JP4049524B2 - ユニフォームの顧客セット別クリーニング方法及びシステム - Google Patents

ユニフォームの顧客セット別クリーニング方法及びシステム Download PDF

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、ユニフォームの顧客セット別クリーニング方法及びそのシステムに係り、特に、顧客別にユニフォーム類を仕分けする際に、仕分け間違いが皆無ならしめられ得るユニフォームの顧客セット別クリーニング方法、並びにそのような仕分け間違いの防止が有利に実現され得るクリーニング・システムに関するものである。
【0002】
【背景技術】
従来から、ユニフォームレンタル業のクリーニング作業においては、賃貸したユニフォーム類を定期的に回収し、そのクリーニングを実施することが行なわれている。そして、そのようなクリーニング作業においては、同種のユニフォームを大量に取り扱うところから、一般に、以下に詳述するような方法にて、クリーニングが実施されてきた。
【0003】
すなわち、図10に示されるように、クリーニング業者は、先ず、料飲店(料理・飲食店)や工場、病院等の複数の顧客からユニフォームを回収(100)して、それぞれの顧客の洗濯物(ユニフォーム)毎にタグを取り付けると共に、必要に応じて、綿や化繊、毛等の洗濯物の材質別、或いは色柄別に分類するのである。その後、この回収された洗濯物(101)は、受入確認(102)にて、数や汚れの程度、ポケットの中身等が確認された後、複数の顧客の洗濯物と共に、集結(105)せしめられて、100kg対応乃至は200kg対応等といった大型の洗濯機の容量に応じて、100kg乃至200kgの大ロットの集合洗濯物(103)とされ、そして、この大ロットの洗濯物(103)に対して、洗濯・乾燥(104,106)操作が実施されているのである。
【0004】
次いで、洗濯・乾燥(104,106)処理された大ロット(103)は、上述の大型の洗濯(脱水)機・乾燥機が配置された洗い場とは区分された仕上げ場に運搬され、かかる仕上げ場にて、一枚ずつプレス若しくはアイロン掛け等の仕上げ(108)加工が実施されることとなるのであるが、そのような仕上げ(108)加工の前に、洗い場にて集結(105)された洗濯物が、上着プレスやズボンプレス、帽子プレス等の仕上げ(112,114,116)加工別に、上着や、ズボン、帽子等の品種別に分類され、その分類されたユニフォームが台車や置き台等の置き場に置かれ、品種別仕分け(107)が実施される。そして、かくの如くして仕分けられた洗濯物は、それぞれ、各種の仕上げ加工毎に複数台ずつ配置されている仕上げ機械まで搬送され、専任の作業者等により個々にプレス乃至はアイロン掛け等の仕上げ(108)加工が施され、そして、かかる仕上げ(108)加工された洗濯物は、順次、ハンガーラックや品種別仕分け棚(図示せず)に一時的に保管されている。そして、その後、品種別に保管された洗濯物は、タグ等に記入された記号や数字を用いて、作業者乃至はソーティングマシン等の仕分け装置によって、顧客別仕分け(110)作業が実施され、更にその仕分けられた洗濯物は、纏められて、包装等によってセットとされ、そしてそのセットが完了したものから出荷(118)せしめられている。
【0005】
しかしながら、上述の如きクリーニング方法においては、経済性及び生産性を高めることを目的として、多数の顧客の洗濯物を、大ロットの形態にて、纏め洗いすることによって、洗濯に要する水の量及び洗濯の回数を一層少ないものとしているのであるが、そのような大ロット化により多数の顧客の洗濯物が無作為に混じり合ってしまうこととなるため、集結された洗濯物を顧客別に仕分け(110)する作業において、却って、多大な工数(多くの時間と多くの作業者)が必要とされるという問題を内在するものであったのである。
【0006】
また、一度に大量の洗濯物を洗濯したり、仕分けたりする、バッチ処理が採用されているところから、洗濯物が所定量(洗濯機に対応する量)溜まるまでの時間や、顧客別仕分け(110)作業における多大な工数を経るところによる作業効率の悪さ等の、洗濯物に対して何等の作業も実施されない停滞時間が多いため、リードタイムが長期化すると共に、納期の遅延といった問題が惹起せしめられていたことに加え、更に、上述せる顧客別仕分け(110)作業において、多大な工数を掛けているにも拘わらず、仕分け量が多いところから、タグの読み取りミス等による仕分けミスが避けられず、誤配といった問題をも招来するものであった。
【0007】
【解決課題】
ここにおいて、本発明は、かかる事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、小ロットの洗濯物によるクリーニング作業のライン化を実現して、上述の如き集結作業を排除することにより、洗濯・乾燥、顧客別仕分け、仕上げ加工、検査・包装等の全ての工程に係る顧客別製品管理を容易化する一方、仕分け間違いを皆無ならしめると共に、リードタイムの短縮化及び生産性の向上を有利に実現し得るクリーニング方法、並びにそのようなクリーニング方法を有利に実現するシステムを提供することにある。
【0008】
【解決手段】
そして、本発明にあっては、そのような課題を解決するために、(a)顧客別に回収した、帽子、上着、シャツ、ブラウス、ズボン等の各種ユニフォームを組み合わせてセットとされる洗濯物を、1〜2の顧客、または、多くても5以下の顧客の小ロットとしてまとめ、その小ロットの形態において、必要な洗濯を実施し、更に乾燥を行なう工程と、(b)かかる乾燥された小ロットから、各種ユニフォームを顧客セット別にそれぞれ仕分けする工程と、(c)その仕分けられたユニフォームの顧客セットを、セット毎に、搬送ライン上に載置して、順次搬送せしめる工程と、(d)該搬送ラインに沿って必要な仕上げ機械の複数を配列して、該搬送ラインにて搬送される顧客セットを維持した状態において、該顧客セットを構成するユニフォームを個々に取り出し、前記仕上げ機械にて所定の仕上げ加工を施し、そして再び該搬送ライン上に戻す作業を繰り返して、該顧客セットを構成するユニフォームの全てに所定の仕上げ加工を施す工程と、(e)該所定の仕上げ加工の終了したユニフォームの顧客セットを、該搬送ライン上から取り出し、該顧客セットを構成するユニフォームを検査した後、該顧客セットを包装する工程とを、含むことを特徴とするユニフォームの顧客セット別クリーニング方法を、その要旨とするものである。
