JP4050955B2 - 車両用インナミラー装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、後方視認用のミラーを保持するハウジングに、自動料金収受システムのカードリーダ機能を内蔵した車両用インナミラー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、自動車等の車両には、有料道路の通行料金を無線通信によって自動的に決済する自動料金収受システム(以下、ETCという)を搭載したものが実用化されており、ETCでは、プリペイド若しくはポストペイ等のICカードを用いて通行料金を決済するようになっている。
【0003】
このようなETCとしては、車室内に設けられ後方視認用のミラーを備えたインナミラー装置に組み込まれたものが知られている(一例として、特開平8−297758号公報)。このような構成では、ETCが運転者の視界を妨げることがなく操作性が良好であるが、ETCの全体がインナミラー装置に組み込まれているため、該インナミラー装置が大型化してしまう。このため、インナミラー装置のデザイン性が悪化し、また外部からETCの存在が容易に認識されセキュリティ性が悪い。
【0004】
そこで、ICカードの情報を読み取るカードリーダ(機能)のみをインナミラーに収納し、該カードリーダに対しICカードを出し入れ可能とすること、例えば、車両後向きの開口端近傍で後方視認用のミラーを保持するハウジング内にカードリーダを収容する構成が考えられている。このような構成では、カードリーダがICカードの大きさに略対応した大きさであるため、インナミラー装置の大型化を抑制することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ETC用のICカードは、略長方形状に形成され長手方向に沿ってカードリーダに対し出し入れする必要がある。一方、インナミラー装置を構成するハウジングの上下方向の幅は、一般的にICカードの長手寸法よりも小さい。このため、カードリーダ内蔵型インナミラー装置では、上下方向の大型化を避けるために、ハウジングの側壁(車両の左右方向である長手方向端部)にICカードを出し入れするための収納口を設ける必要がある。
【0006】
しかしながら、このように構成されたカードリーダ内蔵型インナミラー装置では、ハウジングの側壁に収納口が設けられているため、収納口または該収納口を閉塞するカバー部材が運転者や外部から見えてしまい、見栄え(デザイン性)が悪く、かつセキュリティ性が悪い(外部からICカードの存在を知られてしまう)という問題があった。
【0007】
また、上記従来のカードリーダ内蔵型インナミラー装置では、側壁に収納口を有するハウジングの長手方向端部を薄く形成することが困難であり、これもインナミラー装置の見栄え悪化の原因となり、またデザインの悪化によってETCを備えない車両との間でハウジングの共用化を図ることができず高コストの原因ともなる。
【0008】
本発明は、上記事実を考慮して、無線通信による通行料金決済用のカード材を、外部から目視し難い位置からハウジング内に収納できる車両用インナミラー装置を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る車両用インナミラー装置は、後方視認用のミラーを保持して車室内上部に取り付けられ、前記ミラーの裏面側との間に該ミラーによって閉塞された空間を形成すると共に、該空間の一部を下向きに開口させる窓部を有するハウジングと、無線通信による料金決済用のカード材を出し入れ可能な出入口を有し、前記ミラーによって閉塞されている前記ハウジングの空間に対し前記窓部から進退可能に設けられ、前記窓部から突出した状態で前記出入口を外部に露出させるケースと、前記ケース内に設けられ、該ケースに挿入された前記カード材の情報を読み取り可能な読み取り手段と、を備えている。
【0010】
請求項1記載の車両用インナミラー装置では、後方視認用のミラーを保持したハウジングが車室内の上部に取り付けられており、このハウジングのミラー裏面側(車両前側)の空間が下方に開口する窓部によって外部と連通されている。そして、この窓部からハウジングの空間に対しケースが進退する。
【0011】
カード材の出入口を有するケースは、窓部(ハウジング)から突出した状態で該出入口を外部に露出させ、この出入口からカード材の少なくとも一部がケース内に対し出し入れ(挿入または排出)される。そして、少なくとも一部がケース内に挿入されたカード材は、ケースがハウジングの空間に収納されると該ケースと共に空間内に収納され、該ケース内に設けられた読み取り手段による料金決済用の情報の読み取りが可能とされる。
【0012】
ここで、ケースをハウジングの空間に対し進退させる窓部は、下方に開口しているため、外部(特に、車室外)から目視し難い。このため、本車両用インナミラー装置では、見栄えが良く、カード材の収納部分(窓部及びケース)が目立たずセキュリティ性も良好である。
【0013】
また、カード材の出入口を有しないハウジングの両端部を薄肉化することで、車両用インナミラー装置をさらに見栄えの良い意匠(形状)とすることも可能となる。すなわち、設計(デザイン)の自由度が向上する。さらに、ケースが窓部からハウジング外に突出してその出入口を露出させるため、カード材のケースに対する出し入れが容易である。
【0014】
