JP4050679B2 - 無線通信受信機 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信受信機に関し、特に所定周波数の局部発振信号を所望のベースバンド信号からなる変調信号でAM変調した信号を用いて無線通信を行う、近距離の微弱無線通信に好適な無線通信受信機に関するものである。
従来、所定周波数のキャリア信号を所望のベースバンド信号からなる変調信号でAM変調した信号を用いて無線通信を行うAM変調方式では、無線通信受信機および無線通信送信機において、所定周波数に対して周波数偏差の少ない高精度な局部発振信号およびキャリア信号が用いられていた。
図12に従来のスペクトラム拡散通信を用いたAM変調方式の無線通信送信機の構成を示す。この無線通信送信機では、変調・拡散処理部100において、送信情報を含む所望のベースバンド信号を変調処理および擬似ランダム信号による拡散処理をして直交変調信号を生成する。次に、ミキサ104I、104Qで、これら直交変調信号を90°位相の異なるキャリア信号とそれぞれ乗算して、加算器105で加算することによりAM変調信号を生成する。そして、このAM変調信号をパワーアンプPA106により増幅した後、バンドパスフィルタ107を介してアンテナ108から送信する。この際、キャリア信号は、発振器101で生成するとともにその周波数をPLL回路102で高精度に調整し、π/2移相器103で90°位相の異なるキャリア信号を生成している。
また、図13に従来のスペクトラム拡散通信を用いたAM変調方式の無線通信受信機の構成を示す。この無線通信受信機では、アンテナ110からバンドパスフィルタ111を介して受信したAM変調信号をローノイズアンプ112で増幅した後、90°位相の異なる局部発振信号とミキサ116I、116Qで乗算して周波数変換する。そして、周波数変換された受信信号を、復調・逆拡散処理部117で逆拡散および復調処理することにより元のベースバンド信号を生成している。この際、局部発振信号は、発振器113で生成するとともにその周波数をPLL回路114で高精度に調整し、π/2移相器115で90°位相の異なる局部発振信号を生成している。
これら従来技術であるスペクトラム拡散通信を用いたAM変調方式の無線通信送信機、およびスペクトラム拡散通信を用いたAM変調方式の無線通信受信機については、非特許文献1に記載されている。
なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
2003 IEEE International Solid-State Circuits Conference Digest of Technical Papers, pp.360-361
このような従来の無線通信受信機では、受信信号を中間周波数に周波数変換する中間周波数変換器を用いずに、受信信号を直接、ベースバンド信号周波数帯域へ周波数変換するダイレクトコンバージョンを行うことから、PLL回路を用いて送信側のキャリア信号周波数と受信側の局部発振信号周波数とを高精度に一致させる必要がある。しかしながらPLL回路は、高い周波数の信号を処理する場合に消費電力が大きくなり、送受信機の電力消費を大幅に増大させるという問題があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、PLL回路を必要としない低消費電力の無線通信受信機を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかる無線通信受信機は、送信すべきベースバンド信号からなる変調信号と所定周波数のキャリア信号とをAM変調処理して得られたAM変調信号を受信して、元の変調信号を復調する無線通信受信機において、AM変調信号を含む受信信号を逓倍する逓倍器と、この逓倍器で逓倍された受信信号のうち、AM変調信号の周波数帯に対応する信号成分を減衰させるとともに、変調信号の周波数帯に対応する信号成分を通過させるローパスフィルタと、このローパスフィルタを通過した受信信号から変調信号を復調する復調器とを備えるものである。
この際、変調信号として、ベースバンド信号を拡散符号でスペクトラム拡散して得られた信号を用い、ローパスフィルタで、変調信号の周波数帯に対応する信号成分として、拡散符号のチップレートに対応する周波数以下の信号成分を通過させ、復調器で、ローパスフィルタを通過した受信信号を逆拡散処理してベースバンド信号を復調するようにしてもよい。
また、AM変調信号のキャリア信号を、当該キャリア信号の周波数より低い周波数であって、かつ変調信号のビットレートに対応する周波数より高い周波数へ周波数変換し、逓倍器へ受信信号として出力する周波数変換部をさらに設けてもよい。
この際、波数変換部と逓倍器との間に直列接続されて、周波数変換部で周波数変換された受信信号に含まれる直流成分を除去して逓倍器へ出力する容量素子をさらに設けてもよい。
