JP4046189B2 - ケラチン繊維を染色するための薬剤及び方法 - Google Patents

ケラチン繊維を染色するための薬剤及び方法 Download PDF

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Description

本発明の対象は、(i)少なくとも1種の2‐ベンゾチアゾリノン‐ヒドラゾン誘導体と(ii)少なくとも1種のキノン式化合物との配合物を含有した、ケラチン繊維(例えば絹、羊毛又は毛髪、特に人間の頭髪)を染色するための薬剤、並びにこのような薬剤を使用したケラチン繊維の染色方法である。
毛髪染色剤は、染色を行う前の毛髪の色と、要望される最終結果に応じて、主に、酸化染色剤又は色調剤(Toenungen)の領域に細分化されている。酸化毛髪染色は、大きなグレー部分を覆うのに非常に適しており、この際、グレー部分が50%までである場合に使用される酸化染色剤は、一般に酸化色調剤(oxidative Toenungen) と呼ばれ、一方、グレー部分が50%を越える場合や「ヘラー染色(Hellerfaerben)」する場合に使用される酸化染色剤は、一般にいわゆる酸化染料(oxidative Farben)と呼ばれる。直接染料は、主に、非酸化染色剤(いわゆる色調剤)中に含有される。いくつかの直接染料(例えばニトロ染料)は、その大きさが小さいために毛髪内に浸透し、少なくとも外側領域においては、直接染色する。このような色調剤は、非常に髪に優しく、しかも、一般には6〜8回の毛髪洗滌に耐える。又、直接染料も同様に、特定の濃淡(Nuance)を生じさせるためや、色を濃くするために酸化染色剤中にしばしば添加される。
EP‐OS第0848942号 DE‐OS第4335624号 EP‐PS第0460996号
更に、上記の特許文献には既に、ベンゾキノン類と、アミノ基及び/又はヒドロキシ基を含む化合物とを主剤とした染色システムが開示されてきた。
しかしながら、これまでに知られている染色システムは、染色剤について挙げられている必要条件をすべての点で満たすことができない。それゆえ、温和な条件の下で、濃度が高く、しかも優しい着色が達成できる染色剤についての大きな要望が今もなお存在している。
今ここに、驚くべきことに、(i)2‐ベンゾチアゾリノン‐ヒドラゾン誘導体の少なくとも1種と、(ii)少なくとも1種のキノン式化合物との配合物を使用することによって、温和な条件下での優しい方法で、黄色から茶色に至るまでの色調範囲の濃い着色が達成できることが見い出された。
それゆえ、本発明の対象は、例えば羊毛、絹、木綿又は毛髪、特に人間の頭髪などの繊維を染色するための薬剤(A)であって、当該薬剤が、2つの成分(A1)と(A2)を混合することによって製造され、前記成分(成分A1)が、少なくとも1種の下記式(I)の2‐ベンゾチアゾリノン‐ヒドラゾン誘導体又はその生理学的に温和な塩:
Figure 0004046189
〔上式において、R1及びR2は同じものであっても異なるものであっても良く、独立して互いに水素、ハロゲン原子(F、Cl、Br、I)、(C1 ‐C4 )‐アルキル基、ハロゲン原子(F、Cl、Br、I)によって置換された(C1 ‐C4 )‐アルキル基、(C1 ‐C4 )‐アルコキシ基、スルホ基、スルファモイル基、カルボキシ基、ニトロ基、アセトアミド基又はNRa b ‐基を示し、この際、前記残基Ra 及びRb は同じものであっても異なるものであっても良く、独立して互いに水素、(C1 ‐C6 )‐アルキル基、カルボ環式又はヘテロ環式の、置換された又は置換されていない芳香族性結合を示すか、あるいは、Ra とRb が窒素原子と一緒に飽和又は不飽和の置換された又は置換されていないヘテロ環式の(C3 ‐C6 )‐残基(例えばイミダゾリジノ‐、ピペリジノ‐、ピロリジノ‐、ピラゾリジノ‐、ピペラジノ‐又はモルホリノ‐基)を形成するか、あるいは、R1とR2は、残りの分子と一緒にヘテロ環式又はカルボ環式の、置換された又は置換されていない環システムを形成し、