【0009】
すなわち、かくの如き本発明に従うユニフォームの顧客セット別クリーニング方法によれば、多数の顧客の洗濯物を集結して大ロットとすることなく、1〜2の顧客、または、多くても5以下の顧客のユニフォームを小ロットとしてまとめて、その小ロットの形態において、洗濯・乾燥を行ない、その後、その乾燥された小ロットが仕分けられて、顧客別に、各種ユニフォームがセット(例えば、帽子×枚数+上着×枚数+ズボン×枚数)とされ、そして、かかる顧客セット毎に以降の作業が実施されるようになっているところから、従来の如き大規模な品種別分類及び顧客別分類の作業が全く必要でなくなり、顧客別製品管理が著しく容易化され得ると共に、仕分け間違いが皆無ならしめられ得ることとなるのであり、加えて小ロット毎にライン化されたクリーニングラインが実現され、またリードタイムの短縮化が効果的に図られ得て、生産性が有利に向上せしめられ得ることとなったのである。
【0010】
また、そのような本発明に従うクリーニング方法にあっては、従来のプレス加工等の仕上げ工程の前後に実施されていた、大規模な品種別仕分け作業や顧客別仕分け作業を、小規模(顧客数で1乃至5)にすることが出来るところから、それらの作業に必要な人員、更には設備や備品を有利に省略することが可能となるのである。
【0011】
また、本発明においては、上述の如くして仕分けられたユニフォームの顧客セット毎に、搬送ライン上に載置して、順次搬送せしめつつ、搬送ラインに沿って搬送される顧客セットを維持した状態において、該顧客セットを構成するユニフォームを個々に取り出し、必要な所定の仕上げ加工を施し、そして再びかかる搬送ライン上に戻す作業を繰り返して、顧客セットを構成するユニフォームの全てに所定の仕上げ加工を施すようになっているところから、より一層、顧客別管理が容易となるのであり、それによって、誤配等を効果的に防止することが可能となっているのである。
【0012】
なお、この本発明に従うユニフォームの顧客セット別クリーニング方法の望ましい態様の一つによれば、前記搬送ラインが、複数の搬送テーブルを連結して、一方向に移動せしめられる構造を有しており、そして該搬送テーブルの一つに対して、前記顧客セットの一つが載置されて、搬送せしめられるように構成されている。従って、このような搬送ラインを用いることによって、顧客セットは、各搬送テーブルに載置された順を維持しつつ、一方向に移動せしめられることとなるところから、より一層、顧客別管理が有利に実現され、誤配等が効果的に防止せしめられ得るようになるのである。
【0013】
また、本発明に従うクリーニング方法における好ましい態様の別の一つによれば、前記搬送テーブルの一つおきに、前記仕分けられた乾燥後の顧客セットが載置される一方、該顧客セットにおける仕上げ加工の済んだユニフォームが、残りの一つおきの搬送テーブル上に載置される。このように、一つおきの搬送テーブルに、仕上げ加工済のものと仕上げ加工前のものを載置することによって、一目で、仕上げ加工が実施されたか否かを確認することが出来、以て、作業効率が効果的に向上せしめられ得ることとなる。
【0014】
さらに、本発明に従うクリーニング方法の他の好ましい態様の一つによれば、前記搬送テーブルの一つおきのものが、底板の外周部に所定高さの周壁が立設されて、箱型形状を呈しており、該箱型形状の内部に、前記仕分けられた乾燥後の顧客セットが収容され、前記所定の仕上げ機械の位置まで搬送されたときに、該箱型形状内から顧客セットを構成する所定のユニフォームが取り出されて、該所定の仕上げ機械に対応した仕上げ加工が施される。このように、仕上げ加工済のものと、仕上げ加工前のものが載置せしめられるテーブルの形状が異なることによって、より一層、それら仕上げ加工済のものと仕上げ加工前のものとの区別が明瞭となる。
【0015】
また、本発明においては、上述の如きクリーニング方法に好適に採用されるクリーニング・システムをも、その対象とするのであって、詳細には、ユニフォームの使用業種、材質及び白物・色物に対応した複数のクリーニングラインを備え、各クリーニングラインにおいて、顧客別に回収した、帽子、上着、シャツ、ブラウス、ズボン等の各種ユニフォームを組み合わせてセットとされる洗濯物を小ロットにまとめて洗濯し、そして各種ユニフォームを顧客セット別にそれぞれ仕分けた状態において、必要な仕上げ加工を実施するようにしたクリーニング・システムにして、前記各クリーニングラインが、それぞれ、(A)前記洗濯物の小ロットに対応し、順次供給される該小ロットを個別に収容して必要な洗濯を行なう洗濯機の複数と、各洗濯機において洗濯された小ロットをそれぞれ乾燥する乾燥機の複数とを配列せしめてなる洗濯・乾燥ラインと、(B)該洗濯・乾燥ラインに続いて設けられ、前記乾燥された小ロットから、各種ユニフォームを顧客セット別にそれぞれ仕分けする仕分けゾーンと、(C)該仕分けゾーンにおいて仕分けられたユニフォームの顧客セットが、セット毎に、載置せしめられて、順次搬送される搬送ラインと、(D)該搬送ラインに沿って必要な仕上げ機械の複数を配列して、該搬送ラインにて搬送される顧客セットを維持した状態において、該顧客セットを構成するユニフォームを個々に取り出し、前記仕上げ機械にて所定の仕上げ加工を施し、そして再び該搬送ライン上に戻す作業を繰り返して、該顧客セットを構成するユニフォームの全てに所定の仕上げ加工を実施する仕上げ加工ラインとを、有していることを特徴とするユニフォームの顧客セット別クリーニングシステムを、その要旨としている。そして、このような特徴を有するクリーニング・システムの採用によって、前記した如き優れた利点を享受することが出来るのである。
【0016】
