JP4049114B2 - 圧力センサ - Google Patents

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Description

本発明は、内部にガラス封止部を有するハウジングを備え、このハウジングに設けられ且つダイアフラムにより閉鎖された圧力検出室内に液体を封入し、圧力検出室内に圧力検出素子を配設してなる液封式の圧力センサに関する。
従来より、この種の圧力センサとしては、ステンレス製のダイアフラムにより閉鎖された圧力検出室内にオイルなどの液体を封入し、圧力検出室内にピエゾ抵抗素子などの半導体圧力検出素子を配設してなる液封式の半導体圧力センサが提案されている(特許文献1参照)。
このものは、金属製のハウジングに圧力検出室を形成するとともに、ハウジングにダイアフラムを溶接などにより固定することで、圧力検出室をダイアフラムにより閉鎖している。ここで、ダイアフラムは、ステンレス製のリングウェルドなどを用いてハウジングに溶接などにより固定されている。
そして、ダイアフラムは、圧力検出室内に封入された液体と接するように設けられ、圧力検出素子は、圧力検出室内の液体の圧力を受ける位置に配設されている。それにより、被測定環境における圧力がダイアフラムに受圧され、液体を介して圧力検出素子に伝達されるようになっている。
また、圧力検出室内の圧力検出素子は、ハウジング内部に設けられた配線部材に電気的に接続されており、このハウジング内部に設けられた配線部材は、ハウジングとの電気絶縁性を確保するためにケイ酸ガラスなどからなるハーメチックガラスによって封止されている。
このように、ハウジングはガラス封止部(ガラスハーメチックシール)を有するため、通常、S15Cなどの低炭素鋼により形成される。
しかし、ハウジングは、たとえば内燃機関のサージタンクや燃料電池システムのセル部などの被測定体に取り付けられ、その一部が被測定環境にさらされるため、腐食を防止する目的でNiメッキやZnメッキなどを表面に施すことにより、ハウジングの耐食性を向上している。
特許第2671604号公報
しかしながら、ハウジングに上記メッキを施してはいるものの、このタイプの圧力センサを被測定体に搭載した場合、被測定環境が腐食環境であると、ステンレス製の部材であるダイアフラムなどに比べて、ハウジングにおける被測定環境にさらされる部位の方が先に錆を発生するなど、腐食してしまうという問題があった。
このハウジングの腐食に対する対策としては、ハウジング全体を比較的腐食しにくいステンレス系材料で構成することが考えられる。
しかし、上述したように、ハウジングは、その内部にガラス封止部を有する。このガラス封止部は、ハウジング内部にガラス粉末を配設し、いったんガラス溶融温度まで加熱してガラスを溶融させ、その後徐冷することにより形成される。
そのため、ガラス封止を行う際には、ハウジングは1000℃程度の高温に曝された後徐冷されることになる。すると、ハウジング全体をステンレスで構成した場合、ステンレス材中のCrの偏析やステンレス材料の鋭敏化などが生じ、ハウジング自身の耐食性が低下するという問題が生じる。
つまり、ハウジング全体を比較的腐食しにくいステンレス系材料で構成する方法は、ハウジングにおけるガラス封止部の形成によってハウジングの耐食性が低下するため、好ましくない。
また、従来の液封式の圧力センサでは、圧力検出室の気密が高いため、ダイアフラムを透過してきた水素ガスなどの低分子量ガスが圧力検出室内に蓄積されやすい。
このようなガスが圧力検出室に蓄積されると、圧力検出室内の液体の圧力伝達特性が変動したり、圧力検出室内の基準圧力に変化が生じるなど、センサにおける特性変動を生じるような問題が発生する。