JP4048752B2 - パターンデータ補正方法、パターンデータ補正装置およびそのプログラム - Google Patents

パターンデータ補正方法、パターンデータ補正装置およびそのプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、投影光学系を介して、加工対象にパターン転写を行うために使用するフォトマスク用のレイアウトパターンデータの補正方法、フォトマスクのレイアウトパターンデータの補正装置、およびそのプログラムに係わり、特にフォトマスクの製造過程で用いられるリソグラフィやエッチング等のパターン形成プロセスで生ずるパターン歪みを抑制して寸法精度の向上を図る上で好適な、パターンデータ補正方法、パターンデータ補正装置およびそのプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、フォトマスクの製造過程においては、リソグラフィやエッチング等のパターン形成プロセスが行なわれている。
(1)リソグラフィにより回路パターンの描画、現像を行なう場合、描画装置に固有の特性、使用するレジストと現像液の組み合わせ、現像条件等により、描画・現像後のパターンが、描画前の設計データ上のパターンに比較してパターン形状に誤差を生ずることが多々ある。
(2)また、エッチングの過程で生ずる寸法変動は、パターンの疎密差が大きくなるにつれて増大する。
【0003】
上記の(1)のパターン形状の誤差、(2)の寸法変動は、リソグラフィのプロセスの改善やエッチング条件の改善のみで対処することは困難である。このため、上記の問題は一般にレイアウトパターンに補正を施すことで対処している。
(1)の描画・現像に伴うパターン形状の誤差の補正は、一般に「プロセスリサイズ」と称し、(2)のエッチングの過程で生ずる寸法変動の補正は、一般に「ローディング効果補正」と称する。
【0004】
ここで、「プロセスリサイズ」について更に説明すると、パターンの描画、現像のプロセスにて発生するパターンの拡大・縮小・変形等を相殺するために、描画前の設計データ上のパターンを一定の幅だけ拡大あるいは縮小させて補正することである。その補正量(幅)は、描画装置、レジスト、現像条件を定義する工程フローにより予め定まる。
【0005】
また、「ローディング効果」について更に説明すると、ドライエッチング工程において、レジストがポジ型レジストの場合、フォトマスクに形成すべきパターンが疎な領域にはエッチングに必要な活性種が必要以上に多く供給され、逆に、フォトマスクに形成すべきパターンが密な領域ではエッチングに必要とされる活性種の供給量が不足する現象である。その結果、パターンの密度に依存して所望寸法のパターンが得られなくなる。すなわち、フォトマスクに形成すべきパターンが疎な領域では、ドライエッチングにより形成されたパターンの寸法が所望のパターン寸法(基になるパターンデータで定まる寸法)より大きくなり、フォトマスクに形成すべきパターンが密な領域では、ドライエッチングにより形成されたパターンの寸法が所望のパターン寸法より小さくなる。これを補正するのが「ローディング効果補正」である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、フォトマスク用のパターンデータの全体に「プロセスリサイズ」を施し、さらに「ローディング効果補正」を施す(すなわち「プロセスリサイズ」と「ローディング効果補正」を2段階に分けて施す)には、データ変換に用いる電子計算機にかかる計算処理の負荷が膨大なものとなり、データ変換に要する時間も著しく長くなってしまう。
【0007】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、パターンデータに「プロセスリサイズ」と「ローディング効果補正」を施す場合に、データ変換に用いる電子計算機にかかる計算処理の負荷を軽減し、データ変換に要する時間を短縮することができるような、フォトマスクのパターンデータ補正方法、パターンデータ補正装置およびそのプログラムを提供することを第一の目的とする。
また、本発明は、上記のフォトマスクのパターンデータ補正装置を具備する描画装置を提供することを第二の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上述した課題を解決すべくなされたもので、請求項1に記載の発明は、フォトマスク用のパターンデータを補正するパターンデータ補正方法であって、前記フォトマスク用のパターンデータを所定の形状の小区画に分割するステップと、前記小区画毎に、該小区画の面積に占める、プロセスリサイズ量で補正したパターンの面積の割合である面積密度を算出するステップと、前記小区画毎に、該小区画および該小区画の周辺の小区画が、該小区画へ与えるローディング効果の影響度係数を定める影響度係数情報を参照して、該小区画および周辺の小区画の前記面積密度と前記影響度係数を積算して積算値を求め、該積算値を全て加算した加算値に所定の係数を乗算することで、該小区画におけるローディング効果補正量を算出するステップと、該小区画において、算出した前記ローディング効果補正量と、前記プロセスリサイズ量とを加算して、該小区画のパターンデータ補正量を算出するステップと、前記小区画毎の前記パターンデータ補正量を用いて、前記小区画毎に前記パターンデータを補正するステップとを有することを特徴とする。