JP4053957B2 - 無線通信受信機 - Google Patents
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Description
なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
丸林元、中川正雄、河野隆二、「スペクトラム拡散通信とその応用」、電子情報通信学会、pp19-260、ISBN 4-88552-153-X A Direct-Conversion Receiver for 900 MHz (ISM Band) Spread-Spectrum Digital Cordless Telephone、Christopher Dennis Hull、Joo Leong Tham, IEEE Journal of Solid-State Circuits, vol.31, no.12, pp1955-1963、Dec. 1996 西村芳一、「無線によるデータ変復調技術」、CQ出版社、pp42-43,pp133-134、ISBN 4-7898-3349-6
このような構成において、位相変調された信号を復調する場合、基準位相が重要になる。前述した図18、19のダイレクトコンバージョン方式では、送信側および受信側で用いるキャリア信号および局部発振信号の周波数を完全に一致させるのは難しく、周波数偏差が生じやすい。
本発明はこのような課題を解決するものであり、ダイレクトコンバージョン方式の受信機構成の簡易化、低コスト化、および低消費電力化を図ることができる無線通信受信機および無線通信送信機を提供することを目的としている。
また、無線通信送信機において、ベースバンド信号をスペクトラム拡散して得られた変調信号を、位相差分変調器で位相差分変調し、得られた位相差分変調信号に基づきキャリア信号を位相変調して送信するようにしたので、受信側では、周波数変換した信号を遅延検波して逆拡散処理することにより、元のベースバンド信号を得ることができる。
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる無線通信受信機について説明する。図1は本発明の第1の実施の形態にかかる無線通信受信機の構成を示すブロック図である。
本実施の形態にかかる無線通信受信機は、所定周波数のキャリア信号と送信すべきベースバンド信号からなる変調信号とを位相変調処理して得られた位相変調信号を受信し、変調信号を復調する、位相変調方式の無線通信受信機であり、アンテナ10、ローノイズアンプ(以下、LNAという)11、発振器12、ミキサ13、ローパスフィルタ(以下、LPFという)14、リミッタ15、および遅延検波器16から構成されている。
図2に、遅延検波器16の構成例を示す。この遅延検波器16は、入力信号を1シンボル分だけ遅延して出力する遅延器20と、この遅延器20からの出力と入力信号とを乗算することにより、入力信号の隣り合うシンボル間の位相差分すなわち位相変化を遅延検波された信号として出力する乗算器21とから構成されている。なお、遅延検波器16としては、同様の遅延検波機能が得られる回路であれば他の構成でもよく、図2の構成に限定されるものではない。
一般に、受信側の検波方式は、同期検波と遅延検波に大別される。同期検波とは、受信信号の各シンボルの位相を基準位相とを比較し、その位相差分に応じて元のベースバンド信号を復調するものである。例えば2つの位相を用いて2値データを送信するBPSK(Binary Phase Shift Keying)では、送信側で2値データ0/1が0゜位相と180゜位相のキャリア信号にそれぞれ変換されて送信され、受信側で受信信号の各シンボルの位相0゜/180゜に応じて元の2値データが出力される。したがって、同期検波では、ベースバンド信号の値にキャリア信号の絶対位相を対応させているため、受信側でキャリア信号の基準位相が必要となる。
このようにして周波数変換された受信信号3は、LPF14を通過して、送信時に用いられた拡散符号のチップレートよりも低い周波数帯域の信号成分となる。そして、リミッタ15で振幅制限を受けた後、遅延検波器16で、隣り合うシンボル間の位相差分に基づき変調信号4へ復調される。