また、復調器として、少なくとも位相または周波数がスペクトル拡散時の拡散符号と同期していない拡散符号を用いて、ローパスフィルタを通過した受信信号を逆拡散処理して出力する非同期方式逆拡散復調器を用いてもよい。
本発明は、AM変調信号を含む受信信号を逓倍し、その逓倍された受信信号のうち、AM変調信号の周波数帯に対応する信号成分を減衰させるとともに、変調信号の周波数帯に対応する信号成分を通過させるローパスフィルタと、このローパスフィルタを通過した受信信号から元の変調信号を復調するようにしたので、受信信号をキャリア信号周波数と一致した局部発振信号で検波する必要がなくなり、AM変調信号を受信して復調する際、無線通信受信機で局部発振信号を用いる必要がなくなる。
したがって、送信側のキャリア信号周波数と受信側の局部発振信号周波数とを厳密に一致させる必要がなくなり、無線通信受信機さらには無線通信送信機に、周波数調整用のPLL回路を設ける必要がなくなる。これにより、従来のようにPLL回路を用いた無線通信受信機さらには無線通信送信機と比較して、その消費電力を大幅に低減できる。
[第1の実施の形態]
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる無線通信受信機について説明する。図1は本発明の第1の実施の形態にかかる無線通信受信機の構成を示すブロック図である。
この無線通信受信機は、変調信号として所望のベースバンド信号をスペクトル拡散した信号を用いるスペクトラム拡散通信を用いたAM変調方式の無線通信受信機であり、アンテナ30、ローノイズアンプ(以下、LNAという)31、逓倍器10、ローパスフィルタ(以下、LPFという)20、リミッタ32,および逆拡散復調器33から構成されている。
LNA31は、アンテナ30を介して受信した信号を低雑音で増幅する増幅器である。逓倍器10は、LNA31で増幅された受信信号を逓倍(2乗)して出力する乗算器である。LPF20は、逓倍器10からの受信信号2のうち、送信側で生成されたAM変調信号の周波数帯に対応する信号成分を減衰させるとともに、送信すべきベースバンド信号を拡散処理して得られた変調信号の周波数帯に対応する信号成分を通過させるフィルタである。リミッタ32は、LPF20から出力された受信信号の振幅制限を行う増幅器である。逆拡散復調器33は、リミッタ32で増幅された受信信号を逆拡散処理して、所望のベースバンド信号を復調する回路部である。
なお、スペクトラム拡散を用いたAM変調方式では、送信側において、送信すべきベースバンド信号を拡散符号でスペクトラム拡散し、得られた信号からなる変調信号でキャリア信号をAM変調して送信する。したがって、LPF20では、変調信号の周波数帯に対応する信号成分として、拡散符号のチップレートに対応する周波数以下の信号成分を通過させる。
また、後述のように、スペクトラム拡散されていないベースバンド信号をそのまま変調信号として用いる場合、LPF20では、変調信号の周波数帯に対応する信号成分として、変調信号すなわちベースバンド信号のビットレートに対応する周波数以下の信号成分を通過させればよい。
まず、本発明の動作原理について説明する。通常、データ信号を変調して得られた変調信号を x(t)、キャリア信号を cosωt とすると、これら変調信号およびキャリア信号から生成されたAM変調信号 S(t)は、数1で表すことができ、このAM変調信号 S(t) を逓倍器10で逓倍すると、数2のようになる。
Figure 0004050679
Figure 0004050679
ここで、キャリア信号周波数は変調信号より周波数が高いことから、数2の受信信号からLPFでキャリア信号を含む高周波成分、すなわち cos2ωt を除去することにより、元の変調信号 x(t) を再生できる。この際、変調信号 x(t) としてスペクトル拡散された信号を用い、0から1までの値をとるものとした場合、AM変調を施す際の変調指数は0〜100%となる。こうして再生された変調信号を逆拡散処理することにより、所望のベースバンド信号を復調することができる。
本実施の形態では、アンテナ30で受信されたスペクトラム拡散AM変調信号は、LNA31で増幅された後、逓倍器10へ受信信号1として入力される。逓倍器10では、この受信信号1同士を乗算することにより逓倍し、受信信号2として出力する。LPF20では、受信信号2のうち拡散符号のチップレートよりも低い周波数成分を通過させ、高周波のキャリア信号成分を除去し、これをリミッタ32で増幅する。逆拡散復調器33では、このようにしてキャリア信号成分が除去された受信信号を所定の擬似ランダム信号で逆拡散処理することにより、所望のベースバンド信号を復調して出力する。
このように、本実施の形態では、受信信号1を逓倍器10で逓倍した後、キャリア信号成分をLPF20で除去して復調するようにしたので、受信信号をキャリア信号周波数と一致した局部発振信号で検波する必要がなくなり、AM変調信号を受信して復調する際、無線通信受信機で局部発振信号を用いる必要がなくなる。
