JP4040121B2 - パンチルト装置およびパンチルト方法 - Google Patents

パンチルト装置およびパンチルト方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パンチルト装置およびパンチルト方法に関し、特に、所定の操作に対応して、ビデオカメラを、一定量、移動させるとともに、ビデオカメラの画角に対応して、移動の速さを変化するようにしたパンチルト装置およびパンチルト方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ビデオカメラは、被写体を容易に追うことができるように、水平方向に照準位置の移動を行うためのパン機構と、垂直方向に照準位置の移動を行うためのチルト機構を具備したパンチルト装置の雲台に取り付けて、使用される場合がある。
【0003】
図15は、従来のパンチルト装置1の一例の構成を示す図である。
【0004】
ビデオカメラ11は、被写体の像を映像信号に変換して、放送用ビデオカセットレコーダなどの外部装置に出力するようになされている。また、ビデオカメラ11は、それの具備するズーム操作部16の操作により、被写体の画角を変化させるようになされている。すなわち、テレキーTの操作により、被写体の画角が小さくなり、ワイドキーWの操作により、被写体の画角が大きくなるようになされている。
【0005】
雲台14は、内蔵するモータにより駆動されるチルト装置12とパン装置13により構成されている。
【0006】
ビデオカメラが取り付けられているチルト装置12は、垂直方向に被写体を追うとき、雲台14の具備するパンチルト操作部15の操作に対応して、ビデオカメラ11と水平とのなす角度を変化させ、ビデオカメラ11の照準位置を上下に移動させるようになされている。すなわち、アップキーUの操作により、ビデオカメラ11の照準位置が上に移動し、ダウンキーDの操作により、ビデオカメラ11の照準位置が下に移動するようになされている。
【0007】
チルト装置12が取り付けられているパン装置13は、水平方向に被写体を追うとき、パンチルト操作部15の操作に対応して、所定の回転軸を中心にビデオカメラ11を水平面上で回転させ、ビデオカメラ11の照準位置を左右に移動させるようになされている。すなわち、ライトキーRの操作により、ビデオカメラ11の照準位置が右に移動し、レフトキーLの操作により、ビデオカメラ11の照準位置が左に移動するようになされている。
【0008】
このようにして、パンチルト操作部15の操作に対応して、チルト装置12とパン装置13が、ビデオカメラ11の照準位置を任意に移動し、被写体の位置に対応して、ビデオカメラのアングルを変更することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のパンチルト装置1においては、ビデオカメラ11の照準位置を変えようとする場合、パンチルト装置1の具備するパンチルト操作部15による操作、例えば、所定のキーを押し下げる操作に対応してモータを回転し、そのキー操作に対応する方向にビデオカメラ11の向きを変えることができるが、その移動量は、キーの押し下げ時間に比例するため、所望のアングルにビデオカメラ11を設定するためには、繊細な操作が要求されていた。
【0010】
図16乃至図19は、ビデオカメラ11の照準位置の移動量がキーの押し下げ時間に比例していることを表している。
【0011】
これらの図においては、縦軸が照準位置の移動の速さ(モータの駆動の速さ)を、横軸がキーの操作開始からの時間を、それぞれ、示している。
【0012】
図16乃至図19においては、キーの押し下げ時間は、図中、矢印の長さで示されており、各図は、図16乃至図19の順番に、キーの押し下げ時間を、少しづつ、長くした状態を示している。
【0013】
これらの図から判るように、ビデオカメラ11の照準位置の移動の速さは常に一定であり、キーを操作(押し下げる操作)している期間、モータが所定の速さで駆動されている。各図の斜線部分で示した面積は、キーの押し下げの操作に対応して移動した、ビデオカメラ11の移動量を表している。これらの図の斜線部分の面積より、ビデオカメラ11の移動量は、キーの押し下げ時間に比例することが判る。
