JP4057874B2 - 非接触位置検出センサ及びそれを用いた測定装置 - Google Patents

非接触位置検出センサ及びそれを用いた測定装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は非接触位置検出センサ及びそれを用いた測定装置、特にその位置検出精度と検出対象に対する汎用性の向上機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、長さ標準器として端度器(ゲージブロック)等が用いられているが、例えば使用することにより、その寸法は変化する危険性がある。このためゲージブロックを定期的に校正し、その寸法精度を維持する必要がある。
校正方法としては、例えばより正確な測定装置を用いてゲージブロックの寸法を測定し、その測定値とゲージブロックの呼び寸法との差を求め、寸法偏差を求める。
【0003】
前記寸法の測定の際は、まずゲージブロックの測定面の位置検出を行う必要があり、このために従来は、例えば電気マイクロメータ、リニアゲージ等の接触式の位置検出センサが一般的に用いられていた。ここで、複数の測定面が向かい合わせで並列に並んでいるステップゲージ等の検出対象に対しては、カートリッジタイプの位置検出センサは適用できないので、従来は、レバーヘッドタイプの位置検出センサが一般的に用いられていた。
【0004】
前記レバーヘッドタイプの位置検出センサとしては、例えば電気マイクロメータのレバーヘッドに反射鏡を設け、反射鏡を該レバーヘッドと共に移動するものがある。そして、ステップゲージの測定面にレバーヘッドを当て、電気マイクロメータの指示値がゼロを示した時に測定面が所定の位置に位置することを検知し、基準面から前記反射鏡の距離を測長していた。
【0005】
しかしながら、前記位置検出センサにあっても、測定面が所定の位置に位置することの検知に接触式を採用しているので、次の測定面にレバーヘッドを移動する際は、必ずレバーヘッドを測定面の測定軸と直交する方向に逃げる必要がある。このために従来の位置検出センサでは、余分な機構が必要となり、位置検出センサの構造が複雑になるばかりでなく、測定精度の低下を起こす。また各測定面への移動毎に前記レバーヘッドの逃げを行う必要があるので、測定時間の増長を起こしており、特に複数の測定面をもつステップゲージ等の検出対象では、この問題はより深刻であった。
【0006】
そこで、従来は、光センサを採用することが考えられる(例えば、特許文献1参照)。前記特許文献1は測定面の相対移動を行い、測定面での光の反射の有無を検出する非接触式のものである。
【0007】
また従来は、非接触位置検出センサの位置検出精度を向上させる技術として、例えばステップゲージ等の複数の測定面の位置検出技術ではなく、一般的な干渉計の移動鏡、つまり一の測定面の位置検出技術であるが、白色光干渉を採用することも考えられる(例えば、特許文献2参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開平4−213010号公報
【特許文献2】
特開平7−270245号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年、要求される位置検出精度はさらに高くなってきており、前記特許文献1等に開示の光センサよりも、さらに正確な位置検出精度が得られるセンサが求められている。
【0010】
また前記白色光干渉は位置検出精度の点では優れているが、前記特許文献2等に開示されている一の測定面の位置検出技術を、例えばステップゲージ等のような複数の測定面をもつ検出対象の位置検出技術に適用することは未だ実現されていなかった。
本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目的は位置検出精度と検出対象に対する汎用性の向上を図ることのできる非接触位置検出センサ及びそれを用いた測定装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明にかかる非接触位置検出センサは、光出射手段と、ハーフミラーと、参照側固定ミラーと、受光手段と、を備えた非接触位置検出センサであって、測定側分割光は、測定面に対し斜めに入射され且つ該測定面で該測定側分割光の進行方向に対して斜め前方に反射され、また測定側固定ミラーと、受光強度比較手段と、を備え、前記参照側固定ミラーと受光手段間の光軸方向を、前記ハーフミラーと測定面間の光軸を軸として、前記測定面の測定軸方向と交わらない角度としたことを特徴とする。
【0012】
ここで、前記光出射手段は、多波長光を出射する。
また前記ハーフミラーは、前記光出射手段よりの多波長光を参照側分割光と測定側分割光に二分割し、該参照側分割光を参照側固定ミラーに入射させて得られた反射光と、該測定側分割光を測定面に入射させて得られた反射光を合成し干渉光を形成する。