したがって、ダイレクトコンバージョン方式の無線通信の構成を大幅に簡易化でき、無線通信受信機の低コスト化および低消費電力化を図ることができる。
図3に図1の無線通信受信機の各部における信号波形を示す。図3(a)は、ミキサ13から得られた周波数変換後の受信信号3を示しており、図3(b)は、図3(a)の受信信号3を遅延検波して得られた変調信号4を示している。
この復調誤りについては、後述のように変調信号として所望のベースバンド信号をスペクトラム拡散した信号を用いることにより、元のベースバンド信号を誤りなく復調でき、受信機の受信感度を改善できる。また、無線通信受信機が用いられるデータ通信で要求される通信品質や上位のデータ通信プロトコルによる再送制御などにより、ある程度の復調誤りが生じても許容される場合もある。
次に、図4を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる無線通信受信機について説明する。図4は本発明の第2の実施の形態にかかる無線通信受信機の構成を示すブロック図である。
この無線通信受信機は、変調信号として所望のベースバンド信号をスペクトル拡散した信号を用いるスペクトラム拡散通信を用いた位相変調方式の無線通信受信機であり、図1の無線通信受信機のうち遅延検波器16の出力端に、遅延検波器16からの変調信号4を逆拡散処理することにより、スペクトラム拡散されている元のベースバンド信号4Aを復調して出力する逆拡散復調器17が設けられている他は、図1の無線通信受信機と同等である。
この際、前述の図3に示した信号波形のように、キャリア信号と局部発振信号との周波数偏差に基づく偏差成分が、ミキサ13で得られる受信信号3に重畳することから、場合によっては振幅が減衰してその情報が欠落したり基準位相が回転して、その周波数偏差の2倍の周波数で復調誤りが繰り返し発生する。
したがって、キャリア信号と局部発振信号との周波数偏差に起因して周波数変換後の受信信号に振幅のつぶれや位相回転が生じ、遅延検波器から得られた変調信号に復調誤りが発生する場合でも、元のベースバンド信号を誤りなく復調でき、受信機の受信感度を改善できる。
次に、図5を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかる無線通信受信機について説明する。図5は、本発明の第3の実施の形態にかかる無線通信受信機の構成を示すブロック図である。
この無線通信受信機は、所定周波数のキャリア信号と送信すべきベースバンド信号からなる変調信号とを位相変調処理して得られた位相変調信号を受信し、変調信号を復調する、位相変調方式の無線通信受信機であり、図1の無線通信受信機のうち、ミキサ13としてI,Q直交検波用のミキサ13I,13Qを設けるとともに、遅延検波器16としてミキサ13I,13Qからの直交受信信号3I,3Qをそれぞれ個別に遅延検波する遅延検波器16I,16Qを設け、さらにこれら遅延検波器16I,16Qで得られたI,Q変調信号4I,4Qを加算して元の変調信号4を出力する加算器18を設けたものである。
本実施の形態では、遅延検波器16I,16Qの後段に加算器18を設け、直交検波により得られたI,Q変調信号4I,4Qを加算することにより、スペクトラム拡散通信を用いずに、遅延検波の誤りを補間するようにしたものである。
この際、I,Q変調信号4I,4Qは、互いの位相が直交していることから、これらを加算器18で加算することにより、図6(c)に示すように情報の欠落部分が補間された変調信号4が得られ、図6(d)に示す元の変調信号と等しい信号を復調できる。
次に、図7を参照して、本発明の第4の実施の形態にかかる無線通信受信機について説明する。図7は、本発明の第4の実施の形態にかかる無線通信受信機の構成を示すブロック図である。
この無線通信受信機は、変調信号として所望のベースバンド信号をスペクトル拡散した信号を用いるスペクトラム拡散通信を用いた位相変調方式の無線通信受信機であり、図5の無線通信受信機のうち加算器18の出力端に、加算器18からの変調信号4を逆拡散処理することにより、スペクトラム拡散されている元のベースバンド信号4Aを復調して出力する逆拡散復調器17Aが設けられている他は、図5の無線通信受信機と同等である。
