JP4043401B2 - 各装置の動作状態を記憶する機能を有する冷蔵庫 - Google Patents
各装置の動作状態を記憶する機能を有する冷蔵庫 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、冷蔵庫に関し、特に冷蔵庫の各装置の動作状態を記憶することが可能な冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、冷蔵庫に故障が発生したときに、その故障の原因解明を容易にする方法として、冷蔵庫の各装置の動作状態を所定時間ごとに検出し、時系列に動作状態の履歴を記憶する動作記憶装置を備え、各装置の動作状態が異常となった場合、ランプなどを点灯させて、異常が発生した旨を利用者に知らせる冷蔵庫が知られている。たとえば、特開平7−239165号公報および特開平8−271110号公報に開示の冷蔵庫である。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−239165号公報
【0004】
【特許文献2】
特開平8−271110号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平7−239165号公報および特開平8−271110号公報に開示の冷蔵庫においては、各装置の動作状態の履歴を記憶装置に記憶するため、多くの記憶容量を確保する必要があり、コスト高につながっていた。
【0006】
また、故障した冷蔵庫の修理方法としては、不良が発生した装置を特定し、その装置を交換することが、一般に行なわれている。そこで、故障を修理するためには、各装置の動作状態の履歴が無くても、異常が発生した装置を特定できれば十分であった。
【0007】
また、各装置の動作状態は、一時的に異常となるが、その後、動作状態が正常になり、そのまま動作し続ける場合が多々ある。たとえば、冷凍室内のファンに霜が付着して、ファンが回転しない場合に、ファンモータの動作状態は異常となる。その後、除霜ヒータが動作して、ファンに付着した霜が除かれた場合は、ファンモータは正常に動作するため、動作状態が正常となる。
【0008】
このような一時的な異常は、軽微な異常であるため、冷蔵庫の装置を交換する必要がある故障とは関係がない。修理する場合は、異常な状態が継続している重大な故障のみを知ることが重要であった。しかし、特開平7−239165号公報および特開平8−271110号公報に開示の冷蔵庫においては、軽微な異常を含めた全ての異常な状態を記憶しているため、冷蔵庫を修理するサービスマンは、全ての異常情報から、重大な異常と軽微な異常とを、履歴情報を分析して判断しなければならなかった。
【0009】
さらに、従来の冷蔵庫では、軽微な異常でも、ランプを点灯させて利用者に異常である旨を知らせたため、修理するためにサービスマンが訪れたときには、正常な状態に戻っているという不具合があった。
【0010】
この発明の目的は、メモリコストを低減するとともに、冷蔵庫の単位装置の状態を確実に記憶することにより、故障原因を容易に特定することが可能な冷蔵庫を提供することができる。
【0011】
この発明の他の目的は、単位装置の重大な故障原因を容易に特定することが可能な冷蔵庫を提供することができる。
【0012】
さらに、この発明の他の目的は、冷蔵庫の利用者に、重大な故障が生じたことが知らせることができる。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するためにこの発明のある局面によれば、冷蔵庫は、単位装置の状態の変化を検出する検出手段を備え、検出手段は、単位装置ごとに、検出した現状の状態を記憶する揮発性の第1の記憶手段を含み、単位装置ごとに、正常および異常のうちいずれか1つの状態を記憶する結果保持エリアと、異常の状態から正常の状態に復帰後の正常な状態の継続時間を記憶するための判定時間エリアとを関連付けて有する不揮発性の第2の記憶手段と、検出手段により状態の変化が検出された場合であって、結果保持エリアに記憶されている状態が正常の場合に、結果保持エリアに異常の状態を記憶させ、検出手段により状態の変化が検出された場合であって、結果保持エリアに記憶されている状態が異常の場合には、検出手段により正常の状態が所定時間継続して検出されたことを条件に、結果保持エリアに正常の状態を記憶させる制御手段とを備える。
【0014】