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のパターンデータ補正方法であって、上記面積密度を算出するステップは、パターンの周囲長を算出するステップと、前記周囲長と前記プロセスリサイズ量を乗算して近似的な補正面積を算出するステップと、補正前のパターン面積と前記補正面積との差を用いて、プロセスリサイズ量を補正したパターンの面積密度を算出するステップとを有することを特徴とする。
【0010】
また、請求項3に記載の発明は、フォトマスク用のパターンデータを補正するパターンデータ補正装置であって、前記フォトマスク用のパターンデータを所定の形状の小区画に分割する分割手段と、前記小区画毎に、該小区画の面積に占める、プロセスリサイズ量で補正したパターンの面積の割合である面積密度を算出する面積密度算出手段と、前記小区画毎に、該小区画および該小区画の周辺の小区画が、該小区画へ与えるローディング効果の影響度係数を定める影響度係数情報を格納する係数情報格納部と、前記係数情報格納部より前記影響度係数情報を参照して、該小区画および周辺の小区画の前記面積密度と前記影響度係数を積算して積算値を求め、該積算値を全て加算した加算値に所定の係数を乗算することで、該小区画におけるローディング効果補正量を算出する第一補正量算出手段と、該小区画において、前記第一補正量算出手段が算出した前記ローディング効果補正量と、前記プロセスリサイズ量とを加算して、該小区画のパターンデータ補正量を算出する補正量算出手段と、前記小区画毎の前記パターンデータ補正量を用いて、前記小区画毎に前記パターンデータを補正する補正手段とを具備することを特徴とする。
【0011】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のパターンデータ補正装置であって、上記面積密度算出手段は、パターンの周囲長を算出し、前記周囲長算出手段が算出した前記周囲長と前記プロセスリサイズ量を乗算して近似的な補正面積を算出し、補正前のパターン面積と前記補正面積との差を用いて、プロセスリサイズ量を補正したパターンの面積密度を算出することを特徴とする。
【0012】
また、請求項5に記載の発明は、フォトマスク用のパターン描画装置であって、請求項3に記載のパターンデータ補正装置と、前記パターンデータ補正装置が補正したパターンデータを基にしてフォトマスクを製造する製造手段とを具備することを特徴とする。
【0013】
また、請求項6に記載の発明は、フォトマスク用のパターンデータを補正するパターンデータ補正用のプログラムであって、前記フォトマスク用のパターンデータを所定の形状の小区画に分割するステップと、前記小区画毎に、該小区画の面積に占める、プロセスリサイズ量で補正したパターンの面積の割合である面積密度を算出するステップと、前記小区画毎に、該小区画および該小区画の周辺の小区画が、該小区画へ与えるローディング効果の影響度係数を定める影響度係数情報を参照して、該小区画および周辺の小区画の前記面積密度と前記影響度係数を積算して積算値を求め、該積算値を全て加算した加算値に所定の係数を乗算することで、該小区画におけるローディング効果補正量を算出するステップと、該小区画において、算出した前記ローディング効果補正量と、前記プロセスリサイズ量とを加算して、該小区画のパターンデータ補正量を算出するステップと、前記小区画毎の前記パターンデータ補正量を用いて、前記小区画毎に前記パターンデータを補正するステップとをコンピュータへ実行させるためのプログラムである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明する。ただし、以下の実施の形態は特許請求の範囲に記載された発明を限定するものではなく、また実施の形態の中で説明されている特徴の組み合わせのすべてが発明の解決手段に必要であるとは限らない。
まず、本発明の一実施形態におけるパターンデータ補正装置を具備するパターン描画装置の概略構成について図を用いて説明する。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態によるパターンデータ補正装置を具備するパターン描画装置の概略構成を示すブロック図である。この図において符号10は、ガラス板12へパターンデータを描画してフォトマスク13を製造するフォトマスク製造部11と、上述したプロセスリサイズやローディング効果を考慮したパターンデータの補正を行うパターンデータ補正装置14とを少なくとも具備するパターン描画装置である。