前記参照側固定ミラーは、前記ハーフミラーよりの参照側分割光をハーフミラーに反射する。
前記受光手段は、前記ハーフミラーよりの干渉光を受光しその受光強度を検出する。
【0013】
前記測定側固定ミラーは、前記ハーフミラーよりの測定側分割光を前記測定面に対し斜めに入射させて得られた反射光を、該測定側分割光の入射経路に沿って該ハーフミラーに返光する。
前記受光強度比較手段は、前記測定面と直交する測定軸方向に該測定面を相対移動中に前記受光手段による受光強度が最大値又は最小値を示した時に、前記測定面が、前記参照側固定ミラーとハーフミラー間の光路長と、前記測定側固定ミラー、測定面及びハーフミラー間の光路長との光路差がゼロとなる所定の位置に位置することを検知する。
ここにいう測定面の測定軸方向への相対移動とは、位置検出センサの位置を固定し測定面の位置を移動すること、測定面の位置を固定し非接触位置検出センサの位置を移動することを含めていう。
【0014】
なお、本発明において、前記光出射手段よりの多波長光は白色光であることが好適である。
ここにいう多波長光、白色光とは、複数の波長が連続しているスペクトルをもつ光、連続していないが複数の波長をもつ光を含めていう。
【0015】
また本発明において、前記測定面は、前記測定軸上に少なくとも二の測定面が所定の離隔距離をおいて平行配置されていることが好適である
【0016】
ここにいう所定の離隔距離とは、例えば各測定面間の距離が定ピッチであること、各測定面間毎に不定ピッチであること等を含めていう。
【0017】
また本発明において、前記測定側固定ミラーは、測定方向と直角な2方向(垂直及び水平方向)における測定面の倒れ等の影響を受け難い点に優れた、入射光と同じ方向に反射光を射出するミラーであることが好適である。
本発明の測定側固定ミラーとしては、例えばコーナーキューブ反射鏡、キャッツアイ等を一例として用いることができるが、その反射面の加工のし易さに優れている点で、特にコーナーキューブ反射鏡が好ましい。
【0018】
また前記目的を達成するために本発明にかかる測定装置は、前記非接触位置検出センサを備えた測定装置であって、移動手段と、位置情報取得手段と、距離情報取得手段と、を備えたことを特徴とする。
ここで、前記移動手段は、前記非接触位置検出センサと測定面との測定軸方向への相対移動を行う。
【0019】
また前記位置情報取得手段は、前記受光手段による受光強度が最大値又は最小値を示した時に、前記非接触位置検出センサと測定面との相対位置情報を取得する。
前記距離情報取得手段は、前記位置情報取得手段により得られた少なくとも二の測定面の位置情報より、該測定面間の距離を求める。
また前記目的を達成するために本発明にかかる測定装置は、非接触位置検出センサを備えた測定装置であって、前記移動手段と、前記位置情報取得手段と、前記距離情報取得手段と、を備えることを特徴とする。
そして、前記非接触位置検出センサは、光出射手段と、ハーフミラーと、参照側固定ミラーと、測定側固定ミラーと、受光手段と、受光強度比較手段と、を備える。
ここで、前記光出射手段は、多波長光を出射する。
また、前記ハーフミラーは、前記光出射手段よりの多波長光を参照側分割光と測定側分割光に二分割し、該参照側分割光を参照側固定ミラーに入射させて得られた反射光と、該測定側分割光を測定面に入射させて得られた反射光を合成し干渉光を形成する。
前記参照側固定ミラーは、前記ハーフミラーよりの参照側分割光をハーフミラーに反射する。
前記測定側固定ミラーは、前記ハーフミラーよりの測定側分割光を前記測定面に対し斜めに入射させて得られた反射光を、該測定側分割光の入射経路に沿って該ハーフミラーに返光する。
前記受光手段は、前記ハーフミラーよりの干渉光を受光しその受光強度を検出する。
前記受光強度比較手段は、前記測定面と直交する測定軸方向に該測定面を相対移動中に前記受光手段による受光強度が最大値又は最小値を示した時に、前記測定面が、前記参照側固定ミラーとハーフミラー間の光路長と、前記測定側固定ミラー、測定面及びハーフミラー間の光路長との光路差がゼロとなる所定の位置に位置することを検知する。
前記非接触位置検出センサにおいては、前記測定側分割光が、前記測定面に対し斜めに入射され且つ該測定面で測定側分割光の進行方向に対し斜め前方に反射される。
【0020】
ここにいう受光手段による受光強度が最大値又は最小値を示した時とは、実質的に前記参照側固定ミラーとハーフミラー間の光路長と、前記測定側固定ミラー、測定面及びハーフミラー間の光路長との光路差がゼロとなる時のみをいう。
すなわち、本発明においては、多波長光を用いているので、前記光路差がゼロ以外の時、例えば該多波長光に含まれる各波長の最小公倍数に対応する時に、受光強度が最大値又は最小値を示しても、その時の光路差は、通常の寸法測定の範囲をはるかに超えた非現実的な長い距離となるので、本発明の位置検出センサの使用において現実的ではないからである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の好適な一実施形態について説明する。