なお、かかる本発明に従うユニフォームの顧客セット別クリーニング・システムの好ましい態様の一つによれば、前記搬送ラインが、(イ)前記顧客セットの載置された搬送テーブルを前記仕上げ機械の配列方向に順次移動せしめるための搬送路と、(ロ)該搬送路の上方若しくは下方の何れかの側に配置され、該顧客セットが取り去られた後の搬送テーブルを、該搬送路の搬送終点から搬送始点側に返送せしめるための返送路と、(ハ)前記搬送路の搬送始点側に設けられ、該返送路を通じて返送された搬送テーブルを受け入れて、該搬送路の高さにまで昇降し、該搬送路に送り出す入側リフタと、(ニ)前記搬送路の搬送終点側に設けられ、該搬送路を通じて搬送された搬送テーブルを受け入れて、前記返送路の高さにまで昇降し、該返送路に送り出す出側リフタとを、含んでいる。このような搬送ラインを使用することによって、各種の仕上げ加工等を連続して、効率良く実施することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
【0018】
先ず、図1には、本発明に従うクリーニング・システムの一例に係るクリーニング設備レイアウトが、概略的に示されている。この図1に示されるクリーニング・システムには、ユニフォームの使用業種、材質及び白物・色物(黒物)に応じた4つのクリーニングラインA〜D、具体的には、料理・飲食店で用いられるユニフォーム類、食堂で用いられるユニフォーム類、または工場で用いられるユニフォーム類のクリーニングのために、料飲ユニフォーム白物、料飲ユニフォーム色物、食堂ユニフォーム、工場ユニフォームの各クリーニングラインが、並列的に設けられている。そして、それぞれのクリーニングラインには、洗濯機、乾燥機、プレス機等のクリーニング・仕上げ機械や、畳台等のその他必要な装置が、クリーニングの作業・仕上げ加工の順に、クリーニングラインの進行方向(図1中、右方向)に沿って配置されているのである。
【0019】
そして、そのような複数のクリーニングラインにおいて、白物の料飲ユニフォームがクリーニング対象とされるクリーニングラインA(図1中、Aライン)を一例として挙げると、かかるクリーニングラインAは、先ず、各料理・飲食店より回収された白物の洗濯物(ユニフォーム)を預け入れる洗濯物置き場11aを始点として、該置き場11aから、順に、洗濯物の受け入れが実施される受入台12、それぞれ、目的とする小ロットの洗濯物を洗濯するための、比較的容量の小さな洗濯機14の6台及びそのような小ロットの洗濯物の乾燥に充分な容量の乾燥機16の3台から構成される洗濯・乾燥ライン、4つの仕分け台18からなる仕分けゾーン、仕分けられた洗濯物を運搬するコンベア19からなる搬送ライン、及び、該搬送ラインに沿って配列された複数の仕上げ機械・仕上げ台からなる仕上げ加工ラインを有して、構成されている。
【0020】
また、かかる図1において、上述せる如き仕上げ加工ラインは、上着仕上げ機20としての襟プレス機20a,袖プレス機20b,胴プレス機20c、仕上げ加工の施された上着を畳む畳台21、ズボンプレス機22、ズボンを畳む畳台23、帽子プレス機24、包装機25等が、進行方向(図1中、右方向)に向かって順に配置されることによって、構成されている。
【0021】
さらに、前記した搬送ラインとしてのコンベア19は、載置せしめられた所定の洗濯物を、洗濯物毎に順次に搬送するものであるが、ここでは、以下に詳述する如き構造が有利に採用されているのである。
【0022】
すなわち、かかる搬送ラインとしてのコンベア19は、図2に示されているように、上段搬送路26、下段返送路28、昇降機である入側リフタ30及び出側リフタ32から構成され、図3に示される如き、複数の搬送テーブル34からなる連結体36を進行方向に移動せしめ得る構造を有している。
【0023】
より具体的には、上段搬送路26は、一対の上段案内レール38,38(図4参照)と、駆動部としてのチェーンコンベア40とによって構成されている。そして、かかる上段案内レール38,38は、それぞれ、上方に向かって開口する断面コ字状の型材にて構成され、それらが、所定間隔をあけて、搬送方向に並行に配されており、また、それら2本の上段案内レール38,38は、角柱形状を呈する複数の支柱41に支持された、上段案内レール38と同一方向に延びる左右2つの縦桁42とそれら2つの縦桁42を橋絡する複数の横桁43からなる支持枠上に、固定・支持されている。更に、かかる上段案内レール38,38のコ字状開口部には、レール長さ方向に所定間隔を隔てて配置された複数のローラ39が、自由回転可能に取り付けられている。
【0024】
また、チェーンコンベア40は、2本の上段案内レール38,38間の中間部において、搬送方向に所定距離を隔てて設置された2つのスプロケット44a,44bに、一つのエンドレスのチェーンベルト45が、架け渡された構造を有している。そして、進行方向前方側(図2中、右側)に設置されたスプロケット44bの回転軸(図示せず)には、図4に示される如く、ベルトを介して、駆動源としてのモータ46の回転に従動する従動プーリ47が連繋されており、該モータ46の駆動によって、かかる従動プーリ47が回転せしめられて、以て従動プーリ47と同軸に軸支されたスプロケット44bが搬送方向(図2中、時計回り)に回転せしめられて、チェーンベルト45及び他方のスプロケット44aが、それぞれ同一方向に回動乃至は回転せしめられるようになっている。つまり、モータ46を駆動せしめることで、チェーンコンベア40が作動するようになっているのである。なお、このチェーンコンベア40の回動速度、回動パターンや、回動量は、コンベア19(搬送ライン)に沿った仕上げ加工工程における、作業速度や機械の配列間隔等に応じて、連続的に乃至は間欠的に、適宜に設定されている。
【0025】
さらに、かかるチェーンベルト45には、チェーンベルト45を構成する外リンク48aと内リンク48bのうちの外リンク48aに対して、図2及び図5に示される如き、上方に突出する係合突起49が、固定的に取り付けられており、後述するように、この係合突起49によって、複数の搬送テーブル34からなる連結体36が移動せしめられ得るようになっている。
