JP4056584B2 - 加速度センサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、静電容量の変化により加速度を検出する加速度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、カーナビゲーションシステムにおける電波の届かない区間における演算補間用や、各種ロボットの位置、姿勢制御用として、車やロボットの動きに伴って生じる加速度を検出する加速度センサが広く用いられている。
従来の加速度センサは、わずかな間隙を置いて向き合わされた2枚の固定電極板と、それら固定電極板どうしの間隙に配置された可動電極板とを備え、加速度を受けると可動電極板が一方の固定電極板へ接近することから、固定電極板それぞれと可動電極板との間の静電容量の変化をモニタしその静電容量変化に基づいて加速度を検出する方式のものが一般的である(例えば特開平4−32774号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような加速度センサを組立てるにあたり、従来は、例えば前掲の公報からもわかるように、回路基板上に、固定電極板、可動電極板や、その他の付属する部品を順次積み重ねて固定することにより組立てが行われている。回路基板上には、加速度を検出するための回路も搭載される。このようにして組み立てられた加速度センサは作動テストや調整を経て完成品となる。
【0004】
ところが、上記のような加速度センサの場合、固定電極板と可動電極板との間の間隔は数十μm程度しかなく、組立時のわずかなエラーにより不良品となる可能性があり、歩留まりをいま一歩向上させることができないでいるのが現状である。上記のようにして組み立てられた加速度センサが作動不良の場合、不良の部分のみを交換するとかえってコスト高となるため、通常は、その不良品全体を廃却している。不良品全体を廃却することにより不良の部分のみを交換するよりはコストの増加は抑えられるが、良品の部分を生かすことができないため、コストの低減に限界がある。
【0005】
さらに、特に可動電極板は微妙な位置を保っている必要があり、製品出荷時には良品であっても、輸送中の振動や、ユーザ側での、例えば床に落としてしまうなどの取扱い不注意により、容易に不良品となってしまう可能性があり、それに気づかずに例えばカーナビゲーションシステムや各種ロボットに組み込んだ後に動作不良であることが判明すると大きな損失を招くおそれがある。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑み、外部からの大きな力に対し不良品となる可能性を大幅に低減させた信頼性の高い加速度センサを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の加速度センサは、所定の間隙を挟んで互いに対向して広がる2枚の固定電極それぞれを有する同一寸法の2枚の固定電極板と、それら2枚の固定電極板の、互いに対向する表面の中央に接する2つのスペーサと、中央部を取り巻くように複数のスリットが形成されたバネ部を有しその中央部が2つのスペーサに挟まれて上記間隙内に広がりそれら2枚の固定電極板を貫く方向の加速度に応じてそれら2枚の固定電極板のうちのいずれか一方に接近する可動電極板とを備え、固定電極それぞれと可動電極板との間の静電容量の変化により上記方向の加速度を検出する加速度センサにおいて、
上記可動電極板が、上記2枚の固定電極板に挟まれた間隙内にのみ配置されるようにそれらの固定電極板よりも小さな寸法を有するとともに、可動電極板の広がる方向の加速度により可動電極板が2枚の固定電極板に挟まれた間隙から食み出す方向に力を受けたときに、上記バネ部の弾性変形内で、可動電極板の端が固定電極板の端に達するものであって、
固定電極板の端面に接触もしくは近接し、前記可動電極板の端が前記固定電極板の端を越えて該2枚の固定電極板に挟まれた間隔から食み出すのを阻止する食出阻止部材を備えことを特徴とする。
【0008】
本発明の加速度センサは、上記食出阻止部材を備えたため、例えば輸送中やユーザ側である程度乱暴に取り扱われても可動電極板の塑性変形が防止され、信頼性の高い加速度センサが実現する。
ここで、本発明の加速度センサは、上記2枚の固定電極板、上記2つのスペーサ、および上記可動電極板が1つのセンサモジュールを構成し、
そのセンサモジュールが搭載されるとともに、搭載されたセンサモジュールを構成する2枚の固定電極それぞれと可動電極板との間の静電容量の変化に基づいて上記方向の加速度を検出する加速度検出回路が構成されてなる回路基板を備え、さらに
