JP4051049B2 - 被覆部材の製造方法及び製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、軸方向に直角な方向の外断面が円形の軸部材の少なくとも一部分の被覆に用いられる被覆部材であって長さ方向に直角な方向の内断面が円形の内面にされる軟質の被覆部材の製造方法、この製造方法に使用される製造装置及びこの製造方法で製造された被覆部材に関する。
ゴルフクラブや釣り竿等のグリップである軟質の被覆部材は、通常、ゴムやウレタン樹脂等の軟質材を液状にして金型に押し出して成形する押出成形法によって製造されている。(例えば特許文献1、2参照)。
登録実用新案第3050901号公報(段落3、19等) 特開平2002−316335号公報(特許請求の範囲の記載等)
しかしながら、このような成形による製造方法では、種々の寸法の被覆部材ごとに金型を製作する必要があり、製造費用が高くなること、製造時間が長くかかること、製造工程が複雑であること、等の問題がある。
そこで本発明は、このような問題を解決し、機械加工により、低コストで簡単な製造工程で短時間で簡易に製造できる被覆部材の製造方法、製造装置及び製造された被覆部材を提供することを課題とする。
本発明は上記課題を解決するために、請求項1の発明は、軸方向に直角な方向の外断面が円形の軸部材の少なくとも一部分の被覆に用いられる被覆部材であって長さ方向に直角な方向の内断面が円形の内面にされる軟質の被覆部材の製造方法において、
先端に刃を備え前記内面を形成可能にする薄肉の円筒状の切開工具を回転機械に取り付ける工具取付工程と、前記被覆部材の長さ方向である前記被覆部材の原材料であって角形棒状の原材料の長さ方向が前記切開工具の円筒状の円筒方向になるように前記原材料を前記切開工具に対向させて取付可能にする取付装置であって平行な両側板と該両側板に直角な上側及び下側のうちの下側の底板と前記長さ方向に直角な前側及び後側のうちの前記切開工具の位置から遠い側になっている前記後側の後端板とを有する形状に形成されていて、前記上側と前記前側が開いていて、前記後端板と前記両側面と前記底面とに接触するように入れられ前記後端板に平行な前面を持つ形状の緩衝材を備えていて、前記原材料が前記上側から入れられると前記両側板と前記底板と前記前面とに接触するように形成されている取付装置に前記原材料を前記上側から入れて前記両側板と前記底板と前記前面とに接触するように取り付ける材料取付工程と、前記回転機械で前記切開工具を回転させる工具回転工程と、前記刃が前記長さ方向に前記原材料に入り前記原材料を前記円筒状に切開するように前記取付装置又は前記切開工具のうちの少なくとも何れか一方を移動可能にする移動装置で前記少なくとも何れか一方を移動させる移動工程と、切開された前記円筒状の内側部分を除去する除去工程と、を有することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、ねじ山の頂部から底部の方向に少なくとも一定範囲の部分に微小ダイヤモンド粒を蒸着させ前記内面を形成可能にするねじ状の研削工具を研削工具回転機械に取り付ける研削工具取付工程と、前記除去工程で前記内側部分を除去した後の研削前材料の長さ方向が前記研削工具のねじの方向になるように前記研削前材料を前記研削工具に対向させて取付可能にする研削前材料取付装置に前記研削前材料を取り付ける研削前材料取付工程と、前記研削工具回転機械で前記研削工具を回転させる研削工具回転工程と、前記研削工具が前記長さ方向に前記研削前材料に入り前記研削工具の前記微小ダイヤモンド粒で前記研削前材料を研削して前記内面を形成するように前記研削前材料取付装置又は前記研削工具のうちの少なくとも何れか一方を移動可能にする研削移動装置で前記少なくとも何れか一方を移動させる研削移動工程と、
を有することを特徴とする。
請求項3の発明は、軸方向に直角な方向の外断面が円形の軸部材の少なくとも一部分の被覆に用いられる被覆部材であって長さ方向に直角な方向の内断面が円形の内面にされる軟質の被覆部材の製造方法において、
第1切開面形成工程と第2切開面形成工程と内面形成工程とを有し、
前記第1切開面形成工程は、先端に刃を備え前記内面を形成可能にするように円筒状の第1切開面を形成可能にする薄肉の円筒状の第1切開工具を第1回転機械に取り付ける第1工具取付工程と、前記被覆部材の長さ方向である前記被覆部材の原材料であって角形棒状の原材料の長さ方向が前記第1切開工具の円筒状の円筒方向になって前記長さ方向の片側が前記第1切開工具に対向するように前記原材料を取付可能にする第1取付装置であって平行な両側板と該両側板に直角な上側及び下側のうちの下側の底板と前記長さ方向に直角な前側及び後側のうちの前記第1切開工具の位置から遠い側になっている前記後側の後端板とを有する形状に形成されていて、前記上側と前記前側が開いていて、前記後端板と前記両側面と前記底面とに接触するように入れられ前記後端板に平行な前面を持つ形状の緩衝材を備えていて、前記原材料が前記上側から入れられると前記両側板と前記底板と前記前面とに接触するように形成されている第1取付装置に前記原材料を前記上側から入れて前記両側板と前記底板と前記前面とに接触するように取り付ける第1材料取付工程と、前記第1回転機械で前記第1切開工具を回転させる第1工具回転工程と、前記刃が前記長さ方向に前記原材料の前記片側に入り該片側を前記円筒状に切開するように前記第1取付装置又は前記第1切開工具のうちの少なくとも何れか一方を移動可能にする第1移動装置で前記少なくとも何れか一方を移動させる第1移動工程と、切開された前記第1切開面の内側の第1内側部分を除去する第1除去工程と、を有し、
前記第2切開面形成工程は、先端に刃を備え前記内面を形成可能にするように円筒状の第2切開面を形成可能にする薄肉の円筒状の第2切開工具を第2回転機械に取り付ける第2工具取付工程と、前記第1移動工程で前記片側を切開した後の第2原材料の長さ方向が前記第2切開工具の円筒状の円筒方向になって前記片側の反対側が前記第2切開工具に対向するように前記第2原材料を取付可能にする第2取付装置であって平行な両側板と該両側板に直角な上側及び下側のうちの下側の底板と前記長さ方向に直角な前側及び後側のうちの前記第2切開工具の位置から遠い側になっている前記後側の後端板とを有する形状に形成されていて、前記上側と前記前側が開いていて、前記後端板と前記両側面と前記底面とに接触するように入れられ前記後端板に平行な前面を持つ形状の緩衝材を備えていて、前記第2原材料が前記上側から入れられると前記両側板と前記底板と前記前面とに接触するように形成されている第2取付装置に前記第2原材料を前記上側から入れて前記両側板と前記底板と前記前面とに接触するように取り付ける第2材料取付工程と、前記第2回転機械で前記第2切開工具を回転させる第2工具回転工程と、前記刃が前記長さ方向に前記第2原材料の前記反対側に入り該反対側を前記円筒状に切開するように前記第2取付装置又は前記第2切開工具のうちの少なくとも何れか一方を移動可能にする第2移動装置で前記少なくとも何れか一方を移動させる第2移動工程と、切開された前記第2切開面の内側の第2内側部分を除去する第2除去工程と、を有し、
前記内面形成工程は、ねじ山の頂部から底部の方向に少なくとも一定範囲の部分に微小ダイヤモンド粒を蒸着させ前記内面を形成可能にするねじ状の研削工具を研削工具回転機械に取り付ける研削工具取付工程と、前記第2除去工程で前記第2内側部分を除去した後の研削前材料の長さ方向が前記研削工具のねじの方向になるように前記研削前材料を前記研削工具に対向させて取付可能にする研削前材料取付装置に前記研削前材料を取り付ける研削前材料取付工程と、前記研削工具回転機械で前記研削工具を回転させる研削工具回転工程と、前記研削工具が前記長さ方向に前記研削前材料に入り前記微小ダイヤモンド粒で前記研削前材料を研削して前記内面を形成するように前記研削前材料取付装置又は前記研削工具のうちの少なくとも何れか一方を移動可能にする研削前移動装置で前記少なくとも何れか一方を移動させる研削移動工程と、を有する、
ことを特徴とする。
請求項4の発明は、軸方向に直角な方向の外断面が円形の軸部材の少なくとも一部分の被覆に用いられる被覆部材であって長さ方向に直角な方向の内断面が円形の内面にされる軟質の被覆部材の製造装置において、
先端に刃を備え前記内面を形成可能にする薄肉の円筒状の切開工具と、該切開工具を支持して回転可能にする回転機械と、前記被覆部材の長さ方向である前記被覆部材の原材料であって角形棒状の原材料の長さ方向が前記切開工具の円筒状の円筒方向になるように前記原材料を前記切開工具に対向させて取付可能にする取付装置と、前記刃が前記長さ方向に前記原材料に入り該原材料を前記円筒状に切開するように前記取付装置又は前記切開工具のうちの少なくとも何れか一方を移動可能にする移動装置と、を有し、
