JP4054207B2 - 移動物体検知方法及び移動物体検知装置 - Google Patents

移動物体検知方法及び移動物体検知装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は移動物体検知方法及び移動物体検知装置に係り、特に、移動物体の進行方向に対して斜め方向から画像を撮影し、撮影画像から移動物体を検知する移動物体検知方法及び移動物体検知装置に関する。
【0002】
移動物体を監視する監視システムが工場における製品の自動検査や道路交通の監視等、急速にその応用分野が広がっている。画像処理を用いた監視システムでは、監視対象物の映像からその形状や模様、文字などの情報を抽出するものがある。このよう監視システムでは、移動している監視対象物が写っている一枚または複数枚の画像を抽出する検知処理が行う必要がある。さらに、監視対象物の正確な情報を得るためにはそれが適切な位置でなるべく大きく写っている画像を検知することが望ましい。
【0003】
ところが、監視対象を大きく写すには撮影画面の画角を狭くする必要がある。画面の画角が狭くなると、監視範囲も狭くなってしまう。監視範囲が狭くなると、監視対象の通過位置によっては、監視対象の一部しか写らなくなる。これによって、必要な情報が得られなくなるなどの不都合が発生する。このような現象は監視対象物の進行方向に対して斜め方向から監視対象物を撮影する側写撮影方式で発生しやすい。このため、監視対象物の情報を確実に得られる画像検知方法が望まれていた。
【0004】
【従来の技術】
監視システムにおける監視対象物の撮影方式としては正面撮影方式及び側写撮影方式がある。
【0005】
図1は正面撮影方式を説明するための図を示す。
【0006】
移動体1は、移動経路2上を矢印X1方向に移動する。正面撮影方式では、移動経路2上方に撮像装置設置用ゲート4を横架させ、設置用ゲート4に撮像装置3を取付けた構成とされており、移動経路2を正面上方から撮像する。
【0007】
図2は正面撮影方式の撮像画像を示す図である。
【0008】
正面撮影方式では、図2に示すように検知ラインL0で移動物体1の正面画像が撮影される。正面撮影方式では、撮像装置3を設置するための撮像装置設置用ゲート4を設ける必要があったため、撮像装置3の設置が容易でなかった。
【0009】
図3、図4は側写撮影方式を説明するための図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0010】
このとき、側写撮影方式では、移動経路2の矢印Y1方向の外側部にポール5を立設し、ポール5に撮像装置3を取付けることにより、移動経路2を斜め上方から撮影している。移動経路2の矢印Y1方向の側部にポール5を立設すればよく、また、移動物体1の移動を妨げることなく設置が可能であり、撮像装置3を容易に設置できる。
【0011】
図5は側写撮影方式の撮像画像を示す図、図6は正面撮影方式と側写撮影方式との撮像範囲を比較するための図である。
【0012】
側写撮影方式では、検知ラインL0を移動物体1が通過するときの画像を記憶する。そのときの撮像画像を図5に示す。側写撮影方式では、図5、図6に示すように正面撮影方式の撮影幅w1に比べて撮影幅w2を広くできる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、従来の側写撮影方式は、正面撮影方式の延長として開発されてきた。よって、検知ラインが撮像画面の底辺と平行になるように設定されていた。
【0014】
図7〜図9は側写撮影方式時に移動物体検出動作を説明するための図を示す。
【0015】
側写撮影方式では、撮像装置3は移動物体1の移動方向、矢印X1方向に対して傾斜して配置されているため、移動物体1は画面中では図7〜9に示すように右上から左下方向に移動する。
【0016】
このとき、移動物体1が図7(B)に示すように撮像範囲の左側から移動すると、図7(B)に示すように移動物体1が検知ラインL0上に達したとき、移動物体1の全体像が撮像される。また、移動物体1が図8(A)に示すように撮像範囲の中央から移動すると、図8(B)に示すように移動物体1が検知ラインL0に達したときに、移動物体1の左部分が画面の左辺からは外にはみ出すことになる。また、移動物体1が図9(A)に示すように画面右辺から侵入すると、移動物体1が図9(B)に示すように検知ラインL0に達したときに、移動物体1の右部分が画面右辺から外にはみ出することになる。
【0017】
