JP4047448B2 - 電子カメラ及び画像データ処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、連続した撮影を行うのに適した電子カメラに関する
【0002】
【従来の技術】
従来より提案されている電子カメラでは、レリーズ操作を行うことによって撮影開始命令が指示されると、通常はCCD等の撮像素子により、被写体の像を撮像信号に変換し、この撮像信号をA/D変換してディジタル化した画像データを生成し、該画像データを一旦DRAMで構成される第1のメモリに格納する。その後、第1のメモリに対して読み出し及び書き込みを行いながら、ホワイトバランス調整(以降、WB補正という)、輝度信号Y及び色差信号Cの生成(以降、Y/C生成という)、JPEG等の静止画像圧縮(以降、単に圧縮という)、第2のメモリであるICカード等のメモリカードに記録(以降、カードライトという)、を順次に或いは同時並行的に行っていく。
【0003】
ところで、従来の電子カメラの画像処理作業では、最初のシーンを撮影した後、次のシーンを撮影するときには、上記の最初の一連の画像処理(WB補正,Y/C生成,圧縮,カードライト)が終わらないと、次の撮影を行うことができなかった。つまり、最初に撮影した画像を処理している間、次のレリーズ操作を行ってもレリーズを受け付けなかった。
【0004】
一方、特開平2−105786号公報には、連続的に撮影(連写或いは速写という)するときには、フレーム間処理によりデータ量を削減し、連写速度を上げることが提案されている。この提案では、1コマ目と2コマ目の画像が類似していれば、類似している部分は共通に使用し所定の処理を施してデータ量を減らすことにより、メモリカードに書き込むデータ量を削減しようとするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平2−105786号公報のものは、コマごとに構図が異なる被写体を撮影する場合は、フレーム間処理で削減できるデータ量が小さくなり、しかもフレーム間処理回路が必要なため回路構成が複雑化しコストアップとなる問題があった。
【0006】
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、複雑な回路構成を要することなく、撮影画の画像処理中であっても次の撮影を可能にする電子カメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の一態様による電子カメラは、被写体像を撮像して画像データを出力する撮像手段と、
上記画像データを記憶する第1のメモリと、
画像を表示する表示手段と、
上記画像データに対応した画像を上記表示手段に表示するための表示画像処理を行う表示画像処理手段と、
上記第1のメモリに記憶された上記画像データを第2のメモリに記録するための記録画像処理を行う記録画像処理手段と、
上記画像データに対する上記記録画像処理の実行中に上記撮像手段により新たに撮像が行われる場合には上記記録画像処理を中断し、この中断中に上記新たに撮像された画像データを上記第1のメモリに記憶した後に、上記中断した記録画像処理を完了するまで実行し、その後上記表示画像処理手段によって処理された新たに撮像された画像データを上記表示手段に表示するように制御する制御手段と、
上記記録画像処理を中断したときの中断状態を記憶する状態記憶手段と、
上記状態記憶手段に記憶した中断状態に基づいて、上記中断した記録画像処理を続行するか、または上記中断した記録画像処理の最初に戻って再実行するかを判断する判断手段と、
を具備している。
【0008】
本発明によれば、最初のレリーズ操作を行うことによって撮像した画像データの画像処理(WB補正,Y/C生成、圧縮,カードライト)の最中に、次のレリーズ操作を行うと、前記の画像処理を中断して、その中断状態を状態記憶手段に記憶し、新たに撮影された撮像データを第1のメモリ内に格納した後、前記状態記憶手段に記憶した中断状態に基づいて、中断して続行できる処理であるか否かを判断する。具体的には、前記状態記憶手段に記憶した中断状態が、例えばWB補正のような単一処理動作の最中であったか、或いは、例えばY/C生成、圧縮,及びカードライトのように各処理を同時並行的(マルチタスク的)に行う同時処理動作の最中であったか、を判断し、中断した時の状態が、WB補正の単一処理動作中であった場合には、中断した箇所から動作を再開し、Y/C生成、圧縮,及びカードライトの同時処理動作中であった場合には、中断して続行することが困難な処理動作であるので、その同時処理の最初(Y/C生成の最初)に戻って動作をやり直すようにする。このように中断した状態が、マルチタスク処理のような動作中であれば、中断点のほかに中断データを記憶する処理は複雑なものとなるので、中断データの記憶を行わずに、その処理動作の最初から動作をやり直すようにする。
