JP4050668B2 - ホース用マンドレルの製法 - Google Patents

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本発明は、ホース用マンドレルの製法に関する。
熱可塑性樹脂の長尺物を製造する方法として、従来、図3に示すように、熱可塑性樹脂aを口金b(ダイ)から押出すと共に、その押出された樹脂aを図外の引取機にて引取速度を調整しつつ引張り、サイジングする方法が公知であった。また、材料を押出機にて押出してほとんど引張力を与えずに長尺物を製造する方法として、特開昭61−102220号に開示されたゴムマンドレルの製造方法が公知であった。その方法は、ゴム配合物を押出機から押出した直後に押出力のみにて表層加硫用の加熱金属管に通し、続いて、加圧管、加硫罐等に通して加硫を進める方法であった。
しかし、上述の図3にて説明した方法では、口金bから押出された直後の樹脂は軟らかいため、形状変化が生じないように引取速度調整をする必要があるが、口金b内での樹脂の外径cと口金bから出た樹脂の外径dとが等しくなるように引取速度調整するのは困難であり、また、引取速度が遅いと外径cよりも外径dの方が大きくなって外周面にうねりが発生し不良品となってしまうため、樹脂に長手方向の引張力が作用して外径cよりも外径dの方が小さくなるように、引取速度を大きめに調整していた。
このため、長手方向に引張力が作用した状態で樹脂が固化するので、完成した長尺物に長手方向の内部歪みが残留し、そのような長尺物を高温環境で使用すると長手方向へ圧縮しようとする残留内部応力により、長尺物が短くなり、それに伴って外径が太くなってしまうという問題があった。
また、ゴムホースの製造に用いるためのホース用マンドレルは、可撓性に優れる方が好ましい。樹脂製マンドレルは架橋しない方が(可撓性に優れるので)好ましいが、このような非架橋タイプの樹脂製マンドレルを従来の製法(例えば特許文献1参照)にて製造することはできない。また、上記従来の製法では、ゴム配合物を上流側から順に加熱金属管、加圧管、加硫罐等に通して加硫を進めるので、材料として熱可塑性樹脂を使用することはできなかった。
特開昭61−102220号公報
解決しようとする問題点は、製造したホース用マンドレルに内部歪みが残留し、高温環境で使用するとホース用マンドレルの外径が大きく変化する点である。
上述の目的を達成するために、本発明に係るホース用マンドレルの製法は、溶融したポリメチルペンテンから成る熱可塑性樹脂を、押出機からロングランドダイに送り込み、上記ロングランドダイを強制的に冷却して冷却促進しつつ該ロングランドダイから上記押出機の押出力のみをもって内部歪みが残留しないように送り出し、引き続き、完全に固化させて長尺物を製造し、該長尺物を切断してホース用マンドレルを形成する。
本発明のホース用マンドレルの製法によれば、内部歪みがほとんど残留せず、かつ、高温環境で使用しても寸法変化が著しく小さい(外径変化が著しく小さい)ホース用マンドレルを、製造できる。さらに、引取機が不要となり、長尺物製造用のラインを短縮化できる。また、製造したホース用マンドレルを使用すれば、内径の安定したゴムホースを製造できる。かつ、マンドレルの寿命が著しく長くなり、ホースの製造コストも減少できる。
また、本発明のホース用マンドレルの製法によれば、ロングランドダイ1内にて熱可塑性樹脂2を効率よく冷却でき、熱可塑性樹脂2を押出力のみにて(引張力を与えることなく)確実にサイジングできる。
図1に於て、1は図示省略の押出機の吐出口に連通連結されると共に長手方向の円孔7を有するロングランドダイ(LLD)、2は熱可塑性樹脂、3はロングランドダイ1を強制的に冷却する冷却手段である。ここで、ロングランドダイ1とは、成形品のサイジングを行う長尺のランドダイのことをいう。ロングランドダイの長さは、(特に制限はないが)熱可塑性樹脂の長尺物がその形状を維持できる程度に冷却できる程度の長さで良く、長尺物の外径によって異なるが、大抵0.5 〜10m程度、好ましくは1〜5m程度である。
しかして、溶融した熱可塑性樹脂2を、押出機からの押出力にてロングランドダイ1に通して冷却促進する。つまり、冷却手段3にてロングランドダイ1を強制的に冷却しつつ押出をする。
これを詳しく説明すると、ロングランドダイ1の上流側5───即ち押出機側───では、熱可塑性樹脂2は溶融状態であり、下流側6へ進むに連れて次第に硬くなる。そして、ロングランドダイ1内にて、熱可塑性樹脂2を、横断面形状変化が起こらない程度にまで冷却固化を進行させる。なお、冷却手段3としては、例えば、ロングランドダイ1の廻りに水を循環させるように構成したものや空気を吹付けるもの等が挙げられるが、それら以外のものを使用してもよい。
さらに、熱可塑性樹脂2を、ロングランドダイ1から押出力のみをもって送り出す。これにより、熱可塑性樹脂2は、ロングランドダイ1にて押出力のみをもってサイジングされる。つまり、製造される長尺物4の外径Dは、ロングランドダイ1の円孔7の内径Eにて決まる。
引き続き、上記押出力のみにて熱可塑性樹脂2に送りを与えて完全に固化させる。これにより、長尺物4となる。なお、図示省略の水又は空気等により冷却する冷却手段を下流側に設けて、熱可塑性樹脂2を強制的に冷却して完全に固化させるのが望ましい。
その後、長尺物4を、図示省略の切断機にて所定長さに切断して、図2に示すような一定の外径Dを有する断面形状円形のホース用マンドレル8を形成する。このマンドレル8は、ゴムホースの製造に用いられるものである。
しかして、このホース用マンドレルの製法によれば、熱可塑性樹脂2が固化し始めてから完全に固化するまでの間、長手方向の外力がほとんど作用しないため(特に長手方向の引張力はほとんど作用しないため)、長尺物4に内部歪みがほとんど残留しない(内部応力がほとんど残留しない)。しかも、外周面にうねり等の形状変化が生じることが無く、所望の外径通りの均一径の長尺物4を形成できる。そして、長尺物4をホース用マンドレル8とした場合、残留内部歪みがほとんど無いので、高温下で使用しても、ホース用マンドレル8の外径変化は著しく小さい(径太りがほとんど起こらない)。
これにより、内径の安定したホースを製造することができる。かつ、径太りがほとんど生じないので、ホース用マンドレル8の寿命が著しく長くなり多数回にわたって使用でき、ホースの製造コストも減少できる。また、引取機が不要となる。
次に、図1と図2にて説明したホース用マンドレルの製法により、実施例1,2のマンドレル(長尺物)を実際に作製した。そして、実施例1,2と従来例1,2のマンドレルとのヒート試験を行った。実施例1,2及び従来例1,2の材質は、ポリメチルペンテンとし、各マンドレルの長さを400mm とした。また、ヒート試験は、マンドレルをギヤーオーブン内に吊るした状態で、150 ℃にて1時間の加熱とその後の常温水による1時間の冷却とを1サイクルとして、これを10サイクル行った。そして、初期と2,4,6,8,10回目において、マンドレルの長さと外径を測定した。外径の測定は、マンドレルの中間部と両端部との合計3か所にて行った。
次の表1は、マンドレルの長さ寸法の実測値を示し、図4は、各サイクルにおける縮み変化率を示すグラフ図である。縮み変化率は、長さ寸法の実測値をxとしたときに、(400 −x)÷400 ×100 の式により算出した。
Figure 0004050668
また、次の表2と表3は、各マンドレルの外径の最小値、最大値、平均値、及び、マンドレルの偏平度を示し、図5は、各サイクルにおける外径変化率を示すグラフ図である。外径変化率は、初期における外径の平均値をyとし、各サイクルにおける外径の平均値をzとしたときに、(z−y)÷y×100 の式により算出した。
Figure 0004050668
Figure 0004050668
図4から明らかなように、実施例1,2は従来例1,2に比して縮み変化率が著しく小さい。つまり、実施例1,2は長手方向に縮み難かった。また、図5から明らかなように、実施例1,2は従来例1,2に比して外径変化率が著しく小さい。つまり、実施例1,2は、150 ℃に加熱した後でも外径が大きくなり難かった。また、上記表2と表3から明らかなように、実施例1,2は、従来例1,2に比して、偏平度が著しく小さく、横断面形状が真円に近いと言える。
また、実施例1,2と従来例1,2のマンドレルを用いて、ゴムホースを実際に製造したところ、実施例1,2は60回以上にわたって繰り返し使用できたのに対し、従来例1,2は、10回の使用により外径が大きくなり、それ以上使用できなかった。
本発明の実施の一形態を示す断面図である。 マンドレルの斜視図である。 従来例説明図である。 グラフ図である。 グラフ図である。
符号の説明
1 ロングランドダイ
2 熱可塑性樹脂

Claims (1)

  1. 溶融したポリメチルペンテンから成る熱可塑性樹脂(2)を、押出機からロングランドダイ(1)に送り込み、上記ロングランドダイ(1)を強制的に冷却して冷却促進しつつ該ロングランドダイ(1)から上記押出機の押出力のみをもって内部歪みが残留しないように送り出し、引き続き、完全に固化させて長尺物(4)を製造し、該長尺物(4)を切断してホース用マンドレル(8)を形成することを特徴とするホース用マンドレルの製法。
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