【0014】
従って、例えば、小さな一定量の移動を、繰り返し行いたいような場合、各操作において、ユーザは、キーの押し下げ時間を同じにする必要がある。しかしながら、操作時間を毎回、同一にすることは困難であり、そのため、このような照準位置の移動を、簡単な操作で実現することは困難である課題があった。
【0015】
また、近くの被写体に照準を合わせる場合も、遠くの被写体に照準を合わせる場合も、ビデオカメラ11の移動の速さは一定であるため、動く被写体を追う場合、ユーザは、被写体とビデオカメラ11との距離に応じてキーの押し下げ時間を考慮する必要があり、この場合においても、被写体を正確に追尾することは困難である課題があった。
【0016】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、簡単な操作により、ビデオカメラの照準位置を一定量、移動したり、被写体の画角に対応してビデオカメラの移動の速さを変化するようにするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のパンチルト装置は、被写体の画角を検知する検知手段と、操作手段が操作された場合、検知された画角に対応した所定の移動量だけビデオカメラ移動を制御する制御手段とを備え、制御手段は、操作手段を操作している時間と所定の基準値とを比較し、操作手段を操作している時間が、基準値より短い場合、検知された画角に基づいて所定の移動量を決定し、決定した所定の移動量だけビデオカメラを移動させ、操作手段を操作している時間が、基準値より長い場合、検知された画角に基づいて所定の速度を決定し、決定した所定の速度でビデオカメラを移動させることを特徴とする。
【0018】
請求項に記載のパンチルト方法は、被写体の画角を検知する検知ステップと、操作された場合、検知された画角に対応した所定の移動量だけビデオカメラ移動を制御する制御ステップとを含み、制御ステップは、操作している時間と所定の基準値とを比較し、操作している時間が、基準値より短い場合、検知された画角に基づいて所定の移動量を決定し、決定した所定の移動量だけビデオカメラを移動させ、操作している時間が、基準値より長い場合、検知された画角に基づいて所定の速度を決定し、決定した所定の速度でビデオカメラを移動させることを特徴とする。
【0019】
請求項1に記載のパンチルト装置においては、検知手段が、被写体の画角を検知し、制御手段が、操作手段が操作された場合、検知された画角に対応した所定の移動量だけビデオカメラ移動が制御されるとともに、操作手段を操作している時間と所定の基準値とを比較し、操作手段を操作している時間が、基準値より短い場合、検知された画角に基づいて所定の移動量を決定し、決定した所定の移動量だけビデオカメラを移動させ、操作手段を操作している時間が、基準値より長い場合、検知された画角に基づいて所定の速度を決定し、決定した所定の速度でビデオカメラを移動させる。
【0020】
請求項に記載のパンチルト方法においては、被写体の画角が検知され、操作された場合、検知された画角に対応した所定の移動量だけビデオカメラ移動が制御され、さらに、操作している時間と所定の基準値とを比較し、操作している時間が、基準値より短い場合、検知された画角に基づいて所定の移動量を決定し、決定した所定の移動量だけビデオカメラを移動させ、操作している時間が、基準値より長い場合、検知された画角に基づいて所定の速度を決定し、決定した所定の速度でビデオカメラを移動させる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施例を説明するが、特許請求の範囲に記載の各手段と以下の実施例との対応関係を明かにするために、各手段の後の括弧内に、対応する実施例(但し一例)を付加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。但し、勿論この記載は、各手段を記載したものに限定することを意味するものではない。
【0022】
