JP4042251B2 - 替芯容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、本体の開口部に設けた、替芯通路を形成した芯排出部を、使用時に本体の上面より突出せしめることにより、シャープペンシルの芯タンクに芯を直接補充できるようなした替芯容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の替芯容器としては、実開昭58−163290号公報、本出願人の出願に係る実公平2−313号公報が知られている。
即ち、実開昭58−163290号の考案には、本体あるいは本体に取り付けられた栓体に仕切部を設け、該仕切部に貫通した出口を構成するとともに、本体あるいは栓体と開閉体のどちらか一方に固定穴を他方に係止ピンを構成し、固定穴に係止ピンを回動自在に挿入し、開閉体の長手方向に貫通された排出口と仕切部に設けられた出口が、開閉体が突出した状態では合致されて構成した替芯ケースが示されている。
又、実公平2−313号の考案には、本体の替芯収納室上方開口部にシャープペンシルの芯タンクに挿入できる外形を有し、替芯通路を形成した蓋体を回動自在に枢着し、開蓋時替芯通路と替芯収納室とが直接状に連通する如くなし、蓋体基部が回動時当接する開口部一側壁を弾性壁となし、蓋体基部外周の最大径部が回動時弾性壁を押圧変位させ蓋体を節動的に開閉し得る如くなした替芯容器が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術の替芯容器にあっては、何れも、本体の開口部に設けた、替芯通路を形成した芯排出部を、使用時に本体の上面より突出することができ、芯排出部より、本体内に収容した芯をシャープペンシルの芯タンクに直接補充することができるという利点を有する。
しかしながら、替芯通路を形成した芯排出部を使用時に本体の上面より突出させるためには、芯排出部の端面を持って操作する必要があるため、芯排出部の端面に付着した芯粉が手に付着し、手が汚れるという問題や、操作が面倒であるという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、替芯通路を形成した芯排出部を使用時に本体の上面より突出させた際に、手が汚れることがなく、又、操作が簡単な替芯容器を提供することにある。即ち、本発明は、替芯通路を有し、この替芯通路と本体内とを、直立状態にて連通して横倒状態にて閉蓋する芯排出部を、本体に対する接続部である第1の可動部を支点として回動可能となすと共に、芯排出部に対する接続部である第2の可動部と、操作部とを有するリンク機構を、第2の可動部が芯排出部の第1の可動部近傍に接続し、操作部の移動によって、第2の可動部が、第1の可動部を超えて上・下位置に移動することによって、芯排出部を回動させて、その直立状態と横倒状態とを切り換えてなる替芯容器を要旨とするものである。
【0005】
【実施例】
以下本発明を詳細に説明する。図1乃至図5は本発明の第1実施例である。
参照符号1は、有底の本体であって、該本体1は横断面コの字型を有し、上方部には側壁2より幅の狭い天板部3を有している。
参照符号5は、側壁2より幅の狭い側壁であり、該側壁5には長手方向に溝6を形成している。尚、符号7は、溝6内に複数個所(図中は3ケ所で示しているが複数乃至多数であればよい)形成した突起である。該突起7の形成理由は、芯との接触面積を小さくなすことにより、使用時(シャープペンシルの芯タンクへの芯補充時)本体内に生じた静電気による本体側壁と芯との付着を極力防止するためである。又、符号8は、側壁2への取付部であり、符号9は、横断面中空状の突出部であるが、この突出部9の目的については後述する。
【0006】
側壁5の上端には、第1の可動部14を介して蓋体10を一体成形もしくは固着一体化し形成しているが、この蓋体10は、本体1の上方空間4に配置する。
この蓋体10は、替芯通路11(図中は断面C状となした(図5参照)が、筒状であってもよい)を形成した排出部12と、リンク機構13とを有し、側壁5と芯排出部12とは第1の可動部14により、又、芯排出部12とリンク機構13とは第2の可動部15により接続している。尚、以下の説明において、可動部としては、形状寸法を適宜設定し屈曲自在の平板部材よりなるヒンジ部を用いた例をもって説明するが(可動部をヒンジ部と称する)、ヒンジ部以外にピンを用いて可動状態に軸支してもよいし、ボールジョイントや板バネ等であってもよい。又、ヒンジ部をエラストマー等とし、2色成形で形成してもよい。
