JP4057352B2 - ナビゲーション装置、施設情報転送システムおよび方法 - Google Patents
ナビゲーション装置、施設情報転送システムおよび方法 Download PDFInfo
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、利用者の操作に応じて施設の特定を行うナビゲーション装置、施設情報転送システムおよび方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ナビゲーション装置のほとんどには、車両位置周辺の地図を表示する地図表示機能や目的地までの最適な走行経路を複数の探索条件の下で探索するとともにこの探索によって得られた走行経路に沿って車両を誘導する経路探索・誘導機能の他に、利用者によって指定された条件で特定施設を検索する施設検索機能が備わっている。特定施設が検索されると、その所在地を地図上に表示したり、この特定施設を経路探索の目的地として設定したりすることが可能になる。また、最近のナビゲーション装置の中には、検索された特定施設に関する名称や電話番号等の詳細情報を画面上に表示することができるものもある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のナビゲーション装置では、検索によって抽出された特定施設に連絡を取りたい場合には、この特定施設に対応して画面上に表示させた特定情報に含まれる電話番号を携帯電話等の移動体電話に入力して電話をかけることになる。あるいは、利用者が車両を離れてからこの特定施設に電話をかける場合には、ナビゲーション装置の画面に予め表示された特定施設の電話番号を紙等に書き写しておいたり、あるいはこの電話番号を移動体電話の登録機能を使って登録しておく必要がある。このように、特定施設に対して電話をかけるために、ナビゲーション装置の画面に表示された電話番号を移動体電話に入力して登録したり、紙等に書き写す等の作業が必要になるため、手間がかかるという問題があった。また、これらの煩雑な作業は、利用者自身がナビゲーション装置の画面を見ながら行っているため、入力ミスや書き写す際の記入ミスがあると、間違い電話が起こり得るという問題があった。
【０００４】
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、特定施設に電話で連絡を取る場合の手間を低減するとともに、間違い電話の発生を防止することができるナビゲーション装置、施設情報転送システムおよび方法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明のナビゲーション装置は、複数の施設の電話番号とこの施設を識別する名称とが含まれる施設情報を格納する施設情報格納手段と、利用者による所定の操作に応じて、複数の施設の中から所定の条件を満たす施設を特定する施設特定手段と、施設特定手段によって特定された施設に対応する施設情報を移動体電話に転送する転送手段とを備えている。
【０００６】
また、本発明の施設情報転送方法は、上述したナビゲーション装置を用いており、施設特定手段によって条件を満たす施設を特定する第１のステップと、第１のステップにおいて特定された施設に対応する施設情報を転送手段によって移動体電話に転送する第２のステップとを有している。
【０００７】
利用者の操作に応じて施設が特定されたときに、この特定施設に対応する電話番号等が移動体電話に転送されるため、利用者自身が移動体電話を操作して電話番号を入力する作業を行う必要がなくなり、この特定施設に電話連絡を取る場合の手間を低減することができる。また、利用者自身が電話番号の入力を行わないことから、電話番号の入力ミスによる間違い電話の発生を防止することができる。
【０００８】
また、所定の出発地と目的地とをつなぐ走行経路を探索する経路探索手段をさらに備え、施設特定手段は、目的地に対応する施設を特定することが望ましい。これにより、経路探索の目的地として設定された特定施設に電話をかける際の手間を低減するとともに間違い電話を防止することができる。
【０００９】
また、上述した経路探索手段による経路探索処理と、転送手段による施設情報の転送処理とを並行して行うことが望ましい。これにより、所要時間が比較的長い経路探索処理を実施する場合に、この間の待ち時間を有効に利用することができる。
【００１０】
また、上述した施設特定手段は、利用者によって行われる操作によって指定される所定の検索条件を満たす施設を特定することが望ましい。これにより、何らかの目的があって検索した特定施設に電話をかける際の手間を低減するとともに間違い電話を防止することができる。
【００１１】
また、上述した施設情報には、施設の種類を示す分類情報が含まれており、転送手段は、分類情報が含まれる施設情報を転送することが望ましい。これにより、この施設情報を受け取った移動体電話において分類情報に基づくグループ分けを行って電話番号等を登録することが可能になり、実際にこの特定施設に対して電話をかける際の電話番号の検索が容易になる。
【００１２】
また、上述した転送手段によって転送される施設情報の内容を転送前に利用者に提示して内容確認を行う確認手段をさらに備えることが望ましい。これにより、誤操作等に起因して不要な施設情報を移動体電話に転送してしまうことを防止することができる。また、この確認手段は、施設情報の内容が含まれる確認ウインドウを表示することにより、利用者に内容確認を行わせることが望ましい。これにより、ナビゲーション装置に備わった画面上で簡単かつ確実に内容確認を行うことができる。
【００１３】
また、上述した施設特定手段によって特定された施設の所在地周辺の地図画像を作成する地図画像作成手段をさらに備え、転送手段は、施設情報とともに地図画像作成手段によって作成された地図画像を移動体電話に転送することが望ましい。最近の移動体電話には画像の表示機能が備わっているものが多く、このような移動体電話において特定施設周辺の地図画像が表示されるため、この電話をかけた、あるいは、かけようとする利用者は、この表示された地図画像を見ながら特定施設に迷わずに行くことができる。
【００１４】
また、上述した地図画像作成手段は、移動体電話に備わった画面の大きさおよび解像度に基づいて設定された表示縮尺で地図画像の作成を行うことが望ましい。これにより、移動体電話の画面表示に適した地図画像を転送することが可能になる。
【００１５】
また、車両位置を検出する車両位置検出手段をさらに備え、地図画像作成手段は、車両位置検出手段によって検出された車両位置と施設特定手段によって特定された施設の所在地の両方が含まれる前記地図画像を作成することが望ましい。表示された地図画像上に車両位置と特定施設の両方が含まれるため、車両を降りて徒歩で特定施設に行く場合に、相対的な位置の把握が容易になり、適切な経路に沿って特定施設まで行くことが可能になる。
【００１６】
また、上述した地図画像作成手段は、車両位置検出手段によって検出された車両位置と施設特定手段によって特定された施設の所在地とをつなぐ経路が含まれる地図画像を作成することが望ましい。表示された地図画像上に道順が示されるため、車両を降りて徒歩で特定施設に行く場合に、最適な経路に沿って特定施設まで行くことが可能になる。
【００１７】
また、本発明の施設情報転送システムは、上述したナビゲーション装置から送信される施設情報を移動体電話によって受信するものであり、移動体電話は、転送手段によって転送される施設情報を受信して、電話番号と名称とを登録する登録機能を有している。このような登録機能を有する移動体電話を用いる場合に、特定施設に対応する電話番号と名称を登録する作業が不要になるため、登録に要する手間を削減することができる。
【００１８】
また、本発明の施設情報転送システムは、上述したナビゲーション装置から送信される施設情報を移動体電話によって受信するものであり、移動体電話は、転送手段によって転送されてくる施設情報を受信して、分類情報に対応するグループ毎に電話番号と名称とを登録する登録機能を有している。最近の移動体電話は、利用者が任意に設定したグループ毎に電話番号等を登録することができるようになっているものがほとんどであり、このような移動体電話では、電話番号等の登録のみならずグループの設定に要する手間を削減することが可能になる。