図1には本発明の一実施形態にかかる非接触位置検出センサを用いた測定装置の概略構成が示されており、位置検出センサの構成部材は斜視図、その他の構成部材は上方より見た図である。また図2(A)は図1に示した測定面への第二分割光(測定側分割光)の入射経路を側方より見た図、同図(B)は図1に示した測定面よりの第二分割光の反射光路を同図(A)とは反対側の側方より見た図である。
本実施形態においては、ステップゲージの精度を測定する例について説明する。
【0022】
同図に示す測定装置10は、測定台のベッド等の基部12と、測定台のテーブル等の移動部(移動手段)13と、アンプ14と、ラッチ回路16と、情報処理回路(距離情報取得手段)18と、測定台駆動手段22と、制御手段24と、入力デバイス26と、測長手段28を備える。
ステップゲージ32は図中矢印I方向に直線運動する移動部13に載置されている。ステップゲージ32の各測定面34a〜34dの測定軸36は、移動部13の直線運動方向(図中矢印I方向)に一致させている。
【0023】
本実施形態にかかる非接触位置検出センサ30は基部12に固定されており、光出射手段38と、ハーフミラー40と、第一固定ミラー(参照側固定ミラー)42と、受光器(受光手段)44と、第二固定ミラー(測定側固定ミラー)46を備える。前記光出射手段38は、白色光源48と、コリメータレンズ50を備える。
前記ハーフミラー40よりの第二分割光51は、ステップゲージ32の測定面34aに対し斜め(θ)に入射され且つ該測定面34aで第二分割光51の進行方向に対し斜め前方(θ)に反射されるように、ハーフミラー40と測定面34a中央間の光軸52と、測定面34a中央間と第二固定ミラー46間の光軸54が配置されている。
【0024】
また本実施形態においては、前記アンプ14は受光器44の後段に接続され、該アンプ14の後段にラッチ回路16が接続され、該ラッチ回路16の後段に情報処理回路18が接続されている。また該ラッチ回路16には測長手段28が接続されており、測長手段28は、例えばレーザ測長器等よりなり、非接触位置検出センサ30に対する移動部13の位置座標、つまり測定面34a,34b,34c,34dの位置情報を得る。
【0025】
また本実施形態においては、測定の開始の指示、測定方法(測定面の指示)等を入力するための入力デバイス26が制御手段24に接続されている。また移動部13の図中矢印I方向への直線運動を行う駆動手段22が該制御手段24に接続されている。
そして、入力デバイス26より測定の開始の指示等が指示されると、制御手段24は駆動手段22の動作を制御することにより、移動部13を図中矢印I方向に移動し、ステップゲージ32の各測定面34a〜34d間の寸法の測定を開始する。
【0026】
すなわち、白色光源48よりの白色光(多波長光)55をコリメータレンズ50で平行光とする。これをコリメータレンズ50よりの白色光56とする。
前記ハーフミラー40は、前記コリメータレンズ50よりの白色光56を第一分割光(参照側分割光)58と第二分割光51に二分割し、該第一分割光58を第一固定ミラー42中央に対し直角に入射させ、第二分割光51を例えばステップゲージ32の第一測定面34aの中央に斜め(θ)に入射させる。
【0027】
前記第一固定ミラー42は、例えば平面鏡等よりなり、前記ハーフミラー40よりの第一分割光58をハーフミラー40に反射する。
また前記ハーフミラー40よりの第二分割光51は、ステップゲージ32の第一測定面34aの中央に対し斜め(θ)より入射され、その反射光(θ)53は第二固定ミラー46に直角に入射される。第二固定ミラー46よりの反射光は、第二分割光51の入射光路に沿って、つまり光路52に沿ってハーフミラー40に返光する。つまり第二固定ミラー46よりの反射光はステップゲージ32の第一測定面34aの中央に対し斜め(θ)に入射し、その反射光(θ)はハーフミラー40に戻る。
【0028】
前記ハーフミラー40は、第一分割光58を第一固定ミラー42に入射させて得られた反射光と、第二分割光51をステップゲージ32の測定面、例えば第一測定面34aの中央に入射させて得られた反射光を合成し、干渉光62を形成する。
前記受光器44は、前記ハーフミラー40よりの干渉光62を受光し、その受光強度を検出する。
【0029】
ここで、本実施形態においては、移動部13を図中矢印I方向に移動中にステップゲージ32の第一測定面34a、第二測定面34b、第三測定面34c、第四測定面34dが順次、所定の位置に位置する毎に、受光器44は最大値又は最小値の受光強度に応じた信号を出力する。一方、本実施形態においては、第一測定面34a、第二測定面34b、第三測定面34c、第四測定面34dが所定の位置以外に位置するときは、前記受光器44は受光強度の最大値と最小値の中間の値の信号を出力している。
【0030】