蓋体10の本体1への取付手段は、本例(図中)においては、リンク機構13に突起13aを設け、側壁2に穴2aを設け、この突起13aと穴2aを凹凸嵌合することにより本体1に取り付けている。ここで、突起13aの高さは、穴2aの深さ(側壁2の厚み寸法)よりも低く、例えば、2分の1以下に設定してある。穴2aへの突起13aの組立が容易になると共に、後述する開蓋の状態で蓋体10の先端に不慮の外力が加えられた際でも穴2aから突起13aが外れることができるのでこの部分の破壊防止にもなる(勿論、通常の使用状態では外れることのないよう所要の嵌合力を有している)。更に、穴2aは、蓋体10の開閉時にかかる負荷を考慮して、よりスムーズな開閉作動となるよう、突起13aよりも若干大きくして、ガタつきの大きさを適宜設定してもよい。
尚、突起13aの代わりにピン等を用いて蓋体10と本体1を取り付けてもよい。尚、蓋体10を本体1に取り付た際、リンク機構13の右方端部は本体1の外周面より外方に突出し操作部16となる。本実施例では、閉蓋の状態では、蓋体10の操作部16のみを本体1の外周面より外方に突出させ、他の部分は、本体1の外周面の内方に収まるよう蓋体の各部分を形成したが、必ずしも他の部分のすべてを本体1の外周面の内方に収めず、一部を外方に突出させてもよい。
尚、本体1の材質としては、合成樹脂や金属が好ましく、側壁5並びに蓋体10は合成樹脂が好ましい。又、側壁5と蓋体10を透明の合成樹脂で構成してもよい。
【0007】
次に第1実施例の使用方法(動作)について説明する。
蓋体10の操作部16を図1において下方に移動すると、第2の可動部であるヒンジ部15上方に移動し、芯排出部12が第1の可動部であるヒンジ部14を支点として回動し(この時側壁5は外方に弾性変形し得るよう設計されている)、起き上がりを開始する(図3参照)。操作部16を更に下方に移動すると、ヒンジ部15がヒンジ部14の位置を越えて上方に移動し、芯排出部12が更に回動し、直立状態(図4参照)となる。この際、側壁5の溝6と芯排出部12の替芯通路11とは連通状態となっている。この状態で芯排出部12を下に向けシャープペンシルの芯タンク(図示省略)の開口部に合致させると、本体1内の芯Lは自重で落下しシャープペンシルの芯タンク内に補充することができる。
尚、中空状の突出部9は、シャープペンシルの芯タンク内に本体1内の芯Lを補充する際に、一度に芯排出部12の替芯通路11に芯Lが排出されないようにするための規制(調整)用として機能するものである(図2、図4参照)。
【0008】
図6乃至図9は本発明の第1実施例の変形例である。前述の実施例と同じ部分については説明を省略する。
参照符号7は、溝6内に複数個所(図中は6ケ所)形成した突起であり、成型時におけるひけ並びに曲がりをも防止している。
参照符号8,8a、8bは、前記側壁5に形成された取付部である。具体的に説明すると、本体1の側壁2には、前記側壁5の取付部8、8a、8bが係合する穴2b、2c、2dが形成されており、この穴2b、2c、2dに前記側壁5の取付部8、8a、8bを凹凸係合することにより側壁5が本体1に取り付けられている。前記側壁5はピン等を用いて本体1に係合取り付けしても良い。
尚、穴2b、2c、2dの何れかひとつの穴を真円にして他の2穴を長円に形成しておけば、側壁5の長手寸法のばらつきにも対応できるし、又、本体1への側壁5の組立性も向上する。
蓋体10の本体1への取付手段も、本例(図中)においては、リンク機構13に突起13aを設け、側壁2に穴2aを設け、この突起13aと穴2aを凹凸嵌合することにより本体1に取り付けている。
ここで、前記蓋体10の芯排出部12をヒンジ部14で接続した側壁5は、その側壁5の取付部8を本体1の側壁2の穴2bに係合しているので、本体1に対する移動が阻止されている。又、ヒンジ部14からヒンジ部15に至るリンク部12aとヒンジ部15からリンク機構13の突起13aに至るリンク部13bとの2辺の長さの和が、前記ヒンジ部14とリンク機構13の支点となる突起13aまでの距離よりも僅かに長く形成されており、いわゆるトグル機構を形成している。
尚、本体1の材質としては、合成樹脂や金属が好ましく、又、側壁5並びに蓋体10も合成樹脂が好ましいが、金属や硬質のゴムであってもよい。
【0009】
次に本例の使用方法(動作)について説明する。