したがって、送信側のキャリア信号周波数と受信側の局部発振信号周波数とを厳密に一致させる必要がなくなり、無線通信受信機さらには無線通信送信機に、周波数調整用のPLL回路を設ける必要がなくなる。これにより、従来のようにPLL回路を用いた無線通信受信機さらには無線通信送信機と比較して、その消費電力を大幅に低減できる。
また、AM変調方式の無線通信機器は雑音に弱い傾向があるが、本実施の形態のように、スペクトラム拡散通信方式とすることで、雑音やマルチパスなどに対して耐性が得られ、逆拡散処理前のベースバンド信号にある程度誤りが含まれていても、所望のベースバンド信号を誤りなく復調できる。
なお、本実施例では変調信号 x(t) にスペクトル拡散された信号を用いる構成としたが、変調信号として送信すべきベースバンド信号をそのまま用いてAM変調を施す構成としてもよい。その場合は逆拡散復調器に代えて、ローパスフィルタからのAM変調された受信信号をAM復調して元の変調信号すなわちベースバンド信号を出力する復調器を用いればよい。
[第2の実施の形態]
次に、図2を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる無線通信受信機について説明する。図2は本発明の第2の実施の形態にかかる無線通信受信機の構成を示すブロック図であり、前述の第1の実施の形態にかかる無線通信受信機(図1参照)と同じまたは同等部分には同一符号を付してある。
本実施の形態にかかる無線通信受信機は、変調信号として所望のベースバンド信号をスペクトル拡散した信号を用いるスペクトラム拡散通信を用いたAM変調方式の無線通信受信機であり、図1の無線通信受信機のうちLNA31と逓倍器10との間に、周波数変換部40と増幅器34とを有しており、他の部分は図1の無線通信受信機と同等である。
周波数変換部40は、LNA31からの受信信号1を所定の周波数帯域へ周波数変換する回路部であり、発振器41およびミキサ42から構成されている。
発振器41は、キャリア信号周波数と変換先周波数とに応じた所定周波数の局部発振信号3を生成する回路部である。ミキサ42は、発振器41からの局部発振信号3と受信信号1とを乗算することにより、所定の中間周波数帯へ周波数変換された受信信号1Aを出力する乗算器である。
増幅器34は、周波数変換部40のミキサ42からの受信信号を増幅して逓倍器10へ出力する回路部である。
この無線通信受信機では、LNA31からの受信信号1が、周波数変換部40のミキサ42で、発振器41からの局部発振信号3と乗算されて所定の中間周波数帯へ周波数変換された後、増幅器34で増幅され、受信信号4として逓倍器10へ出力される。
なお、ダウンコンバートによる周波数変換では振幅情報は変化せず、搬送波の周波数だけが変換される。そのため、前述した第1の実施の形態と同様にダウンコンバート後の受信信号4を2乗演算処理し、ローパスフィルタで高周波信号成分を取り除くことで送信された変調信号を再生することができる。
本実施の形態は、前述した第1の実施の形態と、受信信号を適当な中間周波数帯にダウンコンバートしてから2乗演算処理を行う点が異なっている。
変調波を2乗演算処理する場合、その受信信号レベルがある程度大きくないと、演算処理後の信号レベルが小さくなってしまうため、特に、近距離の微弱無線通信などのように送信信号レベルを大きくできない場合には、逓倍器に受信信号を入力する前にある程度の信号レベルまで受信信号を増幅しておくことが望ましい。
この際、受信信号を増幅する増幅器および逓倍器の消費電力は、通信に用いるAM変調信号の周波数に応じて増加する。本実施の形態では、このような増幅器34および逓倍器10の前段に周波数変換部40を設け、この周波数変換部40で、一度、受信信号1を低い周波数帯へダウンコンバートしてから、増幅さらには逓倍処理するようにしたので、変調波信号(キャリア)の周波数が高い場合でも、無線通信受信機における消費電力の増大を抑制することが可能となる。なお、増幅器34は、必須の構成ではなく、受信信号の振幅が十分であれば、周波数変換部40からの受信信号1Aを逓倍器10へ直接入力してもよく、逓倍器10における電力消費を低減できる。
また、ダウンコンバートする中間周波数帯は、キャリア信号周波数より低い周波数帯域であればいずれでもよいことから、発振器の局部発振信号周波数は、キャリア信号周波数と一致させる必要はなく、また多少のばらつきがあってもよい。したがって、高精度で高周波の発振周波数を調整するためのPLLを必要とせず、その消費電力を大幅に低減できる。
また、本実施の形態では、スペクトラム拡散を施しており、得られた変調信号に多少の誤りが含まれていても逆拡散処理を行うことで元のベースバンド信号を誤りなく復調することが可能である。なお、本実施の形態においても、変調信号として送信すべきベースバンド信号をそのまま用いてAM変調を施す構成としてもよい。