その回路基板に搭載されたセンサモジュールに被冠される、上記食出阻止部材を兼ねた塵埃侵入防止用キャップを備えた構成とすることが好ましい。
【0009】
その塵埃侵入防止用キャップにより塵埃の侵入と可動電極板の塑性変形との双方が防止され、そのキャップが双方の役割りを兼ねることによりコストの低減化も図られる。
尚、本発明において、「固定電極を有する固定電極板」は、その固定電極板自体が導電性を有しその固定電極板自体が固定電極であってもよく、あるいは例えば絶縁性のセラミックス基板の上に導電性材料で固定電極が形成されたものであってもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の加速度センサの一実施形態の、センサモジュールの部分の分解斜視図である。
中央に円盤状の可動電極板11、その両側に可動電極板11を挟持するスペーサ12,13、さらにそれらのスペーサ12,13の両側に、可動電極板11側を向いた表面に固定電極141,151(図1には固定電極141のみ図示)が広がる固定電極板14,15が配置されている。これら可動電極板11,2つの導電性スペーサ12,13、および表面に固定電極141,151が形成されている2枚の固定電極板14,15には、それぞれの中央に固定のための孔111,121,131,142,152が穿設されており、それらの部品は、ボルト部材16と、座金17およびナット18とからなる固定具により、固定される。
【0011】
ボルト部材16には、中央に、固定電極板14の裏面に対する面の外形が、座金17の、固定電極板15の裏面に接する面の外形と同一の外形を有する係止部161を有し、その係止部161から図1の上方に延びる第1のロッド部162に雄ねじが螺刻されており、さらに、図1の下方に延びる第2のロッド部162にも雄ねじが螺刻されている。
【0012】
ボルト部材16の第1のロッド部162は、固定電極板14、スペーサ12,可動電極板11,スペーサ13,固定電極板15、さらに座金17の中央の孔142,121,111,131,152,171に挿通され、ナット18と螺合し、これにより、これらの部品が一体となったセンサモジュールが構成される。本実施形態では、ボルト部材16の係止部161とともに、ここではナット18も、本発明にいう固定具の係止部の1つとして作用する。ボルト部材16の第2のロッド部163は、後述するように、このセンサモジュールを回路基板(図1には図示せず)に固定するために使用される。
【0013】
図2は、可動電極板の平面図である。
この可動電極板11は、その中央部に固定用の孔111が穿設されておりその孔111には、放射状に延びる複数のスリット112が連なっている。また、この可動電極板11は、中央部を取り巻くように形成された複数の円弧状のスリット113aが設けられたバネ部113を有し、主としてこのバネ部113の弾性変形により、このバネ部113よりも外側の部分が、2枚の固定電極板14,15(図1参照)を貫く方向の加速度に応じて、それら2枚の固定電極板14,15のうちの一方に接近する。
【0014】
図3,図4は、固定電極板およびその固定電極板上に形成された固定電極等を示す、それぞれ平面図および裏面図である。
図1に示す2枚の固定電極板14,15は、固定電極板141,151を含め、全く同一の形状および構造を有しており、したがってここでは、それら2枚の固定電極板14,15のうちの固定電極板14について説明する。
【0015】
この固定電極板14には、その中央にボルト部材16の第1のロッド部161が挿入される孔142が形成されている。また、図3に示すように、この固定電極板14の表面143の、孔142の周辺には、可動電極板11との導通をとるための導電性ランド144が形成され、さらにその導電性ランド144からは離れて、固定電極141が広がっている。また、図4に示すように、この固定電極板14の裏面145には、孔142のまわりに導電性ランド146が形成されており、さらに表面143に広がる固定電極141と導通する配線147が形成されている。
【0016】
固定電極板表面143に形成されたランド144と固定電極板裏面145に形成されたランド146は、スルーホール148により互いに電気的に接続されている。
また、固定電極板裏面145に形成された配線147は、固定電極板表面143に広がる固定電極141から固定電極板表面に沿って延び、固定電極板端面の、スルーホールを半割りにした形状の部分を経由して固定電極板裏面145にまで延びる配線の一部分である。
