JP4053377B2 - 採血管外筒及び採血システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、血液を採取する際に用いられる採血管外筒及び、採血管及び採血管外筒を用いた採血システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、医療機関においては、患者から採取された血液を試験管等の容器に収容し、検査内容を記載した検査依頼書と共に検査を行う検査機関に搬送していた。そして、検査機関においては、検査依頼書に記載されている検査内容に基づいて検査を行っていた。
【0003】
ここで、医療機関においては、血液がどの患者から採取されたものであるかを識別するため、患者の氏名や、患者毎に付与されている患者ID等を血液を収容した容器に付していた。例えば、患者の氏名や、患者毎に付与されている患者IDを容器に直接記載したり、又は、患者の氏名等を記載したラベルを容器に貼り付けていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、血液を採取した後に、採取された血液を収容した容器に患者氏名や患者IDを直接記載したり、又は、患者氏名や患者IDを記載したラベルを貼り付けている場合には、患者氏名の記載を誤ってしまい、患者の取り違えや血液の取り違え事故が生じる可能性がある。また、血液を採取する前に、予め容器に患者氏名を記載等している場合にも、採取した血液を収容する容器を取り違え、患者又は血液の取り違え事故が生じる可能性がある。更に、記載されている患者氏名等の一部が消え、記載されている文字が読みにくくなる場合もある。
【0005】
この発明の課題は、患者又は血液の取り違え事故を防止すべく、採血を行った患者等を確実に識別できる採血管と共に用いる採血管外筒及び、採血管及び採血管外筒を用いた採血システムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の採血管外筒は、一端に閉部を有し、他端に開口部を有する筒状の採血管挿入部と、前記閉部に着脱可能に装着された注射針とを備える採血管外筒であって、前記採血管挿入部の壁部にICタグに対して情報の送受信を行うためのアンテナを備えることを特徴とする。
【0010】
また、請求項2記載の採血管外筒は、前記アンテナが、前記採血管挿入部の壁内部に埋め込まれていることを特徴とする。
【0011】
この請求項1及び請求項2記載の採血管外筒によれば、採血管挿入部の壁部にICタグに対して情報の送受信を行うためのアンテナを備えているため、採血を行う際にICタグに対して情報の送受信を行うことができる。
【0012】
また、請求項3記載の採血システムは、一端が閉じ他端に開口部を有する筒状の収容部と、前記収容部を減圧した状態で前記開口部を閉じる蓋部と、前記収容部内にICタグとを備える採血管と、一端に閉部を有し、他端に開口部を有する筒状の採血管挿入部と、前記閉部に着脱可能に装着された注射針と、前記採血管挿入部の壁部にICタグに対して情報の送受信を行うためのアンテナとを備える採血管外筒とを備え、前記採血管外筒の前記採血管挿入部に前記採血管を挿入し、前記注射針の前記採血管挿入部側の端部を、前記採血管の蓋部に貫通させることにより血液を採取することを特徴とする。
また、請求項4記載の採血システムは、バーコードに記録されている情報を読み取るバーコードリーダと、前記採血管外筒の採血管挿入部に前記採血管が挿入された際に、前記バーコードリーダにより読み取られた情報を、前記採血管外筒の壁部に備えられたアンテナを介して前記採血管の収容部内に備えられたICタグに書き込むICタグライタとを備えることを特徴とする。
【0013】
この請求項3及び4記載の採血システムによれば、採血管外筒に装着された注射針の一方の端部を患者の血管に刺し、採血管外筒の採血管挿入部側の注射針の端部を採血管の蓋部に貫通させることにより採血が行われる。そして、採血管外筒の採血管挿入部に採血管が挿入される際に、バーコードリーダにより読み取られた患者ID等の情報が採血管の収容部内に備えられたICタグに書き込まれる。従って、ICタグに書き込まれた採取された血液を識別するための情報により患者又は血液の取り違え事故を確実に防止することができる。
【0014】
