JP4044394B2 - 手摺壁構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に建築物内部において、玄関等に配置される吹抜け空間の上階床の縁部や、階段踊り場に採用され、強度が安定しているとともに構築の作業性に優れた手摺壁構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、建築物において、作業効率化と品質安定を目的とし、外壁、床、屋根などにパネルを用いるパネル工法が多用されている。
【0003】
手摺壁の構築においても、同様にパネル工法が普及している。即ち図7に示すように、矩形状の手摺壁パネル51を床面52に釘打ち、ボルト止め、接着などにより固定し、更に該手摺壁パネル51、51の間に手摺化粧材53を金物(図示せず)で固定することにより、手摺壁パネル51と手摺化粧材53を連続的に配置固定して、手摺壁を構築している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この種パネル工法の手摺壁では、手摺化粧材53を手摺壁パネル51、51間で金物により固定しているため、例えば手摺にもたれ掛かる人の体重等の負荷は直接手摺化粧材53が負担することになり、必ずしも強度が充分でない手摺化粧材53が変形することもあり、強度が不安定になるという問題がある。
【0005】
このような問題を解決するために、手摺化粧材53の外周に比較的大きな断面となる補強用フレームを設けることが行われいるが、意匠性が重要な手摺化粧材53の外観を損ねる。また剛性の高い手摺化粧材53の中から選択することも考えられるが、選択肢の限定により多用なニーズに対応できないという問題がある。
【0006】
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、強度が安定しているとともに構築の作業性に優れた手摺壁構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のうち請求項1記載の発明は、床の縁部に手摺壁パネルを固定して構成する手摺壁構造において、間隔を隔てて固定した手摺壁パネル間の上位に支持杆を架設するとともに下位に土台を取付け、支持杆と土台の間に手摺化粧材を固定し、更に支持杆の上部には笠木を装着することを特徴としている。
【0008】
また請求項1記載の発明は、手摺壁パネルの上端部に具えた縦溝に、支持杆端部の垂直片を嵌合して、手摺壁パネル間に支持杆を架設することを特徴とする。
【0009】
また請求項2記載の発明は、手摺壁パネルの一対の縦溝に、支持杆端部の一対の垂直片を嵌合することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
本発明の手摺壁構造は、図1及び図2に示すように、床1の縁部に固定した手摺壁パネル2と手摺壁パネル2間に取付られる手摺化粧材5とから成る。
【0011】
手摺壁パネル2は、高さ60cm〜100cm、幅90cm〜180cmの大きさに形成され、矩形矩形状の枠体の両面に表面板を具えた所謂フラッシュパネル構造を採る。枠体の材料としては、ラワン、杉、松、檜等の木材、押出し成形した人口木材、合成樹脂、セメント成形品、ロール加工で折り曲げ成形した薄鋼板等を使用できる。表面板は木材、合板、合成樹脂板、金属板等を採用し、或いは石膏ボード、ラワン合板等の下地に、塩化ビニルシート、紙、布等化粧層を接着した積層板も採用しうる。該表面板は接着、釘、ビス等の手段により枠体に固定される。
【0012】
手摺壁を吹き抜け空間に設置する場合には、手摺壁パネル2は上階床から成る床1の縁部にボルト(図示せず)で固定される。又手摺壁を階段手摺として設置する場合には、手摺壁パネル2は、階段踊り場から成る床1の縁部に固定される。ボルト以外の固定手段、例えば釘止め、接着、金物による固定等も適宜使用しうる。
【0013】
手摺壁パネル2は、図1及び図2に示すように、間隔を隔てて固定され、該手摺壁パネル2の間において、その上位には支持杆3を架設するとともに、その下位には土台4を取付ける。
【0014】
支持杆3は、図5に示すように、軽量溝型鋼からなる杆本体21と、その両端に溶接された取付片22、22から成る。杆本体21には、そのウェブとフランジに取付孔23を所定間隔で多数穿孔する。
【0015】
取付片22は、図4に示すように、矩形状の直立片24の一側下縁から水平な下片25を一体に延設し、他側方の上縁から下片25と同じ側に水平に上片26を一体に延設して形成される。尚、上片26には一対の取付孔27を穿孔する。そして該取付片22の下片25を杆本体21のウェブ両端に溶接して、支持杆3を形成する。
【0016】
手摺壁パネル2の側部上面には、図1及び図3に示すように、凹部28が形成され、更に該凹部28の一側には、垂直な縦溝7がこれに連続して形成される。そして、支持杆3の取付片22の直立片24の外方から成る垂直片8を、縦溝7に嵌合することにより、支持杆3は手摺壁パネル2間に架設される。このように支持杆3は、垂直な溝に対する嵌合により支持されるために、手摺壁の面方向に働く、例えば手摺壁にもたれる人の体重等による支持杆3に対する負荷は、手摺壁パネル2により確実に支持される。また支持杆3の取付は、垂直片8と縦溝7の嵌合により行うため作業性は良好となる。更に、例えば床1の不陸、手摺壁パネル2の寸法誤差や取付位置の誤差等により、手摺壁パネル2と支持杆3の相互位置に誤差が生じた場合であっても、嵌合位置の調整により容易にこれを吸収しうる。
【0017】
前記手摺壁パネル2の凹部28の深さは、支持杆3の取付片22の上片26の厚さと略同じ寸法に形成されており、上片26に穿孔された取付孔27に嵌合した釘により固定することにより、手摺壁パネル2と上片26が面一になる。
