および遮光袋28は、冊26の前端部側が後フィレットシーラ760によって加熱溶着されるとともに、後端部側が後フィレット部32の部分を残して前フィレット切断シーラ758により切断される。
【0163】
以上のようにして光密に形成された冊26および遮光袋28は、搬送ベルト748cによって包装体形成部730に搬送され、あるいは、NG品や検査品等の場合には、切換シリンダ762によって下降する支持台764を介して収納部766に排出される。
【0164】
包装体形成部730に搬送された冊26および遮光袋28は、先ず、後フィレット折り込み部770において後フィレット部32の折り込み処理が行われる。この処理について、図33、図79のフローチャートおよび図80〜図85に基づいて説明する。
【0165】
駆動モータ786が駆動されて搬送ベルト768により冊26が搬送され、遮光袋28の前端が検出されると(ステップS1)、前フィレット押さえ昇降シリンダ790が駆動され、前フィレット押さえ772が下降する(ステップS2)。従って、前フィレット部30が前フィレット押さえ772と搬送ベルト768とによって挟持される(図80参照)。
【0166】
次に、前角決め板昇降シリンダ792が駆動され、前角決め板774が下降することにより、遮光袋28に収納されている冊26の前端部が位置決めされる(ステップS3、図80参照)。次いで、底寄せローラ昇降シリンダ794が駆動され、底寄せローラ776が上昇することにより、冊26の前端近傍の前フィレット部30が持ち上げられ、これによって遮光袋28内の冊26が前角決め板774を基準として後フィレット部32側に寄せられる(ステップS4、図81参照)。
【0167】
前フィレット部30側において冊26が位置決めされた後、折り込みローラ昇降シリンダ798aが駆動され、ガイドレール701とともに後フィレット折り込みローラ782が上昇する(ステップS5、図82参照)。なお、大サイズのフイルム包装体に対する折り込み処理を行う場合には、後フィレット折り込みローラ782の上昇に先だって、後角決め板昇降シリンダ796が駆動されて後角決め板778が下降し、冊の後端部の位置決めを行う。
【0168】
次いで、底寄せローラ776が下降した後(ステップS6)、ロッドレスシリンダ703が駆動され、後フィレット折り込みローラ782が前フィレット部30側に前進する(ステップS7)。この結果、後フィレット部32が遮光袋28の上面に沿って前フィレット部30側に折り込まれる(図83参照)。また、前フィレット押さえ772および前角決め板774が上昇し、前フィレット部30が解放される。
【0169】
後フィレット部32が折り込まれると、折り込みローラ昇降シリンダ798bが駆動され、後フィレット折り込みローラ782が少量だけ上昇することにより、後フィレット部32から離間する(ステップS8、図84参照)。
【0170】
この後、搬送ベルト768が駆動され、後フィレット部32の折り込まれた冊26および遮光袋28が前フィレット折り込み部780へと搬送されるとともに、後フィレット折り込みローラ782が後退、下降して原位置に復帰する(ステップS9、図85参照)。
【0171】
冊26および遮光袋28は、次に、前フィレット折り込み部780に供給され、前フィレット部30の折り込み処理が行われる。この処理について、図34、図35、図86のフローチャートおよび図87〜図94に基づいて説明する。
【0172】
駆動モータ723が駆動されて搬送ベルト705により冊26が搬送され、遮光袋28の前端が検出されると(ステップS11)、前フィレット押さえ旋回シリンダ727が駆動され、リンク部材725を介して袋前端押さえ707が下降する(ステップS12)。従って、前フィレット部30が袋前端押さえ707と搬送ベルト705とによって挟持される。次に、前角決め板昇降シリンダ731が駆動され、前角決め板709が下降することにより、遮光袋28に収納されている冊26の前端部が位置決めされる(ステップS13、図87参照)。
【0173】
次いで、折り込みローラ昇降シリンダ733aが駆動され、ガイドレール735とともに前フィレット折り込みローラ711が前フィレット部30を遮光袋28の上面に持ち上げる位置まで上昇する(ステップS14)。この状態において、後フィレット仮押さえ昇降シリンダ739が駆動され、後フィレット仮押さえ713が下降して後フィレット部32の先端部の仮押さえを行う(ステップS15、図88参照)。