【0016】
図1に示すように、パターン描画装置10のフォトマスク製造部11は、パターンデータ補正装置14が出力する補正後のパターンデータをガラス板12へ描画して、フォトマスク13を製造する。尚、フォトマスク製造部11は、フォトマスクを製造する為の装置であればよく、機種や台数は任意でよい。また、図示するようにパターン描画装置10が、パターンデータ補正装置14を具備する構成に限らず、補正後のパターンデータを授受できる構成であればよい。
【0017】
次に、本発明の一実施形態におけるパターンデータ補正装置14の内部構成について図を用いて説明する。
図2は、本発明の一実施形態によるパターンデータ補正装置14の概略構成を示すブロック図である。この図において符号21は、パターンデータ補正装置14内のデータを制御する制御部である。22は、ガラス板12へ描画するパターンデータおよびプロセスリサイズ量を特定するための工程フロー情報が入力される入力処理部である。尚、入力処理部22は、パターンデータが記録媒体を介して入力される場合は記録媒体読取機能を具備してもよく、ネットワーク経由でパターンデータを受信する機能を具備してもよい。
【0018】
23は、パターンデータの補正処理を行う為の種々の情報を格納する格納部である。ここで、格納部23が具備する係数情報格納部23aとプロセスリサイズ情報格納部23bついて図を用いて説明する。
まず、係数情報格納部23aについて説明する。図3は、本発明の一実施形態における係数情報格納部23aの構成例および影響度係数パターン例を示す図である。図3(a)に示すように、影響度係数パターン1、影響度係数パターン2、影響度係数パターン3、…と種々の影響度係数パターンが格納されている。また、影響度係数パターン例を図3(b)に示す。図に示すように、ローディング効果補正量を求める小区画を中心に、該小区画の影響度係数を“100”として、周辺の小区画の影響度係数を定義している。尚、この影響度係数パターンは、描画装置の機種や、小区画の分割方法などにより変更して好適である。
【0019】
次に、プロセスリサイズ情報格納部23bについて説明する。図4は、本発明の一実施形態におけるプロセスリサイズ情報格納部23bの構成例を示す図である。図4に示すように、入力処理部22に入力される工程フロー情報で特定される工程フローを識別する情報である工程フロー1、工程フロー2、工程フロー3、…毎に、プロセスリサイズ量1、プロセスリサイズ量2、プロセスリサイズ量3、…が定められている。尚、工程フロー情報とは、プロセスリサイズ量を決める要素となる情報である、ガラス板12の材料情報、現像条件情報、エッチング条件情報、フォトマスク製造部11の機種情報などを含む。
以上に示すように、格納部23は、係数情報格納部23aとプロセスリサイズ情報格納部23bを具備し、種々の情報を格納する。
【0020】
24は、入力処理部22より入力されたフォトマスク13のパターンデータを所定の形状の小区画に分割する分割処理部である。例えば、図6に示すような多数の小区画へ分割する。尚、図6は、フォトマスク13に描画されるパターンの一部であり、小区画Aについてローディング効果の影響を考慮する際の周辺の小区画数について具体例を示す図である。25は、分割処理部24が分割した小区画毎に、該小区画の面積に占める、プロセスリサイズ量で補正したパターンの面積の割合である面積密度を算出する面積密度算出処理部である。
【0021】
26は、係数情報格納部23aより図3(b)に示した影響度係数パターン1(影響度係数情報)を参照して、例えば、図6に示す範囲において、小区画Aおよび周辺の小区画の面積密度と影響度係数を積算して積算値を求め、該積算値を全て加算した加算値に所定の係数を乗算することで、小区画Aにおけるローディング効果補正量を算出する第一補正量算出処理部である。27は、小区画Aにおいて、第一補正量算出処理部26が算出したローディング効果補正量と、プロセスリサイズ量とを加算して、小区画Aのパターンデータ補正量を算出する補正量算出処理部である。
【0022】
ここで、図6に示す、各小区画について、縦軸方向に1、2、…、i、…C(Cは任意の整数であり図6ではC=7)とし、横軸方向に1、2、…、j、…Cとした場合に、座標i、jにおける面積密度をX(i,j)、影響度係数パターン1で定まる影響度係数をD(i,j)とすると、小区画Aのパターンデータ補正量は下記の式(1)で求まる
【数1】
Figure 0004048752
ただし、式(1)のAは、第一補正量算出処理部26が計算する際に用いる所定の係数であり、小区画A周辺の小区画の面積密度X(i,j)と影響度係数D(i,j)を積算して積算値を求め、該積算値を全て加算した加算値をローディング効果補正量(距離)へ変換するための係数である。
【0023】
