JP4051664B2 - 文字入力装置、文字入力方法、文字入力処理プログラム格納媒体及び文字入力処理プログラム - Google Patents

文字入力装置、文字入力方法、文字入力処理プログラム格納媒体及び文字入力処理プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は文字入力装置、文字入力方法、文字入力処理プログラム格納媒体及び文字入力処理プログラムに関し、例えばインターネットを利用して顧客に音楽及び映画等の各種コンテンツデータや広告等の各種配信情報のデータ(以下、これを配信データと呼ぶ)を提供するデータ提供システムに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、研究や学術用を目的として世界的規模で多数の研究施設等が利用していたコンピュータ通信ネットワークであるインターネットは、近年、商品の販売やコンテンツデータの配信、企業や商品の宣伝等のような商用への利用により企業や顧客の間にもコンピュータ通信のツールとして急激に普及している。
【0003】
そして、インターネットを商用に利用すれば、顧客は例えば家に居ながらにしてパーソナルコンピュータにより所望の商品の購入や所望のコンテンツデータの取得を実行し得ると共に、当該パーソナルコンピュータにより企業や商品の宣伝等のように種々の配信データを取得し得るようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近では、インターネットを利用して所望のコンテンツデータを取得し得る携帯電話機も普及している。
【0005】
かかる携帯電話機においては、筐体表面に設けられた「0」乃至「9」の数字キー(すなわち、テンキー)にそれぞれ複数のアルファベットやひらがな等の文字が割り当てられ、コンテンツデータの取得時にこれら数字キーを押下して文字を入力することにより所望のコンテンツデータのタイトル等を指定し得るようになされている。
【0006】
ところが、携帯電話機においては、1つの数字キーに大文字及び小文字の合計6つのローマ字と、例えば5つのひらがなとが割り当てられている。
【0007】
このため、携帯電話機においては、1つの文字を入力する場合、1つの数字キーを最高で5回以上も連続して押下する必要があり、文字を容易には入力し難い問題があった。
【0008】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、文字を格段的に入力し易くし得る文字入力装置、文字入力方法、文字入力処理プログラム格納媒体及び文字入力処理プログラムを提案しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、表示手段に選択可能な多数の文字の複数行及び複数列の一覧表でなる文字行列の少なくとも一列を表示し、文字認識手段において、文字行列の行と平行でかつ互いに反対向きの第1及び第2の方向と、文字行列の列と平行でかつ互いに反対向きの第3及び第4の方向とを指示するための方向指示手段を介して指示された第1及び第2の方向に応じて文字行列内で入力対象文字の選択用に列は変えずに行を順次1行ずつ変え、また方向指示手段を介して指示された第3及び第4の方向に応じて文字行列内で入力対象文字の選択用に行は変えずに列を順次1列ずつ変え、さらに文字行列の所望の一列を直接指示するための列指示手段を介して直接指示された所望の一列に応じて文字行列内で入力対象文字の選択用に行は変えずに変則的に列を直接変えるようにして文字行列内で選択された入力対象文字を認識するようにした。
【0010】
従って、第1乃至第4の方向の指示に応じて文字行列内で行及び列を順次1行及び1列ずつ変えて所望の入力対象文字を選択させ得ると共に、この際、所望の一列の直接指示に応じて文字行列内で他の列から行は変えずに直接指示された所望の一列の文字を入力対象文字として直接選択させることができる。
【0011】
また、本発明においては、表示手段に選択可能な多数の文字の複数行及び複数列の一覧表でなる文字行列と当該文字行列内の文字を指示する指示子とを表示し、表示制御手段において、所定の基準点の周囲に等角度間隔で設けられた8個の入力部と、基準点に設けられた1個の入力部とが一体化され、8個の入力部に基準点から等角度間隔で周囲に向く第1乃至第8の方向を指示するための方向指示命令が割り当てられ、かつ当該第1乃至第8の方向が割り当てられた8個の入力部のうち、文字行列の行と平行でかつ互いに反対向きの第1及び第2の方向と、文字行列の列と平行でかつ互いに反対向きの第3及び第4の方向とが割り当てられた4個の入力部を除く他の4個の入力部と、1個の入力部とにそれぞれ文字行列の異なる第1乃至第5の列を直接指示するための列指示命令が割り当てられ、さらに8個の入力部及び1個の入力部に入力可能な文字としてそれぞれ異なる一桁の数字が割り当てられた一体方向キーを介して第1乃至第8の方向を指示可能な方向指示モードと、一体方向キーを介して第1乃至第4の方向及び第1乃至第5の列を指示可能な方向及び列指示モードと、一体方向キーを介して数字を入力可能な数字入力モードとを選択するためのモード選択手段を介して方向指示モードが選択されると、一体方向キーを介して指示された第1乃至第8の方向に応じて文字行列上で指示子を移動させ、モード選択手段を介して方向及び列指示モードが選択されると、一体方向キーを介して指示された第1乃至第4の方向及び当該一体方向キーを介して直接指示された第1乃至第5の列に応じて文字行列上で指示子を移動させるようにした。
【0012】
従って、第1乃至第8の方向の指示に応じて文字行列で指示を8方向に自在に移動させて所望の入力対象文字を選択させることができ、また第1乃至第4の方向の指示に応じて文字行列内で行及び列を順次1行及び1列ずつ変えて所望の入力対象文字を選択させ得ると共に、この際、所望の一列の直接指示に応じて文字行列内で他の一列から行は変えずに直接指示された所望の一列の文字を入力対象文字として直接選択させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0014】
(1)データ提供システムによるインターネットの利用形態
図1に示すように、データ提供システム1においては、当該データ提供システムを統括的に管理するシステム管理サイト2が顧客3と、小売店やレンタルショップ等のように顧客3が直接来店する複数種類の店(以下、これを取扱店と呼ぶ)4A乃至4Nと、これら各取扱店4A乃至4Nに後述する商品を販売する販売会社5と、広告主や企業が開設した配信データ提供用のサイト(以下、これを広告主企業サイトと呼ぶ)6との間でそれぞれインターネット(図示せず)を利用して通信し得るようになされている。
【0015】
この場合、図1と共に図2に示すように、取扱店4A乃至4Nは、音楽、映画、ゲームソフト、小説、写真及び漫画等のコンテンツ(音響データや映像データ及びテキストデータ等からなる)をCD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc )、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)及び書籍(ハードカバーの小説や写真集、絵本、漫画本)等の市販のパッケージメディアとして販売及び貸出すレンタルショップや受験用の参考書及び問題集並びに文献等のコンテンツ(テキストデータ等からなる)を書籍の市販のパッケージメディアとして販売及び貸出す予備校等のようにコンテンツを商品として取り扱う店である。
【0016】
そして、取扱店4A乃至4Nは、新たな事業の立ち上げや、すでに事業を立ち上げて商売を行っている状態でインターネットの利用を希望したときには、パーソナルコンピュータ等を用いてその旨をシステム管理サイト2に通知する。
【0017】
システム管理サイト2は、取扱店4A乃至4Nからインターネットの利用が希望されると、当該取扱店4A乃至4Nからその名称、取り扱うコンテンツの種類、取引銀行の口座番号等の取扱店情報を取得して取扱店登録を実行する。
【0018】
そして、システム管理サイト2は、予めコンテンツデータベース(図示せず)に記憶している音楽、映画、ゲームソフト、小説、写真、漫画、参考書、問題集及び文献等の各種コンテンツデータのうちから取扱店4A乃至4Nによって指定された種類毎にそれぞれ多数のコンテンツデータをその取扱店4A乃至4Nに提供することにより当該取扱店4A乃至4Nにこれらコンテンツデータをデータベース化させて取扱店固有のコンテンツデータベースを生成させる。
【0019】
また、販売会社5は、この際システム管理サイト2からの指示に従い取扱店4A乃至4Nにコンテンツデータの記録再生機能を有する専用の携帯型専用端末7A乃至7Nを商品として販売すると共に、当該取扱店4A乃至4N毎に商品として取り扱うCD、DVD、CD−ROM及び本等の市販のパッケージメディアを販売する。
【0020】
一方、インターネットの利用を希望する顧客3は、例えばKIOSK等の簡易小売店に設置されたシステム管理サイト専用のリクエスト端末(図示せず)を操作することにより当該システム管理サイト2にアクセスしてインターネットの利用を希望していることを通知する。
【0021】
システム管理サイト2は、顧客3によりインターネットの利用が希望されると、当該顧客3からその氏名、性別、年齢及び取引銀行の口座番号等からなる個人情報(以下、これを顧客情報と呼ぶ)を取得して顧客登録を実行し、当該顧客情報を顧客登録情報としてデータベース化して顧客データベース8を生成する。
【0022】
そして、取扱店4A乃至4Nは、顧客登録した顧客3に複数種類のコンテンツデータを買取形式及び貸出形式の2種類の形式で提供しており、顧客3によりリクエスト端末が利用されてシステム管理サイト2経由で所望のコンテンツデータを指定するコンテンツ指定情報と、当該コンテンツデータに対する買取形式及び貸出形式のうちの取得形態を表す形式指定情報とが通知されると、これに応じてコンテンツデータの購入及びレンタルの予約を受け付けるようになされている。
【0023】
取扱店4A乃至4Nは、このようにして顧客3からの予約を受け付けると、システム管理サイト2の顧客データベース8から読み出した顧客3の顧客登録情報(顧客3の口座番号)を用いてコンテンツデータの購入(販売価格)及びレンタル(レンタル期間)に対する電子的な課金処理を実行した後、コンテンツデータベースから要求に応じた所望のコンテンツデータを読み出して携帯型専用端末7A乃至7Nの内部に設けられている所定の記録媒体に記録する。
【0024】
ここで、取扱店4A乃至4Nは、携帯型専用端末7A乃至7Nも買取形態と貸出形態のいずれの形態でも顧客3に使用させ得るようになされており、コンテンツデータの要求時には顧客登録情報を用いて当該携帯型専用端末7A乃至7Nの購入(販売価格)及びレンタル(レンタル期間)に対する電子的な課金処理も同時に実行している。
【0025】
従って、取扱店4A乃至4Nは、例えば顧客3により携帯型専用端末7A乃至7Nをレンタルで使用するように希望されたときには、その顧客3の要求に応じてコンテンツデータを記録した携帯型専用端末7A乃至7Nを、当該顧客3の希望する引き渡しの形態に応じて店頭で直接引き渡してレンタルし、又は配送会社9によって配送してレンタルする。
【0026】
これによりリクエスト端末を用いて、コンテンツデータ及び携帯型専用端末7A乃至7Nに対する購入及びレンタルをそれぞれ事前に予約した顧客3は、その携帯型専用端末7A乃至7Nを手にすると、当該携帯型専用端末7A乃至7Nでコンテンツデータを再生して楽しむことができるようになされている。
【0027】
そして、このような携帯型専用端末7A乃至7Nは、内部に設けられた通信機能によりコンテンツデータを記録した取扱店4A乃至4Nにのみシステム管理サイト2を介してアクセスしてコンテンツデータの購入及びレンタル処理(課金処理を含む)を実行し得るようになされている。
【0028】
従って、取扱店4A乃至4Nは、顧客3からレンタル中の携帯型専用端末7A乃至7Nを用いて新たなコンテンツデータの購入及びレンタルが要求されると、要求されたコンテンツデータをシステム管理サイト2経由でレンタル中の携帯型専用端末7A乃至7Nに送信して記録することができ、かくしてパーソナルコンピュータ等のインターネットに接続し得る機器(以下、これをネット接続機器と呼ぶ)を所有していない顧客3にも当該ネット接続機器を所有している顧客3と同様にインターネットを介してコンテンツデータを容易に配信し得るようになされている。
【0029】
ところで、システム管理サイト2は、携帯型専用端末7A乃至7N及びリクエスト端末から取扱店4A乃至4Nに送信されるコンテンツデータの購入及びレンタルの要求を中継することにより、その要求の内容を追加顧客情報として顧客データベース8内の顧客登録情報に付加して当該顧客登録情報を更新しており、これにより顧客登録情報から顧客の嗜好(例えば、顧客の取得するコンテンツデータのジャンル)やインターネットの利用状況等を把握し得るようになされている。
【0030】
また、システム管理サイト2は、広告主企業サイト6で各種配信データを提供している広告主や企業から広告主名情報や企業名情報と、当該提供している配信データのジャンル等を表す事業内容情報等とからなる広告主企業情報を取得して、これを広告主企業登録情報としてデータベース化することにより広告主企業データベース10を生成している。
【0031】
そして、システム管理サイト2は、顧客3によりレンタル中の携帯型専用端末7A乃至7Nから自分の顧客情報を広告主や企業に対して公開することを許可する公開許可情報が顧客許可データとして送信されると、当該顧客許可データを送信した顧客の顧客登録情報に基づいて広告主企業データベース10を検索することによりその顧客3の嗜好にあった配信データを提供している広告主及び企業を選定し、当該選定した広告主及び企業を携帯型専用端末7A乃至7Nを介して顧客3に紹介する。
【0032】
この結果、システム管理サイト2は、顧客3に紹介した広告主及び企業のうちから当該顧客3により契約の意志のある広告主及び企業が選択されると、その選択された広告主及び企業に対して顧客3の顧客登録情報の一部を投資情報として提供してその顧客3を広告主及び企業に紹介する。
【0033】
これによりシステム管理サイト2は、インターネットを利用する顧客3と当該顧客3の選択した広告主及び企業との間で交渉させて契約を結ばせることができ、その契約が成立したときには広告主企業サイト6からシステム管理サイト2を介して顧客3のレンタルしている携帯型専用端末7A乃至7Nに当該顧客3の所望する商品の広告等の各種配信データを提供する。
【0034】
このようにしてデータ提供システム1においては、顧客3に所望の配信データのみを提供する広告主及び企業を紹介して容易に選定させることができると共に、当該顧客3にネット接続機器を所有していなくてもレンタル中の携帯型専用端末7A乃至7Nを介して所望の配信データのみを効率良く提供し得るようになされている。
【0035】
因みに、システム管理サイト2は、顧客3から顧客許可データが与えられると、広告主及び企業にとって有益な顧客3を紹介することになるため、広告主及び企業に投資情報を送信したときにはその対価を当該広告主及び企業から受け取るようにする。
【0036】
また、システム管理サイト2は、顧客3に広告主及び企業を紹介したときには契約を希望する広告主及び企業の存在の有無に拘わらずに当該顧客3の投資情報をデータベース化して顧客紹介データベース11を生成し、当該顧客紹介データベース11をこの後、顧客3に新たに紹介すべき広告主及び企業を選定するときに利用する。
【0037】
ここで、取扱店4A乃至4Nは、顧客3により携帯型専用端末7A乃至7Nからシステム管理サイト2を介してコンテンツデータの要求のためにアクセスされたときには、当該コンテンツデータを選択するためのコンテンツ選択画面を携帯型専用端末7A乃至7Nに返送し、そのコンテンツ選択画面上で所望のコンテンツデータを選択させている。
【0038】
そして、取扱店4A乃至4Nは、携帯型専用端末7A乃至7Nの表示部に表示させるコンテンツ選択画面を顧客3の要求に応じてカスタマイズ化するようになされており、これによりコンテンツデータの要求時には携帯型専用端末7A乃至7Nの表示部に顧客3の要求に合ったコンテンツ選択画面を表示させ得るようになされている。
【0039】
因みに、取扱店4A乃至4Nは、携帯型専用端末7A乃至7Nのレンタル中に顧客3により筐体に対する好みの色が指定されたときには当該レンタル中の携帯型専用端末7A乃至7Nを筐体が顧客3の好みの色に塗装された別の携帯型専用端末7A乃至7Nに交換するようになされており、コンテンツ選択画面のソフトウェア的なカスタマイズに加えて筐体のハードウェア的なカスタマイズも行うことができるようになされている。
【0040】
そして、取扱店4A乃至4Nは、レンタル中の携帯型専用端末7A乃至7Nに対して筐体のカスタマイズ化(すなわち、筐体の色の変更)が要求されたときには、顧客3が先にレンタルしている携帯型専用端末7A乃至7N内の全てのデータ(すなわち、コンテンツデータ及び広告主等から提供された所望の配信データ)をその顧客3の指定した色の携帯型専用端末7A乃至7N内に移してこれら携帯型専用端末7A乃至7N同士を交換する。
【0041】
ところで、取扱店4A乃至4Nは、携帯型専用端末7A乃至7Nと共にコンテンツデータをレンタルする場合、当該携帯型専用端末7A乃至7Nのレンタル期間と、コンテンツデータのレンタル期間とをそれぞれレンタル開始時に顧客3に任意に選定させると共に、一度選定したレンタル期間を顧客3の希望に応じて自由に延滞させることもできる。
【0042】
そして、取扱店4A乃至4Nは、顧客3にレンタルしたコンテンツデータのレンタル期間が終了するか否かを監視しており、携帯型専用端末7A乃至7Nのレンタル期間が終了する前にコンテンツデータのレンタル期間が終了するときには、これを顧客のレンタルしている携帯型専用端末7A乃至7Nに通知する。
【0043】
この結果、取扱店4A乃至4Nは、顧客3にレンタルしている携帯型専用端末7A乃至7Nからシステム管理サイト2を介してコンテンツデータのレンタルを期間通りに終了するように返答されると、当該取扱店4A乃至4Nに携帯型専用端末7A乃至7Nを持参して来店するように促し、その携帯型専用端末7A乃至7Nが持ち込まれたときに内部の記録媒体からコンテンツデータを消去して返却したものとする。
【0044】
これに対して、取扱店4A乃至4Nは、顧客3にレンタルしている携帯型専用端末7A乃至7Nからシステム管理サイト2を介してコンテンツデータのレンタル期間を延長するように返答されると、当該コンテンツデータに対してその延長されたレンタル期間が終了するか否かを監視する。
【0045】
因みに、取扱店4A乃至4Nは、コンテンツデータのレンタル期間が終了しても顧客3がその携帯型専用端末7A乃至7Nを持参して来店しなければ、例えば携帯型専用端末7A乃至7Nにレンタル期間の終了したコンテンツデータを返却のために消去する消去命令を送信し、これにより携帯型専用端末7A乃至7Nにおいて内部の記録媒体から指定したコンテンツデータを消去して不正な利用を防止する。
【0046】
また、取扱店4A乃至4Nは、顧客3からレンタルしている携帯型専用端末7A乃至7Nが返却されれば、当該携帯型専用端末7A乃至7Nの内部の記録媒体からコンテンツデータを消去してその携帯型専用端末7A乃至7Nを再びレンタル可能な状態にする。
【0047】
これに加えて、取扱店4A乃至4Nは、携帯型専用端末7A乃至7Nを使用して購入及びレンタルすることにより顧客の占有しているコンテンツデータ(例えば、シングル曲のコンテンツデータ)を、当該顧客から同一のコンテンツデータが格納されたパッケージメディア(例えば、シングルCD)と交換するように要求されると、当該顧客の占有しているコンテンツデータの取得価格(すなわち、購入価格又はレンタル価格)と、パッケージメディアの販売価格と、これら双方の価格の差分とからなる等価交換情報をシステム管理サイト2経由で携帯型専用端末7A乃至7Nに送信する。
【0048】
この結果、取扱店4A乃至4Nは、顧客3から携帯型専用端末7A乃至7Nを用いて交換の承諾がシステム管理サイト2を介して通知されると、パッケージメディアに格納されているコンテンツデータと同一な顧客3の占有しているコンテンツデータに対しては既に購入価格及びレンタル価格が支払われているため、システム管理サイト2の顧客データベース8から読み出した顧客3の占有しているコンテンツデータの取得価格とパッケージメディアの販売価格との差分に対してのみ電子的に課金処理した後、顧客3にパッケージメディアを店頭で引き渡し又は販売会社5から配送会社9によって配送して引き渡す。
【0049】
このようにして取扱店4A乃至4Nは、パッケージメディアと顧客の占有するコンテンツデータとの交換価値をほぼ等価にして当該パッケージメディアをコンテンツデータと交換(以下、この交換を等価交換と呼ぶ)することにより、携帯型専用端末7A乃至7Nで購入及びレンタルしたコンテンツデータをその携帯型専用端末7A乃至7Nの返却時に無駄にすることを防止すると共に、顧客3にコンテンツデータとパッケージメディアとの双方に対してそれぞれ無駄な投資をさせることなく、最小限の投資でパッケージメディアを提供し得るようになされている。
【0050】
因みに、システム管理サイト2は、顧客3がインターネットを利用する(すなわち、コンテンツデータや携帯型専用端末7A乃至7Nの購入及びレンタル等を行う)毎に、当該顧客3からインターネットの使用料等を徴収しているものの、当該インターネットの利用状況に応じて顧客3に割引等の特典を与えるためのポイントを発行して顧客データベース8に蓄積している。
【0051】
従って、取扱店4A乃至4Nは、顧客3がコンテンツデータや携帯型専用端末7A乃至7Nを購入及びレンタルするときや、コンテンツデータをパッケージメディアに交換するとき等の電子的な課金処理に金銭の一部又は全てに代えて当該顧客3の取得しているポイントを利用することもできるようになされている。
【0052】
また、取扱店4A乃至4Nは、顧客3がコンテンツデータや携帯型専用端末7A乃至7Nを購入及びレンタルするときや、コンテンツデータをパッケージメディアに交換するとき等の電子的な課金処理に代えて店頭で現金やプリペイドカードによる支払いも受け付けることができるようになされている。
【0053】
ここで、取扱店4A乃至4Nは、顧客3によりリクエスト端末やレンタル中の携帯型専用端末7A乃至7Nからシステム管理サイト2を介して通知される携帯型専用端末7A乃至7Nの購入要求に応じて当該携帯型専用端末7A乃至7Nの購入に対する電子的な課金処理を実行すると、その携帯型専用端末7A乃至7Nを店頭で直接顧客3に引き渡し、又は販売会社5から配送会社9によって顧客3に配送する。
【0054】
因みに、取扱店4A乃至4Nは、顧客3から携帯型専用端末7A乃至7Nの購入が要求されたときには、当該顧客3の指定した色の筐体を有する携帯型専用端末7A乃至7Nを販売する。
【0055】
そして、図3に示すように、携帯型専用端末7A乃至7Nを購入した顧客3は、図2について上述した場合と同様に、当該携帯型専用端末7A乃至7Nによりインターネットを介して販売元の取扱店4A乃至4Nのみから所望のコンテンツデータを購入及びレンタルし得ると共に、広告主及び企業と契約を結んで所望の配信データを取得し得るようになされている。
【0056】
また、携帯型専用端末7A乃至7Nを購入した顧客3は、当該携帯型専用端末7A乃至7Nによってコンテンツデータの購入及びレンタルを要求するときに取扱店4A乃至4Nから送信されるコンテンツ選択画面をカスタマイズ化し得ると共に、購入及びレンタルにより顧客3の占有したコンテンツデータと、同一のコンテンツデータが格納されたパッケージメディアとの交換価値をほぼ等価にして当該パッケージメディアと顧客の占有するコンテンツデータとを交換し得るようになされている。
【0057】
そして、かかるデータ提供システム1においては、顧客3が携帯型専用端末7A乃至7Nに代えてパーソナルコンピュータ等のネット接続機器を用いても図2及び図3について上述した場合と同様にインターネットを利用することができる。
【0058】
このようにしてデータ提供システム1においては、インターネットを利用したビジネス形態と、小売店等を利用して実際に商品を販売及びレンタルするような既存のビジネス形態とを共存させることによりネット接続機器を所有していない顧客3や、インターネットの普及に危機感を抱いている取扱店4A乃至4Nが自由にかつ容易に参加してインターネットを商用に利用し得る新たなビジネスモデルを構築することができる。
【0059】
(2)第1の実施の形態
図4において、50は全体として第1の実施の形態によるデータ提供システムを示し、図1乃至図3について上述したシステム管理サイト2、取扱店4A乃至4N及び販売会社5に対応するデータ提供サーバ51に、図1乃至図3について上述した顧客3に対応するリクエスト端末52(すなわち、顧客3の使用したリクエスト端末)と、図1乃至図3について上述した携帯型専用端末7A乃至7Nに対応する取扱店4A乃至4N専用の携帯型専用端末53とが接続されて構成されている。
【0060】
データ提供サーバ51は、顧客登録情報及び顧客登録画面データを記憶する顧客データベース55と、多数のコンテンツデータ及びコンテンツ選択画面データ等を記憶するコンテンツデータベース56と、コンテンツデータの販売価格及びレンタル価格と、当該コンテンツデータと交換し得るパッケージメディアの販売価格及びタイトル等をリスト化したデータテーブルを記憶するパッケージメディアデータベース57と、広告主企業サイトを開設している広告主及び企業から取得した広告主企業登録情報を記憶する広告主企業データベース58とを有している。
【0061】
そして、データ提供サーバ51は、リクエスト端末52から顧客の登録を要求する登録要求データが送信されると、これを受信部59によって受信し、更新部60によりその登録要求データに基づいて顧客データベース55から顧客登録画面データを読み出すと共に、当該読み出した顧客登録画面データを送信部61からリクエスト端末52に送信する。
【0062】
この結果、データ提供サーバ51は、リクエスト端末52から顧客登録画面データに基づく顧客登録画面上で入力された顧客情報が顧客情報データとして送信されると、これを受信部59によって受信し、更新部60によりその顧客情報データに基づく顧客情報を顧客登録情報として記憶して顧客を登録することにより当該顧客にインターネットを利用し得るようにする。
【0063】
また、データ提供サーバ51は、顧客登録した顧客の操作に応じてリクエスト端末52からコンテンツデータの取得を要求する取得要求データが送信されると、これを受信部59によって受信し、コンテンツ検索部62によりその取得要求データに基づいてコンテンツデータベース56からコンテンツ選択画面データを読み出すと共に、当該読み出したコンテンツ選択画面データを送信部61からリクエスト端末52に送信する。
【0064】
この結果、データ提供サーバ51は、リクエスト端末52からコンテンツ選択画面データに基づくコンテンツ選択画面上で所望のコンテンツデータが選択指定され、かつコンテンツデータと携帯型専用端末53とをそれぞれ購入及びレンタルのいずれの形式で取得するか等が選択指定されることによりこれら指定された情報(以下、これを顧客予約情報と呼ぶ)を表す予約データが送信されると、これを受信部59によって受信する。
【0065】
このときデータ提供サーバ51は、コンテンツ検索部62により予約データに基づいてコンテンツデータベース56から指定されたコンテンツデータを読み出すと共に、当該読み出したコンテンツデータを送信部61から、顧客に引き渡す前の携帯型専用端末53に送信して記録する。
【0066】
このようにしてデータ提供サーバ51は、顧客の要求に応じて購入用及びレンタル用としてコンテンツデータを記録した携帯型専用端末53を用意することができ、かくしてその携帯型専用端末53を顧客に直接又は配送して引き渡すようにして販売及びレンタルすることができる。
【0067】
そして、データ提供サーバ51は、顧客に販売及びレンタルした携帯型専用端末53からコンテンツデータの取得を要求する取得要求データが送信されると、これを受信部59によって受信し、コンテンツ検索部62によりその取得要求データに基づいてコンテンツデータベース56からコンテンツ選択画面データを読み出すと共に、当該読み出したコンテンツ選択画面データを送信部61から顧客の携帯型専用端末53に送信する。
【0068】
この結果、データ提供サーバ51は、顧客に販売及びレンタルした携帯型専用端末53からコンテンツ選択画面データに基づくコンテンツ選択画面上で所望のコンテンツデータが指定され、かつそのコンテンツデータを購入及びレンタルのいずれで取得するか等が指定されることによりこれら指定された情報(以下、これを指定情報と呼ぶ)を表すコンテンツ指定データが送信されると、これを受信部59によって受信する。
【0069】
このときデータ提供サーバ51は、コンテンツ検索部62によりそのコンテンツ指定データに基づいてコンテンツデータベース56から指定されたコンテンツデータを読み出すと共に、当該読み出したコンテンツデータを送信部61から顧客の携帯型専用端末53に送信して記録する。
【0070】
このようにしてデータ提供サーバ51は、顧客に携帯型専用端末53を用いてインターネットのコンテンツ配信を容易に利用させ、所望のコンテンツデータを自由に取得させる。
【0071】
ところで、データ提供サーバ51は、顧客登録の際に顧客に固有の顧客識別情報(以下、これを顧客IDと呼ぶ)を発行して顧客情報に付加することにより当該顧客情報及び顧客IDを顧客登録情報として顧客データベース55に記憶し、当該記憶した顧客登録情報を顧客IDによって管理する。
【0072】
また、データ提供サーバ51は、顧客登録時に顧客に対して発行した顧客IDを送信部61からリクエスト端末52に送信して顧客に通知しており、この後、顧客がリクエスト端末52や携帯型専用端末53を用いて各種取扱店に種々の要求を出すときにはその顧客IDを使用させることによりこれら各種取扱店に要求を出した顧客を顧客IDによって識別している。
【0073】
従って、データ提供サーバ51は、リクエスト端末52や、顧客に販売及びレンタルした携帯型専用端末53から送信された種々のデータ(例えばコンテンツ指定データ)を受信部59によって受信したときには、更新部60によりそのデータの内容(顧客が購入及びレンタルするコンテンツデータのタイトルやレンタル期間等の情報)を追加顧客情報として顧客データベース55に送出することによりコンテンツデータの取得を要求した顧客の顧客登録情報にその追加顧客情報を追加して当該顧客登録情報を更新する。
【0074】
これによりデータ提供サーバ51は、顧客データベース55内の顧客登録情報に基づいて顧客の嗜好等を把握し得るようにしている。
【0075】
そして、データ提供サーバ51は、顧客に販売及びレンタルした携帯型専用端末53から顧客情報を広告主や企業に対して公開することを許可する顧客許可データが送信されると、これを受信部59によって受信し、マッチング部63によりその顧客許可データに基づいて顧客データベース55から、顧客情報の公開を許可した顧客の顧客登録情報を読み出すと共に、当該読み出した顧客登録情報に基づいて広告主企業データベース58内の広告主企業登録情報を検索する。
【0076】
これによりデータ提供サーバ51は、マッチング部63により広告主企業登録情報を検索した結果、顧客の嗜好に合った配信データを提供している広告主及び企業を選定すると、当該選定した広告主及び企業の広告主企業登録情報に基づき広告主企業紹介データを生成して送信部61から顧客の携帯型専用端末53に送信し、かくして顧客に自分の嗜好にあった配信データを提供している広告主及び企業を紹介する。
【0077】
このようにしてデータ提供サーバ51は、多数の広告主及び企業のうちから顧客に所望の配信データを提供する広告主及び企業を容易に選択させることができると共に、広告主及び企業についても顧客に要求通りの配信データを効率良く適確に提供させることができる。
【0078】
また、データ提供サーバ51は、顧客に販売及びレンタルした携帯型専用端末53をカスタマイズするカスタマイズ要求データが送信されると、これを受信部59によって受信し、当該受信したカスタマイズ要求データに基づいてコンテンツ検索部62によりコンテンツデータベース56からこれに予め記憶しているカスタマイズ登録画面データを読み出すと共に、当該読み出したカスタマイズ登録画面データを送信部61から顧客の携帯型専用端末53に送信する。
【0079】
この結果、データ提供サーバ51は、顧客に販売及びレンタルした携帯型専用端末53からカスタマイズ登録画面データに基づくカスタマイズ登録画面上で入力されたコンテンツ選択画面に対する画面カスタマイズ情報が送信されると、これを受信部59によって受信し、更新部60によりその画面カスタマイズ情報を顧客データベース55に送出することにより当該顧客の顧客登録情報にその画面カスタマイズ情報を追加してその顧客登録情報を更新する。
【0080】
これによりデータ提供サーバ51は、この後、コンテンツ選択画面のカスタマイズを要求した顧客から携帯型専用端末53を用いて取得要求データが送信されると、これを受信部59によって受信し、更新部60により顧客データベース55からその顧客の顧客登録情報に付加している画面カスタマイズ情報を読み出すと共に、当該読み出した画面カスタマイズ情報をコンテンツ検索部62に送出する。
【0081】
そして、データ提供サーバ51は、コンテンツ検索部62によりコンテンツデータベース56からコンテンツ選択画面データを読み出すと共に、当該読み出したコンテンツ選択画面データを画面カスタマイズ情報に基づいて加工処理し、得られたカスタマイズ画面データを送信部61から顧客の携帯型専用端末53に送信する。
【0082】
このようにしてデータ提供サーバ51は、コンテンツ選択画面のカスタマイズを要求した顧客から携帯型専用端末53を用いて取得要求データが送信される毎に、カスタマイズ画面データに基づいてコンテンツ選択画面をカスタマイズしたカスタマイズ画面上でコンテンツデータを選択させることができる。
【0083】
因みに、データ提供サーバ51は、顧客にレンタルした携帯型専用端末53において、カスタマイズ登録画面上で当該携帯型専用端末53の筐体の色をカスタマイズするための情報も選定させることができ、その携帯型専用端末53から筐体の色を指定する筐体カスタマイズ情報が送信されると、これを受信部59によって受信し、更新部60によりその筐体カスタマイズ情報を顧客データベース55に送出することにより当該顧客の顧客登録情報にその筐体カスタマイズ情報を追加して更新する。
【0084】
これによりデータ提供サーバ51は、この後、顧客に携帯型専用端末53をレンタルするときや、当該顧客に携帯型専用端末53を販売するとき等に筐体カスタマイズ情報によって指定されている色の携帯型専用端末53を引き渡す。
【0085】
さらに、データ提供サーバ51は、顧客に販売及びレンタルした携帯型専用端末53から購入及びレンタルしているコンテンツデータ(例えば、シングル曲)をパッケージメディア(例えば、シングルCD)と等価交換することを希望する等価交換要求データが送信されると、これを受信部59によって受信する。
【0086】
そして、データ提供サーバ51は、更新部60によりその等価交換要求データに基づいて顧客データベース55から等価交換を要求した顧客の顧客登録情報を読み出してその等価交換を要求しているコンテンツデータの利用形態(すなわち、購入及びレンタルのいずれであるか)を検出した後、顧客パッケージ検索部64によりその等価交換要求データと更新部60による検出結果とに基づいてパッケージメディアデータベース57内のデータテーブルを検索することにより等価交換の対象として顧客の占有しているコンテンツデータの取得価格と当該コンテンツデータが格納されたパッケージメディアの販売価格及びタイトルとを検出する。
【0087】
これによりデータ提供サーバ51は、パッケージ検索部64によりその検出した顧客の占有するコンテンツデータの取得価格とパッケージメディアの販売価格との差分を算出し、当該算出した差分をこれらコンテンツデータの取得価格とパッケージメディアの販売価格及びタイトルと共に検索結果情報として送信部61から顧客の携帯型専用端末53に送信する。
【0088】
この結果、データ提供サーバ51は、顧客に販売及びレンタルした携帯型専用端末53から等価交換を承諾する交換承諾データが送信されると、パッケージメディアに格納しているコンテンツデータに対しては顧客により携帯型専用端末53を用いた購入及びレンタルの形態で既に購入価格及びレンタル価格が支払われているため、顧客の占有するコンテンツデータの取得価格と、パッケージメディアの販売価格との差分のみを電子的に課金処理した後、当該顧客に直接又は配送によりパッケージメディアを引き渡す。
【0089】
このようにしてデータ提供サーバ51は、顧客の占有するコンテンツデータと交換対象のパッケージメディアとの交換価値とをほぼ等価にして当該コンテンツデータとパッケージメディアとを等価交換することにより、顧客が携帯型専用端末53で購入及びレンタルしたコンテンツデータを最小限の投資でパッケージメディアに交換して提供することができる。
【0090】
因みに、データ提供サーバ51は、顧客がリクエスト端末52及び携帯型専用端末53を用いてインターネットを利用する毎に、その利用状況に応じて図示しないポイント発行部により顧客に割引等の特典を与えるためのポイントを発行し、当該発行したポイントを更新部60により顧客データベース55に送出して顧客の顧客登録情報にそのポイントを順次付加して当該顧客登録情報を更新している。
【0091】
そして、データ提供サーバ51は、等価交換処理等に顧客により金銭に代えてポイントを使用するように要求されたときには顧客の占有するコンテンツデータの取得価格と、パッケージメディアの販売価格との差分を当該顧客に対して発行したポイントを使用して清算する。
【0092】
また、データ提供サーバ51は、顧客にコンテンツデータをレンタルした場合、更新部60により定期的に顧客データベース55内の顧客登録情報を検索してレンタル中のコンテンツデータのレンタル期間が終了するか否かを検出し、当該コンテンツデータのレンタル期間が終了間近になると、レンタル終了の有無を確認するための確認画面データを送信部61から顧客の携帯型専用端末53に送信する。
【0093】
この結果、データ提供サーバ51は、顧客に販売及びレンタルした携帯型専用端末53からコンテンツデータのレンタルを期間通りに終了するレンタル終了通知が送信されると、これを受信部59によって受信し、更新部60により顧客データベース55内の対応する顧客登録情報にそのレンタル終了通知を付加して更新すると共に、取扱店でコンテンツデータを返却する(すなわち、携帯型専用端末53からコンテンツデータを消去する)ことを促す来店要求画面データを送信部61から当該携帯型専用端末53に送信する。
【0094】
これに対して、データ提供サーバ51は、携帯型専用端末53に確認画面データを送信した結果、コンテンツデータのレンタル期間を延長するレンタル延長通知が送信されると、これを受信部59によって受信し、更新部60により顧客データベース55内の対応する顧客登録情報にそのレンタル延長通知を付加して更新する。
【0095】
これに加えて、データ提供サーバ51は、コンテンツデータがレンタル期間を終了しても返却されないときには、更新部60により顧客データベース55内の対応する顧客登録情報にコンテンツデータを強制的に消去することを表す消去情報を付加して更新すると共に、送信部61からレンタル期間の終了したコンテンツデータの消去命令を携帯型専用端末53に送信して当該携帯型専用端末53において、そのコンテンツデータを消去する。
【0096】
一方、リクエスト端末52は、顧客により操作部70を介して顧客の登録要求が入力されると、要求データ生成部71によりその登録要求を表す登録要求データを生成し、当該生成した登録要求データを送信部72からデータ提供サーバ51に送信する。
【0097】
この結果、リクエスト端末52は、データ提供サーバ51から送信された顧客登録画面データを受信部73によって受信すると、当該受信した顧客登録画面データを表示制御部74から表示部75に送出することにより顧客登録画面データに基づく顧客登録画面を表示する。
【0098】
そして、リクエスト端末52は、顧客による操作部70の操作に応じて顧客登録画面上で顧客情報が入力されると、要求データ生成部71によりその顧客情報を顧客情報データとして送信部72からデータ提供サーバ51に送信する。
【0099】
また、リクエスト端末52は、顧客により操作部70を介してコンテンツデータの取得要求が入力されると、要求データ生成部71により取得要求を表す取得要求データを生成し、当該生成した取得要求データを送信部72からデータ提供サーバ51に送信する。
【0100】
この結果、リクエスト端末52は、データ提供サーバ51から送信されたコンテンツ選択画面データを受信部73によって受信すると、当該受信したコンテンツ選択画面データを表示制御部74から表示部75に送出してコンテンツ選択画面データに基づくコンテンツ選択画面を表示する。
【0101】
そして、リクエスト端末52は、顧客による操作部70の操作に応じてコンテンツ選択画面上で顧客予約情報が入力されると、要求データ生成部71により予約データを生成して、当該生成した予約データを送信部72からデータ提供サーバ51に送信する。
【0102】
これにより顧客に販売及びレンタルされる前の携帯型専用端末53は、データ提供サーバ51から送信されたコンテンツデータを受信部80によって受信し、当該受信したコンテンツデータを記録制御部81により記録媒体82に記録することによりこの状態で顧客に販売及びレンタルされる。
【0103】
そして、実際に顧客に販売及びレンタルされた携帯型専用端末53は、当該顧客により操作部83を介して再生命令が入力されると、再生制御部84によりその再生命令に基づいて記録媒体82からコンテンツデータを再生すると共に、当該再生したコンテンツデータを表示制御部、表示部及びスピーカ等からなる再生部85に送出することにより顧客にコンテンツを楽しませることができるようになされている。
【0104】
また、携帯型専用端末53は、顧客により操作部83を介してコンテンツデータの取得要求が入力されると、要求データ生成部86によりその取得要求を表す取得要求データを生成し、当該生成した取得要求データを送信部87からデータ提供サーバ51に送信する。
【0105】
この結果、携帯型専用端末53は、データ提供サーバ51から送信されたコンテンツ選択画面データを受信部80によって受信すると、当該受信したコンテンツ選択画面データを再生部85に送出することによりコンテンツ選択画面データに基づくコンテンツ選択画面を表示する。
【0106】
そして、携帯型専用端末53は、操作部83の操作に応じてコンテンツ選択画面上でコンテンツデータが選択指定(購入及びレンタルの指定を含む)されると、要求データ生成部86によりコンテンツ指定データを生成して送信部87からデータ提供サーバ51に送信する。
【0107】
これにより携帯型専用端末53は、データ提供サーバ51から送信されたコンテンツデータを受信部80によって受信すると、当該受信したコンテンツデータを記録制御部81により記録媒体82に記録することにより、この後、操作部83の操作に応じて再生制御部84により記録媒体82からそのコンテンツデータを再生する。
【0108】
さらに、携帯型専用端末53は、顧客により操作部83を介して顧客情報の公開が許可されると、要求データ生成部86によりその許可を表す顧客許可データを生成し、当該生成した顧客許可データを送信部87からデータ提供サーバ51に送信する。
【0109】
この結果、携帯型専用端末53は、データ提供サーバ51から送信された広告主企業紹介データを受信部80によって受信すると、当該受信した広告主企業紹介データを再生部85に送出して表示し、この状態で操作部83の操作により顧客に所望の広告主及び企業を選択させる。
【0110】
そして、携帯型専用端末53は、顧客の選択した広告主及び企業の情報を要求データ生成部86及び送信部87を順次介してデータ提供サーバ51に送信し、この結果、選択した広告主及び企業と契約を結ぶと、広告主企業サイトから送信される広告等の所望の配信データを受信部80によって受信して記録制御部81により記録媒体82に記録する。
【0111】
これにより携帯型専用端末53は、操作部83の操作に応じて再生制御部84により記録媒体82からその配信データを再生し、当該再生した配信データを再生部85に送出することにより広告主企業サイトから提供された配信データを顧客に楽しませることができる。
【0112】
これに加えて、携帯型専用端末53は、顧客により操作部83を介してカスタマイズ要求が入力されると、要求データ生成部86によりそのカスタマイズ要求を表すカスタマイズ要求データを生成し、当該生成したカスタマイズ要求データを送信部87からデータ提供サーバ51に送信する。
【0113】
この結果、携帯型専用端末53は、データ提供サーバ51から送信されるカスタマイズ登録画面データを受信部80によって受信すると、当該受信したカスタマイズ登録画面データを再生部85に送出することによりそのカスタマイズ登録画面データに基づくカスタマイズ登録画面を表示する。
【0114】
これにより携帯型専用端末53は、操作部83の操作に応じてカスタマイズ登録画面上でコンテンツ選択画面をカスタマイズするための画面カスタマイズ情報が入力されると、当該入力された画面カスタマイズ情報を要求データ生成部86及び送信部87を順次介してデータ提供サーバ51に送信する。
【0115】
また、携帯型専用端末53は、操作部83の操作に応じてコンテンツ選択画面上で当該携帯型専用端末53の筐体の色をカスタマイズするための筐体カスタマイズ情報を入力させることもでき、その筐体カスタマイズ情報が入力されると、これも要求データ生成部86を介して送信部87からデータ提供サーバ51に送信する。
【0116】
このようにして携帯型専用端末53は、データ提供サーバ51に対してコンテンツ選択画面及び携帯型専用端末53の筐体に対するカスタマイズを要求することができ、かくしてこのようなカスタマイズを要求した後には、コンテンツ選択画面を画面カスタマイズ情報に基づいて加工処理して得られた顧客固有のカスタマイズ選択画面を再生部85で表示しながらコンテンツデータを選択指定することができると共に、顧客の指定した色の携帯型専用端末53に交換することもできる。
【0117】
また、携帯型専用端末53は、顧客により操作部83を介して等価交換要求が入力されると、要求データ生成部86によりその等価交換要求を表す等価交換要求データを生成し、当該生成した等価交換要求データを送信部87からデータ提供サーバ51に送信する。
【0118】
この結果、携帯型専用端末53は、データ提供サーバ51から等価交換に関する検索結果情報が送信されると、これを受信部80によって受信して再生部85に送出することによりその検索結果情報に基づいて顧客が購入及びレンタルによって占有しているコンテンツデータの取得価格とパッケージメディアの販売価格及びタイトルとこれら価格の差分とを表示する。
【0119】
このようにして携帯型専用端末53は、顧客により操作部83を介して等価交換か承諾されると、要求データ生成部86によりその承諾を表す交換承諾データを生成し、当該生成した交換承諾データを送信部87からデータ提供サーバ51に送信することにより、この後、顧客の占有するコンテンツデータの取得価格とパッケージメディアの販売価格との差分を顧客の指定する方法(すなわち、金銭による支払いやポイントによる支払い)で電子的に課金処理させ、かくしてパッケージメディアを最小限の投資で取得させることができる。
【0120】
因みに、携帯型専用端末53は、データ提供サーバ51からレンタル期間の終了間近なコンテンツデータに対する確認画面データが送信されると、これを受信部80によって受信して再生部85に送出してその確認画面データに基づく確認画面を表示させることにより当該確認画面によって顧客にコンテンツデータのレンタル期間が終了することを報知する。
【0121】
そして、携帯型専用端末53は、このとき顧客により操作部83を介してレンタル期間の終了又は延長が指定されると、要求データ生成部86を介して送信部87からデータ提供サーバ51に通知する。
【0122】
また、携帯型専用端末53は、コンテンツデータを返却する前にそのレンタル期間が終了したためにデータ提供サーバ51からレンタル期間の終了したコンテンツデータの消去命令が送信されると、これを受信部80によって受信することにより記録制御部によりその消去命令に基づいて記録媒体からレンタル期間の終了したコンテンツデータを消去し、かくしてコンテンツデータの不当な利用(再生)を防止する。
【0123】
以上の構成において、このデータ提供システム50では、データ提供サーバ51が顧客の操作するリクエスト端末52から送信された予約データに応じて当該顧客の指定する取扱店専用の携帯型専用端末53をその顧客が指定したコンテンツデータを記録して販売及びレンタルする。
【0124】
そして、このデータ提供サーバ51は、顧客から携帯型専用端末53を用いてコンテンツ指定データが与えられると、コンテンツデータベース56からコンテンツ指定データに応じてコンテンツデータを読み出すと共に、当該読み出したコンテンツデータをその携帯型専用端末53に送信して記録するようにした。
【0125】
また、データ提供サーバ51は、携帯型専用端末53を購入及びレンタルしている顧客の顧客登録情報を顧客データベース55に登録し、当該顧客が携帯型専用端末53をコンテンツデータの購入及びレンタルに利用する毎にその利用状況に応じて顧客登録情報を更新し、その顧客から携帯型専用端末53を用いて顧客情報の公開が許可されると、顧客登録情報により広告主企業データベース58内の広告主企業登録情報を検索して顧客の嗜好に合った配信データを提供している広告主及び企業を選定して紹介するようにした。
【0126】
さらに、データ提供サーバ51は、顧客から携帯型専用端末53を用いてコンテンツ選択画面に対するカスタマイズが要求されると、その要求に応じてコンテンツ選択画面をカスタマイズし、当該コンテンツ選択画面をカスタマイズして得られたカスタマイズ画面を顧客の携帯型専用端末53に提供してコンテンツデータを選択させるようにした。
【0127】
これに加えて、データ提供サーバ51は、顧客から携帯型専用端末53を用いて購入及びレンタルしているコンテンツデータとパッケージメディアとの等価交換が要求されると、当該顧客の占有しているコンテンツデータの取得価格とパッケージメディアの販売価格との差分の支払いにより顧客にパッケージメディアを提供するようにした。
【0128】
従って、このデータ提供システム50では、顧客がネット接続機器を所有していなくてもKIOSK等に設置したリクエスト端末52により、コンテンツデータを記録再生可能な携帯型専用端末53の購入及びレンタルを事前に予約し、当該予約した携帯型専用端末53を受け取った後にはその携帯型専用端末53を用いて配信対象のコンテンツデータを取得することができる。
【0129】
また、このデータ提供システム50では、顧客がその携帯型専用端末53を利用すれば、自分の要求に合わせてカスタマイズしたカスタマイズ画面を用いてコンテンツデータを容易に選択することができると共に、配信によって取得したコンテンツデータを最小限の投資でそのコンテンツデータを格納したパッケージメディアに交換することもでき、さらには多数の広告主企業サイトから自分の嗜好に合った配信データを提供している広告主及び企業を容易に選択してその配信データの配信も利用することができる。
【0130】
この結果、データ提供システム50では、ネット接続機器を所有していない顧客にも、インターネットの利便性を充分に享受して容易に利用させることができる。
【0131】
そして、このデータ提供システム50では、取扱店専用の携帯型専用端末53を用いてこれを顧客に販売及びレンタルして使用させるため、インターネットと共に取扱店を利用する顧客を容易に確保することができ、かくして取扱店によるインターネットの参入及び利用を容易にすることができる。
【0132】
以上の構成によれば、データ提供サーバ51において、リクエスト端末52から送信される予約データに応じてコンテンツデータの記録再生可能な取扱店専用の携帯型専用端末53を販売及びレンタルし、当該販売及びレンタルした携帯型専用端末53から送信されるコンテンツ指定データに応じてコンテンツデータを配信してその携帯型専用端末53に記録すると共に、その携帯型専用端末53から送信される顧客の許可に応じて顧客登録情報により広告主及び企業を選定して紹介し、当該携帯型専用端末53から送信されるカスタマイズ要求に応じてコンテンツ選択画面をカスタマイズしてその携帯型専用端末53に提供すると共に、その携帯型専用端末53から送信される等価交換要求に応じて配信により顧客の占有しているコンテンツデータと、当該コンテンツデータが格納されたパッケージメディアとを交換価値をほぼ等価にして等価交換するようにしたことにより、ネット接続機器を所有していない顧客にインターネットの利便性を充分に享受して容易に利用させることができると共に、インターネットを利用する取扱店に専用の携帯型専用端末53によって顧客を容易に確保させることができ、かくしてインターネットをさらに普及させ得るデータ提供システムを実現することができる。
【0133】
なお、上述した第1の実施の形態においては、リクエスト端末52を用いて顧客登録を要求すると共に、携帯型専用端末53の購入及びレンタルを要求するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、リクエスト端末52に代えてパーソナルコンピュータ等のネット接続機器を用いて顧客登録を要求し、携帯型専用端末53の購入及びレンタルを要求するようにしても良い。これによりネット接続機器を所有していない顧客のみならずに、当該ネット接続機器を所有している顧客にも携帯型専用端末53を利用してインターネットの利便性を今まで以上に享受させることができる。
【0134】
(3)第2の実施の形態
図5は第2の実施の形態によるデータ提供システム100を示し、図1乃至図3について上述したシステム管理サイト2及び取扱店4A乃至4Nに対応するデータ提供サーバ101に図1乃至図3について上述した携帯型専用端末7A乃至7Nと同様な携帯型専用端末102が直接接続されると共に、当該データ提供サーバ101に図1乃至図3について上述した顧客3に対応するリクエスト端末103(すなわち、顧客3の使用したリクエスト端末)と、決済処理サーバ104とがそれぞれインターネット105を介して接続されて構成されている。
【0135】