このように、側写撮影方式では、移動物体の通過位置によって、移動物体が撮像される期間が異なる。このため、検知ラインL0で移動物体1の一部が画面の外にはみ出してしまい、検知漏れが発生する恐れがあった。
【0018】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、移動物体を確実に検知できる移動物体検知方法及び移動物体検知装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は、撮像装置により移動物体の進行方向に対して斜め方向から画像を撮影し、該撮影画像から該移動物体を検知する移動物体検知方法であって、前記撮像装置は、前記移動物体の移動方向と撮像画面の上下方向とが一致するように角度調整されており、前記移動物体の検知位置を前記撮像画面と水平で前記移動物体の移動方向と略直交するように設定し、前記移動物体の検知位置で前記移動物体を検知することを特徴とする。
また、本発明は、移動物体の進行方向に対して斜め方向から撮像装置により撮影された画像から該移動物体を検知する移動物体検知装置であって、前記移動物体を検知する位置が前記撮像画面と水平で、該移動物体の移動方向と略直交し、かつ、該移動物体に応じて異なる位置に設定された移動物体検知手段と、前記移動物体検知手段により前記移動物体が検知されたときの前記撮影画像を検知する検知手段とを有し、前記撮像装置は、前記移動物体の移動方向と撮像画面の上下方向とが一致するように角度調整されていることを特徴とする。
【0021】
本発明によれば、移動物体の移動方向と撮像画面の上下方向とが一致するように角度調整されており、移動物体の検知位置を撮像画面と水平で移動物体の移動方向と略直交するように設定し、移動物体の検知位置で移動物体を検知することにより、撮影画面上、移動物体の通過位置によらず、移動物体が確実に撮影されているタイミングで画像を検知できる。よって、移動物体の画像を確実に抽出できる。また、通過位置を撮像画面に水平にできるので、移動物体の検知処理が簡略化できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図10は本発明の第1実施例の概略図、図11は本発明の第1実施例のブロック構成図を示す。同図中、図3と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0023】
本実施例の移動物体検知装置100は、移動物体検知センサ101を移動物体1の進行方向、すなわち、矢印X1方向に直交する方向、すなわち、矢印Y方向に対して角度θの角度で直線状に配置されている。この移動物体検知センサ101のラインが検知ラインL0に相当する。
【0024】
移動検知センサ101は、例えば、ライン状の圧力センサより構成されており、移動物体1が移動物体検知センサ101上を通り過ぎるときに検知信号を出力する。なお、移動検知センサ101は、圧力センサに限定されるものではなく、光電式センサなどであってよく、要は、移動物体1を所望の検知ラインL0上で検出できるものであればよい。
【0025】
図12は画像処理装置102の処理フローチャートを示す。
【0026】
画像処理装置102は、ステップS1−1で移動体検知センサ101より検知結果を取り込む。画像処理装置102は、ステップS1−2で移動体検知センサ101により移動物体1が検知されたか否かを判定する。画像処理装置102は、ステップS1−2で移動体検知センサ101により移動物体1が検知されると、次にステップS1−3でそのときの撮像装置3からの画像を取り込み、記憶装置103に記憶する。上記動作を繰り返すことにより、検知ラインL0上を通過した移動物体1の画像が記憶装置103に記憶される。また、画像処理装置102は、撮像装置3で読み取られた撮像画面を表示装置104に表示させる。
【0027】
画像処理装置102は、記憶装置103に記憶された画像に対して例えば、画像中の移動物体の形状を判定するなどの処理を実行する。
【0028】
図13、図14は本発明の第1実施例の動作説明図を示す。
【0029】
図13に示すように移動物体1aは、移動経路2上の経路2aを通って矢印X1方向に移動している。また、移動物体1bは、移動経路2上の経路2bを矢印X2方向に移動している。このとき、移動物体1aは撮像装置3の撮像画面上で図14(A)に示すように画面の上辺から画面内に移動し、左辺に抜ける経路をとる。また、移動物体1bは撮像装置3の撮像画面上では図14(A)に示すように右辺から撮像画面内に移動し、下辺に抜ける経路をとる。
【0030】
