JP4041069B2 - 電磁誘導加熱調理器 - Google Patents
電磁誘導加熱調理器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4041069B2 JP4041069B2 JP2004000010A JP2004000010A JP4041069B2 JP 4041069 B2 JP4041069 B2 JP 4041069B2 JP 2004000010 A JP2004000010 A JP 2004000010A JP 2004000010 A JP2004000010 A JP 2004000010A JP 4041069 B2 JP4041069 B2 JP 4041069B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- induction heating
- current
- magnetic field
- heating coils
- field generating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Induction Heating Cooking Devices (AREA)
Description
このリング状の消去磁界発生導体に高周波コイルと同波形で逆位相の電流を流すことにより、外部に輻射する不要な磁界を低減している。
たとえば、高周波コイルが2つ取り付けられた電磁誘導加熱調理器では、リング状の消去磁界発生導体が2つ、消去電流発生手段が2つそれぞれ必要となり、コストがかさむという欠点があった。また、多くの設置スペースを必要とするという欠点があった。
この発明による実施の形態1を図1から図6までについて説明する。図1は実施の形態1における回路構成を示す接続図である。図2は消去磁界発生リング外周部の磁束密度計算に用いたモデルの構成を示す平面図である。図3から図6までは消去磁界発生リング外周部の磁束密度計算結果を示す曲線図である。
図1において、2つの誘導加熱コイル11,12にそれぞれ商用周波電力を受け商用周波を高周波に変換する周波数変換要素を有する高周波電流発生装置41,42が接続されている。誘導加熱コイル11は高周波電流発生装置41に接続され、これらとに直列に変流器1の1次コイル21が接続されている。また、誘導加熱コイル12は高周波電流発生装置42に接続され、これらとに直列に変流器1の1次コイル22が接続されている。
2つの誘導加熱コイル11,12には負荷鍋31,32が載置されている。高周波電流発生装置41,42から高周波電流を誘導加熱コイル11,12に流すことにより、負荷鍋31,32を加熱できる。
変流器1の2次側では、変流器1の2次コイル3に導電部材からなる消去磁界発生リング2が接続される。
さらに、変流器1次側22の巻線数を10とし、変流器1次側21と同周波数、同位相の高周波電流が10A流れた場合、2次側にはさらに5Aを足して10Aの高周波電流が流れる。なお、変流器1次側21と同周波数、逆位相の高周波電流が変流器1次側22に10A流れた場合、2次側の高周波電流はゼロとなる。
1次側の高周波電流の周波数、波高値、波形、位相が異なっている場合でも同様に、それぞれの1次側電流と巻数比に応じた1次電流の総和の電流が2次側に流れる。1次側と2次側の巻き数比を変えることにより2次側電流の調整が可能である。
誘導加熱コイル11,12に種々のケースの電流が流れた場合の消去磁界発生リング2の外周部の磁束密度を計算した。計算領域は、y=600mmにおけるx=0〜500mm、およびx=500mmにおけるy=0〜600mmの2ケースであり、どちらのケースもz=0mm面である。誘導加熱コイル11、12の条件は、両方とも同波高値同位相の場合、同波高値逆位相の場合、それぞれ片方のみ通電した場合の計4ケースである。
誘導加熱コイル11,12に流す電流の起磁力をそれぞれ670Aとし、消去磁界発生リング2の起磁力として両方の誘導加熱コイルの起磁力が670Aの場合、64Aを仮定した。また、片方の誘導加熱コイルのみ通電した場合には、32Aを仮定した。両方の誘導加熱コイル11,12の起磁力が同波高値逆位相の場合には、変流器1の2次側には電流が誘起されないので消去磁界発生リング2の起磁力をゼロとした。
図3(a)および図3(b)には、誘導加熱コイル11のみ通電し消去磁界発生リング2に32Aの電流が流れた場合を示した。
図4(a)および図4(b)には、誘導加熱コイル12のみ通電し消去磁界発生リング2に32Aの電流が流れた場合を示した。
図5(a)および図5(b)は、誘導加熱コイル11と12に同波高値逆位相の電流を通電した場合であり、この場合には消去磁界発生リング2に電流が流れないので、図中では実線と破線が重なっている。
図6(a)および図6(b)には、誘導加熱コイル11と12に同波高値同位相の電流を通電し、消去磁界発生リング2には64Aの電流が流れた場合を示した。
両方の誘導加熱コイル11,12の起磁力が同電流逆位相の場合を除いて、消去磁界発生リング2がある場合、それがない場合と比べて明らかに磁束密度が低減していることが図からわかる。例えば、(b)の図で見れば、消去磁界発生リング2が場合の磁束密度の最大値が10.4μT〔図6(b)のy=0〕であるのに対して、消去磁界発生リング2がある場合には、最大値が2.7μT〔図5(b)のy=0.25m〕であり、大幅に低減できていることがわかる。また、(a)の図の場合、9.5μTを5.8μTに低減できていることがわかる。
また、複数の誘導加熱コイル個々に消去磁界発生リングを設置する場合と比べて、消去磁界発生リング2およびそれに電流を流すための変流器1が1つで済むことから、設置スペースが少なくてよいので、限られたスペースを有効に利用できる。
また、図2では誘導加熱コイル11,12を取り囲むように消去磁界発生リング2を設置したが、誘導加熱コイル以外のものも取り囲むように消去磁界発生リング2を設置してもかまわない。
図2では消去磁界発生リング2をレーストラック状の形状としたが、四角形でも他の形状でもほぼ同様の効果を奏する。
図7において、誘導加熱コイル11に高周波電流を供給する高周波電流発生装置41および誘導加熱コイル12に高周波電流を供給する高周波電流発生装置42は、変流器1とともに、これら高周波電流発生装置41,42および変流器1に共通の基板6に配設されている。