また、請求項5記載の採血システムは、前記I C タグが前記収容部に収容される血液の性状に影響を与えることがない素材によりコーティングされていることを特徴とする。また、請求項6記載の採血システムは、前記素材が前記収容部を形成する素材と同一の素材であることを特徴とする。
【0015】
この請求項5及び請求項6記載の採血システムによれば、採血管の収容部に収容される血液の性状に影響を与えることがない素材によりICタグがコーティングされている。従って、採血管の収容部内にICタグが備えられている場合であっても、血液の検査結果に影響を与えることがなく、従来の検査体制を変更することなく本採血システムを容易に導入することができる。
【0016】
また、請求項7記載の採血システムは、前記アンテナが前記採血管挿入部の壁内部に埋め込まれていることを特徴とする。この請求項7記載の採血システムによれば、採血管外筒の採血管挿入部に採血管が挿入された場合に、採血管の収容部内に備えられているICタグに確実に情報を書き込むことができる。
【0017】
また、請求項8記載の採血システムは、前記アンテナが前記採血管外筒の前記採血管挿入部に前記採血管が挿入された場合に、該採血管の収容部内に備えられたICタグに対して情報の送受信が可能となることを特徴とする。
【0018】
この請求項8記載の採血システムによれば、採血管外筒の採血管挿入部に挿入されていない採血管、例えば、採血管外筒の周囲に置かれている他の採血管の収容部内に備えられたICタグに情報が書き込まれてしまうことを防止することができる。
【0019】
また、請求項9記載の採血システムは、血液を採取した各機関において用いられている識別情報を、前記血液の検査を依頼された検査機関において用いられる検査機関用識別情報に変換するための変換パターンを記憶する変換パターンテーブルと、前記変換パターンテーブルを参照して、前記バーコードリーダにより読み取られた前記識別情報を前記検査機関用識別情報に変換する識別情報変換手段とを更に備え、前記ICタグライタは、前記識別情報変換手段により変換された前記検査機関用識別情報を前記採血管外筒の壁部に備えられたアンテナを介して前記採血管の収容部内に備えられたICタグに書き込むことを特徴とする。
【0020】
この請求項9記載の採血システムによれば、バーコードに記録されている識別情報をバーコードリーダを介して読み取り、変換パターンテーブルを参照して変換された検査機関用識別情報を採血管の収容部内に備えられたICタグに書き込んでいる。従って、複数の医療機関のそれぞれにおいて採取された血液を検査機関に搬入している場合であっても、統一的な検査機関用識別情報に基づいて容易に血液の管理を行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態に係る採血システムについて説明する。
【0022】
図1は、実施の形態に係る採血管の一例を示す図である。図1に示すように、採血管2は、一端が閉じ他端に開口部を有する円筒状の収容部4と、収容部4内を減圧した状態で開口部を閉じる蓋部6を備えている。また、収容部4の内部には、採取された血液がどの患者から採取されたものであるかを識別するための情報を記録するICタグ8が収容されている。
【0023】
図2は、実施の形態に係るICタグの一例を示す図である。図2に示すように、ICタグ8は、ICタグ本体12を備え、このICタグ本体12は、採血管2の収容部4を形成する素材と同一の素材からなるシート10によりコーティングされている。例えば、採血管2の収容部4が、ポリエステルにより形成されている場合には、ポリエステルからなるシート10によりICタグ本体12がコーティングされている。また、収容部4がポリエチレンにより形成されている場合にはポリエチレンからなるシート10により、ポリプロピレンにより形成されている場合にはポリプロピレンからなるシート10によりICタグ本体12がコーティングされている。
【0024】
また、ICタグ本体12は、メモリを備えたICチップ(図示せず)を備え、このICチップには、ICタグ8に対して送信された情報の受信を行う共に、メモリに記録されている情報の送信を行うアンテナ(図示せず)が接続されている。なお、ICタグ本体12には、非接触で情報の読み取り及び書き込みを行うことができるもの、例えば、RFID(Radio Frequency Identification)タグ等が用いられる。