R3は、(C1 ‐C4 )‐アルキル基、ハロゲン原子(F、Cl、Br、I)によって置換された(C1 ‐C4 )‐アルキル基、スルホ‐(C1 ‐C4 )‐アルキル基、アセチル基、ホルミル基、置換された又は置換されていないベンジル基、イソ環状又はヘテロ環状結合である〕
を含有し、しかも、前記成分(A2)が、少なくとも1種の下記式(II)のオルト‐キノン又は下記式(III)のパラ‐キノン:
Figure 0004046189
〔上式において、R4、R5、R6及びR7は、独立して互いに水素、塩素、臭素、フッ素、ヒドロキシ基、直鎖又は分枝した(C1 ‐C6 )‐アルキル残基、直鎖又は分枝したモノヒドロキシ‐(C1 ‐C6 )‐アルキル残基、直鎖又は分枝したポリヒドロキシ‐(C2 ‐C6 )‐アルキル残基、直鎖又は分枝した(C1 ‐C6 )‐アルコキシ残基、直鎖又は分枝したモノ‐(C1 ‐C6 )‐アルコキシ‐(C1 ‐C6 )‐アルキル残基、直鎖又は分枝したポリ‐(C1 ‐C6 )‐アルコキシ‐(C2 ‐C6 )‐アルキル残基、(C1 ‐C2 )‐アルキレンジオキシ基、スルホ基、シアノ基、直鎖又は分枝したアミノ‐(C1 ‐C6 )‐アルキル残基、アミノ基‐NRa b 基であり、この際、前記残基Ra 及びRb は同じものであっても異なるものであっても良く、独立して互いに水素、(C1 ‐C6 )‐アルキル基、カルボ環式又はヘテロ環式の、置換された又は置換されていない芳香族性結合を示すか、あるいは、Ra とRb が窒素原子と一緒に飽和又は不飽和の置換された又は置換されていないヘテロ環式の(C3 ‐C6 )‐残基(例えばイミダゾリジノ‐、ピペリジノ‐、ピロリジノ‐、ピラゾリジノ‐、ピペラジノ‐又はモルホリノ‐基)を形成するか、あるいは、前記式(II)のo‐キノン類におけるR4とR5及び/又はR6とR7又はR5とR6、又は、前記式(III)のp‐キノン類におけるR4とR5、及び/又はR6とR7がそれぞれ、残りの分子と一緒にヘテロ環式又はカルボ環式の、置換された又は置換されていない環を形成する〕
を含有することを特徴とする。
前記式(I)の化合物としては、下記の2‐ベンゾチアゾリノン‐ヒドラゾン誘導体が好ましい。
3‐メチル‐2‐ベンゾチアゾリノン‐ヒドラゾン‐塩酸塩、
3‐エチル‐2‐ベンゾチアゾリノン‐ヒドラゾン‐塩酸塩、
3‐フェニル‐2‐ベンゾチアゾリノン‐ヒドラゾン‐塩酸塩、及び
3‐ベンジル‐2‐ベンゾチアゾリノン‐ヒドラゾン‐塩酸塩であり、この際、3‐メチル‐2‐ベンゾチアゾリノン‐ヒドラゾン‐塩酸塩が特に好ましい。
前記の式(I)の化合物は、一部は市販品で入手することができる。しかしながら、これらの化合物は、文献から公知の合成方法、例えばDE‐PS第1049381号、JP‐OS第51−019767号又はDD‐PS第114415号に記載される方法と同様の方法によっても製造可能である。
前記式(II)のオルト‐キノン類としては、下記のものが好ましい。
4,5‐ジメトキシ‐3,5‐シクロヘキサジエン‐1,2‐ジオン、5(5H),6(6H)‐ジオキソ‐1,3‐ベンゾジオキソール、2,3‐ジヒドロ‐1,4‐ジメチル‐3‐ヒドロキシ‐1H‐インドール‐5,6‐ジオン、2,3‐ジヒドロ‐3‐ヒドロキシ‐4‐メトキシ‐1‐メチル‐1H‐インドール‐5,6‐ジオン、3,5‐ジ(1,1‐ジメチルエチル)‐3,5‐シクロヘキサジエン‐1,2‐ジオン、2,3‐ジヒドロ‐3‐ヒドロキシ‐1‐メチル‐1H‐インドール‐5,6‐ジオン、3,4,5,6‐テトラクロロ‐3,5‐シクロヘキサジエン‐1,2‐ジオン、4,5‐ジメトキシ‐3,6‐ジフェニル‐3,5‐シクロヘキサジエン‐1,2‐ジオン、4,5‐ジ(フェニルアミノ)‐3,5‐シクロヘキサジエン‐1,2‐ジオン、カコテリン、3,4‐ジヒドロ‐3,4‐ジオキソ‐1‐ナフタリンスルホン酸‐アンモニウム塩、4‐メトキシ‐1,2‐ナフタリンジオン、1,2‐ナフタリンジオン、1,2‐ナフタリンジオン‐4‐スルホン酸‐ナトリウム塩、4‐アミノ‐1,2‐ナフタリンジオン‐水和物(2:1)及び9,10‐フェナントレンキノン。