【００１９】
また、本発明の施設情報転送システムは、上述したナビゲーション装置から送信される施設情報を移動体電話によって受信するものであり、移動体電話は、転送手段によって転送されてくる施設情報と地図画像を受信して、電話番号と名称とを登録する登録機能と、地図画像を画面に表示する画像表示機能を有している。通常、移動体電話における画像の登録は、他の移動体電話から送ってもらった画像を登録する方法や、パソコン（パーソナルコンピュータ）に所定のインタフェースを介して接続してパソコン側から送ってもらう方法や、ネットワーク接続機能を有する場合には地図配信サーバ等に接続して取得した地図画像を登録する方法などが考えられるが、いずれの方法を用いた場合であっても、特定周辺の地図画像を何らかの方法で用意した後に移動体電話に登録する必要があり、多大な手間がかかっていた。ところが、本発明によれば、特定施設の周辺の地図画像が自動的に作成されて送られてくるため、移動体電話では、この送られてきた地図画像を特定施設の電話番号等に対応付けて登録するだけであり、しかもその登録も自動で行われるため、電話番号等と特定施設周辺の地図画像を登録する際の手間を大幅に削減することができる。
【００２０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した一実施形態のナビゲーション装置について、図面を参照しながら説明する。
（１）ナビゲーション装置の全体構成
図１は、一実施形態のナビゲーション装置の構成を示す図である。図１に示すナビゲーション装置は、ナビゲーションコントローラ１、ＤＶＤ２、ディスク読取装置３、リモートコントロール（リモコン）ユニット４、車両位置検出部５、ディスプレイ装置６、携帯電話７を含んで構成されている。
【００２１】
ナビゲーションコントローラ１は、ナビゲーション装置の全体動作を制御するものである。このナビゲーションコントローラ１は、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ等を用いて所定の動作プログラムを実行することによりその機能が実現される。ナビゲーションコントローラ１の詳細構成については後述する。
【００２２】
ＤＶＤ２は、地図表示や経路探索などに必要な地図データが格納されている情報記憶媒体である。このＤＶＤ２には、経度および緯度で適当な大きさに区切られた矩形形状の図葉を単位とした地図データが格納されている。各図葉の地図データは、図葉番号を指定することにより特定され、読み出すことが可能となる。各図葉の地図データには、（１）地図画像の表示に必要な各種データからなる「描画ユニット」、（２）マップマッチングや経路探索、経路誘導等の処理に必要な各種データからなる「道路ユニット」、（３）交差点の詳細情報を表す各種データからなる「交差点ユニット」などが含まれている。また、上述した描画ユニットには、図葉内に含まれる各種施設に対応してこれらの施設の名称、電話番号や、施設の種類を示すカテゴリ等からなる施設情報が格納された施設詳細データが含まれている。
【００２３】
ディスク読取装置３は、１枚あるいは複数枚のＤＶＤ２が装填可能であり、ナビゲーションコントローラ１の制御によっていずれかのＤＶＤ２から地図データの読み出しを行う。なお、装填されるディスクは必ずしもＤＶＤでなくてもよく、ＣＤでもよい。また、ＤＶＤとＣＤの双方を選択的に装填可能としてもよい。
【００２４】
リモコンユニット４は、上下左右の方向を指定するジョイスティックと、数字を入力するテンキーや各種の設定などを確定する「決定キー」などの各種の操作キーとを備えており、操作内容に応じた信号をナビゲーションコントローラ１に出力する。
【００２５】
車両位置検出部５は、例えば、ＧＰＳ受信機、方位センサ、距離センサなどを備えており、所定のタイミングで車両位置（経度、緯度）の検出を行い、検出結果を出力する。
ディスプレイ装置６は、ナビゲーションコントローラ１から出力される描画データに基づいて、自車位置周辺の地図画像や、周辺施設の検索結果などの各種画像を表示する。
【００２６】
携帯電話７は、内蔵メモリに施設情報やこの施設情報に関連する画像を登録する登録機能と、この登録機能によって画像の登録が行われている場合にこの登録画像の内容を画面に表示する画像表示機能とを有しており、施設情報に含まれる電話番号を用いて電話をかけることができる。この施設情報等は、利用者自身が携帯電話７に備わったテンキー等を操作して登録することができるが、ナビゲーション装置から転送されるデータをそのまま登録することもできる。また、この携帯電話７は、所定のケーブル７ａを介してナビゲーションコントローラ１に常時接続しておく必要はなく、必要に応じて接続される。なお、本実施形態では、移動体電話として携帯電話を用いているが、ＰＨＳ（パーソナルハンディホン）等の他の移動体電話を用いるようにしてもよい。
【００２７】
（２）ナビゲーションコントローラ１の詳細構成
次に、ナビゲーションコントローラ１の詳細構成について説明する。図１に示すナビゲーションコントローラ１は、地図バッファ１０、地図読出制御部１２、地図描画部１４、施設検索部１６、転送画像作成部１７、転送処理部１８、ＶＲＡＭ２０、読出制御部２１、車両位置計算部２２、経路探索処理部２４、誘導経路メモリ２６、誘導経路描画部２８、入力処理部３０、操作画面発生部３２、マーク画像描画部３４、画像合成部３６を含んで構成されている。
【００２８】
地図バッファ１０は、ディスク読取装置３によってＤＶＤ２から読み出された地図データを一時的に格納する。地図読出制御部１２は、車両位置計算部２２により算出される車両位置や入力処理部３０からの指示に応じて、所定範囲の地図データの読み出し要求をディスク読取装置３に出力する。地図描画部１４は、地図バッファ１０に格納された地図データに基づいて、地図を表示するために必要な描画処理を行って地図画像データを作成する。作成された地図画像データはＶＲＡＭ２０に格納され、読出制御部２１によって１画面分の地図画像データが読み出される。
【００２９】
施設検索部１６は、利用者の操作に応じて設定された検索条件に基づいた検索を行って、一の特定施設を抽出する処理を行う。検索によって特定施設を抽出する方法としては、いくつかの具体的な方法が考えられる。例えば、（１）利用者が電話番号を入力して同じ電話番号が施設情報に含まれる特定施設を抽出する、（２）利用者が名称を入力して同じ名称が施設情報に含まれる特定施設を抽出する、（３）各施設がカテゴリ別に分類されている場合に、指定されたカテゴリに対応する複数の施設を抽出してその中から利用者が特定施設を選択する、などの方法が考えられる。また、施設検索部１６は、上述した検索処理によって抽出した一の特定施設に対応する施設情報としてこの特定施設の電話番号、名称、分類情報としてのカテゴリを、地図バッファ１０に格納されている地図データの中から抽出する。
【００３０】
転送画像作成部１７は、施設検索部１６によって一の施設が特定された場合に、この施設の所在地周辺の地図画像を作成する。この地図画像の作成は、特定された施設の座標（経度、緯度）を中心とした所定範囲に対応する描画ユニットのデータを地図バッファ１０から読み込むことにより行われる。この地図画像の作成は、携帯電話７の画面の大きさ、解像度等を考慮した適当な表示縮尺を用いて行われる。
【００３１】
転送処理部１８は、施設検索部１６によって検索された施設に対応する施設情報や、転送画像作成部１７によって作成された特定施設周辺の地図画像データを、ケーブル７ａを介して接続された携帯電話７に転送する処理を行う。
車両位置計算部２２は、車両位置検出部５から出力される検出データに基づいて自車位置を計算するとともに、計算した自車位置が地図データの道路上にない場合には、自車位置を修正するマップマッチング処理を行う。
【００３２】