【0017】
図3、および図4に示す固定電極板14は、必要な孔を設けた、この固定電極板14よりもはるかに大きな面積を有するセラミックス基板上に導電正パターンを形成し焼成した後、図3,図4に示す形状となるように割ったものであり、このような製造方法により、多数枚の固定電極板(固定電極等を含む)を安価に製造することができる。
【0018】
図5,図6,図7は、組み立てた状態のセンサモジュールの、それぞれ平面図、側面図、および図5のX−X断面図である。
2枚の固定電極板14,15どうしの間隙は、例えば160μmであり、そのような狭い間隙の中に、可動電極板11が配置されている。
2枚の固定電極板14,15を貫く方向に加速度が作用すると、可動電極板11が、それら2枚の固定電極板14,15のうちの一方に接近し、その可動電極板11と、2枚の固定電極板14,15表面に形成された2枚の固定電極141,151それぞれとの間の静電容量が変化し、その静電容量変化に基づいて加速度が検出される。
【0019】
ここで、固定電極板14,15の各裏面に形成された配線147,157は、前述したように、各固定電極141,151(図1参照)に電気的に接続されており、ボルト部材16は、図1に示す導電性スペーサ12,13、固定電極板15,16上のランド等を介して可動電極板11に電気的に接続されており、したがってこのセンサモジュールの段階で、すなわちこのセンサモジュールを回路基板に搭載する前の段階で、配線147,157やボルト部材16に例えばプローブを当てて加速度検出用の加速度検出回路と接続することにより、このセンサモジュールの良、不良の検査を行なうことができ、もし不良であったときはそのセンサモジュールのみ廃棄すればよく、回路基板20や加速度検出回路21(後述する図9参照)まで廃棄する必要がなく、コストの低減につながる。
【0020】
図8,図9は、センサモジュールと回路基板との接続の仕方を示す模式図である。
図8に示すように2枚の固定電極板14,15の裏面に形成された配線147,157(図8には固定電極板15の裏面に形成された配線157のみ図示されている。固定電極板14の裏面の配線147については図4を参照)に、各リード線149,159の一端が半田付けされている。その半田付けの部分には、スルーホール等、固定電極板14,15の表面側への通路は存在せず、固定電極板14,15の裏面で半田付けを行なうことにより、半田フラッスク等の、固定電極板14,15の表面側への侵入が防止され、可動電極板11の動きが妨げられる要因が減り、センサモジュールの信頼性が向上する。
【0021】
図9は、図8のようにリード線149,159が接続されたセンサモジュールを回路基板21に搭載した状態を示しており、図1に示すボルト部材16の第2のロッド部163が回路基板21のボルト挿入孔211に挿入され回路基板21を挟んでナット212で固定される。固定にはナット212とスプリングワッシャー(図示せず)の組合せ、又は、ナット212を用いず、ロッド部163を回路基板21に直接ハンダ付け等の方法で固定してもよい。
【0022】
また、この回路基板21の裏面の、ボルト挿入孔211の周辺には、発振器221(図12参照)からの配線パターン(図示せず)が形成されており、その発振器221からの配線パターンには、可動電極板11が、ボルト部材16を介して電気的に接続されている。
また、図9に示す回路基板21には、リード線149,159が挿入されるリード線挿入孔213,214が形成されており、それらのリード線挿入孔213,214にはそれぞれリード線149,159が挿入され、回路基板21の裏面側の、各リード線挿入孔213,214のまわりと加速度検出回路22とを結ぶ各配線パターン(図示せず)に半田付けされる。
【0023】
センサモジュールは、このようにして、ボルト部材16とナット212とにより回路基板21に固定される。また可動電極板11は、そのボルト部材16を介して、各固定電極141,151は、それぞれ各リード線149,159を介して、回路基板21側の加速度検出回路22に接続される。
ここで、センサモジュールと回路基板の熱膨張率の相違により、センサモジュールが回路基板に対し相対的に、図9に示すA−A方向あるいはB−B方向に伸縮するが、ここではリード線149,159が可撓性を有しているため、多少の伸縮があってもその伸縮による応力がセンサモジュールに直接的には伝わらず、センサモジュールが回路基板の相対的な伸縮により影響を受けることが防止される。
