JP4052717B2 - 投錨装置及び投錨方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水上又は海洋関係の装置の分野、特に、水上又は海洋産業における浮揚装置のための投錨装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ボート用のアンカー(錨)は水中に位置決めされたとき、ボート又は他の浮揚装置を安定化したり係留したりするために長年開発されてきた。錨は、海底、湖底、川底、又は他の水構造体の底に着床してボート又は他の浮揚装置を係留する大形で重量のある装置であると評価されるのが一般的である。通常の錨は、水中の地勢にもぐり込んだり、引っ掛かったりして係留機能を発揮するフック、フルーク、又はバーブ(逆とげ)を有する。錨の構造上の設計において、取扱い、又は運搬が容易であり、水底又は他の水中の地勢に容易に到達でき、また錨の投錨、位置決め又は錨を固定するときの係錨力を向上することができるよう長年にわたり開発されてきた。これらの開発の例としては、米国特許第4,972,793号、米国特許第4,397,257号、英国特許第1,067、382号に記載されているものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
これらの水路の水底又は水中地勢は、錨が絡みつく恐れのアル多くの自然並びに人工の障害物、例えば、岩、倒木、樹木、海草、天然の洞窟、難破船の残骸、又はヘドロが存在することがよくある。一般的に、錨のユーザーが錨を単にウインチで巻き上げることにより水中の地勢から錨を引き上げる又は離床させるのに困難に遭遇するとき、ボートを逆方向に進ませ、ボートを錨の真上に移動したり又はボートを進ませようとする方向とは反対方向に錨の背後に移動したりして錨を引き上げようとする。錨の一部例えば、フック、フルーク、又はバーブのような部分が大きな岩、倒木、又は同様な人工の障害物の下側に入り込んだ場合、通常の錨の引き上げプロセスは、わずらわしいものとなることがよくある。換言すれば、錨は障害物の下側に係留された状態のままになったり、錨の引き上げに問題がある。
【0004】
これらの錨の引き上げることに関連する問題の原因の一つとしては、例えば、錨の上側のシャンクを逆方向に引っ張るときフック、フルーク、バーブが一層障害物の下側に入り込むことがある。従って、障害物の下側に入り込んだときにも容易に引き上げることができる錨を開発する試みがなされてきた。例えば、これらのの試みのいくつかとしては、例えば、米国特許第4,951,593号、同第4,385,584号,フランス国特許第1,466,433号がある。これらの特許に記載の「引っ掛かり釈放」アンカーは構造が複雑であり、大形化したり、製造コストが高価になるという問題があり、錨が遭遇する種々の水中地勢の幾つかには容易に使用することができなかった。
【0005】
従って、本発明の目的は、種々のタイプの水中地勢に着床または潜り込んだりしても容易に適合できる投錨装置及び方法を得るにある。更に、構造簡単で製造が容易かつ使用中での絡みつきの危険性が少ない投錨装置を得るにある。また投錨中及びウインチ巻き上げ中の投錨装置の取扱を容易にし、かつ他のタイプのボート又は浮揚装置にも容易に適合できる軽量な投錨装置を得るにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明は、浮揚装置を投錨係止するため、共通ラインに沿って隣接する第1プレート及び第2プレートを有する。第2プレートの端部を共通ラインに沿って第1プレートの端部に連結し、この第1プレートから内方に所定角度をなすよう突出し、第1プレート及び第2プレートがともに山形のアングルプレート部材を画定するようにする。シャンクをアングルプレート部材の中間部分に回動自在に連結し、このアングルプレート部材から外方に突出させる。少なくとも1個の刺入部材を、アングルプレート部材の第1プレート及び第2プレートの各々の外面に連結して外方に突出させる。
【0007】
本発明の他の特徴として、本発明による投錨装置は、シャンク及びアングルプレート部材に連結したプレート位置決め手段を設け、アングルプレート部材を種々の水中地勢面に対して種々の姿勢に適切に位置決めし、種々の水中地勢面に固定した後アングルプレート部材を適切に引き上げることができるようにする。このプレート位置決め手段には、シャンクの末端部分に連結した回動連結手段を設ける。
【0008】
本発明による方法は、好適には、共通ラインに沿って互いに隣接する第1プレート及び第2プレートを設ける。第2プレートの端部を共通ラインに沿って第1プレートの端部に連結し、この共通ラインから内方に所定角度をなすよう突出させ、第1プレート及び第2プレートがともに山形のアングルプレート部材を画定するようにする。アングルプレート部材の中間部分には開口を形成する。シャンクの末端部分をアングルプレート部材の開口に貫通させ、かつこのアングルプレート部材に回動自在に連結し、アングルプレート部材から外方に突出させる。少なくとも1個の刺入部材をアングルプレート部材の第1プレート及び第2プレートの各々の外面に連結して外方に突出させる。更に、本発明方法によれば、シャンクの末端部分を複数個の位置間で回動自在にする。
【0009】