前記取付装置は、平行な両側板と該両側板に直角な上側及び下側のうちの下側の底板と前記長さ方向に直角な前側及び後側のうちの前記切開工具の位置から遠い側になっている前記後側の後端板とを有する形状に形成されていて、前記上側と前記前側が開いていて、前記後端板と前記両側面と前記底面とに接触するように入れられ前記後端板に平行な前面を持つ形状の緩衝材を備えていて、前記原材料が前記上側から入れられると前記両側板と前記底板と前記前面とに接触するように形成されている、ことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項の発明に加えて、ねじ山の頂部から底部の方向に少なくとも一定範囲の部分に微小ダイヤモンド粒を蒸着させ前記内面を形成可能にするねじ状の研削工具と、該研削工具を支持して回転可能にする研削工具回転機械と、前記内側部分が除去された後の研削前材料の長さ方向が前記研削工具のねじの方向になるように前記研削前材料を前記研削工具に対向させて取付可能にする研削前材料取付装置と、前記研削工具が前記長さ方向に前記研削前材料に入り前記微小ダイヤモンド粒で前記研削前材料を研削して前記内面を形成するように前記研削前材料取付装置又は前記研削工具のうちの少なくとも何れか一方を移動可能にする研削移動装置と、
を有することを特徴とする。
請求項6の発明は、軸方向に直角な方向の外断面が円形の軸部材の少なくとも一部分の被覆に用いられる被覆部材であって長さ方向に直角な方向の内断面が円形の内面にされる軟質の被覆部材の製造装置において、
第1切開面形成装置と第2切開面形成装置と内面形成装置とを有し、
前記第1切開面形成装置は、先端に刃を備え前記内面を形成可能にするように円筒状の第1切開面を形成可能にする薄肉の円筒状の第1切開工具と、該第1切開工具を支持して回転可能にする第1回転機械と、前記被覆部材の長さ方向である前記被覆部材の原材料であって角形棒状の原材料の長さ方向が前記第1切開工具の円筒状の円筒方向になって前記長さ方向の片側が前記第1切開工具に対向するように前記原材料を取付可能にする第1取付装置と、前記刃が前記長さ方向に前記原材料の前記片側に入り該片側を前記円筒状に切開するように前記第1取付装置又は前記第1切開工具のうちの少なくとも何れか一方を移動可能にする第1移動装置と、を有し、
前記第2切開面形成装置は、先端に刃を備え前記内面を形成可能にするように円筒状の第2切開面を形成可能にする薄肉の円筒状の第2切開工具と、該第2切開工具を支持して回転可能にする第2回転機械と、前記第2切開工具の円筒状の円筒方向になるように前記片側が前記第1切開面にされた後の第2原材料の長さ方向が前記第2切開工具の円筒状の円筒方向になって前記片側の反対側が前記第2切開工具に対向するように前記第2原材料を取付可能にする第2取付装置と、前記刃が前記長さ方向に前記第2原材料の前記反対側に入り該反対側を前記円筒状に切開するように前記第2取付装置又は前記第2切開工具のうちの少なくとも何れか一方を移動可能にする第2移動装置と、を有し、
前記第1取付装置及び第2取付装置は、それぞれ、平行な両側板と該両側板に直角な上側及び下側のうちの下側の底板と前記長さ方向に直角な前側及び後側のうちの前記第1切開工具又は前記第2切開工具の位置から遠い側になっている前記後側の後端板とを有する形状に形成されていて、前記上側と前記前側が開いていて、前記後端板と前記両側面と前記底面とに接触するように入れられ前記後端板に平行な前面を持つ形状の緩衝材を備えていて、前記原材料又は前記第2原材料が前記上側から入れられると前記両側板と前記底板と前記前面とに接触するように形成されていて、
前記内面形成装置は、ねじ山の頂部から底部の方向に少なくとも一定範囲の部分に微小ダイヤモンド粒を蒸着させ前記内面を形成可能にするねじ状の研削工具と、該研削工具を支持して回転可能にする研削工具回転機械と、前記片側及び前記反対側が切開されて前記第1切開面及び前記第2切開面の内側部分が除去された後の研削前材料の長さ方向が前記研削工具のねじの方向になるように前記研削前材料を前記研削工具に対向させて取付可能にする研削前材料取付装置と、前記研削工具が前記長さ方向に前記研削前材料に入り前記微小ダイヤモンド粒で前記研削前材料を研削して前記内面を形成するように前記研削前材料取付装置又は前記研削工具のうちの少なくとも何れか一方を移動可能にする研削移動装置と、を有する、
ことを特徴とする。
請求項7の発明は、上記に加えて、前記移動装置は前記取付装置を移動可能にし、前記取付装置の移動を停止可能なストッパであって前記原材料の長さと前記切開する長さとの差である残部長さの位置を加減することができるストッパを有することを特徴とする。
以上の如く本発明によれば、請求項1の発明においては、軸方向に直角な方向の外断面が円形の軸部材の少なくとも一部分の被覆に用いられる被覆部材であって長さ方向に直角な方向の内断面が円形の内面にされる軟質の被覆部材の製造方法が、請求項1に記載の所定の構成を備えた工具取付工程と材料取付工程と工具回転工程と移動工程と除去工程とを有するので、先端に刃を備え内面を形成可能にする薄肉の円筒状の切開工具を回転機械に取り付け、被覆部材の長さ方向である被覆部材の原材料の長さ方向が切開工具の円筒状の円筒方向になるように原材料を切開工具に対向させて取り付け可能な取付装置に原材料を取り付け、回転機械で切開工具を回転させ、刃が長さ方向に原材料に入り原材料を円筒状に切開するように取付装置又は切開工具のうちの少なくとも何れか一方を移動可能にする移動装置で少なくとも何れか一方を移動させることにより、原材料を円筒状の内側部分と外側部分とに切り分けることができる。そして、切開された円筒状の内側部分を除去することにより、円筒状の切開面からなる穴の空いた原材料が得られる。
このようにして得られた原材料は、切開面からなる穴を軸部材を被覆可能な寸法にすることにより直接に、又はこの穴を下穴にして更に加工されることにより、軸部材を被覆できるものとなり、更に、釣り竿やゴルフクラブやその他種々のもののグリップや機械部品を構成するローラ等のそれぞれの用途に適合するように外面を加工されることにより、グリップ等の被覆部材として完成される。
この場合、切開工具を薄肉円筒状にして回転させるので、その刃の先端に原材料が接触しつつ進むと、原材料はその一部分が切り取られたり削りとられることなく、刃先によって円筒状に切り開かれて行く。従って、原材料に加えられる切開のための剪断力は十分小さい。即ち、原材料の剪断抵抗に対して刃が原材料に加える力が十分小さくなる。
一方、原材料は、刃で切り開かれつつ進むと、切り開かれるだけで切り粉を出して削り取られるのではないため、切開部分が厚みのない面状になり、切開工具が侵入したことによってその厚みの分だけ圧密され、それによって切開工具の表面との間に摩擦力が生じ、切開工具からこの摩擦力を受ける。しかし、切開工具が薄肉になっていて圧密度が小さいため面圧が小さく、又、切開工具を回転させるので動摩擦状態になるため摩擦係数が小さい。その結果、発生する摩擦力は十分小さい。
このように切開時に原材料が受ける剪断力及び摩擦力が十分小さいので、それによって原材料が受けるトルクが十分小さい値になる。その結果、切開面に作用するトルクによって原材料が捩じりモーメントを受けたときに、原材料が捩じれる捩れ角が十分小さい値に止まる。そして原材料は殆ど変形しない状態で切開され、結局切開面の寸法精度がよくなる。又、切開面が緻密で綺麗な面になる。なお、原材料に切開面の直径に相当する穴をドリルで開ける場合には、切開面より中の材料を全て削り取ることになるので、原材料に極めて大きな力が加わり、原材料が大きく変形したり、切削時の熱によって原材料がドリルに焼け付いて穴あけすること自体が殆ど不可能になる。
以上の如く請求項1の発明によれば、従来のような成形加工でなく、軟質の被覆部材の内面の加工に対して刃を回転させて切開するいう機械加工法を採用しているので、簡単な工程で生産性を上げて低コストで寸法精度の良い被覆部材を製造することができる。被覆部材の外面は適当な切削機械を用いて容易に加工される。この場合、機械加工をすることにより、外面を目的とする種々の寸法や形状に容易に加工することができる。
更に、取付装置が、平行な両側板とこれに直角な上側及び下側のうちの下側の底板と被覆部材の長さ方向に直角な前側及び後側のうちの切開工具の位置から遠い側になっている後側の後端板とを有する形状に形成されていて、上側と前側が開いていて、後端板と両側面と底面とに接触するように入れられ後端板に平行な前面を持つ形状の緩衝材を備えていて、角形棒状の原材料が上側から入れられると両側板と底板と前面とに接触するように形成されているので、材料取付工程では、取付装置に原材料を上側から入れて両側板と底板と前面とに接触させ、それによって生ずる面圧及び摩擦力により、原材料の回転及び軸方向への移動を確実に規制することができる。そしてこのような原材料の取付は、上側からの嵌め込み操作だけであるため、極めて簡単である。