経路探索処理部２４は、利用者によって指定された出発地と目的地（あるいは経由地）の間を所定条件下で結ぶ走行経路（誘導経路）を探索する。上述した施設検索部１６によって特定施設の検索が行われた場合には、検索によって抽出された特定施設をこの経路探索処理の目的地として用いるようにしてもよい。
【００３３】
誘導経路メモリ２６は、経路探索処理部２４による探索処理によって得られた走行経路に対応する経路データを格納する。誘導経路描画部２８は、誘導経路メモリ２６に格納された経路データの中から、その時点でＶＲＡＭ２０に描画された地図画像に含まれるものを選び出し、誘導経路を地図上に重ねて表示するための誘導経路描画データを生成する。
【００３４】
入力処理部３０は、リモコンユニット４から入力される各種操作指示に対応する動作を行うための命令をナビゲーションコントローラ１内の各部に向けて出力する。操作画面発生部３２は、利用者が各種の操作指示を行うために必要な操作画面を表示するための描画データを生成する。マーク画像描画部３４は、マップマッチング処理がなされた後の自車位置に対応させて表示する車両位置マークや、カーソル位置に対応させて表示するカーソルマークなど、各種のマークを表示するために必要な描画データを生成する。
【００３５】
画像合成部３６は、読出制御部２１によってＶＲＡＭ２０から読み出された１画面分の地図画像データと、操作画面発生部３２およびマーク画像描画部３４から出力される描画データとを重ねて画像合成を行い、合成描画データをディスプレイ装置６に出力する。
【００３６】
上述した地図バッファ１０が施設情報格納手段に、施設検索部１６が施設特定手段に、転送処理部１８が転送手段に、経路探索処理部２４が経路探索手段に、転送画像作成部１７が地図画像作成手段に、車両位置計算部２２が車両位置検出手段にそれぞれ対応する。
【００３７】
（３）ナビゲーション装置の動作
本実施形態のナビゲーション装置は上述した構成を有しており、次に、その動作を説明する。
図２は、施設検索を行って抽出した特定施設に関する施設情報等を携帯電話に転送するナビゲーション装置の動作手順を示す流れ図であり、例えば、利用者によって施設の検索が指示されてからこの検索によって抽出された施設の電話番号等を携帯電話７に転送するまでの一連の動作手順が示されている。
【００３８】
利用者によってリモコンユニット４が操作されて所定の検索条件が入力されると（ステップ１００）、施設検索部１６は、この検索条件を満たす施設を検索するとともに（ステップ１０１）、検索の結果として一の施設が抽出されたか否かを判定する（ステップ１０２）。検索の結果として複数の施設が抽出された場合には否定判断が行われ、次に、施設検索部１６は、この抽出された複数の施設の中から一の施設が選択されたか否かを判定し（ステップ１０３）、利用者によって施設の選択が指示されない場合（否定判断の場合）には、さらに検索続行か否かを判定する（ステップ１０４）。利用者によって検索の続行が指示された場合には肯定判断が行われ、抽出されている複数の施設を対象にさらに検索を続行するために、ステップ１００に戻って新たな検索条件に対応する検索処理が継続される。一方、検索の続行が指示されない場合にはステップ１０４の判定において否定判断が行われ、ステップ１０３に戻って施設選択の有無判断が繰り返される。
【００３９】
また、検索によって一の施設が抽出されてステップ１０２の判定において肯定判断が行われた場合や、検索によって複数の施設が選択されたがその中から一の施設が選択されてステップ１０３の判定において肯定判断が行われた場合には、施設検索部１６は、抽出された一の特定施設を最終的な検索結果として決定するか否かを判定する（ステップ１０５）。リモコンユニット４に備わっている「決定」キーを利用者が押下した場合には肯定判断が行われ、次に、この特定施設の所在地周辺の地図画像がディスプレイ装置６に表示される（ステップ１０６）。例えば、この決定の対象となった施設位置が施設検索部１６から地図読出制御部１２に送られると、地図読出制御部１２の制御によってＤＶＤ２から読み出された地図データが地図バッファ１０に格納され、この地図データに基づいて地図描画部１４によって特定施設を中心とした周辺の地図画像が作成されて表示が行われる。なお、一の施設が抽出された後にリモコンユニット４の「決定」キーが押下されずに、処理の取消等を示すキーが代わりに押下された場合にはステップ１０５の判定において否定判断が行われ、ステップ１００に戻って新たな検索条件に対応する検索処理が行われる。
【００４０】
特定施設の所在地周辺の地図画像が表示されると、次に、転送処理部１８は、この特定施設の電話番号等を携帯電話７に転送するか否かを判定する（ステップ１０７）。例えば、所定の設定画面に含まれる転送の有無設定が「有り」になっている場合や、転送の有無を問い合わせる確認画面を表示させた後に利用者によって選択肢「転送する」が選択された場合や、携帯電話７が接続されているときには自動的に転送を行う用に設定されている場合であって実際に携帯電話７が接続されている場合等においては、ステップ１０７の判定において肯定判断が行われる。次に、転送処理部１８は、転送データの抽出を行うとともに（ステップ１０８）、この抽出した転送データの内容を利用者に提示して、この提示した内容を携帯電話７に登録する指示がなされたか否かを判定する（ステップ１０９）。この転送データには、施設検索部１６によって抽出される特定施設の名称および電話番号と、携帯電話７に登録する際にグループ情報として使用される分類情報としてのカテゴリと、転送画像作成部１７によって作成される特定施設の所在地周辺の地図画像とが含まれている。また、登録指示の有無を判定するために表示される確認ウインドウでは、転送データの中の特定施設の名称、電話番号、カテゴリが含まれている。
【００４１】
携帯電話７への登録指示があった場合にはステップ１０９の判定において肯定判断が行われ、次に転送処理部１８は、特定施設の名称および電話番号と周辺地図画像とが含まれる転送データをケーブル７ａを介して携帯電話７に転送する処理を行い（ステップ１１０）、この転送処理が終了した後に所定の完了メッセージをディスプレイ装置６の画面に表示する（ステップ１１１）。
【００４２】
図３は、携帯電話７に対する登録指示の有無判定を行うために用いられる確認メッセージの具体例を示す図である。図３に示す確認ウインドウには、特定施設の名称である「××歯科」およびその電話番号「０３−××××−××××」とこの特定施設のカテゴリを示す「グループ名：病院」の各確認項目とともに、「登録しますか？」のメッセージ文とが含まれている。
【００４３】
図４は、転送処理が終了した後に表示される完了メッセージの具体例を示す図である。図２のステップ１１０におけるデータ転送処理が終了した後に、図３に示した確認メッセージに重ねて、図４に示す「登録完了しました」のメッセージ文からなる完了メッセージが表示される。
【００４４】
このように、本実施形態のナビゲーション装置では、利用者によって指示される検索条件に基づいて特定施設が抽出されたときに、この特定施設に対応する電話番号等が携帯電話７に転送されるため、利用者自身が携帯電話７を操作して電話番号を入力する作業を行う必要がなくなり、この特定施設に電話連絡を取る場合の手間を低減することができる。また、利用者自身が電話番号の入力を行う登録作業が不要になることから、電話番号の入力ミスによる間違い電話の発生を防止することができる。
【００４５】
また、ナビゲーション装置から携帯電話７に転送するデータには、特定施設の分類情報としてのカテゴリが含まれており、この転送データを受け取った携帯電話７では、このカテゴリを用いたグループ分けを行って特定施設の名称や電話番号等の登録を行うことが可能になる。したがって、携帯電話７を用いて実際に特定施設に対して電話をかける際に、カテゴリに対応したグループ名を特定して電話番号を検索することができるため電話番号の検索が容易になる。
【００４６】