図3に、本実施の形態にかかる無線通信受信機における信号波形例を示す。
図3(a)は送信すべきベースバンド信号を送信側でスペクトラム拡散して得られた変調信号を示す。図3(b)は、図3(a)の変調信号を用いて搬送波キャリアをオン・オフ・キーイングによりAM変調した信号波形である。この無線通信受信機では、図3(b)の送信信号を受信し、適当な中間周波数帯に受信信号をダウンコンバートして2乗演算し、ローパスフィルタを通すことで送信された変調信号を復調する。
次に、図3(c)、図3(d)、図3(e)に、LPF20から出力される信号波形の例を示す。
図3(c)は、受信信号がLPF20の通過帯域よりも高い周波数帯域にダウンコンバートされた場合の信号波形である。この場合、2乗演算によって生じるキャリアの2倍の周波数成分はLPF20によって抑圧され、送信した元の変調信号成分が出力される。
図3(d)は、受信信号がLPF20の通過帯域(拡散帯域)と同程度にダウンコンバートされた場合の信号波形である。この場合、キャリア信号の2倍の周波数成分は、LPF20の通過帯域よりもわずかに高い周波数となるため、出力信号に若干のリプルが表れるが、変調信号を識別可能である。
図3(e)は、受信信号がローパスフィルタの通過帯域よりも低い周波数帯域、例えばLPF20の通過帯域の半分程度以下にダウンコンバートされた場合の信号波形である。この場合、キャリアの2倍の周波数成分は変調信号と同程度の周波数となる。リプルの影響は図3(d)の場合より大きくなるが、変調信号は識別可能である。
なお、このリプルの影響はダウンコンバートした中間周波数帯が0Hz(直流)に近いほど影響が大きくなるので、ダウンコンバートする中間周波数帯は、少なくとも拡散符号のチップレートに対応する周波数(スペクトル拡散しない場合はベースバンド信号のビットレートに対応する周波数)より高く、ローパスフィルタの通過帯域と同程度以上としておくのが望ましい。
ローパスフィルタの通過帯域と同程度以上であればダウンコンバートする中間周波数帯はどこでもよく、厳密な周波数制御は必要ない。周波数制御をしなかった結果、中間周波数帯がローパスフィルタの通過帯域内にある程度入ったとしてもほとんど影響なく復調することが可能である。
[第3の実施の形態]
次に、図4を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかる無線通信受信機について説明する。図4は本発明の第3の実施の形態にかかる無線通信受信機の構成を示すブロック図である。
本実施の形態にかかる無線通信受信機は、変調信号として所望のベースバンド信号をスペクトル拡散した信号を用いるスペクトラム拡散通信を用いたAM変調方式の無線通信受信機であり、前述した第1の実施の形態にかかる無線通信受信機(図1参照)と比較して、周波数変換部40の出力端に、受信信号3AのDC(直流)成分を除去する容量素子35が設けられている他は、前述の無線通信受信機と同等である。
一般に、受信信号を中間周波数帯域に周波数変換することなく、ベースバンド信号の周波数帯域へ直接、周波数変換するダイレクトコンバージョン方式の無線通信受信機は、外付けのチャネル選択フィルタやIF段が不要となり、受信機を小型化できる。しかし、このようなダイレクトコンバージョン方式では、ベースバンド信号の周波数帯域すなわち0Hz付近に周波数変換されるため、受信機内部で受信信号へ混入した信号に起因して当該受信信号に生じたDC成分により、信号の中点電位が上下にずれる現象すなわちDCオフセットが生じ、周波数変換部以降の回路部で信号の劣化を生ずる。例えば、増幅器にDCオフセットを有する受信信号が入力された場合、増幅器の出力が飽和して所望の信号を増幅できない。したがって、通常は、DCオフセット対策や受信信号のレベル管理を行う必要がある。
従来、このようなDCオフセット対策として、受信信号をハイパスフィルタに通すという構成が取られていたが、次のような問題点がある。
ダイレクトコンバージョン方式では、周波数変換後の変調信号スペクトラムは、0Hz付近に信号ピークが存在する。つまり、DC付近に多くのエネルギー(情報)を含んでいるため、ハイパスフィルタの遮断周波数は極めて低い値に設定する必要がある。しかしこの場合は、非常に大きな容量素子が必要となり、システムLSI向けのアーキテクチャーであるダイレクトコンバージョン方式の利点と反し、集積回路で実現するメリットが薄れる。また、容量素子を大きくすると高速に変化するオフセット電圧に追随できないため、オフセット除去が不十分な場合もある。逆に容量素子を小さくした場合は、ハイパスフィルタの遮断周波数が大きくなり、変調信号のピーク成分が遮断されてしまうため、ビット誤り率(BER)が大幅に低下することになる。
一方、DC付近に変調信号のピークが来ないようにDCフリーコーディングを行う方法も考えられるが、この場合は、送受信機にエンコーダやデコーダが新たな必要となる。また、この方法は、変調信号の周波数帯域が広帯域の場合は、ある程度の効果が得られるものの、周波数帯域があまり広く取れない場合には効果が得られない。つまり、元の周波数帯域が100KHz程度の信号の信号ピークをDC付近から50KHz付近へ移動するようにコーディングを行っても効果は小さい。