請求項2の発明においては、請求項1の発明に加えて、被覆部材の製造方法が、所定の構成を備えた研削工具取付工程と研削前材料取付工程と研削工具回転工程と研削移動工程とを有するので、研削工具を研削工具回転機械に取り付け、内側部分を除去した後の原材料を研削工具に対向させて研削前材料取付装置に取り付け、研削工具を回転させ、研削前材料取付装置又は研削工具のうちの少なくとも何れか一方を移動させて研削工具が長さ方向に研削前材料に入り研削工具の微小ダイヤモンド粒で研削前材料を研削して内面を形成することができる。
この方法によれば、請求項1の発明の方法を実施して精度良く形成された切開面を持つ材料を研削加工するので、切開面を研削によって内面にするときに切開面と内面との直径差を例えば1mm程度以内の小寸法にして、仕上げ加工の加工量を十分少なくすることができる。その結果、微小ダイヤモンド粒による研磨に近い加工が可能になるため、加工面の寸法精度を一層良くすることができる。この場合、既に切開された材料を研削するため、研削工具を、厚肉の中空軸又は中実軸にねじを切ってこれにダイヤモンド粒を蒸着さた構成にすることができる。その結果、研削工具が、強固で寸法精度のよいものになると共に、加工時に変形しなくなるので、上記のように良い寸法精度を維持することができる。
そしてこの方法を使用することにより、切開面が多少波状になっていたような場合にこれを修正して精度のよい円筒状の内面にしたり、被覆部材が使用される軸の形状にあわせてテーパーを持つ円錐状の内面に仕上げるような内面加工をすることができる。
請求項3の発明においては、第1切開面形成工程と第2切開面形成工程と内面形成工程とを有し、第1切開面形成工程は、所定の構成を備えた第1工具取付工程と第1材料取付工程と第1工具回転工程と第1移動工程と第1除去工程とを有するので、原材料の長さ方向の片側に請求項1の発明の方法と同様に精度のよい円筒状の第1切開面を形成することができる。
又、第2切開面形成工程は、所定の構成を備えた第2工具取付工程と第2材料取付工程と第2工具回転工程と第2移動工程と第2除去工程と有するので、原材料の片側が切開されて除去された第2原材料の長さ方向の片側の反対側に上記と同様に精度のよい円筒状の第2切開面を形成することができる。
そして内面形成工程は、所定の構成を備えた研削工具取付工程と研削前材料取付工程と研削工具回転工程と研削移動工程とを有するので、第1及び第2切開面を備えた研削前材料を研削して請求項2の発明の方法と同様に一層精度のよい内面を形成することができる。そしてこの方法を使用すれば、原材料の片側及びその反対側に別個に形成させた第1及び第2切開面を最終的に共通の内面にすることができるので、薄肉の切開工具の強度上これによって加工される内面の長さに限界があるときに、その限界長さの二倍の長さの内面を加工しこれを備えた長さの長い被覆部材を製造することができる。その結果、被覆部材を一層広範な各種の用途に提供することができる。
請求項4乃至6の発明においては、それぞれの発明の装置を使用することにより、それぞれ請求項1乃至3の方法の発明を実施することができる。その結果、それぞれの発明により、簡単な工程で生産性を上げて低コストで寸法精度の良い被覆部材を製造することができる装置、切開面が多少波状になっていたような場合にこれを修正して精度のよい円筒状の内面にしたり、被覆部材が使用される軸の形状にあわせてテーパーを持つ円錐状の内面に仕上げるような内面加工をすることができる装置、及び、薄肉の切開工具の強度上これによって加工される内面の長さに限界があるときに、その限界長さの二倍の長さの内面を加工しこれを備えた長さの長い被覆部材を製造することができる装置を提供することができる。
請求項7の発明においては、請求項4の発明に加えて、移動装置が取付装置を移動可能にし、取付装置の移動を停止可能なストッパであって原材料の長さと切開する長さとの差である残部長さの位置を加減することができるように目的とする位置に固定可能にされたストッパを有する構成にしているので、ストッパの位置を加減して目的とする位置に固定し、取付装置をその位置で停止させるようにすることにより、請求項1の製造装置を使用して請求項1の発明の方法を実施するときに、切開工具で切開した原材料の切開物が切開工具側に引き離されないようにすると共に、切開後に適当な挟持具で切開物を挟持して抜き出すに当たって、目的とする位置に応じて残部長さの部分を残したり又は残部長さの部分における切開物の延長部分を切り離して取り出すことが可能になる。
請求項1乃至3の発明を実施して被覆部材を製造すれば、被覆部材を、簡単な工程で生産性を上げて製造され低コストで寸法精度の良いものにすること、切開面が多少波状になっていたような場合にもこれを修正して精度のよい円筒状の内面にしたり、使用される軸の形状にあわせてテーパーを持つ円錐状の内面に仕上げるような内面加工のされたものにすること、及び、薄肉の切開工具の強度上これによって加工される内面の長さに限界があるときに、その限界長さの二倍の長さの内面を加工しこれを備えた長さの長いものにすること、等の効果を得ることができる。
図1は本発明を適用した被覆部材の製造装置の一例を示し、図2はこの装置で製造される釣り竿のグリップの一例を示す。
本例の製造装置は、軸方向であるX方向に直角な方向であるY方向の外断面が円形の軸部材として本例ではX方向に同じ直径dを持つ竿100の少なくとも一部分として長さ20cm〜30cm程度までの根元部分の被覆に用いられる被覆部材としてのグリップ1の製造装置であり、切開工具2、回転機械3、取付装置4、移動装置5、等で構成されていて、ゴム等でできた軟質の被覆部材である前記グリップ1を、その長さ方向として竿に取り付けられたときに竿と同じ方向になるX方向に直角なY方向の内断面が竿1の外断面101と同じ円形の内面1aとして本例ではX方向に同じ直径d1 を持つ円筒面に加工する装置である。
直径d1 は、グリップ1を竿100に容易に取り付けられるように、通常d又はそれより少し大きくプラス公差を持った寸法にされるが、接触面に接着剤を用いないような場合には、取付時に締付け力が生ずるようにd又はそれより少し小さいマイナス公差を持った寸法にされる。図2(a)及び(b)のグリップでは、グリップ1の端が開いていて、竿100に蓋102が嵌め込まれて塞がれる。(c)では、グリップ1にグリップ端1bが一体として形成されている。
切開工具2は、図3に示す如く、内面1aを形成可能なように先端に刃21を備えた薄肉の円筒状のものであり、図示の有効切開長さLは300mm程度までにされる。直径として図の例では内径d2 が10mm程度にされる切開工具の場合には、薄肉にされる厚みtは0.5mm程度にされる。刃21は、通常同図(a)のように内径側が尖端になるように作られるが、(b)又は(c)のように厚みの中心又は外径側が尖端になるような形状であってもよい。切開工具2の根元側22は、回転機械3に取り付けられるように、取付治具23の先端凸部23aに嵌め込まれて、溶接等によってトルク伝達可能なように取付治具23に固定されている。
回転機械3は、チャック31で前記取付治具23の根元部分23bを把持することにより、切開工具2を支持して回転可能にする機械である。このような回転機械3としては、旋盤やボール盤や中ぐり盤等の通常の工作機械を使用することができる。又図1では、切開工具2が横向きにX方向に取り付けられる例を示しているが、切開工具2を縦Z方向に取り付ける機械であってもよい。
取付装置4は、グリップ1の長さ方向であるその原材料1Mの長さ方向が切開工具2の円筒状の円筒方向になるように原材料1Mを切開工具2に対向させて取付可能にする装置である。即ち、グリップ1が竿100に装着されると、その長さ方向は竿の軸方向Xと同じ方向になるので、図1では、グリップ1の方向であるその原材料1Mの方向がX方向になるように示し、切開工具2の円筒方向も同じ方向としてX方向になるように示し、原材料1Mと切開工具2とを対向させるためにこれらのX方向の軸の中心を一致させた状態にしている。
原材料1Mは、ゴムやウレタン樹脂等の軟質材料からなり、本例では断面が正方形の角形棒状に形成されている。このような原材料1Mは、通常、材料生産者が例えば厚み20〜50mm、幅1m、長さ1〜2m程度の寸法のシート材を生産してグリップ製造者に供給し、グリップ製造者が適当な寸法に切断することによって製造される。この加工は極めて容易である。