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、内部にガラス封止部を有するハウジングにダイアフラムにより閉鎖された圧力検出室を設け、圧力検出室内に圧力検出素子を配設するとともに液体を封入してなる液封式の圧力センサにおいて、ハウジングに対して、ガラス封止部を適切に設けられるとともに、ハウジングが腐食環境のような被測定環境にさらされても腐食しにくくすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、被測定体に取り付けられ、その一部が被測定環境にさらされるハウジング(10)と、ハウジング(10)に設けられた圧力検出室(13)と、圧力検出室(13)内に封入された液体(18)と接するようにハウジング(10)に設けられた受圧用のダイアフラム(14)と、圧力検出室(13)内の液体(18)の圧力を受ける位置に配設された圧力検出素子(16)と、ハウジング(10)の内部に設けられ、ガラスにより封止が行われた部位であるガラス封止部(22)とを備える圧力センサにおいて、ハウジング(10)のうち被測定環境にさらされる部位(10a)とガラス封止部(22)が設けられている部位(10b)とは、別材質からなるものであり、ハウジング(10)のうち被測定環境にさらされる部位(10a)は、ガラス封止部(22)が設けられている部位(10b)よりも耐食性に優れたものであり、ハウジング(10)のうちガラス封止部(22)が設けられている部位(10b)の下部に圧力検出室(13)が形成され、上部に凹部(20)が形成されており、凹部(20)内には、圧力検出素子(16)から出力された電気信号を増幅する増幅回路を有する回路基板(27)が配設されており、ハウジング(10)のうちガラス封止部(22)が設けられている部位(10b)の外周部においては、被測定体(200)への取り付けを行うための取付ネジ部(11)が形成され、この取付ネジ部(11)の上部にハウジング(10)のネジ締めを行うためのナット部(11a)が形成されており、ハウジング(10)のうち被測定環境にさらされる部位(10a)は、ガラス封止部(22)が設けられている部位(10b)の外周部のうちの取付ネジ部(11)よりも下方の部位に設けられていることを特徴としている。
それによれば、ハウジング(10)のうち被測定環境にさらされる部位(10a)とガラス封止部(22)が設けられている部位(10b)とを、互いに異なる材質から構成しているため、ハウジング(10)のうちのガラス封止部(22)が設けられる部位(10b)の材質は、従来通り、ガラス封止に適した材質とすることができる。
そして、ハウジング(10)のうち被測定環境にさらされる部位(10a)を、ガラス封止部(22)が設けられている部位(10b)よりも耐食性に優れたものとしているため、腐食環境下におけるハウジング(10)の耐食性が向上する。
したがって、本発明によれば、内部にガラス封止部(22)を有するハウジング(10)にダイアフラム(14)により閉鎖された圧力検出室(13)を設け、圧力検出室(13)内に圧力検出素子(16)を配設するとともに液体(18)を封入してなる液封式の圧力センサにおいて、ハウジング(10)に対して、ガラス封止部(22)を適切に設けられるとともに、ハウジング(10)が腐食環境のような被測定環境にさらされても腐食しにくくできる。
ここで、請求項2に記載の発明のように、請求項1に記載の圧力センサにおいては、ハウジング(10)のうち被測定環境にさらされる部位(10a)は、ステンレス製のものにできる。
また、請求項3に記載の発明のように、請求項1または請求項2に記載の圧力センサにおいて、ハウジング(10)のうち被測定環境にさらされる部位は、ハウジング(10)の外周を環状に取り巻く形状をなす環状部材(10a)として構成されたものにでき、この環状部材(10a)が、ハウジング(10)のうちガラス封止部(22)が設けられている部位(10b)に接合されているような構成にすることができる。
ここで、請求項4に記載の発明のように、請求項3に記載の圧力センサにおいて、環状部材(10a)と、ハウジング(10)のうちガラス封止部(22)が設けられている部位(10b)との接合は、溶接を採用することができる。
また、請求項5に記載の発明では、請求項1〜請求項4に記載の圧力センサにおいて、ハウジング(10)のうちガラス封止部(22)が設けられている部位(10b)は、低炭素鋼であることを特徴としている。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下に説明する各実施形態において、第1実施形態が特許請求の範囲に記載した発明の実施形態であり、第2実施形態は参考例である。また、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る液封式の圧力センサ100の概略断面構成を示す図である。この圧力センサ100は、たとえば自動車のエンジンのサージタンクや燃料電池システムにおけるセル部などの被測定体200に取り付けられ、これら被測定体200の圧力Pを検出するものである。