【0009】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施の形態の電子カメラの構成を示すブロック図である。
【0010】
図1に示す電子カメラは、CCD11と、A/D変換器12と、第1のメモリを構成するDRAM13と、DRAM13内に設けられたバッファメモリ13aと、WB調整回路14と、Y/C生成回路15と、圧縮回路16と、メモリカード18とのインターフェースを行うカードI/F17と、第2のメモリを構成するメモリカード18と、状態検出回路19と、コントロール回路20と、パワースイッチ21と、レリーズスイッチ22と、制御信号ライン23と、バスライン24と、検出信号ライン25と、で構成されている。
【0011】
CCD11は被写体を撮影して画像信号を出力し、A/D変換器12はCCD11の出力信号をA/D変換して画像データ(ディジタル信号)とする。CCD11とA/D変換器12は、レリーズ操作(撮影開始命令)に応答して、被写体を撮像して画像データを出力する撮像手段を構成している。
【0012】
DRAM13は、画像データを記憶する第1のメモリを構成している。
【0013】
WB調整回路14は画像データのホワイトバランス補正(WB補正)を行い、Y/C生成回路15は記録画像である輝度信号(Y)と色差信号(C)を生成するものである。圧縮回路16は、JPEGなどの静止画像圧縮を行い、画像圧縮データを生成するものである。WB調整回路14とY/C生成回路15と圧縮回路16とは、画像データを符号化する画像データ符号化手段を構成している。
【0014】
メモリカード18は、画像データ符号化手段で符号化された画像データを記録する第2のメモリを構成しており、例えば電子カメラ本体に着脱自在に設けられた外部メモリで構成されている。カードI/F17は、メモリカード18を接続して該カード18への画像データの書き込み・読み出しを行うためのものである。
【0015】
状態検出回路19は、A/D変換器12のA/D変換,WB調整回路14のWB補正,Y/C生成回路15のY/C生成,圧縮回路16の圧縮,カードI/Fの書き込み・読み出し、の各処理動作が行われているか否かを検出するものである。
【0016】
DRAM13内に構成されたバッファメモリ13aは、状態記憶手段を構成しており、画像データ符号化手段の動作中もしくは第2のメモリへの記録動作中に新たにレリーズ操作(撮影開始命令)が入力された場合に、前記の動作を中断し、中断したときの中断状態(中断点及び中断データ)を記録するものである。
【0017】
コントロール回路20は、CPUで構成され、A/D変換器12,WB調整回路14,Y/C生成回路15,圧縮回路16,及びカードI/F17をプログラムデータに基づいて制御するものである。
【0018】
パワースイッチ21は、コントロール回路20に接続して電子カメラへの電源供給をオン,オフするものである。レリーズスイッチ22は、コントロール回路20に接続して撮像の開始・停止の操作(レリーズ操作という)を行うものである。
【0019】
制御信号ライン23は、コントロール回路20からの制御信号を、A/D変換器12,WB調整回路14,Y/C生成回路15,圧縮回路16,及びカードI/F17に供給する。バスライン24は、DRAM13と、A/D変換器12,WB調整回路14,Y/C生成回路15,圧縮回路16,及びカードI/F17の各回路との間で、画像データのやり取りをするためのラインである。
【0020】
