JP4050324B2 - 養魚場用の低ヘッドポンプ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
発明の技術分野
本発明はポンプに関係するものであり、特に、本発明は、養魚場に水を循環させるための低ヘッド大容量ポンプに関係するものである。
【0002】
発明の背景技術
大きな水量の中の限定された領域の中に魚を囲み、いわゆる「バッグ」型の養魚場の中で魚を飼育する方法は、よく知られている。ローソンに1973年2月13日に発行された米国特許第3,716,024号;ゴールドマンらに1975年8月19日に発行された第3,900,004号、バビーンに1979年3月20日に発行された第4,144,840号;ポールハンセンに1983年12月27日に発行された第4,422,408号;マッコーに1986年10月7日に発行された第4,615,301号;ナイナンに1987年12月8日に発行された第4,711,199号;そして、ガートナーバンに1989年1月17日に発行された第4,798,186号等は、そのような養魚場の例を示している。
【0003】
これらの養魚システムは、魚を養殖するバッグ又は囲いなどに水を流入出させて循環するために、さまざまな異なる方式の従来型のポンプを使用する。遠心ポンプなどの従来のポンプは、これらのシステムの運転には比較的費用がかかり、また、大きな電力を要し、大きな電力源を必要とし、多くの養魚場ではそのポンプを動かす為に直に利用できるような電力源は備えていない。
流体を移動させるための羽根車は新しいものではなく、多くの異なった形態の羽根車が水を移動させるために考案されている。一般的には羽根車は、例えばボートの運転、あるいは、扇風機羽根などとして使用される。同時にまた、羽根車型のタービンは、ポンプを行う場合とは反対向きに動かすことで、電力を発生させるためにも用いられ、それによって、水に力を与える代わりに、水流から電力を生み出すのである。
【0004】
羽根車に後退角のついたブレードを使用することは永年知られており、トリップに1959年11月22日に発行された米国特許第26,213号であり、ボートに使用するためのスクリュー型のプロペラーを記載したものが見うけられる。トリップの教えるような後退ブレードは本発明には適当ではなく、事実、養魚場で要求されるような低ヘッドの状態で用いられた場合には効率的ではない。
ホックセッターに1935年2月12日に発行された米国特許第1,991,095号は、明らかにその発明以前に用いられていたもののような音を発生させない、空気を移動させるための送風機を記載している。この羽根車は、ハブの直径が大きすぎ、ブレードは周方向の幅が広すぎるために、過度の乱流を引き起こし、養魚場のポンプの使用には不適切な高いレイノルズ数を生じるため、水を低ヘッドで移動させる目的の為には効果的ではない。
【0005】
マーチンに1993年10月5日に発行された、米国特許第5,249,993号は、後方に湾曲した前縁を持ち、ブレードの根元に隣接するブレードの前縁部分が、その直前方のブレードの後縁に重なり、ボート等を推進するために雑草に抵抗力のある羽根車を記載している。
ドーに1993年7月13日に発行された、米国特許第5,226,804号は、低ヘッドで大量の水流といった状況の中での動作を改善するために、ブレードの前縁が回転に対して前方に曲がった、プロペラー型のタービン用のランナーを記載している。
【0006】
本発明の要旨
本発明の目的は、養魚場に水を移動させるための、低ヘッドで大容量のポンプシステムを提供することである。
概括的に言うと、本発明は1メートル以下の低ヘッドで、大量の流体を移動させるポンプに関係し、中心軸のある円筒状の通路の壁面を規定するハウジングと、該垂直軸に取り付けられるハブ部分と、該軸の周囲に対称に位置された複数のブレードとを有する羽根車とによって構成される。前記各ブレードは、ハブに隣接する根元部分と、上述の通路周壁に隣接して該ブレードの最大直径である先端部分を持つ。前記各ブレードは、平面形状が略楕円形であって、また、羽根車を通過する水流のレイノルズ数が106より小さいような通常の操作状況に於いて、揚抗比(L/D)が少なくとも75から1となるようにするために、フォイル形(foil shaped)の断面形状をしている。前記各ブレードは、該羽根車の回転方向に対して後方に湾曲した(skewed)中心線(CL)をもち、それぞれのブレードの中心線は、該羽根車の回転方向に対して、下記のスイープ角(sweep angle)αで後方に湾曲する。該スイープ角αは以下のように規定される。
α=atan(rt/rr)
但し、
rrはブレードの根元の半径
rtはブレードの先端の半径
続いてカーブは以下のように規定される。
i=Cosineθi*ri
i=Sineθi*ri
但し、
i=平面図上で、ブレードの前記中央線上にある点iのX座標であり、X座標軸は、羽根車の回転軸を起点に、中央線とハブとの交点を通って延びる半径線に沿って延長する。
i=平面図上で、ブレードの該中央線上にある点iのY座標であり、Y座標軸は、X座標軸に対して略垂直である。
riは、回転軸から点iまでの半径長さである。
θiは、X軸に対して測定される点iの角度であり、
θI=α(ri-rr)/(rt-rr
で示される。
前記各ブレードはNACA4000シリーズの中のフォイル形をしており、前記各ブレードはあらゆる任意の半径riで傾斜と迎え角(attack angle)をもち、上述のリフト対ドラッグ比を該ブレードに与える。
【0007】
望ましくは、前記各ブレードは先端半径が50cmから150cmの間であり、さらに望ましくは、75cmから120cmの間である。
望ましくは、前記各ブレードのピッチ角は、根元において約55から65°で、先端においては12°から20°であるべきであり、上述の迎え角は3°から5°の間である。
望ましくは、前記の平面図上での外形(planer form)は、羽根車の半径(rt)に対して1.3から1.7倍の長軸の楕円であり、さらに望ましくは、rtの1.5倍である。
望ましくは、各ブレードは流体の流れの方向に対して後方に4°から6°のすくい角(rake angle)を持っており、さらに望ましくは5°である。
望ましくは、該中心軸は略垂直であり、該ハウジングはその上方へ延びる同心の垂直パイプを持ち、フロートは該パイプを包囲し、該羽根車をその下方へ吊り下げる。
望ましくは、該羽根車を該パイプと該ハウジングを通じて略垂直に動かすことによって引き抜きが可能となるように、該垂直パイプと該ハウジングは該羽根車を取り付る。
【0008】
図の簡単な説明
更なる特徴、目的、及び利点は、本発明の望ましい実施例に関する詳細な記述と、添付された図を参照すれば明らかであろう。
図1は、魚の養育場に水を送るために取り付けられた、本発明のポンプシステムを示している。
図2は、本発明に従って製作された、羽根車部品の略図である。
図3は、本発明に従った、ブレードの構造の平面図である。
図4は、ブレードの平面図である。
図5は、ブレードの端面図である。
図6は、図3の6−6線に沿った断面図である。
【0009】
望ましい実施例に関する記述
図1に見られるように、本発明のポンプシステムは、(12)への吸込み口又は流入口を含み、直線で表される位置と点線で表される位置の間、あるいは、その中間の任意の位置に移動させることによって、水が汲み出される高さを調節したり、変えたりすることができる。この動作は、スイーベル継手によって達成することができる。
ポンプの羽根車(16)は、羽根車(16)が回転している略垂直な中心軸つまりは中心線(20)を形成しているハウジング(18)内に格納されている。羽根車(16)は、適当なモーターによって駆動され、図の例示では水力モーター(22)として表される水力モーターは、可撓性の継手(24)とスラストベアリング(26)とによって、中心線(20)により図式的に示される軸に接続され、羽根車(16)を駆動する。
【0010】
(15)で示されるシュラウドは、羽根車(16)により発生する流れを、流出口(28)へ放出する。シュラウド(15)は漏水を許容するように設計されているので、ポンプの始動時に任意のサージ流が略垂直なパイプ部分(17)に流れてきても、その流れの勢いを鈍らせるようにできている。
ポンプシステムの全体はフロートカラー(flatation collar)(32)により浮かべられており、フロートカラー(32)は、モーター(22)を液面の高さLより十分に上方に支持し、そして羽根車(16)を十分に下方Lに保持する。取り入れシステムと羽根車(16)とを下方に吊下げているパイプ部分(17)の上端を、フロートカラー(32)によって包囲した配置とすることによって、例えば波運動を受けても不都合を生じるほどの揺れは起きない、安定したシステムを達成した。
【0011】
望ましくは軸(20)は略垂直であり、従って、パイプ(17)も略垂直となり、これら二つはパイプ(17)を取り囲むフロート(32)により、この略垂直な位置が保たれている。軸(20)は、スパイダーベアリング(spider bearing)(21)などの適当なベアリングによって、パイプ(17)内に取り付け、位置を決められ、二つ目のスパイダーベアリング(図示せず)が、ハウジング(18)の直径いっぱいにわたって拡がる静止翼(static vane)(23)によって支えられている。
【0012】
パイプ(17)とハウジング(18)は、羽根車(16)(図中の静止翼(23))から、モーター(22)の最上部、あるいはパイプ(17)の端に至るまで、一定の内径を持っていることは注目に値する。この構造は、一般に、モーター(22)と軸(20)との接続を解き取り出すときに、シュラウド(15)、スパイダーベアリング(21)、羽根車(16)、そして羽根車(16)の上流に静止翼(23)として描かれるものの全てを、パイプ(17)から垂直に引き出すことを可能とする。引き出すためのこの機構は、シュラウド(15)、スパイダーベアリングとその留め具(21)と、静止翼(23)を、ハウジング(18)のパイプ(17)に対して一時的に支え、取り付けるための既知の手段によって容易に達成できる。
【0013】
翼(23)は羽根車(16)の上方あるいは上流に位置するものとして示されてきたが、むしろ望ましくは羽根車(16)の下流、すなわち、モーター(22)から側方に離れて位置し、シャフト(20)を羽根車(16)の下方に突き出し、静止翼(23)の中に支持されている適当なベアリングによって支えられる。この配置の場合には、シャフトが静止翼(23)のベアリングからはずされる必要があるのみで、静止翼(23)が羽根車(16)と共に持ち上げられる必要がないために、羽根車(16)の取り外しを簡易に為すことができる。
排出口(28)は、液体、特に水を、養魚場で飼育されている魚が囲われている、一般的に(34)で表されている区画領域又はバッグへ排出する。
【0014】
図2の平面図に示されている羽根車(16)は、複数(図中では5枚)のブレード(36)から成り、それらは略同一であり、羽根車の回転軸(20)に中心を位置するハブ(38)の周方向に対称に配置されている。それぞれのブレードは図3に示されるような、湾曲した軸状の中心線CLを持つ。
ブレードの数は素数、たとえば3、5、7、11であり、ブレードは軸(20)の周囲に対称に配置される。ブレードの数が大きくなるほど、所定のスループット(throughput)を得るために必要な羽根車の回転速度は遅くなる。
【0015】
ブレードはすべて同じ形をしており、低いブレード負荷で効果的に動作する、すなわち、約1メーター(m)より低いヘッドで、1エンクロージャー(enclosure)当たり1m3/秒の比較的大きな流量を送り、ポンプ作業の効率を大きく損なうことなく大きなターンダウン比を持つことができる。一つのポンプによって、多数の個別の囲いあるいは閉鎖領域へ液体を送る使用法が可能である。
各ブレードは、75対1、望ましくは100対1以上の高い揚抗比(L/D)、106より小さい低いレイノルズ数で水を送る。この高いL/D値を得るために、それぞれのブレードは、米国航空評議委員会(NACA)シリーズの中から選んだホイル形の断面形状、典型的にはNACA4000シリーズのフォイル(Abbot, I.H. and A.E. von Doenhff, 1959, Theory of Wing Sections, Dover Publications, New York参照)を持つ。
【0016】
レイノルズ数を要求される範囲(106より小)に維持するためには、ポンプを通る流体の速度は比較的低く、一般的には約5m/秒以下に維持される必要がある。従って、要求される高い流量を達成するためには、羽根車の直径が比較的大きく、ハウジングの直径が大きいことが要求される。本発明は通常、羽根車の直径が、少なくとも50cm以上で150cm未満、さらに望ましくは約75cmから120cmの間であり、ハブ(38)の直径は羽根車の直径の10から20%の間、望ましくは15%である。羽根車の直径は、外側を囲んでいるハウジング(18)の内径の93%より大きく、したがって、隙間はハウジング(18)の内径の7%未満である。隙間が大きすぎたならば、ポンプの効果と効率に重大な影響を及ぼすであろう。
【0017】
ブレードの中央線CL(図3参照)は、羽根車の回転の方向の反対側に湾曲している。一般に、中央線CLは角度αで規定される弧に沿って延び、
α=atan(rt/rr)
で示される。但し、
rrはブレードの根元半径
rtはブレードの先端半径
続いて中央線の形は次式で規定される。
i=Cosineθi*ri
i=Sineθi*ri
但し、
i=平面図上で、ブレードの該中央線上にある点iのX座標であり、X座標軸は、羽根車の回転軸を始点に、中央線とハブの交点を通って延びる半径線に沿って延長する。
i=平面図上で、ブレードの該中央線上にある点iのY座標であり、Y座標軸は、X座標軸に対して略垂直である。
riは、回転軸から点iまでの半径長さである。
θiは、X軸に対して測定される点iの角度であり、
θI=α(ri-rr)/(rt-rr)
で表される。
【0018】
中心線CLの曲率は、その根元部分、つまりはirで示される部分から、その最大値、又は先端のitに至るまで比較的均一である。
α及びθで規定される羽根車(36)の湾曲は、ブレードの見かけの縦横の比(apparent aspect ratio)を増加させ、作動音を低減し、ブレードに本質的に自浄能力(self-cleaning)を有するように形成することが重要である。
ブレードは、所望の迎え角(attack angle)を維持するために、羽根車(16)の回転軸(20)からみて長さ方向に変化しているピッチ角Pを備える。ピッチ角Pは、シャフト(20)の回転軸に垂直なX平面と、ブレードの前縁と後縁とを繋ぐ弦(cord)との間の角である(図6を参照のこと)。
迎え角βは約3°から5°の間、望ましくは約4°に設定されており、従って、アプローチ角φはそれぞれのブレードの根元irから先端itに向かって、ピッチ角Pの変化につれて変化する。すなわちφ=P-βで表される。各ブレードの根元におけるアプローチ角φ(すなわちφr)は約50°から70°、望ましくは約60°であり、先端においては(即ちφt)は12°から20°の間、望ましくは16°である。
【0019】
それぞれのブレード(36)の中央線CLはまた、流体の移動の方向に対してわずかに傾斜されていることが望ましい。すなわち、ブレードの先端におけるブレードの中央線は、ブレードの根元での中央線と比較して、流体の移動の方向に進んでいる(advanced)ことが望ましい。一般的に、図4に於いてRで示されるこの角度は、4°から6°の範囲、望ましくは5°の範囲内である。
各ブレードは、図3の平面形状でみると、中央線CLの周囲で擬楕円形をしている。望ましくは、その楕円形は、センターラインの点irとitの間の長さに対し、最大でほぼ1.5倍の長径を持つ。
【0020】
実施例
最大半径が約46cmに等しく、ハブの直径約6.7cmの羽根車が製られた。これは、ブレードの根元はNACA4421のフォイル型を用いて作成され、各ブレードのフォイル部分が、根元から先端に向かってなめらかにカーブして、先端のNACA4412型へと移行するように作成される。羽根車は内径94cmのハウジングの中に取り付けられた。ブレードの角度αは85.8°であり、湾曲度は上述の関数、
i=Cosineθi*ri
i=Sineθi*ri
で規定された。
但し、
i=平面図上で、ブレードの該中央線上にある点iのX座標であり、X座標軸は、羽根車の回転軸を起点に、中央線とハブの交点を通って延びる半径線に沿って延長する。
i=平面図上で、ブレードの該中央線上にある点iのY座標であり、Y座標軸は、X座標軸に対して略垂直である。
riは、回転軸から点iまでの半径の長さである。
θiは、X軸に対して測定される点iの角度であり、
θI=α(ri-rr)/(rt-rr)
で表される。
【0021】
ブレードのピッチ角は、アプローチ角が根元での61.8°から先端での16°まで変化するように設定され、迎え角は4°に設定される。センターラインCLの逃げ角は5°である。それぞれの羽根車のブレードは、長径が羽根車の最大半径のほぼ1.5倍の楕円形を基本とした平板形状であって、中央線CLの周囲に擬楕円形に分布したものである。
羽根車は図のように5枚のブレードが組み合わされている。
この羽根車のデザインは、表1に規定されるような明細を満足させる。
Figure 0004050324
【0022】
得られた結果から、この羽根車が、低ヘッドの条件下で、著しいターンダウン比の範囲で、水を移動させるのに極めて効果的であることが明らかになる。
本発明の範囲を記載してきたが、技術に通暁したものには、添付された請求に定義される発明の範囲から離れることなく、変更を加えることができることは明らかであろう。

Claims (8)

  1. 液体を大量に、1メートル以下の低ヘッドで移動させるためのポンプであって、中心軸を持つ円筒状の通水路の周壁を構成するハウジングと、該垂直軸に取り付けられ、ハブ部分及び、該軸の周囲に対称に配置された複数のブレードを持って回転する羽根車とを含み、各ブレードは、ハブに隣接する根元部分と、該ブレードの最大直径に位置して該通水孔の該周壁に隣接する先端部分とを有しており、各ブレードは略楕円形の平面形状を持ち、羽根車を通過する流体のレイノルズ数が106より小さいときに、通常の作動条件下で、揚抗比(L/D)を少なくとも75対1にするためのフォイル型をした断面形状を持っており、各ブレードは、該羽根車の回転方向に対して後方に湾曲した中央線(CL)を持ち、それによって前記各ブレードの該中央線は該羽根車の回転方向に対して後方に湾曲角αで曲がり、湾曲角αは、
    α=atan(r t /r r )
    で規定される。
    但し、
    rrはブレードの根元の半径
    rtはブレードの先端の半径
    続いてブレードの前記中央線(CL)の湾曲は以下のように規定される。
    i=Cosineθi*ri
    i=Sineθi*ri
    但し、
    i=平面図上で、ブレードの該中央線上にある点iのX座標であり、X座標軸は、羽根車の回転軸を起点に、中央線とハブの交点を通って延びる半径線に沿って延長する。
    i=平面図上で、ブレードの該中央線上にある点iのY座標であり、Y座標軸は、X座標軸に対して略垂直である。
    riは、回転軸から点iまでの半径の長さである。
    θiは、X軸に対して測定される点iの角度であり、
    θ i =α(ri-rr)/(rt-rr )
    で表される。
    前記各ブレードはNACA4000シリーズのフォイル型をしており、前記各ブレードは与えられた任意の半径riに於いて、上述の揚抗比を該ブレードに与えるためのピッチ角と迎え角を持つ。
  2. 前記各ブレードが50cmから150cmの間で同じ先端半径rtを持つ、請求項1に規定される、大量の液体を移動させるためのポンプ。
  3. 前記各ブレードが75cmから120cmの間で同じ先端半径rtを持つ、請求項1に規定される、大量の液体を移動させるためのポンプ。
  4. それぞれのブレードが、根元に於いては55°から65°の範囲であるピッチ角Pが、なめらかに移行して、先端に於いては12°から20°の間となり、また、3°から5°の間で概ね一定である迎え角βを持つ、請求項1に規定される、大量の液体を移動させるためのポンプ。
  5. 上述の平面形状が、その長径が最大半径(rt)の1.3から1.7倍の間である楕円形をした、請求項1、2、あるいは3に規定される、大量の液体を移動させるためのポンプ。
  6. 上述の平面形状が、その長径が羽根車の最大半径(rt)の1.3から1.7倍の間、さらに望ましくは1.5rtである楕円形をした、請求項1、2、3、4、あるいは5に規定される、大量の液体を移動させるためのポンプ。
  7. 該中心軸が略垂直であり、上述のハウジングはその上方に延びる同心の垂直のパイプを持ち、フロートが該パイプを取り囲み、該羽根車をその下方に吊り下げるように配置された、請求項1、2、3、4、5、あるいは6に規定される、大量の液体を移動させるためのポンプ。
  8. 該羽根車を、該パイプと該ハウジングを通じて略垂直に動かすことで引き抜くことが可能となるように、該垂直パイプと該ハウジングに該羽根車に取り付けた、請求項7に規定される、大量の液体を移動させるためのポンプ。
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