図1において、ハウジング10は、圧力センサ100の本体を構成するものである。このハウジング10の外周部においては、被測定体200への取り付けを行うための取付ネジ部11が形成されており、この取付ネジ部11の上部には、ハウジング10のネジ締めを行うためのナット部11aが形成されている。
また、本実施形態では、ハウジング10の外周部において取付ネジ部11の下部には、Oリング12が設けられている。そして、圧力センサ100は、被測定体200に設けられたネジ穴に挿入され、取付ネジ部11を介して被測定体200にネジ結合される。また、Oリング12によって被測定体200との間がシールされている。
こうして、圧力センサ100が被測定体200に搭載された状態において、圧力センサ100のうちOリング12によるシール部よりも下方の部分、すなわち図1中の両矢印Y1にて示される範囲に位置する圧力センサ100の部分が、被測定体200における圧力Pを有する被測定環境にさらされることになる。
ここで、ハウジング10のうち被測定環境にさらされる部位10aと、それ以外のハウジング10における部位10bとは、互いに別材質の部材から構成されている。以下、ハウジング10における環状部材10a以外の部位10bを、本体部10bということにする。
本実施形態では、ハウジング10のうち被測定環境にさらされる部位10aは、取付ネジ部11よりも下方の部位に設けられた環状部材10aとして構成されている。この環状部材10aは、ハウジング10の外周を環状に取り巻く形状をなしており、この環状部材10aの外周部に上記Oリング12が設けられている。
つまり、本実施形態では、ハウジング10において取付ネジ部11は、本体部10bに形成されており、この本体部10bの外周部のうちの取付ネジ部11よりも下方の部位に、環状部材10aが設けられている。
ここで、ハウジング10における環状部材10aと本体部10bとでは、環状部材10aの方が、耐食性に優れたものとなっている。具体的には、環状部材10aは、たとえばSUS316などのステンレス製の部材であり、本体部10bは、たとえばS15Cなどの低炭素鋼である。
なお、本体部10bは、上記したS15C以外にも、後述するガラス封止部の形成に適したものであればよく、たとえばCr(クロム)を含有しない鉄系金属を採用することが好ましい。
そして、図1に示される例においては、この環状部材10aは、ハウジング10の本体部10bに対して、レーザ溶接や抵抗溶接などにより接合されている。図1中には、この溶接部Kが示されている。なお、環状部材10aと本体部10bとは、溶接以外にも、たとえば接着やはんだなどにより接合されていてもよい。
また、図1に示されるように、ハウジング10における本体部10bの下部には、凹状の圧力検出室13が形成され、その圧力検出室13の開口部は、受圧用のダイアフラム14により密閉されている。
このダイアフラム14は、ステンレス製の薄い金属板から形成され、ダイアフラム14の周縁部はリングウェルド15とハウジング10の本体部10bの下端との間に挟まれ、外周を溶接して固定されている。ここで、リングウェルド15は、たとえばSUS316などのステンレス製の部材である。
さらに、圧力検出室13内の中央に設けられた凹部に、圧力検出素子16がガラス製の台座17を介して固定されている。この圧力検出素子16は、たとえば半導体からなるもので、ピエゾ抵抗素子をブリッジ接続して構成され、素子の圧力検出面に印加される圧力に応じた電気信号を出力するものである。
また、このダイアフラム14により密閉された圧力検出室13の内部には、シリコンオイルやフッ素系オイルなどからなる圧力伝達媒体としての液体18が封入されている。そして、この液体18とダイアフラム14とは接している。また、圧力検出素子14は、圧力検出室13内の液体18の圧力を受ける位置に配設されている。