移動物体1aが矢印X1方向に移動し、検知ラインL0に達したとき、図14(B)に示すように移動物体1aの正面全体が撮像画面内に位置する。このときの撮像画面が読み取られ、記憶装置103に記憶される。
【0031】
また、移動物体1bが矢印X1方向に移動し、検知ラインL0に達したとき、図14(B)に示すように移動物体1bの正面全体が撮像画面内に位置する。このときの撮像画面が読み取られ、記憶装置103に記憶される。これにより、移動物体1a、1bの正面画像を確実に記憶できる。
【0032】
このように本実施例によれば、側写撮影方式により撮影範囲を広げた場合に確実に移動物体の画像を抽出できる。
【0033】
なお、検知ラインL0を構成する移動物体検知センサ101の配置は、直線状に限定されるものではなく、階段状あるいは折れ線状であってもよい。
【0034】
図15は検知ラインの第1変形例の配置を説明するための図を示す。
【0035】
本変形例の検知ラインL10は、検知ラインを階段状に配置したものである。検知ラインL10は、第1の検知ラインL11及び第2の検知ラインL12から構成される。
【0036】
第1の検知ラインL11は、移動経路2のうち経路2a上に埋設された第1の移動物体検知センサ101aにより設定されている。第1の検知ラインL11は、移動物体1a、1bの移動方向、すなわち、矢印X1方向に略直交する方向に平行に設定されている。
【0037】
第2の検知ラインL12は、移動経路2のうち経路2b上に埋設された第2の移動物体検知センサ101bにより設定されている。第2の検知ラインL12は、移動物体1a、1bの移動方向、すなわち、矢印X1方向に略直交する方向に平行に、かつ、第1の検知ラインL12から距離dだけ矢印X1方向にずれた位置に埋設されている。
【0038】
距離dは、第1の検知ラインL11を移動物体1aが通過したときに、移動物体1aの正面が表示され、かつ、第2の検知ラインL12を移動物体1bが通過したときに、移動物体1bの正面が表示されるように設定されている。
【0039】
図16は検知ラインの第1変形例の動作説明図を示す。
【0040】
移動物体1aは撮像装置3の撮像画面上では図16(A)に示すように画面の上辺から画面内に移動してくる。また、移動物体1bは撮像装置3の撮像画面上では図16(A)に示すように右辺から撮像画面内に移動してくる。
【0041】
移動物体1aがさらに矢印X1方向に移動し、第1の検知ラインL11に達したとき、図16(B)に示すように移動物体1aの正面全体が撮像画面内に位置する。また、移動物体1bがさらに矢印X1方向に移動し、第2の検知ラインL12に達したとき、図16(B)に示すように移動物体1bの正面全体が撮像画面内に位置する。このように、移動物体1a、1bは共に検知ラインL10に達すると正面の全体画像が撮像画面内に位置し、このときの撮像画面が読み取られ、記憶装置103に記憶される。このように、移動物体1a、1bの正面全体の画像を確実に記憶できる。
【0042】
図17は検知ラインの第2変形例の配置を説明するための図を示す。
【0043】
本変形例の検知ラインL20は、移動経路2上に埋設された移動物体検知センサ101´を折れ線状に配置することにより設定されている。検知ラインL20は、第1の検知部L21及び第2の検知部L22から構成される。
【0044】
第1の検知部L21は、移動経路2のうち経路2a上に矢印X1方向に直交する方向に対して矢印X2方向に傾斜して配置されている。また、第2の検知部L22は、移動経路2のうち経路2b上に矢印X2方向に直交する方向に平行に配置されている。
【0045】
第2の検知部L22は、第2の検知部L22上を移動物体1bが通過したときに、移動物体1bの正面が表示されるように傾斜が設定されている。
【0046】
図18は検知ラインの第2変形例の動作説明図を示す。
【0047】
移動物体1aは撮像装置3の撮像画面上では図18(A)に示すように撮像画面の上辺から撮像画面内に移動し、左辺から撮像画面に抜け出る。また、移動物体1bは撮像装置3の撮像画面上では図18(A)に示すように右辺から撮像画面内に移動し、下辺から撮像画面を抜け出る。
【0048】
移動物体1aが矢印X1方向に移動し、第1の検知部L21に達すると、図18(B)に示すように移動物体1aの正面全体が撮像画面内に位置する。また、移動物体1bが矢印X1方向に移動し、第2の検知部L22に達すると、図18(B)に示すように移動物体1bの正面全体が撮像画面内に位置する。このように、移動物体1a、1bは共に検知ラインL20に達すると正面全体の画像が撮像画面内に位置する。このときの撮像画面が読み取られ、記憶装置103に記憶される。このため、移動物体1a、1bの正面画像を確実に記憶できる。