次に、図8を参照して、本発明の第5の実施の形態にかかる無線通信受信機について説明する。図8は、本発明の第5の実施の形態にかかる無線通信受信機の構成を示すブロック図である。
この無線通信受信機は、変調信号として所望のベースバンド信号をスペクトル拡散した信号を用いるスペクトラム拡散通信を用いた位相変調方式の無線通信受信機であり、図7の無線通信受信機のうち加算器18および逆拡散復調器17Aに代えて、個々の遅延検波器16I,16Qの後段に、これら遅延検波器16I,16QからのI,Q変調信号4I,4Qをそれぞれ個別に逆拡散処理することにより、元のベースバンド信号を復調して出力する逆拡散復調器17I,17Qが設けられている他は、図7の無線通信受信機と同等である。
次に、図9を参照して、本発明の第6の実施の形態にかかる無線通信受信機について説明する。図9は本発明の第6の実施の形態にかかる無線通信受信機の構成を示すブロック図である。
本実施の形態にかかる無線通信受信機は、変調信号として所望のベースバンド信号をスペクトル拡散した信号を用いるスペクトラム拡散通信を用いた周波数変調方式の無線通信受信機であり、図4の無線通信受信機のうちミキサ13の出力端に、受信信号3のDC(直流)成分を除去する容量素子30が設けられている他は、図4の無線通信受信機と同等である。
ダイレクトコンバージョン方式では、周波数変換後の変調信号スペクトラムは、0Hz付近に信号ピークが存在する。つまり、DC付近に多くのエネルギー(情報)を含んでいるため、ハイパスフィルタの遮断周波数は極めて低い値に設定する必要がある。しかしこの場合は、非常に大きな容量素子が必要となり、システムLSI向けのアーキテクチャーであるダイレクトコンバージョン方式の利点と反し、集積回路で実現するメリットが薄れる。また、容量素子を大きくすると高速に変化するオフセット電圧に追随できないため、オフセット除去が不十分な場合もある。逆に容量素子を小さくした場合は、ハイパスフィルタの遮断周波数が大きくなり、変調信号のピーク成分が遮断されてしまうため、ビット誤り率(BER)が大幅に低下することになる。
この対策方法によれば、前述のように、容量素子として大きな容量値の素子が必要であることから、その充放電時間も長くなり、受信品質への影響は無視できない。
一般に、スペクトラム拡散通信では、ベースバンド信号が拡散符号により広帯域に拡散される。通常、ベースバンド信号のスペクトル帯域71に比較して、数倍から数十倍の帯域幅に拡散することから、拡散変調信号のスペクトル帯域72は、数MHzから数十MHzとなる。
なお、図9では、図4の無線通信受信機を例として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、図7,図8の無線通信受信機のミキサ13I,13Qの出力端に容量素子をそれぞれ設けてもよく、本実施の形態と同様の作用効果が得られる。
次に、図11を参照して、本発明の第7の実施の形態にかかる無線通信受信機について説明する。図11は、本発明の第7の実施の形態にかかる無線通信受信機の構成を示すブロック図である。
本実施の形態にかかる無線通信受信機は、変調信号として所望のベースバンド信号をスペクトル拡散した信号を用いるスペクトラム拡散通信を用いた周波数変調方式の無線通信受信機であり、前述した第2の実施の形態にかかる無線通信受信機(図4参照)と比較して、逆拡散復調器17として非同期式逆拡散復調器を用い、逆拡散復調器17の入力端に容量素子31を設けた点が異なる。
一方、拡散符号発生回路84からはクロックf2に基づき拡散符号が生成され、各乗算器85a〜85gの他方の入力端子へ入力される。乗算器85a〜85gでは、S/H回路81a〜81gからの信号と拡散符号発生回路84からの拡散符号とが、それぞれチップごとに乗算され、これら乗算結果が加算器86で加算され出力信号として出力される。
したがって、このピーク値に応じて、拡散符号発生回路84で発生させる拡散符号のタイミングを入力信号に対して前後に調整することにより、入力信号と拡散符号とが同期して、拡散符号長ごとに連続してピーク値を得ることができる。