蓋体10の操作部16を図6において下方に移動すると、リンク部13bとリンク部12aがヒンジ部15を介して上方移動し、前記リンク部12aと一体に形成された芯排出部12がヒンジ部14を支点として回動し、起き上がりを開始する(図8参照)。ここで側壁5の上方は、取付部8が側壁2の穴2bに凹凸係合により固定され、移動が阻止されているが、若干外方(図中左方向)に弾性変形し得るよう設計しても良い。
更に、操作部16を下方に移動すると、ヒンジ部14からヒンジ部15に至るリンク部12aとリンク部13bが徐々に一直線状になる。この時、これら2辺のリンク長さの和が、前記ヒンジ部14とリンク機構13の突起13aとの距離よりも僅かに長く設定されているので、前記ヒンジ部14とリンク機構13の突起13aを結ぶ直線上をヒンジ部15が通過しようとする際トグル作用により回動の抵抗荷重が発生する。そして、その抵抗荷重により、操作部16の下方移動が僅かに重くなるが、ヒンジ部14、15および側壁5の上方の弾性変形と相俟って前記ヒンジ部14と前記リンク機構13の突起13aを結ぶ直線上を(即ち前記抵抗荷重の最大値のポイントを)乗り越え、通過する。ここで更に、操作部16を下方に移動すると、芯排出部12が更に回動し、直立状態(図9参照)となるが、最大値のポイントを乗り越えた段階で、操作部16の下方への移動操作をやめても、前記トグル作用によって芯排出部12は直立状態となり得る。この際、側壁5の溝6と芯排出部12の替芯通路11とは連通状態となっている。
【0010】
この状態で芯排出部12を下に向けシャープペンシルの芯タンク(図示省略)の開口部に合致させると、本体1内の芯Lは自重で落下しシャープペンシルの芯タンク内に補充することができる。
尚、蓋体10の、ヒンジ部14からヒンジ部15に至るリンク部12aの長さと、ヒンジ部15からリンク機構13の突起13aに至るリンク部13bの長さと、又、蓋体10の、前記両リンク部12a、13bを接続する前記ヒンジ部15がヒンジ部14に対する位置および前記リンク機構13の突起13aに対する位置は、芯排出部12が直立状態の時はヒンジ部15を上方に付勢して芯排出部12と替芯通路11とを真っ直ぐな連通状態に保てるよう、又、芯排出部が水平状態の時はヒンジ部15を下方に付勢して閉蓋の状態を確実に保てるよう、トグルによる開蓋、閉蓋付勢荷重を考慮して適宜設定されている。
尚、前記実施例1においても、トグル機構を応用するものであるが、本変形例においては、トグル機構をより積極的に活用するため、芯排出部12をより確実に使用状態位置となすことができるという利点を有する。
【0011】
図10乃至図13は前記変形例の変形例である。前述の変形例と同じ部分については説明を省略する。
図10乃至図11において、参照符号14は側壁5と芯排出部12を接続する第1の可動部であるヒンジ部である。又、参照符号15は芯排出部12とリンク機構13を接続する第2の可動部であるヒンジ部である。このヒンジ部14およびヒンジ部15は薄肉の平板状(ベルト状)に形成されており、ヒンジ部の端14a、15aおよびヒンジ部の他端14b、15bがそれぞれ屈曲自在であると共に、ヒンジ部の端14a、15aからヒンジ部の他端14b、15bに至るヒンジ部14、15の薄肉平板(ベルト)の全体が屈曲自在になっている。即ち、ヒンジ部14およびヒンジ部15はその屈曲の位置と方向が自在になっている。
【0012】
図10は閉蓋の状態を示している。ここで、芯排出部12の先端部の面12cとリンク機構13の面13dの間には僅かに空隙部Aが形成されている。擦れによる不完全な閉蓋状態を防止しているのである。又、芯排出部12の先部の面12bに対してリンク部13bの面13cが傾斜をもつよう(ヒンジ部15近傍の間隔が広く、ヒンジ部15から離れるほど間隔が狭くなるように)リンク機構13の面13cは傾斜面となっており、両者は、ヒンジ部15から離れた位置の芯排出部12の先端部で当接しているが、芯排出部12の先部の面12bか、あるいは、リンク部13bの面13cの何れか一方に突起を形成し、前記先部の面12bと面13cとをその突起によって当接させてもよい。この時、芯排出部12のリンク部12aと側壁5の先端部5aの間にも僅かに空隙部Bが形成されるようにリンク部の面12dも傾斜面となっている。又、ヒンジ部14およびヒンジ部15は、前述のように薄肉平板(ベルト)の全体が屈曲自在に形成されており、芯排出部12の先部の面12bとリンク部13bの面13cの当接に応じた状態で屈曲して芯排出部12を支えている。
図10では芯排出部12の先部の面12bとリンク部13bの面13cが当接する場合を図示したが、代わりに、芯排出部12の先端部の面12cとリンク機構13の面13dとが突起によって当接するようにしてもよい。要は、ヒンジ部15から離れた位置で芯排出部12とリンク部13bを当接せしめればよい。