【0049】
なお、本実施例では、移動物体検知センサ101により移動物体1を検知し、画像を抽出するタイミングを決定しているが、画像処理により移動物体1の位置を検知し、その画像を抽出するタイミングを決定するようにしてもよい。
【0050】
図19は本発明の第2実施例のブロック構成図を示す。同図中、図11と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0051】
本実施例の移動物体検知装置100は、移動物体検知センサ101に代えて、が画像処理装置102での画像処理により検知するようにしたものである。画像処理装置102での画像処理では、撮像装置3からの撮像画像から移動物体1を抽出し、その撮像画面上での位置を検知して、撮像画像の記憶タイミングを取得する処理を実行する。
【0052】
図20は画像処理装置102の処理フローチャートを示す。
【0053】
画像処理装置102は、ステップS2−1で撮像装置3から撮像画面を取り込む。次に画像処理装置102は、撮像装置3から取り込んだ撮像画面から移動物体1を抽出する処理を行う。撮像画面から移動物体1を抽出する処理は、例えば、エッジ抽出法が用いられる。エッジ抽出法では、撮像画面のエッジを検出し、検出したエッジを前のフレームのエッジと比較し、移動しているエッジを認識し、移動物体1を抽出する。
【0054】
画像処理装置は、ステップS2−2で移動物体1が抽出されると、次に、ステップS2−3で認識した移動物体1が検知ラインL0に達したか否かを判定する。ステップS2−3の次に、ステップS2−3で認識した移動物体1が検知ラインL0に達したか否かを判定は、例えば、検知ラインL0に沿って移動物体1のエッジをカウントして得たカウント値であるエッジヒストグラムに基づいて行われる。例えば、エッジヒストグラムが所定値に達すれば、移動物体1が検知ラインL0に達したと判定する。
【0055】
画像処理装置は、ステップS2−3で移動物体1が検知ラインL0に到達したと判定すると、ステップS2−4でそのときの撮像画面を取り込み記憶装置103に記憶する。
【0056】
上記動作を繰り返すことにより、検知ラインL0を通過した移動物体1の撮像画面が順次に記憶装置103に記憶される。
【0057】
本実施例によれば、画像処理により撮像画面を記憶装置103に記憶するタイミングを得ているため、移動物体検知センサ101を設置する必要がないので、構成を簡略化できる。
【0058】
なお、本実施例では、エッジ抽出法を用いて移動物体1を抽出したが、移動物体1の抽出はエッジ抽出法に限定されるものではなく、他の画像処理によるものであってもよく、要は移動物体1を検知できる画像処理法であればよい。
【0059】
また、第2実施例では、撮像画面中に検知ラインL0が斜めに設定されているため、エッジヒストグラムを求める際に、検知ラインL0に沿ってエッジを斜めにカウントを行う必要がある。よって、画像処理装置12での処理が煩雑になる。
【0060】
そこで、撮像装置3を矢印φ方向に回転させることにより検知ラインL0を撮像画面の上辺、下辺に平行にするようにしてもよい。
【0061】
図21は本発明の第2実施例の変形例の概略構成図を示す。
【0062】
本実施例は、移動物体1の移動方向と撮像画面の上下方向とが一致するように撮像装置3を回転させたことを特徴としており、撮像装置3を矢印φ方向に回転させるために、撮像装置3と取付ポール5とを回動機構201を介して接続する。
【0063】
回動機構201は、撮像装置3を少なくとも撮像方向を中心軸として矢印φ方向に回転可能させるための機構である。回転機構201により撮像装置3の角度を調整する。なお、撮像装置3の角度は例えば、撮像装置3の設置時に表示装置104を見ながら目視で調整される。
【0064】
図22、図23は本発明の第2実施例の変形例の動作説明図を示す。
【0065】
本変形例によれば、撮像装置3を角度φ、回転させることにより図22(A)に示す撮像画面が図22(B)に示すように検知ラインL0を水平となる撮像画面に変更できる。
【0066】
本変形例によれば、検知ラインL0を撮像画面に水平にできるので、移動物体1の検知処理が簡略化できる。
【0067】