第2の拡散符号発生回路90bは、クロックf2により拡散符号を逆方向(乗算器85gから乗算器85a方向)にシフトするシフトレジスタを構成するFF回路93h〜93n、FF回路93i,93jの出力に基づき拡散符号を発生する排他的論理和回路92、および各FF回路93h〜93nおよび排他的論理和回路92の出力をオン/オフするスイッチ94h〜94n,94pから構成されている。
一方、拡散符号制御回路95から逆方向制御信号95bが出力された場合、スイッチ94a〜94g,94oがオフとなり、スイッチ94h〜94oがオンとなる。これにより、FF回路93h〜93nが直列に接続されるとともに排他的論理和回路92が接続されて、クロックf2に応じて逆方向にシフトする拡散符号が乗算器85a〜85gへ出力される。
したがって、拡散符号制御回路95で、ピーク検出器87からの制御信号に基づき、例えばピーク値が検出されるごとに、順方向制御信号95aと逆方向制御信号95bを切り替えて出力することにより、入力信号と拡散符号との位相がピーク値が得られたタイミングでほぼ維持されることになる。
したがって、このような同期式逆拡散復調器では、回路構成が複雑化して規模が増大するとともに、クロック周波数を高精度に保持して同期が得られるまでに時間を要することになる。
したがって、非同期式逆拡散復調器を用いることにより、PLL回路などの複雑な回路構成を必要とせず、比較的短い時間で所望のデータを復調でき、無線通信受信機全体として消費電力を低減できる。
特に、第6の実施の形態(図9参照)で用いている容量素子30の機能を容量素子31で実現することができ、1つの容量素子31で、ミキサ13で周波数変換された受信信号3に含まれるDC成分により発生するDCオフセットを除去できるとともに、非同期式逆拡散復調器の持つ入力信号に対して適正なDCレベルを設定できる。したがって、集積回路に実装する際、比較的面積が必要となる容量素子を削減でき、無線通信受信機のチップ化を容易に実現できる。
次に、図16を参照して、本発明の第8の実施の形態にかかる無線通信送信機について説明する。図16は、本発明の第8の実施の形態にかかる無線通信送信機の構成を示すブロック図である。
この無線通信送信機は、変調信号として所望のベースバンド信号をスペクトル拡散した信号を用いるスペクトラム拡散通信を用いた位相変調方式の無線通信送信機であり、拡散符号発生器50、ミキサ51、位相差分変調器52、発振器53、ミキサ54、電力増幅器(以下、PAという)55、およびアンテナ56から構成されている。
ミキサ51は、送信情報を含むデジタルのベースバンド信号5と拡散符号発生器50からの擬似ランダム符号6とを乗算することにより、スペクトラム拡散された変調信号7を出力する回路部(乗算器)である。
図17に位相差分変調器52の構成例を示す。この位相差分変調器52は、排他的論理和回路(以下、XORという)60から構成されており、その一方の入力端子に入力信号が接続され、もう一方の入力端子が出力端子と接続されている。したがって、XOR60では、入力信号として入力されたシンボルとその1つ前のシンボルとから排他的論理和が算出されて出力される。この場合、隣り合う2つのシンボルが同じ極性の場合は「−1」が出力され、異なる極性の場合には「1」が出力されることになる。
ミキサ54は、位相差分変調器52で位相差分変調された位相差分変調信号7Aに基づき、発振器53からのキャリア信号8の位相を変調して位相変調信号9を出力する回路部である。
PA55は、ミキサ54からの位相変調信号9を増幅してアンテナ56へ出力する増幅器である。
変調信号7は位相差分変調器52に入力されて、隣り合うシンボル間の値変化に基づき位相差分変調され、1/−1の2値からなる位相差分変調信号7Aとなる。これにより、変調信号7の位相の絶対値が持っていた情報を、シンボル間の位相差に情報を持たせて伝送されることになる。
ミキサ54からの位相変調信号9は、PA55で増幅され、アンテナ56から無線送信される。
したがって、同期検波のための基準位相を受信側で用意する必要がなく、従来のように、受信側ではAFC、APCのような周波数誤差をキャンセルする制御を行う必要がなくなる。これにより、ダイレクトコンバージョン方式のスペクトラム拡散通信を用いた無線通信の構成を大幅に簡易化でき、無線通信受信機の低コスト化および低消費電力化を図ることができる。
