JP4056382B2 - 熱電変換デバイス及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子デバイスの供給電源や補助電源、及び温度センサや赤外線センサ等として利用可能な素子であって、温接点と冷接点との温度差により発電するゼーベック効果を利用した熱電変換デバイス及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の熱電変換デバイスとしては、基板に対して平行な平行部と基板に対して垂直な垂直部とを備えたL字形状をなす複数の熱電対を直列に接続したものが提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
この熱電変換デバイスは、基板上にガラス層を形成し、そのガラス層上に第1端側接点及び第2端側接点を有する複数の熱電対を形成する。そして、前記ガラス層における前記各熱電対の第1端側接点に対応する部位以外の部位を除去し、各熱電対を片持ち梁り状態にする。そして、各熱電対における第1端側接点部位以外の部位を基板に対して垂直に折り曲げることにより垂直部を形成し、前記第1端側接点部位を平行部としている。
【0004】
次に、前記各熱電対において、垂直部の先端(第2端側接点)以外の部位にレジスト等を充填し、そのレジスト上に適宜の半導体や金属等を蒸着等して天板を形成し、その後、前記レジストを除去する。この結果、前記各第2端側接点と前記天板とを接着している。前記各第2端側接点と前記天板とを接着することにより、その両者間の熱伝達が円滑に行われ、熱電変換デバイスの熱電変換効率を上げるようにしている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−50801号公報(段落番号「0020」〜「0023」、第3図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記熱電変換デバイスでは、各熱電対を形成する際に、複数の熱電対をそれぞれ個々に折り曲げて平行部と垂直部とを形成しなければならず、その作業が煩雑となっていた。
【0007】
また、折り曲げ形成した前記各垂直部における第2端側接点の高さが不揃いとなってしまい各第2端側接点と天板とが確実に固定されず、各第2端側接点と天板との熱伝達が確実に行われないということがあった。
【0008】
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は各第2端側接点と天板との固定を確実にできると共に各第2端側接点と天板との熱伝達が確実にできる熱電変換デバイスを提供することにある。
【0009】
また、本発明の別の目的は、熱電対の形成を容易にできる熱電変換デバイスの製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、主面を有する基板と、第1端側接点と第2端側接点とをそれぞれ有すると共に互いに直列接続された複数の熱電対とを備え、前記各熱電対における前記第1端側接点が前記基板の前記主面にそれぞれ固定された熱電変換デバイスにおいて、前記基板の前記主面に対して対向配置された天板を備え、前記各熱電対における前記第2端側接点はバンプを介して前記天板に対してそれぞれ接着され、前記各熱電対における前記第2端側接点を前記基板に対して離間するように配置したことを要旨とする。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の熱電変換デバイスにおいて、前記基板と前記天板との間に介在すると共に前記基板及び前記天板のうち少なくとも何れか一方に対して固定されたスペーサにより、前記第2端側接点を前記基板に対して離間するように配置したことを要旨とする。
【0012】
請求項3に記載の発明は、基板上に犠牲層を形成し、この犠牲層上に第1端側接点と第2端側接点を有する熱電対を形成し、前記第2端側接点に対してバンプを設け、前記バンプに対して天板を同天板に形成されたパッドを介して熱圧着し、前記犠牲層における前記熱電対の前記第1端側接点に対応する部位以外の部位を除去した後、前記基板と前記第2端側接点とを前記基板の主面に対して直交する方向において離間すべく、前記基板と前記天板とを互いに離間させることを要旨とする。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の熱電変換デバイスの製造方法において、前記基板と前記天板との間にスペーサを介在させることにより、前記基板と前記第2端側接点とを前記基板の主面に対して直交する方向において互いに離間させることを要旨とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図11に従って説明する。