【0026】
一方、下段返送路28は、図4に示される如く、一対の下段案内レール50,50と、ゴムベルトコンベア52とから構成されている。そこで、下段案内レール50,50は、前述せる如き上段案内レール38,38と同一構造を有するものであって、上段案内レール38,38から所定距離を隔てた下方位置で、同一方向に延びるように、左右の支柱41,41に取り付けられたアームにて、それぞれ支持されている。
【0027】
また、ゴムベルトコンベア52は、2本の下段案内レール50,50の間の中央位置において、搬送方向に所定距離を隔てて設置された複数のゴムベルト用プーリ54に、断面円形形状の無端のゴムベルト53を張架することによって、構成されている。より詳細には、図2において、ゴムベルト用プーリ54a〜54eが搬送方向に所定間隔を隔てて設置されており、そして該搬送方向において隣合う2つゴムベルト用プーリ54間に一つのエンドレス状のゴムベルト53が張架せしめられるようになっているのであって、例えば、図2において、プーリ54aとプーリ54bとの間、プーリ54bとプーリ54cとの間、プーリ54cとプーリ54dとの間、プーリ54dとプーリ54eとの間に、それぞれ、1本のエンドレス状ゴムベルト53a〜53dが張架されている。ここにおいて、かかるゴムベルト用プーリ54a〜54eのうち、プーリ54b,54c,54dにあっては、図4に示されるように、それぞれ、2つのゴムベルト用プーリ54が設置されている。なお、それらゴムベルト用プーリ54は、モータ55の回転軸にベルトを介して連結された、ゴムベルト用プーリ54b,54b間に配置される従動プーリ56の回転に同期して、回転せしめられるようになっており、モータ55の駆動によって、4つの全てのゴムベルト53a〜53dが、搬送方向とは逆方向(図2中、左回り)に回転せしめられるようになっている。
【0028】
さらに、入側リフタ30と出側リフタ32とは、同一構造を有しており、以下では、図6に示されている入側リフタ30を代表として説明することにより、出側リフタ32についての説明ともする。先ず、かかる入側リフタ30は、前記した一対の上段案内レール38,38に対応して、それらの延出方向に所定長さにおいて延びるリフタ用案内レール58,58を、その上面に有しており、それら案内レール58,58は、矩形の平面形態を呈する上側支持枠59に位置固定に取り付けられていると共に、上昇端においては上段案内レール38,38に、また下降端においては下段案内レール50,50に、それぞれ連続して接続せしめられるようになっている。また、かかる入側リフタ30には、上端が上側支持枠59に回動可能に且つ移動不能に軸支される一方、下端にはピニオン61が回動可能に取り付けられてなる一対の外側傾動リンク62,62と、下端が位置固定の下側支持枠60に回動可能に且つ移動不能に軸支される一方、上端には自由回動可能なローラ63が配設された一対の内側傾動リンク64,64とが、搬送方向の左右(図6において左右)にそれぞれの一つが位置するように設けられている。そして、それら対応する外側傾動リンク62と内側傾動リンク64とは、長さ方向の略中央部分において交叉しており、またその交叉部分に配された、それら両リンク62,64を連結する支軸65にて、該支軸65回りに回動可能に軸支されている。
【0029】
また、かかる搬送方向の左右に所定距離を隔てて設けられた一対の外側傾動リンク62,62の下端に取り付けられたピニオン61,61には、回転軸66が固定的に取り付けられており、この回転軸66を、モータ68の回転に同期させて回転させることにより、ピニオン61,61が連動して回転せしめられ、そしてピニオン61,61の係止歯が、下側支持枠60の搬送方向に刻設されたラック67に係合するようになっている。これによって、例えば、かかる回転軸66が進行方向とは逆回り(図2中、左回り)に回転せしめられることによって、ピニオン61,61が進行方向とは逆方向(図2中、左方向)へ移動させられ、以て、外側傾動リンク62,62が水平方向に傾動せしめられるようになるところから、それに連動して、内側傾動リンク64,64の上端に取り付けられているローラ63,63も、上側支持枠59の下面に当接して転動し、ピニオン61,61と略同一量だけ同一方向に移動させられることとなるのであり、これによって、リフタ用案内レール58,58が、水平状態を維持したまま、下段返送路28と同一の高さとなるまで、下降せしめられるようになる。また逆に、回転軸66を、図2において時計回りに回転せしめることによって、ピニオン61,61が進行方向に移動せしめられ、以て、リフタ用案内レール58,58が、水平状態を維持したまま、上記した上段搬送路26と同一の高さまで、上昇せしめられるようになっているのである。なお、本実施形態においては、入側リフタ30は、通常、リフタ用案内レール58が下段返送路28と同一の高さとなるようにされている一方、出側リフタ32は、通常、リフタ用案内レール58が上段搬送路26と同一の高さとなるようにされている。
【0030】
ところで、かくの如き構造を有するコンベア19上を移動せしめられる連結体36は、平面形態において略矩形形状を呈する複数の搬送テーブル34を連結せしめることによって、形成されているのであるが、かかる搬送テーブル34は、図7に示されるように、洗濯物が載置可能な所定の大きさ、例えば400mm×700mm×10mmの大きさの載置板69から構成され、かかる載置板69の下面には、幅方向(搬送方向)における両端部に長手方向に延びる、一対のL字板70,70が固着されている。また、そのような一対のL字板70,70の対向する両内面間に一対の案内レール(38,50,58)が配置されるようになっており、それによって、搬送テーブル34が、案内レール(38,50,58)から脱線することなく、真っ直ぐに移動することが可能となっている。更に、載置板69には、その長さ方向の一端部の略中央に、外方に突出する連結片72が取り付けられていると共に、他端部の略中央部に、かかる連結片72が係合せしめられる係合孔74が設けられており、それら連結片72と係合孔74が係合せしめられることによって、複数の搬送テーブル34が一連に連結されるようになっている。更にまた、連結片72が取り付けられた端部の下面には、前記したチェーンコンベア40のチェーンベルト45に取り付けられた係合突起49に係止される、下方向に突出する係合板76が取り付けられているのである。