以上の構成によって、コントロール回路20の制御動作に基づき、一回目の撮影開始命令(レリーズ)に応答して撮影した画像データの画像処理中に、二回目の新たな撮影開始命令(レリーズ)がなされたとき、上記画像処理を中断し、状態記憶手段であるバッファメモリ13aに画像処理中のデータの中断状態を記憶(中断点及びその画像処理中のデータを記憶)した後、二回目の撮影を行い新たに撮影した画像データを第1のメモリであるDRAM13の2コマ目のデータ領域に記憶し、その後、状態記憶手段であるバッファメモリ13aに記憶してある中断状態に基づいて、中断した処理動作を続行するか、中断した処理の最初に戻って動作をやり直すかを判断する。判断の結果、中断した処理が中断可能な場合は、中断する直前の画像データに続けて処理動作を続行し、中断した処理が中断不可能な場合は、中断した処理の最初に戻って処理動作をやり直すことができる。
【0021】
次に、図1の電子カメラについて、基本的な動作から順に説明する。
まず、図1の電子カメラにおいて、レリーズ操作を一度行ったとき、撮影した画像データがメモリカード18に記録されるまでのデータの流れを、図2を参照して説明する。
【0022】
レリーズスイッチ22の操作により、コントロール回路20を通して撮影開始命令が与えられると、CCD11は撮影開始命令に応答し、被写体を撮像して画像信号を出力する(ステップS1 )。CCD11より出力された画像信号はA/D変換器12でディジタル化された後、第1のメモリであるDRAM13に一旦記憶される(ステップS2 )。その後、DRAM13から読み出してWB調整回路14にてWB補正を行い(ステップS3 )、再びDRAM13に書き込む(ステップS4 )。そして、WB補正された画像データをDRAM13から再び読み出し、Y/C生成回路15,圧縮回路16,およびカードI/F17の各回路でY/C生成、圧縮、およびメモリカード18へのカードライトの処理を行う(ステップS5 )。なお、画像処理の上記データの流れにおいて、ステップS3 のWB補正は単一の処理動作であるが、ステップS5 のY/C生成、圧縮,及びカードライトの各処理は同時並行的(マルチタスク的)に行う同時処理動作であって、コントロール回路20が、Y/C生成、圧縮,及びカードライトの各処理を同時並行的に時分割にて交互に行うように制御するようになっている。
【0023】
以上のようにして、レリーズ操作がなされた後は、CCD11で撮影した画像データを、DRAM13に対して書き込み,読み出しを行いながら、WB補正の処理動作や、Y/C生成,圧縮,およびカードライトの処理動作を、自動的に行うことになる。
【0024】
次に、本発明の特徴的な動作である速写シーケンスについて図3(a) 〜(c) を参照して説明する。図3(a) は従来と同じ動作、図3(b) ,(c) は本発明の実施の形態の動作例を示している。
【0025】
図3(a) は、従来通りの撮影シーケンスを示している。最初のレリーズ操作によって撮影を開始してから、メモリカード18への画像データの書き込みを完了するまでの時間は、例えば10秒かかっている。従って、従来は、二回目のレリーズ操作は一回目のレリーズ操作から10秒以上経過した後に行わなければならなかった。ここで、○で囲んだ数字1,2(以下、丸数字1,2)は、レリーズスイッチ22が通常2段スイッチで構成されていることに対応している。丸数字1は、レリーズスイッチ22を軽く押した状態であり、これが第1レリーズである。この第1レリーズによってオートフォーカス(AFと記す)が行われるようになっている。第1レリーズから0.5秒の後の丸数字2は、レリーズスイッチ22をさらに深く押した状態であり、これが第2レリーズである。以降、丸数字1はレリーズ操作における第1レリーズ(AF開始)を示し、丸数字2はレリーズ操作における第2レリーズ(撮影開始)を示している。
【0026】
第1レリーズによってAFが行われた後、第2レリーズによって撮影を開始する。そして、撮影した画像が、電子カメラ本体の例えば背面側に設けてある液晶モニターに一時表示される。この表示処理をレックビューと呼んでいる。第2レリーズからレックビュー画面生成までにかかる時間は、0.5秒である。レックビュー画面生成の後に、電子カメラ本体内では、DRAM13から画像データを読み出してWB補正の処理を行い、その補正したデータを再びDRAM13に書き込む。このWB補正に要する時間は、3秒である。WB補正の後、再びDRAM13から画像データを読み出して、Y/C生成、圧縮、およびカードライトの同時並行処理を行う。Y/C生成、圧縮、およびカードライトに要する時間は、6.5秒である。
【0027】