図1(a),(b)に示すように、本実施形態の熱電変換デバイス11は、シリコンからなる基板12と、互いに直列接続された複数の熱電対13と、天板14と、スペーサ15とを備えている。
【0015】
なお、図1(a)における金属膜27に相当する部位、及び図11における金属膜26に相当する部位には、説明の便宜上、斜線を付して図示している。
前記基板12の主面12aには、窒化ケイ素(Si3N4)や酸化ケイ素(SiO2)からなる絶縁層20が形成されている。前記絶縁層20の上面には、前記熱電対13の数分だけリンガラスからなる熱電対支持部21が形成されている。前記熱電対支持部21には、各熱電対13の第1端側接点P1が固定されている。即ち、前記絶縁層20及び熱電対支持部21を介して、熱電対13の第1端側接点P1が前記基板12の主面12aに固定されている。
【0016】
図1(b)に示すように、前記熱電対13は、多結晶シリコンからなる基層25と、クロム(Cr)からなる金属膜26と、金(Au)からなる金属膜27とを備えている。前記基層25は平面視において時折分断された蛇行状(図10参照)のパターンで形成されている。
【0017】
図11に示すように、前記基層25上の所定範囲には金属膜26が形成され、図1(a)に示すように、その金属膜26上には金属膜27が同金属膜26に積層するように形成されている。ところで、前記各熱電対13は単層部M1と多層部M2とをそれぞれ備えている。前記単層部M1は前記基層25単体で構成され、前記多層部M2は前記基層25、金属膜26、及び金属膜27にて構成されている。前記単層部M1と多層部M2は互いに平行となるように配置されている。
【0018】
なお、一般的な熱電対は、本来、2種類の材料を接続することにより構成している。しかしながら、本実施形態の熱電対13は、一方の材料(単層部M1)を多結晶シリコンにて構成し、他方の材料(多層部M2)をクロム線、金線、及び多結晶シリコンにて構成している。本実施形態の熱電対13は、このような構成であっても、熱電対としての機能を果たすと共に、製造を容易にできる。
【0019】
従って、各熱電対13において、単層部M1の熱電対支持部21側、及び多層部M2の熱電対支持部21側がそれぞれ前記第1端側接点P1とされている。そして、互いに隣り合う熱電対13同士における単層部M1の第1端側接点P1と、多層部M2の第1端側接点P1とが互いに接続されている。一方、各熱電対13において、単層部M1における第1端側接点P1とは反対側の端部と、多層部M2における第1端側接点P1とは反対側の端部とが接続され、この接続点が第2端側接点P2とされている。
【0020】
前記各第2端側接点P2の上面には、金からなるバンプ30がそれぞれ形成されている。ところで、前記基板12(絶縁層20)上における外周縁には4つのスペーサ15が固定され、そのスペーサ15には天板14が固定されている。前記天板14は、黒体材料(例えば、酸化コバルト)を混ぜたポリイミド系樹脂にて構成されている。前記天板14は基板12に対して平行となるようにスペーサ15に対して固定されている。前記天板14には、前記各バンプ30と対応する位置に、金(Au)からなるランド31がそれぞれ形成されている。前記ランド31はパッドに相当する。
【0021】
そして、前記各熱電対13における第2端側接点P2側の部位(以下、撓み部13aという)が上方(基板12に対して離れる方向)へ向けて撓んだ状態で、前記各ランド31に対して、前記各第2端側接点P2上に形成された各バンプ30がそれぞれ固定されている。前記撓み部13aは、「熱電対における第2端側接点側の部位」に相当する。即ち、前記各熱電対13の第2端側接点P2は、各バンプ30を介して天板14の各ランド31に対してそれぞれ接着されている。前記熱電対13の撓み部13aの撓み量は、前記基板12と前記天板14との間に介在された各スペーサ15の高さ(スペーサ15における離間方向の長さ)により規定されている。
【0022】
なお、離間方向とは、基板12の主面12aに対して直交する方向のことをいう。