データ提供サーバ101は、顧客データベース110及びコンテンツデータベース111を有しており、当該顧客データベース110に図1及び図4について上述した顧客登録と同様の顧客登録を実行して生成した顧客登録情報(顧客の氏名、顧客ID、顧客の取引銀行の口座番号等からなる)を記憶している。
【0136】
また、データ提供サーバ101は、コンテンツデータベース111に多数のコンテンツデータを記憶すると共に、当該コンテンツデータ毎の固有のコンテンツ識別情報(以下、これをコンテンツIDと呼ぶ)と、タイトル(例えば、曲名)と、価格(販売価格及びレンタル価格)等からなるコンテンツ付随情報をリスト化して生成したデータテーブルを記憶している。
【0137】
そして、データ提供サーバ101は、コンテンツデータのレンタルを希望する顧客の操作によりリクエスト端末103からレンタルの形式でコンテンツデータを予約する顧客予約情報(以下、これを特にレンタル予約情報と呼ぶ)がレンタル予約要求データとしてインターネット105を介して送信されると、これを受信部115によって受信し、当該受信したレンタル予約要求データを課金処理部116により記録制御データに変換して記録制御部117に送出する。
【0138】
ここで、データ提供サーバ101は、記録制御部117により顧客によってレンタルが希望されたコンテンツデータを記録する携帯型専用端末102固有の専用端末識別情報(以下、これを専用端末IDと呼ぶ)を含むレンタル予約受付データを生成し、当該生成したレンタル予約受付データを送信部118からインターネット105を介してリクエスト端末103に送信することにより顧客に希望するコンテンツデータのレンタルの予約を受け付けたことを通知する。
【0139】
また、データ提供サーバ101は、記録制御部117により記録制御データに基づいてコンテンツデータベース111から顧客によりレンタルが希望されたコンテンツデータを読み出すと共に、当該読み出したコンテンツデータを顧客に通知した専用端末IDを有する携帯型専用端末102に送出することによりその携帯型専用端末102内の記録媒体にコンテンツデータを記録する。
【0140】
このようにしてデータ提供サーバ101は、コンテンツデータの記録再生機能を有する携帯型専用端末102に対して顧客から要求されたコンテンツデータを記録しておき、この後、顧客が当該データ提供サーバ101の設置されている例えば取扱店に来店すると、その顧客にレンタル希望のコンテンツデータを携帯型専用端末102と共に引き渡す。
【0141】
これによりデータ提供サーバ101は、顧客にレンタル期間に応じてコンテンツデータを携帯型専用端末102と共にレンタルし、当該顧客に携帯型専用端末102でコンテンツデータを再生させて楽しませることができるようになされている。
【0142】
ところで、図5と共に図6に示すように、リクエスト端末103から送信されるレンタル予約要求データD2は、顧客の氏名、顧客ID、パスワード、レンタルを希望するコンテンツデータD1のタイトル、レンタル期間及びレンタル料の支払い方法(店頭での現金及びプリペイドカードによる支払い、リクエスト端末でのプリペイドカードによる支払い、クレジットによる支払い)等の情報を有している。
【0143】
従って、データ提供サーバ101は、リクエスト端末103から送信されたレンタル予約要求データD2を受信部115によって受信したとき、課金処理部116によりそのレンタル予約要求データD2からレンタル料の支払い方法の情報(以下、これを支払い情報と呼ぶ)を抽出する。
【0144】
そして、データ提供サーバ101は、支払い情報がクレジットによる支払いを指定しているときには、課金処理部116によりレンタル予約要求データD2に含まれる顧客IDに基づいて顧客データベース110からコンテンツデータD1のレンタルを希望している顧客の顧客登録情報を読み出すと共に、当該レンタル予約要求データD2に含まれるコンテンツデータD1のタイトルに基づいてコンテンツデータベース111内のデータテーブルを検索することにより顧客によってレンタルの希望されたコンテンツデータD1の付随情報を読み出す。
【0145】
これによりデータ提供サーバ101は、課金処理部116により予め記憶している携帯型専用端末102のレンタル料及び取扱店の取引銀行の口座番号と、レンタル予約要求データD2と、顧客登録情報と、コンテンツデータD1の付随情報とに基づいて課金処理を実行することにより、コンテンツデータD1のレンタル期間に応じた顧客への請求金額と、顧客及び取扱店の口座番号等を表す課金情報を生成し、当該生成した課金情報を送信部118からインターネット105を介して決済処理サーバ104に送信する。
【0146】
この結果、データ提供サーバ101は、決済処理サーバ104から課金情報に基づく電子的な決済処理が終了して決済終了通知が送信されると、これを受信部115によって受信して課金処理部116で認識することより当該課金処理部116によりレンタル予約要求データD2に取扱店IDを付加して記録制御データD3を生成し、当該生成した記録制御データD3を記録制御部117に送出する。
【0147】
因みに、データ提供サーバ101は、課金処理部116により記録制御データD3を生成するとき、レンタル予約要求データD2に含まれている顧客の氏名を顧客登録情報として登録しているコード化した顧客の氏名に変更すると共に、コンテンツデータD1のタイトルをコンテンツIDに変更し、またレンタル期間の日数をコード化すると共に、顧客の口座番号を追加している。
【0148】
そして、データ提供サーバ101は、課金処理部116から記録制御データD3を記録制御部117に送出すると、当該記録制御部117によりレンタル予約受付データを生成して送信部118からリクエスト端末103に送信する。
【0149】
この後、データ提供サーバ101は、記録制御部117によりその記録制御データD3に基づいて、当該記録制御データD3の内容に顧客がレンタルを希望したコンテンツデータD1を記録する携帯型専用端末102の専用端末IDと、当該コンテンツデータD1が不当にコピーされたときにそのコピー履歴を示すコピー履歴情報とを付加してヘッダデータD4を生成し、これを顧客がレンタルを希望したコンテンツデータD1に付加して携帯型専用端末102に記録する。
【0150】
これによりデータ提供サーバ101は、顧客にレンタルした携帯型専用端末102及びコンテンツデータD1がヘッダデータD4により自分の店でレンタルしたものであることを容易に識別し得るようになされている。
【0151】
また、顧客にレンタルされる携帯型専用端末102は、ヘッダデータD4に格納されているレンタル期間の情報に従ってコンテンツデータD1のレンタル期間が過ぎたかどうかを監視しており、当該コンテンツデータD1がレンタル期間を過ぎても返却されないとき(すなわち、コンテンツデータD1が携帯型専用端末102と共に返却されないとき)にはコンテンツデータD1を再生不可能な状態にし、かくしてレンタルされたコンテンツデータD1がレンタル期間の過ぎた後にも不当に利用され続けることを防止し得るようになされている。
【0152】
さらに、携帯型専用端末102は、顧客にレンタルされている間にレンタル中のコンテンツデータD1が不当にコピーされたときにはヘッダデータD4内のコピー履歴情報にそのコピー回数を書き込むようにしており、これにより取扱店に返却された際にはヘッダデータD4内のコピー履歴情報により顧客がコンテンツデータD1を不当にコピーしたことを知らせることができるようになされている。
【0153】
また、データ提供サーバ101は、リクエスト端末103から送信されたレンタル予約要求データD2によりリクエスト端末103でのプリペイドカードによる支払いが指定されていると、課金処理部116によって携帯型専用端末102のレンタル料と、レンタル予約要求データD2と、コンテンツデータD1の付随情報とに基づいて課金処理を実行することによりコンテンツデータD1のレンタル期間に応じた顧客への請求金額を算出し、当該算出した請求金額の情報を課金データとして送信部118からインターネット105を介してリクエスト端末103に送信する。
【0154】
この結果、データ提供サーバ101は、リクエスト端末103から課金データに基づきプリペイドカードによる支払いが終了して送信されたプリペイド支払い終了データを受信部115によって受信すると、課金処理部116により顧客の口座番号に代えてリクエスト端末103でプリペイドカードによる支払いが終了したことを表す情報を格納したレンタル予約要求データD2に取扱店IDを付加して記録制御データD3を生成し、当該生成した記録制御データD3を記録制御部117に送出する。
【0155】
そして、データ提供サーバ101は、課金処理部116から記録制御データD3を記録制御部117に送出すると、上述と同様にして記録制御部117によりレンタル予約受付データを送信部118からリクエスト端末103に送信すると共に、その記録制御データD3に基づいてヘッダデータD4を生成してコンテンツデータD1と共に携帯型専用端末102に記録する。
【0156】
さらに、データ提供サーバ101は、リクエスト端末103から送信されたレンタル予約要求データD2により店頭での現金及びプリペイドカードによる支払いが指定されているときには、課金処理部116により顧客の口座番号に代えて店頭で現金及びプリペイドカードによる支払いが終了したことを表す情報を格納したレンタル予約要求データD2に取扱店IDを付加して記録制御データD3を生成すると共に、当該生成した記録制御データD3を記録制御部117に送出する。
【0157】
そして、データ提供サーバ101は、この場合も上述と同様にして課金処理部116から記録制御データD3を記録制御部117に送出し、当該記録制御部117によりレンタル予約受付データを送信部118からリクエスト端末103に送信すると共に、その記録制御データD3に基づいてヘッダデータD4を生成してコンテンツデータD1と共に携帯型専用端末102に記録する。
【0158】
因みに、データ提供サーバ101は、課金処理部116にプリペイドカードのスロットが設けられており、店頭でのプリペイドカードによる支払いが指定されているときには、課金処理部116によりコンテンツデータD1のレンタル期間に応じた顧客への請求金額を算出しておき、顧客が携帯型専用端末102を受け取りに来店したときに当該顧客の所有しているプリペイドカードがスロットに挿入されると、そのプリペイドカードにより顧客のレンタル料を清算する。
【0159】
なお、かかるデータ提供サーバ101は、顧客が来店してコンテンツデータD1のレンタルを要求した場合にも対応し得るようになされており、この場合には、取扱店の店員により操作情報入力部を介して図6について上述したレンタル予約要求データD2と同様の内容のレンタル情報が入力されることにより当該入力されたレンタル情報を課金処理部116に送出し、かくして上述したリクエスト端末103を用いたレンタル予約時と同様にして携帯型専用端末102にコンテンツデータD1を記録する。
【0160】
一方、リクエスト端末102(図5)は、顧客により操作情報入力部120を介して上述したレンタル予約要求データD2の内容と同様のレンタル予約情報が入力されると、操作情報判別部121を介して要求データ生成部122によりそのレンタル予約情報に基づいて上述したレンタル予約要求データD2を生成し、当該生成したレンタル予約要求データD2を送信部123からインターネット105を介してデータ提供サーバ101に送信する。
【0161】
この結果、リクエスト端末103は、データ提供サーバ101からインターネット105を介してレンタル予約受付データが送信されると、これを受信部124によって受信し、当該受信したレンタル予約受付データを判別部125から表示部126に送出することにより顧客に希望するコンテンツデータD1のレンタル予約の受け付けが終了したことを報知すると共に、当該コンテンツデータD1と共にレンタルする携帯型専用端末102の専用端末IDを報知する。
【0162】
因みに、リクエスト端末103は、プリペイドカードのスロットを有する課金処理部127が設けられており、操作情報入力部120を介して当該リクエスト端末103でプリペイドによる支払いが指定されたときには、操作情報判別部121によりこれを判別して課金処理部127に通知する。
【0163】
そして、リクエスト端末103は、このときレンタル予約要求データD2をデータ提供サーバ101に送信することにより返送される課金データを受信部124によって受信し、当該受信した課金データを判別部125によって判別して課金処理部127に送出する。
【0164】
これによりリクエスト端末103は、顧客の所有しているプリペイドカードが課金処理部127のスロットに挿入されると、当該課金処理部127により課金データに基づいてそのプリペイドカードで顧客のレンタル料を清算した後、プリペイド支払い終了データを生成して送信部123からインターネット105を介してデータ提供サーバ101に送信する。
【0165】
ここで、データ提供システム100のデータ提供サーバ101及びリクエスト端末103によるレンタル予約処理手順について、レンタル料の支払い(すなわち、課金処理)を除いて説明すると、図7(A)に示すように、まずリクエスト端末103は、ルーチンRT1の開始ステップから入ってステップSP1に移る。
【0166】
ステップSP1において、リクエスト端末103は、顧客により操作情報入力部120を介してレンタル予約情報が入力されることを待ち受け、当該レンタル予約情報が入力されると、続くステップSP2に移って要求データ生成部122によりレンタル予約要求データD2を生成し、当該生成したレンタル予約要求データD2を送信部123からインターネット105を介してデータ提供サーバ101に送信してステップSP3に移る。
【0167】
このとき、図7(B)に示すように、データ提供サーバ101は、ルーチンRT2の開始ステップから入って続くステップSP11に移り、当該ステップSP11においてリクエスト端末103からのレンタル予約要求データD2の送信を待ち受け、当該リクエスト端末103から送信されたレンタル予約要求データD2を受信部119で受信すると、ステップSP12に移る。
【0168】
ステップSP12において、データ提供サーバ101は、課金処理部116によりレンタル予約要求データD2を用いて記録制御データD3を生成し、続くステップSP13に移る。
【0169】
ステップSP13において、データ提供サーバ101は、レンタル予約受付データを生成して送信部118からインターネット105を介してリクエスト端末103に送信し、ステップSP14に移る。
【0170】
このとき、リクエスト端末103は、ステップSP3において、データ提供サーバ101からレンタル予約受付データが送信されることを待ち受けており、当該ステップSP3において、データ提供サーバ101から送信されたレンタル予約受付データを受信すると、続くステップSP4に移る。
【0171】
ステップSP4において、リクエスト端末103は、そのレンタル予約受付データを表示部126に送出して表示することにより顧客にコンテンツデータD1のレンタル予約の受け付けが終了したことを報知すると共に、当該コンテンツデータD1と共にレンタルする携帯型専用端末102の専用端末IDを報知し、続くステップSP5に移って当該リクエスト端末103の処理を終了する。
【0172】
また、ステップSP14において、データ提供サーバ101は、記録制御データD3に基づいてヘッダデータD4を生成してステップSP15に移り、当該ステップSP15において、その記録制御部117により顧客の希望しているコンテンツデータD1にヘッダデータD4を付加して携帯型専用端末102内の記録媒体に記録した後、ステップSP16に移って当該データ提供サーバ101の処理を終了する。このようにしてデータ提供システム100は、コンテンツデータD1に対するレンタル予約処理を終了する。
【0173】
以上の構成において、このデータ提供システム100では、取扱店に設置したデータ提供サーバ101のコンテンツデータベース111に多数のコンテンツデータD1を記憶しておき、顧客によりリクエスト端末103を用いて希望するコンテンツデータD1のレンタルの予約が要求されると、当該データ提供サーバ101によりそのコンテンツデータD1を携帯型専用端末102に記録し、この後、顧客が取扱店に来店したときにその予約されたコンテンツデータD1を携帯型専用端末102と共にレンタルする。
【0174】
従って、このデータ提供サーバ100では、顧客がパーソナルコンピュータのようにコンテンツデータD1の記録再生機能を有し、インターネットに接続してコンテンツデータD1を取得可能な機器(以下、これをコンテンツ取得機器と呼ぶ)を所有していない場合でも、取扱店でレンタルする携帯型専用端末102によりコンテンツをデータとして容易に提供することができる。
【0175】
また、データ提供システム100では、コンテンツデータD1をレンタルする場合、データ提供サーバ101に対してリクエスト端末103を用いて予め希望するコンテンツデータD1のレンタルを予約しておくことができるため、携帯型専用端末102にコンテンツデータD1を記録している間、顧客を待たせるようなことはなく、取扱店に来店した顧客にコンテンツデータD1と共に携帯型専用端末102をスムーズに手渡すことができる。
【0176】
さらに、このデータ提供システム100では、顧客がリクエスト端末103を操作してコンテンツデータD1のレンタルを予約するときにも携帯型専用端末102にコンテンツデータD1を記録するための記録制御データD3を生成した時点で当該顧客にレンタル予約を受け付けたことを通知するため、携帯型専用端末102にコンテンツデータD1を記録している間、その顧客にリクエスト端末102の前で待たせることなくコンテンツデータD1のレンタルの予約をスムーズに行うことができる。
【0177】
因みに、インターネット105によるコンテンツデータD1の配信を利用するにはコンテンツ取得機器が必要になることは既に述べたが、そのコンテンツデータD1の配信に利用するインターネット105の知識も必要となり、インターネット105の知識がなければ、コンテンツデータD1の配信を容易には受け難い場合がある。
【0178】
これに対して、第2の実施の形態によるデータ提供システム100を利用すれば、顧客がコンテンツデータD1のレンタルを予約する際にインターネット105を利用するものの、データ提供サーバ151に簡易な操作で直接アクセスする専用のリクエスト端末103を用いてコンテンツデータD1のレンタルを予約するため、コンテンツ取得機器を所有していない顧客に加えてインターネット105に対する知識を有していない顧客にもコンテンツデータを容易に取得させることができる。
【0179】
以上の構成によれば、多数のコンテンツデータD1を記憶したコンテンツデータベース111を有するデータ提供サーバ101にリクエスト端末103を用いて希望するコンテンツデータD1のレンタルを予約し、当該データ提供サーバ101によりその希望するコンテンツデータD1を携帯型専用端末102に記録して当該コンテンツデータD1と共に携帯型専用端末102をレンタルするようにしたことにより、コンテンツ取得機器を所有していない顧客に対してコンテンツデータを一段と容易に提供することができ、かくして使い勝手を格段的に向上し得るデータ提供システムを実現することができる。
【0180】
なお、上述した第2の実施の形態においては、取扱店専用の携帯型専用端末102をコンテンツデータD1と共にレンタルするようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、携帯型専用端末102を顧客に販売し、当該携帯型専用端末102にコンテンツデータD1をレンタル用及び購入用として記録するようにしても良い。このようにすれば、コンテンツデータD1の購入を希望したときでも、購入した携帯型専用端末102に同様に購入したコンテンツデータD1を記録して保管することができ、データ提供システム100の使い勝手をさらに向上させることができる。
【0181】
また、上述した第2の実施の形態においては、取扱店専用の携帯型専用端末102にレンタル希望のコンテンツデータD1を記録するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、取扱店に顧客が持ち込む携帯電話機や携帯型のMD(Mini Disc ソニー商標)プレーヤ等のような携帯型の記録再生装置等にもレンタル及び購入希望のコンテンツデータD1を記録するようにしても良い。このようにすれば、コンテンツ取得機器を所有している顧客もデータ提供システムを手軽に利用することができ、当該データ提供システムの汎用性を向上させることができる。
【0182】
さらに、上述した第2の実施の形態においては、リクエスト端末103からの顧客予約情報に応じて取扱店で携帯型専用端末102にコンテンツデータを記録するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば携帯型専用端末102に製造会社や販売会社等にある状態でコンテンツデータをインターネット等を利用し記録するようにしても良い。このようにすれば、携帯型専用端末102を工場等から直接顧客に引き渡す場合でもコンテンツデータを適確にレンタルすることができる。
【0183】
(4)第3の実施の形態
図5との対応部分に同一符号を付して示す図8は、第3の実施の形態によるデータ提供システム150を示し、図1乃至図3について上述したシステム管理サイト2及び取扱店4A乃至4Nに対応するデータ提供サーバ151の構成と、当該データ提供サーバ151に図1乃至図3について上述したシステム管理サイト2に対応するコンテンツサーバ152がインターネット105を介して接続された構成とを除いて第2の実施の形態によるデータ提供システム100と同様に構成されている。
【0184】
この場合、コンテンツサーバ152は、データ提供サーバ151のコンテンツデータベース153に記憶されているコンテンツデータD1よりも多い多数のコンテンツデータD1と、当該コンテンツデータD1の付随情報(コンテンツID、タイトル、販売価格及びレンタル価格等からなる)をリスト化して生成したデータテーブルとを記憶したコンテンツデータベース154が設けられている。
【0185】
また、データ提供サーバ151の有するコンテンツデータベース153には、コンテンツサーバ152のコンテンツデータベース154に記憶されている多数のコンテンツデータD1の一部が記憶されると共に、当該コンテンツサーバ152のコンテンツデータベース154に記憶されているデータテーブルにデータ提供サーバ151で記憶しているコンテンツデータD1を表す情報を対応付けて生成した新たなデータテーブルが記憶されている。
【0186】
さらに、データ提供サーバ151は、受信部115によって受信したデータがどのようなデータであるかを判別する受信データ判別部155が設けられており、リクエスト端末103からインターネット105を介して送信されたレンタル予約要求データD2を受信部115によって受信したときには、当該受信したレンタル予約要求データD2を受信データ判別部155から課金処理部156に送出する。
【0187】
そして、データ提供サーバ151は、課金処理部156によりそのレンタル予約要求データD2に基づいてコンテンツデータベース111内のデータテーブルを検索し、顧客によりレンタルが希望されているコンテンツデータD1をそのコンテンツデータベース111に記憶しているか否かを判断する。
【0188】
この結果、データ提供サーバ151は、課金処理部156により顧客によってレンタルが希望されているコンテンツデータD1をコンテンツデータベース111内に記憶していることを確認すると、引き続き課金処理部156により記録制御データD3を記録制御部157に送出する。
【0189】
これによりデータ提供サーバ151は、記録制御部156によりレンタル予約受付データを送信部118からリクエスト端末103に送信すると共に、その記録制御データD3に基づいてヘッダデータD4を生成してコンテンツデータD1と共に携帯型専用端末102に記録する。
【0190】
これに対して、図8と共に図9に示すように、データ提供サーバ151は、課金処理部156によりコンテンツデータベース111内に顧客の希望しているコンテンツデータD1を記憶していないことを確認したときには、引き続き課金処理部156により図5及び図6について上述した第2の実施の形態によるデータ提供サーバ101(図5)の課金処理部116と同様にしてレンタル予約要求データD2を用いて記録制御データD3を生成する(課金処理も実行している)ものの記録制御データD3をコンテンツ取得要求データとして送信部118からインターネット105を介してコンテンツサーバ152に送信する。
【0191】
この結果、データ提供サーバ151は、コンテンツサーバ152から、要求したコンテンツデータD1がコンテンツ取得要求データと共にインターネット105を介して返送されると、これを受信部115によって受信して受信データ判別部155に取り込み、当該コンテンツデータD1及びコンテンツ取得要求データを受信データ判別部155から記録制御部157に送出する。
【0192】
これによりデータ提供サーバ151は、記録制御部156によりコンテンツ取得要求データ(すなわち、記録制御データD3である)に専用端末ID及びコピー履歴の情報を付加してヘッダデータD4を生成すると共に、当該生成したヘッダデータD4をコンテンツサーバ152から取得したコンテンツデータD1と共に携帯型専用端末102に記録する。
【0193】
このようにしてデータ提供サーバ151は、コンテンツデータベース111内に記憶していないコンテンツデータD1のレンタルが要求されたときでも、そのコンテンツデータD1をコンテンツサーバ152から取得して顧客にレンタルし得るようになされている。
【0194】
因みに、このデータ提供サーバ151は、コンテンツサーバ152からコンテンツデータD1を取得するときには当該データ提供サーバ151のコンテンツデータベース153に顧客の希望したコンテンツデータD1を記憶している場合に比べてレンタルの予約の受付処理に時間がかかる。
【0195】
このため、データ提供151は、受信データ判別部155によりレンタル予約受付データを生成し、当該生成したレンタル予約受付データを送信することによりコンテンツサーバ152からコンテンツデータD1を取得した時点で顧客にレンタルの予約を受け付けたことを通知している。
【0196】
また、データ提供サーバ151は、顧客が来店してコンテンツデータD1のレンタルを要求したときには取扱店の店員により操作情報入力部119を介して入力されるレンタル予約要求データD2と同様の内容のレンタル情報を操作情報判別部158から課金処理部156に送出し、かくして上述したリクエスト端末103を用いたレンタル予約時と同様にして携帯型専用端末102にコンテンツデータD1を記録する。
【0197】
さらに、データ提供サーバ151は、コンテンツデータベース153に新たにコンテンツデータD1を記憶するためのコンテンツIDを含むコンテンツ情報が操作情報入力部119を介して入力されると、当該コンテンツ情報を操作情報判別部158から要求データ生成部159に送出し、当該要求データ生成部159によりそのコンテンツ情報を表すコンテンツ要求データを生成して送信部118からインターネット105を介してコンテンツサーバ152に送信する。
【0198】
この結果、データ提供サーバ151は、コンテンツサーバ152から所望のコンテンツデータD1と共にその付随情報が送信されると、これを受信部115によって受信し、当該受信したコンテンツデータD1及び付随情報を受信データ判別部155から記録制御部157に送出することにより当該記録制御部157によりコンテンツデータベース153にそのコンテンツデータD1及び付随情報を記憶する。
【0199】
これによりデータ提供サーバ151は、コンテンツサーバ152からコンテンツデータD1を取得するには比較的時間がかかるものの、コンテンツデータベース153に記憶していないコンテンツデータD1のなかでも例えばレンタルの要求が比較的多いものについてはコンテンツサーバ152から取得してコンテンツデータベース153に記憶しておき、かくして顧客によるレンタルの要求に迅速に対応し得るようになされている。
【0200】
一方、コンテンツサーバ152(図8)は、データ提供サーバ151からインターネット105を介してコンテンツ取得要求データが送信されると、これを受信部160によって受信し、コンテンツID抽出部161によりそのコンテンツ取得要求データからコンテンツIDを抽出してコンテンツ検索部162に送出すると共に、当該コンテンツ取得要求データを送信データ生成部164に送出する。
【0201】
これによりコンテンツサーバ152は、コンテンツ検索部162によりそのコンテンツIDに基づいてコンテンツデータベース154内を検索し、対応するコンテンツデータD1を読み出して送信データ生成部164に送出すると共に、当該送信データ生成部164によりそのコンテンツデータD1にコンテンツ取得要求データを付加して送信部165からインターネット105を介してデータ提供サーバ151に送信する。
【0202】
また、コンテンツサーバ152は、データ提供サーバからインターネット195を介してコンテンツ要求データが送信されると、これを受信部160によって受信し、コンテンツID抽出部161によりそのコンテンツ要求データからコンテンツIDを抽出してコンテンツ検索部162に送出する。
【0203】
これによりコンテンツサーバ152は、コンテンツ検索部162によりそのコンテンツIDに基づいてコンテンツデータベース154内を検索し、対応するコンテンツデータD1と付随情報とを読み出すと共に、当該読み出したコンテンツデータD1及び付随情報を送信データ生成部164を介して送信部165からインターネット105を介してデータ提供サーバ151に送信する。
【0204】
このようにしてコンテンツサーバ152は、データ提供サーバ151にコンテンツデータD1を提供することができる。
【0205】
ここで、データ提供システム150のデータ提供サーバ151及びリクエスト端末103並びにコンテンツサーバ152によるレンタル予約処理手順について、レンタル料の支払い(すなわち、課金処理)を除いて説明すると、図10(A)に示すように、まずリクエスト端末103は、ルーチンRT1の開始ステップから入って図7(A)について上述した場合と同様の処理を実行する。
【0206】
一方、図7(B)との対応部分に同一符号を付して図10(B)に示すように、データ提供サーバ151は、ルーチンRT3の開始ステップから入って続くステップSP11及びステップSP12の処理を順次実行するとステップSP21に移り、当該ステップSP21において課金処理部156によってコンテンツデータベース153内のデータテーブルを検索することにより、顧客によりレンタルの希望されているコンテンツデータD1をコンテンツサーバ152から取得する必要があるか否かを判断する。
【0207】
このステップSP21で肯定結果を得ることは、顧客によってレンタルの希望されたコンテンツデータD1をデータ提供サーバ151のコンテンツデータベース153に記憶していないことを表し、このときデータ提供サーバ151は、ステップSP22に移り、課金処理部156によって生成している記録制御データD3をコンテンツ取得要求データとして送信部118からインターネット105を介してコンテンツサーバ152に送信してステップSP23に移る。
【0208】
ここで、図10(C)に示すように、コンテンツサーバ152は、ルーチンRT4の開始ステップから入って続くステップSP31に移り、当該ステップSP31においてデータ提供サーバ151からのコンテンツ取得要求データの送信を待ち受けており、当該データ提供サーバ151から送信されたコンテンツ取得要求データを受信部119で受信すると、ステップSP32に移る。
【0209】
ステップSP32において、コンテンツサーバ152は、コンテンツID抽出部161によりコンテンツ取得要求データから抽出したコンテンツIDに基づいて、コンテンツ検索部162によってコンテンツデータベース154内を検索し、当該コンテンツデータベース154からそのコンテンツIDを有するコンテンツデータD1を読み出した後、ステップSP33に移る。
【0210】
ステップSP33において、コンテンツサーバ152は、コンテンツデータベース154から読み出したコンテンツデータD1に送信データ生成部164によりコンテンツ取得要求データを付加して送信部165からインターネット105を介してデータ提供サーバ151に送信し、続くステップSP34に移って当該コンテンツサーバ152の処理を終了する。
【0211】
また、ステップSP23において、コンテンツサーバ152にコンテンツ取得要求データを送信したデータ提供サーバ151は、当該コンテンツサーバ152からコンテンツデータD1が送信されることを待ち受けており、当該コンテンツサーバ152から送信されたコンテンツデータD1を受信部115によって受信すると(コンテンツデータD1と共にコンテンツ取得要求データも受信する)、ステップSP24に移る。
【0212】
ステップSP24において、データ提供サーバ151は、受信したコンテンツデータD1及びコンテンツ取得要求データを受信データ判別部155から記録制御部157に送出すると共に、当該受信データ判別部155によりレンタル予約受付データを生成して送信部118からインターネット105を介してリクエスト端末103に送信し、引き続きステップSP14及びステップ15の処理を順次実行した後、ステップ25に移って当該データ提供サーバ151の処理を終了する。このようにしてデータ提供システム150は、コンテンツデータD1に対するレンタル予約処理を終了する。
【0213】
因みに、上述したステップSP21において否定結果を得ることは、顧客によりレンタルの希望されたコンテンツデータD1をデータ提供サーバ151のコンテンツデータベース153内に記憶していることを意味し、このときデータ提供サーバ151はステップSP24に移り、課金処理部156から記録制御データD3を受け取った記録制御部157によりレンタル予約受付データを生成して送信部18からインターネット105を介してリクエスト端末103に送信した後、ステップSP14に移る。
【0214】
以上の構成において、このデータ提供システム150では、多数のコンテンツデータD1を記憶したコンテンツデータベース153を有するデータ提供サーバ151に、インターネット105を介して当該データ提供サーバ151よりもさらに多数のコンテンツデータD1を記憶したコンテンツデータベース154を有するコンテンツサーバ152を接続する。
【0215】
そして、このデータ提供システム150では、データ提供サーバ151において、顧客の操作したリクエスト端末103から送信されるレンタル予約要求データD2を受信したときには、その顧客によりレンタルの希望されたコンテンツデータD1を当該データ提供サーバ151のコンテンツデータベース153に記憶しているか否かを判断して、顧客の希望するコンテンツデータD1を記憶していないときにはコンテンツサーバ152からそのコンテンツデータD1を取得して顧客にレンタルする携帯型専用端末102に記録するようにした。
【0216】
従って、このデータ提供システム150では、データ提供サーバ151に設けるコンテンツデータベース153の規模を比較的小型化することができると共に、このようにコンテンツデータベース153の規模を小型化しても顧客によって要求される種々のコンテンツデータD1を適確にレンタルすることができる。
【0217】
因みに、このデータ提供システム150では、データ提供サーバ151に設けるコンテンツデータサーバ153の規模を小型化することができるため、当該データ提供サーバ151を設置する取扱店の設備投資を大幅に低減させることができる。
【0218】
以上の構成によれば、多数のコンテンツデータD1を記憶したコンテンツデータベース153を有するデータ提供サーバ151に、当該データ提供サーバ151よりもさらに多数のコンテンツデータD1を記憶したコンテンツデータベース154を有するコンテンツサーバ152を接続し、顧客からレンタルの要求を受けるデータ提供サーバ151において、当該レンタルの希望されたコンテンツデータD1をコンテンツデータベース153に記憶していないときにはコンテンツサーバ152からそのコンテンツデータD1を取得して顧客にレンタルするようにしたことにより、上述した第2の実施の形態によって得られる効果に加えて、データ提供サーバ151に設けるコンテンツデータベース153の規模を大幅に小型化することができると共に、このようにコンテンツデータベース153の規模を小型化しても顧客によって要求される種々のコンテンツデータD1を適確にレンタルすることができるデータ提供システムを実現することができる。
【0219】
なお、上述した第3の実施の形態においては、コンテンツサーバ152のコンテンツデータベース154に記憶している多数のコンテンツデータD1の一部をデータ提供サーバ151のコンテンツデータベース153に記憶するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、コンテンツサーバ152及びデータ提供サーバ161のコンテンツデータベース154及び153にそれぞれ異なるコンテンツデータD1を記憶しても良い。また、多数のデータ提供サーバ151及びコンテンツサーバ152のコンテンツデータベースにそれぞれ異なるコンテンツデータD1を分散して記憶するようにしても良く、このようにすれば、データ提供サーバ151及びコンテンツサーバ152に設けるコンテンツデータベースの規模を全体的にさらに小型化することができる。
【0220】
また、上述した第3の実施の形態においては、データ提供サーバ151がコンテンツサーバ152からコンテンツデータD1を取得するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、取扱店にレンタル及び販売用に購入しているパッケージメディアからコンテンツデータD1を自動で選択して再生するチェンジャーを設置し、データ提供サーバ151がそのチェンジャーからコンテンツデータD1を取得し、又はコンテンツサーバ152とそのチェンジャーを併用して使用するようにしても良い。
【0221】
さらに、上述した第3の実施の形態においては、取扱店専用の携帯型専用端末102をコンテンツデータD1と共にレンタルするようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、携帯型専用端末102を顧客に販売し、当該携帯型専用端末102にコンテンツデータD1をレンタル用及び購入用として記録するようにしても良い。
【0222】
さらに、上述した第3の実施の形態においては、取扱店専用の携帯型専用端末102にレンタル希望のコンテンツデータD1を記録するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、取扱店に顧客が持ち込む携帯電話機や携帯型のMDプレーヤ等のような携帯型の記録再生装置等にもレンタル及び購入希望のコンテンツデータD1を記録するようにしても良い。
【0223】
(5)第4の実施の形態
図11は、第4の実施の形態によるデータ提供システム200を示し、図1乃至図3について上述したシステム管理サイト2に対応する仲介サーバ201に、図1乃至図3について上述した携帯型専用端末7A乃至7Nに対応する携帯型専用端末202及び図1及び図3について上述した広告主企業サイト6に対応する広告主企業サーバ203がそれぞれインターネット204を介して接続されて構成されている。
【0224】
仲介サーバ201は、当該仲介サーバ201を介してインターネット204を利用する顧客を登録するための顧客データベース210と、インターネット204を利用して広告等の配信データを顧客に提供することを希望する広告主及び企業を登録するための広告主企業データベース211とを有している。
【0225】
そして、仲介サーバ201は、広告主企業データベース211に予め広告主企業登録画面データを記憶しており、広告主企業登録を希望する広告主及び企業の広告主企業サーバ203から登録を要求する登録要求データが送信されると、これを受信部212によって受信し、広告主企業情報更新部213によってその登録要求データに基づいて広告主企業データベース211から広告主企業登録画面データを読み出すと共に、当該読み出した広告主企業登録画面データを送信部214からインターネット204を介して広告主企業サーバ203に送信する。
【0226】
この結果、仲介サーバ201は、広告主及び企業サーバ203から広告主企業登録画面データに基づく広告主企業登録画面上でオペレータによって入力された図12(A)に示すような広告主企業情報が広告主企業登録情報データとして送信されると、これを受信部212によって受信する。
【0227】
ここで、図12(A)に示すように、広告主企業サーバ203から仲介サーバ201に提供される広告主企業情報は、会社名(すなわち、広告主名情報及び企業名情報)、電話番号及びメールアドレスと、提供する配信データの内容が属するジャンル(例えば、国産車や外車、ロックミュージックやクラシックミュージック、ハリウッド映画や邦画等)を表す配信ジャンル情報及び広告主や企業のキャッチフレーズ等のコメントによって表す事業内容情報と、顧客と契約を結ぶ際の条件を表す条件番号等とのように広告主及び企業固有の各種情報によって構成されており、広告主及び企業のオペレータによって直接入力し、又は仲介サーバ201が提示した各種選択肢のなかから選択するようにして生成されている。
【0228】
仲介サーバ201は、このような広告主企業情報を取得すると、広告主企業情報更新部213により、登録を要求した広告主や企業に対して固有の広告主企業識別情報(以下、これを広告主企業IDと呼ぶ)を発行し、当該発行した広告主企業IDを送信部214からインターネット204を介してその登録を要求している広告主及び企業の広告主企業サーバ203に送信する。
【0229】
これに加えて、仲介サーバ201は、図12(B)に示すように、広告主企業情報更新部213により、当該広告主及び企業から取得した広告主企業情報に広告主企業IDを付加して広告主企業登録情報として広告主企業データベース211に記憶することにより当該広告主及び企業を登録し、このようにして広告主及び企業から随時登録の要求を受け付けて広告主企業登録処理を実行する。
【0230】
また、仲介サーバ201は、顧客データベース210に予め顧客登録画面データを記憶しており、登録を希望する顧客の操作により携帯型専用端末202から登録を要求する登録要求データが送信されると、これを受信部212によって受信し、顧客情報更新部215によりその登録要求データに基づいて顧客データベース210から顧客登録画面データを読み出すと共に、当該読み出した顧客登録画面データを送信部214からインターネット204を介して携帯型専用端末202に送信する。
【0231】
この結果、仲介サーバ201は、登録を希望する顧客の操作により携帯型専用端末202から顧客登録画面データに基づく顧客登録画面上で入力された図13(A)に示すような顧客情報が顧客登録情報データとして送信されると、これを受信部212によって受信する。
【0232】
ここで、図13(A)に示すように、顧客から仲介サーバ201に提供される顧客情報は、氏名、性別及び年齢と、興味を持っているジャンル(例えば、国産車や外車、ロックミュージックやクラシックミュージック、ハリウッド映画や邦画等)の情報(以下、これを顧客嗜好ジャンル情報と呼ぶ)及び自分の嗜好等をコメントによって表す嗜好情報と、広告主や企業と契約を結ぶ際の条件を表す条件番号及び顧客の使用する携帯型専用端末202に予め割り当てられているメールアドレス等とのように各種個人情報によって構成されており、顧客が直接入力し、又は仲介サーバ201が提示した各種選択肢のなかから選択するようにして生成されている。
【0233】
因みに、図14に示すように、顧客と広告主及び企業との間で契約を結ぶ際の条件としては、1乃至6までの条件番号を付して表すように、「顧客の通信料の一部を契約した広告主及び企業が負担する」、「広告主及び企業が顧客による商品等の購入に対して価格を割り引く」、「顧客の獲得したネットマイレージのポイントを商品等の購入時の支払いに利用する」、「顧客の獲得したネットマイレージのポイントに応じて広告主及び企業から顧客にプレゼントを進呈する」、「顧客が、契約を結んだ広告主及び企業のサイトに毎月一定時間以上アクセスする」、「顧客が、契約を結んだ広告主及び企業から毎月一定額以上の商品等を購入する」、等がある。
【0234】
そして、仲介サーバ201は、このような顧客情報を取得すると、顧客情報更新部215により顧客に対して顧客IDを発行し、当該発行した顧客IDを送信部214からインターネット204を介してその顧客の携帯型専用端末202に送信して記憶させる。
【0235】
また、仲介サーバ201は、図13(B)に示すように、このとき顧客情報更新部215によって顧客情報に顧客IDを付加して顧客登録情報として顧客データベース210に記憶することにより顧客を登録し、このようにして顧客から随時登録の要求を受け付けて顧客登録処理を実行する。
【0236】
この後、仲介サーバ201は、顧客登録した顧客の操作により携帯型専用端末202から、各種取扱店に例えばコンテンツデータの配信を要求するために顧客IDを含むコンテンツ指定データが送信されると、これを受信部212によって一旦受信する。
【0237】
このとき、仲介サーバ201は、顧客情報更新部215によりコンテンツ指定データに含まれている顧客IDに基づいて顧客データベース210内を検索して顧客の顧客登録情報を検出し、当該検出した顧客登録情報をこれにコンテンツ指定データの内容を追加顧客情報として追加して更新した後、そのコンテンツ指定データを送信部214からインターネット204を介して取扱店に送信する。
【0238】
このようにして仲介サーバ201は、顧客がインターネット204を介して取扱店を利用する毎に、携帯型専用端末202から取扱店に送信されるコンテンツ指定データを中継することにより図15に示すように、顧客情報更新部215によって顧客登録情報に顧客が取扱店から取得したコンテンツデータのジャンルを表すアクセスジャンル情報や、そのジャンルのコンテンツデータの取得回数を表すアクセスカウンタ情報、当該コンテンツデータの取得に対して支払った金額の情報を追加してその顧客登録情報の内容を順次更新する。
【0239】
因みに、仲介サーバ201は、顧客が携帯型専用端末202を用いて取扱店を利用する毎にその利用状況(コンテンツデータの購入やレンタルの価格、インターネットの利用時間等)に応じて顧客情報更新部215により顧客に割引等の特典を与えるためのポイント(ネットマイレージ)を発行しており、そのポイントも発行する毎に顧客登録情報に追加している。
【0240】
これにより仲介サーバ201は、顧客データベース210内の顧客登録情報に基づいて顧客の嗜好等を把握し得るようになされている。
【0241】
ところで、仲介サーバ201(図11)は、顧客の操作により携帯型専用端末202から配信データの取得用に広告主及び企業と契約するために自分の顧客情報を広告主や企業に対して公開することを許可する顧客許可データ(顧客IDを含む)が送信されると、これを受信部212によって受信し、当該受信した顧客許可データをマッチング部216に取り込む。
【0242】
この場合、図15に示すように、マッチング部216は、受信部212によって受信した顧客許可データをモニタ部220に取り込んでおり、当該モニタ部220で顧客許可データに含まれる顧客IDに基づいて顧客データベース210から公開を許可した顧客の顧客登録情報を読み出して判別部221に送出すると共に、遅延部222を介して広告主企業情報抽出部223にも送出する。
【0243】
そして、マッチング部216は、判別部221により顧客登録情報内のアクセスジャンル情報及びアクセスカウンタ情報から顧客の取得したコンテンツデータのジャンルとして当該コンテンツデータの取得回数が予め設定された閾値(例えば 100回)以上の取得回数を示すジャンルがあるか否かを判断する。
【0244】
ここで、マッチング部216は、判別部221により顧客登録情報に閾値以上の取得回数を表すジャンルが存在するときには当該ジャンルを顧客の現時点の嗜好に合ったジャンルと判断してその顧客を広告主及び企業に紹介可能であると判別し、この結果、閾値以上の取得回数を示すジャンルを顧客嗜好情報として広告主企業情報抽出部223に通知する。
【0245】
これによりマッチング部216は、広告主企業情報抽出部223によって広告主企業データベース211内の広告主企業登録情報をこれに含まれる配信ジャンル情報と顧客嗜好情報とを比較して検索し、当該顧客嗜好情報の示すジャンルの配信データを提供している広告主及び企業の広告主企業登録情報(図12(B))を読み出すと共に、読み出した広告主企業登録情報から図17に示すように広告主企業IDを除いて顧客に広告主及び企業を紹介するための広告主企業紹介情報を生成する。
【0246】
そして、マッチング部216は、広告主企業情報抽出部223により、遅延部222から与えられた顧客登録情報に示すメールアドレスに従ってその広告主企業紹介情報を広告主企業紹介データとして送信部214からインターネット204を介して携帯型専用端末202に送信することにより顧客に自分の嗜好に合った配信データを提供する広告主及び企業を紹介する。
【0247】
これに対して、マッチング部216は、判別部221により顧客登録情報に閾値以上の取得回数を表すジャンルが存在しないときには顧客の嗜好が不明確でありその顧客を広告主及び企業に紹介できないと判別し、当該判別結果を広告主企業情報抽出部223に通知する。
【0248】
そして、マッチング部216は、広告主企業情報抽出部223により顧客の嗜好に合った配信データを提供している広告主及び企業を探し出せなかったことを表す広告主企業紹介不可情報を生成し、遅延部222から与えられた顧客登録情報に示すメールアドレスに従ってその広告主企業紹介不可情報を広告主企業紹介不可データとして送信部214からインターネット204を介して携帯型専用端末202に送信することにより顧客に自分の嗜好に合った配信データを提供する広告主及び企業を現時点では探し出せなかったことを通知する。
【0249】
このようにして仲介サーバ201は、顧客に広告主及び企業を紹介した結果、当該顧客の操作により携帯型専用端末202から、紹介した広告主及び企業のうちから顧客の選択した広告主及び企業を示す広告主企業選択データ(顧客IDを含む)が送信されると、これを受信部212によって受信し、当該受信した広告主企業選択データをマッチング部216のモニタ部220から判別部221を介して広告主企業情報抽出部223に取り込む。
【0250】
ここで、マッチング部216は、広告主企業紹介情報を生成したときにはその生成の際に用いた顧客登録情報及び顧客嗜好情報を広告主企業情報抽出部223に一時的に保存している。
【0251】
従って、マッチング部216は、広告主企業情報抽出部223に広告主企業選択データを取り込むと、その顧客嗜好情報に基づいて顧客登録情報(図13(B))から図18に示すように広告主及び企業に顧客を紹介するためにマッチングした嗜好の情報を選択的に用いた顧客紹介情報を生成し、広告主企業選択データに従ってその顧客紹介情報を顧客紹介データとして送信部214からインターネット204を介して顧客の選択した広告主及び企業の広告主企業サーバ203に送信する。
【0252】
これにより図11に示す仲介サーバ201は、広告主及び企業の紹介を要求する顧客に、当該顧客にとって有益な配信データを提供している広告主及び企業を紹介し得ると共に、広告主及び企業に対しても自社の配信データの提供を必要としている顧客を紹介し得るようになされている。
【0253】
因みに、仲介サーバ201は、顧客に広告主及び企業を紹介した結果、携帯型専用端末202から顧客にとって契約を結びたい広告主及び企業がないことを表す広告主企業選択不可データが送信されると、これを受信部212によって受信することによりマッチング部216に対して顧客紹介情報の生成を実行させないようにして当該顧客の携帯型専用端末202から再び顧客許可データが送信されることを待ち受ける。
【0254】
なお、仲介サーバ201は、広告主及び企業に顧客を紹介したときには、その広告主及び企業から顧客の紹介料を徴収している。
【0255】
そして、仲介サーバ201は、広告主企業サーバ203に顧客紹介データを送信した結果、広告主及び企業が顧客と契約を結ぶことにより広告主企業サーバ203から契約成立データが送信されると、これを受信部212によって受信した後、当該契約成立データを送信部214からインターネット204を介して携帯型専用端末202に送信することにより顧客に広告主及び企業との間の契約が成立したことを通知する。
【0256】
このとき、仲介サーバ201は、広告主企業情報更新部213により契約成立データに基づいて広告主企業データベース211内の広告主企業登録情報を、図19に示すように、当該広告主及び企業と契約を結んだ顧客の顧客IDを表す契約成立顧客ID情報を付加して更新すると共に、顧客情報更新部215によりその契約成立データに基づいて顧客データベース210内の顧客登録情報も図20に示すように当該顧客と契約を結んだ広告主及び企業の広告主企業IDを表す契約成立広告主企業ID情報を付加して更新する。
【0257】
これにより仲介サーバ201は、更新した顧客登録情報及び広告主企業登録情報により顧客と広告主及び企業との間の契約状況を把握し得るようにしており、この後、既に広告主及び企業と契約を結んでいる顧客から新たな広告主及び企業と契約を結ぶために顧客情報の公開が許可されたときに既に契約を結んでいる広告主及び企業を再び紹介することを防止し得るようになされている。
【0258】
また、仲介サーバ201は、広告主企業サーバ203に顧客紹介データを送信した結果、広告主及び企業が顧客との契約を見合わせたことにより広告主企業サーバ203から契約不成立データが送信されると、これを受信部212によって受信し、当該受信した契約不成立データを送信部214からインターネット204を介して携帯型専用端末202に送信することにより顧客に広告主及び企業との契約が成立しなかったことを通知する。
【0259】
因みに、仲介サーバ201は、図17及び図18について上述した広告主企業紹介情報及び顧客紹介情報を生成する場合には、元の広告主企業登録情報及び顧客登録情報から契約成立顧客ID情報及び契約成立広告主企業ID情報を除くことにより広告主及び企業と顧客とにそれぞれ契約に必要のない個人的な情報が漏洩することを防止している。
【0260】
一方、図11に示すように、広告主企業サーバ203は、オペレータにより操作部230を介して登録要求が入力されると、送信制御部231によりその登録要求を登録要求データとして送信部232からインターネット204を介して仲介サーバ201に送信する。
【0261】