この発明に従えば、検出手段は単位装置の状態の変化を検出する。検出手段が状態の変化を検出した場合であって、結果保持エリアに記憶されている状態が異常の場合には、制御手段は、正常の状態が所定時間継続して検出されたことを条件に、結果保持エリアに正常の状態を記憶させる。冷蔵庫に故障が発生した場合は、利用者がコンセントを抜き差しし、再び冷蔵庫を稼動させることが多々ある。そこで、単位装置ごとに1つの状態を記憶する結果保持エリアを有する第2の記憶手段は、不揮発性だから、冷蔵庫の電源が切断された後でも、検出された状態が記憶されている。その結果、第2の記憶手段に記憶した内容を参照することにより、異常があった単位装置を特定することが可能となる。また、結果保持エリアには、単位装置ごとに1つの状態のみを記憶するため、少ない容量で済むためコスト高を抑えることが可能となる。
【0016】
また、制御手段は、過去に異常の状態があり、その後、検出手段により正常の状態が所定時間継続した場合は、結果保持エリアに正常の状態を記憶する。その結果、第2の記憶手段に記憶されている内容を参照することにより、異常の状態から正常の状態には変化しない重大な故障が生じたことを知ることができる。
【0017】
好ましくは、外部からの電源供給が切断されたことを検知する電源切断検知手段と、制御手段および第2の記憶手段に電源を供給する電源供給手段とをさらに備え、
制御手段は、電源切断検知手段により電源供給が切断されたことが検知されると直ちに結果保持エリアに変化後の状態を記憶させる。
【0018】
この発明に従えば、外部からの電源供給が切断されたことを検知する電源切断検知手段と、制御手段および第2の記憶手段に電源を供給する電源供給手段とを備える。制御手段は、電源切断検知手段により電源供給が切断されたことが検知されると直ちに結果保持エリアに変化後の状態を記憶させる。その結果、第2の記憶手段は、電源の供給が停止する直前に検出手段が検出した状態を確実に記憶することが可能となる。
【0019】
好ましくは、予め定められた認証コードの入力を受付ける認証コード受付手段と、認証コードが入力されたことに応じて、第1の記憶手段に記憶された状態と、結果保持エリアに記憶されている状態とを出力する出力手段とを備える。
【0020】
この発明に従えば、予め定められた認証コードの入力を認証コード受付手段により受付ける。認証コードが入力されたことに応じて、第1の記憶手段に記憶された状態と、結果保持エリアに記憶されている状態とを出力する。その結果、検出手段により検出された状態と、結果保持エリアに記憶されている状態とを必要とする特定の者にだけに出力し、必要としない冷蔵庫の利用者には出力しないことが可能となる。
【0021】
好ましくは、結果保持エリアに所定時間継続して異常の状態が記憶されている場合に、単位装置に異常が発生した旨を報知する報知手段を含む。
【0022】
この発明に従えば、結果保持エリアに所定時間継続して異常の状態が記憶されている場合に、単位装置に異常が発生した旨を報知する。その結果、異常の状態が所定時間継続した場合は、単位装置に異常が発生した旨を報知するため、利用者は、単位装置の重大な故障などを知ることが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。なお、図中において同一符号は、同一または相当する部材を示す。従って、重複する説明は繰り返さない。
【0024】
[第1の実施の形態]
図1は、冷蔵庫の外観を示す図である。図1を参照して、冷蔵庫100は、ドアの前面に報知部104を備える。報知部104は、後述する各装置の動作状態を表示する液晶画面などである。
【0025】
図2は、冷蔵庫100の単位装置の状態を記憶する装置の構成を示すブロック図である。図2を参照して、冷蔵庫100は、冷蔵庫100の全体を制御する制御部101と、各装置107〜112が装置制御部101の命令に従って正しく動作したか否かを判断する検出部102と、各装置107〜112の動作状態を記憶する不揮発性の記憶装置であるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-only Memory)103と、コンプレッサ107などの各装置107〜112を含む装置部106と、EEPROM103が記憶する内容を報知する報知部104とを含む。
【0026】
装置部106は、コンプレッサ107と、ファンモータ108と、ヒータ109と、サーミスタ110と、除霜ヒータ111と、ドアスイッチ112とを含む。
【0027】
各装置107〜112は制御部101および検出部102と接続される。コンプレッサ107は、冷蔵庫100の冷蔵室または冷凍室の内部の温度を低下させる。ファンモータ108は、コンプレッサなどを冷却するためのファンを回転させる。ヒータ109は、冷蔵室または冷凍室の内部の温度を上昇させる。サーミスタ110は、冷蔵室または冷凍室の内部の温度を検知する。除霜ヒータ111は、冷蔵室または冷凍室の内部に蓄積した霜を除去するためのヒータである。ドアスイッチ112は、冷蔵室または冷凍室のドアの開閉を検知するためのスイッチである。