尚、使用方法(動作)については前述の第1実施例と同様であるので、説明を省略する。
【0013】
図11は、芯排出部12が直立した状態(開蓋)の図の要部拡大図である。
参照符号6cは芯Lを案内する溝6、溝部6bの底面であり、11aは替芯通路11の底面である。芯Lを落下させる時、芯Lがひっかかって止まったりすることのないよう、図11において底面6cよりは底面11aの面が左方に位置するように形成されている。又、参照符号9aは突出部9の端面、3aは天板部3の端面、15cはヒンジ部15の端面である。上記と同様の理由で、端面9aよりは端面3aが、端面3aよりは端面15cが図11において右方に位置するように形成されている。
【0014】
図12および図13は本体1へ取り付ける前の側壁5(および蓋体10)を示す図である。参照符号6a、6b、11bは芯Lを案内する溝6から替芯通路11につながる溝部であり、芯Lを落下させる時、芯Lがひっかかって止まったりすることのないよう、溝6よりは溝部6aの溝幅が、溝部6aよりは溝部6bの溝幅が、溝6bよりは溝部11b、溝部11bよりは替芯通路11の幅がわずかに大きくなるよう、溝幅を設定してある。
尚、図13における溝部11bのC−C端面の形状はU字形になっているが、U字の上方の幅が広い形状に形成されている(図示せず)。これは、樹脂成形等にてこの部分を形成する場合、成形後に内反りして狭幅になりがちであるので、あらかじめ若干広幅に寸法設定したためである。
本体1への取付に際しては図12の状態(開蓋の状態)から蓋体10を折りたたみ、閉蓋の状態にして組み立てると取付し易い。
【0015】
図14は本発明の第1実施例及びその変形例における操作部16の変形例を示すものである。
即ち、本例においては、本体1正面(前面)に長穴2eを設け、又、リンク機構13におけるリンク部13bの図中左方、ヒンジ部15寄りに操作突起部16aを設け、該操作突起部16aを長穴2eより突出させ操作部となしたもので、穴2aに凹凸嵌合した突起13aを支点とし、操作突起部16aが力点となるものである。
使用方法(動作)は、本体1を把持し、手指の腹で操作突起部16aを上方に押し上げると開蓋し、芯排出部12が直立する。閉蓋のためには、操作突起部16aを手指にて押し下げる。
本例によれば、本体の外周面に突出部がないので、横幅を小さくできるし、又、芯を出そうとする方向と操作突起部16aを操作する方向が同方向であるので、操作感が自然なものになるという利点を有する。
【0016】
図15乃至図17は本発明の第2実施例である。前述の実施例と同じ部分については説明を省略する。
参照符号1は、有底の本体であって、該本体1の上方部は開口し側壁2が対向した開口部28を有している。尚、開口部28より上方の空間4は後述する蓋体を配置する空間となる。
参照符号29は、側壁2より幅の狭いL字型の天板部であり、該天板部29には替芯を排出する出口となる通孔30を形成している。尚、参照符号31は天板部29下面に形成したくぼみである。該くぼみ31の形成理由は、本体内より排出される替芯が通孔30に入り込みやすいよう替芯の先端を案内するためである。又、参照符号8は、前記天板部29に形成された取付部、又、参照符号32は前記天板部29の上端部であり、後述する。
尚、天板部29は本実施例ではL字型に形成されたものを示したが、例えば、くの字型もしくは直線状の部材の中部に切り込み部を形成し、この切り込みの部分を屈曲してL字形状にする等種々なせる。この方法によれば後述する蓋体の一体成形等をより簡単に行うことができる。
【0017】
参照符号10は本体1の上方空間4に配置された蓋体である。
この蓋体10は、替芯の通孔30を有するL字型の天板部29と、替芯通路11(図中は断面C状となしたが、筒状であってもよい)を形成した芯排出部12と、リンク機構13とを有し、天板部29(の上端部32)と排出部12とは可動部により、又、芯排出部12とリンク機構13とは可動部により接続している。尚、蓋体10は、一体成形もしくは固着一体化等により形成する。
【0018】
前記本体1の側壁2には、前記蓋体10における天板部29の取付部8が係合する穴2bと、前記リンク機構13に設けた突起13aが係合する穴2aが形成されており、この穴2bに前記天板部29の取付部8を、また、穴2aに前記リンク機構13の突起13aを凹凸嵌合することにより、前記蓋体10が本体1に取り付けられている。本例(図中)においては、蓋体10の本体1への取付手段として凹凸嵌合によるものを示したが、ピン等を用いて両者を取り付けてもよい。尚、蓋体10を本体1に取り付けた際、リンク機構13の端部は本体1の外周面より外方に突出し操作部16となる。
