JP4049139B2 - ガラスランの製造方法及び金型装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の本体又はドアに設けられたサッシュに取付けられるガラスランの製造方法及び金型装置に関するものである。
図9,10に示すように、ガラスラン61は、基部62及び該基部62から延びる一対の側壁部63,64よりなる本体部65と、前記両側壁部63,64の略先端から本体部65内側に延びる一対のシールリップ66,67とを有する。そして、前記本体部65が車両の本体又はドアに設けられたサッシュS[図10(b)参照]に取着され、ガラスGの車内側及び車外側が前記一対のシールリップ66,67によりシールされる。
一般にガラスラン61は、その長手方向に押出成形部71,72と型成形部73とに区別される。すなわち、押出成形部71,72は、図示しない押出成形機によりほぼ直線状に(長尺状に)形成される。また、型成形部73は、2つの押出成形部71,72が所定の角度(例えば90度)をなした状態で相互に接続されるように所定の金型にて形成される。つまり、型成形部73はコーナー部分に対応する。
ところで、従来では、前記押出成形部71,72及び型成形部73ともに、基部62に対し、一対の側壁部63,64が展開した状態で成形される。これは次の理由による。まず、押出成形部71,72に関しては、(1)基部62の内周面及びシールリップ66,67のガラスの摺動面に所定の滑性剤を塗布することを考慮すると、展開状態で成形した方が都合がよく、(2)シールリップ66,67同士が互いに近接していると、成形直後に両シールリップ66,67同士が繋がってしまうおそれがあり、それを防止するためである。一方、型成形部73に関しては、(1)前記押出成形部71,72に形状を追従させた方が都合がよく、(2)型成形に際して本体部65及びシールリップ66,67の内周面を画定するための中子をセットする必要があるが、シールリップ66,67同士が近接したキャビティを有する金型の場合には該中子を保持するための保持板に十分な厚みをもたせることができないためである。
そして、上記のように展開状態で成形されたガラスラン61[図10(a)参照]は、図10(b)に示すように、サッシュSへの取付に際して、側壁部63,64が前記展開状態から非展開状態へと窄められる。つまり、取付状態にあっては、前記本体部65が断面略コ字状とされる。このとき、ガラスGが存在しない場合には、両シールリップ66,67の先端部分が互いに当接した状態となる。
しかしながら、上記技術では、次に記すような課題が生じる。すなわち、サッシュへSへの取付に際し、押出成形部71,72を窄める場合には何ら問題は生じないものの、型成形部73を窄める場合、そのときの応力に基づいて屈曲の角度(曲率半径や周長等)が変化してしまうことがある。この場合、ガラスラン61の全体形状がサッシュ形状に追従しなくなり、取付不良が起こってしまうおそれがある。
一方、かかる角度等の変化を見越した上で、展開状態のガラスラン61を設計することも考えられる。しかしながら、この場合、どのような角度変化がどの程度起こるのかが予測できないため、何度も何度も試行錯誤を繰り返さなければならず、結果として著しい設計工数の増大を招くこととなる。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、取付に際しての不具合を招くことなく、しかも設計工数の著しい低減を図ることの可能なガラスランの製造方法及び金型装置を提供することにある。
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段0−1.車両の本体又はドアに設けられたサッシュに対し取付けられる基部及び該基部から延びる一対の側壁部よりなる本体部と、前記両側壁部からそれぞれ本体部内へ延び、ガラスの車内側及び車外側をシールするための一対のシールリップとを有してなるガラスランの製造方法であって、
押出成形法により、前記両側壁部が前記基部に対し展開した略同一断面形状をなす押出成形部を成形する押出成形工程と、
前記押出成形部の端部を金型装置にセットした状態で、キャビティ内にゴム又は熱可塑性エラストマー等の型成形材料を充填することで前記押出成形部の端部に接続された型成形部を成形する型成形工程と
を備え、
前記キャビティのうち本体部に対応する部分は、非展開状態の断面略コ字状をなしており、
