JP4046429B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、横漏れ防止性に優れ、曲げ・ヨレが生じにくい、例えば生理用ナプキン、失禁者用パッド、外科用パッド等として使用される吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
横漏れ防止性に優れた吸収性物品としては、吸収層を分断したり、親水性材と疎水性材とを横方向に交互に配置して横方向の液拡散を抑制したものが種々提案されている。
【0003】
しかし、これら従来の吸収性物品は、ヨレ易かったり、装着感が悪かったり、また、構造が複雑なため製造が困難で、生産性に劣る。
【0004】
従って、本発明の目的は、ヨレが生じにくく、横方向への液の分断効果があり、横漏れ防止性に優れ、生産性も高くコストの低い吸収性物品を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、液透過性の表面シートと液不透過性の裏面シートの間に液保持性の吸収層を介在させてなる吸収性物品において、上記吸収層は、厚さが0.5〜5mmの縦長の吸収シートからなり、且つ該吸収層の左右両側には、それぞれ所定形状の開口部が設けられており、上記開口部において、上記表面シートと上記裏面シートとが接合されている吸収性物品を提供することにより上記目的を達成したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい1実施形態について説明する。
【0007】
本実施形態の吸収性物品としての生理用ナプキン1は、図1及び図2に示すように液透過性の表面シート2と液不透過性の裏面シート3の間に液保持性の吸収層4を介在させてなる。かかる構成は、従来公知の生理用ナプキンと同一構成である。また、表面シート2及び裏面シート3に使用される材料も従来公知のものと同様である。
【0008】
而して、本実施形態の生理用ナプキン1においては、図1〜3に示すように、吸収層4は、厚さtが0.5〜5mm、好ましくは1〜4mmで縦長の吸収シート40からなり、且つ該吸収層の左右両側には、それぞれ細帯状の開口部41が設けられており、開口部41において、表面シート2と裏面シート3とが接合されている。
【0009】
厚さtが0.5mm未満であると、吸収体全体の曲げ抵抗性が小さくヨレ易くなってしまい、5mmを超えると、開口部で表面シートと裏面シートとを接合するのに不都合となる。
【0010】
更に詳述すると、開口部41の長さLは、吸収層の長さL’の2/3以下であるのが、ヨレ防止の点から好ましく、1/3〜2/3であるのが更に好ましい。なお、開口部41は、吸収層の全長に亘って連続して存在する必要はなく、複数の帯状又は長方形状の開口を、不連続に且つ直線状に配置して形成しても良い。この場合、開口部41の長さLは、各開口の長さの総和となる。
【0011】
また、2つの開口部41の幅の合計(W1 +W2 )は、吸収層4の幅Wの1/3以下であるのが、吸収層に十分な吸収性を保たせる点から好ましく、1/10以上であるのが、幅方向の液拡散を分断する点から好ましい。本実施形態においてW1 とW2 とは同じ幅である。
【0012】
表面シートと裏面シートとが接合された接合部5の幅W3 は、開口部の幅W1 又はW2 の1/10〜4/5であるのが好ましく、1/5〜3/5であるのが更に好ましい。
【0013】
また、開口部41は、それらの長手方向両端縁41a,41aが、吸収層の長手方向両端縁4a,4aよりも内方に位置されている。また、吸収層4の左右両側において吸収層4の内方側を連結部43として形成された一対の舌片42,42を、連結部43を折曲部として吸収層4の内方側に折り畳んで形成されており、吸収層4の幅方向中央部に吸収シート40が積層されてなる層厚部44が形成されている。すなわち、層厚部44は、吸収シート40が2層に折り重ねられている。
【0014】
また、開口部41の座屈強度は、使用者に好適な柔軟性を提供するために、両開口部間に位置する吸収性物品の中央部の座屈強度の1/3以下とするのが好ましく、耐ヨレ防止性とのバランスを良好にしてヨレ防止性と柔軟性との両方をより良好に両立させるためには、1/15〜1/4とすることが好ましい。
【0015】
ここで、座屈強度は、下記のように測定される。
【0016】
試験片の調製;試験片1は、作成した生理用ナプキン(吸収性物品)を、開口部が幅方向中央に位置するように位置決めをして幅30mm×長さ150mmの長方形状に切り出して、作成する。
【0017】
試験片0は、吸収性物品の幅方向中央部が幅方向中央に位置するように、試験片1と同じ大きさの長方形状に切り出して、作成する。
【0018】
試験片1及び0は、それぞれ5枚づつ作成する。
【0019】
測定法;試験片の長手方向両端部同士を重合部分の幅が5mmとなるように重ね合わせて円筒を形成し、この円筒の上下2箇所をステープラーで、針の長さ方向が円筒の周方向に沿うように止めて、試験用円筒を得る。
【0020】
得られた試験用円筒を(株)東洋ボールドウィン製 テンシロン試験機「RTM25」を予め圧縮試験モードにセットし、試験用円筒の平行面(試験片の側縁)が上下方向となるようにセットし、速度10mm/minで圧縮して、円筒が座屈する際の最大応力を測定する。これを5枚の試験片のそれぞれについて行い、平均値を座屈強度とする。
【0021】
また、接合部5は、ナプキンの内方に向けて湾曲した形状となされている。本実施形態において接合部5は、ヒートシールにより接合されて形成されているが、これには限定されず、接着剤を介して接合することにより形成しても良い。なお、接合は、ヒートシールの他、ホットメルト粘着剤による固定や超音波シール等各種の手法を適宜用いることができる。
【0022】