28は、第一補正量算出処理部26および補正量算出処理部27が式(1)を用いて小区画毎に算出したパターンデータ補正量を用いて、小区画毎にパターンデータを補正する補正処理部である。図7(a)にパターンデータの補正例を示す。図7(a)に示すように、各小区画毎に、パターンデータ補正量が違う。29は、フォトマスク製造部11へ補正後のパターンデータを出力する出力処理部である。
【0024】
また、ここで、面積密度算出処理部25がプロセスリサイズ量を考慮した面積密度X(i,j)を算出する方法の一例について図を用いて以下に示す。
図7(b)に示すように、小区画70にパターン面積Sのパターン71がある場合に、面積密度算出処理部25は、パターン71の周囲長Lを算出(L=L1+L2+L3+L4+L5)する。次に、プロセスリサイズ量がeとすると、面積密度算出処理部25は、パターン71に対してプロセスリサイズ量を補正した場合の補正面積を以下の式(2)により求める。
補正面積=L*e … (2)
【0025】
次に、面積密度算出処理部25は、補正前のパターン面積Sと補正面積との差を用いて、プロセスリサイズ量を補正した面積密度を以下の式(3)により算出する。
面積密度=(S−補正面積)/小区画の面積 … (3)
以上に示したように、面積密度算出処理部25が、面積密度を求める過程で、周囲長Lとプロセスリサイズ量eを用いて、近似的なプロセスリサイズ量の補正による補正面積を簡便に求めることで、パターンデータ補正装置14の面積計算による処理負荷を大幅に軽減することができる。
【0026】
尚、図2に示した各処理部は専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、各処理部はメモリおよびCPU(中央演算装置)により構成され、各処理部の機能を実現する為のプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
また、上記メモリは、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリや、CD−ROM等の読み出しのみが可能な記録媒体、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせによるコンピュータ読み取り、書き込み可能な記録媒体より構成されるものとする。
【0027】
次に、上述したパターンデータ補正装置14の動作について説明する。
図5は、本発明の一実施形態によるパターンデータ補正装置14の動作を示すフロー図である。まず、パターンデータを入力処理部22へ入力する(ステップS10)。この際、プロセスリサイズ量を定める工程フロー情報も入力する。次に、分割処理部24は、入力処理部22より入力されたフォトマスク13のパターンデータを図6に示した小区画に分割する(ステップS11)。
【0028】
次に、面積密度算出処理部25は、分割処理部24が分割した小区画毎に、該小区画の面積に占める、プロセスリサイズ量で補正したパターンの面積の割合である面積密度を算出する(ステップS12)。次に、第一補正量算出処理部26は、式(1)の係数Aを含む項を計算することでローディング効果補正量を算出する(ステップS13)。次に、補正量算出処理部27は、各小区画において、第一補正量算出処理部26が算出したローディング効果補正量と、プロセスリサイズ量とを加算して、該小区画のパターンデータ補正量を算出する(ステップS14)。
【0029】
次に、補正処理部28は、第一補正量算出処理部26および補正量算出処理部27が式(1)を用いて小区画毎に算出したパターンデータ補正量を用いて、小区画毎にパターンデータを補正する(ステップS15)。
以上に示したように、パターンデータ補正装置14は、プロセスリサイズ量およびローディング効果補正量を考慮したパターンデータの補正を行うことができる。このローディング効果補正量を考慮しない場合はエッチングの過程で生じる寸法変動が20nm以上あったが、ローディング効果補正量を考慮することで、数nmまで寸法変動を抑制することができる。
【0030】
尚、分割処理部24が分割する小区画の大きさは、パターン描画装置10がガラス板12へ一度で描画する単位であるフィールドサイズと同じもしくは整数倍が好ましい。
【0031】
また、図2において各種処理を行う処理部の機能を実現する為のプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各処理を行っても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」とは、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