請求項1に記載のパンチルト装置は、ビデオカメラを水平方向に移動させる第1の移動手段(例えば、図1のパン装置13)と、ビデオカメラを垂直方向に移動させる第2の移動手段(例えば、図1のチルト装置12)と、ビデオカメラを水平方向または垂直方向に移動させるとき操作される操作手段(例えば、図1のパンチルト操作部15)と、被写体の画角を検知する検知手段(例えば、図7の画角演算回路35)と、操作手段が操作された場合、検知された画角に対応した所定の移動量だけビデオカメラ移動を制御する制御手段(例えば、図1のモータコントロール回路26)とを備え、制御手段は、操作手段を操作している時間と所定の基準値とを比較し、操作手段を操作している時間が、基準値より短い場合、検知された画角に基づいて所定の移動量を決定し、決定した所定の移動量だけビデオカメラを移動させ、操作手段を操作している時間が、基準値より長い場合、検知された画角に基づいて所定の速度を決定し、決定した所定の速度でビデオカメラを移動させることを特徴とする。
【0025】
図1は、本発明のパンチルト装置の第1の実施例の構成を示すブロック図である。パンチルト装置21において、図15の場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
【0026】
ビデオカメラ11のズーム操作部16の所定のキーの操作により、操作されたキーに対応する駆動信号がモータ25に供給されるようになされている。モータ25の駆動により、カメラ11の具備する撮影レンズが移動し、その結果、倍率が変化することにより被写体の画角が変化するようになされている。
【0027】
雲台22の具備するパンチルト操作部15の所定のキーの操作により、操作されたキーに対応する指示信号がモータコントロール回路26に供給されるようになされている。
【0028】
モータコントロール回路26は、パンチルト操作部15から入力された指示信号が、アップキーUまたはダウンキーDの操作によるものである場合、操作されたキーに対応する極性の駆動信号を生成し、チルト装置12を駆動させるモータ23に供給するようになされている。また、モータコントロール回路26は、パンチルト操作部15から入力された指示信号が、ライトキーRまたはレフトキーLの操作によるものである場合、操作されたキーに対応する極性の駆動信号を生成し、パン装置13を駆動させるモータ24に供給するようになされている。
【0029】
モータコントロール回路26は、これらの駆動信号を、指示信号が入力されている時間、すなわち、ユーザがキーの操作を行っている時間に応じて生成し、モータ23またはモータ24に供給するようになされている。
【0030】
次に、パンチルト装置21の処理動作について、図2のフローチャートを参照して説明する。
【0031】
いま、被写体の動きに対応して、ユーザが、キーの押し下げ時間Tが時間T1(<t1)となるように、パンチルト操作部15の所定のキーを押下したものとする。
【0032】
図2のステップS1で、モータコントロール回路26は、この指令に対応して、所定の照準位置の微少移動に対応する駆動信号を生成し、モータ23またはモータ24に供給する。そして、この駆動信号に従い、モータ23またはモータ24が駆動されることにより、所定の照準位置の微少移動が行われる。
【0033】
このときのビデオカメラ11の微少移動量について、図3と図4を参照して説明する。図3と図4は、キーの押し下げ時間Tが予め設定されている基準値t1に満たないときのビデオカメラ11の微少移動を示している。なお、これらの図においては、縦軸が移動の速さを、横軸がキーの操作開始からの時間を、それぞれ、示している。
【0034】
図3と図4において、斜線部分に示す面積は、キーの押し下げ時間Tが、図中、矢印で示した時間(T1)である場合の微少移動量を示しており、図3は、時間T1が比較的短い場合を、図4は、時間T1が比較的長い場合を、それぞれ、示している。
【0035】
これらの図から判るように、時間T1が基準値t1未満である場合、その長短に拘りなく、図3と図4の斜線部分の面積で示される微少移動量は、常に一定である。すなわち、モータ23またはモータ24は、速度S0で、時間T0だけ、駆動される。従って、ステップS1では、斜線部分の面積で示される微少移動が行われる。
【0036】
続く、ステップS2で、モータコントロール回路26は、キーの押し下げ時間Tが基準値t1以上経過したか否かを判断する。いまの場合、キーの押し下げ時間TはT1(<t1)であるので、このステップでNOの判定がなされ、ステップS3に分岐する。