従って、従来は、一回目のレリーズ操作による撮影開始からメモリカード18へのカードライト終了までに10秒かかるため、二回目のレリーズ操作を行うには、10秒以上の撮影間隔をあけなければならなかった。
【0028】
これに対して、図3(b) は、本発明の実施の形態を示すものであり、図3(a) における一回目のレリーズ操作による動作シーケンスのうちのWB補正の処理が行われている期間(これは、1コマ目のレックビュー画面生成終了後から1コマ目のWB補正終了までの期間であり、一回目のレリーズ操作終了後から測定して0.5〜3.5秒に相当する期間である)に、二回目のレリーズ操作を行った場合の、動作を示している。なお、本実施の形態では、撮影した画像を表示するレックビュー画面生成期間には次のレリーズを受け付けないようになっている。
【0029】
図3(b) では、一回目のレリーズ操作によって撮影が開始され、そして撮影した画像が液晶モニターに表示する為の処理(レックビュー−1)がなされた後、WB補正(WB補正−1)がなされている期間のある時点に(例えば、一回目のレリーズ操作による撮影開始から2.5秒後に)、二回目のレリーズ操作の第1レリーズが行われている。このとき、コントロール回路20はこの二回目の第1レリーズを受け付け、前記の1コマ目のWB補正処理を一旦中断し中断状態(中断点及び中断データ)をDRAMのバッファメモリ13aに記憶するとともに、2コマ目のAFを行い、その後二回目の第2レリーズによって二回目の撮影を開始する。2コマ目の撮影完了後、前記の中断した1コマ目の中断データ(処理途中のデータ)をWB調整回路14に復帰して1コマ目の画像処理を再び開始する。つまり、途中で中断した状態にある1コマ目のWB補正(WB補正−1残り)を行い、さらに続けて1コマ目のY/C生成,圧縮,およびカードライトの処理を行う。1コマ目の画像処理がすべて終了すると、2コマ目の撮影画像のレックビュー(レックビュー−2)を実行し、さらに2コマ目のWB補正処理を行い、さらに続けて2コマ目のY/C生成,圧縮,およびカードライトの処理を行い、画像処理作業をすべて完了する。
【0030】
また、図3(c) は、本発明の実施の形態を示すものであり、図3(a) における一回目のレリーズ操作による動作シーケンスのうちのY/C生成,圧縮,およびカードライトが行われている期間(これは、1コマ目のレックビュー画面生成終了後から1コマ目のY/C生成,圧縮,およびカードライトの終了までの期間であり、一回目のレリーズ操作終了後から測定して3.5〜10秒に相当する期間である)に、二回目のレリーズ操作を行った場合の、動作を示している。
【0031】
ここで、前述したように、WB補正は単一処理動作であって、図3(b) の如くWB補正処理中にレリーズ割り込みが入って処理を一旦中断し中断データ(処理途中のデータ)をDRAM13のバッファメモリ13aに退避し再び中断箇所に続けてWB補正処理を行うこと(復帰)は比較的容易である。しかしながら、Y/C生成、圧縮,及びカードライトの各処理は同時並行的(マルチタスク的)に行う同時処理動作であって、これらの処理動作中にレリーズ割り込みが入って処理を一旦中断し中断データをDRAM13のバッファメモリ13aに退避し復帰する動作は、複雑な動作となりプログラム処理が困難である。そこで、その複雑な処理を避けるために、図3(c) では、Y/C生成、圧縮,及びカードライトの処理中にレリーズ割り込みが入った場合には、一旦これらの処理を中断し、その中断状態(経過状態)及び中断データはDRAM13のバッファメモリ13aに記憶した後、レリーズを受け付け、二回目のAF及び撮影を行った後に、処理途中の中断データはバッファメモリ13a及びメモリカード18から消去し、その後に1コマ目のY/C生成、圧縮,及びカードライトの処理を最初(Y/C生成の最初)からやり直すようにする。つまり、中断データをバッファメモリ13aからY/C生成回路15,圧縮回路16,およびカードI/F17に同時並行的に復帰して処理する複雑な処理が必要ない。さらに言えば、Y/C生成、圧縮,及びカードライトの処理を最初からやり直す方が、プログラム処理としては簡単になる。
【0032】