このように、請求項1記載の車両用インナミラー装置では、無線通信による料金決済用のカード材を、外部から目視し難い位置からハウジング内に収納できる。
【0015】
なお、ハウジングに形成される空間は、ハウジング内に形成される構成には限られず、例えば、ハウジングの下壁を内側に凹ませて形成された凹部(ミラーを保持する部分とは仕切られた空間)であっても良い。
【0016】
請求項2記載の発明に係る車両用インナミラー装置は、請求項1記載の車両用インナミラー装置において、前記ケースは、略直方形状の前記カード材が長手方向に沿って出し入れ可能に形成され、該カード材の長手方向を前記ハウジングの長手方向と略一致させて前記空間に収納される、ことを特徴としている。
【0017】
請求項2記載の車両用インナミラー装置では、窓部からハウジング外部に突出したケースに、略長方形状のカード材がその長手方向に沿って出し入れされる。そして、少なくとも一部がケース内に挿入されたカード材は、ケースと共に空間内に収納された状態では、その長手方向をハウジングの長手方向と略一致させている。このため、ハウジングは、ケースに挿入されたカード材を収納するための上下寸法の大型化が防止または抑制される。
【0018】
請求項3記載の発明に係る車両用インナミラー装置は、請求項1または請求項2記載の車両用インナミラー装置において、前記ケースは、角部において前記空間内に設けられた支軸に軸支され、該支軸廻りに回動して前記空間に対し進退する、ことを特徴としている。
【0019】
請求項3記載の車両用インナミラー装置では、ケースはハウジングに設けられた支軸廻りに回動して窓部からハウジングの空間に進退する。これにより、簡単な構造でケースの空間に対する進退機構が実現される。また、ケースが回動するため、該回動角に応じてケースの出入口の開口方向(すなわち、カード材の出し入れ方向)を設定してカード材のケースに対する出し入れ性を向上させることも可能である。
【0020】
請求項4記載の発明に係る車両用インナミラー装置は、請求項1または請求項2記載の車両用インナミラー装置において、前記ケースは、前記ハウジングに上下方向に沿って設けられたガイド手段に案内されつつ上下方向にスライドして前記空間に対し進退する、ことを特徴としている。
【0021】
請求項4記載の車両用インナミラー装置では、ケースはハウジングのガイド手段に案内されつつ下方にスライドして空間から突出し、上方にスライドして空間内に収納される。これにより、簡単な構造でケースの空間に対する進退機構が実現される。
【0022】
また、ケースが単に上下方向にスライドしてハウジング下方に開口する窓部から空間に対し進退するため、ケースまたは該ケースに挿入されたカード材(ケース等)の移動軌跡がハウジングの空間における該ケース等の収納領域から突出することがない。このため、例えば、ハウジングの空間内に他の部品等を配設する構成では、ケース等の進退(移動)用空間を確保しなくても該他の部品にケース等が干渉することがない。すなわち、ハウジングの空間を有効利用することができる。
【0023】
請求項5記載の発明に係る車両用インナミラー装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の車両用インナミラー装置において、前記ケースは、前記空間内に収納された状態で前記窓部を閉塞するカバー部を有する、ことを特徴としている。
【0024】
請求項5記載の車両用インナミラー装置では、ケースにカバー部が設けられているためケースがハウジングの空間内に収納された状態では、カバー部によってハウジングの窓部が閉塞され、見栄え及びセキュリティ性が一層良好である。
【0025】
請求項6記載の発明に係る車両用インナミラー装置は、請求項1乃至請求項5の何れか1項記載の車両用インナミラー装置において、前記ケースは、前記窓部から突出した状態で運転者から遠い側に位置する側部に前記出入口を有する、ことを特徴としている。
【0026】
請求項6記載の車両用インナミラー装置では、ケースがハウジングの窓部から突出した状態で出入口が運転者から遠い側に開口しているため、運転者は窮屈な姿勢を取ることなく自然な動作でケースに対しカード材を出し入れすることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係る車両用インナミラー装置10について、図1乃至図6に基づいて説明する。なお、各図に適宜矢印FR、矢印RE、矢印LE、矢印RIで示される方向は、それぞれ車両Sの前方、後方、左方、右方を示しており、以下、前後左右の方向を用いて説明するときは、これらの各矢印方向に対応している。
【0028】
図1には車両用インナミラー装置10が正面図にて示されており、図2には車両用インナミラー装置10が底面図にて示されている。また、図3には、図1の3−3線に沿った断面図が示されている。これらの図に示される如く、車両用インナミラー装置10は、ハウジング本体12を備えている。
【0029】
ハウジング本体12は、略長方形箱状に形成され、車両Sへの取付状態で後方を向く部分が開口部12Aとされている。このハウジング本体12は、長手方向(車両左右方向)の両端における背面側(車両前側)の外壁部が開口部12A側に絞り込まれることで、該両端が浅く形成されている。また、この長手方向両端部は、上下それぞれの方向にも若干絞られている。
【0030】
このハウジング本体12の開口部12A近傍には、後方視認用のミラー14が取り付けられている。具体的には、ミラー14の周縁部を保持(図示省略)した枠体16が、複数の係合爪16Aをハウジング本体12の開口部12Aの内縁部近傍に設けられた係合孔12Bに係合することで固定されている。