次に、本発明の第9の実施の形態にかかる無線通信受信機および無線通信送信機について説明する。
本実施の形態にかかる無線通信受信機は、前述した第2,4,5の実施の形態にかかるスペクトラム拡散通信の無線通信受信機において、ミキサ13,13I,13Qで周波数変換に用いる局部発振信号2の周波数として、キャリア信号と当該局部発振信号2との周波数偏差により生じる誤りチップ数が、通信相手となる無線通信送信機でのスペクトラム拡散に用いる擬似ランダム符号の1周期のチップ数の1/2以下となる周波数を用いるようにしたものである。
この際、送信側でスペクトラム拡散に用いる擬似ランダム符号の1周期のチップ数Csと、受信側でキャリア信号と局部発振信号との周波数偏差により生じる誤りチップ数Crとの関係を、Cs≧Cr×2とすることにより、受信側で逆拡散に用いる十分なチップ数が得られ、復調誤りを確実に回避でき、受信機の受信感度を改善できる。
また、受信側において、受信側でキャリア信号と局部発振信号との周波数偏差により生じる誤りチップ数Crを直接選択できないことから、このようなCsとCrの関係を満足するようなキャリア信号との周波数偏差が得られる局部発振周波数を選択すればよい。
また、受信信号をベースバンド信号の周波数帯域へダウンコンバートした後の処理は、ADコンバータなどを用いてデジタルドメインで信号処理を行う構成にしてもよく、それぞれ前述と同様の作用効果が得られる。
Claims (6)
- 送信すべきベースバンド信号からなる変調信号と所定周波数のキャリア信号とを位相変調処理して得られた位相変調信号を受信し、前記変調信号を復調する無線通信受信機において、
受信した前記位相変調信号のキャリア信号との周波数偏差の絶対値が少なくとも前記変調信号のビットレートに対応する周波数より小さくなるような周波数の局部発振信号を用いて、当該位相変調信号を周波数変換して出力する周波数変換器と、
この周波数変換器で周波数変換された信号を遅延検波することにより、前記変調信号を復調して出力する遅延検波器とを備え、
前記周波数変換器は、互いの位相が直交する局部発振信号に基づき前記位相変調信号をそれぞれ周波数変換することにより、互いの位相が直交する直交受信信号を出力し、
前記遅延検波器は、前記周波数変換器からの直交受信信号をそれぞれ遅延検波することにより、互いの位相が直交する直交変調信号をそれぞれ復調して出力し、
この遅延検波器からの各直交変調信号を加算することにより前記変調信号を出力する加算器をさらに備える
ことを特徴とする無線通信受信機。 - 請求項1に記載の無線通信受信機において、
前記変調信号は、前記ベースバンド信号を所定の拡散符号でスペクトラム拡散して得られた信号からなり、
前記加算器からの変調信号を逆拡散処理することにより、前記ベースバンド信号を復調して出力する逆拡散復調器をさらに備えることを特徴とする無線通信受信機。 - 請求項2に記載の無線通信受信機において、
前記逆拡散復調器は、少なくとも位相または周波数がスペクトラム拡散時の拡散符号と同期していない拡散符号を用いて逆拡散処理する非同期方式逆拡散復調器からなることを特徴とする無線通信受信機。 - 請求項2に記載の無線通信受信機において、
前記周波数変換器は、前記周波数変換に用いる局部発振信号周波数として、キャリア信号と当該局部発振信号との周波数偏差により生じる誤りチップ数が、送信側でのスペクトラム拡散に用いる擬似ランダム符号の1周期のチップ数の1/2以下となる周波数を用いることを特徴とする無線通信受信機。 - 請求項1に記載の無線通信受信機において、
前記周波数変換器の出力段に直列接続されて、前記周波数変換器で周波数変換された受信信号に含まれる直流成分を除去して前記遅延検波器側へ出力する容量素子をさらに備えることを特徴とする無線通信受信機。 - 請求項3に記載の無線通信受信機において、
前記非同期方式逆拡散復調器の入力段に直列接続されて、前記非同期方式逆拡散復調器の入力信号に含まれる直流成分を除去する容量素子をさらに備えることを特徴とする無線通信受信機。
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