【0032】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0033】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現する為のものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の発明においては、フォトマスク用のパターンデータを所定の形状の小区画に分割するステップと、小区画毎に、該小区画の面積に占める、プロセスリサイズ量で補正したパターンの面積の割合である面積密度を算出するステップと、小区画毎に、該小区画および該小区画の周辺の小区画が、該小区画へ与えるローディング効果の影響度係数を定める影響度係数情報を参照して、該小区画および周辺の小区画の面積密度と影響度係数を積算して積算値を求め、該積算値を全て加算した加算値に所定の係数を乗算することで、該小区画におけるローディング効果補正量を算出するステップと、該小区画において、算出したローディング効果補正量と、プロセスリサイズ量とを加算して、該小区画のパターンデータ補正量を算出するステップと、小区画毎の前記パターンデータ補正量を用いて、小区画毎にパターンデータを補正するステップとを有するので、プロセスリサイズ量およびローディング効果補正量を考慮したパターンデータの補正を行うことができる。
これにより、パターンの描画、現像の際に生ずるパターン形状の誤差とエッチングの過程で生ずる寸法変動を有効に抑制することができる。
【0035】
また、請求項2に記載の発明においては、上記面積密度を算出するステップは、パターンの周囲長を算出するステップと、周囲長と前記プロセスリサイズ量を乗算して近似的な補正面積を算出するステップと、補正前のパターン面積と補正面積との差を用いて、プロセスリサイズ量を補正したパターンの面積密度を算出するステップとを有するので、プロセスリサイズを近似的な計算手法により施すことができる。これにより、プロセスリサイズ量を反映させるデータ変換を行う電子計算機(パターンデータ補正装置)にかかる計算処理の負荷を軽減し、データ変換に要する時間を短縮することができる。
【0036】
また、請求項3に記載の発明においては、フォトマスク用のパターンデータ補正装置であって、パターンデータにプロセスリサイズを施す面積密度算出手段とローディング効果補正を施す第一補正量算出手段の組み合わせよりなるので、パターンの描画、現像の際に生ずるパターン形状の誤差とエッチングの過程で生ずる寸法変動を有効に抑制することができる。
【0037】
また、請求項4に記載の発明においては、フォトマスク用のパターンデータ補正装置であって、プロセスリサイズを施す面積密度算出手段は、近似的な計算機能のみで足りるので、データ変換に用いる電子計算機にかかる計算処理の負荷を軽減し、データ変換に要する時間を短縮することができる。
【0038】
また、請求項5に記載の発明においては、フォトマスクへパターンデータを描画するパターン描画装置であって、請求項3に記載のパターンデータ補正装置を具備するので、描画装置内部でプロセスリサイズとローディング効果補正を施した上でパターンを描画することができる。尚、パターンの描画については、パターンデータ全体を一括してパターン描画装置内部でプロセスリサイズとローディング効果補正を施した上で、補正後のパターンを一括して描画してもよいし、また、パターンデータの部分毎(例えば小区画毎)にパターン描画装置内部でプロセスリサイズとローディング効果補正を施し、補正処理が終了したデータから順次、他の部分の処理と並行してパターン描画してもよい。これにより、事前に別途のデータ変換処理を施す手間を省略することができるので、パターンの描画、現像の際に生ずるパターン形状の誤差とエッチングの過程で生ずる寸法変動を有効に抑制したレイアウトパターンを短時間で描画することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態によるパターンデータ補正装置を具備するパターン描画装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の一実施形態によるパターンデータ補正装置14の概略構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の一実施形態における係数情報格納部23aの構成例および影響度係数パターン例を示す図である。
【図4】 本発明の一実施形態におけるプロセスリサイズ情報格納部23bの構成例を示す図である。
【図5】 本発明の一実施形態によるパターンデータ補正装置14の動作を示すフロー図である。
【図6】 本発明の一実施形態におけるフォトマスク13に描画されるパターンの一部であり、小区画Aについてローディング効果の影響を考慮する際の周辺の小区画数について具体例を示す図である。
【図7】 本発明の一実施形態によるパターンデータの補正例およびプロセスリサイズによる補正面積例を示す図である。
【符号の説明】
10 パターン描画装置
11 フォトマスク製造部
12 ガラス板
13 フォトマスク
14 パターンデータ補正装置
21 制御部
22 入力処理部