投錨装置を投錨するため、共通ラインに沿って隣接する第1プレート及び第2プレートを有し、第2プレートの端部を共通ラインに沿って第1プレートの端部に連結してこの第1プレートから内方に所定角度をなすよう突出させ、第1プレート及び第2プレートがともに山形のアングルプレート部材を画定する他の方法も本発明に包含される。この方法は、アングルプレート部材の中間部分に連結したシャンクの末端部分を、シャンクの末端部分の外面の第1部分が第1プレートの内面に衝合接触する第1位置に回動させ、シャンクの末端部分を、シャンクの末端部分の外面の第2部分が第1プレートの内面に衝合接触する第2位置に回動させ、またシャンクの末端部分を、シャンクの末端部分を、シャンクの末端部分の外面の第1部分及び第2部分が第1プレート及び第2プレートの内面を横切るよう位置決めされる第3位置に回動させることを含む。
【0010】
本発明による投錨装置を投錨する他の方法においては、アングルプレート部材の中間部分に連結したシャンクの末端部分を、シャンクの末端部分の外面の一部分が第2プレートに延在する細長開口の端部に衝合接触する第1位置に回動させることを含む。シャンクの末端部分は、シャンクの末端部分の外面の他の部分が第1プレートに延在する細長開口の他方の端部に衝合接触する第2位置に回動させる。更に、シャンクの末端部分を、シャンクの末端部分の外面の各部分が第1プレート及び第2プレートの内面を横切って位置決めされる第3位置に回動させることを含む。
【0011】
本発明によれば、投錨装置の引き上げ方法を有利に提供することができる。この引き上げ方法は、シャンクの末端部分を水中に位置決めされた投錨装置のアングルプレート部材の内面に衝合接触させ、シャンクの基端部分に力を加え、投錨装置を水中から引き上げる。更に、引き上げ方法は、シャンクの基端部分に加える力をてこ作用によってアングルプレート部材の内面に作用させ、投錨装置を水中地勢面から離床させる。
【0012】
複数個の位置間にアングルプレート部材及びフック部材の刺入部をうまく位置決めすることによって、投錨装置及び投錨方法は種々のタイプ及び寸法のボート又は他の浮揚装置のための融通性のある投錨装置を有利に提供することができる。本発明による投錨装置の構造は軽量でありかつ製造が容易であるため、大量生産することができ、安価に製造することができ、また種々の用途に対応する寸法に容易に製造することができる。本発明による種々の回動位置は、ボート又は他の浮揚装置を水中の種々の地勢面に容易に埋設したり、セットしたり、着床したり、係留したり固定することができ、しかも種々の水中地勢面から容易に離床させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に本発明の好適な実施の形態及び実施例を図面につき説明する。しかし、本発明は多くの異なる実施例が可能であり、以下の実施の形態及び実施例に限定されるものではない。以下の図示の実施の形態は開示を完全にするためのものであり、発明の範囲は当業者に完全にゆだねられるものである。明細書全体にわたり同一の部材に対して同一の参照符号で示し、異なる実施例の同様の素子に対しては同一の参照符号にダッシュを付して使用した。
【0014】
図1、図3及び図5は浮揚装置例えば、ボートを投錨係止(アンカリング)するのに使用する本発明による投錨装置20の投錨状態の斜視図を示す。図示のように投錨装置20は種々の水中の地勢例えば、砂地、岩場、倒木、低木、海草、水中洞窟、及び人工の障害物に対して確実な投錨係止機能を発揮する上での多目的に有利に使用することができる。投錨装置20には、共通ライン23に沿って互いに隣接する第1プレート21及び第2プレート22を設けると好適である。第2プレート22の端部を共通ライン23に沿って第1プレート21の端部に連結又は隣接させ、共通ラインから所定の角度で内方に突出させ、第1プレート21及び第2プレート22が山形のアングルプレート部材25を画定するようにする。
【0015】
アングルプレート部材25は、図示のようにほぼL字状にすると好適である。シグルプレート部材25のL字状構造によれば、以下に詳細に説明するように、アングルプレート部材25が回動するに十分な広い空間が得られ、また容易かつ安価に製造することができる構造上の構成が得られる。しかし、当業者であれば、アングルプレート部材25とは別のアングル構造を使用することができることは容易に理解できるであろう。アングルプレート部材25並びに投錨装置20の他の素子は、耐食性材料でコーティングするか、又は耐食性材料で一体に形成するかすると好適である。
【0016】
アングルプレート部材25の中間部分に細長の開口28を設ける。この細長の開口28は第1プレート21及び第2プレート22の端部に貫通させ、第1プレート21及び第2プレート22の共通ライン23をほぼ横切るように形成すると好適である(図7及び図8参照)。以下に詳細に説明するように、開口28は、水中の種々の地勢に対して複数個の位置においてアングルプレート部材25を適切に位置決めするよう機能するプレート位置決め手段50の一部を構成する。
【0017】
シャンク30をアングルプレート部材25の中間部分に回動自在に連結し、このアングルプレート部材25から外方に突出させる。シャンク30には、アングルプレート部材25の細長の開口28に貫通する末端部分を有する細長のシャフト又はロッドをにより構成する。シャンク30は、細長の開口28に嵌合する矩形断面形状にする。図示のように、シャンク30は開口28内でゆるく嵌合するか又は摺動可能となるように小さくする。シャンク30の基端部分は、ボート又は他の浮揚装置に連結したチェーン、ケーブル、又はロープのような投錨ラインに連結するようにすると好適である。