取付装置4は、原材料1Mを加工できるように取付可能な装置にされるが、本例では原材料が角形棒状のものであるため、両側板41、42、底板43及び端板44で形成されていて上部と先端部とが開いた箱状の簡単な形状のものにされている。符号45は原材料1Mと同材質の緩衝材であり、切開工具2の刃21を保護するため通常設けられる。
このような取付装置4では、その両側板及び底板に原材料1Mの3平面が接触し、又その端面が端板44で位置決めされた緩衝材45に接触することにより、原材料1Mの回転及びX方向の一方側X1 方向への移動が拘束され、その加工が可能になる。又、取付装置4は簡単な構造であるため、通常、原材料1Mの断面寸法に合わせてその原材料用として製作される。原材料1Mの長さに対しては、緩衝材45の長さが調整され、原材料1Mの先端1Mfがほぼ取付装置4の先端46になるようにされる。
なお、取付装置4を箱状体にするときには、原材料1Mがその二面に接触し、そのうちの少なくとも1面が回転を拘束できるだけの平面を備えていればよい。そのため、グリップの外面を加工するときの都合等により、正方形の断面の角部分をある程度落とした八角形のような形状にされることもある。又、通常原材料1Mの内面を最初に加工するが、外面が先に加工されたものを原材料にするときには、その外面の形状に合わせて外面を適当な装置で拘束して内面加工時の回転を拘束することになる。例えば外面を円筒状に加工したときには、取付装置を円筒状にして原材料を外から締め付けるようにする。
移動装置5は、刃21がX1 方向に原材料1Mに入りこれを切開工具と同じ円筒状に切開するように、取付装置4又は切開工具2のうちの少なくとも何れか一方を移動可能にするが、本例では取付装置4を移動可能にする。即ち、長さLmの原材料1Mを長さLm1 だけ切開するとすれば、取付装置4をX方向の他方側X2 方向に刃21が原材料1Mの中に入って行ってその長さがLm1 になるように移動させる。図1(a)では、原材料1Mを移動させた状態を二点鎖線で示している。
このような移動装置5は、自動又は遠隔で操作できるものであってもよいが、本例では人が直接手動操作する形式のものになっていて、底板43の前後端部分に固定されていて取付装置4をX方向に移動可能に支持すように下端部分にガイド溝が形成された2個の移動体51、これを支持してX方向への移動を案内するように配設されたガイドレール52、移動軸53、底板43に固定され移動軸53をその軸方向位置を保持して回転自在に支持すように間隔を空けて設けられた2個の軸受54、移動軸53に取り付けられたピニオン55、これと噛み合うようにX方向に配設されたラック56、移動軸53の軸端部分に取り付けられたハンドル57、ガイドレール52上で移動可能で目的とする位置に固定可能にされたストッパ58、等で構成されている。
なお本例では、直線移動のガイド及び駆動方式をレール及びラック・ピニオン方式にしているが、ボールネジ移動ガイド機構やエンドレルワイヤー駆動機構等の他の適当な機構を用いることも可能である。又、移動軸53を、手動操作ハンドルに代えてモータで回転させるようにしてもよい。又、ストッパ58をレールに取り付ける装置に代えて、図1(b)において二点鎖線で示すように、取付装置4に別にストッパ用部材59aを取り付け、これを両端の柱59bに固定されたロッド59cでガイドし、ロッドに移動調整可能なストッパ58を固定するような装置にしてもよい。切開工具1を移動可能にする場合には、回転機械3が、スライドテーブル方式や移動又は昇降軸方式等の通常の工作機械のチャックを含む部分の移動機構を備えることになる。
図4は、以上のような製造装置によりグリップ1を製造する方法の一例を示す。
本例の製造方法は、工具取付工程A、材料取付工程B、工具回転工程C、移動工程D及び除去工程Eを有し、更に外面形成工程Fが加えられた方法である。
工具取付工程Aでは、切開工具2を回転機械3に取り付ける。即ち、図1(a)及び図3に示す如く、切開工具2の根元側22を取付治具23を介して回転機械3のチャック31に把持させる。この工具取付工程Aは、一種類のグリップ1を多数製造するときには、最初に一度だけ必要になる工程である。又、この最初に一度の工程は、仮に次の最初の材料取付工程Bの後であってもよい。
材料取付工程Bでは、グリップ1の原材料1Mの長さ方向が切開工具1の円筒状の円筒方向になるようにこれらを対向させて取付可能にする取付装置4に原材料1Mを取り付ける。即ち、既述の如く、回転機械3と取付装置4とが、回転機械3に取り付けられた切開工具3の円筒方向と取付装置4に取り付けられる原材料1Mの長さ方向とが共にX方向で対向し同一中心軸上になるように予め配置されていて、そのような取付装置4に原材料1Mが取り付けられる。
この場合、本例では、原材料1Mを角形棒状のものにして、取付装置4を上部と先端部とが開いた箱状のものにしているので、材料取付工程Bは、原材料1Mを取付装置4の中に嵌め込むことになる。この嵌め込みによって生ずる面圧及び摩擦力により、原材料1Mの回転及びX方向への移動が確実に規制される。このような原材料の取付は、嵌め込み操作だけであるため、極めて簡単に実施される。なお、原材料1Mの長さLmと取付装置4の長さLbとの関係は、既述の如く緩衝材45の長さLaで予め調整されていて、原材料1Mの先端はほぼ取付装置4の先端位置と一致している。
工具回転工程Cでは、回転機械でそのチャック31を回転させて切開工具2を回転させる。回転速度は、原材料1Mの材質、寸法、切開工具2の寸法等に対応させて、原材料1Mの切開状態が良くなると共に切開時間が短くなるように定められ、例えば毎分3600回転乃至その2〜3倍程度の高速にされる。
移動工程Dでは、回転工程Cで回転されている切開工具2の刃21がX1 方向に原材料1Mに入ってこれを円筒状に切開するように、本例では、原材料1Mが切開工具2と同一軸線上に対向して配置されるように設けられた取付装置4を移動装置5で移動させる。即ち、図3(a)に示すものでは内径d2 の刃21に原材料1Mがその先端1Mfから順次突き刺さって行くように取付装置4をX2 方向に移動させて行く。
このとき、切開工具2が薄肉円筒状になっていて速い速度で回転しているので、その刃21の先端に原材料1Mが接触しつつ進むと、原材料1Mはその一部分が切り取られたり削りとられることなく刃先によって円筒状に切り開かれる。その結果、原材料1Mに加えられる切開のための剪断力は十分小さい。従って、原材料1Mの剪断抵抗に対して刃21が原材料1Mに加える力は十分小さい。
又、原材料1Mは、刃21で切り開かれつつ進むと、切り開かれるだけで切り粉を出して削り取られるのではないため、切開部分が厚みのない面状になり、切開工具2が侵入したことによってその厚みtの分だけ圧密され、それによって切開工具2の表面との間に摩擦力が生じ、切開工具2からこの摩擦力を受ける。しかし、切開工具2が薄肉になっていて圧密度が小さいため面圧が小さく、又、切開工具2が常時回転していて動摩擦状態になっているため摩擦係数が小さい。その結果、発生する摩擦力は十分小さい。
このように切開時に原材料1Mが受ける剪断力及び摩擦力が十分小さいので、それによって原材料1Mが受けるトルクが十分小さい値になる。その結果、切開面に作用するトルクによって原材料1Mが捩じりモーメントを受けたときに、原材料1Mが捩じれる捩れ角が十分小さい値に止まる。そして原材料1Mは殆ど変形しない状態で切開され、結局切開面の寸法精度がよくなる。又、切開面が緻密で綺麗な面になる。
この場合、切開工具2の内外面にシリコンオイルをスプレーする等、必要に応じて適当な潤滑材をスプレーしたり塗布することにより、切開面の摩擦抵抗を更に小さくし、切開条件を良くして切開精度を一層向上させることができる。なお、原材料1Mに切開面の直径に相当する穴をドリルで開ける場合には、切開面より中の材料を全て削り取ることになるので、原材料1Mに極めて大きな力が加わり、原材料1Mが大きく変形したり、切削時の熱によって原材料がドリルに焼け付いて穴あけすること自体が殆ど不可能になる。
除去工程Eでは、図5に示す如く、切開工具2の刃21で切開された円筒状の内側部分である切開面1cの中の切開物1Miを除去する。切開物1Miが除去されるときの状態は、原材料1Mの長さLmと切開長さLm1 との関係、従って長さLmのうち切開されることなく残された部分の長さs=(Lm−Lm1 )の値によって異なる。
即ち、sが0又はこれに近い値になるように原材料1MをX2 方向に往動させてその全長又はこれに近い範囲を切開したときには、原材料1MをX1 方向に復動させると、原材料1Mの前記切開面1cと切開工具2の内外面との間の静摩擦力により、図5(b)に示す如く、切開物1Miが原材料1Mから分離して切開工具2の中に詰まった状態になり、sがある程度以上の値のときには、同図(c)に示す如く、上記復動時には切開物1Miが原材料1Mとs部分で接続した状態になり、切開工具2だけが原材料1Mから分離されることになる。