【0018】
土台4は、図1、2に示すように、手摺壁パネル2の間隔に等しい長さの断面矩形の長尺材からなり、その材料としてラワン、杉、松、檜等の木材、押出し成形した人口木材等を採用する。また土台4は手摺壁パネル2と同厚に形成され、手摺壁パネル2間で床1に釘止め、接着、金物等により固定される。
【0019】
手摺化粧材5は、手摺壁の意匠性を高めたり、透明や半透明のガラス板、プラスチック板の採用により透光性を確保したり、或いは有孔板や格子の採用により通気性を確保する目的で配置する。本実施態様では、図1に示すように、白木のフレームを具えたスモークガラスから成る手摺化粧材5を採用している。該手摺化粧材5は、手摺壁パネル2、支持杆3及び土台4に対し釘止めすることにより固定される。又一対の手摺化粧材5相互も釘止めにより連結する。
【0020】
図1に示すように、前記支持杆3の軽量溝型鋼からなる杆本体21に、ラワン、杉、松、檜等の木材、押出し成形した人口木材等からなる支持杆3の内幅と略同幅の下地木29を嵌合し、杆本体21のフランジの取付孔23に嵌挿した釘で固定する。
【0021】
手摺壁パネル2及び支持杆3の上面に、笠木6を接着、両面テープ等により取付ける。該笠木6は上面が幅方向に湾曲した長尺材であり、その材料としては、ラワン、杉、松、檜等の木材、押出し成形した人口木材、合成樹脂、アルミニウム、ステンレス等が使用できる。手摺壁パネル2が直行して交差する隅部分には平面視略L字状の役物30を使用する。支持杆3に対しては下地木29を介して笠木6を取付ける。笠木6により手摺壁パネル2及び支持杆3は連結されて、手摺壁全体の強度が向上する。
【0022】
図2に示すように、手摺化粧材5の周囲には、その両側から上枠31a、下枠31b、縦枠31c及び中間枠31dから成る化粧枠31が装着される。化粧枠31は、化粧シート貼り合板をVカット工法で折り曲げ成形して製作されるが、この他アルミニウム、合成樹脂の押出し成形品、樹脂被覆鋼板、ステンレススチールの成形品等も採用しえる。化粧枠31は、手摺化粧材5、手摺壁パネル2、支持杆3及び土台4の表面に酢酸ビニル系接着剤、両面テープ、化粧釘等による固定される。
【0023】
縦枠31cは手摺化粧材5と手摺壁パネル2の継目箇所を被覆し、他方中間枠31dは手摺化粧材5同士の継目箇所を被覆している。そして各々のフランジ上端には、上枠31aとの干渉を回避するための切欠き32が設けられる。上枠31aはL字状に形成され、縦枠31cと中間枠31d間において、手摺化粧材5と支持杆3の継目箇所を被覆し、笠木6に連続する。下枠31bは、上枠31aと同様、L字状に形成され、手摺化粧材5と土台4の継目箇所を被覆する。そして下枠31bの端部と中間に、各々縦枠31c、中間枠31dとの干渉を回避するための端切欠き33、中切欠き34が設けられる。
【0024】
図6は、本発明の異なる実施態様を示しており、手摺壁パネル2の側部上面に形成した凹部28の両側部に、一対の垂直な縦溝7を形成している。他方支持杆3の取付片22は、上記一対の縦溝7の間隔と同幅に位置する一対の垂直片8が形成されている。そして、一対の垂直片8を、一対の縦溝7に嵌合することにより、支持杆3を手摺壁パネル2間に一層安定した強度で架設しうるものであり、従って手摺壁全体の強度も一層向上する。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、上位の支持杆と下位の土台で手摺化粧材を支持するので手摺化粧材は安定して取付られるとともに、例えば手摺にもたれ掛かる人の体重等手摺に対する負荷は支持杆がこれを堅固に支持するので、手摺化粧材に対しては負担が無く、従って如何なる材質も採用しえる。又負荷がかからない為手摺化粧材が変形することも決してない。更には手摺壁パネル相互が支持杆で連結されるので、手摺壁全体として強度が安定する。
【0026】
また請求項1記載の発明では、手摺壁パネルの上端部に具えた縦溝に、支持杆端部の垂直片を嵌合するので、手摺にもたれ掛かる人の体重等のような、支持杆に対し直行方向に負荷する外力は、嵌合部を介して手摺壁パネルにより確実に支持される。また支持杆の取付作業が簡単確実になしえ、更には、嵌合位置の調整により支持杆の取付け位置の設定及び調整が確実容易になしえる。
【0027】
また請求項3記載の発明のように、手摺壁パネルの一対の縦溝に、支持杆端部の一対の垂直片を嵌合することにより、取付け強度が一層安定し、手摺壁全体の強度が一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を例示する分解斜視図である。
【図2】その異なる状態を示す分解斜視図である。
【図3】その要部を示す拡大図である。
【図4】取付片を示す斜視図である。
【図5】支持杆を示す説明図である。
【図6】本発明の異なる実施形態の要部を示す拡大図である。
【図7】従来技術を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 床
2 手摺壁パネル
3 支持杆
4 土台
5 手摺化粧材
6 笠木
7 縦溝
8 垂直片
Claims (2)
- 床の縁部に手摺壁パネルを固定して構成する手摺壁構造において、間隔を隔てて固定した手摺壁パネル間の上位に支持杆を架設するとともに下位に土台を取付け、支持杆と土台の間に手摺化粧材を固定し、更に支持杆の上部には笠木を装着するとともに、
手摺壁パネルの上端部に具えた縦溝に、支持杆端部の垂直片を嵌合して、手摺壁パネル間に支持杆を架設することを特徴とする手摺壁構造。 - 手摺壁パネルの一対の縦溝に、支持杆端部の一対の垂直片を嵌合することを特徴とする請求項1記載の手摺壁構造。
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