【0174】
次に、袋前端押さえ707および前角決め板709が上昇し、前フィレット部30が解放される(ステップS16)。この後、後フィレット押さえ昇降シリンダ745が駆動され、後フィレット押さえ715a、715bが下降して後フィレット部32を押さえ(ステップS17)、続いて、後フィレット仮押さえ713が上昇する(ステップS18、図89参照)。
【0175】
後フィレット仮押さえ713が後フィレット部32から解放された後、後フィレット押さえ変位シリンダ747が駆動され、ブラケット741がガイドレール749に沿って移動することにより、後フィレット押さえ715a、715bが前フィレット部30側に前進する(ステップS19)。この結果、後フィレット部32が前フィレット部30側に寄せられる。
【0176】
次に、ロッドレスシリンダ737が駆動され、前フィレット折り込みローラ711がガイドレール735に沿って移動し、後フィレット部32側に前進する(ステップS20、図90参照)。この結果、前フィレット部30の端部が後フィレット部32の端部の上に重畳される。
【0177】
前フィレット部30および後フィレット部32が重畳された後、前フィレット押さえ昇降シリンダ755が駆動され、ブラケット753および751を介して前フィレット押さえ717a、717bが下降し、前フィレット部30を押さえる(ステップS21)。この後、折り込みローラ昇降シリンダ733bが駆動されることにより、前フィレット折り込みローラ711が少量上昇して前フィレット部30から逃げる(ステップS22)。次いで、ロッドレスシリンダ737が駆動され、前フィレット折り込みローラ711が後退した後、折り込みローラ昇降シリンダ733aによって下降して原位置に復帰する(ステップS23、図91参照)。
【0178】
次に、前フィレット押さえ変位シリンダ757が駆動され、前フィレット押さえ717a、717bがガイドレール759に沿って後フィレット部32側に移動することにより、後フィレット部32および前フィレット部30が緊張状態で重畳される(ステップS24、図92参照)。
【0179】
前記の状態において、前フィレット押さえ717a、717b間よりラベル貼り機構719が臨入し、重畳された前フィレット部30、後フィレット部32間にラベル34が貼着される(ステップS25、図93参照)。このようにして、フイルム包装体Wが完成する。
【0180】
ラベルが貼着された後、ラベル貼り機構719が上昇し(ステップS26)、また、前フィレット押さえ717a、717bおよび後フィレット押さえ715a、715bが上昇し(ステップS27)、搬送ベルト705が駆動されることにより、フイルム包装体Wが次段の包装体積込装置800に搬送される(ステップS28、図94参照)。
【0181】
前記のようにして製造されたフイルム包装体Wは、搬送ベルト763(図27参照)を介して包装体積込装置800に供給される。そこで、図36〜図41および図95〜図98に基づき、包装体積込装置800における処理について説明する。
【0182】
搬送ベルト763から供給されたフイルム包装体Wは、包装体搬出機810(図37参照)の搬送ベルト830a、830b上に載置され、ガイド板840a、840bおよび840dによって位置決めされる(図95参照)。なお、大サイズのフイルム包装体の場合は、ガイド板840bが取り外されて搬送ベルト830a〜830c上に載置され、ガイド板840a、840cおよび840dによって位置決めされる。
【0183】
フイルム包装体Wが載置された包装体保持機構826は、旋回テーブル駆動モータ814が駆動されることで、ギア812および808を介して180゜旋回された後、ロッドレスシリンダ822の駆動作用下にガイドレール816a、816bに沿って移動し、包装体積込部820のステーションSaに配設されたマガジン854に接近する(図96参照)。
【0184】