【0025】
図3は、実施の形態に係る採血管外筒の一例を示す図である。図3に示すように、この採血管外筒20は、一端に閉部を有し、他端に開口部を有する円筒状の採血管挿入部22を備えている。採血管挿入部22の閉部には、注射針26を着脱可能に装着することができる注射針装着部24が設けられており、開口部には、採血時に指を掛けるためのフランジが設けられている。また、注射針26は、注射針26の一方の端部が注射針装着部24を貫通して、採血管挿入部22内に位置するように採血管外筒20に装着される。また、採血管挿入部22の壁内部の対向する2箇所に、ICタグ8に対して情報の送受信を行うコイル状のアンテナ28が埋め込まれている。
【0026】
ここで、アンテナ28がICタグ8に対して情報の送受信を行うことができる通信可能距離は、一定の範囲に調整されている。即ち、採血管外筒20の採血管挿入部22に採血管2が挿入された場合に、採血管2の収容部4に収容されているICタグ8に対して情報の送受信を行うことができる程度に通信距離が調整されている。
【0027】
なお、採血は、採血管外筒20に装着された注射針26の採血管外筒の外部側の端部を患者の血管に刺した後、採血管外筒20の採血管挿入部22に採血管2を挿入することにより行われる。
【0028】
図4は、実施の形態に係る採血システムのブロック構成図である。図4に示すように、採血システムはタグ書込装置30とICタグ8に対して情報の送受信を行うアンテナ28を備えている。なお、アンテナ28は、採血管外筒20の採血管挿入部22の壁内部に埋め込まれている(図3参照)。
【0029】
また、図4に示すように、タグ書込装置30は、このタグ書込装置30におけるデータの制御を行うデータ制御部32を備えている。このデータ制御部32には、バーコードに記録されている情報を読み取るバーコードリーダ34、バーコードリーダ34を介して読み取られた情報をICタグ8に書き込むICタグライタ36が接続されている。また、データ制御部32には、バーコードリーダ34を介して読み取られた情報等を記憶するデータ記憶部38及び患者ID(識別情報)を、検査センタ用ID(検査機関用識別情報)に変換するためのID変換パターンを記憶したID変換テーブル40が接続されている。
【0030】
ID変換テーブル40には、各医療機関において用いられている患者IDを検査センタにおいて用いられる検査センタ用IDに変換するためのID変換パターンが記憶されている。即ち、各医療機関においては、採取された血液を識別するための情報として、それぞれの医療機関において用いられている患者IDを用いている。従って、検査を依頼された血液が複数の医療機関から搬入される検査センタにおいては、搬入された血液を適切に管理するために、医療機関において血液を識別するために用いられている患者IDに代えて検査センタにおいて用いられる検査センタ用IDを付与する必要がある。そのため、患者IDを検査センタ用IDに変換するためのID変換パターンがID変換テーブル40に記憶されている。なお、ID変換テーブル40に記憶される変換パターンには、患者IDに医療機関毎に付与されている施設番号及び受付日を付加する変換パターン等が含まれている。
【0031】
次に、図5のフローチャートを参照して実施の形態に係る採血システムにおける処理について説明する。
【0032】
まず、採血管外筒20の注射針装着部24に注射針26を装着し、採血管外筒20に装着された注射針26の外部側の端部を患者の血管に刺す。そして、バーコードに記録されている患者IDを読み取り(ステップS10)、読み取った患者IDをデータ記憶部38に記憶する(ステップS11)。例えば、採血が行われる患者の手首に、患者を識別するための患者IDを記録したバーコードを付したリストバンドが巻かれている場合には、患者の腕に巻かれているリストバンドに付されたバーコードに記録されている患者IDをバーコードリーダ34を介して読み取り、データ記憶部38に記憶する。
【0033】
次に、患者IDを検査センタ用IDに変換するために、ID変換テーブル40に記憶されている変換パターンを参照する(ステップS12)。例えば、医療機関Aにおいては患者IDとして、A123のような4桁のコードを用いており、検査センタ用IDとして、医療機関毎に付与されている施設番号及び血液の受付日を含む12桁のコードを用いているとする。従って、このような場合には、ID変換テーブル40に記憶されている変換パターンの中で、4桁のコードからなる患者IDを12桁のコードからなる検査センタ用IDに変換する変換パターンを参照する。