前記金型装置は、前記本体部及びシールリップの内周面を画定するための中子と、主としてシールリップのガラス摺動面を画定するための型とを備え、前記中子は、前記各シールリップ先端から延びた先の位置に略V字状に形成された溝部を備えるとともに、前記型は前記溝部の形状に対応する凸部を備え、前記充填に際しては、前記溝部に前記凸部が当接して係合されるようにしたことを特徴とするガラスランの製造方法。
手段0−2.押出成形法により形成された押出成形部と、前記押出成形部の端部に型成形法により接続形成された型成形部とを有し、車両の本体又はドアに設けられたサッシュに対し取付けられる基部及び該基部から延びる一対の側壁部よりなる断面略コ字状の本体部と、前記両側壁部からそれぞれ本体部内へ延び、ガラスの車内側及び車外側をシールするための一対のシールリップとを有してなるガラスランのうち、前記型成形部を成形するための金型装置であって、
前記本体部及びシールリップの内周面を画定するための中子と、
主としてシールリップのガラス摺動面を画定するための型とを備え、
押出成形法により成形され、前記両側壁部が前記基部に対し展開した略同一断面形状をなす押出成形部の端部側が前記中子の端部に嵌め込まれることで前記押出成形部がセットされるよう構成し、
前記キャビティのうち本体部に対応する部分は、非展開状態の断面略コ字状をなしており、
前記中子は、前記各シールリップ先端から延びた先の位置に略V字状に形成された溝部を備えるとともに、前記型は前記溝部の形状に対応する凸部を備え、前記溝部に前記凸部が当接して係合された状態で前記キャビティが構成されるようにしたことを特徴とする金型装置。
手段0−3.前記中子には、当該中子を保持するための保持手段が延出されており、当該保持手段を、前記セットされた押出成形部に対応する部分から延出せしめたことを特徴とする手段0−2に記載の金型装置。
手段1.押出成形法により形成された押出成形部と、前記押出成形部の端部に型成形法により接続形成された型成形部とを有し、車両の本体又はドアに設けられたサッシュに対し取付けられる基部及び該基部から延びる一対の側壁部よりなる断面略コ字状の本体部と、前記両側壁部からそれぞれ本体部内へ延び、ガラスの車内側及び車外側をシールするための一対のシールリップとを有してなるガラスランであって、少なくとも前記サッシュへの非取付状態にあっては、前記型成形部の本体部がサッシュに取付けられたときと同じ非展開状態の断面略コ字状をなしていることを特徴とするガラスラン。
手段1によれば、押出成形部と型成形部とを有するガラスランは、本体部がその車両の本体又はドアに設けられたサッシュに対し取付けられる。また、基部とともに本体部を構成する一対の側壁部からそれぞれ本体部内へ延びる一対のシールリップにてガラスの車内側及び車外側がシールされる。かかるガラスランにあって、押出成形部の端部に型成形法により接続形成された型成形部は、少なくともサッシュへの非取付状態にあっては、対応する本体部がサッシュに取付けられたときと同じ非展開状態の断面略コ字状をなしている。このため、取付に際し、型成形部に対応する側壁部を窄めたりする必要がないので、型成形部の角度、曲率半径、周長等が取付の前後で変化することがない。従って、上記変化を見越して試行錯誤を繰り返す必要もなくなるため、設計工数の著しい低減を図ることができる。
手段2.押出成形法により形成された押出成形部と、前記押出成形部の端部に型成形法により接続形成された型成形部とを有し、車両の本体又はドアに設けられたサッシュに対し取付けられる基部及び該基部から延びる一対の側壁部よりなる断面略コ字状の本体部と、前記両側壁部からそれぞれ本体部内へ延び、ガラスの車内側及び車外側をシールするための一対のシールリップとを有してなるガラスランであって、前記サッシュへの取付の前後において、前記型成形部に対応する本体部の断面形状がほぼ変更されないよう構成したことを特徴とするガラスラン。
上記手段2によれば、押出成形部と型成形部とを有するガラスランは、本体部がその車両の本体又はドアに設けられたサッシュに対し取付けられる。また、基部とともに本体部を構成する一対の側壁部からそれぞれ本体部内へ延びる一対のシールリップにてガラスの車内側及び車外側がシールされる。かかるガラスランにあって、押出成形部の端部に型成形法により接続形成された型成形部に対応する本体部の断面形状が、サッシュへの取付の前後においてほぼ変更されない。このため、取付に際し、型成形部の角度、曲率半径、周長等が取付前とで変化してしまうことがない。従って、上記変化を見越して試行錯誤を繰り返す必要もなくなるため、設計工数の著しい低減を図ることができる。