【0031】
そして、上述せる如き構造を有する搬送テーブル34の複数が、図3に示されているように、互いに連結されて連結体36が形成されているのであるが、その連結される搬送テーブル34の数は、上段搬送路26(下段返送路28)の長さと同程度の長さを有するような数において採用されている。また、連結体36の搬送テーブル34の一つおきには、搬送テーブル34と同様な大きさの底板の外周部に所定高さの周壁が立設された箱型形状を呈する籠体37が、着脱可能に固定的に取り付けられている(図3及び図8参照)。なお、そのような籠体37は、搬送テーブル34に設けられた連結片72及び係合孔74の機能を阻止しないように取り付けられているのである。そして、このような構造の連結体36(搬送テーブル34)は、コンベア19上を、以下の如く移動せしめられるようになっているのである。
【0032】
すなわち、上段搬送路26上に載置された連結体36は、駆動部としてのチェーンコンベア40の駆動によって、移動せしめられることとなる。詳細には、図4や図5に示されているように、モータ46の駆動によってチェーンベルト45が回動し、該チェーンベルト45の外リンク48aに設けられた係合突起49の何れか一つに、連結体36の係合板76の何れか一つが係止せしめられて、かかる係合突起49にて係合板76が押動されることによって、チェーンコンベア40の作動量に応じた分だけ、連結体36が搬送方向に移動せしめられるようになっているのである。なお、本実施形態において、チェーンコンベア40は、常に回動せしめられているのではなく、後述する出側リフタ32のリフタ用案内レール58が、上段搬送路26と同一の高さにない場合には、少なくとも、その回動が停止せしめられる作動パターンが採用されている。
【0033】
そして、かかる連結体36の移動によって、上段搬送路26の搬送終点に到達せしめられた搬送テーブル34、つまり、上段搬送路26から出側リフタ32上に移動せしめられた搬送テーブル34(籠体37付きの搬送テーブル34も含む)は、その連結が解除されて、上段搬送路26の搬送始点に返送されることとなるのであるが、そこでは、先ず、かかる搬送テーブル34が、出側リフタ32によって下降せしめられて、下段返送路28に送り出される。なお、その際、返送される搬送テーブル34の連結は、出側リフタ32の下降に伴う、連結片72の係合孔74からの離脱によって、解除せしめられるようになっている。
【0034】
次いで、下段返送路28と同一の高さまで下降した出側リフタ32上の搬送テーブル34は、作業者等によって下段返送路28上に送られ、下段返送路28の略全域に亘って回動せしめられているゴムベルトコンベア52のゴムベルト53に、搬送テーブル34の載置板69の下面が当接するように置かれ、両部材の摺接によって生じる摩擦力等にて、ゴムベルト53の回転駆動に伴って、入側リフタ30側に移動せしめられて、返送されるようになっている。
【0035】
そして、入側リフタ30上に移動せしめられた搬送テーブル34は、入側リフタ30が上段搬送路26の高さまで上昇させられることによって、上段搬送路26の搬送始点に位置せしめられることとなる。従って、このようにして戻された搬送テーブル34は、再び、作業者等によって連結され、連結体36の一部となるのである。
【0036】
ところで、かくの如き構造を有する搬送ライン等からなるクリーニングライン(クリーニング・システム)を用いて、本発明に従うクリーニング作業を実施するに際しては、以下の如き方法が、一例として採用されることとなる。
【0037】
すなわち、前述したように、各種洗濯物(ユニフォーム)は、それぞれ、図1に示されるような、洗濯(脱水)機14、乾燥機16、仕分け台18、各種仕上げ機械(20,22,24)、包装機25等のクリーニング機械・装置が洗濯物の作業・加工順に配列されたクリーニングラインA上を、一方向(図1における右方向)に、順次に進行せしめられることとなるのであるが、クリーニングの対象となる洗濯物には、図9のような作業流れで、そのクリーニング作業・加工が実施されるようになっているのである。
【0038】
詳細には、複数の顧客から回収80された白物の料飲ユニフォームA(洗濯物82)は、ユニフォーム置き場11aに届けられ、この置き場11aにて、回収した洗濯物82の顧客名や顧客番号、枚数やその汚れの程度、ポケットの中身等を確認する、従来と同様な受入確認84が実施される。なお、このような受入確認84において、汚れのひどいものに対しては、予め、その汚れ部分に洗剤を塗布する作業や、ポケットの中身を取り除く作業等が実施されることは、言うまでもないところである。そして、そのような受入確認84が終了した洗濯物82から、受入台12に送られ、1〜2の顧客、又は多くても5以下の顧客(図2中、a店とb店の2つ)毎に、纏められ、小ロット86とされて、そのロット番号等が設定される。
【0039】
ここにおいて、かかる小ロット86は、使用される洗濯機14等のサイズに応じて、適宜にそのサイズが決定されるものであるが、本発明においては、好ましくは50kg以下、更に好ましくは、10〜30kg程度の洗濯物重量とされることが、生産性の向上やリードタイムの短縮化、仕分けミスの防止等を図る上で、望ましいのである。なお、1つの顧客の洗濯物が非常に多く、使用される洗濯機14の洗濯許容量を超えるような場合にあっては、1つの顧客の洗濯物を分割して、複数の小ロット86とすればよい。
【0040】