また、ナビゲーション装置から携帯電話７に転送するデータには特定施設の所在地周辺の地図画像が含まれているため、画像の表示機能が備わっている携帯電話７においてこの地図画像を表示することにより、この特定施設に対して電話をかけた、あるいは、かけようとする利用者は、この表示された地図画像を見ながら特定施設に迷わずに行くことができる。
【００４７】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、施設検索部１６によって一の特定施設を抽出してこの特定施設の電話番号を携帯電話７に登録する動作に着目したが、検索によって抽出されたこの特定施設は、携帯電話７への登録の対象にするとともに、経路探索処理の目的地として設定するようにしてもよい。
【００４８】
図５は、施設検索を行って抽出した特定施設に関する施設情報等を携帯電話に転送するとともにこの特定施設を目的地に設定して経路探索処理を行うナビゲーション装置の動作手順を示す流れ図である。図５に示す流れ図は、図２に示した流れ図に対して、ステップ２００〜２０３を追加した点が異なっており、以下では、この相違点について説明を行う。
【００４９】
施設検索によって抽出された特定施設の周辺地図の表示が行われた後（ステップ１０６）、経路探索処理部２４は、この特定施設を経路探索の目的地として設定するか否かを判定する（ステップ２００）。利用者によって目的地として設定する旨の指示が行われた場合には肯定判断が行われ、次に、経路探索処理部２４は、その時点において車両位置計算部２２によって計算された車両位置を出発地に、特定施設を目的地にそれぞれ設定して経路探索処理を開始する（ステップ２０１）。その後、携帯電話７に対して特定施設の電話番号等を転送するか否かの判定が行われる（ステップ１０７）。なお、利用者によって特定施設を経路探索の目的地として設定する旨の指示が行われなかった場合にはステップ２００の判定において否定判断が行われ、直ちに、携帯電話７に対して特定施設の電話番号等を転送するか否かの判定が行われる（ステップ１０７）。
【００５０】
また、携帯電話７に対して電話番号等が転送され（ステップ１１０）、完了メッセージが表示されると（ステップ１１１）、次に、経路探索処理部２４は、経路探索処理が終了したか否かを判定する（ステップ２０２）。経路探索処理が終了していない場合には否定判断が行われ、この判定が繰り返される。また、経路探索処理が終了している場合にはステップ２０２の判定において肯定判断が行われ、次に、誘導経路描画部２８は、経路探索処理部２４による経路探索によって探索されて誘導経路メモリ２６に格納された探索結果としての走行経路を地図画像に重ねて表示を行った後（ステップ２０３）、交差点案内等の経路誘導に関する一連の処理を行う。
【００５１】
このように、検索によって抽出された特定施設を目的地に設定して経路探索処理を行う場合には、経路探索処理と並行して、特定施設の電話番号等の転送に関する処理を行うことができる。このため、所要時間が比較的長い経路探索処理を実施する場合に、この経路探索処理を実施している間の待ち時間を有効に利用するすることができる。
【００５２】
また、上述した実施形態では、携帯電話７において、ナビゲーション装置から転送されてくる施設情報に含まれるカテゴリに応じたグループ分けを行って電話番号等の登録を行っているが、利用者自身が携帯電話７において既に作成済みのグループを指定したり、登録の時点において新規にグループを指定して、電話番号や名称等の登録先グループを決定するようにしてもよい。
【００５３】
また、図５に動作手順を示した変形例では、施設情報や地図画像の転送処理と経路探索処理とを並行して行う場合について説明したが、少なくとも地図画像については、経路探索処理によって得られた経路に沿って走行して目的地周辺で車両を降りる際に転送するようにしてもよい。このとき、この時点で車両位置計算部２２によって計算された車両位置と目的地として設定された特定施設の所在地の両方が含まれる地図画像、さらに好ましくは、これらの２地点をつなぐ経路が含まれる地図画像を携帯電話７に転送することにより、車両を降りて徒歩で特定施設に行く場合にこの地図画像を見ながら最適な経路に沿って特定施設まで行くことが可能になる。
【００５４】
【発明の効果】
上述したように、本発明によれば、利用者自身が移動体電話を操作して電話番号を入力する作業を行う必要がなくなり、この特定施設に電話連絡を取る場合の手間を低減することができる。また、利用者自身が電話番号の入力を行わないことから、電話番号の入力ミスによる間違い電話の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】一実施形態のナビゲーション装置の構成を示す図である。
【図２】施設検索を行って抽出した特定施設に関する施設情報等を携帯電話に転送するナビゲーション装置の動作手順を示す流れ図である。
【図３】携帯電話に対する登録指示の有無判定を行うために用いられる確認メッセージの具体例を示す図である。
【図４】転送処理が終了した後に表示される完了メッセージの具体例を示す図である。
【図５】施設情報等を携帯電話に転送するとともに特定施設を目的地に設定して経路探索処理を行うナビゲーション装置の動作手順を示す流れ図である。
【符号の説明】
１ ナビゲーションコントローラ
２ ＤＶＤ
３ ディスク読取装置
４ リモートコントロール（リモコン）ユニット
５ 車両位置検出部
６ ディスプレイ装置
７ 携帯電話
７ａ ケーブル
１０ 地図バッファ
１２ 地図読出制御部
１４ 地図描画部
１６ 施設検索部
１７ 転送画像作成部
１８ 転送処理部
２０ ＶＲＡＭ
２１ 読出制御部
２２ 車両位置計算部
２４ 経路探索処理部
２６ 誘導経路メモリ
２８ 誘導経路描画部
３０ 入力処理部
３２ 操作画面発生部
３４ マーク画像描画部
３６ 画像合成部
【発明の属する技術分野】
本発明は、利用者の操作に応じて施設の特定を行うナビゲーション装置、施設情報転送システムおよび方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ナビゲーション装置のほとんどには、車両位置周辺の地図を表示する地図表示機能や目的地までの最適な走行経路を複数の探索条件の下で探索するとともにこの探索によって得られた走行経路に沿って車両を誘導する経路探索・誘導機能の他に、利用者によって指定された条件で特定施設を検索する施設検索機能が備わっている。特定施設が検索されると、その所在地を地図上に表示したり、この特定施設を経路探索の目的地として設定したりすることが可能になる。また、最近のナビゲーション装置の中には、検索された特定施設に関する名称や電話番号等の詳細情報を画面上に表示することができるものもある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のナビゲーション装置では、検索によって抽出された特定施設に連絡を取りたい場合には、この特定施設に対応して画面上に表示させた特定情報に含まれる電話番号を携帯電話等の移動体電話に入力して電話をかけることになる。あるいは、利用者が車両を離れてからこの特定施設に電話をかける場合には、ナビゲーション装置の画面に予め表示された特定施設の電話番号を紙等に書き写しておいたり、あるいはこの電話番号を移動体電話の登録機能を使って登録しておく必要がある。このように、特定施設に対して電話をかけるために、ナビゲーション装置の画面に表示された電話番号を移動体電話に入力して登録したり、紙等に書き写す等の作業が必要になるため、手間がかかるという問題があった。また、これらの煩雑な作業は、利用者自身がナビゲーション装置の画面を見ながら行っているため、入力ミスや書き写す際の記入ミスがあると、間違い電話が起こり得るという問題があった。
【０００４】
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、特定施設に電話で連絡を取る場合の手間を低減するとともに、間違い電話の発生を防止することができるナビゲーション装置、施設情報転送システムおよび方法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明のナビゲーション装置は、複数の施設の電話番号とこの施設を識別する名称とが含まれる施設情報を格納する施設情報格納手段と、利用者による所定の操作に応じて、複数の施設の中から所定の条件を満たす施設を特定する施設特定手段と、施設特定手段によって特定された施設に対応する施設情報を移動体電話に転送する転送手段とを備えている。