【0031】
すなわち、ミラー14は、枠体16を介してハウジング本体12に取り付けられ、該ハウジング本体12の開口部12Aを閉塞している。これにより、ハウジング本体12内におけるミラー14の裏面側には、該ミラー14によって閉塞された空間Rが形成されている。このハウジング本体12、またはハウジング本体12及び枠体16が、本発明における「ハウジング」に相当する。
【0032】
このハウジング本体12の下面には、窓部18が設けられている。窓部18は、ハウジング本体12の長手方向に沿って長手とされた底面視略矩形状に形成され、ハウジング本体12の長手方向略中央部から右端部にかけて下方へ向けて開口し、空間Rを外部と連通している。この窓部18は、後述するカードリーダ34の空間R(ハウジング本体12内)に対する進退用とされている。
【0033】
また、図3にも示される如く、ハウジング本体12内には防眩機構20が設けられている。防眩機構20は、ハウジング本体12の窓部18よりも前側に設けられ下方に開口した操作孔22からハウジング本体12の下方に突出した防眩操作部24を備えている。
【0034】
この該防眩機構20は、その一部がハウジング本体12の開口部12Aとは反対側に開口した透孔26からハウジング本体12の前方に突出しており、該突出部分においてピボット機構28を介してステー30に接続されている。そして、図6に示される如く、ステー30が車両Sのルーフ32の前端部(近傍)における左右方向中央部に固定されるようになっている。
【0035】
これにより、ハウジング本体12(すなわち、車両用インナミラー装置10)は、車両Sに対して揺動可能に取り付けられ、角度調整が可能な構成とされている。すなわち、防眩機構20の防眩操作部24を前方へ倒す(図2の状態とする)ことで、プリズムミラーであるミラー14を所定角度だけ移動し非防眩状態から防眩状態へ切り替え、またハウジング本体12自体を適宜操作して運転者に応じた角度調整を行うことができる構成である。なお、ミラー14の防眩機能は、例えば、エレクトロクロミック素子等によって実現しても良い。
【0036】
そして、ミラー14によって開口部12Aが閉塞されるハウジング本体12の空間Rには、有料道路の通行料金を無線通信によって自動的に決済する自動料金収受システム(以下、ETCという)の一部をそれぞれ構成するカードリーダ34、送受信モジュール36、発光装置38、及び電源基板40とが収納されており、これらは互いに図示しない配線等によって電気的に接続されている。
【0037】
カードリーダ34は、正面視略矩形状かつ扁平に形成されたケース42を備えている。ケース42は、アッパケース44とロアケース46とがボルト等の締結手段によって接合されて成り(図3及び図4参照)、ロアケース46の左端部には料金決済用のカード材としてのICカード48が出し入れ(挿脱)される出入口50が設けられている。
【0038】
この出入口50は上下方向に長手とされ、該長手寸法は、略長方形状に形成されたICカード48の短辺寸法に対応している。すなわち、ケース42は、ICカード48がその長手方向に沿って出し入れされる構成である。なお、ケース42は、ICカード48における情報の読み書きに必要な一部のみが挿入されるようになっている。
【0039】
また、ロアケース46の出入口50の内側は、該ロアケース46の主面板46Aに対向するガイド板52が設けられており、主面板46Aとガイド板52とには、互いの左端部近傍にICカード48誘い込み用のテーパ面が設けられている。すなわち、主面板46A及びガイド板52のテーパ面によって、出入口50の間口がICカード48の厚みに対し十分に広げられている。
【0040】
このケース42内には、ロアケース46とアッパケース44とに(部分的にガイド板52を介して)挟み込まれて固定された読み取り手段としてのメイン基板54が配設されており、メイン基板54には、ICカード48の通行料金決済用の情報を読み取り、またはICカードに情報を書き込むための回路が設けられている。
【0041】
さらに、ロアケース46の左端部における下端部(出入口50の下側)からは、カバー片56が左方に延設されている。カバー片56は、ケース42に適正に挿入されたICカード48の出入口50から突出した部分を下方からカバーするようになっている。
【0042】
そして、カードリーダ34は、そのロアケース46とカバー片56とによって規定される底面視における形状がハウジング本体12の窓部18の形状に略対応しており、該ハウジング本体12の空間Rに収納されると、ロアケース46の下端部とカバー片56とがハウジング本体12の外面と略面一の状態で窓部18を閉塞する構成である。
【0043】
以上説明したカードリーダ34は、ハウジング本体12の空間Rに対し進退可能に支持されている。具体的には、図2及び図4(B)に示される如く、カードリーダ34は、ケース42を構成するアッパケース44及びロアケース46とメイン基板54とを貫通して設けられた軸孔58を右下角部に備えている。一方、ハウジング本体12は、その窓部18の右端近傍である右下角部に設けられたボス部60を備えている。
【0044】