この結果、広告主企業サーバ203は、仲介サーバ201から送信された広告主企業登録画面データを受信部233によって受信し、当該受信した広告主企業登録画面データを表示制御部234から表示部235に送出することにより当該表示部235にその広告主企業登録画面データに基づく広告主企業登録画面を表示する。
【0262】
そして、広告主企業サーバ203は、表示部235に広告主企業登録画面を表示した状態でオペレータにより操作部230が操作されると、当該操作部230の操作に応じて広告主企業登録画面上で入力された図12(A)について上述した広告主企業情報を送信制御部231により広告主企業登録情報データとして送信部232からインターネット204を介して仲介サーバ201に送信する。
【0263】
これにより広告主企業サーバ203は、広告主及び企業に対して登録の終了した仲介サーバ201からインターネット204を介して送信された広告主企業IDを受信部233によって受信して配信情報データベース236に記憶し、この後、仲介サーバ201にアクセスするときにはその広告主企業IDを使用して識別させるようにする。
【0264】
このようにして広告主企業サーバ203は、仲介サーバ201に対して登録した後、当該仲介サーバ201から図17について上述した顧客紹介情報が顧客紹介データとしてインターネット204を介して送信されると、これを受信部233によって受信して顧客選定部237に取り込む。
【0265】
この場合、広告主企業サーバ203は、顧客選定部237により顧客紹介データに基づいて契約条件やインターネットの利用状況等を参照することにより仲介サーバ201から紹介された顧客との間で契約を結ぶべきか否かを判断する。
【0266】
そして、広告主企業サーバ203は、顧客選定部237により仲介サーバ201から紹介された顧客と契約を結ぶように判断したときには、送信データ生成部238により契約成立データを生成し、当該生成した契約成立データを送信制御部231及び送信部232並びにインターネット204を順次介して仲介サーバ201に送信する。
【0267】
このとき、広告主企業サーバ203は、顧客選定部237から顧客と契約を結ぶように判断したことを送信制御部231に通知しており、これにより送信制御部231によって配信情報データベース236に予め記憶している各種配信データのうちから契約を結んだ顧客の嗜好に合った配信データを適宜読み出し、当該読み出した配信データを送信部232からインターネット204を介して顧客の携帯型専用端末202に送信する。
【0268】
このようにして広告主企業サーバ203は、契約を結んだ顧客に対して適宜その顧客の嗜好に合った配信データを提供し得るようになされている。
【0269】
因みに、広告主企業サーバ203は、顧客選定部237により仲介サーバ201から紹介された顧客と契約を結ばないように判断したときには、送信データ生成部238により契約不成立データを生成し、当該生成した契約不成立データを送信制御部231及び送信部232並びにインターネット204を順次介して仲介サーバ201に送信する。
【0270】
また、携帯型専用端末202は、仲介サーバ201に対して登録を希望する顧客により操作部240を介して登録要求が入力されると、要求データ生成部241により登録要求データを生成して送信部242からインターネット204を介して仲介サーバ201に送信する。
【0271】
この結果、携帯型専用端末202は、仲介サーバ201からインターネット204を介して返送された顧客登録画面データを受信部243によって受信し、当該受信した顧客登録画面データを表示制御部及び表示部並びにスピーカ等からなる再生部244に送出することにより当該再生部244でその顧客登録画面データに基づく顧客登録画面を表示する。
【0272】
そして、携帯型専用端末202は、再生部244に顧客登録画面を表示した状態で顧客により操作部240が操作されると、当該操作部240の操作に応じて顧客登録画面上で入力された図13(A)について上述した顧客情報を要求データ生成部241により顧客登録情報データとして送信部242からインターネット204を介して仲介サーバ201に送信する。
【0273】
これにより携帯型専用端末202は、顧客の登録を終了した仲介サーバ201からインターネット204を介して送信された顧客IDを受信部243によって受信し、当該受信した顧客IDを記録制御部245に取り込む。
【0274】
ここで、携帯型専用端末202は、受信部243から記録制御部245に取り込んだ種々のデータを当該記録制御部245によりそのデータに予め付加されている識別子に基づいて識別し得るようになされている。
【0275】
従って、携帯型専用端末202は、顧客IDを取得したとき、記録制御部245によりその顧客IDを顧客用記録媒体246に記録することにより、この後、仲介サーバ201にアクセスするときや当該仲介サーバ201を介して取扱店にアクセスするときにはその顧客IDを使用して仲介サーバ201及び取扱店に識別し得るようにする。
【0276】
このようにして携帯型専用端末202は、仲介サーバ201に対して顧客を登録すると、この後、顧客の操作により操作部240を介して入力される所望のコンテンツデータの指定情報を要求データ生成部241により顧客IDを付加したコンテンツ指定データとして送信部242から仲介サーバ201経由で取扱店に送信する。
【0277】
この結果、携帯型専用端末202は、取扱店から送信された希望したコンテンツデータを受信部243によって受信すると、当該受信したコンテンツデータを記録制御部245により識別して取扱店用記録媒体247に記録することにより、この後、操作部240の操作に応じて再生制御部248によりその取扱店用記録媒体247からコンテンツデータを再生し、当該再生したコンテンツデータを再生部244に送出して顧客にコンテンツを楽しませることができるようになされている。
【0278】
そして、携帯型専用端末202は、顧客により操作部240を介して顧客情報の公開を許可する許可情報が入力されると、要求データ生成部241によりその許可情報を表す顧客許可データを生成し、当該生成した顧客許可データを送信部242からインターネット204を介して仲介サーバ201に送信する。
【0279】
この結果、携帯型専用端末202は、仲介サーバ201からインターネット204を介して広告主企業紹介データが送信されると、これを受信部243によって受信し、当該受信した広告主企業紹介データを再生部244に送出することによりその広告主企業紹介データに基づく広告主企業紹介画面により仲介サーバ201から紹介された広告主及び企業を顧客に提示する。
【0280】
そして、携帯型専用端末202は、顧客により操作部240を介して所望の広告主及び企業が選択されると、要求データ生成部241によりその選択された広告主及び企業を表す広告主企業選択データを生成し、当該生成した広告主企業選択データを送信部242からインターネット204を介して仲介サーバ201に送信する。
【0281】
この結果、携帯型専用端末202は、広告主及び企業が顧客と契約を結んだことにより仲介サーバ201からインターネット204を介して契約成立データが送信されると、これを受信部243によって受信し、当該受信した契約成立データを再生部244に送出することにより広告主及び企業との契約が成立したことを顧客に報知する。
【0282】
このようにして携帯型専用端末202は、顧客と契約した広告主及び企業の広告主企業サーバ203から配信データが送信されると、これを受信部243によって受信し、当該受信した配信データを記録制御部245によって識別して顧客用記録媒体246に記録することにより、この後、操作部240の操作に応じて再生制御部248によりその顧客用記録媒体246から配信データを再生し、当該再生した配信データを再生部244に送出してその配信データに基づく種々の情報を顧客に提示し得るようになされている。
【0283】
また、携帯型専用端末202は、広告主及び企業が顧客との契約を見合わせたことにより仲介サーバ201から契約不成立データが送信されると、これを受信部243によって受信し、当該受信した契約不成立データを再生部244に送出することにより広告主及び企業との契約が成立しなかったことを顧客に報知する。
【0284】
因みに、携帯型専用端末202は、仲介サーバ201に顧客許可データを送信した結果、広告主企業紹介不可データが返送されると、これを受信部243によって受信し、当該受信した広告主企業紹介不可データを再生部244に送出することにより現時点では仲介サーバ201により顧客に紹介し得る広告主及び企業を探し出せなかったことを報知する。
【0285】
また、携帯型専用端末202は、仲介サーバ201から紹介された広告主及び企業を顧客に提示した結果、当該顧客により操作部240を介して紹介されたなかに契約を希望する広告主及び企業がないことを表す選択不可情報が入力されると、要求データ生成部241によりその選択不可情報を表す広告主企業選択不可データを生成し、当該生成した広告主企業選択不可データを送信部242からインターネット204を介して仲介サーバ201に送信する。
【0286】
ところで、この携帯型専用端末202には、既に述べたように顧客用記録媒体246と取扱店用記録媒体247とが設けられており、取扱店以外の仲介サーバ201及び広告主企業サーバ203から取得したデータ(顧客ID及び配信データ)を当該取扱店から取得したデータ(コンテンツデータ)と区別して顧客用記録媒体246に記録している。
【0287】
これにより携帯型専用端末203は、取扱店からレンタルしたコンテンツデータをレンタル期間の終了時に取扱店用記録媒体247から消去する際、顧客IDや配信データ等の顧客が取扱店以外から自分用に取得したデータを当該コンテンツデータと共に誤って消去することをほぼ確実に防止している。
【0288】
ここで、データ提供システム200の仲介サーバ201と広告主企業サーバ203とによる広告主企業登録処理手順についてまとめると、図21(A)に示すように、まず広告主企業サーバ203はルーチンRT10の開始ステップから入ってステップSP101に移る。
【0289】
ステップSP101において、広告主企業サーバ203は、オペレータにより操作部230を介して登録要求が入力されることを待ち受け、当該登録要求が入力されるとステップSP102に移る。
【0290】
ステップSP102において、広告主企業サーバ203は、送信制御部231によりその登録要求を登録要求データとして送信部232から仲介サーバ201に送信してステップSP103に移る。
【0291】
このとき、図21(B)に示すように、仲介サーバ201は、ルーチンRT11の開始ステップから入ってステップSP111に移り、広告主企業サーバ203から登録要求データが送信されることを待ち受けており、当該広告主企業サーバ203から送信された登録要求データを受信部212によって受信すると、ステップSP112に移る。
【0292】
ステップSP112において、仲介サーバ201は、受信した登録要求データに基づいて広告主企業情報更新部213により広告主企業データベース211から広告主企業登録画面データを読み出すと共に、当該読み出した広告主企業登録画面データを送信部214から広告主企業サーバ203に送信してステップSP113に移る。
【0293】
このとき、広告主企業サーバ203は、ステップSP103において、仲介サーバ201から広告主企業登録画面データが送信されることを待ち受けており、当該広告主企業登録画面データを受信部233によって受信すると、ステップSP104に移る。
【0294】
ステップSP104において、広告主企業サーバ203は、オペレータにより操作部230を介して広告主企業登録画面データに基づく広告主企業登録画面上で入力される広告主企業情報を送信制御部231により広告主企業登録情報データとして送信部232から仲介サーバ201に送信してステップSP105に移る。
【0295】
このとき、仲介サーバ201は、ステップSP113において、広告主企業サーバ203から広告主企業登録情報データが送信されることを待ち受けており、当該広告主企業登録情報データを受信部212によって受信すると、ステップSP114に移る。
【0296】
ステップSP114において、仲介サーバ201は、広告主企業情報更新部213により登録を要求した広告主及び企業に対して広告主企業IDを発行して送信部214から広告主企業サーバ203に送信すると共に、当該広告主企業サーバ203から取得した広告主企業登録情報データに基づく広告主企業情報に広告主企業IDを付加して広告主企業登録情報とし、これを広告主企業データベース211に記録して当該登録を要求した広告主及び企業を登録した後、ステップSP115に移って仲介サーバ201における処理を終了する。
【0297】
また、広告主企業サーバ203は、ステップSP105において、仲介サーバ201から広告主企業IDが送信されることを待ち受けており、当該広告主企業IDを受信部233によって受信すると、ステップSP106に移ってその広告主企業IDを配信情報データベース236に記憶した後、続くステップSP107に移って当該広告主企業サーバ203の処理を終了する。このようにしてデータ提供システム200は、仲介サーバ201と広告主企業サーバ203とにおける広告主企業登録処理手順を全て終了する。
【0298】
また、このデータ提供システム200の仲介サーバ201と携帯型専用端末202とによる広告主企業紹介処理手順についてまとめると、図22(A)及び図23(A)に示すように、まず携帯型専用端末202はルーチンRT12の開始ステップから入ってステップSP121に移る。
【0299】
ステップSP121において、携帯型専用端末202は、顧客により操作部240を介して登録要求が入力されることを待ち受け、当該登録要求が入力されるとステップSP122に移る。
【0300】
ステップSP122において、携帯型専用端末202は、要求データ生成部241により登録要求を登録要求データとして送信部242から仲介サーバ201に送信してステップSP123に移る。
【0301】
このとき、図22(B)及び図23(B)に示すように、仲介サーバ201は、ルーチンRT13の開始ステップから入ってステップSP141に移り、携帯型専用端末202から登録要求データが送信されることを待ち受けており、当該携帯型専用端末202から送信された登録要求データを受信部212によって受信すると、ステップSP142に移る。
【0302】
ステップSP142において、仲介サーバ201は、顧客情報更新部215により登録要求データに基づいて顧客データベース210から顧客登録画面データを読み出して送信部214から携帯型専用端末202に送信してステップSP143に移る。
【0303】
このとき、携帯型専用端末202は、ステップSP123において、仲介サーバ201から顧客登録画面データが送信されることを待ち受けており、当該顧客登録画面データを受信部243によって受信すると、ステップSP124に移る。
【0304】
ステップSP124において、携帯型専用端末202は、顧客により操作部240を介して顧客登録画面データに基づく顧客登録画面上で入力される顧客情報を要求データ生成部241により顧客登録情報データとして送信部242から仲介サーバ201に送信してステップSP125に移る。
【0305】
このとき、仲介サーバ201は、ステップSP143において、携帯型専用端末202から顧客登録情報データが送信されることを待ち受けており、当該顧客登録情報データを受信部212によって受信すると、ステップSP144に移る。
【0306】
ステップSP144において、仲介サーバ201は、顧客情報更新部215により登録を要求した顧客に対して顧客IDを発行して送信部214から携帯型専用端末202に送信すると共に、当該携帯型専用端末202から取得した顧客登録情報データに基づく顧客情報に顧客IDを付加して顧客登録情報として顧客データベース210に記憶して当該登録を要求した顧客を登録した後、ステップSP145に移る。
【0307】
このとき、携帯型専用端末202は、ステップSP125において、仲介サーバ201から顧客IDが送信されることを待ち受けており、当該顧客IDを受信部243によって受信すると、ステップSP126に移ってその顧客IDを顧客用記録媒体246に記録してステップSP127に移る。
【0308】
ステップSP127において、携帯型専用端末202は、顧客により操作部240を介して何らかの要求が入力されることを待ち受け、当該要求が入力されると、ステップSP128に移って、その要求が顧客情報の公開を許可するための要求であるか否かを判断する。
【0309】
このステップSP128において否定結果を得ることは、顧客の要求が各種取扱店から例えばコンテンツデータを取得するための指定情報であることを意味し、このとき、携帯型専用端末202は、ステップSP129に移って要求データ生成部241によりその指定情報を表し、かつ顧客IDを含むコンテンツ指定データを生成し、当該生成したコンテンツ指定データを送信部242から仲介サーバ201を経由させて取扱店に送信してステップSP127に戻る。
【0310】
このようにして携帯型専用端末202は、この後、顧客により顧客情報の公開の許可が要求されるまでの間は、当該顧客からコンテンツデータの指定情報が入力される毎にステップSP127−SP128−SP129の処理ループを繰り返す。
【0311】
これに対してステップSP128において肯定結果を得ることは、顧客により広告主及び企業との契約が希望され、顧客情報の公開の許可が要求されたことを意味し、このとき、携帯型専用端末202はステップSP130に移り、要求データ生成部241によりその顧客情報の公開を許可する要求を表し、かつ顧客IDを含む顧客許可データを生成し、当該生成した顧客許可データを送信部242から仲介サーバ201に送信してステップSP131に移る。
【0312】
一方、仲介サーバ201は、ステップSP145において、携帯型専用端末202から何らかのデータが送信されることを待ち受けており、当該携帯型専用端末202から送信されたデータを受信部212によって受信すると、ステップSP146に移り、受信したデータが顧客許可データであるか否かを判断する。
【0313】
ステップSP146において否定結果を得ることは、携帯型専用端末202から送信されたコンテンツ指定データを取扱店への中継のために受信したことを意味し、このとき、仲介サーバ201は、ステップSP147に移って、顧客情報更新部215によりそのコンテンツ指定データに基づいて顧客登録情報を更新した後、ステップSP145に戻る。
【0314】
このようにして仲介サーバ201は、携帯型専用端末202から顧客許可データが送信されるまでの間は、当該携帯型専用端末202から送信されたコンテンツ指定データを受信する毎にステップSP145−SP146−SP147の処理ループを繰り返し、顧客登録情報を順次更新する。
【0315】
そして、ステップSP146において肯定結果を得ることは、顧客が広告主及び企業と契約を結ぶために顧客情報の公開を許可したことにより顧客許可データを受信したことを意味し、このとき、仲介サーバ201は、ステップSP148に移って公開を許可した顧客登録情報に基づいてマッチング部216により顧客の取得したコンテンツデータに対して閾値以上の取得回数を示すジャンルがあるか否かを判断する。
【0316】
このステップSP148において否定結果を得ることは、顧客の取得したコンテンツデータに対して閾値以上の取得回数を表すジャンルが存在しないために当該顧客の現時点における嗜好を特定し難いことを意味し、このとき仲介サーバ201は、マッチング部216により広告主企業紹介不可データを生成して送信部214から携帯型専用端末202に送信することにより現時点では顧客に紹介し得る広告主及び企業を探せなかったことを通知してステップSP145に戻る。
【0317】
これに対してステップSP148において肯定結果を得ることは、顧客の取得したコンテンツデータに対して閾値以上の取得回数を表すジャンルが存在しており、そのジャンルを顧客の現時点における嗜好として特定することを意味し、このとき仲介サーバ201は、ステップSP149に移る。
【0318】
ステップSP149において、仲介サーバ201は、マッチング部216により、ステップSP148で特定した顧客の嗜好に基づいて広告主顧客データベース211内の広告主企業登録情報を検索し、当該顧客の嗜好に合った配信データを提供している広告主及び企業の広告主企業登録情報を読み出す。
【0319】
そして、仲介サーバ201は、マッチング部216により広告主企業データベース211から読み出した広告主企業登録情報に基づいて広告主企業紹介情報を生成し、当該生成した広告主企業紹介情報を広告主企業紹介データとして送信部214から携帯型専用端末202に送信することにより顧客に広告主及び企業を紹介した後、ステップSP145に戻って再びステップSP145−SP146−SP147−SP148−SP149の処理を繰り返すようにする。
【0320】
また、携帯型専用端末202は、仲介サーバ201に顧客許可データを送信した後、ステップSP131において、当該仲介サーバ201から広告主企業紹介データ及び広告主企業紹介不可データが送信されることを待ち受けており、仲介サーバ201から送信された広告主企業紹介データ又は広告主企業紹介不可データを受信部243によって受信すると、続くステップSP132に移る。
【0321】
ステップSP132において、携帯型専用端末202は、受信部243によって広告主企業紹介不可データを受信したときには当該受信した広告主企業紹介不可データを再生部244に送出することにより仲介サーバ201により顧客に広告主及び企業を探し出せなかったことを報知した後、ステップSP127に戻って再びステップSP127−SP128−SP129−SP130−SP131−SP132の処理を繰り返す。
【0322】
またステップSP132において、携帯型専用端末202は、受信部243によって広告主企業紹介データを受信したときには当該受信した広告主企業紹介データを再生部244に送出することにより顧客に仲介サーバ201から紹介された広告主及び企業を提示した後、ステップSP127に戻って再びステップSP127−SP128−SP129−SP130−SP131−SP132の処理を繰り返す。このようにしてデータ提供システム200における広告主企業紹介処理手順を実行している。
【0323】
ところで、データ提供システム200における仲介サーバ201と携帯型専用端末202と広告主企業サーバ203とによる契約処理手順についてまとめると、図24(A)に示すように、まず仲介サーバ201から送信された広告主企業紹介データを受信した携帯型専用端末202は、ルーチンRT14の開始ステップから入ってステップSP161に移る。
【0324】
ステップSP161において、携帯型専用端末202は、仲介サーバ201から紹介された広告主及び企業を再生部244によって顧客に提示することにより当該顧客により操作部240を介して契約を希望する広告主及び企業が選択されると、ステップSP162に移る。
【0325】
ステップSP162において、携帯型専用端末202は、要求データ生成部241により顧客の選択した広告主及び企業を表す広告主企業選択データを生成し、当該生成した広告主企業選択データを送信部242からインターネット204を介して仲介サーバ201に送信し、続くステップSP163に移る。
【0326】
このとき仲介サーバ201は、図24(B)に示すように、ルーチンRT15の開始ステップから入りステップSP171に移って携帯型専用端末202から広告主企業選択データが送信されることを待ち受けており、当該携帯型専用端末202から送信された広告主企業選択データを受信部212によって受信すると、ステップSP172に移る。
【0327】
ステップSP172において、仲介サーバ201は、マッチング部216により広告主企業選択データに基づいて顧客登録情報から顧客紹介情報を生成し、当該生成した顧客紹介情報を顧客紹介データとして送信部214からインターネット204を介して広告主企業サーバ203に送信してステップSP173に移る。
【0328】
ここで、図24(C)に示すように、広告主企業サーバ203は、このときルーチンRT16の開始ステップから入りステップSP181に移って、仲介サーバ201から顧客紹介データが送信されることを待ち受けており、当該仲介サーバ201から送信された顧客紹介データを受信部232によって受信すると、ステップSP182に移る。
【0329】
ステップSP182において、広告主企業サーバ203は、顧客選定部237により顧客紹介データに基づいて契約条件やインターネット204の利用状況等を参照して顧客との契約を結ぶべきか否かを判断する。
【0330】
ステップSP182において否定結果を得ることは、顧客の提示した契約条件やインターネット204の利用状況等が広告主及び企業の意向に合わずに契約を見合わせたことを意味し、このとき広告主企業サーバ203は、ステップSP183に移って送信データ生成部238により契約不成立データを生成し、当該生成した契約不成立データを送信部232からインターネット204を介して仲介サーバ201に送信した後、ステップSP184に移って広告主企業サーバ203の処理を終了する。
【0331】
これに対して、ステップSP182において肯定結果を得ることは、顧客の提示した契約条件やインターネット204の利用状況等が広告主及び企業の意向に合ったことにより当該広告主及び企業が顧客と契約を結ぶように判断したことを意味し、このとき広告主企業サーバ203は、ステップSP185に移って送信データ生成部238により契約成立データを生成し、当該生成した契約成立データを送信部232からインターネット204を介して仲介サーバ201に送信してステップSP186に移る。
【0332】
そしてステップSP186において、広告主企業サーバ203は、送信制御部231により配信情報データベース236から契約を結んだ顧客の嗜好に合った配信データを適宜読み出し、当該読み出した配信データを送信部232からインターネット204を介してその顧客の携帯型専用端末202に送信し、この後ステップSP184に移って広告主企業サーバ203の処理を終了する。
【0333】
また、ステップSP173において仲介サーバ201は、広告主企業サーバ203から顧客との契約の成立の有無を表すデータが送信されることを待ち受けており、当該広告主企業サーバ203から送信されたデータを受信部212によって受信すると、ステップSP174に移る。
【0334】
ステップSP174において、仲介サーバ201は、広告主企業サーバ203から受信したデータが契約成立データであるか否かを判断する。
【0335】
ステップSP174において否定結果を得ることは、広告主及び企業が顧客との契約を見合わせたことにより広告主企業サーバ203から送信された契約不成立データを受信したことを意味し、このとき仲介サーバ201は、ステップSP175に移ってその契約不成立データを送信部214からインターネット204を介して携帯型専用端末202に送信して顧客に広告主及び企業との契約が成立しなかったことを通知した後、ステップSP176に移って仲介サーバ201の処理を終了する。
【0336】
これに対して、ステップSP174において肯定結果を得ることは、広告主及び企業が顧客と契約を結んだことにより広告主企業サーバ203から送信された契約成立データを受信したことを意味し、このとき仲介サーバ201はステップSP177に移ってその契約成立データを送信部214からインターネット204を介して携帯型専用端末202に送信して顧客に広告主及び企業との契約が成立したことを通知し、ステップSP178に移る。
【0337】
そしてステップSP178において、仲介サーバ201は顧客情報更新部215により契約成立データに基づいて顧客データベース210内の顧客登録情報を更新すると共に、広告主企業情報更新部213によりその契約成立データに基づいて広告主企業データベース211内の広告主企業登録情報を更新した後、ステップSP176に移って仲介サーバ201の処理を終了する。
【0338】
さらにステップSP163において、携帯型専用端末202は、仲介サーバ201から広告主及び企業との契約の成立の有無を表すデータが送信されることを待ち受けており、当該仲介サーバ201から送信されたデータを受信すると、ステップSP164に移る。
【0339】
ステップSP164において、携帯型専用端末202は、仲介サーバ201から受信したデータが契約成立データであるか否かを判断する。
【0340】
ステップSP164において否定結果を得ることは、広告主及び企業が契約を見合わせたことにより仲介サーバ201から契約不成立データを受信したことを意味し、このとき携帯型専用端末202は当該契約不成立データを再生部244に送出して顧客に広告主及び企業との契約が成立しなかったことを報知した後、ステップSP165に移って携帯型専用端末202の処理を終了する。
【0341】
これに対してステップSP164において肯定結果を得ることは、広告主及び企業が顧客と契約を結んだことにより仲介サーバ201から契約成立データを受信したことを意味し、このとき携帯型専用端末202はその契約成立データを再生部244に送出して顧客に広告主及び企業との契約が成立したことを報知した後、ステップSP166に移る。
【0342】
ステップSP166において、携帯型専用端末202は、顧客と契約を結んだ広告主及び企業の広告主企業サーバ203から配信データが送信されることを待ち受け、当該広告主企業サーバ203から送信された配信データを受信部243によって受信すると、ステップSP167に移る。
【0343】
ステップSP167において、携帯型専用端末202は、受信した配信データを記録制御部245によって認識して顧客専用記録媒体246に記録することによりこの後いつでも自由に再生して顧客に提示し得る状態にした後、ステップSP165に移って携帯型専用端末202の処理を終了する。このようにしてデータ提供サーバ200による契約処理手順を全て終了する。
【0344】
以上の構成において、このデータ提供システム200では、仲介サーバ201により、インターネット204を利用して顧客に配信データを提供する広告主及び企業の広告主企業サーバ203から広告主企業情報を取得し、これを広告主企業登録情報として広告主企業データベース211に記憶して当該広告主及び企業を登録する。
【0345】
また、データ提供システム200では、仲介サーバ201により、携帯型専用端末202を用いてインターネット204の利用を希望する顧客の当該携帯型専用端末202から顧客情報を取得して顧客IDを発行すると共に、当該取得した顧客情報に顧客IDを付加して顧客登録情報として顧客データベース210に記憶して当該顧客を登録する。
【0346】
そして、このデータ提供システム200では、携帯型専用端末202によりコンテンツデータ等を取得するために当該携帯型専用端末202から顧客IDを含むコンテンツ指定データを取扱店に送信する毎に、そのコンテンツ指定データを仲介サーバ201で中継して顧客データベース210内の顧客登録情報に当該コンテンツ指定データの内容を追加して更新する。
【0347】
このようにしてデータ提供システム200では、携帯型専用端末202から顧客情報の公開を許可する顧客許可データが送信されると、仲介サーバ201により顧客データベース210内の顧客登録情報に基づいて顧客の嗜好を判別し、当該判別した顧客の嗜好に基づいて広告主企業データベース211内の広告主企業登録情報を検索して顧客の嗜好に合った配信データを提供している広告主及び企業の広告主企業登録情報を読み出して広告主企業紹介データを生成し、これを携帯型専用端末202に送信するようにした。
【0348】
従って、このデータ提供システム200では、顧客に自分の嗜好に合った配信データを提供している広告主及び企業を時間と費用を大幅に低減させて容易に選択させることができる。
【0349】
また、このデータ提供システム200では、顧客に広告主及び企業を紹介した結果、当該顧客によって所望の広告主及び企業が選択されると、仲介サーバ201によりその顧客の個人情報でなる顧客登録情報から生成した顧客紹介データを当該顧客の選択した広告主及び企業の広告主企業サーバ203にのみ提供してその広告主及び企業に顧客と契約を結ぶか否かを判断させるため、インターネット上で顧客の個人情報が不当に公開されることをほぼ確実に防止することができる。
【0350】
そして、このデータ提供システム200では、このように広告主及び企業に対して顧客を紹介しているため、当該広告主及び企業に対しても自社の提供する配信データを要求している顧客を容易にかつ適確に選択させてその配信データを効率良く適確に提供させることができる。
【0351】
さらに、このデータ提供システム200では、顧客に取扱店専用の携帯型専用端末202を使用させているものの、当該携帯型専用端末202により広告主及び企業の提供する配信データを取得させるため、当該携帯型専用端末202の汎用性を拡大して使い勝手を大幅に向上させることができる。
【0352】
そして、このデータ提供システム200では、携帯型専用端末202において、配信データを取扱店から取得して、取扱店用記録媒体247に記録するコンテンツデータとは区別して異なる顧客用記録媒体246に記録するため、取扱店からレンタルしたコンテンツデータの消去時に配信データを誤って消去することをほぼ確実に防止することができる。
【0353】
以上の構成によれば、仲介サーバ201に、顧客から携帯型専用端末202によって提供される顧客情報を記憶して当該顧客を登録するための顧客データベース210と、広告主及び企業から広告主企業サーバ203によって提供される広告主企業情報を広告主企業登録情報として記憶して当該広告主及び企業を登録するための広告主企業データベース211とを設け、携帯型専用端末202から顧客の登録時に発行した顧客IDを含むコンテンツ指定データが取扱店に向けて送信される毎に仲介サーバ201により顧客データベース210内の顧客登録情報を当該コンテンツ指定データの内容を追加して更新し、当該携帯型専用端末202から送信された顧客許可データを受信すると、顧客データベース210内の顧客登録情報から判別した顧客の嗜好に基づいて広告主企業データベース211内を検索し、その結果選定した広告主及び企業の広告主企業登録情報に基づいて広告主企業紹介データを生成して携帯型専用端末202に送信するようにしたことにより、顧客に自分の嗜好に合った配信データを提供している広告主及び企業を容易に選択させることができ、かくして顧客に所望の配信データを容易にかつ適確に取得させ得るデータ提供システムを実現することができる。
【0354】
なお、上述した第4の実施の形態においては、仲介サーバ201により携帯型専用端末202から送信された顧客許可データを受信すると、顧客データベース210内の顧客登録情報から顧客の嗜好を判別して広告主企業データベース211内を検索するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、仲介サーバ201により顧客データベース210内の顧客登録情報から定期的に顧客の嗜好を判別し、当該顧客の嗜好を判別した時点(すなわち、顧客によるコンテンツデータの取得回数が閾値以上であることを検出した時点)で携帯型専用端末202により顧客に顧客情報を公開する意思があるか否かを問い合わせ、この結果、顧客から携帯型専用端末202によって顧客情報の公開を許可する顧客許可データが送信されると、広告主企業データベース211内を検索するようにしても良い。このようにすれば、顧客が広告主及び企業との契約を前提に顧客情報の公開を許可した時点で当該顧客の嗜好を判別できずに広告主及び企業を紹介することもできなくなることをほぼ確実に防止することができる。
【0355】
また、上述した第4の実施の形態においては、仲介サーバ201により顧客許可データを受信したときに顧客データベース210内の顧客登録情報から判別した顧客の嗜好に基づいて広告主企業データベース211内を検索するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、顧客データベース210内の顧客登録情報から判別した顧客の嗜好に加えて、当該顧客登録情報に記載されている契約条件も用いて広告主企業データベース211内を検索するようにしても良い。このようにすれば、広告主企業サーバ203に顧客紹介データを送信したときに契約条件がもとで顧客との契約を見合わせることを大幅に低減させることができ、かくして顧客と広告主及び企業との間で契約が結ばれる確率を向上させて顧客の広告主及び企業と契約したいという要求に、より適確に応じることができる。
【0356】
さらに、上述した第4の実施の形態においては、仲介サーバ201により顧客許可データを受信したときに顧客データベース210内の顧客登録情報から判別した顧客の嗜好に基づいて広告主企業データベース211内を検索するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、顧客データベース210に記憶している顧客登録情報の元になる顧客情報内の嗜好情報に基づいて広告主企業データベース211内を検索するようにしても良い。このようにすれば、マッチング部216において、顧客登録情報から顧客の嗜好を抽出する処理を除いて処理負荷を低減させることができる。
【0357】
さらに、上述した第4の実施の形態においては、顧客が携帯型専用端末202を用いて仲介サーバ201を利用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、顧客がパーソナルコンピュータや携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistance )等のように、インターネット204に接続し得るものであれば、この他種々のデータ取得装置を用いて仲介サーバ201を利用するようにしても良い。このようにすれば、仲介サーバ201による広告主及び企業の紹介をさらに多くの顧客に利用させて広く普及させることができる。
【0358】
(6)第5の実施の形態
図11との対応部分に同一符号を付して示す図25は、第5の実施の形態によるデータ提供システム260を示し、図1乃至図3について上述したシステム管理サイト2に対応する仲介サーバ261の構成と、図1乃至図3について上述した携帯型専用端末7A乃至7Nに対応する携帯型専用端末262の構成とを除いて上述した第4の実施の形態によるデータ提供システム200と同様に構成されている。
【0359】
この場合、仲介サーバ261は、図11について上述した仲介サーバ201と同様にして、携帯型専用端末262を用いてインターネット204を利用する顧客を顧客データベース265に顧客登録情報を記憶して登録すると共に、広告主企業サーバ203を用いてインターネット204経由で顧客に配信データを提供する広告主及び企業を広告主企業データベース211に広告主企業登録情報を記憶して登録している。
【0360】
また、仲介サーバ261は、図11について上述した仲介サーバ201と同様にして顧客が携帯型専用端末262を用いてコンテンツデータの取得等のためにインターネット204を利用する毎に顧客データベース265内の顧客登録情報を更新している。
【0361】
そして、仲介サーバ261は、顧客データベース265に顧客登録情報及び顧客登録画面データに加えて、顧客情報を入力するための顧客情報入力画面データを予め記憶しており、顧客の操作により携帯型専用端末262から送信された顧客許可データを受信部266によって受信すると、顧客情報更新部267により顧客データベース265から顧客情報入力画面データを読み出し、当該読み出した顧客情報入力画面データを送信部214からインターネット204を介して携帯型専用端末262に送信する。
【0362】
この結果、仲介サーバ261は、携帯型専用端末262から顧客の操作に応じて顧客情報入力画面データに基づく顧客情報入力画面上で入力された図13(A)について上述したような顧客情報が顧客情報データとして送信されると、これを受信部266によって受信してマッチング部268に取り込む。
【0363】
ここで、図26に示すように、マッチング部268は広告主企業情報抽出部によって構成されており、受信部266から取り込んだ顧客情報データ内の顧客嗜好ジャンル情報を顧客の嗜好を表している情報として抽出すると共に、当該抽出した顧客嗜好ジャンル情報に基づいて広告主企業データベース211内を検索することにより顧客嗜好ジャンル情報に示すジャンルと同じジャンルの配信ジャンル情報を有する広告主企業登録情報を読み出す。
【0364】
そして、マッチング部268、広告主企業データベース211から読み出した広告主企業登録情報から図17について上述した広告主企業紹介情報を生成し、当該生成した広告主企業紹介情報を広告主企業紹介データとして送信部214からインターネット204を介して携帯型専用端末262に送信する。
【0365】
これにより、仲介サーバ261は、広告主及び企業に対して顧客情報の公開を許可した顧客に自分の嗜好に合った配信データを提供している広告主及び企業を紹介する。
【0366】
また、図25に示すように、携帯型専用端末262は、図11について上述した携帯型専用端末202と同様にして仲介サーバ261に対する顧客登録を実行すると共に、取扱店等に各種要求を送信してコンテンツデータ等を取得する。
【0367】
そして、携帯型専用端末262は、顧客の操作により操作部240を介して広告主及び企業に対して顧客情報の公開を許可する許可要求が入力されると、要求データ生成部270により顧客許可データを生成して送信部242からインターネット204を介して仲介サーバ261に送信する。
【0368】
この結果、携帯型専用端末262は、仲介サーバ261からインターネット204を介して顧客情報入力画面データが送信されると、これを受信部271によって受信し、当該受信した顧客情報入力画面データを再生部244に送出することにより当該顧客情報入力画面データに基づく顧客情報入力画面を表示する。
【0369】
これにより携帯型専用端末262は、顧客による操作部240の操作に応じて顧客情報入力画面上で顧客情報が入力されると、要求データ生成部270によりその顧客情報を表す顧客情報データを生成し、当該生成した顧客情報データを送信部242からインターネット204を介して仲介サーバ261に送信する。
【0370】
このようにして携帯型専用端末262は、仲介サーバ261から提供される広告主企業紹介データに基づいて顧客の嗜好に合った配信データを提供している広告主及び企業の紹介を受けることができる。
【0371】
そして、このデータ提供システム260は、仲介サーバ261から顧客に広告主及び企業を紹介すると、当該仲介サーバ261と携帯型専用端末262と広告主企業サーバ203とにより図24について上述したデータ提供システム200(図11)の契約処理手順と同様の契約処理手順を実行することにより顧客と広告主及び企業とを契約させ得るようになされている。
【0372】
ここで、データ提供システム260の仲介サーバ261と携帯型専用端末202とによる広告主企業紹介処理手順についてまとめてみると、図27(A)に示すように、まず携帯型専用端末262は、ルーチンRT17の開始ステップから入り続くステップSP191に移って顧客情報の公開の許可要求が入力されることを待ち受け、顧客の操作により操作部240を介して許可要求が入力されると、ステップSP192に移る。
【0373】
ステップSP192において、携帯型専用端末262は、要求データ生成部270により顧客許可データを生成し、当該生成した顧客許可データを送信部242から仲介サーバ261に送信してステップSP193に移る。
【0374】
このとき図27(B)に示すように、仲介サーバ261は、ルーチンRT18の開始ステップから入り続くステップSP201に移って携帯型専用端末262から顧客許可データが送信されることを待ち受けており、当該顧客許可データを受信部266によって受信すると、ステップSP202に移る。
【0375】
ステップSP202において、仲介サーバ261は、受信した顧客許可データに基づいて顧客情報更新部267により顧客データベース265から顧客情報入力画面データを読み出すと共に、当該読み出した顧客情報入力画面データを送信部214から携帯型専用端末262に送信してステップSP203に移る。
【0376】
このときステップSP193において、携帯型専用端末262は、仲介サーバ261から顧客情報入力画面データが送信されることを待ち受けており、当該顧客情報入力画面データを受信部271によって受信すると、ステップSP194に移る。
【0377】
ステップSP194において、携帯型専用端末262は、顧客情報入力画面データを再生部244に送出して顧客情報入力画面を表示した状態で顧客により操作部240を介して顧客情報が入力されると、要求データ生成部270により顧客情報データを生成し、当該生成した顧客情報データを送信部242から仲介サーバ261に送信してステップSP195に移る。
【0378】
このときステップSP203において、仲介サーバ261は、携帯型専用端末262から顧客情報データが送信されることを待ち受けており、当該顧客情報データを受信部266によって受信すると、ステップSP204に移る。
【0379】
ステップSP204において、仲介サーバ261は、顧客情報データ内の顧客嗜好ジャンル情報に基づいて広告主企業データベース211内を検索することにより当該顧客嗜好ジャンル情報と同じ内容の配信ジャンル情報を有する広告主企業登録情報を読み出してステップSP205に移る。
【0380】
ステップSP205において、仲介サーバ261は、広告主企業データベース211から読み出した広告主企業登録情報に基づいて広告主企業紹介データを生成し、当該生成した広告主企業紹介データを送信部214から携帯型専用端末262に送信することにより顧客に広告主及び企業を紹介してステップSP206に移り仲介サーバ261の処理を終了する。
【0381】
このときステップSP195において、携帯型専用端末262は、仲介サーバ261から広告主企業紹介データが送信されることを待ち受けており、当該広告主企業紹介データを受信部271によって受信すると、その広告主企業紹介データを再生部244に送出することにより仲介サーバ261から紹介された広告主及び企業を顧客に提示してステップSP196に移り、携帯型専用端末262の処理を終了する。かくしてデータ提供システム260による広告主企業紹介処理手順を全て終了する。
【0382】
以上の構成において、このデータ提供システム260では、顧客により広告主及び企業に対する顧客情報の公開が許可されたとき仲介サーバ261が携帯型専用端末262から送信される顧客許可データに対して顧客情報入力画面データを携帯型専用端末262に送信する。
【0383】
この結果、データ提供システム260では、仲介サーバ261が携帯型専用端末262から返送された顧客情報データの顧客嗜好ジャンル情報に基づいて広告主企業データベース211内を検索することにより顧客嗜好ジャンル情報と同じ内容の配信ジャンル情報を有する広告主企業登録情報を読み出すと共に、当該読み出した広告主企業登録情報に基づいて広告主企業紹介データを生成して携帯型専用端末262に送信することにより顧客に自分の嗜好に合った配信データを提供している広告主及び企業を紹介する。
【0384】
従って、このデータ提供システム260では、顧客により広告主及び企業に対する顧客情報の公開が許可されたときに顧客情報を取得して、当該取得した顧客情報に基づいて広告主企業登録情報を検索するため、顧客が広告主及び企業から配信データの提供を希望したときに興味を持っている事項を適確に反映させて広告主及び企業を紹介することができる。
【0385】
すなわち、このデータ提供システム260では、顧客が仲介サーバ261に対して顧客登録を行ってから広告主及び企業に対して顧客情報の公開を許可したときまでに興味の対象が変化し、又は携帯型専用端末262を使い始めて間もない時期等のようにインターネット204の利用回数が比較的少ない時期でも顧客の抱いている興味を適確に把握して当該顧客の望む配信データを提供している広告主及び企業を紹介することができる。
【0386】
以上の構成によれば、仲介サーバ261により携帯型専用端末262から送信された顧客許可データに対して顧客情報入力画面データを当該携帯型専用端末262に送信し、この結果携帯型専用端末262から返送された顧客情報データの顧客嗜好ジャンル情報に基づいて広告主企業データベース211内を検索して当該顧客嗜好ジャンル情報と同じ内容の配信ジャンル情報を有する広告主企業登録情報を読み出すと共に、その広告主企業登録情報に基づいて広告主企業紹介データを生成して携帯型専用端末262に送信するようにしたことにより、上述した第4の実施の形態によって得られる効果に加えて、広告主及び企業から配信データの提供を希望した時点における顧客の興味を適確に反映して広告主及び企業を紹介することができ、かくして顧客に所望の配信データをさらに適確に取得させ得るデータ提供システムを実現することができる。
【0387】
なお、上述した第5の実施の形態においては、仲介サーバ261により、顧客情報データ内の顧客嗜好ジャンル情報に基づいて広告主企業データベース211内を検索するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、顧客情報データ内の顧客嗜好ジャンルに代えて当該顧客情報データ内の顧客の嗜好等を表すコメント又は当該コメント内の文字を広告主企業登録情報内の広告主や企業のキャッチフレーズ等のコメント又は当該コメント内の文字とマッチングさせるようにして広告主企業データベース211内を検索したり、当該顧客嗜好ジャンル情報及びコメント、さらには互いの契約条件を全て又は組み合わせて用いて広告主企業データベース211内を検索するようにしても良い。このようにすれば、顧客の嗜好をさらに適確に反映させて広告主及び企業を紹介することができる。
【0388】
また、上述した第5の実施の形態においては、仲介サーバ261により、顧客から登録情報の公開を許可したときに取得した顧客許可データに基づいて広告主企業データベース211内を検索するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、仲介サーバ261により、顧客から登録情報の公開を許可したときに取得した顧客許可データに基づいて広告主企業データベース211内を検索する方法と、上述した第4の実施の形態による顧客登録情報に基づいて広告主企業データベース211内を検索する方法とを顧客に任意に選択させて実行するようにしても良い。このようにすれば、興味を抱いている事項があまり変化しない顧客や、興味を抱く事項の変化が比較的多い顧客のいずれに対してもデータ提供システムを利用させることができ、当該データ提供システムの使い勝手を向上させることができる。
【0389】
さらに、上述した第5の実施の形態においては、顧客が携帯型専用端末262を用いて仲介サーバ201を利用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、顧客がパーソナルコンピュータや携帯電話機、PDA等のように、インターネット204に接続し得るものであれば、この他種々のデータ取得装置を用いて仲介サーバ261を利用するようにしても良い。このようにすれば、仲介サーバ261による広告主及び企業の紹介をさらに多くの顧客に利用させて広く普及させることができる。
【0390】
(7)第6の実施の形態
図28は、第6の実施の形態によるデータ提供システム300を示し、図1乃至図3について上述した取扱店4A乃至4Nに対応するデータ提供サーバ301に、図1乃至図3について上述した顧客3に対応するリクエスト端末302(すなわち、顧客3の使用したリクエスト端末)と、図1乃至図3について上述した携帯型専用端末7A乃至7Nに対応し、取扱店4A乃至4N専用でデータ提供サーバ301にのみアクセス可能な携帯型専用端末303とがそれぞれインターネット(図示せず)を介して接続されて構成されている。
【0391】
データ提供サーバ301は、顧客登録情報及び顧客登録画面データを記憶する顧客データベース310と、多数のコンテンツデータ、コンテンツ選択画面データ及び当該コンテンツ選択画面データを顧客の要求に応じてカスタマイズするためのカスタマイズ登録画面データを記憶するコンテンツデータベース311とを有している。
【0392】
そして、データ提供サーバ301は、リクエスト端末302から顧客の登録を要求する登録要求データが送信されると、これを受信部312によって受信して更新部313に取り込み、当該更新部313により登録要求データに基づいて顧客データベース310から顧客登録画面データを読み出すと共に、当該読み出した顧客登録画面データを送信部314からリクエスト端末302に送信する。
【0393】
この結果、データ提供サーバ301は、リクエスト端末302から顧客登録画面データに基づく顧客登録画面上で入力された顧客情報が送信されると、これを受信部312によって受信して更新部313に取り込み、当該更新部313により、登録を要求している顧客に対して顧客IDを発行して顧客情報に付加することによりその顧客IDを付加した顧客情報を顧客登録情報として顧客データベース310に記憶して顧客を登録する。
【0394】
因みに、データ提供サーバ301は、更新部313により顧客を登録すると、顧客IDを含む登録終了データを生成して送信部314からリクエスト端末302に送信することにより顧客に登録の終了と顧客IDとを通知する。
【0395】
また、データ提供サーバ301は、リクエスト端末302からコンテンツデータの取得を要求する取得要求データが送信されると、これを受信部312によって受信して検索部315に取り込み、当該検索部315により取得要求データに基づいてコンテンツデータベース311からコンテンツ選択画面データを読み出すと共に、当該読み出したコンテンツ選択画面データを送信部314からリクエスト端末302に送信する。
【0396】
この結果、データ提供サーバ301は、リクエスト端末302からコンテンツ選択画面データに基づくコンテンツ選択画面上で予約情報が入力されることにより当該予約情報を表す予約データが送信されると、これを受信部312によって受信する。
【0397】
これによりデータ提供サーバ301は、検索部315により予約データに基づいてコンテンツデータベース311から指定されたコンテンツデータを読み出すと共に、当該読み出したコンテンツデータを図示しない専用端子からこれにケーブル等を介して直接接続された、顧客に引き渡す前の携帯型専用端末(図示せず)に送出して記録する。
【0398】
このようにしてデータ提供サーバ301は、リクエスト端末302を用いて顧客から出されたコンテンツデータ及び携帯型専用端末303に対する購入及びレンタルの事前予約を受け付けて当該購入及びレンタルするコンテンツデータを同様に購入及びレンタルする携帯型専用端末303に記録して用意しておき、かくして顧客が当該データ提供サーバ301の設置された取扱店に来店したときにその携帯型専用端末303を引き渡して販売及びレンタルする。