この出願の発明による実施の形態2を図8および図9について説明する。図8は実施の形態2における回路構成を示す接続図である。図9は実施の形態2における基板構成を示すブロック図である。
この実施の形態2において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
図8において、2つの誘導加熱コイル11,12にそれぞれ商用周波電力を受け商用周波を高周波に変換する周波数変換要素を有する高周波電流発生装置41,42が接続されている。誘導加熱コイル11は高周波電流発生装置41に接続され、これらとに直列に変流器4の1次コイル51が接続されている。また、誘導加熱コイル12は高周波電流発生装置42に接続され、これらとに直列に変流器5の1次コイル52が接続されている。
2つの誘導加熱コイル11,12には負荷鍋31,32が載置されている。高周波電流発生装置41,42から高周波電流を誘導加熱コイル11,12に流すことにより、負荷鍋31,32を加熱できる。
変流器4,5の2次側では、互いに直列接続された変流器4,5の2次コイル61,62に導電部材からなる消去磁界発生リング2が接続される。
この場合、変流器の数は2つ必要となるが、消去磁界発生リング2の数は1つで済むので、実施の形態1と同様の効果を奏する。
図9において、誘導加熱コイル11に高周波電流を供給する高周波電流発生装置41は変流器4とともに基板7に配設され、誘導加熱コイル12に高周波電流を供給する高周波電流発生装置42は変流器5とともに基板8に配設されている。
この出願の発明による実施の形態3を図10および図11について説明する。図10は実施の形態3における消去磁界発生リングの大きさを変えた場合の磁束密度を示す曲線図である。図11は実施の形態3における電磁誘導加熱調理器の全体構成を示す斜視図である。
この実施の形態3において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1または実施の形態2における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
消去磁界発生リング2の円弧部の径が大きくなると消去磁界が大きくなることが分かる。また、ジュール損失比が小さくなることが分かる。図10に示した例ではジュール損失比は略円弧部の径の2乗に逆比例している。つまり、消去磁界発生リング2の投影面積が大きいほど、そこでのジュール損失が小さくなることを図10は示している。
図11において、電磁誘導加熱調理器本体Aには、誘導加熱コイル11,12,13が同一平面に並んで設けられ、これら誘導加熱コイル11,12,13の上方平面に誘導加熱コイル11,12,13に対向して天板を構成するガラス製のトッププレート10が設けられている。トッププレート10は電磁誘導加熱調理器本体Aの上面に設けられた天板フレーム9によって取り囲まれ保持されている。消去磁界発生リング2は天板フレーム9の周縁部下面に設けられる。この消去磁界発生リング2は、変流器1の2次巻線に接続され、高周波電流発生装置および誘導加熱コイルを1次巻線に接続した変流器1を介して消去磁界発生電流を供給される。
すなわち、天板フレーム9内に消去磁界発生リング2を設置すれば、同一の消去磁界発生リング2の外周部の磁束密度を発生できる条件下で、消去磁界発生リング2で生じるジュール損失を最も小さくできる。
Claims (4)
- 2次巻線および複数の1次巻線を有する変流器と、前記複数の1次巻線にそれぞれ接続された複数の誘導加熱コイルと、前記複数の誘導加熱コイルに高周波電流を供給する複数の高周波電流発生装置と、前記2次巻線に接続されて前記複数の誘導加熱コイルを取り囲むように設けられた消去磁界発生部材と、トッププレートと、前記トッププレートを保持するように取り囲む天板フレームとを備え、前記複数の高周波電流発生装置の出力である前記複数の誘導加熱コイルに流れる電流を前記変流器に設けられた複数の1次巻線にそれぞれ流通させ、前記変流器の2次巻線により、前記複数の誘導加熱コイルのそれぞれに流れる瞬時電流に対して、それぞれの前記1次巻線と前記2次巻線との巻数比に比例し、かつ、反転した電流の総和を前記変流器の2次側に流し、前記消去磁界発生部材に供給することを特徴とする電磁誘導加熱調理器。
- 2次巻線および1次巻線を有する複数の変流器と、前記複数の変流器の1次巻線にそれぞれ接続された複数の誘導加熱コイルと、前記複数の誘導加熱コイルに高周波電流を供給する複数の高周波電流発生装置と、直列接続された前記複数の変流器の2次巻線に接続されて前記複数の誘導加熱コイルを取り囲むように設けられた消去磁界発生部材と、トッププレートと、前記トッププレートを保持するように取り囲む天板フレームとを備え、前記複数の高周波電流発生装置の出力である前記複数の誘導加熱コイルに流れる電流を前記複数の変流器の1次巻線にそれぞれ流通させ、前記複数の変流器の2次巻線により、前記複数の誘導加熱コイルのそれぞれに流れる瞬時電流に対して、それぞれの前記変流器の1次巻線と2次巻線との巻数比に比例し、かつ、反転したそれぞれの前記変流器の2次側電流の総和を、前記消去磁界発生部材に供給することを特徴とする電磁誘導加熱調理器。
- 前記複数の高周波電流発生装置を共通の基板に配設したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電磁誘導加熱調理器。
- 前記天板フレーム周縁部に前記消去磁界発生部材を配設したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電磁誘導加熱調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004000010A JP4041069B2 (ja) | 2004-01-05 | 2004-01-05 | 電磁誘導加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004000010A JP4041069B2 (ja) | 2004-01-05 | 2004-01-05 | 電磁誘導加熱調理器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005197016A JP2005197016A (ja) | 2005-07-21 |