次に、包装体保持機構826の先端部がステーションSaのマガジン854に臨入した後、包装体保持機構傾動シリンダ838が駆動されて包装体保持機構826が傾斜する。次いで、搬送ベルト駆動モータ836が駆動され、ベルト834を介して搬送ベルト830a〜830cが移動することにより、包装体保持機構826上に載置されているフイルム包装体Wがマガジン854側に移動する(図97参照)。フイルム包装体Wがマガジン854側に所定量移動した時点で、搬送ベルト駆動モータ836の駆動を継続させながら、ロッドレスシリンダ822を駆動して包装体保持機構826を後退させると、フイルム包装体Wは、マガジン854側に好適に移載される(図98参照)。
【0185】
なお、ステーションSaのマガジン854は、搬送チェーン846b上に載置されている。この搬送チェーン846bは、上下移動可能に構成されており、例えば、フイルム包装体Wが1つ積み込まれる毎に1段ずつ降下し、複数のフイルム包装体Wが積層される。また、このようにして複数のフイルム包装体Wが積層されるマガジン854は、図39に示すように、底面部856が第2側壁860の背面側に向かって低くなるように傾斜しているため、複数のフイルム包装体Wを荷崩れすることなく好適に積層することができる。
【0186】
フイルム包装体Wの積層されたステーションSaのマガジン854は、搬送チェーン846bのステーションSaから搬送チェーン846cのステーションSb、Scへと順次搬送される。ステーションScに搬送されたマガジン854は、その側部に配置された移動ロボット850aを構成するアーム852aによってステーションSd、Se、Sfへと順次押し出される。ステーションSd、Se、Sfに押し出されたマガジン854は、ステーションSfの側部に配置された移動ロボット850bを構成するアーム852bによって、パレット855上のステーションSg〜Siに押し出される。
【0187】
ステーションSg〜Soに9個のマガジン854が搬送されると、それらがパレット855とともにフォークリフト等によって搬出される。
【0188】
次いで、ステーションSg〜Soには、空のマガジン854が配置される。これらの空のマガジン854は、ステーションSp〜Srに押し出された後、移動ロボット850cによって搬送チェーン846aのステーションSsに押し出された後、ステーションStを介して再びステーションSaに供給される。
【0189】
なお、ステーションSwには、例えば、NG品であるフイルム包装体Wが包装体搬出機810によって排出される。また、ステーションSvには、例えば、包装体搬出機810によって、あるいは、ステーションSuを経由して検査品であるフイルム包装体Wが排出される。また、検査の完了したフイルム包装体Wは、移動ロボット850eによって再びステーションStに復帰させることができる。
【0190】
ここで、ステーションSsの近傍には、マガジン854のサイズをフイルム包装体Wのサイズに応じて変更するためのマガジンサイズ変更ロボット882が配置されている。このマガジンサイズ変更ロボット882の動作について、図39〜図41に基づいて説明する。
【0191】
マガジン854は、図39に示すように、第2側壁860がガイドバー864に沿って移動可能に構成されている。そこで、小サイズのフイルム包装体Wに対応するマガジン854を大サイズのフイルム包装体に対応するマガジン854に変更する場合について説明する。
【0192】
マガジン854がステーションSsに配置されると、図41において、ピン部材把持ユニット890がマガジン854の背面部にある固定手段870の上部に移動した後、エアシリンダ894が駆動され、アーム部材888が下降する。次いで、第1チャック部896が駆動され、チャックアーム801a、801bが固定手段870の筒状部材872を把持する。また、第2チャック部898を構成する変位シリンダ805が駆動され、チャックアーム803a、803bが変位してピン部材876の第1フランジ部878を把持する。この後、変位シリンダ807が駆動され、チャックアーム803a、803bが上昇すると、ピン部材876がマガジン854の底面部856に設けた固定穴868bから抜き取られる。次に、変位シリンダ809が駆動され、ピン部材把持ユニット890をアーム部材888に沿って移動させることにより、第2側壁860が固定手段870とともに移動する。この結果、大サイズのフイルム包装体に対応するマガジン854が形成される。この後、第1チャック部896および第2チャック部898による固定手段870の把持動作を解除することにより、ピン部材876が固定穴868aに係合する。