【0024】
また、必要があって回路基板21に一旦搭載したセンサモジュールを回路基板21から取り外すときは、2本のリード線149,159の半田付けを外し、ナット212を取り外すだけで済み、きわめて簡単にセンサモジュールを取り外したり交換することができる。
図10は、回路基板に搭載され、さらにキャップが被冠された状態のセンサモジュール、および回路基板を示す平面図、図11は、図10のY−Y断面図である。ただしここでは、回路基板上の加速度検出回路は図示省略している。
【0025】
この回路基板21には、この回路基板21への電力供給用、および加速度の検出結果の、他の回路(図示せず)への伝達用のリード線211が固定されている。
この回路基板21には、前述のようにしてセンサモジュールが固定された後、プラスチック製のキャップ215が被冠され、このキャップ215は、ゴムリング216を挟んで、電磁ノイズ防止用の金具キャップ217で抑えられている。金属キャップ217には、回路基板21に設けられた金属キャップ固定用孔218に挿入される足部217aを有しており、その足部217aは金属キャップ固定用孔218に挿入され回路基板21の裏面でグラウンド用配線パターンに半田付けされる。このようにして金属キャップ217が固定されることにより、ゴムリング216を介して、プラスチック製のキャップ215が、回路基板表面に押し当てられた状態に固定される。
【0026】
プラスチック製のキャップ215の役割りの1つは、2つの固定電極板14,15どうしの間隙への塵埃の侵入の防止であり、塵埃の侵入を確実に防止するために、キャップ215の、回路基板21に当接する端面215aが半円形に形成されており、これにより、その端面215aが回路基板21の表面に確実に線接触し、微小な塵埃であってもその侵入を阻止している。
【0027】
プラスチック製のキャップ215のもう1つの役割りは、可動電極板11の塑性変形を防止することである。この変形防止の観点から、キャップ215は、その内壁面が固定電極板14,15の端面と接する寸法に形成されている。
可動電極板11は、固定電極141,151(図1,図3,図4参照)の寸法との兼ね合い上、およびその可動電極板11のスムーズな動きを補償するために、固定電極板14,15に挟まれた間隙内にのみ配置される寸法に、換言すれば、固定電極板14,15の寸法よりも若干小さな寸法に形成されている。例えばこの加速度センサを誤って落下してしまった場合など、この可動電極板11が大きな加速度を受けたとき、その加速度の方向が図11の左右方向のときは、その加速度が大きくても、可動電極板11には固定電極板14,15にぶつかるまで移動する以上の移動は生じないが、その加速度の方向が図11の上下方向の場合、可動電極板11は、キャップ215がないと2枚の固定電極板14,15の端面を越えて大きく変形し、可動電極板11のバネ部113(図2参照)が塑性変形不良品となってしまうおそれがある。
【0028】
ここでは、キャップ215がそれを防止する役割りを担っており、可動電極板11が図11の上下方向に大きな加速度を受けてもその可動電極板11の端面がキャップ215の内壁面に当接し、固定電極板14,15どうしの間隙からの食み出しが防止され、バネ部113の変形は弾性変形以内の変形で済み、その加速度が無くなると可動電極板11は元の位置に戻り、不良品の発生が防止される。
【0029】
キャップ215の効果を確認するために、キャップ215を被冠した状態の加速度センサのサンプル3個(サンプルNo.1〜No.3)と、キャップ215を取り外した状態の加速度センサのサンプル3個(サンプルNo.4〜No.6)を用意し、各サンプルNo.1〜No.6それぞれについて2回ずつ、1mの高さからの自由落下による落下試験を行なった。表1,表2にその試験結果を示す。尚、表1,表2中、「G」は、重力加速度(9.8m/sec2 )相当の加速度をあらわす記号である。
【0030】
【表1】
Figure 0004056584
【0031】
【表2】
Figure 0004056584
【0032】
これらの表からわかるように、キャップ215を被冠することにより、落下等の取扱いミスにも強い信頼性の高い加速度センサが構成される。
図12は、回路基板に搭載されたセンサモジュールに加わる加速度を検出するための加速度検出回路を示すブロック図である。