【0018】
図2、図4、図6及び図9に明示するように、1対のフック部材41,46をアングルプレート部材25の第1プレート21及び第2プレート22のそれぞれに貫通させる。フック部材41,46の各々の各端部はそれぞれ1対の刺入部42,47及び43,48を画定し、これらの刺入部はアングルプレート部材25の第1プレート21及び第2プレート22の各々の外面から外方に突出させる。例えば、鋭利に形成した又は円錐形の頂点をなすよう突出する刺入部42,43,47,48は、投錨装置20を投錨した後に着床した水中の地勢の表面に潜り込ませる際に有利に食い込む補助をする。
【0019】
フック部材41,46の各対は、アングルプレート部材25の第1プレート21,第2プレート22間に円弧状に貫通する。フック部材41,46の対のこの円弧状貫通状態は、アングルプレート部材25の構造を有利に補強し、かつアングルプレート部材25の角度の付いた内面が種々の水中の障害物又は地勢に絡まったり、衝合接触するのを防止する。フック部材41,46の対のこの円弧状貫通状態は、シャンク30のアングルプレート部材25との回動自在の連結部を有利に保護する。上述の投錨装置20の構造は軽量で製造容易であるため、投錨装置20は大量かつ比較的安価に製造することができ、また種々の用途向けの寸法にすることが容易である。
【0020】
プレート位置決め手段50をシャンク30及びアングルプレート部材25に連結し、種々のタイプの水中地勢面に適合した種々の着床姿勢でアングルプレート部材25を位置決めし、また種々の水中地勢面に固定したアングルプレート部材25をうまく引き上げることができるようにする。図2,図4及び図6に明示するように、プレート位置決め手段50は、シャンク30の末端部分と、シャンク30をアングルプレート部材25の中間部分に回動自在に連結するようシャンク30の末端部分に連結した回動自在連結手段55、アングルプレート部材25の中間部分に形成した細長の開口28とにより構成する。回動自在連結手段55は、少なくともシャンク30の末端部分に交差するよう連結した細長のロッド56により構成すると好適である。細長のロッド56は、アングルプレート部材25の内面に連結又は固定すると好適であり、例えば、アングルプレート部材25の中間部分の共通隣接ライン23の内面に沿って固定する。シャンク30は細長のロッド56の周りに回動し、また図1〜図10に示すように細長の開口28内で摺動できるようにする。
【0021】
図1〜図6に示すように、シャンク30の末端部分は少なくとも3個の位置の間で回動する。第1位置では、シャンク30の末端部分の外面の第1部分が第1プレート21の内面に衝合接触する。例えば、この第1位置では、第1プレート21の方向にそれ以上回動するのを阻止し、また特に潜り込んだ水中地勢面から錨を外す又は錨を離床させるときにシャンク30のためのてこ作用を高める。第2位置では、シャンク30の末端部分の外面の第2部分が第2プレート22の内面に衝合接触する。この第2位置では、例えば、第1位置と同様に、第2プレート22の方向にそれ以上回動するのを阻止し、また特に潜り込んだ水中地勢面から錨を外す又は錨を離床させるときにシャンク30のためのてこ作用を高める。第3位置では、シャンク30の末端部分の外面の第1部分及び第2部分が第1プレート21及び第2プレート22の内面を横切って位置決めされる。この第3位置では、細長のロッド56がアングルプレート部材25の中間部分の内面に接触することによっててこ作用が高まる。
【0022】
図10は、本発明による投錨装置20′の他の実施例の側面図を示す。この他の実施例は、開口内に突入するシャンクの末端部分の長さがシャンク30よりも短い実施例であり、この実施例のプレート位置決め手段50′の他の回動位置を示し、第1位置では、シャンク30′の末端部分の外面の第2部分が細長の開口28′の第2端部において第2プレート22′の内面に衝合接触する(左側仮想線位置参照)。この第1位置では、例えば、第1プレート21′の方向にこれ以上回動するのを阻止し、また特に潜り込んだ水中地勢面から錨を外す又は錨を離床させるときにシャンク30′のためのてこ作用を高める。第2位置では、シャンク30′の末端部分の外面の第1部分が細長の開口28′の第1端部において第1プレート21′の内面に衝合接触する(右側仮想線位置参照)。この第2位置では、例えば、第2プレート22′の方向にこれ以上回動するのを阻止し、また特に潜り込んだ水中地勢面から錨を外す又は錨を離床させるときにシャンク30′のためのてこ作用を高める。第3位置では、シャンク30′の末端部分の外面の第1部分及び第2部分が第1プレート21′及び第2プレート22′の内面から離れて第1位置と第2位置との中間の位置に位置決めされる(実線位置参照)。この第3位置では、細長のロッド56′がアングルプレート部材25′の中間部分の内面に接触することによっててこ作用が高まる。
【0023】
これらの実施の形態及び実施例のアングルプレート部材25,25′及びプレート位置決め手段50,50′は、互いに連携動作し、図示及び説明した3個の位置を含む複数個の位置にアングルプレート部材25,25′を移動することは当業者であれば理解できるであろう。しかし、他の位置、例えば、これらの位置間に存在する位置でも本発明によれば使用することができる。アングルプレート部材25,25′及びフック部材41,46,41′,46′の刺入部42,43,47,48,42′,43′,47′,48′を回動することによって、本発明による投錨装置20及び投錨方法は、種々のタイプ及び寸法のボート又は他の浮揚装置に対する柔軟性のある投錨装置20,20′を提供する。本発明による投錨装置20,20′は、図示及び説明したように、構造簡単であり、柔軟性よく種々の回動位置をとることができ、使用中例えば、投錨、ウインチ巻き上げ、又は水中から引き上げるときにおける絡みつきの危険性を減少する。