さらに、本実施形態における好ましい形態として、図1に示されるように、ハウジング10において環状部材10aと本体部10bとの界面が、圧力検出室13内に露出するように位置しており、圧力検出室13内に位置する当該界面は、シール材19により封止されている。
このシール材19は、たとえばフッ素系樹脂やシリコン系樹脂などからなるもので、圧力検出室13内の液体18は透過させずに気体は透過可能なものである。なお、シール材19は、液体18がシリコンオイルである場合にはフッ素系樹脂が好ましく、液体18がフッ素系オイルである場合にはシリコン系樹脂が好ましい。
また、図1に示されるように、ハウジング10の本体部10bの上部には凹部20が形成されており、その凹部20と圧力検出室13とは複数の縦孔で連通されており、この縦孔には、たとえば52アロイなどからなる配線部材としての導電ピン21が挿通されている。
そして、その導電ピン21の周囲はガラスにより封止されており、導電ピン21とハウジング10の本体部10bとの間は、ガラス封止部22として構成されている。このようにハウジング10の内部に設けられたガラス封止部22によって、導電ピン21とハウジング10との電気絶縁性を確保するようにしている。
また、ハウジング10の本体部10bにおいて、凹部20と圧力検出室13とをつなぐように、液体充填用の縦孔23が形成されている。この縦孔23を通して圧力検出室13内にシリコンオイル等の液体18が充填されるようになっており、この縦孔23は鋼球24とねじ部材25により封止されている。
また、各導電ピン21の下端は、圧力検出室13内に露出しており、圧力検出素子16の各端子は、ワイヤ26を介して各導電ピン21の下端にワイヤボンディングなどによって結線され電気的に接続されている。
また、ハウジング10の上部の凹部20内には増幅回路等を有する回路基板27が配設され、導電ピン21の上端が回路基板27の所定孔に嵌入し半田付けされている。また、回路基板27には上方にのびるリード線部材28が接続されており、回路基板27自体は、凹部20内に充填・硬化されたシリコーンゲル29により保護されている。
また、ハウジング10における本体部10b上部の凹部13の上側開口部は金属製のカバー30により閉鎖されており、リード線部材28の下端は、カバー30に取付けられた貫通コンデンサ31を貫通するとともに、この貫通コンデンサ31にはんだ付けされた状態で下方に突出している。
さらに、リード線部材28の先端には黄銅などからなる端子ピン32がはんだ付けされており、フッ素ゴムなどからなるピン保持部材33が、端子ピン32を保持するようにその一部にインサート成形され、ピン保持部材33の先端部がカバー30の略中央に設けられた孔に嵌入・固定されている。
また、ハウジング10の本体部10bの上部には、カバー30と端子ピン32とを包囲するように、コネクタ部34が、ハウジング10の本体部10bの上端をかしめて固定されている。
このコネクタ部34は、たとえばポリブチレンテレフタレート樹脂などにより所定のコネクタ形状に成形されるとともに、プラグの差し込み部に端子ピン32の先端が露出するように形成されている。
このように構成された圧力センサ100は、検出面となるダイアフラム14が被測定環境にさらされるように、ハウジング10周囲の取付ネジ部11を利用して被測定体200のネジ穴にネジ結合され、被測定環境における圧力Pを検出するために使用される。
ダイアフラム14に被測定流体の圧力Pが印加されると、ダイアフラム14がたわみ、圧力検出室13内の液体18を介して圧力検出素子16がその圧力を受ける。このとき、圧力検出素子16のブリッジ回路に印加されている出力電圧が、その圧力に応じて変化し、その電圧の変化値が電気信号として出力され、回路基板27上の増幅回路を通して圧力値を示す信号が外部へ出力される。
この圧力センサ100の組み付け方法の一例を、次に示す。まず、ハウジング10の本体部10bに導電ピン21を挿入するとともに、ガラスによる封止を行い、ガラス封止部22を形成する。
次に、本体部10bの外周に環状部材10aを配設し、本体部10bと環状部材10aとを溶接することにより接合し、一体化する。また、圧力検出室13内に位置する環状部材10aと本体部10bとの界面に、シール材19を配設し、シール材19による封止を行う。