【0037】
ステップS3で、モータコントロール回路26は、パンチルト操作部15からの操作に対応する指示信号が入力され続けているか否かを判断する。指示信号が入力され続けていると判断された場合、ステップS2に分岐し、それ以降の処理が繰り返し実行される。いまの場合、基準値t1に満たない時点で、キーの操作(押し下げの操作)は終了するので、ステップS2とステップS3に示す処理が繰り返し実行された後、キーの操作が終了した時点において、ステップS3でNOの判定がなされ、ユーザの操作に対するパンチルト装置21の動作は終了する。
【0038】
このようにして、基準値t1未満のキー操作を行うと、その操作時間の長短に拘りなく、照準位置の移動量は、常に、一定の微少移動量となる。従って、ユーザは、その操作時間を基準値t1未満となるように注意するだけで、常に、一定量の微少移動を実現させることができる。すなわち、一定量の移動を、繰り返して行う場合には、キーの操作時間が基準値t1未満となるようして、例えば、一定量の移動が5回の微少移動で実現される場合、5回の連続した微少移動(5回の連続したキーの押下)を、繰り返し実行するようにすればよい。微少移動であるので、所定の回数の移動を行ったとき、移動量が所望の値より大きくなり過ぎたり、小さくなり過ぎるようなことが抑制される。
【0039】
次に、被写体の動きに対応して、ユーザが、キーの押し下げ時間Tが時間T2(>t1)となるように、パンチルト操作部15の所定のキーを押下したものとする。
【0040】
図2のステップS1で、上述の微少移動が行わる。そして、いまの場合、キーの押し下げ時間はT2(>t1)であるので、ステップS2とステップS3に示す処理が繰り返し実行された後、キーの操作時間が基準値t1を経過した時点で、ステップS2でYESの判定がなされ、ステップS4に分岐する。
【0041】
ステップS4で、モータコントロール回路26は、移動の速さを、微少移動のときの速さS0より速い速さ(S1)とし、速さS1に対応する駆動信号をモータ23またはモータ24に供給する。
【0042】
続く、ステップS3で、モータコントロール回路26は、再び、パンチルト操作部15からの駆動操作に対応する指示信号が入力されているか否かを判断し、指示信号が入力されていると判断された場合、ステップS2に分岐する。いまの場合、このステップでYESの判定がなされるので、再びステップS4の処理が実行される。
【0043】
このようにして、ステップS2、ステップS4、およびステップS3の処理が繰り返し実行され、キーの操作が終了した時点において、ステップS3でNOの判定がなされ、ユーザの操作に対するパンチルト装置21の動作は終了する。すなわち、ユーザの操作が終了するまで、速さS1による移動が行われる。
【0044】
このときのビデオカメラ11の移動量について、図5と図6を参照して説明する。図5と図6は、キーの押し下げ時間Tが基準値t1を超えるときのビデオカメラ11の移動量を示している。
【0045】
図5と図6においては、図中、斜線部分に示す面積は、キーの押し下げ時間が基準値t1に満たない間に移動した移動量を示しており、編み目部分に示す面積は、キーの押し下げ時間が基準値t1を超えてからの移動量を示している。図5は、時間T2が比較的短い場合を、図6は、時間T2が比較的長い場合を、それぞれ、示している。
【0046】
これらの図から判るように、時間T2が基準値t1を超える場合、基準値t1以降は、速さS1の移動が行われることになる。
【0047】
このようにして、基準値t1を超える時間、所定のキーを押し続けることで、より速い移動を所望の時点まで持続させることができる。
【0048】
図7は、本発明のパンチルト装置の第2の実施例の構成を示すブロック図である。パンチルト装置31において、図1の場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
【0049】
ビデオカメラ33に内蔵されているズーム位置検出回路36は、ビデオカメラ33のレンズの位置から倍率を検知し、雲台32に内蔵されている画角演算回路35に出力するようになされている。
【0050】