この場合において、以下のオルト‐キノン類が特に好ましい。4,5‐ジメトキシ‐3,5‐シクロヘキサジエン‐1,2‐ジオン、5(5H),6(6H)‐ジオキソ‐1,3‐ベンゾジオキソール、2,3‐ジヒドロ‐1,4‐ジメチル‐3‐ヒドロキシ‐1H‐インドール‐5,6‐ジオン、3,5‐ジ(1,1‐ジメチルエチル)‐3,5‐シクロヘキサジエン‐1,2‐ジオン、3,4,5,6‐テトラクロロ‐3,5‐シクロヘキサジエン‐1,2‐ジオン、カコテリン、1,2‐ナフタリンジオン、1,2‐ナフタリンジオン‐4‐スルホン酸‐ナトリウム塩、4‐アミノ‐1,2‐ナフタリンジオン‐水和物(2:1)及び9,10‐フェナントレンキノン。
前記式(III)のパラ‐キノン類としては、下記のものが好ましい。
1,4‐ベンゾキノン、2‐メチル‐1,4‐ベンゾキノン、2‐tert‐ブチル‐1,4‐ベンゾキノン、2‐フェニル‐1,4‐ベンゾキノン、2,5‐ジメチル‐1,4‐ベンゾキノン、2,6‐ジメチル‐1,4‐ベンゾキノン、2‐メチル‐5‐(1‐メチルエチル)‐1,4‐ベンゾキノン、2,5‐ジ‐tert‐ブチル‐1,4‐ベンゾキノン、2,6‐ジ‐tert‐ブチル‐1,4‐ベンゾキノン、2,5‐ジフェニル‐1,4‐ベンゾキノン、2,3,5,6‐テトラメチル‐1,4‐ベンゾキノン、2‐メトキシ‐1,4‐ベンゾキノン、2‐メトキシ‐5‐メチル‐1,4‐ベンゾキノン、2,5‐ジメトキシ‐1,4‐ベンゾキノン、2,6‐ジメトキシ‐1,4‐ベンゾキノン、2,3‐ジメトキシ‐5‐メチル‐1,4‐ベンゾキノン、2,6‐ジメトキシ‐5‐メチル‐1,4‐ベンゾキノン、2,5‐ジヒドロキシ‐1,4‐ベンゾキノン、2,5‐ジヒドロキシ‐3‐メチル‐1,4‐ベンゾキノン、2,5‐ジヒドロキシ‐3‐メトキシ‐6‐メチル‐1,4‐ベンゾキノン、2,5‐ジヒドロキシ‐3,6‐ジフェニル‐1,4‐ベンゾキノン、3‐ヒドロキシ‐2‐メトキシ‐5‐メチル‐1,4‐ベンゾキノン、2‐ヒドロキシメチル‐6‐メトキシ‐1,4‐ベンゾキノン、2,3,5,6‐テトラヒドロキシ‐1,4‐ベンゾキノン、2‐ブロモ‐1,4‐ベンゾキノン、2‐クロロ‐1,4‐ベンゾキノン、2‐フルオロ‐1,4‐ベンゾキノン、2‐ブロモ‐5‐メチル‐1,4‐ベンゾキノン、2,5‐ジブロモ‐1,4‐ベンゾキノン、2,5‐ジブロモ‐3,6‐ジフェニル‐1,4‐ベンゾキノン、2,5‐ジブロモ‐3‐メチル‐6‐(1‐メチルエチル)‐1,4‐ベンゾキノン、2‐クロロ‐6‐メチル‐1,4‐ベンゾキノン、2,5‐ジクロロ‐1,4‐ベンゾキノン、2,6‐ジクロロ‐1,4‐ベンゾキノン、2,5‐ジクロロ‐3,6‐ジメチル‐1,4‐ベンゾキノン、2,3‐ジクロロ‐5,6‐ジシアノ‐1,4‐ベンゾキノン、3,6‐ジオキソ‐シクロヘキサ‐1,4‐ジエン‐1,2‐ジカルボニトリル、2,5‐ジクロロ‐3,6‐ジオキソ‐シクロヘキサ‐1,4‐ジエン‐1,4‐ジカルボニトリル、2,5‐ジクロロ‐3,6‐ジヒドロキシ‐1,4‐ベンゾキノン、2,5‐ジクロロ‐3,6‐ジメチルアミノ‐1,4‐ベンゾキノン、2,3,5,6‐テトラブロモ‐1,4‐ベンゾキノン、2,3,5,6‐テトラクロロ‐1,4‐ベンゾキノン、2,3,5,6‐テトラフルオロ‐1,4‐ベンゾキノン、2‐アミノ‐5‐メチル‐1,4‐ベンゾキノン、5‐アミノ‐2‐クロロ‐1,4‐ベンゾキノン、2,5‐ジ((2‐ヒドロキシエチル)‐アミノ)‐1,4‐ベンゾキノン、2,5‐ジアミノ‐3,6‐ジクロロ‐1,4‐ベンゾキノン、1,4‐ナフタリンジオン、5,8‐ジヒドロキシ‐1,4‐ナフタリンジオン及び1H‐インドール‐4,7‐ジオン。この場合において、以下のパラ‐キノン類が特に好ましい。1,4‐ベンゾキノン、2‐メチル‐1,4‐ベンゾキノン、2,5‐ジフェニル‐1,4‐ベンゾキノン、2,5‐ジヒドロキシ‐1,4‐ベンゾキノン、2,3,5,6‐テトラヒドロキシ‐1,4‐ベンゾキノン、2,5‐ジ((2‐ヒドロキシエチル)‐アミノ)‐1,4‐ベンゾキノン、1,4‐ナフタリンジオン、5,8‐ジヒドロキシ‐1,4‐ナフタリンジオン及び1H‐インドール‐4,7‐ジオン。