続いて、圧力検出室13内に、圧力検出素子16を台座17を介して固定し、圧力検出素子16と導電ピン21との間でワイヤボンディングを行い、当該間をワイヤ26により結線する。
次に、リングウェルド15を用いてダイアフラム14をハウジング10の本体部10bに溶接することにより、圧力検出室13をダイアフラム14により閉塞する。次に、凹部20側から液体充填用の縦孔23を介して圧力検出室13内へ液体18を充填し、縦孔23を鋼球24とねじ部材25により封止する。
その後、本体部10bの凹部20側において、回路基板27の配設、導電ピン21と回路基板27とのはんだ付け、リード線部材28と回路基板27とのはんだ付け、シリコーンゲル29の配設、カバー30の配設、貫通コンデンサ31とリード線部材28とのはんだ付け、端子ピン32とリード線部材32とのはんだ付け、さらには、コネクタ部34のかしめ固定などを行うことにより、上記圧力センサ100ができあがる。
ところで、本実施形態によれば、被測定体200に取り付けられ、その一部が被測定環境にさらされるハウジング10と、ハウジング10に設けられた圧力検出室13と、圧力検出室13内に封入された液体18と接するようにハウジング10に設けられた受圧用のダイアフラム14と、圧力検出室13内の液体18の圧力を受ける位置に配設された圧力検出素子16と、ハウジング10の内部に設けられ、ガラスにより封止が行われた部位であるガラス封止部22とを備え、ハウジング10のうち被測定環境にさらされる部位である環状部材10aとガラス封止部22が設けられている部位である本体部10bとは、別材質からなるものであり、環状部材10aは、本体部10bよりも耐食性に優れたものであることを特徴とする圧力センサ100が提供される。
それによれば、ハウジング10のうち被測定環境にさらされる環状部材10aとガラス封止部22が設けられている本体部10bとを、互いに異なる材質から構成しているため、本体部10bの材質は、従来通り、ガラス封止に適した材質とすることができる。
そして、ハウジング10のうち被測定環境にさらされる環状部材10aを、本体部10bよりも耐食性に優れたものとしているため、腐食環境下におけるハウジング10の耐食性が向上する。
したがって、本実施形態によれば、内部にガラス封止部22を有するハウジング10にダイアフラム14により閉鎖された圧力検出室13を設け、圧力検出室13内に圧力検出素子16を配設するとともに液体18を封入してなる液封式の圧力センサ100において、ハウジング10に対して、ガラス封止部22を適切に設けられるとともに、ハウジング10が腐食環境のような被測定環境にさらされても腐食しにくくできる。
ここで、本実施形態では、上述したように、圧力センサ100において、ハウジング10のうち被測定環境にさらされる部位である環状部材10aを、ステンレス製のものにすることで、上記効果を適切に発揮させるようにしている。
また、本実施形態では、圧力センサ100において、ハウジング10のうち被測定環境にさらされる部位を、ハウジング10の外周を環状に取り巻く形状をなす環状部材10aとして構成し、この環状部材10aが本体部10bに接合される構成にすることによって、環状部材10aの本体部10bへの取り付けを容易にすることができている。
また、本実施形態の好ましい形態では、ハウジング10において、被測定環境にさらされる部位10aとガラス封止部22が設けられている部位10bとの界面が、圧力検出室13内に露出するように位置しており、圧力検出室13内に位置する界面は、圧力検出室13内の液体18は透過させずに気体は透過可能なシール材19により封止されていることを特徴としている。
それによれば、ダイアフラム14を通過して圧力検出室13内に、水素ガスなどの低分子量の気体が侵入しても、当該気体は、このシール材19による封止部を透過し、環状部材10aと本体部10bとの界面を通って、圧力検出室13から排出される。
もし、ダイアフラム14を透過してくる気体が圧力検出室13内に蓄積し、圧力検出室13内の液体18に溶け込む気体が飽和量以上になった場合、圧力伝達媒体としての液体の圧力伝達特性に異常が生じる。また、液体18内にボイド(気泡)が発生するなどにより、圧力検出室13内の基準圧力の変化が生じる。このようなことは、センサ特性に不具合を生じさせることは明らかである。