ここで、前記蓋体10の芯排出部12をヒンジ部14で接続した天板部29の上端部32は、取付部8を本体1の側壁2の穴2bに係合しているので、本体1に対する移動が阻止されている。
蓋体10の取付手段としては、上述の実施例に限らず、例えば、図24における天板部29の図中右側上方に支柱部を設けてこの支柱部にリンク機構13の突起13aを嵌合結合し、この結合済みの蓋体10を本体1側壁2の前記穴2aに取り付けるようにしてもよい。蓋体10の本体1への組立箇所が一カ所になり、蓋体組立がより簡単になる。
尚、本例の使用方法(動作)は、操作部16を下方に移動すれば排出部10が起き上がり使用状態となるもので、第1実施例と同じである。
【0019】
図18乃至図25は前記各実施例およびその変形例に適用可能な例を示すものである。
図18乃至図21の例において、参照符号39は、側壁突条であり、前記側壁5とこの側壁突条39により容器本体内に第1の芯収容室39aと、その第1の芯収容室39aより小さい第2の芯収容室39bを形成している。参照符号39cは第1の芯収容室39aから第2の芯収容室39bへ芯Lが通過し得るよう形成した空隙である。
参照符号38aは芯排出口であり、天板部3の端面3aと側壁5の溝38により囲まれて形成されている。ここで、芯排出口38aの面積は連通する第2の芯収容室39bの断面積よりも小さい面積として、芯が排出される時、一度に多量の芯が滑り落ちないようにしている。第2の芯収納室39bの断面積が小さくて上記の懸念がなければ、芯排出口38aの面積を第2の芯収容室39bの断面積と等しい面積にしてもよい。
側壁突条39および第2の芯収容室39bの目的については後述する。
【0020】
使用に当たって、本体の芯排出部12を下方に向けて芯を排出しようとするとき、排出される芯Lは第1の芯収容室39a内より空隙39cを通過して第2の芯収容室39b内に移動し、第1の芯収容室39aに収容した他の芯Lは側壁突条39の上ないし空隙39cに積層している。即ち、側壁突条39は排出される芯Lの上に、第1の芯収容室39a内に収容した他の芯Lが積層して重みがかかることがないように支えている(図20、図21参照)。
この状態で芯排出部12をシャープペンシルの芯タンク(図示省略)の開口部に合致させると、第2の芯収容室39b内の芯Lは自重で落下しシャープペンシルの芯タンク内に補充される。
【0021】
図22は側壁突条39の別の例を示すものである。
この例では側壁5の横断面コ字両端部に側壁突条39が形成され、この両側壁突条39の間が空隙39cとなっている。ここで、空隙39cの空隙幅は排出しようとする芯の数により適宜設定されてよい(前例における空隙39cの空隙幅も適宜設定されてよいし、後述する他の実施例における空隙幅についても同様である)。
【0022】
図23は側壁5および側壁突条39を樹脂の射出成形で一体成形しようとする場合の例である。側壁突条39の長手を分割し、分割した側壁突条39の寸法に略等しい寸法の抜き穴39dを側壁5の断面コ字底面に形成している。側壁突条39は図中は3ヶに分割されているが、要は芯Lがスムーズに排出されるよう、複数個に分割されていればよいし、寸法も適宜設定されてよい。
【0023】
図24は側壁5と側壁突条39が別体になった例であり、凹部39eと凸部39fを凹凸嵌合固定して組立て、一体化する例である。凸部39fの下端部はL字形状部39gに形成されており、このL字形状部39gで凹部39eを抱えて固定するようになっている。
【0024】
又、図25は側壁5と側壁突条39をヒンジ部39hを介して一体に形成している。本体1に組み立てる際にヒンジ部39hを折曲する。本実施例によれば、前記図30の例における抜き穴39dを形成することなく、外観上好ましい形状で一体成形することができるし、又、前記図24の例における別体部品の組立もないので生産性が向上する。
【0025】
【発明の効果】
本発明の替芯容器は、操作が簡単であり、又、芯排出部を突出させる際(使用時)に、芯排出部の端面を持って操作する必要がなく、従って、芯粉によって手が汚れるという問題もなく、シャープペンシルの芯タンクに直接芯を補充することができるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一例を示す断面図。