また、他のDCオフセット対策として、データが送信されない時間を利用してDCオフセットを除去する方法が考えられる。TDMA通信の場合、送信および受信が間欠的に繰り返されるため、送信と受信の合間にDCオフセット成分を容量素子に保持することで受信スロットにおいて仮想的にHPFの遮断周波数を0Hzに設定することができる。ただしこの場合は、受信時にデータ信号が送信されてこない時間帯を設ける必要があり、こうしたタイムスロットの制御や通信方式が限定されるという問題点がある。
また、実際には容量素子を切替接続するスイッチによる熱雑音が容量素子に蓄積されるため、大きな容量値の素子を使用する必要があり、受信機の小型化を実現できない。また、DCオフセット除去時に妨害信号を受信すると、その信号も保持されてしまい、正確なオフセット除去ができないという問題点がある。さらに、容量素子の充放電が送受信の切り替え時間に比べて十分短い時間で完了しないと受信側へ切り替えた直後の受信品質が落ちる。
この対策方法によれば、前述のように、容量素子として大きな容量値の素子が必要であることから、その充放電時間も長くなり、受信品質への影響は無視できない。
本実施の形態では、図4に示すように、周波数変換部40の出力端、ここでは増幅器34との間に、容量素子35を直列接続していることから、周波数変換部40で周波数変換された受信信号1Aに含まれるDC成分により発生するDCオフセットが除去され、偏差除去復調器20Aにおいて所望のベースバンド信号が正常に復調できる。
図5に、スペクトラム拡散通信における周波数スペクトラムを示す。図5(a)は、スペクトラム拡散処理されていないベースバンド信号の周波数スペクトラムを示し、図5(b)は、スペクトラム拡散処理された拡散変調信号の周波数スペクトラムを示している。
一般に、スペクトラム拡散通信では、ベースバンド信号が拡散符号により広帯域に拡散される。通常、ベースバンド信号のスペクトル帯域71に比較して、数倍から数十倍の帯域幅に拡散することから、拡散変調信号のスペクトル帯域72は、数MHzから数十MHzとなる。
このような周波数帯域であれば、DCオフセットの周波数帯域70を除去するための容量素子35は、それほど大きな容量値を必要としないことから、集積回路での実装が可能となる。また、高速に変化するDCオフセットに対しても迅速に対応できる。スペクトラム拡散通信では、逆拡散によるプロセスゲインがあり、DC付近の信号が失われても逆拡散後のS/N比が良好であれば、変調信号を誤りなく復調できる。
[第4の実施の形態]
次に、図6を参照して、本発明の第4の実施の形態にかかる無線通信受信機および無線通信受信機について説明する。図6は、本発明の第4の実施の形態にかかる無線通信受信機の構成を示すブロック図である。
本実施の形態にかかる無線通信受信機は、前述した第1の実施の形態にかかるスペクトラム拡散通信の無線通信受信機(図1参照)と比較して、逆拡散復調器33として非同期式逆拡散復調器を用い、逆拡散復調器33の入力端に容量素子36を設けた点が異なる。
図7に非同期式逆拡散復調器の構成例を示す。この非同期式逆拡散復調器は、サンプルホールド回路(以下、S/H回路という)81a〜81g、サンプルホールド制御回路(以下、S/H制御回路という)82、フリップフロップ回路(以下、FF回路という)83a〜83f、拡散符号発生回路84、乗算器85、加算器86、およびピーク検出器87から構成されている。
S/H回路81a〜81gは、入力信号をサンプルホールドする。S/H制御回路82は、入力信号の拡散に用いたクロックとほぼ同じ周波数のクロックf1を入力してN(本実施の形態ではN=7)分周し、S/H回路81a〜81gを制御する信号を発生する。FF回路83a〜83fは、S/H制御回路82からの出力信号をクロックf1でシフトするシフトレジスタを構成する。拡散符号発生回路84はクロックf2に基づきスペクトル拡散時に用いたものと同じ拡散符号を発生する。乗算器85a〜85gはS/H回路81a〜81gから出力される信号と拡散符号発生回路84から出力される拡散符号とを各々乗算する。加算器86は乗算器85a〜85gの出力信号を加算する。ピーク検出器87は加算器86の出力信号からピーク値を検出する。
入力信号は、S/H回路81a〜81gによりサンプルホールドされて乗算器85a〜85gの一方の入力端子に入力される。このとき、乗算器85a〜85gには、S/H制御回路82およびFF回路83a〜83fによって受信された新たな信号が、これら乗算器の数と同じクロック数間隔で、S/H回路81a〜81gで更新されて保持される。