しかしながら、上記好ましい形態によれば、ダイアフラム14を透過してくる気体が圧力検出室13内に蓄積することを極力防止することができる。そのため、圧力検出室13内に気体が蓄積することによる圧力検出室13内の液体の圧力伝達特性の変動や、圧力検出室13内の基準圧力の変化を防止することができる。
また、これに関連して、環状部材10aと本体部10bとの接合部は、ハウジング10の外周において環状部材10aと本体部10bとの界面の全周にわたって形成するよりも、接合強度が確保可能な程度に、不連続に形成することが好ましい。たとえば、溶接の場合、全周溶接ではなく、不連続に溶接することが好ましい。
それにより、圧力検出室13内の気体が、シール材19を透過して、環状部材10aと本体部10bとの界面を通って外部へ排出されやすくなる。
(第2実施形態)
図2は、本発明の第2実施形態に係る液封式の圧力センサ110の概略断面構成を示す図である。上記実施形態との相違点を中心に述べることにする。
本実施形態では、ハウジング10の外周部において取付ネジ部11の上部に、Oリング12が設けられている。そして、圧力センサ110は、被測定体200に設けられたネジ穴に挿入され、取付ネジ部11を介して被測定体200にネジ結合され、Oリング12によって被測定体200との間がシールされている。
本実施形態では、圧力センサ110が被測定体200に搭載された状態において、圧力センサ110のうちOリング12によるシール部よりも下方の部分、すなわち図2中の両矢印Y2にて示される範囲に位置する圧力センサ110の部分が、被測定体200における圧力Pを有する被測定環境にさらされることになる。
ここで、ハウジング10のうち被測定環境にさらされる部位10aは、ナット部11aの下部およびOリング12の取付部から下方の部位に設けられた環状部材10aとして構成されている。
この環状部材10aは、図2に示されるように、ナット部11a側から下方へ向かって径が小さくなった段差部を有しており、環状部材10aの外周部において、この段差部に上記Oリング12が設けられるとともに、このOリング12の下に取付ネジ部11が形成されている。
そして、本実施形態においても、環状部材10aと本体部10bとは、互いに別材質の部材から構成されており、環状部材10aの方が、耐食性に優れたものとなっている。また、これら環状部材10aおよび本体部10bの具体的な材質や接合形態についても、上記実施形態と同様のものにできる。
そして、このような本実施形態の圧力センサ110によっても、ハウジング10に対して、ガラス封止部22を適切に設けられるとともに、ハウジング10が腐食環境のような被測定環境にさらされても腐食しにくくできる。
また、上記実施形態と同様に、シール材19を設けることにより、圧力検出室13内に気体が蓄積することによる圧力検出室13内の液体の圧力伝達特性の変動や、圧力検出室13内の基準圧力の変化を防止することができる。
(他の実施形態)
なお、上記実施形態では、耐食性に優れる環状部材10aの材質としてステンレスを採用していたが、当該環状部材10aとしては、ステンレス以外にも、(Cr+3.3Mo+20N)で表される孔食指数が50以上であり且つNiを30重量%以上含む材料からなるものであってもよい。
この孔食指数(Cr+3.3Mo+20N)は、環状部材10aを構成する材料に含有されるCrの重量%の1倍と、Moの重量%の3.3倍と、N(窒素)の重量%の20倍とを足し合わせた数値である。
また、上記実施形態では、ハウジング10のうち被測定環境にさらされる部位10aは、環状部材10aであったが、これに限定されるものではない。当該部位10aの形状は、ハウジング10全体の形状やハウジング10のうち被測定環境にさらされる部位の形状などにより、適宜設計変更が可能なものである。
また、本発明は、上記実施形態のほか、圧力検出素子の裏面に大気に連通した圧力基準室を有する相対圧力検出型の圧力センサにも適用することもでき、また、圧力検出室の両側にダイアフラムが配設された差圧検出型の圧力センサにも適用することができる。