そして、カードリーダ34の軸孔58に挿通(遊嵌)された支持ピン62が、その先端のねじ部においてハウジング本体12のボス部60にねじ込まれることで、該ハウジング本体12に固定されている。これにより、カードリーダ34は、ハウジング本体12に対し支持ピン62廻り(図5に示される矢印A方向または矢印B方向)の回動可能に支持される構成である。
【0045】
以上により、カードリーダ34は、図5に示される如く、ハウジング本体12の空間R内に収納されて窓部18を閉塞する状態(想像線にて示す状態)と、出入口50を含む部分が窓部18からハウジング本体12の外側に突出した状態(実線にて示す状態)とを選択的に取り得るようになっている。
【0046】
すなわち、カードリーダ34は、出入口50をハウジング本体12外に突出させた状態で、該出入口50からケース42内へのICカード48の出し入れが為されるようになっており、ケース42内に一部が挿入されたICカードに対しメイン基板54に設けられた回路によって情報の読み取りまたは書き込みを行う構成である。
【0047】
また、図1、図4(A)、及び図5に示される如く、ハウジング本体12とカードリーダ34との間には、ダンパ機構64及びロック機構66が設けられている。
【0048】
ダンパ機構64は、ロアケース46の外面に固定されると共に該固定状態で軸孔58(支持ピン62)と同軸的となる円弧状に形成されたガイド片68を備えている。ガイド片68の外周部には、ギヤ歯68Aが形成されている。
【0049】
また、ダンパ機構64は、ガイド片68のギヤ歯68Aと噛合い可能なピニオン70を備えている。ピニオン70は、ガイド片68のギヤ歯68Aと噛み合わされた状態で、ハウジング本体12内に固定されたベース部材72に回転可能に軸支されている(図4(A)参照)。なお、ガイド片68は、カードリーダ34がハウジング本体12に対し進退する全過程において、そのギヤ歯68Aがピニオン70と噛み合うように円弧長さ及び配置が設定されている。
【0050】
これにより、カードリーダ34が支持ピン62廻りに回動してハウジング本体12の窓部18から進退する過程では、ガイド片68のギヤ歯68Aと噛み合わされたピニオン70を回転させるようになっている。そして、ピニオン70の上記軸支部には、図示しないブレーキ機構が設けられている。
【0051】
すなわち、例えば、上記ピニオン70の軸支持部は、フリーストップ軸(ブレーキスプリング)構造またはトーションばね等によりガイド片68を矢印A方向へ付勢する構造と、摩擦ブレーキ構造との組み合わせとされており、カードリーダ34の重力による矢印B方向への回動速度を緩和すると共に、カードリーダ34の回動量(ピニオン70の所定量以上の回転)を規制するようになっている。
【0052】
これにより、ハウジング本体12からの突出過程のカードリーダ34は、ダンパ機構64によって、減速されると共にハウジング本体12等と当接することなく所定位置で停止され、不要な衝撃を受けたり打音を発したりしないようになっている。なお、ダンパ機構64により規制されるカードリーダ34の回動量は、上記の通り出入口50がハウジング本体12外に突出する量に設定されている。
【0053】
さらに、ベース部材72には、ボス部60(支持ピン62)と同軸的な円弧状に形成されたガイド部74が一体に設けられており、該ガイド部74は、カードリーダ34のハウジング本体12の空間Rに対する進退に伴って、ガイド片68の内周面と摺動する構成である。すなわち、ガイド部74は、カードリーダ34の矢印A及び矢印B方向移動を案内すると共に、ギヤ歯68Aとピニオン70との噛み合いを維持するようになっている。なお、上記ピニオン70の軸支持部に代えて、またはこれと共に、ガイド片68の内周面とガイド部74とで摩擦ブレーキ構造を構成しても良い。
【0054】
一方、ロック機構66は、ロアケース46の外面に固定された係合突部76を備えている。係合突部76は、カードリーダ34の支持ピン62廻りの回動軌跡に対する略接線方向を向いて突出している。
【0055】
また、ロック機構66は、ロック部78を備えている。ロック部78は、カードリーダ34がハウジング本体12の空間R内に収納された状態で係合突部76をロックする状態と該ロックを解除する状態とを択一的に取り得るようになっている。
【0056】
具体的には、ロック部78は上記ベース部材72を介し上記接線方向を向いてハウジング本体12に固定された本体部78Aを備えている。本体部78Aの内部には、図示しないハートカム(ハートカム溝)機構が設けられており、ロック部78は、本体部78Aの係合突部76と対向する側から突出した切替突部78Bを上記接線方向に押圧する(移動させる)ことで、本体部78Aに揺動可能に設けられた一対のアーム部78Cの先端の間隔が狭まる状態と広がる状態とが切り替えられるようになっている。
【0057】
以上により、ロック機構66は、カードリーダ34がハウジング本体12の空間R内に収納された状態で、一対のアーム部78Cが係合突部76に係合して該カードリーダ34をロック(収納状態を維持)し、該ロック状態からカードリーダ34を矢印A方向に回動して係合突部76が切替突部78Bを押圧すると一対のアーム部78Cの先端間隔が広がって上記ロック状態を解除する構成である。
【0058】
さらに、ロック機構66は、ハウジング本体12から突出したカードリーダ34を再度矢印A方向に回動して該ハウジング本体12内に収納する動作に伴って切替突部78Bが係合突部76に押圧されると、一対のアーム部78Cの先端間隔が狭まって再度上記ロック状態に復帰する構成である。
【0059】