前記式(I)の化合物と、前記式(II)又は(III)のオルト‐又はパラ‐キノン類は、一般的には互いに分離して貯蔵され、使用する直前に互いに混合される。しかしながら、前記式(I)の化合物と、前記式(II)又は(III)のオルト‐又はパラ‐キノン類が固体の形態である場合には、これらは一緒に充填することができ、使用の準備ができた前記染色剤(A)は、使用する直前に、前記式(I)の化合物と前記式(II)又は(III)のオルト‐又はパラ‐キノン類を、水又は、当該薬剤の残りの成分を含有した液体調合物と混合することによって製造可能である。
更に本発明の染色剤は、前記式(I)の化合物、並びに前記式(II)のオルト‐キノン類及び/又は前記式(III)のパラ‐キノン類の他に、前記成分(A2)並びに使用の準備ができた前記調合物(A)中に、必要に応じて更に追加して、カチオン性及びアニオン性の染料、分散染料、アゾ染料、キノン染料及びトリフェニルメタン染料のグループからの、通常の、生理学的に危険性のない直接染料を含有することができる。
このような直接染料は、前記成分(A2)中に、約0.02〜20重量%、好ましくは0.2〜10重量%の総量にて添加することができ、この際、前記成分(A1)と(A2)との混合によって得られる、使用の準備ができた染色剤(A)中に存在する直接染料の総量は、約0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%である。
前記の本発明の染色剤は、一般的には前記成分(A1)と(A2)の混合物から成り、即ち、当該薬剤は、前記式(I)の化合物を含有した染色キャリヤー物質(A1)と、前記式(II)/(III)のキノン式化合物を含有した、もう一つの染色キャリヤー物質(A2)とから成る。
前記式(I)の化合物、並びに前記式(II)のオルト‐キノン類及び/又は前記式(III)のパラ‐キノン類は、各染色キャリヤー物質(成分(A1)及び成分(A2))中にそれぞれ約0.02〜20重量%、好ましくは約0.2〜10重量%の総量にて含有され、この際、使用の準備ができた前記染色剤(A)中には、前記式(I)の化合物、並びに前記式(II)のオルト‐キノン及び/又は前記式(III)のパラ‐キノンがそれぞれ約0.01〜10重量%、好ましくは約0.1〜5重量%の総量にて含有されている。
前記成分(A1)及び(A2)、並びに使用の準備ができた前記染色剤(A)についての調合形態は、例えば溶液(特に水性又は水‐アルコール性の溶液)、クリーム、ゲル又はエマルジョンとすることができる。これらの調合物は、前記式(I)の化合物と前記式(II)のオルト‐キノン類及び/又は前記式(III)のパラ‐キノン類と、このような調合物において通常の添加物との混合物を意味している。
溶液、クリーム、エマルジョン、ゲル又はエアゾール泡において、染色剤中に通常使用される添加物は、例えば、水、低級脂肪アルコール(例えばエタノール、n‐プロパノールおよびイソプロパノール)又はグリコール(例えばグリセリン及び1,2‐プロパンジオール)などの溶剤、更には、アニオン性、カチオン性、両性若しくは非イオン性界面活性物質の属からの湿潤剤又は乳化剤(例えば脂肪アルコールスルフェート、オキシエチル化脂肪アルコールスルフェート、アルキルスルホネート、アルキルベンゼンスルホネート、アルキルトリメチルアンモニウム塩、アルキルベタイン、オキシエチル化脂肪アルコール、オキシエチル化ノニルフェノール、脂肪酸アルカノールアミド、オキシエチル化脂肪酸エステルなど)、更に、増粘剤(例えば、高級脂肪アルコール、澱粉またはセルロース誘導体)、香料、毛髪用前処理剤、コンディショニング剤、毛髪用柔軟剤、保存剤、更に、ワセリン、パラフィンオイルおよび脂肪酸、並びに他の保護剤(例えば、カチオン性樹脂、ラノリン誘導体、コレステリン、パントテン酸およびベタイン)などである。