【0028】
検出部102は、制御部101および各装置107〜112と接続され、各装置が装置制御部101の命令に従って正しく動作したか否かを判断し、判断結果を検出部102に含まれる揮発性のRAM(Random Access Memory)105に書き込む。
【0029】
判断結果は、検出部102が、装置制御部101の命令に従って各装置107〜112が正しく動作したと判断した場合は「正常」であり、制御部101の命令に従って正しく動作しなかったと判断した場合は「異常」である。
【0030】
RAM105は、判断結果を記憶する判断結果エリア105aおよび一時保持エリア105bとを含む。
【0031】
判断結果エリア105aは、各装置が動作するたびに、各装置ごとに、検出部102が各装置の動作状態を判断した現在の判断結果を記憶する。一時保持エリア105bは、各装置ごとに過去の判断結果を記憶する。
【0032】
検出部102は、判断結果エリア105aの状態と一時保持エリア105bの状態から状態の変化を検出する。状態の変化を検出した場合に制御部101は、一時保持エリア105bの内容を、EEPROM103に含まれる結果保持エリア103aに書き込む。すなわち、検出部102により状態の変化が検出されると、制御部101は、一時保持エリア105bの内容を、EEPROM103に含まれる結果保持エリア103aに書き込む。
【0033】
ここで、検出部102に含まれるRAM105について説明する。図3は、RAM105に記憶されている判断結果の一例を示す図である。図3を参照して、RAM105は、装置名項目と判断結果エリア項目と一時保持エリア項目とを関連付けて記憶する。装置名項目は、冷蔵庫100の単位装置である装置名を表す。ここで、判断結果エリア項目に情報を記憶する領域が、判断結果エリア105aであり、一時保持エリア項目に情報を記憶する領域が、一時保持エリア105bである。
【0034】
判断結果エリア項目および一時保持エリア項目は、判断結果が「正常」を「0」で、「異常」を「1」として記憶する。なお、判断結果エリア項目および一時保持エリア項目は、初期値として「0」を記憶する。
【0035】
判断結果エリア105aは、検出部102が各装置の動作状態を判断した現在の判断結果を記憶し、一時保持エリア105bは、検出部102が各装置の動作状態を判断した過去の判断結果を記憶する。判断結果エリア105aに記憶される判断結果と、一時保持エリア105bに記憶される判断結果は、判断されたタイミングが異なる。RAM105は、判断結果エリア105aと一時保持エリア105bとを保持しているので、それらを比較すれば、各装置107〜112の状態の変化を検出できる。
【0036】
検出部102は、各装置の現在の判断結果の状態と、過去の判断結果の状態を比較し、異なる場合に制御部101が、一時保持エリア105bの内容をEEPROM103に含まれる結果保持エリア103aに書き込む。なお、検出部102は、判断結果エリア105aの内容とEEPROM103に含まれる結果保持エリア103aの内容とを比較して、異なる場合に制御部101が、判断結果エリア105aの内容を結果保持エリア103aに書き込むようにしてもよい。しかし、ここでは、EEPROM103とRAM105とに記憶される情報の読み出しスピードを比較すると、RAM105の方が速いため、RAM105内に一時保持エリア105bを保持する構成とするのが好ましい。
【0037】
例えば、装置名項目の「コンプレッサ」と、判断結果エリア項目の「0」と、一時保持エリア項目の「1」を関連付けて記憶する。これは、コンプレッサ107は、過去に動作状態が異常であったが、現在は正常に動作していることを意味する。
【0038】
EEPROM103は、制御部101と接続され、一時保持エリア105bの内容を記憶する結果保持エリア103aと、判定時間エリア103bとを含む。
【0039】
図4は、EEPROM103に記憶されている判断結果の一例を示す図である。図4を参照して、EEPROM103は、装置名項目と結果保持エリア項目と判定時間エリア項目とを関連付けて記憶する。装置名項目は、冷蔵庫100の単位装置である装置名を表す。ここで、結果保持エリア項目に情報を記憶する領域が、結果保持エリア103aであり、判定時間エリア項目に情報を記憶する領域が、判定時間エリア103bである。
【0040】
結果保持エリア項目は、判断結果を記憶し、初期値として「0」が記憶される。
【0041】