一方、送受信モジュール36は、ハウジング本体12内の略左半分に収納された状態で固定されている。この送受信モジュール36には、配線80を介してアンテナ82が接続されている。アンテナ82は、車両Sのフロントウインドシールドガラス84の内面に貼り付けられ、有料道路の料金所等に設置された送受信アンテナとの間で無線で、カードリーダ34が読み取ったICカード48の通行料金決済用の情報を含む情報の送受信を行うようになっている。
【0060】
これにより、鏡面角度の調整によってハウジング本体12の車両Sに対する角度が変化しても、アンテナ82と料金所等の送受信アンテナとの間の送受信が良好に為される構成である。なお、アンテナ82は、車両Sの外部から目立たないように車両Sに固定された(車両Sに対し相対移動しない)ステー30に取り付けても良い。
【0061】
また、発光装置38は、一対のLED(発光ダイオード)84、86と、それぞれ配線88、90を介してLED84、86に電気的に接続され該LED84、86の制御用の回路が設けられたLED基板92とを備えて構成されている。LED84は通電されると赤色に発光するようになっており、LED86は通電されると緑色に発光するようになっている。
【0062】
LED84、86は、それぞれ枠体16の内面とミラー14の端面との間に配置されており、枠体16がミラー14の後方側表面の周縁部を被覆していることにより、車両用インナミラー装置10の外部からは見えないようになっている。
【0063】
LED基板92は、送受信モジュール36の前方においてハウジング本体12に固定されており、LED84、86の一方を択一的に発光させるようになっている。具体的には、カードリーダ34にICカード48が挿入されていない状態でLED84を発光させ、カードリーダ34にICカード48が挿入されている状態でLED86を発光させるようになっている。
【0064】
以上により、発光装置38は、LED84が発光すると、この赤色光がミラー14の端面から入射され該ミラー14を厚み方向に枠体16の内縁近傍まで透過して運転者に視認される構成である。一方、LED86が発光すると、この緑色光がミラー14の端面から入射され該ミラー14を厚み方向に枠体16の内縁近傍まで透過して運転者に視認される構成である。すなわち、発光装置38は、ICカード48のカードリーダ34への挿入有無情報を運転者に伝達するための表示装置として機能するようになっている。
【0065】
また、電源基板40は、LED基板92の左方かつ送受信モジュール36の前方においてハウジング本体12に固定されており、図示しない配線等を介して車両Sの電源(バッテリ等)に接続されている。そして、電源基板40は、カードリーダ34、送受信モジュール36、発光装置38(LED基板92)に電力を供給するようになっている。
【0066】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0067】
上記構成の車両用インナミラー装置10では、通常は、カードリーダ34がハウジング本体12の空間R内に収納され、該カードリーダ34のロアケース46下端部及びカバー片56が窓部18を閉塞している。
【0068】
この状態では、カードリーダ34は、ロック機構66をそれぞれ構成するアーム部78Cが係合突部76に係合しており、上記収納状態が維持される。すなわち、カードリーダ34は、ハウジング本体12の空間R内に収納された状態でロックされている。
【0069】
このカードリーダ34にICカード48を挿入する際には、ロアケース46下端部またはカバー片56を上方に押圧する。すると、カードリーダ34はわずかに矢印A方向に回動し、該カードリーダ34に固定された係合突部76がロック部78の切替突部78Bを押圧する。
【0070】
これにより、ロック部78の一対のアーム部78Cが先端の間隔を広げ、該一対のアーム部78Cと係合突部76との係合状態が解除され、カードリーダ34は、支持ピン62廻りの回動が可能なフリー状態となる。そして、カードリーダ34は、重力によって、ケース42に固定されたガイド片68内面においてガイド部74に案内されつつ矢印B方向へ回動する。
【0071】
このとき、カードリーダ34の回動速度はダンパ機構64によって緩和され、カードリーダ34は緩やかに窓部18からハウジング本体12外に突出する。そして、カードリーダ34は、ダンパ機構64によって規制される回動量に達する(フリーストップ軸を構成するブレーキスプリングの摩擦力またはトーションばねの付勢力が重力に抗するまで、ブレーキスプリングまたはトーションばねが変形する)と停止し、その出入口50をハウジング本体12外に露出させる。
【0072】
これにより、カードリーダ34は、出入口50からのICカード48の挿入が可能となる。この状態で運転者は、ICカード48を出入口50からカードリーダ34に挿入し、該カードリーダ34を矢印B方向に回動させる。なお、ICカード48がカードリーダ34に挿入されると、車両のエンジンが始動しているかアクセサリスイッチがONの状態では、LED86が緑色に発光する。この表示により、運転者は、ICカード48のカードリーダ34への挿入状態を確認できる。
【0073】
カードリーダ34がハウジング本体12の空間R内に進入し、係合突部76がロック部78の切替突部78Bを押圧すと、ロック部78では、一対のアーム部78Cが先端の間隔を狭める。そして、カードリーダ34がわずかに矢印B方向に回動すると、一対のアーム部78Cの各先端が係合突部76に係合し、該カードリーダ34のロック状態に復帰する。すなわち、カードリーダ34がハウジング本体12の空間R内に収納されつつ窓部18を閉塞する状態に復帰する。