つまり本実施形態においては、ステップゲージ32の測定面が第一固定ミラー42とハーフミラー40間の光路長Lと、ハーフミラー40と対応測定面間の光路長Lm1+該対応測定面と第二固定ミラー46間の光路長Lm2との光路差がゼロ(L=Lm1+Lm2)となる位置に位置する毎に、受光器44は最大値又は最小値の受光強度に応じた信号を出力する。一方、本実施形態においては、前記光路差がゼロ以外(L≠Lm1+Lm2)では、受光器44は受光強度の最大値と最小値の中間値の信号を出力している。
【0031】
前記アンプは、前記受光器44よりの出力を増幅する。
前記ラッチ回路16は、例えば受光強度比較手段64と、位置情報取得手段66を備える。
前記受光強度比較手段64は、前記移動部13によるステップゲージ32の各測定面34a〜34dの図中矢印I方向への移動中に、アンプ14により増幅された受光器44による受光強度をモニタし、その受光強度が最大値又は最小値を示した時に、ステップゲージ32の測定面が、例えば第一測定面34aが所定の位置に位置することを検知する。
【0032】
そして、位置情報取得手段66は、例えばメモリ68等を備え、前記移動部13によるステップゲージ32の測定面34a〜34dの図中矢印I方向への移動中に、受光強度比較手段64による受光強度の最大値又は最小値の検出時に、基部12に対する移動部13の図中矢印I方向の位置座標、つまり測定面の位置座標を測長手段28よりメモリ68に取得していく。
このようなメモリ68への位置情報の取得を、ステップゲージ32の第一測定面34a、第二測定面34b、第三測定面34c、第四測定面34d…等の指定測定面を検出する毎に順次行っていく。
【0033】
前記情報処理回路(距離情報取得手段)18は、前記ラッチ回路16により取得された測定面34a,34b,34c,34dの位置情報より、該測定面34a,34b間の距離、測定面34b,34c間の距離、測定面34c,34d間の距離を求める。これらを測定装置10の測定値とする。
そして、情報処理回路18は、測定装置10の測定値と、ステップゲージ32の寸法の呼び寸法とを比較し、各測定面間の寸法偏差を求める。
【0034】
<白色光干渉>
このように本実施形態において第一の特徴は、ステップゲージ32の測定面34a〜34dの位置検出に、従来方式、つまり電気マイクロメータのレバーヘッドによる接触検知に代えて、白色光干渉を採用したことである。
【0035】
以下、本発明の位置検出原理について図3を参照しつつ説明する。
同図においては、白色光源48よりの白色光55をコリメータレンズ50で平行光56とし、ハーフミラー40に入射させる。ハーフミラー40よりの第一分割光58は、第一固定ミラー42に反射されハーフミラー40に返光される。ハーフミラー40よりの第二分割光51は、ステップゲージ32の測定面、例えば第一測定面34aに反射されハーフミラー40に返光される。ハーフミラー40では、第一固定ミラー42よりの反射光と第一測定面34aよりの反射光を合成し干渉光62を形成する。ハーフミラー40よりの干渉光62は受光器44に受光され、その受光強度が光電変換される。
【0036】
ここで、本実施形態においては、白色光干渉等の多波長光干渉を用いているので、実質的に第一固定ミラー42とハーフミラー40間の光路長Lと、測定面34とハーフミラー40間の光路長Lの光路差がゼロのとき、つまり前記光路長Lと光路長Lの光学的光路長が一致したとき(L=L)、受光器44は最大値の受光強度(図4(A)参照)あるいは最小値の受光強度(図4(B)参照)を感知する。
【0037】
一方、本実施形態においては、前記光路長Lと光路長Lの光学的光路長がその他(L≠L)、つまり光路差が生じていると、ある特定波長光の干渉光強度が最大値あるいは最小値を示しても、その他の波長光の異なる干渉光強度の影響を受け、検出器44の受光強度は概ね最大と最小の中間の受光強度となる。このように白色光では、前記光路長Lと光路長Lの光学的光路長がゼロ以外の時は、該白色光に含まれる各波長の干渉光強度の影響を受けるが、実質的に前記光路長Lと光路長Lの光学的光路長が同じ時のみ、受光器44は最大値の受光強度又は最小値の受光強度を感知することができるので、測定面34が所定の位置に位置することを確実に検知することができる。
【0038】
したがって、本実施形態においては、従来の電気マイクロメータのレバーヘッドでは困難であった、測定面の位置検出を非接触に行うことができる。
しかも、本実施形態においては、白色光干渉を採用しているので、従来の単一波長光の干渉を用いるもの、つまり従来の単一波長光の干渉では光路差がゼロ以外の測定面位置においても受光強度が最大値と最小値を繰返していくので、その位置特定が困難であるもの、また単に測定面での光の反射の有無を検出しているだけのもの、例えば前記特許文献1等に開示のものに比較し、光路差がゼロの時の検出すべき信号と、光路差がゼロ以外の時の信号との区別が確実に行えるので、測定面の位置検出が高精度に行える。これにより本実施形態においては測長手段による各測定面の位置に対応した位置座標の取得も確実に行うことができる。