判定時間エリア項目は、各装置107〜112が所定の状態にあるときに検出部102が、判断結果エリア105aの値を一時保持エリア105bに書き込むタイミングの決定をするための時間を記憶する。ここでは、判定時間エリア103bの値は「48」とし、これは、48時間を表す。例えば、装置名項目の「コンプレッサ」と結果保持エリア項目の「1」と判定時間エリア項目の「48」とを関連付けて記憶する。なお、EEPROM103は、冷蔵庫100の電源が供給されていない状態でも、記憶した内容を保持することができる不揮発性のメモリであればよく、EEPROM103に限らずEPROM(Erasable Programmable Read-only Memory)、フラッシュROMなどでもよい。
【0042】
報知部104は、EEPROM103に記憶する内容を、利用者に知らせるための装置であり、冷蔵庫100のドア前面に取り付けられた液晶表示装置などである。また、報知部104はスピーカなどでもよく、音声によってEEPROM103に記憶する内容を、利用者に知らせてもよい。
【0043】
次に、単位装置107〜112の動作状態を記憶する処理について説明する。図5は、単位装置の動作状態を記憶する処理の流れを示すフローチャートである。ここでは、単位装置107〜112として、ファンモータ108が動作した場合について説明する。図5を参照して、装置制御部101の命令に従って、ファンモータ108は起動する(S501)。
【0044】
検出部102は、ファンモータ108が起動するごとに、ファンモータ108が装置制御部101の命令に従って正しく動作したか否かを判断し、判断結果を判断結果エリア105aに書き込む(S502)。例えば、ファンモータ108の判断結果が正常の場合は、判断結果エリア105aの装置名項目「ファンモータ」と関連付いた判断結果エリア項目に、正常を表す「0」を書き込む。
【0045】
検出部102は、RAM105の装置名項目「ファンモータ」に対応した判断結果エリア項目の値と、一時保持エリア項目の値とが同じか否かを判断する(S503)。
【0046】
それぞれの値が同じ場合は、判断結果エリア項目の値を一時保持エリア項目に書き込む必要はないため、一時保持エリア項目の値を変更することなく、ステップS501に戻る。
【0047】
それぞれの値が異なる場合は、判断結果エリア項目の値が正常を表す「0」であり、かつ一時保持エリア項目の値が「異常」を表す「1」であるか否かを判断する(S504)。ここで、判断結果エリア項目の値が「0」であり、かつ一時保持エリア項目の値が「1」であるか否かを判断するのは、以下の理由による。
【0048】
一時保持エリア項目の値の「1」は、ファンモータ108が以前に異常であったことを意味する。判断結果エリア項目の値が「0」は、ファンモータ108が現在、正常に動作していることを意味する。しかし、過去に異常があった場合は、現在の動作状態が正常であっても、再び異常になる場合がある。そこで、直ちに一時保持エリア項目の値を「0」に書き換えず、所定時間正常な動作状態を継続するのを待ってから、一時保持エリア項目の値を「0」に書き換える。
【0049】
また、所定時間正常な状態が継続すれば、過去の異常は重大な故障でないと判断できる。それは、ファンモータ108の動作状態が、異常から正常に変化する場合があり、その場合は、軽微な異常だと判断できるからである。
【0050】
例えば、ファンモータ108の配線の断線など、電気的な故障が発生した場合は、動作状態が異常から正常に変化することはない。この故障は修理が必要となり、重大な故障と考えられる。
【0051】
一方、冷凍室内のファンに霜が付着して、ファンが回転しない場合に、ファンモータ108の動作状態は異常となる。その後、除霜ヒータ111が動作して、ファンに付着した霜が除かれた場合は、ファンモータ108は正常に動作するため、動作状態が正常となる。その後、ファンモータ108が継続して正常に動作すれば、この異常は、軽微な異常と考えられる。
【0052】
そこで、過去に動作状態が異常となったファンモータ108が、所定時間(ここでは、48時間)正常に動作した場合は、軽微な異常と考え、所定時間が経過後に一時保持エリア項目の値を「1」から「0」に書き換えることで、軽微な異常と重大な異常を判別することができる。
【0053】
ステップS504で、条件に一致しない場合、すなわち、判断結果エリア項目の値が「1」であり、かつ一時保持エリア項目の値が「0」のときは、判断結果エリア項目の値を一時保持エリア項目に書き込む(S513)。これは、過去の動作状態が正常で、現在の動作状態が異常であることを意味する。この異常が、軽微な異常か重大な異常かを、その後判断するために、判断結果エリア項目の値が「1」であり、かつ一時保持エリア項目の値が「0」のときは、直ちに判断結果エリア項目の値を一時保持エリア項目に書き込む。