【0193】
以上のようにして、マガジンサイズ変更ロボット882によるマガジン854のサイズ変更作業が完了する。
【0194】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、包装体内のエアー抜きの吸引制御を2段階とし、包装体に対するシート体の収納前期において高速吸引した後、収納後期において低速吸引とすることにより、エアーを効率的に吸引することができるとともに、過剰なエアー抜きを回避し、シート体を挟み込むことなく包装体を好適な密封状態とすることができる。この結果、製造された包装体を積層した際において、荷崩れが生じることがなく、また、シート体のずれや挟み込み等による不良品の発生を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フイルム包装体の製造工程の説明図である。
【図2】フイルム生産システムの全体構成図である。
【図3】保護カバー仮折り装置の平面構成図である。
【図4】保護カバー仮折り装置における第1仮折り機構の斜視図である。
【図5】保護カバー仮折り装置における第1仮折り機構の正面図である。
【図6】保護カバー仮折り装置における第2仮折り機構の斜視図である。
【図7】保護カバー仮折り装置における第2仮折り機構の側面図である。
【図8】保護カバー仮折り装置における昇降機構の斜視図である。
【図9】保護カバー仮折り装置、保護カバー分配供給装置、および、これらを接続する保護カバー吸着搬送装置の配置構成図である。
【図10】保護カバー吸着搬送装置を含む保護カバー分配供給装置の斜視図である。
【図11】保護カバー吸着搬送装置、冊製造装置、および、これらを接続する上部保護カバー吸着搬送装置、下部保護カバー吸着搬送装置の配置構成図である。
【図12】上部保護カバー吸着搬送装置および下部保護カバー吸着搬送装置を構成する吸着搬送機構の斜視図である。
【図13】冊製造装置の斜視図である。
【図14】冊製造装置の一部省略正面図である。
【図15】冊製造装置の一部省略側面図である。
【図16】冊製造装置のテーブル構成の要部分解斜視図である。
【図17】冊製造装置のテーブルを変位させた状態における一部省略側面図である。
【図18】冊製造装置を構成する起こしガイドの構成説明図である。
【図19】冊製造装置を構成する起こしガイドの構成説明図である。
【図20】冊製造装置を構成する冊押さえの構成説明図である。
【図21】冊製造装置を構成する折り込みガイドの構成説明図である。
【図22】冊製造装置を構成する保護カバー押さえの構成説明図である。
【図23】冊製造装置、冊反転装置および冊搬送装置の配置構成図である。
【図24】冊反転装置の斜視図である。
【図25】冊反転装置を構成する反転機構の斜視図である。
【図26】冊搬送装置を構成する冊搬送台車および冊搬出機の側面図である。
【図27】包装体製造装置の全体構成図である。
【図28】包装体製造装置を構成する冊搬送部の斜視図である。
【図29】包装体製造装置を構成する冊搬送部の側面説明図である。
【図30】包装体製造装置を構成する冊搬送部の要部説明図である。
【図31】包装体製造装置を構成する冊収納部の側面図である。
【図32】包装体製造装置を構成する冊収納部の下面説明図である。
【図33】包装体製造装置を構成する後フィレット折り込み部の側面図である。
【図34】包装体製造装置を構成する前フィレット折り込み部の側面図である。
【図35】包装体製造装置を構成する前フィレット折り込み部の正面図である。
【図36】包装体積込装置の平面図である。
【図37】包装体積込装置を構成する包装体搬出機の斜視図である。
【図38】包装体積込装置を構成する包装体搬出機の側面図である。
【図39】包装体積込装置に配置されるマガジンの斜視図である。
【図40】包装体積込装置に配置されるマガジンにおける固定手段の断面図である。
【図41】包装体積込装置を構成するマガジンサイズ変更ロボットの斜視図である。
【図42】保護カバー仮折り装置の第1仮折り機構における保護カバーの押さえ動作説明図である。