【0024】
図1〜図10に示すように、投錨装置20を投錨する方法も本発明に包含される。この投錨方法は、共通ライン23に沿って隣接する第1プレート21及び第2プレート22を設ける。第2プレート22の端部を共通ライン23に沿って第1プレート21の端部に連結し、これらのプレートが共通ライン23の内側に所定角度θをなすようにし、第1及び第2のプレート21,22がともに山形のアングルプレート部材25をなすようにする。アングルプレート部材25の中間部分に開口28を形成する。シャンク30の末端部分をアングルプレート部材25の開口28内に貫通させ、アングルプレート部材25に回動自在に連結し、またアングルプレート部材25の外方に突出させる。少なくとも1個の刺入部42,43、47,48をアングルプレート部材25の第1プレート21及び第2プレート22の各々の外面から外方に突出させる。
【0025】
本発明方法は、シャンク30の末端部分を複数個の位置間に回動することを含む。複数個の位置は、好適には、第1位置、第2位置及び第3位置(例えば、図1〜図6参照)とすると好適である。第1位置においては、シャンク30の末端部分の外面の第1部分が第1プレート21の内面に衝合接触する。第2位置においては、シャンク30の末端部分の外面の第2部分が第2プレートの内面に衝合接触する。第3位置においては、シャンク30の末端部分の外面の第1部分及び第2部分が第1プレート21及び第2プレート22の内面を横切るよう位置決めされる。本発明の種々の回動位置は、種々の水中地勢面に対してボート又は浮揚装置を容易に埋没、セット、係留、支持、固定することができ、しかも水中の種々の地勢面から離床させることができる投錨装置20及び方法を提供する。
【0026】
共通ライン23に沿って隣接する第1プレート21及び第2プレート22を有し、第2プレート22の端部を共通ライン23に沿って第1プレート21に連結してこの第1プレートから所定角度で内方に延在し、第1プレート21及び第2プレート22がともに山形のアングルプレート部材25をなすようにした投錨装置20の他の投錨方法も本発明に含まれる。図1〜図6に明示するように、本発明方法は、アングルプレート部材25の中間部分に連結したシャンク30の末端部分を、シャンク30の末端部分の外面の第1部分が第1プレートの内面に衝合接触する第1位置(図2参照)に回動させ、またアングルプレート部材25の中間部分に連結したシャンク30の末端部分を、シャンク30の末端部分の外面の第2部分が第2プレートの内面に衝合接触する第2位置(図4参照)に回動させ、更に、アングルプレート部材25の中間部分に連結したシャンク30の末端部分を、シャンク30の末端部分の外面の第1部分及び第2部分が第1プレート21及び第2プレート22の内面から離れて第1位置と第2位置との中間の位置に位置決めされる第3位置(図6参照)に回動させることを含む。
【0027】
本発明方法は、更に、投錨装置20を水中における第1位置及び第2位置のいずれかに位置決めしたとき、シャンク30の基端部分に力を加え、投錨装置20を水中から引き上げることも含む。更に、本発明方法は、投錨装置20を水中で第3位置に位置決めしたとき、シャンク30の基端部分に力を加え、投錨装置20を水中から引き上げることも含む。投錨装置20を引き上げる方法は、本発明によれば有利に行うことができる。本発明方法は、水中に位置決めされた投錨装置20のアングルプレート部材25の内面にシャンク30の末端部分を衝合接触させ、シャンク30の基端部分に力を加え、投錨装置20を水中からウインチで巻き上げる。本発明方法は、更に、シャンク30の基端部分に加える力によりアングルプレート部材25の内面にてこの作用を加え、投錨装置20を水中地勢面から離床させる。
【0028】
本発明による投錨装置を投錨する方法は、図10に明示するように、アングルプレート部材25′の中間部分に連結したシャンク30′の末端部分の外面の一部分が、第2プレート22′に沿って延びる細長の開口28′の端部に衝合接触する第1位置(左側仮想線位置)にシャンク30′の末端部分を回動させ、シャンク30′の末端部分の外面の他の部分が、第1プレート21′に沿って延びる細長の開口28′の他方の端部に衝合接触する第2位置(右側仮想線位置)にシャンク30′の末端部分を回動させ、シャンク30′の末端部分の外面の上述の各部分が、第1プレート21′及び第2プレート22′の内面から離れて第1位置と第2位置との中間の位置に位置決めされる第3位置(実線で示す位置)に回動させることを含む。
【0029】
図面及び明細書において、本発明による好適な実施の形態及び他の実施例を説明し、特定の用語を使用したが、これらの用語は単に説明上使用したに過ぎず、これに限定されるものではない。本発明は、これらの図示の実施の形態及び実施例につき詳細に説明した。しかし、上述した本発明の精神及び範囲において、他の種々の変更及び改変を加えることもでき、これらも請求の範囲内にあることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施の形態による投錨装置が第1位置にあるときの状態を示す斜視図である。