【0034】
次に、ステップS12において参照された変換パターンに基づいて、データ記憶部38に記憶されている患者IDを検査センタ用IDに変換する(ステップS13)。即ち、参照されたID変換パターンに基づいて、例えば、医療機関Aの4桁のコードからなる患者IDに医療機関Aを表す4桁のコードからなる施設番号及び4桁のコードで表される血液の受付日を付加し、12桁のコードからなる検査センタ用IDに変換する。
【0035】
次に、ステップS13において変換された検査センタ用IDを、ICタグライタ36からアンテナ28を介して送信する(ステップS14)。即ち、アンテナ28を介して採血管外筒20の採血管挿入部22の内部に検査センタ用IDのデータを送信し、採血管挿入部22に採血管2が挿入された際には、採血管2の収容部4に収容されているICタグ8に検査センタ用IDを書き込める状態とする。
【0036】
次に、図6に示すように、採血管外筒20の採血管挿入部22に採血管2を挿入して、患者から血液を採取する。即ち、採血管外筒20の採血管挿入部22に、採血管挿入部22の内部側の注射針26の端部が蓋部6を貫通するまで採血管2を挿入する。ここで、採血管2の収容部4は、減圧した状態で蓋部6により開口部が閉じられている。従って、採血管挿入部22の内部側の注射針26の端部を蓋部6に貫通させることによって、圧力差により患者から血液が採取される。
【0037】
また、採血を行うために採血管挿入部22に採血管2が挿入された場合には、変換された検査センタ用IDが採血管2の収容部4に収容されているICタグ8に書き込まれる(ステップS15)。即ち、アンテナ28の通信可能距離は、採血管外筒20の採血管挿入部22に採血管2が挿入された場合に、採血管2の収容部4に収容されているICタグ8に対して情報の送受信を行うことができる程度に調整されている。そのため、採血管挿入部22に採血管2が挿入された際に、アンテナ28を介してICタグ8に対して検査センタ用IDのデータが送信され、検査センタ用IDが書き込まれる。
【0038】
なお、採取された血液は、検査の依頼内容を記載した検査依頼書と共に検査センタに搬送される。検査センタにおいては、搬入された血液とその血液の検査依頼内容を記載した検査依頼書とが存在することを確認した後に、受付処理を行い、その後、検査依頼書に記載されている依頼内容に基づいて血液の検査を行う。
【0039】
この実施の形態によれば、採血が行われている患者のリストバンド等から読み取られた患者IDを変換した検査センタ用IDが、採血管の収容部に収容されているICタグに書き込まれている。従って、血液を採取された患者を識別するための情報を記録したICタグが、採取された血液と共に採血管の収容部に収容されているため、患者又は採取された血液の取り違え事故等を適切に防止することができる。
【0040】
また、この実施の形態によれば、採血管の収容部にICタグが収容されているため、検査が行われた後に、採血管からICタグを取り出し、必要な洗浄滅菌を施すことにより、容易にICタグを再利用することができる。
【0041】
また、この実施の形態によれば、採血管の収容部に収容されているICタグが、採血管の収容部を形成している素材と同一の素材によりコーティングされている。そのため、血液の性状に影響を与えることがなく、従来の検査体制を変更せずに容易にこの実施の形態に係る採血システムを導入することができる。
【0042】
また、この実施の形態によれば、採血管外筒の壁内部に埋め込まれているアンテナは、採血管外筒の採血管挿入部に採血管が挿入された際に、採血管の収容部に収容されているICタグに対して情報の送受信が可能となるように通信距離が調整されている。従って、採血管外筒の周辺に用意されている採血管のICタグに対しては、情報の送受信が行われることがない。そのため、採血を行うために採血管外筒の採血管挿入部に挿入された採血管のICタグに対してのみ情報の書き込みを行うことができる。
【0043】
また、この実施の形態によれば、各医療機関において患者に付されている患者IDを、検査センタ用IDに変換してICタグに書き込んでいる。従って、血液を搬入された検査センタにおいては、ICタグを用いて迅速、かつ、容易に血液の管理を行うことができる。
