JP4046343B2 - ハンドカート - Google Patents
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Description
このような場合、搬送者は物品を積載したハンドカートごと持ち上げて登る、あるいは、ハンドカートから物品を取り外して別個に持って登っていたため、搬送者の肉体的負担となっていた。
また、上記段差運行手押車は、平坦路走行時は十字状支持桿のうち車軸連結横バーより上方に位置した部分は不使用状態となるため、該部分は嵩張り、また、見た目のまとまりが悪いという課題があった。
更にまた、上記段差運行手押車は、十字状支持桿が踏面及び蹴込に当接しながら回転するものであるため、支持桿端部に設けられた段差昇降車輪は支持桿の太さと同程度の外径のものしか採用できない。このような小径の車輪は平坦路走行時に細かな凹凸等に引っかかりやすく、走行性が良くないという課題もあった。
なお、上記タイヤは、階段等登行時には段差に係る角部が食い込みやすいように低めの空気圧とすることが好適であるのに対し、平坦路走行時は階段登行時より高めの空気圧とすることが好適であるため、空気圧の調整作業が必要であった。
このため、特許文献2の実施例に記載された荷物運搬用階段登行車両は、タイヤの空気圧調整装置を備えている。
即ち、階段等を登る際にタイヤの空気を抜き、そのまま平坦路を移動する場合、タイヤの接地面積が増えて抵抗が増すため、搬送者はハンドカートの牽引により多くの力を必要とする。
一方、階段等を登る際にタイヤの空気を抜き、平坦路を移動する際に再度タイヤに空気を入れる作業を毎回行うことは、手間である。
また、上記手間を解消するために、ハンドカートにタイヤの空気圧調整装置を設けた場合、ハンドカート全体の重量が増加し、また、製造行程が複雑化する。
本発明の目的は、簡易な構造でありながら、搬送者が階段等を登る際の肉体的負担を軽減し且つ平坦路でも走行性が良く、搬送者の安全性向上に役立つハンドカートを提供することにある。
第1の発明にあっては、
車輪を備えたハンドカートであって、
円形状の車輪の外周部分から中心方向に向けて等間隔で所要数の凹部が形成され、残部は接地面となっており、
上記凹部は階段の踏面と蹴込とで形成される角部を受け入れるよう形成されており、
残部の接地面は車輪の走行周面を構成し、走行時に走行周面が形成する軌跡は円形状をなすよう形成されていることを特徴とする、
ハンドカートである。
車輪を備えたハンドカートであって、
該車輪は外周の形状を変えることができるよう構成されていることを特徴とする、
ハンドカートである。
階段走行時には、階段の踏み面と蹴込とで形成される角部を受け入れる凹部が形成され、それ以外の時には外周が円形状をなすよう構成された車輪を備えていることを特徴とする、
ハンドカートである。
幅方向に配置された所要数の車輪構成部材を有し、該車輪構成部材をずらすことにより車輪の外周の形状を変えることができることを特徴とする、
ハンドカート用車輪である。
物品を搬送するハンドカートであって、ハンドルと、物品の載置部と、走行車輪を備えており、
各走行車輪は、略円盤状に形成された二以上の車輪構成部材を幅方向に配置して構成されており、
各走行車輪の外径は、階段等の蹴込の高さと同等または本質的に同等あるいは径大に形成されており、
各車輪構成部材の外周の所要箇所には、全幅または幅方向の一部にわたって階段等の角部が嵌入し係合するよう形成された複数の凹部が設けられ、各凹部間の外周部は接地面を構成し、
各接地面は車輪の走行周面を構成し、走行時に走行周面が形成する軌跡は円形状をなすよう形成されており、
車輪構成部材は、車軸を中心に所要角度回動可能に形成されており、
各車輪構成部材を回動させると、外周に形成された各凹部及び各接地面の組み合わせにより現れる走行車輪外周面の形状が変化し、
上記走行車輪外周面に係る一の形状は、各車輪構成部材に係る凹部が幅方向に互いに合致し、走行車輪外周において、断続的に凹部と接地面が連続する形状となり、
上記走行車輪外周面に係る他の形状は、各車輪構成部材に係る凹部と接地面を幅方向に互い違いに位置し、接地面が連続するまたは本質的に連続する形状となることを特徴とする、
ハンドカートである。
回動する各車輪構成部材を所要の位置で停止させるための手段が形成されていることを特徴とする、
第5の発明に係るハンドカートである。
走行車輪の逆回転防止または停止手段と、逆回転解除手段を備えていることを特徴とする、