手段3.少なくとも前記サッシュへの非取付状態にあっては、前記押出成形部に対応する本体部が展開状態をなしていることを特徴とする手段1又は2に記載のガラスラン。
手段3によれば、少なくともサッシュへの非取付状態にあっては、押出成形部に対応する本体部が展開状態をなしている。このため、事前に基部の内周面及びシールリップのガラスの摺動面等に所定の滑性剤等を設けやすいというメリットが生じる。また、押出成形直後に両シールリップ同士が繋がってしまうといった不具合も回避される。
手段4.前記型成形部に対応する一対のシールリップ間には、前記ガラスの厚み以下の隙間が形成されるようにしたことを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載のガラスラン。
手段4によれば、型成形部に対応する一対のシールリップ間には隙間が形成されるものの、その隙間はガラスの厚み以下であるため、シールリップによるシール機能を十分に確保することができる。
手段5.前記型成形部は、2本の押出成形部が非直線状の所定角度をなすように相互に連結するか、又は、互いに断面形状の相違する2本の押出成形部を相互に連結するものであることを特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載のガラスラン。
手段5によれば、2本の押出成形部が非直線状の所定角度をなすように相互に連結する型成形部の場合、又は、互いに断面形状の相違する2本の押出成形部を相互に連結する型成形部の場合には、特にその側壁部を窄めることで型成形部の角度や、曲率半径や、周長等が変化してしまいやすい傾向にあるが、側壁部を窄めずに済むため、そのような懸念を元より払拭することができる。
手段6.車両の本体又はドアに設けられたサッシュに対し取付けられる基部及び該基部から延びる一対の側壁部よりなる本体部と、前記両側壁部からそれぞれ本体部内へ延び、ガラスの車内側及び車外側をシールするための一対のシールリップとを有してなるガラスランの製造方法であって、押出成形法により、前記両側壁部が前記基部に対し展開した略同一断面形状をなす押出成形部を成形する押出成形工程と、前記押出成形部の端部を型にセットした状態で、キャビティ内にゴム又は熱可塑性エラストマー等の型成形材料を充填することで前記押出成形部の端部に接続された型成形部を成形する型成形工程とを備え、前記キャビティのうち本体部に対応する部分は、非展開状態の断面略コ字状をなしていることを特徴とするガラスランの製造方法。
手段6によれば、押出成形部と型成形部とを有するガラスランは、本体部がその車両の本体又はドアに設けられたサッシュに対し取付けられる。また、基部とともに本体部を構成する一対の側壁部からそれぞれ本体部内へ延びる一対のシールリップにてガラスの車内側及び車外側がシールされる。かかるガラスランを製造するに際し、まず、押出成形工程においては、押出成形法により、両側壁部が前記基部に対し展開した略同一断面形状をなす押出成形部が成形される。従って、基部の内周面及びシールリップのガラスの摺動面等に所定の滑性剤等を設けやすいというメリットが生じる。また、押出成形直後に両シールリップ同士が繋がってしまうといった不具合も回避される。次に、型成形工程においては、前記押出成形部の端部を型にセットした状態で、キャビティ内にゴム又は熱可塑性エラストマー等の型成形材料が充填されることで押出成形部の端部に接続された型成形部が成形される。このとき、キャビティのうち本体部に対応する部分は、非展開状態の断面略コ字状をなしている。このため、得られる型成形部の本体部は非展開状態の断面略コ字状をなすこととなる。従って、ガラスランの取付に際し、型成形部に対応する側壁部を窄めたりする必要がないので、型成形部の角度、曲率半径、周長等が取付の前後で変化することがない。従って、上記変化を見越して試行錯誤を繰り返す必要もなくなるため、設計工数の著しい低減を図ることができる。
手段7.前記型は、前記本体部及びシールリップの内周面を画定するための中子を備えており、かつ、該中子の端部に前記押出成形部の端部側を嵌め込むことで前記押出成形部がセットされるよう構成するとともに、該押出成形部に対応する部分から前記中子を保持するための保持手段を延出せしめるようにしたことを特徴とする手段6に記載のガラスランの製造方法。