【0039】
<測定軸の配置>
ところで、例えば一般的な干渉計の移動鏡等のように一の測定面のみの位置検出を行うのであれば、例えば前記特許文献2に開示されている一般的な干渉計の配置、つまり測定面に対し光を直角に入射させる配置を採用することができる。しかしながら、本実施形態においては、ステップゲージを用いているので、複数の測定面の位置検出を連続して行う必要があり、一般的な干渉計の配置では、ステップゲージの各測定面の位置検出は他の測定面が邪魔となり困難である。
【0040】
そこで、本実施形態においては、図5(A)に示すようにハーフミラーよりの第二分割光51は、ステップゲージ32の測定面34aに対し斜め(θ)に入射され且つ該測定面34aで第二分割光51の進行方向に対し斜め前方(θ)に反射されるように、ハーフミラー40と測定面34aの中央間の光軸52と、測定面34a中央間と第二固定ミラー46間の光軸54が配置されている。
【0041】
そして、本実施形態においては、光軸54上に第二固定ミラー46を配置している。このためハーフミラーよりの第二分割光51は、測定面34aの中央に斜め(入射角θ)に入射し、その反射光(反射角θ)は第二固定ミラー46に直角に入射する。第二固定ミラー46よりの反射光は、ハーフミラーよりの第二分割光の入射経路、つまり光軸54に沿って測定面、例えば第一測定面34aの中央に斜めに入射し(入射角θ)、その反射光は光軸52に沿ってハーフミラーに返光される。
【0042】
この結果、本実施形態においては、ステップゲージ32のように複数の測定面34a,34b,34c,34dの位置検出を連続して行うのに、テーブルを移動させるのみで、測定面34a,34b,34c,34dに対するハーフミラーよりの光軸52と、第二固定ミラー46への光軸54を次段の測定面に位置させることができる。
例えば同図(A)に示すように第一測定面34aの位置検出後に、同図(B)に示すようにステップゲージ32を図中矢印I方向に移動するのみで、光軸52、54に次の測定面、つまり第二測定面34b、第三測定面34c、第四測定面34dが順次、位置することとなる。
【0043】
したがって、本実施形態においては、移動部によりステップゲージ32を図中矢印I方向に移動するのみで、複数の測定面34a〜34dの中央に対するハーフミラーよりの光軸52と、第二固定ミラー46への光軸54の位置決めを、その他の測定面に邪魔されずに行うことができる。例えば同図(B)に示すような第二測定面34bの位置検出時に、第一測定面34a、第三測定面34c、第四測定面34d等と光軸52,54とがぶつかるのを確実に防ぐことができる。
これにより本実施形態においては、ステップゲージ32を図中矢印I方向に移動するのみで、ステップゲージの各測定面の位置検出を連続して容易に行えるので、検出対象に対する汎用性の向上と、位置検出時間の大幅な短縮化を図ることができる。
【0044】
<参照側固定ミラーの光軸と測定軸の配置>
前述のように本実施形態においては、ステップゲージの各測定面の位置検出を連続して行うために、位置検出センサ30に対しステップゲージ32を図中矢印I方向に移動させる必要がある。
したがって、例えば前記特許文献2等に開示されている一般的な干渉計の配置をそのまま用いたのでは、ステップゲージと位置検出センサとの図中矢印I方向への相対移動により、ステップゲージ32の測定軸36と、位置検出センサ30の例えば第一固定ミラー42と受光器44間の光軸とがぶつかってしまう。
【0045】
このため本実施形態にかかる非接触位置検出センサを、ステップゲージの複数の測定面の位置検出に応用するために、第一固定ミラーの光軸がステップゲージの移動を横切らないようにすることが非常に重要である。
そこで、本実施形態において第二に特徴的なことは、第一固定ミラーと受光器間の光軸を、ハーフミラーと測定面間の光軸を軸として、測定面の測定軸と交わらない角度に回転して配置したことである。
【0046】
例えば本実施形態においては、図6に示すように第一固定ミラー42と受光器44の光軸70は、ハーフミラー40とステップゲージ32間の光軸52を軸として、前記光軸52,54を含む水平面72に対し、例えば直角(θ=90度)に配置している。
この結果、本実施形態においては、第一固定ミラー42の光軸70がステップゲージ32の移動方向、つまり測定軸36を横切るのを確実に防ぐことができるので、ステップゲージ32の各測定面34a,34b,34c,34dの位置の連続検出が良好に行える。
【0047】
<測定側固定ミラー>
また本実施形態においては、ステップゲージ32を用いているので、測定面34a〜34dの倒れ等の影響を受けることがある。測定時の変動の影響を第一固定ミラー42は実質的に受け難いが、第二固定ミラー46は受けることがあり、ステップゲージ32の測定面34a〜34dの位置検出を良好に行うためには、該第二固定ミラー46に対する測定面34a〜34dの倒れ等の影響を低減する必要がある。