画角演算回路35は、ズーム位置検出回路36より入力された倍率の情報を基に、被写体の画角を求め、演算結果をモータコントロール回路34に供給するようになされている。モータコントロール回路34は、この情報に従って、適切な移動の速さを、適宜決定し、対応する駆動信号をモータ23またはモータ24に出力するようになされている。
【0051】
次に、パンチルト装置31の処理動作について、図8のフローチャートを参照して説明する。
【0052】
いま、被写体の動きに対応して、ユーザが、キーの押し下げ時間Tが時間T3(<t1)となるように、パンチルト操作部15の所定のキーを押下したものとする。
【0053】
図8のステップS11で、ズーム位置検出回路36は、倍率を検知し、画角演算回路35に出力する。画角演算回路35は、この情報を基に、被写体の画角を演算し、その結果をモータコントロール回路34に出力する。
【0054】
続く、ステップS12で、モータコントロール回路34は、被写体の画角を基に、対応する照準位置の微少移動量を決定する。後続のステップ13で、モータコントロール回路34は、ユーザからの指令に対応して、決定した微少移動量に対応する駆動信号を、モータ23またはモータ24に供給する。
【0055】
このときのビデオカメラ11の移動量について、図9乃至図12を参照して説明する。
【0056】
図9は、被写体の画角に対応する微少移動量を表すグラフである。すなわち、横軸は、被写体の画角を表し、縦軸は、そのときの画角に対応する微少移動量を表している。
【0057】
この図から判るように、被写体の画角が大きいとき、微少移動量は大きくなり、被写体の画角が小さいとき、微少移動量は小さくなる。いま、図9に示すように、画角G1の被写体に対応する微少移動量がX1であり、画角G2に対応する微少移動量がX2であるとする。これら2つの場合の微少移動の時間的な関係について、画角G1の場合を図10を参照して、画角G2の場合を図11を参照して、それぞれ、説明する。
【0058】
図10は、被写体の画角がG1であり、キーの操作時間Tが基準値t1に満たない場合の微少移動量を表している。図中、矢印で示す時間が、キーの操作時間(押し下げ時間)Tである。この場合、モータ23またはモータ24は、速度S10で、時間T11だけ駆動される。
【0059】
この場合、基準値t1までに移動した微少移動量はX1であり、図中、斜線部分の面積となる。
【0060】
図11は、被写体の画角がG2の場合の微少移動量を表している。図中の斜線部分の面積は、この操作によるビデオカメラ33の微少移動量を示しており、その面積はX2である。この場合、モータ23またはモータ24は、速度S10で、時間T12(>T11)だけ駆動される。
【0061】
すなわち、基準値t1に満たない時間のキー操作においては、画角G1の場合は、移動量が常にX1であり、画角G2の場合は、移動量が常にX2(>X1)である。このようにして、被写体の画角に応じて、微少移動量を変化させることにより、画角の大きい被写体と画角の小さい被写体に対し、適切な微少移動を実現することができる。
【0062】
図8のフローチャートの説明に戻り、続く、ステップS14で、モータコントロール回路34は、キーの押し下げ時間Tが基準値t1より大きくなったか否かを判断する。いまの場合、キーの押し下げ時間TはT3(<t1)であるので、このステップでNOの判定がなされ、ステップS15に分岐する。
【0063】
ステップS15で、モータコントロール回路34は、パンチルト操作部15からの駆動操作に対応する指示信号が入力されているか否かを判断する。いまの場合、このステップでYESの判定がなされ、ステップS14とステップS15に示す処理が繰り返し実行された後、キーの操作が終了した時点において、ステップS15でNOの判定がなされ、ユーザの操作に対するパンチルト装置31の動作は終了する。
【0064】
次に、被写体の動きに対応して、ユーザが、キーの押し下げ時間が時間T4(>t1)となるように、パンチルト操作部15の所定のキーを押下したものとする。
【0065】
図8のステップ11乃至ステップS13で、上述したように、被写体に対応した微少移動が実行された後、ステップS14で、キー押し下げ時間Tが基準値t1以上であるのか否かが判断される。いまの場合、キーの押し下げ時間Tは時間T4(>t1)であるので、YESの判定がなされ、ステップS16に分岐する。