手段7によれば、型に備えられる中子により、本体部及びシールリップの内周面が画定される。型成形工程においては、該中子の端部に前記押出成形部の端部側を嵌め込むことで押出成形部がセットされる。型成形に際しては前記中子を保持する必要があるが、そのための保持手段を押出成形部に対応する部分から延出せしめるようにしているので、型成形部の形状に関し、保持手段の影響を考慮する必要がない。そのため、シール機能を損なうことなくシールリップを形成することができるといったメリットが生じる。
手段8.前記型成形工程に際しては、2本の押出成形部をセットするとともに、前記保持手段を、前記2本の押出成形部に対応する部分からそれぞれ延出せしめるようにしたことを特徴とする手段7に記載のガラスランの製造方法。
手段8によれば、中子がその両側の少なくとも2カ所から延びる保持手段にて保持されることとなるため、中子の保持状態を安定させることができる。
手段9.前記キャビティのうち、前記シールリップを形成する部分同士の間隔は、ガラスの厚み以下であることを特徴とする手段6乃至8のいずれかに記載のガラスランの製造方法。
手段9によれば、得られるガラスランの型成形部のシールリップ間がガラスの厚み以下となるため、両シールリップによるシール機能を十分に確保することができる。
以下に、一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図2に示すように、ドアを有する車両において、当該ドアの外周形状に対応して、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム)よりなるガラスラン1が取付けられるようになっている。より詳しく説明すると、ドアには、図10(b)で例示したようなドアの外周形状に則したサッシュSが設けられており、該サッシュSに本実施の形態のガラスラン1が取付けられるようになっている。
ガラスラン1は、その長手方向にみて押出成形部2,3と型成形部4(図2で散点模様を付した部分)とに区別される。すなわち、押出成形部2,3は、図示しない押出成形機によりほぼ直線状に(長尺状に)形成される。また、型成形部4は、2つの押出成形部2,3が所定の角度(例えば90度)をなした状態で相互に接続されるように後述する金型装置5にて形成される。つまり、型成形部4はコーナ部分に対応する。
図3(a),(b)は、サッシュSへの取付前のガラスラン1のコーナー部分(図2のα部分)を、見る角度をそれぞれ異ならせて示した斜視図である。同図に示すように、押出成形部2,3及び型成形部4ともに、本体部6及び一対のシールリップ7,8を備えている。本体部6は、前記サッシュSに嵌め込まれる基部9及び該基部9から延びる一対の側壁部11,12よりなっている。また、シールリップ7,8は、前記両側壁部11,12の略先端からそれぞれ本体部6の内側に延びており、これによりガラスG[図10(b)参照]の車内側及び車外側がシールされるようになっている。
さて、本実施の形態において、押出成形部2,3に関しては、上記従来技術と同様、一対の側壁部11,12が展開した状態で成形されている。これにより、基部9の内周面及びシールリップ7,8のガラスGの摺動面に所定のウレタン樹脂等の滑性剤を塗布する際の、塗布作業を行いやすくなっている。また、シールリップ7,8同士が互いに近接しないため、成形直後に両シールリップ7,8同士が繋がってしまうといった不具合が回避されるようになっている。
これに対し、型成形部4に関しては、図1に示すように、その本体部6が非展開状態の断面略コ字状をなしている。しかも、この形状は、サッシュSへの取付状態にあってもほとんど変わらない。また、型成形部4に対応する一対のシールリップ7,8間には、若干の隙間Dが形成されているとともに、その隙間Dは、ガラスGの厚み以下となるよう設定されている。
次に、上記ガラスラン1のうち、特に型成形部4を成形するための金型装置5の構造について説明する。図4,5,6に示すように、金型装置5は、下型13、上型14、第1スライドコア15、第2スライドコア16、第3スライドコア17、及び中央の中子18を備えている。(型としての)下型13は主としてシールリップ7,8のガラスGの摺動面を画定し、上型14は主として基部9の取付側の面を画定し、第1スライドコア15は主として側壁部11の外側面を画定し、第2スライドコア16は主としてシールリップ7の基端面を画定し、第3スライドコア17は主として側壁部12の外側面を画定する。また、中子18は、本体部6及びシールリップ7,8の内周面を画定する。