要するに、本発明は、被測定体に取り付けられ、その一部が被測定環境にさらされるハウジングと、ハウジングに設けられた圧力検出室と、圧力検出室内に封入された液体と接するようにハウジングに設けられた受圧用のダイアフラムと、圧力検出室内の液体の圧力を受ける位置に配設された圧力検出素子と、ハウジングの内部に設けられ、ガラスにより封止が行われた部位であるガラス封止部とを備える液封式の圧力センサにおいて、ハウジングのうち被測定環境にさらされる部位を、その他の部位よりも耐食性に優れたものにしたことを要部とするものであり、その他の部分については適宜設計変更することが可能である。
本発明の第1実施形態に係る液封式の圧力センサについて概略的な断面構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る液封式の圧力センサについて概略的な断面構成を示す図である。
符号の説明
10…ハウジング、
10a…ハウジングにおける被測定環境にさらされる部位としての環状部材、
10b…ハウジングにおけるガラス封止部が設けられている部位としての本体部、
13…圧力検出室、14…ダイアフラム、16…圧力検出素子、18…液体、
19…シール材、22…ガラス封止部。

Claims (5)

  1. 被測定体に取り付けられ、その一部が被測定環境にさらされるハウジング(10)と、
    前記ハウジング(10)に設けられた圧力検出室(13)と、
    前記圧力検出室(13)内に封入された液体(18)と接するように前記ハウジング(10)に設けられた受圧用のダイアフラム(14)と、
    前記圧力検出室(13)内の前記液体(18)の圧力を受ける位置に配設された圧力検出素子(16)と、
    前記ハウジング(10)の内部に設けられ、ガラスにより封止が行われた部位であるガラス封止部(22)とを備える圧力センサにおいて、
    前記ハウジング(10)のうち前記被測定環境にさらされる部位(10a)と前記ガラス封止部(22)が設けられている部位(10b)とは、別材質からなるものであり、
    前記ハウジング(10)のうち前記被測定環境にさらされる部位(10a)は、前記ガラス封止部(22)が設けられている部位(10b)よりも耐食性に優れたものであり、
    前記ハウジング(10)のうち前記ガラス封止部(22)が設けられている部位(10b)の下部に前記圧力検出室(13)が形成され、上部に凹部(20)が形成されており、前記凹部(20)内には、前記圧力検出素子(16)から出力された電気信号を増幅する増幅回路を有する回路基板(27)が配設されており、
    前記ハウジング(10)のうち前記ガラス封止部(22)が設けられている部位(10b)の外周部においては、前記被測定体(200)への取り付けを行うための取付ネジ部(11)が形成され、この取付ネジ部(11)の上部に前記ハウジング(10)のネジ締めを行うためのナット部(11a)が形成されており、
    前記ハウジング(10)のうち前記被測定環境にさらされる部位(10a)は、前記ガラス封止部(22)が設けられている部位(10b)の外周部のうちの前記取付ネジ部(11)よりも下方の部位に設けられていることを特徴とする圧力センサ。
  2. 前記ハウジング(10)のうち前記被測定環境にさらされる部位(10a)は、ステンレス製のものであることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  3. 前記ハウジング(10)のうち前記被測定環境にさらされる部位は、前記ハウジング(10)の外周を環状に取り巻く形状をなす環状部材(10a)として構成されており、
    この環状部材(10a)が、前記ハウジング(10)のうち前記ガラス封止部(22)が設けられている部位(10b)に接合されていることを特徴とする請求項1または2に記載の圧力センサ。
  4. 前記接合は溶接であることを特徴とする請求項3に記載の圧力センサ。
  5. 前記ハウジング(10)のうち前記ガラス封止部(22)が設けられている部位(10b)は、低炭素鋼であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の圧力センサ。
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