【０００６】
また、本発明の施設情報転送方法は、上述したナビゲーション装置を用いており、施設特定手段によって条件を満たす施設を特定する第１のステップと、第１のステップにおいて特定された施設に対応する施設情報を転送手段によって移動体電話に転送する第２のステップとを有している。
【０００７】
利用者の操作に応じて施設が特定されたときに、この特定施設に対応する電話番号等が移動体電話に転送されるため、利用者自身が移動体電話を操作して電話番号を入力する作業を行う必要がなくなり、この特定施設に電話連絡を取る場合の手間を低減することができる。また、利用者自身が電話番号の入力を行わないことから、電話番号の入力ミスによる間違い電話の発生を防止することができる。
【０００８】
また、所定の出発地と目的地とをつなぐ走行経路を探索する経路探索手段をさらに備え、施設特定手段は、目的地に対応する施設を特定することが望ましい。これにより、経路探索の目的地として設定された特定施設に電話をかける際の手間を低減するとともに間違い電話を防止することができる。
【０００９】
また、上述した経路探索手段による経路探索処理と、転送手段による施設情報の転送処理とを並行して行うことが望ましい。これにより、所要時間が比較的長い経路探索処理を実施する場合に、この間の待ち時間を有効に利用することができる。
【００１０】
また、上述した施設特定手段は、利用者によって行われる操作によって指定される所定の検索条件を満たす施設を特定することが望ましい。これにより、何らかの目的があって検索した特定施設に電話をかける際の手間を低減するとともに間違い電話を防止することができる。
【００１１】
また、上述した施設情報には、施設の種類を示す分類情報が含まれており、転送手段は、分類情報が含まれる施設情報を転送することが望ましい。これにより、この施設情報を受け取った移動体電話において分類情報に基づくグループ分けを行って電話番号等を登録することが可能になり、実際にこの特定施設に対して電話をかける際の電話番号の検索が容易になる。
【００１２】
また、上述した転送手段によって転送される施設情報の内容を転送前に利用者に提示して内容確認を行う確認手段をさらに備えることが望ましい。これにより、誤操作等に起因して不要な施設情報を移動体電話に転送してしまうことを防止することができる。また、この確認手段は、施設情報の内容が含まれる確認ウインドウを表示することにより、利用者に内容確認を行わせることが望ましい。これにより、ナビゲーション装置に備わった画面上で簡単かつ確実に内容確認を行うことができる。
【００１３】
また、上述した施設特定手段によって特定された施設の所在地周辺の地図画像を作成する地図画像作成手段をさらに備え、転送手段は、施設情報とともに地図画像作成手段によって作成された地図画像を移動体電話に転送することが望ましい。最近の移動体電話には画像の表示機能が備わっているものが多く、このような移動体電話において特定施設周辺の地図画像が表示されるため、この電話をかけた、あるいは、かけようとする利用者は、この表示された地図画像を見ながら特定施設に迷わずに行くことができる。
【００１４】
また、上述した地図画像作成手段は、移動体電話に備わった画面の大きさおよび解像度に基づいて設定された表示縮尺で地図画像の作成を行うことが望ましい。これにより、移動体電話の画面表示に適した地図画像を転送することが可能になる。
【００１５】
また、車両位置を検出する車両位置検出手段をさらに備え、地図画像作成手段は、車両位置検出手段によって検出された車両位置と施設特定手段によって特定された施設の所在地の両方が含まれる前記地図画像を作成することが望ましい。表示された地図画像上に車両位置と特定施設の両方が含まれるため、車両を降りて徒歩で特定施設に行く場合に、相対的な位置の把握が容易になり、適切な経路に沿って特定施設まで行くことが可能になる。
【００１６】
また、上述した地図画像作成手段は、車両位置検出手段によって検出された車両位置と施設特定手段によって特定された施設の所在地とをつなぐ経路が含まれる地図画像を作成することが望ましい。表示された地図画像上に道順が示されるため、車両を降りて徒歩で特定施設に行く場合に、最適な経路に沿って特定施設まで行くことが可能になる。
【００１７】
また、本発明の施設情報転送システムは、上述したナビゲーション装置から送信される施設情報を移動体電話によって受信するものであり、移動体電話は、転送手段によって転送される施設情報を受信して、電話番号と名称とを登録する登録機能を有している。このような登録機能を有する移動体電話を用いる場合に、特定施設に対応する電話番号と名称を登録する作業が不要になるため、登録に要する手間を削減することができる。
【００１８】
また、本発明の施設情報転送システムは、上述したナビゲーション装置から送信される施設情報を移動体電話によって受信するものであり、移動体電話は、転送手段によって転送されてくる施設情報を受信して、分類情報に対応するグループ毎に電話番号と名称とを登録する登録機能を有している。最近の移動体電話は、利用者が任意に設定したグループ毎に電話番号等を登録することができるようになっているものがほとんどであり、このような移動体電話では、電話番号等の登録のみならずグループの設定に要する手間を削減することが可能になる。
【００１９】
また、本発明の施設情報転送システムは、上述したナビゲーション装置から送信される施設情報を移動体電話によって受信するものであり、移動体電話は、転送手段によって転送されてくる施設情報と地図画像を受信して、電話番号と名称とを登録する登録機能と、地図画像を画面に表示する画像表示機能を有している。通常、移動体電話における画像の登録は、他の移動体電話から送ってもらった画像を登録する方法や、パソコン（パーソナルコンピュータ）に所定のインタフェースを介して接続してパソコン側から送ってもらう方法や、ネットワーク接続機能を有する場合には地図配信サーバ等に接続して取得した地図画像を登録する方法などが考えられるが、いずれの方法を用いた場合であっても、特定周辺の地図画像を何らかの方法で用意した後に移動体電話に登録する必要があり、多大な手間がかかっていた。ところが、本発明によれば、特定施設の周辺の地図画像が自動的に作成されて送られてくるため、移動体電話では、この送られてきた地図画像を特定施設の電話番号等に対応付けて登録するだけであり、しかもその登録も自動で行われるため、電話番号等と特定施設周辺の地図画像を登録する際の手間を大幅に削減することができる。
【００２０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した一実施形態のナビゲーション装置について、図面を参照しながら説明する。
（１）ナビゲーション装置の全体構成
図１は、一実施形態のナビゲーション装置の構成を示す図である。図１に示すナビゲーション装置は、ナビゲーションコントローラ１、ＤＶＤ２、ディスク読取装置３、リモートコントロール（リモコン）ユニット４、車両位置検出部５、ディスプレイ装置６、携帯電話７を含んで構成されている。
【００２１】
ナビゲーションコントローラ１は、ナビゲーション装置の全体動作を制御するものである。このナビゲーションコントローラ１は、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ等を用いて所定の動作プログラムを実行することによりその機能が実現される。ナビゲーションコントローラ１の詳細構成については後述する。
【００２２】