一方、拡散符号発生回路84からはクロックf2に基づき拡散符号が生成され、各乗算器85a〜85gの他方の入力端子へ入力される。乗算器85a〜85gでは、S/H回路81a〜81gからの信号と拡散符号発生回路84からの拡散符号とが、それぞれチップごとに乗算され、これら乗算結果が加算器86で加算され出力信号として出力される。
これにより、入力信号のクロックf1の周波数、拡散符号のクロックf2の周波数、および拡散符号長で決定される周期で、出力信号にピーク値が発生し、この出力信号は、スペクトル拡散時の拡散符号と逆拡散時の拡散符号とが同期した際に高い値を示し、同期が取れていない場合にはほぼゼロを示すものとなる。
したがって、このピーク値に応じて、拡散符号発生回路84で発生させる拡散符号のタイミングを入力信号に対して前後に調整することにより、入力信号と拡散符号とが同期して、拡散符号長ごとに連続してピーク値を得ることができる。
図8に拡散符号発生回路84の構成例を示す。この拡散符号発生回路84は、クロックf2に応じて拡散符号を順方向にシフトして各乗算器85a〜85gへ出力する第1の拡散符号発生回路90aと、クロックf2に応じて拡散符号を逆方向にシフトして各乗算器95a〜95gへ出力する第2の拡散符号発生回路90bと、ピーク検出器87からの制御信号に基づき順方向制御信号95aまたは逆方向制御信号95bのいずれかを出力して、第1または第2の拡散符号発生回路90a,90bのいずれかを動作させる拡散符号制御回路95とから構成されている。
第1の拡散符号発生回路90aは、クロックf2により拡散符号を順方向(乗算器85aから乗算器85g方向)にシフトするシフトレジスタを構成するFF回路93a〜93g、FF回路93a,93cの出力に基づき拡散符号を発生する排他的論理和回路91、および各FF回路93a〜93gおよび排他的論理和回路91の出力をオン/オフするスイッチ94a〜94g,94oから構成されている。
第2の拡散符号発生回路90bは、クロックf2により拡散符号を逆方向(乗算器85gから乗算器85a方向)にシフトするシフトレジスタを構成するFF回路93h〜93n、FF回路93i,93jの出力に基づき拡散符号を発生する排他的論理和回路92、および各FF回路93h〜93nおよび排他的論理和回路92の出力をオン/オフするスイッチ94h〜94n,94pから構成されている。
拡散符号制御回路95から順方向制御信号95aが出力された場合、スイッチ94a〜94g,94oがオンとなり、スイッチ94h〜94oがオフとなる。これにより、FF回路93a〜93gが直列に接続されるとともに排他的論理和回路91が接続されて、クロックf2に応じて順方向にシフトする拡散符号が乗算器85a〜85gへ出力される。
一方、拡散符号制御回路95から逆方向制御信号95bが出力された場合、スイッチ94a〜94g,94oがオフとなり、スイッチ94h〜94oがオンとなる。これにより、FF回路93h〜93nが直列に接続されるとともに排他的論理和回路92が接続されて、クロックf2に応じて逆方向にシフトする拡散符号が乗算器85a〜85gへ出力される。
この際、FF回路93b〜93gの入力とFF回路93h〜93mの入力とが接続され、FF回路93gの出力がスイッチ94gを介してFF回路93hの入力へ接続され、FF回路93nの出力がスイッチ94nを介してFF回路93aの入力へ接続されていおり、順方向/逆方向の切替の際、その時点で出力されている拡散符号が保持された状態で切り替えられる。
したがって、拡散符号制御回路95で、ピーク検出器87からの制御信号に基づき、例えばピーク値が検出されるごとに、順方向制御信号95aと逆方向制御信号95bを切り替えて出力することにより、入力信号と拡散符号との位相がピーク値が得られたタイミングでほぼ維持されることなる。
これにより、加算器86からの出力信号およびピーク検出器87からの受信信号として、図9に示すような信号波形が得られる。加算器86からの出力信号は、入力信号と拡散符号の極性が同じ状態で同期した場合に正の値となり、極性が逆で同期した場合に負の値となる。この際、送信側でベースバンド信号のビット値0/1に対応させて拡散符号の極性を正/負に切り替えることにより、ベースバンド信号と等しい極性のピーク値が得られる。したがって、これらピーク値の包絡線から受信信号すなわち所望のベースバンド信号4Aが得られる。
なお、本実施の形態では、拡散符号長=7(PN7)の場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、任意の拡散符号長N(Nは2以上の整数)を用いることができる。その際、S/H回路81a〜81g、FF回路83a〜83g、乗算器85a〜85g、FF回路93a〜93n、およびスイッチ94a〜94pなどを、拡散符号長Nに合わせた数だけ設ければよい。また、使用する拡散符号についても排他的論理和回路91,92の入力を選択することにより、他の系列の符号を用いてもよい。