そして、これら下型13、上型14、第1スライドコア15、第2スライドコア16、第3スライドコア17、及び中子18により、前記ガラスラン1の型成形部4を成形するためのキャビティ19が形成されている(図6参照)。また、金型装置5内には、前記押出成形部2,3の端部部分をセットするためのセット部が設けられている。図5に示すように、該セット部においても前記下型13、上型14、第1スライドコア15、第2スライドコア16、第3スライドコア17、及び中子18が存在している。但し、中子18に関してはキャビティ19内において、所定位置で保持させる必要がある。このため、中子18には、外部から該中子18を保持するための保持部材を構成する保持板21が延出されている。本実施の形態において、保持板21は、型成形部4を成形するためのキャビティ19ではなく、その両側のセット部に配設されている。そして、当該セットに際しては中子18に対し、押出成形部2,3の端部部分を差し込むようになっている。なお、このとき押出成形部2,3端部の側壁部11,12が窄められて差し込まれるとともに、押出成形部2,3のシールリップ7,8間に前記保持板21が位置する都合上、両シールリップ7,8は若干撓まされるようになっている。
次に、上記の構成を有してなるガラスラン3の製造方法について説明する。但し、説明の便宜上図2のα部分に対応する箇所を中心に説明してゆくこととする(他の部分も同様にして製造される)。まず、図示しない押出成形機を用い、公知の押出成形法により上記押出成形部2,3を成形する。このとき、上述したように、押出成形部2,3では、一対の側壁部11,12が展開した状態で成形される。
次に、これら押出成形部2,3を金型装置5のセット部に設置し(図4,5参照)、型締めを行う。そして、図示しないゲートから、前記キャビティ19に対し未加硫のEPDMを注入し、加硫を施す。そして、EPDMが固化することにより、図7に示すような型成形部4が形成され、その後、各型13〜18を離型させることで、上記の押出成形部2,3が型成形部4で接続されてなるガラスラン1が得られる。
このように、本実施の形態のガラスラン1によれば、型成形部4が、サッシュSへの非取付状態にあっては、対応する本体部6が非展開状態の断面略コ字状をなしている。このため、実際にサッシュSに取付ける際に、型成形部4に対応する側壁部11,12を窄めたりする必要がないので、型成形部4の角度、曲率半径、周長等が取付の前後で変化することがない。従って、サッシュSの形状に沿わせて取付けることができなくなるといった不具合を回避できる。また、設計に際し、上記変化を見越して試行錯誤を繰り返す必要もなくなるため、設計工数の著しい低減を図ることができる。
また、得られた型成形部4に対応する一対のシールリップ7,8間には隙間Dが形成されるものの、その隙間Dはガラスの厚み以下であるため、シールリップ7,8によるシール機能を十分に確保することができる。
さらに、金型装置5においては、セット部に対応する部分から中子18を保持するための保持板21を延出せしめるようにした。このため、型成形部4の形状に関し、保持板21の存在による影響を考慮する必要がない。従って、隙間Dを極力短くしたりすることもでき、その結果、シール機能を損なうことなくシールリップ7,8を形成することができるといったメリットが生じる。
尚、上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施の形態では、一対のシールリップ7,8間に所定の隙間Dが形成されるようにしている。これに対し、例えば図8に示すように、シールリップ7,8間に隙間が形成されないような金型装置5を用いて型成形部4を成形することとしてもよい(但し、参考例)。このとき、成形に際し、シールリップ7,8が繋がってしまったとしても差し支えない。このような場合には、その後、手作業、或いは刃物等を用いて両者7,8を容易に切り離すことができる。
(b)上記実施の形態では、実質的には3本の押出成形部2,3及び2つの型成形部4によりガラスラン1を構成する場合に具体化しているが、これらの数は限定されるものではない。従って、例えば2本の押出成形部と、それらを連結する1つの型成形部とからガラスランを構成してもよいし、1本の押出成形部とその少なくとも一端に連結される型成形部とからガラスランを構成してもよい。
(c)上記実施の形態では、ガラスラン1をEPDMにより構成しているが、熱可塑性エラストマー(TPE)、熱可塑性ポリオレフィン(TPO)、或いは軟質のポリ塩化ビニル等の他の素材により構成してもよい。