【0054】
ステップS504で、条件に一致する場合、制御部101は、EEPROM103の判定時間エリア項目に「48」をセットする(S505)。判定時間エリア項目の値、すなわち48時間が、軽微な異常か否かを判断する際の所定時間となる。
【0055】
装置制御部101の命令に従って、ファンモータ108は動作を行なう(S506)。
【0056】
検出部102は、判断結果を装置名項目「ファンモータ」に対応した判断結果エリア項目に書き込む(S507)。
【0057】
検出部102は、判断結果エリア105の判断結果エリア項目の値が「0」か否かを判断する(S508)。判断結果エリア項目の値が「1」の場合は、現在、ファンモータ108の動作状態は異常であるため、ステップS505に戻って、EEPROM103の判定時間エリア項目に「48」をセットする。
【0058】
判断結果エリア項目の値が「0」の場合は、現在、ファンモータ108の動作状態は正常であるため、所定時間(48時間)が経過したかを判断するために、一時間経過したかを計測する(S509)。
【0059】
1時間経過しない場合は、ステップS506に戻って、判断結果を出力する。1時間経過した場合は、判定時間エリア項目の値を「1」減じた値を判定時間エリア項目にセットする(S510)。例えば、判定時間エリア項目の値が「48」だったときは、48から1を減じた47が判定時間エリア項目にセットされる。
【0060】
検出部102は、判定時間エリア項目の値が「0」か否かを判断する(S511)。判定時間エリア項目の値が「0」となると、ファンモータ108の動作状態が48時間継続して正常だったことになる。これは、以前のファンモータ108の異常が軽微な異常であったことを意味する。
【0061】
検出部102は、装置名項目「ファンモータ」に対応した判断結果エリア項目の値を、一時保持エリア項目に書き込む(S512)。
【0062】
制御部101は、検出部102がRAM105の装置名項目「ファンモータ」に対応した判断結果エリア項目の値を、一時保持エリア項目に書き込んだことに応じて、一時保持エリア項目の値を、EEPROM103の装置名項目「ファンモータ」に対応した結果保持エリア項目に書き込む(S514)。なお、制御部101は、予め決められた時間が経過するたびに、RAM105の一時保持エリア項目の値を、EEPROM103の結果保持エリア項目に書き込んでもよい。
【0063】
次に、EEPROM103の装置名項目「ファンモータ」に対応した結果保持エリア項目の値が「1」となってから、ここでの所定時間である48時間が経過しても、結果保持エリア項目の値が「1」の場合は、ファンモータ108に重大な異常が発生しているため、報知部104は、ファンモータ108の異常を音声や液晶画面などに表示することによって、異常を利用者に通知する(S515)。
【0064】
[第1の実施の形態の変形例]
次に、冷蔵庫100が、外部からの電源の供給が切断されたときに、RAM105の一時保持エリア項目の値を、EEPROM103の判断結果エリア項目に書き込む手段と、RAM105の判断結果エリア105aと、EEPROM103の結果保持エリア103aとの内容を表示する手段とを備えた場合について説明する。図6は、第1の実施の形態の変形例における単位装置の状態を記憶する装置の構成を示すブロック図である。図6を参照して、冷蔵庫100は、電源切断検知部601と、電源供給部602と、認証コード受付部603と、出力部604とをさらに備える。
【0065】
電源切断検知部601は、外部から冷蔵庫100に供給される電源の電圧値を常に監視し、電圧値が所定の値より低くなることを検知する。
【0066】
電源供給部602は、電源の電圧値が所定の値より低くなった場合に、検出部102と、制御部101と、EEPROM103とに、電力を供給するバックアップ電源である。電源供給部602は、コンデンサ、一次電池等を用いることができる。
【0067】
認証コード受付部603は、冷蔵庫100の故障を修理するサービスマンなどから、認証コードを受付ける。認証コードは、予めEEPROM103に記憶されている。
【0068】
出力部604は、認証コード受付部603が受付けた認証コードと、EEPROM103に記憶されている認証コードとを比較して、一致した場合に、RAM105の判断結果エリア105aと、EEPROM103の結果保持エリア103aとの内容とを出力する。ここで、出力部604は、判断結果エリア105aの内容と、結果保持エリア103aの内容とを表示する液晶画面などである。また、出力部604は、パーソナルコンピュータに接続するための出力端子であってもよい。さらに、外部ネットワークに接続するためのインターフェースであってもよい。