【0399】
そして、データ提供サーバ301は、顧客に販売及びレンタルした携帯型専用端末303とはインターネットを介して接続し得るようになされており、当該販売及びレンタルした携帯型専用端末303からコンテンツデータの取得(購入及びレンタル)を要求する取得要求データが送信されると、これを受信部312によって受信して検索部315に取り込む。
【0400】
このときデータ提供サーバ301は、検索部315によりその取得要求データに基づいてコンテンツデータベース311からコンテンツ選択画面データを読み出すと共に、当該読み出したコンテンツ選択画面データを送信部314から顧客の携帯型専用端末303に送信する。
【0401】
この結果、データ提供サーバ301は、携帯型専用端末303からコンテンツ選択画面データに基づくコンテンツ選択画面上でコンテンツデータの指定情報が入力されることにより当該指定情報を表すコンテンツ指定データが送信されると、これを受信部312によって受信して検索部315に取り込む。
【0402】
そして、データ提供サーバ301は、検索部315によりそのコンテンツ指定データに基づいてコンテンツデータベース311から指定されたコンテンツデータを読み出すと共に、当該読み出したコンテンツデータを送信部314から携帯型専用端末303に送信して記録する。
【0403】
このようにしてデータ提供サーバ301は、顧客に販売及びレンタルした携帯型専用端末303にインターネットを介してコンテンツデータを送信することにより顧客にその携帯型専用端末303を利用させてコンテンツデータを購入及びレンタルし得るようになされている。
【0404】
また、データ提供サーバ301は、顧客に販売及びレンタルした携帯型専用端末303をカスタマイズするカスタマイズ要求データが送信されると、これを受信部313によって受信して検索部315に取り込み、当該検索部315によりそのカスタマイズ要求データに基づいてコンテンツデータベース311からこれに予め記憶しているカスタマイズ登録画面データを読み出すと共に、当該読み出したカスタマイズ登録画面データを送信部314から携帯型専用端末303に送信する。
【0405】
この結果、データ提供サーバ301は、携帯型専用端末303からカスタマイズ登録画面データに基づくカスタマイズ登録画面上で入力されたコンテンツ選択画面に対する画面カスタマイズ情報が画面カスタマイズデータとして送信されると、これを受信部312によって受信して更新部313及び検索部315に取り込む。
【0406】
そして、データ提供サーバ301は、検索部315によりコンテンツデータベース311からコンテンツ選択画面データを読み出し、当該読み出したコンテンツ選択画面データを顧客から取得した画面カスタマイズデータに基づいて加工処理し、得られたカスタマイズ画面データを送信部314から携帯型専用端末303に送信する。
【0407】
このようにしてデータ提供サーバ301は、携帯型専用端末303によりカスタマイズ画面データに基づくカスタマイズ画面を顧客に提示してコンテンツ選択画面を希望通りにカスタマイズしたか否かを確認し、当該コンテンツ選択画面を希望通りにカスタマイズしたことを確認する確認データが送信されると、更新部313により画面カスタマイズデータを顧客データベース310内の顧客登録情報に付加して当該顧客登録情報を更新する。
【0408】
これによりデータ提供サーバ301は、この後、コンテンツ選択画面のカスタマイズを要求した顧客から携帯型専用端末303を用いて取得要求データが送信されると、これを受信部312によって受信して更新部313に取り込み、当該更新部313により顧客データベース310から当該顧客の顧客登録情報に付加している画面カスタマイズ情報を読み出してマッチング部316に送出する。
【0409】
そして、データ提供サーバ301は、マッチング部316によりコンテンツデータベース311からコンテンツ選択画面データを読み出し、当該読み出したコンテンツ選択画面データを画面カスタマイズ情報に基づいて加工処理することにより得られたカスタマイズ画面データを送信部314から携帯型専用端末303に送信する。
【0410】
かくしてデータ提供サーバ301は、コンテンツ選択画面のカスタマイズを要求した顧客から携帯型専用端末303を用いて取得要求データが送信される毎に、当該顧客のカスタマイズ要求に応じたカスタマイズ画面データに基づくカスタマイズ画面上で購入及びレンタルするコンテンツデータを指定させる。
【0411】
因みに、データ提供サーバ301は、顧客にレンタルした携帯型専用端末303において、カスタマイズ登録画面上で当該携帯型専用端末303の筐体の色をカスタマイズするための情報も選定させることができ、その携帯型専用端末303から筐体の色を指定する筐体カスタマイズ情報が筐体カスタマイズデータとして送信されると、これを受信部312によって受信して更新部313に取り込み、当該更新部313によりその筐体カスタマイズ情報を顧客データベース310内の顧客登録情報に付加して当該顧客登録情報を更新する。
【0412】
これによりデータ提供サーバ301は、この後、顧客に携帯型専用端末303を再びレンタルするときや、当該顧客に携帯型専用端末303を販売するとき等に筐体カスタマイズ情報によって指定されている色の携帯型専用端末303を引き渡すようにする。
【0413】
一方、リクエスト端末302は、顧客により操作部320を介して顧客の登録要求が入力されると、要求データ生成部321により登録要求を表す登録要求データを生成し、当該生成した登録要求データを送信部322からデータ提供サーバ301に送信する。
【0414】
この結果、リクエスト端末302は、データ提供サーバ301から送信された顧客登録画面データを受信部323によって受信すると、当該受信した顧客登録画面データを表示制御部324から表示部325に送出することにより当該表示部325にその顧客登録画面データに基づく顧客登録画面を表示する。
【0415】
そして、リクエスト端末302は、顧客による操作部320の操作に応じて顧客登録画面上で顧客情報が入力されると、要求データ生成部321により顧客情報データを生成して送信部322からデータ提供サーバ301に送信し、かくしてデータ提供サーバ301に顧客登録を実行させる。
【0416】
また、リクエスト端末302は、顧客により操作部320を介してコンテンツデータの取得要求が入力されると、要求データ生成部321によりその取得要求を表す取得要求データを生成し、当該生成した取得要求データを送信部322からデータ提供サーバ301に送信する。
【0417】
この結果、リクエスト端末302は、データ提供サーバ301から送信されたコンテンツ選択画面データを受信部323によって受信すると、当該受信したコンテンツ選択画面データを表示制御部324から表示部325に送出することにより当該表示部325にコンテンツ選択画面データに基づくコンテンツ選択画面を表示する。
【0418】
そして、リクエスト端末302は、顧客による操作部320の操作に応じてコンテンツ選択画面上で予約情報が入力されると、要求データ生成部321により予約データを生成して送信部322からデータ提供サーバ301に送信することにより顧客によるコンテンツデータ及び携帯型専用端末303に対する購入及びレンタルの予約を終了する。
【0419】
ところで、コンテンツデータが内部の記録媒体340に記録された状態で顧客に販売及びレンタルされた携帯型専用端末303は、操作部341を介して再生命令が入力されると、再生制御部342により記録媒体340から予め顧客の購入及びレンタルしたコンテンツデータを再生すると共に、当該再生したコンテンツデータを表示制御部、表示部及びスピーカ等からなる再生部343に送出することにより顧客にコンテンツを楽しませることができるようになされている。
【0420】
また、携帯型専用端末303は、顧客により操作部341を介してコンテンツデータの取得要求が入力されると、要求データ生成部344によりその取得要求を表す取得要求データを生成し、当該生成した取得要求データを送信部345からデータ提供サーバ301に送信する。
【0421】
この結果、携帯型専用端末303は、データ提供サーバ301から送信されたコンテンツ選択画面データを受信部346によって受信すると、当該受信したコンテンツ選択画面データを再生部343に送出することによりコンテンツ選択画面データに基づくコンテンツ選択画面を表示する。
【0422】
そして、携帯型専用端末303は、操作部341の操作に応じてコンテンツ選択画面上でコンテンツデータの指定情報が入力されると、要求データ生成部344によりその指定情報を表すコンテンツ指定データを生成して送信部345からデータ提供サーバ301に送信する。
【0423】
これにより携帯型専用端末303は、データ提供サーバ301から送信されたコンテンツデータを受信部346によって受信すると、当該受信したコンテンツデータを記録制御部347により記録媒体340に記録することにより、この後、操作部341の操作に応じて再生制御部342により記録媒体340からそのコンテンツデータを再生する。
【0424】
さらに、携帯型専用端末303は、顧客により操作部341を介してカスタマイズ要求が入力されると、要求データ生成部344によりそのカスタマイズ要求を表すカスタマイズ要求データを生成し、当該生成したカスタマイズ要求データを送信部345からデータ提供サーバ301に送信する。
【0425】
この結果、携帯型専用端末303は、データ提供サーバ301から送信されるカスタマイズ登録画面データを受信部346によって受信すると、当該受信したカスタマイズ登録画面データを再生部343に送出することによりそのカスタマイズ登録画面データに基づくカスタマイズ登録画面を表示する。
【0426】
これにより携帯型専用端末303は、操作部341の操作に応じてカスタマイズ登録画面上で画面カスタマイズ情報が入力されると、要求データ生成部344により画面カスタマイズ情報を表す画面カスタマイズデータを生成して送信部345からデータ提供サーバ301に送信する。
【0427】
そして、携帯型専用端末303は、データ提供サーバ301に画面カスタマイズデータを送信した結果、当該データ提供サーバ301から送信されたカスタマイズ画面データを受信部346によって受信すると、そのカスタマイズ画面データを再生部343に送出することにより顧客にカスタマイズ画面データに基づくカスタマイズ画面を提示する。
【0428】
この結果、携帯型専用端末303は、顧客により操作部341を介して、コンテンツ選択画面が希望通りにカスタマイズされたことを確認する確認情報が入力されると、要求データ生成部344により確認データを生成して送信部345からデータ提供サーバ301に送信することにより当該データ提供サーバに顧客の希望するカスタマイズ内容を表す画面カスタマイズ情報を記憶させる。
【0429】
かくして携帯型専用端末303は、データ提供サーバ301に画面カスタマイズデータを記憶させた後、データ提供サーバ301にコンテンツ取得要求データを送信すると、当該データ提供サーバ301から送信されるカスタマイズ画面データを受信部346によって受信して再生部343に送出することによりコンテンツ選択画面をカスタマイズしたカスタマイズ画面上でコンテンツデータを購入用及びレンタル用に選択させることができる。
【0430】
因みに、携帯型専用端末303は、操作部341の操作に応じてコンテンツ選択画面上で当該携帯型専用端末303の筐体の色をカスタマイズするための筐体カスタマイズ情報が入力されると、要求データ生成部344によりその筐体カスタマイズ情報を表す筐体カスタマイズデータを生成して送信部345からデータ提供サーバ301に送信し、かくしてデータ提供サーバ301に携帯型専用端末303の筐体に対する筐体カスタマイズ情報を記憶させる。
【0431】
かかる構成に加えてこの第6の実施の形態の場合、データ提供サーバ301は、コンテンツデータの提供元であり図1乃至図3について上述したシステム管理サイトに対応するコンテンツサーバ(図示せず)から多数のコンテンツデータを取得してコンテンツデータベース311を構築する際、当該コンテンツサーバからコンテンツ選択画面を作成するための所定の開発ツールを取得している。
【0432】
そして、データ提供サーバ301は、その開発ツールを用いて取扱店の店内を3次元仮想現実空間画像として表し、当該3次元仮想現実空間画像により顧客があたかも取扱店の店内を実際に動き回りながら棚からパッケージメディアを選択するようにしてコンテンツデータを選択し得るコンテンツ選択画面データを生成し、当該生成したコンテンツ選択画面データをコンテンツデータベース311に記憶している。
【0433】
因みに、データ提供サーバ301は、取扱店で実際に販売及びレンタルしている多数のパッケージメディア内のコンテンツデータと同じコンテンツデータをコンテンツデータベース311に記憶していると共に、取扱店の店内における棚やレジカウンタ、階段等の配置と当該棚内におけるパッケージメディアの配置等とを3次元仮想現実空間画像によりほぼ忠実に再現するようにしてコンテンツ選択画面データを生成している。
【0434】
また、データ提供サーバ301は、取扱店の店内の棚に新たなパッケージメディアを置いたとき(すなわち、コンテンツサーバから新たなコンテンツデータを取得したときでもある)や、取扱店の店内が改装されたとき等に合わせてコンテンツ選択画面データを定期的又は任意のタイミングで更新しており、これによりコンテンツ選択画面上でコンテンツデータを選択する顧客に実際に取扱店の店内でパッケージメディアを選択しているときの感覚を提供している。
【0435】
実際上、図29に示すように、コンテンツ選択画面データは、取扱店の外観(入り口)を表す店外観画像350、店内の各フロアを表す店内1階画像351及び店内2階画像352、店内でジャンル毎にパッケージメディアを収めた複数の棚をそれぞれ拡大して表す店内棚画像353、棚に並べられたパッケージメディアの背表紙を拡大してコンテンツデータを選択するためのコンテンツ選択画像354等の3次元仮想現実空間画像に、顧客の選択したコンテンツデータを確認するための2次元画像でなる選択確認画像355を加えた複数の画像データから構成されている。
【0436】
この場合、店外観画像350には、店内に入店して店内1階画像351に表示を切り換えるための入店ボタン360が設けられている。
【0437】
また、店内1階画像351及び店内2階画像352には、他のフロアの店内2階画像352及び店内1階画像351に表示を切り換えるための店内移動ボタン361及び362や、ジャンル毎の棚を選択して店内棚画像353に表示を切り換えるための棚選択ボタン363、顧客が購入及びレンタルするコンテンツデータを選択した後に選択確認画像355に表示を切り換えるためのレジカウンタボタン364が設けられている。
【0438】
さらに、店内棚画像353には、五十音等でパッケージメディアを区別して当該区別したパッケージメディア毎のコンテンツ選択画像354に表示を切り換えるための詳細ボタン365が設けられている。
【0439】
そして、店外観画像350、店内1階画像351、店内2階画像352、コンテンツ選択画像354には、顧客に見立てた人物の画像(以下、これを顧客画像と呼ぶ)366や店員に見立てた人物画像(以下、これを店員画像と呼ぶ)367が表示されており、当該顧客画像366を実際に店内を歩いているように移動させて入店ボタン360、店内移動ボタン361及び362、棚選択ボタン363、レジカウンタボタン364、コンテンツ選択画像354内のパッケージメディアの背表紙等に重ね、又は近傍に近づけてこれらボタンを選択指定(クリック)することにより当該ボタンに予め割り当てられた画像指定命令を入力させ得るようになされている。
【0440】
これに加えて、店内棚画像353及び選択確認画像355には、詳細ボタン365や、確認ボタン368及び取消ボタン369等にそれぞれ重ねて反転表示させるカーソル(図示せず)が表示され、当該カーソルを移動させてこれらボタンを選択指定(クリック)することにより当該ボタンに予め割り当てられた命令を入力させ得るようになされている。
【0441】
従って、コンテンツ選択画像データを受信した携帯型専用端末303は、まず再生部343でコンテンツ選択画面の店外観画像350を表示し、操作部341の操作に応じて店外観画像350上で顧客画像366を移動させて入店ボタン360が選択指定されると、店外観画像350に代えて店内1階画像351を表示する。
【0442】
また、携帯型専用端末303は、操作部341の操作に応じて店内1階画像351上で顧客画像366を移動させ、店内移動ボタン361か選択指定されると当該店内1階画像351に代えて店内1階画像351を表示する。
【0443】
このようにして携帯型専用端末303は、操作部341の操作に応じて店内1階画像351や店内2階画像352上で顧客画像366を移動させ、いずれかの棚選択ボタン363が選択指定されると、店内1階画像351及び店内2階画像352に代えて当該選択指定された棚選択ボタン363に対応する店内棚画像353を表示する。
【0444】
そして、携帯型専用端末303は、操作部341の操作に応じて店内棚画像353上でカーソルを移動させ、いずれかの詳細ボタン365が選択指定されると、当該店内棚画像353に代えて対応するコンテンツ選択画像354を表示する。
【0445】
これにより携帯型専用端末303は、操作部341の操作に応じてコンテンツ選択画像354上で顧客画像366を移動させていずれかのパッケージメディアとしてコンテンツデータが選択指定された後、店内移動ボタン361及び362が選択指定されると、当該コンテンツ選択画像354に代えて再び店内1階画像351及び店内2階画像352を表示し、このようにして例えば店内2階画像352上で顧客画像366を移動させてレジカウンタボタン364が選択指定されると、当該店内2階画像352に代えて選択確認画像355を表示する。
【0446】
ここで、携帯型専用端末303は、選択確認画像355内に顧客の選択したコンテンツデータのタイトルや、顧客の氏名、顧客ID、パスワード等を表示しており、操作部341の操作に応じてカーソルを移動させることによりコンテンツデータのレンタル期間や購入を入力可能にし、当該レンタル期間や購入が入力されると、これに応じてコンテンツデータのレンタル及び購入に対する代金を表示する。
【0447】
そして、携帯型専用端末303は、操作部341の操作に応じて選択確認画像355上でカーソルを移動させて確認ボタン368が選択指定されると、要求データ生成部344により選択確認画像355内の情報を指定情報としてコンテンツ指定データを生成し、当該生成したコンテンツ指定データを送信部345からデータ提供サーバ301に送信することにより顧客によって指定されたコンテンツデータを取得することができる。
【0448】
これに対して、携帯型専用端末303は、操作部341の操作に応じて選択確認画像355上でカーソルを移動させて取消ボタン369が選択指定されると、当該選択確認画像355に代えて例えば店内1階画像351を表示することにより再びコンテンツデータを選択させることができる。
【0449】
これに加えて、図30(A)及び(B)に示すように、携帯型専用端末303は、操作部341の操作に応じて店内1階画像351及び店内2階画像352上で顧客画像366を移動させて各棚の前を通過させると、当該棚毎にジャンルに合わせて取扱店が設定した宣伝を希望するコンテンツデータを数秒間ずつ再生し、これにより顧客に取扱店の意図するコンテンツデータを視聴させて宣伝するようになされている。
【0450】
因みに、このようなコンテンツ選択画面データは、そのデータ量が比較的多いため、データ提供サーバ301は、携帯型専用端末303から送信された取得要求データを受信すると、当該携帯型専用端末303にまずコンテンツ選択画面データとして店外観画像350のデータを送信し、当該店外観画像350上で入店ボタン360が選択指定されたときにはその通知を受けて店内1階画像351のデータを送信するように、携帯型専用端末303からコンテンツ選択画面データを構成する各画像上で入店ボタン360、店内移動ボタン361及び362等により他の画像への表示の切り換えが指定される毎にその通知を受けて対応する画像データを送信している。
【0451】
また、データ提供サーバ301は、携帯型専用端末303から、店内1階画像351及び店内2階画像352上で宣伝用にコンテンツデータを再生するために予め指定している指定座標位置まで顧客画像366を移動させることによりその指定座標位置が通知されると、検索部315によりコンテンツデータベース311から予め記憶している当該通知された指定座標位置に対応するコンテンツデータの所定部分を宣伝データとして読み出すと共に、当該読み出した宣伝データを送信部314から携帯型専用端末303に送信している。
【0452】
これによりデータ提供サーバ301は、携帯型専用端末303に対してコンテンツ選択画面データを各画像のデータ及び宣伝用のコンテンツデータに切り分けて順次送信することにより当該携帯型専用端末303内の記録媒体340の容量が大型化することを防止している。
【0453】
ところで、データ提供サーバ301は、顧客によるカスタマイズ要求に応じて携帯型専用端末303に提供するカスタマイズ登録画面上では、コンテンツ選択画面を構成する図29について上述した各画像内のボタン(入店ボタン360等)に予め割り当てている画像指定命令の変更や、任意の画像への新たな入力部の追加、さらには、コンテンツ選択画像354内のパッケージメディアの並びを例えばコンテンツデータの制作された年代順に並べ換えたり、当該コンテンツ選択画像354及び選択確認画像355の背景色を任意に変更する等のように種々の画面カスタマイズ情報を入力させ得るようになされている。
【0454】
これによりデータ提供サーバ301は、携帯型専用端末303から取得した画面カスタマイズデータに基づいて、例えば図31に示すように、コンテンツ選択画面を店外観画像370の表示から入店ボタン371の選択指定に応じてコンテンツ選択画像372の表示に切り換えた後、当該コンテンツ選択画面372の表示から選択確認画像355の表示に切り換え、又は店外観画像370に新たな入力部373を設けてコンテンツデータのジャンル等を任意に入力させることによりその入力に応じたコンテンツ選択画像372に表示を切り換え、またコンテンツ選択画像372にも新たな入力部374を設けてコンテンツデータのレンタルや購入を指定入力させる等のように、顧客の要求に応じてカスタマイズし得るようになされている。
【0455】
従って、データ提供サーバ301は、携帯型専用端末303を用いて頻繁にコンテンツデータを取得する顧客や、比較的同じジャンルのコンテンツデータを取得する顧客等にとってはコンテンツ選択画面の使い勝手を格段的に向上させることができるようになされている。
【0456】
因みに、データ提供サーバ301は、リクエスト端末302から送信された取得要求データを受信したときにも、当該リクエスト端末302に図29について上述した各画像のデータから構成されるコンテンツ選択画面データを送信している。
【0457】
ここで、データ提供システム300におけるデータ提供サーバ301と携帯型専用端末303とによるコンテンツ選択画面データを用いたコンテンツ提供処理手順についてまとめると、図32(A)に示すように、まず携帯型専用端末303は、ルーチンRT20の開始ステップから入ってステップSP211に移る。
【0458】
ステップSP211において、携帯型専用端末303は、顧客の操作により操作部341を介して取得要求が入力されることを待ち受けており、当該取得要求が入力されると、ステップSP212に移る。
【0459】
ステップSP212において、携帯型専用端末303は、要求データ生成部344により取得要求データを生成して送信部345からデータ提供サーバ301に送信し、ステップSP213に移る。
【0460】
ここで、図32(B)に示すように、データ提供サーバ301は、ルーチンRT21に開始ステップから入ってステップSP221に移り、当該ステップSP221において、コンテンツ選択画面データの更新時期を待ち受け、当該更新時期に到達すると、ステップSP222に移ってコンテンツ選択画面データを更新してステップSP223に移る。
【0461】
ステップSP223において、データ提供サーバ301は、携帯型専用端末303から取得要求データが送信されることを待ち受けており、当該取得要求データを受信部312によって受信すると、ステップSP224に移って検索部315によりコンテンツデータベース311からコンテンツ選択画面データを読み出し、当該読み出したコンテンツ選択画面データを送信部314から携帯型専用端末303に送信してステップSP225に移る。
【0462】
このとき、ステップSP213において、携帯型専用端末303は、データ提供サーバ301からコンテンツ選択画面データが送信されることを待ち受けており、当該コンテンツ選択画面データを受信部346によって受信すると、そのコンテンツ選択画面データを再生部343に送出することによりコンテンツ選択画面の店外観画像350を表示してステップSP214に移る。
【0463】
ステップSP214において、携帯型専用端末303は、後述するサブルーチンを開始し、顧客による操作部341の操作に応じてコンテンツ選択画面を構成する各画像上で指定情報が入力されると、ステップSP215に移る。
【0464】
ステップSP215において、携帯型専用端末303は、要求データ生成部344によりコンテンツ指定データを生成し、当該生成したコンテンツ指定データを送信部345からデータ提供サーバ301に送信してステップSP216に移る。
【0465】
このとき、ステップSP225において、データ提供サーバ301は後述するサブルーチンを開始し、検索部315によりコンテンツデータベース311からコンテンツ選択画面データを構成する各画像データ及び宣伝データを適宜読み出して送信部314から携帯型専用端末303に送信した後、当該携帯型専用端末303から送信されたコンテンツ指定データを受信すると、ステップSP226に移る。
【0466】
ステップSP226において、データ提供サーバ301は、検索部315によりコンテンツ指定データに基づいてコンテンツデータベース311内を検索することにより指定されたコンテンツデータを読み出してステップSP227に移る。
【0467】
ステップSP227において、データ提供サーバ301は、コンテンツデータベース311から読み出したコンテンツデータを送信部314から携帯型専用端末303に送信した後、ステップSP228に移って当該データ提供サーバ301の処理を終了する。
【0468】
また、ステップSP216において、携帯型専用端末303は、データ提供サーバ301からコンテンツデータが送信されることを待ち受けており、当該コンテンツデータを受信すると、ステップSP217に移って記録制御部347によりそのコンテンツデータを記録媒体340に記録した後、ステップSP218に移って当該携帯型専用端末303の処理を終了する。かくしてデータ提供サーバ301はコンテンツ選択画面データを用いたコンテンツ提供処理手順を全て終了する。
【0469】
因みに、図33(A)に示すように、携帯型専用端末303は、ステップSP214においてサブルーチンを開始すると、ステップSP231に入り、当該ステップSP231と、続くステップSP232とにおいて再生部343で表示したコンテンツ選択画面を構成する図29について上述した店外観画像350等の各画像上で操作部341の操作に応じて画像指定命令が入力される(すなわち、入店ボタン360等が選択指定される)こと、及び当該画像(店内1階画像351等)上で顧客画像366が指定座標位置に移動することを待ち受けている。
【0470】
そしてステップSP231において、携帯型専用端末303は、操作部341の操作に応じて店外観画像350上等で顧客画像366を移動させて入店ボタン360等が選択指定されることにより画像指定命令が入力されると、ステップSP233に移り、要求データ生成部344により当該選択指定されたボタンに予め割り当てられている画像指定命令を表す画像要求データを生成し、当該生成した画像要求データを送信部345からデータ提供サーバ301に送信してステップSP234に移る。
【0471】
このとき図33(B)に示すように、データ提供サーバ301は、ステップSP225においてサブルーチンを開始してステップSP251に入り、当該ステップSP251と、続くステップSP252とにおいて携帯型専用端末303から画像要求データ及び指定座標位置データが送信されることを待ち受け、そのステップSP251において、携帯型専用端末303から送信された画像要求データを受信部312によって受信すると、ステップSP253に移る。
【0472】
ステップSP253において、データ提供サーバ301は、検索部315により画像要求データに基づいてコンテンツデータベース311を検索して指定された画像データを読み出し、当該読み出した画像データを送信部314から携帯型専用端末303に送信してステップSP254に移る。
【0473】
このとき、ステップSP234において、携帯型専用端末303は、データ提供サーバ301から画像データが送信されることを待ち受けており、当該画像データを受信部346によって受信すると、ステップSP235に移る。
【0474】
ステップSP235において、携帯型専用端末303は、受信した画像データを再生部343に送出することにより先に表示しているコンテンツ選択画面の画像に代えて受信した画像データに基づく新たな画像を表示し、ステップSP236に移って選択確認画像355上で確認ボタン368が選択指定されたか否かを判断する。
【0475】
このステップSP236において、否定結果を得ることは、再生部343で選択確認画像355を未だ表示していないこと、又は当該選択確認画像355を表示していてもコンテンツデータに対する購入及びレンタルの指定入力等の途中であるために確認ボタン368が選択指定されていないことを意味し、このとき携帯型専用端末303は、ステップSP231に戻る。
【0476】
そしてステップSP232において、携帯型専用端末303は、操作部341の操作に応じて店内1階画像351上等で顧客画像366を指定座標位置まで移動させると、ステップSP237に移って要求データ生成部344によりその指定座標位置を表す指定座標位置データを生成し、当該生成した指定座標位置データを送信部345からデータ提供サーバ301に送信してステップSP238に移る。
【0477】
このとき、ステップSP252において、データ提供サーバ301は、携帯型専用端末303から指定座標位置データが送信されることを待ち受けていることにより当該指定座標位置データを受信部312によって受信すると、ステップSP255に移り、検索部315により指定座標位置データに基づいてコンテンツデータベース311を検索して、指定された宣伝データを読み出し、当該読み出した宣伝データを送信部314から携帯型専用端末303に送信してステップSP254に移る。
【0478】
そしてステップSP254において、データ提供サーバ301は、携帯型専用端末303から送信されるコンテンツ指定データを受信したか否かを判断し、当該コンテンツ指定データを受信するまでの間はステップSP251−SP252−SP253−SP254−SP255の処理ループを順次繰り返すことにより携帯型専用端末303から送信される画像要求データ及び指定座標位置データに応じて画像データ及び宣伝データを送信する。
【0479】
そして、データ提供サーバ301は、この後ステップSP254においてコンテンツ指定データを受信すると、このサブルーチンを抜けて図32(B)について上述したデータ提供サーバ301における処理手順のステップSP226に移る。
【0480】
また、ステップSP238において、携帯型専用端末303は、データ提供サーバ301から宣伝データが送信されることを待ち受けており、当該宣伝データを受信部346によって受信すると、ステップSP239に移ってその宣伝データを再生部343に送出することにより顧客に宣伝データに基づくコンテンツの一部を視聴させて当該コンテンツを宣伝し、ステップSP236に移る。
【0481】
そして、携帯型専用端末303は、ステップSP236において肯定結果を得るまでの間は、ステップSP231に戻り、当該ステップSP231−SP232−SP233−SP234−SP235―SP236−SP237−SP238−SP239の処理ループを順次繰り返すことにより再生部343でコンテンツ選択画面の各画像をコンテンツの宣伝を交えて適宜切り換えて表示しながら顧客に所望のコンテンツデータを選択させる。
【0482】
この後、ステップSP236において、携帯型専用端末303は、コンテンツ選択画面の選択確認画像355上で確認ボタン368が選択指定されたことを確認すると、このサブルーチンを抜けて図32(A)について上述した携帯型専用端末303における処理手順のステップSP215に移る。
【0483】
また、このデータ提供システム300のデータ提供サーバ301と携帯型専用端末303とによるコンテンツ選択画面のカスタマイズ処理手順についてまとめると、図34(A)に示すように、まず携帯型専用端末303は、ルーチンRT22に開始ステップから入ってステップSP261に移る。
【0484】
ステップSP261において、携帯型専用端末303は、顧客により操作部341を介してカスタマイズ要求が入力されることを待ち受け、当該カスタマイズ要求が入力されると、ステップSP262に移って要求データ生成部344によりカスタマイズ要求データを生成し、当該生成したカスタマイズ要求データを送信部345からデータ提供サーバ301に送信してステップSP263に移る。
【0485】
このとき図34(B)に示すように、データ提供サーバ301は、ルーチンRT23に開始ステップから入ってステップSP271に移り、携帯型専用端末303からカスタマイズ要求データが送信されることを待ち受けることにより当該カスタマイズ要求データを受信部312によって受信すると、ステップSP272に移って検索部315によりコンテンツデータベース311からカスタマイズ登録画面データを読み出し、当該読み出したカスタマイズ登録画面データを送信部314から携帯型専用端末303に送信してステップSP273に移る。
【0486】
ステップSP263において、携帯型専用端末303は、データ提供サーバ301からカスタマイズ登録画面データが送信されることを待ち受けており、当該カスタマイズ登録画面データを受信部346によって受信すると、当該受信したカスタマイズ登録画面データを再生部343に送出することにより当該再生部343でカスタマイズ登録画面データに基づくカスタマイズ登録画面を表示してステップSP264に移る。
【0487】
ステップSP264において、携帯型専用端末303は、操作部341の操作に応じてカスタマイズ登録画面上で画面カスタマイズ情報が入力されることを待ち受け、当該画面カスタマイズ情報が入力されると、ステップSP265に移って要求データ生成部344により画面カスタマイズデータを生成し、当該生成した画面カスタマイズデータを送信部345からデータ提供サーバ301に送信してステップSP266に移る。
【0488】
このときステップSP273において、データ提供サーバ301は、携帯型専用端末303から画面カスタマイズデータが送信されることを待ち受けており、当該画面カスタマイズデータを受信部312によって受信すると、ステップSP274に移る。
【0489】
ステップSP274において、データ提供サーバ301は、検索部315によりコンテンツデータベース311からコンテンツ選択画面データを読み出すと共に、当該読み出したコンテンツ選択画面データを画面カスタマイズデータに基づいて加工処理し、得られたカスタマイズ画面データを送信部314から携帯型専用端末303に送信してステップSP275に移る。
【0490】
また、ステップSP266において、携帯型専用端末303は、データ提供サーバ301からカスタマイズ画面データが送信されることを待ち受けており、当該カスタマイズ画面データを受信部346によって受信すると、当該受信したカスタマイズ画面データを再生部343に送出することによりカスタマイズ画面データに基づくカスタマイズ画面を表示してステップSP267に移る。
【0491】
ステップSP267において、携帯型専用端末303は、再生部343により顧客にカスタマイズ画面を提示した結果、当該顧客により操作部341を介して希望通りのカスタマイズではないと指定されると、要求データ生成部344により再度画面カスタマイズ情報を生成し直すことを表す再カスタマイズデータを生成し、当該生成した再カスタマイズデータを送信部345からデータ提供サーバ301に送信してステップSP264に戻り、再びステップSP264−SP265−SP266―SP267の処理ループを繰り返す。
【0492】
これに対してステップSP267において、携帯型専用端末303は、顧客により操作部341を介して希望通りのカスタマイズであることが指定されると、ステップSP268に移って要求データ生成部344により確認データを生成し、当該生成した確認データを送信部345からデータ提供サーバ301に送信してステップSP269に移り、当該携帯型専用端末303の処理を終了する。
【0493】
一方、ステップSP275において、データ提供サーバ301は、携帯型専用端末303から送信された再カスタマイズデータ又は確認データを受信部312によって受信しており、当該受信部312により再カスタマイズデータを受信したときには、ステップSP273に戻り、再びステップSP273−SP274―SP275の処理ループを繰り返す。
【0494】
これに対してステップSP275において、データ提供サーバ301は、受信部312により確認データを受信すると、ステップSP276に移って更新部313により顧客データベース310内の顧客登録情報に画面カスタマイズデータを付加して更新してステップSP277に移り、当該データ提供サーバ301の処理を終了する。かくしてデータ提供システム300によるカスタマイズ処理手順を全て終了する。
【0495】
そして、データ提供システム300のデータ提供サーバ301と携帯型専用端末303とによるカスタマイズ画面データを用いたコンテンツ提供処理手順についてまとめると、図32(A)との対応部分に同一符号を付して示す図35(A)において、携帯型専用端末303は、ルーチンRT24に開始ステップから入ってステップSP221に移り、当該ステップSP221から続くステップSP222の処理を順次実行することによりデータ提供サーバ301に取得要求データを送信してステップSP281に移る。
【0496】
このとき図32(B)との対応部分に同一符号を付して示す図35(B)において、データ提供サーバ301は、ルーチンRT25に開始ステップから入ってステップSP221に移り、当該ステップSP221乃至ステップSP223の処理を順次実行することにより携帯型専用端末303から送信された取得要求データを受信してステップSP291に移る。
【0497】
ステップSP291において、データ提供サーバ301は、更新部313により顧客データベース310からコンテンツデータの取得を要求した顧客の顧客登録情報に付加されている画面カスタマイズデータを読み出し、検索部315によりコンテンツデータベース311から読み出したコンテンツ選択画面データを画面カスタマイズデータに基づいて加工処理し、得られたカスタマイズ画面データを送信部314から携帯型専用端末303に送信してステップSP225に移る。
【0498】
これによりステップSP225において、データ提供サーバ301は、当該ステップSP225からステップSP226及びステップSP227の処理を順次実行した後、ステップSP292に移って当該データ提供サーバ301の処理を終了する。
【0499】
また、ステップSP281において、携帯型専用端末303は、データ提供サーバ301からカスタマイズ画面データが送信されることを待ち受けており、当該カスタマイズ画面データを受信部346によって受信すると、そのカスタマイズ画面データを再生部343に送出することによりカスタマイズ画面の例えば店外観画像を表示してステップSP214に移る。
【0500】
これによりステップSP214において、携帯型専用端末303は、当該ステップSP214からステップSP215乃至ステップSP217の処理を順次実行した後、ステップSP282に移って当該携帯型専用端末303の処理を終了する。かくしてデータ提供システム300によるカスタマイズ画面データを用いたコンテンツ提供処理手順を全て終了する。
【0501】
以上の構成において、このデータ提供システム300では、データ提供サーバ301により取扱店専用で当該データ提供サーバ301にのみアクセス可能な携帯型専用端末303から送信されたカスタマイズ要求データを受信すると、これに応じて当該携帯型専用端末303にカスタマイズ登録画面データを送信し、当該携帯型専用端末303でそのカスタマイズ登録画面データに基づくカスタマイズ登録画面上で入力されたコンテンツ選択画面に対する画面カスタマイズ情報が画面カスタマイズデータとして送信されると、これを受信して顧客データベース310内の対応する顧客登録情報に付加して登録する。
【0502】
そして、このデータ提供システム300では、データ提供サーバ301により画面カスタマイズデータを登録した顧客の携帯型専用端末303から送信される取得要求データを受信すると、顧客データベース310から当該画面カスタマイズデータを読み出すと共に、顧客データベース311からコンテンツ選択画面データを読み出し、当該読み出したコンテンツ選択画面データを画面カスタマイズデータに基づいて加工処理して得られたカスタマイズ画面データを携帯型専用端末303に送信して当該コンテンツ選択画面を顧客の要求に応じてカスタマイズしたカスタマイズ画面上で所望のコンテンツデータを選択させるようにした。
【0503】
従って、このデータ提供システム300では、携帯型専用端末303がコンテンツデータを提供するデータ提供サーバ301にのみアクセス可能であるため、当該携帯型専用端末303を利用する顧客のコンテンツデータに対する好み(すなわち、ジャンル)に合わせてコンテンツ選択画面を容易にカスタマイズすることができ、かくしてコンテンツ選択画面の使い勝手を格段的に向上させることができる。
【0504】
また、このデータ提供システム300では、データ提供サーバ301から予め取扱店の店内を表す3次元仮想現実空間画像を交えて生成したコンテンツ選択画面を携帯型専用端末303に提供して顧客にコンテンツデータを選択し易くしており、そのコンテンツ選択画面を顧客の要求に応じてカスタマイズするため、当該コンテンツ選択画面の使い勝手をさらに向上させることができる。
【0505】
さらに、このデータ提供システム300では、データ提供サーバ301が携帯型専用端末303から画面カスタマイズデータを取得したとき、当該画面カスタマイズデータに基づいてコンテンツ選択画面データをカスタマイズしてこれを携帯型専用端末303で顧客に確認させるため、当該コンテンツ選択画面を顧客の希望通りに適確にカスタマイズすることができる。
【0506】
そして、このデータ提供システム300では、携帯型専用端末303がコンテンツデータを提供するデータ提供サーバ301にのみアクセス可能で、かつ当該携帯型専用端末303にコンテンツデータの取得時に提供するコンテンツ選択画面を顧客の要求に応じてカスタマイズするため、コンテンツデータの取得を目的として携帯型専用端末303を使用する顧客に対して当該データ提供システム300を格段的に利用させ易くすることができる。
【0507】
この結果、このデータ提供システム300では、データ提供サーバ301(取扱店でもある)に対してコンテンツデータの取得を目的とする顧客の利用率を格段的に向上させることができる。
【0508】
さらに、このデータ提供システム300では、このようにデータ提供サーバ301にのみアクセス可能な携帯型専用端末303を販売及びレンタルのいずれの形態でも顧客に使用し得るようにしているため、インターネットを利用するための機器を所有していない顧客や、当該機器を所有していてもインターネットに接続するための操作に不慣れな顧客、さらにはインターネットそのものに対する知識をほとんど有していない顧客に対してもデータ提供サーバ301からコンテンツデータを容易に取得させることができる。
【0509】
以上の構成によれば、データ提供サーバ301により取扱店専用で当該データ提供サーバ301にのみアクセス可能な携帯型専用端末303から送信されるカスタマイズ要求データに応じてカスタマイズ登録画面データを送信することにより当該携帯型専用端末303から送信される画面カスタマイズデータを顧客データベース310に登録し、この後データ提供サーバ301により携帯型専用端末303から送信される取得要求データに応じて顧客データベース310から読み出した画面カスタマイズデータに基づいてコンテンツ選択画面データを加工処理し、得られたカスタマイズ画面データを携帯型専用端末303に送信するようにしたことにより、携帯型専用端末303を利用する顧客のコンテンツデータに対する好みに合わせてコンテンツ選択画面を容易にカスタマイズして当該コンテンツ選択画面の使い勝手を格段的に向上させることができ、かくしてコンテンツデータを容易に選択させ得るデータ提供システムを実現することができる。
【0510】
なお、上述した第6の実施の形態においては、データ提供サーバ301を取扱店に設置するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、インターネットに接続していれば、データ提供サーバ301の設置場所は特に規定する必要はない。そして、データ提供サーバ301に複数の取扱店を管理するためのデータベースを設け、当該データベースに取扱店毎の個別の取扱店IDとコンテンツ選択画面データ及びカスタマイズ登録画面データとを対応付けて記憶しておき、携帯型専用端末303のアクセスに応じて当該携帯型専用端末303に予め対応付けた取扱店又は任意に選択された取扱店のコンテンツ選択画面データ及びカスタマイズ登録画面データを提供するようにしても良い。
【0511】
また、上述した第6の実施の形態においては、データ提供サーバ301において、コンテンツサーバから提供された開発ツールを用いてコンテンツ選択画面データを生成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、データ提供サーバ301からコンテンツ選択画面データの制作会社等に委託してコンテンツ選択画面データを生成するようにしても良い。
【0512】
さらに、上述した第6の実施の形態においては、データ提供サーバ301により、取扱店の店内を3次元仮想現実空間画像で表すようにしたコンテンツ選択画面データを提供するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、多数のコンテンツデータのタイトル等をリスト化して一覧表示するホームページ等として生成したコンテンツ選択画面データを提供するようにしても良い。
【0513】
ところで、図36に示すように、ホームページとして生成したコンテンツ選択画面データを提供するデータ提供システム390においては、携帯型専用端末391からデータ提供サーバ392に送信される画面カスタマイズデータD10のように、例えばコンテンツ選択画面データに対して任意のアーティスト(又はジャンル)の曲(すなわち、コンテンツデータ)を年代順に並べて、かつ背景色を任意の色に指定するようなカスタマイズが可能であり、当該データ提供サーバ392は、受信した画面カスタマイズデータD10を顧客データベース393に登録した後、携帯型専用端末391から送信された取得要求データを受信すると、顧客データベース393から読み出した画面カスタマイズデータD10に基づいて検索部394によりコンテンツデータベース395内のコンテンツ選択画面データを加工処理し、得られたカスタマイズ画面データD11を携帯型専用端末391に送信する。
【0514】
因みに、かかるデータ提供システム390では、データ提供サーバ392により画面カスタマイズデータD10を受信すると、当該画面カスタマイズデータD10による要求に対応し得る分のコンテンツデータをコンテンツデータベース394内に記憶しているか否かを判断し、当該コンテンツデータベース394内に画面カスタマイズデータD10による要求に対応する分のコンテンツデータを記憶していないときには、コンテンツ取得要求データD12を生成してコンテンツサーバ395に送信し、当該コンテンツサーバ395のコンテンツデータベース396から指定したコンテンツデータを読み出してデータ提供サーバ392に補充するようにしても良い。このようにすれば、顧客の要求に、より適確に対応してコンテンツ選択画面データをカスタマイズすることができる。なお、このようなデータ提供サーバ392に対するコンテンツサーバ395からのコンテンツデータの補充は、上述した第6の実施の形態にも適用することができる。
【0515】
さらに、上述した第6の実施の形態においては、データ提供サーバ301が単にコンテンツサーバから提供される多数のコンテンツデータを取得してコンテンツデータベース311に記憶するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、データ提供サーバ301がコンテンツサーバから圧縮したコンテンツデータを取得してそのままコンテンツデータベース311に記憶し、当該圧縮したコンテンツデータを携帯型専用端末303に提供するようにしても良い。このようにすれば、データ提供サーバ301のコンテンツデータベース311及び携帯型専用端末303の記録媒体340の限られた容量をコンテンツデータの記録に有効に利用することができる。
【0516】
因みに、図37に示すように、コンテンツサーバは、コンテンツデータベース内に多数のコンテンツデータと共に、当該コンテンツデータをジャンル毎に分類して表す多数のデータテーブル400を記憶しておき、データ提供サーバからコンテンツデータの配信の開始に先立って提供用に扱うコンテンツデータのジャンルが指定されると、当該データテーブルから指定されたジャンルのコンテンツデータをデータ提供サーバ毎又は取扱店毎にそれぞれランダムに選定し、当該選定したコンテンツデータ群a及びbをそれぞれ異なるデータ提供サーバ又は取扱店に提供するようにしても良い。このようにすれば、同一のジャンルのコンテンツデータを扱うデータ提供サーバ同士でも互いに提供し得るコンテンツデータの一部又は全てを異なるものとすることができ、この結果、顧客に同一のジャンルのコンテンツデータを扱う多数のデータ提供サーバを利用させることができる。
【0517】
(8)第7の実施の形態
図38は、第7の実施の形態によるデータ提供システム500を示し、図1乃至図3について上述した取扱店4A乃至4Nに対応するデータ提供サーバ501に、図1乃至図3について上述した携帯型専用端末7A乃至7Nに対応し、当該データ提供サーバ501にのみアクセス可能な携帯型専用端末502と、図1乃至図3について上述した販売会社5に対応するパッケージ提供サーバ502とがそれぞれインターネット504を介して接続されて構成されている。
【0518】
データ提供サーバ501は、顧客データベース510と、コンテンツデータベース511と、パッケージメディアデータベース512とを有しており、当該顧客データベース510には登録を希望する顧客から取得した氏名、住所及び口座番号等の顧客情報と、当該顧客に対して発行した顧客IDとからなる顧客登録情報を記憶してその顧客を登録することによりデータ提供サーバ501を利用可能にしている。
【0519】
また、コンテンツデータベース512には、顧客に提供するコンテンツデータとして、多数のシングル曲でなるコンテンツデータを記憶すると共に、当該コンテンツデータ毎に固有のコンテンツID、タイトル(曲名)、販売価格及びレンタル価格等からなるコンテンツ付随情報をリスト化して生成したデータテーブルを記憶している。
【0520】
さらに、データ提供サーバ501は、シングル曲でなるコンテンツデータに対して同一のコンテンツデータが格納されたパッケージメディアを等価交換可能なパッケージメディアとして対応付けており、パッケージメディアデータベース513には、その等価交換可能な対応付けに従ってシングル曲でなるコンテンツデータのタイトルと、当該コンテンツデータが格納されたシングルCDでなるパッケージメディアのタイトルと、当該パッケージメディアの販売価格と、パッケージメディア固有のパッケージ識別情報(以下、これをパッケージIDと呼ぶ)等とを対応付けてリスト化したデータテーブルを記憶している。
【0521】
そして、データ提供サーバ501は、登録した顧客の使用する(購入及びレンタルしたもの)携帯型専用端末502から例えばレンタルを希望するコンテンツデータの指定情報がコンテンツ指定データとして送信されると、これを受信部515によって受信して受信データ判別部516に取り込む。
【0522】
ここで、図38と共に図39に示すように、携帯型専用端末502から送信されたコンテンツ指定データD20には、顧客の氏名、顧客ID、パスワード、レンタルを希望するコンテンツデータD21のタイトル、等価交換の有無を表す等価交換情報、レンタル期間及びレンタル料の支払い方法の情報が格納されている。
【0523】
因みに、コンテンツ指定データD20に格納された顧客IDは、データ提供サーバ501により顧客の登録時に発行して当該顧客の使用する携帯型専用端末502に保管していたものであり、当該携帯型専用端末502から送信される種々のデータには顧客を識別するために格納されている。
【0524】
また、コンテンツ指定データD20に格納された等価交換情報は、顧客がコンテンツデータD21の取得を目的として等価交換を希望していないときには例えば「0」を示し、これに対して顧客が等価交換を希望したときには例えば「1」を示す。
【0525】
従って、データ提供サーバ501は、受信データ判別部516により、コンテンツ指定データD20に格納されている等価交換情報に基づいて当該コンテンツ指定データD20がコンテンツデータD21を取得するためのデータであると判別する。
【0526】
そして、データ提供サーバ501は、受信データ判別部516により、コンテンツ指定データD20に格納されているコンテンツデータD21のタイトルに基づいてコンテンツデータベース511内のデータテーブルを検索することによりそのタイトルをコンテンツIDに変更してコンテンツ読出制御データD22を生成し、当該生成したコンテンツ読出制御データD22をコンテンツID抽出部517に送出する。
【0527】
因みに、データ提供サーバ501は、受信データ判別部516によってコンテンツ指定データD20からコンテンツ読出制御データD22を生成する場合、顧客要求検索部518によって、コンテンツ指定データD20に格納されている顧客IDに基づいて顧客データベース510内を検索することにより顧客登録情報として記憶しているコード化した顧客の氏名を検出すると共に、レンタル料の支払い方法としてクレジットが指定されていると顧客の口座番行を検出し、当該検出した顧客の氏名及び口座番号を受信データ生成部516によってコンテンツ読出制御データD22に格納している。