(d)上記実施の形態では、サイドドアに取付けられたサッシュSにガラスラン1を取付ける場合に具体化しているが、サッシュは車両本体側に設けられていてもよい。
(e)上記実施の形態とは別にシールリップを備えたガラスランにも適用してもよい。
(f)上記実施の形態では、保持手段として保持板21を採用しているが、保持板21に代えて、棒状の保持手段を用いてもよい。
(g)型成形部4に対応する本体部6の断面形状は、サッシュSへの取付の前後で必ずしも完全に同一である必要はなく、取付に際し微量の変更を伴ってもよい。つまり、ほんの少しだけ側壁部11,12が窄められることとなっていてもよい。
一実施の形態におけるガラスランの取付前における型成形部を示す断面図である。 ガラスランの全体構成を示す側面図である。 (a),(b)ともに図2のα部分を示す斜視図である。 型成形部を成形するための金型装置を模式的に示す平面図である。 セット部に押出成形部をセットした状態を示す図4のJ−J線断面図である。 図4のK−K線断面図である。 型成形部を成形した状態を示す金型装置の断面図である。 別の実施の形態における金型装置の断面図である。 (a),(b)ともに従来技術における取付前のガラスランのコーナー部分を示す斜視図である。 (a)は従来技術における取付前のガラスランを示す断面図であり、(b)は取付状態にあるガラスランを示す断面図である。
符号の説明
1…ガラスラン、2,3…押出成形部、4…型成形部、5…金型装置、6…本体部、7,8…シールリップ、9…基部、11,12…側壁部、18…中子、19…キャビティ、21…保持手段を構成する保持板。

Claims (3)

  1. 車両の本体又はドアに設けられたサッシュに対し取付けられる基部及び該基部から延びる一対の側壁部よりなる本体部と、前記両側壁部からそれぞれ本体部内へ延び、ガラスの車内側及び車外側をシールするための一対のシールリップとを有してなるガラスランの製造方法であって、
    押出成形法により、前記両側壁部が前記基部に対し展開した略同一断面形状をなす押出成形部を成形する押出成形工程と、
    前記押出成形部の端部を金型装置にセットした状態で、キャビティ内にゴム又は熱可塑性エラストマー等の型成形材料を充填することで前記押出成形部の端部に接続された型成形部を成形する型成形工程と
    を備え、
    前記キャビティのうち本体部に対応する部分は、非展開状態の断面略コ字状をなしており、
    前記金型装置は、前記本体部及びシールリップの内周面を画定するための中子と、主としてシールリップのガラス摺動面を画定するための型とを備え、前記中子は、前記シールリップ先端から延びた先の位置に略V字状に形成された溝部を備えるとともに、前記型は前記溝部の形状に対応する凸部を備え、前記充填に際しては、前記溝部に前記凸部が当接して係合されるようにしたことを特徴とするガラスランの製造方法。
  2. 押出成形法により形成された押出成形部と、前記押出成形部の端部に型成形法により接続形成された型成形部とを有し、車両の本体又はドアに設けられたサッシュに対し取付けられる基部及び該基部から延びる一対の側壁部よりなる断面略コ字状の本体部と、前記両側壁部からそれぞれ本体部内へ延び、ガラスの車内側及び車外側をシールするための一対のシールリップとを有してなるガラスランのうち、前記型成形部を成形するための金型装置であって、
    前記本体部及びシールリップの内周面を画定するための中子と、
    主としてシールリップのガラス摺動面を画定するための型とを備え、
    押出成形法により成形され、前記両側壁部が前記基部に対し展開した略同一断面形状をなす押出成形部の端部側が前記中子の端部に嵌め込まれることで前記押出成形部がセットされるよう構成し、
    前記キャビティのうち本体部に対応する部分は、非展開状態の断面略コ字状をなしており、
    前記中子は、前記シールリップ先端から延びた先の位置に略V字状に形成された溝部を備えるとともに、前記型は前記溝部の形状に対応する凸部を備え、前記溝部に前記凸部が当接して係合された状態で前記キャビティが構成されるようにしたことを特徴とする金型装置。
  3. 前記中子には、当該中子を保持するための保持手段が延出されており、当該保持手段を、前記セットされた押出成形部に対応する部分から延出せしめたことを特徴とする請求項2に記載の金型装置。
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