【図43】保護カバー仮折り装置の第1仮折り機構における保護カバーの第1折曲ラインの折曲動作説明図である。
【図44】保護カバー仮折り装置の第1仮折り機構における保護カバーの第1折曲ラインの折曲動作説明図である。
【図45】保護カバー仮折り装置の第1仮折り機構における保護カバーの第1折曲ラインの延ばし動作説明図である。
【図46】保護カバー仮折り装置の第1仮折り機構における保護カバーのずらし動作説明図である。
【図47】保護カバー仮折り装置の第2仮折り機構における保護カバーの位置決め動作説明図である。
【図48】保護カバー仮折り装置の第2仮折り機構における保護カバーの第3折曲ライン、第4折曲ラインの折曲動作説明図である。
【図49】保護カバー仮折り装置の第2仮折り機構における保護カバーの第3折曲ライン、第4折曲ラインの折曲動作説明図である。
【図50】保護カバー仮折り装置の第2仮折り機構における保護カバーの第3折曲ライン、第4折曲ラインの延ばし動作説明図である。
【図51】冊製造装置における保護カバーの吸着状態説明図である。
【図52】冊製造装置における保護カバーに対するフイルムの積層動作説明図である。
【図53】冊製造装置における保護カバーに対するフイルムの積層状態説明図である。
【図54】冊製造装置における側面部保持ガイドの動作説明図である。
【図55】冊製造装置における起こしガイドの動作説明図である。
【図56】冊製造装置における起こしガイドの動作説明図である。
【図57】冊製造装置における吸着テーブルおよび起こしガイドの動作説明図である。
【図58】冊製造装置において製造された冊の説明図である。
【図59】冊製造装置における冊押さえ、折り込みガイドおよび保護カバー押さえの動作説明図である。
【図60】冊製造装置におけるスライドテーブルの旋回動作説明図である。
【図61】冊製造装置におけるスライドテーブルの移動動作説明図である。
【図62】冊製造装置の第2スライドテーブルを冊反転装置の反転機構に対して移動させる場合の動作説明図である。
【図63】冊反転装置の反転機構に対して冊製造装置の第2スライドテーブルを挿入した状態の説明図である。
【図64】冊反転装置における反転機構により冊を挟持した状態の説明図である。
【図65】冊反転装置における反転機構により冊を反転する動作説明図である。
【図66】冊搬送装置における冊搬送台車により冊反転装置から冊を取り出す動作説明図である。
【図67】冊搬送装置における冊搬送台車により冊反転装置から冊を取り出す動作説明図である。
【図68】冊搬送装置における冊搬出機により冊搬送台車から冊を取り出す動作説明図である。
【図69】冊搬送装置における冊搬出機により冊を冊搬送部に移載する動作説明図である。
【図70】包装体製造装置における冊搬送部に冊が移載された状態の説明図である。
【図71】包装体製造装置の冊搬送部において、チェーンベルトが駆動開始した状態の説明図である。
【図72】包装体製造装置の冊搬送部において、可動爪によって冊を搬送する動作説明図である。
【図73】包装体製造装置の冊搬送部において、可動爪が退避した状態の説明図である。
【図74】包装体製造装置の冊搬送部において、固定爪によって冊を搬送する動作説明図である。
【図75】包装体製造装置における冊搬送部の動作タイミングチャートである。
【図76】包装体製造装置における冊収納部の動作説明図である。
【図77】包装体製造装置における冊収納部の動作説明図である。
【図78】包装体製造装置における冊収納部の動作タイミングチャートである。
【図79】包装体製造装置における包装体形成部での後フィレット部折り込み処理のフローチャートである。
【図80】包装体製造装置における包装体形成部での前フィレット部押さえ動作説明図である。
【図81】包装体製造装置における包装体形成部での冊位置決め動作説明図である。
【図82】包装体製造装置における包装体形成部での後フィレット部折り込み動作説明図である。
【図83】包装体製造装置における包装体形成部での後フィレット部折り込み動作説明図である。
【図84】包装体製造装置における包装体形成部での後フィレット折り込みローラの逃げ動作説明図である。
【図85】包装体製造装置における包装体形成部での後フィレット折り込みローラの逃げ動作説明図である。