一般的な、同期式逆拡散復調器では、スペクトル拡散時の拡散符号に対して逆拡散処理に用いる拡散符号を周波数および位相を完全同期させる必要があり、この際、PLL回路などを用いた同期制御回路で、逆拡散処理を開始する前にその拡散符号発生に用いるクロックの周波数を高精度に保持(ロック)するものとなっている。
したがって、このような同期式逆拡散復調器では、回路構成が複雑化して規模が増大するとともに、クロック周波数を高精度に保持して同期が得られるまでに時間を要することになる。
これに対して非同期式逆拡散復調器では、前述したように、基本的にはスペクトル拡散時の拡散符号と逆拡散時の拡散符号との周波数および位相を完全同期させる必要はなく、信号処理系全体が非同期で動作するため、拡散符号の発生に用いるクロックf2を選択すれば、比較的短い時間で所望のデータを復調できる。
したがって、非同期式逆拡散復調器を用いることにより、PLL回路などの複雑な回路構成を必要とせず、比較的短い時間で所望のデータを復調でき、無線通信受信機全体として消費電力を低減できる。
また、乗算器95a〜95gについては、図10に示すような乗算回路を用いてもよい。この乗算回路において、NM1〜NM7はMOSトランジスタであり、2段縦横型の差動回路で構成されている。拡散符号発生回路84からの拡散符号やS/H回路81からの信号は差動形式の信号であり、拡散符号は上段の2つの差動回路に逆相で入力され、S/H回路81からの信号は下段の2つの差動回路に入力される。これにより、両信号が乗算され、その乗算結果が電流モードで出力される。
このようなアナログ信号系の乗算器は、デジタル信号系の乗算器と比較して、入力信号に対して適正に動作するDCレベル(直流バイアス)を持っている。したがって、入力されるベースバンド信号のDCレベルが、非同期式逆拡散復調器33の直流レベルと異なる場合には、図6のように、非同期式逆拡散復調器33の入力段に容量素子36を設けて、リミッタ32と非同期式逆拡散復調器33とを容量結合した後、抵抗分割回路などにより入力されたベースバンド信号の中心電位を適正なDCレベルへ設定すればよい。
なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態を例として説明したが、逆拡散復調器を用いる第2,3の実施の形態(図2,4参照)に対し、前述と同様にして適用することができ、同様の作用効果が得られる。
特に、第3の実施の形態(図4参照)で用いている容量素子35の機能を容量素子36で実現することができ、1つの容量素子36で、逓倍器10で逓倍された受信信号2に含まれるDC成分により発生するDCオフセットを除去できるとともに、非同期式逆拡散復調器の持つ入力信号に対して適正なDCレベルを設定できる。したがって、集積回路に実装する際、比較的面積が必要となる容量素子を削減でき、無線通信受信機のチップ化を容易に実現できる。
[無線通信送信機]
次に、図11を参照して、本発明の各実施の形態にかかる無線通信受信機と対として用いられる無線通信送信機について説明する。図11は本発明の各実施の形態にかかる無線通信受信機と対として用いられる無線通信送信機の構成を示すブロック図である。
この無線通信送信機は、変調信号として所望のベースバンド信号をスペクトル拡散した信号を用いるスペクトラム拡散を用いたAM変調方式の無線通信送信機であり、発振器50、拡散符号発生器51、ミキサ52、スイッチ53、電力増幅器(以下、PAという)54、バンドパスフィルタ(以下、BPFという)55、およびアンテナ56から構成されている。
発振器50は、所定周波数のキャリア信号(正弦波)を生成する回路部である。拡散符号発生器51は、拡散符号として擬似ランダム信号を出力する回路部である。ミキサ52は、拡散符号発生器51からの擬似ランダム信号とベースバンド信号6とを乗算して、スペクトラム拡散された信号からなる変調信号6Aを生成する乗算器である。
スイッチ53は、この変調信号6Aに基づき、オン/オフ動作を行うことにより、発振器50からのキャリア信号5をAM変調、ここでは0%/100%変調して拡散AM変調信号7を生成する回路部である。
PA54は、スイッチ53からの拡散AM変調信号7を増幅する増幅器である。BPF55は、スペクトラム拡散されたAM変調信号7の帯域のみを通過させるフィルタである。
この無線通信送信機では、送信すべき所望のベースバンド信号6は、拡散符号発生器51から出力される拡散符号とミキサ52で乗算されることで広帯域に拡散される。
発振器50から出力されたキャリア信号5は、スイッチ53へ入力される。
スイッチ53では、キャリア信号5に対し、ミキサ52から出力されるスペクトラム拡散された信号からなる変調信号6Aを用いてAM変調を施す。
スイッチ53から出力される拡散AM変調信号7は、PA54で増幅されてBPF55を通過した後、アンテナ56に供給され、無線信号として送信される。