【0074】
一方、カードリーダ34からICカード48を排出する際にも、上記と全く同様にカードリーダ34をハウジング本体12から突出させ、ICカード48をカードリーダ34から排出した後、再度カードリーダ34をハウジング本体12の空間R内に収納する。そして、カードリーダ34からICカード48を排出すると、車両のエンジンが始動しているかアクセサリスイッチがONの状態では、LED84が赤色に発光する。この表示により、運転者は、ICカード48のカードリーダ34への非挿入状態を確認できる。
【0075】
ここで、カードリーダ34をハウジング本体12の空間Rに対し進退させるための窓部18は、該ハウジング本体12の下方に開口しているため、外部(特に車両Sの車室外)から目視し難い。このため、本車両用インナミラー装置10は、見栄えが良く、ICカード48の収納部であるカードリーダ34及び窓部18が目立たず(カードリーダ34の存在が外部から認識し難く)セキュリティ性も良好である。
【0076】
また、ICカード48をハウジングの側部から(該ハウジング内に固定されたカードリーダに)出し入れする構成と比較して、ハウジング本体12の長手方向両端部を薄肉化することができ、該ハウジング本体12、すなわち車両用インナミラー装置10をさらに見栄えの良い意匠(形状)とすることも可能である。すなわち、車両用インナミラー装置10の設計(デザイン)の自由度が向上する。
【0077】
さらに、カードリーダ34は、窓部18からハウジング本体12外に突出してその出入口50を露出させるため、ICカード48の出し入れ(挿入及び排出)が容易である。
【0078】
このように、本実施の形態に係る車両用インナミラー装置10では、ETCによる通行料金決済用のICカード48を、外部から目視し難い位置からハウジング本体12内にICカード48を収納できる。
【0079】
また、車両用インナミラー装置10では、窓部18からハウジング本体12外に突出したカードリーダ34に対し、略長方形状のICカード48がその長手方向に沿って出し入れされ、該カードリーダ34がハウジング本体12の空間R内に収納された状態でICカード48とハウジング本体12との長手方向が略一致するため、例えば、単にICカード48をハウジング本体12に固定されたカードリーダ34に対し下方から挿脱する構成と比較して、ハウジング本体12の上下方向の幅を小さくすることができる。
【0080】
そして、本実施の形態に係るハウジング本体12は、その上下寸法がカードリーダ34を備えないハウジングの上下寸法と略同寸であり、かつICカード48を(カードリーダ34と共に)収納することができる。
【0081】
さらに、カードリーダ34は支持ピン62廻りの矢印A方向または矢印B方向に回動して窓部18からハウジング本体12の空間Rに対し進退するため、簡単な構造でカードリーダ34のハウジング本体12に対する進退機構が実現される。そして、カードリーダ34がハウジング本体12から突出した状態では、該カードリーダ34の出入口50が斜め下方を向くため、ICカード48の挿脱が容易である。
【0082】
特に、カードリーダ34がハウジング本体12から突出した状態で出入口50が、運転者から遠い側で開口しているため、運転者は窮屈な姿勢を取ることなく自然な動作でカードリーダ34に対しICカード48を挿入または排出することができる。
【0083】
さらにまた、車両用インナミラー装置10では、カードリーダ34がハウジング本体12の空間R内に収納された状態で窓部18を閉塞する(ハウジング本体12の下面と略面一の状態で閉塞する)ため、見栄え及びセキュリティ性が一層良好である。特に、カードリーダ34は、カバー片56を備えているため、ICカード48の一部のみを挿入させる構成においても窓部18を確実に閉塞することができる。
【0084】
そして、以上のようにハウジング本体12の見栄えが良好であるため、ETCを備えない車両に搭載される(カードリーダ34を内蔵しない)車両用インナミラー装置のハウジング本体をハウジング本体12と略同形状とすることができ、このようにすればハウジング本体12の外観からはカードリーダの存在を一層認識し難くなり、車両用インナミラー装置10のセキュリティ性が向上する。
【0085】
特に、上記ETCを備えない車両に搭載される車両用インナミラー装置において、メイン基板54を有しないケース42内に、例えば有料道路の係員に手渡しで決済されるカード(所謂ハイウェイカード等)やその他のカード等を収納する構成とすれば、該車両用インナミラー装置とカードリーダ34内蔵型の車両用インナミラー装置10とで、窓部18を有するハウジング本体12及びケース42を共用でき、ETCの搭載有無による車両用インナミラー装置の外観の相違が殆どなくなり、車両用インナミラー装置10のセキュリティ性が一層向上する。また、上記ハウジング本体12及びケース42の共用化によって、ハウジング本体12またはケース42を成形するための金型数の削減等が可能となり、ハウジング本体12の低コスト化が図られる。
【0086】
なお、上記の実施の形態では、カードリーダ34が支持ピン62廻りに回動してハウジング本体12に対し進退する構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、図7及び図8に示される変形例に係る構成としても良い。以下この変形例について説明するが、上記実施の形態と基本的に同一の部品・部分については、上記実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0087】
図7に示される如く、変形例に係る車両用インナミラー装置100では、カードリーダ34が上下方向に移動してハウジング本体12に対し進退する点で、上記実施の形態に係る車両用インナミラー装置10とは異なる。
【0088】
具体的には、ハウジング本体12にはボス部60(支持ピン62)が設けられず、カードリーダ34には軸孔58が設けられていない。そして、カードリーダ34には、円弧状のガイド片68に代えて、上下に長手とされたガイドラック102が設けられている。ガイドラック102は、ケース42の上端部よりも若干突出した位置からケース42の下端部に至り、幅方向の一方側には全長に渡りラック歯102Aが形成されている。
【0089】
図8に示される如く、ラック歯102Aは、ハウジング本体12に固定されたベース部材104に設けられたピニオン70と噛み合わされている。本変形例では、ピニオン70は、ハウジング本体12の下端近傍に配置されており、カードリーダ34がハウジング本体12に対し進退する全過程でガイドラック102のラック歯102Aとの噛み合いを維持するようになっている。
【0090】
また、ベース部材104には、上下に長手とされガイドラック102のラック歯102Aとは反対側の幅方向端面と摺動可能なガイド部106が一体に設けられている。このガイド部106は、カードリーダ34の上下方向への移動に伴ってガイドラック102と摺動し、該移動を案内すると共にピニオン70とラック歯102Aとの噛み合いを維持するようになっている。
【0091】
このガイドラック102とピニオン70とがダンパ機構108を構成し、該ダンパ機構108は上記実施の形態におけるダンパ機構64に対応している。すなわち、ピニオン70の軸支持部は、ダンパ機構64と同様に構成されている。
【0092】
なお、ハウジング本体12では、ガイドラック102を備えたカードリーダ34の進退を許容するために、該ガイドラック102に対応する分だけ窓部18が広げられている。そして、カードリーダ34がハウジング本体12の空間R内に収納された状態では、窓部18がロアケース46の下端部、カバー片56、及びガイドラック102の下端部によって閉塞される構成である。
【0093】
また、カードリーダ34には上向きに突出する係合突部76が固定されており、ベース部材104には、カードリーダ34がハウジング本体12の空間R内に収納された状態で係合突部76をロックする状態と該ロックを解除する状態とを択一的に取り得るロック部78の本体部78Aが固定されている。すなわち、上記実施の形態と同様に、係合突部76とロック部78とがロック機構66を構成している。
【0094】
本変形例に係る車両用インナミラー装置100では、通常は、カードリーダ34がハウジング本体12の空間R内に収納され、該カードリーダ34のロアケース46下端部及びカバー片56が窓部18を閉塞している。そして、この状態でカードリーダ34は、ロック機構66によってロックされている。
【0095】
このカードリーダ34にICカード48を出し入れ(挿脱)する際には、ロアケース46下端部またはカバー片56を上方に押圧する。すると、カードリーダ34がわずかに上方にスライドして該カードリーダ34に固定された係合突部76がロック部78の切替突部78Bを押圧し、上記ロック状態が解除される。
【0096】
そして、カードリーダ34は、重力によって、ガイドラック102端面においてガイド部106に案内されつつ下方へスライドする。このとき、カードリーダ34は、その移動速度がダンパ機構108によって緩和されつつ緩やかに窓部18からハウジング本体12外に突出し、ダンパ機構108によって規制される回動量に達すると停止して出入口50をハウジング本体12外に露出させる。
【0097】
これにより、カードリーダ34は、左方(運転者から遠い側)に開口した出入口50からのICカード48の挿脱が可能となる。この状態で運転者は、ICカード48を出入口50からカードリーダ34に挿入または排出し、該カードリーダ34を上方にスライドさせる。カードリーダ34は、ハウジング本体12の空間R内に進入し、係合突部76がロック部78の切替突部78Bを押圧すると、ロック機構66によりロックされハウジング本体12の空間R内に収納されつつ窓部18を閉塞する状態に復帰する。
【0098】
このように、本変形例に係る車両用インナミラー装置100によっても、カードリーダ34が回動してハウジング本体12に対し進退することに基づく効果を除いて、上記実施の形態に係る車両用インナミラー装置10と全く同様の効果を得ることができる。
【0099】
また、車両用インナミラー装置100では、カードリーダ34が単に上下にスライドしてハウジング本体12の空間Rに対し進退するため、簡単な構造でカードリーダ34のハウジング本体12への進退機構が実現される。
【0100】
さらに、単に上下に移動するカードリーダ34(該カードリーダ34から一部突出するICカード48)は、その移動軌跡がハウジング本体12の空間Rにおける該カードリーダ34の収納領域から突出することがない。このため、例えば、ハウジング本体12の空間R内における他の部品等(例えば、送受信モジュール36等)の配置可能領域が広がり、該他の部品等のレイアウト(または寸法形状)の自由度が高くなる。