【図2】本発明の好適な実施の形態による投錨装置が第1位置にあるときの状態を示す側面図である。
【図3】本発明の好適な実施の形態による投錨装置が第2位置にあるときの状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の好適な実施の形態による投錨装置が第2位置にあるときの状態を示す側面図である。
【図5】本発明の好適な実施の形態による投錨装置が第3位置にあるときの状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の好適な実施の形態による投錨装置が第3位置にあるときの状態を示す側面図である。
【図7】本発明の好適な実施の形態による投錨装置の正面図である。
【図8】本発明の好適な実施の形態による投錨装置の平面図である。
【図9】本発明の好適な実施の形態による投錨装置の底面図である。
【図10】本発明の他の実施例の投錨装置の側面図である。
【符号の説明】
20 投錨装置
21 第1プレート
22 第2プレート
23 共通ライン
25 アングルプレート部材
28 開口
30 シャンク
41,46 フック部材
42,43,47,48 刺入部
50 プレート位置決め手段
56 ロッド

Claims (43)

  1. 浮揚装置を投錨係止する投錨装置において、
    共通ラインに沿って互いに隣接する第1プレート及び第2プレートであって、第2プレートの端部を前記共通ラインに沿って第1プレートの端部に連結し、前記第1プレートから所定角度で内方に延び、第1プレート及び第2プレートがともに山形のアングルプレート部材を画定するようにした第1プレート及び第2プレートと、
    アングルプレート部材の中間部分に回動自在に連結し、このアングルプレート部材から外方に突出するシャンクと、
    前記アングルプレート部材の第1プレート及び第2プレートの各々の外面に連結して外方に突出する少なくとも1個の刺入部材と
    を具えたことを特徴とする投錨装置。
  2. 水中の種々のタイプの地勢面に適合する種々の姿勢をとるよう前記アングルプレート部材を位置決めし、また種々の水中地勢面に固定したのち前記アングルプレート部材を適切に引き上げることができるよう前記シャンク及び前記アングルプレート部材に連結したプレート位置決め手段を更に設けた請求項1記載の投錨装置。
  3. 前記プレート位置決め手段には、前記シャンクを前記アングルプレート部材の中間部分に回動自在に連結するよう前記シャンクの末端部分に連結した回動連結手段を設けた請求項2記載の投錨装置。
  4. 前記プレート位置決め手段には、更に、アングルプレート部材の前記中間部分に形成した開口を設け、前記シャンクの前記末端部分を前記開口に貫通させ、また前記回動連結手段には前記シャンクの前記末端部分に交差するよう連結した細長のロッドを設けた請求項3記載の投錨装置。
  5. 前記アングルプレート部材の前記中間部分に形成した前記開口を前記第1プレート及び第2プレートの端部部分に貫通する細長の開口により構成し、前記シャンクの前記末端部分を少なくとも3個の位置、即ち、前記シャンクの前記末端部分の外面の第1部分が前記第1プレートの内面に衝合接触する第1位置、前記シャンクの前記末端部分の外面の第2部分が前記第2プレートの内面に衝合接触する第2位置、及び前記シャンクの前記末端部分の外面の前記第1部分及び第2部分が前記第1プレート及び第2プレートの内面から離れて前記第1位置と前記第2位置との中間の位置に位置決めされる第3位置間で回動自在とした請求項4記載の投錨装置。
  6. 前記アングルプレート部材の前記中間部分に形成した前記開口を前記第1プレート及び第2プレートの端部部分に貫通する細長の開口により構成し、前記シャンクの前記末端部分を少なくとも3個の位置、即ち、前記シャンクの前記末端部分の外面の第1部分が前記第2プレートに沿って存在する前記細長の開口の端部に衝合接触する第1位置、前記シャンクの前記末端部分の外面の第2部分が前記第1プレートに沿って存在する前記細長の開口の他方の端部に衝合接触する第2位置、及び前記シャンクの前記末端部分の外面の前記第1部分及び第2部分が前記第1プレート及び第2プレートの内面から離れて前記第1位置と前記第2位置との中間の位置に位置決めされる第3位置間で回動自在とした請求項4記載の投錨装置。
  7. 前記アングルプレート部材の前記第1プレート及び前記第2プレートの各々に貫通する1対のフック部材を設け、各フック部材にそれぞれ1対の刺入部材を設け、少なくとも1個の刺入部材を前記第1プレート及び前記第2プレートの各々に連結した1対の刺入部材により構成し、前記刺入部材対の各々を、前記フック部材の対の対応のフック部材の刺入部とした請求項1記載の投錨装置。
  8. 前記フック部材の各対を前記アングルプレート部材の前記第1プレート及び前記第2プレート間に円弧状の形状に存在させた請求項7記載の投錨装置。
  9. 前記アングルプレート部材をほぼL字状に形成し、耐食性材料を有するものとした請求項1記載の投錨装置。
  10. 前記アングルプレート部材は、前記第1プレート及び前記第2プレートの共通隣接ラインに形成した細長の開口を有する構成とし、前記シャンクの末端部分を前記アングルプレート部材の前記細長の開口に貫通させた請求項1記載の投錨装置。
  11. 浮揚装置を投錨係止するための投錨装置において、