ＤＶＤ２は、地図表示や経路探索などに必要な地図データが格納されている情報記憶媒体である。このＤＶＤ２には、経度および緯度で適当な大きさに区切られた矩形形状の図葉を単位とした地図データが格納されている。各図葉の地図データは、図葉番号を指定することにより特定され、読み出すことが可能となる。各図葉の地図データには、（１）地図画像の表示に必要な各種データからなる「描画ユニット」、（２）マップマッチングや経路探索、経路誘導等の処理に必要な各種データからなる「道路ユニット」、（３）交差点の詳細情報を表す各種データからなる「交差点ユニット」などが含まれている。また、上述した描画ユニットには、図葉内に含まれる各種施設に対応してこれらの施設の名称、電話番号や、施設の種類を示すカテゴリ等からなる施設情報が格納された施設詳細データが含まれている。
【００２３】
ディスク読取装置３は、１枚あるいは複数枚のＤＶＤ２が装填可能であり、ナビゲーションコントローラ１の制御によっていずれかのＤＶＤ２から地図データの読み出しを行う。なお、装填されるディスクは必ずしもＤＶＤでなくてもよく、ＣＤでもよい。また、ＤＶＤとＣＤの双方を選択的に装填可能としてもよい。
【００２４】
リモコンユニット４は、上下左右の方向を指定するジョイスティックと、数字を入力するテンキーや各種の設定などを確定する「決定キー」などの各種の操作キーとを備えており、操作内容に応じた信号をナビゲーションコントローラ１に出力する。
【００２５】
車両位置検出部５は、例えば、ＧＰＳ受信機、方位センサ、距離センサなどを備えており、所定のタイミングで車両位置（経度、緯度）の検出を行い、検出結果を出力する。
ディスプレイ装置６は、ナビゲーションコントローラ１から出力される描画データに基づいて、自車位置周辺の地図画像や、周辺施設の検索結果などの各種画像を表示する。
【００２６】
携帯電話７は、内蔵メモリに施設情報やこの施設情報に関連する画像を登録する登録機能と、この登録機能によって画像の登録が行われている場合にこの登録画像の内容を画面に表示する画像表示機能とを有しており、施設情報に含まれる電話番号を用いて電話をかけることができる。この施設情報等は、利用者自身が携帯電話７に備わったテンキー等を操作して登録することができるが、ナビゲーション装置から転送されるデータをそのまま登録することもできる。また、この携帯電話７は、所定のケーブル７ａを介してナビゲーションコントローラ１に常時接続しておく必要はなく、必要に応じて接続される。なお、本実施形態では、移動体電話として携帯電話を用いているが、ＰＨＳ（パーソナルハンディホン）等の他の移動体電話を用いるようにしてもよい。
【００２７】
（２）ナビゲーションコントローラ１の詳細構成
次に、ナビゲーションコントローラ１の詳細構成について説明する。図１に示すナビゲーションコントローラ１は、地図バッファ１０、地図読出制御部１２、地図描画部１４、施設検索部１６、転送画像作成部１７、転送処理部１８、ＶＲＡＭ２０、読出制御部２１、車両位置計算部２２、経路探索処理部２４、誘導経路メモリ２６、誘導経路描画部２８、入力処理部３０、操作画面発生部３２、マーク画像描画部３４、画像合成部３６を含んで構成されている。
【００２８】
地図バッファ１０は、ディスク読取装置３によってＤＶＤ２から読み出された地図データを一時的に格納する。地図読出制御部１２は、車両位置計算部２２により算出される車両位置や入力処理部３０からの指示に応じて、所定範囲の地図データの読み出し要求をディスク読取装置３に出力する。地図描画部１４は、地図バッファ１０に格納された地図データに基づいて、地図を表示するために必要な描画処理を行って地図画像データを作成する。作成された地図画像データはＶＲＡＭ２０に格納され、読出制御部２１によって１画面分の地図画像データが読み出される。
【００２９】
施設検索部１６は、利用者の操作に応じて設定された検索条件に基づいた検索を行って、一の特定施設を抽出する処理を行う。検索によって特定施設を抽出する方法としては、いくつかの具体的な方法が考えられる。例えば、（１）利用者が電話番号を入力して同じ電話番号が施設情報に含まれる特定施設を抽出する、（２）利用者が名称を入力して同じ名称が施設情報に含まれる特定施設を抽出する、（３）各施設がカテゴリ別に分類されている場合に、指定されたカテゴリに対応する複数の施設を抽出してその中から利用者が特定施設を選択する、などの方法が考えられる。また、施設検索部１６は、上述した検索処理によって抽出した一の特定施設に対応する施設情報としてこの特定施設の電話番号、名称、分類情報としてのカテゴリを、地図バッファ１０に格納されている地図データの中から抽出する。
【００３０】
転送画像作成部１７は、施設検索部１６によって一の施設が特定された場合に、この施設の所在地周辺の地図画像を作成する。この地図画像の作成は、特定された施設の座標（経度、緯度）を中心とした所定範囲に対応する描画ユニットのデータを地図バッファ１０から読み込むことにより行われる。この地図画像の作成は、携帯電話７の画面の大きさ、解像度等を考慮した適当な表示縮尺を用いて行われる。
【００３１】
転送処理部１８は、施設検索部１６によって検索された施設に対応する施設情報や、転送画像作成部１７によって作成された特定施設周辺の地図画像データを、ケーブル７ａを介して接続された携帯電話７に転送する処理を行う。
車両位置計算部２２は、車両位置検出部５から出力される検出データに基づいて自車位置を計算するとともに、計算した自車位置が地図データの道路上にない場合には、自車位置を修正するマップマッチング処理を行う。
【００３２】
経路探索処理部２４は、利用者によって指定された出発地と目的地（あるいは経由地）の間を所定条件下で結ぶ走行経路（誘導経路）を探索する。上述した施設検索部１６によって特定施設の検索が行われた場合には、検索によって抽出された特定施設をこの経路探索処理の目的地として用いるようにしてもよい。
【００３３】
誘導経路メモリ２６は、経路探索処理部２４による探索処理によって得られた走行経路に対応する経路データを格納する。誘導経路描画部２８は、誘導経路メモリ２６に格納された経路データの中から、その時点でＶＲＡＭ２０に描画された地図画像に含まれるものを選び出し、誘導経路を地図上に重ねて表示するための誘導経路描画データを生成する。
【００３４】
入力処理部３０は、リモコンユニット４から入力される各種操作指示に対応する動作を行うための命令をナビゲーションコントローラ１内の各部に向けて出力する。操作画面発生部３２は、利用者が各種の操作指示を行うために必要な操作画面を表示するための描画データを生成する。マーク画像描画部３４は、マップマッチング処理がなされた後の自車位置に対応させて表示する車両位置マークや、カーソル位置に対応させて表示するカーソルマークなど、各種のマークを表示するために必要な描画データを生成する。
【００３５】
画像合成部３６は、読出制御部２１によってＶＲＡＭ２０から読み出された１画面分の地図画像データと、操作画面発生部３２およびマーク画像描画部３４から出力される描画データとを重ねて画像合成を行い、合成描画データをディスプレイ装置６に出力する。
【００３６】
上述した地図バッファ１０が施設情報格納手段に、施設検索部１６が施設特定手段に、転送処理部１８が転送手段に、経路探索処理部２４が経路探索手段に、転送画像作成部１７が地図画像作成手段に、車両位置計算部２２が車両位置検出手段にそれぞれ対応する。
【００３７】
（３）ナビゲーション装置の動作
本実施形態のナビゲーション装置は上述した構成を有しており、次に、その動作を説明する。
図２は、施設検索を行って抽出した特定施設に関する施設情報等を携帯電話に転送するナビゲーション装置の動作手順を示す流れ図であり、例えば、利用者によって施設の検索が指示されてからこの検索によって抽出された施設の電話番号等を携帯電話７に転送するまでの一連の動作手順が示されている。
【００３８】