【0048】
そこで、本発明において第三に特徴的なことは、測定側固定ミラーを、入射光と同じ(平行)方向に反射光を射出するミラーとしたことであり、本実施形態においては、例えばコーナーキューブ反射鏡、キャッツアイ等を用いることができるが、その反射面の加工のし易さに優れている点で、特にコーナーキューブ反射鏡を用いることが好ましい。
これにより本実施形態においては、第二固定ミラー46に対するステップゲージ32の測定面34a〜34dの、測定方向と直角な2方向(垂直及び水平方向)における倒れ等の影響を低減することができるので、ステップゲージ32の測定面34a〜34dの位置検出を良好に行うことができる。
【0049】
すなわち、第二分割光がステップゲージで反射した時に、その測定面に倒れがあると、その反射光の射出方向(第二固定ミラーへ向かう光の方向)は、理想的な光軸から外れてしまう(測定面での反射光の光軸はθ方向に対しθεだけズレが生じる)。
ここで、仮に第二固定ミラーが平面ミラーの場合、該第二ミラーで反射した光が再び測定面に入射すると、その反射光(ハーフミラーに向かう光軸)は、測定面の傾きを再度受け、2θε傾く。この傾いた光線と第一固定ミラーからの光線がハーフミラーで重なったとき、光軸の傾きにより、受光器では最大値又は最小値の受光強度の立上がり/立下がり傾斜が緩くなり、位置誤差を生じる範囲が広くなってしまう。
【0050】
これに対し、本実施形態のように、第二固定ミラーにコーナーキューブミラー等を用いると、第二固定ミラーから測定面に入射する光軸は、測定面から第二固定ミラーに射出する光軸を戻ってくる。このため測定面で反射し、ハーフミラーに向かう光軸は、再び測定面の傾きの影響を受けた時、θεの角度誤差は打ち消され、θの角度でハーフミラーに光が向かうので、測定面の倒れの影響を受け難い。
【0051】
以上のように本実施形態にかかる非接触位置検出センサ30によれば、ステップゲージの複数の測定面の位置検出原理に白色光干渉を採用し、第二分割光はステップゲージの測定面に対し斜めに入射され且つ該測定面で測定側分割光の進行方向に対し斜め前方に反射され、また該測定面よりの反射光をハーフミラーに返光する第二固定ミラーと、受光器による受光強度が最大値または最小値を示した時に測定面が所定の位置に位置することを検知する受光強度比較手段を備えることとした。
【0052】
この結果、本実施形態においては、従来方式、つまり複数の測定面の位置検出を行う毎にレバーヘッドの退避を行う必要のあるものに比較し、ステップゲージの各測定面の位置検出が簡易な構成で行える。しかも本実施形態においては、複数の測定面の位置検出の能率を上げることができるができるので、ステップゲージ等のような複数の測定面の位置検出にかかる時間を大幅に短縮化することができる。これにより本実施形態においては各測定面間の距離の測定時間の大幅な短縮化を図ることができる。また本実施形態においてはダイナミック測定も行えるので、この面からも測定時間の大幅な短縮化を図ることができる。しかも、本実施形態においては、ステップゲージの各測定面の位置検出精度とステップゲージ等への検出対象に対する汎用性の向上を図ることができる。
【0053】
変形例
<ステップゲージ>
なお、本実施形態にかかる位置検出センサは、例えばチェックマスタ校正機、ゲージブロック校正装置、キャリパゲージ等のゲージブロックを用いた基準器の校正装置の端面(測定面)の位置検出センサに適用することができる。
【0054】
<測定装置の精度検査>
前記構成ではステップゲージの精度を測定した例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、測定装置の測定精度の検査に適用することもできる。
また前記構成では、基部に本実施形態にかかる位置検出センサを固定し移動部にステップゲージを載置することにより、位置検出センサに対しステップゲージを移動した例について説明したが、基部にステップゲージの位置を固定し移動部に本実施形態にかかる位置検出センサを設けることにより、ステップゲージに対し位置検出センサを測定軸方向に移動することもできる。
【0055】
図7には本実施形態にかかる位置検出センサを三次元測定装置(測定装置)の測定精度の検査に適用した例が示されている。なお、前記図1と対応する部分には符号100を加えて示し説明を省略する。
例えば三次元等の測定装置110の基部112にステップゲージ132を固定し、三次元測定装置(測定装置)のZ軸スピンドルの検出器取付部179等の移動部120に、本実施形態にかかる位置検出センサ130を取付けている。ここでステップゲージ132はその測定軸が位置検出センサ130の直線運動方向、例えばY軸方向と一致させている。
【0056】