このとき、図22(B)に示すように移動物体1の移動方向、矢印X1方向が撮像装置3の撮像画面の鉛直方向に対して傾く場合があるが、図23(B)に示すように移動物体1の移動方向、矢印X1方向と撮像装置3の撮像画面の鉛直方向とを一致させるように撮像装置3の回転を設定してもよい。撮像装置3の調整は、例えば、表示装置104の表示画面を見ながら行う。図23(B)に示すように移動物体1の移動方向、矢印X1方向と撮像装置3の撮像画面の鉛直方向とを一致させることにより、移動物体1を通過位置によらず同じ高さで検知できる。なお、撮像装置3の回転角度φは計算によっても求めることができる。
【0068】
ここで、撮像装置3を固定する回転角度を算出する場合の算出方法について説明する。
【0069】
撮像装置3の角度φを求めるには、まず、撮像装置3の撮像平面Cmを求める。次に求めた撮像平面Cmに移動物体1の移動方向のベクトル及び水平方向のベクトルを投影させる。次に投影された水平方向のベクトルが撮像平面Cm上で水平になるような角度φを求める。求められた角度φが撮像装置3の回転角度φとなる。
【0070】
図24は撮像装置3の調整角度を求める方法を説明するための図を示す。
【0071】
撮像装置3の回転角度φの求め方を数式を用いて説明する。
【0072】
図24においてワールド座標系の原点Oを撮像装置の座標系の原点とする。なお、座標軸x、y、zは図23に示すように設定する。
【0073】
ここで、撮像系は射影変換したものとする。撮像装置3の光軸の方向ベクトルCmは、
Cm=(X、Y、Z) ・・・(1)
で表せる。
【0074】
また、光軸長Lは、
L=√(X^2+Y^2+Z^2) ・・・(2)
で表せる。
【0075】
このとき、撮像装置3の焦点距離をfとすると、撮像平面Cmの関数は一般に
Xx+Yy+Zz=Lf ・・・(3)
で表せる。
【0076】
ここで、ワールド座標系における移動物体1の進行方向の単位ベクトルをa、ワールド座標系における移動物体1の水平方向の単位ベクトルをbとすると、
a=(0、0、−1) ・・・(4)
b=(1、0、0) ・・・(5)
で表される。
【0077】
撮像平面Cmに投影された移動物体1の進行方向のベクトルαは、
α=(XZ、YZ、−(X^2+Y^2)) ・・・(6)
で表せ、撮像平面Cmに投影された移動物体1の水平方向のベクトルβは、
β=(−(Y^2+Z^2)、XY、YZ) ・・・(7)
で表せる。
【0078】
撮像装置3の回転角φは、
cos(φ+90°)=(α、β)/(|α|・|β|) ・・・(8)
で表せる。なお、式(8)において(α、β)はベクトルαとベクトルβとの内積を示す。
【0079】
式(8)から回転角φは、
φ=sin^-1[(XZ)/{√(X^2+Y^2)・(Y^2+Z^2)}]・・・(9)
で与えられる。
【0080】
なお、撮像装置3の設置時に移動物体1の進行方向、すなわち、矢印X1方向と撮像装置3の撮像画面の上下方向とが一致するように撮像装置3の回転角度φを調整した状態で、検知ラインL0が撮像装置3の撮像画面の水平方向となるように検知ラインL0の傾斜角度θを調整するようにしてもよい。検知ラインL0の傾斜角θの調整は、移動物体検知センサ101の設置時に表示装置104を見ながら調整する。なお、計算により予め算出するようにしてもよい。
【0081】
次に検知ラインL0の傾斜角θの算出方法について説明する。
【0082】
検知ラインL0の傾斜角度θは、撮像装置3の撮像画面上での水平方向ベクトルを求め、求められた水平方向ベクトルを移動経路2に投影させ、投影されたベクトルから傾斜角θを求める。
【0083】
ワールド座標系の撮像画面の水平方向のベクトルをγとすると、ベクトルγは、図24において、
γ=(Y、−X、0) ・・・(10)
で与えられる。
【0084】
これを移動物体1の移動する平面に射影した方向ベクトルをrとすると、方向ベクトルrは、投影条件から
r=(X^2+Y^2、0、Z^2) ・・・(11)
で与えられる。
【0085】
なお、ベクトルγの単位ベクトルは式(5)のベクトルbに相当するので、ベクトルγに代えてベクトルbを用いて角度θを求めると、
式(5)、(11)から
Figure 0004054207
で求められる。なお、(b、r)は、ベクトルbとベクトルrとの内積を示す。
【0086】
また、上記変形例は、当然のことながら第1実施例にも同様に適用できるものである。
【0087】
なお、第1、第2実施例では、移動経路2上を移動物体が移動する場合を例に説明を行ったが、移動経路2がベルトコンベアなどから構成され、移動経路2が移動して移動物体1を移動させるようなシステムにおいても本発明は適用可能である。
【0088】