【0066】
ステップS16で、ズーム位置検出回路36が検出した倍率を基に、画角演算回路35は、被写体の画角を演算し、演算結果をモータコントロール回路34に出力する。なお、このステップの処理は、ステップS11と同様の処理である。
【0067】
後続のステップS17で、モータコントロール回路34は、被写体の画角に対応した照準位置の移動の速さを決定する。
【0068】
ここで、ステップS17で決定される照準位置の移動の速さについて、図12乃至図14を参照して説明する。
【0069】
図12は、被写体の画角に対応する移動の速さを表すグラフである。すなわち、横軸は、被写体の画角を表し、縦軸は、そのときの画角に対応する移動の速さを表している。
【0070】
この図から判るように、被写体の画角が大きいとき移動の速さは大きくなり、被写体の画角が小さいとき移動の速さは小さくなる。いま、図12に示すように、画角G1の被写体に対応する移動の速さがS2であり、画角G2に対応する移動の速さがS3であるとする。これら2つの場合の移動の速さと時間との関係を、画角G1の場合を図13を参照して、画角G2の場合を図14を参照して、それぞれ、説明する。
【0071】
図13は、被写体の画角がG1であり、キーの操作時間Tが基準値t1を超える場合の移動量を表している。図中、矢印で示す時間が、キーの操作時間(押し下げ時間)であり、斜線部分の面積(X1)は、微少移動量を示している。また、編み目部分の面積は、基準値t1以降のビデオカメラ33の移動量を表している。
【0072】
この編み目部分の面積は、S2*(T4-t1)である。すなわち、ユーザのキー操作が終了するまで、移動の速さS2での移動が行われる。
【0073】
図14は、被写体の画角がG2の場合の移動量を表している。図中、斜線部分の面積(X2)は、微少移動量を示して入り。また、編み目部分の面積は、基準値t1以降のビデオカメラ33の移動量を示しており、その面積はS3*(T4-t1)である。
【0074】
これらの図に示すように、基準値t1を超えるキーの操作においては、始めに、被写体の画角に対応した微少移動が行われた後、被写体の画角に対応した速さでの照準位置の移動が行われる。
【0075】
図8のフローチャートの説明に戻り、続く、ステップS18で、モータコントロール回路34は、ステップS17で決定した速さに対応した駆動信号をモータ23またはモータ24に出力する。その後、ステップS15で、キーの操作による指示信号があるか否かが判断され、キーの操作による指示信号があると判断された場合、再び、ステップS14に分岐して、それ以降の処理が繰り返し実行される。
【0076】
このようにして、キーの押し下げ時間が基準値t1に満たない場合、被写体の画角に応じた微小量の移動が行われ、キーの押し下げ時間が基準値t1を超えた場合、超えた分の時間だけ、被写体の画角に応じた速さで、照準位置の移動が行われる。
【0077】
以上のようにして、所定の時間に満たないキーの操作により、常に、一定量の微少移動を行うことができる。
【0078】
また、比較的、大きな移動を行う場合においては、所定の時間を超えるキーの操作で、より速い移動を、キー操作の終了時点まで継続して行うことができる。
【0079】
さらに、被写体の画角に対応して、微少移動量や移動の速さが、自動的に適切な値に変更されるため、ユーザは、被写体とビデオカメラとの距離を意識することなく、遠くの被写体と近くの被写体を追尾する場合に、同様の操作性を得ることができる。
【0080】
なお、本発明は、上記実施例の他、例えば、キーの操作を継続して行う場合、次第に移動の速さを速くするような改変も可能である。
【0081】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載のパンチルト装置および請求項に記載のパンチルト方法によれば、被写体の画角および操作している時間と基準値との比較結果に対応して、ビデオカメラの移動を制御するようにしたので、ユーザは、繰り返し行われる一定量の移動を、簡単な操作で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパンチルト装置の第1の実施例の構成を示す図である。