上記の成分は、このような目的において通常の量にて使用され、例えば、湿潤剤及び乳化剤は(それぞれ前記成分(A1)又は(A2)に対して)約0.5〜30重量%の濃度であり、増粘剤は(それぞれ前記成分(A1)又は(A2)に対して)約0.1〜25重量%の量であり、保護剤は(それぞれ前記成分(A1)又は(A2)に対して)約0.1〜5.0重量%の濃度である。
使用の準備ができた前記染色剤(A)並びに前記染色キャリヤー物質(A1)及び(A2)のpH値はそれぞれ、約3〜12、好ましくは約4〜10であり、この際、使用の準備ができた前記染色剤(A)のpH値は、一般的には、前記成分(A1)と前記成分(A2)を混合する際に調整される。染色を行うのに要望される前記成分(A1)及び(A2)並びに使用の準備ができた前記染色剤(A)のpH値に調整するには、必要に応じて、水酸化アルカリ、水酸化アルカリ土類、酢酸アルカリ(特に酢酸ナトリウム)、酢酸アルカリ土類、炭酸アルカリ又は炭酸アルカリ土類(特に炭酸ナトリウム)などのアルカリ化剤、又は乳酸、酢酸、酒石酸、リン酸、塩酸、クエン酸、アスコルビン酸及びホウ酸などの酸を使用しても良い。
使用の準備ができた前記染色剤は、使用する直前に、(必要に応じてアルカリ化剤又は酸を添加して)前記成分(A1)と(A2)を混合することによって製造され、その後、繊維(特に人間の頭髪)上に塗布される。望まれる色の濃さに応じて、この混合物を、約5〜60分間、好ましくは約15〜30分間、約20〜50℃、特に約30〜40℃の温度にて作用させる。引き続いて、この繊維を水で濯ぎ、必要に応じてシャンプーを用いて洗滌し、その後、乾燥させる。
本発明のもう一つの対象は、前記成分(A1)の薬剤と、前記成分(A2)の薬剤と、並びに必要に応じて、pH値を調整するための薬剤(アルカリ化剤又は酸)とから成る多成分‐キットである。もちろん、前記成分(A1)及び(A2)の薬剤は、使用する直前に互いに混合される複数の単一成分から成るものであっても良い。同様に、その第1成分が、前記式(I)の化合物と、前記式(II)のオルト‐キノン類及び/又は前記式(III)のパラ‐キノン類、及び必要に応じて更に別の一般的な粉末状の化粧品用添加物を含有した粉末とから成り、しかも、その第2成分が、水又は液体状の化粧用調合物である2成分‐キットも可能である。しかしながら、特に好ましいものは、前記成分(A1)の薬剤と前記成分(A2)の薬剤とから成る2成分‐キットである。
本発明による前記染色剤は、繊維、特にケラチン繊維(例えば人間の頭髪など)の、温和で、均一で耐久性のある着色を達成し、この際、黄色から赤色及び茶色がかった黒色の染色色調までの幅広い着色範囲が可能である。
以下の実施例は、本発明の対象をさらに詳細に説明するものであり、これら実施例に限定されるものではない。
実施例1〜17
成分(A1)
デシルポリグルコース(プランタレン(登録商標)2000)、
・ 水溶液 4.0g
エチレンジアミノテトラ酢酸‐二ナトリウム塩‐水和物 0.2g
エタノール 5.0g
3‐メチル‐2‐ベンゾチアゾリノン‐ヒドラゾン‐
塩酸塩‐水和物 0.59g
表1に記載されたエタノール‐添加 Yg
脱イオン化された水 添加して100gとなる量

成分(A2)
表1に記載されたオルト‐又はパラ‐キノン Xg
室温(20〜25℃)で又は、僅かに加温(35〜40℃)して、前述の成分を均質に互いに混合する。この使用の準備ができた染色剤(A)のpH値は、必要な場合には、苛性ソーダ溶液、炭酸ナトリウム、アンモニア又はクエン酸を用いて、下記の表1に記載された値に調整する。
