JP4056293B2 - 装飾用建材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は装飾用建材に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、繊維補強セメント板などの無機質壁板で構築した壁面の要所、例えば出隅部や入隅部に、本体が繊維強化樹脂よりなる出隅役物や入隅役物を取り付け、建築物の外観に美観を付与することが広く行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記繊維強化樹脂よりなる本体そのものは耐薬品性強度に優れるが、その表面を着色するゲルコート層の材質が通常はポリエステル樹脂とされているため、耐紫外線強度が不足し、樹脂の劣化により3〜4年で艶引けや褪色が生じるといった問題があった。
【0004】
このため、通常は何年かおきの再塗装など定期的なメンテナンスが行われるが再塗装には手間がかかり、また、着色層が2色以上とされている場合は、再塗装によるメンテナンスが現場施工ではかなり困難で、元通りの装飾性を回復するには、場合によっては装飾用建材自体の張り替え工事が必要となる場合があるなどの問題があった。
【0005】
この発明は上記問題を解消し、本体が繊維強化樹脂で成形された装飾用建材の表面をゲルコート層で装飾した場合、そのゲルコート層の耐候性とりわけ耐紫外線強度を向上し、太陽光に暴露されても長時間艶引けや褪色を生じさせないようにすることを課題としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、上記課題を解決するため請求項1は、無機質壁板などで構築された外壁用の装飾用建材であって、繊維強化樹脂よりなる本体の外面が、着色ゲルコート層で着色され、該着色ゲルコート層外面が、紫外線吸収剤を添加したクリヤー塗料でトップコートされてなり、クリヤー塗料が質量%において、アクリルウレタンポリオール樹脂ワニス37.8〜47.5%、ポリイソシアネート樹脂ワニス4.0〜4.8%、添加剤1.0〜3.0%を含み、添加剤は、紫外線吸収剤、光安定剤、沈殿防止剤、消泡剤を含み、紫外線吸収剤が他のそれぞれの添加剤の2倍量、光安定剤、沈殿防止剤、消泡剤がそれぞれ同量の添加比率であることを特徴とするものである。
【0007】
従って、着色ゲルコート層は、紫外線吸収材を添加したクリヤー塗料で紫外線から保護されるので、ゲルコート層の風合いを生かしながら耐紫外線強を高めることが可能となり、長期間の艶引けや褪色が防止され、メンテナンスが省略化される。
【0008】
また、請求項2は、上記請求項1における装飾用建材が、建築物の出隅部や入隅部を覆って取り付けられるコーナ役物であるものである。
これらコーナ役物は、多種形状、多種色彩に装飾される場合が多い。従って、これらについて実施した場合、特に優れた効果が得られる。
【0009】
【実施の形態】
次に、この発明の実施の形態である装飾用建材について説明する。
図1は、この発明の実施の形態である装飾用建材として、出隅役物の使用状態を示す要部斜視図、図2は、出隅役物の要部拡大断面図である。
【0010】
この発明の実施の形態である装飾用建材1は、繊維補強セメント板2…2で形成された外壁の出隅部3に、その外観を整えるために使用されるもので、図2に示すように意匠性を発揮するよう表面凹凸模様などを有して鋳込み成形などにより成形され、樹脂含浸ガラス繊維マットで裏打ちされている。
【0011】
そして、部分拡大断面図に示すように繊維強化樹脂よりなる本体4の外表面がゲルコート層5によって凹凸模様などそれぞれの形態に合致した風合となるように着色され、さらにその表面に紫外線吸収剤を添加したクリヤー塗料6が塗布されている。
【0012】
なお、図示例のゲルコート層5、クリヤー塗料6は説明のために厚さを強調して示しており、実際は通常の塗装膜の厚さとされている。従って、図示例のような厚い層とされる訳ではない。
【0013】
従って、着色ゲルコート層5は、紫外線吸収剤を含むクリヤー塗料6により紫外線から保護され、褪色が防止される。そして、クリヤー塗料6は透明性を有するから着色ゲルコート層5の風合いも活かされ、もって長期間の耐候性が発揮され、メンテナンスの省力化が図れるのである。
【0014】
【発明の実施例】