図3(c) では、一回目のレリーズ操作によって撮影が開始され、そして撮影した画像が液晶モニターに表示する為の処理(レックビュー−1)がなされた後、WB補正処理がなされ、さらに続けてY/C生成,圧縮,およびカードライトの処理が行われる期間のある時点に(例えば、一回目のレリーズ操作による撮影開始から9秒後に)、二回目のレリーズ操作の第1レリーズが行われている。この場合、コントロール回路20は二回目の第1レリーズを受け付け、前記の1コマ目のY/C生成,圧縮,およびカードライトの画像処理を一旦中断し中断状態(中断点及び中断データ)をDRAMのバッファメモリ13aに記憶するとともに、2コマ目のAFを行い、その後二回目の第2レリーズによって二回目の撮影を開始する。2コマ目の撮影完了後、処理途中の中断データをバッファメモリ13aから消去すると同時に中断することによって途中までメモリカード18に書き込まれたデータ(このカードライト中断データは、Y/C生成,圧縮,およびカードライトの各処理が同時並行的に行われるために、中断時にメモリカード18に記録されている)を消去し、再び1コマ目のY/C生成,圧縮,およびカードライトの処理を最初(Y/C生成の最初)からやり直す。1コマ目の画像処理がすべて終了すると、2コマ目の撮影画像のレックビュー画面生成(レックビュー−2)を行い、さらに2コマ目のWB補正処理を行い、さらに続けて2コマ目のY/C生成,圧縮,およびカードライトの処理を行い、画像処理作業をすべて完了する。
【0033】
このように1コマ目の画像処理中に2コマ目のレリーズ(撮影開始命令)がなされると、1コマ目の画像処理を中断して2コマ目のレリーズ(撮影開始命令)を受け付けて撮影を行い、2コマ目の新たに撮影した画像データをDRAMに記憶した後、前記の中断した1コマ目の画像処理に続けて続行するか或いは中断した処理を最初からやり直すことによって再開し、さらに続けて2コマ目の画像処理を行うことができる。ユーザーにとっては、一回目の画像処理中に二回目のレリーズがすぐに受け付けられるので、速写あるいは連写する場合に、待ち時間がなくなり非常に有用である。
【0034】
次に、図3(b) ,(c) に相当する速写シーケンスを実行するに必要な図1の回路動作を、図4および図5のフローチャートを参照して説明する。
【0035】
図4において、まず、電子カメラのパワースイッチ21がオンされているか否かを判断し(ステップS11)、パワースイッチオンならばレリーズスイッチ22がオンか否かを判断する(ステップS12)。レリーズスイッチオンならば、自動露出調整(AE),自動合焦点調整(AF)を行い(ステップS13,S14)、レリーズ割込みを禁止状態とする(ステップS15)。このレリーズ割込み禁止の状態で、画像の撮影及びその画像データのDRAM13への書込みを行い(ステップS16)、さらに液晶モニターに撮影画像を画面表示する為の処理(レックビュー)を行う(ステップS17)。そして、このレックビュー後にレリーズ割込みを許可状態として(ステップS18)、次に画像処理段階に入る。なお、レリーズ割込み許可後に、レリーズ割込みが入った場合は、後述の図5に示す処理に移行する。
【0036】
画像処理段階では、まず、DRAM13の画像データを読み出し、ホワイトバランス処理、Y/C生成、圧縮、およびカードライトの各処理を行う(ステップS19〜S23)。そして次に、未処理の撮影データがあるか否かを判断し(ステップS24)、未処理データがあれば、前述のステップS19に戻ってS19〜S23の画像処理ステップを繰り返す。ステップS24で、未処理データがなければ、レリーズ割込みを禁止状態とし(ステップS25)、レリーズスイッチ22がオンしたままか否かを判断し(ステップS26)、レリーズスイッチ22がオフしていれば、先のパワースイッチのオンを判定するステップS11に戻る。
【0037】
次に、前述のステップS18によるレリーズ割込み許可の後において、ステップS19〜S23の画像処理期間に二回目のレリーズ操作によるレリーズ割込みが入った場合の動作を、図5を参照して説明する。
【0038】