【0528】
データ提供サーバ501は、コンテンツID抽出部517によりコンテンツ読出制御データD22からコンテンツIDを抽出し、当該抽出したコンテンツIDをコンテンツ読出制御データD22と共にコンテンツ検索部519に送出することにより当該コンテンツ検索部519によってそのコンテンツIDに基づいてコンテンツデータベース511を検索して顧客の指定したコンテンツデータD21を読み出すと共に、当該読み出したコンテンツデータD21をコンテンツ読出制御データD22と共に送信データ生成部520に送出する。
【0529】
これによりデータ提供サーバ501は、送信データ生成部520によりコンテンツ読出制御データD22にコピー履歴情報を付加してヘッダデータD23を生成し、当該生成したヘッダデータD23をコンテンツデータD21に付加して送信部521からインターネット504を介して携帯型専用端末502に送信することにより、顧客に指定されたコンテンツデータD21をレンタルすることができる。
【0530】
因みに、データ提供サーバ501は、図示しない課金処理部を有しており、顧客がレンタル料の支払いにクレジットを指定しているときには当該顧客の携帯型専用端末502に指定されたコンテンツデータD21を送信する前に、その課金処理部により課金処理を実行することによりコンテンツデータD21のレンタル期間に応じたレンタル料(すなわち、顧客への請求金額)と顧客登録情報内の顧客の口座番号とデータ提供サーバ501を運営している例えば取扱店の口座番号とに基づいて課金データを生成する。
【0531】
そして、データ提供サーバ501は、課金処理部によって生成した課金データを送信部521からインターネット504を介して所定の決済処理サーバ(図示せず)に送信した結果、当該決済処理サーバ104から課金データに基づく電子的な決済処理の終了が通知されると、顧客更新検索部518により顧客のレンタルしたコンテンツデータD21のタイトル及びコンテンツIDや当該顧客がそのレンタルに支払った金額等の情報を顧客データベース510内の顧客の顧客登録情報に追加して更新することにより顧客のレンタルしたコンテンツデータD21や当該レンタルに対する支払い状況等を顧客登録情報によって把握し得るようにしている。
【0532】
このとき、データ提供サーバ501は、決済処理サーバから受けた通知を送信データ生成部520にも通知することにより当該送信データ生成部520によりヘッダデータD23に顧客がコンテンツデータD21のレンタルに支払った金額を口座番号に代えて格納し、このようにして顧客によるレンタル料の支払いが終了するとヘッダデータD23を付加したコンテンツデータD21を携帯型専用端末502に送信して顧客にレンタルする。
【0533】
このようにしてデータ提供システム500においては、データ提供サーバ501から携帯型専用端末502を利用して顧客にコンテンツデータD21をレンタルし、当該コンテンツデータD21に対するレンタル期間の終了時にはその携帯型専用端末502を取扱店に持ち込めば、レンタルしていたコンテンツデータD21を返却のために消去する。
【0534】
また、このデータ提供システム500においては、コンテンツデータD21のレンタル期間が終了しても携帯型専用端末502が取扱店に持ち込まれないときには、当該携帯型専用端末502の内部によりそのコンテンツデータD21を返却のために消去又は再生不可能な状態にしている。
【0535】
ところで、データ提供サーバ501は、携帯型専用端末502からレンタルにより顧客の占有しているコンテンツデータ(シングル曲)をパッケージメディア(シングルCD)と等価交換することを希望する等価交換要求データが送信されると、これを受信部515によって受信して受信データ判別部516に取り込む。
【0536】
ここで、図38と共に図40に示すように、携帯型専用端末502から送信された等価交換要求データD30には、顧客の氏名、顧客ID、パスワード、等価交換用として顧客の提示したコンテンツデータD21のタイトル及び等価交換の有無を表す等価交換情報(内容は「1」を示す)が格納されている。
【0537】
従って、データ提供サーバ501は、受信データ判別部516により、等価交換要求データD30に格納されている等価交換情報に基づいて当該等価交換要求データD30がコンテンツデータD21をパッケージメディアと等価交換するためのデータであると判別し、当該等価交換要求データD30を顧客ID抽出部525に送出する。
【0538】
データ提供サーバ501は、顧客ID抽出部525により等価交換要求データD30から顧客IDを抽出して当該等価交換要求データD30と共に顧客更新検索部518に送出する。
【0539】
また、データ提供サーバ501は、顧客更新検索部518によって顧客IDに基づいて顧客データベース510内を検索することによりこの結果得られた顧客登録情報に基づいて顧客のコード化した氏名と、等価交換用として提示されたコンテンツデータD21のコンテンツIDと、当該コンテンツデータD21に対するレンタル料の支払い方法と、当該レンタル料が既に支払われているかを検出すると共に、合わせて等価交換を要求した顧客が過去にコンテンツデータD21の取得等に関して何らかの不正を働いていないかを検出し、当該検出結果を等価交換要求データD30と共に判別部526に送出する。
【0540】
そして、データ提供サーバ501は、判別部526により、顧客更新検索部518から与えられた検出結果に基づいて顧客に等価交換を許可するか否かを判別する。
【0541】
ここで、データ提供サーバ501は、顧客により等価交換用のコンテンツデータD21に対するレンタル料が既に支払われており、かつその顧客が過去に特には不正を働いていなければ、判別部526により顧客に対して等価交換を許可すると共に、等価交換要求データD30に顧客更新検索部518によって検出した顧客のコード化した氏名、等価交換用として提示されたコンテンツデータD21のコンテンツID、レンタル料の支払い方法及び実際に支払った金額を格納して等価交換処理データD31を生成し、当該生成した等価交換要求データD31を価値判断部527に送出する。
【0542】
データ提供サーバ501は、価値判断部527により予め設定された検索条件に従ってパッケージ検索部528を介してパッケージメディアデータベース512のデータテーブルを検索することにより、等価交換用として提示された顧客の占有しているコンテンツデータD21(シングル曲)と等価交換可能なパッケージメディアとして、同一のコンテンツデータD21が格納されているパッケージメディア(シングルCD)を検出し、当該検出したパッケージメディアのタイトル、販売価格及びパッケージIDを読み出す。
【0543】
そして、データ提供サーバ501は、価値判断部527により、顧客の占有するコンテンツデータD21に対してその顧客の支払ったレンタル料(すなわち、顧客の占有しているコンテンツデータD21の取得価格)と、検索した等価交換可能なパッケージメディアの販売価格とを比較してこれらの差額を算出し、この際例えばコンテンツデータの取得価格よりもパッケージメディアの販売価格が高ければ、顧客の占有するコンテンツデータD21と、等価交換可能なパッケージメディアとの交換価値をほぼ等価にするためにその差額を顧客が支払うという等価交換の条件を設定する。
【0544】
これによりデータ提供サーバ501は、価値判断部527により等価交換要求データD31に等価交換可能なパッケージメディアのタイトル及びパッケージIDと、等価交換の条件(等価交換を実行するうえで顧客の占有するコンテンツデータと、パッケージメディアとの交換価値をほぼ等価にするために取得価格と販売価格の差額を顧客が支払う)とを格納することにより等価交換条件提示データD32を生成する。
【0545】
そして、データ提供サーバ501は、等価交換条件提示データD32を送信部521からインターネット504を介して携帯型専用端末502に送信することにより、顧客にコンテンツデータD21と等価交換可能なパッケージメディアを通知すると共に、当該コンテンツデータD21とパッケージメディアとを等価交換するにはその条件として、提示した差額を顧客が支払う必要があることを通知する。
【0546】
この結果、データ提供サーバ501は、携帯型専用端末502から等価交換を承諾する交換承諾データが送信されると、これを受信部515によって受信して受信データ判別部516に取り込み、当該受信データ判別部516から交換承諾データを判別部526に送出することによりその判別部526により交換承諾データに基づいて顧客により等価交換が承諾されたことを確認する。
【0547】
そして、データ提供サーバ501は、判別部526により顧客登録情報に基づいて顧客に渡す等価交換用のパッケージメディアのパッケージID及び顧客の氏名及び住所等からパッケージ配送依頼情報を生成して送信データ生成部520に送出する。
【0548】
これによりデータ提供サーバ501は、送信データ生成部520によりパッケージ配送依頼情報を表すパッケージ配送依頼データを生成して送信部521からインターネット504を介してパッケージ提供サーバ503に送信し、当該パッケージ提供サーバ503に顧客へのパッケージメディアの配送を依頼する。
【0549】
この結果、データ提供サーバ501は、パッケージ提供サーバ503から配送の手配が完了したことを表す配送手配完了データがインターネット504を介して送信されると、これを受信部515によって受信して受信データ判別部516から判別部526に送出する。
【0550】
このとき、データ提供サーバ501は、交換承諾データに含まれる顧客の指定した差額の支払い方法としてクレジットによる支払いが指定されていると、課金処理部により上述した場合と同様にして課金処理した後、決済処理サーバからの電子的な決済処理の終了通知を受け取る。
【0551】
これによりデータ提供サーバ501は、判別部526により等価交換の承認と、パッケージメディアの受け渡し方法等を表す等価交換承認情報を送信データ生成部520に送出し、当該送信データ生成部520により等価交換承認データを生成して送信部521からインターネット504を介して携帯型専用端末502に送信することにより顧客に等価交換を承認したことを通知する。
【0552】
そして、データ提供サーバ501は、顧客に等価交換を承認したことを通知すると、判別部526により顧客更新検索部518を介して顧客データベース510内の顧客登録情報に等価交換するコンテンツデータD21のコンテンツID及びパッケージメディアのパッケージID並びに差額の支払いの有無やその差額(金額)の情報を追加して更新し、かくして等価交換の履歴を記憶する。
【0553】
このようにしてデータ提供サーバ501は、携帯型専用端末502から顧客の占有していたコンテンツデータが返却のために消去(又は再生不可能な状態)されると共に、パッケージ提供サーバ503に配送を依頼したパッケージメディアが顧客のもとに配送されると、図41(A)及び(B)に示すように、通常であれば販売価格に応じた金額を支払って購入すべきパッケージメディアを、顧客の占有しているコンテンツデータD21と当該コンテンツデータD21が格納されたパッケージメディアとの交換価値をほぼ等価にしてそのパッケージメディアとコンテンツデータD21との交換を実現する。
【0554】
因みに、データ提供サーバ501は、等価交換で発生するコンテンツデータの取得価格とパッケージメディアの販売価格との差額に対する支払いに顧客によって現金が指定されているときには銀行での口座振込み等を利用し、プリペイドカードによる支払いが指定されているときにはリクエスト端末等を利用する。
【0555】
また、データ提供サーバ501は、携帯型専用端末502から等価交換要求データD30を受信したとき、等価交換用に提示されたコンテンツデータD21のレンタル料が支払われていなかったり、その顧客が過去に何らかの不正を働いていたときには、判別部526により顧客に対して等価交換を許可しないようにして当該等価交換の不許可を表す等価交換不許可情報を送信データ生成部520に送出する。
【0556】
そして、データ提供サーバ501は、送信データ生成部520によりその等価交換不許可情報を表す等価交換不許可データを生成し、当該生成した等価交換不許可データを送信部521からインターネット504を介して携帯型専用端末502に送信し、かくして顧客に等価交換に応じられないことを通知する。
【0557】
一方、図38に示すように、携帯型専用端末502は、顧客により操作部540を介してレンタルを希望するコンテンツデータの指定情報が入力されると、操作情報判別部541により例えばその指定情報のフォーマットによって当該指定情報がコンテンツデータの取得を目的とする情報であると判別し、その指定情報に「0」を示す等価交換情報を付加して要求データ生成部542に送出する。
【0558】
そして、携帯型専用端末502は、要求データ生成部542によりその指定情報を表し、かつ顧客IDを含むコンテンツ指定データD20を生成し、当該生成したコンテンツ指定データD20を送信部543からインターネット504を介してデータ提供サーバ501に送信する。
【0559】
この結果、携帯型専用端末502は、データ提供サーバ501からヘッダデータD23の付加されたコンテンツデータD21が送信されると、これを受信部544によって受信して判別部545から記録制御部546に送出することにより当該記録制御部546によりそのコンテンツデータD21及びヘッダデータD23を記録媒体547に記録し、かくして顧客の所望するコンテンツデータD21をレンタルする。
【0560】
これにより携帯型専用端末502は、この後、顧客により操作部540を介して再生命令が入力されると、これに応じて再生制御部548により記録媒体547からコンテンツデータD21を再生し、当該再生したコンテンツデータD21を表示制御部及び表示部並びにスピーカ等からなる再生部549に送出することにより顧客にシングル曲等のコンテンツを楽しませることができるようになされている。
【0561】
因みに、携帯型専用端末502は、記録制御部545及び再生制御部548によってコンテンツデータD21のレンタル期間をヘッダデータD23から検出して管理しており、当該コンテンツデータD21のレンタル期間が終了しても携帯型専用端末502が取扱店に持ち込まれないときには、そのコンテンツデータD21を返却のために記録媒体547から消去し、又は再生制御部548により再生不可能な状態にする。
【0562】
また、携帯型専用端末502は、顧客により操作部540を介して等価交換用のコンテンツデータD21を指定した等価交換要求が入力されると、操作情報判別部541によりその等価交換要求のフォーマットによって当該等価交換要求が顧客の占有するコンテンツデータD21をパッケージメディアと等価交換するための要求であると判別し、当該等価交換要求に「1」を示す等価交換情報を付加して要求データ生成部542に送出する。
【0563】
この場合、携帯型専用端末502は、要求データ生成部542によりその等価交換要求を表し、かつ顧客IDを含む等価交換要求データD30を生成し、当該生成した等価交換要求データD30を送信部543からインターネット504を介してデータ提供サーバ501に送信する。
【0564】
この結果、携帯型専用端末502は、データ提供サーバ501からインターネット504を介して等価交換条件提示データD32が送信されると、これを受信部544によって受信して判別部545から再生部549に送出することにより顧客にコンテンツデータD21と等価交換可能なパッケージメディアのタイトルと、等価交換の条件としてその等価交換により生じる差額を顧客が支払うことを通知する。
【0565】
これにより携帯型専用端末502は、顧客により操作部540を介して等価交換の承諾が得られると、操作情報判別部541によりその承諾に「1」を表す等価交換情報を付加して要求データ生成部542に送出し、当該要求データ生成部542により当該承諾を表す交換承諾データを生成して送信部543からインターネット504を介してデータ提供サーバ501に送信する。
【0566】
このようにして携帯型専用端末502は、この後、データ提供サーバ501からインターネット504を介して等価交換承認データが送信されると、これを受信部544によって受信して判別部545から再生部549に送出することにより顧客に等価交換が承認されたことと、パッケージメディアの受け渡し方法等を通知する。
【0567】
因みに、携帯型専用端末502は、データ提供サーバ501からインターネット504を介して等価交換不許可データが送信されると、これを受信部544によって受信して判別部545から再生部549に送出することにより顧客に等価交換が許可されなかったことを通知する。
【0568】
また、パッケージ提供サーバ503は、データ提供サーバ501からインターネット504を介してパッケージ配送依頼データが送信されると、これを受信部560によって受信してパッケージID抽出部561に送出し、当該パッケージID抽出部561によりパッケージ配送依頼データからパッケージIDを抽出して当該パッケージ配送依頼データと共にパッケージ検索部562に送出する。
【0569】
そして、パッケージ提供サーバ503は、パッケージ検索部562によりパッケージIDに基づいて在庫管理データベース563を検索することによりデータ提供サーバ501によって指定されたパッケージメディアの在庫と図示しないパッケージ保管棚における保管位置を検出し、当該検出した保管位置の情報をパッケージ配送依頼データと共にパッケージ取出制御部564に送出する。
【0570】
これによりパッケージ提供サーバ503は、パッケージ取出制御部564により保管位置の情報に基づいてパッケージメディア保管棚から指定されたパッケージメディアを取り出した後、出荷梱包指示部565によりその取り出したパッケージメディアを梱包し、かつパッケージ配送依頼データに示す顧客の住所に配送するように図示しない配送センターに指示し、かくして送信部566から配送手配完了データをデータ提供サーバ501に送信する。
【0571】
かくして図42に示すように、データ提供システム500においては、顧客とデータ提供サーバ501との間で等価交換が承認されると、パッケージ提供サーバ503から顧客にコンテンツデータと等価交換するパッケージメディアが配送される。
【0572】
ここで、データ提供システム500のデータ提供サーバ501と携帯型専用端末502とパッケージ提供サーバ503とによる等価交換処理手順についてまとめると、図43(A)及び図44(A)に示すように、まず携帯型専用端末502はルーチンRT30の開始ステップから入ってステップSP351に移る。
【0573】
ステップSP351において、携帯型専用端末502は、操作部540を介してコンテンツデータD21をレンタルするための指示情報が入力されることを待ち受けており、当該指示情報が入力されると、ステップSP352に移って要求データ生成部542によりコンテンツ指示情報データD20を生成して送信部543からデータ提供サーバ501に送信し、ステップSP353に移る。
【0574】
このとき図43(B)及び図44(B)に示すように、データ提供サーバ501は、ルーチンRT31の開始ステップから入ってステップSP371に移り、当該ステップSP371において携帯型専用端末502からコンテンツ指示データが送信されることを待ち受けており、当該コンテンツ指示データを受信部515によって受信すると、ステップSP372に移る。
【0575】
ステップSP372において、データ提供サーバ501は、コンテンツ検索部519によりコンテンツデータベース511から指定されたコンテンツデータD21を読み出し、当該読み出したコンテンツデータD21を送信部521から携帯型専用端末502に送信してステップSP373に移る。
【0576】
ここで、ステップSP353において、携帯型専用端末502は、データ提供サーバ501からコンテンツデータD21が送信されることを待ち受けており、当該コンテンツデータD21を受信部544によって受信すると、ステップSP354に移って記録制御部546によりそのコンテンツデータD21を記録媒体547に記録してステップSP355に移る。これにより携帯型専用端末501は、顧客の指定したコンテンツデータD21をレンタルし、当該顧客の要求に応じてそのコンテンツデータD21を再生することにより顧客に楽しませることができる。
【0577】
ステップSP355において、携帯型専用端末502は、操作部540を介して等価交換要求が入力されることを待ち受け、当該等価交換要求が入力されるまでの間は、ステップSP351に戻って続くステップSP352−SP353−SP354−SP355の処理ループを繰り返す。
【0578】
そして、ステップSP355において、携帯型専用端末502は、操作部540を介して等価交換要求が入力されると、ステップSP356に移って要求データ生成部542により等価交換要求データD30を生成して送信部543からデータ提供サーバ501に送信し、ステップSP357に移る。
【0579】
ステップSP373において、データ提供サーバ501は、携帯型専用端末502から等価交換要求データD30が送信されたか否かを判断し、当該等価要求データD30を受信するまでの間は、ステップSP371に戻って続くステップSP372からステップSP373の処理ループを繰り返し、ステップSP373において携帯型専用端末502から送信された等価交換要求データD30を受信部515によって受信すると、ステップSP374に移る。
【0580】
ステップSP374において、データ提供サーバ501は、判別部526により等価交換を要求した顧客の顧客登録情報に基づいて当該顧客の利用履歴を調べることにより等価交換を許可するか否か判断する。
【0581】
このステップSP374において否定結果を得ることは、顧客が等価交換用に提示したコンテンツデータD21のレンタル料を未だ支払っていないか、又は当該顧客が過去に何らかの不正を働いていたために等価交換を不当に利用する可能性があることを意味し、このときデータ提供サーバ501は、ステップSP375に移って判別部526で生成した等価交換不許可情報を送信データ生成部520により等価交換不許可データとして送信部521から携帯型専用端末502に送信した後、ステップSP376に移って当該データ提供サーバ501による処理を終了する。
【0582】
これに対してステップSP374において肯定結果を得ることは、顧客が等価交換用に提示したコンテンツデータD21のレンタル料をすでに支払っていて過去に不正を働いたこともないために等価交換を不当に利用する可能性がほとんどないことを意味し、このときデータ提供サーバ501は、ステップSP377に移る。
【0583】
ステップSP377において、データ提供サーバ501は、価値判断部527により顧客の占有するコンテンツデータD21と、等価交換可能なパッケージメディアとの交換価値をほぼ等価にするための条件を表す等価交換条件提示データD32を生成して送信部521から携帯型専用端末502に送信し、ステップSP378に移る。
【0584】
このとき、ステップSP375において、携帯型専用端末502は、データ提供サーバ501から等価交換条件提示データD32又は等価交換不許可データが送信されることを待ち受けており、いずれかのデータを受信部544によって受信するとステップSP358に移る。
【0585】
ステップSP358において、携帯型専用端末502は、判別部545により受信部554で受信したデータが等価交換条件提示データD32であるか否かを判別し、当該受信したデータが等価交換不許可データであるときにはステップSP359に移って当該携帯型専用端末501による処理を終了する。
【0586】
これに対してステップSP358において、携帯型専用端末502は、受信したデータが等価交換条件提示データD32であるときにはステップSP360に移り、顧客による操作部540の操作に応じて交換承諾データを送信部543からデータ提供サーバ501に送信してステップSP361に移る。
【0587】
ステップSP378において、データ提供サーバ501は、携帯型専用端末502から交換承諾データが送信されることを待ち受けており、当該交換承諾データを受信部515によって受信すると、ステップSP379に移って判別部526により顧客にパッケージメディアを配送するためのパッケージ配送依頼データを生成して送信部521からパッケージ提供サーバ503に送信し、ステップSP380に移る。
【0588】
このとき図43(C)及び図44(C)に示すように、パッケージ提供サーバ503は、ルーチンRT32の開始ステップから入ってステップSP391に移り、当該ステップSP391においてデータ提供サーバ501からパッケージ配送依頼データが送信されることを待ち受けていることによりそのパッケージ配送依頼データを受信部560によって受信すると、ステップSP392に移る。
【0589】
ステップSP392において、パッケージ提供サーバ503は、パッケージ検索部562によりパッケージ配送依頼データに基づいて指定されたパッケージメディアのパッケージ保管棚における保管位置を確認してステップSP393に移り、パッケージ取出制御部564によりパッケージ保管棚から指定されたパッケージメディアを取り出すと、ステップSP394に移る。
【0590】
ステップSP394において、パッケージ提供サーバ503は、出荷梱包指示部565により配送センターにパッケージメディアの梱包及び顧客への配送を指示してステップSP395に移り、配送手配完了データを送信部566からデータ提供サーバ501に送信した後、ステップSP396に移って当該パッケージ提供サーバ503による処理を終了する。
【0591】
このとき、ステップSP380において、データ提供サーバ501は、パッケージ提供サーバ503から配送手配完了データが送信されることを待ち受けており、当該配送手配完了データを受信部515によって受信すると、ステップSP381に移って判別部526により等価交換承認データを生成して送信部521から携帯型専用端末502に送信し、この後ステップSP376に移って当該データ提供サーバ501による処理を終了する。
【0592】
また、ステップSP361において、携帯型専用端末502は、データ提供サーバ501から等価交換承認データが送信されることを待ち受けており、当該等価交換承認データを受信部544によって受信すると、再生部549を介して顧客に等価交換が承認されたことを通知した後、ステップSP359に移って当該携帯型専用端末502による処理を終了する。かくしてデータ提供システム500における等価交換処理手順を全て終了する。
【0593】
以上の構成において、このデータ提供システム500では、データ提供サーバ501に、携帯型専用端末502からコンテンツデータD21のレンタルを要求するコンテンツ指定データが送信されると、これに応じて携帯型専用端末502に指定されたコンテンツデータD21を送信して記録させ、このようにして当該携帯型専用端末502を用いて顧客にコンテンツデータD21をレンタルするようにした。
【0594】
そして、このデータ提供システム500では、データ提供サーバ501に、携帯型専用端末502からレンタルにより顧客の占有しているコンテンツデータD21(シングル曲)に対する等価交換要求データD30が送信されると、当該データ提供サーバ501によりコンテンツデータD21と等価交換可能な同一のコンテンツデータD21が格納されたパッケージメディア(シングルCD)を検出し、当該検出したパッケージメディアと顧客の占有しているコンテンツデータとの交換価値をほぼ等価にするためにパッケージメディアの販売価格と顧客の占有しているコンテンツデータの取得価格との差額を算出する。
【0595】
このようにしてデータ提供システム500では、データ提供サーバ501により、顧客の提示したコンテンツデータD21に対して等価交換可能なパッケージメディアのタイトルと当該等価交換により顧客の支払うべき差額とを等価交換の条件として提示する等価交換条件提示データD32を携帯型専用端末502に送信する。
【0596】
この結果、データ提供システム500では、データ提供サーバ501に携帯型専用端末502から等価交換を承諾する等価交換承諾データが送信されると、等価交換によって発生した差額を顧客に支払わせて携帯型専用端末502から顧客の占有していたコンテンツデータを返却のために消去すると共に、当該顧客にパッケージメディアを引き渡すようにして、顧客の占有しているコンテンツデータD21と当該コンテンツデータD21が格納されたパッケージメディアとの交換価値をほぼ等価にしてそのパッケージメディアとコンテンツデータD21とを交換するようにした。
【0597】
従って、このデータ提供システム500では、携帯型専用端末502を利用してコンテンツデータD21をレンタルした顧客がそのコンテンツデータD21を他の機器で再生して楽しむことを望み、又は携帯型専用端末502によるコンテンツデータD21の保管に不安を抱いてパッケージメディアによる保管を望んだ場合に、当該コンテンツデータD21とパッケージメディアとの交換価値をほぼ等価にし、顧客に最小限の投資でコンテンツデータD21をパッケージメディアと交換して提供することができる。
【0598】
この結果、このデータ提供システム500では、インターネットを利用して配信しているコンテンツデータD21を格段的に取得し易くすることができる。
【0599】
また、このデータ提供システム500では、このようなコンテンツデータD21とパッケージメディアとの等価交換を実行するため、顧客にとって格段的に利用し易くすることができる。
【0600】
さらに、このデータ提供システム500では、データ提供サーバ501にのみアクセス可能な携帯型専用端末502を使用する顧客に対して等価交換を利用させるため、当該顧客がデータ提供サーバ501以外のサーバからそのデータ提供サーバ501の提供価格とは異なる価格で取得したコンテンツデータを用いて等価交換を不当に利用し、又はパッケージメディアからダウンロードしたコンテンツデータを用いて等価交換を不当に利用することをほぼ確実に防止することができる。
【0601】
以上の構成によれば、データ提供サーバ501により、顧客の使用する携帯型専用端末502からのレンタル要求に応じて指定されたコンテンツデータD21を当該携帯型専用端末502に送信して記録するようにしてレンタルし、この後、携帯型専用端末502からレンタルしたコンテンツデータD21をパッケージメディアと交換するように要求されると、当該コンテンツデータD21と交換可能なパッケージメディアを検出してそのパッケージメディアと顧客の占有しているコンテンツデータD21との交換価値をほぼ等価にするための条件を提示するようにしたことにより、顧客が配信によってコンテンツデータを取得しても当該顧客の占有するコンテンツデータD21を最小限の投資でパッケージメディアと交換することができる分、インターネット504を利用して配信しているコンテンツデータD21を格段的に取得し易くすることができ、かくしてコンテンツデータの配信を普及させ得るデータ提供システムを実現することができる。
【0602】
なお、上述した第7の実施の形態においては、データ提供サーバ501から顧客のレンタルしたコンテンツデータD21をパッケージメディアと等価交換するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、データ提供サーバ501から顧客の購入したコンテンツデータをパッケージメディアと等価交換するようにしても良い。
【0603】
因みに、上述した第7の実施の形態によれば、レンタルしたコンテンツデータD21をパッケージメディアと等価交換したため、当該コンテンツデータD21をレンタル期間の終了時には返却のために消去していたが、顧客の購入したコンテンツデータをこれと同一のコンテンツデータが格納されたパッケージメディアと等価交換する場合には、当該顧客が異なるコンテンツデータを不当に占有するわけではないため、パッケージメディアと等価交換したそのコンテンツデータの扱いを消去と顧客がそのまま保存する場合とのいずれにしても良い。
【0604】
また、上述した第7の実施の形態においては、顧客の占有しているコンテンツデータD21と等価交換したパッケージメディアをパッケージ提供サーバ503によって顧客に配送するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、顧客の占有しているコンテンツデータD21と等価交換したパッケージメディアをコンテンツデータD21の返却時に取扱店で顧客に直接引き渡すようにしても良い。
【0605】
さらに、上述した第7の実施の形態においては、顧客の占有しているシングル曲でなるコンテンツデータD21をシングルCDでなるパッケージメディアと等価交換するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、顧客の占有しているシングル曲でなるコンテンツデータD21をアルバムCDでなるパッケージメディアと等価交換するようにしても良い。
【0606】
さらに、上述した第7の実施の形態においては、等価交換対象のコンテンツデータとパッケージメディアとにそれぞれ音楽(シングル曲及びシングルCD)を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、等価交換対象のコンテンツデータ及びパッケージメディアとしては映画や、書籍等のようにこの他種々のコンテンツを適用することができる。このようにすれば、データ提供システムの利便性及び汎用性を格段的に向上させることができると共に、コンテンツデータの配信をさらに普及させることができる。
【0607】
さらに、上述した第7の実施の形態においては、顧客の占有するコンテンツデータD21とパッケージメディアとの等価交換によって交換価値をほぼ等価にするための差額を顧客が金銭によって支払うようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、データ提供サーバ501により顧客にコンテンツデータD21のレンタルや購入に応じて割引等の特典を与えるためのポイントを発行して蓄積しておき、当該顧客の占有するコンテンツデータD21とパッケージメディアとの等価交換によって交換価値をほぼ等価にするための差額の支払いに金銭の一部又は全てに代えてその顧客の取得しているポイントを利用するようにしても良い。
【0608】
さらに、上述した第7の実施の形態においては、データ提供サーバ501から当該データ提供サーバ501にのみアクセス可能な携帯型専用端末502を用いてコンテンツデータD21をレンタルし、当該レンタルしたコンテンツデータD21をパッケージメディアと等価交換するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、パーソナルコンピュータや携帯電話機等のようにインターネット504に接続し得る機器であれば、この他種々の機器を利用してデータ提供サーバ501からコンテンツデータを購入及びレンタルし、当該購入及びレンタルしたコンテンツデータをパッケージメディアと等価交換するようにしても良い。
【0609】
因みに、パーソナルコンピュータや携帯電話機等の携帯型専用端末502とは異なる他の機器を用いてデータ提供サーバ501を利用する場合には、当該機器を用いてデータ提供サーバ501から購入及びレンタルするコンテンツデータに当該コンテンツデータの提供元であるデータ提供サーバ501を識別するためのサーバ識別情報を付加しておき、等価交換が要求されたときには顧客に等価交換を許可するか否かを判断する際に等価交換用に提示されたコンテンツデータをサーバ識別情報によってデータ提供サーバ501から提供したものであるか否か判断し、他のデータ提供サーバから取得したコンテンツデータを等価交換用に提示しているときには等価交換を許可しないようにする。これにより、データ提供サーバが他のデータ提供サーバで提供しているコンテンツデータを等価交換することにより損害を受けることを防止することができる。
【0610】
また、携帯型専用端末502とは異なる機器によってレンタルしたコンテンツデータをパッケージメディアと等価交換するときには、当該機器から送信された交換承諾データを受信した時点でその機器に記録されている等価交換対象のコンテンツデータを消去し、その確認が取れたうえで当該コンテンツデータに対するパッケージメディアの等価交換を承認する。これにより、携帯型専用端末502とは異なる機器が一度等価交換したレンタル用のコンテンツデータを再び用いて不当に等価交換することを防止することかできる。
【0611】
(9)第8の実施の形態
図38との対応部分に同一符号を付して示す図45は、第8の実施の形態によるデータ提供システム600を示し、データ提供サーバ601の構成と、当該データ提供サーバ601にのみアクセス可能な携帯型専用端末602の構成とを除いて上述した第7の実施の形態によるデータ提供システム500と同様に構成されている。
【0612】
この場合、データ提供サーバ601は、携帯型専用端末602から送信されたコンテンツ指定データを受信部515によって受信すると、図38及び図39について上述した第7の実施の形態によるデータ提供サーバ501と同様に処理することによりヘッダデータD23を付加したコンテンツデータD21を送信部521からインターネット504を介して携帯型専用端末602に送信することにより、指定されたコンテンツデータD21を顧客にレンタルする。
【0613】
因みに、コンテンツデータD21に対するレンタル期間の終了時には、携帯型専用端末602を取扱店に持ち込めば、レンタルしていたコンテンツデータD21を返却のために消去し、当該レンタル期間が終了しても携帯型専用端末602が取扱店に持ち込まれないときには、携帯型専用端末602の内部においてそのコンテンツデータD21を返却のために消去又は再生不可能な状態にする。
【0614】
ところで、データ提供サーバ601は、顧客の占有するシングル曲でなる1又は複数のコンテンツデータD21をシングルCD又はアルバムCDでなるパッケージメディアと等価交換し得るようになされている。
【0615】
すなわち、データ提供サーバ601は、携帯型専用端末602からレンタルにより顧客の占有している例えば複数のコンテンツデータD21(シングル曲)をパッケージメディア(アルバムCD)と等価交換することを希望する等価交換要求データが送信されると、これを受信部515によって受信して受信データ判別部516に取り込む。
【0616】
ここで、図45と共に図46に示すように、携帯型専用端末602から送信された等価交換要求データD40には、顧客の氏名、顧客ID、パスワード、等価交換用として顧客の提示した複数のコンテンツデータD21のタイトル及び等価交換の有無を表す等価交換情報(内容は「1」を示す)が格納されている。
【0617】
従って、データ提供サーバ601は、受信データ判別部516により等価交換要求データD40を顧客ID抽出部525及び顧客更新検索部518を順次介して判別部610に送出する。
【0618】
データ提供サーバ601は、判別部610により図38及び図40について上述した場合と同様にして顧客に等価交換を許可するか否かを判別し、当該顧客に等価交換を許可したときには等価交換要求データD40に顧客のコード化した氏名、等価交換用として提示されたコンテンツデータD21のコンテンツID、レンタル料の支払い方法及び実際に支払った金額を格納して等価交換処理データD41を生成し、当該生成した等価交換要求データD41を価値判断部611に送出する。
【0619】
ここで、図47(A)乃至(C)に示すように、データ提供サーバ601に設けられているパッケージメディアデータベース612には、コンテンツデータD21用のコンテンツデータテーブル620と、シングルCDでなるシングル用のシングルデータテーブル621と、アルバムCDでなるパッケージメディア用のアルバムデータテーブル622とが予め記憶されている。
【0620】
この場合、コンテンツデータテーブル620は、データ提供サーバ501が販売及びレンタルするコンテンツD21のタイトルとコンテンツIDとが対応付けられていると共に、コンテンツデータD21が例えば年間ランキングで1位を獲得した曲であれば取得要求が比較的多いために10ポイントを割り当て、最下位の曲であれば取得要求が比較的少ないために1ポイントを割り当てるように当該年間ランキングに応じて割り当てたポイント(以下、これをランキングポイントと呼ぶ)と、コンテンツデータD21が初めて発表された年代が最近であれば取得要求が比較的多いために10ポイントを割り当て、数年前のようにかなり古い曲であれば取得要求が比較的少ないために1ポイントを割り当てるように当該発表された年代に応じて割り当てたポイント(以下、これを年代ポイントと呼ぶ)と、これらランキングポイント及び年代ポイントを合計した合計ポイントとが市場価値としてコンテンツデータD21に対応付けられて構成されている。
【0621】
さらに、シングルデータテーブル621は、シングルCDでなるパッケージメディアのタイトル、パッケージID、ランキングポイント及び年代ポイントからなる市場価値、販売価格が対応づけられて構成されており、アルバムデータテーブル621は、アルバムCDでなるパッケージメディアのタイトル、パッケージID、ランキングポイント及び年代ポイントからなる市場価値、販売価格が対応づけられて構成されている。
【0622】
従って、データ提供サーバ601は、価値判断部611により予め設定された検索条件に従ってパッケージ検索部528を介してパッケージメディアデータベース612のコンテンツデータベース620を検索することにより、等価交換用として提示された複数のコンテンツデータD21(シングル曲)にそれぞれ付けられた合計ポイントを全て読み出して加算してこれら複数のコンテンツデータD21全体のポイント(以下、これを全体ポイントと呼ぶ)を算出する。
【0623】
そして、データ提供サーバ601は、価値判断部611によって算出した全体ポイントに基づいてパッケージ検索部528を介してパッケージメディアデータベース612のアルバムデータベース622を検索することにより当該全体ポイントと同じ合計ポイントが付けられたアルバムCDでなる1又は複数のパッケージメディアを等価交換可能なものとして検出すると共に、当該検出したパッケージメディアのタイトル、パッケージID及び販売価格を読み出す。
【0624】
このようにしてデータ提供サーバ601は、価値判断部611により、顧客の提示した複数のコンテンツデータD21と等価交換可能な1又は複数のパッケージメディアを検出すると、当該検出した個々のパッケージメディアと、顧客の提示した複数のコンテンツデータD21との交換価値をそれぞれほぼ等価にするために当該パッケージメディアの販売価格と、これら複数のコンテンツデータD21全体に対して顧客の支払ったレンタル料とを比較して差額を算出する。
【0625】
これによりデータ提供サーバ601は、価値判断部611により等価交換要求データD31に等価交換可能な1又は複数のパッケージメディアのタイトル及びパッケージIDと、当該等価交換を実行するうえで顧客の占有するコンテンツデータ、及びパッケージメディアの交換価値をほぼ等価にするために差額を顧客が支払う、又は差額をデータ提供サーバ601側が顧客に支払う、さらには販売価格とレンタル料とが同額であるために差額の支払いがなくても交換価値を実行し得るのように設定した等価交換の条件とを格納するようにして等価交換条件提示データD42を生成する。
【0626】
そして、データ提供サーバ601は、等価交換条件提示データD42を送信部521からインターネット504を介して携帯型専用端末602に送信することにより、図48(A)乃至(C)に示すように、顧客に複数のコンテンツデータD21と等価交換可能な1又は複数のパッケージメディアを通知すると共に、当該コンテンツデータD21とパッケージメディアとを等価交換するための条件を通知する。
【0627】
この結果、データ提供サーバ601は、携帯型専用端末602から等価交換を承諾し、かつ等価交換可能なパッケージメディアの候補が複数あるときにはこれらパッケージメディアのうちから顧客の選択したパッケージメディアを表す交換承諾データが送信されると、これを受信部515によって受信して受信データ判別部516から判別部610に送出することにより当該判別部610により交換承諾データに基づいて顧客により等価交換が承諾されたことを確認すると共に、等価交換用に選択されたパッケージメディアを確認する。
【0628】
そして、データ提供サーバ601は、判別部610により等価交換用として顧客の選択したパッケージメディアのパッケージIDを用いてパッケージ配送依頼情報を生成して送信データ生成部520に送出し、当該送信データ生成部520によりパッケージ配送依頼データを生成して送信部521からインターネット504を介してパッケージ提供サーバ503に送信する。
【0629】
このようにしてデータ提供サーバ601は、この後、図38について上述した第7の実施の形態によるデータ提供サーバ501と同様に処理し、かくして顧客の占有している複数のコンテンツデータD21をアルバムCDでなる1つのパッケージメディアと交換価値をほぼ等価にして等価交換する。
【0630】
一方、図45に示すように、携帯型専用端末602は、顧客により操作部540を介してレンタルを希望するコンテンツデータの指定情報が入力されると、図38について上述した第7の実施の形態による携帯型専用端末502と同様の処理を実行してデータ提供サーバ601からコンテンツデータD21をレンタルする。
【0631】
また、携帯型専用端末602は、顧客により操作部540を介して等価交換用に複数のコンテンツデータD21を指定した等価交換要求が入力されると、要求データ生成部630により図46について上述した等価交換要求データD40を生成し、当該生成した等価交換要求データD40を送信部543からインターネット504を介してデータ提供サーバ601に送信する。
【0632】
この結果、携帯型専用端末602は、データ提供サーバ601からインターネット504を介して等価交換条件提示データD42が送信されると、これを受信部544によって受信して判別部545から再生部549に送出することにより顧客にコンテンツデータD21と等価交換可能な1又は複数のパッケージメディアのタイトルと、これらパッケージメディア毎に等価交換を実行するための条件(差額の支払い又は払い受け、さらには差額が生じていない)を通知する。
【0633】
これにより携帯型専用端末602は、顧客により操作部540を介して等価交換の承諾と、複数のパッケージメディアのうちから顧客が等価交換用に選択したパッケージメディアを示す情報が得られると、要求データ生成部630により当該承諾と選択したパッケージメディアとを表す交換承諾データを生成して送信部543からインターネット504を介してデータ提供サーバ601に送信する。
【0634】
このようにして携帯型専用端末602は、この後、データ提供サーバ601からインターネット504を介して等価交換承認データが送信されると、これを受信部544によって受信して判別部545から再生部549に送出することにより顧客に等価交換が承認されたことと、パッケージメディアの受け渡し方法等を通知する。
【0635】
因みに、携帯型専用端末602は、データ提供サーバ601からインターネット504を介して等価交換不許可データが送信されると、これを受信部544によって受信して判別部545から再生部549に送出することにより顧客に等価交換が許可されなかったことを通知する。
【0636】
ここで、データ提供システム600のデータ提供サーバ601と携帯型専用端末602とパッケージ提供サーバ503とによる等価交換処理手順についてまとめると、図43(A)及び図44(A)との対応部分に同一符号を付した図49(A)及び図50(A)に示すように、まず携帯型専用端末602はルーチンRT35の開始ステップから入ってステップSP351に移り、当該ステップSP351乃至ステップSP354の処理を順次実行してステップSP401に移る。
【0637】
ステップSP401において、携帯型専用端末602は、操作部540を介して複数のコンテンツデータD21が等価交換用として指定された等価交換要求が入力されることを待ち受け、当該等価交換要求が入力されるまでの間は、ステップSP351に戻って続くステップSP352−SP353−SP354−SP401の処理ループを繰り返す。
【0638】
そして、ステップSP401において、携帯型専用端末602は、操作部540を介して等価交換要求が入力されると、ステップSP402に移って要求データ生成部630により等価交換要求データD40を生成して送信部543からデータ提供サーバ601に送信し、ステップSP357に移る。
【0639】
一方、図43(B)及び図44(B)との対応部分に同一符号を付した図49(B)及び図50(B)に示すように、データ提供サーバ601は、ルーチンRT36の開始ステップから入ってステップSP371に移り、当該ステップSP371乃至ステップSP375の処理を順次実行することによりステップSP374において顧客に等価交換を許可すると、ステップSP411に移る
【0640】
ステップSP411において、データ提供サーバ601は、価値判断部611により顧客の占有する複数のコンテンツデータD21の全体ポイントと、同じ合計ポイントが付けられた1又は複数のパッケージメディアを等価交換可能なパッケージメディアとして検出し、当該検出したパッケージメディアそれぞれと複数のコンテンツデータD21との交換価値をほぼ等価にするための条件を表す等価交換条件提示データD42を生成して送信部521から携帯型専用端末602に送信し、ステップSP412に移る。
【0641】
このとき、ステップSP375において、携帯型専用端末602は、データ提供サーバ601から等価交換条件提示データD32又は等価交換不許可データが送信されることを待ち受けており、いずれかのデータを受信部544によって受信するとステップSP358に移り、当該受信したデータが等価交換条件提示データD42であるときにはステップSP403に移る。
【0642】
ステップSP403において、携帯型専用端末602は、顧客による操作部540の操作に応じて要求データ生成部630により等価交換の承諾と、複数のパッケージメディアのなかから顧客が等価交換用に選択したパッケージメディアとを表す交換承諾データを生成し、当該生成した交換承諾データを送信部543からデータ提供サーバ601に送信してステップSP361に移り、この後等価交換承認データを受信部544によって受信すると、ステップSP404に移って当該携帯型専用端末602による処理を終了する。
【0643】
また、ステップSP412において、データ提供サーバ601は、携帯型専用端末602から交換承諾データが送信されることを待ち受けており、当該交換承諾データを受信部515によって受信すると、続くステップSP379乃至ステップSP381の処理を順次実行した後、ステップSP413に移って当該データ提供サーバ601による処理を終了する。かくしてデータ提供システム600における等価交換処理手順を全て終了する。
【0644】
以上の構成において、このデータ提供システム600では、データ提供サーバ601に、携帯型専用端末602からコンテンツデータD21のレンタルを要求するコンテンツ指定データが送信されると、これに応じて携帯型専用端末602に指定されたコンテンツデータD21を送信して記録させ、このようにして当該携帯型専用端末602を用いて顧客にコンテンツデータD21をレンタルするようにした。
【0645】
そして、このデータ提供システム600では、データ提供サーバ601に携帯型専用端末602から、レンタルにより顧客の占有している複数のコンテンツデータD21(シングル曲)を一括して1つのパッケージメディア(アルバムCD)との等価交換を要求する等価交換要求データD30が送信されると、当該データ提供サーバ601によりこれら複数のコンテンツデータD21の全体ポイントを検出すると共に、当該検出した全体ポイントと同じ合計ポイントのパッケージメディア(アルバムCD)を等価交換可能として検出し、当該検出したパッケージメディアそれぞれと顧客の占有している複数のコンテンツデータとの交換価値とをほぼ等価にする条件を提示する等価交換条件提示データD42を携帯型専用端末602に送信する。
【0646】
この結果、データ提供システム600では、データ提供サーバ601に携帯型専用端末602から等価交換を承諾し、かつ等価交換用に選択したパッケージメディアを示す等価交換承諾データが送信されると、等価交換による差額を決済して携帯型専用端末602から顧客の占有していた複数のコンテンツデータを返却のために消去すると共に、当該顧客にパッケージメディアを引き渡すようにして、顧客の占有している複数のコンテンツデータD21とアルバムCDでなるパッケージメディアとの交換価値をほぼ等価にしてそのパッケージメディアと各コンテンツデータD21とを交換するようにした。
【0647】
従って、このデータ提供システム600では、データ提供サーバ601により等価交換可能なパッケージメディアを検索する場合、複数のコンテンツデータD21の全体ポイントと、パッケージメディアの合計ポイントとをマッチングさせるため、顧客の占有する複数のコンテンツデータD21を、これらと同一又は異なるコンテンツデータが格納されたアルバムCDでなるパッケージメディアと等価交換することができる。
【0648】
そして、このデータ提供システム600では、データ提供サーバ601によりこのようなポイントによるマッチングを行えば゛例えば複数のコンテンツデータD21を1つのシングルCDでなるパッケージメディアと等価交換し、又は1つのコンテンツデータD21でもアルバムCDでなるパッケージメディアとの等価交換が可能になり、等価交換の利便性を格段的に向上させることができる。
【0649】
この結果、このデータ提供システム600では、顧客にとってさらに格段的に利用し易くすることができ、これにより本システムの利用者が増えれば、インターネットを利用したコンテンツデータD21の配信をさらに普及させることができる。
【0650】
以上の構成によれば、データ提供サーバ601により、顧客の使用する携帯型専用端末602からのレンタル要求に応じて指定されたコンテンツデータD21を当該携帯型専用端末602に送信して記録するようにしてレンタルし、この後、携帯型専用端末602からレンタルしたコンテンツデータD21をパッケージメディアと交換するように要求されると、当該コンテンツデータD21に対して市場価値に応じて選定したポイントと、パッケージメディアに対して市場価値に応じて選定したポイントとをマッチングして当該コンテンツデータと交換可能なパッケージメディアを検出し、当該検出したパッケージメディアと顧客の占有しているコンテンツデータD21との交換価値をほぼ等価にするための条件を提示するようにしたことにより、上述した第7の実施の形態によって得られる効果に加えて、等価交換の利便性を格段的に向上させることができ、かくしてインターネットを利用したコンテンツデータD21の配信をさらに普及させ得るデータ提供システムを実現することができる。