利用者によってリモコンユニット４が操作されて所定の検索条件が入力されると（ステップ１００）、施設検索部１６は、この検索条件を満たす施設を検索するとともに（ステップ１０１）、検索の結果として一の施設が抽出されたか否かを判定する（ステップ１０２）。検索の結果として複数の施設が抽出された場合には否定判断が行われ、次に、施設検索部１６は、この抽出された複数の施設の中から一の施設が選択されたか否かを判定し（ステップ１０３）、利用者によって施設の選択が指示されない場合（否定判断の場合）には、さらに検索続行か否かを判定する（ステップ１０４）。利用者によって検索の続行が指示された場合には肯定判断が行われ、抽出されている複数の施設を対象にさらに検索を続行するために、ステップ１００に戻って新たな検索条件に対応する検索処理が継続される。一方、検索の続行が指示されない場合にはステップ１０４の判定において否定判断が行われ、ステップ１０３に戻って施設選択の有無判断が繰り返される。
【００３９】
また、検索によって一の施設が抽出されてステップ１０２の判定において肯定判断が行われた場合や、検索によって複数の施設が選択されたがその中から一の施設が選択されてステップ１０３の判定において肯定判断が行われた場合には、施設検索部１６は、抽出された一の特定施設を最終的な検索結果として決定するか否かを判定する（ステップ１０５）。リモコンユニット４に備わっている「決定」キーを利用者が押下した場合には肯定判断が行われ、次に、この特定施設の所在地周辺の地図画像がディスプレイ装置６に表示される（ステップ１０６）。例えば、この決定の対象となった施設位置が施設検索部１６から地図読出制御部１２に送られると、地図読出制御部１２の制御によってＤＶＤ２から読み出された地図データが地図バッファ１０に格納され、この地図データに基づいて地図描画部１４によって特定施設を中心とした周辺の地図画像が作成されて表示が行われる。なお、一の施設が抽出された後にリモコンユニット４の「決定」キーが押下されずに、処理の取消等を示すキーが代わりに押下された場合にはステップ１０５の判定において否定判断が行われ、ステップ１００に戻って新たな検索条件に対応する検索処理が行われる。
【００４０】
特定施設の所在地周辺の地図画像が表示されると、次に、転送処理部１８は、この特定施設の電話番号等を携帯電話７に転送するか否かを判定する（ステップ１０７）。例えば、所定の設定画面に含まれる転送の有無設定が「有り」になっている場合や、転送の有無を問い合わせる確認画面を表示させた後に利用者によって選択肢「転送する」が選択された場合や、携帯電話７が接続されているときには自動的に転送を行う用に設定されている場合であって実際に携帯電話７が接続されている場合等においては、ステップ１０７の判定において肯定判断が行われる。次に、転送処理部１８は、転送データの抽出を行うとともに（ステップ１０８）、この抽出した転送データの内容を利用者に提示して、この提示した内容を携帯電話７に登録する指示がなされたか否かを判定する（ステップ１０９）。この転送データには、施設検索部１６によって抽出される特定施設の名称および電話番号と、携帯電話７に登録する際にグループ情報として使用される分類情報としてのカテゴリと、転送画像作成部１７によって作成される特定施設の所在地周辺の地図画像とが含まれている。また、登録指示の有無を判定するために表示される確認ウインドウでは、転送データの中の特定施設の名称、電話番号、カテゴリが含まれている。
【００４１】
携帯電話７への登録指示があった場合にはステップ１０９の判定において肯定判断が行われ、次に転送処理部１８は、特定施設の名称および電話番号と周辺地図画像とが含まれる転送データをケーブル７ａを介して携帯電話７に転送する処理を行い（ステップ１１０）、この転送処理が終了した後に所定の完了メッセージをディスプレイ装置６の画面に表示する（ステップ１１１）。
【００４２】
図３は、携帯電話７に対する登録指示の有無判定を行うために用いられる確認メッセージの具体例を示す図である。図３に示す確認ウインドウには、特定施設の名称である「××歯科」およびその電話番号「０３−××××−××××」とこの特定施設のカテゴリを示す「グループ名：病院」の各確認項目とともに、「登録しますか？」のメッセージ文とが含まれている。
【００４３】
図４は、転送処理が終了した後に表示される完了メッセージの具体例を示す図である。図２のステップ１１０におけるデータ転送処理が終了した後に、図３に示した確認メッセージに重ねて、図４に示す「登録完了しました」のメッセージ文からなる完了メッセージが表示される。
【００４４】
このように、本実施形態のナビゲーション装置では、利用者によって指示される検索条件に基づいて特定施設が抽出されたときに、この特定施設に対応する電話番号等が携帯電話７に転送されるため、利用者自身が携帯電話７を操作して電話番号を入力する作業を行う必要がなくなり、この特定施設に電話連絡を取る場合の手間を低減することができる。また、利用者自身が電話番号の入力を行う登録作業が不要になることから、電話番号の入力ミスによる間違い電話の発生を防止することができる。
【００４５】
また、ナビゲーション装置から携帯電話７に転送するデータには、特定施設の分類情報としてのカテゴリが含まれており、この転送データを受け取った携帯電話７では、このカテゴリを用いたグループ分けを行って特定施設の名称や電話番号等の登録を行うことが可能になる。したがって、携帯電話７を用いて実際に特定施設に対して電話をかける際に、カテゴリに対応したグループ名を特定して電話番号を検索することができるため電話番号の検索が容易になる。
【００４６】
また、ナビゲーション装置から携帯電話７に転送するデータには特定施設の所在地周辺の地図画像が含まれているため、画像の表示機能が備わっている携帯電話７においてこの地図画像を表示することにより、この特定施設に対して電話をかけた、あるいは、かけようとする利用者は、この表示された地図画像を見ながら特定施設に迷わずに行くことができる。
【００４７】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、施設検索部１６によって一の特定施設を抽出してこの特定施設の電話番号を携帯電話７に登録する動作に着目したが、検索によって抽出されたこの特定施設は、携帯電話７への登録の対象にするとともに、経路探索処理の目的地として設定するようにしてもよい。
【００４８】
図５は、施設検索を行って抽出した特定施設に関する施設情報等を携帯電話に転送するとともにこの特定施設を目的地に設定して経路探索処理を行うナビゲーション装置の動作手順を示す流れ図である。図５に示す流れ図は、図２に示した流れ図に対して、ステップ２００〜２０３を追加した点が異なっており、以下では、この相違点について説明を行う。
【００４９】
施設検索によって抽出された特定施設の周辺地図の表示が行われた後（ステップ１０６）、経路探索処理部２４は、この特定施設を経路探索の目的地として設定するか否かを判定する（ステップ２００）。利用者によって目的地として設定する旨の指示が行われた場合には肯定判断が行われ、次に、経路探索処理部２４は、その時点において車両位置計算部２２によって計算された車両位置を出発地に、特定施設を目的地にそれぞれ設定して経路探索処理を開始する（ステップ２０１）。その後、携帯電話７に対して特定施設の電話番号等を転送するか否かの判定が行われる（ステップ１０７）。なお、利用者によって特定施設を経路探索の目的地として設定する旨の指示が行われなかった場合にはステップ２００の判定において否定判断が行われ、直ちに、携帯電話７に対して特定施設の電話番号等を転送するか否かの判定が行われる（ステップ１０７）。
【００５０】
また、携帯電話７に対して電話番号等が転送され（ステップ１１０）、完了メッセージが表示されると（ステップ１１１）、次に、経路探索処理部２４は、経路探索処理が終了したか否かを判定する（ステップ２０２）。経路探索処理が終了していない場合には否定判断が行われ、この判定が繰り返される。また、経路探索処理が終了している場合にはステップ２０２の判定において肯定判断が行われ、次に、誘導経路描画部２８は、経路探索処理部２４による経路探索によって探索されて誘導経路メモリ２６に格納された探索結果としての走行経路を地図画像に重ねて表示を行った後（ステップ２０３）、交差点案内等の経路誘導に関する一連の処理を行う。
【００５１】