そして、そのように纏められた小ロット86は、所定の順序にて、洗濯機14と乾燥機16とを複数配列してなる洗濯・乾燥ライン上の、使用されていない洗濯機14に投入されて、所定の洗濯88が実施される。この洗濯88操作は、洗濯物の材質、汚れの種類等に応じて、従来から公知の各種条件下にて実施されることとなる。なお、本発明において使用される洗濯機14としては、特に限定されるものではないが、小ロット86の大きさとしては、上述せる如き大きさ、好ましくは50kg以下、更に好ましくは10〜30kgの重量を与える程度の大きさが好適に採用されるところから、そのような設定量に対応した洗濯機14が用いられることとなる。これは、例えば、100kg対応の産業用洗濯機において、10kgの洗濯物を洗濯する場合にあっては、洗濯量に比して大量の水を使用することとなり、経済上において望ましくないと共に、洗浄効果が低下し、クリーニング品質が確保され難くなるからである。従って、20kg対応の洗濯機を使用する場合にあっては、それに見合う量(20kg)の洗濯物を、秤量機13にて秤量して、一定重量の小ロット86とすることがより望ましいのであり、それによって、一定の優れた洗浄効果が確保され得るのである。そして、洗濯(脱水も含む)88工程が終了した小ロット86は、空いている乾燥機16にて、所定の乾燥89操作が施されることとなる。
【0041】
次いで、乾燥された小ロット86は、仕分けゾーンを構成する4つの仕分け台18のうちの何れか未使用の仕分け台18に移送され、伝票や洗濯物に付記された顧客番号等を手掛かりとして、顧客毎にユニフォームセット(図9中、上着□+ズボン○+帽子△)となるように、仕分け90が実施され、顧客セット92(92a或いは92b)とされる。このような仕分け90においては、従来の大ロットの品種別仕分け107や、顧客別仕分け110とは異なり、取扱量が少量であるため、その作業が煩雑とならず、短時間で実施され得る利点がある。なお、ここでは、顧客毎にユニフォームをセットとして、顧客セット92としていたが、顧客の要請等に応じて、個人別にセットとして、顧客セット(92)とすることも可能である。
【0042】
そして、その仕分けられた顧客セット92は、伝票等と共に、顧客セット92(92a,92b,・・・)毎に、コンベア19上の連結体36を構成する搬送テーブル34の一つ置きに設置された一つの籠体37内に収容されて、順次に、コンベア19上を搬送されると共に、そのコンベア19に沿って、上着仕上げ94、ズボン仕上げ95、帽子仕上げ96等の各種の仕上げ加工が、それらの仕上げ機械が配置される順に実施されることとなる。
【0043】
つまり、図1及び図9に示されるように、例えば、顧客セット92aが収容された籠体37が、上着仕上げ94を行なう襟プレス機20aの位置まで移送されると、籠体37内から上着(□)のみが取り出されて、先ず、襟プレス加工が実施されるのである。次いで、袖プレス機20b,胴プレス機20cにて、それぞれ順番に、袖プレス加工,胴プレス加工が実施され、全ての上着仕上げ94加工が完了する。そして、上着仕上げ94加工が施された上着(□)は、かかる上着(□)が取り出された籠体37の進行方向前方に隣合う搬送テーブル34に載置されるのである。なお、ここでは、籠体37の進行方向前方に隣合う搬送テーブル34に、仕上げ加工済の上着(□)を載置せしめたが、進行方向後方に隣合う搬送テーブル34に載置してもよいことは、言うまでもない。
【0044】
また、上着(□)が取り出された籠体37が、ズボン仕上げ95を行なうズボンプレス機22の位置まで移送されると、今度は、籠体37内からズボン(○)が取り出され、かかるズボン(○)にズボン仕上げ95加工が施され、その後、仕上げ加工済のズボン(○)が、先の仕上げ加工済の上着(□)が載置された搬送テーブル34上に、併せて載置される。同様にして、帽子(△)にも、帽子仕上げ96加工が施され、その加工後に、搬送テーブル34上に同様に載置せしめられることによって、顧客セット92aの全てのユニフォームの仕上げ加工が終了し、かかる籠体37の内部も空となる。なお、図9においては、顧客セット92bは、顧客セット92aの次に仕上げ加工が実施されるようになっており、顧客セット92aが収容される籠体37の後方に位置する籠体37に収容され、顧客セット92aの上着仕上げ94完了後に引き続いて、上着仕上げ94が実施されるようになっている。
【0045】
次いで、仕上げ加工の終了した顧客セット92は、搬送テーブル34から取り出され、各種の検査が実施された後、包装機械25にて包装されることとなる。なお、前記した検査としては、伝票と照らし合わせたクリーニング品の数量の確認や、汚れの落ち具合、解れ、破れ、ボタンの有無等の確認が実施され、包装作業としては、顧客セット毎、顧客毎、品種毎等にクリーニング品の包装が行なわれる。そして、そのような検査・包装工程が終了したものが、出荷98されるようになっているのである。
【0046】
以上のように、本発明に従うクリーニング方法及びシステムにおいては、作業単位が小さくされた小ロット乃至は顧客セットにて、連続的に、各種のクリーニング作業が実施されるライン化した流れ作業としたところから、従来の如き大規模な品種別分類及び顧客別分類の作業が必要でなくなり、顧客別製品管理が著しく容易化され得るのであり、また、クリーニングラインで発生する諸問題の原因追求が容易となるところから、クリーニングライン上での製品の停滞や、品物待ちが有利に解消され、リードタイムが短縮化されることによって、納期遅延といった問題も悉く解消されると共に、生産性が有利に向上せしめられ得るのである。そして、仕分け間違いが皆無ならしめられ得、誤配が防止され得るという特長が、併せて、発揮されることとなるのである。
【0047】
また、小ロット毎に洗濯・乾燥作業を実施するため、洗濯・乾燥条件等のより一層綿密な最適化が可能となり、クリーニング品質が効果的に向上するという利点も享受されることとなる。
【0048】
さらに、従来のプレス加工等の仕上げ工程の前後に実施されていた、大規模な品種別仕分け作業や顧客別仕分け作業を、小規模なものと為し得たところから、それらの作業に必要であった人員、更には設備や備品等を省略できるようになったのである。
【0049】