第1、第2、第3、第5または第6の発明に係るハンドカートである。
走行車輪は左右一対であることを特徴とする、
第1、第2、第3、第5、第6または第7の発明に係るハンドカートである。
まず、ハンドカートの載置部に物品を載置する。
円形状の車輪の外周部分から中心方向に向けて等間隔で所要数の凹部が形成され、残部は接地面となっており、凹部は階段の踏面と蹴込とで形成される角部を受け入れるよう形成されており、残部の接地面は車輪の走行周面を構成し、走行時に走行周面が形成する軌跡は円形状をなすよう形成されていることを特徴とするハンドカートは、階段等を牽引して登る場合、走行車輪外周において切欠部と接地面が断続的に位置し、切欠部は階段の蹴込部を乗り越える際に角部に係合する、または係合しやすくなるので、走行車輪は滑落しにくい。
また、平坦路で牽引する場合、各走行車輪に係る各接地面が車輪の走行周面を構成し、走行時に走行周面が形成する軌跡は円形状をなし、接地面の連続性が保たれるので、平坦路に点在する小障害物に引っかかりにくくなる。
また、上記ハンドカートを平坦路で使用する時は、ハンドカートの各走行車輪の外周を円形状にすることにより、接地面の連続性が保たれて平坦路に点在する小障害物に引っかかりにくくなる。
また、上記ハンドカート用車輪を平坦路で使用する時は、該車輪構成部材をずらすことにより各走行車輪の外周が円形状に形成され、接地面の連続性が保たれて平坦路に点在する小障害物に引っかかりにくくなる。
回動する各車輪構成体を所要の位置で停止させるための手段が形成されているハンドカートにあっては、当該手段により各車輪構成体を所要の位置で停止させる。その後、搬送者が先に段差を登り、その後ハンドカートを牽引しながら階段を登る。
また、平坦路では、使用前に、走行車輪に係る車輪構成体を車軸を中心に所要角度回動させる。具体的には、各車輪構成体に係る凹部と接地面を幅方向に互い違いに位置させ、接地面が連続するまたは本質的に連続するように位置させる。
回動する各車輪構成体を所要の位置で停止させるための手段が形成されているハンドカートにあっては、当該手段により各車輪構成体を所要の位置で停止させる。その後、ハンドカートを牽引または押して、物品を搬送する。
また、蹴込を乗り越える際に、各車輪構成体の外周の所要箇所に設けられた全幅または幅方向の一部にわたる複数の凹部が階段等の角部と係合し、角部において走行車輪が滑落しにくい。
円形状の車輪の外周部分から中心方向に向けて等間隔で所要数の凹部が形成され、残部は接地面となっており、凹部は階段の踏面と蹴込とで形成される角部を受け入れるよう形成されており、残部の接地面は車輪の走行周面を構成し、走行時に走行周面が形成する軌跡は円形状をなすよう形成されていることを特徴とするハンドカートは、階段等を牽引して登る場合、走行車輪外周において切欠部と接地面が断続的に位置し、切欠部は階段の蹴込部を乗り越える際に角部に係合する、または係合しやすくなるので、走行車輪は滑落しにくい。このため、ハンドカートを使用する搬送者は、階段等においても安全に段差を登ることができ、且つ肉体的負担を軽減できる。
また、平坦路で牽引する場合、各走行車輪に係る各接地面が車輪の走行周面を構成し、走行時に走行周面が形成する軌跡は円形状をなし、接地面の連続性が保たれるので、平坦路に点在する小障害物に引っかかりにくくなる。このため、平坦路における走行性が良く、搬送者の肉体的負担を軽減できる。
また、上記ハンドカートを平坦路で使用する時は、ハンドカートの各走行車輪の外周を円形状にすることにより、接地面の連続性が保たれて平坦路に点在する小障害物に引っかかりにくくなる。このため、走行性が良く、搬送者の肉体的負担を軽減できる。
また、上記ハンドカート用車輪を平坦路で使用する時は、該車輪構成部材をずらすことにより各走行車輪の外周が円形状に形成され、接地面の連続性が保たれて平坦路に点在する小障害物に引っかかりにくくなる。このため、走行性が良く、搬送者の肉体的負担を軽減できる。
図2は本発明に係る第1の実施の形態に係るハンドカートの走行車輪部分を示す拡大説明図である。
図1及び図2を参照して、第1の実施の形態に係るハンドカート1aを説明する。
ハンドル111は円管を曲げて門形に形成している。なお、ハンドル111は、ハンドル111の両側部を所要位置から背面方向の斜め上方向に曲げてある。
各ガイド部材112は略四角柱状に形成されており、各角部に突起部が設けられている。なお、ハンドル111の各下端部と各ガイド部材112の上端部は固着されている。