また、上記第1、第2実施例では、移動物体1が移動経路2を矢印X1方向に移動した場合について説明したが、移動経路2を矢印X2方向に移動した場合についても同様に画像抽出が可能である。なお、移動物体1が移動経路2を矢印X2方向に移動する場合には、検知ラインL0を画面右上に平行移動させればよい。あるいは、移動物体1が検知ラインL0を通過し終わったときの撮像画像を抽出することにより、移動物体1の画像を抽出できる。
【0089】
なお、本実施例では、撮像装置3を移動経路2の矢印Y1方向の側部に配置した例について説明したが、移動経路2の矢印Y2方向の側部に配置するようにしてもよい。なお、この場合、移動物体1の位置関係が左右反転することになるが、上記実施例と同様に移動物体を検知することができる。
【0090】
【発明の効果】
上述の如く、本発明によれば、移動物体の移動方向と撮像画面の上下方向とが一致するように角度調整されており、移動物体の検知位置を撮像画面と水平で移動物体の移動方向と略直交するように設定し、移動物体の検知位置で移動物体を検知することにより、撮影画面上、移動物体の通過位置によらず、移動物体が確実に撮影されているタイミングで移動物体を検知でき、よって、その位置で移動物体の画像を抽出することにより移動物体の画像を確実に抽出できるとともに、通過位置を撮像画面に水平にできるので、移動物体の検知処理が簡略化できる等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 正面撮影方式を説明するための図である。
【図2】 正面撮影方式の撮像画像を示す図である。
【図3】 側写撮影方式を説明するための図である。
【図4】 側写撮影方式を説明するための図である。
【図5】 側写撮影方式の撮像画像を示す図である。
【図6】 正面撮影方式と側写撮影方式との撮像範囲を比較するための図である。
【図7】 側写撮影方式時に移動物体検出動作を説明するための図である。
【図8】 側写撮影方式時に移動物体検出動作を説明するための図である。
【図9】 側写撮影方式時に移動物体検出動作を説明するための図である。
【図10】本発明の第1実施例の概略図である。
【図11】本発明の第1実施例のブロック構成図である。
【図12】画像処理装置102の処理フローチャートである。
【図13】本発明の第1実施例の動作説明図である。
【図14】本発明の第1実施例の動作説明図である。
【図15】検知ラインの第1変形例の配置を説明するための図である。
【図16】検知ラインの第1変形例の動作説明図である。
【図17】検知ラインの第2変形例の配置を説明するための図である。
【図18】検知ラインの第2変形例の動作説明図である。
【図19】本発明の第2実施例のブロック構成図である。
【図20】画像処理装置102の処理フローチャートである。
【図21】本発明の第2実施例の変形例の概略図である。
【図22】本発明の第2実施例の変形例の撮像画像を示す図である。
【図23】本発明の第2実施例の変形例の撮像画像を示す図である。
【図24】撮像装置3の調整角度を求める方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1:移動物体、2:移動経路、3:撮像装置、4:撮像装置設置用ゲート
5:撮像装置設置用ポール
100、200:移動物体検知装置
101、101´:移動物体検知センサ
101a:第1の移動物体検知センサ、101b:第2の移動物体検知センサ
102:画像処理装置、103:記憶装置
104:表示装置

Claims (2)

  1. 撮像装置により移動物体の進行方向に対して斜め方向から画像を撮影し、該撮影画像から該移動物体を検知する移動物体検知方法であって、
    前記撮像装置は、前記移動物体の移動方向と撮像画面の上下方向とが一致するように角度調整されており、
    前記移動物体の検知位置を前記撮像画面と水平で前記移動物体の移動方向と略直交するように設定し、
    前記移動物体の検知位置で前記移動物体を検知することを特徴とする移動物体検知方法。
  2. 移動物体の進行方向に対して斜め方向から撮像装置により撮影された画像から該移動物体を検知する移動物体検知装置であって、
    前記移動物体を検知する位置が前記撮像画面と水平で、該移動物体の移動方向と略直交し、かつ、該移動物体に応じて異なる位置に設定された移動物体検知手段と、
    前記移動物体検知手段により前記移動物体が検知されたときの前記撮影画像を検知する検知手段とを有し、
    前記撮像装置は、前記移動物体の移動方向と撮像画面の上下方向とが一致するように角度調整されていることを特徴とする移動物体検知装置。
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