そして、Y軸ガイド機構168により位置検出センサ130のY軸方向への移動中に、前記構成と同様、ラッチ回路116は位置検出センサ130よりの受光強度が最大値あるいは最小値を示す毎に、ステップゲージ132の各測定面134a〜134dに対する位置検出センサ130の位置情報を取得していく。 データ処理回路118は、各測定面間の寸法、例えば測定面間134a,134b間の寸法、測定面間134b,134c間の寸法、測定面間134c,134d間の寸法を求める。これらを各測定面間の測定装置110の測定値とする。
【0057】
そして、データ処理回路118は、測定装置110の測定値とステップゲージ132の寸法とを比較し、その差が許容値を越えていない場合は、測定装置110が所望の測定精度を満たしていると判断する。一方、データ処理回路118は、測定装置110の測定値とステップゲージ132の寸法との差が許容値を越えている場合は、測定装置110が所望の測定精度を満たしていないと判断する。ここで、前記検査後、測定装置110の測定精度を高めるために、例えば図7に示すような測長情報の補正機構を用いることが好ましい。
【0058】
同図において測長情報の補正機構は、例えば情報処理回路118等を備え、情報処理回路118は、メモリ180と、CPU182を備える。
ここで、前記メモリ180は、例えば18°〜22℃等の温度環境下で測定して得られた測定情報を、基準温度(例えば20℃)での寸法に換算するための補正テーブルを記憶している。
【0059】
そして、CPU182は、前記温度環境下で実際に測定して得られた測定情報を、メモリ180の補正テーブルに基づいて、前記基準温度での寸法に換算している。これを測定値とする。これにより、測定装置110の測定精度を高めることができる。
【0060】
しかも、本実施形態の位置検出センサ130を用いることにより、ステップゲージ132の各測定面134a,134b間の距離、測定面134b,134c間の距離、測定面134c,134d間の距離の測定が連続して行えるので、測定時間を大幅に短縮化することができる。また本実施形態においてはステップゲージの各測定面の位置検出精度と、ステップゲージ等の検出対象に対する汎用性の向上を図ることができる。これにより本実施形態は、多くのサンプル数での測定精度の検査が容易に行えるので、一般的な相対向する二平行平面間の寸法測定により、測定装置の精度の検査を行うものに比較し、測定装置110の測定精度を高めることが容易に行える。
【0061】
<光出射手段の配置>
また本実施形態においては、光出射手段は位置検出センサから離隔させ、該離隔された位置にある光出射手段の光を光ファイバで位置検出センサに導入することも、位置検出センサ構成部材の配置の自由度が向上される点で、好ましい。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように本発明にかかる非接触位置検出センサによれば、多波長光の干渉を用い、測定側分割光は測定面に対し斜めに入射され且つ該測定面で該測定側分割光の進行方向に対して斜め前方に反射され、また該測定面よりの反射光をハーフミラーに返光する測定側固定ミラーと、測定側分割光と参照側分割光による干渉光を受光する受光手段による受光強度が最大値又は最小値を示した時に、測定面が所定位置に位置すると検知する受光強度比較手段を備えることとしたので、位置検出精度と検出対象に対する汎用性の向上を図ることができる。
また本発明においては、前記参照側固定ミラーと受光手段間の光軸を、前記ハーフミラーと測定面間の光軸を軸として、前記測定面の測定軸と交わらない角度に回転して配置することにより、位置検出精度と検出対象に対する汎用性の向上をより図ることができる。
また本発明においては、前記測定側固定ミラーが入射光と同じ方向に反射光を射出するミラーであることにより、位置検出精度と検出対象に対する汎用性の向上をより図ることができる。
また本発明にかかる測定装置によれば、前記非接触位置検出センサを用いることとしたので、測定の際の位置検出精度と検出対象に対する汎用性の向上と、測定時間の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる非接触位置検出センサを用いた測定装置の概略構成の説明図である。
【図2】同図(A)は図1に示した非接触位置検出センサの測定面への入射光軸を側方より見た図であり、同図(B)は図1に示した非接触位置検出センサの測定面よりの反射光軸を同図(A)とは反対側の側方より見た図である。
【図3】本発明の位置検出原理の説明図である。
【図4】図3に示した受光器により感知される受光強度と光路差との関係を示す説明図である。
【図5】同図(A)は本実施形態において特徴的な測定軸の配置の説明図(上方より見た図)であり、同図(B)は本実施形態において特徴的な第一固定ミラーの光軸と測定軸の配置の説明図(側方より見た図)である。
【図6】本実施形態において特徴的な複数の測定面の連続測定の説明図である。
【図7】本実施形態において特徴的な測定値の補正機構の説明図である。
【符号の説明】