横フレーム部材113は、ハンドル111とガイド部材112の各固着部分近傍間に横架して固着されている。また、横フレーム部材114は、各ガイド部材112の略中間部に横架して固着されている。
各レール部材122は四角筒状に形成されており、左右に相対するよう設けられている。各レール部材122は、前述の各ガイド部材112がその中にちょうど収まる大きさに形成されている。
各レール部材121の相対する面には、高さ方向略全長にわたり切欠部が設けられている。切欠部の幅は、横フレーム部材113及び114の太さとほぼ同様である。
横フレーム部材121は、各レール部材122の上端部に横架して固着されている。
走行車輪取付基部220は、板状体を上面視凵形曲げて形成されており、各側部に走行車輪2aが正対して設けられている。
本実施の形態において、走行車輪2aは、直径約28cmに形成されている。
走行車輪2aは、それぞれ独立して回転可能に設けられており、走行車輪間に車軸は通されていない。
走行車輪2aの外周には切欠部211が複数設けられている。
各切欠部211は、走行車輪2aの外周部の計8箇所に等間隔で設けられており、車軸を挟んで正対するよう位置している。
各切欠部211は、走行車輪2aの各外周面の全幅にわたって、側面視で凹部の底部分が90°の扇形の切り欠き部分を有している。
各接地面212は、走行車輪2aの走行周面を構成し、走行時に走行周面が形成する軌跡は円形状をなすよう形成されている。(図2、図3参照)
なお、係止爪221は、付勢手段により歯車213方向に対して付勢されているが、付勢手段の図示は省略する。
載置台310は長方形の板状体に形成されており、一方の長手部に軸受部320が設けられている。
軸受部320は、ハンドル体等取付基部120下方であって各レール部材120の間に挟まれた位置に設けられている。
載置部3は、図1で示す矢印の方向に軸動可能に設けられている。
図3は本発明に係る第1の実施の形態に係るハンドカートの使用状態説明図である。
図1ないし図3を参照して、ハンドカート1aの作用について説明する。
平坦路においては、従来のハンドカートと同様に、ハンドカートを牽引または押して、物品を搬送する。
また、直径約28cmに形成された走行車輪2aは、平坦路に点在する小障害物を乗り越えやすく、低段差等に嵌り込みにくい。更にまた、走行車輪2aはそれぞれ独立して回転可能であるため、方向転換の際に小回りが利く。
このため、平坦路における走行性が良く、搬送者の肉体的負担を軽減できる。
階段等は、蹴込部51と、踏面部52と、角部53から構成されており、蹴込51の高さは、一般的に約18〜25cmに形成されている。
ハンドカート1aは、各走行車輪2a外周において切欠部211と接地面212が断続的に位置し、切欠部211は階段の蹴込部51を乗り越える際に角部53に係合する、または係合しやすくなるので、走行車輪2は滑落しにくい。
また、直径約28cmに形成された走行車輪2は、蹴込51の高さと同等あるいは径大に形成されているため、階段の蹴込部51を乗り越えやすい。
このため、ハンドカート1を使用する搬送者は、階段等においても安全に段差を登ることができ、且つ肉体的負担を軽減できる。
なお、ハンドカート1aは、坂道においても上記と同様の作用により、搬送者の肉体的負担軽減および作業の安全性向上に貢献する。
図5は本発明に係る第2の実施の形態に係るハンドカートの走行車輪を示す拡大説明図、
図6は本発明に係る第2の実施の形態に係るハンドカートの走行車輪及び取着部分を示す拡大説明図である。
図4ないし図6を参照して、第2の実施の形態に係るハンドカートを説明する。
なお、ハンドル装置110とハンドル装置等取付基部120と載置部3については、第1の実施の形態に係るハンドカート1aと同等であるため、該当箇所の説明は省略し、同等の構造部分については、図1に係るハンドカート1aと同じ符号を付している。
走行車輪取付基部220は、板状体を上面視凵形曲げて形成されており、各側部に走行車輪2bが正対して設けられている。
走行車輪2bは、直径約28cmに形成され、それぞれ独立して回転可能に設けられており、走行車輪間に車軸は通されていない。
車輪構成体201,202は合成樹脂材により形成されている。
車輪構成体201,202は、互いに車軸を中心に回動可能であり、回動角度は22.5°である。
各切欠部211は、車輪構成体201,202の外周部の計8箇所に等間隔で設けられており、車軸を挟んで正対するよう位置している。