【0069】
外部からの電源の供給が切断された場合に、単位装置の動作状態を記憶する処理について説明する。冷蔵庫100の単位装置が故障した場合、利用者は、故障を復旧させる目的で冷蔵庫100のコンセントを抜き、一度電源を切ってから、再びコンセントを差し込んで冷蔵庫100を稼動させることが多々ある。また、コンセントの断線などによって、外部からの電源の供給が切断される場合がある。そのときに、RAM105の一時保持エリア項目の値を、確実に不揮発性のEEPROM103に記憶することで、その後、冷蔵庫100に電源が供給された場合に、EEPROM103の内容を参照することが可能となる。
【0070】
図7は、外部からの電源の供給が切断されたときの単位装置の動作状態を記憶する処理の流れを示すフローチャートである。図7を参照して、利用者よりコンセントが抜かれたり、配線が断線などして、外部からの電源の供給が切断される(S701)。
【0071】
電源切断検知部601は、冷蔵庫100の電圧値が所定の値より低くなったことを検知するために、電圧値を監視する(S702)。冷蔵庫100の電圧値が所定の値より低くならない場合は、監視を継続し、低くなったこと検知した場合は、検知したことを制御部101と電源供給部602とに通知する。
【0072】
制御部101は、電源供給部602が、電源切断検知部601の通知に応じて、検出部102と、制御部101と、EEPROM103とに電力を供給している間に、RAM105の一時保持エリア項目の値を、EEPROM103の結果保持エリア103aに書き込む(S703)。
【0073】
次に、判断結果エリア105aと結果保持エリア103aとの内容を表示する場合について説明する。判断結果エリア105aの内容と、結果保持エリア103aの内容とは、冷蔵庫100の故障を修理するサービスマンが、故障している装置を特定するのに必要な情報であって、冷蔵庫100の利用者には不要である。 そこで、認証コードを入力することで、それらの内容を必要とするサービスマンにのみ内容を出力する。これにより、利用者は、不要な情報によって混乱することが無くなる。
【0074】
図8は、判断結果エリア105aと結果保持エリア103aとの内容を表示する処理の流れを示すフローチャートである。図8を参照して、判断結果エリア105aと結果保持エリア103aとの内容を必要とするサービスマンは、予め定められた認証コードを認証コード受付部603に入力する(S801)。
【0075】
認証コード受付部603は、入力された認証コードが正しいか否かを判断する(S802)。正しくない場合は、ステップS801に戻って、認証コードの入力を待つ。
【0076】
正しい場合は、判断結果エリア105aの内容と、結果保持エリア103aの内容とを、出力部604に表示する。これにより、サービスマンは、判断結果エリア105aの内容から各装置の現在の動作状態と、結果保持エリア103aの内容から過去48時間以内に異常があった装置を特定することができる。
【0077】
以上、説明したように本実施の形態における冷蔵庫100においては、装置109〜114ごとに1つの状態を不揮発性のメモリであるEEPROM103に記憶する。これにより、冷蔵庫100の電源が切断された後でも、検出された状態が記憶されているため、EEPROM103に記憶した内容を参照することにより、異常があった単位装置を特定することが可能となる。また、EEPROM103には、単位装置ごとに1つの状態のみを記憶するため、少ない容量で済むためコスト高を抑えることが可能となる。
【0078】
また、制御部101は、EEPROM103に記憶されている状態が異常の場合、検出部102により正常の状態が所定時間継続して検出されたことを条件に、EEPROM103に正常の状態を記憶させる。このため、過去に異常の状態があり、その後、検出部102により正常の状態が所定時間継続した場合は、EEPROM103に正常の状態を記憶する。これにより、EEPROM103に記憶されている内容を参照することにより、異常の状態から正常の状態には変化しない重大な故障が生じたことを知ることができる。
【0079】
また、EEPROM103に所定時間継続して異常の状態が記憶されている場合に、単位装置に異常が発生した旨を報知部104により報知する。その結果、異常の状態が所定時間継続した場合は、単位装置に異常が発生した旨を報知するため、利用者は、単位装置の重大な故障のみ知ることが可能となる。
【0080】