上記の使用の準備ができた毛髪染色剤を毛髪上に塗布し、ブラシを用いて均一に分配する。40℃にて30分間の作用時間の後、この毛髪を生ぬるい水を用いて濯ぎ流し、その後、乾燥させる。
オルト‐又はパラ‐キノン類の添加量、並びにこのようにして得られた着色が、以下の表1に要約されている。
本願の実施例において測定されたL* * * ‐色測定値は、ミノルタ社の色測定装置、タイプクロマメーターIIを用いて測定された。この場合において、L‐値は、明るさであり(即ち、L‐値が小さいほど色濃度が大きくなり)、一方、a‐値は、赤成分についての尺度である(即ち、a‐値が大きいほど赤成分が大きくなる)。b‐値は、色の青成分についての尺度であり、この際、青成分が大きいほどb‐値は負となる。
Figure 0004046189
Figure 0004046189

Claims (12)

  1. 2つの成分(A1)及び(A2)を混合することにより製造される、繊維を染色するための薬剤(A)であって、前記成分(A1)が少なくとも1種の下記式(I)の2‐ベンゾチアゾリノン‐ヒドラゾン誘導体又はその塩酸塩
    Figure 0004046189
    〔上式において、R1及びR2は同じものであっても異なるものであっても良く、独立して互いに水素、ハロゲン原子、(C1 ‐C4 )‐アルキル基、ハロゲン原子によって置換された(C1 ‐C4 )‐アルキル基、(C1 ‐C4 )‐アルコキシ基、スルホ基、スルファモイル基、カルボキシ基、ニトロ基、アセトアミド基又はNRa b ‐基を示し、この際、前記残基Ra 及びRb は同じものであっても異なるものであっても良く、独立して互いに水素、(C1 ‐C6 )‐アルキル基、カルボ環式又はヘテロ環式の、置換された又は置換されていない芳香族性結合を示すか、あるいは、Ra とRb が窒素原子と一緒に飽和又は不飽和の置換された又は置換されていないヘテロ環式の(C3 ‐C6 )‐残基を形成するか、あるいは、R1とR2は、残りの分子と一緒にヘテロ環式又はカルボ環式の、置換された又は置換されていない環システムを形成し、
    R3は、(C1 ‐C4 )‐アルキル基、ハロゲン原子によって置換された(C1 ‐C4 )‐アルキル基、スルホ‐(C1 ‐C4 )‐アルキル基、アセチル基、ホルミル基、置換された又は置換されていないベンジル基、イソ環状又はヘテロ環状結合である〕
    を含有し、しかも、前記成分(A2)が、少なくとも1種の下記式(II)のオルト‐キノン又は下記式(III )のパラ‐キノン:
    Figure 0004046189
    〔上式において、R4、R5、R6及びR7は、独立して互いに水素、塩素、臭素、フッ素、ヒドロキシ基、直鎖又は分枝した(C1 ‐C6 )‐アルキル残基、直鎖又は分枝したモノヒドロキシ‐(C1 ‐C6 )‐アルキル残基、直鎖又は分枝したポリヒドロキシ‐(C2 ‐C6 )‐アルキル残基、直鎖又は分枝した(C1 ‐C6 )‐アルコキシ残基、直鎖又は分枝したモノ‐(C1 ‐C6 )‐アルコキシ‐(C1 ‐C6 )‐アルキル残基、直鎖又は分枝したポリ‐(C1 ‐C6 )‐アルコキシ‐(C2 ‐C6 )‐アルキル残基、(C1 ‐C2 )‐アルキレンジオキシ基、スルホ基、シアノ基、直鎖又は分枝したアミノ‐(C1 ‐C6 )‐アルキル残基、アミノ基‐NRa b 基であり、この際、前記残基Ra 及びRb は同じものであっても異なるものであっても良く、独立して互いに水素、(C1 ‐C6 )‐アルキル基、カルボ環式又はヘテロ環式の、置換された又は置換されていない芳香族性結合を示すか、あるいは、Ra とRb が窒素原子と一緒に飽和又は不飽和の置換された又は置換されていないヘテロ環式の(C3 ‐C6 )‐残基を形成するか、