各切欠部211は、車輪構成体201,202の各外周面の全幅にわたって、側面視で凹部の底部分が90°の扇形の切り欠き部分を有している。
各接地面212は、走行車輪2bの走行周面を構成し、走行時に走行周面が形成する軌跡は円形状をなすよう形成されている。(図5及び図6参照)
回動停止手段230は、車輪構成体201,202の軸動角度が22.5°になるように形成されている。
係止ピン231の外側に露出した端部にはリング232が設けられている。
ばね233により、係止ピン231は車輪構成体202方向に付勢されている。
係合溝234は、係止ピン231が移動幅が0°から22.5°の位置になるよう形成されており、0°及び22.5°の位置に深孔を設け、該深孔間を浅孔で結んでいる。該深孔は、車輪構成体202まで届くよう形成されている。(図5及び図6参照)
図7は本発明に係るハンドカートを平坦路で使用した状態の説明図、
図8は本発明に係るハンドカートを階段で使用した状態の説明図である。
図4乃至図8を参照して、ハンドカート1bの作用について説明する。
平坦路での使用に際し、回動停止手段230のリング232を引き、係止ピン231の内部側先端部を係合溝234に係る浅孔に沿ってスライドさせながら、走行車輪2bに係る車輪構成体201,202を車軸を中心に回動させる。
具体的には、各車輪構成体201,202に係る切欠部211と接地面212が幅方向に互い違いに位置させる。(図5参照)
位置させた後、回動停止手段230のリング232から手を離せば、ばね233により付勢された係止ピン231の内部側先端部は、係合溝234に係る深孔に係合し、車輪構成体201,202の位置を固定する。
上記作業後、ハンドカート1bを牽引または押して、物品を搬送する。
このため、各接地面212は車輪の走行周面を構成し、走行時に走行周面が形成する軌跡は円形状をなし、接地面212の連続性が保たれるので、平坦路に点在する小障害物に引っかかりにくくなる。
また、直径約28cmに形成された走行車輪2bは、平坦路に点在する小障害物を乗り越えやすく、低段差等に嵌り込みにくい。更にまた、走行車輪2bはそれぞれ独立して回転可能であるため、方向転換の際に小回りが利く。
このため、平坦路における走行性が良く、搬送者の肉体的負担を軽減できる。
具体的には、車輪構成体201,202に係る各切欠部211と各接地面212が互いに幅方向に揃うよう合致させ、走行車輪2b外周において断続的に切欠部211と接地面212が連続するように位置させた後、回動停止手段230により車輪構成体201,202の位置を固定する。(図4、図8参照)
上記作業後、搬送者は先に階段等を登り、ハンドカート1bを牽引して登る。
また、直径約28cmに形成された走行車輪2bは、蹴込51の高さと同等あるいは径大に形成されているため、階段の蹴込部51を乗り越えやすい。
このため、ハンドカート1bを使用する搬送者は、階段等においても安全に段差を登ることができ、且つ肉体的負担を軽減できる。
このため、階段等の途中で停止する場合に、常に力を入れてハンドカートを牽引しておく必要がなく、搬送者の肉体的負担は軽減する。また、階段等の下方向に逆走することを防止できるため、搬送者の作業中の安全性も向上する。
なお、ハンドカート1bは、坂道においても上記と同様の作用により、搬送者の肉体的負担軽減および作業の安全性向上に貢献する。
また、本実施の形態では、車輪構成体の回動角度は22.5°であるが、この数値に限定するものではなく、切欠部の数等に合わせて適宜設定すればよい。
1b ハンドカート
110 ハンドル装置
111 ハンドル
112 ガイド部材
113 横フレーム部材
114 横フレーム部材
120 ハンドル装置等取付基部
121 横フレーム部材
122 レール部材
2a 走行車輪
2b 走行車輪
201 車輪構成体
202 車輪構成体
211 切欠部
212 接地面
213 歯車
220 走行車輪取付基部
221 係止爪
230 回動停止手段
231 係止ピン
232 リング
233 ばね
234 係合溝
3 載置部
310 載置台
320 軸受部
4 荷物
51 蹴込部
52 踏面部
53 角部
Claims (1)
- ハンドル装置(110)と、ハンドル装置等取付基部(120)と、一対の走行車輪(2b)と、各走行車輪(2b)が取り付けられた走行車輪取付基部(220)と、載置部(3)を備えたハンドカート(1b)であって、