    第1プレートおよび第2プレートが共通ラインの両側に互いに山形の所定角度をなすよう延びてほぼL字状となる一体型のプレート部材であって、前記共通ラインにおける中間部分に開口を設けた該プレート部材と、
    前記プレート部材の前記開口を介して前記プレート部材に回動自在に連結した末端部分を有するシャンクと、
    それぞれ1対の刺入部材を有する細長のフック部材であって、それぞれ前記L字状プレート部材のプレート間に貫通して各刺入部材を前記L字状プレート部材の外面から外方に突出させた複数個のフック部材と
    を具えたことを特徴とする投錨装置。
  12. 前記シャンク及び前記L字状プレート部材に連結し、水中の種々のタイプの地勢面に適合する種々の姿勢をとるよう前記L字状プレート部材を位置決めし、また種々の水中地勢面に固定したのち前記L字状プレート部材を適切に引き上げることができるよう前記シャンク及び前記L字状プレート部材に連結したプレート位置決め手段を更に設けた請求項11記載の投錨装置。
  13. 前記プレート位置決め手段には、前記シャンクを前記L字状プレート部材の中間部分に回動自在に連結するよう前記シャンクの末端部分に連結した回動自在連結手段を設けた請求項12記載の投錨装置。
  14. 前記シャンクの前記末端部分を前記前記L字状プレート部材の開口に貫通させ、また前記プレート位置決め手段には前記シャンクの前記末端部分に交差するよう連結した細長のロッドを設けた請求項13記載の投錨装置。
  15. 前記L字状プレート部材の前記中間部分に形成した前記開口を前記L字状プレート部材の各プレートの端部部分に貫通する細長の開口により構成し、前記シャンクの前記末端部分を少なくとも3個の位置、即ち、前記シャンクの前記末端部分の外面の第1部分が前記L字状プレート部材のプレートのうちの一方のプレートの内面に衝合接触する第1位置、前記シャンクの前記末端部分の外面の第2部分が前記L字状プレート部材のプレートのうちの他方のプレートの内面に衝合接触する第2位置、及び前記シャンクの前記末端部分の外面の前記第1部分及び第2部分が前記L字状プレート部材の双方のプレートの内面から離れて前記第1位置と前記第2位置との中間の位置に位置決めされる第3位置間で回動自在とした請求項14記載の投錨装置。
  16. 前記L字状プレート部材の前記中間部分に形成した前記開口を前記L字状プレート部材の前記第1プレート及び第2プレートの端部部分に貫通する細長の開口により構成し、前記シャンクの前記末端部分を少なくとも3個の位置、即ち、前記シャンクの前記末端部分の外面の第1部分が前記第2プレートに沿って存在する前記細長の開口の端部に衝合接触する第1位置、前記シャンクの前記末端部分の外面の第2部分が前記第1プレートに沿って存在する前記細長の開口の他方の端部に衝合接触する第2位置、及び前記シャンクの前記末端部分の外面の前記第1部分及び第2部分が前記第1プレート及び第2プレートの内面から離れて前記第1位置と前記第2位置との中間の位置に位置決めされる第3位置間で回動自在とした請求項14記載の投錨装置。
  17. 前記フック部材の各対を前記L字状プレート部材の双方のプレート間に円弧状の形状に存在させ、L字状プレート部材は耐食性材料を有するものとした請求項15記載の投錨装置。
  18. 前記L字状プレート部材は、双方のプレートの共通隣接ラインを横切るように形成した細長の開口を有する構成とし、前記シャンクの末端部分を前記L字状プレート部材の前記細長の開口に貫通させた請求項11記載の投錨装置。
  19. 浮揚装置を投錨係止する投錨装置において、
    共通ラインに沿って互いに隣接する第1プレート及び第2プレートであって、第2プレートの端部を前記共通ラインに沿って第1プレートの端部に連結し、前記第1プレートから所定角度で内方に延び、第1プレート及び第2プレートがともに山形のアングルプレート部材を画定し、このアングルプレート部材には前記共通隣接ラインを横切るよう貫通させて形成した細長の開口を設けた第1プレート及び第2プレートと、
    前記細長の開口に貫通して前記アングルプレート部材に回動自在に連結した末端部分を有し、前記アングルプレート部材から外方に突出するシャンクと、
    1対の刺入部材を有する少なくとも1個のフック部材であって、少なくとも1個のフック部材を前記アングルプレート部材の第1プレート及び第2プレートの間に貫通させて設け、前記刺入部材対の各刺入部を前記アングルプレート部材の外面から外方に突出させた少なくとも1個のフック部材と
    を具えたことを特徴とする投錨装置。
  20. 水中の種々のタイプの地勢面に適合する種々の姿勢をとるよう前記アングルプレート部材を位置決めし、また種々の水中地勢面に固定したのち前記アングルプレート部材を適切に引き上げることができるよう前記シャンク及び前記アングルプレート部材に連結したプレート位置決め手段を更に設けた請求項19記載の投錨装置。
  21. 前記プレート位置決め手段には、前記シャンクを前記アングルプレート部材の中間部分に回動自在に連結するよう前記シャンクの末端部分に連結した回動連結手段を設け、前記回動連結手段手段には前記シャンクの末端部分に交差するよう連結した細長のロッドを設けた請求項20記載の投錨装置。
  22. 前記アングルプレート部材に細長の開口を前記第1プレート及び第2プレートの端部部分に貫通させて形成し、前記シャンクの前記末端部分を少なくとも3個の位置、即ち、前記シャンクの前記末端部分の外面の第1部分が前記第1プレートの内面に衝合接触する第1位置、前記シャンクの前記末端部分の外面の第2部分が前記第2プレートの内面に衝合接触する第2位置、及び前記シャンクの前記末端部分の外面の前記第1部分及び第2部分が前記第1プレート及び第2プレートの内面から離れて前記第1位置と前記第2位置との中間の位置に位置決めされる第3位置間で回動自在とした請求項21記載の投錨装置。