図4のステップS19〜S23の画像処理期間に二回目のレリーズ操作がなされると、図5の割込み処理ルーチンに移行する。まず、一回目の画像データについての画像処理作業を中断して、その中断点(ステップS19〜S23のいずれか)を状態検出回路19の検出結果に基づいてDRAM13のバッファ領域13aに記憶するとともに中断データをDRAM13のバッファ領域13aに退避(記憶)させる(ステップS31〜S33)。その後にはじめて二回目のレリーズ操作に基づくAE、AF、新たな2コマ目の画像の撮影、及び該撮影データのDRAM13への書込み、さらにはイメージ画面表示(レックビュー)を順次行う(ステップS34〜S37)。そして、先の中断点及び中断データをDRAM13のバッファ領域13aから読み出し(ステップS38)、一回目の画像処理作業における前記中断点を判断する(ステップS39)。中断点がWB補正処理であった場合は、中断データをWB調整回路14に戻して(図4のステップS20)作業を続行する。また、中断点がY/C生成、圧縮、およびカードライトの処理であった場合は、処理中の中断データを消去して(同時に、カードライト処理によってメモリカード18に書き込まれた記録途中のデータも消去する)、Y/C生成、圧縮、およびカードライトの処理を最初からやり直す(図4のステップS21の一回目のY/C生成、圧縮、およびカードライトの各処理に戻ってやり直す)。
【0039】
尚、以上述べた実施の形態では、撮像手段からの画像データを、画像データ符号化手段にて符号化して、第2のメモリに記録する構成となっているが、本発明はこのような構成に限定されず、撮像手段からの画像データを符号化することなくそのまま第2のメモリに記録する構成としてもよい。このように構成した場合には、コントロール回路20の制御によって、一回目の撮影開始命令に応答して撮影した画像データをメモリカード18へ記録中に、二回目の新たな撮影開始命令がなされたとき、状態記憶手段であるバッファメモリ13aに画像処理中のデータの中断点及びその画像処理中のデータを記憶した後、二回目の撮影を行いその新たに撮影した画像データを第1のメモリであるDRAM13の2コマ目のデータ領域に記憶し、その後、前記のバッファメモリ13aに記憶された中断する直前の動作状態(中断点及び中断データ)に基づいて前記の中断した画像記録動作を続行(再開)するように動作することになる。
【0040】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、複雑な回路構成を要することなく、撮影画の画像処理中であっても次の撮影を可能にできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の電子カメラの構成を示すブロック図。
【図2】図1におけるレリーズ操作後の画像データの流れを示す図。
【図3】図1の電子カメラによる速写シーケンスを説明する図。
【図4】図1の電子カメラで速写シーケンスを実行するに必要な回路動作を説明するフローチャート。
【図5】図1の電子カメラで速写シーケンスを実行するに必要な回路動作を説明するフローチャート。
【符号の説明】
11…CCD
12…A/D変換器
11と12…撮像手段
13…DRAM(第1のメモリ)
14…WB調整回路
15…Y/C生成回路
16…圧縮回路
14と15と16…画像データ符号化手段
13a…バッファメモリ(状態記憶手段)
17…カードI/F
18…メモリカード(第2のメモリ)
19…状態検出回路
20…コントロール回路
21…パワースイッチ
22…レリーズスイッチ(撮影開始命令スイッチ)
Claims (1)
- 被写体像を撮像して画像データを出力する撮像手段と、
上記画像データを記憶する第1のメモリと、
画像を表示する表示手段と、
上記画像データに対応した画像を上記表示手段に表示するための表示画像処理を行う表示画像処理手段と、
上記第1のメモリに記憶された上記画像データを第2のメモリに記録するための記録画像処理を行う記録画像処理手段と、
上記画像データに対する上記記録画像処理の実行中に上記撮像手段により新たに撮像が行われる場合には上記記録画像処理を中断し、この中断中に上記新たに撮像された画像データを上記第1のメモリに記憶した後に、上記中断した記録画像処理を完了するまで実行し、その後上記表示画像処理手段によって処理された新たに撮像された画像データを上記表示手段に表示するように制御する制御手段と、
上記記録画像処理を中断したときの中断状態を記憶する状態記憶手段と、
上記状態記憶手段に記憶した中断状態に基づいて、上記中断した記録画像処理を続行するか、または上記中断した記録画像処理の最初に戻って再実行するかを判断する判断手段と、
を具備したことを特徴とする電子カメラ。
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