【0044】
なお、上述の実施の形態に係る採血システムにおいては、バーコードに記録されている患者IDをバーコードリーダを介して読み取り、検査センタ用IDに変換してICタグに書き込んでいるが、その他の情報を更にICタグに書き込むようにしてもよい。例えば、タグ書込装置が通信を制御する通信制御部を更に備え、医療機関内に設置されている医療機関システムから送信される検査の依頼内容を示す検査依頼情報を受信し、受信した検査依頼情報をICタグに書き込むようにしてもよい。この場合には、検査依頼書に記載される内容がICタグに書き込まれているため、血液と検査依頼書とを一体として検査センタに搬送することができる。
【0045】
また、上述の実施の形態に係る採血システムにおいては、採血管外筒の採血管挿入部に採血管が挿入された際に、採血管のICタグに検査センタ用IDが書き込まれているが、採血管外筒を用いることなく採血管のICタグに検査センタ用IDを書き込むようにしてもよい。例えば、採取された血液を収容している採血管に患者IDを記録したバーコードが貼り付けられている場合には、まず、バーコードに記録されている患者IDをバーコードリーダを介して読み取る。次に、読み取った患者IDを検査センタ用IDに変換し、ICタグライタを介して採血管のICタグに検査センタ用IDを書き込むようにしてもよい。この場合には、医療機関においてはバーコードを用いて血液の管理を行っており、検査センタにおいてはICタグを用いて血液の管理を行っている場合であっても、検査センタにおいては、搬入された血液の管理をICタグを用いて円滑に行うことができる。
【0046】
また、上述の実施の形態に係る採血管システムにおいては、患者のリストバンド等から読み取られた患者IDを変換した検査センタ用IDをICタグに書き込んでいるが、血液の検査内容が記載された検査依頼書のIDをICタグに書き込むようにしてもよい。例えば、検査依頼書に、検査依頼書を識別するための検査依頼書IDを記録したバーコードが付されている場合には、バーコードリーダを介して検査依頼書に付されたバーコードに記録されている検査依頼書IDを読み取り、ICタグに書き込むようにしてもよい。
【0047】
また、上述の実施の形態においては、採血管のICタグを採血管を形成する素材と同一の素材でコーティングしているが、同一の素材に限らず、採血管に収容される血液の性状に影響を与えない素材、例えば、PET(polyethylene terephthalate)等によりICタグをコーティングするようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】
この発明に係る採血管によれば、収容部内にICタグを備えているため、採取された血液の検査を行った後に、ICタグを回収し、洗浄滅菌を施すことによってICタグを容易に再利用することができる。また、採取された血液を識別するための情報をICタグに記録させることによって、ICタグを用いて容易に血液の管理を行うことができる。
【0049】
また、この発明に係る採血管外筒によれば、ICタグに対して情報の送受信を行うためのアンテナを壁部に備えているため、採血を行う際にICタグに対して情報の送受信を行うことができる。
【0050】
また、この発明に係る採血システムによれば、採血管外筒の採血管挿入部に採血管を挿入した際に、バーコードリーダにより読み取られた情報が採血管の収容部内に備えられたICタグに書き込まれている。従って、採血を行う際に、採取された血液を識別するための情報を、採取された血液が収容される採血管の収容部内に備えられたICタグに書き込むことができ、患者又は血液の取り違え事故を確実に防止することができる。
【0051】
また、採血管外筒の壁部に備えられているアンテナは、採血管外筒の採血管挿入部に採血管が挿入された場合に、採血管の収容部内に備えられているICタグに対して情報の送受信が可能となる。そのため、患者から採取される血液を収容する採血管の収容部内に備えられているICタグにのみ、血液を識別するための情報を書き込むことができる。
【0052】