【図2】 図1の分解斜視図。
【図3】 動作説明図。
【図4】 動作説明図。
【図5】 図4のA−A拡大端面図。
【図6】 変形例を示す断面図。
【図7】 図6の分解斜視図。
【図8】 動作説明図。
【図9】 動作説明図。
【図10】 他の変形例を示す断面図。
【図11】 図10の要部拡大図。
【図12】 側壁および蓋体を示す正面図。
【図13】 図12のB−B断面図。
【図14】 変形例を示す斜視図。
【図15】 一例を示す断面図。
【図16】 図15の一部斜視図。
【図17】 図15の分解図。
【図18】 変形例を示す断面図。
【図19】 図18の分解斜視図。
【図20】 図18のE−E端面図
【図21】 図20において第2の芯収容室に芯が入った状態の端面図。
【図22】 側壁突状の他の例を示す図20相当図。
【図23】 他の変形例を示す断面図。
【図24】 図23の側壁と側壁突条の他の例を示す分解斜視図。
【図25】 図23の側壁と側壁突条の更に他の例を示す分解斜視図。
【符号の説明】
1 本体
2 側壁
2a 穴
2b 穴
2c 穴
2d 穴
2e 長穴
3 天板部
3a 端面
4 上方空間
5 側壁
6 溝
6a 溝部
6b 溝部
6c 底面
7 突起
8 取付部
8a 取付部
8b 取付部
9 突出部
9a 端面
10 蓋体
11 替芯通路
11a 底面
11b 溝部
12 芯排出部
12a リンク部
12b 先部の面
12c 先端部の面
12d リンク部の面
13 リンク機構
13a 突起
13b リンク部
13c 面
13d 面
14 ヒンジ部
14a 端
14b 他端
15 ヒンジ部
15a 端
15b 他端
15c 端面
16 操作部
16a 操作突起
28 開口部
29 天板部
30 通孔
31 くぼみ
32 上端部
38 溝
38a 芯排出口
39 側壁突条
39a 第1の芯収容室
39b 第2の芯収容室
39c 空隙
39d 抜き穴
39e 凹部
39f 凸部
39g L字形状部
39h ヒンジ部
L 芯
A 空隙部
B 空隙部
Claims (1)
- 替芯通路を有し、この替芯通路と本体内とを、直立状態にて連通して横倒状態にて閉蓋する芯排出部を、本体に対する接続部である第1の可動部を支点として回動可能となすと共に、芯排出部に対する接続部である第2の可動部と、操作部とを有するリンク機構を、第2の可動部が芯排出部の第1の可動部近傍に接続し、操作部の移動によって、第2の可動部が、第1の可動部を超えて上・下位置に移動することによって、芯排出部を回動させて、その直立状態と横倒状態とを切り換えてなる替芯容器。
Priority Applications (1)
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JP10631499A JP4042251B2 (ja) | 1998-04-16 | 1999-04-14 | 替芯容器 |
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JP10-205854 | 1998-07-06 | ||
JP10-260877 | 1998-08-31 | ||
JP26087798 | 1998-08-31 | ||
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JP32451398 | 1998-10-29 | ||
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Publications (2)
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Family Applications (1)
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Families Citing this family (1)
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-
1999
- 1999-04-14 JP JP10631499A patent/JP4042251B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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