次に、本実施形態のように構成された熱電変換デバイス11の製造方法について説明する。
【0023】
なお、図2〜図9においては、熱電変換デバイス11における複数の熱電対13のうちの一つのみを図示している。
まず、図2に示すように、天板14における基板12の主面12aに対向する面に対してスパッタリング法や金メッキ法等により複数のランド31を形成しておく(なお、図2においては、ランド31を一つのみ図示)。
【0024】
次に、図3に示すように、基板12上における主面12a全面に対して絶縁層20をLPCVD(low pressure chemical vapor deposition)等により形成する。そして、前記絶縁層20上の全面に犠牲層としてのガラス層32をAPCVD(atmospheric pressure chemical vapor deposition)等により形成する。さらに、前記ガラス層32上の全面に多結晶シリコンをLPCVD等により形成する。この多結晶シリコン上に図示しないマスクを被覆してフォトエッチングを行うことにより、蛇行状のパターンの前記基層25を形成する(図3及び図10参照)。
【0025】
この場合、基層25には熱電対13の配列方向(図10における上下方向)に沿って、基層25の蛇行を分断するための分断溝28を形成しておく。この分断溝28により、前記基層25は、熱電対13における前記第1端側接点P1に対応する部位である固定部25aと、熱電対13における同固定部25aよりも第2端側接点P2側の部位である持上部25bとに分けられている。因みに、前記撓み部13aは、前記持上部25b、前記金属膜26における同持上部25bに対応する部位、及び前記金属膜27における同持上部25bに対応する部位にて構成されている。
【0026】
次に、図10に示す前記固定部25a、持上部25b、及びガラス層32に対して、クロムを蒸着した後、この蒸着したクロムをウェットエッチング等を行うことにより金属膜26を形成する(図4及び図11参照)。この金属膜26は、前記固定部25a上、前記持上部25b上、及びその固定部25aと持上部25bとを分断する分断溝28に対して形成する。
【0027】
さらに、図11に示す金属膜26及びガラス層32に対して、金を蒸着した後、この蒸着した金をウェットエッチング等を行うことにより金属膜27を形成する(図1(a)、図5参照)。この結果、ガラス層32上に形成された、固定部25a、持上部25b、金属膜26、及び金属膜27により複数の熱電対13が構成される。
【0028】
次に、図6に示すように、前記各熱電対13の第2端側接点P2に対して、ワイヤボンダー法や金メッキ法等によりバンプ30をそれぞれ形成する。そして、図7に示すように、熱圧着法により天板14の各ランド31と前各記熱電対13上に形成されたバンプ30とをそれぞれ接着する。
【0029】
その後、図8に示すように、フッ酸等により、ガラス層32における各熱電対13の第1端側接点P1にそれぞれ対応する部位以外の部位を除去(リリース)する。この結果、ガラス層32における除去しなかった部位が熱電対支持部21となる。この際、前記各持上部25bは、金属膜26,27を介して対応する各固定部25aにそれぞれ支持される。
【0030】
そして、図9に示すように、前記基板12と前記各熱電対13の第2端側接点P2とを離間方向において離間すべく、前記基板12と天板14とを互いに離間させる。なお、前記離間方向は図9における上下方向に相当する。すると、各熱電対13の撓み部13aが撓むことにより、各熱電対13の第2端側接点P2は基板12に対して離間される。さらに、図1(b)に示すように、前記基板12と天板14との間にスペーサ15を介在させ、かつそのスペーサ15を基板12及び天板14に対して固定する。
【0031】
従って、本実施形態の熱電変換デバイス11によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、各熱電対13における第2端側接点P2をバンプ30を介して天板14に対してそれぞれ接着するようにした。従って、各熱電対13における第2端側接点P2の高さのバラツキが多少あっても、各バンプ30がそのバラツキ分に合わせてそれぞれ変形するため、各第2端側接点P2と天板14との固定を確実にできると共に、第2端側接点P2と天板14との熱伝達を確実にできる。
【0032】