JP4041069B2 true JP4041069B2 (ja) | 2008-01-30 |
Family
ID=34815975
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004000010A Expired - Fee Related JP4041069B2 (ja) | 2004-01-05 | 2004-01-05 | 電磁誘導加熱調理器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4041069B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5326552B2 (ja) * | 2008-12-24 | 2013-10-30 | パナソニック株式会社 | 誘導加熱調理器 |
JP5326554B2 (ja) * | 2008-12-25 | 2013-10-30 | パナソニック株式会社 | 誘導加熱調理器 |
JP5332839B2 (ja) * | 2009-04-08 | 2013-11-06 | パナソニック株式会社 | 誘導加熱調理器 |
JP5698309B2 (ja) * | 2013-06-11 | 2015-04-08 | 三菱電機株式会社 | 誘導加熱調理器 |
-
2004
- 2004-01-05 JP JP2004000010A patent/JP4041069B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005197016A (ja) | 2005-07-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6088519B2 (ja) | 集積磁気構成要素 | |
EP2048914B1 (en) | A cooking device having an induction heating element | |
JP5235836B2 (ja) | 誘導加熱調理装置 | |
KR20080030737A (ko) | 유도가열 히터가 구비된 전기 조리기기 | |
JP2013520018A (ja) | 電力供給装置の改良 | |
JP4041069B2 (ja) | 電磁誘導加熱調理器 | |
US7126095B2 (en) | Frying hob arrangement with induction heating | |
Serrano et al. | Nonplanar overlapped inductors applied to domestic induction heating appliances | |
Kilic et al. | Strongly coupled outer squircle–inner circular coil architecture for enhanced induction over large areas | |
TOPUZ et al. | Electromagnetic and thermal analysis of a domestic induction cooker coil | |
JP2008218091A (ja) | 誘導加熱装置 | |
KR20180004567A (ko) | 워킹 코일 베이스 | |
KR101750229B1 (ko) | 수관을 이용한 변압기 | |
KR20120107727A (ko) | 인덕션렌지용 보조플레이트 | |
AU1585395A (en) | Induction heating element | |
JP5103782B2 (ja) | 炊飯器 | |
JP4173825B2 (ja) | 誘導加熱装置 | |
JP2007157497A (ja) | 誘導加熱装置 | |
JP7314024B2 (ja) | 電磁誘導加熱装置 | |
JP5025563B2 (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP6477604B2 (ja) | 誘導加熱装置 | |
JP4693846B2 (ja) | 誘導加熱装置 | |
KR100736837B1 (ko) | 엘씨디 디스플레이용 인버터 | |
JP2014017273A (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP2004327763A (ja) | 磁気シールド方法およびそれを用いた磁界発生装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051125 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070521 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070529 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070727 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071106 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071108 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101116 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4041069 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111116 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121116 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121116 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131116 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |