JP4049714B2 - 建築用気密パッキン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、住宅などの建築物の床下の気密保持の為に、布基礎と土台との間などに介装して使用される建築用気密パッキンに関する。
【0002】
【従来の技術】
建物用の保温性の確保の為に、気密パッキンを使用することは、既に提案されている(例えば、特許文献1参照)。このパッキンの形態は、扁平な長方形のブロック状のパッキン本体の表裏両面と、前後の端面とには弾性材が付設され、更に、パッキン本体の平面にはアンカーボルト挿通用の適当な大きさの孔が穿設されてなる。
【0003】
【特許文献1】
登録実用新案第3071575号公報(第1−7頁、図1−5)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記従来の気密パッキンでは、パッキン本体にアンカーボルト用の孔が穿設されている為、パッキンを上下方向に抜ける空気流通が可能で、コンクリート製の布基礎からの湿気が、木製の土台の下面に達し、土台を腐蝕させる原因になるという問題がある。更に、従来のものでは、その製造工程が、先ずパッキン本体を個々に作り、このパッキン本体に形成された溝に弾性材を後から嵌め付けるという方式を採っているので、製造コストが高くなるという欠点がある。
【0005】
本発明は、このような点に鑑み、湿気が上下面に抜けることを防止した建築用気密パッキンを提供するにある。更に、本発明は、製造コストを押えて、廉価に製品を供給できる建築用気密パッキンを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の建築用気密パッキンの技術的手段は、長手方向に分断された2個のパッキン分体と、両パッキン分体の間に掛け渡すように取付けられたプラスチックフィルムとからなり、パッキンを上下方向に貫通して流れる通気が遮断されるようになっており、更に、パッキン分体の表裏両面に、弾性材が突出状に、かつ、内方にやや傾けて取付けられていることにある。
【0007】
また、長手方向に断面形状を同一とし、一体押出成形によって、パッキン分体と、プラスチックフィルムと、弾性材とが一体に付いた状態で製造するようにするのが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の気密パッキンの実施の形態を、図面の実施例に基づいて説明する。図1は気密パッキン1の斜視図で、使用前の状態である。パッキン1の本体は、硬質乃至比較的硬質のプラスチック製で、左右別体の2つの分体2からなる。両分体2は断面対称形状であり、かつ、柔軟な薄いプラスチック製フィルム3で連結されている。また、分体2には、軽量化の為に、長手方向に孔4が設けられ、また、表裏両面には長手方向に位置決め用の罫書き線5が形成されている。
【0009】
パッキン分体2の表裏両面の内側端縁には、段部6が設けられ、そこにゴム質などの弾性材7が、上下両面に突出するように取付けられている。なお、段部6の深さは、弾性材7が押し潰されても復元力を失わないように考慮して定め、通常は1〜3cm程度が適当である。また、弾性材7は、実施例では中空体を用いているが、中実体にしてもよい。更に弾性材7の突出方向を、内方にやや傾けているのは、上下から押圧された時に、弾性材7が確実に内方に倒れ込むようにする為である。
【0010】
パッキン1は、断面形状が全長に互って同一で、通常は長尺体(実施例では約1m)として提供される。なお、実施例に於ける、パッキン1の厚さは約20mm、横幅は約100mmである。また、本発明のパッキン1は、一体押出成形によって、左右の分体2と、プラスチックフィルム3と、弾性材7とが一体に付いた状態で連続的に製造される。この為、量産が可能で、廉価に提供することができる。
【0011】
次に使用方法について説明する。図2に示されるように、本件のパッキン1は、布基礎10の上面に載置し、このパッキン1の更に上面に土台11を載置する。即ち、パッキン1は、上下両面から布基礎10と土台11とによって挟まれた状態となり、上下から押圧力を受けるので、弾性材7は押し潰され、布基礎上面や土台下面との隙間は完全に無くなる。また、パッキン1は、布基礎10や土台11の全長に互って配されるので、床下を独立した気密空間とすることができ、各床下は外部との空気流通がない為、保温性に優れたものとなる。なお、図3に示されるように、アンカーボルト12の位置では、プラスチックフィルム3に適宜、切込み8などを入れて、アンカーボルト12を通すようにする。
【0012】
本発明のパッキン1は、プラスチックフィルム3によって、上下が完全に分断されているので、コンクリート製の布基礎10からの湿気が木製の土台11に達することがなく、土台11の腐蝕を防止できる。なお、アンカーボルト12の位置では、切込み8からの若干の空気流通があるが、従来のように、アンカーボルト用の大きな孔を設けたものに比べて、空気流通量は僅少で、ほとんど無視できる。
【0013】
本発明は前記の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載の範囲内で自由に変形実施可能である。特に、パッキン分体2や、フラスチックフィルム3や、弾性材7の材質、形状、取付形式などは自由である。また、実施例では、パッキン1を床下の布基礎10と土台11との間に介装したものを示したが、パッキン1の使用箇所はこれに限定されるものではなく、建築物の他の箇所に使用することも勿論可能である。
【0014】
【発明の効果】
本発明の気密パッキンは、プラスチックフィルムによって上下方向に抜ける通気が遮断されているので、布基礎からの湿気が土台に達することがなく、土台の腐蝕を防止できる。
【0015】
また、パッキン分体の表裏に弾性材が付いているので、布基礎や土台との接合面の隙間を完全に遮断できる。この為、床下を独立の気密空間に確保でき、各部屋の保温性の向上を図ることができる。
【0016】
更に、弾性材の突出方向が、内方へやや傾いているので、上下から押圧された時に、弾性材は確実に内方に倒れ込むように潰されることになり、常に安定よく気密保持を図ることができる。
【0017】
請求項2のものでは、一体押出成形によって製造するので、長尺のものの連続生産が可能で、量産に適し、廉価に提供可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】気密パッキンの斜視図。
【図2】使用状態の断面図。
【図3】アンカーボルトの位置での使用状態の断面図。
【符号の説明】
1 気密パッキン
2 パッキン分体
3 フラスチックフィルム
6 段部
7 弾性材
8 アンカーボルト挿通用の切込み
10 布基礎
11 土台
12 アンカーボルト
Claims (2)
- 長手方向に分断された2個のパッキン分体と、両パッキン分体の間に掛け渡すように取付けられたプラスチックフィルムとからなり、パッキンを上下方向に貫通して流れる通気が遮断されるようになっており、更に、パッキン分体の表裏両面に、弾性材が突出状に、かつ、内方にやや傾けて取付けられている建築用気密パッキン。
- 長手方向に断面形状が同一で、一体押出成形によって、パッキン分体と、プラスチックフィルムと、弾性材とが一体に付いた状態で製造されている請求項1記載の建築用気密パッキン。
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