【0651】
なお、上述した第8の実施の形態においては、コンテンツデータ、シングルCDでなるパッケージメディア及びアルバムCDでなるパッケージメディアに対してそれぞれ年間ランキングと初めて発表した年代に応じてポイントを割り当てるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、年間ランキング及び初めて発表した年代に加えて、売上により比較的多く売れたものは希少価値が比較的低いために1ポイントを割り当て、ほとんど売れていないものに対しては希少価値が比較的高いために10ポイントを割り当てるようにしても良い。また、これら年間ランキング、初めて発表した年代及び売上をいずれか1つ又は組み合わせて用いるようにしてポイントを割り当てるようにしても良い。
【0652】
また、上述した第8の実施の形態においては、データ提供サーバ601から顧客のレンタルしたコンテンツデータD21をパッケージメディアと等価交換するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、データ提供サーバ601から顧客の購入したコンテンツデータをパッケージメディアと等価交換するようにしても良い。
【0653】
因みに、上述した第8の実施の形態によれば、レンタルしたコンテンツデータD21をパッケージメディアと等価交換したため、当該コンテンツデータD21をレンタル期間の終了時には返却のために消去していたが、顧客の購入したコンテンツデータをこれと同一のコンテンツデータが格納されたパッケージメディアと等価交換する場合には、当該顧客が異なるコンテンツデータを不当に占有するわけではないため、パッケージメディアと等価交換したそのコンテンツデータの扱いを消去と顧客がそのまま保存する場合とのいずれにしても良い。
【0654】
さらに、上述した第8の実施の形態においては、顧客の占有しているコンテンツデータD21と等価交換したパッケージメディアをパッケージ提供サーバ503によって顧客に配送するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、顧客の占有しているコンテンツデータD21と等価交換したパッケージメディアを取扱店で顧客に直接引き渡すようにしても良い。
【0655】
さらに、上述した第8の実施の形態においては、等価交換対象のコンテンツデータとパッケージメディアとにそれぞれ音楽(シングル曲及びシングルCD)を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、等価交換対象のコンテンツデータ及びパッケージメディアとしては映画や、書籍等のようにこの他種々のコンテンツを適用することができる。このようにすれば、データ提供システムの利便性及び汎用性を格段的に向上させることができると共に、コンテンツデータの配信をさらに普及させることができる。
【0656】
さらに、上述した第8の実施の形態においては、顧客の占有するコンテンツデータD21とパッケージメディアとの等価交換によって交換価値をほぼ等価にするための差額を金銭によって決済するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、データ提供サーバ601により顧客にコンテンツデータD21のレンタルや購入に応じて割引等の特典を与えるためのポイントを発行して蓄積しておき、当該顧客の占有するコンテンツデータD21とパッケージメディアとの等価交換によって交換価値をほぼ等価にするための差額を金銭の一部又は全てに代えてその顧客の取得しているポイントで決済するようにしても良い。
【0657】
さらに、上述した第8の実施の形態においては、データ提供サーバ601から当該データ提供サーバ601にのみアクセス可能な携帯型専用端末602を用いてコンテンツデータD21をレンタルし、当該レンタルしたコンテンツデータD21をパッケージメディアと等価交換するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、パーソナルコンピュータや携帯電話機等のようにインターネット504に接続し得る機器であれば、この他種々の機器を利用してデータ提供サーバ601からコンテンツデータを購入及びレンタルし、当該購入及びレンタルしたコンテンツデータをパッケージメディアと等価交換するようにしても良い。
【0658】
因みに、パーソナルコンピュータや携帯電話機等の携帯型専用端末602とは異なる他の機器を用いてデータ提供サーバ601を利用する場合には、当該機器を用いてデータ提供サーバ601から購入及びレンタルするコンテンツデータに当該コンテンツデータの提供元であるデータ提供サーバ601を識別するためのサーバ識別情報を付加しておき、等価交換が要求されたときには顧客に等価交換を許可するか否かを判断する際に等価交換用に提示されたコンテンツデータをサーバ識別情報によってデータ提供サーバ601から提供したものであるか否か判断し、他のデータ提供サーバから取得したコンテンツデータを等価交換用に提示しているときには等価交換を許可しないようにする。これにより、データ提供サーバが他のデータ提供サーバで提供しているコンテンツデータを等価交換することにより損害を受けることを防止することができる。
【0659】
また、携帯型専用端末602とは異なる機器によってレンタルしたコンテンツデータをパッケージメディアと等価交換するときには、当該機器から送信された交換承諾データを受信した時点でその機器に記録されている等価交換対象のコンテンツデータを消去し、その確認が取れたうえで当該コンテンツデータに対するパッケージメディアの等価交換を承認する。これにより、携帯型専用端末602とは異なる機器が一度等価交換したレンタル用のコンテンツデータを再び用いて不当に等価交換することを防止することかできる。
【0660】
(10)第9の実施の形態
図51は、第9の実施の形態によるデータ提供システム700を示し、図1乃至図3について上述したシステム管理サイト2に対応するパーソナルコンピュータ構成のシステム管理サーバ701に、図1乃至図3について上述した顧客3の利用するリクエスト端末に対応するパーソナルコンピュータ構成のリクエスト端末702と、図1乃至図3について上述した取扱店4A乃至4Nに対応するパーソナルコンピュータ構成のデータ提供サーバ703と、図1乃至図3について上述した販売会社5に対応するパーソナルコンピュータ構成のパッケージ提供サーバ704と、図1乃至図3について上述した広告主企業サイト6に対応するパーソナルコンピュータ構成の広告主企業サーバ705と、図1乃至図3について上述した携帯型専用端末7A乃至7Nに対応する携帯型専用端末706とがそれぞれインターネット707を介して接続されて構成されている。
【0661】
図52に示すように、システム管理サーバ701は、CPU(Central Processing Unit )等の制御部710にバス711を介してRAM(Random Access Memory)712、ROM(Read Only Memory)713、表示部714、入力部715、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive )716及びネットワークインターフェイス717が接続されて構成されている。
【0662】
この場合、制御部710は、ROM713に予め格納された各種プログラムを読み出してRAM712上で展開することによりこれら各種プログラムに従って図4について上述した更新部60及びマッチング部63、図5について上述した課金処理部116、図8について上述した課金処理部156、コンテンツID抽出部161、コンテンツ検索部162及び送信データ生成部164、図11について上述した広告主企業情報更新部213、顧客情報更新部215及びマッチング部216、図25について上述したマッチング部268と同様の処理を実行し得るようになされている。
【0663】
因みに、システム管理サーバ701は、ROM713に予め格納された各種プログラムに従って図4について上述した更新部60及びマッチング部63、図5について上述した課金処理部116、図8について上述した課金処理部156、コンテンツID抽出部161、コンテンツ検索部162及び送信データ生成部164、図11について上述した広告主企業情報更新部213、顧客情報更新部215及びマッチング部216、図25について上述したマッチング部268と同様の処理を実行するが、これら各種プログラムが格納されたプログラム格納媒体をシステム管理サーバ701にインストールすることによりこれら各種処理を実行するようにしても良い。
【0664】
なお、このような上述した各種処理を実行するための各種プログラムをシステム管理サーバ701にインストールして実行可能な状態にするためのプログラム格納媒体としては、例えばフレキシブルディスク、CD−ROM、DVD等のパッケージメディアのみならず、各種プログラムが一時的もしくは永続的に格納される半導体メモリや磁気ディスク等で実現しても良い。また、これらプログラム格納媒体に各種プログラムを格納する手段としては、ローカルエリアネットワークやインターネット、デジタル衛星放送等の有線及び無線通信媒体を利用しても良く、ルータやモデム等の各種通信インターフェイスを介して格納するようにしても良い。
【0665】
また、制御部710は、システム全体で利用する顧客登録情報、広告主企業登録情報等の各種情報をハードディスクドライブ716のハードディスクに記録して保持管理している。
【0666】
さらに、制御部710は、ネットワークインターフェイス717を介してリクエスト端末702、データ提供サーバ703、パッケージ提供サーバ704、広告主企業サーバ705及び携帯型専用端末706との間で顧客情報、広告主企業情報、顧客紹介情報及び広告主企業紹介情報等の各種情報を授受し得るようになされている。
【0667】
このようにしてパーソナルコンピュータ構成のシステム管理サーバ701は、各種プログラムに従って、図1について上述したシステム管理サイト2と同様の機能を実現し得るようになされている。
【0668】
因みに、システム管理サーバ701は、入力部715及び表示部714を例えばハードディスクドライブ717に記録している各種情報等を確認するために使用している。
【0669】
また、図53に示すように、リクエスト端末702は、CPU等の制御部720にバス721を介してRAM722、ROM723、表示部724、入力部725、ハードディスクドライブ726及びネットワークインターフェイス727が接続されて構成されている。
【0670】
この場合、制御部720は、ROM723に予め格納された各種プログラムを読み出してRAM722上で展開することによりこれら各種プログラムに従って図4について上述した要求データ生成部71及び表示制御部74、図5について上述した操作情報判別部121、要求データ生成部122、判別部125及び課金処理部127、図28について上述した要求データ生成部321及び表示制御部324と同様の処理を実行し得るようになされている。
【0671】
因みに、リクエスト端末702は、ROM723に予め格納された各種プログラムに従って図4について上述した要求データ生成部71及び表示制御部74、図5について上述した操作情報判別部121、要求データ生成部122、判別部125及び課金処理部127、図28について上述した要求データ生成部321及び表示制御部324と同様の処理を実行するが、これら各種プログラムが格納されたプログラム格納媒体をリクエスト端末702にインストールすることによりこれら各種処理を実行するようにしても良い。
【0672】
なお、このような上述した各種処理を実行するための各種プログラムをリクエスト端末702にインストールして実行可能な状態にするためのプログラム格納媒体としては、例えばフレキシブルディスク、CD−ROM、DVD等のパッケージメディアのみならず、各種プログラムが一時的もしくは永続的に格納される半導体メモリや磁気ディスク等で実現しても良い。また、これらプログラム格納媒体に各種プログラムを格納する手段としては、ローカルエリアネットワークやインターネット、デジタル衛星放送等の有線及び無線通信媒体を利用しても良く、ルータやモデム等の各種通信インターフェイスを介して格納するようにしても良い。
【0673】
また、制御部720は、アクセスし得るシステム管理サーバ701やデータ提供サーバ703のアドレス情報等の各種情報をハードディスクドライブ726のハードディスクに記録して保持管理している。
【0674】
さらに、制御部720は、ネットワークインターフェイス727を介してシステム管理サーバ701、データ提供サーバ703との間で顧客情報やコンテンツデータの取得要求等の各種情報を授受し得るようになされている。
【0675】
因みに、リクエスト端末702は、顧客がデータ提供サーバ703にコンテンツデータ及び携帯型専用端末706のレンタル予約を行うとき等に入力部725及び表示部724を使用している。
【0676】
図54に示すように、データ提供サーバ703は、CPU等の制御部730にバス731を介してRAM732、ROM733、表示部734、入力部735、ハードディスクドライブ736及びネットワークインターフェイス737が接続されて構成されている。
【0677】
この場合、制御部730は、ROM733に予め格納された各種プログラムを読み出してRAM732上で展開することによりこれら各種プログラムに従って図4について上述したコンテンツ検索部62及びパッケージ検索部64、図5について上述した記録制御部117、図8について上述した受信データ判別部155、記録制御部157、操作情報判別部158及び要求データ生成部159、図28について上述した検索部315及びマッチング部316、図38について上述した受信データ判別部、コンテンツID抽出部517、顧客更新検索部518、コンテンツ検索部519、送信データ生成部520、顧客ID抽出部525、判別部526、価値判断部527及びパッケージ検索部528、図45について上述した判別部610、価値判断部611と同様の処理を実行し得るようになされている。
【0678】
因みに、データ提供サーバ703は、ROM733に予め格納された各種プログラムに従って図4について上述したコンテンツ検索部62及びパッケージ検索部64、図5について上述した記録制御部117、図8について上述した受信データ判別部155、記録制御部157、操作情報判別部158及び要求データ生成部159、図28について上述した検索部315及びマッチング部316、図38について上述した受信データ判別部、コンテンツID抽出部517、顧客更新検索部518、コンテンツ検索部519、送信データ生成部520、顧客ID抽出部525、判別部526、価値判断部527及びパッケージ検索部528、図45について上述した判別部610、価値判断部611と同様の処理を実行するが、これら各種プログラムが格納されたプログラム格納媒体をデータ提供サーバ703にインストールすることによりこれら各種処理を実行するようにしても良い。
【0679】
なお、このような上述した各種処理を実行するための各種プログラムをデータ提供サーバ703にインストールして実行可能な状態にするためのプログラム格納媒体としては、例えばフレキシブルディスク、CD−ROM、DVD等のパッケージメディアのみならず、各種プログラムが一時的もしくは永続的に格納される半導体メモリや磁気ディスク等で実現しても良い。また、これらプログラム格納媒体に各種プログラムを格納する手段としては、ローカルエリアネットワークやインターネット、デジタル衛星放送等の有線及び無線通信媒体を利用しても良く、ルータやモデム等の各種通信インターフェイスを介して格納するようにしても良い。
【0680】
また、制御部730は、取扱店を利用する顧客の顧客登録情報や、携帯型専用端末706に提供するコンテンツデータ等の各種情報をハードディスクドライブ736のハードディスクに記録して保持管理している。
【0681】
さらに、制御部730は、ネットワークインターフェイス737を介してシステム管理サーバ701、パッケージ提供サーバ704、当該システム管理サーバ701を経由したリクエスト端末702及び携帯型専用端末706との間で顧客情報、コンテンツデータ、パッケージ配送依頼データ等の各種情報を授受し得るようになされている。
【0682】
因みに、データ提供サーバ703は、システム管理サーバ701にコンテンツデータを要求するとき等や、ハードディスクドライブ736に記録している各種情報を確認するとき等に入力部735及び表示部734を使用している。
【0683】
図55に示すように、パッケージ提供サーバ704は、CPU等の制御部740にバス741を介してRAM742、ROM743、表示部744、入力部745、ハードディスクドライブ746及びネットワークインターフェイス747が接続されて構成されている。
【0684】
この場合、制御部740は、ROM743に予め格納された各種プログラムを読み出してRAM742上で展開することによりこれら各種プログラムに従って図38について上述したパッケージID抽出部561、パッケージ検索部562、パッケージ取出制御部564及び出荷梱包指示部565と同様の処理を実行し得るようになされている。
【0685】
因みに、パッケージ提供サーバ704は、ROM743に予め格納された各種プログラムに従って図38について上述したパッケージID抽出部561、パッケージ検索部562、パッケージ取出制御部564及び出荷梱包指示部565と同様の処理を実行するが、これら各種プログラムが格納されたプログラム格納媒体をパッケージ提供サーバ704にインストールすることによりこれら各種処理を実行するようにしても良い。
【0686】
なお、このような上述した各種処理を実行するための各種プログラムをパッケージ提供サーバ704にインストールして実行可能な状態にするためのプログラム格納媒体としては、例えばフレキシブルディスク、CD−ROM、DVD等のパッケージメディアのみならず、各種プログラムが一時的もしくは永続的に格納される半導体メモリや磁気ディスク等で実現しても良い。また、これらプログラム格納媒体に各種プログラムを格納する手段としては、ローカルエリアネットワークやインターネット、デジタル衛星放送等の有線及び無線通信媒体を利用しても良く、ルータやモデム等の各種通信インターフェイスを介して格納するようにしても良い。
【0687】
また制御部740は、パッケージメディアの在庫や保管情報等の各種情報をハードディスクドライブ746のハードディスクに記録して保持管理している。
【0688】
さらに、制御部740は、ネットワークインターフェイス747を介してデータ提供サーバ703との間でパッケージ配送依頼データや、配送手配完了データ等の各種情報を授受し得るようになされている。
【0689】
因みに、パッケージ提供サーバ704は、例えばハードディスクドライブ747に記録している各種情報等を確認すために入力部745及び表示部744を使用している。
【0690】
図56に示すように、広告主企業サーバ705は、CPU等の制御部750にバス751を介してRAM752、ROM753、表示部754、入力部755、ハードディスクドライブ756及びネットワークインターフェイス757が接続されて構成されている。
【0691】
この場合、制御部750は、ROM753に予め格納された各種プログラムを読み出してRAM752上で展開することによりこれら各種プログラムに従って図11について上述した送信制御部231、表示制御部234、顧客選定部237及び送信データ生成部238と同様の処理を実行し得るようになされている。
【0692】
因みに、広告主企業サーバ705は、ROM753に予め格納された各種プログラムに従って図11について上述した送信制御部231、表示制御部234、顧客選定部237及び送信データ生成部238と同様の処理を実行するが、これら各種プログラムが格納されたプログラム格納媒体を広告主企業サーバ705にインストールすることによりこれら各種処理を実行するようにしても良い。
【0693】
なお、このような上述した各種処理を実行するための各種プログラムを広告主企業サーバ705にインストールして実行可能な状態にするためのプログラム格納媒体としては、例えばフレキシブルディスク、CD−ROM、DVD等のパッケージメディアのみならず、各種プログラムが一時的もしくは永続的に格納される半導体メモリや磁気ディスク等で実現しても良い。また、これらプログラム格納媒体に各種プログラムを格納する手段としては、ローカルエリアネットワークやインターネット、デジタル衛星放送等の有線及び無線通信媒体を利用しても良く、ルータやモデム等の各種通信インターフェイスを介して格納するようにしても良い。
【0694】
また、制御部750は、インターネット707を介して提供する配信データ等の各種情報をハードディスクドライブ756のハードディスクに記録して保持管理している。
【0695】
さらに、制御部7405、ネットワークインターフェイス757を介してシステム管理サーバ701との間で広告主企業情報及び顧客紹介情報等の各種情報を授受し得るようになされている。
【0696】
因みに、広告主企業サーバ705は、広告主企業情報を入力するとき等に入力部755及び表示部754を使用している。
【0697】
図57に示すように、携帯型専用端末706は、コンテンツデータの記録再生機能を有し、自由に持ち運び可能な端末本体770を、当該端末本体770への充電機能及びインターネット707を利用した通信機能を有するクレードル771に着脱自在に装着し得るように構成されている。
【0698】
この場合、端末本体770は、筐体正面に液晶ディスプレイでなる表示部772が設けられており、当該表示部772にコンテンツデータに基づく映像や当該コンテンツデータを取得するとき等に使用する各種操作画面等を表示し得るようになされている。
【0699】
また、筐体正面の表示部772下側には、再生開始ボタン773、再生停止ボタン774、送信ボタン775が設けられており、これらボタンを用いてコンテンツデータの再生開始命令や再生停止命令、データ提供サーバ703等への各種要求を送信するための送信命令を入力し得るようになされている。
【0700】
因みに、筐体正面には端末本体770が充電中であるときにこれを報知する充電ランプ776が設けられると共に、携帯型専用端末706を販売及びレンタルする取扱店のロゴマーク777が描かれている。
【0701】
さらに、筐体上面には、ヘッドホンジャック778が設けられ、筐体右側面には電源ボタン779及びボリューム調節ダイヤル780が設けられている。これに加えて筐体左側面には取消ボタン781が設けられると共に、回動操作及び押圧操作自在な回転操作子(以下、これをジョグダイヤルと呼ぶ)782が筐体の表面から僅かに突出して設けられている。
【0702】
これにより端末本体770は、コンテンツデータを再生して得られた音声をヘッドホンジャック778からヘッドホンに送出して聴かせることができると共に、この際、ボリューム調節ダイヤル780により音量を調節し得るようになされている。
【0703】
また、端末本体770は、表示部772に操作画面等を表示しているときに、ジョグダイヤル782が回動操作されるとこれに応じて操作画面のスクロール動作等を実行し、当該操作画面上で誤った情報や命令を入力したときには取消ボタン781を用いて取り消すことができる。
【0704】
一方、クレードル771は、AC(Alternating Current )アダプタ790が設けられており、端末本体770が装着された状態でACアダプタ790が商用電源等に接続されると、端末本体770内のバッテリを充電し得るようになされている。
【0705】
また、クレードル771は、モジュラージャック791、音声出力端子792及びUSB(Universal Serial Bus)端子793が設けられており、当該モジュラージャック791を介してシステム管理サーバ701やデータ提供サーバ703と通信することにより受信したコンテンツデータ等を端末本体770に送出し、端末本体770から得られる音声データを音声出力端子792から外部のスピーカ等に出力し、また外部から得られるコンテンツデータをUSB端子793から取り込んで端末本体770に送出し得るようになされている。
【0706】
ここで、携帯型専用端末706の回路構成について図58を用いて説明する。まずクレードル771は、CPU800にバス801を介して記憶部802、USBコントローラ803、音声出力端子792、モデム804が接続されており、ACアダプタ790から取り込んだ電源電圧を電源供給部805で所定電圧の内部電圧に変換してCPU800や各回路ブロックに供給することによりクレードル771全体を駆動している。
【0707】
また、端末本体770は、CPU820にバス821を介してフラッシュメモリ822、LCD(Liquid Crystal Display)コントローラ823、アンプ824、操作キーコントローラ825が接続されており、バッテリ回路部826から内部電圧をCPU820や各回路ブロックに供給することにより端末本体770全体を駆動している。
【0708】
そして、端末本体770は、クレードル771に装着された場合、電源入力端子831がクレードル771の電源供給端子830に接続されることにより当該クレードル771の電源供給部805から電源供給端子830及び電源入力端子831を順次介して供給される電源電圧をバッテリ回路部826に取り込んで充電し、かくしてクレードル71から取り外された場合でも自由に使用し得るようになされている。
【0709】
また、端末本体770は、クレードル771に装着されると、本体側情報入出力端子833がクレードル771に設けられているクレードル側情報入出力端子832に接続されることによりクレードル771との間でデータや各種情報を授受し得るようになされている。
【0710】
実際上、携帯型専用端末706は、クレードル771のUSB端子793をUSBケーブル(図示せず)を介してデータ提供サーバ703に接続し得るようになされており、顧客のレンタル予約等によりデータ提供サーバ703からUSBケーブルを介して送信されるコンテンツデータをUSB端子793からクレードル771内部のUSBコントローラ803に取り込むと共に、当該取り込んだコンテンツデータをクレードル側情報入出力端子832から端末本体770に送出する。
【0711】
この場合、端末本体770は、クレードル771のクレードル側情報入出力端子832から送出されたコンテンツデータを本体側入出力端子833からインターフェイス部834を介してCPU820に取り込み、かくしてコンテンツデータをフラッシュメモリ822に記録する。
【0712】
そして、端末本体770は、このようにフラッシュメモリ882にコンテンツデータを記録すると、この後、再生開始ボタン773の操作に応じて操作キーコントローラ825から与えられる再生開始命令をCPU820に取り込み、これによりフラッシュメモリ822からコンテンツデータを再生し、当該再生したコンテンツデータをLCDコントローラ823から表示部772に送出すると共に、当該コンテンツデータをアンプ824からヘッドホンジャック778に送出することにより顧客にコンテンツを楽しませることができるようになされている。
【0713】
また、端末本体770は、操作キーコントローラ825を介してコンテンツデータの取得要求等の各種情報が入力されると、これをCPU820に取り込み、当該CPU820からインターフェイス部834及び本体側情報入出力端子833を順次介してクレードル711に送出する。
【0714】
このときクレードル711は、端末本体770から与えられる各種情報をクレードル側情報入出力端子832から取り込み、当該取り込んだ各種情報をモデム804からモジュラージャック791を介してシステム管理サーバ701経由でデータ提供サーバ703等に送信する。
【0715】
この結果、クレードル711は、データ提供サーバ703等からシステム管理サーバ701経由でコンテンツデータ等の各種情報が送信されると、これをモジュラージャック791からモデム804を介してCPU800に取り込み、当該受信した各種情報をクレードル側情報入出力端子832から端末本体770に送出する。
【0716】
これにより端末本体770は、クレードル771から送出された各種情報を本体側情報入出力端子833からインターフェイス部834を介してCPU820に取り込み、かくして表示部772及びヘッドホンジャック778を介して顧客にその情報の内容を通知し、又はフラッシュメモリ822に記録する。
【0717】
このようにして端末本体770は、CPU820がROM840に予め格納された各種プログラムを読み出してRAM841上で展開することによりこれら各種プログラムに従って、図4について上述した記録制御部81、再生制御部84及び要求データ生成部86、図11について上述した要求データ生成部241、記録制御部245及び再生制御部248、図25について上述した要求データ生成部270、図28について上述した再生制御部342、要求データ生成部344及び記録制御部347、図38について上述した操作情報判別部541、要求データ生成部542、判別部545、記録制御部546及び再生制御部548と、図45について上述した要求データ生成部630同様の処理を実行し得るようになされている。
【0718】
因みに、携帯型専用端末706の端末本体770は、ROM840に予め格納された各種プログラムに従って図4について上述した記録制御部81、再生制御部84及び要求データ生成部86、図11について上述した要求データ生成部241、記録制御部245及び再生制御部248、図25について上述した要求データ生成部270、図28について上述した再生制御部342、要求データ生成部344及び記録制御部347、図38について上述した操作情報判別部541、要求データ生成部542、判別部545、記録制御部546及び再生制御部548、図45について上述した要求データ生成部630と同様の処理を実行するが、これら各種プログラムが格納されたプログラム格納媒体を端末本体770にインストールすることによりこれら各種処理を実行するようにしても良い。
【0719】
なお、このような上述した各種処理を実行するための各種プログラムを携帯型専用端末706の端末本体770にインストールして実行可能な状態にするためのプログラム格納媒体としては、例えばフレキシブルディスク、CD−ROM、DVD等のパッケージメディアのみならず、各種プログラムが一時的もしくは永続的に格納される半導体メモリや磁気ディスク等で実現しても良い。また、これらプログラム格納媒体に各種プログラムを格納する手段としては、ローカルエリアネットワークやインターネット、デジタル衛星放送等の有線及び無線通信媒体を利用しても良く、ルータやモデム等の各種通信インターフェイスを介して格納するようにしても良い。
【0720】
また、クレードル771は、記憶媒体802にアクセス可能なサーバのアドレス等の各種情報を記憶しており、CPU800が当該記憶部802内の各種情報に従って、システム管理サーバ701等との間で通信し得るようになされている。
【0721】
以上の構成において、このデータ提供システム700では、システム管理サーバ701、リクエスト端末702、データ提供サーバ703、パッケージ提供サーバ704及び広告主企業サーバ705をそれぞれパーソナルコンピュータ構成とした。
【0722】
従って、このデータ提供システム700では、システム管理サーバ701、リクエスト端末702、データ提供サーバ703、パッケージ提供サーバ704及び広告主企業サーバ705をハード構成で新たに制作する必要がなく、既存のパーソナルコンピュータに各種プログラムをインストールするだけで、これらパーソナルコンピュータを用いてシステムを容易に構築することができる。
【0723】
また、このデータ提供システム700では、携帯型専用端末706についてはあえてパーソナルコンピュータ構成とはせずに新たなハード構成のものを用意したが、これは携帯型でかつ操作ボタンを簡略化することで、パーソナルコンピュータを所有していない又はパーソナルコンピュータの操作に不慣れな人でも容易に、かつ手軽に扱えるようにしている。
【0724】
以上の構成によれば、パーソナルコンピュータ構成のシステム管理サーバ701、リクエスト端末702、データ提供サーバ703、パッケージ提供サーバ704及び広告主企業サーバ705を用いてシステムを構築するようにしたことにより、既存のパーソナルコンピュータを容易にシステム管理サーバ701、リクエスト端末702、データ提供サーバ703、パッケージ提供サーバ704及び広告主企業サーバ705としてシステム構築を容易、簡易にし得る。
【0725】
(11)第10の実施の形態
図51との対応部分に同一符号を付して示す図59は、第10の実施の形態によるデータ提供システム900を示し、図1乃至図3について上述した携帯型専用端末7A乃至7Nに対応する携帯型専用端末910の構成を除いて第9の実施の形態によるデータ提供システム700と同様に構成されている。
【0726】
この場合、図60に示すように、携帯型専用端末910は、コンテンツデータの記録再生機能を有し、かつ自由に持ち運び可能な端末本体911を、当該端末本体911への充電機能及びインターネット707を利用した通信機能を有するクレードル912に着脱自在に装着し得るように構成されている。
【0727】
端末本体911は、筐体正面に液晶ディスプレイでなる表示部913が設けられ、当該表示部913にコンテンツデータに基づく映像や当該コンテンツデータを取得するとき等に使用する各種操作画面等を表示し得るようになされている。
【0728】
また、筐体正面の表示部913下側には、「0」乃至「9」のテンキー構成の文字入力キー群914と、文字種変更キー915と、取消キー916とが設けられ、表示部913にコンテンツ選択画面を表示した状態で文字入力キー群914をテンキーとして使用すれば、コンテンツに予め対応付けられている識別情報としてのバーコード用の数字を入力して所望のコンテンツを選択指定し得ると共に、文字入力キー群914及び文字種変更キー915並びに取消キー916を併用すれば、コンテンツのタイトル等を和字(ひらがな及びカタカナ並びに漢字)、英字(ローマ字)、数字及び記号等で入力して所望のコンテンツを選択指定し得るようになされている。
【0729】
因みに、筐体正面には、端末本体911が充電中であるときにこれを報知する充電ランプ917が設けられると共に、携帯型専用端末910を販売及びレンタルする取扱店のロゴマーク918が描かれている。
【0730】
さらに、筐体上面にはヘッドホンジャック919及びマイクロホン920が設けられ、筐体右側面には電源ボタン921及びボリューム調節ダイヤル922が設けられている。
【0731】
これに加えて筐体左側面には、データ提供サーバ703等へ各種要求を送信するための送信ボタン923が設けられると共に、回動操作及び押圧操作自在なジョグダイヤル924が当該筐体の表面から僅かに突出して設けられている。
【0732】
これにより端末本体911は、表示部913にコンテンツデータ再生用の操作画面を表示した状態でジョグダイヤル924が回動操作及び押圧操作されると、例えば、コンテンツデータの再生開始命令や再生停止命令等の各種命令を入力することができる。
【0733】
このようにして端末本体911は、コンテンツデータを再生して得られた音声をヘッドホンジャック919からヘッドホン(図示せず)に送出すると共に、当該コンテンツデータを再生して得られた映像を表示部913に表示してコンテンツを視聴させることができ、この際、ボリューム調節ダイヤル922の回動操作に応じて音量を調節し得るようになされている。
【0734】
また、図61に示すように、端末本体911は、筐体背面の上側中央にパターン認識用のカメラ925が設けられ、コンテンツに予め対応付けられているバーコードの絵柄をそのカメラ925によって撮像して所望のコンテンツを選択指定し得ると共に、当該カメラ925及びマイクロホン920を併用することにより所定時間(数秒間)の動画及び音声を所望の情報のメモ用として取り込むこともできるようになされている。
【0735】
さらに、筐体背面の下側には着脱可能なバッテリパック926が装着され、電源ボタン921の押下に応じて当該バッテリパック926から内部の各種回路に電池電圧を供給して動作可能な状態に起動する。
【0736】
因みに、筐体下面には、後述するコネクタが設けられ、当該コネクタを介してクレードル912に電気的に接続し得ると共に、そのコネクタに、商用電源等に接続されたACアダプタ927のコネクタ928を接続することによりクレードル912を介さずにバッテリパック926を直接充電し得るようになされている。
【0737】
一方、クレードル912(図60)は、筐体上面にコネクタ929が設けられ、当該コネクタ929に端末本体911のコネクタを接続することによりその端末本体911を電気的に接続し得る(すなわち、端末本体911を装着し得る)ようになされている。
【0738】
また、クレードル912は、ACアダプタ927のコネクタ928が着脱可能に取り付けられ、ACアダプタ927が商用電源等に接続されると、当該ACアダプタ927から内部の各回路に電源電圧を供給して動作可能な状態に起動すると共に、端末本体911が電気的に接続されると、そのACアダプタ927から当該端末本体911のバッテリパック926に電源電圧を供給して充電する。
【0739】
さらに、クレードル912には、通信速度の比較的遅い公衆回線網用のモジュラージャック930と、公衆回線網よりも通信速度が格段的に高速なイーサネット(登録商標)用のジャック(以下、これをイーサジャックと呼ぶ)931とが設けられている。
【0740】
これにより端末本体911は、クレードル912に装着されると、利用する通信回線として公衆回線網及びイーサネット(登録商標)のいずれか一方を任意に選択させ、当該選択された公衆回線網及びイーサネット(登録商標)に対応するモジュラージャック930及びイーサジャック931を介してシステム管理サーバ701やデータ提供サーバ703と通信する。
【0741】
これに加えて、クレードル912には、映像出力端子932及び音声出力端子933が設けられている。
【0742】
これにより端末本体911は、クレードル912に装着された状態でコンテンツデータを再生したときには、当該コンテンツデータを構成する映像データ及び音声データを映像出力端子932及び音声出力端子933を介してテレビジョン受像機等の外部機器に送出してコンテンツを視聴させ得るようになされている。
【0743】
ここで、携帯型専用端末910の回路構成について図62を用いて説明する。まず、端末本体911には、当該端末本体911及びクレードル912内の各回路全体を統括的に制御するメインCPU940が設けられている。
【0744】
また、端末本体911には、当該端末本体911内の各回路の起動及び停止を制御すると共に、ヒューマンインターフェースとしての機能も有しているサブCPU941が設けられている。
【0745】
サブCPU941は、電源ボタン921が押下されることにより当該電源ボタン921、文字入力キー群914、文字種変更キー915、取消キー916、ボリューム調節ダイヤル922、送信ボタン923及びジョグダイヤル924からなる操作部942から起動命令が与えられると、バッテリパック926から供給される電池電圧を内部の電源監視回路941Aに取り込み、当該電源監視回路941Aにおいて電池電圧を複数種類の所定レベルの内部電圧に変換して端末本体911内のそれぞれ対応する回路に供給することによりこれら各回路を個別に起動させる。
【0746】
そして、サブCPU941は、メインCPU940の実行する処理内容に応じて端末本体911内の各回路の起動及び停止をそれぞれ個別に制御することによりバッテリパック926の電池電圧の無駄な消費を極力低減させ得るようになされている。
【0747】
メインCPU940は、端末本体911が起動すると、Flash ROMでなるシステム用メモリ943に予め格納している各種プログラムをメモリバスB1を介して読み出してSDRAM944上で展開する。
【0748】
これによりメインCPU940は、各種プログラムに従って、図4について上述した記録制御部81、再生制御部84及び要求データ生成部86、図11について上述した要求データ生成部241、記録制御部245及び再生制御部248、図25について上述した要求データ生成部270、図28について上述した再生制御部342、要求データ生成部344及び記録制御部347、図38について上述した操作情報判別部541、要求データ生成部542、判別部545、記録制御部546及び再生制御部548、図45について上述した要求データ生成部630と同様の処理を実行し得るようになされている。
【0749】
すなわち、メインCPU940は、取扱店において携帯型専用端末910の販売及びレンタルに先立ち、Flash ROMでなるデータ用メモリ945に、顧客が購入及び又はレンタル用に指定したコンテンツデータや当該コンテンツデータに付加されたヘッダデータ、顧客登録に伴って発行された顧客ID等を圧縮符号化された状態で記録している。
【0750】
そして、メインCPU940は、携帯型専用端末910がユーザに販売及びレンタルされた後、操作部942からサブCPU941、シリアルバスでなるICバスB2(一般的にはSM(System Management )バスとも呼ばれている)を順次介して、コンテンツデータの再生用の操作要求が入力されると、これに応じてシステム用メモリ943からメモリバスB1を介して再生操作画面データを読み出し、当該読み出した再生操作画面データをタイミングジェネレータ946に送出する。
【0751】
タイミングジェネレータ946は、メインCPU940から与えられた画面データ及び映像データに基づいて表示部913を制御する(表示部913の1画面分の複数画素にそれぞれ対応する液晶の発光タイミングや発光強度等を制御する)ようになされており、当該メインCPU940から再生操作画面データが与えられると、表示部913に再生操作画面データに基づく再生操作画面を表示する。
【0752】
この状態でメインCPU940は、操作部942の操作に応じて再生操作画面上で再生対象のコンテンツデータとその再生が指定され、これに応じて操作部942からサブCPU941及びICバスB2を順次介してコンテンツデータの指定命令及び再生開始命令が与えられると、データ用メモリ945からメモリバスB1を介して、指定された圧縮符号化されているコンテンツデータ(以下、これを圧縮コンテンツデータと呼ぶ)を読み出す。
【0753】
そして、メインCPU940は、データ用メモリ945から読み出した圧縮コンテンツデータを復号化し、得られたコンテンツデータを構成する映像データ及び音声データのうち当該映像データをタイミングジェネレータ946に送出すると共に、音声データをデジタルアナログ変換器947においてアナログの音声信号に変換した後、ヘッドホンアンプ948を介してヘッドホンジャック919に送出する。
【0754】
これによりメインCPU940は、タイミングジェネレータ946を介して表示部913に映像データに基づくコンテンツの映像を表示し得ると共に、ヘッドホンジャック919に接続されたヘッドホン(図示せず)から音声信号に基づくコンテンツの音声を出力し、かくしてコンテンツを視聴させ得るようになされている。
【0755】
また、メインCPU940は、操作部942からサブCPU941及びICバスB2を順次介してメモ入力命令が与えられると、カメラ925によって被写体を所定時間撮像し、得られた映像データを取り込むと共に、その際、マイクロホン920を介して所定時間周囲の音声を集音し、得られた音声信号をマイクアンプ949及びアナログデジタル変換器950を順次介してデジタルの音声データに変換して取り込み、これら映像データ及び音声データをメモデータとして圧縮符号化した後、メモリバスB1を介してデータ用メモリ945に送出して記録する。
【0756】
因みに、メインCPU940は、この際、文字入力キー群914、文字種変更キー915及び取消キー916の操作に応じて操作部942からサブCPU941及びICバスB2を順次介してメモに対するコメント等の文字列がテキストデータとして与えられると、当該テキストデータをメモデータに付加して圧縮符号化した後、データ用メモリ945に記録する。
【0757】
また、メインCPU940は、操作部942からサブCPU941及びICバスB2を順次介して、メモデータに対する再生開始命令が与えられると、上述したコンテンツデータの再生時と同様に処理することにより表示部913及びヘッドホンを介してメモの内容を確認させ得るようになされている。
【0758】
ところで、メインCPU940には、PCI(Peripheral Component Interconnect )バスB3、バススイッチ951、PCI規格に準拠した所定のバス(以下、これをPCI準拠バスと呼ぶ)B4、保護回路952を順次介して、筐体下面に設けられたコネクタ953に電気的に接続されている。
【0759】
保護回路952は、端末本体911内の各回路を外部の静電気から保護し、かつ端末本体911内のデータ(信号)処理によって発生する不要な輻射の外部への漏洩を防止する機能を有している。
【0760】
また、保護回路952は、コネクタ953に正規のクレードル912のコネクタ929が接続されたか否かを検出し、その検出結果をメインCPU940に通知している。
【0761】
メインCPU940は、保護回路952から通知された検出結果に応じてバススイッチ951を制御することにより、コネクタ953に正規のクレードル912のコネクタ929が接続されるまでの間は保護回路952との間の電気的な接続を遮断し、当該コネクタ953に正規のクレードル912のコネクタ929が接続されている間のみバススイッチ951を介して保護回路952と電気的に接続する。
【0762】
これによりメインCPU940は、コネクタ953にクレードル912とは異なる電子機器が誤って接続される等して当該コネクタ953がショートしても自己を破損等から保護し得るようになされている。
【0763】
ここで、クレードル912は、商用電源等に接続されたACアダプタ927から供給される電源電圧を内部の電源監視回路955に取り込み、当該電源監視回路955において電源電圧を複数種類の所定レベルの内部電圧に変換して当該クレードル912内のそれぞれ対応する回路に供給することによりこれら各回路を起動させている。
【0764】
また、クレードル912は、端末本体911が装着されると、電源監視回路955において電源電圧を所定レベルの充電電圧に変換し、当該充電電圧をコネクタ929から端末本体911のコネクタ953を介してバッテリパック926に供給することにより充電する。
【0765】
メインCPU940は、端末本体911がクレードル912に装着された状態で、操作部942からサブCPU941及びICバスB2を順次介して通信用の操作要求が与えられると、これに応じてシステム用メモリ943からメモリバスB1を介して通信操作画面データを読み出し、当該読み出した通信操作画面データをタイミングジェネレータ946に送出することにより表示部913に通信操作画面データに基づく通信操作画面を表示する。
【0766】
この状態でメインCPU940は、操作部942の操作に応じて通信操作画面上で公衆回線網及びイーサネット(登録商標)のいずれか一方が任意に選択されると共に、通信相手のURL(Uniform Resource Locator)が指定され、これに応じて操作部942からサブCPU941及びICバスB2を順次介して通信回線の選択指定命令及びURL並びに送信命令が与えられると、当該URLで指定された通信相手に対するアクセス要求データを生成する。
【0767】
そして、メインCPU940は、通信に利用する通信回線としてイーサネット(登録商標)が選択された場合にはアクセス要求データを圧縮符号化し、得られたアクセス要求圧縮データをPCIバスB3、バススイッチ951、PCI準拠バスB4、保護回路952を順次介してコネクタ953からクレードル912に送出すると共に、当該クレードル912においてそのアクセス要求圧縮データをコネクタ929、イーサコントローラ956及びイーサインターフェース957を順次介してイーサジャック931からイーサネット(登録商標)経由で通信相手に送信する。
【0768】
この結果、メインCPU940は、通信相手からアクセスの要求に応じるアクセス確認データが圧縮符号化されてイーサネット(登録商標)経由で返送されると、当該圧縮符号化されたアクセス確認データ(以下、これをアクセス確認圧縮データと呼ぶ)をクレードル912のイーサジャック931からイーサインターフェース957、イーサコントローラ956及びコネクタ929を順次介してコネクタ953に取り込むと共に、当該アクセス確認圧縮データをそのコネクタ953から保護回路952、PCI準拠バスB4、バススイッチ951及びPCIバスB3を順次介して取り込んで復号化する。
【0769】
ここで、携帯型専用端末910が通信可能な(すなわち、通信を許可した)システム管理サーバ701や取扱店のデータ提供サーバ703から送信されたアクセス確認圧縮データには、当該システム管理サーバ701やデータ提供サーバ703(又は取扱店)に固有な識別コードが格納されている。
【0770】
また、端末本体911のデータ用メモリ945には、携帯型専用端末910の販売及びレンタル時に、通信可能な(すなわち、通信が許可された)システム管理サーバ701やデータ提供サーバ703(又は取扱店)に固有な識別コードが記録されている。
【0771】
従って、メインCPU940は、アクセス確認圧縮データを復号化してアクセス確認データを生成すると、当該アクセス確認データに格納されている識別コードを、データ用メモリ945に予め記録している識別コードと比較する。
【0772】
この結果、メインCPU940は、比較した識別コード同士が一致すれば、指定された通信相手が通信の許可された正規の通信相手であると判断して通信を続行することによりコンテンツデータの取得や、広告主及び企業の紹介等を要求することができる。
【0773】
これに対して、メインCPU940は、比較した識別コード同士が異なり、又はアクセス確認データに識別コードが格納されていなければ、指定された通信相手が通信の許可された通信相手とは異なると判断して通信を強制終了することにより、携帯型専用端末910が通信の許可されていない通信相手と通信してコンテンツデータ等が不当に利用されることを防止し得るようになされている。
【0774】
このようにしてメインCPU940は、予め通信の許可された通信相手とのみイーサネット(登録商標)を介して通信することができ、この結果、正規の通信相手であるシステム管理サーバ701やデータ提供サーバ703から圧縮符号化された広告主企業紹介データ及びコンテンツ選択画面データ等の各種画面データ(以下、これを各種圧縮画面データと呼ぶ)や宣伝用及び取得用の圧縮コンテンツデータ等がイーサネット(登録商標)経由で送信されると、これら各種データを上述したアクセス確認圧縮データと同様の経路で取り込み、必要に応じて復号化する。
【0775】
因みに、メインCPU940は、各種圧縮画面データを取り込んだときには、当該圧縮画面データを復号化した後、タイミングジェネレータ946に送出することによりタイミングジェネレータ946を介して表示部913に各種画面データに基づく画面(広告主企業紹介用の画面やコンテンツ選択画面等)を表示する。
【0776】
また、メインCPU940は、予め通信の許可された通信相手とイーサネット(登録商標)を介して通信しているときに、操作部942からサブCPU941及びICバスB2を順次介してコンテンツ取得要求等の各種要求が与えられることによりその要求に応じた要求データを生成すると、当該生成した要求データを圧縮符号化し、得られた要求圧縮データを上述したアクセス要求圧縮データと同様の経路でイーサネット(登録商標)を経由して正規の通信相手に送信する。
【0777】
因みに、メインCPU940は、取得用に所望のコンテンツを選択指定するとき、上述したように操作部942を介して所望のコンテンツのタイトルや、当該コンテンツに予め対応付けているバーコード用の数字等を入力させることができる。
【0778】
また、メインCPU940は、この際、コンテンツに対応付けているバーコードの絵柄をカメラ925で撮像することもでき、この場合にはカメラ925から得られるバーコードの絵柄の撮像画像を所定の画像認識プログラムに従って解析し、この結果、選択指定されたコンテンツを特定し得るようになされている。
【0779】
一方、メインCPU940は、通信に利用する通信回線として公衆回線網が選択された場合にはアクセス要求データを圧縮符号化し、得られたアクセス要求圧縮データをシリアルデータとしてICバスB2を介してサブCPU941に送出する。
【0780】
サブCPU941は、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter )デバイスの機能を有しており、メインCPU940から与えられたアクセス要求圧縮データをパラレルデータに変換した後、保護回路952を介してコネクタ953からクレードル912に送出し、当該クレードル912においてそのアクセス要求圧縮データをコネクタ929及びモデムインターフェース958を順次介してモジュラージャック930から公衆回線網経由で通信相手に送信する。
【0781】
この結果、メインCPU940は、通信相手からアクセス確認圧縮データが公衆回線網経由で返送されると、当該アクセス確認圧縮データをクレードル912のモジュラージャック930からモデムインターフェース958及びコネクタ929を順次介してコネクタ953に取り込むと共に、当該アクセス確認圧縮データをそのコネクタ953から保護回路952を介してサブCPU941に取り込んでシリアルデータに変換した後、ICバスB2を介して取り込んで復号化する。
【0782】
このようにしてメインCPU940は、公衆回線網を利用したときにもアクセス確認圧縮データを復号化して得られたアクセス確認データに格納されている識別コードと、データ用メモリ945に記録している識別コードとを比較する。
【0783】
これによりメインCPU940は、比較した識別コード同士が一致したときのみ、アクセスした通信相手が予め通信の許可された正規の通信相手である判断して、公衆回線網を利用した通信を継続する。
【0784】
そして、メインCPU940は、予め通信の許可された通信相手と公衆回線網を介して通信している状態で当該通信相手であるシステム管理サーバ701やデータ提供サーバ703から広告主企業紹介データ及びコンテンツ選択画面データ等の各種圧縮画面データや宣伝用及び取得用の圧縮コンテンツデータ等が送信されると、これら各種データをモジュラージャック930からサブCPU941に渡る経路で取り込んで、上述したイーサネット(登録商標)を利用したときと同様に処理する。