また、電源切断検知部601は、冷蔵庫100の電圧値が所定の値より低くなったこと検知した場合は、検知したことを制御部101と電源供給部602とに通知する。電源供給部602は、電源切断検知部601の通知に応じて、検出部102と、制御部101と、EEPROM103とに電力を供給する。制御部101は、電源供給部602から電力を供給している間にRAM105の各装置名項目に対応した全ての一時保持エリア項目の値を、EEPROM103の結果保持エリア103aに書き込む。これにより、EEPROM103は、電源の供給が停止する直前に、RAM105の一時保持エリア項目の内容を確実に記憶することが可能となる。
【0081】
また、認証コード受付部603は、予め定められた認証コードの入力を受付ける。正しい認証コードが入力されたことに応じて、判断結果エリア105aの内容と、結果保持エリア103aの内容とを、出力部604に表示する。これにより、サービスマンは、判断結果エリア105aの内容から各装置の現在の動作状態と、結果保持エリア103aの内容から過去48時間以内に異常があった装置を特定することができる。
【0082】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および、範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 冷蔵庫の外観を示す図である。
【図2】 冷蔵庫100の単位装置の状態を記憶する装置の構成を示すブロック図である。
【図3】 RAM105に記憶されている判断結果の一例を示す図である。
【図4】 EEPROM103に記憶されている判断結果の一例を示す図である。
【図5】 単位装置の動作状態を記憶する処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】 第1の実施の形態の変形例における単位装置の状態を記憶する装置の構成を示すブロック図である。
【図7】 外部からの電源の供給が切断されたときの単位装置の動作状態を記憶する処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】 判断結果エリア105aと結果保持エリア103aとの内容を表示する処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 冷蔵庫、101 制御部、102 検出部、103 EEPROM、103a 結果保持エリア、103b 判定時間エリア、104 報知部、105 RAM、105a 判断結果エリア、105b 一時保持エリア、106 装置部、107 コンプレッサ、108 ファンモータ、109 ヒータ、110 サーミスタ、111 除霜モータ、112 ドアスイッチ、601 電源切断検知部、602 電源供給部、603 認証コード受付部、604 出力部。
Claims (4)
- 冷蔵庫の単位装置の状態の変化を検出する検出手段を備え、
前記検出手段は、前記単位装置ごとに、検出した現状の状態を記憶する揮発性の第1の記憶手段を含み、
前記単位装置ごとに、正常および異常のうちいずれか1つの状態を記憶する結果保持エリアと、異常の状態から正常の状態に復帰後の正常な状態の継続時間を記憶するための判定時間エリアとを関連付けて有する不揮発性の第2の記憶手段と、
前記検出手段により状態の変化が検出された場合であって、前記結果保持エリアに記憶されている状態が正常の場合に、前記結果保持エリアに異常の状態を記憶させ、前記検出手段により状態の変化が検出された場合であって、前記結果保持エリアに記憶されている状態が異常の場合には、前記検出手段により正常の状態が所定時間継続して検出されたことを条件に、前記結果保持エリアに正常の状態を記憶させる制御手段とを備える、冷蔵庫。 - 外部からの電源供給が切断されたことを検知する電源切断検知手段と、
前記制御手段および前記第2の記憶手段に電源を供給する電源供給手段とをさらに備え、
前記制御手段は、前記電源切断検知手段により電源供給が切断されたことが検知されると直ちに前記結果保持エリアに変化後の状態を記憶させる、請求項1に記載の冷蔵庫。 - 予め定められた認証コードの入力を受付ける認証コード受付手段と、
前記認証コードが入力されたことに応じて、前記第1の記憶手段に記憶された状態と、前記結果保持エリアに記憶されている状態とを出力する出力手段とを備えた、請求項1に記載の冷蔵庫。 - 前記結果保持エリアに前記所定時間継続して異常の状態が記憶されている場合に、前記単位装置に異常が発生した旨を報知する報知手段を含む、請求項1に記載の冷蔵庫。
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