(2)本実施形態では、各熱電対13における第2端側接点P2を基板12に対してそれぞれ離間するように配置した。従って、各熱電対13の第2端側接点P2には基板12からの熱が直接的に伝わることなく、熱電変換効率を上げることができる。
【0033】
即ち、この熱電対13における第1端側接点P1及び第2端側接点P2のうちいずれか一方が温接点、他方が冷接点として機能する。そして、各第1端側接点P1を基板12に対してそれぞれ接着することにより、基板12から各第1端側接点P1へ熱が直接的に伝わるようにした。一方、各第2端側接点P2を基板12に対してそれぞれ離間することにより基板12から各第2端側接点P2へ熱が直接的に伝わらないようにした。このため、第1端側接点P1と第2端側接点P2との温度差を大きくすることができる。
【0034】
(3)本実施形態では、基板12と天板14との間に介在すると共に前記基板12及び前記天板14に固定されたスペーサ15により、熱電対13における撓み部13aを撓ませて熱電対13の第2端側接点P2を前記基板12に対して離間するようにした。従って、スペーサ15を所望の長さ(ここでいう長さとは、離間方向の長さに相当)に設定することにより、各熱電対13の第2端側接点P2と基板12との離間距離を設定することができる。
【0035】
(4)本実施形態では、天板14には複数のランド31を備え、各ランド31に対して各熱電対13の第2端側接点P2上に形成されたバンプ30をそれぞれ熱圧着するようにした。従って、各熱電対13を天板14に対して一斉に接着することができる。
【0036】
(5)本実施形態では、基板12上にガラス層32を形成し、このガラス層32上に互いに直列接続される複数の熱電対13を形成した。そして、各熱電対13の第2端側接点P2上に対してバンプ30をそれぞれ形成し、その各バンプ30に対して天板14の各ランド31をそれぞれ熱圧着した。そして、ガラス層32における前記各熱電対13の第1端側接点P1にそれぞれ対応する部位以外の部位を除去(リリース)し、残った部位をそれぞれ熱電対支持部21とした。さらに、基板12と各第2端側接点P2とを離間方向において離間すべく、基板12と天板14とを互いに離間させた。
【0037】
このように、ガラス層32における不要部分を除去する前に各熱電対13に形成されたバンプ30に対して天板14の各ランド31をそれぞれ熱圧着することにより、各熱電対13の第2端側接点P2を一斉に天板14に対して接着することができる。即ち、複数の熱電対13を一斉に形成することができる。従って、特許文献1の熱電変換デバイスにおける熱電対と比して、複数の熱電対13の形成を容易にできる。
【0038】
(6)本実施形態では、バンプ30とランド31とを金(Au)にて形成した。従って、前記バンプ30をハンダ、前記ランド31を銅にて形成した場合と比べて、本実施形態のバンプ30及びランド31は熱圧着する際の温度を下げることができる。この結果、熱圧着による熱電変換デバイス11の過熱を抑えることができる。
【0039】
(7)本実施形態の熱電変換デバイス11は、例えば、産業廃熱を用いた発電、自動車の排気ガス熱を用いた発電、パーソナルコンピュータ等の電子装置における基板の放熱を用いた発電、腕時計において体温を用いた発電、及び温度センサや赤外線センサなどの各種用途に利用できる。
【0040】
(8)本実施形態では、各持上部25bは、金属膜26,27を介して対応する各固定部25aにそれぞれ支持されるようにした。クロム(Cr)からなる金属膜26及び金(Au)からなる金属膜27は延性材料であり、多結晶シリコンからなる基層25はほとんど延性を備えていない。従って、前記金属膜26,27における分断溝28(図3参照)に対応する部位が、熱電対13における固定部25aに対応する部位と、熱電対13における持上部25bに対応する部位とを屈曲自在とすることができる。
(他の実施形態)
なお、上記実施形態は以下のような他の実施形態に変更して具体化してもよい。
【0041】
・前記実施形態におけるガラス層32の代わりに犠牲層としてのポリシリコン層(多結晶シリコン層)を採用してもよい。
・前記実施形態では、各バンプ30及び各ランド31を金(Au)から形成していた。これに限らず、前記各バンプ30をハンダにて形成し、前記各ランド31を銅(Cu)にて形成してもよい。この場合、各ハンダからなるバンプ30は、ハンダメッキ法により各熱電対13の第2端側接点P2に対してそれぞれ形成する。そして、その各バンプ30と各ランド31とをそれぞれ熱圧着することにより、前記各熱電対13の第2端側接点P2を各バンプ30を介して天板14の各ランド31に対してそれぞれ接着する。