切開物1Miを切開工具2又は原材料1Mから取り出すときには、例えば、図5(b)及び(c)に二点鎖線で示す如く、切開物1Miにニッパーのような適当な挟持具6を突き刺し、切開物1Miを挟持して抜き出したり、切開物1Miの直径より小径のドリルを切開部分にねじ込んでドリルと共に抜き出す。それにより、切開物1Miが原材料1Mから分離して取り出される。その結果、原材料1Mは、図6(a)乃至(c)に示す如く、切開物1Miが取り出されてその空間の部分が切開面1cを持つ円筒状の穴1dの開けられた状態になる。このときの切開物1Miの抜き出し作業は極めて簡単で時間のかからないものである。
図6において、(a)のように、全長が切開面1cにされて貫通した穴1dが形成されるか、(b)のように、切開面1cとs部分の周面破断面1eとによって貫通した穴1dが形成されるか、又は、(c)のように、切開面1cと端面破断面1fとによって図2(c)にも示すグリップ端1bを残した穴1dが形成されるかは、移動工程において残部分の距離sを加減することにより定まる。
発明者等の実施例によれば、切開面1cの直径が11mmの場合には、sを0.5〜1mm程度にすると、移動工程Dで切開後原材料1Mから切開工具2を引き抜くときには切開物1Miが原材料1Mから分離することなくこれと一体として残り、次にこの部分を原材料1Mから挟持具6で引き抜くと、その力によってsの部分に生ずる剪断応力により、周面破断面1eで切れた切開物1Miが取り出された。一方、sを2mm程度以上にすると、切開物1Miを引き抜くときに、s部分の剪断応力が小さくなり、切開面1cの先端部分1c1 に生ずる集中的なX方向の引っ張り応力により、Y−Z面方向に亀裂が生じてその方向の端面破断面1fで破断し、グリップ端1bを残して切開物1Miが取り出されるという結果になった。
上記の距離sは、図1に示すストッパ58の位置によって定められる。この場合、移動工程Dで切開工具2を引き抜くときに切開物1Miが原材料1Mから切れて切開工具2の中に詰まると、これを引き抜くのが難しくなることがあるので、この距離sは、切開工具2の引き抜き時に切開物1Miが原材料1Mから工具側に引き離されないような寸法に定められることが望ましい。なお、切開面1cを貫通させたときの距離sの周面破断面1eの部分は、そのまま残存されたり必要に応じて切除される。
切開物1Miが取り出されると、図2(b)に示すグリップ1の内面1aを形成することが可能になる。内面1aを円筒面にする場合であってグリップ1を300mm程度までの長さにする場合には、以上の工程で円筒状に切開された原材料1Mの切開面1cをそのまま内面1aにすることが可能である。即ち、前記の如く切開面cが精度良く形成されるので、この面をそのままグリップ1の内面1aとして使用することができる。
このようにして切開面1cである内面1aが形成されると、外面形成工程Fが実施され、グリップ1が製造される。外面形成工程Fは、目的とするグリップ1の外面形状に合わせて、旋盤等のその加工に適当な工作機械を使用して行われる。このときには、内面1aを、外面加工のために材料を支持するときのセンタリング穴にすることができる。又、内面1aを使用することなく、もしくは内面の加工前に外面を加工するときには、センターレスの研削盤等が使用されることもある。又、外面が円筒形の場合には、前記A〜Eまでの内面形成工程を終了した後、切開面1cを形成した原材料1Mを取付装置4に取り付けた状態で、切開工具2を大径のものに取り換えてA〜Dの工程を実施し、図7に示すように外面になる外断面1gを切開し、切開した外側切開物1Mo を除去するような外面加工方法を用いてもよい。なお、このような外面加工をするときには、別の回転機械3、取付装置4、移動装置5等を用いるようにしてもよい。
図8は、本発明を適用したグリップ製造装置の他の例を示し、図9はこの装置を構成する研削工具の一例を示す。
本例の装置は、ねじ状の研削工具7、これを支持して回転可能にする研削工具回転機械3A、長さ方向が研削工具7のねじの方向であるX方向になるように前記除去工程Eで切開物1Miを除去した後の研削前材料1Mmを研削工具7に対向させて取付可能にする研削前材料取付装置4A、研削前材料取付装置4A又は研削工具7のうちの少なくとも何れか一方として本例では研削前材料取付装置4Aを移動可能にする研削移動装置5A、等を有する。
研削工具7は、ねじ7aの山の頂部71から底部72の方向に少なくとも一定範囲の部分に微小ダイヤモンド粒73を蒸着させたねじ状の工具である。ねじ面への微小ダイヤモンド粒73の蒸着は、研削材として微小ダイヤモンド粒を使用した通常の研削工具等への微小ダイヤモンド粒の蒸着と同様の方法で行われる。微小ダイヤモンド粒の粒度は、研削仕上げの程度によって異なるが、例えば150μm程度にされる。
研削工具7のねじの外径d3 は、図2(b)に示すようにグリップ1の最終的に仕上げられる内面1aの直径がd1になるように定められ、通常、d3 ≒d1 にされる。従って、切開工具2の後の工程で研削工具7を用いて内面1aを仕上げる場合には、切開工具2として例えば図3(a)のものが使用されるとすれば、その刃先部分の直径d2 は、上記直径d1 又は外径d3 より1mm程度小さくされ、この直径差部分が研削工具7によって削り落とされ、内面が寸法精度良く加工されることになる。
このような研削工具7は、ねじ面により研削前材料1Mmを研削加工するものであるから、切開工具2のように薄肉円筒状に形成される必要がないため、できるだけ曲げや捩れ強度が高く変形しないように通常中実軸にされるが、強度が十分得られるときには、厚肉の中空軸にねじ加工したものであってもよい。なお、本例では通常の方法によって微小ダイヤモンド粒をねじ面の全体に蒸着させているが、研削は頂部71の近くで行われるので、例えばねじの中心直径の位置から外径側の部分だけに微小ダイヤモンド粒を蒸着させるようにしてもよい。
このような研削工具7としては、通常、内面1aを円筒状に加工するために図9(a)に示す平行ねじのものが使用される。この場合、(c)のように研削工具7の先端部分を傾斜ねじ部7a1 にしてもよい。又、内面1aを円錐状に加工することも可能であり、そのときには、(d)に示すように全長をテーパーねじ7a2 にしたものが使用される。
研削工具回転機械3Aは図1の回転機械3と同様の機械である。従って、研削工具回転機械3Aとして、図1の回転機械3そのものに、切開工具2に代えて研削工具7を取り付け、その機械を兼用することも可能である。しかし、グリップは通常量産されるので、そのような場合には、図1の回転機械3とは別の研削工具回転機械3Aが設けられる。
研削前材料取付装置4Aも図1の取付装置4と同様の装置である。従って、上記の如く研削工具回転機械3Aとして図1の回転機械3をそのまま使用するときには、研削前材料取付装置4Aとして図1の取付装置4をそのまま使用することになる。しかし、通常、別の研削工具回転機械3Aと組み合わせた別の研削前材料取付装置4Aが使用される。
研削移動装置5Aは、研削工具7がX1 方向に研削前材料1Mmに入り微小ダイヤモンド粒73でこれを研削して内面1aを形成するように研削前材料取付装置4Aを移動可能にする。この研削移動装置5Aは、図1の移動装置5と同様の装置であり、図1の取付装置4がそのまま使用されるときには移動装置5がそのまま使用されるが、通常別の研削前材料取付装置4Aと組み合わせるように別の装置にされる。
図10は、本発明を適用したグリップ1の製造方法の他の例として上記研削工具を使用した例を示す。
本例の方法は、図4と同じA〜Eの工程に加えて、研削工具取付工程G、研削前材料取付工程H、研削工具回転工程I及び研削移動工程Jを有し、これらの工程の後に実施される前記外面加工工程Fを有する方法であり、上記A〜Eの工程で内面1aにされることがある切開面1cが加工された後、この切開面1cを更に精度良く加工して切開面とは別の内面1aに仕上げたり、円筒状の切開面1cをテーパーを持つ円錐状の内面1aに仕上げるために採用される。
研削工具取付工程Gでは、上記研削工具7を研削工具回転機械3Aに取り付ける。研削前材料取付工程Hは、前記の如く切開面1cを持つ穴1dが開けられた研削前材料1Mmを研削前材料取付装置4Aに装着する。この段階では外面形成工程Fが実施されてないので、この作業は原材料1Mのときと同じで、材料1Mmを装置4Aの箱状体の中に嵌め込むだけである。
研削工具回転工程Iも工具回転工程Cと同様であり、チャック31を回転させて研削工具7を回転させる。回転速度は、原材料1Mの材質、寸法、研削工具7の寸法等に対応させて、原材料1Mの研削仕上げ状態が良くなると共に研削時間が短くなるように定められるが、研削抵抗は切開抵抗より大きいので、通常切開時より少し遅く例えば毎分3600回転程度にされる。