試験板表面に、ポリエステル樹脂よりなるゲルコート層、裏面にポリエステル樹脂含浸のガラス繊維マットを裏打ちすることによって、厚さ2.5mmの試験板を成形し、乾燥硬化後、表面に下記表1並びに表2に示す配合のクリヤー塗料を平均98g/m2の塗布量で均一に塗装した。
【0015】
なお、以下に配合量を示す「%」は質量%を示す。
【0016】
【表1】
Figure 0004056293
*1 添加剤は、紫外線吸収剤、光安定剤、沈殿防止剤、消泡剤などからなり、使用される環境条件によって添加量の組合わせが変化するが、本実施例の場合の比率は、紫外線吸収剤が他のそれぞれの添加剤の2倍量、光安定剤、沈殿防止剤、消泡剤がそれぞれ同量の添加比率とした。
【0017】
また、上記紫外線吸収剤は、ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤を使用し、樹脂に1.5%添加で、紫外線透過率が1%以下のもの(チバスペシャリティーケミカルズ社製、商品名「チヌビン900」)を使用した。他の光安定剤、沈殿防止剤、消泡剤は、クリヤー塗料に添加使用されるごく一般的なものを使用した。
【0018】
なお、表2において、比較例1の添加剤の欄に示した*2の「1.5%」は紫外線吸収剤を添加しなかったものを示し、光安定剤、沈殿防止剤、消泡剤をそれぞれ0.3%づつ添加したものである。
【0019】
比較例2は、クリヤー塗料を塗装しなかったものである。
表2に示した、実施例1〜3及び比較例について、クリヤー塗料塗装後1週間後に促進耐候性試験を実施した。
【0020】
【表2】
Figure 0004056293
促進耐候試験機は、大日本プラスティックス株式会社製「ダイブラ・メタルウエザー KU‐R4」を使用し、光源メタルハライドランプ 75mW/cm2、温度63℃、湿度50%の雰囲気での促進試験を行い、目標の耐用10年が達成し得るか否かの基準として最長600時間(25日間)の連続試験を行った。
【0021】
その結果は表3の通りであった。
【0022】
【表3】
Figure 0004056293
表3において「色差(ΔE)」の欄の値は、小さいほど劣化の度合いが小さく
、「光沢保持率(%)」の値は大きいほど劣化の度合いが小さいことを示す。表3より明かなように、600時間経過後でも実施例のものは0.7と褪色が殆どなく、しかも光沢保持率も100%と殆ど光沢が失われていないことが確認された。
【0023】
即ち、600時間、自然界では10年間に相当するとされる期間ゲルコートの風合いを活かしながら耐候性が高めることが可能となった。
【0024】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、ポリエステル樹脂などの着色ゲルコート樹脂で塗装された装飾用建材であっても、紫外線吸収剤を含むクリヤー塗料によって着色ゲルコート樹脂が保護され、しかも透明性を有するので、ゲルコート層の風合いを活かしながら、耐候性を高めることが可能となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態である装飾用建材の使用状態を示す要部斜視図である。
【図2】図1のA‐A線矢視拡大断面図である。
【符号の説明】
1 装飾用建材
2 繊維補強セメント板
3 出隅部
4 繊維強化樹脂よりなる本体
5 着色ゲルコート層
6 クリヤー塗料

Claims (2)

  1. 無機質壁板などで構築された外壁用の装飾用建材であって、繊維強化樹脂よりなる本体の外面が、着色ゲルコート層で着色され、該着色ゲルコート層外面が、紫外線吸収剤を添加したクリヤー塗料でトップコートされてなり、
    クリヤー塗料が質量%において、アクリルウレタンポリオール樹脂ワニス37.8〜47.5%、ポリイソシアネート樹脂ワニス4.0〜4.8%、添加剤1.0〜3.0%を含み、添加剤は、紫外線吸収剤、光安定剤、沈殿防止剤、消泡剤を含み、紫外線吸収剤が他のそれぞれの添加剤の2倍量、光安定剤、沈殿防止剤、消泡剤がそれぞれ同量の添加比率であることを特徴とする装飾用建材。
  2. 建築物の出隅部、入隅部や開口部周辺を覆って取り付けられるものであることを特徴とする請求項1に記載の装飾用建材。
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