そして、本発明においては、上述せる如き搬送ライン上を採用して、順次搬送せしめつつ、搬送される顧客セットを維持した状態において、搬送ラインに沿って顧客セットを構成するユニフォームの全てに所定の仕上げ加工を施すようになっているところから、より一層、顧客別管理が容易となり、誤配等を効果的に防止することが可能となる。
【0050】
また、かかる搬送ライン上を移動する搬送テーブルには、1つおきに籠体が取り付けられており、その籠体の内部には、仕上げ加工前の顧客セットを収容する一方、籠体の取り付けられていない搬送テーブル34には、仕上げ加工済の顧客セット32を載置するようにしているところから、仕上げ加工の進行状況を瞬時に認識することが出来、以て、作業効率が効果的に向上せしめられ得ることとなるのである。
【0051】
以上、本発明の一つの実施形態について、詳述してきたが、それは、あくまでも、例示に過ぎないものであって、本発明は、そのような実施形態についての具体的な記載によって、何等限定的に解釈されるものでないことが、理解されるべきである。
【0052】
例えば、上記した実施形態においては、料理・飲食店から回収される料飲ユニフォームの白物のクリーニング手法について詳述したが、他のユニフォームにあっても、上記と同様に、それぞれのクリーニングラインB〜Dにて、それらユニフォームに応じたクリーニング作業・加工が実施されることとなることは、勿論であり、更に上例のユニフォームの他、病院等の医療機関で用いられる医療ユニフォーム等の、業種に対応した各種のユニフォームが本発明の対象とされることは、言うまでもないところである。
【0053】
また、前記実施形態においては、上着、ズボン、帽子がクリーニングされていたが、その他のシャツや、ブラウス、エプロン、スカート等においても同様であり、そのようなユニフォームの種類に応じて、適宜に仕上げ機械がクリーニングライン上に設置されるのであり、例えば、ユニフォームとしてエプロンがある場合には、図1にあるようなロール仕上げ機15にて、その仕上げ加工が実施されることとなる。
【0054】
さらに、前記実施形態においては、仕上げ加工が各種プレス機械にて実施されていたが、アイロンによって、その仕上げ加工が施されてもよい。
【0055】
加えて、前記実施形態の搬送ラインにおいては、搬送路の下方に返送路を設置せしめていたが、これに何等限定されるものでなく、例示の構造とは逆に、搬送路の上方に返送路を配置することも可能であり、このような搬送路と返送路とを上下に配置する構造が、搬送ラインの設置面積を小さくする上において、好適に採用されることとなる。また、その他、搬送路と返送路とを並列に配置させる並列配置構造等、公知の各種の搬送ラインの配置構造も適宜に採用可能である。
【0056】
また、コンベアを駆動させるタイミングも、適宜に設定されるものであって、色物と白物を同時に仕上げることも可能である。加えて、前記実施形態においては、一つのクリーニングライン(Aライン)に一つの搬送ライン(19)が設けられて使用されていたが、これに代えて、1つの搬送ラインが2つのクリーニングラインにて共同で使用されてもよい。
【0057】
さらに、前記実施形態では、搬送テーブル34が、400mm×700mm×10mmの大きさの載置板から構成されていたが、そのサイズは、これに限定されるものでは決してなく、小ロットの大きさ、コンベアのサイズ等を考慮して、適宜に決定されるものである。
【0058】
加えて、前記実施形態においては、入側・出側リフタ30,32は、モータが駆動源となって、ピニオンをラックに係止せしめることで、昇降せしめられていたが、そのような機構に代えて、シリンダやギヤ等を用いた公知の昇降機構を採用することも可能であり、更に、上記の実施形態においては、チェーンコンベア、ゴムベルトコンベアにて搬送テーブルを移動せしめていたが、これらのものに何等限定されるわけではなく、その他公知の各種のコンベアを用いたり、或いは人力にて移動せしめるようにすることも可能である。
【0059】
その他、洗濯機等のクリーニング機械の台数にあっても、例示のものに何等限定されるものではなく、所定のサイクルタイムや、色物と白物のクリーニング作業・加工を同時に終了させる等の要求に応じて、適宜に設定され得るものである。
【0060】
また、前記実施形態では、仕分け時や検査時等に、伝票を用いて確認していたが、本発明はこれに限定されず、その識別が容易に出来るものであれば、何れのものをも採用することが出来る。
【0061】
さらに、検査時において、ユニフォームに外れたボタンや、解れ、破れ等を発見した場合には、包装する前に、かかる解れ等をミシン等にて繕ってもよく、その他、従来から当業者に採用されている、その他の公知の各種の作業をクリーニングライン上で実施することが出来るのである。
【0062】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明に従うクリーニング・システムを用いたクリーニングにあっては、小ロット乃至は顧客セットという小さな作業単位を全工程で維持するために、全工程での顧客別製品管理が容易になると共に、仕分け間違いを皆無ならしめ得ることが可能となるのである。
【0063】
また、従来の如きバッチ方式ではなく、ライン化して、連続的な作業・加工が実現され得るところから、作業・加工の着手待ちがなくなり、リードタイムの短縮及び生産性の向上を効果的に実現することが出来る利点も生じることとなる。
【0064】
さらに、本発明に従う搬送ラインを採用することによって、より一層作業効率が向上するようになるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うユニフォームの顧客別クリーニング方法を実現し得るクリーニング・システムのレイアウトの一例である。
【図2】本発明に従うクリーニング・システムを構成する搬送ラインの一例としてのコンベアの全体正面図である。
【図3】図2に示されるコンベアの上段搬送路上を移動せしめられる搬送テーブルの連結体の一例を部分的に示す説明図である。
【図4】図2におけるIV−IV断面説明図である。
【図5】図3に示される搬送テーブルの連結状態を示していると共に、かかる搬送テーブルが、図2に示されたコンベア上の上段搬送路に載置されて、チェーンベルトによって駆動される様子を示す説明図である。