【図2】図1のパンチルト装置21の処理動作を説明するフローチャートである。
【図3】図1のパンチルト装置21の操作時間と移動の速さとの関係を示す第1の図である。
【図4】図1のパンチルト装置21の操作時間と移動の速さとの関係を示す第2の図である。
【図5】図1のパンチルト装置21の操作時間と移動の速さとの関係を示す第3の図である。
【図6】図1のパンチルト装置21の操作時間と移動の速さとの関係を示す第4の図である。
【図7】本発明のパンチルト装置の第2の実施例の構成を示す図である。
【図8】図7のパンチルト装置31の処理動作を説明するフローチャートである。
【図9】被写体の画角と微小移動量との関係を示す図である。
【図10】図7のパンチルト装置31の操作時間と移動量との関係を示す第1の図である。
【図11】図7のパンチルト装置31の操作時間と移動量との関係を示す第2の図である。
【図12】被写体の画角と移動の速さとの関係を示す図である。
【図13】図7のパンチルト装置31の操作時間と移動量との関係を示す第3の図である。
【図14】図7のパンチルト装置31の操作時間と移動量との関係を示す第4の図である。
【図15】従来のパンチルト装置1の一例の構成を示す図あでる。
【図16】図15のパンチルト装置1の操作時間と移動の速さとの関係を示す第1の図である。
【図17】図15のパンチルト装置1の操作時間と移動の速さとの関係を示す第2の図である。
【図18】図15のパンチルト装置1の操作時間と移動の速さとの関係を示す第3の図である。
【図19】図15のパンチルト装置1の操作時間と移動の速さとの関係を示す第4の図である。
【符号の説明】
1, パンチルト装置, 11 ビデオカメラ, 12 チルト装置, 13パン装置, 14 雲台, 15 パンチルト操作部, 16 ズーム操作部, 21 パンチルト装置, 22 雲台, 23乃至25 モータ, 26 モータコントロール回路, 31 パンチルト装置, 32 雲台, 33 ビデオカメラ, 34 モータコントロール回路, 35 画角演算回路, 36ズーム位置検出回路

Claims (2)

  1. ビデオカメラを水平方向に移動させる第1の移動手段と、
    前記ビデオカメラを垂直方向に移動させる第2の移動手段と、
    前記ビデオカメラを水平方向または垂直方向に移動させるとき操作される操作手段と、
    被写体の画角を検知する検知手段と、
    前記操作手段が操作された場合、検知された前記画角に対応した所定の移動量だけ前記ビデオカメラ移動を制御する制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、前記操作手段を操作している時間と所定の基準値とを比較し、前記操作手段を操作している時間が、前記基準値より短い場合、検知された前記画角に基づいて所定の移動量を決定し、決定した前記所定の移動量だけ前記ビデオカメラを移動させ、
    前記操作手段を操作している時間が、前記基準値より長い場合、検知された前記画角に基づいて所定の速度を決定し、決定した前記所定の速度で前記ビデオカメラを移動させる
    ことを特徴とするパンチルト装置。
  2. ビデオカメラを水平方向に移動させる第1の移動ステップと、
    前記ビデオカメラを垂直方向に移動させる第2の移動ステップと、
    被写体の画角を検知する検知ステップと、
    操作された場合、検知された前記画角に対応した所定の移動量だけ前記ビデオカメラ移動を制御する制御ステップと
    を含み、
    前記制御ステップは、操作している時間と所定の基準値とを比較し、操作している時間が、前記基準値より短い場合、検知された前記画角に基づいて所定の移動量を決定し、決定した前記所定の移動量だけ前記ビデオカメラを移動させ、
    操作している時間が、前記基準値より長い場合、検知された前記画角に基づいて所定の速度を決定し、決定した前記所定の速度で前記ビデオカメラを移動させる
    ことを特徴とするパンチルト方法。
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