研削移動工程Jでは、研削工具7の微小ダイヤモンド粒73で研削前材料1Mmを研削して内面1aを形成するように、移動工程Dと同様に本例では研削前材料取付装置4Aを移動させる。即ち、研削工具7の回転と研削前材料1MmのX2 方向への送りとにより、既述の如く切開工具2で研削工具7のねじの外径d3 より1mm程度小さい内径d2 が開けられた研削前材料1Mmの切開面1cを微小ダイヤモンド粒73で削りとり、内径がd3 ≒d1 になるように加工する。このとき、研磨するように削り取られた材料の微小な削り粉は、回転するねじ7aの溝によって研削工具7の根元側に運ばれて排出される。なお、研削工具7側を移動させてもよいことは移動工程Dの場合と同様である。
このような内径加工方法によれば、工程A〜Eを実施して仕上げ寸法に近い直径まで仕上げられた材料を加工するので、加工量が少なくなり、微小ダイヤモンド粒による研磨に近い加工が可能になるため、本質的に加工面の寸法精度を良くすることができる。この場合、研削工具7を強固なものにすることができるので、工具自体が寸法精度のよいものになると共に、加工時に工具が変形しないので、上記のように良い寸法精度が維持される。なお、この加工では、ドリル加工のように材料を大きく変形させるようなことがないことは勿論である。
図11乃至図18は、本発明を適用したグリップ1の製造装置及び製造方法の更に他の例を示す。
本例の製造装置は、それぞれ図11、13、15に示す第1切開面形成装置と第2切開面形成装置と内面形成装置とを有する。
図11に示す第1切開面形成装置は、図1の装置と同様の第1切開工具21 、第1回転機械31 、第1取付装置41 、第1移動装置51 、等を有するが、第1移動装置51 が、第1取付装置41 に取り付けられた原材料1Mのうちの長さ方向の片側1M1 を切開工具21 の刃21で円筒状に切開するように第1取付装置41 を移動可能にする点で相違する。
即ち、図12に第1取付装置41 がX2 方向に所定位置まで移動して切開工具21 が原材料1Mに入ってこれを切開した状態を示す如く、原材料1Mが長く切開工具21 がその全長Lmまで切開できない場合に、その片側1M1 として、本例では原材料1Mの長さの半分であるLm/2の長さ部分に対して切開加工がされる。従って、第1取付装置41 は、通常図1の取付装置4の長さの2倍程度の長さにされる。
図13に示す第2切開面形成装置は、図11の装置と同様の第2切開工具22 、第2回転機械32 、第2取付装置42 、第2移動装置52 、等を有する。この第2切開面形成装置では、第1切開面形成装置で片側1M1 が切開された後の第2原材料1M−2の片側の反対側1M2 が第2切開工具22 に対向するように第2原材料1M−2が取り付けられる。そして、第2移動装置52 は、前記反対側1M2 を切開工具22 の刃21で円筒状に切開するように本例では第2取付装置42 を移動可能にする。
即ち、図14に第2取付装置42 がX2 方向に所定位置まで移動して切開工具22 が原材料1M−2に入ってこれを切開した状態を示す如く、原材料1M−2の全長の半分であるLm/2の長さ部分に対して切開加工がされることになる。
なお、第1及び第2切開面形成装置による切開長さLm/2は、実際には(Lm+α)/2として例えばα=1mm程度の余裕を持たせることが望ましい。又、第1及び第2切開面形成装置は通常別々の装置として設けられるが、これらの装置は同じ構造のものであればよいので、1つの装置だけが設けられてもよい。その場合には、1つの装置が、着脱される原材料が1Mのときには第1装置になり、原材料の加工されたもの1M−2のときには第2装置になり、第1及び第2装置が1つの円筒状の切開面形成装置で兼用されることになる。
図15に示す内面形成装置は、図8の装置と同様の研削工具71 、研削工具回転機械3A1 、研削前材料取付装置4A1 、研削移動装置5A1 、等を有する。又、研削工具71 も図9に示すものと同じ構造のものである。しかし、研削前材料取付装置4A1 は、図12に示す前記の片側1M1 及び反対側1M2 が切開されて図16(a)に示す第1及び第2切開面1c−1及び1c−2の第1及び第2内側部分である切開物1Mi1 、1Mi2 が除去され同図(b)にも示す穴1d1 及び1d2 が明けられた研削前材料1M−3を取付可能にする装置であるため、通常第1及び第2切開面形成装置と同様に図8の研削前材料取付装置4Aの二倍程度の長さにされる。又、この長い材料を研削可能にするため、研削工具71 は図8の研削工具7の二倍程度の長さのものにされ、研削移動装置5A1 は図8の研削移動装置5Aより研削前材料取付装置4A1 をX方向に二倍程度長く移動可能なものにされる。
図17は、本発明を適用したグリップ1の製造方法の更に他の例として、上記第1及び第2切開面形成装置並びに内面形成装置を使用した例を示す。
本例の方法は、第1切開面形成工程(イ)と第2切開面形成工程(ロ)と内面形成工程(ハ)とを有する。
第1切開面形成工程(イ)は、第1工具取付工程A1 第1材料取付工程B1 、第1工具回転工程C1 、第1移動工程D1 及び第1除去工程E1 を有する。それぞれの工程は図4に示す各工程と同様のものであるが、図11に示す如く、原材料1Mの半分の長さの片側1M1 が第1切開工具21 に対向するように原材料1Mを第1取付装置41 に取り付け、第1切開工具21 が片側1M1 を切開するように第1移動装置51 が第1取付装置41 を移動させ、又、第1除去工程E1 では、図12に示す片側1M1 の切開物1Mi1 を除去するという点で相違する。
なお、第1工具取付工程A1 は最初の一度だけの工程になることは図4の場合と同様である。又、本例では第1除去工程E1 を第1移動工程D1 の直後に実施するようにしているが、後述する第2移動工程D2 の後に実施することも可能である。
第2切開面形成工程(ロ)は、第1切開面形成工程(イ)のそれぞれの工程と同様の第2工具取付工程A2 、第2材料取付工程B2 、第2工具回転工程C2 、第2移動工程D2 及び第2除去工程E2 を有するが、図13に示す如く、原材料1Mの片側1M1 が切開され切開物1Mi1 が除去されて穴1d1 が明けられた原材料1M−2の半分の長さの反対側1M2 が第1切開工具22 に対向するように原材料1M−2を第2取付装置42 に取り付け、第2切開工具22 が反対側1M2 を切開するように第2移動装置52 が第2取付装置42 を移動させ、又、第2除去工程E2 では、図14に示す反対側1M2 の切開物1Mi2 を除去するという点で相違する。なお、前記の如く、第2除去工程E2 の前又は後に第1除去工程E1 を実施することも可能である。
内面形成工程(ハ)は、図10に示すG〜J及びFのそれぞれの工程と同様の研削工具取付工程G1 、研削前材料取付工程H1 、研削工具回転工程I1 、研削移動工程J1 及び外面形成工程F1 を有するが、これらの工程により、前記第1及び第2切開面形成工程(イ)、(ロ)で片側1M1 及び反対側1M2 が別々に切開されそれぞれの内側部分1Mi1 及び1Mi2 が除去されて形成された図16(b)に示す研削前材料1M−3の穴1d1 及び1d2 に対して内面を形成する加工を行う点で相違する。
以上のような装置及び方法において、切開工具2、21 、22 は、薄肉円筒状のものであるため、必要な製作精度や強度を維持するためには、既述の如く300mm程度までの長さにされる。又、その長さが長くなると、切開時に原材料と工具との間に生ずる摩擦力が大きくなり、この点からも上記長さ程度までの長さにされることが望ましい。
この場合、前記のような第1及び第2切開面形成工程(イ)及び(ロ)によって穴1d1 及び1d2 を開通させ、これらの別々に形成された穴をそのまま持つグリップ1を製造して製品にすることも可能である。しかし、図18(a)に示す如く、このような別々な穴加工では、穴1d1 と1d2 の中心1C1 と1C2 とがずれたり、180°にならず角度を形成したりすることがあり、全体として寸法精度の良いグリップ1を製造することができないことがある。そのため、例えば500mm程度の長いグリップは、加工工具として切開工具だけを使用して製作することが難しくなる。
これに対して、内面形成工程(ハ)を設ければ、上記の如く切開面形成工程(イ)及び(ロ)で、300mm程度までの長さの切開工具21 及び22 により、原材料の片側及び反対側を別々に切開して別々の穴1d1 及び1d2 を加工しても、これらの穴を研削工具71 で通し加工することにより、図18(b)に示すように例えば長さ500mm程度の連続した研削面1c−3を持つ穴1d3 を形成し、この研削面を内面1aとする精度の良いグリップ1を製造することができる。