【0785】
また、メインCPU940は、予め通信の許可された通信相手と公衆回線網を介して通信している状態で、操作部942からサブCPU941及びICバスB2を順次介してコンテンツ取得要求等の各種要求が与えられることによりその要求に応じた要求データを生成すると、当該生成した要求データを圧縮符号化し、得られた要求圧縮データをサブCPU941からモジュラージャック930に渡る経路を介して公衆回線網経由で正規の通信相手に送信する。
【0786】
ところで、メインCPU940は、イーサネット(登録商標)及び公衆回線網のいずれにおいても、例えば、図29乃至図31について上述した3次元仮想現実空間画像でなるコンテンツ選択画面を表示部913に表示すると、上述した第6の実施の形態による携帯型専用端末303(図28乃至図37)と同様に処理する。
【0787】
そして、メインCPU940は、コンテンツ選択画面(店内1階画像及び店内2階画像)内で顧客画像を指定座標位置まで移動させると、当該顧客画像が指定座標位置まで移動したことを表す指定座標位置データを圧縮符号化した後、このとき選択されているイーサネット(登録商標)及び公衆回線網経由でデータ提供サーバ703に送信する。
【0788】
この際、データ提供サーバ703は、携帯型専用端末910から送信された指定座標位置データを受信すると、当該指定座標位置データで指定された宣伝用のコンテンツデータ(すなわち、宣伝データ)を圧縮符号化し、得られた圧縮コンテンツデータをUDP/IP(User Datagram Protocol/Internet Protocol)に従ってストリーミング形式で、圧縮符号化された指定座標位置データの送信経路と同じイーサネット(登録商標)及び公衆回線網経由で携帯型専用端末910に送信する。
【0789】
この結果、メインCPU940は、データ提供サーバ7903から送信された宣伝用の圧縮コンテンツデータを取り込むと、当該取り込んだ宣伝用の圧縮コンテンツデータをSDRAM944に一旦格納する。
【0790】
そして、メインCPU940は、SDRAM944から宣伝用の圧縮コンテンツデータを読み出して復号化し、得られたコンテンツデータを構成する映像データ及び音声データのうち当該映像データをタイミングジェネレータ946に送出すると共に、音声データをデジタルアナログ変換器947においてアナログの音声信号に変換した後、ヘッドホンアンプ948を介してヘッドホンジャック919に送出する。
【0791】
これによりメインCPU940は、タイミングジェネレータ946により表示部913に映像データに基づくコンテンツの宣伝用の映像を表示すると共に、ヘッドホンジャック919に接続されたヘッドホンから音声信号に基づくコンテンツの宣伝用の音声を出力し、かくしてコンテンツの一部等を宣伝用に視聴させ得るようになされている。
【0792】
このようにしてメインCPU940は、正規の通信相手であるシステム管理サーバ701やデータ提供サーバ703からストリーミング形式で送信された宣伝用の圧縮コンテンツデータ等については、SDRAM944をバッファとして用いてストリーミング再生する。
【0793】
また、メインCPU940は、表示部913に表示した3次元仮想現実空間画像でなるコンテンツ選択画面上で所望のコンテンツデータが選択指定されたときには、当該選択指定されたコンテンツデータを表すコンテンツ指定データを圧縮符号化した後、このとき選択されているイーサネット(登録商標)及び公衆回線網経由でデータ提供サーバ703に送信する。
【0794】
この際、データ提供サーバ703は、携帯型専用端末910から送信されたコンテンツ指定データを受信すると、当該コンテンツ指定データで指定された取得用のコンテンツデータを圧縮符号化し、得られた圧縮コンテンツデータをTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol )に従って、圧縮符号化されたコンテンツ指定データの送信経路と同じイーサネット(登録商標)及び公衆回線網経由で携帯型専用端末910に送信する。
【0795】
この結果、メインCPU940は、データ提供サーバ7903から送信された取得用の圧縮コンテンツデータを取り込むと、当該圧縮コンテンツデータをそのままSDRAM944に一旦格納して当該SDRAM944をバッファとして用いながらメモリバスB1を介してデータ用メモリ945に送出して記録する。
【0796】
このようにしてメインCPU940は、システム管理サーバ701及びデータ提供サーバ703から圧縮コンテンツデータ等の各種データを取得したときには、SDRAM944をバッファとして用いることによりこれら各種データの処理にエラーが生じることを防止してダウンロードする。
【0797】
これに加えて、メインCPU940は、端末本体911がクレードル912に装着されたとき、表示部913に表示した再生操作画面上で、コンテンツデータの再生出力先として、端末本体911の表示部913及びヘッドホンジャック919と、テレビジョン受像機等の外部機器とのいずれか一方を任意に選択させ得るようになされている。
【0798】
そして、メインCPU940は、再生操作画面上でコンテンツデータの再生出力先として端末本体911の表示部913及びヘッドホンジャック919が選択され、これに応じて操作部942からサブCPU941及びICバスB2を順次介して表示部913及びヘッドホンジャックの選択指定命令が(コンテンツデータの選択指定命令及び再生開始命令と共に)与えられると、上述した端末本体911をクレードル912に装着していない場合と同様にデータ用メモリ945から圧縮コンテンツデータを再生して復号化し、かくして表示部913及びヘッドホンを介してコンテンツを視聴させる。
【0799】
また、メインCPU940は、再生操作画面上でコンテンツデータの再生出力先として外部機器が選択され、これに応じて操作部942からサブCPU941及びICバスB2を順次介して外部機器の選択指定命令が(コンテンツデータの選択指定命令及び再生開始命令と共に)与えられると、データ用メモリ945からメモリバスB1を介して、指定された圧縮コンテンツデータを読み出す。
【0800】
そして、メインCPU940は、圧縮コンテンツデータを復号化し、得られたコンテンツデータを構成する映像データ及び音声データのうち当該映像データを映像用のデジタルアナログ変換器959においてアナログの映像信号に変換した後、保護回路952を介してコネクタ953からクレードル912に送出すると共に、当該クレードル912においてその映像信号をコネクタ929を介して映像出力端子932から外部機器に送出する。
【0801】
また、メインCPU940は、その際、コンテンツデータを構成する音声データをデジタルアナログ変換器947においてアナログの音声信号に変換した後、保護回路952を介してコネクタ953からクレードル912に送出すると共に、当該クレードル912においてその音声信号をパワーアンプ960を介して左右2チャンネルのアナログの音声信号に変換した後、音声出力端子933から外部機器に送出する。
【0802】
これによりメインCPU940は、端末本体911のみならずに外部機器を使用して例えば大画面ディスプレイ及び高音質スピーカーでコンテンツを楽しませることができるようになされている。
【0803】
さらに、メインCPU940は、端末本体911がクレードル912に装着されたときには、コンテンツデータのみならずにメモデータについても当該コンテンツデータと同様に処理して、端末本体911の表示部913及びヘッドホンと、外部機器とのいずれでもメモの内容を確認させ得るようになされている。
【0804】
なお、この第10の実施の形態の場合、メインCPU940は、システム用メモリ943及びデータ用メモリ945をコントロールバスB5経由で制御すると共に、カメラ、音声用のデジタルアナログ変換器947及びアナログデジタル変換器950をICバスB2経由で制御している。
【0805】
また、メインCPU940は、コンテンツデータに対する取得要求データを生成する場合、当該取得要求データに、所望のコンテンツをタイトル、バーコード等で指定するコンテンツ指定情報や、コンテンツデータの購入及びレンタルの有無、コンテンツデータの購入代金及びレンタル料に対する支払い情報(支払い方法としては、例えばクレジットによる支払い)、顧客ID等を格納している。
【0806】
そして、データ提供サーバ703は、携帯型専用端末910からかかる取得要求データを受信すると、その都度、コンテンツの取得を要求した顧客の顧客情報(顧客の口座番号)、コンテンツデータの販売価格及びレンタル料、取扱店の取引銀行の口座番号に基づいて課金処理する。
【0807】
この結果、データ提供サーバ703は、コンテンツデータの販売及びレンタルに対する課金情報を生成し、当該生成した課金情報をインターネット707上の決済処理サーバに送信することにより当該決済処理サーバにおいて、その課金情報に基づく電子的な決済処理を実行する。
【0808】
従って、携帯型専用端末910は、ユーザに取扱店に出向かせることなく、家に居ながらにして、コンテンツデータを取得し得ると共に、当該コンテンツデータの購入代金及びレンタル料を支払うことができるようになされている。
【0809】
かかる構成に加えて、この携帯型専用端末910の場合、図63に示すように、端末本体911の筐体正面に設けられているテンキー構成の文字入力キー群914は、数字の「2」乃至「8」の入力用の文字入力キーが一体化され、略菱形状の十字キー914Aを形成している。
【0810】
この場合、十字キー914Aは、4つの隅部のうち表示部913に最も近い上側隅部914Aaに入力可能な文字として数字の「2」が割り当てられると共に、入力可能な命令として上方向への移動命令が割り当てられている。
【0811】
また、十字キー914Aは、表示部913から最も離れている(すなわち、上側隅部914Aaと対向する)下側隅部914Abに入力可能な文字として数字の「8」が割り当てられると共に、入力可能な命令として下方向への移動命令が割り当てられている。
【0812】
さらに、十字キー914Aは、筐体左側面に最も近い左側隅部914Acに入力可能な文字として数字の「4」が割り当てられると共に、入力可能な命令として左方向への移動命令が割り当てられている。
【0813】
さらに、十字キー914Aは、筐体右側面に最も近い(すなわち、左側隅部914Acと対向する)右側隅部914Adに入力可能な文字として数字の「6」が割り当てられると共に、入力可能な命令として右方向への移動命令が割り当てられている。
【0814】
さらに、十字キー914Aは、上側隅部914Aa及び下側隅部914Abを結ぶ仮想の対角線と、左側隅部914Ac及び右側隅部914Adを結ぶ仮想の対角線とが直交する中心位置を含む中央部914Aeに入力可能な文字として数字の「5」及び母音の「う」が割り当てられると共に、入力可能な命令として文字の入力命令が割り当てられている。
【0815】
そして、十字キー914Aは、例えば裏面のほぼ中央が支持された状態で筐体表面よりも僅かに突出し、上側隅部914Aa、下側隅部914Ab、左側隅部914Ac及び右側隅部914Adが押下されると、当該裏面のほぼ中央の支持位置を支点として十字キー914A全体を傾斜させることにより当該上側隅部914Aa、下側隅部914Ab、左側隅部914Ac及び右側隅部914Adに割り当てられている文字(数字)及び4方向への移動命令を入力し得るようになされている。
【0816】
また、十字キー914Aは、中央部914Aeが押下されると、当該十字キー914Aを特には傾斜させずに筐体表面に押し込まれることにより中央部914Aeに割り当てられている文字及び命令を入力し得るようになされている。
【0817】
これに加えて、文字入力キー群914は、十字キー914Aの上側隅部914Aa及び左側隅部914Acを結ぶ第1の斜辺中央部の近傍に第1の文字入力キー914Bが配置され、当該第1の文字入力キー914Bに、入力可能な文字として数字の「1」及び母音の「あ」が割り当てられている。
【0818】
また、文字入力キー群914は、十字キー914Aの上側隅部914Aa及び右側隅部914Adを結ぶ第2の斜辺中央部の近傍に第2の文字入力キー914Cが配置され、当該第2の文字入力キー914Cに、入力可能な文字として数字の「3」及び母音の「え」が割り当てられている。
【0819】
さらに、文字入力キー群914は、十字キー914Aの左側隅部914Ac及び下側隅部914Abを結ぶ第3の斜辺中央部の近傍に第3の文字入力キー914Dが配置され、当該第3の文字入力キー914Dに、入力可能な文字として数字の「7」及び母音の「い」が割り当てられている。
【0820】
さらに、文字入力キー群914は、十字キー914Aの右側隅部914Ad及び下側隅部914Abを結ぶ第4の斜辺中央部の近傍に第4の文字入力キー914Eが配置され、当該第4の文字入力キー914Eに、入力可能な文字として数字の「9」及び母音の「お」が割り当てられている。
【0821】
これに加えて、文字入力キー群914は、十字キー914Aの下側隅部914Abの近傍に第5の文字入力キー914Fが配置され、当該第5の文字入力キー914Fに、入力可能な文字として数字の「0」及び空白(スペース)が割り当てられると共に、入力可能な命令として入力文字の確定命令及び変換命令が割り当てられている。
【0822】
因みに、文字入力キー群914の近傍に配置された文字種変更キー915は、入力可能な命令として、入力対象文字の種類(ひらがな、ローマ字、数字)を任意に指定するための文字種指定命令が割り当てられている。
【0823】
そして、メインCPU940は、これら十字キー914A、第1乃至第5の文字入力キー914B乃至914F及び文字種変更キー915等を操作させて所望の文字を入力させ得るようになされている。
【0824】
すなわち、メインCPU940は、文字の入力処理時に文字種変更キー915が押下されることにより操作部942から例えば入力対象文字の種類としてひらがなを指定するひらがな指定命令がサブCPU941及びICバスB2を順次介して与えられると、システム用メモリ943から予め格納しているひらがな入力画面データをメモリバスB1を介して読み出す。
【0825】
メインCPU940は、システム用メモリ943から読み出したひらがな入力画面データをタイミングジェネレータ946に送出することにより当該タイミングジェネレータ946を介して表示部913にひらがな入力画面データに基づく図64に示すひらがな入力画面965を表示する。
【0826】
この場合、ひらがな入力画面965は、上側から下側に渡って入力文字表示領域966と、ひらがなの文字行列でなるひらがな選択表967とが順番に設けられて構成されている。
【0827】
また、ひらがな選択表967には、母音及び子音の46音が「あ」行乃至「ん」行に分けられた11行及び5列の表として選択可能に表示されると共に、例えば、「ん」行の空きスペースに濁点、半濁点、句点及び読点が選択可能に表示され、さらに初期状態においてひらがなの「あ」の文字上に、例えば文字を反転表示させるカーソル(図示せず)が重ねて表示されている。
【0828】
ここで、メインCPU940は、表示部913にひらがな入力画面965を表示すると、十字キー914Aの上側隅部914Aa、下側隅部914Ab、左側隅部914Ac及び右側隅部914Adの押下に応じて上下左右の4方向への移動命令を受け付けるようになされている。
【0829】
実際にメインCPU940は、表示部913にひらがな入力画面965を表示した状態で十字キー914Aの左側隅部914Ac及び右側隅部914Adが押下されることにより操作部942から左方向への移動命令及び右方向への移動命令がサブCPU941及びICバスB2を順次介して与えられると、ひらがな選択表967上で当該左側隅部914Ac及び右側隅部914Adの押下回数に応じた文字数分だけカーソルを左方向及び右方向に移動させる。
【0830】
また、メインCPU940は、十字キー914Aの上側隅部914Aa及び下側隅部914Abが押下されることにより操作部942から上方向への移動命令及び下方向への移動命令がサブCPU941及びICバスB2を順次介して与えられると、ひらがな選択表967上で当該上側隅部914Aa及び下側隅部914Abの押下回数に応じた文字数分だけカーソルを上方向及び下方向に移動させる。
【0831】
因みに、メインCPU940は、この際、ひらがな選択表967において最右行(「あ」行)及び最左行(「ん」行)を仮想的に接続すると共に、最上列(「あ」列)及び最下列(「お」列)を仮想的に接続することにより操作部942から与えられる移動命令に応じてカーソルを行及び列に対して環状に移動させるようになされている。
【0832】
すなわち、メインCPU940は、ひらがな選択表967においてカーソルを「あ」行(最右行)のいずれかの列に重ねている状態から十字キー914Aの右側隅部914Adが1回押下されると、カーソルを「あ」行から列は変えずに「ん」行(最左行)に移動させ、当該カーソルを「ん」行(最左行)のいずれかの列に重ねている状態から十字キー914Aの左側隅部914Acが1回押下されると、カーソルを「ん」行から列は変えずに「あ」行(最右行)に移動させる。
【0833】
また、メインCPU940は、ひらがな選択表967においてカーソルを「あ」列(最上列)のいずれかの行に重ねている状態から十字キー914Aの上側隅部914Aaが1回押下されると、カーソルを「あ」列から行は変えずに「お」列(最下列)に移動させ、当該カーソルを「お」列(最下列)のいずれかの行に重ねている状態から十字キー914Aの下側隅部914Abが1回押下されると、カーソルを「お」列から行は変えずに「あ」列(最上列)に移動させる。
【0834】
ところで、メインCPU940は、表示部913にひらがな入力画面965を表示した状態で、十字キー914Aの中央部914Ae及び第1乃至第4の文字入力キー914B乃至914Eがそれぞれ1回押下されると、予め割り当てられている入力可能な母音に対応する「あ」列乃至「お」列の指示命令を受け付ける。
【0835】
これによりメインCPU940は、ひらがな入力画面965のひらがな選択表967上でカーソルを「あ」列乃至「お」列のいずれかの行に重ねている状態で、十字キー914Aの中央部914Ae及び第1乃至第4の文字入力キー914B乃至914Eが1回押下されることにより操作部942からカーソルが重ねられている列とは異なる「あ」列乃至「お」列の指示命令がサブCPU941及びICバスB2を順次介して与えられると、当該ひらがな選択表967上でカーソルを行は変えずに指示された「あ」列乃至「お」列まで直接移動させる。
【0836】
このようにしてCPU940は、ひらがな選択表967上でカーソルを移動させて所望の文字が選択された後(すなわち、所望の文字上にカーソルを重ねた後)、十字キー914Aの中央部914Aeが短時間の間に連続して2回押下されることにより操作部942から入力命令がサブCPU941及びICバスB2を順次介して与えられると、当該カーソルを重ねている文字を入力対象の未確定文字としてひらがな入力画面965の入力文字表示領域966に表示する。
【0837】
また、メインCPU940は、ひらがな入力画面965の入力文字表示領域966に1又は複数の未確定文字を表示した状態で、第5の文字入力キー914Fが1回押下されることにより操作部942から確定命令がサブCPU941及びICバスB2を順次介して与えられると、当該入力文字表示領域966に表示している未確定文字の入力を確定して確定文字に変更する。
【0838】
この状態で、メインCPU940は、再び第5の文字入力キー914Fが押下されることにより操作部942から変換命令がサブCPU941及びICバスB2を順次介して与えられると、当該第5の文字入力キー914Fの押下回数に応じて、入力文字表示領域966に表示している確定文字に対応する小文字、カタカナ、漢字等の変換文字を順次変更して表示し、かくして所望の変換文字を選択させる。
【0839】
そして、メインCPU940は、入力文字表示領域966に変換文字を表示している状態で文字種変更キー915又は十字キー914Aが押下されると、操作部942からサブCPU941及びICバスB2を順次介して与えられる確定命令に応じて当該変換文字を入力の確定した確定文字とする。
【0840】
因みに、メインCPU940は、十字キー914A及び第1乃至第4の文字入力キー914B乃至914Eの押下に応じてひらがな選択表967上でカーソルを移動させて「や」行及び「わ」行の空白が選択されると、入力対象文字として空白(スペース)も入力させ得るようになされている。
【0841】
また、メインCPU940は、ひらがなの入力処理中に取消キー916が押下されることにより操作部942から取消命令がサブCPU941及びICバスB2を順次介して与えられると、その時点の処理内容を取り消して、取消キー916の押下回数に応じた数だけ前の処理に戻る。
【0842】
すなわち、メインCPU940は、例えば、ひらがな入力画面965の入力文字表示領域966に未確定文字を表示した状態で、取消キー916が1回押下されると、当該入力文字表示領域967から未確定文字を消去して、ひらがな選択表967を利用した入力対象文字の選択可能な状態に戻る。
【0843】
このようにしてメインCPU940は、上述した一連の処理を順次繰り返すことにより所望の文字を順次入力させ得るようになされている。
【0844】
そして、メインCPU940は、ひらがなの入力処理中に例えば文字種変更キー915が短時間に連続して2回押下されると、操作部942からひらがなの入力処理に対する終了命令がサブCPU941及びICバスB2を順次介して与えられる。
【0845】
これによりメインCPU940は、その終了命令に応じてひらがなの入力処理を終了する。
【0846】
因みに、以上説明した文字の入力処理を、「そら」という文字の入力を例として具体的に説明すると、メインCPU940は、まず、表示部913にひらがな入力画面965を表示し、かつひらがな選択表967の「あ」の文字にカーソルを重ねた状態で十字キー914Aの左側隅部914Acが2回押下され、又は当該十字キー914Aの右側隅部914Adが9回押下されると、当該ひらがな選択表967上でカーソルを「あ」の文字上から「さ」の文字上に移動させる。
【0847】
次いで、メインCPU940は、十字キー914Aの上側隅部914Aaが1回押下され、又は当該十字キー914Aの下側隅部914Abが4回押下されると、ひらがな選択表967上でカーソルを「さ」の文字上から「そ」の文字上に移動させると共に、この際、第4の文字入力キー914Eが1回押下されても、ひらがな選択表967上でカーソルを1文字ずつではなく「さ」の文字上から「そ」の文字上に変則的に直接移動させる。
【0848】
この状態で、メインCPU940は、十字キー914Aの中央部914Aeが2回連続して押下されると、「そ」の文字を入力対象の未確定文字として入力文字表示領域966に表示する。
【0849】
続いて、メインCPU940は、十字キー914Aの右側隅部914Adが5回押下され、又は当該十字キー914Aの左側隅部914Acが6回押下されると、当該ひらがな選択表967上でカーソルを「そ」の文字上から「ろ」の文字上に移動させる。
【0850】
そして、メインCPU940は、十字キー914Aの下側隅部914Abが1回押下され、又は当該十字キー914Aの上側隅部914Aaが4回押下されると、ひらがな選択表967上でカーソルを「ろ」の文字上から「ら」の文字上に移動させると共に、この際、第1の文字入力キー914Bが1回押下されても、ひらがな選択表967上でカーソルを「ろ」の文字上から「ら」の文字上に変則的に直接移動させる。
【0851】
この状態で、メインCPU940は、十字キー914Aの中央部914Aeが連続して2回押下されると、「ら」の文字を入力対象の未確定文字として入力文字表示領域966に表示する。
【0852】
ここで、メインCPU940は、第5の文字入力キー914Fが1回押下されると、ひらがな入力画面965の入力文字表示領域966に表示しているひらがなの「そら」の未確定文字を確定文字に変更し、当該「そら」に対する変換要求が特には入力されなければ、例えば引き続き他の文字を入力させる。
【0853】
これに対して、メインCPU940は、ひらがなの「そら」を未確定文字から確定文字に変更した状態で、再び第5の文字入力キー914Fが押下されると、ひらがな入力画面965の入力文字表示領域966において、ひらがなの「そら」の確定文字を当該第5の文字入力キー914Fの押下回数に応じてカタカナの「ソラ」や漢字の「空」等の変換文字に順次変換して表示し、所望の変換文字を表示した後、文字種変更キー915又は十字キー914Aが押下されると、当該変換文字を確定文字に変更する。
【0854】
このようにしてメインCPU940は、ひらがなの入力処理時、十字キー914A及びひらがな選択表967を使用させて入力対象文字を容易に選択させ得るようになされている。
【0855】
また、メインCPU940は、その際、十字キー914Aの中央部914Ae及び第1乃至第4の文字入力キー914B乃至914Eを併用させ、ひらがな選択表967上でカーソルを行は変えずに所望の列の文字上まで変則的に直接移動させることにより文字の入力処理時における操作命令の入力回数を格段的に低減させて入力対象文字をさらに容易に選択させ得るようになされている。
【0856】
また、メインCPU940は、文字種変更キー915が押下されることにより操作部942から入力対象文字の種類としてローマ字を指定するローマ字指定命令がサブCPU941及びICバスB2を順次介して与えられると、システム用メモリ943から予め格納しているローマ字入力画面データをメモリバスB1を介して読み出す。
【0857】
そして、メインCPU940は、システム用メモリ943から読み出したローマ字入力画面データをタイミングジェネレータ946に送出することにより当該タイミングジェネレータ946を介して表示部913にローマ字入力画面データに基づく図65に示すローマ字入力画面968を表示する。
【0858】
ローマ字入力画面968は、上側から下側に渡って入力文字表示領域969と、ローマ字、記号及び数字の文字行列でなるローマ字選択表970とが順番に設けられて構成されている。
【0859】
また、ローマ字選択表970には、「A」乃至「Z」のローマ字の26文字と、「+」及び「−」等の記号の例えば19文字と、「1」乃至「0」の数字の10文字とが11行及び5列の表として選択可能に表示されると共に、初期状態においてローマ字の「A」の文字上に、例えば文字を反転表示させるカーソル(図示せず)が重ねて表示されている。
【0860】
この場合、メインCPU940は、上述したひらがなの入力処理時と同様にして、十字キー914Aの上側隅部914Aa、下側隅部914Ab、左側隅部914Ac及び右側隅部914Adの押下に応じてローマ字選択表970上でカーソルを上下左右に1文字分ずつ移動させると共に、その際、十字キー914Aの中央部914Ae及び第1乃至第4の文字入力キー914B乃至914Eの押下に応じてローマ字選択表970上で指示された列(すなわち、「A」列乃至「E」列)にカーソルを行は変えずに変則的に移動させる。
【0861】
このようにしてメインCPU940は、ローマ字選択表970上で所望の文字を選択させ、当該選択された入力対象文字を十字キー914Aの中央部914Ae及び第5の文字入力キー914F等の押下に応じてローマ字入力画面968の入力文字表示領域969上で未確定文字をそのまま又は小文字等に変換して確定文字として表示し、かくして所望のローマ字、記号及び数字を入力させ得るようになされている。
【0862】
因みに、メインCPU940は、ひらがな及びローマ字の入力処理中に文字種変更キー915が押下されると、操作部942からサブCPU941及びICバスB2を順次介して与えられるローマ字指定命令及びひらがな指定命令に応じて、表示部913にそれまで表示していたひらがな入力画面965をローマ字入力画面968に換え、又はそれまで表示していたローマ字入力画面968をひらがな入力画面965に換える。
【0863】
これによりメインCPU940は、ひらがな、ローマ字、記号及び数字を自在に混在させた文字列を容易に入力させ得るようになされている。
【0864】
ところで、メインCPU940は、図29乃至図31について上述した3次元仮想現実空間画像でなるコンテンツ選択画面を表示部913に表示した状態で、十字キー914Aの上側隅部914Aa、下側隅部914Ab、左側隅部914Ac及び右側隅部914Adが押下されることにより移動方向が指示されると、当該コンテンツ選択画面(店内1階画像及び店内2階画像)内で顧客画像を、指示された方向に自在に移動させることができる。
【0865】
また、メインCPU940は、バーコードを利用して所望のコンテンツデータを選択するための所定のコンテンツ選択画面を表示部913に表示している状態で文字種変更キー915が押下されると、十字キー914A及び第1乃至第5の文字入力キー914B乃至914Fを介して数字を入力し得る数字入力モードに移行する。
【0866】
そして、メインCPU940は、十字キー914A及び第1乃至第5の文字入力キー914B乃至914Fが押下されると、コンテンツ選択画面上でバーコード用の数字を入力させることができる。
【0867】
さらに、メインCPU940は、コンテンツのタイトル等を直接入力してコンテンツデータを選択するための所定のコンテンツ選択画面を表示部913に表示部913に表示している状態で文字種変更キー915が押下されることにより入力対象文字の種類が指定されると、これに応じて上述したひらがな選択表967及びローマ字選択表970のみを表示部913に追加して表示する。
【0868】
これによりメインCPU940は、上述した文字の入力処理時と同様にして、当該コンテンツ選択画面上で所望のコンテンツのタイトルや、顧客氏名等の各種文字を入力させることができる。
【0869】
なお、第10の実施の形態の場合、図63からも明らかなように、端末本体911は、文字入力キー群914の「0」乃至「9」の数字の入力が可能な十字キー914Aの部位(上側隅部914Aa、下側隅部914Ab、左側隅部914Ac、右側隅部914Ad及び中央部914Ae)及び第1乃至第5の文字入力キー914B乃至914Fが携帯電話機、据置型のプッシュホン式の電話機及びパーソナルコンピュータのキーボード等のテンキーとほぼ同じ配列で筐体表面に配置されている。
【0870】
すなわち、端末本体911は、文字入力キー群914において、上段の左から右に渡って「1」乃至「3」を入力するためのキーが配置され、中断に左から右に渡って「4」乃至「6」を入力するためのキーが配置され、下段に左から右に渡って「7」乃至「9」を入力するためのキーが配置され、さらに下段の下側に「0」を入力するためのキーが配置されている。
【0871】
従って、携帯型専用端末910の端末本体911は、すでに携帯型電話機、据置型のプッシュホン式の電話機及びパーソナルコンピュータ等を使用している顧客に文字入力キー群914の配列を新たに覚えさせることなく、日ごろ使い慣れているテンキーの操作と同様にして、何ら違和感なく文字入力キー群914を操作させることができる。
【0872】
また、かかる端末本体911は、テンキーの一部で十字キー914Aを構成して、数字、文字、方向の入力に兼用することにより、筐体表面に設ける操作キーの数を極力低減させることができる。
【0873】
また、かかる端末本体911は、ひらがな選択表967及びローマ字選択表970の列を選択するための母音(「あ」乃至「お」)がローマ字の「N」の文字の左右を反転させてあたかも一筆書きで描けるように、文字入力キー群914の第1及び第3の文字入力キー914B及び914D、十字キー914Aの中央部914Ae、第2及び第4の文字入力キー914C及び914Eに割り当てられている。
【0874】
従って、端末本体911は、ひらがな選択表967及びローマ字選択表970の列を選択するための母音(「あ」乃至「お」)の割り当てられた第1及び第3の文字入力キー914B及び914D、十字キー914Aの中央部914Ae、第2及び第4の文字入力キー914C及び914Eの配置を覚え易くしている。
【0875】
ここで、端末本体911のメインCPU940は、システム用メモリ943に予め格納されている文字入力処理プログラムをメモリバスB1を介して読み出してSDRAM944上で展開する。
【0876】
そして、メインCPU940は、文字の入力処理時、SDRAM944上で展開している文字入力処理プログラムに従って、図66及び図67に示す文字入力処理手順RT38に開始ステップから入ってステップSP451に移る。
【0877】
ステップSP451において、メインCPU940は、文字種変更キー915を介して、入力対象文字の種類(ひらがな及びローマ字)が指定されることを待ち受け、当該入力対象文字の種類が指定されると、ステップSP452に移る。
【0878】
ステップSP452において、メインCPU940は、文字種変更キー915を介して入力されたひらがな指定命令又はローマ字指定命令に応じて、表示部913にひらがな選択表967又はローマ字選択表970を表示してステップSP453に移る。
【0879】
ステップSP453において、メインCPU940は、入力対象文字の種類が変更されたか否かを判断する。
【0880】
このステップSP453において、否定結果を得ることは、入力対象文字の種類が特には変更されず、ステップSP452において表示部913に表示したひらがな選択表967又はローマ字選択表970をそのまま利用してひらがな、又はローマ字、記号、数字が入力されることを意味し、このときメインCPU940は、ステップSP454に移る。
【0881】
ステップSP454において、メインCPU940は、ひらがな選択表967及びローマ字選択表970上のカーソルに対して上下左右の移動方向が指示されたか否かを判断する。
【0882】
このステップSP454において、肯定結果を得ることは、ひらがな選択表967及びローマ字選択表970上のカーソルを上下左右のいずれかの方向に1文字分移動させることを意味し、このときメインCPU940は、ステップSP455に移る。
【0883】
ステップSP455において、メインCPU940は、ステップSP454で十字キー914Aの上側隅部914Aa、下側隅部914Ab、左側隅部914Ac及び右側隅部914Adを介して指示された上下左右のいずれかの方向への移動命令に応じて、ひらがな選択表967及びローマ字選択表970上でカーソルを当該指示された方向へ1文字分移動させてステップSP456に移る。
【0884】
ステップSP456において、メインCPU940は、ひらがな選択表967及びローマ字選択表970上で選択された(すなわち、カーソルを重ねた)文字が入力対象文字として指定されたか否かを判断する。
【0885】
ステップSP456において、肯定結果を得ることは、ひらがな選択表967及びローマ字選択表970上で選択された文字が入力対象文字として指定されたことを意味し、このときメインCPU940は、ステップSP457に移る。
【0886】
ステップSP457において、メインCPU940は、ステップSP456で十字キー914Aの中央部914Aeを介して入力された入力命令に応じて、ひらがな選択表967及びローマ字選択表970上で選択された入力対象文字を未確定文字に変更してステップSP458に移る。
【0887】
ステップSP458において、メインCPU940は、未確定文字が確定されたか否かを判断する。
【0888】
ステップSP458において、肯定結果を得ることは、未確定文字が入力の確定した文字に指定されたことを意味し、このときメインCPU940は、ステップSP459に移る。
【0889】
ステップSP459において、メインCPU940は、ステップSP458で第5の文字入力キー914Fを介して入力された確定命令に応じて、未確定文字を確定文字に変更してステップSP460に移る。
【0890】
ステップSP460において、メインCPU940は、確定文字に対する変換が要求された否かを判断する。
【0891】
ステップSP460において、肯定結果を得ることは、確定文字を小文字やカタカナ、漢字等の対応する変換文字に変換することを意味し、このときメインCPU940は、ステップSP461に移る。
【0892】
ステップSP461において、メインCPU940は、ステップSP460で第5の文字入力キー914Fを介して入力された変換要求に応じて確定文字に対応する変換文字を表示部913に表示してステップSP462に移る。
【0893】
ステップSP462において、メインCPU940は、変換文字が確定されたか否かを判断する。
【0894】
このステップSP462において、肯定結果を得ることは、確定文字に対応する所望の変換文字が入力対象文字として確定されることを意味し、このときメインCPU940は、文字種変更キー915又は十字キー914Aを介して入力された確定命令に応じて変換文字を確定文字に変更してステップSP463に移る。
【0895】
ステップSP463において、メインCPU940は、文字の入力が終了したか否かを判断し、文字種変更キー915を介して終了命令が入力されることにより肯定結果を得ると、ステップSP464に移って文字入力処理手順RT38を終了する。
【0896】
ところで、ステップSP453において肯定結果を得ることは、入力対象文字の種類が変更されたことによりステップSP452において表示部913に表示したひらがな選択表967及びローマ字選択表970のいずれか一方とは異なる他方を利用してひらがな、又はローマ字、記号、数字が入力されることを意味し、このときメインCPU940は、ステップSP465に移る。
【0897】
ステップSP465において、メインCPU940は、ステップSP453で文字種変更キー915を介して新たに入力されたひらがな指定命令又はローマ字指定命令に応じて、表示部913にステップSP452で表示していたひらがな選択表967及びローマ字選択表970のいずれか一方とは異なる他方を表示してステップSP454に移る。
【0898】
また、ステップSP454において、否定結果を得ることは、ひらがな選択表967及びローマ字選択表970上でカーソルを所望の列に変則的に移動させる可能性があることを意味し、このときメインCPU940は、ステップSP466に移る。
【0899】
ステップSP466において、メインCPU940は、ひらがな選択表967及びローマ字選択表970上でカーソルを移動させるための列が指示されたか否かを判断する。
【0900】
ステップSP466において、否定結果を得ることは、ひらがな選択表967及びローマ字選択表970上でカーソルを移動させるための列の指示を見合わせたことを意味し、このときメインCPU940はステップSP453に戻る。
【0901】
これに対してステップSP466において、肯定結果を得ることは、ひらがな選択表967及びローマ字選択表970上でカーソルを移動させるための列が指示されたことにより当該カーソルを変則的に移動させることを意味し、このときメインCPU940は、ステップSP467に移る。
【0902】
ステップSP467において、メインCPU940は、ステップSP466で十字キー914Aの中央部914Ae及び第1乃至第4の文字入力キー914B乃至914Eを介して入力された列の指示命令に応じて、ひらがな選択表967及びローマ字選択表970上でカーソルを行は変えずに指示された列まで直接移動させてステップSP456に移る。
【0903】
さらに、ステップSP456において、否定結果を得ることは、ひらがな選択表967及びローマ字選択表970上でカーソルを移動させながら入力対象文字を選択している途中であることを意味し、このときメインCPU940はステップSP453に戻る。
【0904】
ステップSP458において、否定結果を得ることは、例えば文字を誤って選択したことにより未確定文字の確定を見合わせたことを意味し、このときメインCPU940は、取消キー916を介して入力された取消命令に応じて、当該確定が見合わされた未確定文字を消去してステップSP453に戻る。
【0905】
ステップSP460において、否定結果を得ることは、確定文字を対応する変換文字に変換せずに他の文字を入力し、又は当該確定文字を対応する変換文字に変換せずに文字の入力を終了することを意味し、このときメインCPU940はステップSP463に移る。
【0906】
ステップSP462において、否定結果を得ることは、例えば変換文字を検索した結果、確定文字を誤って入力していたことに気が付いたことを意味し、このときメインCPU940は、取消キー916を介して入力された取消命令に応じて、誤って入力されていた確定文字を消去してステップSP453に戻る。
【0907】
ステップSP463において、否定結果を得ることは、引き続き文字が入力されることを意味し、このときメインCPU940はステップSP453に戻り、当該ステップSP463において肯定結果を得るまでの間、ステップSP463―SP453−SP454−SP455―SP456−SP457−SP458−SP459−SP460−SP461−SP462−SP463の処理ループを繰り返して文字を入力させる。
【0908】
以上の構成において、この携帯型専用端末910の端末本体911では、文字の入力処理時、表示部913にひらがな選択表967及びローマ字選択表970を表示する。
【0909】
この状態で端末本体911は、十字キー914Aの上側隅部914Aa、下側隅部914Ab、左側隅部914Ac及び右側隅部914Adが押下されて、ひらがな選択表967及びローマ字選択表970上のカーソルに対する上下左右の方向への1文字分の移動方向が指示されると、当該ひらがな選択表967及びローマ字選択表970上でカーソルを指示された上下左右の方向へ一文字分だけ移動させる。
【0910】
また、端末本体911は、十字キー914Aの中央部914Ae及び第1乃至第4の文字入力キー914B乃至914Eが押下されて、ひらがな選択表967及びローマ字選択表970上のカーソルに対する移動先の列が指示されると、当該ひらがな選択表967及びローマ字選択表970上でカーソルを行は変えずに指示された列に直接移動させる。
【0911】
従って、端末本体911では、文字の入力処理時、テンキー構成の文字入力キー群914に設けた十字キー914Aの操作に応じて、ひらがな選択表967及びローマ字選択表970上でカーソルを順次1文字分ずつ上下左右に移動させるため、比較的少ない文字入力キーで入力対象文字を容易に選択させることができる。
【0912】
また、端末本体911では、その際、十字キー914Aの中央部914Ae及び第1乃至第4の文字入力キー914B乃至914Eの操作に応じて、ひらがな選択表967及びローマ字選択表970上でカーソルを所望の列まで直接移動させるため、カーソル移動用の操作命令の入力回数を格段的に低減させて入力対象文字をさらに容易に選択させることができる。
【0913】
これに加えて、この端末本体911では、テンキー構成の文字入力キー群914Aに入力可能な文字として数字を割り当てると共に、入力可能な命令として文字の選択表における列の指示命令や、カーソル等の移動対象画像に対する移動方向の指示命令等を割り当てるため、当該文字入力キー群914Aを操作すれば、文字の入力に加えて、コンテンツデータに対応付けているバーコード用の数字を入力して取得対象のコンテンツデータを指定し得ると共に、3次元仮想現実空間画像でなるコンテンツ選択画面上で顧客画像を移動させて取得対象のコンテンツデータを選択させることができる。
【0914】
このため、端末本体911では、文字入力キーの数が比較的少ないテンキー構成の文字入力キー群914だけで、文字の入力、コンテンツデータの選択指定及びコンテンツ選択画像の制御を併用して実行することができる。
【0915】
以上の構成によれば、端末本体911において、文字の入力処理時、十字キー914Aの上側隅部914Aa、下側隅部914Ab、左側隅部914Ac及び右側隅部914Adの押下に応じて、表示部913に表示しているひらがな選択表967及びローマ字選択表970上でカーソルを上下左右の方向へ1文字分ずつ移動させ、十字キー914Aの中央部914Ae及び第1乃至第4の文字入力キー914B乃至914Eの押下に応じて、ひらがな選択表967及びローマ字選択表970上のカーソルを行は変えずに指示された列に直接移動させるようにしたことにより、ひらがな選択表967及びローマ字選択表970上で入力対象文字を容易に選択させることができ、かくして端末本体において文字を格段的に入力し易くし得るデータ提供システムを実現することができる。
【0916】
なお、上述した第10の実施の形態においては、端末本体911の筐体表面に十字キー914A及び第1乃至第5の文字入力キー914B乃至914Fを有する文字入力キー群914を設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、図63との対応部分に同一符号を付して示す図68において、端末本体の筐体正面にテンキー構成でなり、かつ数字の「1」乃至「9」の入力用の文字入力キーが一体化されて略四角形状に形成された一体方向キー971Aと、第5の文字入力キー914Fとを有する文字入力キー群971を設け、又は図63との対応部分に同一符号を付して示す図69において、端末本体の筐体正面にテンキー構成でなり、かつ数字の「1」乃至「9」を入力可能な9個の文字入力キー972A乃至972Iと、第5の文字入力キー914Fとを有する文字入力キー群972を設けるようにしても良い。
【0917】
因みに、図68に示すように、端末本体の筐体正面に設ける文字入力キー群971の一体方向キー971Aは、表示部913に最も近い第1の辺側の中央部に入力可能な文字として数字の「2」が割り当てられると共に、入力可能な命令として上方向への移動命令が割り当てられている。
【0918】
また、一体方向キー971Aは、表示部913と最も離れる第2の辺側の中央部に入力可能な文字として数字の「8」が割り当てられると共に、入力可能な命令として下方向への移動命令が割り当てられている。
【0919】
さらに、一体方向キー971Aは、筐体左側面に最も近い第3の辺側の中央部に入力可能な文字として数字の「4」が割り当てられると共に、入力可能な命令として左方向への移動命令が割り当てられている。
【0920】
さらに、一体方向キー971Aは、筐体右側面に最も近い第4の辺側の中央部に入力可能な文字として数字の「6」が割り当てられると共に、入力可能な命令として右方向への移動命令が割り当てられている。
【0921】
これに加えて、一体方向キー971Aは、第1及び第3の辺が接する右上隅部に入力可能な文字として数字の「1」及び母音の「あ」が割り当てられ、第1及び第4の辺が接する右上隅部に入力可能な文字として数字の「3」及び母音の「え」が割り当てられている。
【0922】
また、一体方向キー971Aは、第2及び第3の辺が接する左下隅部に入力可能な文字として数字の「7」及び母音の「い」が割り当てられ、第2及び第4の辺が接する右下隅部に入力可能な文字として数字の「9」及び母音の「お」が割り当てられている。
【0923】
さらに、一体方向キー971Aは、当該一体方向キー971Aの中心位置を含む中央部に入力可能な文字として数字の「5」及び母音の「う」が割り当てられると共に、入力可能な命令として文字の入力命令が割り当てられている。
【0924】
そして、一体方向キー971Aは、例えば裏面のほぼ中央が支持された状態で筐体表面よりも僅かに突出し、第1乃至第4の辺側の中央部、左上隅部、右上隅部、左下隅部及び右下隅部が押下されると、当該裏面のほぼ中央の支持位置を支点として一体方向キー971Aを傾斜させることにより当該第1乃至第4の辺側の中央部、左上隅部、右上隅部、左下隅部及び右下隅部に割り当てられている文字及び4方向への移動命令を入力し得るようになされている。
【0925】
また、一体方向キー971Aは、中央部が押下されると、当該一体方向キー971Aを特には傾斜させずに筐体表面に押し込まれることにより中央部に割り当てられている文字及び命令を入力し得るようになされている。
【0926】
これにより一体方向キー971Aを有する文字入力キー群971が設けられた端末本体は、当該一体方向キー971Aの押下に応じて、上述した第10の実施の形態による携帯型専用端末910の端末本体911と同様にひらがな選択表967及びローマ字選択表970上でカーソルを1文字ずつ及び変則的に移動させて入力対象文字を容易に選択させ、かくして文字を格段的に入力させ易くすることができる。
【0927】
また、かかる端末本体は、一体方向キー971Aを有する文字入力キー群971を、文字の入力に加えて、3次元仮想現実空間画像でなるコンテンツ選択画面上での顧客画像の移動及び取得対象のコンテンツデータに対応付けているバーコード用の数字の入力にも併用することができる。
【0928】
そして、かかる端末本体は、テンキーの「1」乃至「9」の9個の数字が入力可能な文字入力キーを一体化して1個の一体方向キー971Aとしたことにより、上述した第10の実施の形態による携帯型専用端末910の端末本体911に比べて文字入力キー群971の配置スペースを格段的に小さくすることができ、かくして端末本体911の筐体を小型化することができる。
【0929】
なお、かかる一体方向キー971Aは、第1乃至第4の辺側の中央部にそれぞれ入力可能な移動方向を表す三角形のマークが描かれ、当該マークを一体方向キー971Aの表面とは異なる色に選定することにより移動方向の入力可能な部位及びその移動方向を視覚的に容易に認識させることができる。
【0930】
ところで、この一体方向キー971については、左上隅部に左斜め上方向への移動命令を割り当てると共に、右上隅部に右斜め上方向への移動命令を割り当て、左下隅部に左斜め下方向への移動命令を割り当てると共に、右下隅部に右斜め下方向への移動命令を割り当てることにより、上下左右と、左斜め上方向、右斜め上方向、左斜め下方向及び右斜め下方向との8方向を指示し得るようにすることもできる。
【0931】
このようにすれば、ひらがな選択表967及びローマ字選択表970上で、カーソルを上下左右の4方向のみの指示に比べて少ない操作回数で所望の文字上まで移動させることができ、かくして文字を容易に入力させることができる。
【0932】
また、8方向を指示し得る一体方向キーを用いれば、3次元仮想現実空間画像でなるコンテンツ選択画面上で顧客画像を指示された8方向に自在に移動させることができる。
【0933】
因みに、一体方向キー971について8方向を指示し得るようにする場合には、左上隅部、右上隅部、左下隅部及び右下隅部に母音を割り当てたままにし、入力モードの切換命令に応じて移動方向と列との指示可能な状態を切り換えるようにしても良いし、左上隅部、右上隅部、左下隅部及び右下隅部に母音に代えて移動命令を割り当てるようにしても良い。
【0934】
一方、図69に示すように、端末本体の筐体正面に設ける文字入力キー群971の9個の文字入力キー972A乃至972Iは3行3列に配置されている。
【0935】
この場合、9個の文字入力キー972A乃至972Iのうち上段左側に配置された文字入力キー972Aには入力可能な文字として数字の「1」及び母音の「あ」が割り当てられ、上段中央に配置された文字入力キー972Bには入力可能な文字として数字の「2」が割り当てられ、上段右側に配置された文字入力キー972Cには入力可能な文字として数字の「3」及び母音の「え」が割り当てられている。
【0936】
また、中段左側に配置された文字入力キー972Dには入力可能な文字として数字の「4」が割り当てられ、中段中央に配置された文字入力キー972Eには入力可能な文字として数字の「5」及び母音の「う」が割り当てられ、中段右側に配置された文字入力キー972Fには入力可能な文字として数字の「6」が割り当てられている。
【0937】
さらに、下段左側に配置された文字入力キー972Gには入力可能な文字として数字の「7」及び母音の「い」が割り当てられ、下段中央に配置された文字入力キー972Hには入力可能な文字として数字の「8」が割り当てられ、下段右側に配置された文字入力キー972Iには入力可能な文字として数字の「9」及び母音の「お」が割り当てられている。
【0938】
これに加えて、9個の文字入力キー972A乃至972Iのうち上段中央に配置された文字入力キー972Bには入力可能な命令として上方向への移動命令が割り当てられ、下段中央に配置された文字入力キー972Hには入力可能な命令として下方向への移動命令が割り当てられている。
【0939】
また、中段左側に配置された文字入力キー972Dには入力可能な命令として左方向への移動命令が割り当てられ、中段右側に配置された文字入力キー972Fには入力可能な命令として右方向への移動命令が割り当てられている。
【0940】
これによりかかる文字入力キー群972が設けられた端末本体は、当該文字入力キー群972を、文字の入力に加えて、3次元仮想現実空間画像でなるコンテンツ選択画面上での顧客画像の移動及び取得対象のコンテンツデータに対応付けているバーコード用の数字の入力にも併用することができる。
【0941】
なお、この文字入力キー群972の9個の文字入力キー972A乃至972Iのうち、移動方向を入力し得る4個の文字入力キー972B、972D、972F及び972Hを他の文字入力キー972A、972C、972E、972G及び972Iとは異なる色に選定すれば、移動方向の入力可能な文字入キー972B、972D、972F及び972Hを視覚的に容易に認識させることができる。
【0942】
ところで、図63について上述した文字入力キー群914の十字キー914Aについても、上側隅部914Aa、下側隅部914Ab、左側隅部914Ac及び右側隅部914Adに三角形のマークを描き、他の部位とは異なる色に選定すれば、移動方向の入力可能な部位及びその移動方向を視覚的に容易に認識させることができる。
【0943】
また、文字入力キー群972は、上段左側、下段左側、中段中央、上段右側及び下段右側の文字入力キー972A、972G、972E、972C及び972Iに、母音(「あ」乃至「お」)をローマ字の「N」の文字の左右を反転させてあたかも一筆書きで描けるように割り当てるようにした。
【0944】
しかしながら、文字入力キー群972では、移動方向の命令を割り当てた文字入力キーとは異なる文字入力キーに母音を割り当てれば、これら移動方向の命令及び母音の指示を入力モードの切り換え等を何ら必要とせずに同時並行的に入力することができるため、図70(A)乃至(G)に示すように、これら上段左側、下段左側、中段中央、上段右側及び下段右側の文字入力キー972A、972G、972E、972C及び972Iに、母音(「あ」乃至「お」)をローマ字の「N」の文字やローマ字の「Z」の文字等の種々の線画をあたかも一筆書きで描けるように割り当てても良いし、図71(A)及び(B)に示すように、一筆書きにはとらわれずに種々の線画を描くように割り当てても良い。