上記ハンドル装置(110)は、ハンドル(111)と、一対のガイド部材(112)と、横フレーム部材(113、114)により構成されており、
上記ハンドル(111)は、円管を曲げて門形にし、その両側部を所要位置から背面方向の斜め上方向に曲げて形成しており、
各ガイド部材(112)は、各角部に突起部が設けられた略四角柱状に形成され、その上端部がハンドル(111)の各下端部と固着されており、
一の横フレーム部材(113)はハンドル(111)とガイド部材(112)の各固着部分近傍間に横架して固着され、他の横フレーム部材(114)は各ガイド部材(112)の略中間部に横架して固着されており、
上記ハンドル装置等取付基部(120)は、横フレーム部材(121)と、一対のレール部材(122)により構成されており、
上記各レール部材(122)は、各ガイド部材(112)がその中にちょうど収まる大きさの四角筒状であって左右に相対するよう設けられ、各レール部材(121)の相対する面には高さ方向略全長にわたり切欠部が設けられ、該切欠部の幅はハンドル装置(110)の横フレーム部材(113,114)の太さとほぼ同様であり、
横フレーム部材(121)は、各レール部材(122)の上端部に横架して固着されており、
各走行車輪(2b)は、直径28cmであって、合成樹脂材により形成された車輪構成体(201,202)を備えており、
上記車輪構成体(201,202)は、タイヤを縦半分にした形状であって互いの平面部が向かい合うよう対称に配置され、互いに車軸を中心に22.5°回動可能であって、その外周部には切欠部(211)が設けられており、
上記各切欠部(211)は、車輪構成体(201,202)外周部の計8箇所に等間隔に設けられ、車軸を挟んで正対するよう位置しており、車輪構成体(201,202)の各外周面の全幅にわたった側面視扇形の切欠部は底部分が90°の側面視扇形に形成されており、
各切欠部(211)の間に挟まれた外周面は接地面(212)として走行車輪(2b)の走行周面を構成し、走行時に走行周面が形成する軌跡は円形状をなすよう形成されており、
走行車輪(2b)の外側に位置する車輪構成体(201)には、車輪構成体(201,202)の軸動角度が22.5°になるよう形成された回動停止手段(230)が設けられており、
上記回動停止手段(230)は、係止ピン(231)と、係止ピン(231)の外側に露出した端部に設けられたリング(232)と、係止ピン(231)を車輪構成体(202)方向に付勢するばね(233)と、係合溝(234)を備え、
上記係合溝(234)は、係止ピン(231)が移動幅が0°から22.5°の位置になるよう形成され、0°及び22.5°の位置に車輪構成体(202)まで届くよう形成された深孔を設け、該深孔間を浅孔で結んで形成されており、
上記走行車輪取付基部(220)は、板状体を上面視凵形曲げて形成され、ハンドル装置等取付基部(120)下部の背面側に設けられ、その各側部に走行車輪(2b)が正対してそれぞれ独立して回転可能であって、走行車輪間に車軸を通さないよう設けられており、
走行車輪(2b)の走行車輪取付基部(220)側には係止爪(221)と歯車(213)が設けられており、
上記歯車(213)は、各歯が円周方向に突設し順回転方向側に下り傾斜した側面視山形に形成され、係止爪(221)と係合可能に形成されており、
上記係止爪(221)は、走行車輪取付基部(220)側部と走行車輪(2b)の間に設けられ、その一端は走行車輪取付基部(220)に軸支して取着され、他端は歯車(213)と係合し、付勢手段により歯車(213)方向に対して付勢することで走行車輪(2b)の逆回転防止又は停止し、歯車(213)から係止爪(221)を解除することで逆回転を可能としており、
載置部(3)は、載置台(310)と軸受部(320)により構成されており、
載置台(310)は長方形の板状体であって、一方の長手部に軸受部(320)が設けられており、
軸受部(320)は、ハンドル体等取付基部(120)下方であって各レール部材(120)の間に挟まれた位置に設けられており、
載置台(310)は、水平方向乃至垂直方向に軸動可能であって、水平方向に倒した時はハンドル体等取付基部(120)と側面視直角となり、垂直方向に起こした時はハンドル体等取付基部(120)と側面視平行となるよう設けられていることを特徴とする、
ハンドカート。
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