図19は以上のような製造装置及び製造方法によって製造されたグリップ1の種々の例を示す。
(a)乃至(f)のグリップ1は、それぞれ、
(a)切開工具2だけを用いて図4の工程で製造した切開面1cをそのまま軸100に被せる内面1aにしたもの、
(b)図10の工程により、切開面1cを研削工具7で更に研削して研削面を内面1aにしたもの、
(c)上記において円筒状の切開面1cを図9(d)に示すテーパーの付いた研削工具7で更に研削してテーパーの付いた研削面を内面1aにしたもの、
(d)切開工具21 及び22 を用いて図17の工程のうち(イ)及び(ロ)と外面形成工程F1 とにより、図11及び13の装置で切開した切開面1c−1及び1c−2をそのまま内面1aにしたもの、
(e)図17の工程により切開面1c−1及び1c−2を図15の装置で研削工具71 により更に研削して共通の研削面1c−3を内面1aにしたもの、及び
(f)上記において円筒状の切開面1c−1及び1c−2を図9(d)のようにテーパーを付けた研削工具71 で更に研削してテーパーの付いた研削面を内面1aにしたもの
を示す。
このような各種グリップ1は、それぞれの製造方法の作用効果により、何れも能率良く容易に安価に量産されるものであり、又、外径を自在に機械加工することができるものである。
なお以上では、本発明の被覆部材の製造方法、製造装置及び製造された被覆部材が釣り竿のグリップである場合について説明したが、本発明は、ゴルフクラブやその他種々のもののグリップや、例えばX線写真現像機内のフィルム送りローラや複写機等の各種ゴムローラのような機械部品を構成するローラ類等に広く適用されるものである。
本発明は、釣り竿やゴルフクラブ等のグリップや機械部品のゴムローラとして特に好都合にに利用される。
本発明を適用したグリップの製造装置の一例を示す説明図で、(a)乃至(c)はそれぞれ正面、平面及び側面の状態を示す。 (a)乃至(c)は上記グリップと軸との関係を示す断面図である。 (a)乃至(c)は上記装置の切開工具の形状を示す断面図である。 上記装置でグリップを製造するときの工程を示す説明図である。 (a)乃至(c)は原材料を切開工具で切開したときの断面状態を示す説明図である。 (a)乃至(c)は上記切開後の断面状態を示す説明図である。 原材料の内外面を切開した側面状態を示す説明図である。 本発明を適用したグリップの製造装置の他の例の正面状態を示す説明図である。 (a)乃至(d)は上記装置に使用する研削工具の説明図である。 上記他の例の装置でグリップを製造するときの工程を示す説明図である。 本発明を適用したグリップの製造装置の更に他の例のうちの第1切開面形成装置の正面状態を示す説明図である。 上記装置で原材料の片側を切開したときの断面状態を示す説明図である。 更に他の例のうちの第2切開面形成装置の正面状態を示す説明図である。 上記装置で反対側を切開したときの断面状態を示す説明図である。 更に他の例のうちの内面形成装置の正面状態を示す説明図である。 (a)及び(b)は上記装置で研削する研削前材料の断面状態を示す説明図である。 上記更に他の例の装置を使用したグリップ製造工程の説明図である。 (a)及び(b)は上記製造工程が使用されるときの研削前材料及び製造されたグリップの断面状態を示す説明図である。 (a)乃至(f)は本発明を適用した製造装置及び製造方法で製造される種々のグリップ例の断面状態を示す説明図である。
符号の説明
1 グリップ(被覆部材)
1a 円筒面(内面)
1c−1,2 第1,第2切開面
1M、1M-2 原材料、第2原材料
1Mm 、11M-3 研削前材料
1M1 片側
1M2 反対側
1Mi.1Mi1,1Mi2 切開物、第1,第1切開物、(内側部分、第1,第2内側部分)
2,21 ,22 切開工具、第1,第2切開工具
3,31 ,32 回転機械、第1,第2回転機械
3A,3A1 研削工具回転機械
4,41 ,42 取付装置、第1,第2取付装置
4A,4A1 研削前材料取付装置
5,51,52 移動装置、第1,第2移動装置
5A.5A1 研削移動装置
7,71 研削工具
7a ねじ
21 刃
71 頂部
72 底部
73 微小ダイヤモンド粒
100 竿(軸部材)
101 外断面
A,A1,A2 工具取付工程、第1,第2工具取付工程
B,B1,B2 材料取付工程、第1,第2材料取付工程
C,C1,C2 工具回転工程、第1,第2工具回転工程
D,D1,D2 移動工程、第1,第2移動工程
E,E1,E2 除去工程、第1,第2除去工程
(イ) 第1切開面形成工程
(ロ) 第2切開面形成工程
(ハ) 内面形成工程
G,G1 研削工具取付工程
H,H1 研削前材料取付工程
I,I1 研削工具回転工程
J,J1 研削移動工程
X 軸方向、原材料の長さ方向、円筒方向、ねじの方向
Y 軸方向に直角な方向

Claims (7)

  1. 軸方向に直角な方向の外断面が円形の軸部材の少なくとも一部分の被覆に用いられる被覆部材であって長さ方向に直角な方向の内断面が円形の内面にされる軟質の被覆部材の製造方法において、
    先端に刃を備え前記内面を形成可能にする薄肉の円筒状の切開工具を回転機械に取り付ける工具取付工程と、前記被覆部材の長さ方向である前記被覆部材の原材料であって角形棒状の原材料の長さ方向が前記切開工具の円筒状の円筒方向になるように前記原材料を前記切開工具に対向させて取付可能にする取付装置であって平行な両側板と該両側板に直角な上側及び下側のうちの下側の底板と前記長さ方向に直角な前側及び後側のうちの前記切開工具の位置から遠い側になっている前記後側の後端板とを有する形状に形成されていて、前記上側と前記前側が開いていて、前記後端板と前記両側面と前記底面とに接触するように入れられ前記後端板に平行な前面を持つ形状の緩衝材を備えていて、前記原材料が前記上側から入れられると前記両側板と前記底板と前記前面とに接触するように形成されている取付装置に前記原材料を前記上側から入れて前記両側板と前記底板と前記前面とに接触するように取り付ける材料取付工程と、前記回転機械で前記切開工具を回転させる工具回転工程と、前記刃が前記長さ方向に前記原材料に入り前記原材料を前記円筒状に切開するように前記取付装置又は前記切開工具のうちの少なくとも何れか一方を移動可能にする移動装置で前記少なくとも何れか一方を移動させる移動工程と、切開された前記円筒状の内側部分を除去する除去工程と、を有することを特徴とする被覆部材の製造方法。
  2. ねじ山の頂部から底部の方向に少なくとも一定範囲の部分に微小ダイヤモンド粒を蒸着させ前記内面を形成可能にするねじ状の研削工具を研削工具回転機械に取り付ける研削工具取付工程と、前記除去工程で前記内側部分を除去した後の研削前材料の長さ方向が前記研削工具のねじの方向になるように前記研削前材料を前記研削工具に対向させて取付可能にする研削前材料取付装置に前記研削前材料を取り付ける研削前材料取付工程と、前記研削工具回転機械で前記研削工具を回転させる研削工具回転工程と、前記研削工具が前記長さ方向に前記研削前材料に入り前記研削工具の前記微小ダイヤモンド粒で前記研削前材料を研削して前記内面を形成するように前記研削前材料取付装置又は前記研削工具のうちの少なくとも何れか一方を移動可能にする研削移動装置で前記少なくとも何れか一方を移動させる研削移動工程と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の被覆部材の製造方法。
  3. 軸方向に直角な方向の外断面が円形の軸部材の少なくとも一部分の被覆に用いられる被覆部材であって長さ方向に直角な方向の内断面が円形の内面にされる軟質の被覆部材の製造方法において、
    第1切開面形成工程と第2切開面形成工程と内面形成工程とを有し、
    前記第1切開面形成工程は、先端に刃を備え前記内面を形成可能にするように円筒状の第1切開面を形成可能にする薄肉の円筒状の第1切開工具を第1回転機械に取り付ける第1工具取付工程と、前記被覆部材の長さ方向である前記被覆部材の原材料であって角形棒状の原材料の長さ方向が前記第1切開工具の円筒状の円筒方向になって前記長さ方向の片側が前記第1切開工具に対向するように前記原材料を取付可能にする第1取付装置であって平行な両側板と該両側板に直角な上側及び下側のうちの下側の底板と前記長さ方向に直角な前側及び後側のうちの前記第1切開工具の位置から遠い側になっている前記後側の後端板とを有する形状に形成されていて、前記上側と前記前側が開いていて、前記後端板と前記両側面と前記底面とに接触するように入れられ前記後端板に平行な前面を持つ形状の緩衝材を備えていて、前記原材料が前記上側から入れられると前記両側板と前記底板と前記前面とに接触するように形成されている第1取付装置に前記原材料を前記上側から入れて前記両側板と前記底板と前記前面とに接触するように取り付ける第1材料取付工程と、前記第1回転機械で前記第1切開工具を回転させる第1工具回転工程と、前記刃が前記長さ方向に前記原材料の前記片側に入り該片側を前記円筒状に切開するように前記第1取付装置又は前記第1切開工具のうちの少なくとも何れか一方を移動可能にする第1移動装置で前記少なくとも何れか一方を移動させる第1移動工程と、切開された前記第1切開面の内側の第1内側部分を除去する第1除去工程と、を有し、