【0042】
・前記実施形態では、基板12と天板14とにおける離間距離を規定するために、前記基板12と天板14との間にスペーサ15を設けていた。これに限らず、基板12と天板14との相対位置を規定できるのであれば、どのような方法によってでも固定してもよい。
【0043】
・前記実施形態では、スペーサ15を基板12及び天板14の両方に対して固定していた。これに限らず、前記スペーサ15を基板12及び天板14のうちいずれか一方に対して固定するように熱電変換デバイス11を構成してもよい。
【0044】
・前記実施形態では、各撓み部13aが上方へ向けて撓んだ状態で、第2端側接点P2と基板12(絶縁層20)とが離間するように熱電変換デバイス11を構成していた。これに限らず、前記撓み部13aが撓んでいない状態で、かつ第2端側接点P2と基板12(絶縁層20)とが離間するように熱電変換デバイス11を構成してもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1及び請求項2に記載の発明によれば、各第2端側接点と天板との固定を確実にできると共に各第2端側接点と天板との熱伝達が確実にできる。
【0046】
また、請求項3及び請求項4に記載の発明によれば、熱電対の形成を容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は、本実施形態における熱電変換デバイスの平面図。(b)は、図1(a)のA−A線矢視断面図。
【図2】 熱電変換デバイスの製造工程を示す部分断面図。
【図3】 図10のB−B線矢視断面図であると共に、熱電変換デバイスの製造工程を示す部分断面図。
【図4】 図11のC−C線矢視断面図であると共に、熱電変換デバイスの製造工程を示す部分断面図。
【図5】 熱電変換デバイスの製造工程を示す部分断面図。
【図6】 熱電変換デバイスの製造工程を示す部分断面図。
【図7】 熱電変換デバイスの製造工程を示す部分断面図。
【図8】 熱電変換デバイスの製造工程を示す部分断面図。
【図9】 熱電変換デバイスの製造工程を示す部分断面図。
【図10】 熱電変換デバイスの製造工程を示す平面図。
【図11】 熱電変換デバイスの製造工程を示す平面図。
【符号の説明】
11…熱電変換デバイス、12…基板、12a…主面、13…熱電対、
13a…「熱電対における第2端側接点側の部位」としての撓み部、
14…天板、15…スペーサ、30…バンプ、31…パッドとしてのランド、
32…犠牲層としてのガラス層、P1…第1端側接点、P2…第2端側接点。
Claims (4)
- 主面を有する基板と、第1端側接点と第2端側接点とをそれぞれ有すると共に互いに直列接続された複数の熱電対とを備え、前記各熱電対における前記第1端側接点が前記基板の前記主面にそれぞれ固定された熱電変換デバイスにおいて、
前記基板の前記主面に対して対向配置された天板を備え、
前記各熱電対における前記第2端側接点はバンプを介して前記天板に対してそれぞれ接着され、
前記各熱電対における前記第2端側接点を前記基板に対して離間するように配置したことを特徴とする熱電変換デバイス。 - 前記基板と前記天板との間に介在すると共に前記基板及び前記天板のうち少なくとも何れか一方に対して固定されたスペーサにより、前記第2端側接点を前記基板に対して離間するように配置したことを特徴とする請求項1に記載の熱電変換デバイス。
- 基板上に犠牲層を形成し、この犠牲層上に第1端側接点と第2端側接点を有する熱電対を形成し、
前記第2端側接点に対してバンプを設け、前記バンプに対して天板を同天板に形成されたパッドを介して熱圧着し、
前記犠牲層における前記熱電対の前記第1端側接点に対応する部位以外の部位を除去した後、前記基板と前記第2端側接点とを前記基板の主面に対して直交する方向において離間すべく、前記基板と前記天板とを互いに離間させることを特徴とする熱電変換デバイスの製造方法。 - 前記基板と前記天板との間にスペーサを介在させることにより、前記基板と前記第2端側接点とを前記基板の主面に対して直交する方向において互いに離間させることを特徴とする請求項3に記載の熱電変換デバイスの製造方法。
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