このように、検索によって抽出された特定施設を目的地に設定して経路探索処理を行う場合には、経路探索処理と並行して、特定施設の電話番号等の転送に関する処理を行うことができる。このため、所要時間が比較的長い経路探索処理を実施する場合に、この経路探索処理を実施している間の待ち時間を有効に利用するすることができる。
【００５２】
また、上述した実施形態では、携帯電話７において、ナビゲーション装置から転送されてくる施設情報に含まれるカテゴリに応じたグループ分けを行って電話番号等の登録を行っているが、利用者自身が携帯電話７において既に作成済みのグループを指定したり、登録の時点において新規にグループを指定して、電話番号や名称等の登録先グループを決定するようにしてもよい。
【００５３】
また、図５に動作手順を示した変形例では、施設情報や地図画像の転送処理と経路探索処理とを並行して行う場合について説明したが、少なくとも地図画像については、経路探索処理によって得られた経路に沿って走行して目的地周辺で車両を降りる際に転送するようにしてもよい。このとき、この時点で車両位置計算部２２によって計算された車両位置と目的地として設定された特定施設の所在地の両方が含まれる地図画像、さらに好ましくは、これらの２地点をつなぐ経路が含まれる地図画像を携帯電話７に転送することにより、車両を降りて徒歩で特定施設に行く場合にこの地図画像を見ながら最適な経路に沿って特定施設まで行くことが可能になる。
【００５４】
【発明の効果】
上述したように、本発明によれば、利用者自身が移動体電話を操作して電話番号を入力する作業を行う必要がなくなり、この特定施設に電話連絡を取る場合の手間を低減することができる。また、利用者自身が電話番号の入力を行わないことから、電話番号の入力ミスによる間違い電話の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】一実施形態のナビゲーション装置の構成を示す図である。
【図２】施設検索を行って抽出した特定施設に関する施設情報等を携帯電話に転送するナビゲーション装置の動作手順を示す流れ図である。
【図３】携帯電話に対する登録指示の有無判定を行うために用いられる確認メッセージの具体例を示す図である。
【図４】転送処理が終了した後に表示される完了メッセージの具体例を示す図である。
【図５】施設情報等を携帯電話に転送するとともに特定施設を目的地に設定して経路探索処理を行うナビゲーション装置の動作手順を示す流れ図である。
【符号の説明】
１ ナビゲーションコントローラ
２ ＤＶＤ
３ ディスク読取装置
４ リモートコントロール（リモコン）ユニット
５ 車両位置検出部
６ ディスプレイ装置
７ 携帯電話
７ａ ケーブル
１０ 地図バッファ
１２ 地図読出制御部
１４ 地図描画部
１６ 施設検索部
１７ 転送画像作成部
１８ 転送処理部
２０ ＶＲＡＭ
２１ 読出制御部
２２ 車両位置計算部
２４ 経路探索処理部
２６ 誘導経路メモリ
２８ 誘導経路描画部
３０ 入力処理部
３２ 操作画面発生部
３４ マーク画像描画部
３６ 画像合成部
Claims (14)
- 複数の施設の電話番号とこの施設を識別する名称とが含まれる施設情報を格納する施設情報格納手段と、
利用者による所定の操作に応じて、前記複数の施設の中から所定の条件を満たす施設を特定する施設特定手段と、
前記施設特定手段によって特定された前記施設に対応する前記施設情報を移動体電話に転送する転送手段と、
車両位置を検出する車両位置検出手段と、
前記車両位置検出手段によって検出された車両位置と前記施設特定手段によって特定された前記施設の所在地の両方が含まれる前記地図画像を作成する地図画像作成手段と、
を備え、前記転送手段は、前記施設情報とともに前記地図画像作成手段によって作成された前記地図画像を前記移動体電話に転送することを特徴とするナビゲーション装置。 - 請求項１において、
所定の出発地と目的地とをつなぐ走行経路を探索する経路探索手段をさらに備え、
前記施設特定手段は、前記目的地に対応する前記施設を特定することを特徴とするナビゲーション装置。 - 請求項２において、
前記経路探索手段による経路探索処理と、前記転送手段による前記施設情報の転送処理とを並行して行うことを特徴とするナビゲーション装置。 - 請求項１において、
前記施設特定手段は、利用者によって行われる前記操作によって指定される所定の検索条件を満たす前記施設を特定することを特徴とするナビゲーション装置。 - 請求項１〜４のいずれかにおいて、
前記施設情報には、前記施設の種類を示す分類情報が含まれており、
前記転送手段は、前記分類情報が含まれる前記施設情報を転送することを特徴とするナビゲーション装置。 - 請求項１〜５のいずれかにおいて、
前記転送手段によって転送される前記施設情報の内容を転送前に利用者に提示して内容確認を行う確認手段をさらに備えることを特徴とするナビゲーション装置。 - 請求項６において、
前記確認手段は、前記施設情報の内容が含まれる確認ウインドウを表示することにより、前記利用者に内容確認を行わせることを特徴とするナビゲーション装置。 - 請求項１〜７のいずれかにおいて、
前記地図画像作成手段は、前記移動体電話に備わった画面の大きさおよび解像度に基づいて設定された表示縮尺で前記地図画像の作成を行うことを特徴とするナビゲーション装置。 - 請求項１〜８のいずれかにおいて、
前記地図画像作成手段は、前記車両位置検出手段によって検出された車両位置と前記施設特定手段によって特定された前記施設の所在地とをつなぐ経路が含まれる前記地図画像を作成することを特徴とするナビゲーション装置。 - 請求項１〜９のいずれかのナビゲーション装置から送信される前記施設情報を前記移動体電話によって受信する施設情報転送システムであって、
前記移動体電話は、前記転送手段によって転送されてくる前記施設情報と前記地図画像を受信して、前記電話番号と前記名称とを登録する登録機能と、前記地図画像を画面に表示する画像表示機能を有することを特徴とする施設情報転送システム。 - 複数の施設の電話番号とこの施設を識別する名称とが含まれる施設情報を格納する施設情報格納手段と、利用者による所定の操作に応じて前記複数の施設の中から所定の条件を満たす施設を特定する施設特定手段と、前記施設特定手段によって特定された前記施設に対応する前記施設情報を移動体電話に転送する転送手段と、車両位置を検出する車両位置検出手段と、前記車両位置検出手段によって検出された車両位置と前 記施設特定手段によって特定された前記施設の所在地の両方が含まれる前記地図画像を作成する地図画像作成手段とを備えるナビゲーション装置を用いた施設情報転送方法であって、
前記施設特定手段によって前記条件を満たす施設を特定する第１のステップと、
前記第１のステップにおいて特定された前記施設に対応する前記施設情報とともに前記地図画像作成手段によって作成された前記地図画像を前記転送手段によって前記移動体電話に転送する第２のステップと、
を有することを特徴とする施設情報転送方法。 - 請求項１１において、
前記ナビゲーション装置は、所定の出発地と目的地とをつなぐ走行経路を探索する経路探索手段をさらに備えており、
前記第１のステップにおいて特定された前記施設を前記目的地に設定して前記経路探索手段による経路探索処理を行う第３のステップを有することを特徴とする施設情報転送方法。 - 請求項１１において、
前記施設情報には、前記施設の種類を示す分類情報が含まれており、
前記第２のステップにおいて、前記分類情報が含まれる前記施設情報を前記転送手段によって前記移動体電話に転送することを特徴とする施設情報転送方法。 - 請求項１１〜１３のいずれかにおいて、
前記ナビゲーション装置は、前記施設情報の内容を転送前に利用者に提示して内容確認を行う確認手段をさらに備えており、
前記第２のステップにおいて前記施設情報が転送される前に、前記確認手段によってこの施設情報の内容確認を行う第４のステップを有することを特徴とする施設情報転送方法。
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