    あるいは、前記式(II)のo‐キノン類におけるR4とR5及び/又はR6とR7又はR5とR6、又は、前記式(III)のp‐キノン類におけるR4とR5、及び/又はR6とR7がそれぞれ、残りの分子と一緒にヘテロ環式又はカルボ環式の、置換された又は置換されていない環を形成する〕
    を含有することを特徴とする繊維染色用薬剤。
  2. 前記式(I)の2‐ベンゾチアゾリノン‐ヒドラゾン誘導体又はその塩酸塩が、3‐メチル‐2‐ベンゾチアゾリノン‐ヒドラゾン‐塩酸塩、3‐エチル‐2‐ベンゾチアゾリノン‐ヒドラゾン‐塩酸塩、3‐フェニル‐2‐ベンゾチアゾリノン‐ヒドラゾン‐塩酸塩、及び3‐ベンジル‐2‐ベンゾチアゾリノン‐ヒドラゾン‐塩酸塩から選ばれたものであることを特徴とする請求項1に記載の薬剤。
  3. 前記式(II)のオルト‐キノンが、4,5‐ジメトキシ‐3,5‐シクロヘキサジエン‐1,2‐ジオン、5(5H),6(6H)‐ジオキソ‐1,3‐ベンゾジオキソール、2,3‐ジヒドロ‐1,4‐ジメチル‐3‐ヒドロキシ‐1H‐インドール‐5,6‐ジオン、2,3‐ジヒドロ‐3‐ヒドロキシ‐4‐メトキシ‐1‐メチル‐1H‐インドール‐5,6‐ジオン、3,5‐ジ(1,1‐ジメチルエチル)‐3,5‐シクロヘキサジエン‐1,2‐ジオン、2,3‐ジヒドロ‐3‐ヒドロキシ‐1‐メチル‐1H‐インドール‐5,6‐ジオン、3,4,5,6‐テトラクロロ‐3,5‐シクロヘキサジエン‐1,2‐ジオン、4,5‐ジメトキシ‐3,6‐ジフェニル‐3,5‐シクロヘキサジエン‐1,2‐ジオン、4,5‐ジ(フェニルアミノ)‐3,5‐シクロヘキサジエン‐1,2‐ジオン、カコテリン、3,4‐ジヒドロ‐3,4‐ジオキソ‐1‐ナフタリンスルホン酸‐アンモニウム塩、4‐メトキシ‐1,2‐ナフタリンジオン、1,2‐ナフタリンジオン、1,2‐ナフタリンジオン‐4‐スルホン酸‐ナトリウム塩、4‐アミノ‐1,2‐ナフタリンジオン‐水和物(2:1)及び9,10‐フェナントレンキノンから選ばれたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の薬剤。
  4. 前記式(III)のパラ‐キノンが、1,4‐ベンゾキノン、2‐メチル‐1,4‐ベンゾキノン、2‐tert‐ブチル‐1,4‐ベンゾキノン、2‐フェニル‐1,4‐ベンゾキノン、2,5‐ジメチル‐1,4‐ベンゾキノン、2,6‐ジメチル‐1,4‐ベンゾキノン、2‐メチル‐5‐(1‐メチルエチル)‐1,4‐ベンゾキノン、2,5‐ジ‐tert‐ブチル‐1,4‐ベンゾキノン、2,6‐ジ‐tert‐ブチル‐1,4‐ベンゾキノン、2,5‐ジフェニル‐1,4‐ベンゾキノン、2,3,5,6‐テトラメチル‐1,4‐ベンゾキノン、2‐メトキシ‐1,4‐ベンゾキノン、2‐メトキシ‐5‐メチル‐1,4‐ベンゾキノン、2,5‐ジメトキシ‐1,4‐ベンゾキノン、2,6‐ジメトキシ‐1,4‐ベンゾキノン、2,3‐ジメトキシ‐5‐メチル‐1,4‐ベンゾキノン、2,6‐ジメトキシ‐5‐メチル‐1,4‐ベンゾキノン、2,5‐ジヒドロキシ‐1,4‐ベンゾキノン、2,5‐ジヒドロキシ‐3‐メチル‐1,4‐ベンゾキノン、2,5‐ジヒドロキシ‐3‐メトキシ‐6‐メチル‐1,4‐ベンゾキノン、2,5‐ジヒドロキシ‐3,6‐ジフェニル‐1,4‐ベンゾキノン、3‐ヒドロキシ‐2‐メトキシ‐5‐メチル‐1,4‐ベンゾキノン、2‐ヒドロキシメチル‐6‐メトキシ‐1,4‐ベンゾキノン、2,3,5,6‐テトラヒドロキシ‐1,4‐ベンゾキノン、2‐ブロモ‐1,4‐ベンゾキノン、2‐クロロ‐1,4‐ベンゾキノン、2‐フルオロ‐1,4‐ベンゾキノン、2‐ブロモ‐5‐メチル‐1,4‐ベンゾキノン、2,5‐ジブロモ‐1,4‐ベンゾキノン、2,5‐ジブロモ‐3,6‐ジフェニル‐1,4‐ベンゾキノン、2,5‐ジブロモ‐3‐メチル‐6‐(1‐メチルエチル)‐1,4‐ベンゾキノン、2‐クロロ‐6‐メチル‐1,4‐ベンゾキノン、2,5‐ジクロロ‐1,4‐ベンゾキノン、2,6‐ジクロロ‐1,4‐ベンゾキノン、2,5‐ジクロロ‐3,6‐ジメチル‐1,4‐ベンゾキノン、2,3‐ジクロロ‐5,6‐ジシアノ‐1,4‐ベンゾキノン、3,6‐ジオキソ‐シクロヘキサ‐1,4‐ジエン‐1,2‐ジカルボニトリル、2,5‐ジクロロ‐3,6‐ジオキソ‐シクロヘキサ‐1,4‐ジエン‐1,4‐ジカルボニトリル、2,5‐ジクロロ‐3,6‐ジヒドロキシ‐1,4‐ベンゾキノン、2,5‐ジクロロ‐3,6‐ジメチルアミノ‐1,4‐ベンゾキノン、2,3,5,6‐テトラブロモ‐1,4‐ベンゾキノン、2,3,5,6‐テトラクロロ‐1,4‐ベンゾキノン、2,3,5,6‐テトラフルオロ‐1,4‐ベンゾキノン、2‐アミノ‐5‐メチル‐1,4‐ベンゾキノン、5‐アミノ‐2‐クロロ‐1,4‐ベンゾキノン、2,5‐ジ((2‐ヒドロキシエチル)‐アミノ)‐1,4‐ベンゾキノン、2,5‐ジアミノ‐3,6‐ジクロロ‐1,4‐ベンゾキノン、1,4‐ナフタリンジオン、5,8‐ジヒドロキシ‐1,4‐ナフタリンジオン、及び1H‐インドール‐4,7‐ジオンから選ばれたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の薬剤。
  5. 前記薬剤が、前記式(I)の2‐ベンゾチアゾリノン‐ヒドラゾン誘導体、並びに前記式(II)のオルト‐キノン類及び/又は前記式(III)のパラ‐キノン類を、前記成分(A1)又は成分(A2)に対してそれぞれ0.02〜20重量%の総量で含有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の薬剤。
  6. 前記薬剤が更に、カチオン性及びアニオン性の染料、分散染料、ニトロ染料、アゾ染料、キノン染料及びトリフェニルメタン染料から成るグループより選ばれた生理学的に危険のない直接染料を、0.02〜20重量%含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の薬剤。
  7. 前記の使用の準備ができた染色剤(A)が、3〜12のpH値を有していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の薬剤。
  8. 前記薬剤が毛髪染色剤であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の薬剤。
  9. 使用する直前にアルカリ化剤又は酸を添加して2つの成分(A1)と(A2)を混合することにより使用の準備ができた染色剤(A)を調合し、その後、毛髪上に塗布し、20〜50℃の温度にて5〜60分間の作用時間の後、当該毛髪を水で濯ぎシャンプーで洗浄し、その後、乾燥を行う毛髪の染色方法において、2つの成分(A1)と(A2)を混合することにより得られる前記請求項1〜8のいずれか1項に記載される染色剤(A)を使用することを特徴とする毛髪の染色方法。
  10. 前記請求項1〜8のいずれか1項に記載される成分(A1)の薬剤と、前記請求項1〜8のいずれか1項に記載される成分(A2)の薬剤とpH値を調整するための薬剤とから成ることを特徴とする、毛髪を染色するための多成分‐キット。
  11. 使用する直前に、アルカリ化剤又は酸を添加して2つの成分(A1)と(A2)を混合することにより使用の準備ができた染色剤(A)を調合し、その後、毛髪上に塗布し、20〜50℃の温度にて5〜60分間の作用時間の後、当該毛髪を水で濯ぎ、その後、乾燥を行う毛髪の染色方法において、2つの成分(A1)と(A2)を混合することにより得られる前記請求項1〜8のいずれか1項に記載される染色剤(A)を使用することを特徴とする毛髪の染色方法。
  12. 前記請求項1〜8のいずれか1項に記載される成分(A1)の薬剤と、前記請求項1〜8のいずれか1項に記載される成分(A2)の薬剤とから成ることを特徴とする、毛髪を染色するための多成分‐キット。
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