【0101】
なお、上記実施の形態及び変形例では、ハウジング本体12の内部にカードリーダ34が進退する空間Rが形成された構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、ハウジング本体12の外面を内方へ窪ませることで、ハウジング本体12の外側に(ミラー14によって閉塞される空間とは別個の)空間Rを形成しても良い。
【0102】
また、上記実施の形態及び変形例では、車両用インナミラー装置10、100がダンパ機構64、108及びロック機構66を備えた好ましい構成としたが、本発明がダンパ機構やロック機構の構成や有無によっては限定されないことは言うまでもない。
【0103】
さらに、上記実施の形態及び変形例では、カードリーダ34に挿入されるICカード48が、有料道路の通行料金を決済するETC世のカードである構成としたが、本発明はこれに限定されず、ICカード48は無線通信による料金決済用であれば如何なる用途にも適用できる。したがって、例えば、ICカード48をガソリンスタンドや駐車場、ファーストフード店等の料金を決済するカード材とすることも可能である。また、本発明におけるカード材は、料金決済用の情報の記録、読み取りが可能であれば足り、ICカード48に限定されないことは言うまでもない。
【0104】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る車両用インナミラー装置は、無線通信による料金決済用のカード材を、外部から目視し難い位置からハウジング内に収納できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る車両用インナミラー装置の概略全体構成を示す正面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る車両用インナミラー装置の底面図である。
【図3】図1の3−3線に沿った断面図である。
【図4】(A)は図1の4A−4A線に沿った断面図、(B)は図1の4B−4B線に沿った断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る車両用インナミラー装置を構成するカードリーダのハウジング本体からの突出状態を示す一部切欠いた正面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る車両用インナミラー装置の車両への設置状態を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態の変形例に係る車両用インナミラー装置を示す図5に対応した正面図である。
【図8】本発明の実施の形態の変形例に係る車両用インナミラー装置を示す図4(A)に対応した断面図である。
【符号の説明】
10 車両用インナミラー装置
12 ハウジング本体(ハウジング)
14 ミラー
18 窓部
34 カードリーダ(ケース、読み取り手段)
42 ケース(ケース、カバー部)
48 ICカード(カード材)
50 出入口
54 メイン基板(読み取り手段)
56 カバー片(カバー部)
62 支持ピン(支軸)
100 車両用インナミラー装置
102 ガイドラック(ガイド手段)
106 ガイド部(ガイド手段)
R 空間
Claims (6)
- 後方視認用のミラーを保持して車室内上部に取り付けられ、前記ミラーの裏面側との間に該ミラーによって閉塞された空間を形成すると共に、該空間の一部を下向きに開口させる窓部を有するハウジングと、
無線通信による料金決済用のカード材を出し入れ可能な出入口を有し、前記ミラーによって閉塞されている前記ハウジングの空間に対し前記窓部から進退可能に設けられ、前記窓部から突出した状態で前記出入口を外部に露出させるケースと、
前記ケース内に設けられ、該ケースに挿入された前記カード材の情報を読み取り可能な読み取り手段と、
を備えた車両用インナミラー装置。 - 前記ケースは、略直方形状の前記カード材が長手方向に沿って出し入れ可能に形成され、該カード材の長手方向を前記ハウジングの長手方向と略一致させて前記空間に収納される、ことを特徴とする請求項1記載の車両用インナミラー装置。
- 前記ケースは、角部において前記空間内に設けられた支軸に軸支され、該支軸廻りに回動して前記空間に対し進退する、ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の車両用インナミラー装置。
- 前記ケースは、前記ハウジングに上下方向に沿って設けられたガイド手段に案内されつつ上下方向にスライドして前記空間に対し進退する、ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の車両用インナミラー装置。
- 前記ケースは、前記空間内に収納された状態で前記窓部を閉塞するカバー部を有する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の車両用インナミラー装置。
- 前記ケースは、前記窓部から突出した状態で運転者から遠い側に位置する側部に前記出入口を有する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項記載の車両用インナミラー装置。
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