また、血液を採取する機関において用いられる識別情報を検査機関において用いられる検査機関識別情報に変換し、採血管の収容部内に備えられているICタグに書き込んでいる。従って、検査機関においては、複数の機関から血液が搬入された場合であっても、統一的な検査機関識別情報に基づいて迅速、かつ、容易に血液の管理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る採血管の外観構成を示す図である。
【図2】この発明の実施の形態に係るICタグの概略構成を示す図である。
【図3】この発明の実施の形態に係る採血管外筒の外観構成を示す図である。
【図4】この発明の実施の形態に係る採血システムのブロック構成図である。
【図5】この発明の実施の形態に係る採血システムによる処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】この発明の実施の形態に係る採血システムによる採血の状態を示す図である。
【符号の説明】
2…採血管、4…収容部、6…蓋部、8…ICタグ、10…シート、12…ICタグ本体、20…採血管外筒、22…採血管挿入部、24…注射針装着部、26…注射針、28…アンテナ、30…タグ書込装置、32…データ制御部、34…バーコードリーダ、36…ICタグライタ、38…データ記憶部、40…ID変換テーブル。

Claims (9)

  1. 一端に閉部を有し、他端に開口部を有する筒状の採血管挿入部と、前記閉部に着脱可能に装着された注射針とを備える採血管外筒であって、前記採血管挿入部の壁部にICタグに対して情報の送受信を行うためのアンテナを備えることを特徴とする採血管外筒。
  2. 前記アンテナは、前記採血管挿入部の壁内部に埋め込まれていることを特徴とする請求項1記載の採血管外筒。
  3. 一端が閉じ他端に開口部を有する筒状の収容部と、前記収容部を減圧した状態で前記開口部を閉じる蓋部と、前記収容部内にICタグとを備える採血管と、
    一端に閉部を有し、他端に開口部を有する筒状の採血管挿入部と、前記閉部に着脱可能に装着された注射針と、前記採血管挿入部の壁部にICタグに対して情報の送受信を行うためのアンテナとを備える採血管外筒とを備え、
    前記採血管外筒の前記採血管挿入部に前記採血管を挿入し、前記注射針の前記採血管挿入部側の端部を、前記採血管の蓋部に貫通させることにより血液を採取することを特徴とする採血システム。
  4. バーコードに記録されている情報を読み取るバーコードリーダと、
    前記採血管外筒の採血管挿入部に前記採血管が挿入された際に、前記バーコードリーダにより読み取られた情報を、前記採血管外筒の壁部に備えられたアンテナを介して前記採血管の収容部内に備えられたICタグに書き込むICタグライタと
    を備えることを特徴とする請求項3記載の採血システム。
  5. 前記ICタグは、前記収容部に収容される血液の性状に影響を与えることがない素材によりコーティングされていることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の採血システム。
  6. 前記素材は、前記収容部を形成する素材と同一の素材であることを特徴とする請求項5記載の採血システム。
  7. 前記アンテナは、前記採血管挿入部の壁内部に埋め込まれていることを特徴とする請求項3〜請求項6の何れか一項に記載の採血システム。
  8. 前記アンテナは、前記採血管外筒の前記採血管挿入部に前記採血管が挿入された場合に、該採血管の収容部内に備えられたICタグに対して情報の送受信が可能となることを特徴とする請求項3〜請求項7の何れか一項に記載の採血システム。
  9. 血液を採取した各機関において用いられている識別情報を、前記血液の検査を依頼された検査機関において用いられる検査機関用識別情報に変換するための変換パターンを記憶する変換パターンテーブルと、
    前記変換パターンテーブルを参照して、前記バーコードリーダにより読み取られた前記識別情報を前記検査機関用識別情報に変換する識別情報変換手段とを更に備え、
    前記ICタグライタは、前記識別情報変換手段により変換された前記検査機関用識別情報を前記採血管外筒の壁部に備えられたアンテナを介して前記採血管の収容部内に備えられたICタグに書き込むことを特徴とする請求項3〜請求項8の何れか一項に記載の採血システム。
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