したがって、前述した各実施の形態にかかる無線通信受信機を用いれば、無線通信受信機側で局部発振信号の周波数を厳密に調整しなくてもよいことから、対となる無線通信送信機側でもキャリア信号の周波数を厳密に調整する必要がなくなり、無線通信送信機さらには無線通信受信機に、周波数調整用のPLL回路を設ける必要がなくなる。これにより、従来のようにPLL回路を用いた無線通信送信機さらには無線通信受信機と比較して、その消費電力を大幅に低減できる。
この際、キャリア信号周波数と受信側の局部発振信号周波数との周波数偏差による受信感度の低下が見込まれるものの、キャリア信号5と変調信号6Aとから拡散AM変調信号7を生成するスイッチ53を設け、変調信号6Aとしてスペクトラム拡散された信号を用いるようにしたので、送信信号をスペクトラム拡散することで受信信号のS/N比を改善することができ、受信側での受信感度の低下を防ぐことができる。
本発明の第1の実施の形態にかかる無線通信受信機の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態にかかる無線通信受信機の構成を示すブロック図である。 図2の無線通信受信機の各部における信号波形例である。 本発明の第3の実施の形態にかかる無線通信受信機の構成を示すブロック図である。 スペクトラム拡散通信における周波数スペクトラムである。 本発明の第7の実施の形態にかかる無線通信受信機の構成を示すブロック図である。 図6の非同期逆拡散復調器の構成例である。 図7の拡散符号発生器の構成例である。 図7の非同期逆拡散復調器の各部信号を示す信号波形図である。 図7の乗算器の構成例である。 本発明の各実施の形態にかかる無線通信受信機と対として用いられる無線通信送信機の構成を示すブロック図である。 従来の無線通信送信機の構成を示すブロック図である。 従来の無線通信受信機の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1,1A,2,4…受信信号、3…局部発振信号、5…キャリア信号、6,6A…ベースバンド信号、7…拡散AM変調信号、10…逓倍器、20…LPF、30…アンテナ、31…LNA、32…PA、33…逆拡散復調器、34…増幅器、35,36…容量素子、40…周波数変換部、41…発振器、42…ミキサ、50…発振器、51…拡散符号発生器、52…ミキサ、53…スイッチ、54…PA、55…BPF、56…アンテナ、81a〜81g…S/H回路、82…S/H制御回路、83a〜83f…FF回路、84…拡散符号発生回路、85a〜85g…乗算器、86…加算器、87…ピーク検出器、90a…第1の拡散符号発生回路、90b…第2の拡散符号発生回路、91,92…排他的論理和回路、93a〜93n…FF回路、94a〜94p…スイッチ、95…拡散符号制御回路、95a…順方向制御信号、95b…逆方向制御信号。

Claims (5)

  1. 送信すべきベースバンド信号からなる変調信号と所定周波数のキャリア信号とをAM変調処理して得られたAM変調信号を受信して、元の変調信号を復調する無線通信受信機において、
    受信した前記AM変調信号を逓倍する逓倍器と、
    この逓倍器で逓倍された受信信号のうち、前記AM変調信号の周波数帯に対応する信号成分を減衰させるとともに、前記変調信号の周波数帯に対応する信号成分を通過させるローパスフィルタと、
    このローパスフィルタを通過した受信信号から前記変調信号を復調する復調器とを備えることを特徴とする無線通信受信機。
  2. 請求項1に記載の無線通信受信機において、
    前記変調信号は、前記ベースバンド信号を拡散符号でスペクトラム拡散して得られた信号からなり、
    前記ローパスフィルタは、前記変調信号の周波数帯に対応する信号成分として、前記拡散符号のチップレートに対応する周波数以下の信号成分を通過させ、
    前記復調器は、前記ローパスフィルタを通過した受信信号を逆拡散処理して前記ベースバンド信号を復調することを特徴とする無線通信受信機。
  3. 請求項1に記載の無線通信受信機において、
    前記AM変調信号のキャリア信号を、当該キャリア信号の周波数より低い周波数であって、かつ前記変調信号のビットレートに対応する周波数より高い周波数へ周波数変換し、前記逓倍器へ前記受信信号として出力する周波数変換部をさらに備えることを特徴とする無線通信受信機。
  4. 請求項3に記載の無線通信受信機において、
    前記周波数変換部と前記逓倍器との間に直列接続されて、前記周波数変換部で周波数変換された受信信号に含まれる直流成分を除去して前記逓倍器へ出力する容量素子をさらに備えることを特徴とする無線通信受信機。
  5. 請求項2に記載の無線通信受信機において、
    前記復調器は、少なくとも位相または周波数がスペクトル拡散時の拡散符号と同期していない拡散符号を用いて、前記ローパスフィルタを通過した受信信号を逆拡散処理して出力する非同期方式逆拡散復調器からなることを特徴とする無線通信受信機。
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