【図86】包装体製造装置における包装体形成部での前フィレット部折り込み処理のフローチャートである。
【図87】包装体製造装置における包装体形成部での前フィレット部押さえ動作説明図である。
【図88】包装体製造装置における包装体形成部での後フィレット部仮押さえ動作説明図である。
【図89】包装体製造装置における包装体形成部での後フィレット部本押さえ動作説明図である。
【図90】包装体製造装置における包装体形成部での後フィレット部寄せ動作説明図である。
【図91】包装体製造装置における包装体形成部での前フィレット部押さえ動作説明図である。
【図92】包装体製造装置における包装体形成部での前フィレット部寄せ動作説明図である。
【図93】包装体製造装置における包装体形成部でのラベル貼着動作説明図である。
【図94】包装体製造装置における包装体形成部での前フィレット押さえ、後フィレット押さえおよびラベル貼り機構の逃げ動作説明図である。
【図95】包装体積込装置における包装体搬出機によるフイルム包装体の受け取り動作説明図である。
【図96】包装体積込装置における包装体搬出機によるフイルム包装体のマガジンに対する供給動作説明図である。
【図97】包装体積込装置における包装体搬出機によるフイルム包装体のマガジンに対する供給動作説明図である。
【図98】包装体積込装置における包装体搬出機の退出動作説明図である。
【符号の説明】
10…フイルム生産システム 12…保護カバー
26…冊 28…遮光袋
30…前フィレット部 32…後フィレット部
36…ロールフイルム 100…フイルム供給装置
200…保護カバー仮折り装置 202…第1仮折り機構
204…第2仮折り機構 206…昇降機構
300…保護カバー分配供給装置 400A、400B…冊製造装置
406…旋回テーブル 407…折り込みガイド
417…保護カバー押さえ 430…第1スライドテーブル
440…第2スライドテーブル 456…吸着テーブル
466…側面部保持ガイド 474…起こしガイド
480…吸着テーブル 492…起こしガイド
498a、498b…冊押さえ 500…冊反転装置
512…反転機構 514…上部フレーム
516…下部フレーム 600…冊搬送装置
610…冊搬送台車 620…冊搬出機
700…包装体製造装置 702…遮光袋供給機構
710…冊搬送部 719…ラベル貼り機構
720…冊収納部 730…包装体形成部
736…固定爪 738…可動爪
770…後フィレット折り込み部 780…前フィレット折り込み部
800…包装体積込装置 810…包装体搬出機
820…包装体積込部 826…包装体保持機構
850a〜850e…移動ロボット
854…マガジン 870…固定手段
882…マガジンサイズ変更ロボット
900…保護カバー吸着搬送装置 908…吸着搬送機構
950A…上部保護カバー吸着搬送装置
950B…下部保護カバー吸着搬送装置
956A、956B…吸着搬送機構

Claims (3)

  1. 積層された複数のシート体を包装するシート体包装装置において、
    前記シート体を包装する包装体が供給される包装体供給部と、
    前記包装体供給部に配設され、袋状に形成された前記包装体内のエアーを吸引するエアー吸引手段と、
    前記包装体供給部において前記シート体および前記包装体を搬送し、袋状に形成された前記包装体内に前記シート体を収納する搬送収納手段と、
    を備え、前記エアー吸引手段は、前記搬送収納手段による前記包装体に対する前記シート体の収納前期におけるエアー吸引量が、収納後期におけるエアー吸引量よりも多く設定されることを特徴とするシート体包装装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記エアー吸引手段は、前記シート体の搬送方向下流側に開口する開口部を有するエアー抜きパイプであることを特徴とするシート体包装装置。
  3. 請求項1記載の装置において、
    前記搬送手段は、前記収納後期における前記シート体の搬送速度が、前記収納前期における前記シート体の搬送速度よりも遅く設定されることを特徴とするシート体包装装置。
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