  23. 前記アングルプレート部材に細長の開口を前記第1プレート及び第2プレートの端部部分に貫通させて形成し、前記シャンクの前記末端部分を少なくとも3個の位置、即ち、前記シャンクの前記末端部分の外面の第1部分が前記第2プレートに沿って存在する前記細長の開口の端部に衝合接触する第1位置、前記シャンクの前記末端部分の外面の第2部分が前記第1プレートに沿って存在する前記細長の開口の他方の端部に衝合接触する第2位置、及び前記シャンクの前記末端部分の外面の前記第1部分及び第2部分が前記第1プレート及び第2プレートの内面から離れて前記第1位置と前記第2位置との中間の位置に位置決めされる第3位置間で回動自在とした請求項21記載の投錨装置。
  24. 少なくとも1個のフック部材を前記アングルプレート部材の第1プレート及び第2プレートの間に貫通して設けた1対のフック部材により構成し、前記フック部材の各々に1対の刺入部材を設け、前記刺入部材の各対には前記フック部材の対の対応のフック部材の刺入部により構成した請求項22記載の投錨装置。
  25. 前記フック部材の各対を前記アングルプレート部材の前記第1プレート及び前記第2プレート間に円弧状の形状に存在させ、前記アングルプレート部材をほぼL字状に形成し、耐食性材料を有するものとした請求項24記載の投錨装置。
  26. 浮揚装置を投錨係止する投錨装置において、
    共通ラインに沿って互いに隣接する第1プレート及び第2プレートであって、第2プレートの端部を前記共通ラインに沿って第1プレートの端部に連結し、前記第1プレートから所定角度で内方に延び、第1プレート及び第2プレートがともに山形のアングルプレート部材を画定するようにした第1プレート及び第2プレートと、
    シャンクと、
    前記シャンクの末端部分に連結し、このシャンクを前記アングルプレート部材の中間部分に回動自在に連結する回動連結手段と、
    前記アングルプレート部材の第1プレート及び第2プレートの各々の外面に連結して外方に突出する複数個の刺入部材と
    を具えたことを特徴とする投錨装置。
  27. 前記アングルプレート部材の中間部分に形成した開口を設け、前記シャンクの前記末端部分を前記開口に貫通させ、前記回動連結手段には前記シャンクの少なくとも前記末端部分に交差させて連結した細長のロッドを設けた請求項26記載の投錨装置。
  28. 前記アングルプレート部材の前記中間部分に形成した前記開口を前記第1プレート及び第2プレートの端部部分に貫通する細長の開口により構成し、前記シャンクの前記末端部分を少なくとも3個の位置、即ち、前記シャンクの前記末端部分の外面の第1部分が前記第1プレートの内面に衝合接触する第1位置、前記シャンクの前記末端部分の外面の第2部分が前記第2プレートの内面に衝合接触する第2位置、及び前記シャンクの前記末端部分の外面の前記第1部分及び第2部分が前記第1プレート及び第2プレートの内面から離れて前記第1位置と前記第2位置との中間の位置に位置決めされる第3位置間で回動自在とした請求項27記載の投錨装置。
  29. 前記アングルプレート部材の前記中間部分に形成した前記開口を前記第1プレート及び第2プレートの端部部分に貫通する細長の開口により構成し、前記シャンクの前記末端部分を少なくとも3個の位置、即ち、前記シャンクの前記末端部分の外面の第1部分が前記第2プレートに沿って存在する前記細長の開口の端部に衝合接触する第1位置、前記シャンクの前記末端部分の外面の第2部分が前記第1プレートに沿って存在する前記細長の開口の他方の端部に衝合接触する第2位置、及び前記シャンクの前記末端部分の外面の前記第1部分及び第2部分が前記第1プレート及び第2プレートの内面から離れて前記第1位置と前記第2位置との中間の位置に位置決めされる第3位置間で回動自在とした請求項27記載の投錨装置。
  30. 前記アングルプレート部材の前記第1プレート及び前記第2プレートの各々に貫通する1対のフック部材を設け、各フック部材にそれぞれ1対の刺入部材を設け、複数個の刺入部材を、前記フック部材の対の各々の1対の刺入部材の対により構成した請求項28記載の投錨装置。
  31. 前記フック部材の各対を前記アングルプレート部材の前記第1プレート及び前記第2プレート間に円弧状の形状に存在させ、前記アングルプレート部材をほぼL字状に形成し、耐食性材料を有するものとした請求項30記載の投錨装置。
  32. 前記アングルプレート部材は、前記第1プレート及び前記第2プレートの共通隣接ラインに形成した細長の開口を有する構成とし、前記シャンクの末端部分を前記アングルプレート部材の前記細長の開口に貫通させた請求項26記載の投錨装置。
  33. 浮揚装置を投錨係止する投錨方法において、
    共通ラインに沿って互いに隣接する第1プレート及び第2プレートであって、第2プレートの端部を前記共通ラインに沿って第1プレートの端部に連結し、前記第1プレートから所定角度で内方に延び、第1プレート及び第2プレートがともに山形のアングルプレート部材を画定するようにした第1プレート及び第2プレートを設け、前記アングルプレートの中間部分に開口を形成し、シャンクの末端部分を前記アングルプレート部材の開口に貫通させて前記アングルプレート部材に回動自在に連結して前記アングルプレート部材からシャンクを外方に突出させ、前記アングルプレート部材の第1プレート及び第2プレートの各々の外面に連結して外方に突出する少なくとも1個の刺入部材を設け、