【0945】
なお、かかる母音の割り当てについては、図63及び図68について上述した文字入力キー群914及び971にも適用することができる。
【0946】
また、上述した第10の実施の形態においては、文字の入力処理時、表示部913にひらがな選択表967及びローマ字選択表970を表示するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、文字の入力処理時、表示部913にカタカナの文字行列でなるカタカナ選択表や、ローマ字のみ、記号のみ及び数字のみを選択可能なローマ字選択表、記号選択表及び数字選択表、ローマ字及び数字を混在させて選択可能なローマ字及び数字選択表等のように、この他種々の構成の文字選択表を表示するようにしても良い。
【0947】
因みに、ローマ字、記号及び数字の選択表をそれぞれ個別に用意し、これら選択表を例えば11行及び5列で構成すれば、1つの選択表でローマ字及びギリシャ文字等や、アラビア数字及び漢数字等、さらには図65で上述したローマ字選択表970内の記号以上の種々の記号を容易に選択させることができる。
【0948】
さらに、上述した第10の実施の形態においては、母音の割り当てられた十字キー914Aの中央部914Ae及び第1乃至第4の文字入力キー914B乃至914Eの押下に応じて、横長のひらがな選択表967及びローマ字選択表970の横方向の列を指示させるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、図72(A)及び(B)に示すように、縦長のひらがな選択表980及びローマ字選択表981を用いて、十字キー914Aの中央部914Ae及び第1乃至第4の文字入力キー914B乃至914Eの押下に応じて当該ひらがな選択表980及びローマ字選択表981の縦方向の列を指示させるようにしても良く、このようにしてもカーソルを変則的に移動させることができるため、上述した第10の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0949】
さらに、上述した第10の実施の形態においては、ひらがな選択表967及びローマ字選択表970上でカーソルを任意の行から他の行に移動させる際、当該カーソルを列を変えずに移動させるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ひらがな選択表967及びローマ字選択表970上でカーソルを任意の行から他の行に移動させる際、当該カーソルを任意の行から一旦自動で行は変えずに特定の列に移動させた後、当該列は変えずに他の行に移動させるようにしても良い。
【0950】
さらに、上述した第10の実施の形態においては、十字キー914Aの上側隅部914Aa、下側隅部914Ab、左側隅部914Ac及び右側隅部914Adの1回の押下に応じて、ひらがな選択表967及びローマ字選択表970上でカーソルを指示された方向に1文字分だけ移動させるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、十字キー914Aの上側隅部914Aa、下側隅部914Ab、左側隅部914Ac及び右側隅部914Adの1回の押下時間に応じて、ひらがな選択表967及びローマ字選択表970上でカーソルを指示された方向に所定数の文字分だけ移動させるようにしても良い。
【0951】
このようにすれば、十字キー914Aの上側隅部914Aa、下側隅部914Ab、左側隅部914Ac及び右側隅部914Adの1回の押下時間が比較的長いとき、ひらがな選択表967及びローマ字選択表970上でカーソルを指示された方向に沿って連続する文字上に順番に重ねながら移動させることができ、入力対象文字を選択する際に十字キー914Aの上側隅部914Aa、下側隅部914Ab、左側隅部914Ac及び右側隅部914Adの押下回数を低減させることができる。
【0952】
さらに、上述した第10の実施の形態においては、ひらがな選択表967及びローマ字選択表970上でカーソルを行及び列の双方に渡って移動させて入力対象文字を選択させるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば図73に示すように、ひらがなの「あ」乃至「ん」の1列のみから構成されたひらがな選択表982を表示部913に表示し、十字キー914Aの左側隅部914Ac及び右側隅部914Adの押下に応じて、当該ひらがな選択表982上でカーソルを所望の行まで移動させた後、十字キー914Aの中央部914Ae及び第1乃至第4の文字入力キー914B乃至914Eの押下に応じて当該所望の行内の、指示された母音に対応する文字(母音及び子音)を選択させて表示するようにしても良い。
【0953】
ここで、図64について上述したひらがな選択表967は一般的な表であり、表示部913にひらがな選択表982を表示すれば、ひらがな選択表967を容易に想起させて入力対象文字を選択させることができる。また、表示部913において、ひらがな選択表982を表示するための領域を大幅に小さくすることができ、その分、入力の確定した多数の文字を表示することができる。
【0954】
さらに、上述した第10の実施の形態においては、携帯型専用端末910において、端末本体911のメインCPU940が、システム用メモリ943に予め格納された文字入力プログラム等の各種プログラムに従って、図66及び図67について上述した文字入力処理手順を実行すると共に、図4について上述した記録制御部81、再生制御部84及び要求データ生成部86、図11について上述した要求データ生成部241、記録制御部245及び再生制御部248、図25について上述した要求データ生成部270、図28について上述した再生制御部342、要求データ生成部344及び記録制御部347、図38について上述した操作情報判別部541、要求データ生成部542、判別部545、記録制御部546及び再生制御部548、図45について上述した要求データ生成部630と同様の処理を実行するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これら各種プログラムの格納されたプログラム格納媒体を端末本体911にインストールすることにより文字入力処理手順等の各種処理を実行するようにしても良い。
【0955】
因みに、このような上述した各種処理を実行するための各種プログラムを携帯型専用端末910の端末本体911にインストールして実行可能な状態にするためのプログラム格納媒体としては、例えばフレキシブルディスク、CD−ROM、DVD等のパッケージメディアのみならず、各種プログラムが一時的もしくは永続的に格納される半導体メモリや磁気ディスク等で実現しても良い。また、これらプログラム格納媒体に各種プログラムを格納する手段としては、ローカルエリアネットワークやインターネット、デジタル衛星放送等の有線及び無線通信媒体を利用しても良く、ルータやモデム等の各種通信インターフェイスを介して格納するようにしても良い。
【0956】
(12)他の実施の形態
なお、上述した第1乃至第10の実施の形態においては、本発明による文字入力装置として、図59乃至図73について上述した携帯型専用端末910の端末本体911を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、文字を入力することができれば、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistance )、据置型のプッシュホン式の電話機等の電子機器のように、この他種々の文字入力装置を広く適用することができる。
【0957】
また、上述した第1乃至第10の実施の形態においては、文字行列の少なくとも一列を表示する表示手段として、図59乃至図73について上述した表示部913を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、文字行列の少なくとも一列を表示することができれば、端末本体911に外付け可能な表示部等のように、この他種々の表示手段を広く適用することができる。
【0958】
さらに、上述した第1乃至第10の実施の形態においては、文字行列の行と平行でかつ互いに反対向きの第1及び第2の方向と、文字行列の列と平行でかつ互いに反対向きの第3及び第4の方向とを指示するための方向指示手段として、図59乃至図73について上述した文字入力キー群914、971、972の十字キー914A、一体方向キー971A、文字入力キー972B、972D、972F、972Hを適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、文字行列の行と平行でかつ互いに反対向きの第1及び第2の方向と、文字行列の列と平行でかつ互いに反対向きの第3及び第4の方向とを指示することができれば、この他種々の形状及び構成の方向指示手段を広く適用することができる。
【0959】
さらに、上述した第1乃至第10の実施の形態においては、文字行列の列を指示するための列指示手段として、図59乃至図73について上述した文字入力キー群914、971、972の十字キー914Aの中央部914Ae及び第1乃至第4の文字入力キー914B乃至914E、一体方向キー971A、文字入力キー972A、972C、972E、972G、972Iを適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、文字行列の列を指示することができれば、この他種々の形状及び構成の列指示手段を広く適用することができる。
【0960】
さらに、上述した第1乃至第10の実施の形態においては、方向指示手段及び列指示手段を介して指示された第1乃至第4の方向及び列に応じて、文字行列内で選択された入力対象文字を認識する文字認識手段として、図59乃至図73について上述したメインCPU940を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、方向指示手段及び列指示手段を介して指示された第1乃至第4の方向及び列に応じて、文字行列内で選択された入力対象文字を認識することができれば、マイクロプロセッサ等のように、この他種々の文字認識手段を広く適用することができる。
【0961】
さらに、上述した第1乃至第10の実施の形態においては、表示手段に文字行列内の仮名を指示する指示子を表示し、方向指示手段及び列指示手段を介して指示された第1乃至第4の方向及び列に応じて、文字行列上で指示子を移動させる表示制御手段として、図59乃至図73について上述したメインCPU940を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、表示手段に文字行列内の仮名を指示する指示子を表示し、方向指示手段及び列指示手段を介して指示された第1乃至第4の方向及び列に応じて、文字行列上で指示子を移動させることができれば、マイクロプロセッサ等のように、この他種々の表示制御手段を広く適用することができる。
【0962】
さらに、上述した第1乃至第10の実施の形態においては、一体方向キーを介して第1乃至第8の方向を指示可能な方向指示モードと、一体方向キーを介して数字を入力可能な数字入力モードを選択するためのモード選択手段として、図59乃至図73について上述した文字種変更キー915を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、一体方向キーを介して第1乃至第8の方向を指示可能な方向指示モードと、一体方向キーを介して数字を入力可能な数字入力モードを選択することができれば、他の命令等が合わせて割り当てられた操作キー等のように、この他種々のモード選択手段を広く適用することができる。
【0963】
さらに、上述した第1乃至第10の実施の形態においては、所定の基準点の周囲に等角度間隔で設けられた8個の入力部と、基準点に設けられた1個の入力部とが一体化され、8個の入力部に基準点から等角度間隔で周囲に向く第1乃至第8の方向を指示するための方向指示命令が割り当てられ、かつ8個の入力部及び1個の入力部に入力可能な文字としてそれぞれ異なる一桁の数字が割り当てられた一体方向キーとして、図59乃至図73について上述した文字入力キー群971の一体方向キー971Aを適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、所定の基準点の周囲に等角度間隔で設けられた8個の入力部と、基準点に設けられた1個の入力部とが一体化され、8個の入力部に基準点から等角度間隔で周囲に向く第1乃至第8の方向を指示するための方向指示命令が割り当てられ、かつ8個の入力部及び1個の入力部に入力可能な文字としてそれぞれ異なる一桁の数字が割り当てられれば、この他種々の形状及び構成の一体方向キーを広く適用することができる。
【0964】
さらに、上述した第1乃至第10の実施の形態においては、文字行列と、当該文字行列内の文字を指示する指示子とを表示する表示手段として、図59乃至図73について上述した表示部913を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、文字行列と、当該文字行列内の文字を指示する指示子とを表示することができれば、端末本体911に外付け可能な表示部等のように、この他種々の表示手段を広く適用することができる。
【0965】
さらに、上述した第1乃至第10の実施の形態においては、モード選択手段を介して方向指示モードが選択されたとき、一体方向キーを介して指示された第1乃至第8の方向に応じて文字行列上で指示子を移動させる表示制御手段として、図59乃至図73について上述したメインCPU940を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、モード選択手段を介して方向指示モードが選択されたとき、一体方向キーを介して指示された第1乃至第8の方向に応じて文字行列上で指示子を移動させることができれば、マイクロプロセッサ等のように、この他種々の表示制御手段を広く適用することができる。
【0966】
さらに、上述した第1乃至第10の実施の形態においては、文字行列上で移動させる指示子として、図59乃至図73について上述した文字を反転表示させるカーソルを適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、文字の背景を反転表示するカーソルや、文字を指示する矢印等の種々の形状の画像のように、この他種々の指示子を広く適用することができる。
【0967】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、表示手段に選択可能な多数の文字の複数行及び複数列の一覧表でなる文字行列の少なくとも一列を表示し、文字認識手段において、文字行列の行と平行でかつ互いに反対向きの第1及び第2の方向と、文字行列の列と平行でかつ互いに反対向きの第3及び第4の方向とを指示するための方向指示手段を介して指示された第1及び第2の方向に応じて文字行列内で入力対象文字の選択用に列は変えずに行を順次1行ずつ変え、また方向指示手段を介して指示された第3及び第4の方向に応じて文字行列内で入力対象文字の選択用に行は変えずに列を順次1列ずつ変え、さらに文字行列の所望の一列を直接指示するための列指示手段を介して直接指示された所望の一列に応じて文字行列内で入力対象文字の選択用に行は変えずに変則的に列を直接変えるようにして文字行列内で選択された入力対象文字を認識するようにしたことにより、第1乃至第4の方向の指示に応じて文字行列内で行及び列を順次1行及び1列ずつ変えて所望の入力対象文字を選択させ得ると共に、この際、所望の一列の直接指示に応じて文字行列内で他の列から行は変えずに直接指示された所望の一列の文字を入力対象文字として直接選択させることができ、かくして文字を格段的に入力し易くすることができる。
【0968】
また、表示手段に選択可能な多数の文字の複数行及び複数列の一覧表でなる文字行列と当該文字行列内の文字を指示する指示子とを表示し、表示制御手段において、所定の基準点の周囲に等角度間隔で設けられた8個の入力部と、基準点に設けられた1個の入力部とが一体化され、8個の入力部に基準点から等角度間隔で周囲に向く第1乃至第8の方向を指示するための方向指示命令が割り当てられ、かつ当該第1乃至第8の方向が割り当てられた8個の入力部のうち、文字行列の行と平行でかつ互いに反対向きの第1及び第2の方向と、文字行列の列と平行でかつ互いに反対向きの第3及び第4の方向とが割り当てられた4個の入力部を除く他の4個の入力部と、1個の入力部とにそれぞれ文字行列の異なる第1乃至第5の列を直接指示するための列指示命令が割り当てられ、さらに8個の入力部及び1個の入力部に入力可能な文字としてそれぞれ異なる一桁の数字が割り当てられた一体方向キーを介して第1乃至第8の方向を指示可能な方向指示モードと、一体方向キーを介して第1乃至第4の方向及び第1乃至第5の列を指示可能な方向及び列指示モードと、一体方向キーを介して数字を入力可能な数字入力モードとを選択するためのモード選択手段を介して方向指示モードが選択されると、一体方向キーを介して指示された第1乃至第8の方向に応じて文字行列上で指示子を移動させ、モード選択手段を介して方向及び列指示モードが選択されると、一体方向キーを介して指示された第1乃至第4の方向及び当該一体方向キーを介して直接指示された第1乃至第5の列に応じて文字行列上で指示子を移動させるようにしたことにより、第1乃至第8の方向の指示に応じて文字行列で指示を8方向に自在に移動させて所望の入力対象文字を選択させることができ、また第1乃至第4の方向の指示に応じて文字行列内で行及び列を順次1行及び1列ずつ変えて所望の入力対象文字を選択させ得ると共に、この際、所望の一列の直接指示に応じて文字行列内で他の一列から行は変えずに直接指示された所望の一列の文字を入力対象文字として直接選択させることができ、かくして文字を格段的に入力し易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】データ提供システムによるインターネットの利用形態を示す概念図である。
【図2】顧客にレンタルした携帯型専用端末の利用形態を示す略線図である。
【図3】顧客に販売した携帯型専用端末の利用形態を示す略線図である。
【図4】本説明によるデータ提供システムの構成の第1の実施の形態を示すブロック図である。
【図5】第2の実施の形態によるデータ提供システムの構成を示すブロック図である。
【図6】コンテンツデータに付加するヘッダデータのデータフォーマットを示す略線図である。
【図7】データ提供システムにおけるレンタル予約処理手順を示すフローチャートである。
【図8】第3の実施の形態によるデータ提供システムの構成を示すブロック図である。
【図9】コンテンツサーバからコンテンツデータを取得するためのコンテンツ取得要求データのデータフォーマットを示す略線図である。
【図10】データ提供システムにおけるレンタル予約処理手順を示すフローチャートである。
【図11】第4の実施の形態によるデータ提供システムの構成を示すブロック図である。
【図12】広告主企業登録情報の構成を示す略線図である。
【図13】顧客登録情報の構成を示す略線図である。
【図14】顧客と広告主及び企業との契約条件を示す略線図である。
【図15】顧客によるインターネットの利用により更新した顧客登録情報の構成を示す略線図である。
【図16】マッチング部の構成を示すブロック図である。
【図17】広告主企業紹介情報の構成を示す略線図である。
【図18】顧客紹介情報の構成を示す略線図である。
【図19】契約成立により更新した広告主企業情報の構成を示す略線図である。
【図20】契約成立により更新した顧客登録情報の構成を示す略線図である。
【図21】データ提供システムにおける広告主企業登録処理手順を示すフローチャートである。
【図22】データ提供システムにおける広告主企業紹介処理手順を示すフローチャートである。
【図23】データ提供システムにおける広告主企業紹介処理手順を示すフローチャートである。
【図24】データ提供システムにおける契約処理手順を示すフローチャートである。
【図25】第5の実施の形態によるデータ提供システムの構成を示すブロック図である。
【図26】マッチング部の構成を示すブロック図である。
【図27】データ提供システムにおける広告主企業紹介処理手順を示すフローチャートである。
【図28】第6の実施の形態によるデータ提供システムの構成を示すブロック図である。
【図29】取扱店の店内を表す3次元仮想現実空間画像を用いたコンテンツ選択画面の構成を示す略線図である。
【図30】コンテンツ選択画面における宣伝データの再生の説明に供する略線図である。
【図31】顧客の要求に応じてカスタマイズしたコンテンツ選択画面の構成を示す略線図である。
【図32】データ提供システムにおけるコンテンツ選択画面データを用いたコンテンツ提供処理手順を示すフローチャートである。
【図33】データ提供システムにおけるコンテンツ提供処理手順のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図34】データ提供システムにおけるカスタマイズ処理手順を示すフローチャートである。
【図35】データ提供システムにおけるカスタマイズ画面データを用いたコンテンツ提供処理手順を示すフローチャートである。
【図36】第6の実施の形態に対する他の実施の形態によるコンテンツ選択画面のカスタマイズの説明に供する概念図である。
【図37】コンテンツサーバからデータ提供サーバへのコンテンツデータの提供の方法の説明に供する略線図である。
【図38】第7の実施の形態によるデータ提供システムの構成を示すブロック図である。
【図39】コンテンツデータのレンタルの説明に供する略線図である。
【図40】等価交換の要求の説明に供する略線図である。
【図41】シングル曲のコンテンツデータとシングルCDのパッケージメディアとの等価交換の説明に供する概念図である。
【図42】等価交換によるパッケージメディアの配送の説明に供する概念図である。
【図43】データ提供システムにおける等価交換処理手順を示すフローチャートである。
【図44】データ提供システムにおける等価交換処理手順を示すフローチャートである。
【図45】第8の実施の形態によるデータ提供システムの構成を示すブロック図である。
【図46】等価交換の要求の説明に供する略線図である。
【図47】パッケージメディアデータベース内のデータテーブルの構成を示す略線図である。
【図48】複数のコンテンツデータとアルバムCDのパッケージメディアとの等価交換の説明に供する概念図である。
【図49】データ提供システムにおける等価交換処理手順を示すフローチャートである。
【図50】データ提供システムにおける等価交換処理手順を示すフローチャートである。
【図51】第9の実施の形態によるデータ提供システムの構成を示す略線図である。
【図52】システム管理サーバの回路構成を示すブロック図である。
【図53】リクエスト端末の回路構成を示すブロック図である。
【図54】データ提供サーバの回路構成を示すブロック図である。
【図55】パッケージ提供サーバの回路構成をブロック図である。
【図56】広告主企業サーバの回路構成を示すブロック図である。
【図57】携帯型専用端末の構成を示す略線的外観図である。
【図58】携帯型専用端末の回路構成を示すブロック図である。
【図59】第10の実施の形態によるデータ提供システムの構成を示す略線図である。
【図60】携帯型専用端末の構成を示す略線的外観図である。
【図61】端末本体の背面の構成を示す略線的外観図である。
【図62】携帯型専用端末の回路構成を示すブロック図である。
【図63】文字入力キー群の構成を示す略線図である。
【図64】ひらがな入力画面の構成を示す略線図である。
【図65】ローマ字入力画面の構成を示す略線図である。
【図66】文字入力処理手順を示すフローチャートである。
【図67】文字入力処理手順を示すフローチャートである。
【図68】第10の実施の形態に対する他の実施の形態による文字入力キー群の構成を示す略線図である。
【図69】第10の実施の形態に対する他の実施の形態による文字入力キー群の構成を示す略線図である。
【図70】第10の実施の形態に対する他の実施の形態による文字入力キーへの母音の割り当ての説明に供する略線図である。
【図71】第10の実施の形態に対する他の実施の形態による文字入力キーへの母音の割り当ての説明に供する略線図である。
【図72】第10の実施の形態に対する他の実施の形態によるひらがな選択表及びローマ字選択表の構成を示す略線図である。
【図73】第10の実施の形態に対する他の実施の形態によるひらがな選択表の構成を示す略線図である。
【符号の説明】
900……データ提供システム、910……携帯型専用端末、911……端末本体、914、971、972……文字入力キー群、914A……十字キー、914Aa……上側隅部、914Ab……下側隅部、914Ac……左側隅部、914Ad……右側隅部、914Ae……中央部、914B……第1の文字入力キー、914C……第2の文字入力キー、914D……第3の文字入力キー、914E……第4の文字入力キー、914F……第5の文字入力キー、915……文字種変更キー、940……メインCPU、913……表示部、942……操作部、946……タイミングジェネレータ、967、980、982……ひらがな選択表、970、981……ローマ字選択表、971A……一体方向キー、972A乃至972I……文字入力キー、RT38……文字入力処理手順。

Claims (45)

  1. 選択可能な多数の文字の複数行及び複数列の一覧表でなる文字行列の少なくとも一列を表示する表示手段と、
    上記文字行列の上記行と平行でかつ互いに反対向きの第1及び第2の方向と、上記文字行列の上記列と平行でかつ互いに反対向きの第3及び第4の方向とを指示するための方向指示手段と、
    上記文字行列の所望の一列を直接指示するための列指示手段と、
    上記方向指示手段を介して指示された上記第1及び第2の方向に応じて上記文字行列内で入力対象文字の選択用に上記列は変えずに上記行を順次1行ずつ変え、また上記方向指示手段を介して指示された上記第3及び第4の方向に応じて上記文字行列内で上記入力対象文字の選択用に上記行は変えずに上記列を順次1列ずつ変え、さらに上記列指示手段を介して直接指示された上記所望の一列に応じて上記文字行列内で上記入力対象文字の選択用に上記行は変えずに変則的に上記列を直接変えるようにして上記文字行列内で選択された上記入力対象文字を認識する文字認識手段と
    を具えることを特徴とする文字入力装置。
  2. 上記表示手段は、
    選択可能な母音及び子音の仮名の複数行及び複数列の一覧表でなる上記文字行列の少なくとも一列を表示し、
    上記文字認識手段は、
    上記方向指示手段を介して指示された上記第1及び第2の方向と、上記列指示手段を介して直接指示され上記文字行列内の上記母音に対応付けられた上記所望の一列とに応じて、上記文字行列内で選択された上記入力対象文字を認識する
    ことを特徴とする請求項1に記載の文字入力装置。
  3. 上記文字認識手段は、
    上記方向指示手段を介して指示された上記第1乃至第4の方向に応じて、上記文字行列内で選択された上記入力対象文字を認識する
    ことを特徴とする請求項2に記載の文字入力装置。
  4. 上記表示手段に上記文字行列内の上記仮名を指示する指示子を表示し、上記方向指示手段を介して指示された上記第1乃至第4の方向及び上記列指示手段を介して直接指示された上記所望の一列に応じて、上記文字行列上で上記指示子を移動させる表示制御手段
    を具えることを特徴とする請求項3に記載の文字入力装置。
  5. 上記方向指示手段は、
    四辺形の4辺のそれぞれほぼ中央に対応させた方向指示入力部を有し、当該各方向指示入力部に、上記四辺形の中心から上記4辺の上記ほぼ中央に向く上記第1乃至第4の方向を指示するための方向指示命令が割り当てられ、
    上記列指示手段は、
    上記四辺形の4隅及び上記中心に対応させた列指示入力部を有し、当該各列指示入力部に上記文字行列の上記所望の一列を直接指示するための列指示命令が割り当てられた
    ことを特徴とする請求項4に記載の文字入力装置。
  6. 上記表示手段は、
    所定の店の店内及び当該店に来店した顧客を再現した3次元仮想現実空間画像を表示し、
    上記表示制御手段は、
    上記方向指示手段を介して指示された第1乃至第4の方向に応じて上記3次元仮想現実空間画像内で上記顧客の画像を移動させる
    ことを特徴とする請求項5に記載の文字入力装置。
  7. 上記列指示手段は、
    各上記列指示入力部に、上記四辺形の上記中心から上記4隅に向く第5乃至第8の方向を指示するための方向指示命令が割り当てられ、上記方向指示手段と一体化された上記四辺形の一体方向キーでなり、
    上記表示制御手段は、
    上記一体方向キーを介して指示された上記第1乃至第8の方向に応じて上記3次元仮想現実空間画像内で上記顧客の画像を移動させる
    ことを特徴とする請求項6に記載の文字入力装置。
  8. 上記一体方向キーは、
    各上記方向指示入力部及び各上記列指示入力部に入力可能な文字としてそれぞれ異なる一桁の数字が割り当てられた
    ことを特徴とする請求項9に記載の文字入力装置。
  9. 上記一体方向キーを介して上記第1乃至第8の方向を指示可能な方向指示モードと、上記一体方向キーを介して上記数字を入力可能な数字入力モードを選択するためのモード選択手段
    を具え、
    上記モード選択手段を介して上記数字入力モードが選択されたとき、上記一体方向キーを介して、所望の取得データに対応付けられている数字でなる識別情報を入力させる
    ことを特徴とする請求項8に記載の文字入力装置。
  10. 選択可能な多数の文字の複数行及び複数列の一覧表でなる文字行列の少なくとも一列を表示する表示ステップと、
    上記文字行列の上記行と平行でかつ互いに反対向きの第1及び第2の方向と、上記文字行列の上記列と平行でかつ互いに反対向きの第3及び第4の方向とを指示するための方向指示手段を介して指示された上記第1及び第2の方向に応じて上記文字行列内で入力対象文字の選択用に上記列は変えずに上記行を順次1行ずつ変え、また上記方向指示手段を介して指示された上記第3及び第4の方向に応じて上記文字行列内で上記入力対象文字の選択用に上記行は変えずに上記列を順次1列ずつ変え、さらに上記文字行列の所望の一列を直接指示するための列指示手段を介して直接指示された上記所望の一列に応じて上記文字行列内で上記入力対象文字の選択用に上記行は変えずに変則的に上記列を直接変えるようにして上記文字行列内で選択された上記入力対象文字を認識する文字認識ステップと
    を具えることを特徴とする文字入力方法。
  11. 上記表示ステップは、
    選択可能な母音及び子音の仮名の複数行及び複数列の一覧表でなる上記文字行列の少なくとも一列を表示し、
    上記文字認識ステップは、
    上記方向指示手段を介して指示された上記第1及び第2の方向と、上記列指示手段を介して直接指示され上記文字行列内の上記母音に対応付けられた上記所望の一列とに応じて、上記文字行列内で選択された上記入力対象文字を認識する
    ことを特徴とする請求項10に記載の文字入力方法。
  12. 上記文字認識ステップは、
    上記方向指示手段を介して指示された上記第1乃至第4の方向に応じて、上記文字行列内で選択された上記入力対象文字を認識する
    ことを特徴とする請求項11に記載の文字入力方法。
  13. 上記方向指示手段を介して指示された上記第1乃至第4の方向及び上記列指示手段を介して直接指示された上記所望の一列に応じて、上記文字行列上で上記仮名を指示する指示子を移動させる表示制御ステップ
    を具えることを特徴とする請求項12に記載の文字入力方法。
  14. 上記文字認識ステップは、
    四辺形の4辺のそれぞれほぼ中央に対応させた方向指示入力部を有し、当該各方向指示入力部に、上記四辺形の中心から上記4辺の上記ほぼ中央に向く上記第1乃至第4の方向を指示するための方向指示命令が割り当てられた上記方向指示手段を介して指示された上記第1乃至第4の方向と、上記四辺形の4隅及び上記中心に対応させた列指示入力部を有し、当該各列指示入力部に上記文字行列の上記所望の一列を直接指示するための列指示命令が割り当てられた上記列指示手段を介して直接指示された上記所望の一列とに応じて、上記文字行列内で選択された上記入力対象文字を認識する
    ことを特徴とする請求項13に記載の文字入力方法。
  15. 上記表示ステップは、
    所定の店の店内及び当該店に来店した顧客を再現した3次元仮想現実空間画像を表示し、
    上記表示制御ステップは、
    上記方向指示手段を介して指示された第1乃至第4の方向に応じて上記3次元仮想現実空間画像内で上記顧客の画像を移動させる
    ことを特徴とする請求項14に記載の文字入力方法。
  16. 上記表示制御ステップは、
    各上記列指示入力部に、上記四辺形の上記中心から上記4隅に向く第5乃至第8の方向を指示するための方向指示命令が割り当てられた上記列指示手段と、上記方向指示手段とが一体化された上記四辺形の一体方向キーを介して指示された上記第1乃至第8の方向に応じて上記3次元仮想現実空間画像内で上記顧客の画像を移動させる
    ことを特徴とする請求項15に記載の文字入力方法。
  17. 各上記方向指示入力部及び各上記列指示入力部に入力可能な文字としてそれぞれ異なる一桁の数字が割り当てられた上記一体方向キーを介して上記第1乃至第8の方向を指示可能な方向指示モードと、上記一体方向キーを介して上記数字を入力可能な数字入力モードを選択するためのモード選択手段を介して上記数字入力モードが選択されたとき、上記一体方向キーを介して、所望の取得データに対応付けられている数字でなる識別情報を入力させる識別情報入力ステップ
    を具えることを特徴とする請求項16に記載の文字入力方法。
  18. 文字入力装置に対して、
    選択可能な多数の文字の複数行及び複数列の一覧表でなる文字行列の少なくとも一列を表示する表示ステップと、
    上記文字行列の上記行と平行でかつ互いに反対向きの第1及び第2の方向と、上記文字行列の上記列と平行でかつ互いに反対向きの第3及び第4の方向とを指示するための方向指示手段を介して指示された上記第1及び第2の方向に応じて上記文字行列内で入力対象文字の選択用に上記列は変えずに上記行を順次1行ずつ変え、また上記方向指示手段を介して指示された上記第3及び第4の方向に応じて上記文字行列内で上記入力対象文字の選択用に上記行は変えずに上記列を順次1列ずつ変え、さらに上記文字行列の所望の一列を直接指示するための列指示手段を介して直接指示された上記所望の一列に応じて上記文字 行列内で上記入力対象文字の選択用に上記行は変えずに変則的に上記列を直接変えるようにして上記文字行列内で選択された上記入力対象文字を認識する文字認識ステップと
    実行させるための文字入力処理プログラムが格納された文字入力処理プログラム格納媒体。
  19. 上記文字入力装置に対して、
    上記表示ステップは、
    選択可能な母音及び子音の仮名の複数行及び複数列の一覧表でなる上記文字行列の少なくとも一列を表示し、
    上記文字認識ステップは、
    上記方向指示手段を介して指示された上記第1及び第2の方向と、上記列指示手段を介して直接指示され上記文字行列内の上記母音に対応付けられた上記所望の一列とに応じて、上記文字行列内で選択された上記入力対象文字を認識する
    ような処理を実行させるための上記文字入力処理プログラムが格納されたことを特徴とする請求項18に記載の文字入力処理プログラム格納媒体。
  20. 上記文字入力装置に対して、
    上記文字認識ステップは、
    上記方向指示手段を介して指示された上記第1乃至第4の方向に応じて、上記文字行列内で選択された上記入力対象文字を認識する
    ような処理を実行させるための上記文字入力処理プログラムが格納されたことを特徴とする請求項19に記載の文字入力処理プログラム格納媒体。
  21. 上記文字入力装置に対して、
    上記方向指示手段を介して指示された上記第1乃至第4の方向及び上記列指示手段を介して直接指示された上記所望の一列に応じて、上記文字行列上で上記仮名を指示する指示子を移動させる表示制御ステップ
    を実行させるための上記文字入力処理プログラムが格納されたことを特徴とする請求項20に記載の文字入力処理プログラム格納媒体。
  22. 上記文字入力装置に対して、
    上記文字認識ステップは、
    四辺形の4辺のそれぞれほぼ中央に対応させた方向指示入力部を有し、当該各方向指示入力部に、上記四辺形の中心から上記4辺の上記ほぼ中央に向く上記第1乃至第4の方向を指示するための方向指示命令が割り当てられた上記方向指示手段を介して指示された上記第1乃至第4の方向と、上記四辺形の4隅及び上記中心に対応させた列指示入力部を有し、当該各列指示入力部に上記文字行列の上記所望の一列を直接指示するための列指示命令が割り当てられた上記列指示手段を介して直接指示された上記所望の一列とに応じて、上記文字行列内で選択された上記入力対象文字を認識する
    ような処理を実行させるための上記文字入力処理プログラムが格納されたことを特徴とする請求項21に記載の文字入力処理プログラム格納媒体。
  23. 上記文字入力装置に対して、
    上記表示ステップは、
    所定の店の店内及び当該店に来店した顧客を再現した3次元仮想現実空間画像を表示し、
    上記表示制御ステップは、
    上記方向指示手段を介して指示された第1乃至第4の方向に応じて上記3次元仮想現実空間画像内で上記顧客の画像を移動させる
    ような処理を実行させるための上記文字入力処理プログラムが格納されたことを特徴とする請求項22に記載の文字入力処理プログラム格納媒体。
  24. 上記文字入力装置に対して、
    上記表示制御ステップは、
    各上記列指示入力部に、上記四辺形の上記中心から上記4隅に向く第5乃至第8の方向を指示するための方向指示命令が割り当てられた上記列指示手段と、上記方向指示手段とが一体化された上記四辺形の一体方向キーを介して指示された上記第1乃至第8の方向に応じて上記3次元仮想現実空間画像内で上記顧客の画像を移動させる
    ような処理を実行させるための上記文字入力処理プログラムが格納されたことを特徴とする請求項23に記載の文字入力処理プログラム格納媒体。
  25. 上記文字入力装置に対して、
    各上記方向指示入力部及び各上記列指示入力部に入力可能な文字としてそれぞれ異なる一桁の数字が割り当てられた上記一体方向キーを介して上記第1乃至第8の方向を指示可能な方向指示モードと、上記一体方向キーを介して上記数字を入力可能な数字入力モードを選択するためのモード選択手段を介して上記数字入力モードが選択されたとき、上記一体方向キーを介して、所望の取得データに対応付けられている数字でなる識別情報を入力させる識別情報入力ステップ
    を実行させるための上記文字入力処理プログラムが格納されたことを特徴とする請求項24に記載の文字入力処理プログラム格納媒体。
  26. 文字入力装置に対して、
    選択可能な多数の文字の複数行及び複数列の一覧表でなる文字行列の少なくとも一列を表示する表示ステップと、
    上記文字行列の上記行と平行でかつ互いに反対向きの第1及び第2の方向と、上記文字行列の上記列と平行でかつ互いに反対向きの第3及び第4の方向とを指示するための方向指示手段を介して指示された上記第1及び第2の方向に応じて上記文字行列内で入力対象文字の選択用に上記列は変えずに上記行を順次1行ずつ変え、また上記方向指示手段を介して指示された上記第3及び第4の方向に応じて上記文字行列内で上記入力対象文字の選択用に上記行は変えずに上記列を順次1列ずつ変え、さらに上記文字行列の所望の一列を直接指示するための列指示手段を介して直接指示された上記所望の一列に応じて上記文字行列内で上記入力対象文字の選択用に上記行は変えずに変則的に上記列を直接変えるようにして上記文字行列内で選択された上記入力対象文字を認識する文字認識ステップと
    を実行させるための文字入力処理プログラム。
  27. 上記文字入力装置に対して、
    上記表示ステップは、
    選択可能な母音及び子音の仮名の複数行及び複数列の一覧表でなる上記文字行列の少なくとも一列を表示し、
    上記文字認識ステップは、
    上記方向指示手段を介して指示された上記第1及び第2の方向と、上記列指示手段を介して直接指示され上記文字行列内の上記母音に対応付けられた上記所望の一列とに応じて、上記文字行列内で選択された上記入力対象文字を認識する
    ような処理を実行させることを特徴とする請求項26に記載の文字入力処理プログラム。
  28. 上記文字入力装置に対して、
    上記文字認識ステップは、
    上記方向指示手段を介して指示された上記第1乃至第4の方向に応じて、上記文字行列内で選択された上記入力対象文字を認識する
    ような処理を実行させることを特徴とする請求項27に記載の文字入力処理プログラム。
  29. 上記文字入力装置に対して、
    上記方向指示手段を介して指示された上記第1乃至第4の方向及び上記列指示手段を介して直接指示された上記所望の一列に応じて、上記文字行列上で上記仮名を指示する指示子を移動させる表示制御ステップ
    を実行させることを特徴とする請求項28に記載の文字入力処理プログラム。
  30. 上記文字入力装置に対して、
    上記文字認識ステップは、
    四辺形の4辺のそれぞれほぼ中央に対応させた方向指示入力部を有し、当該各方向指示入力部に、上記四辺形の中心から上記4辺の上記ほぼ中央に向く上記第1乃至第4の方向を指示するための方向指示命令が割り当てられた上記方向指示手段を介して指示された上記第1乃至第4の方向と、上記四辺形の4隅及び上記中心に対応させた列指示入力部を有し、当該各列指示入力部に上記文字行列の上記所望の一列を直接指示するための列指示命令が割り当てられた上記列指示手段を介して直接指示された上記所望の一列とに応じて、上記文字行列内で選択された上記入力対象文字を認識する
    ような処理を実行させることを特徴とする請求項29に記載の文字入力処理プログラム。
  31. 上記文字入力装置に対して、
    上記表示ステップは、
    所定の店の店内及び当該店に来店した顧客を再現した3次元仮想現実空間画像を表示し、
    上記表示制御ステップは、
    上記方向指示手段を介して指示された第1乃至第4の方向に応じて上記3次元仮想現実空間画像内で上記顧客の画像を移動させる
    ような処理を実行させることを特徴とする請求項30に記載の文字入力処理プログラム。
  32. 上記文字入力装置に対して、
    上記表示制御ステップは、
    各上記列指示入力部に、上記四辺形の上記中心から上記4隅に向く第5乃至第8の方向を指示するための方向指示命令が割り当てられた上記列指示手段と、上記方向指示手段とが一体化された上記四辺形の一体方向キーを介して指示された上記第1乃至第8の方向に応じて上記3次元仮想現実空間画像内で上記顧客の画像を移動させる
    ような処理を実行させることを特徴とする請求項31に記載の文字入力処理プログラム。
  33. 上記文字入力装置に対して、
    各上記方向指示入力部及び各上記列指示入力部に入力可能な文字としてそれぞれ異なる一桁の数字が割り当てられた上記一体方向キーを介して上記第1乃至第8の方向を指示可能な方向指示モードと、上記一体方向キーを介して上記数字を入力可能な数字入力モードを選択するためのモード選択手段を介して上記数字入力モードが選択されたとき、上記一体方向キーを介して、所望の取得データに対応付けられている数字でなる識別情報を入力させる識別情報入力ステップ
    を実行させることを特徴とする請求項32に記載の文字入力処理プログラム。
  34. 選択可能な多数の文字の複数行及び複数列の一覧表でなる文字行列と、当該文字行列内 の文字を指示する指示子とを表示する表示手段と、
    所定の基準点の周囲に等角度間隔で設けられた8個の入力部と、上記基準点に設けられた1個の入力部とが一体化され、上記8個の入力部に上記基準点から上記等角度間隔で上記周囲に向く第1乃至第8の方向を指示するための方向指示命令が割り当てられ、かつ当該第1乃至第8の方向が割り当てられた上記8個の入力部のうち、上記文字行列の上記行と平行でかつ互いに反対向きの第1及び第2の方向と、上記文字行列の上記列と平行でかつ互いに反対向きの第3及び第4の方向とが割り当てられた4個の入力部を除く他の4個の入力部と、上記1個の入力部とにそれぞれ上記文字行列の異なる第1乃至第5の列を直接指示するための列指示命令が割り当てられ、さらに上記8個の入力部及び上記1個の入力部に入力可能な文字としてそれぞれ異なる一桁の数字が割り当てられた一体方向キーと、
    上記一体方向キーを介して上記第1乃至第8の方向を指示可能な方向指示モードと、上記一体方向キーを介して上記第1乃至第4の方向及び上記第1乃至第5の列を指示可能な方向及び列指示モードと、上記一体方向キーを介して上記数字を入力可能な数字入力モードを選択するためのモード選択手段と
    上記表示手段に上記文字行列及び上記指示子を表示した状態で上記モード選択手段を介して上記方向指示モードが選択されると、上記一体方向キーを介して指示された上記第1乃至第8の方向に応じて上記文字行列上で上記指示子を移動させ、上記モード選択手段を介して上記方向及び列指示モードが選択されると、上記一体方向キーを介して指示された上記第1乃至第4の方向及び当該一体方向キーを介して直接指示された上記第1乃至第5の列に応じて上記文字行列上で上記指示子を移動させる表示制御手段と
    を具えることを特徴とする文字入力装置。
  35. 上記表示手段は、
    所定の店の店内及び当該店に来店した顧客を再現した3次元仮想現実空間画像を表示し、
    上記表示制御手段は、
    上記表示手段に上記3次元仮想現実空間画像を表示した状態で上記モード選択手段を介して上記方向指示モードが選択されると、上記一体方向キーを介して指示された第1乃至第8の方向に応じて上記3次元仮想現実空間画像内で上記顧客の画像を移動させる
    ことを特徴とする請求項34に記載の文字入力装置。
  36. 記モード選択手段を介して上記数字入力モードが選択されると、上記一体方向キーを介して、所望の取得データに対応付けられている数字でなる識別情報を入力させる
    ことを特徴とする請求項35に記載の文字入力装置。
  37. 選択可能な多数の文字の複数行及び複数列の一覧表でなる文字行列と、当該文字行列内の文字を指示する指示子とを表示する表示ステップと、
    所定の基準点の周囲に等角度間隔で設けられた8個の入力部と、上記基準点に設けられた1個の入力部とが一体化され、上記8個の入力部に上記基準点から上記等角度間隔で上記周囲に向く第1乃至第8の方向を指示するための方向指示命令が割り当てられ、かつ当該第1乃至第8の方向が割り当てられた上記8個の入力部のうち、上記文字行列の上記行と平行でかつ互いに反対向きの第1及び第2の方向と、上記文字行列の上記列と平行でかつ互いに反対向きの第3及び第4の方向とが割り当てられた4個の入力部を除く他の4個の入力部と、上記1個の入力部とにそれぞれ上記文字行列の異なる第1乃至第5の列を直接指示するための列指示命令が割り当てられ、さらに上記8個の入力部及び上記1個の入力部に入力可能な文字としてそれぞれ異なる一桁の数字が割り当てられた一体方向キーを介して上記第1乃至第8の方向を指示可能な方向指示モードと、上記一体方向キーを介して上記第1乃至第4の方向及び上記第1乃至第5の列を指示可能な方向及び列指示モードと、上記一体方向キーを介して上記数字を入力可能な数字入力モードとを選択するための モード選択手段を介して上記方向指示モードが選択されると、上記一体方向キーを介して指示された上記第1乃至第8の方向に応じて上記文字行列上で上記指示子を移動させ、上記モード選択手段を介して上記方向及び列指示モードが選択されると、上記一体方向キーを介して指示された上記第1乃至第4の方向及び当該一体方向キーを介して直接指示された上記第1乃至第5の列に応じて上記文字行列上で上記指示子を移動させる表示制御ステップと
    を具えることを特徴とする文字入力方法。
  38. 上記表示ステップは、
    定の店の店内及び当該店に来店した顧客を再現した3次元仮想現実空間画像を表示し、
    上記表示制御ステップは、
    上記3次元仮想現実空間画像を表示した状態で上記モード選択手段を介して上記方向指示モードが選択されると、上記一体方向キーを介して指示された第1乃至第8の方向に応じて上記3次元仮想現実空間画像内で上記顧客の画像を移動させる
    ことを特徴とする請求項37に記載の文字入力方法。
  39. 上記モード選択手段を介して上記数字入力モードが選択されると、上記一体方向キーを介して、所望の取得データに対応付けられている数字でなる識別情報を入力させる識別情報入力ステップ
    を具えることを特徴とする請求項38に記載の文字入力方法。
  40. 文字入力装置に対して、
    選択可能な多数の文字の複数行及び複数列の一覧表でなる文字行列と、当該文字行列内の文字を指示する指示子とを表示する表示ステップと、
    所定の基準点の周囲に等角度間隔で設けられた8個の入力部と、上記基準点に設けられた1個の入力部とが一体化され、上記8個の入力部に上記基準点から上記等角度間隔で上記周囲に向く第1乃至第8の方向を指示するための方向指示命令が割り当てられ、かつ当該第1乃至第8の方向が割り当てられた上記8個の入力部のうち、上記文字行列の上記行と平行でかつ互いに反対向きの第1及び第2の方向と、上記文字行列の上記列と平行でかつ互いに反対向きの第3及び第4の方向とが割り当てられた4個の入力部を除く他の4個の入力部と、上記1個の入力部とにそれぞれ上記文字行列の異なる第1乃至第5の列を直接指示するための列指示命令が割り当てられ、さらに上記8個の入力部及び上記1個の入力部に入力可能な文字としてそれぞれ異なる一桁の数字が割り当てられた一体方向キーを介して上記第1乃至第8の方向を指示可能な方向指示モードと、上記一体方向キーを介して上記第1乃至第4の方向及び上記第1乃至第5の列を指示可能な方向及び列指示モードと、上記一体方向キーを介して上記数字を入力可能な数字入力モードとを選択するためのモード選択手段を介して上記方向指示モードが選択されると、上記一体方向キーを介して指示された上記第1乃至第8の方向に応じて上記文字行列上で上記指示子を移動させ、上記モード選択手段を介して上記方向及び列指示モードが選択されると、上記一体方向キーを介して指示された上記第1乃至第4の方向及び当該一体方向キーを介して直接指示された上記第1乃至第5の列に応じて上記文字行列上で上記指示子を移動させる表示制御ステップと
    実行させるための文字入力処理プログラムが格納された文字入力処理プログラム格納媒体。
  41. 上記文字入力装置に対して、
    上記表示ステップは、
    定の店の店内及び当該店に来店した顧客を再現した3次元仮想現実空間画像を表示し、
    上記表示制御ステップは、
    上記3次元仮想現実空間画像を表示した状態で上記モード選択手段を介して上記方向指示モードが選択されると、上記一体方向キーを介して指示された第1乃至第8の方向に応じて上記3次元仮想現実空間画像内で上記顧客の画像を移動させる
    ような処理を実行させるための上記文字入力処理プログラムが格納されたことを特徴とする請求項40に記載の文字入力処理プログラム格納媒体。
  42. 上記文字入力装置に対して、
    上記モード選択手段を介して上記数字入力モードが選択されると、上記一体方向キーを介して、所望の取得データに対応付けられている数字でなる識別情報を入力させる識別情報入力ステップ
    を実行させるための上記文字入力処理プログラムが格納されたことを特徴とする請求項41に記載の文字入力処理プログラム格納媒体。
  43. 文字入力装置に対して、
    選択可能な多数の文字の複数行及び複数列の一覧表でなる文字行列と、当該文字行列内の文字を指示する指示子とを表示する表示ステップと、
    所定の基準点の周囲に等角度間隔で設けられた8個の入力部と、上記基準点に設けられた1個の入力部とが一体化され、上記8個の入力部に上記基準点から上記等角度間隔で上記周囲に向く第1乃至第8の方向を指示するための方向指示命令が割り当てられ、かつ当該第1乃至第8の方向が割り当てられた上記8個の入力部のうち、上記文字行列の上記行と平行でかつ互いに反対向きの第1及び第2の方向と、上記文字行列の上記列と平行でかつ互いに反対向きの第3及び第4の方向とが割り当てられた4個の入力部を除く他の4個の入力部と、上記1個の入力部とにそれぞれ上記文字行列の異なる第1乃至第5の列を直接指示するための列指示命令が割り当てられ、さらに上記8個の入力部及び上記1個の入力部に入力可能な文字としてそれぞれ異なる一桁の数字が割り当てられた一体方向キーを介して上記第1乃至第8の方向を指示可能な方向指示モードと、上記一体方向キーを介して上記第1乃至第4の方向及び上記第1乃至第5の列を指示可能な方向及び列指示モードと、上記一体方向キーを介して上記数字を入力可能な数字入力モードとを選択するためのモード選択手段を介して上記方向指示モードが選択されると、上記一体方向キーを介して指示された上記第1乃至第8の方向に応じて上記文字行列上で上記指示子を移動させ、上記モード選択手段を介して上記方向及び列指示モードが選択されると、上記一体方向キーを介して指示された上記第1乃至第4の方向及び当該一体方向キーを介して直接指示された上記第1乃至第5の列に応じて上記文字行列上で上記指示子を移動させる表示制御ステップと
    を実行させるための文字入力処理プログラム。
  44. 上記文字入力装置に対して、
    上記表示ステップは、
    定の店の店内及び当該店に来店した顧客を再現した3次元仮想現実空間画像を表示し、
    上記表示制御ステップは、
    上記3次元仮想現実空間画像を表示した状態で上記モード選択手段を介して上記方向指示モードが選択されると、上記一体方向キーを介して指示された第1乃至第8の方向に応じて上記3次元仮想現実空間画像内で上記顧客の画像を移動させる
    ような処理を実行させることを特徴とする請求項43に文字入力処理プログラム。
  45. 上記文字入力装置に対して、
    上記モード選択手段を介して上記数字入力モードが選択されると、上記一体方向キーを介して、所望の取得データに対応付けられている数字でなる識別情報を入力させる識別情 報入力ステップ
    を実行させることを特徴とする請求項44に記載の文字入力処理プログラム。
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