また、開口部41の面積に対する接合部5の面積比(接合部の面積/開口部の面積)は、1/15〜1/3とするのが好ましく、1/10〜1/4とするのが更に好ましい。1/15以上とすることにより、接合部を外れないように強固に接合でき、液の拡散をより良好に防止できる。また、1/3以下とすることにより、開口部全体が薄い膜状に一体化することを回避でき、適度な柔らかさとヨレ防止性とを両立できる。
【0023】
本発明において特に好ましく用いられる吸収シート40としては、吸収紙や不織布、繊維をバインダー等でシート化したパルプシート、フラッフパルプ、及び繊維に高吸収性ポリマーを混合してシート状に形成したポリマーシート等が挙げられる。尚、繊維に高吸収性ポリマーを混合してシート状に形成したシートとしては、高吸収性ポリマーが層状に分散されているもの、三次元状に分散されているもののいずれも用いることができる。
【0024】
吸収シートを形成する材料としては、木材パルプ等のセルロース繊維、レーヨン、キュプラ等の再生セルロース繊維、ポリビニルアルコール繊維やポリアクリロニトリル繊維等の親水性合成繊維、若しくは、界面活性剤等で繊維表面を親水化したポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維、ポリエチレン/ポリエチレンテレフタレート複合繊維が好ましく、親水性が良好に維持される点からは、セルロース繊維がより好ましい。高吸収性ポリマーとしては、自重の20倍以上の液体を吸収・保持でき且つゲル化し得るものが好ましく、そのような例としては、デンプンや架橋カルボキシメチル化セルロース、ポリアクリル酸及びその塩並びにポリアクリル酸塩グラフト重合体等を挙げることができる。
【0025】
好ましいポリマーシートとしては、親水性繊維及び熱溶融性接着繊維または紙力補強剤並びに高吸収性ポリマーとから構成され、高吸収ポリマーは、該ポリマーシートが液体を吸収する吸収表面には存在せず、ポリマーシートの内部に分散配置されており、且つポリマーシートを構成する親水性繊維に接着し固定化されており、高吸収ポリマーの散布坪量は5〜300g/m2 であり、吸収シートの厚みが0.5〜2mmである吸収シートが挙げられる。
【0026】
本実施形態の吸収性物品としての生理用ナプキン1は、上述の如く構成されているので、吸収体を断片化せず、液の分断を行うことができ、しかも曲げやヨレに対して比較的強いため、液漏れ防止性、特に横漏れ防止性に優れる。しかも、開口部41において接合部5を有するため、横方向への排泄液の拡散防止性に優れ、ヨレにより吸収体同士が接触するのを防止できる。また、吸収層が特定厚さの吸収シートからなるため、曲げやヨレに対する抵抗性が特に大きく、更には、構造が簡易であるので製造も容易で生産性にも優れ、コストも低い。
【0027】
また、開口部41は、接合部5によって分割されているため、ナプキンがヨレて幅方向に縮んだ場合でも、吸収体が開口部で接触することがなく所定の液分断効果を発現できる。このため、開口部41の製品剛性はナプキン全体のヨレ抵抗性を損なわない範囲で低減可能で、これによって柔軟なナプキンを提供することが可能である。
【0028】
本実施形態の生理用ナプキン1は、吸収層4としての吸収シート40を図3に示すように、2つの細帯状の舌片42が形成されるように切り欠き、この舌片42を吸収層4の内方側に折り畳んで層厚部44を形成した後、常法に従って、表面シート2と裏面シート3とにより狭持固定することにより、得ることができる。
【0029】
尚、上述の説明においては、接合部5において表面シート2と裏面シート3とが直接接合されたものを例示して説明したが、吸収層と表面シートとの間に疎水性又は親水性の熱融着性繊維シートを設け、該熱融着性繊維シートを介在させて接合させ、接合部を形成しても良い。
【0030】
また、開口部以外の部位には、通常のプラッフパルプ等を配しても良い。
【0031】
また、層厚部44は、舌片42を折り重ねて(例えば3層となるように折って重ね合わせて)形成しても良い。
【0032】
【発明の効果】
本発明の吸収性物品は、横漏れ防止性に優れ、曲げ・ヨレが生じにくいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の吸収性物品としての生理用ナプキンの1実施形態を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1のX−X線断面図である。
【図3】図3は、図1に示す生理用ナプキンに用いられる吸収シートを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 生理用ナプキン
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収層
40 吸収シート
41 開口部
42 舌片
43 連結部(折曲部)
44 層厚部
5 接合部
Claims (4)
- 液透過性の表面シートと液不透過性の裏面シートの間に液保持性の吸収層を介在させてなる吸収性物品において、
上記吸収層は、厚さが0.5〜5mmの縦長の吸収シートからなり、且つ該吸収層の左右両側には、それぞれ所定形状の開口部が設けられており、
上記開口部において、上記表面シートと上記裏面シートとが接合されており、
上記開口部は、それぞれ吸収層の左右両側において該吸収層の内方側を連結部として形成された一対の舌片を、該連結部を折曲部として吸収層の内方側に折り畳んで形成されており、該吸収層の幅方向中央部に上記吸収シートが積層されてなる層厚部が形成されていることを特徴とする吸収性物品。 - 上記表面シートと上記裏面シートとが接合された接合部の幅は、上記開口部の幅の1/10〜4/5である請求項1記載の吸収性物品。
- 上記開口部の面積に対する上記接合部の面積比(接合部の面積/開口部の面積)は、1/15〜1/3である請求項1又は2記載の吸収性物品。
- 上記開口部の座屈強度は、両開口部間に位置する吸収性物品の中央部の座屈強度の1/3以下である請求項1〜3の何れかに記載の吸収性物品。
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