30,130 非接触位置検出センサ
34a〜34d,134a〜134d ステップゲージ測定面(測定面)
40 ハーフミラー
42 第一固定ミラー(参照側固定ミラー)
44 受光手段
46 第二固定ミラー(測定側固定ミラー)
48 光出射手段
64 受光強度比較手段

Claims (6)

  1. 多波長光を出射する光出射手段と、
    前記光出射手段よりの多波長光を参照側分割光と測定側分割光に二分割し、該参照側分割光を参照側固定ミラーに入射させて得られた反射光と、該測定側分割光を測定面に入射させて得られた反射光を合成し干渉光を形成するハーフミラーと、
    前記ハーフミラーよりの参照側分割光をハーフミラーに反射する参照側固定ミラーと、
    前記ハーフミラーよりの干渉光を受光しその受光強度を検出する受光手段と、
    を備えた非接触位置検出センサであって、
    前記測定側分割光は、前記測定面に対し斜めに入射され且つ該測定面で測定側分割光の進行方向に対し斜め前方に反射され、
    また前記ハーフミラーよりの測定側分割光を前記測定面に対し斜めに入射させて得られた反射光を、該測定側分割光の入射経路に沿って該ハーフミラーに返光する測定側固定ミラーと、
    前記測定面と直交する測定軸方向に該測定面を相対移動中に前記受光手段による受光強度が最大値又は最小値を示した時に、前記測定面が、前記参照側固定ミラーとハーフミラー間の光路長と、前記測定側固定ミラー、測定面及びハーフミラー間の光路長との光路差がゼロとなる所定の位置に位置することを検知する受光強度比較手段と、
    を備え、前記参照側固定ミラーと受光手段間の光軸方向を、前記ハーフミラーと測定面間の光軸を軸として、前記測定面の測定軸方向と交わらない角度としたことを特徴とする非接触位置検出センサ。
  2. 請求項1記載の非接触位置検出センサにおいて、前記光出射手段よりの多波長光は白色光であることを特徴とする非接触位置検出センサ。
  3. 請求項1又は2記載の非接触位置検出センサにおいて、前記測定面は、前記測定軸上に少なくとも二の測定面が所定の離隔距離をおいて平行配置されていることを特徴とする非接触位置検出センサ。
  4. 請求項1〜のいずれかに記載の非接触位置検出センサにおいて、前記測定側固定ミラーは、入射光と同じ方向に反射光を射出するミラーであることを特徴とする非接触位置検出センサ。
  5. 請求項1〜のいずれかに記載の非接触位置検出センサを備えた測定装置であって、
    前記非接触位置検出センサと測定面の測定軸方向への相対移動を行う移動手段と、
    前記受光手段による受光強度が最大値又は最小値を示した時に、前記非接触位置検出センサと測定面との相対位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記位置情報取得手段により得られた少なくとも二の測定面の位置情報より、該測定面間の距離を求める距離情報取得手段と、
    を備えたことを特徴とする測定装置。
  6. 接触位置検出センサを備えた測定装置であって、
    前記非接触位置検出センサは、多波長光を出射する光出射手段と、
    前記光出射手段よりの多波長光を参照側分割光と測定側分割光に二分割し、該参照側分割光を参照側固定ミラーに入射させて得られた反射光と、該測定側分割光を測定面に入射させて得られた反射光を合成し干渉光を形成するハーフミラーと、
    前記ハーフミラーよりの参照側分割光をハーフミラーに反射する参照側固定ミラーと、
    前記ハーフミラーよりの測定側分割光を前記測定面に対し斜めに入射させて得られた反射光を、該測定側分割光の入射経路に沿って該ハーフミラーに返光する測定側固定ミラーと、
    前記ハーフミラーよりの干渉光を受光しその受光強度を検出する受光手段と、
    前記測定面と直交する測定軸方向に該測定面を相対移動中に前記受光手段による受光強度が最大値又は最小値を示した時に、前記測定面が、前記参照側固定ミラーとハーフミラー間の光路長と、前記測定側固定ミラー、測定面及びハーフミラー間の光路長との光路差がゼロとなる所定の位置に位置することを検知する受光強度比較手段と、
    を備え、前記測定側分割光が、前記測定面に対し斜めに入射され且つ該測定面で測定側分割光の進行方向に対し斜め前方に反射されており、
    また、前記非接触位置検出センサと測定面の測定軸方向への相対移動を行う移動手段と、
    前記受光手段による受光強度が最大値又は最小値を示した時に、前記非接触位置検出センサと測定面との相対位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記位置情報取得手段により得られた少なくとも二の測定面の位置情報より、該測定面間の距離を求める距離情報取得手段と、
    を備えたことを特徴とする測定装置。
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