    また前記シャンクの末端部分を複数個の位置間に回動させる
    ことよりなることを特徴とする投錨方法。
  34. 前記複数個の位置は、前記シャンクの前記末端部分の外面の第1部分が前記第1プレートの内面に衝合接触する第1位置、前記シャンクの前記末端部分の外面の第2部分が前記第2プレートの内面に衝合接触する第2位置、及び前記シャンクの前記末端部分の外面の前記第1部分及び第2部分が前記第1プレート及び第2プレートの内面から離れて前記第1位置と前記第2位置との中間の位置に位置決めされる第3位置とした請求項33記載の投錨方法。
  35. 前記複数個の位置は、前記シャンクの前記末端部分の外面の第1部分が前記第2プレートに沿って存在する前記細長の開口の端部に衝合接触する第1位置、前記シャンクの前記末端部分の外面の第2部分が前記第1プレートに沿って存在する前記細長の開口の他方の端部に衝合接触する第2位置、及び前記シャンクの前記末端部分の外面の前記第1部分及び第2部分が前記第1プレート及び第2プレートの内面から離れて前記第1位置と前記第2位置との中間の位置に位置決めされる第3位置とした請求項33記載の投錨方法。
  36. 浮揚装置を投錨係止するため、共通ラインに沿って互いに隣接する第1プレート及び第2プレートであって、第2プレートの端部を前記共通ラインに沿って第1プレートの端部に連結し、前記第1プレートから所定角度で内方に延び、これらの第1プレート及び第2プレートがともに山形のアングルプレート部材を画定するようにした第1プレート及び第2プレートを設けた投錨方法において、
    前記アングルプレート部材の中間部分に連結したシャンクの末端部分を、前記シャンクの前記末端部分の外面の第1部分が前記第1プレートの内面に衝合接触する第1位置に回動させ、
    前記シャンクの末端部分を、前記シャンクの前記末端部分の外面の第2部分が前記第2プレートの内面に衝合接触する第2位置に回動させ、
    また、前記シャンクの前記末端部分を、前記シャンクの前記末端部分の外面の前記第1部分及び第2部分が前記第1プレート及び第2プレートの内面から離れて前記第1位置と前記第2位置との中間の位置に位置決めされる第3位置に回動させる
    ことよりなることを特徴とする投錨方法。
  37. 投錨装置を水中の第1位置に位置決めしてからこの投錨装置を水中から引き上げるとき前記シャンクの基端部分に力を加える請求項36記載の投錨方法。
  38. 投錨装置を水中の第2位置に位置決めしてからこの投錨装置を水中から引き上げるとき前記シャンクの基端部分に力を加える請求項36記載の投錨方法。
  39. 浮揚装置を投錨係止するため、共通ラインに沿って互いに隣接する第1プレート及び第2プレートであって、第2プレートの端部を前記共通ラインに沿って第1プレートの端部に連結し、前記第1プレートから所定角度で内方に延び、第1プレート及び第2プレートがともに山形のアングルプレート部材を画定するよう第1プレート及び第2プレートを設け、また前記アングルプレート部材の中間部分に連結したシャンクを設ける投錨装置の投錨方法において、
    前記シャンクの末端部分を、このシャンクの末端部分が貫通する細長の開口の端部において前記シャンクの末端部分の外面の一部分が前記第2プレートに衝合接触する第1位置に回動させ、
    前記シャンクの末端部分を、このシャンクの末端部分が貫通する細長の開口の他方の端部において前記シャンクの末端部分の外面の他の部分が前記第1プレートに衝合接触する第2位置に回動させ、
    前記シャンクの末端部分を、このシャンクの末端部分の外面の各部分が前記第1プレート及び第2プレートの内面から離れて前記第1位置と前記第2位置との中間の位置に位置決めされる第3位置に回動させる
    ことよりなることを特徴とする投錨方法。
  40. 投錨装置を水中の第1位置に位置決めしてからこの投錨装置を水中から引き上げるとき前記シャンクの基端部分に力を加える請求項39記載の投錨方法。
  41. 投錨装置を水中の第2位置に位置決めしてからこの投錨装置を水中から引き上げるとき前記シャンクの基端部分に力を加える請求項39記載の投錨方法。
  42. 浮揚装置を投錨係止するため、共通ラインに沿って互いに隣接する第1プレート及び第2プレートであって、第2プレートの端部を前記共通ラインに沿って第1プレートの端部に連結し、前記第1プレートから所定角度で内方に延び、第1プレート及び第2プレートがともに山形のアングルプレート部材を画定するよう第1プレート及び第2プレートを設け、また前記アングルプレート部材の中間部分に連結したシャンクを設ける投錨装置を引き上げる方法において、
    水中に位置決めされた投錨装置のアングルプレート部材の内面にシャンクの末端部分を衝合接触させ、
    前記シャンクの基端部分に力を加え、
    水中から前記投錨装置をウインチで巻き上げる
    ことよりなることを特徴とする投錨装置引き上げ方法。
  43. シャンクの基端部分に加える力をてこ作用により前記アングルプレート部材の内面に対して加え、水中地勢面から投錨装置を離床させる請求項42記載の投錨装置引き上げ方法。
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