【図6】図2におけるVI矢視説明図であるが、理解を容易とするために、入側リフタのみが示されている。
【図7】図2に示されるコンベア上に載置されてコンベア上を移動せしめられる搬送テーブルを説明する図であって、(a)はその平面説明図、(b)は(a)におけるB−B断面説明図、(c)は(a)におけるC矢視説明図である。
【図8】搬送テーブルに籠体が取り付けられた状態を示す説明図であって、(a)はその平面説明図であり、(b)は(a)におけるB−B断面図であり、(c)は(a)におけるC矢視説明図である。
【図9】本発明に従うクリーニング方法における製品の流れの一例を示す説明図である。
【図10】従来のクリーニング方法における製品の流れを示す説明図である。
【符号の説明】
14 洗濯機 16 乾燥機
18 仕分け台 20 上着仕上げ機
22 ズボンプレス機 24 帽子プレス機
25 包装機 26 上段搬送路
28 下段返送路 30 入側リフタ
32 出側リフタ 34 搬送テーブル
36 連結体 37 籠体
82 洗濯物 86 小ロット
88 洗濯 89 乾燥
90 仕分け 92 顧客セット
94 上着仕上げ 95 ズボン仕上げ
96 帽子仕上げ

Claims (6)

  1. 顧客別に回収した、帽子、上着、シャツ、ブラウス、ズボン等の各種ユニフォームを組み合わせてセットとされる洗濯物を、1〜2の顧客、または、多くても5以下の顧客の小ロットとしてまとめ、その小ロットの形態において、必要な洗濯を実施し、更に乾燥を行なう工程と、
    かかる乾燥された小ロットから、各種ユニフォームを顧客セット別にそれぞれ仕分けする工程と、
    その仕分けられたユニフォームの顧客セットを、セット毎に、搬送ライン上に載置して、順次搬送せしめる工程と、
    該搬送ラインに沿って必要な仕上げ機械の複数を配列して、該搬送ラインにて搬送される顧客セットを維持した状態において、該顧客セットを構成するユニフォームを個々に取り出し、前記仕上げ機械にて所定の仕上げ加工を施し、そして再び該搬送ライン上に戻す作業を繰り返して、該顧客セットを構成するユニフォームの全てに所定の仕上げ加工を施す工程と、
    該所定の仕上げ加工の終了したユニフォームの顧客セットを、該搬送ライン上から取り出し、該顧客セットを構成するユニフォームを検査した後、該顧客セットを包装する工程とを、
    含むことを特徴とするユニフォームの顧客セット別クリーニング方法。
  2. 前記搬送ラインが、複数の搬送テーブルを連結して、一方向に移動せしめる構造を有し、該搬送テーブルの一つに対して、前記顧客セットの一つが載置されて、搬送せしめられるように構成されている請求項1に記載のユニフォームの顧客セット別クリーニング方法。
  3. 前記搬送テーブルの一つおきに、前記仕分けられた乾燥後の顧客セットが載置される一方、該顧客セットにおける仕上げ加工の済んだユニフォームが、残りの一つおきの搬送テーブル上に載置される請求項2に記載のユニフォームの顧客セット別クリーニング方法。
  4. 前記搬送テーブルの一つおきのものが、底板の外周部に所定高さの周壁が立設されて、箱型形状を呈しており、該箱型形状の内部に、前記仕分けられた乾燥後の顧客セットが収容され、前記所定の仕上げ機械の位置まで搬送されたときに、該箱型形状内から顧客セットを構成する所定のユニフォームが取り出されて、該所定の仕上げ機械に対応した仕上げ加工が施される請求項2または請求項3に記載のユニフォームの顧客セット別クリーニング方法。
  5. ユニフォームの使用業種、材質及び白物・色物に対応した複数のクリーニングラインを備え、各クリーニングラインにおいて、顧客別に回収した、帽子、上着、シャツ、ブラウス、ズボン等の各種ユニフォームを組み合わせてセットとされる洗濯物を小ロットにまとめて洗濯し、そして各種ユニフォームを顧客セット別にそれぞれ仕分けた状態において、必要な仕上げ加工を実施するようにしたクリーニング・システムにして、
    前記各クリーニングラインが、それぞれ、
    前記洗濯物の小ロットに対応し、順次供給される該小ロットを個別に収容して必要な洗濯を行なう洗濯機の複数と、各洗濯機において洗濯された小ロットをそれぞれ乾燥する乾燥機の複数とを配列せしめてなる洗濯・乾燥ラインと、
    該洗濯・乾燥ラインに続いて設けられ、前記乾燥された小ロットから、各種ユニフォームを顧客セット別にそれぞれ仕分けする仕分けゾーンと、
    該仕分けゾーンにおいて仕分けられたユニフォームの顧客セットが、セット毎に、載置せしめられて、順次搬送される搬送ラインと、
    該搬送ラインに沿って必要な仕上げ機械の複数を配列して、該搬送ラインにて搬送される顧客セットを維持した状態において、該顧客セットを構成するユニフォームを個々に取り出し、前記仕上げ機械にて所定の仕上げ加工を施し、そして再び該搬送ライン上に戻す作業を繰り返して、該顧客セットを構成するユニフォームの全てに所定の仕上げ加工を実施する仕上加工ラインとを、
    有していることを特徴とするユニフォームの顧客セット別クリーニング・システム。
  6. 前記搬送ラインが、
    前記顧客セットの載置された搬送テーブルを前記仕上げ機械の配列方向に順次移動せしめるための搬送路と、
    該搬送路の上方若しくは下方の何れかの側に配置され、該顧客セットが取り去られた後の搬送テーブルを、該搬送路の搬送終点から搬送始点側に返送せしめるための返送路と、
    前記搬送路の搬送始点側に設けられ、該返送路を通じて返送された搬送テーブルを受け入れて、該搬送路の高さにまで昇降し、該搬送路に送り出す入側リフタと、
    前記搬送路の搬送終点側に設けられ、該搬送路を通じて搬送された搬送テーブルを受け入れて、前記返送路の高さにまで昇降し、該返送路に送り出す出側リフタとを、
    含んでいる請求項5に記載のユニフォームの顧客セット別クリーニング・システム。
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