図12に示す可動電極板11には、所定の周波数で発振する発信器221からの信号が入力される。可動電極板11に入力された信号は、加速度に応じて変化した、2枚の固定電極141,151それぞれと可動電極板11とから形成されたコンデンサの静電容量に応じた電圧の信号に変換され、それらの信号が2枚の固定電極141,151それぞれから出力される。出力された信号は、2つの整流器222_1,222_2で整流され、これにより直流成分の信号がそれぞれ生成され、2つの初段アンプ223_1,223_2を経由して差動増幅器224に入力される。差動増幅器224は、入力された直流成分の信号の差分を増幅して加速度に対応する電圧信号OUTを出力する。
【0033】
以上のように、本実施形態によれば、センサモジュールの構造上も加速度検出回路上も差動型に形成されており、温度度変化による熱膨張を受けても誤差の小さい高精度な加速度センサが構成される。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の加速度センサは、可動電極板の食み出しを阻止する食出阻止部材を備えたため、可動電極板の塑性変形が防止され加速度センサの信頼性が大きく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加速度センサの一実施形態の、センサモジュールの部分の分解斜視図である。
【図2】可動電極板の平面図である。
【図3】固定電極板およびその固定電極板表面に形成された固定電極を示す平面図である。
【図4】固定電極板およびその固定電極板裏面に形成された配線を示す裏面図である。
【図5】組み立てた状態のセンサモジュールの平面図である。
【図6】組み立てた状態のセンサモジュールの側面図である。
【図7】図5のX−X断面図である。
【図8】センサモジュールと回路基板との接続の仕方を示す模式図である。
【図9】センサモジュールと回路基板との接続の仕方を示す模式図である。
【図10】回路基板に搭載され、さらにキャップが被冠された状態のセンサモジュール、および回路基板を示す平面図である。
【図11】図10のY−Y断面図である。
【図12】回路基板に搭載されたセンサモジュールに加わる加速度を検出するための加速度検出回路を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 可動電極板
12,13 導電性スペーサ
14,15 2枚の固定電極板
16 ボルト部材
17 座金
18 ナット
21 回路基板
22 加速度検出回路
141,151 固定電極
147,157 配線
149,159 リード線
161 係止部
212 ナット
213,214 リード線挿入孔
215 プラスチック製キャップ
216 ゴムリング
217 金属キャップ

Claims (2)

  1. 所定の間隙を挟んで互いに対向して広がる2枚の固定電極それぞれを有する同一寸法の2枚の固定電極板と、該2枚の固定電極板の、互いに対向する表面の中央に接する2つのスペーサと、中央部を取り巻くように複数のスリットが形成されたバネ部を有し該中央部が前記2つのスペーサに挟まれて前記間隙内に広がり該2枚の固定電極板を貫く方向の加速度に応じて該2枚の固定電極板のうちのいずれか一方に接近する可動電極板とを備え、前記固定電極それぞれと前記可動電極板との間の静電容量の変化により前記方向の加速度を検出する加速度センサにおいて、
    前記可動電極板が、前記2枚の固定電極板に挟まれた間隙内にのみ配置されるように該固定電極板よりも小さな寸法を有するとともに、該可動電極板の広がる方向の加速度により該可動電極板が前記2枚の固定電極板に挟まれた間隙から食み出す方向に力を受けたときに、前記バネ部の弾性変形内で、該可動電極板の端が該固定電極板の端に達するものであって、
    前記固定電極板の端面に接触もしくは近接し、前記可動電極板の端が前記固定電極板の端を越えて該2枚の固定電極板に挟まれた間隔から食み出すのを阻止する食出阻止部材を備えことを特徴とする加速度センサ。
  2. 前記2枚の固定電極板、前記2つのスペーサ、および前記可動電極板が1つのセンサモジュールを構成し、
    前記センサモジュールが搭載されるとともに、搭載されたセンサモジュールを構成する2枚の固定電極それぞれと可動電極板との間の静電容量の変化に基づいて前記方向の加速度を検出する加速度検出回路が構成されてなる回路基板を備え、さらに
    前記回路基板に搭載されたセンサモジュールに被冠される、前記食出阻止部材を兼ねた塵埃侵入防止用キャップを備えたことを特徴とする請求項1記載の加速度センサ。
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