    前記第2切開面形成工程は、先端に刃を備え前記内面を形成可能にするように円筒状の第2切開面を形成可能にする薄肉の円筒状の第2切開工具を第2回転機械に取り付ける第2工具取付工程と、前記第1移動工程で前記片側を切開した後の第2原材料の長さ方向が前記第2切開工具の円筒状の円筒方向になって前記片側の反対側が前記第2切開工具に対向するように前記第2原材料を取付可能にする第2取付装置であって平行な両側板と該両側板に直角な上側及び下側のうちの下側の底板と前記長さ方向に直角な前側及び後側のうちの前記第2切開工具の位置から遠い側になっている前記後側の後端板とを有する形状に形成されていて、前記上側と前記前側が開いていて、前記後端板と前記両側面と前記底面とに接触するように入れられ前記後端板に平行な前面を持つ形状の緩衝材を備えていて、前記第2原材料が前記上側から入れられると前記両側板と前記底板と前記前面とに接触するように形成されている第2取付装置に前記第2原材料を前記上側から入れて前記両側板と前記底板と前記前面とに接触するように取り付ける第2材料取付工程と、前記第2回転機械で前記第2切開工具を回転させる第2工具回転工程と、前記刃が前記長さ方向に前記第2原材料の前記反対側に入り該反対側を前記円筒状に切開するように前記第2取付装置又は前記第2切開工具のうちの少なくとも何れか一方を移動可能にする第2移動装置で前記少なくとも何れか一方を移動させる第2移動工程と、切開された前記第2切開面の内側の第2内側部分を除去する第2除去工程と、を有し、
    前記内面形成工程は、ねじ山の頂部から底部の方向に少なくとも一定範囲の部分に微小ダイヤモンド粒を蒸着させ前記内面を形成可能にするねじ状の研削工具を研削工具回転機械に取り付ける研削工具取付工程と、前記第2除去工程で前記第2内側部分を除去した後の研削前材料の長さ方向が前記研削工具のねじの方向になるように前記研削前材料を前記研削工具に対向させて取付可能にする研削前材料取付装置に前記研削前材料を取り付ける研削前材料取付工程と、前記研削工具回転機械で前記研削工具を回転させる研削工具回転工程と、前記研削工具が前記長さ方向に前記研削前材料に入り前記微小ダイヤモンド粒で前記研削前材料を研削して前記内面を形成するように前記研削前材料取付装置又は前記研削工具のうちの少なくとも何れか一方を移動可能にする研削前移動装置で前記少なくとも何れか一方を移動させる研削移動工程と、を有する、
    ことを特徴とする被覆部材の製造方法。
  4. 軸方向に直角な方向の外断面が円形の軸部材の少なくとも一部分の被覆に用いられる被覆部材であって長さ方向に直角な方向の内断面が円形の内面にされる軟質の被覆部材の製造装置において、
    先端に刃を備え前記内面を形成可能にする薄肉の円筒状の切開工具と、該切開工具を支持して回転可能にする回転機械と、前記被覆部材の長さ方向である前記被覆部材の原材料であって角形棒状の原材料の長さ方向が前記切開工具の円筒状の円筒方向になるように前記原材料を前記切開工具に対向させて取付可能にする取付装置と、前記刃が前記長さ方向に前記原材料に入り該原材料を前記円筒状に切開するように前記取付装置又は前記切開工具のうちの少なくとも何れか一方を移動可能にする移動装置と、を有し、
    前記取付装置は、平行な両側板と該両側板に直角な上側及び下側のうちの下側の底板と前記長さ方向に直角な前側及び後側のうちの前記切開工具の位置から遠い側になっている前記後側の後端板とを有する形状に形成されていて、前記上側と前記前側が開いていて、前記後端板と前記両側面と前記底面とに接触するように入れられ前記後端板に平行な前面を持つ形状の緩衝材を備えていて、前記原材料が前記上側から入れられると前記両側板と前記底板と前記前面とに接触するように形成されている、ことを特徴とする被覆部材の製造装置。
  5. ねじ山の頂部から底部の方向に少なくとも一定範囲の部分に微小ダイヤモンド粒を蒸着させ前記内面を形成可能にするねじ状の研削工具と、該研削工具を支持して回転可能にする研削工具回転機械と、前記内側部分が除去された後の研削前材料の長さ方向が前記研削工具のねじの方向になるように前記研削前材料を前記研削工具に対向させて取付可能にする研削前材料取付装置と、前記研削工具が前記長さ方向に前記研削前材料に入り前記微小ダイヤモンド粒で前記研削前材料を研削して前記内面を形成するように前記研削前材料取付装置又は前記研削工具のうちの少なくとも何れか一方を移動可能にする研削移動装置と、
    を有することを特徴とする請求項4に記載の被覆部材の製造装置。
  6. 軸方向に直角な方向の外断面が円形の軸部材の少なくとも一部分の被覆に用いられる被覆部材であって長さ方向に直角な方向の内断面が円形の内面にされる軟質の被覆部材の製造装置において、
    第1切開面形成装置と第2切開面形成装置と内面形成装置とを有し、
    前記第1切開面形成装置は、先端に刃を備え前記内面を形成可能にするように円筒状の第1切開面を形成可能にする薄肉の円筒状の第1切開工具と、該第1切開工具を支持して回転可能にする第1回転機械と、前記被覆部材の長さ方向である前記被覆部材の原材料であって角形棒状の原材料の長さ方向が前記第1切開工具の円筒状の円筒方向になって前記長さ方向の片側が前記第1切開工具に対向するように前記原材料を取付可能にする第1取付装置と、前記刃が前記長さ方向に前記原材料の前記片側に入り該片側を前記円筒状に切開するように前記第1取付装置又は前記第1切開工具のうちの少なくとも何れか一方を移動可能にする第1移動装置と、を有し、
    前記第2切開面形成装置は、先端に刃を備え前記内面を形成可能にするように円筒状の第2切開面を形成可能にする薄肉の円筒状の第2切開工具と、該第2切開工具を支持して回転可能にする第2回転機械と、前記第2切開工具の円筒状の円筒方向になるように前記片側が前記第1切開面にされた後の第2原材料の長さ方向が前記第2切開工具の円筒状の円筒方向になって前記片側の反対側が前記第2切開工具に対向するように前記第2原材料を取付可能にする第2取付装置と、前記刃が前記長さ方向に前記第2原材料の前記反対側に入り該反対側を前記円筒状に切開するように前記第2取付装置又は前記第2切開工具のうちの少なくとも何れか一方を移動可能にする第2移動装置と、を有し、
    前記第1取付装置及び第2取付装置は、それぞれ、平行な両側板と該両側板に直角な上側及び下側のうちの下側の底板と前記長さ方向に直角な前側及び後側のうちの前記第1切開工具又は前記第2切開工具の位置から遠い側になっている前記後側の後端板とを有する形状に形成されていて、前記上側と前記前側が開いていて、前記後端板と前記両側面と前記底面とに接触するように入れられ前記後端板に平行な前面を持つ形状の緩衝材を備えていて、前記原材料又は前記第2原材料が前記上側から入れられると前記両側板と前記底板と前記前面とに接触するように形成されていて、
    前記内面形成装置は、ねじ山の頂部から底部の方向に少なくとも一定範囲の部分に微小ダイヤモンド粒を蒸着させ前記内面を形成可能にするねじ状の研削工具と、該研削工具を支持して回転可能にする研削工具回転機械と、前記片側及び前記反対側が切開されて前記第1切開面及び前記第2切開面の内側部分が除去された後の研削前材料の長さ方向が前記研削工具のねじの方向になるように前記研削前材料を前記研削工具に対向させて取付可能にする研削前材料取付装置と、前記研削工具が前記長さ方向に前記研削前材料に入り前記微小ダイヤモンド粒で前記研削前材料を研削して前記内面を形成するように前記研削前材料取付装置又は前記研削工具のうちの少なくとも何れか一方を移動可能にする研削移動装置と、を有する、
    ことを特徴とする被覆部材の製造装置。
  7. 前記移動装置は前記取付装置を移動可能にし、前記取付装置の移動を停止可能なストッパであって前記原材料の長さと前記切開する長さとの差である残部長さの位置を加減することができるように目的とする位置に固定可能にされたストッパを有することを特徴とする請求項4に記載の被覆部材の製造装置。
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