23 格納部
23a 係数情報格納部
23b プロセスリサイズ情報格納部
24 分割処理部
25 面積密度算出処理部
26 第一補正量算出処理部
27 補正量算出処理部
28 補正処理部
29 出力処理部

Claims (6)

  1. フォトマスク用のパターンデータを補正するパターンデータ補正方法であって、
    前記フォトマスク用のパターンデータを所定の形状の小区画に分割するステップと、
    前記小区画毎に、該小区画の面積に占める、プロセスリサイズ量で補正したパターンの面積の割合である面積密度を算出するステップと、
    前記小区画毎に、該小区画および該小区画の周辺の小区画が、該小区画へ与えるローディング効果の影響度係数を定める影響度係数情報を参照して、該小区画および周辺の小区画の前記面積密度と前記影響度係数を積算して積算値を求め、該積算値を全て加算した加算値に所定の係数を乗算することで、該小区画におけるローディング効果補正量を算出するステップと、
    該小区画において、算出した前記ローディング効果補正量と、前記プロセスリサイズ量とを加算して、該小区画のパターンデータ補正量を算出するステップと、
    前記小区画毎の前記パターンデータ補正量を用いて、前記小区画毎に前記パターンデータを補正するステップと
    を有することを特徴とするパターンデータ補正方法。
  2. 前記面積密度を算出するステップは、
    パターンの周囲長を算出するステップと、
    前記周囲長と前記プロセスリサイズ量を乗算して近似的な補正面積を算出するステップと、
    補正前のパターン面積と前記補正面積との差を用いて、プロセスリサイズ量を補正したパターンの面積密度を算出するステップと
    を有することを特徴とする請求項1に記載のパターンデータ補正方法。
  3. フォトマスク用のパターンデータを補正するパターンデータ補正装置であって、
    前記フォトマスク用のパターンデータを所定の形状の小区画に分割する分割手段と、
    前記小区画毎に、該小区画の面積に占める、プロセスリサイズ量で補正したパターンの面積の割合である面積密度を算出する面積密度算出手段と、
    前記小区画毎に、該小区画および該小区画の周辺の小区画が、該小区画へ与えるローディング効果の影響度係数を定める影響度係数情報を格納する係数情報格納部と、
    前記係数情報格納部より前記影響度係数情報を参照して、該小区画および周辺の小区画の前記面積密度と前記影響度係数を積算して積算値を求め、該積算値を全て加算した加算値に所定の係数を乗算することで、該小区画におけるローディング効果補正量を算出する第一補正量算出手段と、
    該小区画において、前記第一補正量算出手段が算出した前記ローディング効果補正量と、前記プロセスリサイズ量とを加算して、該小区画のパターンデータ補正量を算出する補正量算出手段と、
    前記小区画毎の前記パターンデータ補正量を用いて、前記小区画毎に前記パターンデータを補正する補正手段と
    を具備することを特徴とするパターンデータ補正装置。
  4. 前記面積密度算出手段は、
    パターンの周囲長を算出し、
    算出した前記周囲長と前記プロセスリサイズ量を乗算して近似的な補正面積を算出し、
    補正前のパターン面積と前記補正面積との差を用いて、プロセスリサイズ量を補正したパターンの面積密度を算出すること
    を特徴とする請求項3に記載のパターンデータ補正装置。
  5. 請求項3に記載のパターンデータ補正装置と、
    前記パターンデータ補正装置が補正したパターンデータを基にしてフォトマスクを製造する製造手段と
    を具備することを特徴とするパターン描画装置。
  6. フォトマスク用のパターンデータを補正するパターンデータ補正用のプログラムであって、
    前記フォトマスク用のパターンデータを所定の形状の小区画に分割するステップと、
    前記小区画毎に、該小区画の面積に占める、プロセスリサイズ量で補正したパターンの面積の割合である面積密度を算出するステップと、
    前記小区画毎に、該小区画および該小区画の周辺の小区画が、該小区画へ与えるローディング効果の影響度係数を定める影響度係数情報を参照して、該小区画および周辺の小区画の前記面積密度と前記影響度係数を積算して積算値を求め、該積算値を全て加算した加算値に所定の係数を乗算することで、該小区画におけるローディング効果補正量を算出するステップと、
    該小区画において、算出した前記ローディング効果補正量と、前記プロセスリサイズ量とを加算して、該小区画のパターンデータ補正量を算出するステップと、
    前記小区画毎の前記パターンデータ補正量を用いて、前記小区画毎に前記パターンデータを補正するステップと
    をコンピュータへ実行させるためのプログラム。
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